DSヘルスケアグループ(代表・CEO:寒竹 郁夫)のデンタルサポート株式会社(所在地:千葉県千葉市、代表取締役社長:草深 多計志)は、法人様向けの歯科健診サポート等 歯科保健事業を新設分割し、10月1日に新会社「株式会社ハミエル」として発足させる運びとなりましたことをお知らせいたします。株式会社ハミエルでは、事業の特性を踏まえた柔軟な組織・事業運営によって、専門性の高い経営基盤の構築と、高度な専門的スキルを持つ人材をより多く育成し、今まで以上に満足度の高いサービスの提供を目指してまいります。歯科医師の歯科健診■年間健診数6万人-歯科保健事業に領域を広げ、ヘルスケア全般を提供できる企業に口腔内を健康に保つことは健康寿命を延伸させて、総医療費の削減に繋がることから、健康診断のメニューに歯科健診を組み込む企業・団体が増え、予防歯科が普及傾向にある現在、従業員の健康向上による組織の活性化、業績の向上、雇用の安定につながる「健康経営」という考え方が取り上げられています。経済産業省の後押しもあり、今後の伸びが期待されるヘルスケア市場において、株式会社ハミエルではこれまでの歯科健診サポート事業はもちろんのこと、予防歯科・歯科保健事業に領域を広げて、ヘルスケア全般を提供できる企業としてより多くの方の健康と社会の発展に貢献していきます。■株式会社ハミエルが提供しているサービス◇法人様向け歯科健診サポート企業・学校・住民健診等のご指定の場所に、歯科医師・歯科衛生士が訪問して行う歯科健診をトータルサポートしています。事前の打ち合わせから健診実施後のアフターフォローまで一貫して窓口となり、企業・団体からの要望に応え、充実した内容を短時間で効率よく提供する体制を構築し、年間6万人の歯科健診をサポートしています。また、歯科健診では口腔疾患の早期発見・早期治療を促すだけでなく、予防意識の向上、健康行動の増進に繋げる歯科衛生士によるセルフケアに重点を置いた口腔衛生指導が特徴です。◇企業の健康経営応援サイト「お口からはじめよう!職場の健康マネジメント」 企業の人事・労務・健康施策の担当者、健康保険組合の保健事業の担当者へ、さまざまな口腔保健情報を提供することを目的としたWebサイトです。働く世代に知ってほしい、健康なお口とからだづくりのポイントや最新の情報など、いつまでも健康なからだを維持していただくための、口腔専門機関ならではのアイディアの提供とコンテンツを揃えています。◇Web歯科問診「ハミエル」 健康経営支援を目的とした企業・健康保険組合向けのサービスです。従業員がWeb上で20問のお口に関する質問にお答えいただくと、結果がすぐにわかります。「むし歯」「歯周病」「全身疾患」「予防習慣」4つのお口のリスクをチェックすることができ、結果に合わせた保健指導などの情報を提供します。健保・企業用の管理画面では利用者の歯科疾患リスクを可視化し、問診結果に合わせた動画指導や保健指導などの情報を提供します。企業が負担する歯科医療費の対策だけでなく、従業員の健康リスクを把握し、健康増進への適切な提案につなげることができます。◇Web歯科面談「コタエル」 オンラインで歯科衛生士による定期的なお口のお悩み相談ができる、非対面においての保健事業を展開したい企業・健康保険組合向けのサービスです。Web歯科問診「ハミエル」への回答をもとに、歯科衛生士が健康リスクを分析。その結果を用いて、Zoomにて個別面談を行います。健保・企業用の管理画面では利用者の分析データを確認でき、健康リスクの見える化、早期解決に導きます。■新会社概要会社名 : 株式会社ハミエル資本金 : 1,000万円所在地 : 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンD棟 17階役員 : 代表取締役 安藤 盛登取締役 草深 多計志取締役 岡部 健一郎監査役 小幡 滋設立年月日 : 2021年10月1日事業内容 : 歯科健診サポート事業、医療・健康に関する調査・研究・企画並びにコンサルタント株主構成 : デンタルサポート株式会社100%ホームページ: ハミエルロゴデンタルサポート株式会社訪問歯科診療サポート、歯科技工、医科の訪問診療(在宅医療)サポート、介護事業等を運営。訪問歯科診療サポートにおいては、北海道から九州まで全国に展開。ひと月に6万回以上の診療をサポートしている実績を存分に活かした、啓発活動、情報発信を行っています。DSヘルスケアグループの海外展開としては、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて、医科・歯科併設のクリニック「SAKURA Medical and Dental Clinic」を開設。2015年12月にはミャンマーに歯科技工サービスを提供する子会社「DS SAKURA Dental Services」を設立いたしました。アジア、中東を中心に活動をしています。本社所在地 : 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階設立 : 1989年(平成元年)5月資本金 : 1億円代表者 : 代表取締役社長 草深 多計志ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月01日俳優として活躍するだけではなく、新しいフィールドを次々に駆け抜ける佐藤健さん。最近夢中になっているのが、『A』の洋服作り。「Answer」の頭文字で、デザイン、生地、着心地などすべての条件を備えた自分が欲しい一着、つまりアンサーといえる服を作るのがコンセプト。これまでコート、パンツ、Tシャツなどをリリースしていて、今回写真で着ているタートルネックとベージュのカーディガンは、『A』のアイテムだ。「もともと服に対するこだわりは強かったけど、若いときは何が正解なのかはっきりわかっていなかったから、自分がいいと思うものとは別に、薦められる服を着たりもしていたんです。だけど20代後半になると自分の感覚がやっぱり正しかったというか、いいと思うものを自信を持って言えるようになってきて。そうすると、スタイリストさんたちは面倒くさいわけですよ(笑)。そんなにこだわりが明確なら自分で作りなよ、と言われて『A』を立ち上げました」今はたまたま洋服だが、こうした考え方は「すべての物事にアンサーを出したい」と語る、いわば佐藤さんの人生哲学だ。一方で演じることは、正解がすぐには導き出せない最たるもののようにも思えるが、そこにもやはり、“ならでは”の哲学が存在する。「アンサーが出ないとしても、そのとき何をするのがベストなのか、その瞬間どういうアプローチが最善なのかを見つけていきます」出演を決めるときに大事にしているのは、勝機が見えるかどうか。昨年のドラマ『恋はつづくよどこまでも』はドSキャラの医師がハマり役となったが、意外にも勝機がなかなか見えなかったそう。「勝てないかもしれないけど、負けはしないラインを死守しようと思って、キャラクターの魅力を出すことに注力したんです。だってラブストーリーなんだから、キャラが魅力的じゃないとラブにならないじゃないですか(笑)。こんなに多くの人に好きになってもらえるなんて想像もしていなかったから勉強になったし、だったら次は、もっといいものを絶対に提供できるなとも思いましたね」一見クールなのに慕われるのは、言葉や態度に嘘がないから。謎を解くのが本当に好きなことも伝わってくる。そうやって冷静に考え、変化すべきときを逃さず、人生を切り拓いてきたのだろう。「誰よりも面倒くさがりな僕が言えたもんじゃないけど、だからこそここぞというときを見極めて、本気を出すんです。もうひとつ言うと、本当に大事なのは思いやりを持つことだけ。相手が喜んでくれることならやったほうがいいっていう、ただそれだけなんです」さとう・たける1989年3月21日生まれ。埼玉県出身。最新映画『護られなかった者たちへ』は、10月1日(金)より全国公開。1枚目写真タートルネックワッフルニット¥18,150(A/ABYTS)リング¥55,000(シャルロット シェネ/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)ブロータイプメガネ¥46,200(サイ・スペックス/グローブスペックス エージェント TEL:03・5459・8326)マッドフレームメガネ¥41,800(ロバート・マーク/グローブスペックス エージェント)その他はスタイリスト私物2枚目写真ケーブルカーディガン¥19,800(A/ABYTS)中に着たショートスリーブニット¥63,800(ジ エルダーステイツマン/サザビーリーグ TEL:03・5412・1937)ネックレス¥481,800イヤーカフ¥687,500リング¥159,500(以上ミラモア/ミラモア ファイン ジュエリー TEL:03・5738・7803)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年9月22日号より。写真・成田英敏スタイリスト・中兼英朗(S‐14)ヘア&メイク・古久保英人(Otie)取材、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年09月19日私は涼子。息子・裕司の母になったばかり。初めての育児で不安ななか、ドキドキの1ヶ月健診にやってきました。1ヶ月健診で話しかけてくれた加絵さんと、その場にいたあかねさんと知り合い、私たちはすぐに仲良くなりました。それからしばらくメッセージアプリで励ましあったり気軽に相談したりするやりとりが続き…。 なんでもない日にプレゼントをくれた加絵さん。悪いなと思いつつ、ありがたく受け取ったのですが…。このときは、まさかあんなことになるなんて、思ってもみませんでした。次回に続く(全5話)毎日7時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・せりママ/イラスト・ 転勤族ママぽん
2021年09月04日逆流性食道炎や難聴によって思うように家事ができず、悩んで深夜に自分を責めるミロチさん。そこへパパから何を悩んでいるか聞かれて、一旦は飲み込んだものの、説得されてすべてを吐き出してしまいます。それに対してパパは「家事はしなくていいから、ミロチさんは俺たちの大事な赤ちゃんをよろしくお願いします」とやさしく心強い言葉をかけてくれました。肩の荷が下りて気がラクになったミロチさんは、体調優先でくつろいで過ごし…… 世間ではコロナが流行し始め… 体調を優先しつつ、無理のない範囲で家事をしながら過ごしていると妊娠9カ月になり、産休に入ったミロチさん。 そんなころに新型コロナウイルスが急拡大。 そしてその余波は産院にも来て……立ち会い出産できなくなってしまいました! パパなしで出産を迎えることに恐怖を覚えるミロチさんでした。 監修/助産師 REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ミロチ
2021年08月16日当時1歳だった息子の12カ月健診で、「片方の玉が降りてきてない」と驚きの診断が下りました。「玉が降りてきてないとは一体どういうこと?」と初めてのことに、私は軽くパニック。乳幼児健診後におこなった対応と現在の状況をご紹介します。 長男の玉がない!当時の状況は…通常、男の子は陰嚢(袋)の中に睾丸(精巣)が入っている状態が正しいそうです。しかし、息子の場合は睾丸が上のほうに移動していて、陰嚢の中にきちんと収まっていない状態でした。実際に触ってみると、片方の陰嚢には睾丸があるのに、もう片方には入っていなかったのです。 そのまま指を上のほうに動かすと、本来あるはずのないところに丸いものを発見。それが睾丸でした……。毎日一緒にいて、毎日お世話していたのに、今までまったく気が付かなかった事実にも私はとても驚きました。 これは移動性精巣かも?健診の際、医師に「リラックス状態だと睾丸が降りることがある」と言われ、まずは自分で様子を見ようとその日からお風呂で息子の下半身をチェックする日々が続きました。結果、息子の睾丸はきちんと陰嚢に収まっているときもあればないときもあり、右の日もあれば左の日もありました。 驚いたことに、毎日睾丸の位置が違っていたのです。ネットで調べた結果、私は「移動性精巣」ではないかと考えました。移動性精巣は、妊娠後期に精巣が陰嚢へ収まる際、固定に不良があると引き起こされるもので、太ももを触る、冷たい物を触るなどして反射的に睾丸が移動してしまうこともあるそうです。 小児外科での診断と現在の様子あくまでも移動性精巣は私の考えであり、専門の医師の診断が必要です。そこでかかりつけの小児科で紹介状をもらい、大きな病院の小児外科を受診することになりました。 診察内容はベッドに横になり触診するだけのとても簡単なものでしたが、診察の結果は「移動性精巣の可能性が高いが特に問題ない」ということで、私は胸をなでおろしました。現在、息子は7歳。さすがにもう恥ずかしがって触診させてくれませんが、本人いわく、きちんと睾丸は降りているそうです。 異性ゆえにママにはわかりづらいのが男の子の体の事情。だからこそ健診をしっかりと受けて早期に発見することが大事なのだと気づきました。それからは普段のお世話の際に少しだけでもいいから気にして体を触ってみるように心がけています。親子のスキンシップにもなり一石二鳥です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:小山田ちよえ2男1女の母、アラフォー主婦。夫の仕事が忙しく平日はワンオペ育児に奮闘中。チョコレートとパンが大好き。復職に向けて資格取得を目指している。
2021年08月12日「ひゅーちゃんが自閉症と診断されて」第1話。わが子は「単に発達がゆっくりな子」と思っていたさばまるさん。1歳半健診でなにかわかるかも?と期待するも、無事終了してしまい……!?ひゅーちゃんが自閉症と診断されて 第1話 健診では何も言われず……2歳になってもしゃべる気配がないひゅーちゃんの様子が気になったさばまるさん。 療育センターでは、どうなるのでしょうか? さばまるさんのマンガは、このほかにもTwitterで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター さばまる2017年4月息子ひゅーちゃん出産/育児漫画と版権イラストごちゃまぜ/自閉症と診断され発語ゼロ。会話してみたい
2021年08月02日私には、大失態と言える経血漏れの失敗談があります。今思い返しても恥ずかしくなるのですが、この出来事を教訓に二重三重の経血漏れ対策をするようになりました。 事件の舞台は職場の健康診断独身時代、職場では年に1回、健康診断がおこなわれていました。健診項目は、身体測定、視力、聴力、X線、血液検査というスタンダードなものです。 健診は、仕事の合間を縫っておこなわれるもので、みんな制服姿のまま参加。列ができている健診項目もあったため、「なるべく早く終わらせたい!」と思った私は、トイレにも行かずに、列に並び、健診を受けていきました。 薄いグレーの制服にはっきりと経血漏れが…最後の健診項目が終わり、ホッとした私。「お手洗いに行ってから仕事に戻ろう」とトイレに寄ると、なんと、まさかの経血漏れをしているではありませんか! 実は健診がおこなわれたその日、あいにく私は生理期間中でした。婦人科検診の項目はなかったので、健診にも問題なく参加し、いつもと変わりなく過ごしてはいましたが、まだ経血量の多い日ではあったのです。 それなのに、早く終わらせようと、トイレも行かずに、健診を受けていたら……、この結果を招いてしまいました。 制服は薄いグレーだったので漏れているのも丸わかり。幸い、着替えの制服を持っていたので、その後すぐ仕事に戻れたものの、いつからこの状態だったのかわからなくて……。「もしかして健康診断のときから漏れていたのかも。だとしたら、ほかの人にも見られた?」。そう考えると、ものすごく恥ずかしかったです。 この日以降、万全を期している漏れ対策振り返ってみても、これは大人になってからの一番の大失態だったと思っています。この日以降、たとえ尿意がなくても経血漏れが起きないよう、可能な限り定期的にトイレでナプキンを取り換えるようになりました。また、腟口を直接おさえて経血を吸収する新しいタイプの生理用品があることを職場の先輩に教わり、ナプキンと併せて使用して漏れ対策をより万全にしています。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 監修/助産師REIKO----------文/にしきあいかさん
2021年06月17日気楽に受けた1歳半健診だったけど…息子の1歳半健診前日。問診票を記入しているとある項目にピタッと手が止まり……。小児科での衝撃エピソードを紹介します。 ※誤)1歳半検診正)1歳半健診 ※誤)検診正)健診 ※誤)1歳半検診正)1歳半健診 息子が1歳半になってすぐ、「いろいろ診てもらいたい、相談したい!」という気持ちで小児科に電話をし、1歳半健診の予約を取りました。言葉の遅れは少し気になりはしたものの、宇宙語はたくさん話していたので気楽に考えていました。実際、医師に療育を案内されたときはとてもショックを受けました。でも今は療育に案内されてよかったと思えています。今後何かあったとしても、先生と共に息子のために何ができるのかを第一に過ごしていきたいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:さわのさわ2歳8カ月の男の子の母。児童館や学童で約8年間働き、産後退職。今はフリーランスでイラストレーターと漫画描きとして活動中。SNSでは育児&エッセイギャグ漫画を中心に更新中。
2021年06月16日出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、人を不安にさせない気遣いができる女性、「正直に言う女」になりきり。事情を素直に伝えることが、人を安心させる第一歩に。このあいだ健康診断を受けに病院へ行った時のことです。結果を待っていると、先生が「あ、ちょっと待ってね」「え~っとこれは…」と普段より時間がかかっていたので、診断結果に何か悪いところがあったに違いないと一瞬、思ったんです。でも、すぐに「ごめんなさいね。病院のシステムが変わって、横澤さんが初めてだから…」と事情を教えてくれてホッとしました。どうやら、4月の新年度を機に病院のシステムがすべて変わり、先生やスタッフの方もまだ慣れていないということでした。本来なら、言わなくていいことかもしれないけど、正直に言ってくれたおかげで無駄に心配せずにすみました。「そういうことなら、第一人者として、見届けてみましょう」「新年度は大変ですね~」とおおらかな気持ちにも。こうして、何に手こずっているのか、時間がかかっているかということをきちんと素直に伝えるほうが、相手のためになるんだと気がついたんです。たとえば乗っていた新幹線が止まった時も、理由がわからないと困惑するけれど「動物が線路を横断しています」と一言、理由を伝えられるだけでスッキリする。「あら、鹿かな?」などと考えられる余裕が生まれますよね!そうした気遣いができる人になるには、まず、待たされている側の気持ちを想像してみましょう。すると、ここが不安の理由なんだろうなと理解でき、安心させる一言を添えられそうです。あとは、相手が自分に対して聞きづらそうなことを考えたり、人が不安に思いそうなことを予測して答えを用意しておくのもよさそう。ネットショップのお問い合わせのところに書いてある「よくある質問」のようなイメージですね。“もはや質問はさせない”くらいの気持ちでいるようにしましょう!よこさわ・なつこ芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子イラスト・別府麻衣文・重信 綾(by anan編集部)
2021年06月06日ベビーカレンダー編集部がおすすめの「妊娠・出産・育児マンガ」をご紹介♪ Instagramで育児マンガを投稿している、はる(@haru_shibutani)さんは、現在小学5年生の男の子のママです。今回は息子さんが1歳半のとき受けた健診で発達の遅れを指摘され、悩んでいたときのお話をご紹介します。「1歳半健診後の不安だったこと」第1話。2012年の冬。1歳半健診を受けることになった息子さんとはるさんは、会場へ向かっていました。会場へ到着し部屋に入ると、やさしそうな担当の職員が「どうぞ」と案内してくれます。そして、健診が始まるのですが、担当の職員からある提案をされてしまいます。 2012年冬。息子さんと1歳半健診に行ったときのこと… 1歳児健診で、積み木や指差しができなかった息子さん。 担当の職員に「ちょっと発達がゆっくりかもしれないので、心の相談のほうへご相談ください」と言われたので、はるさんはさっそく相談の予約を取ります。 最初は職員の方の言っている意図がわからなかったのですが、少しずつわかっていくことに……。 職員の方の言葉がピンとこなかったはるさんですが、子どもの年齢が低いとなかなかわかりづらいのかもしれませんね。とはいえ、子どもの成長は十人十色だと思います。発達の差は個人差があるので、焦らず見守っていきたいですね。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 渋谷はる息子(2010年生まれ)と建築士の夫の3人暮らし。日常で起こったことや子育てについて漫画にしています。
2021年06月01日■前回のあらすじ 第1子は吐き悪阻、第2子は食べ悪阻。第3子では眠り悪阻に悩まされて…。ちょっと怖い話ですが、今回通算で18キロ増えたのに、まだ8キロしか減っていません…。あと10キロは、いつどこかに行ってくれるのでしょうか…!?第3子の妊娠期間は、あっという間でした。年を取るこごとにどんどん時の流れが早く感じるようになるけれど、体感速度と老化速度が同じだったらいいのに。そしたら私、「まだ18歳なのに~!!」と思います(笑)私の産院では“糖負荷テスト”は全員が受ける検査でしたが、どうやら産院によって、あるところとないところがあるみたいです。採血があるのはすごく嫌だけど、糖負荷テストで飲むサイダーみたいな飲み物は美味しくて大好きです。採血しにくい血管の為、3回も採血となると血管が全く見つからず(?)、頑張って探してくれるからかあざになります…。今回初めて肘の内側から採血してもらったのですが、めちゃくちゃ痛かった…!採血がすごく嫌いなので、「子どものために頑張って採血する私、偉いな!」という精神で乗り切りました。次回に続く(全15話)「コロナ禍出産」は毎日12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年05月22日ブラジルの動物病院で起きた心温まる出来事が話題になっています。ある日、動物病院に1匹の野良犬がふらりと入ってきました。犬は左の前足をかばうように歩いていて、まるで「診てくれませんか?」というようにその場に座り込みます。気付いた獣医師のデイゼ・フェレイラ・ダ・シルバさんは、野良犬を追い出すことはしませんでした。「この犬は何か助けを必要としている」と感じた彼女は、すぐに犬を診察してあげることにしたのです。 この投稿をInstagramで見る Clínica Veterinária Vet Vip(@clinicavetvip)がシェアした投稿 助けを求めて病院にやってきた野良犬デイゼさんはその犬に「診察室のほうへ行ってちょうだい」といいます。すると犬はしっぽを振って、素直に彼女の指示に従いました。この時、犬は前脚の肉球に釘が刺さっていたのだそう。きっと痛くてまともに歩くのもつらかったのでしょう。また診察の結果、陰茎に伝染性の腫瘍が見つかったのです。この腫瘍は野良犬に多く、治療をすれば完治するため、デイゼさんは犬に化学療法をすることにします。 この投稿をInstagramで見る Clínica Veterinária Vet Vip(@clinicavetvip)がシェアした投稿 人懐っこい犬はブラジルのお菓子の名前をとってキンジンと名付けられました。キンジンの治療には多額の費用がかかりますが、病院には多くの人たちから寄付金が集まっているといいます。キンジンについて投稿した病院のInstagramにはたくさんのコメントが寄せられました。・あなたのような人がこの世界にいることに感謝したい。・素晴らしい仕事をしてくれてありがとう。・泣いた。この犬は自分が歓迎してもらえることを知っていたのね。 この投稿をInstagramで見る Clínica Veterinária Vet Vip(@clinicavetvip)がシェアした投稿 幸いキンジンは治療の効果があり、順調に回復しているとのこと。まもなく、里親の募集を始めるそうです。動画を見るとキンジンがデイゼさんにすっかり心を開いているのが分かります。彼女が自分を助けてくれたことを理解しているのでしょう。キンジンがそこを動物病院だと知った上で入ったのかは分かりません。ほかの動物の匂いにつられただけという可能性もあります。しかしその行動が彼の命を救い、さらに家族までできることになったのです。助けを求めてきた野良犬を見捨てなかったデイゼさんの優しさに大きな拍手を送りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月26日1歳半健診とは?1歳半健診は「1歳6か月児健康診査」といい、各市町村の保健センターなどで主に集団で行われ、1歳半~2歳の間に受ける乳幼児健診の一つです。日本の乳幼児健診事業は、母子保健法に基づいて実施されています。1歳6か月児(1歳半児)および3歳児を対象とする健診は、「法定健診」ともいわれています。母子健康法第十二条 市町村は、次に掲げる者に対し、厚生労働省令の定めるところにより、健康診査を行わなければならない。一 満一歳六か月を超え満二歳に達しない幼児二 満三歳を超え満四歳に達しない幼児第二十一条 市町村が行う第十二条第一項の規定による健康診査に要する費用及び第二十条の規定による措置に要する費用は、当該市町村の支弁とする。乳幼児健診は、長い歴史と住民の高い理解の中で、現在でも受診率が非常に高くなっています。「法定健診」のほとんどは集団健診で実施されていますが、個別健診の割合も少しずつ高くなっているようです。そして健診の対象時期や、集団健診か個別健診かの実施方法は、市町村によって異なってきます。また、費用は自治体負担のため原則無料となっていますが、住んでいる地域の自治体ホームページなどで確認する必要があります。1歳半健診を行う目的は、厚生労働省によって下記のように定められています。“幼児初期の身体発育、精神発達の面で歩行や言語等発達の標識が容易に得られる一歳六か月児のすべてに対して健康診査を実施することにより、運動機能、視聴覚等の障害、精神発達の遅延等障害を持った児童を早期に発見し、適切な指導を行い、心身障害の進行を未然に防止するとともに、生活習慣の自立、むし歯の予防、幼児の栄養及び育児に関する指導を行い、もって幼児の健康の保持及び増進を図ることを目的とする。”まとめると、1.子どもの体の健康、発達の確認2.子どもの心の健康、発達の確認3.疾患の有無4.子どもとその保護者のサポートとなりますが、1歳半健診以前のものと比べて大きく違うのは、体の成長だけでなく、運動面、言語、生活習慣、社会性を診ることも目的となっており、子どもの「心の発達」も診査するということです。1歳半は、心身の発達に大きな差が出てくる時期。発達がゆっくりであれば、早期に働きかけることが必要となってきます。1歳半健診で子どもの発達状況をしっかり把握しておくことは、とても重要です。このコラムでは、おもに1歳半健診の発達に関する検査項目やその内容、検査の結果発達について指摘された場合どうすればいいのかを、詳しく紹介していきます。1歳半健診のおおよその健診内容や持ち物、待ち時間過ごし方などについては、「1歳半健診、積み木や指差しどんなことを診ているの?診査内容や目的、持ち物の工夫など」で詳しく触れています。1歳半健診では、具体的に下記の項目で子どもの様子を診ていきます。事前に保護者からの発育、発達に関するアンケートに担当医師が目を通し、それをもとに健診、問診を行います。・身体発達状況身長や体重、栄養状態や、背骨や胸、皮膚、口腔内に疾病がないか。また、手足がしっかり動き、歩行や運動および指先の協調運動ができているか、など。・精神発達の状況言葉の発達の遅れ(意味のある言葉を言えているか)、視線(しっかり見るか、追視できているか)、呼びかけへの反応など。・予防接種やその他の疾病の状況これまでの予防接種の実施状況、上記以外の疾病や異常がないか。・その他育児上問題となる事項生活習慣の自立、社会性の発達、しつけ、食事、事故など。1歳半健診を含む乳幼児健診は、「命を守る子育て健康支援」の根幹であると考えられています。その子どもに今後どのような医療的配慮、あるいはどのような発達支援が必要かを考えていく大切な材料となります。そして全国で標準化された健診が実施されれば、発育や発達の遅れを発見できるだけでなく、地域のすべての親子とつながることができ、児童虐待予防にもなります。そしてその健診データを利用し、よりよい健診事業、支援事業を広げていくことができます。発達に関する診査にはどんな項目がある?1歳半健診を前に、「ことばに遅れがある」「なかなか歩かない」など、わが子に関する発達の不安を抱える保護者も少なくありません。1歳半健診では、発達を診る項目にはどんなものがあるのか、子どものなにを診ているのかを紹介します。歯科検診、身体測定や身体診察の内容については、「1歳半健診、積み木や指差しどんなことを診ているの?診査内容や目的、持ち物の工夫など」のコラムで詳しく紹介されています。「育てにくさ」や「子育てへの不安」を感じる原因はさまざまですが、一部には発達障害などが原因になっている場合があります。2004年に制定された「発達障碍者支援法」の中で市町村が発達障害の早期発見に十分留意することが定められ、健診においても発達障害に適切に対応することが求められるようになりました。集団検診という限られた時間の中で、効率よく見落としがないよう、ポイントを絞り込んで診察が行える工夫もされています。発達面の診察・問診を行う際、主にどこにポイントを絞って診るのでしょうか。いくつか紹介していきます。◎運動発達面・歩行できているか・手足の動きがぎこちなくつっぱった感じがあるか・手を引かれて階段を上ることができるか・手先を使ってどのようなことができるか(指先の協調)…積み木を積む、積み木を打ち合わせて音が出せるか、殴り書きなど◎言語発達・理解面・絵本を見て知っているものを指さすか・大人の言う簡単な言葉が分かるか(おいで、ねんね、ちょうだい、など)・ママ・ブーブーなど意味のある言葉をいくつか話すか(有意語)◎社会性(周囲への関心)・コミュニケーション面・うしろから名前を呼んだとき振り向くか(呼びかけへの反応)・視線が合うか、追視するか・大人の真似をしたがるか・周囲の人や他の子どもたちに関心を示すか特に「有意語が出ない」場合は知的能力障害(運動発達の遅れも伴っていることが多い)や自閉スペクトラム症などの社会性の障害の可能性、また「呼んでも振り向かない」場合、知的能力障害、自閉スペクトラム症、聴覚障害という可能性が考えられます。このほかにも「排泄のしつけを始めているか」「自分でコップを持って水を飲めるか」「かんが強く泣きいったりすることがあるか」「おとなしすぎると思ったことがあるか」など、生活面や情緒面における発達についても、問診で確認します。参考:参考資料3 乳幼児健診に用いられる標準的な様式 | 厚生労働省1歳半健診にて活用されることがあるお子さんの発達を評価する指標の1つとして、『M-CHAT(Modifield Checklist for Autism in Toddlers)』が導入されている地域もあります。M-CHATは、自閉スペクトラム症の特性を早期にスクリーニングする目的で使用されます。全23問の質問で構成され、親が「はい」「いいえ」で答える形式です。3項目以上が不通過、または重要10項目とされるもののうち1項目以上不通過だった場合には、1ヶ月ほどの期間をおいて保健師が電話などで状況の確認を行い、その後必要な支援へと適切につなげていきます。参考:国立障害者リハビリテーションセンターホームページ様子を見ましょうといわれたら?一連の発達検査を終え、「少し様子を見ましょう(経過観察)」あるいは「しかるべき機関で診てもらった方がいい」と助言されるケースもあります。少なからず発達に不安のあった親は、さらなる不安でいっぱいになってしまいそうですが、家庭だけで抱え込まずに、身近で受けられる支援を受けながら子どもの育ちを見守っていくことが大切です。適切な支援、サポート方法や受けられる施設、機関は必ず見つかります。「様子を見ましょう」といわれるケースに中には、「ことばの遅れ」や「親子のコミュニケーションが取れない」など、言語発達、社会性・コミュニケーションが気になるという方が多いようです。1歳半健診で発達が気になる点があった場合、その後の子どもの発達を電話相談や個別の検査等によって見守ります。経過観察の期間や方法については、その地域や子どもの特性によって異なりますが、経過観察を受けることによって、1歳半健診では分からなかったことや、今後の発達・子育て支援のアフターフォローに繋げていくことができます。市町村窓口は、子育て支援や福祉サービス等に関する身近な相談・申請窓口の役割を果たしますが、今後子どもに必要な支援を申請する際に必要な書類や意見書の作成、より専門的な相談や支援に応じるのは、以下の専門機関になります。・地域の児童発達支援センター・子ども発達支援センター週3~5日の通園グループ指導、個別指導(ST、OT、PTなどのリハビリや親子グループ指導)などの療育、地域支援(保育所等訪問支援等)を受けることができます。児童通所受給者証(受給者証)が必要なので、事前に自治体の窓口に相談します。受けられる支援内容については各センターによっても異なるので、詳細は問い合わせて確認しましょう。・発達障害者支援センター発達障害児(者)への支援を行う専門的機関。発達障害児(者)とその家族、関係機関等から、日常生活のこと、家庭での療育方法のことなど、さまざまな相談に応じてくれます。必要であれば、保健、医療、福祉、教育など関係機関への紹介、福祉制度やその利用方法も教えてくれます。・療育センター心身の発達に遅れや障害があったり、その心配がある子どもと家族のために医療、福祉、相談等の必要な支援を行うとともに、障害のある人の自立を支援する総合的な施設。障害者総合支援法に基づく障害者支援施設、児童福祉法に基づく福祉型障害児入所施設および障害児通所支援事業所や診療所が併設されている場合があります。・発達障害の専門医療機関心理検査や小児神経疾患など発達障害に関連する診療を行う医療機関です。ホームページに発達障害医療機関リストを掲載している自治体もあるので、子どもの特性に合った、あるいは自宅から近い医療機関を探すことができます。・児童相談所0~17歳の児童を対象として、保健相談・発達障害などの心身障害相談を行います。必要に応じて発達検査も行い、医師や児童福祉士、保健師、児童心理士、言語聴覚士などの支援や療育を受けられたり、アドバイスももらえます。また、療育手帳の申請受付、判定、発行も行っています。実際に様子見(要経過観察)といわれた後、どのような事後フォロー(療育やサポート)が受けられるのかは、自治体によっても異なります。ここでは「ことばの遅れ」と「コミュニケーション困難」を例に挙げて紹介します。◎ことばの遅れ・地域の発達支援センター主催の「遊びの教室」に定期的に通い、子ども同士遊ばせることで、少しずつ言葉を引き出していく。(神奈川県横須賀市の場合)・発達支援センターで個別の言語リハビリを受け、簡単なゲームや遊びの中で言葉を増やしていく。・家庭では、「よく噛んで食べる、笛を吹く(構音を良くする)」「絵本の読み聞かせなど、なるべく言葉をたくさん聞かせる」「語りかけるときは、短く分かりやすい言葉で」「なるべくテレビやDVDなどからの一方的な語りかけにならないようにする」などの指導を行う。実物やイラストを見せながら話しかけるなど、言葉以外の手段も活用して子どもにとってわかりやすい伝え方を心がける。◎コミュニケーションが取れない・地域の発達センターの通園型グループ指導に定期的に通い、身体を動かす遊び、感覚あそびなど、集団での共通行動を通じて、親や友達とのかかわりを構築していく。・家庭では、「どうぞ、ちょうだい」などのやり取り、親の動作を真似させる、「積み木を積んでみようか」「箱に入れてみようか」など簡単な指示に従いながら人の話を聞いて実行することなどを教えていく。「ことばの遅れ」や「コミュニケーションが取れない」背景にはさまざまな要因が考えられます。専門医療機関などでその原因を調べることで、より子どもに合った療育やサポートを受けることができます。また、地域の子育て支援施設などでは保護者に対するケアも行っているので、子育てに関する悩みや、感じている不安なども相談してみましょう。神経学的発達および精神発達遅滞の疑いある場合は、療育相談において、医療機関からの発達専門医による2次スクリーニングを行う。また、3次スクリーニングとしては、専門医療機関、児童相談所が位置付けられているが、市町村における1次スクリーニングでの結果によっては、直ちに、この専門機関に紹介されることもある。参考:乳幼児健康診査の事後フォロー横須賀市 | 厚生労働省自治体、市町村窓口からの紹介がないケースもあります。ほかにはどのようなところで相談・療育を受けられるのでしょうか。いくつか紹介していきます。・児童精神科のある病院総合病院であれば発達相談だけでなく、他の疾病や眼科・耳鼻科・歯科など、総合的な相談や診療も受けることができます。東京都立小児総合医療センター横浜市立大学附属市民総合医療センター小児総合医療センター・大学内で行っている療育附属施設で子どもの発達に関する研究と相談・治療を行っている大学もあります。発達相談の対象年齢は乳幼児から思春期と幅広く、発達に心配のある子どもに対して、診断や発達の状況に応じた適切な治療教育、心理指導や両親の相談カウンセリングなどを行っています。岩手大学人文社会科学部 こころの相談センター明星大学 心理相談センター・特別支援学校や併設研究所での療育相談特別支援学校やその中にある研究施設などで、療育相談を行っているところもあります。支援学校が蓄積してきた教育支援のノウハウを活用し、発達の遅れに不安のある子どもへの支援を目的としています。東京学芸大学特別支援教育・教育臨床サポートセンター「発達障害相談のご案内」(附属特別支援学校 発達障害相談)東京都立羽村特別支援学校発達相談・加配の先生とは1歳半健診で発達に気なる点があった子が園生活を送る際に、手厚い配慮があると安心です。加配の先生とは、保育所等で障害児保育を行う場合、その対象となる子どもがスムーズに園生活を送ることができるよう、個別の配慮を行いながら生活の手助けをするために、通常の配置基準に追加して配置される先生のことです。市区町村の「保育に関する課」などに、「子どもにこのような心配があるので、障害児保育や加配の先生について教えてほしい」と問い合わせれば、申し込み方法や面接など、手続きや申請について教えてくれます。自治体によって加配を付けるための基準はさまざまなので、前もって確認する必要があります。・保育所等訪問支援保育所等訪問支援とは、発達の気になる子どもや障害児が通う保育所等に、専門の支援スタッフが定期的に訪問し、必要な支援やアドバイスを行う支援です。支援スタッフが訪問先で子ども本人への「直接支援」と、子どもと関わる職員(先生)への助言やサポートをするなどの「間接支援」を行います。申請方法や利用料なども自治体によって変わるので、事前確認が必要です。参考:保育所等訪問支援の効果的な実施を 図るための手引書 | 厚生労働省まとめ1歳6か月は、人間の発達において、脳幹支配から大脳支配が優位となる時期といわれています。具体的には、アイコンタクト、呼名反応、模倣(大人の動作を真似るなど)、注意喚起(親の注意を自分にひきつける)、共同注意(親の視線を目で追ったり、自分の興味あるものを指さしで親に伝えるなど)、見立て遊びが増えるなどの順を追って、社会性やことばを獲得していく時期です。もちろん個人差はありますが、1歳半健診は、コミュニケーションの取り方や遊びの性質、対人関係、ことばの状態など、子どもの発達を確認するのにふさわしいタイミングといえます。そして、ことばの遅れやコミュニケーション困難などの子どもの特性や、子どもを取り巻く環境などにも注目しながら、早期の発見、支援および健康な生活習慣の獲得につなげていくことも1歳半健診の大きな意義であり、目的なのです。健診後のフォローアップがきちんとなされているか、その現状や評価を行っている自治体も増えてきています。1歳半健診が、支援が必要な子どもを把握する場としてだけでなく、適切かつ継続性のある支援を行うために活用されていくといいですね。参考:乳幼児健康診査事業実践ガイド | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター(平成30年3月)
2021年03月05日中島健人(Sexy Zone)がMCを務めるWOWOWの映画情報番組『中島健人の今、映画について知りたいコト。』の第3回が3月5日(金)に放送される。その放送に先駆けて、WOWOW番組オフィシャルサイトにて、第2回放送の中島によるクリストファー・ノーラン監督インタビューを振り返る特別プロモーション映像が公開された。本番組は、ハリウッドをけん引する映画監督やクリエーター、さらに世界へ羽ばたく日本の映画監督へのインタビューや、映画制作現場の取材等を通じて、中島が知りたい“映画の今”について学ぶ月1のレギュラー情報番組。前回放送では、中島がハリウッドを代表する映画監督クリストファー・ノーランに独占インタビューを行い、最新作『TENET テネット』から過去作品の裏側に迫り好評を得た。第3回は、映画には欠かせない「音響効果」について深く知るため、日本を代表する音響効果技師・柴崎憲治の作業現場を訪ねる。こちらもでぜひチェックしてほしい。番組オフィシャルサイト:『中島健人の今、映画について知りたいコト。』第3回3月5日(金)放送
2021年02月20日■前回のあらすじ三歳児健診では成長した姿を見せてくれた息子。面談終了後、保健師さんに声をかけられ…■3歳児健診から時は過ぎ…夫の育休が終了新しい環境がそれぞれ始まり息子の状況も自然と好転していきました。もめた時には本人の思いを汲みながら、いけなかったことを注意したり、こうした方が仲良く遊べるよ、とアドバイスをしました。たとえ同じ内容でも何度も話しをしました。担当してくださるのは、なんとあの保健師さんでした。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月18日■前回のあらすじしつけについてのプレッシャーで息子や夫に八つ当たりする日々。しかし夫と話し合い、お互いの気持ちを整理することができました。■夫と3歳児健診へ離れて見ても神経がすり減らないのってこんなにありがたいのか…と噛みしめながら眺めていました。まだ妹に手を出してしまうという心配はあるけれど、1年半前には想像できなかった息子の成長を感じることができました。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月16日こんにちは、ゴリラウーママンです。1歳過ぎから他の子に手をあげるようになった息子。その成長記録を漫画にしました。こんなことがあって、1歳半健診に行くのが憂鬱でした…。次回へ続く 【同じテーマの連載はこちら】 我が子を触れない母の話 この連載の全話を見る >> 産後の話 この連載の全話を見る >> 親子を救う!?ピンクのパンダのオールOK! この連載の全話を見る >>
2021年02月11日私の息子は3歳半健診で、「発達障害の疑いがある」と診断されました。結果的に、その1年後の健診で「発達障害ではない」と診断されましたが、息子の幼過ぎる行動を見るたびに、発達障害と親のしつけについて考えさせられた私の体験談をお伝えします。 3歳半健診で色が答えられない私の夫は外国人で、私たち家族は長い期間を国外で過ごしています。息子の周りで日本語を話すのは私だけでした。 あれは日本に帰国し、3歳半健診を受けたときのことです。「この色は何?」という質問に、息子は答えられませんでした。私は相談室に入り、医師に「息子は日本語が苦手なだけです」と話をしました。その後もさまざまなテストを受け、できることもあればできないこともありましたが、最終的には「発達障害の疑いがある。様子を見ましょう」と医師に言われてしまいました。 発達障害? 親のしつけのせい?息子はレゴブロックを組み立てたり、本の内容を覚えたりする点ではほかの子よりも優れているところもありました。そのため、息子が店で走り出したり、大声で怒り出して止まらなくなったりしても、手のかかる子だと思う程度でした。 ところが周りからは、私の息子への対応が甘過ぎる、しつけが悪いと言われることもありました。そう指摘され、息子に厳しく接することも。そのため、3歳半健診で「発達障害の疑いがある」と言われたとき、「本当に発達障害かもしれない」という思いと、「いや違う、私のしつけのせいだ」という思いから毎日悩みました。 息子の個性と親のしつけを考える 1年後の健診で、息子は「発達障害ではない」との診断を受けました。テスト結果は、同年代より優れている部分と劣っている部分の両方がありましたが、普段の生活でも、ほかの子より優れている部分と劣っている部分の差が大きい息子。以前はその劣っている部分を直そうと、厳しくしつけをしていました。 私はその視点を変えることにしました。周りからのプレッシャーもありましたが、今は息子の個性を大事にして優れている部分を伸ばそうと考えています。 息子は、いまだに幼い子のように自分の感情を強く出します。それは、のちに発達障害と診断されることになるかもしれません。でも、私には息子の優れた部分もきちんと見えています。今はその個性を大切にしたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku監修/助産師REIKO著者:シュストルじゅんこ二児の母。海外で結婚し、2人の男の子を妊娠・出産。異文化を楽しみながら子育てをしている。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年12月16日一時期、減少傾向にあった新型コロナウイルス感染症ですが、寒くなりまた増加しています。そんな中、乳幼児がいる家庭では「乳幼児健診はどうなるのか」「さらにコロナが流行した場合、病院へ行くのも躊躇してしまう」という心配の声も出ていると聞きます。現在、2歳2か月のわが家の次男も1歳半検診が延期になり、2歳直前まで健診が受けられませんでした。今後延期や中止になった場合はどのようにすればいいか、作業療法士として子どもの発達に携わっている専門家の意見もまじえてお伝えしたいと思います。延期と中止で焦りと不安の日々わが家の次男は、今年の3月に1歳半検診予定でしたが、コロナの影響で集団検診は延期になったと連絡がきました。その後、緊急事態宣言が発令され、当分集団検診は延期ということに。「個人病院へ行ってもいいものか、コロナ禍の中で行って大丈夫だろうか」とモヤモヤしながらも、どうすることもできないまま行政からの連絡を待ちました。ようやく「個人で受診を」とのお知らせがきたのはそれから半年後の2歳直前。とにかく2歳になる前にとバタバタ小児科と歯科に駆け込んで1歳半検診を終えました。わが家は第2子の健診でしたが、なかなか連絡がなく焦りと不安を覚えました。第1子の家庭はさらに不安だったことでしょう。再び延期・中止の危機!?専門家に聞いてみたインフルエンザと新型コロナの同時流行が危ぶまれている今年の冬、同じような状況になる可能性もあると思います。実際に、「病院でコロナになってしまったら怖いから」「子どもの発達が不安な人だけが行けばいい」という声があるのも事実で、未受診の家庭も多いのだそうです。そのような時どうするべきか、子どもの発達やリハビリを担当している作業療法士に話を聞きました。乳幼児健診を受ける意味は「現在、予防接種や乳幼児健診を集団から個別に、保健指導を対面から電話による指導に極力切り替えています。乳幼児健診の実施は各自治体でも対応を急いでおり、オンライン上で相談を受け付ける活動なども行われています」とのこと。また、「感染リスクなどを考えて、乳幼児健診は未受診のままでもいいですか?と聞かれることがありますが、やはりきちんと受けていただきたいと思います。まず、乳幼児健診の目的の1点目は、発達の遅れがないか、病気の可能性はないかをスクリーニングすること。そして2点目はそれぞれの家庭の心配ごとの解消です。これは、“うちの子はなかなか話さないし、発達が遅れているのではないか”、“上の子やまわりのお友達はできているのに、この子はまだできていない”などの不安を解消する機会となります。何事においてもそうですが、ひとりで悩むことは子育てを担う人の心身の健康を害することもあります。専門家と話ができる機会を有効に活用してほしいと思います」と話します。もし健診が延期になってしまったら?健診が延期になった場合について聞いてみると、「現在の母子保健法では1歳半、3歳の健診が義務づけられています。そのほかにも育児相談の場や、発育確認で集団検診が設けられています。それが医療機関で個別実施になったり、感染予防対策を講じた上で集団検診を実施したりしています。今後の感染状況によって延期や中止を余儀なくされる地域も出てくることも考えられますが、行政の対応を待っていたら健診本来の時期を逃す可能性もあるため、健診のための時間を設けている小児科で受けるのをおすすめしています」とのこと。ちなみにわが家の次男はかかりつけの小児科が健診や予防接種の時間を設けているので、その時間に受けることができました。歯科は保育園の歯科検診でお世話になっている歯科に行き、無事に済ませました。集団よりも時間も短くなり、子どももいつもの場所なので落ち着いていたように感じました。自費での健診費用の助成についてなお、私が住んでいる地域では医療機関で自費で健診を受けた場合、上限はあるものの償還払い(利用者が医療サービス提供事業者に費用をいったん全額支払い、その後申請して払い戻しを受けること)という形で助成を受けることができます。市区町村のホームページからダウンロードした健康診査助成金交付申請書と費用がわかる領収書、通帳のコピーと母子手帳のコピーを郵送すればよいので、直接行政機関に行くことなく受け取れます。お住まいの各市区町村のホームページに記載があると思いますので、確認してみてください。健診で子育ての不安を解消この状況下ではママ同士の集まりも少なく、子育てに関しての不安や辛さを話したり、共有することが難しいと思います。そんなそれぞれの状況を健診の場でならゆっくり話すことができます。健診の時期がそろそろの家庭は、かかりつけ医や行政に相談して、健診を安全な場所で受けられるように準備し、見送ることがないようにしたいですね。<文・写真:ライターmayuru>
2020年12月08日1歳半の健診では…出典 : 子どもたちは、1歳半~2歳の間に市町村の行う1歳半健診を受けることになっています。「スクスクと育っているだろうか」「発達について何か指摘されたらどうしよう」と不安に感じる方もいるかもしれませんね。母子手帳には、・「ママ」「ブーブー」など意味のある言葉をいくつか話しますか・うしろから名前を呼んだとき、振り向きますかというチェックリストがあることに気づいた方がいらっしゃると思います。言葉を話すかどうかのチェック項目が含まれるため、保護者の方は子どもの「発語」に注目されるかもしれません。でも人とのコミュニケーションに必要なのは「発語の力(言葉を発する力)」だけではありません。実際に1歳半健診では、保健師さんとのやり取りを通して、話し言葉や話し言葉以外の手段で「伝える」力や「わかる」力、人と「関わる」力の育ちなどをチェックし、気になる行動や反応がないかどうかを観察します。これらの力を含め、コミュニケーションの発達を総合的にみていくことが大切です。では、「コミュニケーションの力」とはどういうものなのでしょうか。また、その力はどのように育っていくのでしょうか。話し言葉を習得しつつある段階の子どもにとって、コミュニケーションと言葉を育むために大切な3つの力があります。このコラムでは、その土台となる3つの力をそれぞれご紹介します。基礎となるポイントを知り、子どもとの日々のやりとりに役立てていただけたらと思います。でも、ただでさえ大変な子育てです。保護者だけで頑張るのでは、疲れ果ててしまいます。健診などで「様子をみましょう」と言われたり「発達の遅れ」を指摘されたりしたら、自治体の子育て支援センターなどに相談して、いろんな人の助けを求めることも忘れないでくださいね。赤ちゃんのコミュニケーションと言葉の発達出典 : そもそもコミュニケーションや言葉はどのように育まれるのでしょう。ここでは、乳幼児期の子どもたちのコミュニケーションと言葉の育ちについてご紹介します。生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいを飲むことや息をすることが大切な仕事です。舌やのどは、まだしゃべるためのつくりにはなっていませんし、脳の発達も未熟ですから、主に泣き声しか出せません。オムツが濡れて嫌だったり困ったりしたとき泣いて声を出すと、誰かがそばにきて助けてくれるという経験をかさね、困ったときや何か伝えたいときに声を出して伝えようとする気持ちを育んでいきます。3~4か月ごろになってくると、赤ちゃんは機嫌のいいときの声と、悪いときの声がだんだん分かれてくるようになります。周りの人があやすと笑うようになり、笑わせたいからあやすようになるという関係がうまれてきます。「あーあー」「ばぶばぶ」など、2つ以上の音を発する喃語を話し始めるのはこのころです。喃語が意味のある言葉へとつながっていくためには、子どもの発する声に対して周りの人が子の思いを推測し「楽しいね」「気持ちいいね」と応えるなどのやりとりが必要となります。保護者や周りの人とのやり取りのなかで、赤ちゃんの言葉を発する準備が整ってくるのです。人に関心を持ち、子どもから保護者に近づき催促するようなしぐさをしたり、声をだしたりしはじめます。そして、保護者の声色や表情などをまねし始めるようになります。保護者が料理をしているのをじっと観察してしゃもじで遊ぼうとしたり、お化粧道具で顔を塗りたくったりもするようになります。まねすることは、なにかを学ぶことにつながります。言葉も、誰かの話を聞いてまねしながら学んでいきますから、まねっこはとても大切な遊びのひとつです。行きたい方向や、取ってほしいものに、指差しをするようになります。「あっちへ行きたい」と子どもが考えたときに指差しで教えてくれたり、取ってほしいおもちゃを指差しして要求したりすることで気持ちを伝えはじめます。そして、「見て」「一緒に遊ぼう」と物を持ってきたり物をさしだしたりしはじめます。また、話しかけられていることがわかりはじめ、名前を呼ぶと振り向く、「お人形はどこ?」などの質問に反応する、「ちょうだい」に対して物を渡すなどができるようになってきます。多くの赤ちゃんは、1歳ごろになると「ママ」「ワンワン」など、意味のある言葉がいくつか話せるようになってきます。独り言のようにつぶやくだけでなく、見てほしい・何かを取ってほしいという気持ちで「ママ」と言ったり、嬉しい気持ちを共有したい・怖いから助けてほしいという気持ちで「ワンワン」と言ったりする様子もみられはじめます。1歳半~2歳くらいには、「ママねんね」「ワンワンいた」など単語と単語のふたつをくっつけて話す2語文が話せるようになります。繰り返しお伝えしますが、言葉の発達には個人差があります。この時期に話さないからといって、必ずしも発達が遅れているということではありません。このように、赤ちゃんは成長する中で言葉に繋がるコミュニケーションの力を少しずつ獲得していきます。コミュニケーションに関する気になる行動出典 : 一歳半健診などは、赤ちゃんの様子を客観的にみてもらえる貴重な機会ですが、健診の機会に限らず、日ごろの赤ちゃんとの関わりの中でも、コミュニケーション面で気になるポイントがある方もいらっしゃるかもしれません。赤ちゃんと周りの人とのコミュニケーションと言葉について、気になることのチェックリストをご紹介します。気になる項目があって心配な場合には、ひとりで抱え込まずに早めに支援センターや保育園・幼稚園などに相談しましょう。また、このコラムも参考にしていただき、子どもとの関わり方の工夫も取り入れてくださいね。・話しかけても目が合いづらい・名前を呼んでも、振り向くなどの反応がない・「ちょうだい」と言っても、手に持っているおもちゃを渡さない・気持ちが通わないように感じるときがある・他の子どもに興味がない・バイバイなどの真似をしない(手のひらを自分に向けてバイバイする)・言葉が遅いと思う(ワンワン、ママなど意味のある単語が少ししか出ない)・言葉が出ていたのに、1歳半から2歳前後のころに言葉が出なくなった(折れ線現象)・見て欲しいものがあるとき、それを見せに持ってこない・何か欲しいものがあるとき、指をさして要求しない・何かに興味を持ったとき、指をさして伝えようとしない・大人が離れたところにあるおもちゃを指さしても、その方向を見ない歳からの発達が気になる赤ちゃんにやってあげたいことコミュニケーションと言葉を育む大切な3つのポイントそれでは、コミュニケーションの力を育み、言葉にもつながる力を育てるには、どうしたらよいのでしょうか。コミュニケーションと言葉には、以下の3つの力が関わっていて、これらの力を育てることがとても大切です。1.「わかる」力:情報をキャッチする力・見て・聞いて・体験して「わかる」力2.「伝える」力:情報を伝える力・言葉や言葉以外の手段を使って表現する力3.人と「関わる」力:人と一緒に過ごしたい、わかりたい、伝えたいと思えるモチベーションの源コミュニケーションの力を育むために...1〜2歳の時期大切にしたい関わり方出典 : ここからは、1~2歳の時期に人と「関わる力」、「わかる力」、「伝える力」の3つの力を育む関わり方について紹介します。人と関わる力を育てることは、もっと人と一緒に過ごしたい、わかりたい、伝えたいという気持ちの源となり、コミュニケーションと言葉の土台となります。子どもの段階ごとに詳しく見ていきましょう。【ステップ1:子どもの世界に入れてもらおう】ステップ1は、人とあまり関わろうとしない、遊びを独り占めしたい・邪魔されたくない子に向けた関わり方です。この段階では、子どもに「この人といると心地良いな、もっと一緒にいたいな」と思ってもらうことを目標にします。まずは、子どもの世界に入れてもらうことを目指します。そのためには、子どもが注目しているものや、取り組んでいることに対して・子どもが嫌がらない程度に近づいて・声をかけ過ぎず・干渉し過ぎず・一緒にゆったりと過ごすことに気をつけてみてください。子どもの目線に合わせて同じものを見たり、子どもと同じタイミングで同じ遊びをしたりしながら、距離を縮めてみましょう。少しずつ子どもの世界に入れてもらうことで、同じ空間にほかの人がいても「大丈夫」「安心だ、心地が良い」と気づいてもらうことから始めましょう。【ステップ2:子どもの見ているもの・聞いているもの・感じていること・動きにコメントしてみよう】子どもが身近な大人と一緒の空間で過ごせるようになったら、ステップ2を試してみます。子どもが見たり聞いたり感じたりしていることを、一緒に体験している人がいることに気付いてもらえるよう関わり、子どもが関心を向けていることについて言葉をかけましょう。・世話をしながら話しかける:オムツをはかせながら「はい、オムツがはけました」「気持ちいいね」・子どもの興味関心に合わせて言葉をかける:おもちゃの車を走らせながら「パトカーがくるよ」、青いブロックを積みながら「青いブロックだね」など・子どもの気持ちを推測し、代弁する:「できた」「やったー!」・子どもの身体の動きに合わせて声をかける、オノマトペなどで実況する:「お口、あーん」「ごっくん」など・子どもの出す声や行動をそのまままねる:子どもがジャンプしたらジャンプする、「あ!」と言ったら「あ!」と言う・大人が自分の行動や気持ちを口に出して言う:「あぁ、おいしい!」「かばんはどこかな?」このとき、かける言葉を無理にまねさせる必要はなく、子どもの耳にしっかりと入れてあげるよう意識しましょう。【ステップ3:子どもが「思いが叶った」「気持ちを満たしてもらえた」と思えるよう関わろう】子どもが身近な人と一緒に過ごす中で、「気持ちを満たしてもらえた」と感じられるよう関わってみましょう。人と関わることで、嬉しいことが起こった、思いが叶った、不快な気持ちが軽減した、不安が和らいだという体験を積み重ねることが大切です。できる範囲で、お互いがより安心して気持ちよく過ごすためにはどうしたら良いのか、一緒に探りましょう。【ステップ4:子どもにもっと期待してワクワクしてもらえるような関わりをしよう】ステップ3までで、子どもは人との関わりが「悪くない」「むしろ心地良い、気持ちが満たされるかもしれない」と思える体験を重ねてきました。ステップ4では、子どもにもっとワクワクと期待してもらえるように関わることで、身近な人にさらに意識や関心を向けてもらうことが目標です。・体を使ったふれあい遊び・繰り返し遊び:いないいないばあ、シャボン玉あそび、かくれんぼなど・動きに合わせてオノマトペを使って大げさに声をかける・子どもが興味を持ってくれるような仕掛け:眼鏡をさかさまにかけてみる、わざと失敗するチャップリンやMr.ビーンなど、主人公がしゃべらなくても笑わせてくれる映画があります。こうしたコメディ映画などで、大げさな動き・表情、追いかけたり追いかけられたりといった流れを参考にしてみるのもよいかもしれません。子どもがワクワクする関わり合いや繰り返し遊びの中で、時々パターンやタイミングをずらして、子どもが「あれ?」と思わず相手に注目したり、期待してじっと待ったりする機会をつくってみましょう。やりとりを楽しむ中で、子どもの「もっとやってほしい」という気持ちや行動を引き出すことで、相手の言葉や行動に注目する力や、思いを伝えたいと思える気持ちを育むことを目指します。発達障害のある子どもと周囲との関係性を支援する: コミュニケーション支援のための6つのポイントと5つのフォーカス関わり合いの中で、わかる力を育んでいきましょう。わかる力は、情報をキャッチする力ともいえます。「わかる」とは聞いてわかる力だけでなく、見てわかる力・体験してわかる力も含まれます。ここでは2つのステップに分けて、わかる力を育む関わり方を紹介します。いずれの関わりでも大切なことは、「一緒に楽しく行うこと」です。【ステップ1:聞こえてくる音や言葉へ耳を傾けることを楽しむ】わかる・理解する力を育む第一歩として、周囲の音や言葉へ興味を持ち、楽しく耳を傾けることから始めます。聴力は備わっているものの、周囲の音にあまり興味を示さない、言葉がけが耳に入りづらい場合があります。まずは楽しく音のありかを探したり、音や言葉に耳を澄ましたりする機会をつくりましょう。その際には、以下のポイントに注意してみてください。・できるだけ気が散らない静かな環境で関わる・ものを操作する音や、電話やチャイム・飛行機の音に耳を澄ましてみたり、楽器や歌を楽しんだり、関わり合い遊びの中で言葉かけをすることで、さまざまな音や言葉に親しむ・子どもの正面で、ものを見せたり身体に触れたりしてから声をかけるなど、注意をひきつけてから言葉をかける・子どもが何気なく音や言葉を聞いている様子が見られたら「リンリンと音がするね」「楽しいね」「よく聞いているね」と声をかける・お話を聞いている様子が見られたら「聞いてくれてありがとう」と、注目したり耳を傾けたりしてくれて嬉しい気持ちを伝える言葉の発達に遅れのあるお子さんの多くは、注意を向けるべき音や言葉に耳を傾けることが苦手です。そのため、指摘されたり叱られたりする場面が増え、そのことでますます苦手意識を高める場合もあります。まずは、「お菓子を食べよう」や「お外に行こう」など、楽しい声かけに耳を傾けることから試してみると良いかもしれません。このような関わりを通じて、お子さんが周囲の音や言葉に耳を傾けやすい関わり方や工夫を見出すとともに、「相手に注目したり耳を傾けたりすると楽しいことが起こるんだな」と思える経験を積み重ねましょう。【ステップ2:見たり、聞いたり、体験してわかることを増やす】ステップ2では子ども自身が見たり聞いたり体験することで興味関心を広げ、わかることが増えることを目指します。「わかる」ことを増やす手がかりは、以下のようなものがあげられます。・その場所に行く・体験して「わかる」:プールに入ってようやく「水遊びをするんだな」ということがわかる、身体介助をされ座ってようやく「座る」ということがわかる・繰り返し習慣化しているものは「わかりやすい」:玄関に行くと「靴を履く」ことがわかる、朝起きると「トイレに行く」ことがわかっている・周囲の人の動きを見て「わかる」:お母さんが脱衣所に行くときは「お風呂に入る」とわかる、、保育園のお友達が一斉に部屋を出ると「移動する時間だ」とわかる・実物を見ると、次に起こること・何をすべきかが「わかる」:プールバッグを見ると「プールに行く」ことがわかる、車の鍵を見せられると「車に乗る」ことがわかる・写真やイラスト・文字を見ると「わかる」:靴の写真を見ると「靴を脱ぐ」ことがわかる、“おしまい!"と描かれたイラストや文字を示されると「おもちゃを片付ける」ことがわかる・身振り手振りやジェスチャーをすると「わかる」:バイバイと手を振ると「部屋を出る」とわかる、ちょうだいのジェスチャーをされると物を渡す・言葉を聞くと「わかる」さまざまな方法や手掛かりを用いて「わかる」ことが大切です。わかることが増えることは、身の回りのことを理解し安心して生活することや、語彙を広げ「伝える」力を育むことにも繋がります。お子さんが「わかる」方法で、身の回りのことを伝えましょう。伝える力とは、話し言葉や話し言葉以外の手段を使って思いを表現する力、情報を伝える力ともいえます。【ステップ1:子どもの伝えたいことは何か、身近な大人が推測する】「伝える」力を育む準備として、何が不快なのか、どうなると安心なのか、本当は何がしたいのかを、人と関わる中でお子さん自身が知っていくことが必要です。発達段階によっては、お子さん自身何が不快なのか、どうしたいのか、具体的にどう振る舞えば良いのかが、よくわかっていないことがあります。その場合、やむを得ずパニックや癇癪を起すことがあり、本人も周囲の人もどうしてよいか分からないことがあります。このような場合、まずは子どもの現在の気持ちを探り、「伝えたいこと」を推測、代弁してあげることから始めます。【ステップ2:表現手段を紹介し、一緒に練習してみよう】欲しいものやしたいことがある、一緒にやって欲しい・見て欲しいことがある、嫌で避けたいことがあるなど、子どもが何か訴えたい様子が見られたら、それを表現したり相手に伝えたりするための手段を紹介しましょう。そしてもし可能であれば、一緒に練習してみましょう。言葉で表現することが難しそうであれば、言葉以外の、例えば以下の手段も試してみましょう。モデルを見せてあげたり、嫌がらない範囲で子どもの身体や手を取って手助けしたりしながら一緒に行ってみてください。・相手に向かっていく、肩をトントンとたたく、行動で示す・クレーンする、手を引いて連れていく・実物・写真・絵を持っていく・絵や文字を書いて示す・身振り手振り、ジェスチャー、うなずき・首ふりで示す・手さしや指さしで指し示す・視線や表情、態度で表す・発声や言葉で伝える・選択肢から選び取る大切なのは、お子さんが無理なく、楽に使える手段を用いることです。話し言葉だけにとらわれすぎず、相手に思いが伝わるさまざまな方法を紹介し「思いを伝える手段を増やしていく」という姿勢でのぞみましょう。そうすることで、子ども自身が「気持ちを汲み取ってもらえてホッとした」「伝わって嬉しかった」と感じられる機会を増やし、“もっと落ち着いて思いを伝えたい”と思う気持ちを育みます。練習のポイントは、うまくいかない困った場面で始めないこと、比較的穏やかに過ごせる時間や、身近な人と楽しく遊んでいるときに行うということです。日々の生活の中で、子どもが自然と思いを表現する様子が見られたら、見逃さず褒めてあげたり「いいね!」と注目やサインを送ってあげたりすることも大切です。どんな手段であっても、落ち着いて思いを伝えられる機会が増えることは、癇癪やパニックを起こさずに済む時間を増やすことにも繋がります。まとめ出典 : このコラムでは、コミュニケーションに関わる3つの土台、人と「関わる力」、「わかる力」、「伝える力」を育むための工夫を紹介しました。どんな子どもも、その子のペースで成長しています。ご紹介した3つの力のうち、既にできているところを見つけたらすかさず褒め、お互いに無理なくできそうなところから少しずつチャレンジしてみてください。ポイントは、「一緒に楽しもうとすること」です。実践してみて「うまくいかない」「疲れてしまった」「つらい」と感じたときは、どうか一人で悩まずに発達支援センターなどに相談してください。いろいろな人に子どもの成長を支援してもらい、見守ってもらいながら、ゆっくりと取り組んでみてくださいね。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2020年12月06日私の息子は、1歳半健診で体の成長は問題ありませんでした。ところが、保健師さんとの面談後、別室に通されて臨床心理士さんと面談をすることに……。そのとき、どんなことを話したのか、息子の言葉の様子とあわせてご紹介します。 気にしていなかった息子の言葉の遅れ私は「男の子だし、上の子もそうだったし……」と、あまり息子の言葉の遅れを気にしていませんでした。また、同年代の子と遊ぶ機会が少ないこともあり、周りの子の「一般的な」成長度合いに疎かったという部分もありました。 同時に上の子と年齢差があり、「もう少しだけ赤ちゃんらしくいてほしいな」という気持ちから、喃語や宇宙語がいとおしかったことも事実です。1歳半健診時、息子が話せていた言葉は「ママ」程度でした。 保健師さんから指摘されたこと今は言葉について吸収している時期で、息子もそのうちしゃべり出すんだろう……と悠長に構えていました。また、こちらの言っていることの理解も問題がないように感じていました。 ところが健診後、保健師さんからは「言葉の理解がちょっと気になりますね。臨床心理士と話して、発語や理解を促す方法を相談してみましょう」という話が。そんな状況でも、保健師さんにニコニコするわが子。申し訳ないやら、悲しいやらで複雑な気持ちになりました。 臨床心理士さんとの面談臨床心理士さんには妊娠の経過や出産時の様子、首すわりの時期など、これまでの成育歴について気になっていること、普段の関わり方について質問されました。 質問のあと、「2歳までは様子を見て、2歳の時点で電話で面談し、それでも発語や言葉の理解が遅れがあるなら再度相談しましょう」ということに。言葉の発達を促すためにはたくさん話しかけたり、本を読んであげたりすることをすすめられました。ワンワン、ブーブーなどの音や声、物などの動きを音で表した擬声語である「オノマトペ」での声かけも効果的とのことです。 教えていただいたことを実践した成果か、少しずつ息子にも変化が見られている気がします。発達の遅れを指摘されたときは正直ショックでした。でも、これまでのかかわりを見直すいい機会になったようにも思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO作画/和田フミ江著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2020年11月19日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。 とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところがそんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。 毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子健康手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて…2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害と判断がつかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
2020年11月17日わが家の息子が、初めて発達障害の可能性を疑われたのは1歳半健診(1歳6カ月児健康診査)のときでした。市町村によって検査内容や診断方法に差があるようですが、今回は息子が発達障害と疑われた1歳半から、実際に診断が出るまでの検査内容などをご紹介します。 発達障害の可能性を指摘された1歳半健診1歳半健診では簡単な絵を見せられ、そのなかから「○○はどれ?」と質問される検査があります。息子は、市の検査と小児科の検査、どちらもその指示を適切にこなすことができず、言葉もほとんどしゃべらないことから「要経過観察」となりました。 この時期、同じような対応の子どもは意外と多いようですが、息子の通う小児科は偶然にも発達障害に詳しく、その後も定期的に検査を受けることになりました。 半年に一度のペースで実施された発達検査 1歳半で要経過観察になって以降、半年に一度のペースで「遠城寺式 乳幼児分析的発達検査」という検査をおこないました。定期的におこなうことで前回と比べることもでき、先生が子どもの様子を見ることで発達具合もわかるようです。 この検査は先生と個室でおこなわれ、指示にきちんと従えるか、言われたことがどこまでできるかはもちろん、子どもの様子や理解力なども確認されます。息子は3歳までこの検査を定期的におこないました。 発達障害と診断されたときは…実際に発達障害と診断されたのはかかりつけの小児科ではなく、その後リハビリに通うことも考慮して紹介された、リハビリテーション病院でした。小児科からの紹介状に、今までの検査結果が詳しく記されており、リハビリテーション病院では診察のみ。息子は「自閉症」の診断がつきました。 診断がつくまでの診察時間は約10分と、予想外の早さでした。その後、これからのリハビリについての説明や診断の理由などが詳しく説明されました。 発達障害の検査は大変そうと思われがちですが、私の場合はかかりつけの小児科が発達障害に詳しい病院だったので、スムーズに診断がつきました。難しいことはあまり考えず、少しでも気になることがあれば、発達障害に詳しい小児科や市の保健センターに相談してみるといいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/マメ美監修/助産師REIKO著者:前田奈々自閉症の長男、次男の二児の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2020年11月02日秋も深まり、年長さん親子は入学の準備を考える時期ですね。10月~11月、多くの学校で行われる就学時健診。園のママたちの間でも就学時健診が話題にあがることがあるのではないでしょうか。どんなことをするの?準備することは?元小学校教諭の立場から就学時健診についてお伝えします。就学時健診ってどんなことをするの?来年度小学1年生になる子どもたちを対象に行われる健康診断です。住んでいる場所の割り当てになっている学校で行います。公立の学校に通う場合は就学時健診の会場になった学校へ行くことになります。診察を行うのは学校で定められている校医さんです。校医さんは学校の近くでクリニックを開いている先生です。普段、学校にはいませんが、春の健康診断時に学校へきて診察をしてもらったり、感染症が流行ったときに相談にのってもらったりしています。行われるのはいわゆる健康診断で身長や体重の測定、眼科、歯科、耳鼻科、内科の健診、視力検査などをします。学校の先生との面接もあります。健診で知っておくと安心なこと視力検査は練習しておくといい意外と戸惑う子どもが多いのが「視力検査」です。大人と同じく、「C」の空いている方を答える方法で検査します。子どもたちがやる前に、先生がやり方を説明してくれますが、よくわからないまま検査をして、実際の見え方と違った検査結果になることも。自宅で練習しておくとよいと思います。脱ぎ着しやすい普段着で内科健診は洋服を脱いで行いますので、脱ぎ着しやすい服で行きましょう。面接もありますが、かっちりとした服でなく、普段着で大丈夫です。自分で脱ぎ着できるものにしておくのがおすすめです。親子の行動が別になる可能性も学校によっては健診を5年生のお兄さん・お姉さんとまわることもあります。私が勤めていた学校は保護者と一緒にまわってもらいましたが、娘が通う小学校では5年生が連れて行ってくれました。初めての場所でいきなり保護者の人と別々に…だと不安に思ってしまう子もいると思います。事前に「お兄さんやお姉さんとまわるかもしれないよ」と話しておくといいですね。保護者と一緒に回る場合は、話し声の大きさに注意が必要です。健診会場は病院にいるのと同じです。子どもたちが健診に集中できるよう、また校医さんとの話の邪魔にならないように、親も子も静かに待っていてくださいね。実は保護者の声の方が大きいことがありますのでご注意を。先生との面接最後に学校の先生と面接があります。名前を言ってもらったり、誰と来たかを聞いたりなど簡単な質問に答えてもらいます。面接はベテランの先生が担当することが多く、短い時間の中でも目を見て話ができるか、イスに座っていられるか、質問内容にあった受け答えができているかなどを見ています。とはいえテストではないし、子どもたちが緊張していることも分かっていますので、ここでバッチリできなくても大丈夫です。心配なことや不安なことがあれば遠慮なく話してみてください。「特定の子どもとクラスを別にしてほしいなど、クラス編成についての要望を話してもいいの?」と聞かれたことがありましたが、話してみるのは大丈夫です。「過去にこんなトラブルがあったので心配です」と伝えておくとよいと思います。ただ、クラス編成はいろいろな要素を取り入れて決めていかなければいけませんので聞き入れられる確約はありません。焦って情報収集しなくても大丈夫!就学時健診の日に入学説明会を行う学校もあるようですが、年が明けて1月~2月に行う学校もあります。学校生活の詳しいことは入学説明会で分かりますので、焦って情報収集をしなくても大丈夫です。とはいえ、学校の中を見ることができる機会ですので、教室に貼ってある掲示物でどんなことを勉強しているのかを見てみたり、実際に使っている上履きや体育着の袋を見てどんなものを準備するのかを参考にしたりすると、学校生活のイメージがつかめると思います。クラスや学年によって教室の雰囲気も違ってくるので比べてみるのも楽しいですよ。就学時健診は健診という場ではありますが、入学まであまり訪れる機会がない小学校に行くことができるチャンスです。親子ともに学校生活が楽しみになるような機会になるといいなと思います。<文:ライターHIDE>
2020年10月09日1人目の出産のときは陣痛開始から4時間で生まれたため、医師から「2人目はもっと早く生まれるだろうから、陣痛が始まったらすぐに病院に来てください」と言われていました。そして、妊娠37週の妊婦健診に行くと子宮口がすでに開いており、陣痛の前触れもないまま即入院に! そんな慌ただしい入院~出産までのお話をご紹介します。 妊娠37週の妊婦健診で⋯妊娠37週0日に妊婦健診を受けました。お産の気配がするような自覚症状はなく、腹部エコーで赤ちゃんを見てもらうと「元気で特に問題ない」とのことでした。 「1人目の出産時、陣痛を感じて病院に着いたときにはすでに子宮口が7cm開いていたので、今回も子宮口が一気に開かないか気になっています」と医師に伝えました。すると、「自覚症状が特にないなら大丈夫だとは思うけれど、内診してみましょう」ということに。 子宮口が4cm開いていた!内診で子宮口の開きを見てもらうと、医師の表情が一転! 「子宮口がすでに4cm開いている。このまま陣痛が来れば一気にお産が進んで生まれるかもしれない。家から病院まで遠いし、病院外で生まれてしまうと大変です。このままの状態で家に帰すことはできません。今から入院して様子をみましょう」と言われました。 出産準備はしていたものの、出産予定日まであと3週間あったので、当然何も持って来ていませんでした。まさかの手ぶらのまま即入院になってしまったのです。 一時退院…しかし自宅には帰れず健診後そのまま病室に案内され、陣痛を待つことに。急な展開で一気に出産の現実味が湧き、期待と不安を抱きながら病室で過ごしました。しばらくしておなかが張ってきましたが、間隔がばらばらでそのまま遠のいてしまい……。 入院している必要がなくなったものの、自宅は遠くて混雑時は1時間かかるということもあり、結局自宅への許可はおりませんでした。陣痛時にすぐ病院に来られる範囲で待機しておくように言われ、病院から5分のところに住む妹の家で、次の健診までの1週間を過ごすことになったのでした。 妊娠38週妊婦健診後、再入院~出産退院後は正期産の時期に入っていたため特に安静指示はなく、通常の生活を送っていいとのことでした。妹の家では、いつ陣痛が来るか怖くて最低限の身の回りのことだけをしていました。しかし一向に陣痛が来る気配がないので、3日目からは1時間程度歩いたり、家事洗濯をしたりと、普通の生活を過ごしていました。 そして陣痛が来ないまま妊娠38週の健診になり、子宮口の開きは変わらず4cm。しかし、このとき1週間離れて暮らしていたため長女の精神面が不安定になってしまっていたのです。これ以上は離れて過ごせないため、内診で陣痛を促すことに。内診を受けた後30分ほどで一気に陣痛が来て、1時間半で無事出産しました。 まさか妊娠37週で自宅に帰れなくなるとは思ってもいませんでした。改めて、出産はいつ、何が起こるかわからないなと感じました。2人目の出産時は長女のこともありますし、何を優先すべきか判断がとても難しかったです。想定外のことが多々あった出産でしたが、無事に生まれてきてくれてやっと安心することができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修/助産師REIKO著者:福山あかね一男一女の母。元幼稚園教諭、元保育園勤務。第二子出産を機に退職。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年08月25日「ひゅーちゃんが自閉症と診断されて」第1話。わが子は「単に発達がゆっくりな子」と思っていたさばまるさん。1歳半健診でなにかわかるかも?と期待するも、無事終了してしまい……!?ひゅーちゃんが自閉症と診断されて 第1話 健診では何も言われず……2歳になってもしゃべる気配がないひゅーちゃんの様子が気になったさばまるさん。 療育センターでは、どうなるのでしょうか? さばまるさんのマンガは、このほかにもTwitterで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター さばまる2017年4月息子ひゅーちゃん出産/育児漫画と版権イラストごちゃまぜ/自閉症と診断され発語ゼロ。会話してみたい
2020年08月05日赤ちゃんのころから発達がゆっくりだった長男が1歳半健診を受けた際、「耳が聞こえていないかもしれません」と言われました。ショックを受けながらも紹介された耳鼻科に連れて行き、検査をした結果……。長男の発達障害に気付いたときの体験談を紹介します。1歳半健診では指示されたように長男は積み木を積む、車などの物の名前を聞いて絵を指さすなど、月齢相応のことは何もできませんでした。その結果、個別の発達相談に呼ばれることに。育て方の悪さを指摘されると思って私がビクビクしていると、保健師さんから「お子さんは耳が聞こえていないかもしれません」という予想外のひと言が伝えられました。 厳密には「声が聞こえにくいのかもしれない」とのこと。そこで専門的な検査ができる耳鼻科を紹介され、病院で検査を受けることに。 防音された部屋でおこなわれる聴力検査。その検査が終わり、伝えられる結果によってこの先の人生が大きく変わることになるとは、このときは気付いていませんでした。 そして検査が終わり、耳鼻科医から伝えられたのは「お子さんの聴力に異常はありません。発達支援センターを紹介しましょう」という結果でした。 「市の健診」→「耳鼻科」→「発達支援センター」という流れで、長男の発達障害を知ることになりました。健診での指摘は大変ショックなものではありましたが、この指摘がなければ、早くに長男の障害に気付けなかったと思います。受け入れるには勇気が必要な健診での指摘。前向きにとらえることは、結果的に自分のためにも子どものためにもなると感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 原案/戸塚麻心作画/和田フミ江監修/助産師REIKO
2020年08月05日新型コロナウイルス感染拡大の影響により、妊婦健診は原則ひとり、出産も原則ひとり、産後の面会も同地域の人間1人1回15分程度……あらゆることが変わりました。 出産予定が近づくなかで第1子の卒園式と入学式新型コロナウイルスが日本に蔓延していくのと同時に、どんどん大きくなっていくおなか。出産予定日は4月半ば。第1子は3月に卒園式、4月に入学式を控えていました。幸い、卒園式前の時点では私の住む地域はまだ感染者がおらず、時短簡略化、全員マスク着用、ホール内の換気を徹底、消毒をしてから入場という形で卒園式がおこなわれました。 それから入学式までの間に感染者が出始め、式の数日前に、入学式を時短、全員マスク着用、換気消毒の徹底、ホールから教室への同行は1人のみとなりました。そして当日、5月6日まで小学校の休校が決定したことを告げられました。 学校からの感染も怖く、休校になってほしいと思っていたので、このお知らせを聞いた瞬間、本当にホッとしました。式後に子どものお友だちとゆっくり話したい気持ちはありましたが、私はすでに臨月に入っており、人混みにいる怖さから早々に帰宅しました。 産後の面会条件が日ごとに厳しく…休校中は三密を避け、子どもと外に出るのは近くを散歩するときのみとし、買い物に行く際は私ひとり。人の少ない時間帯に、人を避けながら向かい、入退店時と家の玄関でも消毒し、手洗いを徹底的にしていました。 妊婦健診は通常通りありましたが、産後の面会は夫や両親のみに変更するとの通知がありました。その通知から数日後、面会条件がさらに変わり、面会は出産直後、術後等のやむを得ない場合のみ。さらに面会者は同地域の人間であること、1回15分程度でなるべく同じ人物にすることが条件となり、出産は立ち会いや待合室での待機も不可となりました。 入院生活も新型コロナ対策で激変立ち会い出産不可の通知があった数日後の深夜に破水。家族と病院に向かったものの、入れるのは私ひとりのため、家族には車で待機してもらいました。即入院が決まったため、家族にはそのまま帰宅してもらいました。 あれよあれよという間に陣痛は進み、子宮口もどんどん開いていき、分娩台に上がったときには耐えられない程の痛みになっていました。助産師さんたちが温かく、たくさん褒めてくれたのでうまくいきむこともでき、陣痛開始から出産まで3時間という早さで赤ちゃんが誕生しました。ひとりのため、助産師さんが私の携帯を持ってきておいてくださり、赤ちゃんの写真もツーショットも撮れました。「ひとりでよく頑張ったね」という言葉が、とても胸に響きました。 産後の入院生活は、部屋から出るときは必ずマスクを着用、赤ちゃんに触れる前に手洗いと消毒の徹底、ごはんはすべて部屋食で、授乳室に入れるのは3名までなど、新型コロナ対策が徹底されていました。 妊娠中・出産・産後の入院生活、すべて新型コロナウイルス蔓延の影響を受けて通常とは異なる仕様になりました。もし第1子出産で立ち会い希望だったら、とても心細かったと思います。子どもには消毒と手洗いの大切さを伝え、子ども自身も理解して玄関で消毒をし、手洗いも隅々まで丁寧にしてくれています。早く新型コロナウイルスが収束して、通常の妊娠生活や産後の生活を送れるようになってほしいと願っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて出産予定の病院・産院、または通院している病院・産院に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:夏日幸
2020年07月06日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、新型コロナウイルスの影響で4カ月健診が中止になってしまったママからのご相談です。 Q.4カ月健診が中止になってしまいました保健センターで4カ月健診をおこなう予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。4カ月健診を予定通り実施できた場合、どのようなことをするのかは教えてもらえていなく、電話で問い合わせをしていますがなかなか繋がらず数日経過しています。母子健康手帳を見る限り、身体測定はおこなうようですが、健診時におこなうことで、ママやパパができるチェック項目などはありますか? 高塚あきこ助産師からの回答今はどこの自治体でも、乳児健診が延期や中止になっていますね。健診ができなくなってしまうと、お子さんの成長発達が確認できる機会がないので心配になりますね。4カ月健診では、問診の他にお子さんが物の追視ができるか、音に反応するか、体重や身長の発達はいいかなどが中心になるかと思います。また自治体によっては、まもなく始まる離乳食の進め方の話や歯磨きの話をするところもありますよ。また、保健師に育児相談をしたり、小児科医からは育児の心配事や発達や授乳についてのアドバイスがあるかと思います。もし、ご心配であれば、かかりつけの小児科で診てもらえる場合もあります。自治体によって補助券などがある場合には、小児科でお使いになれる場合もありますよ。ご確認くださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 3~4カ月健診とは?3~4カ月健診は初めての集団健診で、赤ちゃんの成長や発育、病気にかかっていないか、健康状態を確認するためにおこなわれます。医師、歯科医師、保健師、助産師、栄養士などの多職種に相談することができ、自治体の子育て支援機関に相談できる機会でもあります。そして、地域の子育て情報なども知ることができ、他の赤ちゃんとの交流へつながります。3カ月健診か4カ月健診かは自治体によって違うため、まずはお住いの自治体の健診スケジュールを確認してください。身体測定(体重、身長、頭囲、胸囲)、成長・発達のチェック、全身の診察をおこないます。また、栄養状態や母子の生活環境のチェック、育児相談をおこなっています。3~4カ月児健康診査問診票がありますので、事前に記入しましょう。 3~4カ月健診の内容 診察として心臓や肺を聴診して雑音をチェック。あやすと笑うか、目でものを追う追視テスト、眼球の異常運動のチェック、音への反応、先天性股関節脱臼・白蓋形成不全・停留睾丸の有無などの身体的診察がおこなわれます。 3~4カ月健診では首すわりの状態を確認。赤ちゃんをあお向けに寝かせて両手を持って引き起こしたときに首がついてくるか、うつぶせにしたときに頭を持ち上げられるかを観察して、首が座っているか判断します。 3~4カ月健診は、小児科医、保健師、助産師、栄養士などの各専門家に相談することができます。育児に関する不安や疑問、授乳育児の状況やミルクの回数などの相談、予防接種の時期、ママの抑うつ気分があればママの体調についての相談もおすすめです。母乳指導もおこなっていますので、ママの母乳トラブルなどの確認があり、赤ちゃんの体重が増えないなどの心配事があれば、親身に相談にのってくれます。母乳回数や間隔、ミルクの量などのメモを持参すると判断材料になります。 3~4カ月健診で体重の増加が少ない、首のすわりが遅い、反射や反応が鈍い、消失すべき原始反射が残っているなど、発達の異常がある場合は再検査になるようです。※参考:基礎知識(ベビー)「3カ月・4カ月健診とは?健診の内容や場所、持ち物や費用について」【監修者:医師 松井 潔 先生小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長】
2020年05月25日ママが気になる「乳幼児健診」を知ろう!「乳幼児健診」は、赤ちゃんに発達の遅れがないか、病気の疑いがないかなどスクリーニングするところです。ママにとっては、育児の不安や心配事を相談する場でもあります。生後4ヶ月、1歳半、3歳は市町村で乳幼児健診の実施が決まっていますが、さらに医療機関でも生後1ヶ月、6~8ヶ月(10~12ヶ月)に行うことが多いでしょう。特に子育てが初めてのママにとっては「どんなことを聞かれるのだろう」「何かの項目に引っかかったらどうしよう」など、不安も多いですよね。健診ごとのチェック項目がクリアできていない=必ず異常があるわけではありませんが、各健診のポイントやパパ・ママでもチェックできる項目などを確認していきましょう。※この記事は「佐久医師会教えて!ドクタープロジェクト乳幼児健診を知ろう」を参考に作成しています。子どもの1歳半と3歳の健診は、母子保健法で定められています。この他にも、4ヶ月健診はほとんどの自治体で実施されています。また、生後1ヶ月、6~8ヶ月、10~12ヶ月などの時期に健診を実施している自治体や医療機関もあるので地域の情報を確認しておくと安心でしょう。4ヶ月健診目的眠るか泣くかといった新生児期を超え、徐々に表情が豊かになり人間らしくなる時期です。4ヶ月健診では首すわりなどの発達チェックを行います。赤ちゃんだけではなく、ママの精神的な負担などもケアしていく時期です。4ヶ月健診で地域の保健機関と初めて接点をもつというパパ・ママも多く、相談窓口や情報提供の場にもなるでしょう。自治体の子育て情報や支援センター、相談場所などをチェックしておくと安心です。ポイント・受診の目安4ヶ月健診でチェックするポイントは以下の項目です。1.体重が増えているか2.首がすわっているか3.股関節脱臼がないか4.目を合わせられるか5.目で物を追うことができるか具体的には、赤ちゃんの股関節の動きやうつ伏せにしたときに顔を持ち上げるかどうかを見ていきます。色の鮮やかなおもちゃを見せて、視線の動きを見ることもあります。体重増加が週に100g以下の場合や、首のすわりが不安定な場合、ひどい便秘や湿疹などがある場合は医師に相談してみましょう。よくある質問Q.おむつかぶれがひどいA.おむつはこまめに替えて、お尻を布や紙で拭き取らずにぬるま湯で流しましょう。赤みがひどい場合は病院で相談しましょう。Q.赤ちゃんが便秘がちA.便の回数が減り、便秘の相談が増える時期です。体重増加に問題がなければ心配いりませんが、苦しそうなら綿棒で浣腸してみても良いでしょう。Q.でべそが気になるA.臍ヘルニアの出っ張りは3〜4ヶ月ごろに最大になります。自然に良くなることも多く、1歳ごろまで様子を見るケースもあります。Q.産後うつかもA.体調不良、意欲の減退、不眠、食欲低下などが見られるときは病院に相談してみましょう。Q.おむつかぶれがひどいA.おむつはこまめに変えて、お尻を布や紙で拭き取らずにぬるま湯で流しましょう。赤みがひどい場合は病院で相談しましょう。Q.赤ちゃんが便秘がちA.便の回数が減り、便秘の相談が増える時期です。体重増加に問題がなければ心配いりませんが、苦しそうなら綿棒で浣腸してみても良いでしょう。Q.でべそが気になるA.臍ヘルニアの出っ張りは3〜4ヶ月ごろに最大になります。自然に良くなることも多く、1歳ごろまで様子を見るケースもあります。Q.産後うつかもA.体調不良、意欲の減退、不眠、食欲低下などが見られるときは病院に相談してみましょう。6~8ヶ月健診目的寝てばかりいた赤ちゃんが、寝返ったり座ったり立とうとしたりと姿勢が変化する時期です。発達の進み具合や、離乳食の経過などを確認します。発達の個人差が大きくなる時期でもあり、ママの不安を解消するための役割もあります。ポイント・受診の目安6~8ヶ月健診でチェックするポイントは以下の項目です。1.寝返りができるか2.近くのおもちゃに手を伸ばして自分でつかむか3.音が聞こえる方向を見るか4.離乳食を始めているか5.お座りができているか6.横になった状態で顔のタオルを取りのぞけるかお座りは個人差が大きいので、できていなくても「発達が遅れている」とされることはありません。音がきちんと聞こえるか、目が見えているかなどをチェックします。寝返りをまったくしない場合や、乳児湿疹がひどい場合はかかりつけ医を受診してみましょう。よくある質問Q.離乳食を食べないA.この時期はさまざまな食べ物に慣れることが目的なので、少食でも問題ありません。母乳を減らす必要もありません。ママが大変なときは市販のベビーフードなども取り入れてみましょう。Q.指しゃぶりするA.指しゃぶりは自然に改善するケースもよくあります。3歳ごろまでは叱らずに見守ってみましょう。Q.夜泣きするA.おむつをかえても、ミルクをあげても、抱っこをしても泣き止まないときはあります。ママやパパはイライラせず「泣きたいときもあるよね」と見守りましょう。頭や身体を強く揺さぶらないことが大切です。Q.離乳食を食べないA.この時期はさまざまな食べ物に慣れることが目的なので、少食でも問題ありません。母乳を減らす必要もありません。ママが大変なときは市販のベビーフードなども取り入れてみましょう。Q.指しゃぶりするA.指しゃぶりは自然に改善するケースもよくあります。3歳ごろまでは叱らずに見守ってみましょう。Q.夜泣きするA.おむつをかえても、ミルクをあげても、抱っこをしても泣き止まないときはあります。ママやパパはイライラせず「泣きたいときもあるよね」と見守りましょう。頭や身体を強く揺さぶらないことが大切です。10~12ヶ月健診目的個人差はありますが、徐々につかまり立ちや伝い歩きをする赤ちゃんが出てきます。赤ちゃんがさまざまなものに興味を示して目を離せない時期なので、コーナーガードを使用したりフロアマットを敷いたりして事前に事故を予防する方法を確認しましょう。赤ちゃんの成長面では、歩行やおしゃべりの前準備ができているかなどを見ていきます。ポイント・受診の目安10~12ヶ月健診でチェックするポイントは以下の項目です。1.「あーあー」「うう」などの喃語が出ているか2.「おいで」「だめ」などの意味がわかるか3.つかまり立ちができるか4.伝い歩きが少しできるか5.指先で物をつまむか6.横になった状態で顔のタオルを取りのぞけるか発達の個人差やバリエーションが大きい時期です。よちよち歩きをしている子もいれば、座ったままの子もいます。赤ちゃんの移動範囲が広がるため、健診では誤飲防止や転落防止などの重要性を教えてもらうこともあります。この時点でお座りができない場合は、医療機関に相談してみましょう。よくある質問Q.歯がはえないA.歯のはえ方は個人差が大きいです。10〜12ヶ月健診では、はえていなくても問題ありませんが、気になる場合は歯科で相談してみましょう。Q.ハイハイしない・つかまり立ちしないA.ハイハイやつかまり立ちをせず膝でずるずる歩く子や、座ったまま進む「いざりっこ」もいます。歩きはじめが遅れることもありますが、運動発達は問題ありません。気になる場合は医療機関で相談してみましょう。Q.入浴を嫌がるA.この時期には急に入浴を嫌がることがあります。成長過程で何度かあることなので、おもちゃやシャワーなどで様子を見守りましょう。いつのまにか平気になるケースも多いですよ。Q.歯がはえないA.歯のはえ方は個人差が大きいです。10〜12ヶ月健診では、はえていなくても問題ありませんが、気になる場合は歯科で相談してみましょう。Q.ハイハイしない・つかまり立ちしないA.ハイハイやつかまり立ちをせず、膝でずるずる歩く子や、座ったまま進む「いざりっこ」もいます。歩きはじめが遅れることもありますが、運動発達は問題ありません。気になる場合は医療機関で相談してみましょう。Q.入浴を嫌がるA.この時期に急に入浴を嫌がることがあります。成長過程で何度かあることなので、おもちゃやシャワーなどで様子を見守りましょう。いつのまにか平気になるケースも多いですよ。1歳半健診目的乳児期から幼児期に移行する時期です。育児のポイントも大きく変化するため、生活リズムや食生活、親子関係などを確認します。健診では発語や歩行などを見ていきます。ポイント・受診の目安1歳半健診でチェックするポイントは以下の項目です。1.ひとりで歩くことができる2.積み木を2~3個積める3.鉛筆で落書きできる4.スプーンを使える5.意味のある言葉を話せる6.興味のあるものを指さすつかまり立ちができない場合や、言葉があまり理解できずコミュニケーションが取りにくい場合は医療機関に相談してみると良いでしょう。よくある質問Q.言葉が出ないA.言葉が出ていなくても、パパ・ママが言っていることをなんとなく理解できているようなら問題ありません。表情や他人への興味なども注目してみましょう。言葉が出ないだけではなく、コミュニケーションや行動面で気になることがある場合は、小児科を受診してみましょう。Q.歯磨きを嫌がるA.乳歯がはえてきたら、就寝前は仕上げみがきを習慣づけましょう。音楽をかけたり歌を歌ったり、楽しい雰囲気を作ると良いですよ。それでも嫌がるようであれば、短い時間でも構わないので終わった後にたくさんほめてあげましょう。Q.断乳・卒乳したいA.無理に断乳する必要はなく、子どものペースに合わせて自然と卒乳するのが望ましいとされています。具体的に「いつまで」という目安はなく、2〜3歳頃まで続くこともあります。乳歯がはえてきている場合は、寝る前に歯みがきを習慣づけましょう。Q.言葉が出ないA.言葉が出ていなくても、パパ・ママが言っていることをなんとなく理解できているようなら問題ありません。表情や他人への興味なども注目してみましょう。言葉が出ないだけではなく、コミュニケーションや行動面で気になることがある場合は、小児科を受診してみましょう。Q.歯磨きを嫌がるA.乳歯がはえてきたら、就寝前は仕上げみがきを習慣づけましょう。音楽をかけたり歌を歌ったり、楽しい雰囲気を作ると良いですよ。それでも嫌がるようであれば、短い時間でも構わないので終わった後にたくさんほめてあげましょう。Q.断乳・卒乳したいA.無理に断乳する必要はなく、子どものペースに合わせて自然と卒乳するのが望ましいとされています。具体的に「いつまで」という目安はなく、2〜3歳頃まで続くこともあります。乳歯がはえてきている場合は、寝る前に歯みがきを習慣づけましょう。3歳児健診目的主に発達の遅れがないか、虫歯がないかをチェックします。3歳児健診が就学前の最後の健診となることが多いため、社会性の発達や健康的な生活習慣を送っているかも確認します。ポイント・受診の目安3歳児健診でチェックするポイントは以下の項目です。1.自分の名前が言えるか2.年齢が言えるか3.視線が合うか4.丸を書けるか5.階段を上れるか6.3語文が出るか7.「大きい・小さい」や「色」がわかるか8.ままごとで役を演じられるか9.虫歯の有無「お名前は」「いくつですか」と聞かれたり、イラストを見せて「赤色はどれ」「車はどれ」など質問されたりします。虫歯の有無を調べ、虫歯がある場合は歯科医への受診をすすめられ、ない場合はフッ素を塗布してもらいます。これまでできていたことが急にできなくなった場合や、言葉が理解できずコミュニケーションが取りにくい場合は医療機関に相談してみましょう。よくある質問Q.トイレトレーニングが進まないA.入園前におむつを外そうとあせるママ・パパも多いですが、トイレトレーニングは個人差が大きいものです。失敗しても怒らずに、ゆっくりすすめていきましょう。Q.言葉が遅れているA.この時期の子どもは「ママ、おもちゃ、取って」「●●ちゃん、おかし、ほしい」など3語文が目安となりますが、これも個人差があります。言葉が理解できない、意味のある言葉が出ない、2語文が出ないなど気になることがあれば自治体や医療機関に相談してみましょう。Q.偏食・少食A.健康上問題なく発育していれば、偏食や少食はあまり気にする必要はありません。残しても無理強いせず、楽しい食事の場を作ってあげましょう。Q.かんしゃくが激しいA.言葉がうまく伝わらなかったり、思い通りに物事が進まなかったりすると、激しく泣くこともありますが正常な反応です。気長に付き合ってあげましょう。こだわりが非常に強い場合や手の付けられないパニックを起こす場合は、医療機関に相談してみても良いでしょう。Q.トイレトレーニングが進まないA.入園前におむつを外そうとあせるママ・パパも多いですが、トイレトレーニングは個人差が大きいものです。失敗しても怒らずに、ゆっくりすすめていきましょう。Q.言葉が遅れているA.この時期の子どもは「ママ、おもちゃ、取って」「●●ちゃん、おかし、ほしい」など3語文が目安となりますが、これも個人差があります。言葉が理解できない、意味のある言葉が出ない、2語文が出ないなど気になることがあれば自治体や医療機関に相談してみましょう。Q.偏食・少食A.健康上問題なく発育していれば、偏食や少食はあまり気にする必要はありません。残しても無理強いせず、楽しい食事の場を作ってあげましょう。Q.かんしゃくが激しいA.言葉がうまく伝わらなかったり、思い通りに物事が進まなかったりすると、激しく泣くこともありますが正常な反応です。気長に付き合ってあげましょう。こだわりが非常に強い場合や手の付けられないパニックを起こす場合は、医療機関に相談してみても良いでしょう。健診は子どもの発達の目安として適切に受診しよう子どもの成長とお世話がしっかりできているか、悩むママは少なくありません。赤ちゃんや子どもの健診は自治体からお知らせが届くことがほとんどなので、必ず確認しましょう。しかし、2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響で乳幼児健診が中止や延期になっている地域もたくさんあります。ママたちの不安を少しでも解消できるよう、ぜひ「佐久医師会教えて!ドクタープロジェクト」を参考にして赤ちゃんや子ども成長の参考にしてみてください。悩みがあればひとりで抱え込まないように、どのようなところに相談すれば良いか、相談窓口もチェックしておきましょう。※この記事は2020年5月時点の情報をもとに作成しています。ままのてチャンネルで解説中「山口先生」の連載が始まります「佐久医師会教えて!ドクタープロジェクト」の乳幼児健診の資料は、ままのてチャンネルで活躍中の山口先生より共有いただきました。ままのてでは、ひとりひとりの心に寄り添い不安や悩みをケアしてくれる山口先生の連載が始まる予定です。山口先生のホッと心が温かくなるメッセージをぜひ楽しみにしていてくださいね。【小児科解説】ままのてチャンネルで育児の悩みを解決!ままのてのYouTubeチャンネルでは、妊娠や育児にまつわるさまざまな疑問について、専門家の方々にインタビューしています。ぜひチェックしてみてくださいね。
2020年05月11日