値上がりラッシュで、ますます重要になる節約。芸能界屈指の倹約家・松本明子さんが日々行っているという、明るく楽しい節約ワザを聞きましたーー!「財布には、衝動買い対策のために5,000円ほどしか現金を入れません。それを超える値段のときは、まず一晩、二晩、“本当に必要なのか?”って、じっくり考えるんです。あ、それじゃあ、もはや“衝動買い”とは言いませんよね。ギャハハハハ。そうそう、感熱紙のレシートは、文字が印刷された面で爪を磨くとツルツルになるので、ネイルサロンいらずなんですよ!」カバンから取り出した長財布の中身を見せながら、節約トークが止まらないのは、タレントの松本明子さん(56)。節約が楽しくてたまらないという松本さんには「日々もったいないと、モノを大切にして、小さな得を喜ぶ」節約スピリッツが、親子3代で脈々と受け継がれているという。「祖母から、代々ですね。もはや家風。小学校、中学校のときもお小遣いは月々まとまった額をもらうのではなくて、必要に応じて支払われるシステムでした。ノートを買いたいと申告して100円、百恵ちゃんのレコードが買いたいと申告して600円をもらって、領収書を書かされましたね」モノの価値を実感するための、英才教育が施されていたのだ。そんな松本さんを、さらなる節約道に邁まい進しんさせたのは、デビュー当時のある出来事がきっかけ。「83年デビューなんですが、1年先輩に明菜ちゃんやキョンキョンなど“花の82年組”がいて、全然ヒットが出せなかったんです。どうやって売り出していったらいいのか試行錯誤していたとき、(笑福亭)鶴光さんと(片岡)鶴太郎さんの生放送番組で、2人に乗せられるように4文字の放送禁止用語を言ってしまったんです」その瞬間からスケジュールが真っ白になり、約2年、芸能界から干されてしまった。■先輩アイドルの海パンをフリマみたいに販売!当時、所属事務所の寮に住んでいた松本さん。ほとんどのタレントが売れて退寮するのに、21歳になって寮が取り壊されるまで、雑種犬のロンと居座っていたという。「ようやく家賃5万円の中野のアパートに引っ越すとき、寮長さんが不憫に思ったのか『プレハブの物置に、先輩たちが置いていった私物があるから、必要なものを持っていきなさい』とプレゼントしてくれたんです」そこには、ザ・リリーズが撮影などで使用したテニスウエアやラケット、あいざき進也がはいた海水パンツまであったとか。「アイドルグッズは売れるんじゃないかと思って、それを全部いただき、フリーマーケットみたいにして売ったんですね。結局そんなに高くは売れませんでした(笑)」芸能界の浮き沈みの激しさを実感することで、モノを無駄にしない精神はさらに磨かれることに。その後の人生では、まるで呼吸をするように節約しているという。「水を出しっぱなしにする感覚がないので、お風呂では湯船のお湯で体を洗います。夫、息子に続いて入ると、水深20センチほどに減ってしまうので、寝転ぶようにしてつかってるんですよ(笑)」■アクリルセーターは台所スポンジに転用!消耗品をしっかり使い切るのは大前提。そうでないものも、使い古したら、別の用途に転用する。どうしたら再利用できるのかを考えるのも、楽しいという。「伝線したストッキングは拭き掃除に使うばかりではありません。クシャクシャにした古新聞を筒状にして先っぽをL字になるように折り曲げ、仕上げに伝線したストッキングをかぶせれば、とてもいい具合いのブーツキーパーになります。しかも新聞紙が湿気を吸い取ってくれるんです。着なくなった、アクリル糸が入った手編みのセーターは、一回全部ほどいてからざっくり編み直して、台所用スポンジに。油汚れを取ってくれるので、もうバッチグーですね!」一度の買い物で、二度楽しむ節約術は、野菜でも実践。「かいわれ大根とか豆苗は、1回使っても、根元のスポンジに水を浸しておくと、1週間とか10日くらいでニョキニョキ伸びてきます。まあ、おいしく食べられるのは2回くらい。3回目はもう弱くなってなかなか伸びないですけど」日々、1円単位の節約を積み重ねているが、必要な出費は躊躇しない。「共演者の方の誕生日のプレゼントとか、スタッフの皆さんに差し入れするお菓子とかには心を込めたいので、出し惜しみしないっていうのがモットーですね」カネは天下の回りものとばかりに、それが次の仕事につながり、好循環を生み出しているのだ。「だから自分の身の回りのことにおいては、身の丈に合ったことで十分だと感じられるんです。毎日健康で、毎日笑顔で、毎日楽しく仕事していられるから、ストレス買いとは無縁なんでしょうね」
2022年04月23日歌手でタレントの研ナオコが4月1日に自身のアメブロを更新。タレントの松本明子から貰ったものを紹介した。3月29日のブログで、研は「けんちゃん笑ってるかな?」と切り出し、一昨年3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため死去したお笑いタレント・志村けんさんとの2ショットを公開。「懐かしいね」としみじみ述べ「もう一緒に仕事ができないと思うとなんと言っていいのかと言葉になりません」と胸の内を明かしていた。この日は「先日、松本明子ちゃんと収録でご一緒しました」と説明し、松本との2ショットを公開。「変わらずとても素敵でした」と述べ「このお茶をいただきました」と松本から貰った茶葉の写真を公開した。続けて「こちらは体調が悪いときに飲むといいらしいですよ!!」と利点を説明。「これからいただきます味が楽しみです」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「いいお茶をいただきましたね」「仲良し」「私も仲間にいれて下さい」などのコメントが寄せられている。
2022年04月02日1年の延期を経て、ついに「松本明子 presents 黄金の80年代アイドルうたつなぎ 〜うれしなつかし胸キュンコンサート〜」が開催された。(出演/松本明子、布川敏和、森尾由美、浅香唯、西村知美)日本各地から「映像でこのコンサートを見たい」という熱い期待に応えて、配信が開始された。このコンサートは、松本明子が発起人となり、同時代に活躍したスーパーアイドルたちと華々しい時代の名曲の数々をトークとともにお届けするスペシャルなコンサート。バラエティタレントのイメージが強い松本だが、83年デビューのアイドル。その前年デビューの「花の82年組」に隠れ、不遇の時代を過ごしたといい、「アイドル時代、コンサートをしたことなかったので40年目の初のコンサート」と大喜びだった。デビュー当時の衣装で登場し、デビュー曲『×♀×Kiss』をはじめ往年の名曲を披露した松本は「ワクワクして眠れなかった。アイドル時代は一度もコンサートをしたことがなかったので、うれしい」と喜びを語った。MCで当時の裏話を織り交ぜた布川はシブがき隊の『100%・・・SOかもね!』『スシ食いねェ!』の他、『ジュリアに傷心』(チェッカーズ)などを披露し、「80年代にタイムスリップしたみたいで楽しい。」と会場を沸かせた。森尾由美は『お・ね・が・い』、浅香唯は『セシル』と『C-Girl』をメドレーで歌い、西村知美は『サクラが咲いた』『眠り姫』とそれぞれ自身のヒット曲をはじめ、黄金の80年代の曲で盛り上げた。最後は全員で『なんてったってアイドル』(小泉今日子)を歌い、惜しまれつつも幕を閉じた。懐かしくもあり、当時のパワーをそのまま凝縮したようなコンサートの模様は2月3日(木)までの期間限定なので、会場で楽しんだ方も、会場にいけなかった方も、自宅やお好きな場所でぜひお楽しみいただきたい。【視聴チケット】イープラスにて販売中 【視聴料金】3,000円(税込)【視聴時間】今すぐ〜2月3日(木)23:59まで【公演概要】公演名:松本明子 presents 黄金の80年代アイドルうたつなぎ ~うれしなつかし胸キュンコンサート~出演者:松本明子(‘83年)、布川敏和(‘82年)、森尾由美(‘83年)、浅香唯(‘85年)、西村知美(‘86年)※括弧内はデビュー年 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月28日2022年1月23日(日)、「松本明子 presents 黄金の80年代アイドルうたつなぎ 〜うれしなつかし胸キュンコンサート〜」(出演/松本明子、布川敏和、森尾由美、浅香唯、西村知美)が東京・かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホールで開催される。昨年、新型コロナウイルス感染拡大の影響により延期となったコンサートが約1年後に開催される!さらに、アーカイブ配信も決定した。公演は1983年にアイドルとしてデビューした松本明子が発起人となり、同時代に活躍したスーパーアイドルたちと華々しい時代の名曲たちをトークとともにお届けするスペシャルなコンサート企画。 発端となったのは、松本明子がTwitterにアップした動画だった。 松本は昨年の緊急事態宣言が発表された際に『これからどうなっちゃうんだろう?』と不安になり、自分と同じ気持ちの人が元気になれる何かができないかな?と考え、『気分を晴らすには歌しかない!』とデビュー曲のサビをアカペラで歌った。これをSNS上でバトンリレーのように繋げたいと、 “不作の83年組”と言われている同期と森口博子に連絡し、同じようにデビュー曲で『#アイドルうたつなぎ』を付けてどんどん繋いでいった。そして、スタートして半年後には、そのバトンは昭和のアイドルだけでなく、平成・令和の現役アイドルへと繋がっていった。松本明子の様々な想いの詰まったコンサート企画は、いよいよ開催される。様々な制限が強いられる世の中、そんな時だからこそ、パワー溢れる「80年代」アイドルの歌声をぜひ聴いてほしい。そして、今回、日本全国どこからでもコンサートに参加できるように、アーカイブ配信が決定!会場で楽しんだ方も、会場にいけない方も、自宅やお好きな場所でぜひお楽しみいただきたい。アーカイブ配信について【視聴チケット】イープラスにて販売中 【視聴料金】3,000円(税込)【視聴時間】2022年1月28日(金)17:00〜2月3日(木)23:59【公演概要】公演名:松本明子 presents 黄金の80年代アイドルうたつなぎ ~うれしなつかし胸キュンコンサート~出演者:松本明子(‘83年)、布川敏和(‘82年)、森尾由美(‘83年)、浅香唯(‘85年)、西村知美(‘86年)※括弧内はデビュー年公演日時:2022年1月23日(日)【昼公演】13:30開演【夜公演】18:00開演会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール東京都葛飾区立石6-33-1チケット料金:全席指定8,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月14日広瀬アリス主演、『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』などの大九明子監督が演出を手掛けたドラマ「失恋めし」が、Amazonプライム・ビデオにて2022年1月14日(金)から全10話一挙独占配信スタート。この度、ポスタービジュアルと各話ゲスト出演となる“失恋人”キャストが一挙に解禁された。木丸みさきのコミックエッセイ「失恋めし」(KADOKAWA刊)を原案にした本作。主人公でイラストレーター・キミマルミキを演じるのは広瀬アリス。地元紙に“失恋めし”というマンガ連載を持ち、日々連載のネタとなる失恋エピソードを探している。その本作に、各話ゲストとして出演するのは、<第一話>彼氏からプロポーズされると勘違いしてしまった“サバ子”に門脇麦。門脇麦<第二話>結婚式でスピーチをお願いしていた上司に婚約解消を告げる部下に前野朋哉。<第三話>失恋を少しの間だけでも忘れられるようにと会社の先輩にランチに誘われる後輩に小西桜子。<第四話>高校時代失恋したミキが、路上ライブで元気をもらった歌手HARUに三浦透子、<第五話>失恋して元気がないことを気遣う父親と二人でごはんを食べにきている娘に大友花恋、<第六話>長い間想い人だった男性の結婚発表に肩を落とし、女子同士で慰め合うヒトミに紺野ぶるま、<第八話>高校時代の秘めた想いを打ち明けるミキの同級生エイコに深川麻衣。深川麻衣そして、物語の展開のキーを握る、ある人物に林遣都という豪華なキャストが顔を揃える。「ある重要な役を演じています。どんな役かは秘密です」とコメントする林さんの役どころも楽しみだ。林遣都門脇さんが「悲しいことがあっても失恋しても、美味しいものに救われる、そんな瞬間が誰の人生にもある」とコメントするように、失恋とそのときに元気をくれた美味しい食べ物を思い出しながら自分とも重ね合わせることになりそう。そして、レギュラーキャストは、ミキがほんのり恋心を抱く近所の花屋の青年を井之脇海、ミキが連載する地元紙の出版社・STO企画(佐藤さんという苗字の社員ばかりが集う)の面々には、村杉蝉之介、臼田あさ美、安藤ニコが個性豊かでチャーミングなキャラクターとなって集結、近所のお弁当屋の佐藤さんを若林拓也が演じ、本作のスパイスに。第七話、第九話、第十話では、この面々の失恋エピソードが織り込まれていく。各話キャストコメントサバ子/門脇麦(第一話)私自身食べることが大好きなのですが、やっぱり美味しいものにはパワーがあると思います。悲しいことがあっても失恋しても、美味しいものに救われる、そんな瞬間が誰の人生にもある。日常のかけがえのない時間が詰まった作品になっていると思います。こんなご時世だからこそ美味しいもの食べて元気を出しましょう!部下/前野朋哉(第二話)第二話で少し気の弱いサラリーマン役で出演しております。あるお店の、ある食べ物とある人物(お楽しみに!)が彼の失恋ハートを楽にしてくれます。大九組特有のなごみある現場の雰囲気は『失恋めし』というほのぼのとした、でも確実に背中を押してくれる作品と相性抜群です。ぜひご覧ください!後輩/小西桜子(第三話)失恋した後輩女子を演じさせていただきました。大九監督の作品が好きで拝見していたので、今回参加させていただきとても嬉しかったです。失恋した役どころでしたが、撮影では美味しいものを食べて、先輩に素敵な励ましをいただいて、とにかく心がほっこりゆるんだ思い出が強く残っています。失恋した方もしてない方も、美味しいもの食べたい!という前向きな気持ちになっていただけると嬉しいです。HARU/三浦透子(第四話)ハルというシンガーの役を演じました。キャラクターもストーリーも、歌詞もメロディも、愛らしくてあったかくて、のびのびと演じることができました。ミキとハルの思い出の味、とっても美味しかったです!是非お楽しみに!娘/大友花恋(第五話)美味しいものを食べることで、お腹だけではなく心も満たされ温まる経験は、多くの方が持っていると思います。私が演じた“娘”も、失恋の空洞を、食と父からの愛情で満たしていきます。素敵なスタッフ・キャストの皆様との撮影。それだけでも心地よいのに、美味しいご飯をたくさん食べることができて幸せでした(笑)。あの幸せな時間を、完成した映像を見ることで再び味わえるのが、私自身も楽しみです。ヒトミ/紺野ぶるま(第六話)めちゃくちゃ楽しい撮影でした!少しセオリーとは違う失恋の形でしたが、誰しも共感する所があるんではないかと思いました。失恋とは時におっぱいを見られるより恥ずかしいですが、それを話す友達と美味しいご飯とお酒があるだけでいつか絶対いい思い出になる!恋って素晴らしいです!エイコ/深川麻衣(第八話)今回、ミキの高校時代の親友、エイコ役を演じさせていただきました。生きることと食べることは切っても切り離せないもので、人の数だけいろいろな「思い出の味」の記憶があると思います。それはどこで、誰と、どんな気持ちで食べるかによってきっと全然味が変わってくるのだろうと思います。8話は過去と現在を、思い出の味がつないでくれる少し切なくあたたかいお話です。ぜひお楽しみにしていてください!???/林遣都また大九組に参加できたことが本当に嬉しかったです。今回も前回同様、大九監督のワクワクする演出を体感し、楽しい時間を過ごさせていただきました。僕は物語のある重要な役を演じています。どんな役かは秘密です。ぜひ楽しんで観ていただきたいです。「失恋めし」は2022年1月14日(金)よりAmazonプライム・ビデオにて一挙独占配信(全10話)。2022年7月、読売テレビにて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2021年12月04日テレビ東京系ドラマ24枠では、来年1月より山口紗弥加主演、大九明子監督がタッグを組んだ「シジュウカラ」を放送することが決定した。本作は、「JOUR すてきな主婦たち」(双葉社)で連載中の坂井恵理による同名漫画。結婚15年目の夫と中学生の息子がおり、幸せな家庭のはずなのにどこか満足できない日々を送る、売れない漫画家・綿貫忍は、引っ越しを機に筆を折る決意を固めた。しかし、ずいぶん前に描いて人気薄だった自作が、知らないうちに電子書籍で大ヒットとなり、新作を描くことに。そこでアシスタントを募集し、22歳の青年・橘千秋に出会う。次第に千秋に心惹かれていく中で、自分自身の虚ろで不確かな人生観と向き合うことに…というあらすじ。山口さんが演じるのは、そんな恋と仕事、同時に訪れたセカンドチャンスに向き合う主人公・忍。「不倫 × サスペンスと聞き、まずはタイトルの『シジュウカラ』を漢字と平仮名に変換しました。『四十からの不倫は、サスペンス』。いただいたお話を有難いなと思いながら、一方で、血に塗れたドロドロの愛憎劇を想像し後退りする自分がいたのも事実です(笑)」とオファーを受けた心境を明かした山口さんは、「若くはなくとも気力・体力ともに充実した40代で不意に訪れた”人生のセカンドチャンス”に戸惑い、悦び、悩みながら、結局は現実的な選択をしてしまう主人公には共感する部分が多くあります。だからこそ、原作キャラクターを追いすぎず、私自身のリアリティで演じたい」と意気込む。そして「『ある属性からの、自立』私はこの作品をこのように捉えています。もしかしたら、描かれることの大半が拒絶されるかもしれません。それでも挑戦したいと思うのは、この作品が、どこかの誰かの”突破口”になればと願うから。そしてそれは、私自身かもしれないからです。この作品が、ひとりでも多くの方に届きますように……願いを込めて演じます」とコメントした。さらに、これまで『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』などで多種多様な女性を描いてきた大九監督は、山口さんについて「初めてお会いした日は雨でしたが、山口さんはいつも太陽があたってるみたいに眩しそうな目で、ずっとニコニコしていました。40歳から人生を獲得し直す、忍という主人公を一緒に作ってゆくのが楽しみです」と印象を話し、「結婚している人の恋愛をはじめて描きます。忍とどこまで突っ走れるのか。お見届けいただけたら嬉しいです」とメッセージを寄せた。▼「シジュウカラ」第1話あらすじ結婚15年目。夫・洋平からの夜の営みの誘いを冗談めかして断ると、洋平はため息と共に背を向けて寝始めた。倦怠感、というよりも嫌悪感を覚えてからどれくらいになるだろう。だがこの“幸福な人生”こそが何者かになりたかった私の最終地点…そのはずだった。アシスタント歴20年を超えて夢を諦めた売れない漫画家・綿貫忍は、たくさんの思いを東京に残し地元に戻って筆を置いた。だが皮肉にもその直後、昔描いた人気薄だった自作が電子書籍でバカ売れする。そして「これが最後」だと、再度本気で漫画と向き合うことに。そんな中出会ったアシスタント・橘千秋は、自分を一人の女性として、何より漫画家として敬意を持って接してくれ、忘れていたときめきを感じ始める。ところが“不自然にも”、千秋も忍へ妙なアプローチをかけてくる…。ドラマ24「シジュウカラ」は2022年1月、毎週金曜深夜0時12分~テレビ東京系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年10月25日私立恵比寿中学、アンジュルムなどのアイドルソング、アニメソングの作詞家として活躍している児玉雨子さん。初小説集『誰にも奪われたくない/凸撃』が早くも話題だ。「誰にも奪われたくない」は、銀行勤めをしながら作曲家としてもがんばっている園田レイカと、レイカが楽曲提供したアイドルグループ「シグナルΣ(シグマ)」のメンバー佐久村真子(まこ)の関係性の変化を軸に、彼女たちの生きづらさの正体に迫る一編。「凸撃」は、YouTubeで喧嘩凸待ちを配信している〈せまみち〉こと宏通が、顔も生年月日もプロフィールで晒している未成年の〈金キング〉とのやりとりから始まる短編。どちらも、いわゆるシスターフッドやブラザーフッドとは少し違う“連帯の形”が描かれ、はっとする。「人間関係がヒリヒリしている現代において、ネットは悪しきイメージを持たれている部分もあるけれど、匿名やハンドルネームの存在だからこそ、本音が言い合えるとか、つながり癒される瞬間があるのではないかと。実名と同じ名前で活動していたとしても、仕事や社会における名前の意味は、プライベートのそれと違うはず。現実とオンラインの世界が地続きでフラットにつながっている“イマドキの人と人との距離感”のリアリティは、書いてみたいなと思っていました」「誰にも~」で、思わず首肯してしまうのは、レイカ視点で描かれるふたりの距離感の捉え方や、社会や世相を斬る鋭い観察眼。たとえば、レイカと真子との関係は、ある盗撮動画がネットにアップされることによって変わっていく。「アイドルが不祥事を起こすと『男の影響』、整形する女の子に対しては『モテたいから』というように、紋切り型で決めつけてくる。社会の文脈へのアンチテーゼというか、そこにノーを言いたかったんです」「凸撃」でも、せまみちと金キングが次第に心を寄せほっこりしていたかと思いきや…。展開もお見事。「現実は、こんな距離感に落ち着くことも多いのかなと。ただ、どういう顛末であれ手を取り合った瞬間があるのはすばらしいなと」随所にちりばめられている作詞家ならではの刺さるフレーズといい、2編をつなぐ人物を登場させるアイデアといい、鮮烈なデビュー作だ。『誰にも奪われたくない/凸撃』「編集さんとのやりとりはセッションみたいでした」と振り返る。作中曲「ジルコニアの制服」を自身で作詞作曲、YouTubeで公開中。河出書房新社1694円こだま・あめこ1993年、神奈川県生まれ。作詞家、作家。2011年、高校在学中に作詞家デビュー。アイドル曲やアニメ曲を中心に、幅広く歌詞提供。『BRUTUS』で食コラムを連載中。©Miyoko Tamai※『anan』2021年9月29日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年09月27日振付家・北村明子演出によるダンス公演『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』が、KAATキッズ・プログラムとして、KAAT神奈川芸術劇場で7月12日に開幕。この度、北村の開幕コメントとゲネプロ舞台写真が公開された。本公演は、「夏休み」をテーマに、コンテンポラリーダンスの新たな表現に挑戦し続ける北村と、現代美術家の大小島真木がタッグを組んだダンス作品。北村は2018年に、KAAT DANCE SERIES『土の脈』を上演。インドの作曲家や、カンボジア・インドネシアのダンサーなど文化の異なるアーティストとの作品創作を通じ、人間の根底にある言語以前の記憶を呼び起こす表現に挑戦した。本公演では、子どもたちに向けて言語を超えた身体表現を披露する。また大小島は、自然と生き物をモチーフに、身体や生命について訴えかける作品を数多く手がけてきた若手の美術家。子どもたちに様々なイメージを沸き起こさせる舞台美術を作り上げている。ゲネプロ舞台写真では、そんな個性的なステージの上で、ダンサーたちが躍動する瞬間が切り取られた。北村のコメントは、以下の通り。北村明子(振付・演出)コメント私にとっては初めてのキッズプログラムへの挑戦。今日までのクリエーションは、自分の中にあるキッズスピリットを手繰りながら、毎日、大小島さんの美術と横山さんの音楽という地図を片手に、ダンサーの身体とともにイマジネーションの冒険をしているような感覚でした。懐かしいというよりは、今現在の自分が新しいものの楽しみ方を、いつもとは異なる回路で発見していくような感覚でした。今回は、ご来場いただく皆さんと一緒に踊る時間も私にとっては最大の楽しみとなっています。ダンスは日常でもあり冒険でもあることを、(ご参加いただく皆様にも)体感していただけたらと思います!ぜひ私たちと一緒に踊りに来てください!」KAATキッズ・プログラム 2021『ククノチ テクテク マナツノ ボウケン』2021年7月12日(月)~19日(月)KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>振付・演出:北村明子美術:大小島真木音楽:横山裕章照明:高田政義音響:星野大輔衣裳:池田木綿子演出助手:福岡聡舞台監督:川口眞人出演:柴一平清家悠圭岡村樹黒須育海井田亜彩実永井直也企画製作・主催:KAAT 神奈川芸術劇場チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード: 506-128)
2021年07月14日『アタック25』の初代総合司会を務めた児玉清さん2021年6月24日の朝。クイズファンに激震が走りました。「『パネルクイズ アタック25』(朝日放送・テレビ朝日系)、今秋で放送終了決定!」というニュースが飛び込んできたのです。これは、かつてテレビ界で一世を風靡した「一般視聴者参加型クイズ番組」のレギュラー放送が、ほぼ絶滅するということを意味します。あとは、フジテレビに『超逆境クイズバトル!!99人の壁』がありますが、これはマニアックな知識を競う内容で、単純に一般的な雑学知識を競うクイズ番組ではありません。『アタック25』は、地上波におけるクイズ番組の世界においては、国宝級の存在であり、金字塔であり、そして、絶滅危惧種でもあったのです。かつて出場し、優勝。賞品としてパリ旅行まで行かせていただいた人間のひとりとしては痛恨。しかし、最近はタレント大会や再放送が多く、私自身『アタック25』を見ていなかったことも事実。以前はよく通っていて、近ごろ、足を運ばなくなっていたおいしいお店が「コロナで閉店する」と聞いたような、なんとも寂しい思いをしています。■「クイズ番組」の芸術的な完成形番組のスタートは1975年。イギリスでサッチャー首相が就任し、映画『ジョーズ』が封切られたと、そんな年でした。ルールは、言うまでもなく、開始2年前の’73年に発売されたボードゲーム『オセロ』をベースにしたもの。いわば、4人で25枚のパネルを取りあうオセロゲームです。 オセロですから、最終的にいちばん多くのパネルを取った人が勝ち。角(かど)を取れた人が有利になったりします。クイズの正解数が多い解答者が必ずしも優勝するわけではなく、一発逆転があるルールは、番組のスタート時から、もはや「完成形」でした。特に、20枚のパネルが埋まったところに設定された「アタックチャンス」が、多くの逆転劇を演出してきたのはご存知の通り。加えて、問題をすべて暗記していたという初代総合司会者・児玉清さんの司会ぶりはまさに名人芸でした。「大事な、大事な、アタックチャンス!」「なぜ、角を取らない!」「なにか、深いお考えがあってのことか……」などの名調子は、博多華丸さんのモノマネネタにもなりましたよね。さらに、クイズ問題の難易度が「難しすぎず、簡単すぎず」、絶妙なレベルだったことも高視聴率の要因だったと思います。私が『アタック25』に出演したのは、’83年のこと。当時は、『アップダウンクイズ』(TBS系)『クイズタイムショック』(テレビ朝日系)など視聴者参加型のクイズ番組が花盛りで、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ系)の参加者数が、第7回にして1万人超えを記録したのもこの年でした。このころは、どこのクイズ番組も、予選の参加者全員に番組のロゴが入ったバッグや腕時計などの「お土産」をくれるのが普通でした。私がアタック予選を受けたときの記念品はすごく丈夫な手提げ袋で、ずいぶん愛用させていただいたものです。のちには、クイズ番組の予選の記念品は、どこもボールペンになりましたから、やはりバブルだったのでしょう。まだ電子メールなんてない時代です。予選を受けてからしばらくして、合格通知のハガキが届き、ある夜、スタッフから「〇月×日に大阪のスタジオで収録に参加できますか?」という確認電話があって、収録日が決定しました。当日は、大阪まで新幹線で向かい、タクシーでテレビ局へ。控え室での待ち時間はとても長かった記憶があります。スタジオ入りすると、そこには、観客と児玉清さんが!テレビの印象どおりの紳士で、スタッフと最後の打ち合わせをしておられました。その後、カメリハ(本番と同じ条件で撮影をしながら行うカメラ・リハーサルの略称)として、数問の早押しクイズ。スタジオの観客たち(ほとんどは大阪のご婦人方)は、この様子を見て、出場者4人のうち、誰の後ろの応援席に座るかを決めていたようです。トップ賞を獲った解答者の応援席に座った観客には、当時の番組スポンサー・東リ(現・東リ株式会社)から、カーペットのお土産が出たのです。■児玉清さんの人情味ある進行を振り返るここで、私が出場したときの児玉さんの名司会ぶりを、録画していたビデオから、ほぼそのまま再現します。私がアタックチャンスと、その次の1問に正解した部分です。「アタックチャンスからまた新しい局面が生まれます、果敢にアタックしてください。それでは、参りましょう。アタックチャンス!」『1874年の10月30日、カール・プッセの『山のあなた』など数々の……』ボーン!(解答ボタンを押した音)「青!(私の解答者席の色)」「上田敏(びん)!」「その通り!数々の詩の名訳で知られる我が国の文学者が生まれています。誰でしょう?上田敏!白の方も押されたんですが、青の方が早かった。青の方、何番?」「25番」「25番を埋める!そして、アタックチャンスの狙い目は?」「1番!」「あー、そりゃそうですなぁ。どうでしょうか、この1番に青の方が入ってくると……。んー、パーフェクトはないようでございますが、ガガッというように青になってしまうわけですね。さあ、ここが空いたことによって、ほかの方にもチャンスが生まれるのか?今のところは青が有利ですけれども、ひっくり返せるチャンスがあると思います。よろしいですか、アタックチャンス後の問題が大事です……。この問題です!」『ジロウ、ハチヤ……』ボーン!「青!」「……柿」「その通り!早い!うーん、グングンきます。グングンきます。さあ、青の方、何番?」「1番!」「1番に飛び込むー!2、3、4、7!うわわ、バラバラっと色が変わって、真ん中の8番だけがパーフェクトを阻止しておりますが、わたくしは問題のフォローができませんでした。ジロウ、ハチヤ、フユウといえば、どんな果物の名前(品種)でしょうという問題でございました。もう、ジロウとでた瞬間に柿と……。えー、素晴らしい、果敢なアタックぶりでございました。よろしいですか、これで勝負は決まったようでございますが、1枚でも多くのパネルを皆さん取ってください。参りましょう、この問題です」いかがでしょう。普通、クイズ番組では、解答のあとに正解音が鳴るのですが、アタック25では、それがなくて、児玉さんの「その通り!」とか「お見事!」などが正解音代わりだったことにお気づきになりましたか。それにしても、短い時間で的確に戦況を視聴者に伝え、問題文の先までフォローする司会ぶり。本当に名人芸でした。ちなみに、誤答のときのブー音を鳴らすのも児玉さんの役で、きわどい解答のときの正誤判定も、児玉さんの裁量に任されていたようです。私の回の収録でも、「何県でしょう?」と問う問題に対して「筑波学園都市」と答えた方がいて、児玉さんは「うん、いいでしょう。筑波研究学園都市ということで、筑波学園が出れば結構でございます」と言って正解にしていました。なんだか、人情というか、人柄までも感じさせてくれる司会ぶりだったのです。■『アタック25』に伝えたいメッセージ’11年に児玉さんが亡くなり、朝日放送テレビの浦川泰幸アナを経て、’15年からは俳優・谷原章介さんが司会に。その司会ぶりもようやく板についてきたところでの番組終了決定は、本当に残念でなりません。憶測でしかありませんが、新型コロナの影響で予選会の開催もままならず、タレント大会や再放送の回が増え、視聴率が落ちたことが、番組打ち切りの最大の原因であることは間違いのないところでしょう。番組がどのように変化しようと、視聴率さえ下がらなければ、『笑点』(日本テレビ系)のように継続できたはずです。番組終了決定の報が流れると、ネットには、それを惜しむ声が殺到しました。私も同じ思いですから、それはよいのです。でも、「スタッフはこの番組の価値がわかっていないのか?」とか「後番組が若年層をターゲットにした番組というのは的外れ」など、番組スタッフを責める声に対しては、「違う」と思うのです。なぜって、あと4年で50周年を迎えられた番組が終了することを、いちばん悔しがっているのは、スタッフのはずだからです。番組終了に文句をつけるくらいなら、これから毎週、視聴してほしい。現在、5%台の視聴率が、これからずっと倍になったら、「やっぱり続けます」ってなるかもしれないのですから。番組のスタッフに言いたいのは、ただひと言。「これまで、一般視聴者参加型のクイズ番組をずっと守ってきてくれてありがとうございました!お疲れさまでした!」それだけです。『アタック25』の終了後、スタッフにはぜひ、長年積み上げてきたクイズ番組づくりのノウハウを活かして、時代にマッチした新たな視聴者参加型クイズ番組を誕生させてほしい。失われた文化は、復活させれば継続します!それに向けて、4つほどアイデアを。◎アイデア1:予選会はZOOMを使って、ボードクイズ形式によるクイズの実力判定と面接を兼ねて実施する。◎アイデア2:賞品の旅行は、国内旅行などではなく、むこう5年間くらい有効な海外旅行券にする。◎アイデア3:媒体はテレビに限らず、ネット番組も視野に入れる。◎アイデア4:番組名は『シン アタック25』にする。たぶん、ツッコミどころ満載の素人意見ですが、ご笑納いただければ幸いです。(文/西沢 泰生)【著者PROFILE】にしざわ・やすお◎作家・ライター・出版プロデューサー。子どものころからの読書好き。『アタック25』『クイズタイムショック』などのクイズ番組に出演し優勝。『第10回アメリカ横断ウルトラクイズ』ではニューヨークまで進み準優勝を果たす。就職後は約20年間、社内報の編集を担当。その間、社長秘書も兼任。現在は作家として独立。主な著書:『壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方』(アスコム)/『伝説のクイズ王も驚いた予想を超えてくる雑学の本』(三笠書房)/『コーヒーと楽しむ 心が「ホッと」温まる50の物語』(PHP文庫)ほか。
2021年07月04日THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのRIKU、陣、岩谷翔吾、藤原樹、長谷川慎、鈴木昂秀が出演する、REAL RPG STAGE『ETERNAL』の上演決定が25日、明らかになった。同作はMMORPG(大規模多人数同時参加型ロール・プレイング・ゲーム)『ETERNAL』の舞台化作。ノルダニア神聖国の属国であった亡国・ロッツフォート公国の正当なる公位後継者・レンブラントは、多民族集団・オルドに故郷と父の命を奪われ、大好きな兄も行方不明に。故郷の地を取り戻すために“聖なる誓約団”を立ち上げ、仲間と共にディランド地方へと進軍するが……。音楽、ダンス、バトル、そして渾身のアクトで紡いでいく、仲間と家族の愛を描いた冒険ファンタジーとなる。日本を代表するクリエーター・天野喜孝、主題歌「PHILIA」を歌うLUNA SEA、数々の有名ゲーム楽曲を手掛けてきたMONACAが参画し、リリースから一カ月で累計DL数50万突破している。早くも舞台化が決定し、THE RAMPAGEより選ばれし6人が舞台で暴れ回ることとなる。出演するのは、本作が初舞台にして初主演となるヴォーカリスト・RIKU、パフォーマンスにとどまらずテレビ、ラジオなどバラエティに活躍の場を多岐に広げているリーダー・陣、それぞれが映画やドラマ、舞台を経験し役者の幅を広げているパフォーマー・岩谷翔吾、藤原樹、長谷川慎、鈴木昂秀。さらに特別ゲストとして圧倒的な存在感を放つ国際的アクター・加藤雅也の出演決定したほか、姜暢雄の出演も。舞台パート×LIVEパートの二部で構成され、一部の舞台パートでは「ETERNAL」を原作とした本格的な演劇を上演し、二部のライブパートではTHE RAMPAGEのライブとはまた違った、他では観ることのできないオリジナルスペシャルライブを届ける。完全書下ろしの新曲制作も決定した。演出は児玉明子、ライブ演出は植木豪、脚本は葛木英が務める。上演はTBS赤坂ACTシアターにて、2021年5月2日~5月7日。○RIKU コメントこんにちは! RIKUです。この度、THE RAMPAGEから陣、岩谷翔吾、藤原樹、長谷川慎、鈴木昂秀、そして僕RIKUが舞台『ETERNAL』に出演させていただく事となりました。この舞台に出演させていただくにあたり、THE RAMPAGEのエンタテインメントの可能性を広げられると共に、また新しい姿、形を皆様にお届けできるのではないかとワクワクしております。特に自分と陣に関しては初挑戦が沢山詰まった今回の舞台ではありますが、精一杯頑張りますので楽しみにしていただけたら幸いです。素敵な俳優さんや、スタッフチームの皆さんのお力添えをいただきながら最高の作品を作りたいと思いますので、是非! 舞台『ETERNAL』をよろしくお願い致します! 会場でお待ちしております。(C)ASOBIMO,Inc. (C)YOSHITAKA AMANO (C)LDH JAPAN
2021年03月25日少女文學演劇「雨の塔」が3月19日(金)、新国立劇場・小劇場にて開幕。初日公演に先立って行った公開ゲネプロの模様とコメントが到着した。脚本・演出には児玉明子を迎え、出演は乃木坂46の中心メンバーである松村沙友理をはじめ、若手女優として注目を集める高月彩良、高い演技力と歌唱力の七木奏音、藤本結衣ら4人の人気・実力を備えたキャストが集結した本作。『雨の塔』に登場する4人の少女たち、三島敦子、都岡百合子、矢咲実、小津ひまわりの世界を、同室の2人を中心にした、「三島・都岡Ver.」と「矢咲・小津Ver.」の2組の視点から描くことにより、作品をより深く、立体的に楽しめる構成となっている。「雨の塔」は3月21日(日)まで上演される。公演チケットの販売は終了しているが、各公演配信されるのでぜひチェックしてほしい。●松村沙友理(乃木坂46):三島敦子役稽古を重ねて雨の塔の世界観を感じれば感じるほどどんどんとハマっていきました。早くこの世界を観てほしいという気持ちと私に三島敦子をどこまで伝えられるだろうかという不安とどちらもありますが、四人で過ごせる今を楽しみたいと思います。二つのバージョンがそれぞれ本当に違った雰囲気とお話になっていてぜひ両方みて 雨の塔をどっぷりと感じてもらいたいです。配信もありドキドキしています。よろしくお願いします!●七木奏音:小津ひまわり役はじめに…みんなで こうして劇場まで来ることが出来て本当に幸せです。最後の最後まで小津の隣で 側で 彼女をそっと見守り寄り添い続けたいです。これまでに過ごしてきた時の中で出逢ったできごとや大切な方を、ふと思い返してしまう。そんなひと時が、ご観劇いただいた皆さまに訪れてくれたら嬉しく思います。そしてここで生きる 4 人の少女たちの想いに触れ、この空間を温度を色を香りを感情を、この雨の塔を一緒に過ごせること、楽しみにしています。●藤本結衣:都岡百合子役初めてこの作品を読ませて頂いてから稽古が始まりこうして舞台の幕が開くまで本当にあっという間の日々でした。本当にキャストの皆さんが素敵でその時その場に生きている三島、小津、矢咲として都岡に接してくれるので毎回通しをする度に新しい気付きや新しい気持ちが生まれてきたりしますし、きっとこれは本番が始まっても積み重なっていくんだと今からとても楽しみです。言葉はもちろん、歌や振りなどからもこの学校の中で生きている少女たちの息遣いまで感じて頂けるような作品になっていると思います。ぜひ劇場で、生配信で皆様に私たちがどの様に生きているのか見届けて頂けると嬉しいです。●高月彩良:矢咲実役稽古を繰り返すほど進化し続けていく「雨の塔」原作の美しい世界観や、少女の頃にしか感じられない真っ直ぐな想いに洗練されていく毎日です。2Ver.上演、客席に囲まれたステージ、色々な角度から見ることのできる特別な舞台です。残るものが違ったり、どこに視点を合わせご観劇頂けるか、ご覧頂く皆様の色々な想いを乗せてもらえるような舞台になったら良いなと思っております。劇場・配信でお待ちしております!【公演概要】少女文學演劇「雨の塔」公演期間:3月19日(金)〜3月21日(日) 全 6 公演劇場:新国立劇場 小劇場原作:「雨の塔」宮木あや子(集英社文庫刊)演出・脚本:児玉明子キャスト:松村沙友理(乃木坂46)、七木奏音、藤本結衣、高月彩良※どちらの Ver.にも全キャスト出演です公演に関するお問合せ:Mitt(03-6265-3201 / 平⽇12:00〜17:00)※公演チケットの販売は終了しております。当日券の販売もございません。<LIVE 配信公演>終演後キャストコメント付き【日替わり】・3月19日(金) 15:00 / 矢咲・小津 Ver.キャストコメント:高月彩良・3月19日(金) 18:30 / 三島・都岡 Ver.キャストコメント:松村沙友理(乃木坂46)※見逃し配信 3月20日(土) 12:00~3月27日(土) 23:59・3月20日(土) 13:00 / 三島・都岡 Ver.キャストコメント:藤本結衣・3月20日(土)17:00 / 矢咲・小津 Ver.キャストコメント:七木奏音※見逃し配信 3月21日(日)12:00~3月28日(日) 23:59・3月21日(日) 12:00 / 矢咲・小津 Ver.キャストコメント:高月彩良&七木奏音・3月21日(日) 15:00 / 三島・都岡 Ver.キャストコメント:松村沙友理(乃木坂46)&藤本結衣※見逃し配信 3月22日(月) 12:00~3月29日(月) 23:59配信媒体:シアターコンプレックス販売開始:3月16日(火)18:00~販売価格:各 3,700円(税込)
2021年03月19日(左から)浅香唯、松本明子、布川敏和、森尾由美(撮影/佐藤靖彦)アイドルがいちばん輝いていた’80年代。その時代を作り上げたアイドルたちが語る“あのとき”とは?浅香唯(51)、松本明子(54)、布川敏和(55)、森尾由美(54)が無我夢中で駆け抜けた10代、恋バナ、今だから言える話をぶっちゃけます!◆◆◆松本ええと……、この中でいちばんの先輩は布川さんだよね。’82年デビューで……。森尾私とアッコ(松本さん)が’83年。浅香私が’85年ですね。布川唯ちゃんは’85年なんだ。まあ、この年になったらみんな一緒ということでいいじゃん(笑)。森尾“この年”ね(笑)。松本布川さんは“花の’82年”と言われてる年じゃないですか。唯ちゃんの年もアイドル大豊作の年じゃない?浅香同じ年だと、中山美穂さんとか、南野陽子さんとか……。森尾そうだよね。だから私たち’83年組だけなんだってば、不作だったのは(笑)。松本もう、’82年組の勢いがすごくて……(涙)。布川さん、自分たちの代がすごいって思っていたでしょ?布川そんなの思っていないよ(笑)。“花の’82年”なんて言われても自覚ないもん。森尾いや、布川くんは特別かも。ほかの人はそういう自覚はあると思うよ。松本だって、当時、何をしたか覚えてないくらい忙しかったでしょ?森尾公“私”ともにいちばん忙しかったんじゃないの~?布川いや、それは……(笑)。俺は15歳でジャニーズ入ったじゃないですか。そのとき、もうトシちゃんもマッチもデビューしていて『金八先生』でブレイクしているわけ。ほぼ一般人の俺からすれば“たのきんが目の前にいる”なんだもん。自分たちが特別なんて思わないよ。浅香その感覚、わかります。布川それで“ユーたちデビューだよ”ってジャニーさんに言われて。もう、わけのわからないうちに、あっという間に時間が過ぎたよね。松本それをうらやましく見ていましたよ……。私らがデビューした年には先輩たちはよりパワーアップしていて。森尾私たち、かすみまくっていたよね。2年目って普通落ち着くじゃないですか。ルーキーは、何もしなくても“フレッシュ”というだけでラッキーをもらえるはずなのに、それすらも持っていかれた感じ(笑)。松本私たちの代、2年目に活躍した人に贈られる『金の鳩賞』は該当者なし、でしたからね。布川ハハハッ(笑)。とりあえず、誰かにあげればいいのにね(笑)。アイドルが、今以上にもてはやされた時代。10代でデビューした4人は、その先の人生を当時、どう思っていたのか―?布川ずっとはやっていけないと思ってましたよ。俺、18歳のときに事務所に“辞めます”って言ったから。森尾それ、早くない!?松本だって、デビューしたのは16歳でしょ?布川15歳で事務所に入ったけど、デビューは16歳だね。森尾18歳って、『シブがき隊』のとき?布川そう。3人のとき。1年間、ドラマ『仙八先生』に出演してから『シブがき隊』を’82年に結成して。でもさ、アイドルってそんなに長続きするものだとは思ってなくて。18歳のときに“すみません、辞めます”って。浅香それはジャニーさんに言ったんですか?布川んー……。まず部長だったかな。そのとき俺、親父の会社を継ごうと思っていたから。松本へぇー、それで事務所はなんて?布川まあまあまあ、って。そのあと温泉連れて行かれて、大人たちに丸め込まれて……(笑)。森尾そりゃあ、そうなるよ。布川18歳でまだまだ稼げると思っているからね。辞めさせてはくれなかったですよ。森尾私は20歳で辞めようと思ってた。当時はなんとなく、アイドルは10代までと思っていて。布川そうだよね。今ならジャニーズの人たちが30歳とか40歳までグループでやっているけど、当時はそんな人っていなかったから。森尾だから19歳、20歳で考えなきゃ、って。歌手でいくのか、女優でいくのか。それとも違う道なのか、なんとなく決めなきゃって。浅香私もそうですね。19歳くらいで、これからどうしようって悩んだ時期があって。実際、23歳で1回お休みしよう、って休業して。森尾え、休業したんだ。どれくらい?浅香結果として、4年半休みましたね。松本4年半!?けっこう休んだんだね。それは自分の時間がないから休ませて、みたいな感じ?浅香そうですね。布川松本さんの場合は、休まされていたんだよな。松本そうなの!私は“とにかく休みをなくしてください。何でもやりますから”って。布川あの放送禁止用語の騒動で、何年間休まされた?松本2年間(笑)。これ以上休みたくない、って。だから、みなさんのように辞めることを考えたことは1度もなかった。森尾2年間休んでいて、それでも辞めることを考えないって偉いよね……。松本でも、唯ちゃんの4年は長いよね。浅香本当は1年くらい休みたいな、と思っていたんですけど、のんびりしすぎて。結果として4年半になってしまいました(笑)。森尾忙しかった反動だったの?浅香反動もあったと思います。すごく時間に縛られていましたから。松本『スケバン刑事』だったよね。布川ああ、東映ドラマの撮影は厳しいからね。■台本を読まない、セリフも覚えない松本でも、そうやって辞めることも考えたことがある芸能界で、今も活動を続けているわけじゃないですか。それはどうして?布川『シブがき隊』が解散する23歳くらいまで、ダラダラ過ごしていたんけど……。森尾あれだけ忙しかったんだから、ダラダラじゃないでしょ(笑)。布川まあ目いっぱい働かされて(笑)。で、もう限界だなと思ってみんなと話してね。解散してから26歳で結婚、27歳で子どもができて。そのときに“あ、ちょっとまじめにやらないといけない”って。松本家族ができたことが大きかったのね……。布川それまでは台本とかも読まなかったし、セリフも覚えていかなかったり(笑)。そんなアバウトな人間でも、子どもができると、ちゃんとやらなきゃ、って考えるんだなと思いましたよ。■留年や中退も…仕事と学業のバランスに悩み浅香『シブがき隊』が解散した布川さんの23歳と同じ年に、私も休業して、27歳で復帰しているんですよ。布川おお、そうだ。同じタイミングだね。森尾唯ちゃんは何がきっかけで復帰したの?浅香ファンの人たちが『浅香唯新聞』というのを作ってくれて、浅香唯を忘れないようにしよう、ってずっとやってくれていたんです。松本熱烈なファンがいてくれたんだね。浅香本当にありがたいです。あと、芸能界から離れている間に、初めて気がついたことがたくさんあって。テレビを見る側になって、私を支えてくれていたスタッフさんの力とか、芸能界や芸能人の存在の大きさが、すごいなって思えて。森尾出演する側ではなく、見る側になって気がついたんだ。それって誰の番組?浅香テレビを見ることで励まされたり、楽しませてもらえたり。見る人に笑顔を届けることを目指したいと思ったのが、お笑いの方がきっかけだったんですけど、言っていいのかな……。『アンジャッシュ』さん(笑)。布川タイムリーだね(笑)。『アンジャッシュ』は面白いもんね。浅香笑うことですごいエネルギーをもらえる、って。その気持ちとファンの後押しで復帰しました。由美さんは20歳でやめようと思っていたとお話ししてましたけど……。森尾私はそう思っていたんだけど、高校を留年して20歳になってしまい……。浅香そうだ!明中(明治大学付属中野高校)で由美さん先輩でしたけど、当時、“由美さんが迫ってくる”って(笑)。森尾そうなの。私だけ止まっているから、みんな追い越していくの(涙)。布川俺も同じ学校で丸4年通ったけど、もうヤバイと思って中退したからね。浅香学校はけっこう厳しかったですよね。森尾学年が上がれないんだもの。事務所の社長に学業を優先させてもらって、21歳になる年に卒業できたの。その恩返しをしなきゃいけないな、って思って働いているうちに結婚して。そうしたらまた恩返ししなきゃって……(笑)。それだけ忙しくても、当時はみなさん思春期の10代。周りを見れば美男美女が―。今は“恋愛禁止”を掲げているアイドルたちがいるが、当時の恋愛事情はどうだった?布川俺らの時代も、それは暗黙の了解であったよね。彼女がいます、とは公言できなかったし。森尾当然のこととしてあったよね。布川俺、当時のことで話せないことのほうが多いな。今話している雑誌が『週刊女性』だから(笑)、大変なことになっちゃう。みんなはないの?森尾私は全然ない。松本いま思い返しているけど……。男子との交流なんてまったくない。布川あれ?ヒデちゃん(中山秀征)とさ……(笑)。松本あ、そうだ!ヒデちゃんとは一緒にお風呂に入った。森尾えぇ~!?やることが違いすぎる(笑)。松本私、地方出身のタレントが高校を卒業するまで入れる事務所の寮にいたんです。そこには河合その子ちゃんとか中山ヒデちゃんもいて。浅香その寮でお風呂に一緒に入ったんですか?松本うん。森尾なんでそういうことになるのよ(笑)。松本私から“アイドル崩れのバイ菌が感染る”って。女湯の鍵を閉められちゃったことがあったの(笑)。森尾えー……、かわいそう……。布川それで男湯に入ったんだ。松本うん。先にヒデちゃんがいて。“一緒にいい?”みたいな。森尾ふたりとも、なんだかなぁ(笑)。松本あとさ、布川さんも1回、寮を抜け出して一緒に遊んだことあったよね。布川そんなことあったな。うちのマネージャーの家でね。松本いま思えば健全だよね。遊ぶといっても若い子ふたりで会うというわけではなく、大人たちがちゃんと守ってくれていたというか。布川そうそう。俺ら普通に遊べなかったからね。だからさ、水泳大会の収録のときも、前乗りしてさ。フジテレビのスタッフの部屋に集まって、みんなで遊んだりね。森尾私、誰からも声かけられなかったよ、前乗りしても。布川え、本当!?おかしいな。松本あの日はみんな修学旅行状態だったよね。でも唯ちゃんも出演していたよね?浅香私たちの代って、基本、前乗りとかできなかった。森尾そうなの?浅香たぶん、前乗りするとロクなことがないからということなんでしょうけど……。松本それは先輩たちで何かがあったからなのかな(笑)。浅香あと事務所から“できるだけ個人的な情報を話すな”とか言われてましたし。それは男性に対してだけじゃなく、女性に対しても同じ。アイドルって仲よくなる機会がないんだな、って思っていました。松本・森尾へぇー……。布川でも、フジテレビの控室って大部屋じゃなかった?そこで話したりとか……。浅香パーテーションで仕切ってありましたね。松本スタッフのガードが固かったんだね。浅香トイレもひとりでは行けなかったし。当時はそういうものだと思っていましたけどね。布川歌番組の生放送中くらいしか、女子に近づけなかったよね。だから、みんな生放送中に電話番号渡したりするの(笑)。森尾あのときって、すごい瞬発力あったよね。番号聞いたら、パッて覚えられた。松本今は電話番号、覚えられないなぁ(笑)。布川あのね、俺の知っている中で、電話番号覚えるのが得意なのは田原俊彦。松本トシちゃん!?布川合宿所にいたとき、トシちゃんの部屋で電話借りて女の子と話していたんですよ。その電話をかける指の動きを見ていて覚えて、あとでその子に“田原俊彦です”って電話するの(笑)。森尾すごい……。布川本当にあの人はマメだよ、マメ(笑)。30年以上、芸能界という華やかな世界でファンを魅了してきた4人。もし“あのとき”に戻れるなら、またアイドルを選ぶ?の問いかけには―。森尾これまでの経験を持ったまま戻れるなら、やりたいかな。今なら大人の顔色をうかがわずにいろんなことを落ち着いて考えられると思う。布川面白いだろうね。今の感覚で『シブがき隊』やれたら、すごい楽しいと思う。当時はわけわからず突っ走っていた子どもだったから。浅香私は違うことをやるかも。アイドルではなく……お笑いのほうに(笑)。布川・松本・森尾『アンジャッシュ』だ(笑)!浅香アイドルも素晴らしいけど、お笑いって直接笑顔を届けられるじゃないですか。松本私は絶対にアイドルとしてまたデビューしたいです。もう今度は、そそのかされても言ってはいけないことを言いません(笑)。もう2度とアイドル人生を踏みはずしたくないですね。布川今度のコンサートはテレビじゃないから、俺、言わせようと思ってるんだけど。お客さんも待っているよ(笑)。森尾・松本・浅香絶対にやめてー(笑)。森尾由美(もりお・ゆみ)……1966年6月8日生まれ。’82年にドラマ『ねらわれた学園』で芸能界デビューし、’83年にアイドル歌手としてデビュー布川敏和(ふかわ・としかず)……1965年8月4日生まれ。’81年に『2年B組仙八先生』で芸能界デビュー。’82年『シブがき隊』でレコードデビュー松本明子(まつもと・あきこ)……1966年4月8日生まれ。’82年にオーディション番組『スター誕生!』に合格し、’83年にデビュー。バラドルとしてさまざまな人気番組にも出演浅香唯(あさか・ゆい)……1969年12月4日生まれ。’85年にアイドル歌手としてデビュー。’86年『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』に3代目麻宮サキ役で出演『松本明子 presents黄金の80年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~』【日時・会場】2021年1月16日(土)(1)13:30(2)18:00 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール【出演】松本明子、布川敏和、森尾由美、浅香唯、西村知美【料金】全席指定8,000円(税込み)【HP】 【お問い合わせメール】event@befuji.co.jp(BSフジ)(取材・文/蒔田稔)
2021年01月17日松本明子撮影/伊藤和幸デビューは“不作の’83年”と言われる年。’80年代アイドルとして松本が振り返る波瀾万丈のこれまで──。■“花の’82年”の勢いに圧倒された、不運なデビュー「今の10~20代にしてみた笑い声のうるさいおばちゃんという印象でしょうね(笑)」こう話しつつ、“ハッハッハッ!”と高笑いをする松本明子。松本といえば、’92年に『進め!電波少年』で松村邦洋とコンビを組み、NGなしで何でもやってのけてしまうバラドルとしてのイメージが強いが……。「私、正統派のアイドルとしてデビューしたんですよ。本当はミニスカートやフレアスカートを着て、聖子ちゃんみたいに歌いたいという夢を胸に上京したんです。あのときは瀬戸大橋なんてないから、四国から船ではるばると!」松本がデビューしたのは’83年。実はこの年、“不作の’83年”という不名誉なキャッチがつけられている。「前年にデビューされた先輩たちがすごくて。シブがき隊、中森明菜さん、小泉今日子さん……。まさに“花の’82年”でした。それで翌年デビューの私たちが埋もれちゃって。だって先輩たちが2年目に入って、さらにパワーアップするんですから。もう散々でしたね」当時は歌謡大賞などの賞レースも盛んだったが、’84年の『日本テレビ音楽祭』で、デビュー2年目に活躍したアイドルに贈られる『金の鳩賞』はまさかの“該当なし”──。「初の該当者なしです。もう誰も芽が出なくて(笑)」当時、彼女につけられたキャッチフレーズが“アッコ、とんがってるね”。まさに“とんがった”エピソードが生放送での放送禁止用語事件。女性器を表す4文字を大声で叫んだのだ。「言葉の意味を知らずに、よからぬことを言っちゃって。謹慎になっちゃいましたから、デビュー2年目にして(笑)」この事件から約2年間、仕事は、ほぼゼロという境遇だった彼女。普通なら心が折れてしまうのだが─。「故郷に錦を飾るまでは帰れない、という思いがあって。このままでは地元に戻れないし、同級生や親戚にも会えない。自分が芸能界にいるんだ、というものを示せるまでは、とずっとしがみついていました」■アイドルとして初めて迎えるコンサートそしてアイドルから道を変え、バラエティーで頭角を現していくのだが、ずっとアイドルとしてステージに立ちたいという思いを持ち続けていたという。そして迎えた今年の春。新型コロナで緊急事態宣言が出された翌日、54歳の誕生日を迎えた松本。「ライブ、舞台、テレビ……芸能の仕事、どうなっちゃうんだろう。“ステイホーム”がいつまで続くんだろう、ってものすごく不安になって。そこでふと思ったのが“こんなときは歌だ”と。アカペラで自身のデビュー曲を歌った動画をSNSに上げる。それをバトンのようにSNS上でつないでいけないか─。「同期の’83年組の友人や森口博子ちゃんに連絡をして、インスタグラムとツイッターで#アイドルうたつなぎを始めたんです」すると、世代を超えて新旧アイドルが参加。バトンはどんどんつながり、なんと来月にはコンサートを開催するまでのムーブメントになった。「本当にうれしいですよ……。デビュー37年目にして、ようやくアイドルとして初めてコンサートができます。アイドルとしての私を“松本、もういいよ”とお客さんに思わせるくらいお腹いっぱいにさせてあげたいと思います!」松本明子・まつもとあきこ1966年4月8日生まれ。’82年にオーディション番組『スター誕生』に合格し、’83年にデビュー。バラドルとしてさまざまな番組に出演『松本明子presents黄金の80年代アイドルうたつなぎ~うれしなつかし胸キュンコンサート~』【日時・会場】2021年1月16日(土)【1】13:30【2】18:00かつしかシンフォニーヒルズモーツァルトホール【出演】松本明子、布川敏和、森尾由美、浅香唯、西村知美【料金】全席指定8000円(税込み)【HP】【お問い合わせメール】event@bsfuji.co.jp(BSフジ)
2020年12月14日東京国際映画祭で観客賞に輝き、ロングランを記録した『勝手にふるえてろ』の原作・綿矢りさと監督&脚本・大九明子のゴールデンコンビが、今度はのんを主演に迎えて贈る映画『私をくいとめて』。大九監督といえば、大抵どこかこじらせている女性を主人公にした共感度の高い作品を次々と発表し、いま映画ファンから熱い視線が注がれる監督のひとり。先日閉幕した第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」にて観客賞に選ばれた最新作『私をくいとめて』の公開を控え、ますます注目度が高まる大九監督のオススメ作品をピックアップ。新垣結衣『恋するマドリ』新しい部屋、新しいわたし、新しい恋…大九監督にとって劇場長編デビューとなる本作。生まれて初めての一人暮らしをする美大生のユイ(新垣結衣)は、引っ越しをきっかけに大人のカッコイイ女性・アツコ(菊地凛子)と運命的な出会いを果たす。一方バイト先では、自分の部屋の真上の階に住む男性・タカシ(松田龍平)と出会い、ぶっきらぼうだけれど真面目なタカシの人柄に次第に惹かれていく。しかし、あることがきっかけでアツコとタカシが元恋人同士だったことを知り…。好きな人と憧れの女性の間で揺れ動き、出会いと別れの中で成長していくユイの姿を描く。切なくも温かいラブストーリーに、見終えたあとはきっと“初恋”を思い出してしまうかも。松岡茉優『勝手にふるえてろ』“脳内彼氏”と“リアル彼氏”…2つの恋に揺れる、こじらせ妄想女子第30回東京国際映画祭コンペティション部門・観客賞を受賞した『勝手にふるえてろ』。主人公・ヨシカ(松岡茉優)は、趣味である絶滅した動物について徹夜で調べたり、博物館からアンモナイトの化石を手配したりと毎日あわただしい24歳のOL。そんなヨシカは中学の同級生“イチ”(北村匠海)に10年間片思い中。昔のイチとの思い出を召喚し、日々妄想を楽しんでいたヨシカだったが、ある日会社の同期の“二”(渡辺大知)から告白をされる。「人生初告られた!」と大喜びするも、いまいち“二”との恋に乗り切れないヨシカ。ある出来事をきっかけに“イチ”にもう一度会おう!と同窓会を計画し…。ヨシカのこじらせ思考や妄想癖、恋愛や人間関係に不器用なさまが描かれる本作は、共感の声が続出!コミカルに描かれたヨシカの暴走を、最新作『私をくいとめて』を見る前の予習としてもぴったり。黒川芽以『美人が婚活してみたら』婚活の現実を突きつけられた、“婚活女子”のリアルと本音婚活女子たちのリアルなエピソードをもとに曝け出し、大ヒットを記録した同名コミックを実写映画化した本作。気づけば不倫ばかりの恋愛をしてきた30代の美人デザイナーの主人公・タカコ(黒川芽以)。不毛な恋に疲れ果てたタカコは、自分を変えるべく婚活を決意!やがてマッチングアプリで出会った真剣に婚活に励む非モテの商社マン・園木(中村倫也)と、結婚願望ゼロのバツイチ歯科医・矢田部(田中圭)とデートを重ねる間柄に。ふたりの男性の間で揺れ動くタカコの悩みや愚痴を聞いていた親友・ケイコ(臼田あさ美)だったが、中途半端なタカコの姿に怒りをつのらせ、ついには大喧嘩に発展してしまい…。“婚活の現実”を描いた本作は、誰しも共感せざるを得ない“恋愛事情あるある”のオンパレード。毒っ気の中にもシュールな笑いが散りばめられた本作は、女友達同士で自由に感想を言い合いながら観ても楽しめること間違いなし。松雪泰子『甘いお酒でうがい』40代独身OL・川嶋佳子が織りなす、ほのぼのとした日常と恋に癒されるお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうによる小説を映画化した『甘いお酒でうがい』(現在公開中)。主人公は、とある会社でベテラン派遣社員として働く、40代独身OLの川嶋佳子(松雪泰子)。日常に転がっている“ちいさな幸せ”を見つけては日記につづる佳子。そんな彼女の幸せは、会社の同僚・若林ちゃん(黒木華)と過ごす時間が一番の幸せだったが、ある日ふた回り年下の岡本くん(清水尋也)と出会い、佳子の日常に少しずつ変化が訪れる…。佳子の何気ない日常の中を通して、ちいさな喜びや悲哀を時には切なく、ときにはユーモアたっぷりに描く本作。不思議な心地よさを味わえる“佳子ワールド”を堪能して、心癒されてみては?のん『私をくいとめて』崖っぷちの恋に挑む…みつ子&脳内相談役“A”を愛せずにはいられない『勝手にふるえてろ』ファン待望の“最強コンビ”が再タッグ。綿矢りさの同名小説を実写映画化した『私をくいとめて』が12月18日(金)より公開される。脳内に相談役=「A」を持ち、充実した“おひとりさまライフ”を楽しむ、31歳・みつ子(のん)。Aと一緒に過ごす、快適なおひとりさま生活に慣れ切っていたみつ子だったが、たまに会社へ営業にやって来る年下男子・多田くん(林遣都)に“予期せず”恋に落ちる。実は家がご近所さんと判明してからは、サシ飯に行くわけでもなく、ときどき多田くんに手料理を作っておすそわけするだけ、という奇妙な間柄に。失恋すれば巨大なダメージをくらう31歳“崖っぷちの恋”に、なかなか前に進めなかったみつ子。きっと両思いだと信じ、「A」と共に勇気を出して一歩踏み出していくが…。みつ子に扮するのは、劇場アニメ『この世界の片隅に』で主人公・すず役の声優を演じ、活動の幅を広げる女優・創作あーちすと・のん。みつ子が想いを寄せる腹ペコ年下男子・多田くん役を演じるのは、現在放送中の「姉ちゃんの恋人」で好演を見せるほか、映画も公開待機作を多数控え、熱視線が注がれる実力派俳優・林遣都。結婚しイタリアで暮らすみつ子の親友=皐月には、のんとは朝ドラ「あまちゃん」以来の待望の共演となる橋本愛。さらに臼田あさ美、片桐はいりといった実力派役者陣や、本作で映画初出演となる若林拓也も存在感を発揮。女性たちに容赦なく突き刺さる、わかりみが深すぎる崖っぷちのロマンスを彩る。そんな本作の最大の魅力といえるのは、のんさん独特の空気感がハマる主人公・みつ子のどこか憎めないキュートなキャラクターと、年下男子・多田くんとのもどかしい恋模様。すでに本作を観たファンのSNSでは「く、くるしい…。感情が忙しく、心えぐられました(笑)」「こういう感情めっちゃ分かるよ、とみつ子に声をかけたくなった…」「表には出せない感情をAに必死に訴えるみつ子に共感しかなかった!」「登場人物みんなキャラが立っていて、大九監督作品の真骨頂ですね!」など早くも絶賛の声が続出。新たな“愛されヒロイン”を誕生させている。『私をくいとめて』が12月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:恋するマドリ 2007年8月18日より渋谷シネクイントほか全国にて公開©『恋するマドリ』パートナーズ勝手にふるえてろ 2017年12月23日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会美人が婚活してみたら 2019年3月23日より全国にて公開Ⓒ2018吉本興業甘いお酒でうがい 2020年9月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開©2019 吉本興業私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年11月16日のん主演、綿矢りさの小説を大九明子監督が映画化した『私をくいとめて』が、「第33回東京国際映画祭」TOKYOプレミア2020部門にて観客賞を受賞したことが分かった。従来の「日本映画スプラッシュ」、「アジアの未来」、「コンペティション部門」が統合された今年限定の部門となる「TOKYOプレミア2020」。32作品(欧米10、アジア12本、日本10本)が上映され、同部門の全作品を対象とした観客賞が設けられている。授賞式には、今回が史上初の2度目の受賞を果たした大九監督とのんさんが登壇。大九監督は「素晴らしい賞を頂戴させていただき、本当にありがとうございます。観客賞を頂戴するのは嬉しいことに、私とスタッフは(『勝手にふるえてろ』に続き)2度目になりますが、その三年前と世界はまったく違っていて、映画祭もそのころとはまったく違う形となりました。さまざまな映画祭がリモート配信だけで行う中、東京国際映画祭は実際にお客さまをお入れして、一緒にスクリーンで見るという体験を実現させたことは、本当に素晴らしいことだと思います」と特別な思いを述べる。また、劇中で脳内に相談役を持つみつ子を演じたのんさんも「観客の皆さんに応援いただいた作品ということで、嬉しく思っています。私ごとではありますが、この作品で何年振りかに主役として大九監督に呼んでいただき、この映画に参加させていただけたことに心から喜びでいっぱいです」と思いを明かす。本作は12月公開予定と、観られるのはまだ少し先。のんさんは「観ていただいた皆さんと一緒にこの映画を一緒に盛り上げていけたらと思いますので、面白いと思っていただいた方には、ぜひ、SNSでの口コミや周りのお友達にオススメしていただけたら嬉しいなと思います。たくさんの方に観ていただけるよう、一緒に頑張りましょう!ありがとうございました」と呼びかけた。さらに今回の受賞を受けて、本作に出演している林遣都と橋本愛からもコメントが到着。みつ子が恋する腹ペコ年下男子・多田くん役の林さんは「この度は観客賞受賞の連絡を聞きとても驚いております。劇場に足を運んで投票してくださった皆様、この度は心より感謝申し上げます。ありがとうございます。そして大九監督おめでとうございます!この作品の細部に散りばめられた監督やスタッフの皆さんの強いこだわり、そして情熱が多くの人に届いたんだなと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです」と心境を語る。みつ子の親友・皐月を演じた橋本さんは「見てくださった皆様のお力添えに感謝します。この映画も、自分にとっても、映画界全体も、良き未来を作り上げていくために、大きな一歩になったと思っています。何より楽しんでいただけたことが、心から嬉しいです」と感謝と喜びのコメントを寄せている。『私をくいとめて』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年11月10日大九明子監督が綿矢りさの小説を映画化した『私をくいとめて』が、「第33回東京国際映画祭」に出品されることが決定した。来月10月31日(土)より開催される今年の東京国際映画祭は、コロナ禍でありつつも、映画作品を劇場の視聴環境で体験してもらうことにこだわり、コロナ感染症対策を徹底しながらリアルな場での実施が決定。本作が招待された部門は、「TOKYOプレミア2020」と銘打たれたショーケースの部門。従来の「日本映画スプラッシュ」「アジアの未来」「コンペティション部門」が統合された今年限定の部門だ。同部門では、32作品(欧米10、アジア12本、日本10本)の上映を予定しており、同部門の全作品を対象とした「観客賞」が設けられている。なお、同じく大九監督×綿矢さんによる『勝手にふるえてろ』では、第30回東京国際映画祭の「コンペティション部門」で一般観客の投票で選ばれる観客賞を受賞しており、本作での2度目の受賞に期待がかかっている。今回観客賞は、11月9日(月)に行われるクロージングセレモニーにて発表予定となっている。大九監督は、今回の映画祭参加に関して「特別な一年の特別な映画祭に選んでいただき、大変光栄です。『私をくいとめて』は、撮影中断を経てようやく生み出されました。私は、人に怯え、人との距離感を計りながら生きる人間を好んで描いて来たけれど、ウィルスに距離を取らされるのは不本意です。ステイだのゴーだの指図を受けるのも。映画作りや、劇場で映画を観る体験が、命を脅かすことになるなんて辛い。私の人生にはそれらが欠かせないのです。部屋から一歩踏み出して、東京国際映画祭に参加することが、心底楽しみです!」と喜ぶ。また、本作で31歳のおひとりさま、みつ子を演じたのんは「東京国際映画祭への出品、とても嬉しく思います。そして、今年も映画祭が開催されるんだという喜びを大きく感じています」と語り、「この作品でみつ子を演じたのは、私の中でとても大切なものとなりました。みつ子さんや多田君やAが、ちょっとでも観てくださる方の人生に関われたら嬉しいなと、今から楽しみにしています」とコメントを寄せている。そして今回、2人が撮影中にコミュニケーションを取っている場面を収めたメイキング写真も到着した。「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)~11月9日(月)六本木ヒルズ、EX シアター六本木(港区)ほかにて開催。『私をくいとめて』は12月18日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:私をくいとめて 2020年12月18日より全国にて公開©2020『私をくいとめて』製作委員会
2020年09月29日『えんとつ町のプペル』THE STAGEの公開ゲネプロが30日に東京・天王洲銀河劇場で行われ、萩谷慧悟(プペル役)、須賀健太(ルビッチ役)、なだぎ武(ブルーノ役)、児玉明子(演出)が取材に応じた。同作は、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が脚本&監督を手掛けた累計発行部数40万部を超える絵本の舞台化作。絵本で描かれているのは構想のうち5分の1のストーリーで、西野自らが脚本を手掛けた同作では物語の全貌が明らかに。煙突だらけの町で、ハロウィンの夜に"ゴミ"人間のプペルが現れたことで、町の運命が動いていく。プペルを演じる萩谷は、「西野さんとお話しさせていただいた時に『正解がないから大変だよ』と言われて、本当にどうしようかと毎日考えました」と振り返る。「衣装もとてもすばらしい衣装でかわいらしくて、これをどう扱うのか。みなさんに生きてるゴミ人間が映ればいいなと思ってやっています」と心境を表した。少年・ルビッチ役の須賀が「13〜4歳というつもりでいるんですけど、僕自身は25歳になりまして……」と明かすと、なだぎは「大人やな」としみじみ。須賀は「おっさんに片足が入りかけてきているので、若々しい心を忘れずに最後までやりたいなと思います」と意気込む。なだぎは「西野が絵本を書いた時に、いじってやろうかなと思って読んだんですよ。そしたらうかつにも泣いてしまって、いじることができなかった」と出版時の思い出を明かし、「時を経て舞台化になった時に携わらせていただく機会に、縁だなと思って張り切ってやっております」と語った。すでに神戸公演を終えたが、登場シーンでは自転車を押して出てくるなだが「『ディランをやるのかな』みたいな、ざわついた感じはあるみたいですけどね」と、持ちネタを思わせる演出に、「千秋楽くらい、足あげたろうかなと思います」とジョークも飛ばす。共演者の印象について、萩谷は「僕は前から健太くんを拝見していたので、『健太くんとお芝居してるんだ』と思いました。一対一のシーンがとても多いので、目を見たりすることが多く、ステージ上で会話ができています。『今日はこういう感じ』というのを重ねて、たまにセリフがおかしなことになっちゃうんですけど、全部対応してくださって……」と感謝すると、なだぎが「ちゃんとやれよ!」と凄み、須賀が「めちゃくちゃ歌詞間違えてますもん」とつっこむ一幕も。萩谷は改めて「気持ちで会話できる方。一緒にやるので心強いです」と須賀に感謝。さらに「なだぎさんとは絡みがないんですけど、キャラクターが重なるシーンがあるので、なだぎさんの立ち姿を真似してみたりとかしています」と明かすと、なだぎは「何気に口調とか笑い方とかを寄せてきてくれる。この子、人を見て演技してるんだなって感心しました」と称賛した。一方須賀は、「萩ちゃんは、すごくパフォーマンスとかの面について引っ張っていってくれたなって。僕は踊りとかができるわけじゃないので、予想以上に曲で進めていくシーンが多いので、そういうときに先陣を切って作り上げてくれるので、稽古場から頼もしくて、そういう華があるなという印象」と表した。原作者の西野も神戸公演へ足を運び「すごい喜んで、褒めていた」というが、萩谷が「また見にいらす……」と噛んでしまうと、なだぎは「いつ来らす?」とからかう。終演後には西野・萩谷・須賀でごはんに行き、物語に関する深い話も交わしたそうで、須賀は「10歳くらいのときにバラエティでご一緒したことがあって、当時僕が大事にしてたカードをあげたら、西野さんがそのときかぶってた帽子をくれたんですよ。(ルビッチの)トレードマークが帽子なので、ちょっと面白いな。西野さんも覚えててくださって、運命的な物を感じるところがあります」とエピソードを披露した。最後に萩谷は、「この作品には"夢"というものが、キーワードでたくさん出てきまして。小さい頃から持ち続けてるものもあれば、諦めてしまう方もいると思うんです」と語り始める。「僕はいくつになったとしても、夢を持ち続けるのは悪いことではないと思ってまして、夢を追い続ける勇気だったり、新しく夢を持つきっかけだったり、背中を押せるような作品、老若男女みなさんが楽しめるような作品にしていきたいと思います」とメッセージを贈ると、なだぎも「素晴らしい! 言うことあらへんわ」と絶賛した。同作には他、宮下雄也、尾関陸、北乃颯希、谷津翼、皇希、佐久本歩夢、町田マリーが登場。1月21日~1月26日にAiiA 2.5 Theater Kobeで神戸公演を終え、1月30日~2月5日に天王洲 銀河劇場で東京公演を予定している。
2020年01月30日フォトグラファー・角田明子の写真展「サンタさんが いっぱい」が、2019年12月13日(金)から12月27日(金)まで、東京・六本木のフジフイルム スクエア(FUJIFILM SQUARE)にて開催される。世界中のサンタクロースの撮影を続けているフォトグラファー、角田明子。写真展「サンタさんが いっぱい」では、そうした角田が8年にわたり撮影してきた写真から選りすぐった、デンマーク、ノルウェー、スウェーデンの“サンタクロース”作品に加え、2019年夏にデンマークで撮影した「世界サンタクロース会議(World Santa Claus Congress) 2019」最新作まで、約60点を展示する。角田がその作品で見せるのは、「赤と白の服に三角帽子の姿」というイメージだけでなく、緑の衣服や妖精の姿といったさまざまな恰好のサンタクロースたち、呼び方も過ごし方も多様なサンタクロースたち。1年を通して人びとに夢と喜びを与え続ける“サンタファミリー”の魅力に、ぜひ触れてみては。【詳細】フジフイルム スクエア 企画写真展角田明子写真展「サンタさんが いっぱい」Merry Many Santa Clauses!会期:2019年12月13日(金)〜12月27日(金)時間:10:00〜19:00(最終日は14:00まで・入場は閉館10分前まで) ※会期中無休会場:フジフイルム スクエア スペース2住所:東京都港区赤坂9-7-3TEL:03-6271-3350入場料:無料
2019年11月21日お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が脚本&監督を手掛けた累計発行部数40万部を超える絵本『えんとつ町のプペル』の舞台化が決定し、2020年1月に神戸・東京で上演されることが明らかになった。脚本は、原作者・西野自らが本舞台作品のために書き下ろしたオリジナルストーリー。また、プペル役は萩谷慧悟、ルビッチ役は須賀健太が演じる。西野は、構想のうち5分の1のストーリーを絵本として明らかにしており、現在制作中の映画を中心に今後さらなる“プペルワールド”を展開させる予定。また、本作品は西野自らが脚本を手掛けており、絵本には描かれていない物語の全貌が明らかになる。演出は、舞台『7ORDER』、ライブ・スペクタクル『「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~』などを手掛けている児玉明子氏が担当。プロジェクションマッピング技術を駆使した演出や“美しい”ステージングに定評があり、本作品に出てくる「えんとつ町」の幻想的な世界観を劇場に再現する予定だ。ゴミ人間のプペルを演じる萩谷慧悟は、“7ORDER project”のメンバーとして活動中で、抜群のリズム感にてドラムやスティールパンを得意する一方、舞台『「仮面ライダー斬月」-鎧武外伝-』、朗読劇『ダークアリス』、DisGOONie Presents Vol.7 舞台『PSY・S』に出演するなど、マルチに活躍。ルビッチ役の須賀健太も、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』の主人公・日向翔陽役やライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』我愛羅役、さらにはテレビドラマ『江戸前の旬』主演・柳葉旬役など、幅広い活躍を見せている。舞台『えんとつ町のプペル』は、2020年1月21日~1月26日にAiiA 2.5 Theater Kobeで神戸公演、2020年1月30日~2月5日に天王洲 銀河劇場で東京公演を予定している。脚本・西野亮廣、プペル役・萩谷慧悟、ルビッチ役・須賀健太のコメントは以下の通り。■脚本 西野亮廣8年前に『えんとつ町のプペル』という物語を書きました。あまりにも長いストーリーであったので、一部分だけを切り取って「絵本」として発表させていただきましたが、今回の舞台では初めて物語の全貌が明らかになります。「なぜ、煙突だらけの町が生まれたのか?」「ゴミ人間とは一体何なのか?」黒い煙に包まれた町の最後の夜の物語を、最高のチームでお届けします。どうぞご期待ください。■プペル役 萩谷慧悟西野さんはこの作品について「えんとつ町は、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺」とおっしゃっています。その世界観にとても共感し、今回の作品が今の僕にぴったりとハマっている気がしました。僕はいくつになっても夢を持っている人を、とても魅力的に思うのです。たとえ反対されたり馬鹿にされたとしても、そこに持つ信念こそが本気なら、それはいつか本物に変わる。たくさん苦しんで、たくさん泣いて、その先にある景色を僕は見たいです。夢、見ましょう!精一杯気持ちを届けられるよう演じさせていただきます。皆さんのご来場を心よりお待ちしています!■ルビッチ役 須賀健太ルビッチ役を演じさせて頂く事になった須賀健太です。演じさせて頂くルビッチは、父から教えてもらった事をひとりでも信じぬくことができる純粋で優しく、強い少年です。僕自身がそれに負けないエネルギーを持って大切に演じていきたいと思います。原作の絵本を読ませていただき、1番に驚いたのがカラフルな街並みや景色の細かな所までの美しさでした。その世界観をどう舞台で表現するのかワクワクしています!絵本が原作の舞台に立つのは初めてですが、老若男女すべての方に演劇の面白さや可能性を知っていただける素敵な機会だと思っています。ぜひ“えんとつ町”にお越し下さい!!(C)POUPELLE THE STAGE PROJECT 2020
2019年11月19日週刊女性の直撃にも、にこやかに対応する小山明子「映画関係のイベントに出演されていたし、いろんな会合にもよくいらしていたんですけど、今年の夏は全然、顔を見なかったんです。入院されていたそうで、重い病気じゃなければいいのですが……」そう話すのは、小山明子(84)の古くからの知人だ。小山は昭和の大女優であり、映画『戦場のメリークリスマス』などで世界的に知られる故・大島渚監督(享年80)の妻だ。「’96年に、大島監督は仕事先のロンドンで脳出血を起こして倒れ、右半身が麻痺して歩行の自由を失いました」(スポーツ紙記者)■“介護うつ”になり、何度も自殺を考えた女優の仕事は断って、大島監督の介護に専念した小山。だが、壮絶な闘病生活に、小山自身も病に侵されてしまう。「大島監督に思うような介護ができていないと感じて“介護うつ”に。’00年までの間に4回も入退院を繰り返し、何度も自殺を考えたようです」(同・スポーツ紙記者)’13年に大島監督は死去。その後、介護の経験を活かして公演も行っていたのだが、「今年の夏、猛暑のせいもあって体調不良に。持病の腰痛も悪化して、大事をとって8月上旬から入院されていたそうです」(芸能プロ関係者)しかし、そんな小山の姿が、8月24日に都内で行われていた映画関係のイベントにあった。映画上映後にトークショーもこなしていた小山本人を直撃した。──入院中と聞きましたが?「もう大丈夫です。足のしびれが残るくらいで……」──入院の理由は?「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の手術を受けていたんです。今後はリハビリのために通院します」女優の貫禄と笑顔を見せつつ、隣にいた男性に支えられながらタクシーで去った。■介護の際に腰を痛めたことが要因のひとつ?医療法人社団泰史会『小林クリニック』の小林裕史理事長に、脊柱管狭窄症について聞いた。「脊椎(せきつい)には頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)があり、それぞれにクッションの役割をしている椎間板があります。これがすり減ってしまい、脊椎の左右から出ている神経の部分が狭くなって圧迫する病気です」症状は、主に腰痛、下肢の痛み、下肢や足のしびれ。「歩行と休息を繰り返す神経性の間けつ性跛行(はこう)という症状も。これは10メートルぐらい歩行すると痛みで立っていられないため、長い距離を続けて歩くことが困難になります」(小林理事長、以下同)原因は運動不足と姿勢の悪さ、それと──。「小山さんはご主人の介護をされていたので、もしかしたら彼の身体を持ち上げたりした際に腰を痛めたことが要因のひとつになっているかもしれません」脊椎の手術は成功率100%とは言えないようで、「後遺症が出てしまう可能性も高く、手術前のような症状に悩まされるケースも」’17年には乳がんで両乳房の全摘手術を受けるもカムバックを果たした小山。この苦難も乗り越えてほしい……。
2019年09月04日アイドルグループ・ふぉ〜ゆ〜の松崎祐介が、舞台『デルフィニア戦記~獅子王と妃将軍~』に主演することが17日、明らかになった。同作は、茅田砂胡による代表作「デルフィニア戦記」シリーズを舞台化。2017年1月に『デルフィニア戦記~第一章~』、2018年12月に『デルフィニア戦記~動乱の序章~』が上演され、今回はその続編となる。国王ウォル(松崎)と妃のリィ(佃井皆美)の婚礼のただ中に届いた隣国タンガからの宣戦布告から、戦火が広がっていく。松崎、佃井、そしてリィの侍女・シェラ役の林翔太の続投が決定した。演出・脚本は、前作に続き児玉明子が担当。得意とするショーアップされたステージや大胆なアクションシーンを見せる。上演は東京ドームシティ シアターGロッソにて6月19日〜23日。○児玉明子(演出・脚本) コメント前回の「動乱の序章」のお話しを頂いた時もそうだったのですが、また大好きな『デルフィニア戦記』の世界で、大好きなウォルやリィたちに再び会える喜びと共に、再びこの壮大なストーリーを舞台化していくという緊張を感じております。ですが、前回から続投のキャストやスタッフも多く、作品の世界観とキャラクターを理解している頼もしいメンバーばかりです。今回もキャストは茅田先生の膨大な美しいセリフに苦戦するかもしれませんが、カンパニー一同力を合わせて精一杯頑張ります!○松崎祐介 コメント前作に引き続き、またウォルとしてデルフィニアの世界を生きられることが嬉しい松崎祐介です。今すでにワクワクしてます。誰かこのトキメキを止めてください状態です。前回見て頂いた方はもちろん、今回初めての方でも楽しめる作品になっています! 戦うシーンが多いと思うので身体をパンプアップして行きたいと思ってます。前回の稽古場ではオカキを差し入れすることが多かったので、今回はぬれ煎餅にレベルアップしたいと思います。皆さん王国でお待ちして松。○佃井皆美 コメントこんなに早くデルフィニアの世界に帰ってこれるなんて!!すっごく嬉しくて、今からわくわくしています!!前回より、更にパワーアップした舞台をおみせできるよう、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います!また皆さんにお会いできることを心から楽しみにしています♪♪○林翔太 コメントまたデルフィニア戦記の世界で生きられる事、すごくすごく嬉しいです! 前回出演させていただいてからすっかり原作ファンになってしまった僕ですが、それ以上にこの作品を愛しているファンの皆さんに感動を再びお届けできるように頑張ります! そして今回の物語では、前回よりも成長したシェラをお見せできるようにたくさん研究したいと思います! シェラとしては、また国王やリィに会えるのが楽しみです! 頑張ります!(C)茅田砂胡(C★NOVELS/中公文庫)・ 舞台 「デルフィニア戦記」 製作委員会
2019年02月17日小泉今日子や中森明菜など“花の82年組”に対し、“アイドル不毛の年”といわれた83年組。でも、「今が最高!」と話す彼女たちは今年、桑田靖子(50)、松本明子(52)、森尾由美(52)、大沢逸美(52)、小林千絵(54)、木元ゆうこ(51)、徳丸純子(52)の7人で、ユニット「お神セブン」を結成。自虐を笑いに変えて輝く。そんなメンバーに話を聞いた。■森尾由美(52)/デビュー当時のキャッチフレーズは「レモンチックな17歳」「デビュー時に作られたキャラクターと、実際の私が融合したのは、結婚がきっかけかなあ。わりと冷静な性格というか(笑)」そう話す森尾さんは、26歳で結婚、母となり、10年におよぶ日米遠距離通勤で35年間、メディアに出続けてきた。「月イチの撮りだめに対応いただくなど、まわりの理解に感謝するばかり。私自身も、段取りやスケジュールを調整するのが上手になった歳月でしたね。お神セブンのみんなにはその調整力を買われて、“由美P(プロデューサー)”と呼ばれています(笑)」■松本明子(52)/デビュー当時のキャッチフレーズは「アッコ、とんがってるね」「デビューして1年後に謹慎騒動を起こしてしまって、どうしようもなくて母にSOSの電話をしたら、『よかったわねぇ、名前が売れて。これからは何でもできるじゃない』って。その言葉でスコーンと吹っ切れたんです。それからは、芸人さんに混じってコントでも、レポートでも、求められることは何でもやりました」こうして、バラドル松本明子が確立されていった。私生活でも……。「突撃精神で息子の学校行事にズンズン参加するから、同級生の女の子まで“アッコさん”と声をかけてくれて。うれしいですよ」
2018年10月14日プロフィギュアスケーターの鈴木明子選手(33)が10月12日の「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」に生出演。昨年2月に結婚したAさんと先月離婚していたことを明かした。昨年2月、小学校の同級生であるAさんと結婚した鈴木選手。しかしサンケイスポーツによると鈴木選手の父・和則さんは「娘から9月に離婚したと聞きました」とコメント。Aさんは鈴木選手に専業主婦になるよう求めることもあったというが、和則さんは多忙な鈴木選手を慮り「仕事人間の娘だからなぁ。もう少し理解してくれたら」と語ったという。鈴木選手の結婚が報じられた16年6月、本誌は和則さんに取材している。和則さんは鈴木選手について「小学校のころからずっとスケート漬けだったので、掃除も洗濯も料理もできません」と明かし、「引退後もアイスショーで忙しいですし、結婚したからといって家事を急にやるというのは無理でしょう」と分析。“婿の条件”について、こう語っていた。「だから掃除して洗濯して料理を作って、妻が帰ると『お帰りなさい』と言うぐらいの男性でないと続きません。そんな娘を理解してくれるのか、事前に聞こうと思っています」そうした厳しい“条件”にAさんは当初たじろいだようだが、記事がキッカケで結婚を決意したという。昨年2月本誌が再び和則さんを訪ねると、「結婚は女性自身のおかげ」と出迎えてくれた。当時条件を出したことについて「『結婚したら家事もしてもらえる』なんて希望がちょっとはあったでしょう。けど『そんなこと期待してもらっては困りますよ』と、私は釘を刺したかったんです」と語った和則さん。さらに「男を試すという意味もあった」と告白。そこには、一人娘を送り出す父ゆえの素直な心情があったようだ。前出の「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」では、「至らない点は本当にたくさんあったと思います」とも語っていた鈴木。それでも「これからは人のために何かできるお仕事をやっていきたいと思っています」と語っていた。ネットでも《スポーツや競技とはまた違う経験を通して、鈴木さんの過去の実績を含めてこれからの人生を考えるいい機会になったのでは》《彼女は振付師としての夢を持っていたし、お互いの今後をお祈りしています》といったエールが上がっている。これからの活躍に期待したい!
2018年10月12日絵本作家・林明子の絵本原画が一堂に会する“はじめての展覧会”「絵本のひきだし 林明子原画展」が、松屋銀座にて7月19日から29日まで開催。昨年より開始した全国巡回のラストを飾る展覧会となる。『はじめてのおつかい』(1976年) 筒井頼子・作、林明子・絵、福音館書店刊、原画は宮城県美術館蔵林明子は、1976年の『はじめてのおつかい』を始め、『こんとあき』『あさえとちいさいいもうと』など、時代を超えて愛される名作を生み出してきた。同展は、昨年より全国を巡回している、林の初めての大規模な原画展。絵本の中の子どもたちがみせるほんのわずかな心の揺らぎや、葉っぱ一枚一枚のみずみずしさまで優しく繊細に描き出した、林作品の美しい原画約200点が並ぶ。展覧会は6つの章に分かれており、各章で設定されたテーマから、絵本作家としての林を様々な角度から感じることが出来る。『かみひこうき』(1973年) 小林実・文、林明子・絵、福音館書店刊、原画は宮城県美術館蔵第1章「若きイラストレーターとして」では、『かみひこうき』や『しゃぼんだま』などといった初期作品の原画や、デビュー以前にイラストレーターとして活動していたころの初々しい作品を展示。絵本作家としての林の“はじめの一歩”が感じられる。第2章「はじめてのおつかい」では、林にとって初めての物語絵本『はじめてのおつかい』の文を担当した筒井頼子とのエピソードなど、作品の背景に触れつつ、懐かしい場面が原画で展示される。林と筒井は同作以降にも、数々の名作をコンビで生み出してきた。2人が作品にこめた思いや、絵本のモデルになった子どもたちとの制作秘話も紹介する。第3章「ふくらむ作品世界」では、瀬田貞二による『きょうはなんのひ?』や角田栄子による『魔女の宅急便』など、様々な作家との共作によって生み出された作品を紹介。内容や趣はそれぞれ異なるが、林が物語に合った技法や表現を用い、鮮やかに世界を描き出してきたことが感じられる。『こんとあき』(1989年) 林明子・作、福音館書店刊、原画は宮城県美術館蔵第4章「林明子のものがたり」では、文・絵ともに林自作の絵本を紹介。1984年の『はじめてのキャンプ』を始め、『はっぱのおうち』『こんとあき』『まほうのえのぐ』など、愛らしい女の子を主人公に、何気ない日常に訪れるファンタジーが魅力の物語を描き出した。林作品の真骨頂ともいえる繊細な描写を原画で楽しむことが出来る。第5章「様々な技法で」では、様々な技術を駆使し、作品に寄り添う表現を模索してきた、林の技術の高さと多様さを紹介。1986年の『おつきさまこんばんは』では、印刷の色版ごとに原画を描き分ける「描き分け」の手法、『でてこい でてこい』では切り絵の手法を用いるなど、繊細な水彩画の他、様々な手法で絵本制作に取り組んだ。第6章「そして、ひよこさん」では、夫で児童文学者の征矢清との共作で、林の最新作となる『ひよこさん』を紹介。ふわふわとしたひよこの羽毛や、ページごとに刻々と色を変える空の色の鮮やかさなど、林の繊細な技術が光る。【展覧会情報】絵本のひきだし 林明子原画展会期:7月19日~7月29日会場:松屋銀座8階イベントスクエア時間:10:00~20:00(7月22日は19:30まで、7月27日は20:30まで、最終日は17:00まで)※入場は閉場の30分前まで料金:一般1,000円(700円) 高校生700円(500円) 中学生500円(400円) 小学生300円 ※( )内は前売り料金、前売り券は6月末よりローソンチケット他で7月18日まで販売予定
2018年07月04日絵本作家・林明子の絵本原画を一堂に集めた「絵本のひきだし 林明子原画展」が東京・松屋銀座で開催。会期は、2018年7月19日(木)から7月29日(日)まで。懐かしの絵本の原画が200点集結林明子は、ベストセラー絵本『はじめてのおつかい』を代表作に、数々の名作を世に送り出した人気絵本作家。葉っぱ1枚、1枚のみずみずしさまで描く、繊細で優しいタッチの画風は、子供から大人まで多くの人々の心を魅了し続けている。今回、"はじめての展覧会"となる本展では、そんな林明子の描く美しい原画約200点を展示。会場は全6章のテーマに分けて構成される。初期作品を辿る第1章「若きイラストレーターとして」では、絵本作家としての扉を開くこととなった『かみひこうき』や『しゃぼんだま』といった、貴重な初期作品を展示。また絵本作家としてデビューする以前に描いたという、初々しい作品も合わせて展示される。ベストセラーに隠された秘話も公開ベストセラー絵本の背景に迫る第2章「はじめてのおつかい」では、同作の原画を一堂に集結。林明子の物語絵本のデビュー作でもある『はじめてのおつかい』は、作家・筒井頼子が文章を担当。その後も『あさえとちいさいいもうと』『いもうとのにゅういん』など、共作を手掛けることとなる2人の知られざるエピソードも合わせて紹介される。2人の手掛ける共作は、いずれも幼い女の子を描いた物語。その原画からも子供時代に誰しも経験したであろう胸のドキドキが、伝わってくるにちがいない。共作で生まれた名作の原画&その手法もまた林明子は、ほかの作家との共作によっても、数々の名作を生み出している。第3章『ふくらむ作品世界』では、ジブリでアニメーション化された『魔女の宅急便』(作・角野栄子)や、いろんな動物たちと一緒にお風呂を楽しむ『おふろだいすき』(作・松岡享子)などの原画を展示。さらに第5章「様々な技法で」では、その作品によって描く手法を使い分ける林明子の多様な絵本製作について紹介する。是非会場に足を運んで、子供時代の思い出の作品たちを鑑賞してみてはいかがだろう。【開催概要】「絵本のひきだし 林明子原画展」会期:2018年7月19日(木)~7月29日(日)会場:松屋銀座8階イベントスクエア住所:東京都 中央区銀座3丁目6−1時間:10:00~20:00※7月22日(日)は19:30閉場、7月27日(金)は20:30閉場、最終日は17:00時閉場※入場は閉場の30分前まで入場料金:一般 1,000円(700円)、高校生 700円(500円)、中学生 500円(400円)、小学生 300円 ※( )内は前売り料金前売り:2018年6月末より、ローソンチケット他で7月18日(水)まで販売予定【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2018年07月01日松本零士による名作漫画の40周年を記念した舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~が6月23日に開幕、それに先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、原作者で舞台の総監修を務める松本零士、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役のハルカ、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基、大山トチロー役の入野自由、クレア役の美山加恋、機械伯爵役の染谷俊之が登壇。司会は、車掌役・お宮の松が務めた。【チケット情報はこちら】『銀河鉄道999』は、主人公・星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999号に乗り、宇宙空間を旅する物語。脚本を坪田文、演出を児玉明子が手掛ける舞台版では、鉄郎がキャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダス、そして大山トチローと出会い、そして母を奪った機械伯爵と対決するまでが描かれる。さらに舞台オリジナル要素として、彼らの物語にある男の人生が交差していく――。囲み取材で中川は、「鉄郎だけではなく全出演者がこの物語の中で旅をしていることを実感しています。お客様にも『銀河鉄道999』の旅をお届けできることにワクワクしています」と挨拶。ハルカは「ずっと迷いながらつくってきました。この迷いは最後まで続くと思います。でも松本先生がおっしゃった“僕も旅の途中だ”という言葉が私の勇気になりました。迷いながらも最後まで走り抜けたいと思います」、凰稀は「ドラマでもアニメでもない、舞台でしか見せられない『銀河鉄道999』があると思っています」、平方は「作品をゼロからつくっていく中で、皆さんと話し合い有意義な時間を過ごすことができました。原作が素晴らしいものであるからこそ、最後までブレずにやってこられたんだと思います」、入野は「最後まで精一杯、終着駅に向かって走り続けたいと思います」、ガラスの体のクレアを演じる美山は「ガラスの役は初めてでもう一生ないだろうなって、すごく楽しく演じさせていただいています」、染谷は「僕らは僕らにしかできない『銀河鉄道999』という作品を皆さんにお届けしたいです」とコメント。松本はキャストに「皆さんががんばってくださって素晴らしいです。終わりのない夢を果たすためにがんばってください」と激励し、和やかに会見を終えた。シンプルな舞台セットに、芝居、音楽、映像でどこまでも広がる銀河の旅を生み出す本作。『銀河鉄道999』ならではの心理描写も印象的だ。舞台ならではの物語、舞台だからこその美しい歌唱をぜひ楽しんで。舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~は6月30日(土)まで東京・明治座にて上演中。その後、7月21日(土)・22日(日)に福岡・北九州芸術劇場大ホール、7月25日(水)から29日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティを巡演。取材・文:中川實穗
2018年06月26日元AKB48で女優の渡辺麻友が18日、東京・天王洲 銀河劇場で行われた主演ミュージカル『アメリ』の初日会見&ゲネプロに出席し、開幕を迎えた心境や見どころを語った。渡辺麻友2001年に公開された大ヒット映画『アメリ』を元に、昨年4月にブロードウェイで上演されたミュージカル『アメリ』を日本で上演。ミュージカル初挑戦の渡辺がヒロイン・アメリ役を務め、ブロードウェイミュージカルとも一味違う新たな視点で描く。渡辺は「緊張と不安とドキドキと楽しみと、いろんな気持ちが入り混じっているんですけど、最高の舞台をお届けできるように一生懸命精いっぱい頑張りたいと思います」と開幕当日の心境を告白。AKB48選抜総選挙の緊張感と比較し、「あれはまた違った特別な緊張感。それとは違う感覚ですが、同じくらいの緊張感。それくらい大きなものを迎える気持ちです」と答えた。映画ではキスシーンもあるが、今作ではどうか聞かれると、「それは幕が開いてからのお楽しみということで」と笑ってかわし、「全体的に映画をすごく忠実に細かく再現している」と補足。さらに、「見るととても心が温かく、幸せな気持ちになる作品です。ぜひみなさま劇場に来てご覧になってください。お待ちしています」とアピールした。会見には、演出の児玉明子氏とニノ・カンカポワ役の太田基裕も出席。児玉氏は、渡辺について「本当に成長したなと思っています」と稽古の初日からの成長にしみじみ。「公演を重ねるごとにもっともっと成長できると思う。その成長ぶりが見どころです」と語った。
2018年05月18日2017年12月にAKB48を卒業した渡辺麻友が、ミュージカル『アメリ』で初主演を務めることが23日、わかった。同作は2001年に公開され、日本でも興収16億円のヒットを飛ばした同名映画をミュージカル化。2017年4月にブロードウェイで上演された。想像力が豊かな女性・アメリが、他人を幸せにすることに喜びを見出し始め、不思議な青年・ニノに恋をする。演出を務める児玉明子は「渡辺麻友さんがアメリを演じられることは非常に魅力的でして、日本の中でこれだけベストなキャスティングはないと思っております」と自信を見せる。「ブロードウェイミュージカルがオリジナルではあるのですが、私自身、新作の大作ミュージカルを創る意気込みとエネルギーで望む覚悟です」と語った。東京公演は天王洲銀河劇場にて5月18日〜6月3日。 大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて6 月7日〜6月10日。○渡辺麻友コメント以前からミュージカルがとても好きで海外まで足を運ぶほどの愛情を注いでいるのですが、そんな私がミュージカルの、しかもブロードウェイ上演作品の主演に抜擢! というお話をいただき目が飛び出るほど驚きました。それと同時に嬉しい気持ち、でもこんな自分にミュージカルの主演が務められるのか、という不安が交互に押し寄せてきては舞い上がったり落ち込んだりしていましたが、選んで頂いたからには今の私に出 せる全ての力を注ぎ全身全霊で務めさせて頂きたいと思っています。 映画版『アメリ』ファンの方も沢山いらっしゃいますので、観ていただけた方々に少しでも認められ、共感していただけるようなアメリ像を目指してしっかり役作りをして参ります。 皆様ぜひ劇場に足を運び、アメリに会いに来てください!
2018年01月23日「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ―The LIVE―」#1 revivalが1月6日から8日まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演された。本作は、ミュージカル×アニメの新感覚エンターテインメントプロジェクト第1弾の再演。1部は“スタァ”を目指す9人の“舞台少女”の物語を描くミュージカル、2部は舞台少女たちによるライブというステージは好評を博し、昨年9月の初演からわずか4か月での再演となった。演出は児玉明子、脚本は三浦 香。名門音楽学校を舞台に、そこで学ぶ舞台少女の夢を追う姿を描いた本作。メインキャストの9人はアニメ版(2018年夏・放送開始予定)と同じメンバーが演じる。W主演を務めるのは、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」でセーラーマーキュリーを演じた小山百代(愛城華恋役)と、抜群の歌唱力を持つ声優・三森すずこ(神楽ひかり役)。そのほか声優、俳優とさまざまなジャンルで活躍する面子が揃い、迫力のアクションや歌、ダンス、ライブをリアルで繰り広げた。今作は、華恋とひかりの再会を描くストーリー。幼いころ、歌とダンスのレヴュー「スタァライト」に心を奪われ「いつか必ずふたりであの舞台に立とうね!」と約束し合うもはなればなれになったふたりが、華恋の通う“俳優育成科”にひかりが転校してきたことで、運命が動き始める。ひかりの態度に戸惑う華恋と、ライバルが増え動揺するクラスメイト達。そんな中、突然不可思議なオーディションが開催され、“トップスタァ”の座をかけたバトルロイヤルが始まる――。“舞台に立ちたい”“トップスタァになりたい”という少女たちの夢、その育成学校で巻き起こる出来事を描く本作。椎名へきる演じる学年主任で学校OGでもある走駝紗羽による厳しい教えは、舞台ファンにとっても興味深いもの。観客は、キャラクターたちと共に舞台に立つうえで必要なものをひとつひとつ知ることになり、そこで教えられるものが今まさに舞台上で見えるものと重なる構造が面白い。今作では劇中で何度も“キラめき”というものが問われたが、その中で俳優たちが舞台上で歌い、踊り、激しいアクションを繰り広げながらリアルに放つ“キラめき”を体感できるのが、ミュージカル版ならではの魅力のひとつだろう。新曲『スタァライトシアター』を含む全7曲が披露された2部では、9人全員で歌う曲からユニット曲まで、“少女歌劇”ならではの美しさ、愛らしさ、華やかさが満載。細部までこだわられた衣裳にもぜひ注目したい。この日の公演のBlu-rayは6月27日(水)に発売される。10月には新作公演の開催が決定。また、同公演より誕生した9人組ユニット、スタァライト九九組の1stライブが6月23日(土)に東京・オリンパスホール八王子で開催される。取材・文:中川實穂
2018年01月11日『ミュージカル「黒執事」-Tango on the Campania-』が2017年12月31日に開幕した。本作は、枢やなによる同名漫画を原作にした2009年から上演されるミュージカルシリーズの最新作。19世紀の英国を舞台に、名門貴族ファントムハイヴ家に仕える万能の執事でありその正体は悪魔のセバスチャンと13歳の当主・シエルが、女王の密命によって裏社会の事件を闇で片付けていく作品で、今作では昨年劇場版アニメも公開された人気エピソード「豪華客船編」(原作コミック11~14巻に掲載)が描かれる。【チケット情報はこちら】前作に続きセバスチャン・ミカエリス役を古川雄大、シエル・ファントムハイヴ役を内川蓮生が演じるほか、約2年ぶりにグレル・サトクリフ役の植原卓也、ドルイット子爵役の佐々木喜英が出演。さらにロナルド・ノックス役の味方良介、スネーク役の原嶋元久、エリザベス・ミッドフォード役の岡崎百々子ら初参加キャストも注目の顔ぶれが揃う。演出は、今作から児玉明子が手掛ける。今作の舞台は豪華客船『カンパニア号』。セバスチャンとシエルは、ある噂を調査するため船に乗り込むが――。本シリーズの世界観を大きく広げる楽曲はもちろん、豪華客船ならではの華やかな舞台美術、美しい衣装に身を包んだキャラクターたちによる殺陣、映像を多様に活用した演出など、実にさまざまな魅力が詰め込まれた本作。さらに、決してシエルから目を離さない古川の細やかな芝居や、古川と内川の抜群のコンビネーション、植原と味方のコミカルでテンポのいいやり取り、佐々木の“イラッとさせる”個性派キャラ、岡崎がみせる鮮やかなギャップなど、俳優陣による色とりどりの芝居が作品を豊かにふくらませる。主演の古川が「(稽古の)過程はとても過酷なものとなりましたが、出来上がったものは想像以上のものになりました」とコメントしたように、ダイナミックな演出と俳優たちの繊細な芝居が引き立て合う、児玉版ミュージカル「黒執事」が誕生した。今作では、セバスチャンとシエルが「一人の子供と一匹の悪魔」から「伯爵と執事」になるまでの回想や、普段はセバスチャンに守られる立場のシエルが婚約者・エリザベスのために戦う姿なども見どころ。原作ファンはあの“合言葉”もぜひ楽しみにしてほしい。公演は1月14日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演後、兵庫、愛知、石川、福岡を巡演。2月12日(月・祝)の千秋楽公演はライブビューイングも行われる。撮影・取材・文:中川實穗(C)2017 枢やな/ミュージカル黒執事プロジェクト
2018年01月10日