「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」が開催される。期間は京都国立近代美術館で2016年12月17日(土)から2017年2月12日(日)まで、東京国立近代美術館で2017年3月14日(火)から2017年5月21日(日)まで。本展のタイトルにもある一子相伝とは、技芸や学問などの秘伝や奥義を、自分の子一人だけに伝えて他には秘密にして漏らさないこと。しかし、一子は文字通り実子ではなく代を継ぐ一人の子を指し、相伝とは代々伝えることである。本展では、樂家の祖長次郎から現在まで一子相伝で続く、日本の陶芸の中でも他に類例を見ない独特の美的世界を作り上げてきた樂焼の歴代作品を展示。樂家450年の伝統と技をかつてない規模で紹介する。千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開。また、本阿弥光悦の重要文化財など計約140点の名碗や屏風図を揃える。15代を数える各々の代では、当代が常に「現代」という中で試行錯誤の創作を続けてきた。本展では「現代」からの視点で初代長次郎はじめ歴代の“今”を見ることにより、一子相伝の中の現代性を考察。伝統や伝承ではない“不連続の連続”によって生み出された樂焼の芸術を紹介する。開催概要「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」展■京都展会期:2016年12月17日(土)~2017年2月12日(日)会場:京都国立近代美術館住所:京都市左京区岡崎円勝寺町TEL:075-761-4111(代表)休館日:月曜日及び12月28日(水)~2017年1月2日(月・振替休日)、1月10日(火)※ただし、1月9日(月・祝)は開館。開館時間:9:30~17:00※入館は16:30まで。入館料:一般 1,400円(1,200円) 大学生1,000円(800円) 高校生500円(300円)※中学生以下無料※()内は、前売りおよび20人以上の団体料金。※本展の観覧券でコレクション展も閲覧可能。※前売券の発売期間は10月15日(土)~12月16(金)まで。■東京展会期:2017年3月14日(火)~5月21日(日)会場:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル 8:00-22:00)休館日:月曜日・3月21日(火)※ただし、3月20日(月・祝)、3月27日(月)、4月3日(月)、5月1日(月)は開館。開館時間:10:00~17:00※金曜日は20:00まで。※入館は閉館の30分前まで。入館料:一般 1,400円(1,200円) 大学生1,000円(800円) 高校生500円(300円)※中学生以下無料※()内は、前売りおよび20人以上の団体料金。※本展の観覧券でコレクション展も閲覧可能。
2016年10月31日特別展「茶の湯」が上野・東京国立博物館で開催される。期間は2017年4月11日(火)から6月4日(日)まで。本展覧会は、主に室町時代から近代まで「茶の湯」の変遷を展示するもの。各時代を象徴する名品が一堂に会する展覧会は、1980年に東京国立博物館で開催された「茶の美術」展以来、37年ぶりとなる。中国で学んだ禅僧によってもたらされた宋時代の新しい喫茶法は、次第に禅宗寺院や武家など、日本の高貴な人々の間に浸透していった。彼らは茶を喫すること、また唐物で室内を飾ることでステータスを示す。その後、安土桃山時代になると、日常に使われている物の中から自分の好みに合った道具をとりあわせる「侘茶」が千利休により完成され、天下人から大名、町衆へ広く普及していった。会場には、かつて足利義政、織田信長、千利休など名だたる武将や茶人に愛され、時代を超えて人々の心をとらえてきた名碗が集結。重要文化財でもある中国製の青磁茶碗やまだら模様が美しい「油滴天目」、また朝鮮半島で作られた国宝の高麗茶碗などが登場。さらに、古美術を愛した大実業家たちの新しい視点の「茶の湯」も。藤田香雪、益田鈍翁、平瀬露香などの眼を通して、創造力にあふれた茶の湯の新たな魅力が紹介される。 各時代を象徴する名品を通じて、それらに寄り添った人々の心の軌跡と次代に伝えるべき日本の美の粋を堪能できそうだ。【詳細】特別展「茶の湯」開催期間:2017年4月11日(火)〜6月4日(日)時間:9:30〜17:00 ※金曜日は20:00まで。※入館は閉館の30分前まで。場所:東京国立博物館 平成館住所:東京都台東区上野公園13-9休館日:月曜日 ※ただし5/1(月)は開館。観覧料:・一般 1,600円(1,400円 / 1,300円)・大学生 1,200円(1,000円 / 900円)・高校生 900円(700円 / 600円)※中学生以下無料※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)※( )内は前売 / 20名以上の団体料金※前売券は、2016年12/5(月)〜2017年4/10(月)まで販売※早割りペアチケット(一般2,000円)は、2016年11/7日(月)〜12/4(日)まで販売※チケット取り扱い:東京国立博物館 正門チケット売場(窓口、開館日、前売・当日券のみ)、展覧会公式サイト、主要プレイガイドほか【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年10月27日野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市という「狂言×歌舞伎×日本映画界」のトップが共演する痛快エンターテインメント映画『花戦さ』。この度、本作の公開日が来年6月3日(土)に決定。併せて主要キャスト11人の劇中姿が初披露となる写真が到着した。16世紀後半。織田信長が本能寺で倒れたのち、天下人の座は豊臣秀吉へ引き継がれ、戦乱の時代が終わりを告げようとしていた。だが、秀吉の圧政は次第に人々を苦しめていく。そんな中、町衆の先頭に立ち秀吉に真っ向から戦いを挑んだ僧がいた。その名を池坊専好。華道池坊の歴史に名を連ねる花僧たちの中、ひときわ名手の誉れ高い専好が天下人に対して武器としたのは、刃ではなく命ある花の美しさだった――。本作は、織田信長、豊臣秀吉といった戦国武将と関わりを持つ千利休とも親交があった、“池坊専好”という実在した京都の花僧の物語。戦国時代、時の天下人である秀吉に、専好が単身立ち向かう姿を痛快に描く。キャストには、花を生けることで戦乱に生きる人々の心を救う花僧・池坊専好役に萬斎さん、専好と対立することになる天下人・豊臣秀吉役に猿之助さん、茶人・千利休役に佐藤さん、織田信長役に中井さん、前田利家役に佐々木さん、吉右衛門役に高橋克実、れん役に森川葵が出演。さらに今回、新たに4人のキャストの出演が明らかに!専好の兄弟子・専伯役として、連続テレビ小説「あさが来た」では両替屋加野屋の大番頭で注目を集めた山内圭哉。専好の弟弟子・専武役に、俳優集団「D-BOYS」のメンバーであり、現在放送中のドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」にも出演中の和田正人。秀吉を支える智将・石田三成役に、実力派俳優の吉田栄作。多数のドラマ・映画に出演し、司会やナレーターなど幅広いフィールドで活躍する竹下景子が、専好の良き相談相手として頼りにする尼・浄椿尼役で出演する。そして、すでに発表されているキャストと、今回新たに発表されたキャスト合わせて11名の劇中姿で勢揃いしたビジュアルが到着。“花戦さ”というタイトルにふさわしく、中央に立つ萬斎さんが手にもつのは、刀ではなく勝負をかけた菖蒲の花が。役者陣の表情と共に、洒落っ気に溢れたビジュアルに仕上がっている。萬斎さんは「今回、豪華で個性豊かなキャストたちとお手合わせをする楽しさ・緊張感は一つの大きな醍醐味でした。ドラマの中では、対決の部分と仲間意識というものとのコントラストが場面ごとにあり、それぞれとの演技の掛け合いで造形されていった部分が多くあったかと思います」と今回の共演を喜び、「奥行きのある、とにかく見どころ満載の映画になったと思います。どうぞご期待下さい」とコメントを寄せた。なお、今回のビジュアルは、横幅約5m50cm×高さ約2m40cmの大パネルとして、11月9日~14日の間、京都高島屋にて開催される旧七夕会池坊全国華道展にて展示される予定だ。『花戦さ』は2017年6月3日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月20日「金閣寺|銀閣寺茶箱展」が、2016年10月12日(水)から11月1日(火)まで、東京・銀座三越で開催される。昨年の千利休の茶室「待庵」茶箱展に引き続き実施される本展では、金閣寺と銀閣寺の古材を使って、多数のアーティストや作り手が現代の新しい茶箱を提案。注目は、日本のファッションブランドまとふ(matohu)が手掛ける作品だ。デザイナー堀畑と関口は、この展示のために「夕映えの茶箱」を制作。江戸時代初期の茶人、金森宗和作の茶室「夕佳亭(せっかてい)」から見える夕暮れ時の金閣寺をイメージして、古清水焼の鳳凰文様の茶碗を中心に、古作と現代の作家たちに特注した道具を組み合わせた。また、すべての道具は、まとふオリジナルテキスタイルの仕覆で包まれていて、すべての茶箱は購入することが可能だ。さらに、デザイナー堀畑と関口は、詩人で翻訳家のピーター・ジェイ・マクミランと茶箱をめぐるトークイベントを10月22日(土)に行う。なお会場には、ピーター・ジェイ・マクミランの作品、さらには塗師の赤木明登、金工の長谷川竹次郎、画家の小松美羽などが手掛けるピースも展示される予定だ。【イベント詳細】金閣寺|銀閣寺茶箱展期間:2016年10月12日(水)~11月1日(火)会場:銀座三越 7階 グローバルメッセージ住所:東京都中央区銀座4丁目6−16■トークイベント matohu 堀畑裕之 関口真希子 ×ピーター・ジェイ・マクミラン開催日時:2015年10月22日(土) 15:00 会場:銀座三越 会場内
2016年10月14日三越伊勢丹が、“本物の日本”を海外へ伝えるべく、コンセプトストア「The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI Paris」を10月1日にフランス・パリにオープンした。コンセプトは「ART DE VIVRE AU JAPON(日本の芸術的生活)」。同ストアでは、日本の美意識、手わざ、こだわりから生み出される商品とそのストーリーを通して、日本文化の本質を世界へと発信する。エッフェル塔の麓近くに位置する「パリ日本文化会館」のグランドフロアの約90平米のスペースに常設ストアを構え、5階の茶室でのおもてなし体験や、レセプションホールでワークショップや様々なイベントを開催する予定。オープン前日に開かれたプレスや関係者向けの内覧会には、現地のジャーナリストや行政関係者など約1000名が訪れ、賑わいをみせた。常設ストアとなるグランドフロアのデザインはパリ在住の建築家・田根剛氏によるもの。日本の地平・調和・未知からインスパイアされた“Horizontality”(水平)を基調としたデザインは、質素で繊細、粋でありながら優美な空気が漂い、日本独特の侘び寂びを感じられる。常設ストアには伝統工芸品、和菓子、衣類、雑貨など日本が誇る伝統技術を用いた商品や、ポップカルチャーから生まれた発明品など、様々な角度から日本文化に触れることができる。入り口近くのコーナーにはまず、健康志向の強いフランス人に人気の日本茶や抹茶が種類豊富に並ぶ。特に抹茶はパリで大ブームとなっており、「コーヒーより抹茶派」と口にする人も少なくなく、興味津々に眺めるフランス人が多くいた。能登大納言小豆や黒豆、有機大豆など希少価値の高い石川産の豆を使用した「まめや金沢萬久」のお菓子は、九谷の里の手描きによる豆箱の一つひとつの表情の違いも魅力。また、世界トップクラスのショコラティエとして名高いジャン=ポール・エヴァン(Jean-Paul Hevin)とのコラボレーションで実現した、一保堂茶舗の抹茶を使用したチョコレートなどをはじめ、和と洋を掛け合わせた新感覚のスウィーツも楽しめる。中でも、「ジャムの妖精」と称され、パリの有名シェフの間でも一目置かれる存在であるクリスティーヌ・フェルベール(Christine Ferber)本人が作ったジャムは興味をそそる品。りんごとほうじ茶、カシスと番茶など斬新な組み合わせでフランス産のフルーツとお茶を融合させ、新生“和仏ジャム”を生み出した。オープニング企画「CHABAKO」展(10月1日~29日)では、世界に一つしかないオリジナリティ溢れる茶箱を展示販売している。京都・大山崎にある千利休作と伝えられる唯一の国宝茶室である「妙喜庵待庵(みょうきあんたいあん)」の大修復で出た古材を、京都の高野竹工の職人によって、茶箱として新たな息吹を与えた。茶箱の中には、国内外で活躍する日本のクリエーター約10名が利休に想いを寄せて道具をしつらえた、最高峰の逸品。茶道具だけでなく、酒器や紅茶道具などもあり、実際に日常使用する道具に美意識を見出そうとする日本の精神性を表現している。その他、昔ながらの方法で製作される上質な和紙を使用したノートやレターセット、藍染めによって独特の風合いを出す贅沢なメモ帳など、お土産や贈り物に適した品も揃う。アパレルコーナーで目を奪われたのは、ファンダメンタル(FDMTL)のデニムを使ったアイテム。世界のデニムの産地岡山で生産されるジーンズを、熟練の職人の手で縫製、加工される生粋の日本製アイテムで、着用するほどに愛着の湧く一生もの。no new folk studio(ノー・ニュー・フォーク・スタジオ)が開発したスマートシューズ「Orphe(オルフェ)」は、伝統工芸品とは対照的に、ハイテクノロジーを用いた日本のポップカルチャーを代表する日本初の発明品。履く者の足の動きに合わせて色や光を放ち、専用アプリケーションでコントロールすることで直感的な演奏をする楽器にもなる。ダンサーは足の動きで光の帯を作り出し、ステップに合わせて効果音を奏でるといった、パフォーマンスの可能性を大きく広げる近未来的シューズと言えるだろう。今後、定期的にテーマを変えて様々なイベントが開催されるポップアップスペースでは、「お茶」をテーマに、日仏の食のスペシャリストによる特別なおもてなし体験を提供。内覧会では遅くまで異文化交流を楽しむ人々の姿が印象的だった。テラスから一望できるエッフェル塔を眺めながら、抹茶と和仏スウィーツを嗜む新鮮な経験に満たされた。同ストアは、意外と日本人である私たちこそ知らない日本の素晴らしい文化や伝統に触れ、感動を覚えるとともに日本人であることを誇りに思わせてくれる、貴重な場所。和の暮らし方、文化、様式を、芸術の街として長い歴史を持つパリの人々に伝え、日々の暮らしに新たな彩りを添えることだろう。「The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI Paris」から発信される日本文化、そして今後この場所で新たに生まれる文化からも目が離せない。
2016年10月01日フェディーは9月10日、新ブランドのジェラートショップ『Gelateria TIE-AN(ジェラテリア たいあん)』を渋谷ヒカリエ ShinQs B2Fに開業する。同店は「もし、千利休が今の時代に暮らし、お客さまをもてなすためのジェラートの茶室を作るとしたら…」という発想からスタートしたジェラートショップ。「和」をキーワードにしつ、「洋」の良さも取り入れたメニューや店舗空間も楽しめるという。ジェラートには栄養価が高く、良質な植物性たんぱく質を多く含む豆乳や、ミネラル分が豊富で、コクのあるまろやかな甘さのきび砂糖を使用。豆乳ときび砂糖をベースに使うことでカロリーを抑え、大豆の風味が広がる優しい甘さのジェラートに仕上がっているという。ジェラートは定番のフレーバーを12種類用意。季節の限定フレーバーも販売する。ジェラートに添える口休めになるお菓子は、Senbei Brothersとコラボレーションしたクリスピーセンベイを採用。米のほんのり甘い味わいが楽しめるせんべいは、砂糖不使用で焼き上げた。ジェラートと一緒に口の中で消える軽い食感が、ジェラートの味を引き立てるとのこと。ジェラートのフレーバーはバニラ、五穀チョコレート、練乳ストロベリー、マンゴーオレンジ、チーズナッツ、塩バナナ黒糖キャラメル、トリプルベリー、宇治抹茶ビスコッティ、豆腐クリーム、みたらし団子、いちご大福、枝豆ラズベリーホワイトチョコ。価格は2種盛が441円、3種盛540円、4種盛631円。また、オーツ麦、米粉、くず粉、豆乳、てんさい糖、オリーブオイルなどを使った「軽食クレープ」(540円)、「スイーツクレープ」(540円)などのオリジナルクレープも11種類提供する。ミルクや小麦粉、精製した砂糖を使わない生地は、モチモチ食感が特長とのこと。そのほか、女性管理栄養士が開発した3種のクレンズスープも販売する。クレンズスープは、和風と豆乳の2種類のだしから選択可能。葉酸(ビタミンB9)1日分が摂取できる「緑のスープ」、食物繊維1食分が含まれた「黄色のスープ」、7種のフィトケミカルが摂(と)れる「橙のスープ」はそれぞれ540円。いずれもイートイン、テイクアウトも可能。※価格はすべて税込
2016年08月23日女優・森川葵が、狂言師・野村萬斎と歌舞伎俳優・市川猿之助が異色の共演を果たす映画『花戦さ』(2017年公開)に出演することが27日、発表された。原作は、文禄3年(1594年)に池坊専好が豊臣秀吉に披露したといわれる「大砂物」(全幅7.2メートル、高さ3.5メートルに及ぶ立花)から生まれた伝説に着想を得た、鬼塚忠氏の小説『花いくさ』。初代・池坊専好という花の名手と千利休の友情や、京都の町衆である六角堂にいる花僧が、権力者・豊臣秀吉の乱心に、刃でなく花をもって相手をあだ討ちするストーリーに感銘を受けた製作側が、映画化を企画した。森川が演じるのは、原作では描かれていないオリジナルのヒロインで天才絵師の"れん"。劇中で重要な役割を担うキャラクターで、戦国時代に生きており、ある出来事から心を閉ざしていたものの、専好(萬斎)に助けられ、少しずつ変化していく少女という役どころだ。このキャスティングは、本作を手がけた脚本家・森下佳子氏の強い推薦によって実現したという。現場では、ベテラン俳優陣に囲まれる中、期待に応えてみせようと堂々とした存在感を見せている様子。森川演じるれんが劇中で描く画は、作品が大英博物館に所蔵展示されている版画家・小松美羽氏が担当する。「京都に来て、すごく集中して撮影に臨めた」と振り返る森川。最初は「大先輩方に囲まれて、とても不安ではありました」というものの、「実際現場に来たら楽しく毎日撮影することができました」とうれしそうに報告している。演じる上でのポイントとしては、「なるべくちょっとした表情や目の演技で表現するようにしました」と明言。萬斎からは、「時代劇でも、もっと自由に色んなことにチャレンジしてみて良いんだ、堅苦しくなり過ぎなくて良いんだ、ということを学びました」と話している。そんな萬斎は、「森川さんとは初共演」と打ち明け、「普段は、ハキハキしてますが、カメラの前では何とも言えない不思議な色気や一種のカリスマ性を感じました」と称賛。続けて自身の演じる専好が花に精通した人物であることを挙げながら「役柄としても、花と絵、それぞれのアーティストとして触発・尊重しあえる同志的な関係を演じられた」と達成感を口にした。
2016年06月27日大河ドラマ『真田丸』で千利休役を演じている落語家・桂文枝(72)が、3日に放送されたNHK総合『あさイチ』に生出演し、自身のラストシーンについて語った。視聴者からのメッセージ「(千利休の)最後がどうなるのか楽しみです」を読み上げた有働由美子アナが「最後はもう少し先ですよね」と確認すると、文枝は「そうですね」と答え、脚本・三谷幸喜氏からのショートメールに「今までの千利休ではなく、"万"利休を目指す」という決意のメッセージが書かれていたことを明かした。これまで数々の役者が演じてきた千利休。文枝は、そのイメージを覆したいという三谷氏の思いを受けとめ、役作りに励んできた。結末については多くは語らなかったが、「意外な展開。見事です」と絶賛した。また、最も難しかった撮影が茶室の場面。昨年11月ごろから茶道を習い、本番でも教えられたとおりの動作を心掛けようとするも、どうしてもセリフのテンポに引っ張られてしまう。さらに、三畳の茶室にカメラを入れるスペースがないため、カットごとに壁を外して撮影するという手間も。すべて撮り終えるまで茶を混ぜ続けなければならないため、「大変だった」と振り返っていた。
2016年06月03日俳優・高橋克実が、狂言師・野村萬斎と歌舞伎役者・市川猿之助が異色の共演を果たす映画『花戦さ』(2017年公開)に出演することが20日、発表された。高橋が時代劇映画に出演するのは、本作が初。原作は、文禄3年(1594年)に池坊専好が豊臣秀吉に披露したといわれる「大砂物」(全幅7.2メートル、高さ3.5メートルに及ぶ立花)から生まれた伝説に着想を得た、鬼塚忠氏の小説『花いくさ』。初代・池坊専好という花の名手と千利休の友情や、京都の町衆である六角堂にいる花僧が、権力者・豊臣秀吉の乱心に、刃でなく花をもって相手をあだ討ちするストーリーに感銘を受けた製作側が、映画化を企画した。専好役の萬斎や秀吉役の猿之助のほか、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市らが出演する。高橋が演じるのは、六角堂で花の手習いを受ける町衆の代表格・吉右衛門。花だけでなく、茶や絵画などの文化に通じており、幼なじみの専好とは互いに強い友情で結ばれていている人物で、花の名手ではあるが世俗に疎い専好のことを常に気にかけている。時代劇ドラマの経験はあるものの、時代劇映画は初めてという高橋は「ドキドキしていましたが、スタッフの皆さんがとても明るくて、毎日楽しい」とうれしそうに報告。続けて、「私自身、子供の頃から時代劇を見て育ち、大好きなジャンル」である上に、「テレビも含めて段々と少なくなった昨今、テンションがさらに上がりましたね」とも歓喜している。そんな中でも、「京都弁が、今一番自分の中に大きく立ちふさがっている壁です(笑)」と吐露。自然な京ことばを話せるように、何度も繰り返して練習に励んでいる。また、「さまざまな薀蓄(うんちく)を語る設定上、ある程度の技術の持ち主なはずです」とする吉右衛門の役どころから、「お花の所作もその都度、教えてもらっています」とも話し、「粋な趣味人だけど、キザまではいかない。町の人から好かれる、親しみやすいキャラクターを意識して演じています」と明かしている。これまで生け花と接点のない生活をしていた高橋だが、「池坊の方たちの講義をすごく面白く受けさせていただきました」とも伝えつつ、「お茶をたてるシーンに向けて、今後はお茶も練習します」と探究心を見せている。これらの現場での背景もあって、「自分自身、年齢を重ねたせいか」と前置きしつつも「日本人の原点の文化に触れられるこの作品は、とても興味深い」とあらためて感慨を口にした。
2016年04月21日野村萬斎、市川猿之助、さらに中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市と日本屈指のスター俳優が集結する映画『花戦さ』に、情報番組「直撃LIVEグッディ!」(フジテレビ)でもおなじみの高橋克実が参戦することが決定。意外にも、初めての時代劇映画出演を果たしている。16世紀、戦乱に荒れ果てた京の都にいた、花を生けることで世の平穏を祈り、人々に生きる希望を与えんとする「池坊」と呼ばれる僧侶たち。やがて織田信長による天下統一を前に、戦国の世も終わりを告げようとするころ、「池坊」の中でもひときわ異彩を放つ池坊専好は、信長の所望で「大砂物」なる大がかりな生け花を披露することに…。本作は、これまであまり知られることのなかった花の名手、初代・池坊専好と千利休の友情と、戦国時代において京都の町衆である六角堂にいる花僧が、彼らの代表者として、時の権力者である豊臣秀吉の乱心に、刃ではなく“花をもって”相手を仇討をする物語。鬼塚忠の小説「花いくさ」を、「JIN-仁-」「ごちそうさん」「天皇の料理番」などを手がけた脚本家・森下佳子と『小川の辺』など時代劇でもその手腕をみせる篠原哲雄監督が映画化した。野村さんや市川さん、中井さん、佐々木さん、佐藤さんといった狂言、歌舞伎、日本映画界のトップスターが共演するの痛快時代劇エンタテインメントに、新たに出演することになったのはテレビ、舞台、映画で大活躍中の高橋さん。時代劇ドラマの経験は多々あれど、意外にも時代劇映画出演は初めて。吉右衛門という六角堂で花の手習いを受ける町衆の代表格で、花だけでなく、お茶、絵画などの文化に通じているという人物。幼なじみの専好(野村さん)とはお互いに強い友情で結ばれており、花の名手ではあるものの、世俗には滅法疎い専好のことを何か気にかけている。今回の出演に高橋さんは、「映画出演はスケジュール的になかなか難しいので、オファーが来た時は単純に大喜びしました」とコメント。「狂言界と歌舞伎、映画界のそれぞれの第一人者が3つ巴の映画に参加させていただけるということで、とても興奮しています。萬斎さんも今回、難しい役どころをとてもキュートに演じられているので、楽しみにしてください」と意欲を見せる。一番の困難は京都弁だそうで、「いま一番自分の中に大きく立ち塞がっている壁です(笑)。ここをとにかくクリアするために、繰り返し繰り返し練習しています」とのこと。「吉右衛門という役は、幼なじみの専好を色々な面で明るくサポートする、町衆の代表。役作りというよりも、持ち前の自分の明るい気質を活かして演じています。また、お花の所作もその都度、教えてもらっています」と語っている。「粋な趣味人だけど、キザまではいかない。町の人から好かれる、親しみやすいキャラクター」と言うだけに、お馴染みの明るく楽しい高橋さんを、本作でも目にすることができそうだ。『花戦さ』は 2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月20日狂言師・野村萬斎や歌舞伎役者・市川猿之助らが出演する、生け花に焦点を当てた初の映画『花戦さ』が2017年に公開されることが6日、発表された。萬斎と猿之助が共演するのは今回が初となる。原作は、文禄3年(1594年)に池坊専好が豊臣秀吉に前田利家邸で披露したといわれる「大砂物」(全幅7.2メートル、高さ3.5メートルに及ぶ立花)から生まれた伝説に着想を得て、新たな物語とした鬼塚忠氏の小説『花いくさ』。初代・池坊専好という花の名手と千利休の友情や、京都の町衆である六角堂にいる花僧が、権力者・豊臣秀吉の乱心に、刃でなく花をもって相手をあだ討ちするストーリーに感銘を受けた製作側が、映画化を企画し実現に至った。そんな専好を演じるのが、萬斎。劇中での専好が持つ天真らんまん、奇想天外というイメージからオファーを受けた。萬斎は演じるに当たり、クランクイン前に華道の指導も受け、細かい所作にもこだわる徹底ぶりを見せているという。専好と対立する天下人・秀吉役を務めるのが、猿之助。「温厚だった秀吉が後年、嫡男・鶴松を失って狂気に陥っていく様を演じられるのは猿之助しかいない」との理由から抜てきされた。萬斎は、専好を「戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花と共に生きた人」と説明。その上で、「命あるものにさらなる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたい」と意気込みを話す。2度にわたったという生け花の所作の稽古から、多くを学んだようで、「特有の所作に、私なりの動きを生かせれば」と自身ならではの演技ももくろんでいる。また、専好は「伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、"その時々の花の美しさ"を追求する」とし、「その姿勢は世阿弥も言っていることであり、われわれの狂言の世界と相通ずるものがある」と共感も覚えている様子だ。さらに、専好と深い友情と信頼を築き共に美を追い求めた茶人・千利休役として佐藤浩市、織田信長役として中井貴一、前田利家役として佐々木蔵之介といった俳優らが出演。『山桜』(08年)や『小川の辺』(11年)などを手がけてきた篠原哲雄監督がメガホンを取り、脚本を『包帯クラブ』(07年)などの森下佳子氏が執筆。音楽は、スタジオジブリ作品などで知られる久石譲が担当する。なお本作は、時代劇の中心地として名高い京都・太秦の映画人たちの手によって製作。撮影も大覚寺、妙心寺、鹿王院、仁和寺、南禅寺、梅宮大社、随心院など京都を代表する場所でも敢行されており、4月10日クランクイン、5月下旬のクランクアップを予定している。
2016年04月06日鬼塚忠の小説『花いくさ』が野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市ら豪華キャストの出演で映画化されることが決定した。戦国時代を生きた花僧・池坊専好の物語が描かれる。その他の情報本作は、1594年に池坊専好が豊臣秀吉に前田利家邸で披露したといわれる“大砂物(幅7.2メートル、高さ3.5メートルある立花)”の伝説に着想を得た物語を描くもので、池坊専好が権力者・豊臣秀吉に刃ではなく“花”をもって立ち向かう姿が描かれる。池坊専好を演じる野村萬斎は「専好は華道において“中興の祖”とも言われていますが、伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、“その時々の花の美しさ”を追求する。その姿勢は世阿弥も言っていることであり、我々の狂言の世界と相通ずるものがあると思っております」とコメント。撮影を前に、華道の指導も受け、細やかな所作にもこだわって演じる準備を整えたという。また、市川猿之助が豊臣秀吉を、佐藤浩市が千利休を、中井貴一が織田信長を、佐々木蔵之介が前田利家を演じる。『小川の辺』の篠原哲雄が監督を、ドラマ『ごちそうさん』の森下佳子が脚本を、久石譲が音楽を手がける本作は今月10日から撮影を開始し、2017年に公開になる。『花戦さ』2017年公開
2016年04月06日「JIN-仁-」「ごちそうさん」「天皇の料理番」など数々の名作ドラマを生んだヒットメーカー・森下佳子と<a href="">『起終点駅 ターミナル』</a>や「山桜」「小川の辺」など、時代劇でもその手腕をみせた篠原哲雄監督がタッグを組む映画『花戦さ』の製作が決定。この度、本作のキャストが発表され、主演に野村萬斎、共演に市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、佐藤浩市と狂言・歌舞伎・日本映画界のトップが集結していることが分かった。十六世紀。戦乱に荒れ果てた京の都に、花を生けることで世の平穏を祈り、人々に生きる希望を与えんとする、「池坊」と呼ばれる僧侶たちがいた。やがて織田信長による天下統一を前に、戦国の世も終わりを告げようとする頃、「池坊」の中でもその生ける花がひときわ異彩を放つ池坊専好は、信長の所望で「大砂物」なる大がかりな生け花を披露するため、岐阜城へと向かう。そこで専好は、千宋易という不思議な男に出会うが、巨大な松を中央に据えた大砂物は思わぬ失態を招き、信長の怒りを買う。しかしそのとき、軽妙に事態を取り繕い、専好を救ったのは、信長に仕える若き武将、木下藤吉郎だった。それから十二年。信長は本能寺の変によってすでにこの世を去り、天下はかつての木下藤吉郎、豊臣秀吉の手に委ねられていた。そんなある日、豊臣秀吉の茶頭として、利休を名乗る宋易と再会する。専好は利休によって、自らが求める「花」の心をようやくつかみ始めるのだった。しかし天下を握ってから人が変わったように驕り高ぶる秀吉に対し、諌めるように自らの茶を貫き通そうとした利休が、その頑なさゆえに、秀吉に命じられ、自害に至った。さらに秀吉の乱心は嵩じ、罪もない街の者たちまでが、次々と命を奪われていく…。時の最高権力者太閤秀吉に戦いを挑む専好。かけがえのない友、利休の仇討のため、彼が手に取ったのは、刃(やいば)ではなく「花」だった。それこそが、専好にしか成しえない「戦さ」であった…。文禄3年(1594年)、池坊専好が豊臣秀吉に前田利家邸で披露したといわれる「大砂物」(全幅7.2m、高さ3.5mに及ぶ立花)から生まれた伝説に着想を得て、新たな物語を作り上げた鬼塚忠の小説「花いくさ」(2011年発表KADOKAWA刊)を映画化した本作。音楽をスタジオジブリ作品、北野武作品などを中心に手がけてきた映画音楽界の巨匠・久石譲が担当する。花を生けることで、戦乱に生きる人々の心を救う花僧・池坊専好を演じるのは狂言界のトップスター・萬斎さん。専好と対立することになる天下人・豊臣秀吉には、歌舞伎界の若き大看板・猿之助さん。ジャンルは違えども同じ日本を代表する伝統芸能の継承者である2人が共演するのは、今回が初めてのこと。萬斎さんは今回の役柄について「池坊専好は、戦乱の時代の中で、花で世に語りかけ、花とともに生きた人。命あるものに更なる命を吹き込む、純粋(ピュア)な存在として演じたいと思っております」と意気込みを語り、“生け花”についても「二度にわたる生け花の所作の稽古では、花鋏の使い方など華道の基本はもとより、ためる(枝などを曲げた状態にする)、葉の形を変える等の細かい技術や、力技を必要とする男性的な大作に至るまで、幅広く教わりました。生け花特有の所作に、私なりの動きを活かせればと思います」と自信を覗かせた。「専好は華道において“中興の祖”とも言われていますが、伝統を受け継ぐだけではなく、常に時代の空気を感じながら、“その時々の花の美しさ”を追求する。その姿勢は世阿弥も言っていることであり、我々の狂言の世界と相通ずるものがあると思っております」と自身との共通点も明かした。そのほか萬斎さん演じる専好と深い友情と信頼を築き、美を追い求めた茶人・千利休には佐藤浩市。織田信長役には中井貴一、前田利家役には佐々木蔵之介が抜擢され、現在の日本映画界を代表する俳優陣が物語を盛り上げる。『花戦さ』は2017年、全国にて公開(text:cinemacafe.net)
2016年04月06日東京都・世田谷区の静嘉堂文庫美術館は、静嘉堂所蔵の茶道具と煎茶器を一堂に公開する「茶の湯の美、煎茶の美」展を開催している。会期は3月21日まで(月曜休館、ただし3月21日は開館)。開館時間は10:00~16:30(入館は16:00まで)。入館料は一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料。同展は、静嘉堂所蔵の茶道具と煎茶器コレクション、その双方から名品を精選し一堂に公開するもの。茶道具では、国宝・曜変天目(ようへんてんもく)、重文・油滴(ゆてき)天目、高麗茶碗や樂茶碗に始まり、千利休所持で伊達家伝来の青磁鯱耳(しゃちみみ)花入など、大名家伝来の名品を中心に出品。また、天下人の手から手へと伝わった付藻茄子(つくもなす)、松本(紹鷗)茄子、等の大名物の唐物茶入も公開される。そして、煎茶器コレクションからは、江戸~明治時代にかけて文人たちに愛玩された、中国宜興窯の茶銚(急須)の名品、染付の茗碗(煎茶碗)、錫製の茶心壺(茶葉の容器)などが、舶来の華やかな織物や更紗の仕覆(袋)、敷物とともに並ぶ。中国から請来され、日本に大きな影響を与えた二つの喫茶文化"茶の湯"と"煎茶"、その美の粋を鑑賞できる展示となっているということだ。また、関連イベントとして、講演会「日本の煎茶文化について―静嘉堂所蔵の煎茶器にふれて」が2月27日13:30~開催される。担当学芸員による展示内容および作品の解説は、3月5日11:00~と3月10日14:00~に開催。いずれも参加費無料、ただし当日有効の鑑賞券が必要となる。参加方法など、詳しくは同展Webページにて。
2016年02月25日舞台『戦国BASARA4 皇』が1月21日より東京・Zeppブルーシアター六本木で上演中。【チケット情報はこちら】同公演の原作は、戦国時代を舞台にした人気テレビゲーム『戦国BASARA』シリーズ。2009年に初演され、今回で11作目となる人気舞台だ。本作では、昨年7月に発売された『戦国BASARA4 皇』を原作に、真田幸村役を演じる松村龍之介らレギュラー陣に加え、新キャストとして伊達政宗役の塩野瑛久、片倉小十郎役の井上正大、猿飛佐助役の椎名鯛造、千利休役の寿里が出演している。公演初日を前にした挨拶で、主演の塩野は、「今まで様々な方が作り上げてきた、舞台「戦国BASARA」シリーズに参加することができて光栄です。初参加となりますが、これまで作品を作ってきた皆様と力を合わせ、良いものにしていきたいです。2.5次元の舞台ということで、僕たち3次元の人間が2次元を演じる難しさもありますが、ゲームの世界観をしっかりと再現し、全力で千秋楽まで演じ切ります」とコメント。続いて、松村は、「新しく参加される方も増え、いつしか僕も迎える側となっていました。新旧メンバー、皆で力を合わせて頑張っていきます」と力強く語った。また、原作で “二重人格の茶人サイキッカー”のキャッチフレーズでおなじみの千利休役を務める寿里は、「新キャラクターとしての出演ということもあり、プレッシャーはあります。しかし、そのプレッシャーを楽しむつもりで、千秋楽まで駆け抜けていきたいです」とその心意気を語った。舞台『戦国BASARA4 皇』は、1月31日(日)まで東京・Zeppブルーシアター六本木、2月5日(金)から7日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットは発売中。
2016年01月26日『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』の完成披露試写会が12月4日(金)に開催。西銘駿、大沢ひかる、山本涼介、柳喬之、竹内涼真、内田理央、上遠野太洸、稲葉友らが顔を揃えた。歴史上の偉人たちの力を借りて戦う仮面ライダーゴーストにちなんで、登壇陣も、それぞれの役柄や本人と関連のある国内外の歴史上の人物に扮して登場!西銘さんはナポレオン、大沢さんはジャンヌ・ダルク、山本さんは忍者の風魔小太郎、柳さんは千利休、「仮面ライダードライブ」組も、竹内さんは坂本龍馬、内田さんはナイチンゲール、上遠野さんと稲葉さんはそれぞれ「新選組」の沖田総司と土方歳三の衣裳を身にまとって登壇し、会場を沸かせた。また、劇場版にゲスト出演するケンドーコバヤシはサンタクロースの扮装で、「シソンヌ」のじろう&長谷川忍のトナカイを引き連れ登場し野太い声を響かせる。客席からはそれぞれのコスプレにどよめきや驚きの声、「かっこいい!」といった声援が飛び交うが、登壇陣の間でも互いの格好に対しツッコミ合いが繰り広げられる…。柳さんの千利休については「どっから見ても御成!」(西銘さん)と普段の役と変化がないとの声が上がったが、西銘さんに対しては「タカラヅカ?」(大沢さん)、「ベルばら?」(上遠野さん)という感想も…。似合い過ぎて、かわいくて集中砲火を浴びていたのが内田さん。看護師ナイチンゲールの扮装に、竹内さんは「着替えた瞬間に『勝った!』と思ったでしょ(笑)」と難癖をつけ、稲葉さんも「『かわいい』って言われる準備ができてたよね?」とイジワルなツッコミで内田さんは「してない(苦笑)!」と必死の弁明。ケンコバさんは「メンソレータムのふたでしょ?ふたのコスプレをするんじゃない!」と低い声で一喝を浴びせ、会場は笑いに包まれた。本作では「ドライブ」と「ゴースト」が同じ世界観の中で“共闘”を果たすのが大きな特徴。竹内さんは、西銘さんとの共演を振り返り「2人の絆が深まっていくシーンはやっていて手応えがありました!」と充実の表情を見せる。竹内さんは、西銘さんから時折「LINEで相談があります(笑)」と明かし、西銘さんを「1年前の自分を見ているよう」と優しく見つめる。そして「自分もがむしゃらに一生懸命やってました。『仮面ライダー』をずっとやってきたスタッフさんに付いて行き、分からないことあれば聞いて、頑張れば1年が終わった後のイベントで、頑張った成果をお客さんが返してくれるはず」とエールを送った。ケンコバサンタもいるということで西銘さん、竹内さんにクリスマスのプレゼントのお願いを尋ねると、西銘さんが「身長を伸ばしてください。ライダーチームはみんな、高いのでしゃべる時に首が痛くなる(笑)」と語ったのに対し、竹内さんは「かわいいな…(笑)。僕は、ハワイに大きな土地がほしいなとか思ってました…(苦笑)」と1年を経て汚れてしまった大人の一面を垣間見せ(?)、会場は再び笑いに包まれた。『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』は12月12日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月04日9月より段階的に進められてきた銀座三越の全館改装が10月14日に完成し、リモデルグランドオープンした。今回、オープンしたのは6階紳士服・雑貨フロアと7階リビングフロアで、年内に8階フロアが空港型市中免税店のオープンが予定されている。オープニングセレモニーでは三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長・大西洋、三越銀座店長・浅賀誠と共に前田典子がゲストとして登場。テープカットならぬ、“綱引き”で幕を落とすと白地に銀ロゴののれんが現れ、今年創業85周年を迎える同店の新しい角出を祝った。「長年にわたり、世界の銀座の4丁目の交差点で商売をさせて頂いているということが奇跡にも近いこと。これが終わりではなく、新たなスタートとして世界のお客さんに満足していただける店を目指したい」と大西社長自ら、入り口で入店を待ちわびた顧客を出迎えた。「“最旬グローバル百貨店”のテーマのもと、新しい形の百貨店にチャレンジしていきたい」と話す浅賀店長が、今回のグランドオープンに際し、「是非見て頂きたい」と意気込んだのが7階リビングフロアの情報発信基地「グローバルメッセージ」ゾーン。オープニングを飾った「未来へ繋ぐ茶箱展」は、千利休ゆかりの国宝茶室「待庵」の修復の際に出た古材を使って作られた茶箱に、クリエイターやプロデューサーなどが見立てた作品を10月27日まで展示している。ファッションデザイナーではソマルタ(SOMARTA)の廣川玉枝、マトフ(matohu)の堀端裕之、関口真希子、アーティストの木村浩一郎、シンプリシティ(SIMPLICITY)の緒方慎一郎、プロダクトデザイナーの酒井俊彦、ifs未来研究所の川島蓉子、ハースト婦人画報社社長のイブ・ブゴン、パティシェの辻口博啓、陶芸家の細川護光、内田鋼一など多彩な顔ぶれが参加した。茶の湯のテーマは、それ以外にもジャパンエディションのゾーンで俳優の井浦新の“見立て”による茶道具、工芸品をセレクトしたコーナーも展開。10月23日には購買顧客を対象とした井浦新監修の招待茶会も予定されている。
2015年10月15日カプコンは、『戦国BASARA4 皇』に登場する各武将のイラストとゲームの中で流れるアニメーション映像からのカットを組み合わせてデザインした全12種のミニ色紙をリリース。発売は2015年8月27日の予定で、価格は1枚450円(税別)で、1BOX(12枚入)が5,400円(税別)。和のテイストを生かした武将ミニ色紙コレクション。素材は紙で、サイズはおよそH135×W120mmとなっている。ラインナップされている武将は、「伊達政宗」「石田三成」「真田幸村」「徳川家康」「島左近」「片倉小十郎」「柴田勝家」「千利休 ワビ助」「千利休 サビ助」「京極マリア」「足利義輝」「後藤又兵衛」の12人。なお、武将ミニ色紙コレクションは、開けるまでどれが当たるかわからないブラインドパッケージでの発売となる。全国のホビーショップ、家電量販店のほかカプコンオフィシャル通販サイト「イーカプコン」にて取り扱い予定。(C) CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.※画像はイメージのため実際の商品とは異なる場合がある。
2015年08月25日昨年7月に表参道にオープンしたシアトル発グルメポップコーンブランドの「POP! gourmet popcorn」が、日本国内生産をスタートしたのに伴い、表参道本店限定フレーバー8種を6月19日(金)より発売した。「POP! gourmet popcorn」は、これまでも世界中から集められる厳選素材、特許取得の製法、添加物不使用にこだわったオリジナルの製法で、ヘルシーでありながら、スナックの域を越えた味わいを実現し、本国では「ウルトラプレミアムグルメスナック」として評価され、高級食材において最も栄誉ある“食のアカデミー賞”の「ソフィアワード」金賞を獲得。TULLY’S COFFEEやNYの「プラザホテル」、「フォーシーズンズホテル シアトル」といった有名ホテルなど、全米約7,000の店舗で取り扱われている。今回、世界初の直営店である表参道店限定フレーバーを、日本国内で生産する体制を整え、全フレーバーを一挙に解禁した。新フレーバーは、塩系4種(ココナッツオイル、オニオンサワークリーム、ブラウンバター、チェダーハラペーニョ)と甘味系4種(チョコレートキャラメル&ピーカンナッツ、キャラメルラテ、特撰抹茶、黒蜜きな粉)から成るが、これまで通り化学調味料や保存料不使用にこだわり、ナチュラルな素材の美味しさを最大限に活かしつつ、日本人好みの味わいを実現。しっかりとした奥行のある味わいを実現しながらも、後味は実に軽やかだ。新フレーバーは、スナックとしてだけでなく、朝食ではヨーグルトやシリアルと共に、アイスクリームのトッピングにしておやつの時間に、サラダのトッピングや前菜として食事に、ピンチョスやカナッペの具としてパーティシーンなどにも活用できるほど、グルメな逸品に仕上がっているのが特徴だ。最近注目されているココナッツオイルのフレーバーは、市場にはほとんど出回ることのないほど希少な厳選オイルを使用していて、ココナッツオイル特有のクセのある甘い香りはあまり感じられない代わりに、ココナッツオイルのコクと塩味がじんわりと口の中に広がる絶妙な味わい。オイルサーディンと共にキュウリで巻くだけで立派なメニューが出来る。「オニオンサワークリーム」は、国産玉ねぎを低温の60度でじっくり揚げてオニオンのフレーバーを移した特製のオイルで揚げたポップコーンに契約農場の牧草を食べて育った牛の乳から作ったサワークリームを贅沢にトッピング。これもまた奥行きのある味わいで、ドライトマトと一緒にビールのつまみにもぴったり。甘味系では、日本ならではの素材である抹茶や黒蜜きな粉が登場。「特撰抹茶」のフレーバーは、千利休ゆかりの老舗「つぼ市製茶本舗」の抹茶を贅沢に使用し、仕上げにトッピングしたほうじ茶パウダーのほろ苦さが大人の味わいを醸し出している。そのほか、自分好みにアレンジしたくなる厳選フレーバーが揃う。パッケージも一新し、サイズも2サイズの展開となった。自分用、ギフト用など用途に合わせて使い分けることができる。「POP! gourmet popcorn」では今後もコラボレーションによる新フレーバーの開発を順次行っていくとのこと。「ポップコーンブームはまだまだこれからが本番!」と思わせてくれるような新鮮な驚きに満ちたグルメなポップコーンの今後に、ぜひ注目を。(text:Miwa Ogata)
2015年06月22日世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor」の日本法人であるトリップアドバイザーは、北陸新幹線開業に伴い、「日本の新幹線全国路線 MAP 2015年度版」トリップグラフィックおよび、石川県・富山県の「行きたい! 食べたい! 泊まりたい! ランキング」を発表した。「日本の新幹線全国路線 MAP 2015年度版」トリップグラフィックは、2013年5月に同社が公開した「日本の新幹線全国路線MAP」をリメイクしたもの。北陸新幹線も含めた日本国内の新幹線路線図が一目で確認できる上に、1日あたりの営業本数や、営業最高速度なども一枚絵になっている。また、北陸新幹線開業をあわせて、2014年1月から12月の1年間に投稿された旅行者からの口コミ評価をもとに、石川県・富山県の「行きたい! 食べたい! 泊まりたい! ランキング」を作成した。まず石川県の観光地ランキングでは、日本三名園に数えられる「兼六園」が不動の人気を誇った。また、加賀藩十三代藩主前田斉泰が母眞龍院のために兼六園の一隅に建てたという「成巽閣」も見逃せないポイントとなっている。石川県で人気の飲食店ランキングでは、片町にある「意外にリーゾナブル」というコメントもある「一平鮨」や、"寿司界の千利休"とも称されている「小松弥助」、"金沢を代表する鮨屋のひとつ"と呼び声も高い「乙女寿司」など、多くの人が寿司を石川グルメとしてあげている。そんな中、2位にランクインしたカフェ「Curio Espresso and Vintage Design」は、特に外国人から人気のようだ。石川県の宿泊施設ランキングでは、「金沢ゲストハウスポンギ―」が1位に。海外からのゲストも多いようで、「町屋を改築したゲストハウスはまるで田舎に帰ってきたような懐かしさを感じさせ、とても居心地がよかった」「いろんな国の仲間と関わることができて、いい経験になりました」などというコメントが寄せられている。一方、富山県の観光地ランキングでは、「立山黒部アルペンルート」(「黒部ダム」等含む)がほかに大差をつけて1位になった。「大自然に目を奪われ、時間もあっという間でした。お天気が良かったのもありますが、バスで室堂に近くなる頃には山肌の美しさや景色になんとも言えない大感動でした」というように、雄大な自然に感嘆の声がたくさん寄せられているようだ。富山県の飲食施設ランキングでは、石川県と同じく海の幸に人気が集まった。"老舗の味"という「寿司栄本店」から、"驚くほどのレベルの高い回転ずし"で知られる「すし珠 ファボーレ」のほか、"世界一美しいスタバ"としても有名な「スターバックスコーヒー富山環水公園店」もランクインした。富山県の宿泊施設ランキングでは、2,400mの高地で入れる極上温泉付きの山小屋「みくりが池温泉」が1位に。「高所の山小屋とは思えないくらい快適な設備とおいしい料理が味わえます。人数が集まれば個室を予約するとさらに快適度は上がるのでこちらをお勧めします」などとコメントされている。
2015年03月13日デザイナー・芦田多恵は、宮城県南三陸町の復興支援の一環として、南三陸の仮設住宅に入居する縫製技術者とコラボレーションし、マスコット付きキーホルダー「ミナ・タン チャーム(MINA-TAN CHARM)」を12月10日から、伊勢丹新宿店と日本橋三越本店で販売する。今回で2度目の販売となるミナ・タン チャームは、ウマのキーラ(1万5,000円)、ペガサスのリア(1万8,000円)、ネコのミナ(1万5,000円)、キリンのサン(1万3,000円)、イヌのリック(1万4,000円)に加え、初登場のヒツジのエリザベス(1万5,000円)、ジョージ(マフラー付き/1万4,000円)、セーラ(1万2,000円)の合計6種類が全てハンドメイドで販売される。伊勢丹新宿では、伊勢丹のタータン柄(マクミランイセタン)のオリジナルのパッケージに入り販売される。このチャーム販売を通じた復興プロジェクトは、2013年7月、南三陸町の長期的な復興支援を目的として、株式会社ジュン アシダが“Support Tohoku Eternal Project(S.T.E.P)”を発足。同社は芦田多恵によるデザイン及び技術指導、商品を制作する工程で生まれる高級輸入生地の残布や半端なパーツを提供し、プロジェクトをサポートする。チャームの売上金額から販売経費を除く金額が、工賃として縫製技術者に支払われるという。ミナ・タン チャーム(MINA-TAN CHARM)の“MINA”は南三陸、“TAN”は「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」ブランドの「TA」に由来するほか、千利休の孫である「宗旦(そうたん)」の“TAN”でもあるという。この宗旦には逸話が残されている。ある寺の住職が庭に咲いた一輪の白玉椿を宗旦に見せようと思い小僧に届けさせるが、小僧は途中で転び、せっかくの花びらは飛び散ってしまった。しかし、宗旦は花を失った枝や花びらを生かし、花のない枝を茶室の床の間に生け、花びらを巻き散らすことで、茶室には宗旦特有の風情が生み出されたという。このように、同復興プロジェクトには、「いっときは美しく栄えていたものが価値を失ってしまっても、人のまごころを吹き込むことでふたたび輝きを取り戻させ、かかわるすべてのものを生かすことができる」という想いがある。洋服の生地やパーツとして価値のあったものが、洋服を制作した結果として残布や半端なパーツになってしまっても、今ふたたび“ミナ・タン チャーム”として生まれ変わってほしいという願いが込められているという。このミナ・タン チャームは、伊勢丹新宿店では本館4階「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」ショップ横(12月25日まで)、日本橋三越では本館3階ライトウェル(12月16日まで)で販売される。
2014年12月09日LCCのPeach Aviation(以下: Peach、本社: 大阪府泉佐野市)は10月6日より、Peach就航地の飲食店とコラボレーションして、飲食店で搭乗者限定メニューを提供する「Peach cafe」を開始した。○第1弾は沖縄と大阪に登場今回の新サービスは、Peachの主要利用者である20~30代の女性をターゲットにしたカフェやレストランなどの飲食店と協力し、Peach利用者に旅先の味を楽しんでもらうとともに地域の良さを知る、食を通じた地域の活性化を目指している。10月6日より、沖縄県出身の音楽バンド「りんけんバンド」の楽曲がBGM に流れる沖縄県北谷町の沖縄料理店「RINKEN’S KITCHEN」と、千利休のふる里・大阪堺市にて1850年創業の老舗「つぼ市」直営の日本茶カフェ「茶寮 つぼ市製茶本舗」の2店舗でサービスを開始した。また、大阪府堺市の「紙でつなぐコミュニティ」をコンセプトにしたカフェ「紙 cafe produced by TOUR DE SAKAI」、大阪府大阪市の1872年創業の老舗「宇治園」店内奥の喫茶室「宇治園 心斎橋本店 喫茶去」の2店舗でもサービスを開始する予定で、今後さらに店舗数を増やしていくという。「Peach cafe メニュー」は店舗が独自に開発したオリジナルメニューで、「RINKEN’S KITCHEN」の沖縄県産の食材を使用した「沖縄県産紅芋アイスとドラゴンフルーツのオキナワンパフェ」」(税込800円)など、地元の味を生かしたメニューや、「茶寮 つぼ市製茶本舗」の店舗で一番人気のかき氷に白桃ピューレのアレンジを加えた「濃厚白桃の抹茶しぐれ」(税抜815円)など、楽しみ驚いていただけるようなメニューを用意。メニューは数カ月ごとに内容を変更する予定となっている。対象店舗では「Peach cafe」ロゴをメニュー表に掲出し、利用者がPeachの搭乗券を提示することで、店舗オリジナルの「Peach cafe メニュー」を注文することができる。なお、「Peach cafe」の利用は搭乗者本人のみ有効で、内容は予告なく変更となる場合がある。
2014年10月07日早朝にアクティビティをこなした後、定刻に出社するという「エクストリーム出社」。この言葉、一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。3月某日、モデルハウスで「エクストリーム茶会」が行われるということで、早朝の茶会とモデルハウス見学を体験してきた。○企業がつながるきっかけに今回の「エクストリーム茶会」は、テレビ番組制作などを行うタノシナルの「タノシナル茶道部」が主催して行われた。場所はなんと、練馬ICハウジングギャラリーにあるアキュラホームのモデルハウス。タノシナル茶道部で主催の天谷窓大氏によると、もともとは個人の活動として行っていたエクストリーム出社だが、話題になったことを受け、今回は会社の公認を受けたイベントとして開催したという。様々な企業とつながるきっかけにしていきたいという理由から、天谷氏の勤務するタノシナルの社員有志が協力する形で実現したとのこと。○朝7時にモデルハウス集合朝7時、モデルハウスに続々と人が集まってきた。「和モダン」の雰囲気が演出されているリビングで談笑しながら開始を待つ。茶道部の方々に差し出された「桜湯」が凍えた身体を暖めてくれる。参加者が集合して自己紹介が終わると、早速茶会が始まった。前半組と後半組に分かれて茶会が行われ、自分の番を待つ間にモデルハウスを見学するという流れだ。○早朝のモデルハウス見学まずはモデルハウス内の見学へ。朝から初対面の人とモデルハウスを見学するなんて、滅多にない機会だ。今回の会場であるモデルハウスは、「ジャパネスクモダン」がデザインコンセプト。木の格子や無垢の床がアクセントとなり、和の雰囲気を引き立たせていた。「土間空間」の玄関は広々としている。リビングの横には「匠階段」。同社オリジナルデザインで、階段の片側が壁、片側が木の格子になっている。吹き抜けのリビングには大きな窓。取材はもちろん早朝だったため、朝の爽やかな日差しを感じることができた。ダイニングキッチンは、オープンキッチンになっている。2階には、ウォークインクローゼット付きの寝室や、広々とした浴室、住宅購入者のための打ち合わせコーナーが備えてあった。子供部屋もある。同モデルハウスが持つ特徴の一つは、2階の上にある「小屋裏大収納」。屋根裏部屋のようなスペースで、物置などとして使うことができる。階段から上がってそのまま物を置ける上に歩きやすいため、活用の幅が広いとのこと。「茶会」が行われたのもこの部屋だ。○本格的な茶会を体験部屋見学を終え、茶会へ。最初に「お茶のいただき方」という説明と懐紙が配られた。本格的な雰囲気に少し緊張しながら小屋裏大収納へ上がると、着物を着た茶道部の方々が迎えてくれた。作法を教えてもらいながら、お茶菓子とお茶をいただく。朝から背筋を伸ばしてお茶の苦味を味わうと、一日をシャキっとした気持ちで過ごせそうだ。茶室に見立てた室内には、季節に合わせたハマグリ型の「香合」と、千利休の命日に合わせた菜の花が飾ってあった。菜の花は、千利休が切腹したときの茶室に置いてあったと言われているのだそうだ。お茶菓子として提供されたのは井村屋の新商品「おはようかん」(税別100円)。バナナ味とリンゴ味の2種類で展開しているようかんで、朝食べるのに向いているとのこと。ここでも、色々な企業とのコラボレーションが見受けられた。もともとは同モデルハウスの和室で開催する予定だった茶会だが、打ち合わせの際に主催メンバーが小屋裏を見学した際、「身をかがめて入るので、茶室気分が味わえるのでは?」という話になり、小屋裏での開催が決まったという。確かに、身をかがめる動作からは、茶室の雰囲気を味わえた。最後に挨拶をしたら、それぞれの会社へ。茶会とモデルハウス見学という異色の組み合わせで行われたエクストリーム出社、濃密な朝の時間を過ごすことができた。
2014年03月14日現代に通じるようなグルメブーム、食通ごっこ、そのルーツをたぐっていくと江戸時代にまでさかのぼります。江戸時代中期には、多くの料理本が刊行されましたが、その最大のヒットが『百珍本』です。■大ベストセラーになった百珍本1782年(天明2)に大阪で出版された『豆腐百珍』がまず大ブームになります。豆腐百珍はさまざまな豆腐料理を紹介した本。食い倒れの街、大阪は江戸時代から「食に関する興味」の大きな「天下の台所」だったのです。この本が江戸にも紹介され、そのムーブメントは百万都市・江戸も巻き込みます。続編の『豆腐百珍続編』がすぐに刊行され、これも大ヒット。『大根百珍』『鯛百珍』『甘藷百珍』『玉子百珍』などの類書も次々と刊行されました。これらの百珍本は今で言う「メニューブック」になるでしょうか。ただし、中には「本当に作ったの?」と疑問を持ってしまうようなメニューもあります。それらはアイデアだけで洒落で入れたのだろうと言われています。■百珍料理ってどんなの!?「これはタイトルだけだなあ」という物はよけて、美味しそうな百珍メニューをご紹介しましょう。●「利休好み」ってブランドなの!?百珍メニューの中には、利休好み、利休○○といったタイトルが散見されます。江戸時代でも、侘び茶を完成させた千利休は大きなアイコンだったのでしょう。利休が「変わった玉子料理を作った!」なんていう記録はありませんので、すべて後世の創作です。ただ、利休の名前をかぶせたくなる「侘びな味」がその料理にあるのでしょうか。●「利休玉子」は白ゴマ例えば、「利休玉子」はこんなレシピです。白ゴマを煎ってよくすります。酒を入れてさらに念入りにすります。これに卵を割り入れてかき混ぜます。混ぜたものを鉢に入れて蒸します。具の入ってない茶碗蒸しみたいな料理です。●「利休かまぼこ」は黒ゴマ鯛百珍の中から1品。鯛をおろして切り分け、鉢に入れてすります。途中で酒、塩を入れ粘り気が出るまですります。できたら、その身を板にとって蒸し上げます。かまぼこを作るわけです。この上に炒った黒ゴマをふり掛け、焼き目をつけます。どうも「利休=ゴマ」という考えがあるのかもしれません。ちなみに「かまぼこ」が最初に文献で確認できるのは平安時代、1115年(永久3年)です。ずっと時代が下って戦国時代、織田信長が本能寺で最後に食べた食事にもかまぼこが供されていたそうです。かまぼこは白身の魚を使う、大変にぜいたくな料理だったのです。●「大根ぞうすい」は淡白だけど乙な味ご飯をざるにあけて水洗いし、粘り気をとっておきます。次に大根おろしを作ります。お湯を沸かして、先ほどとっておいたご飯を入れ、塩を振って味を調えます。ぞうすいとしていい感じになったら、大根おろしをたっぷり入れて少し沸いたら完成です。はふはふしながら食べましょう。大根と白ご飯、江戸の三白のうちの2つを使った江戸らしい百珍料理です。●「味噌漬け豆腐」は酒の肴に最適豆腐を1丁買ってきて、重しをし、半分ぐらいにします。この水分を抜いた豆腐をガーゼで包んでみそに漬け込みます。タッパを使うと良いでしょう。タッパのふたをして冷蔵庫に入れます。冬であれば常温で一晩置いても大丈夫です。みそが馴染(なじ)んだら、ガーゼを外し、かまぼこのように切って食べます。酒の肴に最適な乙な味ですよ。現在につながる料理の源流は江戸時代にあると言われます。ほっとする素朴な味が多い百珍料理はいかがでしょうか。(高橋モータース@dcp)
2012年12月14日山本兼一の第140回直木賞受賞作「利休にたずねよ」(PHP文芸文庫刊)の映画化が決定。2013年の12月に公開されることが明らかとなり、このほどそのキャスト陣に名を連ねているのが初共演となる市川海老蔵と中谷美紀であることが発表された。“茶ノ湯天下一”と謳われた天才・千利休の美意識と茶の大成。天下人、策略家、師、弟子、そして妻。利休をとりまく人々との交わりの中で明かされていくのは、“茶聖”としての姿ではなく、美を追求する情熱の男としての意外な姿だった。日本芸術史上唯一の殉職である、利休切腹…その真相を描き出す。芸術において至高のものとされたその実態、そして政治の面においても時代を大きく動かす場であった、茶の湯。茶聖として称えられた千利休が、人生を賭して極めようとした“美”への追及を描く本作。主人公・千利休役には、2007年にフランス芸術文化勲章の「シュバリエ」を受章し近年では、『出口のない海』(’06)に『一命』と歌舞伎界を超え映像の世界へと活躍の場を広げる、市川海老蔵。その妻・宗恩(そうおん)役には、『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞し、ほかにも『ゼロの焦点』、『阪急電車片道15分の奇跡』など高い演技力で支持を集める、中谷美紀が扮する。代々続く歌舞伎の名家出身の海老蔵さんは本作へのオファーを受け、「この度は、そのような大変偉大な役をやらせていただくことになり、プレッシャーを感じておりますし、それ以上に大変光栄です。また、2年以上前に長きに渡って変わらずオファーをいただいていたことに大変感謝しております。私に期待されているであろう、抜き身のごとく鋭い感性を持った千利休を表現できれば役者冥利に尽きます」と同じ芸に身を置く大先輩を演じることに“恐悦至極”といった様子。また、本作で描かれる利休像については「現代に渡り約400年以上続いている市川家を築き上げた、初代・市川團十郎にはきっと特別な才能があったと想像しています。同じ頃、茶道の世界に現れた希有な天才が、千利休であったのだと思います。これまでも、利休が登場する作品は多くありますが、茶聖として描かれることが多かったと思います。しかし利休の本当の魅力は、彼の人間性、狂気と思えるほどに、美しいものを追い求める情熱にあったと私は、想像しています。きっと美に関わることであれば、時には天下人である秀吉に対しても冷たい目で一瞥するような瞬間もあったのかもしれません」と、美を極めんとした男の人生に興味深々のようだ。中谷さんは、「茶聖として崇められている千利休も、人並みに恋をし、その恋にまつわる茶道具に執着していたという人間らしい側面が描かれており、心動かされました。利休ほどの人物に寄り添い、理解を示し、そして支えた宗恩という女性の深い愛と哀しみを佇まいだけで表現できるように努めたい」と、海老蔵さん演じる利休と添い遂げようという“妻”らしい覚悟のコメントを寄せている。本作は本日よりクランクインし、京都・滋賀を中心にオール関西ロケを敢行。映画『大奥』で豪華絢爛な様式美で人々を魅了した東映京都撮影所美術チームが集結し、天下人も驚愕した究極の美の形「利休型」が完全再現されるという。『利休にたずねよ』は2013年12月、全国にて公開予定。■関連作品:利休にたずねよ 2013年12月全国にて公開
2012年11月05日江戸時代にこれにかぶれると「身代が傾く」と言われた趣味は、骨董(こっとう)、園芸、釣りだそうです。骨董(こっとう)は入れ上げている人がたくさんいます。骨董(こっとう)の王様と言えばやはり「茶碗」。茶碗は茶道の世界と切り離せません。奥深い茶碗の世界について、茶道裏千家、準教授の坂井宗季さんにお話を伺いました。――茶わんが日本で珍重され出したのはいつぐらいのことなのでしょうか。坂井準教授お茶わんは元々中国から茶器として日本にもたらされたもので、時期としては奈良時代から平安時代にかけてのことと言われています。伝来した当初はやはり貴族の間などで珍重されていたのでしょう。――茶わんが茶道において重要なものになったのはいつぐらいでしょうか。坂井準教授「侘び茶」は、室町時代の後期から戦国期にかけての時代、村田珠光から武野紹鴎と続き、千利休によって完成されます。お茶わんは茶の湯の歴史と共に珍重されてきました。――その大事にされる茶わんですが、どのような種類に分けられるのでしょうか。坂井準教務まず作られた国による分類があります。唐物(中国)、高麗物(朝鮮)、和物です。唐物にもいろいろありますが、最も有名なのは天目茶わんですね。ほかに、青磁、白磁があります。高麗物ですと井戸茶わん(見立て)、御所丸茶わん(注文)でしょうか。和物ですと瀬戸茶わん(岐阜)、楽焼茶わん(京都)、美濃焼茶わん。ほかにもいろいろありますが。格付けでは「一楽、二萩、三唐津」なんて言われます。楽焼茶わん、萩茶わん、唐津茶わんのことですね。――人気があるのはどんな茶わんでしょうか。坂井準教授例えば天目茶わんは村田珠光が注目したことによって一挙に茶わんのトップになりました。15世紀の唐物への関心の後に名もない朝鮮産の茶わんに広がりました。つまりこれが高麗茶わんです。そして利休は、唐物や高麗物に縁遠い茶人のために和物茶わんの時代を切り開き、最初に誕生したのが楽茶わんです。それぞれに歴史があり、それぞれお好きな方がおられますのでそれを一概に言うのは難しいです。また好きでも入手できるかどうかは別問題ですし(笑)。――良い茶わんを入手するにはどうするのでしょうか。坂井準教授道具屋さんが開く展示即売会が開催されますので、そこで求めることができますね。また、ギャラリーで作陶作家さんが個展を開かれたりすると、そこで購入することもできますね。窯元さんを直接訪ねて購入する方もおられます。――即売会というのは一般の人も入れるのでしょうか。坂井準教授それは茶道の先生のところへ招待状が来たりしますので、一般の方は難しいです。――価格はどんなものなんでしょうか。坂井準教授それは本当にピンキリですね(笑)。裏にお値段が書かれた札があるのですが、ひっくり返してびっくりすることもあります。有名な作陶家が作られ、家元が箱書きをされているお茶わんなど大変にお高いですよ。――どのくらいのお値段ですか?坂井準教授マンションの頭金ぐらいのものも珍しくありませんね(笑)。――300万円とか、500万円とかでしょうか。坂井準教授……(笑)。――ちなみに坂井さんが「欲しいなあ」と思うお茶わんはどんな物ですか?坂井準教授私はあまり特別に欲しいものというのはないですが……(笑)。野々村仁清の作品は、お茶わんに限らず現代でも色あせることのない洗練されたデザインで魅了されています。――いくらぐらいするものでしょうか。坂井準教授それはもう(笑)! 美術館にあるような物ですからお値段はとんでもないですよ。――そういった貴重な茶わんは茶席で使用されるのでしょうか。坂井準教授珍重される高価なお茶わんは、一般的には観賞用として持ち出され、お茶をふるまわれることはほとんどありません。高価=古い=もろい ので、万が一壊してしまった場合、唯一無二の貴重な品物ですから、お金を積んで弁償できるものではないためです。お茶席で時計を含むアクセサリを外していただくのは、こうした事故を避けるための配慮でもあります。やはり現代においても、珍重されるお茶わんは大変に高価でそんな簡単に入手できたり、間近に見たりできるものではないようです。お茶の世界は深いですね。(高橋モータース@dcp)坂井宗季さんのサイト
2012年10月26日福島県会津若松市のシンボル鶴ヶ城で、紅葉の時期に合わせてライトアップが行われる。期間は10月19日(金)~11月11日(日)の日没~21:00まで。見どころは黄色に色づいたイチョウと青白く幻想的にライトアップされた鶴ヶ城天守閣、石垣、赤い廊下橋など。昼間とはまた違った美しい姿が現れる。鶴ヶ城は会津藩の松平氏を始め、数多くの大名が城主として君臨した城。鶴ヶ城を有名にした出来事は、幕末、戊辰戦争の戦いの舞台となったこと。特に飯盛山での白虎隊の自刃は、薩摩琵琶の語りやドラマや映画などで現在に伝えられている。ちなみに、2013年の大河ドラマは会津藩の砲術指南役である山本権八の娘、新島八重を主人公にした「八重の桜」だ。鶴ヶ城では幕末当時の姿である赤瓦への葺(ふ)き替えが2011年に完了。現存する天守閣では国内唯一の赤瓦だ。また、天守閣では「鶴ヶ城博物館」として貴重な資料を展示公開している。石垣の内部には塩倉、第一層には歴代藩主と城の変化、第二層には江戸時代の会津庶民の暮らし、第三層では戊辰戦争の様子を描いた錦絵が展示されている。第四層は四季をテーマに会津の人々の暮らしを展示。第五層は東西南北が見渡せる展望室となっており、白虎隊最期の地である飯盛山も見える。鶴ヶ城は唱歌「荒城の月」の作詞者である土井晩翠が詩の構想を練った場所の一つとされ、「荒城の月」の歌碑も建てられている。さらに千利休の子である千少庵が建てた茶室、「麟閣」もライトアップされる。千少庵は父の千利休が豊臣秀吉の命により切腹したあと、時の鶴ヶ城主蒲生氏郷にかくまわれていた際に「麟閣」を建てたと伝えられている。その後明治になり、鶴ヶ城取り壊しとともに「麟閣」も取り壊されようとしていたが、それを惜しんだ森川善兵衛が明治5年に自宅へ移築、その後120年の歳月を経て平成2年に元の鶴ヶ城へ移築された。ライトアップの詳細は会津若松観光物産協会ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日みなさんは、好きな名言や格言はありますか? 過去の偉大な人物が残した言葉や映画・漫画のせりふ、またはことわざなど、心に響く名言・格言はいろいろあると思います。さて、読者のみなさんはどんな名言・格言が好きなのでしょうか?アンケートで調査してみました。調査期間:2012/5/3~2012/5/7アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 899件(ウェブログイン式)まずはどんな格言・名言が多く好まれているのか、ベスト5を紹介します。第1位為せば成る 為さねば成らぬ何事も……38人第2位一期一会……36人第3位継続は力なり……21人第4位時は金なり……17人第5位明日は明日の風が吹く……15人ベスト5はこのようになりました。上位に選ばれたのは、どれもシンプルながらも非常に納得できる意味の言葉ばかり。特に1位に選ばれた『為せば成る~』の「やればできる、できないのはやらないだけ」という意味の説得力は「いや、おっしゃるとおりです」と言うしかありません。次にその名言・格言が好きな理由も聞いてみました。●為せば成る 為さねば成らぬ何事も(上杉鷹山)・すべては自分次第というのが本当に納得できる。(32歳/男性)・社会人になり、自分から行動を起こしたことは大概成功しているので、身を持って感じているので。(27歳/男性)学生時代以上になにもしないことの意味のなさを痛感しますよね。シンプルですが、とてつもない説得力を秘めた名言です。●一期一会(千利休)・その言葉通りですが、「今のこの時を大切に思おう」と心がける事ができるからです。(29歳/女性)・営業職が長いので、人との出会いが多く、楽しいこと辛いことが多々思い出されるので。(46歳/男性)この言葉を頭の隅に置いておけば、どんなささいな出会いでも大切にすることができますよね。そう考えると言葉の意味以上にステキな言葉だと思えます。●継続は力なり(平松折次)・実際に継続できたことはいい結果が出ることが多く、その言葉の意味を実感します。(26歳/男性)・アルバイトでつらい経験をしたけど、頑張って続けていくうちに楽しくなってリーダーにまでならせてもらったので、継続は力なりだな、と思った。(26歳/女性)始めることは簡単ですけど、それをずっと続けることは本当に難しいことですよね。日記や家計簿などでもずっと継続している人はやはりすごいと思います。●時は金なり(西洋のことわざ)・年齢を重ねるに連れて、この言葉の意味を実感するようになった。(37歳/男性)・効率こそ仕事の決めてであると考えているので。(27歳/男性)年を重ねると失った時間がどんなにもったいなかったか実感できますし、物事を無駄なく要領よくやることもなんらかの利益につながりますからね。時は金なり、まさにその通りです。●明日は明日の風が吹く(『風と共に去りぬ』のせりふから)・『風と共に去りぬ』の映画が好きで、若いころに大いに感化されました。(43歳/女性)・ひとつのことにくよくよしないよう、前向きな気持ちにさせてくれる名言だと思います。(26歳/女性)映画の影響もあるのか、この名言は女性読者からの支持が多く集まりました。気持ちを切り替えることの大切さが実感できる名言です。最後に、上位5つ以外で挙げられた格言・名言とその理由もチョイスしてみました。●おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり(高杉晋作)・人生をつまらないか面白いか決めるのは自分次第ということなので、確かにそのとおりだと納得できるから。(32歳/男性)●行いは己のもの。批判は他人のもの。知ったことではない(勝海舟)勝海舟が福沢諭吉から非難を受けたときの返答。他人を非難する人間は多いし、正義面する人も嫌いだから。(63歳/男性)●あきらめたらそこで試合終了だよ(マンガ『スラムダンク』から)・終わりかどうか決めるのは自分なので、なんでも頑張ろうと思いました。(25歳/女性)●意志あるところに道は開ける(西洋のことわざ)・すべての行動の基本だと思うから気に入っています。(30歳/男性)●一生懸命のんびりしよう(『ドラえもん』の野比のび太のせりふ)・休む時はしっかり休んでリフレッシュすることが重要なのだと、激しく共感できたので。(23歳/男性)これら以外にも、紹介しきれないほどたくさんの回答が寄せられ、みなさんそれぞれに心に響く名言・格言を心の中にお持ちだということがわかりました。さて、みなさんのお気に入りの名言・格言はこの中にありましたか?(貫井康徳@dcp)
2012年09月01日島根県出雲市の「しまね花の郷」で観月の演奏会、お茶会が催される。日時は9月1日(土)、2日(日)の18:00~21:00。参加にはお月見券が必要。料金は前売り500円、当日700円、各日400枚の販売。雨天の場合は隣接の「朱鷺(とき)」会館での開催となる。お茶会では月明かりの下、三斎流さくら会によるお点前とお茶を楽しむことができる。三斎流は千利休の高弟の一人、豊前小倉藩主細川忠興を祖とする伝統的な茶道の一派だ。1日(土)には世界最古のオーケストラと言われる雅楽の演奏会が行われる。雅楽は、貴族の間で伝えられてきた1,300年以上の歴史をもつ日本の伝統音楽だ。演奏は「こころ音」雅楽会によるもので、19:00~と20:00~の2回行われる。曲は「越殿楽」など。2日(日)は「さだ須佐太鼓」の演奏会がある。これも1回目19:00~、2回目20:00~の2回演奏。さだ須佐太鼓は日本神話で有名なスサノオノミコトが鬼を退治した伝承に由来した演奏方法をとり、鬼の能面をつけて和太鼓をたたく。そのスタイルから「鬼面太鼓」と言われている。出雲に伝わる神話は多い。スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治して櫛名田比売を救った物語や、大国主命が国作りをした神話でも知られている。まさに神話の舞台となった場所でのスサノオノミコトにちなんだ演奏だ。一般的に10月の事を神無月というが、10月になると全国の神様が出雲に集まることからそう言われているという説がある。逆に出雲は、旧暦の10月には出雲大社などで「神在月」の神事が行われるほど、古くから人々の信仰を集める場所でもある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日『へうげもの』という漫画を知っていますか?茶聖・千利休の高弟、古田織部を主人公に据え、「茶道の世界」がどういう物かを見せてくれます。この漫画はアニメになるほどの人気作で、つまり「教養としての茶道」にいかに多くの人が興味を持っているかを示しているように思われます。ただ、茶道の世界が普通の人にとって敷居が高いのは事実です。何から始めていいのかもよくわからないのではないでしょうか。初心者のための茶道について、茶道裏千家、準教授の坂井宗季さんにお話を伺いました。■なんと421年の伝統が!――まず非常に基本的なことを伺います。茶道はいつからあるんでしょうか。坂井準教授茶道の前にお茶の話をしましょう。お茶を飲む風習は奈良時代に中国から伝わりました。遣唐使や中国に留学に行った禅僧が伝えたと言われています。――日本にお茶はそもそもなかったんですか?坂井準教授そうですね。平安時代に最澄がお茶の種を日本に持ち帰って、比叡山の麓に植えたのが栽培の最初だそうです。――それはまた随分古い話ですね。坂井準教授その後、お茶の文化が徐々に日本に根付きました。今の茶道の原型になったのは、室町時代の後期に村田珠光という方が開いた「わび茶」です。村田紹鴎という方がそれを受け継いでさらに発展させました。そしてみなさん御存じの千利休さんの登場です。わび茶の流れが千利休によって茶道として確立されたわけです。――なるほど。千利休がいきなり作ったわけではないんですね。利休の後はどうなったんでしょうか。坂井準教授千利休の孫の宗旦(そうたん)という人がいまして。この宗旦の3人の息子がそれぞれに派を作ります。これが三大千家と言われるもので、表千家、裏千家、武者小路家ですね。この三家が今も受け継がれています。――坂井さんは裏千家の準教授をされているわけですが、それぞれの三家に家元が代々おられるのでしょうか。坂井準教授そうです。ちなみに裏千家の場合には現在、第16代の家元になります。――16代!長いですね。坂井準教授初代の千利休が亡くなったのが1591年ですから。421年も続いていることになりますね。■茶道とは伝統芸能の総合芸術である――長い伝統があって、それだけ奥深いと思うのですが、茶道の魅力って何でしょうか。坂井準教授日本の伝統芸術の集大成の空間だということでしょうか。茶花はもちろん、お菓子やお道具で日本の美しい四季を表現する職人技が一堂に会している世界です。そして、季節を感じられる=自然の恩恵を受けている癒しの空間である、と私は考えています。――普段忙しい人ほど静かなお茶席は魅力でしょうね。坂井準教授お点前をしている時は自分と向き合う時間です。茶室はお湯の沸く音、着物のきぬ擦れの音、茶せんを振る音だけが耳に入る静寂で清らかな空間です。非日常の空間で、自分の気持ちを整えてリフレッシュできるのでどんなに疲れて倒れそうになっても、お茶をたてるだけで元気になるんですね。私は「茶の湯セラピスト」を目指しています(笑)。■お茶を始めるには――なるほど。お茶を始めたいという人はどうすれば良いでしょうか。坂井準教授正式に入門を考えているのであれば、経験者を通して紹介いただくのが一番だと思います。ただし、流派よってそれぞれお点前などが異なりますので、途中でやめて違う流派に入門となると、一からの修行になる可能性があります。気になる方は事前に情報を集めて決めることをお勧めします。――まったくゼロからお茶を始めるには何が要りますか?またそれはいくらなんでしょうか?坂井準教授袱紗(ふくさ)などのお茶の席に出るための持ち物が一式必要です(以下を参照)。それに先生に入門するのでしたら、ごあいさつに伺う必要がありますので、菓子折り、入門料をお持ちするのが礼儀ですね。■ゼロから茶道を始めるのにかかるコスト●袱紗(ふくさ)5,000円~●懐紙600円~●楊枝(金属製)600円~●小袱紗(こぶくさ)5,000円~●小茶巾入れ500円~●扇子1,200円~●先生に入門時にお礼先生へ持って行く菓子折り3,000円~先生に包むお金5000円~10,000円より合計:20,900円~――そんなに高くはないんですね。坂井準教授凝りだすときりがありませんが、最初から高価な物を購入しなくてもいいと思いますよ。――茶碗とかは揃えなくてもいいんでしょうか。坂井準教授亭主になるのでしたら茶道具が必要ですが、作法を知らない内に最初から亭主になることはできませんので、最初は必要ないですね。――正式なお茶会ではなく、家でお茶をたてたいという場合には?坂井準教授そういう場合は茶せんは必須、お茶わんはカフェオレボールでも代用できるとお勧めしています。――なるほど。着物とかは必要ないのでしょうか?坂井準教授お茶会に招かれた場合は必要になりますが、普段のおけいこの際には洋服でいいでしょう。実際、おけいこは洋服でやってますよ。――正式に入門せずに、少しお茶の世界をのぞいてみたいということは可能でしょうか?坂井準教授「ちょっと経験してみたい」ということであれば、今は初心者向けの体験レッスンを開催している、若い方々が運営している和の教室があるので、自分に合った条件をWebなどで検索してみるのが良いです。こちらは体験したら入門しなければならない、ということはないはずです。茶道の世界も、どうも非常に奥深いようです。少しのぞいてみるとその面白さにハマってしまうかもしれません。みなさん、茶道に興味はありますか?(高橋モータース@dcp)坂井宗季さんのサイト
2012年06月30日