「大英自然史博物館展」が東京・上野の国立科学博物館にて開催中だ。会期は、2017年3月18日(土)から6月11日(日)まで。大英自然史博物館とはロンドンに位置する大英自然史博物館。世界で最も優れた博物学標本のコレクションが所蔵されており、それを一目見ようと毎年約500万人が訪れるイギリス屈指の人気観光地だ。また、300人以上の科学者や学生が所蔵コレクションを用いて病気や気候変動、地球の生物多様性への脅威といったテーマで研究に勤しんでいる研究機関でもある。世界初の巡回展が東京に本展では、そんな貴重なコレクションが博物館の外を出る初めての世界巡回展で記念すべき最初の展覧会。人類の歴史をめぐる、動植物や化石、岩石および鉱物などの8000万点に及ぶ膨大なコレクションから選りすぐりの約370点を展示する。そのほとんどが本国の常設展にも出ていないもので、ほぼすべて日本初公開となる。さらに会場では、様々な映像が上映されるので、科学知識や歴史の流れといった標本に隠されたストーリーを捉えながら楽しめる。今回、東京に上陸した約370点の至宝を「化石や骨」「動物・鳥類の標本」「隕石・水晶などの鉱物」という3つの切り口で紹介。展示会の魅力に迫る。再現動画と共に想像を膨らます「化石や骨」会場に並ぶ化石や骨の中には、最古の鳥類とされた「始祖鳥」や約500年前に発見された巨大な“飛べない絶滅鳥”の「モア」、皮膚がゾウより固い1500kgの「オオナマケモノ」などがいる。骨を元に再現した彼らの当時の姿が動画で映し出されているので、骨と比較して見ると興味深い。動画には絶滅した動物たちが、夜の静まり返った大英自然史博物館を練り歩いたり、獲物を食べたりするユニークなCG映像が流れている。今にも動き出しそうな「動物・鳥類の標本」今にも動き出しそうな動物や鳥の標本は、インパクトがある展示物の1つだ。“飛べない鳥”の「ヒクイドリ」や羊を守るために駆除され、絶滅に追いやられた「タスマニアンタイガー」、さらに氷点下の南極に生息していた「皇帝ペンギン」の雛などの標本が置かれている。俳優・山田孝之の音声ガイダンスが語る時代背景とともに、ぜひチェックしたい。ミステリアスな輝きを放つ「隕石・水晶」などの鉱物石好きの人にはたまらない隕石や水晶などの展示コーナー。ここでは九州の薩摩に落ちたとされる隕石、愛媛で発見された高品質のアンチモナイト(輝安鉱)などが見られる。他にも、山梨で発見された2つの水晶がひとつに合体した「日本式双晶」、1851年ロンドン万博で初公開されたダイヤモンドなどがお目見え。多種多様な岩石や鉱物からは、我々の暮らす惑星が形成されたプロセスを物語る豊富な情報を読み取ることができる。記念に持ち帰りたいグッズ物販コーナーでは、本展の目玉標本の1つ「始祖鳥」をモチーフにしたグッズが登場。キーホルダーは、大英自然史博物館にあるステンドグラスをイメージした色合いで、光に透かすとカラフルに輝くアイテム。また、可愛らしいぬいぐるみや春を感じる桜色になったマスコットも。そのほか、紫の色合いが美しいアメジストや自然現象でバラのような形状に成長した石「砂漠のバラ」などの珍しい鉱物も手に入る。記念にいかがだろう。【詳細】大英自然史博物館展会期:2017年3月18日(土)〜6月11日(日)会場:国立科学博物館住所:東京都台東区上野公園7-20開館時間:9:00〜17:00※金・土曜日は20:00まで。※ 4月28日(金)〜30日(日)および5月3日(水・祝)〜7日(日)は21:00まで、5月1日(月)・2日(火)は18:00まで。※入館は各閉館時間の30分前まで。※春休み中、GW中の日中および会期末は混雑が予想される。会期前半、平日の来場がおすすめ。※開館時間、休館日等を変更する場合あり。最新の情報については公式サイト等を要確認。休館日:3月21日(火)、4月10日(月)、17日(月)、24日(月)、5月8日(月)、15日(月)、22日(月)、29日(月)※開館時間、休館日等を変更する場合あり。入場料:一般・大学生 1,600円 / 小・中・高校生 500円※3月22日(水)より、整理券での対応を開始。※混雑時は受け取りの整理券に記載の時間での入場となる。※整理券の導入により、混雑時に入場までずっと列で並ぶのではなく、整理券に記載された入場時間までは常設展を楽しむなど、館内で過ごすことが可能に。
2016年12月04日2017年1月2日(月・休)から1月29日(日)の期間中、上野の東京国立博物館で、新春企画「博物館に初もうで」が開催されます。この時期だけ公開される名品を堪能!新春企画「博物館に初もうで」は2003年から実施されており、毎年多くの人に楽しまれている定例企画です。イベント開催中は、国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆)をはじめとする、選りすぐりの作品が期間限定で特別公開されます。ほかにも、2017年の干支・「酉(とり)」を題材にした作品や、松竹梅や鶴、富士山など、吉祥をテーマにしたお正月らしい、おめでたい作品が多数展示されます。イベント情報をチェック!館内での展示のほかにも、新春を華やかに彩るいけばなや、和太鼓、獅子舞、落語など伝統芸能のイベントも開催されます。●イベントスケジュール【2017年1月2日(月・休)】・10:30「和太鼓」批魅鼓・11:10「曲独楽」三増紋之助 「落語」三遊亭歌奴・11:50「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・13:10「和太鼓」批魅鼓・13:50「曲独楽」三増紋之助 「落語」三遊亭歌奴・14:30「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・15:10「ニューイヤーオペラコンサート」カンターレ2020【2017年1月3日(火)】・10:30「和太鼓」湯島天神白梅太鼓・11:10「曲独楽」三増紋之助 「落語」 三遊亭歌奴・11:50「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・12:30「クラリネット・コンサート」ジュリアンズ・13:10「和太鼓」湯島天神白梅太鼓・13:50「曲独楽」三増紋之助「落語」三遊亭歌奴・14:30「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・15:10「クラリネット・コンサート」ジュリアンズ今年のお正月日は、日本の伝統文化に触れて過ごしてみてはいかがでしょうか。■イベント詳細名称:新春企画「博物館に初もうで」開催期間:2017年1月2日(月・休)~1月29日(日)営業時間:9:30~17:00※金曜、土曜は20時まで開館(特別展を除く)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日、2016年12月24日(土)~2017年1月1日(日・祝)※1月2日(月・休)、9日(月・祝)は開館、10日(火)は休館アクセス:東京都台東区上野公園13-9JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分観覧料:一般620円(520円)、大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金。※特別展は別料金。※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料。※障がい者とその介護者1名は無料。URL:
2016年12月04日東京・上野公園にある東京国立博物館で新春企画「博物館に初もうで」が開催される。期間は2017年1月2日(月・休)から1月29日(日)まで。正月といえば、初詣。年が明けてから、友達や家族と出かける予定を立てている人も多いはず。この時期にあわせて東京国立博物館で行われるのが、新春企画「博物館に初もうで」。2003年から続いている人気企画で、2016年は正月2日・3日で約1万3千人、1月末までの期間中を通して約6万人が来館した。イベントでは、1年のうちで最も日本らしさを感じることができる「お正月」という時期に、「日本文化の玄関口」である東京国立博物館で、日本美術や伝統芸能をまるごと体験できる企画が実施される。イベント当日は、当館所蔵の国宝「松林図屏風」(長谷川等伯筆)をはじめとする、選りすぐりの作品を期間限定で特別公開。2017年の干支・「酉(とり)」を題材にした作品や、松竹梅や鶴、富士山など、吉祥をテーマにしたお正月らしいめでたい作品の数々も展示される。年初めから神社や寺院だけでなく、芸術に触れるのもいい思い出になりそうだ。また、作品の展示のみではなく、新春を華やかに彩るいけばなや、和太鼓、獅子舞、落語など伝統芸能のイベントも催され、日本の伝統文化に触れる機会として、家族やカップルで楽しむことができるのも嬉しい。この機会にぜひ、お正月は博物館で過ごしてみて。【開催概要】博物館に初もうで開催期間:2017年1月2日(月・休)~1月29日(日)営業時間:9:30~17:00※金曜、土曜は20時まで開館(特別展を除く)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日、2016年12月24日(土)~2017年1月1日(日・祝)※1月2日(月・休)、9日(月・祝)は開館、10日(火)は休館住所:東京都台東区上野公園13-9アクセス:・JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分・東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分観覧料:一般620円(520円)、大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金。※特別展は別料金。※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料。入館の際、年齢の分かるものを提示。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などを提示。【イベントスケジュール』■2017年1月2日(月・休)・10:30「和太鼓」批魅鼓・11:10「曲独楽」三増紋之助 「落語」三遊亭歌奴・11:50「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・13:10「和太鼓」批魅鼓・13:50「曲独楽」三増紋之助 「落語」三遊亭歌奴・14:30「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・15:10「ニューイヤーオペラコンサート」カンターレ2020■2017年1月3日(火)・10:30「和太鼓」湯島天神白梅太鼓・11:10「曲独楽」三増紋之助 「落語」三遊亭歌奴・11:50「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・12:30「クラリネット・コンサート」ジュリアンズ・13:10「和太鼓」湯島天神白梅太鼓・13:50「曲独楽」三増紋之助 「落語」三遊亭歌奴・14:30「獅子舞」東都葛西囃子中村社中・15:10「クラリネット・コンサート」ジュリアンズ※雨天時は、場所を変更、または中止になることがある。【その他イベント】■寛永寺根本中堂特別参拝根本中堂、徳川歴代将軍の肖像画[油画]、四天王像[江戸時代・元和6年(1620年) 台東区登録文化財]、十二神将像[江戸時代・元禄15年(1702年)]を公開。日程:2017年1月2日(月・休)、3日(火)10:00~15:00■VR作品無料上演 無料上演VR作品『江戸城の天守』(仮)を東洋館ミュージアムシアターにて無料上演。※上演時間を一部変更する場合があり。日程:2017年1月2日(月・休)、3日(火)の2日間上演時間:10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00定員:各回ともに90名※上演時間を一部変更する場合があり。※鑑賞には東洋館前で9:30より配布する整理券が必要。■いけばな日程:2017年1月2日(月・休)~1月15日(日)会場:正門、本館玄関、本館エントランスいけばな:池坊・蔵重伸氏■ミュージアムショップからお年玉ミュージアムショップで2,000円以上購入の人、各日先着600名様にミュージアムグッズをプレゼント。また、美術図書バーゲンセールを同時開催。※本館ミュージアムショップのみ。日程:2017年1月2日(月・休)、3日(火)■ホテルオークラレストラン ゆりの木からお年玉ゆりの木の利用者、各日先着150名に伊予の水引の箸置きをプレゼント。日程:2017年1月2日(月・休)、3日(火)
2016年12月01日東京国立博物館が、夜空の下で映画鑑賞を行う「博物館で野外シネマ」を開催する。開催日は2016年10月14日(金)、15日(土)。2014年に実施した第1回では『時をかける少女』、第2回では『銀河鉄道の夜』を上映。毎年、好評を博している。今回は、『君の名は。』が公開中の新海誠監督による『秒速5センチメートル』を上映。本作は、山崎まさよしによる主題歌を背景に、切ない男女の恋愛模様を描いた連作ラブストーリー。海外の映画賞を受賞するなど、国内外で評価されている。映画は、本館前に巨大スクリーンを設置し、1000席程度のイスを用意して上映。屋台も多数出店して、映画を盛り上げる。さらに、「博物館で野外シネマ」当日は、特別展「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」(別途料金が必要)を含め、22時までの特別夜間開館を実施。映画鑑賞後にも展示室を観ることができる。【開催概要】「博物館で野外シネマ」開催日時:2016年10月14日(金)、15日(土) 19:00~ (上映時間:63分程度)上映作品:新海誠監督『秒速 5 センチメートル』(2007 年、CoMix Wave Films)会場:東京国立博物館(上野公園内) 本館前※雨天時は中止(当日朝 10:00 までに公式ツイッター等で告知)料金:無料(ただし当日の入館料が必要)総合文化展観覧券(入館料)はローソンチケットでも販売(L コード:32431)※特別展は別途料金が必要「博物館で野外シネマ」イメージイラスト©shunshun
2016年09月18日東京都江戸東京博物館で2016年9月13日(火)から11月6日(日)まで、シーボルトの没後150年を記念した特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」が開催中です。シーボルトが2度目の来日の際に収集し、現在はミュンヘン五大陸博物館に所蔵されているシーボルト・コレクションなどが再び日本に上陸します。中でも、シーボルトが亡くなる直前に開いた「最後の日本展示」を再現したコーナーは必見です。学問の秋・芸術の秋にぴったりの企画展となっています。日本を愛したシーボルトのコレクションを公開!江戸時代後期に医師として来日し、日本学の祖として知られる博物学者・シーボルト。彼の没後150年を記念した特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」が、東京都江戸東京博物館で2016年9月13日(火)から始まりました。シーボルトはドイツの地方都市生まれ。日本に西洋医学を伝えたドイツ人の医師という顔のほかに、博物学者という顔も持っていたことで知られており、日本の自然や文化、国情に関わる情報や資料を精力的に収集しました。しかし、禁制品の高精度な日本地図「伊能図」を持ち出そうとしたことが明るみになり国外追放。その後、幕末の1859年に再来日を果たし、3度目の準備中にこの世を去ってしまいました。展覧会の見どころをご紹介!今回は、2回目の来日時に集め、現在はドイツのミュンヘン五大陸博物館に保管されている資料と、シーボルトの末裔にあたるフォン・ブランデンシュタイン=ツェッペリン家所蔵の関係資料から厳選された約300点が里帰り。シーボルトが思い描いた日本博物館構想をコンセプトに、貴重なコレクションを再構成します。中でも、1番の見どころは、シーボルトが亡くなる直前にミュンヘンで開催した「最後の日本展示」について、シーボルトの長男アレクサンダーのリストをもとに再現するコーナーです。また、ドイツの子孫宅から発見された、伊能図の写しを基にした地図が、展覧会の目玉として登場。こちらも要注目ですよ。ほかにも、シーボルト自筆のコレクション解説や、門弟・伊藤圭介の肖像など、今まで紹介されなかった資料も出展予定となっています。イベント詳細名称:特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」会場:東京都江戸東京博物館住所:東京都墨田区横網 1-4-1開催期間:2016年9月13日(火)~11月6日(日)休館日:月曜日(ただし2016年9月19日(月)・10月10日(月)は開館)、10月11日(火)開館時間:9:30~17:30(土曜日は19:30まで) ※入場は閉館の30分前まで電話番号: 03-3626-9974公式サイト:
2016年09月15日9月3日(土)・4日(日)の週末も、東京近郊では楽しいイベントが盛りだくさん!その中からasoview!編集部が注目した9つのイベントをピックアップしてご紹介します。【丸の内】TOKYO JAZZ CIRCUIT 2016「Jazz in 藝大 @ Marunouchi」国内最大級のジャズフェスティバル「東京JAZZ」のオリジナルライヴが、東京・丸の内で今年も開催されます。若きジャズメンたちの勢いにのったステージで、会場は熱気の渦に包まれます。【原宿】ラフォーレミュージアム「ピクサー アドベンチャー「もしも」から始まる、冒険の世界」「もしも、知らない間におもちゃが動き出していたら」…そんな「もしも」の発想からうまれた展覧会です。あのピクサー映画の名場面を体験できるなんて、ワクワクしてきますね。【新宿】JR新宿駅 Suicaのペンギン広場「NEWoMan OKTBERFEST(ニュウマンオクトーバーフェスト)」新宿「Suicaのペンギン広場」で乾杯!本場ドイツ・ミュンヘンよりも一足早く、オクトーバーフェストが楽しめちゃいます。本場ドイツのビールを味わってみませんか。【上野】東京国立博物館「博物館でアジアの旅」東京国立博物館では、上海博物館とのコラボで実現した華やかな特別展をお見逃しなく。一流の青磁器や絵画をじっくりと鑑賞しましょう。【新宿】東京ヒルトン「アリスとハートの女王様からの挑戦状」ヒルトン東京では、アリスモチーフのスイーツが登場!初回はチケットがすぐに売り切れるほど人気だったこのイベント。アリスの世界観にどっぷり浸かってティータイムを楽しみましょう。【新宿】歌舞伎町「激辛グルメ祭り」新宿歌舞伎町では激辛グルメが大集合!モンゴルやタイなど各国のグルメも楽しめます。辛いもの好きにはたまらないイベントですね。【浅草】東京ソラマチ「カービィカフェ」大阪で大盛況だったカービィカフェがついに東京ソラマチにオープン!クッションなどオリジナルグッズの販売もあるので、見逃せないですね!【鎌倉】グリーンルーム ビーチ クラブ「GREENROOM BEACH CLUB Relaxing Lounge」初秋の海風を感じながら、癒しのひとときを過ごしませんか。ヨガにライヴにグルメまで…鎌倉・材木座海岸の「グリーンルーム ビーチ クラブ」で、1日限りのスペシャルイベントが開催されます。【横浜】八景島シーパラダイス「サマーデイトリップ」昼はエキサイティングに楽しんで、夜は幻想的な光の世界を堪能…横浜・八景島シーパラダイスで、夏限定のイベント「サマーデイトリップ」が開催されています。
2016年09月02日両国からほど近い「江戸東京博物館」は、江戸から東京へ続く時代の移り変わりと文化の変遷を、分かりやすく知ることができる博物館です。両国という立地と江戸という名称から、ご年配向けの博物館というイメージがあるかもしれませんが、実際には若いカップルや、海外からの旅行者もたくさんいて、とてもにぎわっています。特に話題の展覧会の開催期間には、長蛇の列ができるほど。デートにも意外に向いている、超人気のスポットなんです。■☆「江戸東京博物館」の案内正式名称は「東京都江戸東京博物館」で1993年に開業しました。JR総武線の両国駅の西口から徒歩3分。両国国技館の手前の道を、裏手の方に歩けばすぐたどり着けます。チケット売り場は2ヶ所あり、特別展は1階、常設展のみの場合は3階です。常設展の観覧料は一般600円、大学・専門生で480円、中高生と65歳以上は300円です。小学生以下と、都内在学か在住の中学生は無料で入ることができます。営業は9:30から17:30まで(土曜日のみ19:30まで延長)、月曜と年末年始は休館となっています。■☆「江戸東京博物館」の基本方針「粋と賑わい」が基本方針であるという当館は、高床式の倉をモチーフにしたという独特の外観。総武線の電車内から見えて、気になっていた方もいるかもしれません。見た目は独創的ですが、中身は、ひたすらハイクオリティ。博物館としてはとても素晴らしく、当時の人々の生活が垣間見えるリアルな展示の数々など、特に歴史好きでなくても、あるいは東京に別段興味がなくても、充分楽しめる内容となっています。■☆「日本橋」でみんなテンションアップ常設展は「江戸ゾーン」「東京ゾーン」「第2企画展示室」の流れになっています。順路は6階からスタート。入ってすぐに木製の橋が目の前に現れます。これは「日本橋」の実物大の模型。日本橋の地名のもとになった、実際に江戸時代に架けられていた橋をリアルに再現したものです。また、常設展の5階と6階はふき抜けになっていて、この橋からは館内全体が見渡すことができます。ちなみに、外国人旅行者の方などは、この入口の時点でけっこうテンションが上がっていたりして、それを見ているこちらの期待感もつられてアップしてしまいます!■☆リアルすぎる街の模型に目を奪われる日本橋を抜けると、大きな模型が現れます。江戸時代の日本橋の街並みの縮尺模型ですが、そのリアルさにひたすら感動!しかも、双眼鏡も常備されていて、じっくり細部まで見ることができる親切設計です。人形の一人ひとりまで作りこまれているので、当時に思いを馳せながら眺めていると、時間を忘れてしまうほどです。■☆江戸から東京の生活の変化に感情移入5階に進むと、家の中まで実物大で再現された江戸の長屋から芝居小屋、さらに明治時代、そして、戦後から高度経済成長につながる流れまで、東京の生活の変化を体験することができます。また最後には、最近の女子校生文化まで紹介されています。歴史はどうしても国や偉人を元に描かれがちですが、当館は庶民に光を当てているからでしょうか、作りとの相乗効果で、感情移入がすんなりできてしまうんです。まるで自分が、本当にその時代の住人になったような錯覚を味わうことができます。■☆意外なデート向きスポット!?「江戸東京博物館」は、両国駅からすぐの場所なので、アクセスは抜群。展示に関しては、とにかく作り込まれているので、きっと想像以上に感動できるのは間違いないです。歴史というよりは生活や文化にスポットを当てられていて、好きな人と一緒だったら、将来の二人の結婚生活を妄想してしまうかもしれません。(石井月海/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年09月01日東京都台東区、上野公園にある東京国立博物館では、8月30日(火)から10月23日(日)まで、上海博物館とコラボレーションした特別展示「博物館でアジアの旅」が開催されます。期間中はスペシャルツアーやワークショップなどのさまざまなイベントも開催されます。上海博物館からやってくる、中国屈指のコレクション今年で3回目を迎える「博物館でアジアの旅」は「東博(トーハク)×上博(シャンポー) 夢のコラボ」と題され、上海博物館と国立博物館のコラボレーションによる特別展示が実現します。上海博物館は、中国美術の魅力に焦点を当てます。青銅器や陶磁器、書跡、絵画、彫刻など12万件におよぶ極めて質の高いコレクションを誇る博物館。会場には上海美術館と国立博物館が収蔵する中国美術の名品が勢ぞろいします。●「特集展示上海博物館との競演」来日するコレクションは55点。仏像、絵画や書籍、陶磁、青銅器、染織、調度などの各分野に及びます。仙人の群像を色糸の美しい色彩で織り上げた明時代(16〜17世紀)の絵画「緙絲仙人図壁掛」や、腰をひねって立つ艶かしい姿の「菩薩立像」(唐時代7~8世紀)、景徳鎮の陶磁「青花蓮龍文碗」(明時代・正徳年間)、壮麗な花鳥画「緙絲花鳥図壁掛」(清時代18世紀)など、いずれも見逃せない名品ぞろいです。展示室ではこれらのコレクションが国立博物館所蔵の品々とともに展示され、まさに夢の共演を演出します。●スペシャルイベントも充実展覧会期間中の9月27日(火)から10月10日(月・祝)はイベント集中期間に設定され、研究員と展示室をめぐるスペシャルツアーやワークショップなど、様々なイベントが企画されています。期間中毎日行われる東京博物館研究員による「スペシャルツアー中国美術をめぐる旅」では、日替わりで様々なテーマに合わせて展覧会を堪能する60分のツアーを開催。9月28日、10月9日、10日の3日間は、毎日13:30〜と15:00〜の2回、中国太陽芸術団による雑技や、古筝や馬頭琴、シタールなど中国楽器の演奏も行われます。10月4日はタレント壇蜜さんによるトークショー「イブニングトーク壇蜜さんと楽しむ中国美術の旅」も開催されます(定員90名博物館ウェブサイトより予約が必要となります)。■イベント情報名称:博物館でアジアの旅会場:東京都台東区上野公園13-9東京国立博物館 東洋館開催期間:2016年8月30日(火)~10月23日(日)※9月27日(火)~10月10日(月・祝)はイベント集中期間営業時間:9時30分~17時※8月31日(水)、10月22日(土)ならびに会期中の金曜日は20時まで、9月中の土・日曜、祝日は18時まで、10月14日(金)・15日(土)は22時まで※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日※ただし9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館、翌日休館アクセス:JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分観覧料:一般620円(520円)、大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金。※9月19日(月・祝)は無料(特別展は別料金)※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料公式ページ:
2016年08月14日博物館は独特な雰囲気があってワクワクしますよね。好奇心旺盛な子どもなら、博物館と聞いただけでよろこぶことでしょう。博物館は子どもが自発的に学べる最高の学び場です。博物館大好きな私が親子一緒に博物館で楽しく学ぶポイントを解説します。■ジャンルやプログラムなど、場所によってさまざま博物館には、恐竜博物館や歴史博物館、電力博物館、携帯博物館など数多くあります。私は子どものころ、歴史博物館が好きでした。両国の江戸東京博物館では、鹿鳴館の模型の屋根が時間ごとに開いて、なかの舞踏会の様子を見ることができました。展示室では模型のなかの人たちが和服を着ていて、とても驚いた記憶があります。男の子にいちばん人気があるのは恐竜博物館でしょうか。よく展示されているのが実物大で復元した骨格。迫力満点でインパクトがあります。博物館は展示品を見るだけでなく、自分でつくって楽しむワークショップや専門家が説明してくれる講座など、多彩なプログラムが用意されているところもあります。予約が必要な場合もあるので、事前に調べておくといいでしょう。■子ども自身が感じて学べるような雰囲気づくりを博物館の魅力は体験できること。恐竜なら図鑑で見るよりも実物大の複製を見たほうが「もっと詳しく知りたい!」と思うはず。「勉強しなさい」と言うよりも、「こんなにおもしろいものがあるよ」と導いてあげたほうがスムーズに受けいれてくれることでしょう。子どもが興味をしめしたら、積極的に学ぶチャンスです。ほかの来場者に迷惑をかけず、館内ルールを守っているかぎり、自由に学ばせてあげましょう。親があれこれ解説するよりも、子ども自身に読ませ、聞かせ、さわらせる。子どもが自発的に学ぶ力をはぐくむことができるような雰囲気づくりをしましょう。■質問されたら一緒に調べて考えよう子どもと博物館へ行くと、好奇心が旺盛なことに驚くでしょう。私も展示物について片っぱしから父に聞いていました。父は教えるのが好きで博識だったので、くだらない質問にも、いつもていねいに答えてくれました。展示物を見ているときに、子どもから質問されることもあるでしょう。知りたい気持ちが高まっている証拠なので、質問されたらできる範囲で答えてあげてください。問題を追及する力が養われます。答えられない質問をされた場合は、一緒に考えてみることをおすすめします。「なぜブラックホールはものを吸いこむの?」なんて聞かれても即答できませんよね。そういうときは、「調べてみよう」と親子で答えを探してみましょう。大きな博物館では学芸員が常駐しているところもあります。子どもと一緒に質問をしてみるのもいいですね。お台場の日本科学未来館では、親子で科学に触れることができる、”おや?”っこひろばや、科学技術の簡単な質問に答え、自分の意見を発信できるオピニオン・バンクなどのアクティビティが用意されています。博物館ならではのプログラムをどんどん活用しましょう。子ども時代に好きだったものは将来にも影響を与えます。いろいろな博物館を訪れて、好奇心が刺激される経験ができるといいですね。最高の学び場で、お子さんと一緒にたくさんの知識を蓄えましょう!(雨宮紫苑<フォークラス>)
2016年08月13日「小池千枝の軌跡~100年の情熱」展を長野・世界の民俗人形博物館で開催。会期は2016年9月3日(土)から11月29日(火)まで。本展では、世界の民俗人形博物館が所蔵する小池が世界各地で収集した人形たちを展示。さらに、彼女の教え子であるデザイナー達や、彼女に影響を受けたアーティストたちの作品の展示やワークショップを行い、ファッションの可能性を次世代に伝えていく。彼女の教え子としては、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)やケンゾー(KENZO)など16名の世界で活躍するファッションデザイナーが参加。さらに、津森千里や丸山敬太は展示を行うほか、11月27日(日)には堀田瑞枝を交えてファッショントークを開催する。さらに、彼女の影響を受けた次世代を担う作家としては、まるでモノではなく生命体のような躍動感をもった帽子を製作し、アートとファッションを媒介する帽子デザイナー、日爪ノブキや、ニットデザイナーのサイチカなどが展示を行う。【開催概要】小池千枝の軌跡~100年の情熱会期:2016年9月3日(土)〜11月29日(火)会場:世界の民俗人形博物館住所:長野県須坂市大字野辺1367-1 ※水曜日は休館日開館時間:9:00~17:00入館料:500円 (中学生以下無料)■作品展示デザイナーヨウジヤマモト、ケンゾー、ケイタ マルヤマ、ツモリチサト、まとふ、ヒロコ コシノ、コシノジュンコ、MINE MAY、トクコプルミエヴォル、4298 SHIZUKA KOMURO、アツロウ タヤマ、キョウコ ヒガ、ALBEROBELLO、OSAMU MAEDA、YOSHIKI HISHINUMA、ATELIER MANIS■ファッショントーク (パネルディスカッション)開催日:11月27日(日)会場:メセナホールゲストパネリスト:津森千里・丸山敬太、堀田瑞枝※諸事情により出展者、パネリストが変更する場合あり
2016年08月05日上野地区の文化施設を網羅した共通入場券「UENO WELCOME PASSPORT」が2016年8月15日(月)に、国立西洋美術館や東京国立博物館、国立科学博物館などで発売される。「UENO WELCOME PASSPORT」は、国立西洋美術館、東京国立博物館、国立科学博物館、上野動物園、下町風俗資料館、旧岩崎邸庭園、東京都美術館、朝倉彫塑館、書道博物館の9施設の常設展等に、利用期間中各1回入場できるチケット。東京藝術大学大学美術館、東京文化会館、国立国会図書館国際子ども図書館、上野の森美術館、国立近現代建築資料館の5館では、パスポート持参者にポストカードが配布される。通常は全施設を回ると入場料は合計で4,770円(常設展等)になるところ、「UENO WELCOME PASSPORT」を利用すれば半額以下。建築家ル・コルビュジエが日本で唯一設計し、先日世界文化遺産に登録された国立西洋美術館など、日本が誇る文化施設を網羅できる。利用期間は、2016年8月15日(月)から2017年1月31日(火)まで。常設展以外にも期間中に、注目の展覧会が多数開催される。夏休みから始まり、芸術の秋、冬休み、年末年始にわたり「文化の街、上野」を満喫してみては。【概要】UENO WELCOME PASSPORT -上野地区文化施設共通入場券-販売および利用期間:2016年8月15日(月)〜2017年1月31日(火)価格:2,000円(税込)販売場所:・チケット窓口国立西洋美術館、東京国立博物館、国立科学博物館、上野動物園、下町風俗資料館、朝倉彫塑館、書道博物館、東京藝術大学大学美術館・店舗等での販売東京都美術館ミュージアムショップ、東京藝術大学大学美術館ミュージアムショップ、エキュート上野、松坂屋上野店、上野マルイ、浅草文化観光センター、東京観光情報センター(都庁第一本庁舎1階)ほか・インターネット販売上野「文化の杜」ポータルサイト内※旧岩崎邸庭園、東京文化会館、上野の森美術館、国立国会図書館国際子ども図書館、国立近現代建築資料館での販売は行っていない。■利用対象施設:いずれも期間中、各1回の利用・常設展および総合文化展への入場国立西洋美術館、東京国立博物館、国立科学博物館・入館および入園上野動物園、旧岩崎邸庭園、下町風俗資料館、朝倉彫塑館、書道博物館・指定の特別展に入場東京都美術館 以下のどちらか1回「木々との対話 ─ 再生をめぐる5つの風景」2016年7月26日~10月2日「TOKYO 書 2017 公募団体の今」2017年1月4日~1月15日・指定の特別展に100円引きで各1回入場国立西洋美術館、国立科学博物館、東京都美術館、東京藝術大学大学美術館・持参者にポストカードをプレゼント東京藝術大学大学美術館、東京文化会館、国立国会図書館国際子ども図書館、上野の森美術館、国立近現代建築資料館■期間中開催の特別展・東京国立博物館「古代ギリシャ ―時空を超えた旅―」2016年6月21日(火)~9月19日(月・祝)・国立西洋美術館「聖なるもの、俗なるもの メッケネムとドイツ初期銅版画」2016年7月9日(土)〜9月19日(月・祝)「クラーナハ展―500年後の誘惑」2016年10月15日(土)~2017年1月15日(日)・国立科学博物館「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」2016年11月1日(火)〜2017年2月19日(日)「海のハンター展 ―恵み豊かな地球の未来―」2016年7月8日(金)〜10月2日(日)・東京都美術館「ゴッホとゴーギャン展」2016年10月8日(土)~12月18日(日)
2016年07月22日故プリンスのオンライン博物館が4日に開設した。Princeonlinemuseum.comでは、今年の4月に57歳で他界したプリンスが過去20年間において立ち上げたウェブサイトの数々がまとめられており、その中にはウェブ界から高い評価を得ながらも10年前に閉鎖したNPGミュージッククラブも含まれている。同サイトは、新技術を利用して音楽活動を実践するとともにファンとの密接な関係を築こうとしたプリンスの取り組みの1つであり、プリンスはこうした自身のウェブサイトを活用して音楽のダウンロードを可能にした初のミュージシャンの1人であった。プリンス・オンライン・ミュージアムの館長であるサム・ジェニングス氏は、ビルボード誌に「我々はプリンスのサイトのうち最も人気のある12のサイトと共にミュージアムを開設しましたが、過去20年間においてプリンスはおよそ20の異なるウェブサイトを開設してきており、そのほかにも数多くのソーシャルメディアアカウントを保持し、数えきれないほどのオンラインチャットなどで世界中のファンたちと直接つながってきました」「このミュージアムはその活動を収めると共に、プリンスがその活力にあふれた献身的なオンラインコミュニティの支援を受けながら独立した1人のアーティストとして達成した全ての偉業を刻み込んでおくものなのです」と発足の理由を説明している。このミュージアムは、プリンスの過去のサイト制作に携わったスタッフによって作られたものだそうで、ジェニングス氏は「このサイトはプリンスのこれまでのサイトを直接手掛けた人々によって作られました。我々は主催者であり、専門家なのです。これはあくまで好意によって立ち上げられたもので、金銭のやりとりはされていません。費用の発生するダウンロードもなく、会員料金なども不要ですが、我々はほぼすべてのプリンスのオフィシャルサイトの利用可能なバージョンを備えているのです」と続けた。(C)BANG Media International
2016年07月05日「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」展が東京都江戸東京博物館で開催。会期は2016年9月13日(火)から11月6日(日)まで。この展示は江戸時代後期に医師として来日したシーボルトのコレクションを紹介するもの。シーボルトは、日本での2度の滞在で、自然や生活文化に関わる膨大な資料を収集し、ヨーロッパに日本文化を伝えた人物だ。この資料をもとにした彼の文献や展示会は、西洋におけるジャポニズムといった日本趣味の先駆けともいえる。今回は、シーボルトの末裔が所蔵する彼の資料から、約300点を精選した。各都市で彼が行った展覧会に関わる史料や、自身の記述をもとに、「シーボルトが描いた異文化としての日本」を紹介する。1番の見所は、彼が亡くなる直前にミュンヘンで行った「最後の日本展示」を、長男アレクサンダーのリストをもとに再現するコーナーだ。この最後の展示からは《南天蒔絵脚付杯》などが出展し、漆工芸に代表される日本伝統の手わざの繊細さや、シンプルなデザインの中に宿る美しさを味わうことができる。彼が日本を訪れた江戸時代後期は、明治維新を目前に、日本人の暮らしが大きく変化し始めた時期。伝統的で閉鎖的な文化に全く新しい価値観が混ざり合うこの特殊な時代は、現代の日本人にとっても興味深いものとして映るだろう。今後は長崎、名古屋、大阪にも巡回する予定だ。【開催概要】企画展示「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」期間:2016年9月13日(火)~11月6日(日)会場:東京都江戸東京博物館住所:東京都墨田区横網1-4-1休館日:月曜日 ※ただし9月19日(月)、10月10日(月)は開館。10月11日(火)は休館。開館時間:9:30~17:30 (入館は開館の30分前まで) ※土曜日は19:30まで。料金:<一般> 特別展専用1,400(1,120)円、特別展・常設展共通券 1,600(1,280)円、特別展前売券 1,190円<高校生・専門学生> 特別展専用1,120(900)円、特別展・常設展共通券 1,280(1,020)円、特別展前売券 910円<中学生(都外)・高校生>・65歳以上 特別展専用 700(560)円、特別展・常設展共通券 800(640)円、特別展前売券 490円<小学生・中学生(都内)> 特別展専用 700(560)円、特別展・常設展共通券 なし、特別展前売券 490円※( )内は20名以上の団体※障害者手帳等保持者は手帳提示により、介護者と共に入館が無料。TEL:03-3626-9974 (代表)■巡回予定・長崎会場:長崎歴史文化博物館 長崎市立山1-1-1期間:2017年2月18日(土)~4月2日(日)※名古屋、大阪巡回予定。
2016年06月30日「海のハンター展」が、東京・上野公園にある国立科学博物館で開催される。会期は、2016年7月8日(金)から10月2日(日)まで。私たちの生活圏を取り囲む海。今、この瞬間にもそこに暮らす生物たちは“食うか・食われるか”を繰り広げている。本展では、海のハンターが生きるために必要な「捕食」に注目。なかでも「顎」や「歯」 の進化にスポットを当て、海のハンターの形や大きさ、ハンティングのテクニックなど多様な姿を紹介する。様々な海域に生きるハンターや、太古の海に繁栄したハンターの姿を、計160点の骨格標本、剥製、化石、復元模型などで展示。ハンティングの様子を捉えた迫力ある映像も交え、力強いその姿に迫っていく。中でも見所は、日本初公開となる全長3.2mのオスのホホジロザメ成魚の全身液浸標本。内臓や筋肉など生物の形をしっかりと保存し、間近で本物の巨体をじっくりと観察できる貴重な機会だ。また、史上最大のサメ類「カルカロドン・メガロドン」を、全長12.5mの世界最大級の全身復元模型で再現。およそ1000万年前の新生代中新世に繁栄していた生物の迫力を間近で感じる事ができる。【概要】海のハンター展 ―恵み豊かな地球の未来―会期:2016年7月8日(金)〜10月2日(日)開館時間:9:00〜17:00(金曜は20:00まで)※8月11日(木)〜17日(水)は18:00まで(8月12日(金)は20:00まで)※入館は各閉館時刻の30分前まで会場:国立科学博物館(東京・上野公園)住所:東京都台東区上野公園 7-20入場料:一般・大学生 当日 1,600円、前売・団体 1,400円小・中・高生 当日 600円、前売・団体 500円金曜限定ペア得ナイト券 2名1組 2,000円※本券で本展を観覧した者は、同日に限り常設展も観覧可能。※未就学児無料。※団体は20名以上。※前売券は5/2〜7/7販売、当日券・団体券は 7/8〜10/2 販売。※障害者手帳の所持者とその介護者1名様は無料。※金曜限定ペア得ナイト券は、2名様同時入場/男女問わず/金曜(17:00〜20:00、最終入場19:30分)入場可【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2016年06月16日京都鉄道博物館が2016年4月29日(金曜日・祝日)にグランドオープンする。本館は、1972年の開設以来親しまれてきた梅小路蒸気機関車館をリニューアルしたもの。「見る、さわる、体験する」ことで、誰もが楽しめる学びの場を目指す。館内には、日本の近代化を牽引した53両の「蒸気機関車から新幹線まで」を収蔵。歴史的に価値のある貴重な車両を数多く展示する。また、実物車両の約1/80スケールの鉄道模型を係員が運転する巨大なジオラマも見逃せない。車両基地などの鉄道に欠かすことのできない施設を再現し、模型の走行を通じて鉄道システム全体を楽しむことができる。注目は、運転士が実際に訓練で使用するシミュレータを使い、本物の訓練さながらの仕事体験ができるところ。他にも、線路点検に用いている軌道自転車で走行できる体験コーナーも設置し、まさに“鉄道を体験する”という言葉がふさわしい博物館に仕上がった。【詳細】京都鉄道博物館グランドオープン日:2016年4月29日(金曜日・祝日)住所:京都市下京区観喜寺町アクセス:JR「京都駅」中央口より西へ徒歩約20分開館時間:10:00~17:30(最終入館受付は閉館時刻の30分前まで)※季節などにより開館時刻の繰り上げ、閉館時刻の繰り下げを実施する場合があり。入館料金:一般 1,200円、大学・高校生 1,000円、中学・小学生 500円、幼児(3歳以上) 200円SLスチーム号乗車料金:一般・大学・高校生 300円、中学・小学生・幼児(3歳以上) 100円休館日:毎週水曜日、年末年始(12月30日から1月1日)※注釈 祝日、春休み(3月25日から4月7日)および夏休み(7月21日から8月31日)期間中は、水曜日も開館。【入館券発売方法】(1)事前発売(利用の1カ月前から前日まで)JR西日本管内のみどりの窓口で発売予定。(2)当日発売京都鉄道博物館内で発売。
2016年04月22日写真提供:タイ国政府観光庁「バンコク国立博物館」は仏教美術に触れ、タイの歴史を学ぶことが出来る博物館。王宮広場のすぐ目の前、「国立タマサート大学」の隣に位置する広い敷地は、同類の博物館としては東南アジア最大級だ。 写真提供:タイ国政府観光庁建物は元々チャクリー王朝歴代の副王宮殿として建てられたもの。ラーマ5世の時代に副王制度が廃止されると、王宮内にあった公立博物館の展示品が現在の場所に移された。その後、「バンコク博物館」と名付けられて拡張・再編成され、1934年には芸術局の管理の下、「バンコク国立博物館」となった。写真提供:タイ国政府観光庁敷地内には多くの歴史的建物が点在し、展示室として使われている。展示品は、仏像やヒンドゥー神像などの宗教美術品から、王室ゆかりの伝統工芸品まで多種多様。歴代の王が使用した御輿や、食器や衣服など、王の身の回り品も展示され、王室の生活を知ることが出来る。中には古典楽器や、武器、王家の葬儀に使われる山車もあり面白い。写真提供:タイ国政府観光庁 歴史館では、パネルやジオラマを使い、各時代の歴史がわかりやすく再現されている。仏教美術品のコレクションはアジア各々のスタイルを網羅。また、プッタイサワン仏殿内には国の守護仏であるシヒン仏が安置され、壁面には仏陀の生涯が壮麗に描かれている。ユネスコ記憶遺産に登録された「ラームカムヘーン王碑文」も必見だ。写真提供:タイ国政府観光庁毎週水・木曜日の9:30からは日本人ボランティアによる無料日本語ガイドを実施。約2時間のガイドで、仏陀の生涯を描いた壁画や宗教美術品、王家の葬儀、伝統工芸品など主要展示品を案内してくれる。詳しくはこちら> また博物館入口近くのショップでは、アジア美術を中心とした美術書を販売。博物館の日本語図録もある。アクセスはBTS「ナショナルスタジアム」駅2番出口から、タクシーで約20分。 バンコク国立博物館(National Museum Bangkok)・住所:4 Na Phrathat Rd., Phra Borommaharachawang, Phra Nakhorn, Bangkok 10200・開館時間:9:00~16:00(入場15:30まで)、休館:月曜日・火曜日・タイの祝日・入場料:200バーツ
2016年04月09日©TRIPPING!2世紀~17世紀、ベトナム中部から南部にかけて発展したチャンパ王国の彫刻や遺物を集めた「チャム彫刻博物館」。王国の中でも、宗教の中心地であったミーソン遺跡から出土したコレクションは必見。 チャンパ王国の彫刻が収蔵©TRIPPING!チャンパ王国時代の、主に7世紀~15世紀の遺物を集めた「Museum of Cham Sculpture(チャム彫刻博物館)」。1902年に構想、1919年に開館したこの美術館にて披露されたのは、フランスの考古学者やフランス国立極東学院の専門家らによって集められた、チャンパ王国時代の石像彫刻を中心としたコレクションだ。1931年代と2002年の2度にわたる増設で現在は2階建てになったチャム彫刻美術館。オープン当時の建築部分もそのまま残されている。 ミーソン遺跡のコレクションは必見©TRIPPING!ギャラリーは時代や地域によって8つのギャラリーから成るが、中でも、My Son Gallery(ミーソン・ギャラリー)は、チャンパ王国の首都から西に約30キロに位置する、宗教の中心地「ミーソン」から出土したコレクションを有する貴重なギャラリー。山に囲まれた地形は、70もの石像を比較的損傷の少ない綺麗な形で保存していた。そのほとんどが、シヴァ神に捧げられたものだと言われている。©TRIPPING!チャム彫刻美術館へは、ダナン中心地から徒歩で10分~15分程度。かつてのチャンパ王国の栄華を垣間見ることができるため、ミーソン遺跡群を訪れる前に立ち寄りたい美術館だ。 Museum of Cham Sculpture(チャム彫刻博物館)・住所:02 2/9 st, Hai Chau District, Danang・営業時間:7:00~17:00・電話:(+84)511 3470114・入場料金:大人40,000VDN、学生5,000VDN、16歳以下無料※5名以上ガイドツアー有り・アクセス方法:ダナン中心地から徒歩約10分~15分
2016年03月20日東京国立博物館で10月2日と3日に、移動映画館のキノ・イグルーと共催で「博物館で野外シネマ」が開催される。昨年行われた第1回目では、2日間で計8,600人の来場者を迎え、大好評を博した「博物館で野外シネマ」。第2回目となる今年は、宮沢賢治による名作を、ますむらひろしによる猫のキャラクターで長編アニメーション化した、杉井ギザブロー監督作『銀河鉄道の夜』を上映。より多くの人々が楽しめるよう、前回よりも大きなスクリーンで上映される予定だ。なお、同作の上映日限定で、夜間開館も実施。特別展「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」などを、映画鑑賞後に観覧することが出来る。その他、当日は「博物館でアジアの旅」も開催しており、アジアの展示やイベントとともに、アジア料理やアジアビール、コーヒーなども楽しめる。【イベント情報】「博物館で野外シネマ」会場:東京国立博物館本館前住所:東京都台東区上野公園13-9会期:10月2日~3日時間:19:00~料金:無料 ※当日の入館料は有
2015年09月28日トリップアドバイザーはこのほど、世界の博物館・美術館をランキング化した「トラベラーズチョイス 世界の人気観光スポット 2015 ~博物館・美術館編~」を発表した。同社の「トラベラーズチョイス」では、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」に投稿された世界中の旅行者の口コミをもとに、優れた施設を表彰している。今回のランキングは、2014年1月~12月に同サイト上に投稿された旅行者のクチコミ評価の平均値や投稿数などを独自のアルゴリズムにて集計し、算出された。日本国内のランキングでは、「広島平和記念資料館」(広島県広島市)が2年連続でトップとなった。「Totally heartbreaking.(胸が張り裂けるような思いになった)」など、当時の資料を目の当たりにした時の衝撃を伝える口コミが数多く寄せられたという。また、2位には「箱根彫刻の森美術館」(神奈川県箱根町)、3位には「MIHO MUSEUM」(滋賀県甲賀市)がランクインした。アジアのランキングでは、「秦始皇兵馬俑博物館」(中国)が2年連続で1位に。3位に「広島平和記念資料館」がランクインしたほか、12位に「箱根彫刻の森美術館」、15位に「MIHO MUSEUM」、24位に「鉄道博物館」が入った。世界ランキングの1位には昨年の7位から大きく順位を上げて「メトロポリタン美術館」(アメリカ)がランクイン。世界各国の芸術・文明を先史時代から現代までカバーした300万点の展示物は、「1日では回りきれないほどのボリューム」と評判とのこと。アジア1位の「秦始皇兵馬俑博物館」は、世界ランキングでは23位となった。なお、ランキングの詳細は公式サイトにて公開されている。
2015年09月26日10月2日(金)と3日(土)、東京国立博物館にて野外上映イベント「博物館で野外シネマ」が開催。杉井ギサブロー監督作のアニメーション『銀河鉄道の夜』が上映される。今年で2回目の開催を迎える「博物館で野外シネマ」。第一回目開催時には、『バケモノの子』が公開中の細田守監督作『時をかける少女』を上映し、8,600人もの来場者数を記録した。昨年と同様、移動映画館として活動する「キノ・イグルー」との共催で実施される今年は、1985年公開のアニメーション『銀河鉄道の夜』を上映。本作は、猫のキャラクターを登場人物に、多くの宮沢賢治原作の漫画化を手掛けるますむらひろしの漫画原作を、『タッチ』『あらしのよるに』などの杉井ギサブローが映画した作品。来年生誕120周年を迎える宮沢賢治は、東京国立博物館を愛し、足しげく通ったことが短歌や手紙に残されていることから、本作がセレクトされた。また、開催日の2日間は特別展「アート オブ ブルガリ 130年にわたるイタリアの美の至宝」を含め、22時までの特別夜間開館を実施。さらに、同じく特別展の「博物館でアジアの旅」期間中つき、アジアの展示やイベントとともに、アジア料理の屋台やアジアビール、コーヒーなども楽しむことができる。秋の夜長のお出かけ先としてチェックしてみて。「博物館で野外シネマ」は、10月2日(金)、3日(土)東京国立博物館にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日国立科学博物館は9月1日、「国立科学博物館重要科学技術仕様(愛称:未来技術遺産)」に、ソニーの「AIBO」など25件を選定した。「未来技術遺産」は日本の科学技術の歴史を示す事物で、科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの、ならびに国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたものを、国立科学博物館が選定し登録するというもの。2008年から毎年発表されており、昨年は日本初の噴流式洗濯機「電機洗濯機 SW-53」や富士フイルムの「フジカラー 写ルンです」などが選出された。今年は「AIBO」のほか、世界初の産業レーザディスクプレーヤであるパイオニアの「PR-7820」、海軍航空本部が製作した「海軍航空機用塗料識別標準(色見本帳)」などが登録された。2015年度登録の「未来技術遺産」は以下の通り:
2015年09月01日©Singapore Tourism Boardシンガポールで最古の博物館「National Museum of Singapore(シンガポール国立博物館)」。シンガポールの歴史と人々の生活様式を展示する傍ら、年間を通して様々なイベントを催すドーム型の屋根が特徴的な同館は、独自の文化を象徴する、シンガポール人の誇りとなっている。シンガポール最古の博物館©Singapore Tourism Board厳かな外観とドーム型の天井が目を引くシンガポール国立美術館は、1819年にイギリスから上陸したラッフルズ卿が夢見ていた「文学と歴史について学べる機関の設立」という意思を継いで、彼の没後1849年に図書館兼博物館としてスタートしたのが始まり。エントランスのある「旧館」は、1887年に建設された。ラッフルズホテルと同じ、ネオパラディアン様式の旧館は、ロビーの屋根部分を彩るステンドグラスも印象的。無料日本語ガイドツアーも開催!シンガポールを深く知ろう旧館に増築する形で、モダンな新館が誕生したのが2006年。旧館と合わせて18,400平方メートルもの敷地面積を誇り、現在ではシンガポール最大の博物館として、シンガポールの歴史を重んじながらも、常に革新的な展示で人々を魅了し続けている。2015年7月現在「SINGAPURA:700YEARS」と題し、14世紀からのシンガポールの歴史を辿る展示が開催中。(※2015年8月10日まで)館内では、在住日本人ボランティアによる日本語無料ガイドツアーも実施される。月~金の10:30、第一土曜日の13:30に地下のExhibition Galleryに集合すれば、誰でも無料で参加可。せっかくの機会に日本語でシンガポールをじっくりと学ぶのもよいだろう。(※集合場所は季節によって変わる可能性もあるので、公式HPを確認)©Singapore Tourism BoardNational Museum of Singapore(シンガポール国立博物館)・住所:93 Stamford Road Singapore 178897・営業時間:10:00~18:00(最終入場は17:30)・電話:(+65) 6332 3659 / (+65) 6332 5642・入場料金:建物への入場のみは無料。展示の見学は、大人S$6学生S$3・アクセス方法:ブラスバサ駅、ドービーゴート駅からそれぞれ徒歩5分。※国立博物館を含む3か所のミュージアムを巡回するシャトルバスサービス有り。詳しい時刻表や乗り場は公式HP参照。
2015年07月26日「たばこ」と「塩」の歴史と文化を幅広く紹介する専門博物館「たばこと塩の博物館」が4月25日、東京都墨田区横川にリニューアルオープンする。○スペースが従来の2倍に、常設展示室をはじめ諸施設が充実同館は、35年間にわたり渋谷・公園通りで開館していたが、移転・リニューアルのため、2013年9月2日から休館。今回、墨田区横川の地にて装いも新たに開館する。渋谷の館と比べてスペースがおよそ2倍になり、常設展示室、特別展示室だけでなく、ワークショップルームや図書閲覧室、多目的スペースなど、新たな施設も充実した。常設展示では、開館以来蓄積してきた研究成果に基づいた「たばこ」と「塩」の幅広い情報を、拡大したスペースを生かし、内容・展示資料点数ともにパワーアップして紹介する。「たばこ」の常設展示室は、「たばこ文化の発生と伝播」「世界のたばこ文化」「江戸時代のたばこ文化」「近現代のたばこ文化」の4コーナーに分かれ、それぞれ特徴的な展示を実施。江戸時代の本所(現在の墨田区)界隈を想定したたばこ屋・たばこ入れ屋のジオラマや、看板・ポスター・パッケージの実物資料とデジタルコンテンツを組み合わせ、たばこを取り巻く時代背景やエピソードなどを絡めながら、近代から現代にいたる日本のたばこの産業史を紹介する「メディアウォール」など、多くの見どころを用意する。中でも、現存するたばこにまつわる最古の資料「たばこを吸う神」のレリーフがある、メキシコ・パレンケ遺跡「十字の神殿」の一部を、現地の職人の手により再現したコーナーは圧巻だという。「塩」の常設展示室は、「世界の塩資源」「日本の塩づくり」「塩のサイエンス」の3つのコーナーで構成。石川県能登半島で50年近く塩作りに使われてきた釜屋を移築した再現展示や、塩の性質・用途・製法などを科学の面から紹介するコーナーが新たに加わった。サイエンスコーナーの中でも「いろいろ塩図鑑」は、市販されている塩の原料や産地を最新の映像システムで紹介し、楽しめる展示になっている。さらに、世界遺産でもあるポーランド・ヴィエリチカ岩塩坑で坑夫たちに信仰されている「聖キンガ像」を、特別許可を得て現地の岩塩を使用し、現地の職人が再現制作した岩塩彫刻は、リニューアルの目玉の1つとなる。また今後、特別展(秋以降を予定)や講演会・講座・映画上映会など多彩なイベントも開催する予定となる。リニューアルオープン日は、4月25日。所在地は、東京都墨田区横川1-16-3。開館時間は、10時~18時(入館は17時30分まで)。休館日は、月曜日(祝日にあたる場合は開館し、直後の平日を休館)。入館料(税込)は大人・大学生 100円(50円)、小・中・高校生 50円(20円)。なお、特別展は別料金を設定予定となる。
2015年03月30日鉄道博物館(埼玉県さいたま市)では2月20日~5月10日、2012年冬に東京駅で上映されたプロジェクションマッピング「TOKYO HIKARI VISION」の再現上映が行われている。「TOKYO HIKARI VISION」は、ネイキッドと同社代表・村松亮太郎氏が手がけたプロジェクションマッピング。2012年冬に東京駅で上映され、2014年12月には、東京ステーションギャラリーで1/20スケールの東京駅の模型を使って再現上映された。今回鉄道博物館で行う再現上映も、同様の模型を使ったものとなる。会場は鉄道博物館2F「スペシャルギャラリー2」で、上映時間は1回約10分。開館時間中は繰り返し上映する。鉄道博物館の入館料のみで鑑賞可能とのこと。なお、同館の入館料は一般1,000円・小中高生500円・幼児(3歳以上未就学児)200円(全て税込)となる。休館日は火曜日および年末年始で、春休みや夏休みなど学校の長期休業中の火曜日は開館する場合があるとのこと。
2015年03月02日東京国立博物館、国立科学博物館、国立西洋美術館の3館は、上野観光連盟と共同で、JR東日本「上野東京ライン」の開業を記念した共通入場券「UENO WELCOME PASSPORT」を、各館の窓口およびエキュート上野、浅草文化観光センターなどにおいて3万部限定で発売する(売り切れ次第販売終了)。販売開始は3月14日。価格は1,000円。「UENO WELCOME PASSPORT」は、3月14日~5月31日の期間中、3館の常設展および総合文化展を各館1回観覧できる共通入場券。「パスポート」をイメージした小冊子タイプで、入国審査のようなスタンプラリー(オリジナルプレゼント付)が盛り込まれている。また、購入者には"江戸すごろく"を模した上野周遊マップも提供されるとのことだ。ちなみに、同券は各館の大人料金での入場者が対象となっているが、3館とも「中学生以下は無料」のため、親子で各館を巡りながらスタンプラリーを楽しむことが可能となっている。なお、各館の開館時間と休館日は、「東京国立博物館」が 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで。金曜日は20:00まで、4月以降の土日祝日は18:00まで)、月曜日休館(月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌火曜日に休館。ただし、3月23日、3月30日は特別開館、5月7日は休館)。「国立科学博物館」が 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで。※金曜日は20:00まで、4月25日~5月10日は18:00まで)、月曜日休館(ただし、3月30日、4月27日、5月4日は開館)。「国立西洋美術館」が 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで。※金曜日は20:00まで)、月曜日休館(※ただし、3月30日、5月4日、5月18日は開館、常設展示は3月16日まで閉室)となっている。
2015年03月02日日本たばこ産業は4月25日、「たばこと塩の博物館」を東京都渋谷区から墨田区に場所を移しリニューアルオープンする。○個性的な博物館が多く集まる墨田区に同館は、たばこと塩の歴史や文化に関するテーマを中心に、それらを取り巻く時代や地域に関する幅広いテーマを紹介。1978年11月3日の開館から35年にわたり、渋谷区神南の地で営業してきた。2012年8月には来館者数が延べ300万人を超えたが、2013年9月より一時休館していた。今回のリニューアルでは、「たばこ」「塩」の常設展示室と特別展示室を、これまでの約2倍の広さに拡充。視聴覚ホール、ワークショップルーム、図書閲覧室などの施設機能を充実させる。「たばこ常設展示室」は、「たばこ文化の発生」「世界のたばこ文化」「江戸のたばこ文化」「近現代のたばこ文化」の4カテゴリで構成。日本や世界の喫煙具や美術工芸品などを従来以上に数多く展示。また、たばこ文化の起源とされるマヤ文明の遺跡、メキシコのパレンケ遺跡「十字の神殿」の一部などを再現した実物大模型などを展示する。「塩の常設展示室」は、「世界の塩資源」「日本の塩づくり」「塩のサイエンス」の3カテゴリで構成。世界遺産であるポーランドのヴィエリチカ岩塩坑で、坑夫たちに信仰されている「聖キンガ像」を現地の職人の手により再現製作した岩塩彫刻などを展示する。新所在地は東京都墨田区横川1-16-3。浅草、両国から近い立地となる。また、同地は、明治37(1904)年のたばこ製造専売制導入後、初期に設立されたたばこ製造工場。その後、所在・名称を少しずつ変えながら、現在もJT生産技術センターとして稼働している。日本のたばこ産業にとって重要かつ縁のある地域とのこと。開館時間は、10時~18時。休館日は、月曜日と年末年始。入館料は、大人100円、子ども50円。なお、特別展は別料金の設定を予定している。
2015年02月09日東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、大英博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーションは、大英博物館(英国・ロンドン)が所蔵する膨大なコレクションの中から厳選した100作品を展示する「大英博物館展 - 100のモノが語る世界の歴史」を開催する。開催期間は4月18日~6月28日(5月4日を除く月曜、5月7日は休館)、開場時間は9:30~17:30(金曜は20:00まで)。会場は東京都・上野の東京都美術館 企画展示室。入場料は一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円、中学生以下は無料(いずれも当日料金)。また、同展の公式サイトでは、現代を象徴するモノに投票する「あなたが選ぶ"101点目"」への一般投票を呼びかけている。投票期間は6月21日まで。同展は、最初期の石器から現代のクレジットカードに至るまで、さまざまな時代と地域のモノを"人類の文化遺産の殿堂"として大英博物館が所蔵する、約700万点にもおよぶ8つの全所蔵部門から、厳選された100作品を通して"世界の歴史"を辿ろうという試みだ。展示内容は、館長ニール・マクレガー氏が解説するBBCのラジオ番組を原案として作品を一部入れ替えて再構成されたもので、展示作品の中には、「ウルのスタンダード」や「ルイス島のチェス駒」など、教科書や人気映画でもお馴染みの歴史的な名品も含まれる。また、同展の関連企画として、現代を象徴し未来につながる歴史の1ページを飾るのにふさわしいモノに投票する「あなたが選ぶ"101点目"」の人気投票を実施している。投票ページには、パソコンやスマートフォン、3Dプリンタ、太陽光パネル、テレビ、デジタルカメラ、音声翻訳機、カーナビ、新幹線、宇宙船、人工臓器、カラオケ、インスタントラーメンなど多種多様なモノが例示されているが、これら以外にふさわしいと思うモノがあれれば、ユニークな提案として「その他」欄からほかのモノに投票することも可能だ。なお、投票結果は展覧会場と当サイトで随時発表されるとのことだ。なお、同展の公式サイト上では、みうらじゅん(イラストレーター)、ヤマザキマリ(漫画家)、堺雅人(俳優)、千宗屋(茶人)、壇ふみ(女優)といった各界の著名人が、同展出品の100作品の中から「わたしが選ぶ、この1点」としてお気に入りの作品への思いを語っている。
2015年02月04日東京国立博物館・高山寺・朝日新聞社は、4月28日~6月7日にかけて、東京国立博物館 平成館(東京都台東区)にて「特別展 鳥獣戯画京都 高山寺の至宝」を開催する。○高山寺の文化財なども公開京都市右京区の高山寺に伝わる「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」は、墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いたもので、国宝に指定されている。甲・乙・丙・丁と呼ばれる4巻に分かれており、「甲」ではウサギやサル、カエルたちが人間さながらに遊戯や儀礼を行う様子が描かれている。「乙」では、ウシやイヌといった身近な動物や、獅子や獏(ばく)などの霊獣が描かれている。「丙」では闘犬などの人々の遊戯の様子や、踊りを踊るカエルやサルなど、擬人化した動物たちの絵を見ることができる。「丁」では、人々の儀礼や祭礼の様子を描かれている。このたび全巻の修理を終え、現存する全ての鳥獣戯画を公開する。国内外に所蔵される断簡5幅も鑑賞できるという。そのほか、高山寺収蔵の文化財や仏教美術なども出展する。中興の祖として知られる明恵上人が愛した子犬の彫刻や、雌雄一対の鹿の木彫なども公開する。会期は前期・後期に分かれ、一部展示作品、および展示場面の変更を行う。「鳥獣戯画」は、全4巻の各前半部分を前期(4月28日~5月17日)、後半部分を後期(5月19日~6月7日)に展示する。開館時間は9時30分~17時。※金曜日は20時、土曜・日曜・祝休日は18時まで(入館は各閉館の30分前まで) 休館日は月曜日(5月4日は開館、5月7日は休館)。観覧料は、一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料。( )内料金は前売料金。前売券は2月1日~4月27日に販売する。価格は税込。※画像はすべて京都・高山寺蔵。
2015年01月15日「エルメス(HERMES)」とレザーの絆をテーマとしたエキシビション「レザー・フォーエバー」が12月2日から東京国立博物館 表慶館にて開催される。23日まで。このエキシビションは、馬具工房として生まれたエルメスによる革の歴史をたどるもの。バッグやオブジェなどの展示を時代と共に追うことで、職人達がものづくりを探求してきた姿を垣間見ることが出来る。会場ではアトリエの職人によるバッグ製作のデモンストレーションを開催。カッティングに始まり、縫製、ステッチなど、バッグの製作にかかわる技巧の数々が披露される。また、エキシビションの開催を記念した、特別バッグコレクションの展示も行われる予定。イベントの開催に先駆け、エルメスのアーティスティックディレクター務めるピエール=アレクシィ・デュマ氏は、「私は時折、祖先のティエリ・エルメスが、設立したばかりの1837年当時のパリのアトリエで、馬具に用いるレザーの香りを吸い込んだり触れたりしながら目を輝かせている姿を思い描く。その香りは今もなお私をわくわくさせるもの」とコメントしている。【イベント情報】エルメス「レザー・フォーエバー」会場:東京国立博物館 表慶館住所:東京都台東区上野公園13-9会期:12月2日から23日時間:9:30から17:00(3日から7日は20:00まで)休館日:月曜日入場無料(入場引き換え券を右記より取得の上、東京国立博物館正門の専用窓口にて携帯・スマートフォンの画面を提示)
2014年11月14日富士通は7月8日、博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque」の収蔵品管理情報の管理・公開機能を強化した「Musetheque V4」を提供開始すると発表した。Musethequeは、1999年に写真・動画・文書といった収蔵資料情報の統合管理と情報発信をサポートする、収蔵品管理システムとして提供が開始された。現在、国内約50ヵ所の国公立博物館、美術館、文書館などが利用している。新製品は、操作性の向上、スマートデバイスへの対応、管理できる項目やデータ管理の階層構造の柔軟性強化など、収蔵品管理業務の効率化と現場への柔軟な適用を実現するための機能を強化した。オプションとして、来館者用端末やインターネットへ公開する収蔵品情報を検索するための機能と標準的な画面デザインのパッケージを提供したことにより、信頼性の高い情報公開環境を、短期間で構築することが可能となった。また、学芸員が利用する情報登録などの業務用画面や情報公開用の画面に表示されるガイダンスや各種メッセージ、項目名などを日本語以外の言語に変更しやすいシステム構造にすることで、海外拠点からの情報発信やグローバルな情報公開などにも対応しやすくなった。同製品は三重県総合博物館に先行して導入されており、4月19日の同博物館開館日より本格的に運用されている。
2014年07月09日