東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、大英博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーションは、大英博物館(英国・ロンドン)が所蔵する膨大なコレクションの中から厳選した100作品を展示する「大英博物館展 - 100のモノが語る世界の歴史」を開催する。開催期間は4月18日~6月28日(5月4日を除く月曜、5月7日は休館)、開場時間は9:30~17:30(金曜は20:00まで)。会場は東京都・上野の東京都美術館 企画展示室。入場料は一般1,600円、学生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円、中学生以下は無料(いずれも当日料金)。また、同展の公式サイトでは、現代を象徴するモノに投票する「あなたが選ぶ"101点目"」への一般投票を呼びかけている。投票期間は6月21日まで。同展は、最初期の石器から現代のクレジットカードに至るまで、さまざまな時代と地域のモノを"人類の文化遺産の殿堂"として大英博物館が所蔵する、約700万点にもおよぶ8つの全所蔵部門から、厳選された100作品を通して"世界の歴史"を辿ろうという試みだ。展示内容は、館長ニール・マクレガー氏が解説するBBCのラジオ番組を原案として作品を一部入れ替えて再構成されたもので、展示作品の中には、「ウルのスタンダード」や「ルイス島のチェス駒」など、教科書や人気映画でもお馴染みの歴史的な名品も含まれる。また、同展の関連企画として、現代を象徴し未来につながる歴史の1ページを飾るのにふさわしいモノに投票する「あなたが選ぶ"101点目"」の人気投票を実施している。投票ページには、パソコンやスマートフォン、3Dプリンタ、太陽光パネル、テレビ、デジタルカメラ、音声翻訳機、カーナビ、新幹線、宇宙船、人工臓器、カラオケ、インスタントラーメンなど多種多様なモノが例示されているが、これら以外にふさわしいと思うモノがあれれば、ユニークな提案として「その他」欄からほかのモノに投票することも可能だ。なお、投票結果は展覧会場と当サイトで随時発表されるとのことだ。なお、同展の公式サイト上では、みうらじゅん(イラストレーター)、ヤマザキマリ(漫画家)、堺雅人(俳優)、千宗屋(茶人)、壇ふみ(女優)といった各界の著名人が、同展出品の100作品の中から「わたしが選ぶ、この1点」としてお気に入りの作品への思いを語っている。
2015年02月04日東京国立博物館・高山寺・朝日新聞社は、4月28日~6月7日にかけて、東京国立博物館 平成館(東京都台東区)にて「特別展 鳥獣戯画京都 高山寺の至宝」を開催する。○高山寺の文化財なども公開京都市右京区の高山寺に伝わる「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」は、墨線のみで動物や人物たちを躍動的に描いたもので、国宝に指定されている。甲・乙・丙・丁と呼ばれる4巻に分かれており、「甲」ではウサギやサル、カエルたちが人間さながらに遊戯や儀礼を行う様子が描かれている。「乙」では、ウシやイヌといった身近な動物や、獅子や獏(ばく)などの霊獣が描かれている。「丙」では闘犬などの人々の遊戯の様子や、踊りを踊るカエルやサルなど、擬人化した動物たちの絵を見ることができる。「丁」では、人々の儀礼や祭礼の様子を描かれている。このたび全巻の修理を終え、現存する全ての鳥獣戯画を公開する。国内外に所蔵される断簡5幅も鑑賞できるという。そのほか、高山寺収蔵の文化財や仏教美術なども出展する。中興の祖として知られる明恵上人が愛した子犬の彫刻や、雌雄一対の鹿の木彫なども公開する。会期は前期・後期に分かれ、一部展示作品、および展示場面の変更を行う。「鳥獣戯画」は、全4巻の各前半部分を前期(4月28日~5月17日)、後半部分を後期(5月19日~6月7日)に展示する。開館時間は9時30分~17時。※金曜日は20時、土曜・日曜・祝休日は18時まで(入館は各閉館の30分前まで) 休館日は月曜日(5月4日は開館、5月7日は休館)。観覧料は、一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料。( )内料金は前売料金。前売券は2月1日~4月27日に販売する。価格は税込。※画像はすべて京都・高山寺蔵。
2015年01月15日東京・新宿の文化学園服飾博物館は、「時代と生きる ―日本伝統染織技術の継承と発展―」展を開催する。期間は12月17日から2月14日まで。会場には江戸時代後期の絞り染めや、昭和時代の小紋や友禅染めなど、資料的にも高い価値を持つ数々の着物や帯が展示される。江戸時代に確立され、明治の産業革命を経て、現代へと受け継がれてきた日本の染織技術。時代を追った展示と共に、画像や動画も用いられ、その歴史を紐解くような展示になりそうだ。【イベント情報】「時代と生きる ―日本伝統染織技術の継承と発展―」展会場:文化学園服飾博物館住所:東京都渋谷区代々木3-22-7新宿文化クイントビル会期:12月17日から2015年2月14日時間:10:00から16:30休館日:日曜日、祝日、12月27日から1月4日入場料:一般500円大高生300円小中生200円
2014年12月12日「エルメス(HERMES)」とレザーの絆をテーマとしたエキシビション「レザー・フォーエバー」が12月2日から東京国立博物館 表慶館にて開催される。23日まで。このエキシビションは、馬具工房として生まれたエルメスによる革の歴史をたどるもの。バッグやオブジェなどの展示を時代と共に追うことで、職人達がものづくりを探求してきた姿を垣間見ることが出来る。会場ではアトリエの職人によるバッグ製作のデモンストレーションを開催。カッティングに始まり、縫製、ステッチなど、バッグの製作にかかわる技巧の数々が披露される。また、エキシビションの開催を記念した、特別バッグコレクションの展示も行われる予定。イベントの開催に先駆け、エルメスのアーティスティックディレクター務めるピエール=アレクシィ・デュマ氏は、「私は時折、祖先のティエリ・エルメスが、設立したばかりの1837年当時のパリのアトリエで、馬具に用いるレザーの香りを吸い込んだり触れたりしながら目を輝かせている姿を思い描く。その香りは今もなお私をわくわくさせるもの」とコメントしている。【イベント情報】エルメス「レザー・フォーエバー」会場:東京国立博物館 表慶館住所:東京都台東区上野公園13-9会期:12月2日から23日時間:9:30から17:00(3日から7日は20:00まで)休館日:月曜日入場無料(入場引き換え券を右記より取得の上、東京国立博物館正門の専用窓口にて携帯・スマートフォンの画面を提示)
2014年11月14日富士通は7月8日、博物館・美術館・デジタルアーカイブシステム「FUJITSU 文教ソリューション Musetheque」の収蔵品管理情報の管理・公開機能を強化した「Musetheque V4」を提供開始すると発表した。Musethequeは、1999年に写真・動画・文書といった収蔵資料情報の統合管理と情報発信をサポートする、収蔵品管理システムとして提供が開始された。現在、国内約50ヵ所の国公立博物館、美術館、文書館などが利用している。新製品は、操作性の向上、スマートデバイスへの対応、管理できる項目やデータ管理の階層構造の柔軟性強化など、収蔵品管理業務の効率化と現場への柔軟な適用を実現するための機能を強化した。オプションとして、来館者用端末やインターネットへ公開する収蔵品情報を検索するための機能と標準的な画面デザインのパッケージを提供したことにより、信頼性の高い情報公開環境を、短期間で構築することが可能となった。また、学芸員が利用する情報登録などの業務用画面や情報公開用の画面に表示されるガイダンスや各種メッセージ、項目名などを日本語以外の言語に変更しやすいシステム構造にすることで、海外拠点からの情報発信やグローバルな情報公開などにも対応しやすくなった。同製品は三重県総合博物館に先行して導入されており、4月19日の同博物館開館日より本格的に運用されている。
2014年07月09日東京国立博物館、上海博物館、日本経済新聞社、毎日新聞社は10月1日~11月24日、東洋館リニューアルオープン記念 特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」を開催する。中国でも最大規模の収蔵を誇る上海博物館。同展は、その中から、宋・元時代から明・清時代まで、約千年に渡る中国絵画を代表する名画を一堂に展示するものとなる。初公開、一級文物をふくむ40件もの名品によって、五代・北宋から明清にいたる中国絵画の流れを辿ることのできる機会となるという。中国の絵画史は、宋・元時代に文人たちの高潔な精神を体現した文人画が生まれ、元末四大家(げんまつしたいか)と呼ばれる4人の文人画家の活躍で頂点を迎えた。今回はこのうち、中国文人画の最高峰と讃えられる倪瓚(げいさん)の代表作「漁荘秋霽図軸(ぎょそうしゅうせいずじく)」、および王蒙(おうもう)の代表作「青卞隠居図軸(せいべんいんきょずじく)」を展示。四大家の作品は日本では所蔵されておらず、観覧できる貴重な機会となる。明代には、元代の文人画を継承する呉派と、宮廷画家の系譜に属する浙派(せっぱ)とが対峙。その2つの流派の代表作、呉派の首領・文徴明(ぶんちょうめい)「石湖清勝図巻(せっこせいしょうずかん)」と、李在(りざい)「琴高乗鯉図軸(きんこうじょうりずじく)」を展示する。また、それら二派の正統派山水に反発して、奇抜な造形を好んだエキセントリックスクール(奇想派)代表的画家・呉彬(ごひん)「山陰道上図巻(さんいんどうじょうずかん)」を全巻公開する。開催日時は、10月1日~11月24日 9時30分~17時(入館は閉館の30分前まで)。ただし、会期中の金曜日および11月2日、3日は20時まで、4日は18時まで。また会期中、作品の展示替えを行う。前期:10月1日~27日、後期:10月29日~11月24日。会場は、東京国立博物館 東洋館8室(東京都台東区上野公園13-9)。観覧料金は、一般600円、大学生400円。総合文化展観覧料で観覧可能となる。高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料。その他、詳細は同館Webページを参照のこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年10月01日東京都江戸東京博物館では、3月12日~5月6日にかけて、江戸東京博物館開館20周年記念 2013年NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」を開催する。同展は2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」と連動し、ドラマの主人公で会津出身の「新島八重」の生涯を紹介するもの。同時代の資料や新島八重ゆかりの品々約200点を展示する。戊辰(ぼしん)戦争の敗戦から立ち上がる人々の姿を通し、震災復興へのメッセージを伝える展覧会となっている。展示は、「プロローグ」、第一章~第五章、「エピローグ」という構成。第一章「会津の教え」では、八重の育った城下町の様子や、会津藩の教えを示す多彩な資料を見ることができる。第三章「会津籠城」では、八重が戦った戊辰戦争の激戦を物語る数々の資料を展示する。第四章「古都復興 - 覚馬と襄 - 」では、新島旧邸を再現するほか、八重ゆかりの品々を展示。第五章「ハンサムウーマンへ」では、八重の夫となる新島襄(にいじま じょう)が八重に心惹(ひ)かれた「内なる美」について探る内容となっている。同展は3月12日~5月6日に開催。時間は9時30分~17時30分(土曜日は19時30分まで、入館は閉館の30分前まで)。休館日は毎週月曜日(ただし、3月25日、4月29日、5月6日は開館)。観覧料は当日券一般は1,300円、大学生・専門学校生は1,040円、高校生・65歳以上は650円。また、同展は東京で開催した後、福島県立博物館で5月17日~7月3日に、京都府京都文化博物館で7月13日~9月1日に巡廻(じゅんかい)する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月21日原鉄道模型博物館とカップヌードルミュージアム、京浜急行電鉄は13日より2013年3月31日まで、「横浜1DAYきっぷ限定! 原鉄道模型博物館・カップヌードルミュージアムからのプレゼントキャンペーン」を実施する。同キャンペーンは期間中、原鉄道模型博物館およびカップヌードルミュージアムへ入館の際に「横浜1DAYきっぷ」を提示すると、各施設の入り口にてプレゼントがもらえるというもの。「横浜1DAYきっぷ」は、泉岳寺駅を除く京急線各駅で購入可能。発売金額は、品川駅から1,090円、横須賀中央駅からは1,040円。原鉄道模型博物館では、同博物館所蔵の貴重な模型の写真カード「オリジナルトレーディングカード2枚セット」(非売品・全31種類)、カップヌードルミュージアムでは「チキンラーメン1食」がそれぞれプレゼントされる。また、キャンペーン開始日となる13日には、「合同横浜駅PRキャンペーン」として、京急線横浜駅中央改札内においてそれぞれのマスコットキャラクター、カップヌードルミュージアムの「カップヌードルくん」、チキンラーメンの「ひよこちゃん」、京急の「けいきゅん」が登場しキャンペーンを告知する。「合同横浜駅PRキャンペーン」の実施日時は、12月13日13時~15時。実施場所は、京急線横浜駅中央改札内にて。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月07日博物館というと敷居が高くてアカデミックなようですが、実はそうでもありません。中には楽しく、興味深く、物見遊山感覚で行ける博物館もあります。日本各地にある一風変わった博物館を紹介します。■『博物館網走監獄』監獄を体験しよう!北海道網走にある博物館です。網走刑務所跡を保存して博物館にしたものです。明治45年から昭和59年まで実際に使われた獄舎を見学できるなど、観光客が多く訪れる博物館です。現在の網走刑務所で出されている食事を体験できる「体験監獄食」も人気です。網走に行ったらぜひ入獄してみましょう!『博物館網走監獄』■『柿博物館』建物が派手すぎる!奈良県にある博物館です。柿は奈良県の名産品で、大和朝廷の時代から栽培されているのです。この柿博物館では柿栽培に関する研究成果を展示しています。傑作なのは建物がオレンジ色の柿型をしていることで、近くで見るとその派手さに目がチカチカしますよ(笑)。『柿博物館』■『二上山博物館』古代の石の産地です!奈良県香芝市にある博物館。二上山はふたこぶラクダの背中のような形の山で、古代から名石の産地として知られています。石器の材料となった「サヌカイト」、ひつぎに使用した「二上山凝灰岩」、研磨剤用の「金剛砂」の三種の石が採掘されました。二上山博物館はこの石にちなんだ展示を行っています。地味ですが古代のロマンを感じさせる博物館です。『二上山博物館』■『消防博物館』親子で楽しい消防車の展示「火事とけんかは江戸の華!」なんて言われます。江戸の昔から江戸は火事の多い街でした。そのせいでしょうか消防博物館は東京の四谷三丁目、四谷消防署と同じ場所にあります。消防車やヘリコプターの運転席に座れたりするので、親子で楽しめます。パパの方が目を輝かしていることも(笑)。入場料は無料です。消防博物館■『牛の博物館』牛と人間の深いかかわり!岩手県奥州市にあります。日本で唯一の牛の博物館。全国的に有名な『前沢牛』をはぐくんだ土地にある博物館なので展示にも気合が入っています。なんでも牛と人間のつきあいは約8,000年前から始まったそうで、その長い歴史を生物学、人文科学的に紹介する展示を行っています。『牛の博物館』■『明治大学博物館』鉄の処女に貞操帯もありますこの博物館の見どころは何と言っても刑事部門(Criminal Materials)。数々の拷問道具が観覧者を待っています。有名な「鉄の処女」の実物、江戸時代の笞打(むちうち)、石抱(いしだき)、海老責(えびぜめ)などの拷問の実物大展示などが見られます。ギロチンもあります。首筋に寒気が走りますよ(笑)。『明治大学博物館』■『目黒寄生虫館』寄生虫ならココいまさら紹介するのも恥ずかしいぐらいの、あまりにも有名な寄生虫の博物館。「どこまで長いんだ!」というサナダムシの標本など、嫌いな人なら身の毛もよだつ展示が見られます。最近ではミュージアムグッズにも注力されています。浮き出す加工でイヤなリアルさ、サナダムシTシャツなどが購入できます(笑)。『目黒寄生虫館』■『竹中大工道具館』大工道具の素晴らしき世界竹中工務店が神戸に1984年に開館。大工道具にスポットを当てたおそらく日本で唯一つの博物館です。収集された大工道具はなんと約25,000点。日本のみならず海外の、例えばイランやネパールなどの珍しい大工道具も見られます。趣味がDIYという人にお薦めします!『竹中大工道具館』■『パチンコ博物館』パチコン、スロットの名機がズラリおそらく日本で唯一のパチンコの博物館。最初は上野にあったのですが千葉に移転しました。昭和初期から現代までのパチンコの実機、スロットの実機がずらっと並んでいます。説明されなければ普通のパチンコ屋のようです(笑)。パチンコファンなら名機の前で立ち止まって「あったあった!」と懐かしんでしまうことウケアイです。クルマがないとちょっと行きにくいところにあります。『パチンコ博物館』高橋モータース@dcp)
2012年12月01日トリップアドバイザーはこのほど、「トリップアドバイザー・バケットリスト」にて、「死ぬまでに行ってみたい 世界の奇妙な博物館 18選」を公開した。「バケットリスト(Bucket List)」とは、英語の口語表現で「死ぬまでにやっておきたいことの一覧」という意味。同社のバケットリストは、死ぬまでに一度は訪れてみたい世界の観光スポットをテーマごとにまとめ、定期的に発表している。第10回となる今回は、世界各国のちょっと変わったコレクションが見られる博物館を集めた。トイレのフタに鉄条網、地下道に寄生虫と、さまざまなジャンルをカバーする珍博物館を厳選し、旅行者から投稿された豊富な写真とともに紹介している。今回、第1位に輝いたのは「ペッツ博物館」( アメリカ/カリフォルニア州バーリンゲーム)。1927年にオーストリアで生まれたお菓子ペッツのディスペンサーを展示。キティちゃんやガンダムのシリーズもある。第2位は「トイレットシート博物館」(アメリカ/テキサス州アラモハイツ)。バーニー・スミス氏が30年以上にわたり制作してきた、1,000点を超えるトイレのシートのデコレーション作品を展示する。第3位には「塩こしょう入れ博物館 」(アメリカ/テネシー州ガトリンバーグ)が入った。さまざまなデザインの塩こしょう入れが2万種類以上。中には1500年代頃のアンティーク塩こしょう入れもある。第4位は「バータ靴博物館」(カナダ/オンタリオ州トロント)。ここでは、古代エジプトの靴から20世紀のセレブが履いていた靴まで、世界の靴の歴史がわかる。第5位にはパリの隠れた観光スポット「パリ下水道博物館」(フランス/パリ)が入った。実際の下水道施設を使った展示で、まさにパリの足下を体感できる第6位の「サモワール博物館」(ロシア/トゥーラ)では、ロシアやスラブ諸国、西アジアなどで、主に紅茶を飲むために使われる、サモワールと呼ばれる道具を展示する。以下、第7位 「インスタントラーメン発明記念館」(日本)、第8位「スパム博物館」(アメリカ)、第9位は有名な「目黒寄生虫館」(日本)、第10位は蝋人形の「マダムタッソー」(イギリス/ロンドン)と続く。各博物館の口コミや解説、11位以下の順位は「トリップアドバイザー・バケットリスト」ページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月29日三井不動産はこのほど、世界最大級の鉄道模型博物館「原鉄道模型博物館」を報道公開した。横浜駅から徒歩5分の横浜三井ビルディング2階にあり、開業は7月10日。約1,700平方メートルのうち、展示スペースは約1,200平方メートル。「原コレクション」の鉄道車両模型約6,000両のうち、約1,000両を展示。市販の鉄道模型より大きい1番ゲージ(約1/32)サイズとしては世界最大規模のジオラマを設置したほか、横浜の今昔を再現したHOゲームのジオラマも用意した。ここに展示収蔵された車両のほとんどが、神戸市在住の原信太郎(はら・のぶたろう)氏のコレクションだ。同氏は1919年東京生まれで、幼少時から鉄道に興味を持ち、13歳で鉄道模型車両を自作。18歳で模型鉄道「シャングリ・ラ鉄道」を自宅に「開設」。鉄道技術を学びたい一心で東京工業大学に進み、海外の鉄道を見聞したいと数カ国語を会得したとのこと。これまでにのべ380カ国を訪問し、10万枚の写真、約440時間のフィルムを撮影した。鉄道模型は実地取材や実物の設計図をもとに作られた精巧な「工芸品」。世界で1両だけ、しかも実物は現存しないという車両も多く、国内外の鉄道ファンに「原コレクション」「シャングリ・ラ鉄道博物館」として知られている。しかし公開の機会はほとんどなく、「幻の博物館」ともいわれていた。三井不動産によれば、日本の鉄道発祥の地、横浜で、日本の鉄道140年を記念する年に開館する同博物館は、「鉄道趣味界、鉄道界、博物誌にとって歴史的、世界的な価値がある」という。「第一展示室」は、原氏が関東大震災で被災しながらも抱えて逃げたという電車の玩具や、小学6年生のときに初めて作った電気機関車をはじめ、室内まで作りこんだオリエント急行の食堂車、戦前の箱根登山鉄道の電車などを展示。「第ニ展示室」はOゲージ以上の鉄道車両を、時代や地域、歴史のテーマごとに展示している。原コレクションの多くはヨーロッパ型だが、同博物館では日本の車両の比率を上げているとのことだ。「第三展示室」は乗り鉄としての原氏のコレクションを紹介する。東海道新幹線「ひかり」の1番きっぷ、伊豆急行開業時の1番きっぷ、特別に許可をもらってドイツで電気機関車を180km、約1時間も運転したときなど、さまざまな旅の様子を紹介。オークションで落札したという世界でひとつだけの「ヴッパタール懸垂電車」が興味深い。第二展示室入口の通路には、原氏の半生と鉄道史を重ねた年表があり、第三展示室とジオラマ室を結ぶ通路にはHOゲージ車両のコレクションや実物の鉄道プレート、マスターコントローラーを展示する。「いちばんテツモパーク」は同館の最大の見せ場といえるだろう。約310平方メートルの1番ゲージのジオラマだ。中央にフランスのリヨン駅をイメージした駅舎を置き、全体的にヨーロッパ風の風景でまとめられている。鉄道ジオラマで寂しくなりがちな上空にはロープウェーが行き交い、街にも多数の人形が配置され、遊び心や物語性を演出している。鉄道ファンならずとも見入ってしまう空間だ。鉄道模型ファンなら壁にも注目。原信太郎氏のこだわりである「鉄の車輪と鉄のレール」「架線終電」などの技術的な側面を、実物や液晶画面で解説する。原氏の作業場を再現した様子は、男性なら誰もが憧れる「秘密基地」のようだ。順路の最後には、HOゲージの「横浜ジオラマ」がある。現在の桜木町駅のそばにかつてあった鉄道開業時の横浜駅を配置。高架区間を京浜東北線の電車が走り、地上を開業時の1号機関車がマッチ箱のような客車をつないで走る。馬車道や中華街なども賑やかに再現し、横浜の今と昔を演出している。「多目的ルーム」では企画展や映画上映などが行われる。開館から9月2日までは「開館特別企画完全に実車を再現した精密成功な電気機関車 FS E626展」を開催する。イタリア国鉄の電気機関車の模型で、部品レベルまで実車を再現。パンタグラフだけで650個、全体で9,000個の部品を、すべてリベットとビスで組み立てたという。館内に記念品などを販売する場所はないが、1階には開館に合わせて「天賞堂 みなとみらい店」がオープンする。天賞堂は原鉄道模型博物館のジオラマ展示などで協力しており、店内では各種鉄道模型のほか、原コレクションを紹介する写真集やDVDも販売するとのこと。同館のグッズも検討中という。原慎太郎博物館は7月10日にオープン。毎週火曜日が休館日(祝日の場合は翌営業日に振替。今年7~8月と来年のゴールデンウィークは無休)。開館時間は11:00~18:00(入館は17:30まで)。入館料は大人1,000円、中高生700円。4歳以上500円。なお、当初は7月10日から16日までを完全予約制としていたが、当日券も販売するとのこと。すでに予約券を持っている場合は並ばずに入館できる優先入場券となる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日気仙沼の食堂を復活させる復興プロジェクトとして、新横浜ラーメン博物館に気仙沼「かもめ食堂」が、2月2日(木)復活開店する。 「かもめ食堂」は、昭和17年に気仙沼市で創業した老舗の食堂。昭和30年頃からラーメン展開を始め地元客に愛され続けた食堂だったが、平成18年4月後継者不在を理由に惜しまれつつも閉店。そして、昨年3月11日、東日本大震災の津波により店舗跡が全壊してしまった。そんな誰もが知っている気仙沼のシンボル「かもめ食堂」の復活を通して、震災前の平和な気仙沼を取り戻そうと立ち上がったのが、料理人の千葉憲二氏。日本料理の名店、銀座「江島」で料理長まで登りつめた、気仙沼出身の千葉氏が作る復活メニューは、気仙沼ラーメン 潮味など。味は当時の「かもめ食堂」のものではないが、気仙沼らしさを前面に出した復興への想いがつまったものになっている。気仙沼ラーメン 潮味 かもめの玉子(半熟煮玉子)入り ¥900この力強い復興への希望の味を、一杯いかがだろうか。お問い合わせ: 新横浜ラーメン博物館
2012年01月20日絵画や彫刻など、美術館や博物館が海外から展覧会のために借りる美術品損傷リスクを国が補償する法案について、開会中の臨時国会に政府が提出することになりそうだ。これは朝日新聞が報じたもの。画像:kubotake’s photostreamこれまで展覧会を開く主催者は、事故や地震などによる損壊に備え、掛け捨て保険を掛けている。しかし近年は、美術品の評価額が国際的に高騰し、またテロなどによる保険料率自体も上昇しているため、展覧会の規模縮小や開催すら断念する事例が生じているという。海外へ出かけずとも著名作品の鑑賞が可能に!このため、菅首相が20日の参院決算委員会で、「制度の内容が固まり次第、法案を国会に提出していきたい」と、提出を急ぐ姿勢を示したもので、来年4月の施行を目指しているとのこと。この内容は、被害額が50億円を超える(最大1千億円までの)部分については国が補償し、これ以下の被害は展覧会主催者が民間保険でまかなうため、国の負担額は最大950億円となる。また補償対象の展覧会は、文化審議会の意見を踏まえ、国公立の施設に限らず年10件程度を選ぶ予定とのこと。美術館の負担が軽くなれば、世界的に著名な作品の展覧会を地方でも行われ易くなるため、わざわざ海外へ出かけずとも作品を鑑賞することができることになりそうだ。
2010年10月22日クリント・イーストウッドがニューヨークのアメリカ映像博物館から、これまでの功績を表彰され、1日にパリス・シアターで最新監督作『インビクタス/負けざる者たち』の特別上映とガラ・ディナーが開催された。今年で25回目となる映像博物館の表彰は、過去にアル・パチーノ、ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、トム・ハンクス、マーティン・スコセッシ、スティーヴン・スピルバーグといった人々が受賞している。監督30作目となる『インビクタス/負けざる者たち』は90年代の南アフリカ共和国を舞台に、ネルソン・マンデラ大統領と自国開催のワールドカップ制覇を目指すラグビーの同国代表チームの白人キャプテンの実話を映画化したもので、マンデラをモーガン・フリーマン、キャプテンのフランソワ・ピナールをマット・デイモンが演じる。パリス・シアターにはイーストウッドと主演2人が出席。ほかに『ミリオン・ダラー・ベイビー』のヒラリー・スワンク、『ミスティック・リバー』のケヴィン・ベーコンとマーシャ・ゲイ・ハーデンら、過去作のキャストたちが招待され、イーストウッドを祝福した。(text:Yuki Tominaga)© AFLO■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開■関連記事:クリント・イーストウッド、フランスの勲章を2度目の受勲
2009年12月03日COBS ONLINEが会員1,010名に対して、2009年8月18日から8月24日にかけて「美術館に関するアンケート」を実施した。■20代が美術館・博物館代として使うのは月に1,500円弱「あなたは普段美術館や博物館に行きますか?」と聞いたところ、「よく行く」と答えた人が4.8%、「たまに行く」と答えた人が27.0%だった(図1)。今回は、これら合計した31.8%、321人の回答をまとめる。「美術館・博物館代として月にいくら使いますか?」と聞くと、「1,000~1,500円未満」という答えがもっとも多く34.3%、次いで「1,000円未満」19.6%、「1,500~2,000円未満」19.3%となった(図2)。さらに、「展覧会のパンフレットはいくらまでなら気軽に買えますか?」と聞くと、「2,000~3,000円未満」が26.3%、「1,000~1,500円未満」22.5%となった(図3)。企画展であれば、パンフレットは2,000円前後のものが多いので、「2,000~3,000円未満」でパンフレットを買う人の場合は、比較的多くの展覧会が予算内であるが、「1,000~1,500円未満」でしか買わないという考えの人には、やや高く感じられるであろうことが分かる。「どんなジャンルの展示が好きですか?」と尋ねると、「ヨーロッパ絵画」が43.9%ともっとも多くなった(図4)。それ以外は「モダンアート」15.0%、「古代歴史系」12.5%、「科学系」10.6%となった。■阿修羅展が全国で人気「あなたが最近行った美術館・博物館とその展覧会名を教えてください」(複数回答)と聞くと、以下のコメントが集まった。同じ博物館でも、違う展示を挙げるといった人などそれぞれであった。京都市立美術館:ルーブル美術館展(女性/23才/年収:300~400万円未満)東京国立博物館:阿修羅展(女性/25才/年収:200~300万円未満)九州国立博物館:阿修羅展(男性/24才/年収:400~500万円未満)パシフィコ横浜:海のエジプト展(男性/25才/年収:300~400万円未満)Bunkanura ザ・ミュージアム:奇想の王国 だまし絵展(女性/25才/年収:200~300万円未満)国立科学博物館:菌類のふしぎ~きのことカビと仲間たち~(女性/27才/年収:300~400万円未満)東京都現代美術館:メアリー・ブレア展(女性/25才/年収:200万円未満)東京都美術館:トリノ・エジプト展 -イタリアが愛した美の遺産-(女性/29才以上/年収:500万円以上)COBS ONLINE会員アンケート「美術館に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年8月18日~8月24日、集計人数:1,010名、美術館に行く習慣のある人321名)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月09日