『ラブ&ピース』も大ヒット公開中の園子温監督が、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜をトリプルヒロインに、大ベストセラー小説を映画化した『リアル鬼ごっこ』。11日の公開を目前に控え、ヒロインたちが鬼から逃げる、 “ガチ”な全力疾走の場面写真が到着した。2001年に“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという、斬新でインパクトの強い設定で中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こした山田悠介の原作小説を、鬼才・園監督が新たに生まれ変わらせた本作。標的は全国の“JK”=女子高生!誰が、何のために追ってくるのか、全く分からないままに命を狙われ、死闘を繰り広げるヒロインたちを、トリンドルさん、篠田さん、真野さんがそれぞれ熱演する。今回到着したのは、3人の命懸けの全力疾走シーン。ミツコ(トリンドル玲奈)は血まみれのセーラー服を着て悲愴な面持ちで、ケイコ(篠田麻里子)はウエディングドレスをふり乱しながら、いづみ(真野恵里菜)はマラソンウェアで眉をしかめながらという、三者三様の“逃げ様”が披露されている。谷島正之プロデューサーは「もともとこのシリーズは、不条理な理由で鬼から“逃げる”物語。なので“走る”映像、切迫した速度がポイント」だと考え、「“感情が伴った走るシーン”を撮れる」ということで園監督に白羽の矢を立てたとのこと。「彼の映画は、つねに走ります。そこには理由があり、感情があり、物語があります。本作は全編“走り続ける”映画なので、彼の映画に毎回現れるような躍動するシーンが飛び出す事に期待しました」と語っている。そのエネルギッシュでオリジナリティあふれる作品が、海外でも高い評価を得ている園監督が、原作をあえて読まずに「何かが何かに追われる」という設定だけを活かした完全オリジナル脚本として作り上げたという本作。一度乗ったら降りられない“恐怖のジェットコースタームービー”をぜひ劇場で体感してみて。映画『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年07月02日『闇金ウシジマくん』「銭の戦争」に続く、裏金融作品『闇金ドッグス』が8月1日(土)より公開されることが決定。この度、TBSの新ドラマ「ホテルコンシェルジュ」に出演する山田裕貴を始め、共演の高岡奏輔、冨手麻妙からコメントが到着した。若くしてヤクザの親分に成上った安藤忠臣(山田裕貴)は、手下の為に足を洗う事になった。その上、仕事上付き合いのあった闇金業者の小中高志(高岡奏輔)からも追い込みをかけられる始末。ふんだり蹴ったりの忠臣は、小中から、債券の回収の術を学び、自分も闇金になろうと決心する。そして、地下アイドル“けろリズム”(冨手麻妙・紗綾)をこよなく愛するキモヲタニートが客となるのだが、借金の回収に苦戦する。一方、“けろリズム”のえりなは、悪徳事務所社長(津田寛治)に良いようにやられ、イベントやCD発売の度に高額な金銭を要求されていた。なんとしてでもアイドルを続けたいえりなもまた闇金に手を出していた…。定番のシリーズ「ミナミの帝王」、「ナニワ金融道」シリーズなどテレビドラマや大型映画では描ききれない、闇の世界をこの作品では逃げる事なく描いていく本作。『ライヴ』で映画初主演を務め、『ホットロード』『ストロボエッジ』など大ヒット作品に立て続けに出演し、2015年ブレイク必至の実力派俳優・山田裕貴が主演を務める。共演に、『クローズZERO』シリーズや『ROOKIES』、最近では「テミスの求刑」(WOWOW)に出演するなど幅広く活躍する高岡奏輔。そして元「AKB48」研究生で近年では『新宿スワン』『リアル鬼ごっこ』『みんな!エスパーだよ!』と園子温監督作品の常連である冨手麻妙が地下アイドルを熱演する。以下、キャスト陣コメント■山田裕貴(安藤忠臣役)今回『闇金ドッグス』という新シリーズで主役演じることができ本当に嬉しいです。自分がまだ普通の高校生だったころにどんぴしゃだったTVや映画の作品で見ていた高岡奏輔さんとの1対1のお芝居は、正直武者震いが止まりませんでした。■高岡奏輔(小中高志役)当然ですが、兎に角お金にまつわるエピソードが散りばめられていますから、台本を通しても目がグルグル、頭も使って、この期間はお金の国の受験生のようでした。1度足を踏み入れてしまうと、抜けられない世界のようです。怖い怖い。そんな怖くて、どうしようもない人達の日常をほんの少しだけ切り取って皆さんにお届けします。■冨手麻妙(けろリズム・えりな役)とにかく売れるために、一生懸命アイドルをやっている「姫野えりな」を演じさせていただいたのですが、自分が過去にアイドル活動をしていたという経験もあって、撮影中はそのときの自分にタイムスリップしたかのような感覚でした。「姫野えりな」「冨手麻妙」どっちが本当の自分なのか分からなくなる瞬間もあったり(笑)。驚くほどリアルで生々しい映画です。ズルしないで、真面目に生きましょうね!そのほか、津田寛治、古澤裕介、紗綾、青木玄徳らが集結。誰にでも訪れるかも知れない、金にまつわるトラブル。堕ちていく男と女。目を背けたくなる暴力。欲望に蠢く人間たち…リアルな修羅場を容赦なく活写する。『闇金ドッグス』は8月1日(土)より 新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月30日俳優の染谷将太が主演を務める園子温監督作『映画 みんな!エスパーだよ!』(9月4日公開)のポスタービジュアルが30日、公開された。本作は、漫画家・若杉公徳の同名漫画を原作に、2013年4月よりテレビ東京で連続ドラマ化された『みんな!エスパーだよ!』の劇場版。映画では主人公・嘉郎(染谷)らチームエスパー以外にも、超能力に目覚めた者が多数存在することが明らかとなる。染谷をはじめ、真野恵里菜、池田エライザ、マキタスポーツ、安田顕、神楽坂恵、高橋メアリージュン、サヘル・ローズ、今野杏南、星名美津紀、篠崎愛、冨手麻妙、清水あいり、星名利華らが出演する。公開されたポスターでは、荒廃した街を背景にチームエスパーの面々ら主要キャラクターが集合し、世界の危機に立ち向かう勇ましい姿が描かれている。さらに、真野、池田、高橋、神楽坂らが美脚を披露するとともに、「この夏、童貞が"恋をして"世界を救う。」というメッセージが大きく掲げられ、作品の見どころである妄想と恋愛の入り交じった青春劇を予感させる内容に仕上がっている。(C)若杉公徳/講談社(C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会
2015年06月30日映画『リアル鬼ごっこ』の試写会が、映画の中で“鬼”に追われることになる女子高生(JK)限定で6月29日(月)に開催。トークゲストとして、いま中高生の間で高い人気を誇り「全国のJKの理想の彼氏」とも言われるモデルの大倉士門が登壇した。特定の対象を鬼が狩るという“鬼ごっこ”の恐怖を描く人気シリーズの最新作で鬼才・園子温がオリジナル脚本で製作。全国の女子高生たちを謎の鬼たちが追いかけ、駆逐していく恐怖を描き出す。ファッション誌「Popteen」のアンケートで「中高生が選ぶイケメンモデルNO.1」の座に輝く大倉さんの登場を前に客席を埋め尽くしたJKたちのテンションはハイ!あちこちから「ヤバい!ヤバい!ヤバい!」という声が聞こえ、大倉さんが颯爽と登場すると会場は悲鳴のような歓声が響き渡る。ひと足先に映画を鑑賞した大倉さんは映画について「率直に言って、メッチャ怖い!どうする?メッチャ怖いで(笑)」と鑑賞前のJKたちをビビらせるが「次から次へとジェットコースターみたいにいろんな頃が起きて、目ん玉がこんなに広がった!」と大きな目をさらにギョロリと広げ、会場は笑いに包まれる。劇中のJKたちのようにいま、大倉さんが「追われている」ものを尋ねると「いま、まさに試験期間です。7月に大学の試験があるんで、勉強に追われていて、はよ終われ!と思うけど、試験期間に限って部屋の掃除とかしたくなる(笑)」と語り、JKたちの「わかるー!」という反応に「わかる?わかる?おれもJKの仲間入りしようかな(笑)?」と会場をわかせた。本作を誰と見たいか?という質問には「友達3~4人とか大人数で見たい。お化け屋敷やアトラクションを楽しむ感じで」と語る一方で、JKに対しては「男の人と見てほしい!」と提案。その心は「ハラハラドキドキが続くので、男の人を試せます」と一緒に見ることで男性の肝っ玉の大きさを測ることができるとニヤリ。「腕にしがみついてもいい!」とノリノリでJKたちを煽っていた。さらに、大倉さんには劇中の鬼に負けじとJKたちに悲鳴をあげさせてほしいという難題が!大倉さんは、女子から告白されたというシチュエーションを設定し「お前、おれのこと“好き”なの?おれはお前のこと“愛してる”けど…」というオラオラな王子のようなセリフを炸裂させる!JKたちの反応は――?一拍置いて、笑いと共に微妙な悲鳴が上がり、これには大倉さんも苦笑!「JK怖い(苦笑)!」と漏らし、会場は再び笑いに包まれた。『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年06月30日俳優の長谷川博己が6月27日(土)、東京・TOHOシネマズ新宿で行われた主演作『ラブ&ピース』の初日舞台挨拶に登壇し、「これからも『ラブ&ピース』の精神で生きていきたい」と宣言。願いがかなうなら「優等生的な答えですが、やっぱり世界平和」と語った。長谷川さんが演じるうだつの上がらないサラリーマンが、偶然出会った不思議なミドリガメに導かれ、人気絶頂のロックスターに転身するというファンタジックなラブストーリー。舞台挨拶には長谷川さんをはじめ、共演する麻生久美子、西田敏行、マキタスポーツ、園子温監督が出席。一度はあきらめた願いをかなえる主人公にちなみ、「不動産がほしい」(麻生さん)、「世界平和と不動産」(西田さん)、「去年生まれた双子の子育てを誰にが手伝ってほしい」(マキタさん)、「早く子どもが欲しい」(園監督)と各々の“願い”を語った。25年前に自身が書き上げたオリジナル脚本を映画化した園監督は、「ずっと地下に沈んでいた台本を、(映画として)ようやく皆さんにお披露目できて、僕もうれしいです」と感無量の面持ち。長谷川さんを主演に起用した理由を「前回の『地獄でなぜ悪い』の流れで…」と明かすと、当の長谷川さんは「それだけですか?」と苦笑い。主人公が歌やギターを披露するシーンもあるが、「長谷川さんは歌もギターもできないと後から知って、演奏できる人を起用すべきだったと後悔した(笑)」(園監督)、「こちらが『演奏できないですけど、いいですか?』と言ったら、監督は一瞬戸惑っていましたね。もちろん、練習はしましたし、作曲も手がける監督がなかなか曲を作ってくれないので、家に押しかけた」(長谷川さん)と笑いを誘っていた。『ラブ&ピース』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラブ&ピース 2015年6月27日よりTOHO シネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 「ラブ&ピース」製作委員会
2015年06月27日日本映画界の“劇薬”園子温の下、映画『ラブ&ピース』で主人公&ヒロインを演じた長谷川博己と麻生久美子。映画はいったいどんな凄まじいシロモノになっているのか…?完成した作品を鑑賞しての感想を尋ねると「ジーンとしてしまいました(笑)」(長谷川さん)、「なぜか泣けてきたし、子供に見せたい映画だなって感じました」(麻生さん)と、意外にも返ってきたのは感動コメントである。LOVEあり!ロックあり!初の特撮技術を用いた意欲作にして園版“トイ・ストーリー”!?なぜ泣ける?長谷川さんと麻生さんにたっぷりと話を聞いた。うだつの上がらない会社勤めの生活を送る鈴木。ある日、1匹のカメに惹かれるものを感じ“ピカドン”と名付けて可愛がるが、周囲の嘲りに耐え切れず思わずトイレに流してしまう。ピカドンは、捨てられたおもちゃたちと地下で暮らす謎の老人(西田敏行)に拾われるが、そこからピカドン、そして鈴木の運命が大きく動き出す…。サエないサラリーマンから、ロックミュージシャンとしてスターの階段を駆け上がり、自己を肥大させていく鈴木。長谷川さんは「やはり、誰もがうだつの上がらない時期というのがあり、そこから上がっていくことを夢見る――そういう願望はみんな、どこかしらで持っていると思うし、そういう意味で共感はありました」と語る。長谷川さんにとっては『地獄でなぜ悪い』に続く園組だが、園監督との関係はさらに数年をさかのぼる。「『紀子の食卓』(2006年公開)を見て、出演させてほしいとメールを送ったんです。まだ僕自身、映画にも全然、出ていない頃です。内側にある過剰な“何か”を発散しているような感じがして、その時、僕はまだ20代でしたが、そういうのがすごくやりたくて、園さんの映画に出たらそれができる!って気がしたんです。園さんの映画はどれも私小説的だと思いますが、そういう意味でも共感できるんですよね。前回もそうだったんですが、役に入り込むと負のオーラが出てきて、イヤな気持ちになってくることがあるんですよ(笑)。そこまで行っちゃうと『もうイヤだ!』ってなるんですけど、でもそれは実はすごくいい経験で、いいところに到達できているのかも…と思えるんです。そういう園さんの魔力のようなものを感じて、一緒にやりたいと思うんです(笑)」。麻生さんが「子供に見せたい」と強く感じたのは、自身が出演していない西田さん演じる老人と捨てられたおもちゃたちの地下のパート。「サラッと見ただけでも、子供にとっては何か感じるものがあると思う。個人的にいま、子供に『物を大切にする』とか『物にも感情はある』ということを伝えたいので(笑)」と語る。自身は、鈴木が密かに憧れる同僚であり、地味でダサいOLの裕子を演じているが、自らも関わる鈴木のパート――特に鈴木がスターへの道を歩み、自己を際限なく肥大させていくさまを見て、考えさせられる部分もあったという。「考えさせられたというか、反省させられましたね。人間の傲慢さや欲深さがすごく表現されていて、鈴木はスターになっていくけど、それはある犠牲の上に成り立っていて、見ていてつらくなりました。いま、私がここでこうしていられるのも、そうした積み重ねの結果なのかも…と思うと、いろいろ過去のことを考えちゃったりもしました」。本作が初共演となった2人。麻生さんは長谷川さんを「いい意味で無色透明」と評する。先述のように、己の内にある“願望”について「誰もが持っている」と語っている長谷川さんだが、一方で自分から「夢」を強く持つというよりは、園監督へのメールのエピソード然り、まさに無色のキャンバスとして立ち、出会った人々に染められ、思いもよらぬ何かを引き出されることを楽しんでいるようにも思える。「そうですね、僕が自分で欲を持つと、いつもそっちの方には行けないんです。自分から『これをやりたい』『あれがしたい』と思うと、絶対にかなわないんですよ(笑)。それ(=願望)を捨てた頃に、向こうからやって来るんですよね」と達観したように語る。麻生さんは子供の頃の夢が「アイドル歌手」だっただけあって、長谷川さんとは対照的に「夢見る少女」といった感が強いが…。そんなこちらの指摘に「そうですね(笑)。小さいころから夢見がちな子でしたし」と笑いつつ続ける。「実際、いまでも夢はたくさんあります。でも、いまの長谷川さんの話にもすごく共感できるんです。『こういう役がやりたい』『この監督と仕事がしたい』と言ってしまうと、かなわない気がするんです。だから夢がないわけではないし、想像はするけど、口にしないっていうのはありますね」。一方で「夢見がち」であると同時に、麻生さんはどこか現実への強い「耐性」を持っているようにも感じられるが…。「いろいろありましたからね(笑)。あるかも(笑)。私、目標は『強い女性』で、たくましく生きていきたいのでそうありたいですね」。そんな麻生さんは改めて、監督・園子温と『ラブ&ピース』についてこう語る。「出来上がった作品を見て『やっぱり園さんてすごいんだ!』って思いました(笑)。最近はお笑い芸人になったり、現場でも『今度、歌手としてデビューするんだ』なんて嬉しそうに話してましたけど、言ったことをちゃんと現実にしていく才能がある人なんですね。今回も脚本を読んだ時の3倍も4倍も膨れ上がった園さんの勢いみたいなものを見せられた気がします。パワフルすぎて若干、引くくらい…(笑)。園さんにしか作れない映画なんだなと感じてます」。長谷川さんは現場を経験して改めて、園監督だからこそ引き出せるものがあると強く感じたよう。「みんな、それぞれに心の奥にいろんな感情を持っているのだと思います。人間は1日で実は何千もの感情を経験しているとも言いますし。そこの部分は本当は出さなくてもいいところなんだけど、園さんの映画ってそういう感情をうつし出す作品なんです。見せなくていいはずの感情を、自分で引っ張り出して演じてる。しかも、そこで『もっと出していいよ』と背中を押してくれる(笑)。そこでアドレナリンが出るというか、我を忘れるような感覚になると気持ちいいんです」。“麻薬”のような園子温の魅力をまずはこの奇想天外なラブストーリーから感じてほしい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラブ&ピース 2015年6月27日よりTOHO シネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 「ラブ&ピース」製作委員会
2015年06月26日大ヒットを記録した『新宿スワン』を皮切りに、現在ほぼ月一ペースで新作が公開されている鬼才・園子温監督。ただ、国内外からコアな支持を集める一方、「グロテスク」「敷居が高い」「理解できないと怒られそう…」と腰が引けている人も少なからずいるのでは?そんな園ワールド未体験者にこそ、最新作『ラブ&ピース』は“入門編”として触れてほしい作品だ。園監督が25年前に書き上げたオリジナル脚本を、いまや売れっ子となった自身のメガホンで映画化した本作。主人公のサエない会社員・鈴木良一はある日、デパートの屋上で偶然出会った不思議なミドリガメに導かれ、一度はあきらめたロックスターになる夢を現実のものにする。ときを同じくして、ナゾの巨大怪獣が東京を襲い始める…。周囲から「無価値」と蔑まされた主人公に巻き起こる奇跡と、ミドリガメの関係は?そして、スターの階段を駆けあがる男の顛末や淡い恋模様、怪獣が夜の新宿で暴れまわる特撮アクションが渾然一体となった『ラブ&ピース』には、25年前、あふれる創作意欲を形にしたいともがきながら、世間からチャンスを与えられずにいた青年・園子温の苦悩と葛藤がスパークしている。止まらぬ快進撃を見せる園監督の“原点”がここにあるのだ。さらに全編を通して、捨てられ、忘れられたモノへの温かなまなざしが注がれたファンタジーになっており、誤解を恐れずに言えば「とても見やすい」「誰もが楽しめる」作品に仕上がった。オタク気質全開だった80年代のティム・バートンの世界観に、『ベルベット・ゴールドマイン』や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』といった「夢の残酷さ」を描く傑作ロック映画のテイストが加味されており、洋画ファンも受け入れやすいはずだ。最近、印象的だったのは園監督が綾野剛、沢尻エリカらを引き連れて、新宿・歌舞伎町のレッドカーペットを闊歩した瞬間だ。それだけでも、園監督がつかんだ成功の大きさがわかるが、その様子を完成したばかりの新宿東宝ビル8階のゴジラが見下ろしていて…まるで『ラブ&ピース』のワンシーンのようだった!25年前に思い描いたイメージが、こうして現実になると誰が想像できただろうか?園監督には“見えていた”かもしれないが。『ラブ&ピース』は6月27日(土)から全国にて公開。(text:Ryo Uchida)■関連作品:ラブ&ピース 2015年6月27日よりTOHO シネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 「ラブ&ピース」製作委員会
2015年06月26日●25年前に実現したかった、自分らしい映画あの園子温監督が『ラブ&ピース』(6月27日公開)というタイトルで特撮を用いた映画を作った、というと驚かれる方も多いのではないだろうか。園監督といえば『冷たい熱帯魚』から『ヒミズ』『希望の国』、昨年は『地獄でなぜ悪い』など、観た者に強烈な印象を残すストーリーと役者の素材感をむき出しにする表現力で、映画界に衝撃を与えてきた。その人物が、なぜ"ラブでピース"で特撮なのか。しかし、実は同作の台本は25年前園監督自身によって書かれたものだという。"なぜ"と思ってしまったのなら、見ている我々の方が自分たちの思い描いた園監督像に囚われていたということに他ならない。ジャンルも作家性も、本当は結果でしかない。常に前作の成功を踏み倒すかのように新しいものを創り出すのが、園監督の個性だ。今、日本で最も多忙な映画監督にお話をうかがった。○25年前に実現したかった、自分らしい映画――園監督初の近年の作品とはガラッと印象が違いますが、実はこのイメージの方を先にお持ちだったんですね。そうですね。25年前に自分が商業映画のために書いた最初の台本なので。そういう意味では、自分がやりたかったことの原点が全部詰まっています。――25年経って、原点に戻ったということでしょうか。それとも、新たな挑戦だったのでしょうか?まあ、戻ったと言う気持ちの方が強いかもしれません。その時実現したかった本当の自分らしい作品を作れたことが大きいですね。――ご自身の若い頃に書かれた台本を、今の視点でご覧になっていかがでしたか?すごく細やかに書かれているというか、今の自分では書けないような感じで、きれいに書いてあったね。昔の自分と今とでは考え方が全然違うというところも多々ありましたけど、そこはあまりいじらずに、昔の自分=27歳の新人脚本家に抵抗せずにやってみようと。だからある意味、27歳が作った映画なんですよ。――昨年公開された『地獄でなぜ悪い』に引き続いて、監督ご自身をモデルにした主人公・鈴木良一役を長谷川博己さんが演じていらっしゃいます。何となく、流れでそうなりました。(役作りも)"園"の時の長谷川君という感じで。――何をやってもうまくいかない良一が、カメと出会ってから人生が変わり始めます。なぜカメだったのでしょうか?それは個人的な理由でしかないんですけど……。台本を書いた25年前、その頃の僕は20代後半で映画も撮れず、ずっとくすぶっていて。ペットショップの前を歩いていた時に、そこにいたカメと目が合っちゃったんです。それで、カメを買って帰ろうかと思ったんですよね。話し相手になってもらおうと。でもその時、そういうヤツを主人公にしたらどうかとふと思いついたんです。寂しくて、友達もいなくて、話し相手もいないからカメを飼って暮らしているうちに……と。それで、カメは買わずに家に帰ってその台本を書いたんです。●今のAKBどころじゃなく、テレビも映画もみんな特撮に飲まれていた――カメがあるきっかけで声を出すことになりますが、その役が大谷育江さんというのもインパクトがありました。アフレコではどのような演出をされたのですか?特に演出はしていないというか、僕がガイドを付けてあったので、その通りに演じてもらいました。現場で「ファァー」(カメ役の声で)と長谷川君と会話をしていたのは僕で、それをガイドにしたんです。本当はそのままでも良かったんですけど、どうしても地声が出てきてしまう部分があったので、やはり声優さんに頼もうということになりました。○サブカルになる以前、空気のように存在した特撮――今回、園監督初の特撮シーンも注目のポイントです。もともと怪獣映画がお好きだったとお聞きしました。僕は今53歳ですけど、小さい頃は特撮が空気のように存在していて、テレビを付ければ7時台には必ず特撮をやっていました。ウルトラマンとか、ウルトラセブンとか……。映画館に行っても特撮映画がかかるし、ある意味、特撮が好きというより好きにさせられていたんでしょう。今のAKBどころじゃなく、テレビも映画もみんな特撮に飲まれていたので。そういう、日本が本当の怪獣ブームに沸きたっていた時期の怪獣大好きな人たちは、今の特撮好きのような追っかけ的なものではないんですよ。その渦中にいたので、空気みたいなものなんです、怪獣は。――では、すごく思い入れがあって特撮にしたというわけではなく?そうそう。当時、当たり前にあったものをもう一度仕掛けてみようと。その上で、当時はドキドキしたものも、今ではある意味ちゃっちく見えてしまう部分もあるから、もう一度特撮映画をやるならそれは排除して、今出来得る可能な限りの方法論で、今の子供たちに笑われない、迫力のあるものにしよう! というのを合言葉にしたんです。――それで特撮パートは田口清隆監督が参加されたんですね。田口君は本当に手練れというか、技術もあるし依頼される仕事も多い中で、一種の"逃げ道"のようなものも持っているから、こんな(逃げ道的な)ものもどうかと言われたりもしたけど、そういうのはやめようと。カット数を減らしてでもいいから、良い絵しか作らないことにしようと話しました。――現実には無いものを撮る上で、イメージを共有するのは難しかったのでは?そんなことはないですよ。田口君も怪獣映画を撮っているから、ちゃんと怪獣のことを知っていればすぐに伝わる話なので。あるとしたら、たくさんのカットをどう積み重ねていくかという部分です。――"怪獣"と言ってもずいぶん可愛らしくて、これまでに見た怪獣とは違った印象でした。最初はやっぱり怪獣ということで、特殊造形のチームが凶悪な顔に作っていたんですけど、それは違うと。この映画を作る直前、奥さんの実家へ行った時に幼稚園から小学生くらいの甥っ子たちに会ったんです。僕が今度怪獣映画を作るといったら、どんな怪獣なのかと聞かれたので、紙にササッと描いて見せたらみんながそれを『かわいい!』と言うので、よしコレだと。それをそのまま造形チームに渡して『これを作ってくれ』と言ったのですが、なかなか理解されずに凶悪なものができてくるんです(笑)。その度に(紙を見せて)これだろうと、何度もやり取りをして。最終的には今までの怪獣の概念からするとちょっと違うものになりました。●この台本自体、25年前には過激に見えたけど、今見るとそうではない――最初の姿から、どんどん可愛くなっていきましたね。そういうコンセプトがあったんですよ。――過去にも数々の特撮映画において、いろいろな怪獣が東京で暴れてきました。そういったものへのオマージュという意志はないですね。僕らの世代は、後から来た人たちのような特撮へのリスペクトはないんです。こたつの上のミカンなんて、わざわざオマージュしないでしょう。当たり前のものだから、そういうのはないんです。作る側は革命的な事をやってくれていたと思いますよ。子供は(怪獣に破壊されるのが)本当の街だと思っていますからね。福島出身の西田敏行さん(謎の老人役)も、中学生の頃にゴジラを見て、僕の街が壊されると不安でしょうがなかったとおっしゃっていましたね。特撮はそれくらい切羽詰まった映画だったんです。○25年という時間が物語を優しくした――ある意味、現代日本のファンタジーのようなお話でした。寓話ですね。絵本のようなものです。でも、子供向けに書いたつもりは毛頭なくて、当時はかなり凶暴な気持ちで書いていました。――当時作っていたら、こういう作品ではなかったかもしれない?そう。『ゴジラ』みたいにいろんな社会批判を背負って、暴れまくって。今回は死傷者ゼロという話になっているけど、25年前だったらみんな死んじゃうくらいの勢いだったかもしれない。バブル期、夢の島の実景から始まるはずだったので、もっと"捨てられたもの"の方に(視点が)行っただろうね。――そこが25年経って大きく変わった部分なんですね。自分もさんざん、社会批判的なものや、過激なものや、いろんな映画を撮ってきたので。この台本自体、25年前には過激に見えたけど、今見るとそうではない。そういうところで、温かい方、ヒューマンドラマの方に寄ったのだと思います。でも本当に、25年前は精いっぱい過激なつもりで書いていたんです。――寓話的なお話の中でも、特に良一のあこがれの女性・寺島裕子さん(麻生久美子)はファンタジーな存在に見えました。寺島裕子には実はモデルがいまして。当時、寺島裕子という名前の人と付き合っていました。――どんな方だったか、お聞きしてもいいですか?うぅん……。優しい、人でしたよ。――良一も、良一にとってのカメの存在も、受け入れてくれていましたね。そうですね……。あこがれの女性像を、ちょっと架空というか、理想で描いたのかもしれません。それは僕も25年前、若かったから。『ラブ&ピース』は、劇中で主人公・鈴木良一が歌う曲のタイトルでもある。園監督自身の作詞・作曲によるこの曲は、アレンジを変え何度も何度も流れるうちに頭から離れなくなる。そして嵐のような『ラブ&ピース』の盛り上がりから、エンディングの『スローバラード』(RCサクセション)が流れ出すと、社会批判も怪獣も恋も夢物語も、いろいろと詰め込まれているけれど、最後は笑い泣きでスッキリ見終わればいいのだと思えてくる。「ありのままの自分がいる」と本人が語るこの作品は、数あるフィルモグラフィーの中でも園子温監督の持つ世界の広さを知るには外せない1本である。
2015年06月26日映画『ラブ&ピース』のジャパンプレミアが24日、東京・新宿明治安田生命ホールで行われ、キャストの長谷川博己、麻生久美子、西田敏行と園子温監督が出席した。本作は、園監督が怪獣特撮に初挑戦したオリジナルラブストーリー。平凡なサラリーマンの鈴木良一(長谷川)は、一匹のミドリガメに出会う。約半年後、夢だったロックスターになった良一の前に、巨大な怪獣が現れ――というストーリーで、映画は27日から全国公開する。主演の長谷川は、「最初は『やり過ぎちゃったな』と後悔しました(笑)。でも、冷静になって見たら、よく分からないけど最後にジーンと感動した」とあいさつ。その振り切れた演技を、「今までにないくらい殻を破り過ぎた長谷川くんをご覧頂きたい。凄まじい演技です」と大絶賛した園監督は、自身が25年前に書いた脚本の映像化に、「笑って泣けて、良い意味でトラウマを子どもに与えるような作品になった」と胸を張った。一方、良一が想いを寄せる裕子役の麻生は、初共演となった長谷川を、「ギターを弾いたり、歌ったり、演技の振り幅がスゴくて、なんかもう敵わない」と称賛。本作について、長谷川と飲みながら語り合ったという西田も、「一見、青白くてスラッとしてるけど、博己ちゃんは熱いものを持っている。ウマが合うから、しゃべってて楽しい」と笑顔で話していた。また、本作のテーマでもある愛について、「園監督は激しい。沈黙で厳しくしている。僕は強く言われることが多いんですが、厳しいことを言ってくれるのが愛情だと思う」と持論を語った長谷川。交際が噂されている女優の鈴木京香との“婚前旅行”が一部で報じられたばかりだったが、報道陣の声掛けには応じず、観客に手を振りながら会場を後にした。
2015年06月25日染谷将太を主演に迎えて贈る、奇才・園子温監督の新作映画『みんな!エスパーだよ!』。このほど、“岡村ちゃん”こと孤高のシンガーソングライター・岡村靖幸が本作の主題歌を担当することが発表された。本作は、ヤングマガジンで人気を博した若杉公徳の同名コミックの映画化作品。愛知県東三河を舞台に、突如として超能力に目覚めた平凡な高校生・鴨川嘉郎(染谷将太)と、彼を取り巻くエスパーたちとの戦いと友情をバカバカしく描いた青春SFコメディだ。今回、本作の主題歌を書き下ろすこととなった岡村靖幸。自身、映画の主題歌および楽曲書き下ろしは初めてのこととなる。今回の起用のきっかけは、園監督から直接オファーがあったことが始まりだったよう。そうして完成した新曲のタイトルは「ラブメッセージ」(※シングルリリースは9月2日)、記念すべき30枚目のシングルとなる。今回の起用について、岡村靖幸は「青春! 学園! ちょっぴりエッチ! まるで僕のような映画の主題歌が出来て楽しかったです。この曲を聴いて、トキメキを感じてくれたら、嬉しいです」と喜びのコメントを寄せている。今年の夏には「フジロックフェスティバル」にも出演が発表され、10月からはツアーも決定している岡村靖幸のさらなる活躍に注目だ。【リリース情報】岡村靖幸ニューシングル「ラブメッセージ」発売:9月2日価格:1,300円(税込)発売元:V4 Record販売元:スペースシャワーネットワーク
2015年06月24日俳優の長谷川博己が6月24日(水)、都内で行われた主演作『ラブ&ピース』の完成披露試写会に出席。うだつの上がらないサラリーマンが、人気絶頂のロックスターに転身する姿を演じきり「ちょっとやり過ぎちゃったかなと後悔がありました」と照れくさそうに語った。完成披露試写会には長谷川さんをはじめ、共演する麻生久美子、西田敏行、園子温監督が出席。長谷川さんの“後悔”発言に対して、園監督は「全然そんなことはない。いままでの殻を破り過ぎた、すさまじい演技です」と大絶賛。当の長谷川さんも「冷静に見終わると、無意識に訴えかけてくる感動がある」と手応えを示した。楽器メーカーで働く主人公・鈴木良一(長谷川さん)が、偶然出会った不思議なミドリガメに導かれ、一度は諦めたロックスターになる夢を実現させる。良一の栄光が頂点に達したとき、謎の巨大怪獣が東京を襲来し…というファンタジー風味のラブストーリーで、園監督が25年前に書き上げたオリジナル脚本を映画化した。麻生さんは、良一が思いを寄せる同僚OLという役どころで、「いままでで一番地味な役。園監督からも『絶対、笑わないで』と笑顔禁止令が出たほど…」。共演した長谷川さんについて、「演技のふり幅がすごくて、歌もギターもお上手。何でもできて、敵わないなと思った」とリスペクト!また、西田さんは「青白い顔をしているけど(笑)、胸のなかに熱いものを持っている」と長谷川さんの人柄を語っていた。4月に開催された第5回北京国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、長谷川さんと園監督が現地入り。長谷川さんが、「ものすごく暖かく迎えてくださった」とふり返ると、園監督は「向こうにも長谷川くんのファンがいっぱい。現地のガイドさんも『長谷川さんはいないんですか?』って、僕には無関心だった(笑)」と国境を超えた長谷川さん人気に圧倒されていた。『ラブ&ピース』は6月27日(土)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラブ&ピース 2015年6月27日よりTOHO シネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 「ラブ&ピース」製作委員会
2015年06月24日気づけば梅雨入り、梅雨の時期の6月と言えばジューンブライドですが…ええ、1か月以上更新をしていなかったというのに、結婚準備をしていたわけでもなく、花嫁修業でもなく、何の変化もなく“40”と言う名の大台に向けてひたすらカウントダウンをしておりました。そして、めでたく大台に乗ってしまった女、古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごと綴ってまいります。若い頃、という表現は自分がオバサンになった気がするので極力使いたくはないんですが、手っ取り早いので使っちゃいます(こういうところがすでにオバサンなんだな…)。で、もう一度、“若い頃“は誕生日をひとりで過ごすなんて想像もつかなかったんです。でも、ここ数年はめっきりひとりです。誕生日前後にお祝いしてもらうことはあっても、さすがに当日はみなさん遠慮してくださって、結果おひとりさま。今年ももちろんそのパターン。というわけで、仕事を終えた22時頃、いつものバーに行きましたとも。飲みましたとも。その日は馴染みのお客さんがちらほらいらっしゃって、誕生日だと言うとお隣からシャンパンが1本、そのお隣からまた1本、気持ちのいいくらいボトルが空いていくのはそれはそれは嬉しい限りなんですが、みなさんお酒が入って心地よくなってくると多少の暴言、(あ、間違えた…)ちょっぴり厳しいお言葉も混ざってくるわけです。その日いただいた言葉でひっかかっているのは「40にしては状態いいよね」というひとこと。もちろん「40歳には見えないね」といういい意味であることは重々承知しているんですが、なんかひっかかるんですよね“にしては”と“状態”が。年齢を絡めて褒めるって難しいんだなぁと、身をもって学んだわけです。で、そんなふうに卑屈になってしまうのは愛が足りてないからだ!そうだ、愛だ、愛だーっ!というわけで、思いっきり題名に“愛=ラブ”が入った園子温監督の最新作『ラブ&ピース』で、空っぽ寸前の心(のLOVEエリア)を満たしました。映画は、鈴木良一(長谷川博己)といううだつのあがらない地味ぃな男が、ある日突然いろんな夢が叶うようになるというお話。その根底にあるのは“愛”で、好きな人に「好き」というための道のりなんですね。その途中のあんな出来事こんな出来事はいったい何だったんだ!?と突っ込みたくなりますが、ばかばかしさにスカッとして、愛の告白にほろりとさせられて、彼をずーっと見守る存在にジーン。気づけば、そうだよね「愛だよね、愛っ!」って昭和チックな古くさいセリフがぐるぐるまわっておりました。さらに何がいいって、ぜんぜんイケてないときもロックバンドで成功してモテモテのときも、変わらず鈴木良一を想っている寺島裕子(麻生久美子)の女っぷりです。見た目は、もう少し頑張ろうね裕子ちゃんって言いたいけれど、彼女の愛の貫き方はとっても素敵なんです。ただ、注意事項をひとつ。愛についての映画ではあるんですが、そのほとんどがびっくりな出来事ばかりなので、あり得ない世界を楽しむ覚悟で臨んでください。それにしても、あんなにハチャメチャやっておきながら最終的にはラブストーリーに落とし込んでしまうって…やっぱり園監督ってすごい!というわけで、私の願いも叶いますように、どうか叶いますように…と力強く、力強く、力強く(念押しが大事!)願いながら梅雨明けを待とうと思います。今宵はここまで、また次回。(Elie Furuyama)
2015年06月22日コロワイドのグループ会社であるレインズインターナショナルはこのほど、「しゃぶしゃぶ温野菜」で、期間限定3つの「夏鍋」しゃぶしゃぶ食べ放題コースの提供を開始している。○夏を元気に乗り切るための3つの「夏鍋」夏は、冷房や冷たい食べ物や飲み物を摂取することで体の中が冷える、いわゆる夏冷えの状態に陥りやすい。体の冷えは血の巡りが滞ることで栄養不足に陥り、食欲が落ちたり疲れやすくなったりするなどいわゆる夏バテを引き起こす原因となる。同社では、暑い夏こそバランスのよい食事を摂ると共に意識的に体を中から温めることが健康を維持するために大切なことだと考え、体を中から温め、肉も野菜もバランスよく食べられる3つの「夏鍋」を提案するという。「夏鍋」しゃぶしゃぶ食べ放題は、「夏鍋」蒙古炎鍋食べ放題コース、「夏鍋」塩レモン鍋食べ放題コース、「夏鍋」夏スキ鍋食べ放題コースの全3コース。各コース共通のメニューとして、お肉とつみれ 全7種類(ドルチェ・ポルコ豚カルビ/肩ロース、桜姫鶏しゃぶ、竹筒鶏つみれ、紫蘇の香りの梅つみれ、バジルチーズなイタづみれ、麻辣つみれ)が食べ放題、22種類の国産野菜、前菜、おつまみなど70種類以上のメニューが食べ放題、11種類より選べるデザート付となる。また、「夏鍋」各コースのだしのほかに定番の9種類から、もう1つ好きなだしを選べる。このうち、「夏鍋」塩レモン鍋食べ放題コースでは「季節のお野菜」として、人気の"パクチー"も食べ放題となる。実施期間は、6月18日~9月2日(予定)。導入店舗は、温野菜全店。料金は、1人前・各2,980円(税別)。各食べ放題コースは、120分制(ラストオーダー90分)となる。なお、内容は予告なく変更する場合がある。
2015年06月22日今年、綾野剛主演で大ヒット中の『新宿スワン』を始め、『ラブ&ピース』、『リアル鬼ごっこ』など公開ラッシュが続く映画監督・園子温が、6月19日に詩集・エッセイ本『受け入れない』を発売した。暴力や性に切り込んだ『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』などで知られる園監督。これまでに同2作の他、原発にフォーカスした『ヒミズ』、『希望の国』などといった“問題作”と呼ばれる作品を続々と発表してきた。今年の5月から9月にかけては、短期間の間に『新宿スワン』、『ラブ&ピース』、『リアル鬼ごっこ』、『みんな!エスパーだよ!』の4作品が公開される。一方で、園監督は17歳で詩人としてもデビューしている。数々の詩が『現代詩手帖』、『ユリイカ』、『螢雪時代』などに掲載されており、当時は“ジーパンをはいた朔太郎”とも称されるほどの評価を得ていた。園監督はこれまでに自費出版では詩集を発売していたが、商業出版として出版する詩集は同書が初となる。同書に掲載されている詩は、園子温が17歳の時に『高3コース』に掲載された『別れ』を除いて、すべて今回のために書き下ろされた新作。『モヤモヤモラル』、『オレが17歳の頃は』など、世の常識を“受け入れない”園監督の姿勢が反映された作品が収録されている。エッセイの部分では、『映画という日常に飽きた』、『自粛ルールでみずから自由を殺してく日本』、『松本人志の映画があるべき姿』、『ブラックだらけのこの世界』といったタイトルが並ぶ。短期間に4本の映画を公開する理由や、創作活動において“勝手に”自粛してしまう日本に対する思いなどが赤裸々に綴られている。同書について、園子温は「ここに書かれた詩もどきこそが、詩以上に詩以前の詩になるはずのエキスがある。大便や小便やオナラやゲップでしかないと見限っていたものを文字通り吐き出し、垂れ流すことは、着飾ることよりも今は大事だと思ってこれを書いた。間違いだらけであってもたった1つだけでも真実があれば、美しいだけの絵画よりも価値があるはずだと思い、この本を書いた。あとは野となれ山となれだ」と語っている。<書籍情報>詩集・エッセイ本『受け入れない』著者:園子温出版社:KADOKAWA160ページ/四六変形判発酵日:2015年6月19日価格:1,100円
2015年06月21日シンガー・ソングライターの岡村靖幸が、『映画 みんな!エスパーだよ!』(9月4日公開)の主題歌を担当することが19日、明らかになった。岡村が映画の主題歌および楽曲を書き下ろすのは初となる。1986年のデビュー以降、独自の世界観と音楽で、幅広い世代から支持を集めてきた岡村。今年はフジロックフェスティバル’15への出演も控えるなど、いまなお精力的に活動を続けている。今回の映画主題歌への参加は、本作を手がける園子温監督が直接オファーしたことから実現した。新曲のタイトルは、「ラブメッセージ」に決定。映画本編のアナザーストーリーのような世界観に仕上がっているという。岡村は、「青春!学園!ちょっぴりエッチ!まるで僕のような映画の主題歌ができて楽しかった」と映画とのコラボを喜び、「この曲を聴いて、トキメキを感じてくれたら、うれしいです」とコメントを寄せた。同曲は、岡村にとって記念すべき30枚目のシングルとして、9月2日にリリースされる。『映画 みんな!エスパーだよ!』は、漫画家・若杉公徳の同名漫画を原作に、2013年4月よりテレビ東京で連続ドラマ化された『みんな!エスパーだよ!』の劇場版。映画では主人公・嘉郎(染谷将太)らチームエスパー以外にも、超能力に目覚めた者が多数存在することが明らかとなる。染谷をはじめ、真野恵里菜、池田エライザ、マキタスポーツ、安田顕、高橋メアリージュン、サヘル・ローズ、今野杏南、星名美津紀、篠崎愛、冨手麻妙、清水あいり、星名利華らが出演する。(C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会
2015年06月19日染谷将太がドラマシリーズに続き、突如超能力に目覚めた男子高校生を演じる『映画 みんな!エスパーだよ!』。その主題歌を、園子温監督が“孤高のシンガーソングライターダンサー”岡村靖幸へ直々にオファー。映画主題歌として初の書き下ろしとなる新曲「ラブメッセージ」を手掛けたことが明らかになった。「みんな!エスパーだよ!」といえば、ヤングマガジンで連載された若杉公徳による人気コミックをテレビ東京「ドラマ24」枠にて連続ドラマ化。その“わかりやすいエロさ”とあまりのバカバカしさに世間を席巻した、大ヒットドラマシリーズ。その映画化となる本作では、染谷さん、真野恵里菜、マキタスポーツ、安田顕といったお馴染みのメンバーに加え、池田エライザ、高橋メアリージュン、冨手麻妙、サヘル・ローズ、篠崎愛といった新たな美女たちの出演が発表され、注目を集めたばかりだ。このたび、その主題歌が幅広い世代からの熱狂的支持を集める岡村靖幸が手掛けた。独創性あふれる楽曲と、エネルギッシュなパフォーマンスから築かれる世界観で、唯一無二の“シンガーソングライターダンサー”として知られる岡村さん。起用にあたっては園監督から、直々にオファーを受けたという。今回の楽曲は、岡村さんにとっても記念すべき30枚目のシングルリリースとなるが、意外にもこれまでの長いキャリアの中で、自身が映画の主題歌・楽曲の書き下ろしをするのは初めてだそう。「青春!学園!ちょっぴりエッチ!まるで僕のような映画の主題歌ができて楽しかったです。この曲を聴いて、トキメキを感じてくれたら、嬉しいです」とコメントを寄せ、刺激的な“初体験”に満足している様子だ。楽曲の世界観が、まるで『映画 みんな!エスパーだよ!』から生まれたアナザーストーリーのようにもなっているという「ラブメッセージ」は9月2日(水)にリリース。フジロックフェスティバル ’15への出演や、秋には東京・大阪・名古屋でのツアーも決定している岡村さんの新曲が、本編の最後を一体どんな歌詞とメロディーで彩っているのか、楽しみにしていて。『映画 みんな!エスパーだよ!』は9月4日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月19日「ドラマの影響で、セクシー俳優っていう説明書きが加わったことは自分でも認識しています。僕としては、世間のイメージを楽しんでいる。風が吹いているといっても、芸人さんの一発ギャグと似た感覚かなと思っています。そろそろ賞味期限が近づいているな、て」昨年、不倫を描いたドラマ「昼顔」で日本中の女性をとりこにした俳優・斎藤工は、いまの自分が置かれている状況を謙遜でも自嘲でもなく、あくまでフラットな視点で見つめている。そんな斎藤さんが「自分の名刺代わりになる作品。イメージとは反した“本質”を捉えてもらった気がする」と胸を張るのが、最新主演作『虎影』。遊び心満載のアクション作品で“忍者”を演じたと聞けば、混乱する女性ファンも少なからずいるかもしれない。斎藤さんが演じる主人公・虎影は、かつて「忍びの世界で最強」と名を馳せた伝説的な忍者。6年前に抜け忍となり、愛する家族とともに平穏な暮らしを送っていたが、宝のありかを示す巻物をめぐる陰謀に巻き込まれ、再び刀を抜くことに…。国内外でコアな支持を集め、実写版『進撃の巨人』で特殊造型プロデューサーも務める西村喜廣監督のメガホン作。長年の親交があり、斎藤さんが「オファーを断る理由がない」と全幅の信頼を寄せる存在だ。原作ものが幅を利かせる現在の映画界にあって、完全オリジナルで勝負した本作は「もちろん、バジェット(製作費)も限られていた」(斎藤さん)。それでも「西村監督が、持ち前の好奇心とクリエイティビティを駆使して、しかも忍者というフィルターで世界に勝負をかけるんですから、いち映画ファンとしてもワクワクしますよ」と声を弾ませる。ピュアな瞳の輝きは、紛れもない映画少年!「虎影は西村さん自身の姿だなって思います。監督も父親であり、子どもを育てながら、作品をつくり続けている。例えば、ピンチに立たされた虎影が、『どうしよう~』と絶叫しながら野原を全力疾走する。お客さんにはコミカルに見えるシーンですけど、父親としてはとても実直な行為なんです。何より虎影が放つ“土っぽさ”を、斎藤工という俳優からしっかり見出してくれる。だからこそ西村監督は、常に信頼できる存在です」(斎藤さん)。派手なプロモーションが仕掛けられない代わりに、「もう、主演兼宣伝担当と思ってもらって構いません!」と宣伝にも意欲的に取り組んでいる斎藤さん。「最近ファンになった方に、劇場に足を運んでもらって、西村さんの才能をひとりでも多くの人とシェアしたいんです。『虎影』は公開が終わっても、付き合い続けたい作品。だからこそ、俳優として、宣伝も含めた映画の新しいあり方を模索していきます」と強い覚悟を示す。ともすれば、『虎影』のような強烈な個性を放つオリジナル作品を、単なる「ジャンルムービー」と扱いがちな現在の日本映画。俳優界きってのシネフィルでもある斎藤さんには、どう見えているのだろうか?「決して不遇の時代とは思っていません。西村さんをはじめ、塚本晋也監督、是枝裕和監督、西川美和監督、河瀬直美監督、園子温監督といったエネルギッシュな監督が世界で勝負し、若いクリエーターの指針になっていますから」(斎藤さん)。数本のショートフィルムを手がけ、制作業にも意欲を見せる斎藤さん。「意識しているのは『何をテーマに、誰に届けるか』ということ。いま、海外のとあるニュースをもとに、遺品からその持ち主の人生を描くというプロットを温めています」と次回作の構想を明かしてくれた。常に映画に新たな可能性を見出そうとする姿勢こそが、斎藤さんの“本質”であり、その結晶が『虎影』だ。俳優・斎藤工を深く理解する上で、非常に重要な作品なのだ。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:虎影 2015年6月20日より全国にて公開(C) 2014「虎影」製作委員会
2015年06月17日園子温監督の新作映画『ラブ&ピース』に出演している麻生久美子の出演シーンの画像が新たに公開になった。本作で麻生は主人公の鈴木が恋をしている同僚・寺島裕子を演じている。その他の画像『ラブ&ピース』は、園監督が特撮を初導入し、劇中に怪獣が登場するエンターテインメント作品。主人公の鈴木良一はかつてはロックミュージシャンを目指していたが現在はうだつのあがらないサラリーマンで、同僚の寺島に恋をしているが、まともに話すこともできないでいる。しかしある日、鈴木はデパートの屋上で一匹のミドリガメと運命的な出会いを果たし、想像もしなかった展開に巻き込まれていく。映画だけでなく、ドラマ、舞台、アニメーションなど幅広いジャンルで活動している麻生は、作品によって様々な役どころに挑戦しているが、本作では園監督から「とにかくダサく、色気はゼロで麻生久美子だと分からない感じでやって欲しい」というオファーを受けて、これまでにない役どころを演じている。このほど公開された画像も、多くの人がイメージする美しく、愛らしい麻生のイメージとは少しはなれたダサくて色気のない姿だ。麻生は完成した作品について「ストーリーもファンタジーで心に響き、今まで観た事のない素敵なとんでもない映画になっていると思います。やっぱり園さんの才能は計り知れない凄さがあると思いました。一緒にお仕事出来てとても楽しかったです!」とコメント。劇中の寺島は見た目こそ地味だが、愛らしい面のある女性で、多くの観客が麻生が演じる寺島に好感を抱くのではないだろうか。『ラブ&ピース』6月27日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開
2015年06月17日元AKB48の篠田麻里子、モデルのトリンドル玲奈、女優の真野恵里菜が15日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画『リアル鬼ごっこ』(7月11日公開)の完成披露試写会に出席した。本作は、200万部を突破した山田悠介氏の小説『リアル鬼ごっこ』をモデルに、抹殺されるターゲットを"全国の佐藤さん"から"全国のJK(女子高生)"に移し、監督の園子温氏が一から脚本を書き上げて制作。3人はトリプルヒロインを務めている。"豚の顔をした花婿"と結婚式を挙げさせられるケイコを演じた篠田。「今まで演じる事をとても難しく捉えてました」と語る彼女にとって、園監督の映画作りは「考える前にストーリーが進んでいく感じ」で、「園さんの世界にポーンと飛び込んで、感じるままにというか、アトラクションのような新感覚」に思えるほど、驚きの連続だったという。正体不明の"鬼"に命を狙われる中、ウエディングドレス姿で華麗な立ち回りを披露するなど、今回初めて本格的なアクションに挑戦した篠田は、「アクション映画にずっと出てみたくて、キックボクシングを習っていた」と陰ながらトレーニングを積んでいたことを明かし、「まさかそれが、園監督の作品でできるなんて本当に夢のようでした」と喜びをかみしめる。実際の撮影では、「キックボクシングは当てるんですけど、アクションは見せるためのものなので、その違いが難しくてとても勉強になりました」と発見もあったようだ。"鬼"に追いかけられる作品にかけ、「何かに追われた」経験を聞かれた篠田は、「ディズニーランドに遊びに行ったら、修学旅行の男子に追われてリアル鬼ごっこ状態になりました」と、プライベートのエピソードを披露。さらに、今回女子高生たちが狙われる理由が"ふてぶてしい"ことにあることから、「自分をふてぶてしいと思う瞬間」について質問されると、現在29歳の篠田は「年がいもなく、制服を着てきた自分がふてぶてしい」と返し、会場の笑いを誘っていた。この日、3人は映画でも着用したミニスカートの制服姿で登場。入場時には会場から「かわいい!」の声が上がり、最後のフォトセッションでは特別に携帯電話やスマートフォンでの撮影許可が下りた。会場中がカメラを構えるなか、登壇者が手にしたハンドガンから赤いテープが打ち出され、劇中で血の赤い雨が降るシーンのような演出で会場を盛り上げた。(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年06月16日ベストセラー小説を鬼才・園子温監督が新解釈で映画化した『リアル鬼ごっこ』の完成披露試写会が6月15日(月)、都内で行われ、鬼の標的となる女子高生を演じたトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプルヒロインが劇中の制服姿で登場した。全国の「佐藤さん」が鬼に殺されるという設定で一大ブームを巻き起こした同名小説を原作に、今回は、その標的を全国のJK(女子高生)に変更。目的も正体も不明な鬼と女子高生の壮絶バトルが、女性キャストのみで描かれる。舞台挨拶には園監督も駆けつけ、「三者三様のヒロイン像。すごく壮絶な内容だが、彼女たちが死ぬ気で頑張る姿に圧倒されっぱなしだった」と健闘をたたえた。トリンドルさんは本作を見終わった後に、「涙があふれてしまった」のだとか。その理由は「園監督がすごく怖かった。初めて味わう怖さでした。映画を見ながら、それを思い出してしまった」からだと言う。それでも「走るシーンが多くて、大変でしたが頑張りました」と誇らしげに語っていた。「いままで、自分の中で抱いていた『演じる』ことのイメージが吹き飛んだ」とふり返る篠田さんは、「園監督の作品といえば、とにかくパワフルでエネルギッシュ。今回も考えるヒマがないほどの勢いで、演じるのではなく感じる現場だった」と園ワールドにどっぷり!自身の制服姿には「年甲斐もなく制服なんて、ふてぶてしいかな」と笑顔を見せていた。そして最近の園作品に立て続けに出演している真野さんは、「今回もとにかく園監督についていかないとなと思った」。鬼に追われて走り続けるという役どころで、「園監督を乗せたトラックを、いつまでも追い続ける日々。全然カットがかからず、心が折れないようにするのが大変だった」と苦労を打ち明けた。映画『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年06月15日女優の冨手麻妙(とみて・あみ=21)が、園子温監督の映画『みんな!エスパーだよ!』(9月4日公開)に出演することが15日、発表された。園監督に憧れて女優業に励んでいた冨手は、『新宿スワン』(5月30日公開)で念願の園監督作デビューを果たした。本作は7月11日公開の『リアル鬼ごっこ』に続いての出演となり、今年だけで3本の同監督作品で抜てきたことになる。本作は漫画家・若杉公徳の同名漫画を原作に、2013年4月よりテレビ東京で連続ドラマ化された『みんな!エスパーだよ!』の劇場版。映画では主人公・嘉郎(染谷将太)らチームエスパー以外にも、超能力に目覚めた者が多数存在することが明らかとなる。冨手が本作で演じるのは、映画版オリジナルキャラクターの新エスパー・神谷秋子。公開された場面写真では、谷間もあらわなセクシーショットを披露している。冨手は2009年にAKB48の第8期研究生のオーディションに合格して芸能界デビューを果たすも、同年12月に卒業。翌年に再デビューして以降、グラビアを中心に活動しながら2011年ごろから小劇場の舞台で演技を磨き、2013年にはNHK大河ドラマ『八重の桜』、2014年には連続テレビ小説『花子とアン』、そして今年はNHK大河ドラマ『花燃ゆ』にも出演するなど、女優としてのキャリアを着実に重ねてきた。以前からブログでも、園子温監督に憧れていることを公言していた冨手。『新宿スワン』公開日前日となる5月29日には「映画館で、予告編を観ただけで、個人的にはなんだか懐かしさと感極まって泣きそうになるんです。園子温監督との初めての現場だから。ずっとずっとずっと憧れていた園さんの現場だったから」とその思いをつづっていた。そのほか、本作の追加キャストとして高橋メアリージュン(新任英語教師ポルナレフ愛子役)、サヘル・ローズ(エスパーのジュリー・バブコック役)、今野杏南(東三河署捜査一課刑事・三井ミツコ役)、星名美津紀(東三河新聞の記者・タエコ役)、篠崎愛(嘉郎の通う本屋の店長・ケイコ役)、清水あいり(東三河高校教師で嘉郎の担任・しずか役)、星名利華(町のスマートボール店バイト・サヤ役)の出演が同日、発表された。(C)若杉公徳/講談社 (C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会
2015年06月15日女優の高橋メアリージュン(27)が、園子温監督の映画『みんな!エスパーだよ!』(9月4日公開)に出演することが15日、発表された。本作は漫画家・若杉公徳の同名漫画を原作に、2013年4月よりテレビ東京で連続ドラマ化された『みんな!エスパーだよ!』の劇場版。映画では、主人公・嘉郎(染谷将太)らチームエスパー以外にも超能力に目覚めた者が多数存在することが明らかとなる。染谷をはじめ、真野恵里菜、池田エライザ、マキタスポーツ、安田顕らの出演がすでに発表されていた。高橋が演じるのは、嘉郎が通う東三河高校の新任英語教師・ポルナレフ愛子。「物語の鍵を握る新たな超能力者でチームエスパーに加わる謎多きセクシー美女」という役どころで、今回公開された写真でもボディーラインが際立つセクシー衣装で脚線美を惜しげもなく披露している。そのほかの追加キャストとして、冨手麻妙(エスパー・神谷秋子役)、サヘル・ローズ(エスパーのジュリー・バブコック役)、今野杏南(東三河署捜査一課刑事・三井ミツコ役)、星名美津紀(東三河新聞の記者・タエコ役)、篠崎愛(嘉郎の通う本屋の店長・ケイコ役)、清水あいり(東三河高校教師で嘉郎の担任・しずか役)、星名利華(町のスマートボール店バイト・サヤ役)の出演が同日、発表された。(C)若杉公徳/講談社 (C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会
2015年06月15日園子温と染谷将太が、話題を呼んだ連続ドラマに続いてタッグを組む『映画 みんな!エスパーだよ!』。先日の特別映像で池田エライザ&真野恵里菜の“パンチラ”もお披露目された本作に、さらなる追加キャストが判明。『リアル鬼ごっこ』に続く出演となる高橋メアリージュン始め、冨手麻妙、サヘル・ローズ、篠崎愛ら選りすぐりの美女8名の出演が明らかとなった。ヤングマガジンで連載された若杉公徳による人気コミックが、2013年、テレビ東京「ドラマ24」枠にて連続ドラマ化され、そのあまりのバカバカしさで世間を席巻した「みんな!エスパーだよ!」。まさかのギャラクシー賞をW受賞した大ヒットドラマが、園監督と染谷さんという最強コンビでスクリーンに帰ってくるのが本作だ。染谷さんが演じる主人公・鴨川嘉郎が通う東三河高校に新任してくる英語教師・ポルナレフ愛子を演じるのは、高橋メアリージュン。新たな超能力者としてチーム・エスパーに加わる、物語の鍵を握る謎多きセクシー美女を、高橋さんは妖艶に熱演。さらに、映画版オリジナルキャラクターの新エスパーとして、神谷秋子役の冨手麻妙、ジュリー・バブコック役のサヘル・ローズが参戦し、よりスケールアップした“エスパーワールド”が展開される。また、今野杏南(東三河捜査一課刑事)、星名美津紀(東三河新聞記者)、篠崎愛(本屋の店長)、清水あいり(高校教師、嘉郎の担任)、星名利華(スマートボール店の店員)と、グラビア誌などで活躍中の大人気美女ばかりが集結。ドラマ版をはるかに凌ぐスケールとお色気パワーを見せながら、大胆な演技を惜しみなく披露する。男子中高生の夢“青春エロ”を体現し、水着姿、下着姿も次々に飛び出すという本作。さらなる続報を楽しみにしていて。『映画 みんな!エスパーだよ!』は9月4日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月15日6月27日公開の映画『ラブ&ピース』の女性限定試写会&トークショーが13日、都内で行われ、中川翔子が出席した。園子温監督が愛をテーマに描いた待望のオリジナル作品『ラブ&ピース』。公開まで残り2週間となったこの日は、女性限定試写会後にトークショーが行われ、本作でフランス人形"マリア"の声として出演している中川翔子が登場した。劇中のマリアと同じような衣装で登壇した中川は「レベル30ですが、図々しくもマリアを意識しました」とファッション解説し、初めて人形のマリアと対面して「まつ毛が可愛らしいですね! こんなになっているとは思いませんでした」と感激。園子温監督作品は2014年公開の『TOKYO TRIBE』以来となるが「今回は声の出演というお声がけをいただいて本当にうれしかったし、ありがたく光栄なお話でした。現場で怒られたり怒鳴られたりするんだろうなと思ったし、私はドMなので怒られたいと思いましたが、ものすごく優しくかったです。『こういう映画が撮りたいんだよ』と仰っていてキュンときました。今回の映画は味わい深くて園子温監督の世界から抜け出せないですね」と久し振りの再会に満足げだった。トークショー中にMCから「今まで出会った男性で衝撃を受けた人は?」という質問に「加山雄三さんと佐々木いさをさんです」とあげながら、いきなり声を荒らげて「真田広之さんと結婚したいです!」と宣言した中川。その理由として「東映チャンネルで若かりし日の真田さんが血だらけになって裸で出てきたんです。最高過ぎて一時停止しながら絵を描いちゃいましたよ。ダメージを受けている男性に興奮しますね」と説明。また、気になる恋愛の方は「32歳までには子孫につながることができればと思います」と意欲を見せながら「年上で独身の男性がいたら素敵ですね」と話していた。映画『ラブ&ピース』は、6月27日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開。
2015年06月14日『新宿スワン』『ラブ&ピース』の園子温監督が、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜をヒロインに迎え、ベストセラー小説を生まれ変わらせた『リアル鬼ごっこ』。公開目前の本作から、篠田麻里子の女優魂あふれる演技を垣間見ることができる、場面写真が解禁された。ターゲットとなるのは、“全国のJK(女子高生)”。理由も分からないまま命懸けで逃げ惑い、“鬼”と闘うヒロインとなる女子高生として、ミツコ役に、ティーンに絶大な人気を誇るトリンドル玲奈。ケイコ役に、ドラマ・舞台と活躍の場を広げ続けている篠田麻里子。いづみ役に、園作品常連の真野恵里菜といったいまが旬の女優たちが抜擢。華やかな“トリプル”ヒロインとして顔を揃え、それぞれがイメージを覆す熱演を見せている。今回解禁となった篠田さん演じる「ケイコ」のビジュアル。美しいウェディングドレス姿ながら、キレッキレのアクションシーンだ。篠田さん自身が「アクション映画をいつかやってみたくて、個人的にキックボクシングを習いにいっていた」というだけあって、動きづらいはずのドレス姿で、鮮やかなアクションを披露。また、顔を歪ませて絶叫する画像では、いまにも声が聞こえてきそうなほど。国民的アイドルグループ「AKB48」のトップメンバーとして絶大な人気を誇り、“麻里子様”の愛称で親しまれた篠田さん。本作での“脱・アイドル”の気合いに満ちた渾身の演技を、ぜひスクリーンで堪能してみて。『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年06月11日終戦70年の今年、二階堂ふみを主演に『海を感じる時』の脚本家・荒井晴彦が18年ぶりに監督を務める渾身作『この国の空』。このほど、本作が北米最大規模の日本映画祭「JAPAN CUTS 2015(ジャパン・カッツ)」上映作品に選出。二階堂さんの母親を演じた国際派女優・工藤夕貴からコメントが到着した。昭和20年、終戦間近の東京。19歳の里子(二階堂ふみ)は母・蔦枝と杉並区の住宅地に暮らしていた。度重なる空襲に怯え、逃げ込む防空壕は雨が降ると雨水が流れ込んでくる始末。日に日に物価は高くなり、まともな食べ物も口には出来なかったが、それでも2人は健気に生きていた。彼女たちの隣家には、妻子を疎開させた銀行支店長・市毛(長谷川博己)が暮らしている。このまま自分は男性と結ばれることなく、戦争で死んでいくのだろうかと考えるようになった里子は、市毛の身の回りの世話をすることがしだいに喜びとなり、いつしか里子の中の「女」が目覚めていく――。原作は、芥川賞作家・高井有一による「谷崎潤一郎賞」受賞の同名小説。戦争という時代を生きる庶民の暮らしが繊細に、リアルかつ大胆に描かれた物語を、『共喰い』『さよなら歌舞伎町』などの脚本家として知られる荒井監督が映画化した。その本作が、7月9日(木)~19日(日)までニューヨークで開催される「JAPAN CUTS 2015(ジャパン・カッツ)」にて上映されることが決定。荒井監督といえば、日本を代表する脚本家の1人として活躍し、世界からも注目を集める存在だけに、今回、処女作『身も心も』から18年ぶり、そして構想30年というこの監督作に映画祭側が興味を示し、選出されることになった。これまで、俳優としては二階堂さん始め、役所広司、北村一輝、さらに監督は行定勲、西川美和、園子温らが参加してきた「ジャパン・カッツ」。本作の上映日となる7月18日には、二階堂さんの母親役の工藤さんと荒井監督が登壇。さらに、荒井監督が脚本を担当し、市川由衣、池松壮亮共演で話題を呼んだ『海を感じる時』も上映される。ハリウッドや海外作品でも活躍をしてきた国際派の工藤さんが、日本の終戦70周年記念作品となる本作をアメリカの観客たちに届けつつ、“荒井晴彦ワールド”をN.Y.でも見せつけることになりそうだ。<工藤夕貴コメント>この国と日本人が激動した終戦の日。あの夏の日からもう70年も経ちました…。いまは、戦争をテレビや映画だけでしか知らない人ばかりの世の中になり、新たな観点から戦争を見つめる時代に入ってきているのかもしれません。映画『この国の空』は、別視点で戦争を見つめた不思議な作品です。人は、どんな時にでも人を愛さずにいられない生き物です。その“人間”をテーマとした戦争映画がアメリカで公開になる。なぜゆえに人は戦うのでしょうか?そして、人の愛も時折、戦争に似ている部分を持つのかもしれません。『この国の空』は8月8日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月09日オムロン ヘルスケアはこのほど、冷えに悩む女性を対象に、「温活」をキーワードとした情報サイト「オムロン式美人温活部」を開設した。同社が実施した「女性特有の体の悩みに関するアンケート(2015年5月調査)」によると、最も多い悩みの1位は「首、肩のこり」で、2位は「冷え」、3位が「むくみ」であったという。冷えや、冷えが引き起こす体の不調に悩む女性が多いことから、このほど温活をヒントにした情報サイトをオープンした。同サイトの「温活部 アンバサダー」には、栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルさん、日本ホリスティックビューティ協会代表理事でホリスティック美容家の岸紅子さんが就任。両氏による温活に関するオリジナルコラムも連載する。エリカ・アンギャルさんのコラムは、「あたため美人による食習慣のレッスン」をテーマにしたもので、第1回目は、冷えやすい日本の女性があたため上手になるためのポイントを紹介している。岸紅子さんのコラムでは冷えのタイプ別に、睡眠、運動、入浴など、改善のためのヒントを紹介。第1回目は冷えのタイプをチェックできる「冷えのチェックシート」を公開している。コンテンツ「温活セルフケアダイアリー」では、看護師、セラピスト、ヨガ/バレエ講師など5名の健康・美容のスペシャリストが、季節にあった日々実践できる冷え対策を紹介。編集部によるオリジナルコラム「温活ニュース」は、編集部の女性スタッフが、冷え対策におすすめのグッズ、温活体験談などを発信していく。
2015年06月08日5週連続1位を記録していたディズニーの『シンデレラ』を超え、週末興収・動員ランキング初登場1位でスタートし、すでに興行収入20億円も視野に入る大ヒットを記録している綾野剛主演の『新宿スワン』。本作は、和久井健の原作漫画を基に描き、劇中では主演の綾野さんとライバル役の山田孝之の激しいアクションシーンなどが印象的だが、男たちの友情と戦い、そして儚い恋が“泣ける”と意外にも女性に大好評ということが判明した。『クローズZERO』シリーズ、『ルパン三世』のプロデューサーである山本又一朗と、『ヒミズ』『地獄でなぜ悪い』『TOKYO TRIBE』など濃密なエンターテインメントを作り上げてきた鬼才・園子温監督がタッグを組み、新宿・歌舞伎町を舞台に男たちの熾烈な争いを描いた本作。20代~30代カップルのデートムービー層を中心に、高校生や大学生の友人同士、原作漫画ファンなど、娯楽映画として幅広い客層を動員している。中でも、中高生から30代までの女性が多く劇場に訪れているのが大きな特徴だ。レディースデイとなる6月3日(水)も、週末ランキングに続いて『シンデレラ』を超える全国動員一位(※配給調べ)を達成しており、公開5日間で累計動員323,808人、興収433,207,800円を記録。SNS上の感想も「男の友情ってグッと来る」「めっちゃ泣けました!」「久しぶりの感動!」「殴り合いのシーンで涙が出るなんて!」「龍彦とアゲハ切なすぎ…」「今まで観たことのない映画でした!」など女性からの感動コメントが多数。男性向け漫画誌にて連載されていた“アウトロー漫画のレジェンド”と言われる作品が原作、さらに浄化前の歌舞伎町を舞台とし、スカウトマンたちの熾烈な戦いという刺激的なテーマを扱った映画だが、豪華キャストが渾身の演技で魅せる熱きドラマと、儚い恋に感動する女性が続出しているようだ。『新宿スワン』はTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新宿スワン 2015年5月30日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015「新宿スワン」製作委員会
2015年06月05日現在公開中の『新宿スワン』やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」に出演、11月には『劇場版 MOZU』の公開を控える俳優・伊勢谷友介がこの度、アプリゲーム「ゲーム・オブ・ウォー - Fire Age」の新CMで歌声を披露。さらに勇ましく戦いに挑む迫真の演技をみせていることが分かった。今回、伊勢谷さんが起用されたCMは、世界中のオンラインプレイヤーと共に、同盟を組んでメンバーを支援したり、協力して敵を倒したりすることで、王国支配を目指していく無料アプリゲーム「ゲーム・オブ・ウォー - Fire Age」。7,000万ダウンロードを突破し、世界95か国でApp Storeの売上ランキング1位を獲得するなど人気のアプリゲームだ。気温27度、太陽が照りつける夏日に茨城県の採石場にて行われた新CM撮影。6月8日(月)から放送される「WAR ANTHEM」編では、伊勢谷さんが名曲 「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」を歌いながら、ゲームと同様に仲間を引き連れ、敵に立ち向かう男気あふれる姿が映し出される。また、同CMには園子温監督の『ラブ&ピース』、三池崇史監督の『極道大戦争』、石井岳龍監督の『ソレダケ/that’s it』に出演する個性派俳優・渋川清彦も登場する。休憩時間には外国人の出演者と英語でコミュニケーションをとるなどなど、フランクでリラックスした様子で挑んだ伊勢谷さん。CMソングである 「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント」をリアルタイムで聴いていた世代ともあって、同世代の制作スタッフと「懐かしい!」と盛り上がる一幕も。そんな和やかな雰囲気の中でも撮影が始まると表情は一変。戦闘シーンを想起させる「猛ダッシュ」と「雄叫び」のカットは、監督と何度も話し合いながら叫び方の練習をされるなど、演技への徹底したこだわりがみられる。戦士たちを戦いに駆り立てる「WAR ANTHEM」が流れる中、ギラついた鋭い眼光で敵を睨み走り出し、力強く雄叫びをあげる伊勢谷さんの迫真の演技に注目してみて。「ゲーム・オブ・ウォー - Fire Age」「WAR ANTHEM」編は6月8日(月)より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年06月05日和久井健による同名人気コミックを実写映画化した園子温監督作『新宿スワン』が公開。新宿歌舞伎町を舞台に風俗業界のスカウトマンとしてゼロからのし上がっていく白鳥龍彦役で主演を務める綾野剛と、周囲から尊敬される存在で、龍彦をスカウトして目をかける真虎(まこ)を演じる伊勢谷友介が劇中の役柄と重なる関係性を覗かせた。その他の写真「19歳の役ですよ。僕、撮影当時32歳ですからね。壮大なファンタジーですよ」と自虐的に話してみせる綾野。「龍彦は非常に愛おしい人、みんなに愛される人です」とキャラクターを分析し、あくまでも「自分は役に身体を貸しているに過ぎない。箱と同じです」と断言するが、これが初共演となった伊勢谷が語る綾野には龍彦と共通点があった。「(綾野は)人たらしなんですよ。今の俳優って、いい子ちゃんが多いんです。でも綾野くんはそうでもない。とにかく元気。あれしたいです、これしたいですと言って、年下でも年上でも関係なく、わ~っと巻き込んでくれる。とっぽいように見えるかもしれませんが、実際はそうじゃなくて、みんなに可愛がられるんです」。「可愛がってもらいました」と笑顔で受けた綾野は、「伊勢谷さんは僕たちの世代にとって、ある種のアイコンのような人」と明かしながら次のように触れた。「何をやっても許してくれるんです。分かったよ、剛だからって。たとえば飲んでいて帰るぞってなっても、僕がまだヤダとかってだだをこねると、分かったよって言ってくれる。それも面倒くさがりながら、結局は折れてくれるところが優しいんです」。鬼才と称される園監督の印象も聞いた。「監督が新しいステージに行こうとしている作品なのかなと。監督自身もメジャー映画を撮りたかったとお話ししていますし、この規模だから表現できる方法を諦めていない姿勢を感じて、素晴らしいと思いました」(綾野)、「僕はパフォーマンスアートをやっていたことがあるので、(路上パフォーマンス集団)『東京ガガガ』をやっていた監督とご一緒できることも嬉しく誇りでした。現場で感じたのは、気楽に撮っていると言ったら語弊がありますけど、電車に乗るように映画を撮っているというか。自由なんですよ。そこら辺を歩いていた女の子を監督がスカウトして、数時間後には僕の相手役として映っているなんて不思議な状況もあって、おもしろかったですよ(笑)」(伊勢谷)。『新宿スワン』公開中取材・文:望月ふみ
2015年06月03日