大人気マンガシリーズ、今回は鳥野とりこ(@torico_bird)さんの投稿をご紹介! 「保育士さんが一斉退職した話」第12話です。連続退職の原因を聞いてみると、先生たちと園長の間に起きた衝撃的な出来事が明らかになり…?実は…出典:instagram園長は保育士資格を持っていないのに…出典:instagramベテランのD先生と衝突…出典:instagramメニューにまで口出し!?出典:instagramさらに退職者続々…出典:instagram問題行動ばかり…出典:instagram理事長は…?出典:instagramそれどころか…!?出典:instagram園長先生の数々の問題行動に唖然…。どんどんと溝は深まっていき!?次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@torico_bird)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年05月21日もしかして感覚過敏?子どもの行動が気になったら「感覚過敏(過剰反応性)」とは、光や音などをはじめとする特定の刺激を過剰に受け取ってしまう状態のことを指します。逆に、刺激に対する反応が低くなることを「低登録・感覚鈍麻(感覚の鈍感さ)」といいます。どちらも感覚に偏りがあることが原因です。感覚過敏があると、多くの刺激を受け取りすぎることによってストレスが増したり、多くの人にとって平気な刺激を過剰に怖がったりすることがあります。また、感覚の鈍感さがあると、遊びの呼びかけの声を聞き逃してしまい、仲間に入れないなど、集団の中でうまく過ごせないことがあります。感覚に過度な偏りがあると、日常生活に支障をきたす場合があります。しかし、感覚の偏りによる困難さは個人の主観的なものであり、個々によって刺激の受け取り方はそれぞれなので、理解されにくいという側面もあります。「LITALICO発達ナビ2021ユーザーサーベイ」にて行った「お子さまの困りごとの原因となっている、感覚の過敏性、感覚の鈍さはありますか」のアンケート項目の結果を見ると、多くの方が子どものさまざまな感覚過敏、感覚鈍麻に悩んでいることが分かります。最も多いのが聴覚過敏。次に味覚過敏、触覚過敏、視覚過敏や感覚の鈍麻、嗅覚過敏と続きます。こちらのアンケートは複数回答可となっているので、上記の感覚過敏が複数ある子どもも多くいると思われます。Upload By 発達ナビ編集部アンケートの要望・フリー回答欄では、感覚過敏がある子の将来の生活の心配、学校との連携方法などに悩む一方で聴覚過敏などの認知度が上がってきているなどの声もありました。その一部をご紹介します。・HSCの娘(中3)は、知覚過敏に属するのだと コラムを読んで、娘に通じるものがあり、普段、「何で、そう感じるのだろう?」と思っていた部分が、そういうことだったのかとわかり、新たに 納得しました。(2021ユーザーサーベイより)・感覚過敏、過度激動などを持つお子さんや成人の方の生活や就労について知りたい。(2021ユーザーサーベイより)・うちの娘は感覚過敏が強いのに、本人のストレスを感じる感覚レベルが低すぎて、双方の感覚の差が大きすぎるがゆえに体調を崩すようで、今は不登校になっています。学校の先生方は温かく迎えてくださいますが、担任の先生が「元気に遊べばすぐに学校に来られるようになりますよ!」という感じで、感覚過敏からの体調不良という内容等について書類などを作ってご説明はしていますが、なかなか意識の共有がうまくいかず、学校と今後どうやってお付き合いをしていくべきかに高い壁を感じています。(2020ユーザーサーベイより)・聴覚過敏の認知度が少しずつ上がってきているので希望を持っています。サポート機関の応援を心強く感じています。(2020ユーザーサーベイより)感覚過敏・感覚の鈍麻がある子どもは一人ひとりその困りの内容が違います。まずはお子さんの様子を注意深く見て、一体何に困っているのかを見つけ、適切な対応をすることがお子さんの苦痛の軽減・安心につながっていきます。さまざまな体験談と解決策を描いたコミックエッセイからも、感覚過敏・感覚の鈍麻の悩みの解決のヒントを見つけられるかもしれません。感覚過敏についての情報コラム気になる子どもの行動。それは音や光、味などの刺激に強い不安やストレスを感じる「感覚の過敏さ」や、刺激に対する反応が低い「感覚の鈍感さ」が原因かもしれません。それらの症状の具体例と、効果的な対処方法、発達障害との関係についてご紹介します。微細運動とは、手指の細かい動きのことで、身の回りのことをするために必要な動きです。発達障害がある人の中には、手先が不器用で、微細運動の発達に課題がある場合が見られます。自閉スペクトラム症のある人の「感じ方」を、工学技術とのタッグで解析し、支援に役立てていく「CREST認知ミラーリング」プロジェクト。発達ナビライターのひらたともみさんの体験ルポです。マンガで学ぶ感覚過敏感覚過敏をマンガで分かりやすく解説します!感覚の偏りの4パターンや症状、発達障害との関係、心がけたい感覚過敏がある子どもへの対応方法などを専門家が説明!感覚過敏のコミックエッセイ子どもをぎゅっと抱きしめるって、しみじみと幸せを感じる瞬間の一つかと思います。だけどウチノコさんの息子、発達障害があるむっくんは小さなころから抱っこが苦手な子どもでした。感覚過敏の困りごとは24時間365日、当事者たちを絶えず悩ませます。今回はそんな感覚過敏の当事者たちの冬ならではの感覚過敏の困りごとをまとめて紹介します。新生児のころから感覚過敏があり、素肌に触れられることや、抱っこを嫌がるタイプの娘さん。必要以上のものが体に触れるということが、苦痛な娘さんにコロナ禍でマスク着用問題が出てきて…。小学6年生の太郎くん。自閉スペクトラム症があり特別支援学級(情緒クラス)に在籍してます。特性として感覚過敏、多動傾向、こだわり、真面目、緊張症、場面緘黙などもある太郎くんと母のまゆんさんとの生活の様子を紹介します。五感が過敏になってしまう感覚過敏と、その真逆の感覚鈍麻の2つの特性があるリュウ太くん。一日のうちに2つの感覚が入れ替わり立ち替わり起こりますが、それって一体どんなときに起こるの…!?発達障害があるリュウ太くんは「暑さ寒さに気がつきにくい」という体の感覚の鈍さがあります。小学校低学年のとき、山でのキャンプ中に熱中症になり、母のかなしろさんが気づいたこととは…。小学校3年生の娘イロハちゃん。小学生になってからときどき”ある症状”に悩まされていました。家では元気なイロハちゃん。一体その不調の原因は?4歳くらいごろから服の襟元をぐっとひっぱり、口に入れてガシガシ噛む「噛み癖」のあったジョンくん。しつけなきゃと決意し、見かけるたびに叱って止めさせていた母のママリーゼさんですが実はしつけの問題ではなく…。まとめ子どもの行動が気になったときには、まず子どもの行動をよく観察してみましょう。子どもが気になる行動をするときにはその背後に何らかの理由があります。そのようなときには、その行動がどのような刺激や、どのような理由によって引き起こされているのかを知ることが必要です。子どもの感覚の偏りを知ることによって、日々の子育てに役立てることができたり、幼稚園や保育園、学校の先生に具体的なサポートをお願いしたりすることもできます。
2022年05月05日@エトラちゃんは見た!さんの<厄介者の病室の隣人の話#17>を紹介します。 ようやく退院することになった息子。帰り際に、隣人親子とばったり会って…?隣人の夫が…?出典:lamire問題の妻はどうしたの?出典:lamire実家に強制帰省出典:lamireすると、息子が…出典:lamire子どもに罪はない!!
2022年04月22日ドウェイン・ジョンソンが「E!News」のインタビューで、「男性は、メンタルヘルスの問題を抱えていてもオープンに話すことができない傾向にある」と問題提起。自らの経験を語った。「私は一人っ子で、男として育った。男というのは、もともとそういうこと(メンタルヘルス)について語らないような性質がある。話すことで、傷つくような気がするからだ。誰だって傷つきたくない。メンタルヘルスについて話すことで、弱さを見せるような気になるんだ」と指摘した。ドウェインは1990年代から90年代半ばに、アメフトがらみのけがや不調で「うつ」を経験。初めて「うつ」を患ったときは「それがなんだかわからなかった。とにかく最悪な気分で、なにもしたくなかった」という。どん底から抜け出すために必要だったことは、人と話し、助けを求めることだった。この経験をもとに、自身の伝記ドラマ「Young Rock」で視聴者に「助けを求めるのは弱さを見せるんじゃない。助けを求めるのは、私たちのスーパーパワーなんだ」と呼びかけたことも。「最高に感動する視聴者からの感想は、メンタルヘルスについて語る開放性に関してのことなんだ」と話し、ドラマがメンタルヘルスについて考えるための手助けとなっていると、手ごたえ感じていることを明かした。(Hiromi Kaku)
2022年03月15日子どもに直してほしい行動が変わらないワケは、否定語での言葉がけにあり子どもを注意するとき、どのような言葉をかけていますか?余裕がないと「◯◯しないで」と、つい否定語が多くなるのではないでしょうか。しかし否定語では、お母さんが子どもにしてほしいことが伝わりません。子どもも具体的に何をすればいいか分からないため、結局お母さんが直してほしい行動も変わらないのです。でも大丈夫!「◯◯しないで」を肯定語に言い換えるだけで、子どもがぐんと理解しやすくなります。子どもに思いが伝わらない!公園遊びで毎回ヒヤヒヤするお母さん6歳のわんぱくなCくん。よく行く公園にある、お椀型の滑り台がお気に入りです。しかし滑り台にはきちんとした階段がなく、背面にある鉄の手すりや周りの岩をつかんで登ります。少しでも手を滑らせたら落ちてしまうため、お母さんは「落ちないでね」とCくんに何度も伝えますが、当の本人は気にも留めていない様子。登っている最中にお友だちとぶつかっているのを見ると、ケガでもしないかといつもドキドキです。脳は否定語を理解できず、最初に聞こえた言葉を想像してしまう傾向がある「◯◯しないで」という言葉、つい言ってしまいますよね。これは“否定命令”と呼ばれ、子どもに“本意”が伝わらない言葉です。子どもに言葉を届けたいなら、肯定語を使いましょう。また「落ちないで」と言うと、落ちる可能性がなんと50%上がるとも言われます。「ピンクのイルカを想像しないで」と言われるとピンクのイルカを想像してしまうように、子どもの脳も否定語を理解できず、してはいけない行動の方に意識がいってしまうのです。今日からできる!子どもに伝わっていないと感じたら、まず口ぐせを見直そう子どもが落ちそうだなと思ったときは「手すりにつかまって」で良いんです。毎回注意しているのに…と悩むお母さんは、もしかしたら「◯◯しないで」が口ぐせになっているかも。子どもに声をかける前に少し立ち止まって、肯定的な言葉に置き換えると何だろう?と考えてから伝えてみましょう。そうすれば、子どもはするべきことを理解して行動に移しやすいです。「うちの子、全然言うこと聞いてくれない」も改善していくでしょう。今日の1日1成長「落ちないで」は逆効果!「つかまって」と肯定語で言い換えよう子どもの判断力も1成長、お母さんの表現力も1成長。みやもとまどな(文)さわどあさみ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)月いっぱいで長期連載「1日1成長お母さん」がフィナーレを迎えます!今度は舞台をYouTubeに移して、ママの皆さんのお悩みに竹内エリカ先生がアドバイスをします!進級・進学などに関するお悩みについてエリカ先生に聞いてもらいたい方は【3/1(火)~3/18(金)】の期間中に、●ニックネーム●お子さんの性別、年齢●お悩み内容上記の情報を記載の上、以下のアドレス宛にメールをお送りください。皆さんのご応募、お待ちしております!info@mamagirl.jp※件名に必ず「エリカ先生」と入れてください。※応募件数によっては回答できない場合がございますので予めご了承ください。 あわせて読みたい🌈子どもが伝えられない思いは、お母さんが代わりに言葉にしよう
2022年03月11日夏休みに家庭教師を頼もう。子どものためを思ってした選択に、思わぬリスクが潜んでいるとは…。恐怖の事態を招いたコミック『家庭教師Aが全てを失った話』。このお話には、他人事ではない、社会問題を考えるヒントが詰まっていたのです。ダイジェストでご紹介します。■肩書が良くても素性は大丈夫? 家庭教師選び「母親が小学校教師、さらに息子も◯◯大学に通っている」という理由で、オタ彦に家庭教師を頼むことになった、どん子ファミリー。ご近所さん、名の知れた肩書…、とくに悪い噂がないのであれば、安心してしまうのも無理はありません。しかし、家庭教師は親の目がないところで子どもと関わる相手。どんな人物なのかをしっかり確認しないと、思わぬ事態を招くことに…。実際、オタ彦は初日から大学名を振りかざし、どん子たちを制しようとしました。そして…。子どもたちが問題を解いている間に、どん子のランドセルを勝手に物色。あまりにも失礼な行動に友達が抗議すると、バカにされたと感じたオタ彦は…。「低学歴が嫌い」「時間の無駄」とパワハラともとれる発言を連発! さらには…。チクッたら小学校教師である母親に言いつける。まるで小学生のようなオタ彦の言い分ですが、どん子たちはその言葉に囚われることになるのです。■子どものスマホ、どこまでチェックすべき?ある日、母親のスマホをもらってメッセージアプリのアカウントを作ったどん子。ここにも想定外のリスクが…。オタ彦は、どん子のいない間に勝手にスマホを操作してIDを交換。その日から、メッセージを送ってくるようになります。不安に思うどん子でしたが、余計なことを言えばお母さんにスマホを没収される。そんな思いから、親にも内緒にしてしまうのです。年頃の子どもを持つ家庭であれば、誰もが直面するであろう“子どものスマホをどこまで管理するか”という問題。我が子とはいえ、プライバシーはある。でも、まだ子どもは子どもだし…と答えはなかなか出ないものです。とはいえ、このコミックで重要なのはメッセージアプリの内容自体を把握しているかどうか、ではなさそうで…。■オタ彦の言動にドン引き…それでも我慢する理由その後も、偶然目の前に現れたり、なぜか旅行に出かけることを知っていたりと、どん子はオタ彦の行動に違和感を覚え始めます。旅行中も…。スマホのカメラが勝手に起動して、いきなりフラッシュが光ったり。以降も怪しい出来事が続き、さすがのどん子も母親に相談するのですが…。結局、オタ彦の「教師をしている母にチクる」という言葉が忘れられず、我慢してしまうのです。■トラブル続出…スマホが勝手に操作されてる!?そんなこんなで、夏休みは終了。オタ彦の家庭教師期間も終わったけれど、明らかにどん子を気に入っているオタ彦から、そう簡単に逃げられるはずもありません。一方で、どん子の周辺には“スマホ”をきっかけにしたトラブルが次々起こっていきます。どん子から、友達宛にヒドいメッセージが届いたり。クラスメートに“どん子の兄”と名乗る人物から電話があったり…。そのすべては、どん子の身に覚えがないことでした。そして…!スマホの壁紙が、どん子という決定打。さすがのどん子も、ついに母親に本気で相談をすることに! そこから、物語は事件解決へと一気に動き始めます。■親の知らないところにある子どもへのリスク、どうすればいい?物語全体を通して、オタ彦の考え方や言動がおかしいのは一目瞭然ですが、親の知らないところにある子どもへのリスクは、どのように気を付けたらいいのでしょうか。家庭教師の選び方や、スマホの管理はさることながら、一番の問題点は「どん子親子はふだんからコミュニケーションがしっかり取れていたのか」ということ。どん子は物語の中でたびたび母親にSOSのサインを出していますが、母親はなかなかそれに気づくことができません。過干渉になってしまうのは問題ですが、スマホをはじめ何もかもが便利になった世の中だからこそ、親子のコミュニケーションは意識的に大切にしたいもの。その上で、我が子が親から見えないところで“想像もできないようなトラブル”に巻き込まれることもあるのだと、心に留めておきたいものです。一見、オタ彦の言動ばかりに目が行きがちですが、スマホの危険性、インターネット社会におけるSNSトラブルや親子関係など、決して他人事ではない社会問題が詰まった本作品。オタ彦の思惑、スマホで起きた怪現象の謎、そして、オタ彦が迎える結末は…!?ウーマンエキサイトには本作品をはじめ、子どものトラブルや親子関係について描いたエピソードが多数掲載されています!▼漫画「家庭教師Aが全てを失った話」ゆっぺ田舎住みの二児の母。絵を描くこととお菓子作りが趣味。 インスタグラムでエッセイ漫画連載中です。blog: Instagram: @yuppe2
2022年02月18日もしかして感覚過敏?子どもの行動が気になる場合と対処方法Upload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホンUpload By 発達障害のキホン子どもの行動が気になったときには、まず子どもの行動をよく観察してみましょう。観察するときは、特定の気になる行動が起こったときに、「どのような状況だったのか(時間、場所、その場にいた人、出来事)」と、「その行動に対してどうしたのか、その結果どうなったのか」という前後の状況を記入しておきます。そうすることで子どもの困りごとやその行動がどこからきているのか把握するための手立てとなります。また、行動をするときにはその背後に何らかの理由があります。子どもが気になる行動をとったときには、その行動がどのような刺激や、どのような理由によって引き起こされているのかを知ることが必要です。つまり、子どもがどのような種類、強さの刺激に対して過敏なのか、嫌悪感を感じているのか、受け取りにくいのかを周囲の大人が知っておくことが大事です。子どもの感覚の偏りを知ることによって、日々の子育てに役立てることができたり、幼稚園や保育園、学校の先生に具体的なサポートをお願いしたりすることができます。また、子どもの感覚の特性を把握するために、保護者が簡単に利用できる感覚のチェックリストもあります。このようなチェックリストを参照することで、気をつけておくべき子どもの行動特徴を知ることができます。判断がつかず心配な場合には、病院の小児科や、地域の子育て支援センターを訪れ、専門家に相談してみましょう。感覚過敏、感覚の鈍感さがある子どもへの3つの対応方法上で述べたように、お子さんの様子を注意深く見て、困りごとを発見することで、子どもの困りごとに対する適切な対処方法を考えることができます。感覚に過剰な偏りのある子どもの困りごとを軽減させるためには環境を整える方法と、個人にアプローチする方法があります。感覚の偏りは、刺激に対して過剰に反応する、または感覚に対する反応が鈍いというあくまで「状態」であり、病気とは異なります。医師の間でもその定義はあいまいで、処方箋や治療方法は確立されていないのが現状です。ここでは、感覚に偏りのある子どもの苦痛や困りごとを軽減するための方法についてお伝えします。1.嫌悪刺激を取り除く・別の刺激に変える子どもの感覚過敏を理解する上で重要なことは、「無理に刺激に慣れさせることは逆効果である」ということです。感覚過敏自体は、訓練や練習で急激に改善することは難しい場合もありますが、時間の経過や子どもの発達とともにある程度緩和されていくことがあります。刺激に嫌な経験が結びつくと、さらに刺激に対して嫌悪感を強めるようになります。無理に刺激を受けることを強要せず、軽減する方法を考えます。運動会やお祭りといった行事など、いつもと異なる環境で強い刺激が想定される場合・一部のみの参加にする・ピストルの音を子どもが受け入れることができる音(ホイッスルなど)にしてもらうなど刺激を軽減してもらうことも検討する触覚が鈍い子どもは、自分の感じることのできる刺激を過剰に求める「感覚探求」と呼ばれる行動をとる場合があります。例えば、なんでも触って回る、絶えず洋服を触っている、など落ち着きがなかったり、周りの人にべたべたして距離が近いなどの行動が例として挙げられます。このような落ち着きのない行動がみられる背後には、本人の脳に必要な感覚が十分満たされていないことがあるのではないかと考えられています。本人の感覚への欲求を満たせるような遊びや課題を提供してあげるのがよいでしょう。例えば、タオルや人形など、別の触っても構わないものを渡すことで、それらの感覚要求は満たされることもあります。その結果、子どもは落ち着きのない行動をとる必要がなくなり、安心してじっとして居ることが可能となります。また、痛みに対して鈍感なお子さんの場合には自ら訴えることが難しいので、共通理解や対応が必要です。2.ルールを決めておく自分で刺激を回避する方法を学ぶことも、感覚過敏による苦しみを軽減する一つの手段です。子どもと大人の間で、このような出来事が起こったときにはこうする、というルールを決めておくとよいでしょう。感覚が過敏である場合について考えます。例えば、教室が賑やか過ぎて落ち着かないときに、黙って教室を飛び出るのではなく、イヤーマフを自分でしたりして、適切な対処方法をとることができます。また、視覚が過敏な場合には、サングラスをかけたりすることにより回避することができます。「音がうるさいときには、イヤーマフをする」「外に行くときにはサングラスをする」というように子どもに決まりごととして認知させることにより、自ら刺激を回避できるようになる場合があります。これらをする場合、先生やクラスメイトなど周りの人たちの理解なども大事です。3.刺激が発生するメカニズムや、刺激が入ってくることを前もって伝える感覚過敏のある子どもは、思ってもみなかったタイミングで音や光が突然に入ってくる場合に、不安やパニックなどの不快な情動が特に起こることがあります。ゆえに、子どもを不安にさせないためにはこれから入ってくる刺激に対して、その量や質、そのタイミングを予測できるようにすることが大切です。また、なぜその刺激が生じるのか、刺激に直面した場合、どのように対応したらいいのかを理解することで、刺激に対する不安を軽減することができます。例えば触覚に偏りがある子どもの場合だと、突然に体に触れられると、驚いてパニックになってしまうことがあります。子どもの体に触れたり、水をかけたりする前に、あらかじめ声をかけるなどの工夫をしましょう。まとめ感覚過敏・感覚の鈍麻がある子どもは一人ひとりその困りの内容が違います。まずはお子さんの様子を注意深く見て、一体何に困っているのかを見つけ、適切な対応をすることがお子さんの苦痛の軽減・安心に繋がっていきます。イラスト/かなしろにゃんこ。
2022年01月03日騒音に悩まされるご近所問題を描いた連載「家の前を遊び場にされる」。夢のマイホームを手に入れたと思ったのに「こんなはずじゃなかった…」あやファミリーに訪れた惨事と、読者からの声とは?■夢のマイホーム! の夢を崩した「ある問題」とは…いきなり感じた違和感…その予感が的中してしまい…。■隣家の子どもたちの騒ぎ声に悩まされ…直談判してみたけれど寝かせつけたばかりの赤ちゃんが起きてしまうほどの騒ぎ声…日々の問題だけに次第に精神的にもキツくなってしまい…。意を決して直接話をしてみたものの、通じず…。隣人に悩まされるエピソードに、読者からも体験談が多数届きました。■「非常識な人」が増えている?・同感です。近所にも、このような家庭が何件かあります。 夏は特にうるさく、学校が終わってからは、毎日夕方から夜遅くまで家の前でワイワイと遊び、休みの日はプールや、バーベキューをし、夜10時ころまで花火をします。こんな家庭ほど、話し声も大きく、子どもにも注意はしません。マナーがない親が増えていますよね。・新築で、新生活、お隣さんはお子さん3人で目の前が公園なのにも関わらず、駐車場2台分スペースで姉妹(中学生くらい?)でバレーボールをやり我が家の車の方へ飛んできて当てられる、許可なく勝手に敷地に入りボールを取りに来る(親はそれを見ている)、高校生の息子がうちの壁に野球ボールでピッチング練習。壁がボールの跡だらけです。腹が立ちました。 人に迷惑をかけることを何も感じないのでしょうか。・まさに我が家のお隣もコレ!! すぐ下に公園があるのに遊ぶのはいつも家の前。よその敷地に入ってかくれんぼや鬼ごっこ、車が通るのにストライダー、コントロールが悪いからボール遊びでよその車にぶつける…2歳児もいる状態で親は家の中。 我が家の敷地内にもお隣の庭の砂利を投げ込んでくるから、駐車場は砂利だらけ。 本当にうんざりします。 放置する親が悪いのであって、子どもは悪くないと思いながらも、やはり不快ですよね。 ご近所でもかなりの悪評です。・うちの家も同じです。ボール遊びはありませんが、かけっこ、鬼ごっこ19時過ぎまでやっています。 1番驚いたのはお向かいさんのお母さんも一緒になって遊んでいた事と、お隣さん+お向かいさんで夏はバーベキューをして21時過ぎまで騒いでいた事です。おとうさんたさはお酒が入り声はデカい…本当毎日迷惑しています。・一生ものの買い物なので、そう簡単には引っ越せませんよね。中古住宅を購入しましたが、ご近所が代替わりしたり、世帯の中心が別の人になるや非常識なことが続いたりして精神的に追い詰められています。■意外と問題視されていない「道路族」・我が家は20軒が立ち並ぶ住宅地に住んでいます。そのうち6軒が仲良くなり、子ども達が同世代ということもあり、毎日家の前の道路でボール遊び、鬼ごっこ、夏はバーベキュー、花火、水鉄砲で遊んでいました。 そんな日々が続くと、それぞれの家の子どものお友達が集まってくるようになり、家の前で知らない子ども達が10人以上で遊ぶようになってしまいました。 自宅の駐車場に車を停める為に、バック中に子ども達が飛び出してきてヒヤヒヤしたり、家の屋根にボールやフリスビーをあげられたり、車にボールを当てられることも日常茶飯事で大変困っています。我が家のように困った近隣住人が小学校に通報し、道路で遊ぶ子ども達と親に注意をしておりますが、一向に辞めてくれず…仲が良かった6軒中1軒はいまだに道路で遊んでいます。昨今コロナ禍で道路族が社会問題になっており、ニュースにも取り上げられています。今まで私も道路族でしたが、被害者になって初めて近隣住人に迷惑をかけていたことを知りました。 集団意識によって、やって良いことと悪いことの区別がつかなくなっていたのだと思います。 今は子供達と遊ぶ時は公園に行き、子供にも道路で遊ぶのはいけないことだと伝えています。・これはまさに道路族と言われる事例ですね。お気持ちとても良くわかります。実際にトラブルに巻き込まれた方にしかなかなか理解していただけないお話で、ご本人は本当に大変だと思います。 もうこうなると、精神が持たず子どもの声だけで動機が起きたり、涙が流れたり大変な思いをしました。おそらくノイローゼ状態だったと思います。 やり過ごし時間が過ぎるのをただ待つ日々でした。たかが子どもの遊び声と片付けられる事ではなく、育てる側の大人の常識の問題だと思います。 道路族の被害について、もっと広く知っていただきたいと思います。■とはいえ「お互い様」「リサーチ不足なのでは!?」という意見も・子育て中の騒音はお互い様という精神が必要かと思います。 自分の子供が逆の立場になる可能性もあるのですから!・子どもを「地域のみんなで育てる」って思うけど…難しいですよね。まず自分以外の子どもを叱るというのがやりにくい時代なので。・不動産を取得する際は、平日、休日、夜間など、時間帯を分けて周辺環境を調査することが鉄則です。調査不足というよりほかなく、同情の余地もありません。■「冷静に解決策を考えるべき」とも・自治会はないのでしょうか? 私は田舎住まいなので近隣の困りごとは区長さんに相談します。近隣トラブルは避けたいのですが、我慢できない場合第三者にそれとなく伝えてもらうと上手くいく場合があります。お隣からだけではなく周りからそんな風に思われているなんて…とまともな方は反省されます。でも、まともじゃなさそうなのであれば、引っ越すのが一番だと思います。・これに近い新興住宅地に住んでいました。私は我慢したくなかったので、その都度子どもを叱っていました。あまりに酷い時は相手の親にも。結局こういう人って変わらないから、我が家は引っ越しして、今は快適に過ごしています。子どもが遊べる場所が減ってしまった、ご近所トラブルを解決してくれる存在(自治会など)がない…など様々な問題が絡み合う道路族問題。読者からさまざまな意見が届いた「家の前を遊び場にされる」。あやファミリーはどのようにして乗り切ったのでしょうか…!? 気になる結末は、ウーマンエキサイトに掲載されています!▼連載「家の前を遊び場にされる」
2021年12月31日「子どもがついた嘘を信じ込む」ママ友の強烈な行動を描いた連載「子どもの嘘を信じるママ友」に読者が敏感に反応! 「関わらない方がいい」「家庭環境が問題なのでは!?」「実はうちの子も…」など、さまざまな意見が飛び交いました。まずは、反響を呼んだストーリーをダイジェストでおさらいしましょう!■最近息子の友達がわかりやすい嘘をつくようになり…息子の友達である茉莉愛の「嘘つき」問題はだんだんとエスカレートしていき…。ついには息子のせいにするようにもなってしまい…。■「嘘つき」が原因で学校での友達関係も悪くなってしまい…すぐバレるような嘘なので、学校でも孤立してしまっているようです…。■さりげなく親であるママ友に伝えると…茉莉愛ちゃんのママは、娘の肩を持って暴走してしまい…。■学校に乗り込んで大暴れするという事態に…一方的に、先生にまで怒鳴り散らすという始末…。ただ、茉莉愛ちゃんが嘘をつくようになってしまったのには、家庭での問題があったようで…。家庭問題が子どもに影響を及ぼしてしまったこの連載「子どもの嘘を信じるママ友」に、読者からさまざまな意見が届きましたので、ご紹介します。■「いますよね〜」巻き込み型の迷惑なママ友に共感・こういう人います。 帰り道の通学路の道の真ん中で暴れていたから、「危なかったよ。しないように言ってあげてね」って言っただけなのに激怒。うちの子はそんなことしない。もししたとしたら、巻き込まれただけとか言い訳ばかり、あまり伝えると機嫌が悪くなってこちらが嫌われるのでもう言わないようにしています。・知り合いの女の子に似ています。 私立でしたが、嘘つきなだけでなく、嫌いな先生に意地悪して辞めさせたり、嫌いな子を周りを使って意地悪したり、彼女の周りでは盗難騒ぎも凄く多かったです。授業にちゃんと取り組まなくて、学校への呼び出しも多く…。母親も母親でも、その娘に暴力を振るったり、娘が家にいる事を嫌がり外で遅くまで遊ばせたり…。遊びに来るとなかなか帰ってくれなかったりしました。如何せん、その親子は他人への暴言が酷かったので関わる事を辞めたら、滅茶苦茶嫌がらせをされてしまいました。 結局学校も彼女の扱いに困り、退学処分に。退学後も辞めささらせた原因が私達親子であると嘘を言いふらされ、気分が悪かったし、怖い親子だったなと改めて思います。・こんな迷惑親子たくさんいます。ママ友トラブルたくさん経験しました。上がやがて高校生になりますが…周りのお子さんも我が子を見ていてもそう思うのですが、親の育てた通りに子どもは育ちます。注意が必要ですね。・息子に起きた7年前の出来事を思い出してしまいました。当時小学3年生だった息子は同級生から、嫌がらせを受けていました。直に現場を見た夫の言葉も信じず、うちの息子「そんなことしない! 言わない!」の一点張り。挙句に、わたしに、もっと息子をちゃんと見てあげてと育児書を渡すしまつ。話にならんと、中学受験をして離れました。その子と同じ中学に行った子の話を聞くと、やはり問題を起こし、大人の目をごまかせず校長室に呼び出されているそうです。親は泣いて「私の手に追えません」と逆ギレ。頭はいいけど、内申点が悪すぎて受験にも失敗。卒業文集を友達から読ませて貰ったら、学校に対する不満をツラツラと書いてあり…文集を読んで、その子の将来が心配になるほどでした。卒業文集に「中学時代は地獄でした」と…その子の親は、それを読んで、どんな気持ちになったのかなぁ? と思いました。■「うちの子も実は…」「実は私も…」など読者の実体験・うちの第二子が、嘘をつく傾向があって困っています。こちらを読んで思い当たるところがあり、すごく参考になりました。 良いところを褒めたり、失敗しても愛していることを伝えたり、できることから始めたいと思います。・私は、嘘をついていなくても、親に「嘘つき」だと仕立てられるような、そんな生活を、幼い頃にしていた時期がありました。今回のストーリーは私の話とは逆ですが、これはこれでキツイなと、実体験からも思いました。■「家庭環境の問題では?」という冷静な意見も・まさしく家庭環境ので問題ですね。 親の地雷を踏まない様にと子どもが気を使って嘘をつくこともあるんですね。 というか、ママさんも学校へ乗り込むなんて…非常識というか恥ずかしいというか…。■「他人の家庭の事情に深入りすべきではない!」という考え方も!・ママ友に娘さんのこと普通話すかな〜? 知らせてあげたい気持ちも分かるけど、余計なお世話かも…。・何で関わるの? そんな極めてデリケートな問題に、ママ友が娘の虚言癖に気付いていないのだから、放っておくしかないと思います。 他人がでしゃばったところで、解決する訳はないし学校での事はまず担任の先生に相談した方がいいのでは?ないでしょうか。さまざまな意見が寄せられ大反響を呼んだ人気連載「子どもの嘘を信じるママ友」その後は…!? 茉莉愛ちゃんが嘘をつくようになった家庭事情とは…? 気になる結末は、ウーマンエキサイトに掲載されています!▼連載「子どもの嘘を信じるママ友」
2021年12月12日何かにつけて口を出してくる“お姑さん”問題。多くの人が体験することだけに、読者から共感の声が殺到したのが、連載「義両親と解り合えない?」でした。3歳の息子と夫・康史と3人家族の智美は、まさにお姑さん問題に悩んでいるひとり。離乳食のやり方やトイレトレーニングについてなど、行き過ぎたアドバイスに困っていて…。■何年前の離乳食!? 効率を求めるのは愛情じゃないっていうの?時短・簡単・効率重視の家事を良しとしている智美と義母の考え方は真逆。また、義母には自分の考えを押し付けるようなところがあり…。■発育は子もどによって違う…じゃダメなの!?過剰なアドバイスを聞くのが嫌になってしまい、帰省するのが苦痛になっていく智美…。■侮辱的な“お姑さん”の発言にキレてしまった…!あまりにもな発言に耐えられず、勢いに任せて実家に帰ったのですが…。このエピソードを読んだ読者からも、うちの困ったお姑さんの実体験や不満の声が多数届きました!■読者の「うちの困ったお姑さん」エピソードが殺到!・同居で毎日がストレスマックス。あーだこーだと口出しされ、昭和な間違った常識も押し付けられ…しまいには私が口答えするだけで「こんな嫁もらって」と言わました。・うちも同じです。食材ストックやお菓子の賞味期限チェック、キッチンの掃除チェック、孫に会いたがっていたかと思えば、連日になるとグチグチ言い出すだけでなく、義弟の嫁と比べる…。今の時代にいるの!? って思いたくなるくらいのお姑さんです。・このお話と同じような、義母による過去の育児方法の押し付けは常にありました。孫同士でも男女差別がすごいし。どこからその自信は来るんでしょうね。・結婚した当初、義母から「おままごとみたい」と、よく言われました。全く悪気もないみたいで、それはもう頻繁に言われました。言われた時はやっぱりカチンときました。誰がそんな事言われて喜ぶんでしょうね。そういう事がわからないデリカシーのない義母です。・実母の話ですが…オムツ外しでいろいろ言われるのが本当にストレスでした。トイトレって強制的になると逆効果になると思います。結局、子ども自身の問題なのですから。 うちは子どもが2歳ちょっとの時に、オムツがはずれていないことを実母に「遅い」と指摘されましたが「あなたは私のトイトレは成功したんですか?」と言いたかった。私は完璧に失敗した例で、小学生までオネショしてました。・「子どものいない夫婦は、みじめ」だと言われて、傷つきました。・孫を思っての発言でも、病院で診てもらえだの、仕事を辞めろだのは言い過ぎ。モラハラと言われてもしょうがないレベル。・嫌味を言われすぎて、私が倒れて入院しました。 ですが、退院し、帰宅後、以前と変わらず嫌みのオンパレードです。■経験者から「我慢しなくてもいいんじゃない?」のアドバイスも!・我慢せずにいい嫁キャンペーンは早い段階でやめた方がいいと思います。・そんなに余計な口を出してくるならもう二度と帰省しない、が正解!・私自身、乗り越えられてはいませんが…出来るだけ過干渉を避けられるよう意識しています。必要以上に連絡を取らない、近づかない、時々断ることにして、自分のストレスを溜めないようにしています。読者の体験談も多数届いた人気連載「義両親と解り合えない?」の結末は…!? 気になる続きの漫画は、ウーマンエキサイトに掲載されています!▼義両親と解り合えない?
2021年11月13日学校へ行く支度からサッカーの準備まで、子どもの行動につい口を出したり、手を出したりと先回り。「もしかしたら過干渉かも......」そう感じている親御さんは多いのではないでしょうか?大人がアレコレ指示をしてやらせるのは、親も子も楽な部分もありますが、結果、何もかも親任せな子になってしまう可能性も。過干渉とはどんなことなのか、子どもにどんな影響を及ぼすのかを、公認心理師・心理カウンセラーのあさくらゆかりさんに聞きました。(取材・文:前田陽子)■過干渉とは"親の思い通り"にすること干渉とは、命令的な関与や介入。立ち入って他人のものごとに関係し、自分の意見に従わせようとすること、と辞書にあります。子育てでの干渉とは、子どもの考えや行動に働きかけ、親の思い通りにさせようとするための言動で、「ごはんを食べなさい」「歯磨きしなさい」という口出しや、親が「宿題をやる(例:夏休みの課題など)」「合宿の準備をする」などが手出しに当たります。過干渉とは、「干渉」に「過」が付いたもので、子どもの年齢や発達に照らし合わせたときに、手出し口出しをやりすぎているということ。親の命令に従わせるという意味も含まれ、親子というより主従の関係になっているとも言えます。■過保護とは過干渉とどう違うのか過干渉に似たものに過保護がありますが、保護とは外からの危険に対して気を付け、かばい、見守ること。まだ正しい判断ができない子どもには必要な場合も多々あります。「危ないからやめなさい」には、内容や子どもの年齢によって、干渉にも注意喚起(保護)にもなるのでシチュエーションによって判断は異なります。「適切な干渉や保護は、子どもたちには必要なこと。何を手伝って、何を手伝わないかは、子どもの年齢はもちろん、個々の発達状態によって変わります。親の声掛けに対して、子どもが楽しそうか、つまらなそうか。進んでやっているのか、自分はやりたくないけどしているのか。子どもの様子でそれが干渉なのか、保護なのかの目安になると思います」とあさくらさんが、判断の方法を教えてくれました。■「自立」とはどういうことか言われたことに従うということが続くと、自分で決めてその通りに行動をすることが苦手になってきます。それでもつい干渉してしまうのが親心。「まずは、子どもがやらないのか、やれないのかを見極めることが重要です」とあさくらさん。例えば低学年の子に2泊3日の合宿の支度をひとりでやりなさいと言うのは、まだハードルが高いもの。でも、高学年なら可能ですよね。能力はあるのに、意欲などの理由で進まないなら、時間がかかっていても子どもに任せてみる、親は自分の支度や家事などをして子どもの様子を見ないようにする、など視界に入れつつも見守るのが良いとアドバイスをいただきました。子どもには子どものタイミングがあります。子どもが動き出すのを待ちましょう。自立とは①自分で決めて自分で行動する②自分の行動に責任を持つ③絆を大切に他者と協調することとあさくらさんは言います。■過干渉が続くと自分で決めて動けない子になる過干渉が続くと、子どもは言われたことに従うようになります。結果、自分で決めて自分で行動をすることができない子に。さらに失敗しときに「ママ/パパが言ったから」と原因は他者にあると他責的になります。また、失敗や困るという経験がないと助け合いを経験する機会も奪われ、コミュニケーションが苦手になります。自分の気持ちや考え、行動を否定されたり、無視され続けると他者の気持ちや考えを大切にできなくなります。子どものころは素直に従いますが、大人になって立場が上になると、対等な人間関係ではなく、相手を従わせる関係、上下や主従を持つことが当然となってしまうのです。その結果、相手と意見が食い違っても話し合いができず、従うか従わせるか。自立ができないまま大人になってしまう可能性があります。親が子を干渉してしまうのは、子どもがかわいいから。ですが、子どものためと思っているその行動が、子どもから考えたり、責任を取ったり、お友達や周囲の人たちとコミュニケーションをする場を奪ってしまっているのかもしれません。子どもの気持ちを尊重して、子どもがしてほしい方法で、してほしい援助ができる親になりたいですね。あさくらゆかり公認心理師・心理カウンセラー一般社団法人日本ライトカウンセリング協会代表理事、株式会社kikiwell所属カウンセラー・統括責任者幼稚園教諭・保育士・公立小学校学級支援員を経て心理カウンセラーに。2007年1月より(株)kikiwellが運営するキキウェルメンタルヘルスサービス(旧:聞き上手倶楽部)に所属。ライトカウンセラーとして活動開始。「聞ける人ほどうまくいく」をスローガンに、カウンセラー養成講座の講師を務めている。また「聞かせて下さい、あなたのお話」、このひとことを熱く胸に抱え(株)kikiwellで電話カウンセラーとしても活動している。【カウンセリング実績】電話カウンセリング11,400件、メールカウンセリング4,000件、対面カウンセリング100件。連続最長電話カウンセリング記録11時間。クライエントのリピート率は85%
2021年10月12日■前回のあらすじ「ちょっと待って」を封印したら、倍以上に家事も子どもの世話も時間がかかり、さらに子どももぐずるしで、ぐったりしてしまったパパとママ。そこにパンダが登場して…! >>1話目を見る ■毎日の世話は当たり前? それとも愛情いっぱい?疲れ切ったパパとママの間に飛び込んできたのはパンダ!?「ちょっと待っては言っていい!」というパンダがパパとママに話しかける!子どもの世話をするのは、親なら当たり前と思っているママ。そして子どもの行動が、愛情不足から来ているのではないかと悩むママにパンダは…。イライラと愛情不足の悩みに相関関係がある…!?パンダの「愛情不足の悩みもそれと同じ」とは?→次回に続く!(全5回)毎日12時更新!
2021年09月19日子どもの行動は私たち大人の想定を軽々と超えるものが多くあり、まさかの行動で恥をかいてしまうことも多々あります。そのなかでも衝撃が大きかった出来事3つをピックアップしてみました。そのときの様子や体験をご紹介します。トイレットペーパー引きずり事件出先で長男と手をつなぎ、長女はおんぶというスタイルでトイレへ行ったときのことです。トイレを終えて個室から出たとき、周りの視線が私たちへ集中していることに気づきました。 施設の職員さんの「後ろのお子様が」との言葉に後ろを振り返ると、私の歩いたあとには長々と敷かれたトイレットペーパーが! 見ると、トイレの棚に置いてあったトイレットペーパーの端を長女が握っており、そのまま外に出てきてしまったようです。急いでトイレットペーパーを巻き取り、苦笑いで退場しました。 Tシャツを次男が…油断事件私と次男で近所の施設へ遊びに行ったときのことです。いつものように、遊びにきたママたちと話をしながら、子どもたちが遊ぶ様子を眺めていました。そのうち、子どもたちが私たちの周りでぐるぐると、ハイハイで追いかけっこを始めました。立ち上がった次男がいつもよりも多めに歩き、私のTシャツの胸元に手をかけた、そのとき……。 びりっという音と共にTシャツが破れました。一瞬、時が止まった室内。インナーを次男で隠し、恥ずかしくて施設から静かにフェイドアウトしました。 胃袋は無限大事件長男が生後10カ月を迎えたころ、長男を含めた子どもたち3人とそのママ3人でランチに行きました。ランチが運ばれてきたのを確認した長男は、一目散に私の元へきて、早く食べたいと声を出しました。 ママ友からは「おなかがすいていたんだね」と一笑い。長男の食欲は収まらず、自分の分、私の分、挙げ句の果てに他のみんなからも少しずつおすそ分けをもらうことに。普段よりたくさん食べたあと、長男はいびきをかいて就寝。大爆笑するママ友と一緒に、私は恥ずかしくて苦笑いでした! これらの体験は、当時はものすごく恥ずかしく思ったものですが、良くも悪くも子どもたちの行動のバリエーションが多彩になったということで、成長を感じることができました。想定外の行動をするのは想定内だということがわかり、気持ちにゆとりが持てたように思います。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、0歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2021年09月02日「奥さんと子どもに好かれたい」第123話。今回は、親を悩ませる大問題について。息子のためにいろいろ計画を立てていたのが崩れてしまい……。 奥さんと子どもに好かれたい第123話楽しい楽しい連休のお話……!? 小さな子どもを持つ親にとって、「休日」とは休む日ではなく「子どもと1日中過ごす日」ですね。次の休みはどんなことをして過ごそう……気がつけば平日はそんなことばかり考えているように思います。 今年はありがたいことに例年より長い夏休みをいただけました。ただし、このご時世ですから旅行など外に出歩くことはできないため、連休前から「休み中に子どもとできること」をいくつか用意し、それを毎日小出しにするように計画を立てておりました。お庭にプールを出したり、BBQをしたり、花火もいいな、スケートボードでも練習してみようか……。考えるだけで楽しい連休になる予定でした……。 ですが、僕の計算はあまりに浅はか。ほぼすべてが「天気がいい場合に限る」計画だったのです(だって夏なんですもの)。 連休中、毎日続く雨、雨、雨……。用意していた室内遊びの計画は、連休前半の段階で出し尽くしてしまい、結局毎日だらだらと生産性のない休みを過ごすことになり、大後悔。 次の連休はもっと柔軟性のある計画を早めに立てて、子ども、僕も奥さんもみんな満足の休日にしなければと、心に誓ったのでした。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年08月27日わが家の第1子は、幼稚園入学直前に自閉症スペクトラムの診断を受けました。私はショックで何も手につかず、不安で涙が出てくることも……。それでも、幼稚園が始まってみると問題行動を起こし、その対応に追われ、泣いている暇さえなくなりました。そんな幼稚園時代、困り事はいろいろありましたが、特に目立った行動への対応の仕方についてご紹介します。 じっと座っていられない本人を観察してみると、「座っていないといけない」ということを理解しているけれど、そのことをふと忘れて席を立ってしまっているように感じました。そして、ただ座っていなさいというのは苦痛のようで、「座って色塗りをしなさい」など課題をつけると座っていられることが増えました。 さらに、自閉症児の特徴として、先の見通しがたたないと不安になるとも言われています。そのため、「時計の長い針が〇にくるまで」といったようにゴールを明確にして座る練習をしました。 覚えるのが苦手幼稚園では「のり、はさみ、画用紙を用意して」など、複数の指示がありますが、それを覚えるのが苦手なようです。自閉症児の特徴として、聴覚より視覚のほうが指示が入りやすい子もいるようですが、わが子は発達検査の結果をみても、聴覚のほうが優位なようです。 それなのに、なぜ覚えて行動に移せないのか観察してみると、指示の声はBGM化して覚える気がないようです。そこで、要件を話す前に「〇〇君」と声をかけて意識を集中させてから要件を伝えると、覚えられることが多いとわかりました。 音に過敏! 運動会どうなる?当時、あまり意識していなかったり、経験もそうなかったので不思議だったのですが、運動会の練習を始めると嫌がる、脱走するということが起きていました。今思えば、運動会のダンス、組立体操の太鼓の音が苦手なようでした。これについては、当時の私の勉強不足でなすすべがなく、どうしてあげることもできず……。 今なら、苦手な音があることがわかりますし、イヤーマフを使うなどの方法も思いつきます。健常な私たちには理解できない不快感のなかで戦っていたのかと思うと、申し訳なくなります。 発達障害の診断を受けるまでは子育てに希望をもっていましたが、いざ発達障害と診断され、しかもそれは治らないと聞いたとき、一時期はどん底の思いでした。それでも、わが子のためにと療育の本で知識を深めたり、発達検査の結果や目の前にいるわが子と向き合うことで、少しずつ理解が深まっていき、サポートに繋げることができたと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:小林 香穂自閉症スペクトラムの13歳の長男と、グレーの10歳の次男のママ。療育、育児、学習サポートの面で試行錯誤しつつ、その経験を執筆中。「それぞれが居心地のいい場所作り」を目標としている。
2021年08月01日今回は、男の子ならではの問題について。ついにその問題と向き合うときが来たときのエピソード。どう対応したのかというと……。 奥さんと子どもに好かれたい第114話あの問題と向き合うときが来ました……。 男の子って下品なことが大好きですよね。自分にも覚えがあるので(なんなら現在も継続中)否定はできませんが、息子も保育園で覚えてきたのでしょう、口癖のように自分の大事なところのことをつぶやき爆笑しています。 そんな「そこ」に興味“しんしん”の息子ですから、自分についているものもよく観察しているんですね。そうなるといくら子どもでも「そこ」がちょっとずつ変化するようです。息子が言うには「伸びた」。 その発言に思わず笑ってしまいましたが、男親ですのでそこは動じず、よく漫画などで見る「猫の交尾をやめさせる要領」で冷たい水をかけ、気をそらすことに成功!なんとか乗り切りました。 まだまだ小さい息子ですが、これからこういう場面は増えていくのだろうな……。親がどこまで教えるのかあまり考えたくないことですが、いかなるときも動揺しないような強いハートを持ちたいですね。 ★♡★♡ベビカレ夏のマンガ祭り★♡★♡マンガ家100人突破を記念して『べビカレ夏のマンガ祭り』開催中!大人気のマンガコンテンツを増量し、レギュラー連載に加え、新たにスペシャルゲスト24作品を配信♪ 無料でザクザク読めちゃう!ぜひチェックしてくださいね! 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年06月18日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。とにかく奥さんと子どもに好かれたいと日々頑張る僕が、妊娠判明から育児に奮闘する様子を描いた連載マンガ「奥さんと子どもに好かれたい」の第101話。 今回は、息子のために考案したとっておきのものにより、まさかの問題が発生してしまったエピソード。どんな問題が起こったかというと……。 とっておきのギャグが思わぬ結果に……。 もうすぐ4歳の息子は「おなら」が大好き。 ある日、僕はギャグを息子に用意しました。それは“鼻スイッチ”を押すと、おならが出るというとてもレベルの低いもの。 急に自分の鼻を押せという父親に対し、はじめは困惑する息子でしたが、下品なピタゴラスイッチが発動した途端、大爆笑。 幼稚なギャグは見事に大ハマりしたのです! しかし、問題はそのあと起きました。 父のギャグを気に入った息子は、おならを出し切った僕に「もう1回鼻を押させろ」と目をキラキラ輝かせ何度も催促してくるのです。 さすがに何回も連続で出せる体の作りにはなっておりません。思うようにスイッチが作動しない父親に対し、息子は泣きながら「もっと押したい、なんで出ないんだ」と訴えてきました。 それ以来、僕はおならをしたくなるたびに、息子に声をかけ鼻を押させています。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年03月19日発達が気になる子どもを受け持つ、園の先生方の悩み私は発達障害のある子どもを育てる保護者としての苦しみを伝えるべく、保育園や幼稚園の先生に研修をすることがありますが、そこで出会う先生方が「保護者になかなか子どもの問題を伝えられない」と悩んでいることがとても多いように感じています。同時に「悩みが目先のことに向いているようだ」「親も先生も“子どもに幸せな人生を送ってもらいたい”という見ている方向は同じなのに、大人同士の人間関係を優先してしまい、言い淀んでいる状態なのかもしれない…」と感じることがあります。研修で耳にした、園の先生方が実際に受けた言葉これらは、実際に私が耳にした園の先生方の言葉です。「親御さんに伝えられない理由はなんですか」と質問をすると…。・「子どもの問題行動は先生の指導力が問題!うちの子を障害児扱いして」と詰め寄られた経験がある。それが原因でうつになり、退職してしまった同僚がいる。・行政に訴えられたことがある。・「障害児加算をあてにしているんですか」と言われたことがある。・ほかの保護者に担任の悪口を言いふらされたことがある。・「上の子も同じ感じだったが今はしっかりしている」「家では問題ない」と言い訳されてしまい、それ以上話が進まない。・「文字も書け、数字も得意だし問題ない」と言われる。保護者と話がかみ合わず、そのまま話が止まっている。・相談機関とつなげようとしたり、「就学相談に行って、小学校の進級先を検討してみてはいかがでしょうか」と伝えたりしても無視される。・頑なに福祉サービスを受けることを拒否している。それぞれの家庭の方針があるので、踏み込めない。・「障害者手帳を所持することで、障害者のレッテルを貼られたくない」と言われた。・「障害ではなく、個性の一つ。障害としてしまったら、伸びるものも伸びなくなる」と言われた。身につけさせたいことはある保育士からの相談は、5歳児クラスのお子さんについてでした。お箸やスプーンで食事することが難しく、そのお子さんは、食事は手づかみ食べ、発語もあまりない状態だということでした。そしてそのお子さんの保護者の希望は、「わが子には、通常学級に行って定型発達の子どもたちから刺激を受けて、さらに読み書き計算ができる学力をつけてほしい。特別支援学級に進学するとそれが叶わない」ということでした。本当にそれでそのお子さんに必要な支援は受けられるのだろうか、子どもに必要な力はその環境で伸ばすことができるのだろうか、とその保育者は悩んでいました。私は思います。「その保護者の考えかたも一理ありますが、定型発達の子どもとの違いを思い知らされ、努力しても授業内容が理解できず、更にいじめにあったら、お子さんはどう感じるでしょうか。通常学級にこだわることはあまり意味がないのではないか」と…。Upload By 立石美津子教育委員会で働いていた方から次のコメントを頂いたことがあります。「障害のある子の保護者には、『隔離された特別支援学校・特別支援学級より、地元の通常学校・通常学級に入って定型発達の子どもたちと育ったほうが発育によい影響がある』と信じる方が多いです。でも、子どもの発達段階によっては、「特別支援学校・学級の方が手厚い教育を受けられるのではないか…」と思うケースも多々あります。特別支援学校・学級に入っても通常学級の子たちと交流する機会はあります。決して隔離ではありません。アメリカでは保護者はむしろ「障害のある子が特別な学校・学級で特別な教育を受けるのは権利」と考えると耳にしたこともあります。」傷つくのを恐れて研修会でのことです。ある保育士が「保護者を傷つけたくないし、園職員との人間関係を悪化させたくないので、これ以上、話したくない。」と発言しました。私は「もしかして、自分自身が傷つきたくない気持ちが潜んでいるのではないですか」と言うと、その保育士は怒ってしまいました。まさか「園との間にトラブルを起こすことなく無事卒園してほしい…」とは思っていないでしょうが、子どもやその保護者のこれからを思えば、保護者やそのお子さんを相談機関につなげるべきではないかと感じます。保育士や幼稚園の先生は親ではないので子どもの人生に関わるのは6歳までです。でもそのお子さんの人生は、園で過ごした数年間よりずっと長く続きます。幼稚園・保育園・・・小学校にいけば何とかなるだろう小学校・・・中学にいけば何とかなるだろう中学・・・高校にいけば何とかなるだろう高校・・・就労させる、そのための訓練に必死このように分断されがちです。実際、幼稚園、保育園の先生が園児のことが気になっても小学校に見に行くことはできません。ただし、保育士や幼稚園の先生は専門の医師ではないので、「発達障害の疑いがありますので専門機関に相談に行ってください」と言うことはできません。でも、保護者に対して、専門機関への一歩を踏みだせるよう、「○○さんの行動で気になることがあります。相談機関に足を運ばれたらどうでしょうか」と背中を押してほしいと私は思います。最後に保護者のみなさん方へもし、園の先生から発達の偏りや遅れを指摘されて、不愉快に感じている方がいたら「園の先生は一番言いにくいことを、伝えてくれている勇気ある先生なのだ。」と捉えてみてはどうでしょうか。
2021年03月19日■ 前回 のあらすじ次女を出産し、子どもたちのお世話は積極的にやってくれるようになった夫。しかし、私への態度はとても冷淡で…。■他人事な夫の発言に爆発寸前!産後クライシスは山あり谷ありで、ちょっと関係が良くなったと思ったら夫の発言で爆発する、の繰り返しでした。夫はいつもどこか他人事です。育児に参加できない分、話を聞いて欲しいし、もっと考えて欲しいんだけど…と日々伝え続けています。次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 私の産後クライシス この連載の全話を見る >> 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> 旦那も、地獄の新生児編 この連載の全話を見る >>
2021年02月27日子どもの行動は私たち大人の想定を軽々と超えるものが多くあり、まさかの行動で恥をかいてしまうことも多々あります。そのなかでも衝撃が大きかった出来事3つをピックアップしてみました。そのときの様子や体験をご紹介します。 トイレットペーパー引きずり事件出先で長男と手をつなぎ、長女はおんぶというスタイルでトイレへ行ったときのことです。トイレを終えて個室から出たとき、周りの視線が私たちへ集中していることに気づきました。 施設の職員さんの「後ろのお子様が」との言葉に後ろを振り返ると、私の歩いたあとには長々と敷かれたトイレットペーパーが! 見ると、トイレの棚に置いてあったトイレットペーパーの端を長女が握っており、そのまま外に出てきてしまったようです。急いでトイレットペーパーを巻き取り、苦笑いで退場しました。 Tシャツを次男が…油断事件私と次男で近所の施設へ遊びに行ったときのことです。いつものように、遊びにきたママたちと話をしながら、子どもたちが遊ぶ様子を眺めていました。そのうち、子どもたちが私たちの周りでぐるぐると、ハイハイで追いかけっこを始めました。立ち上がった次男がいつもよりも多めに歩き、私のTシャツの胸元に手をかけた、そのとき……。 びりっという音と共にTシャツが破れました。一瞬、時が止まった室内。インナーを次男で隠し、恥ずかしくて施設から静かにフェイドアウトしました。 胃袋は無限大事件長男が生後10カ月を迎えたころ、長男を含めた子どもたち3人とそのママ3人でランチに行きました。ランチが運ばれてきたのを確認した長男は、一目散に私の元へきて、早く食べたいと声を出しました。 ママ友からは「おなかがすいていたんだね」と一笑い。長男の食欲は収まらず、自分の分、私の分、挙げ句の果てに他のみんなからも少しずつおすそ分けをもらうことに。普段よりたくさん食べたあと、長男はいびきをかいて就寝。大爆笑するママ友と一緒に、私は恥ずかしくて苦笑いでした! これらの体験は、当時はものすごく恥ずかしく思ったものですが、良くも悪くも子どもたちの行動のバリエーションが多彩になったということで、成長を感じることができました。想定外の行動をするのは想定内だということがわかり、気持ちにゆとりが持てたように思います。 イラスト/sawawa監修/助産師REIKO著者:簗田智花4歳の長男、2歳の長女、0歳の次男との育児ライフを楽しむ34歳の母。現在は、仕事と家事、育児に奮闘中。ドライブ、スポーツ、スポーツ観戦が趣味のアクティブママ。
2020年09月08日子どもが悪いことをしてしまったとき、つい「だめ!」と叱ってしまいがちですよね。でもそれだけでは、子どもの問題はまったく解決されません。反抗心も手伝って、また同じことを繰り返してしまうことも。家庭でのしつけのヒントにもつながる実践法が、アメリカやイギリスなどの学校、そして日本にも徐々に広まってきています。子育てのブレない柱となりうる「Restorative Practice(修復的実践)」から学んでみましょう。加害者と被害者が対話。被害者の8割以上が満足する“Restorative”の動詞形”restore”は「復元する・修復する」という意味。「修復的実践」とは、「コミュニティの中でいかに人間関係を円滑によりよいものにするか」を目指す社会科学理論です。その目的は、よりよい社会の実現、犯罪など社会的弊害の回避と、それによる被害の修復と復元。つまり、「何か問題が起こったとき、当事者を含めた関係者全員が、納得するまで話し合うことで、問題解決を目指そうとする」こと。その元となったのは、司法で使われる「Restorative Justice(修復的司法)」。修復的司法では、犯罪は加害者だけが悪いわけではなく、「地域社会に起きた害悪」であるというとらえ方をします。そして、被害者はもちろんのこと、加害者、それぞれの家族、地域の人々にとってプラスになるよう、その害悪を修復しようと考えるのです。実際に、米ミネソタ大学の調査では、犯罪の被害者と加害者が対話をすることで、被害者の8割以上が満足し、加害者の再犯率が約3割減少したのだそう。この原理が欧米の学校教育にも取り入れられ、問題を起こした子どもへの懲罰の代わりに、対話で解決する方法の試行錯誤が修復的実践として始まったのです。海外での「修復的実践」の取り組みとその効果「修復的実践」は、オーストラリア、アメリカ、イギリスなどで実践が進められ、その効果が証明されてきました。■オーストラリアでの修復的実践対話を取り入れた「修復的実践」は、オーストラリアの学校教育に、1994年頃に初めて実践的に取り入れられました。その際の核となる方針は次のとおりです。3つの原理、「尊重」「配慮」「参加」のもと、以下のような原則が設けられました。5つの原則関係者はそれぞれみな変わりうる存在であるという認識人格尊重が基本いじめによる弊害に耳を傾ける害されたものの回復に努める最終的には関係者全員がコミュニティに再統合され、より強い絆で結ばれることを目指すこの取り組みの実績が認定され、2000年代前半にはオーストラリア全土の学校で実験的に採用されるように。「学校コミュニティに安心感が増した」「恥ずかしい場面でもうまく対処ができるようになった」などの声が子どもたちからあがっており、その効果が認められています。特にいじめは、被害者にとって本当につらい体験です。しかし、加害者となった子どもと納得するまで対話をすることで、もやもやとした気持ちが軽減され、場合によっては絆が強くなる――。最終的にクラスの雰囲気が変わるのです。■アメリカでの修復的実践オーストラリアで始まった試みを体系化したのが、元中学校教師のワクテル氏です。NPO団体を立ち上げ、修復的司法の原理を福祉、教育の場に応用すべく、概念化、組織化し、指導者育成を進めました。その結果、問題解決策としてだけではなく、コミュニケーションスキルを身につけるための人格教育として、最近では学校でのさまざまな話し合いの場などに取り入れられるようになっているそう。その際、重要とされたのは、問題に対して、その場にいる全員が当事者意識を持つことです。まずは、教育者側(教師や親)が自分の感情を伝え、さらに子どもの感情を引き出し、ひとつの問題を共有することで有意義な話し合いにつなげます。それが最終的に、よりよいコミュニティづくりに貢献するのです。子ども同士の対話だけでなく、教師や親までもが同じ目線で、同じ問題についてとことん話す。いつもは絶対的な存在である教師が「正直言っちゃうとさ、先生もね……」と腹を割って話してくれたとしたらどうでしょう?子どもだって、「本音を言ってもいいんだな」と自分の気持ちを第三者に伝えることへの抵抗が少なくなりますよね。■イギリスでの修復的実践ヨークシャー州ハル市では、治安の悪化により地域コミュニティが崩壊し、学校も荒れていました。その中のひとつ、コリングウッド小学校に2004年新しい校長先生としてマクドナルド氏が赴任し、「修復的実践」の指導手法を取り入れると、2年後にはOfsted(教育監査局)による学校評価が、なんと最低から最高ランクにまで急上昇したそうです。このとき、校長がまず教師たちに伝えたのは、「ポジティブで未来志向型の言葉づかいで学校を満たそう」。起こってしまったことをとがめるのではなく、「これからどうすればよいか」にフォーカスして考え、対話を促し、子どもの自主性を引き出したのです。この顕著な効果を受けて、ハル市内のほかの小中学校でも手法が取り入れられ、環境が大きく改善されました。どのケースも、対話する機会を持つことで、前向きに考える力、対話力、問題解決力が育まれ、コミュニケーション力が着実に身についているのがわかります。人間力の基盤が築かれたのです。では、家庭ではどのような点に気をつければよいのかについて紹介しましょう。「おやつ抜きよ!」は効果アリ?まだ日本ではあまり知られていない「修復的実践」。でも、こうして見てくると、とても平和的・道徳的で理に叶っており、複雑な社会で生きていくための人間力を育んでいけそうですよね。日々起こりうる子どもの問題、トラブルに生かさない手はないはず。では、具体的にどういう点に気をつければいいのでしょうか。家庭での問題解決の注意点ついて、アメリカ・オークランドのOakland Unified校での指導例がわかりやすいのでご紹介します。<問題>「触ったらダメ」と何度も言われていたクリスマスのオーナメントを、子どもが触って壊してしまった【関連性のない罰】「ダメだと言ったじゃない!」とおやつを抜きにする【修復的実践】「壊れてしまったから、直しなさい」と元に戻させる罰としての「おやつ抜き」の場合、オーナメントとおやつには何の関連性もなく、問題に対する論理性はありません。修復的実践の場合、修理するために大変な苦労をすれば、そのにがい経験により、次からは「気をつけよう」と直接の問題解決につながります。修復的実践の過程ではさらに、親子で「なぜオーナメントを触りたくなってしまうのか」「壊すつもりじゃなかった」ことなど、子どもの気持ちを掘り下げてお互いが理解し合い、「今後はどうするか」の対策も決めることで、問題回避を図れる建設的な対話となります。「ダメだって言ったでしょ!おやつ抜きよ」というフレーズ、身に覚えのある方も多いのではないでしょうか?そのほかにも、「静かにしてと言ったでしょ!もう今日はオモチャは買わないからね」なども同様フレーズですね。子どもが何かよくないことをした場合は、以下のようなステップを踏んでみてはいかがでしょう?「なぜ〇〇をしてしまったのか?」と子どもに質問する子どもの気持ちや言い分を掘り下げて聞いてみる「今後はどうしたらいいか?」と話し合う このような対話をすることで、親がよくやりがちな「問題と関連性のない罰を与える」のを解決できるはずです。***この実践法の注意点は、「子どもとは対等な関係である」と言う意識を持つこと。上から目線で親の価値観や行動を押しつけると、失敗しがちです。同じ目線でひとつの物事に対処し、子どもの自主性を優先しながら問題を解決することで、自信がつき、自己認知力も高まります。ちょっとした親の心持ちや声かけの変化で、子どもは大きく変わりそうですね。(参考)Wikipedia|Restorative practicesDIAMOND online|【子育ての科学】子供を「叱る」のは意味がないって知ってた?ウィキペディア|修復的司法竹原幸太(2014),『対話と参加を基盤とする学校コミュニティ形成に見る道徳教育への示唆 ―ジャスト・コミュニティと修復的実践のアメリカ教育史的考察を通じて』,東北公益文科大学 総合研究論集 第25号.山辺恵里子(2011),『修復理論における「正義」概念 ―関係性の構築と修復に主眼を置いた教育実践をめぐる議論を手がかりにー』,東京大学大学院教育学研究科紀要 第51巻.OUSDNews|ONews-Edna Brewer Restorative JusticeOakland Unified School District|Restorative JusticePositive Discipline|The Wheel of Choice東京都人権啓発センター|被害者と加害者の対話がもたらすもの「修復的司法」で犯罪被害からの回復をめざす
2020年04月10日はじめにーー最近の研究と活動私は東京成徳大学で心理学を教え、特に学校心理学を研究しています。子どもの自立を促進する・促進しにくい親と子の関わり方の法則・「親と子が幸せになるXとYの法則」を発見し、教師と親が一体となって子どもを援助する“チーム援助”を提唱しています。子どもの気持ちを代弁しながら心理学研究の経験をもとに分かりやすく伝えられるようカウンセリング教育に携わり、“チーム援助”は広く学校現場で実践され始めています。最近では、LD、ADHD等の当事者団体の協力を得て援助方法を研究したり、夜尿症とADHDの疫学調査を学校と協働しながら行っています。小学生になっても続いたら治療の対象に?「おねしょ」というと皆さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか。小学生になってもおねしょが続く場合に「おねしょは病気じゃない。子どもが根性を出せば治る」「親のしつけが悪いから治らない」など、このようなイメージをお持ちの方が少なからずいらっしゃると思います。これは間違いです。しかし、「おねしょは小学校を境に夜尿症ととらえられ治療の対象となる」ということを知っていらっしゃる方は少ないと思います。さらに、おねしょは発達障害のあるお子さんにはかなり高確率でみられるということもあまり知られていないことと思います。そこで今回は、おねしょについて理解を深めていただき「おねしょの知識を得ることで気持ちが軽くなり、何をどうしたらいいのか分かる」ことを目指してお伝えしたいと思います。おねしょで悩んでいらっしゃるお子さまやご家族の皆さまはもちろんですが、学校の先生方やスクールカウンセラーなど援助者の方々にもお役に立てたら幸いです。注意:このコンテンツは皆さま方への情報提供のみを目的とするものです。一般的な事項であり、すべてのお子さまに当てはまるものではありません。また、医学的状態やその治療に関する情報が一部記載されていますが、それらの情報は、医師の治療アドバイスの代わりになるものではありません。現在お困りの事象がある場合は、すみやかに病院に相談してください。Upload By 田村 節子生まれて2歳ごろまでの子どもは毎晩おねしょをしますが、その頻度は年齢とともに減っていきます。しかし、5~6歳以降でもおねしょが月に1回以上、3ヵ月続く場合は病気ととらえて、「夜尿症」と呼びます。一般に、ときどきおねしょをしてしまう程度の子どもの比率は、5~6歳で約20%、小学校低学年で約10%、10歳で約5%程度といわれており、成長とともに減少します。また、成人まで続くケースはまれです。発達障害のある子どもでは、発達障害のない子どもに比べて夜尿症の頻度が高いことが知られています。夜尿症との関連についての報告が多いのは注意欠如・多動性障害(ADHD)ですが、ADHDで夜尿症を合併する割合は20~30%に上ると報告されています[1]。カナダで行われた調査では、6歳児の夜尿症の割合は、ADHDのない子どもで7.8%、ADHDのある子どもで20.9%と、ADHDのある子どもの方が2.7倍多いことが示されています[2]。 おねしょ(夜尿症)の原因と発達障害との関係Upload By 田村 節子おねしょ(夜尿症)の原因は、「夜間に尿をためる膀胱のサイズが小さい」や「夜間につくられる尿の量が多い」ことと合わせて、「就寝中に膀胱に尿がたまったときの目覚めの悪さ」だと考えられています[3]。成長に伴って中枢神経機能やホルモン分泌が成熟すると、就寝中の膀胱のサイズが大きくなり、作られる尿の量も少なくなるように調整されるため、夜尿症は徐々に改善します。発達障害のある子どもでは中枢神経機能の発達遅延により尿意切迫や膀胱の過活動などの排泄機能の異常が生じやすいこと[1]、睡眠の質が悪く、成長期に成熟する成長ホルモンや抗利尿ホルモンの分泌の発達が遅延しやすいこと[4]、感触の鈍麻によって下着が濡れても気持ちが悪いと思わない、お漏らししたことに気付きにくいこと[5]などが報告されており、研究段階ではありますが夜尿症に関係する染色体が発達障害とも関連する(夜尿症に関連する染色体8、23、13、22番がADHDでも関与)ことから[1]、発達障害のある子どもは夜尿症になりやすく、高学年まで続くケースも多いと考えられています。夜尿症が子どもや家族に与える影響次に、夜尿症が発達障害のある子どもや家族に及ぼす影響についてです。夜尿症が高学年まで続き、修学旅行などの宿泊が伴うような共同行事が増えてくると、夜尿症は自尊心の低下や劣等感などの心理的ダメージの原因になります[3]。夜尿症は一般に「そのうち、よくなるだろう」とされがちですが[6]、発達障害のある子どもにとっては、発達障害の症状に加えて、夜尿症があることによる心理的ダメージが加わるため、軽視してはいけません[6]。また、夜尿症は発達障害の病態にも影響を及ぼすことが指摘されています。聴性脳幹反応(音を出して脳の活動状況を確認すること)では、夜尿症のみの児やADHDのみの児よりも、夜尿とADHDを併発している児においてもっとも強く反応しており、ADHDのある子どもに夜尿症が合併すると、中枢神経の感情反応が強まり、反抗的な行動をとるなど感情コントロールの悪化を招く可能性があります[7]。また、夜尿症を合併したADHDは夜尿症のないADHDよりも、不注意の度合いが強くなり、夜間覚醒や自分で朝目覚める能力が低下しやすくなる場合があることも分かっています[8]。Upload By 田村 節子こうしたことから、発達障害があるからこそ、夜尿症を積極的に治療する必要性があると考えています[6]。夜尿症は治療することが可能な疾患です。夜尿症を治療することで明るさと自信を取り戻し、発達障害への対処や治療にも取り組みやすくなります[6]。夜尿症は、子ども自身だけではなく、その家族、特に母親の心理状態にも大きな影響を与えます。子どもの夜尿が続くことで、日常のイライラ(デイリーハッスル)が蓄積し、感情的になり子どもを強く叱ってしまうことはありませんか。そして、そうした行動を起こしてしまったことを省みて、深く落ち込んだことはありませんか。子どもは夜尿をなかったことにしようという心理的な防衛機制が働くため、実際は落ち込んでいても平気な顔でとりつくろうとすることがありますが、デイリーハッスルが蓄積してしまった母親は、夜尿をしたのに平気な顔をしている子どもを見ると、夜尿を治す気がない、反省もしていない、親の言うことを聞かないと誤解し、やがて子どもを受容できないという嫌悪感をもってしまうリスクがあります。また、家族や祖父母から子どものしつけ方が悪いと言われてしまうと、より自責感も抱きやすくなります[9]。発達障害のあるお子さんの保護者は、いろいろな事象に加え夜尿があることで、より親の責任であるかのような錯覚に囚われ、悩みが深刻化することがあります。このような嫌悪感、自罰感、自責感は「母親失格」という負の心理的刻印[9]としてお母さんを傷つけています。このように、夜尿症と発達障害の両方があるご家族では、お子さんとその親の両方が負の感情を持ちやすく、お互いの負の感情が連鎖して、より深刻な状況を引き起こすこともあります。この負の感情の連鎖を断ち切るためにも、夜尿症と発達障害の特性(原因や対応法など)を理解することが重要です。Upload By 田村 節子次回は、夜尿症の治療/対策、家族や周囲の望ましい対応、病院のサポートの受け方についてご紹介します。Upload By 田村 節子東京成徳大学応用心理学部臨床心理学科教授。東京成徳大学大学院心理・教育相談センター長。学校心理士スーパーバイザー。公認心理師・臨床心理士。学校心理学に基づく研究、および実践の専門家。現在、家庭、教育、医療との連携について夜尿や発達障害の子どもに焦点をあてて研究と実践を行っている。【引用文献】1. 石崎優子. 夜尿症研究 . 2011; 16: 11-152. Robson WL, et al. South Med J. 1997; 90: 503-505 夏苅郁子. 児童青年精神医学とその近接領域. 2008; 49: 336-3534. 夏苅郁子. 夜尿症研究. 2011; 16: 63-665. 平谷美智夫. チャイルド ヘルス. 2011; 14: 1333-13366. 大野友子. 小児看護. 2007; 30: 112-1157. Equit M, et al. Acta Paediatr. 2014; 103: 868-878 Elia J, et al. J Pediatr. 2009; 155: 239-244 田村節子. 小児科臨床. 2016; 69: 1263-127110. 田中幸代. 大阪小児科学会誌. 2011; 28: 1211. 池田裕一. 特別支援教育研究. 2016; 16: 29-3112. 石崎優子. 外来小児科. 2013; 16: 364-367
2020年04月06日新型コロナウイルスの影響で制限される子どもの行動範囲。どの程度にとどめるべきか判断が難しいところです。日刊Sumaiのライター・トノエルさんは、インスタグラム上でアンケートを実施。はたして、母子がどのような毎日を過ごしているのか?結果をまとめてみました。■ 外遊びをしていますか?「不要不急の外出は控えて」と言われても、成長期の子どもたちを狭い部屋の中に閉じ込めておくのは母子ともに大変ですよね。そこで、「人の少ない場所で外遊びをさせる?」と聞いてみました。この質問には989名のママが回答。「させます」は70%(692名)、「引きこもり~」は30%(297名)でした。7割のママは、お子さんを外で遊ばせるようです。お子さんの年齢や性格にもよりますが、「長い春休み」を心身ともに健康に過ごすためには、外の空気を吸って、のびのびと運動させることも大切だと感じている方も少なくないようです。■ 友だちと集まって遊んでいますか?成長期の子どもにとって、家族としか過ごせないのはストレスが溜まりますよね。「みんなに聞いてみたいことはある?」という問いかけに、「お友達どうしで集まって遊んだりする?」というご質問をいただいたので、聞いてみました。この質問には901名のママが答え、「ありでしょ」は52%(468名)、「なしかな~」は48%(433名)でした。結果はほぼ半々に割れました。■ 習い事には行っていますか?臨時休校中に、お子さんを習い事に行かせるかどうか、お悩みのママも多いのではないでしょうか。「習い事は行かせますか?」というご質問をいただきました。870名のママが回答し、「行かせるよ」は58%(507名)、「お休みさせる」は42%(363名)という結果に。半数以上のママは、お子さんを習い事にいかせるようです。習い事と言っても、内容も違いますし、一度に集まる人数も違うので、判断は難しいところですよね。Sunrising / PIXTA(ピクスタ)習い事の主催者が実施内容の変更や中止を決められていたり、実施されている施設が休館されていることもあるようです。 習い事の主催者も、生徒数が多い場合、全員に直接今回の対応を連絡するのが難しいかもしれません。「行ってみたけど休みだった」ということを避けるためにも、事前にウェブサイトを見るなり、問い合わせるなりして確認したほうがよさそうですね。※調査期間/2020年2月28日~3月1日。※調査方法/Instagramストーリーズのアンケート機能を利用。
2020年03月19日「すぐに手が出る」「友だちが嫌がることをする」「先生に反抗的な態度を取る」……そういった子どもに手を焼いている方、もしくはお子さんのクラスに問題ばかり起こす子がいて困っている方も多いのではないでしょうか。今回は、乱暴や意地悪ばかりして周囲を困らせる子どもについて、その心の中をのぞいてみましょう。荒れる子どもは「親の過干渉」が原因!?文部科学省の調査によると、小学校低学年の学校での暴力行為や学級崩壊の件数は、ここ数年で急増しているそう。白梅学園大学教授の増田修治先生は、小学校低学年の学級崩壊は「児童たちの『先生にかまってほしい』という気持ちが原因で起こる」と述べています。たとえば、授業中に生徒のひとりがおしゃべりしたりふざけたりすると、先生はその子を注意します。その様子を見たほかの子たちも、先生の気を引くために便乗することで、結果的に学級崩壊へとつながるのです。また増田先生は、「親が『過干渉』になったことで、子どもが家の外でも誰かに頼ったり、甘えたり、かまってもらったりすることが当たり前だと思うようになっている」傾向があると指摘します。昔は兄弟が多く、子どもを放任する家庭がよく見られましたが、現代ではひとりっ子が増えて、親がつきっきりでかまってくれるようになりました。それが結果的に子どもの自立心を阻み、子どもが家庭の外でも手厚い対応を求めるようになったのです。このように、親の過干渉は、幼稚園や小学校での子どもの態度に悪影響を及ぼしています。ほかにも、子どもが荒れてしまう原因はいくつか挙げられるので、詳しく見ていきましょう。子どもの「乱暴・いじわる・うそ」はなにが原因?子どもが荒れてしまう原因は、「親の過干渉」だけではありません。■「叩くといいことがある」と勘違いしているすぐに手が出る乱暴な子を見て、「きっと家で親が子どもを叩いているに違いない」と思っていませんか?たしかに、「お友だちを叩くのはいけないこと」だと子どもにわからせるために、あえて叩いて叱っている親もいるかもしれません。しかし、親は決して子どもを叩くことがないのに、なぜか子どもはすぐに手が出てしまうというケースも。心理学に基づいた育児メソッドを提唱している佐藤めぐみさんは、「人間は、自分で起こした行動でいい思いをすると、その行動を繰り返しやすくなる」と述べています。つまり、何度言い聞かせても叩くことをやめない子どもは、「相手を叩くことで、何かしらの恩恵を受けている」ことが考えられるそう。たとえば、相手を叩いて「欲しいおもちゃを手に入れた」「お菓子をひとりじめできた」「みんなから注目された」など成功体験を得たことで、叩くことが効果的であると学んでいるのです。■親の口ぐせや声かけから影響を受けている「なんでも1番じゃないと気がすまない」という子がいます。スポーツでも勉強でも順位に一喜一憂し、エスカレートすると自分が勝つために友だちを押しのけたり、嘘をついたりと手段を選ばなくなるため、トラブルに発展しやすくなるのがこのタイプです。東京学芸大学教授で発達心理学が専門の岩立京子先生は、「1番にこだわる子は、1位がかっこよくて1位以外は価値がないことや、1位だと褒めてもらえることをどこかで学んできたと考えられます」と指摘します。つまり、親が学歴至上主義であったり、勝ち負けにこだわったりすることにより、日常的に「1番を目指すこと」を刷り込まれているのかもしれません。また、『「言葉がけ」ひとつで行動が変わる!子どもの叱り方・伝え方』(PHP研究所)の著者で自閉症療育アドバイザーのshizuさんは、「早く!」「ダメ!」「やめなさい!」が口ぐせの親御さんは要注意だといいます。親に「急ぐこと」を求められ続けると、友だちに対しても「急ぐこと」を強要するようになります。すると、良好な人間関係を築けずに孤立してしまうことも。■「ダブルバインド」で間違ったコミュニケーションの仕方を学んでいるほかにも、親が気をつけるべき接し方に「ダブルバインド」があります。「ダブルバインド」とは、同時に送られるふたつのメッセージの間で板挟みになってしまった相手が、最終的には従わざるをえなくなることで、ストレスを溜め込むコミュニケーションパターンを指します。典型的な例は、次のようなもの。「お片づけしないと夕ごはん抜きよ!」→でも実際は夕飯を食べさせる「宿題しないとゲーム捨てるよ!」→でも実際はゲームを捨てない子育てに関する多くの本を執筆している立石美津子さんは、「このような親のダブルバインドによって、子どもが『間違ったコミュニケーションの方法』を学ぶ」と警鐘を鳴らしています。間違ったコミュニケーションとは、自分の思いを通すために相手を服従させること。自分よりも立場が弱い弟や妹、友だちに対して「おもちゃ貸してくれなかったら、もう一緒に遊んであげない」などと脅すような発言をしてしまうのです。■認知機能の弱さが起因している可能性も千葉大学教育学部附属小学校の松尾英明先生は、クラスの友だちに攻撃的な言動をとることで孤立してしまう子どもについて、「親の育て方が悪い」「単純に性格が悪い」としてしまうことに疑問を呈しています。「その服、ダサいね」などと普通なら面と向かって言わないようなことをストレートに口に出してしまう子や、本当は仲良くなりたいのに、友だちをいきなり突き飛ばしてしまう子は、「相手の気持ちを推し量る能力が欠けているだけ」という可能性も。松尾先生は、「一見普通の子に見えても、あるスキルが欠けている子どもは少なくない」といいます。そして、そういった子は「困った子」ではなく、「困っている子」だというのです。児童精神科医の宮口幸治先生は、「対人スキルの乏しさは、認知機能の弱さが要因になっているものもある」といいます。認知機能とは、記憶、知覚、注意、言語理解、判断・推論といったいくつかの要素が含まれた知的機能を指し、すべての行動の基盤となるものです。見る力や聞く力、想像する力といった認知機能の弱さのため、相手の表情や不快感が読めない、その場の雰囲気が読めない、相手の話を聞き取れない、話の背景が理解できず会話についていけない、会話が続かない、行動した先のことが予想できない、といったように、うまくコミュニケーションが取れないのです。(引用元:宮口幸治(2019),『ケーキの切れない非行少年たち』, 新潮新書.)具体的には、次のような問題を引き起こします。・聞く力が弱い→友だちが何を話しているかわからず話についていけない・見る力が弱い→相手の表情やしぐさが読めず、不適切な発言や行動をしてしまう・想像する力が弱い→相手の立場が想像できず、相手を不快にさせてしまう本人には悪気はなくても、結果的に相手に嫌な思いをさせてしまうことが多いのがこのタイプなのです。荒れるわが子の対処法「子どもにいい顔をしたい、あるいは言う通りにしてその場をやり過ごしたいからと聞き入れていると、あとで大変なことになる」と忠告するのは、白百合女子大学教授で臨床発達心理士の秦野悦子先生。人としての善悪の判断を育てるのは、親の役目です。秦野先生によると、「日常のしつけとして、善悪や道徳を親から学んでいない子どもは、将来人としての倫理観の軸をもてない可能性がある」とのこと。人として大事なことを言い聞かせるとき、子どもの年齢に合った言葉選びや伝え方を心がけるようにしましょう。いくら口では「わかった」と言っても、じつは親の意図を理解できていない場合もあるため、子どもがきちんと理解できる言葉を使って説明してください。小学校低学年くらいだと、ものを盗むことも、いじめをすることも「悪いこと」だと十分理解しています。それでも悪いことをしてしまったときは、「そういうことをすると、お母さんは悲しい」と「I(アイ)メッセージ(自分の気持ち)」を伝えたうえで、「あなたも仲間外れにされたら嫌でしょう」と注意しましょう。一方で、前出の佐藤めぐみさんは、「『叩くのはダメ』ということを教えるだけでは、その子は次も繰り返す」と断言します。佐藤さんが提案する対策法は、叩くことで得られるメリット以上の「いいこと」を用意してあげること。叩いてしまったあとでは、親は叱るしかありません。だとしたら、日ごろから「暴力以外で物事を解決したこと」に対して、積極的にほめてあげるといいでしょう。たとえば、「素直にごめんねと言えた」「手を出さずに『貸して』と言えた」「説明したら反抗せずに納得できた」など、叩かなくても自分で解決できることが子どもの自信になり、いずれ「叩かなくても大丈夫」と満足できるようになります。叩いて解決してきたときよりも、親にほめてもらえて「いい気分」になることができれば、その快感は行動に結びついてインプットされます。叩かない解決法を学習することで、子どもの言動はみるみる改善されていくでしょう。「困っている子」を「困った子」にしないためにお子さんのクラスに荒れている子がいて不安を感じている親御さんは、「困っている子」に対して理解する努力をしてみましょう。前出の松尾先生は、次のように述べています。我が子のクラスに先の例に挙げたような子どもがいれば、親は「早くクラス替えをしてほしい」「あの子の親はどんなしつけをしているのか」なんて思ってしまいがちです。「あの子は悪い子だから、つき合っちゃ駄目だ」なんて我が子にいってしまうこともよくあるケースです。本当は「困った子」なんていなくて「困っている子」がいるだけなのに、まわりの大人が「困った子」をつくってしまっている。(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|クラスの「困っている子」と「困った子」。子どもの行動にはさまざまな要因がある)もちろん、行きすぎた暴力や暴言によってわが子が苦しむのを見過ごすことはできません。しかし、そのような「困った」言動を繰り返してしまう子どもこそ、じつは「困っている」ことが多いのです。親としてできることは、わが子の気持ちに寄り添い、しっかりと話を聞いてあげること。そして、必要であれば先生と連携を取りながら、すべての子がより良い学校生活を送れるように手助けしてあげることなのではないでしょうか。***子どもが反抗的な態度をとったり、周りの人を困らせたりすると、「育て方を間違えたのかもしれない……」と自分を責めてしまうこともありますよね。しかし、じつは子ども自身が何らかの理由があって「困っている」のかもしれません。親子で一緒にコミュニケーションの仕方を学び、より良い人間関係が築けるようにサポートしてあげたいですね。(参考)livedoorニュース|小学校の低学年で学級崩壊が増加 親の過干渉が一因と指摘All About 子育て|すぐに手が出てしまう……暴力をふるう子供の心理とは?PHPのびのび子育て 2019年10月特別増刊号, PHP研究所.StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの自己肯定感が低下する「ダブルバインド」。“条件付きの愛”は危険ですPHPのびのび子育て 2019年10月号,PHP研究所.StudyHackerこどもまなび☆ラボ|クラスの「困っている子」と「困った子」。子どもの行動にはさまざまな要因がある宮口幸治(2019),『ケーキの切れない非行少年たち』, 新潮新書.PHPのびのび子育て 2019年11月号, PHP研究所.
2020年03月07日定期予防接種の1つであるHibワクチン。ワクチンに添付されている注射器の針にサビが発生し、製造販売会社が1月28日以降、出荷を一時見合わせていたため、ワクチン不足となっていました。2月25日、厚生労働省はサビが発生した原因の調査結果と今後の見通しについて公表しました。 サビの原因は?製造販売業者は、調査等の結果、注射器の製造などに問題は認められず、今回のできごとは複数の要因が重なることにより偶発的に発生したものと結論づけました。これをふまえ、製造販売会社は出荷前の検査を強化するとしています。 また、厚生労働省は製造販売業者に対し、抜本的な解決に向けて必要な対応をおこなうよう指導したとのことです。そして自治体に対して、Hibワクチンを取り扱う際は引き続き目視などで異常がないか注意深く確認すること、サビが発生したものの使用を避けるよう、関係団体や医療機関に周知するよう伝えています。 ワクチン不足はどうなった!?今回の調査を受けて、ワクチンの供給不足は解消されるとのこと。3月は 57.1 万本の供給を予定しており、2019 年の実績(28.5万本)と比較しても、今後、十分な量のワクチンが供給される見込みだそうです。 万が一、サビが発生した注射針を使用した場合の影響については、局所的な炎症性反応(注射したところが赤くなる、痛みが生じる、熱を持つ)などが生じる可能性は否定できないものの、全身性又は重篤な健康影響が生じる可能性は低いとしており、今のところ、健康被害の報告はないとのことです。 今回不足したHibワクチンは、Hib 感染症に対して日本国内で承認されている唯一の予防接種ワクチンです。ワクチン不足の影響を受けて予定通りに予防接種ができなかった……という方もいらっしゃるでしょう。スケージュール通りに予防接種ができなかった場合でも、定期接種が可能な期間であれば、引き続き定期接種としての接種が可能とのこと。今後の予防接種のスケージュールはかかりつけの小児科医に相談しましょう。ワクチン不足が解消されて一安心ですね。 ■参考:厚生労働省「乾燥ヘモフィルス b 型ワクチン(破傷風トキソイド結合体)(販売名:アクト ヒブ)の供給遅延の解消について」 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年03月03日DREAMS COME TRUEの中村正人が13日、オフィシャルブログを更新し、モデル・森星がコンサートに連れ添った男性の問題行動により出禁処分になったとする『週刊女性PRIME』の報道を否定した。中村は当該記事について、「当方マネージメントでこの記事について調査した結果、記事の根拠となる内容の発言をした『レコード会社関係者』と『イベント運営スタッフ』の存在は確認できませんでした」と説明しつつ、「またそれらの名を語った人物の話を信用して記事にされた週刊女性記者様には、その状況に責任あるものとして申し訳なく思います」と謝罪。男性が楽屋の前で大声で騒いだり、持ち込んだスケボーを乗り回したとする内容についても、「ライヴ終了後、本人楽屋から遠く離れた関係者控室にご挨拶に行ったのは中村だけで、その時点で記事のようなことはありませんでした」。また、たまりかねたスタッフが男性を叱責し、森星に出禁処分を言い渡したとする内容も「事実ではありません」と完全否定した。中村は、「つきましては、この記事に対してSNSでリアクションされた皆様、取り上げたWEB NEWS関係者様には、事実ではないことをご理解して頂いた上、速やかに内容の修正、削除をお願いいたします」と呼びかけ、「また週刊女性様には、理由がどうであれ、事前にお願いすることなく記事を引用させて頂いたことをお詫び申し上げます」と結んでいる。
2020年02月13日【元ホステスが語る男ゴコロの裏事情468】結婚すると恋愛中は想像もしなかった、たくさんの問題が出てくると言います。価値観の不一致や不倫、セックスレス、それから子どもが欲しいかどうか。いろいろなケースを想定し、結婚前に話し合っておかないと大変です。「結婚前にネガティブな話はしたくない」とか「そのときに話し合えば大丈夫」と考えているかもしれませんが、それでは遅いかも。というか事前の話し合いでつまずくくらいなら、結婚は考えものでは?■子どもを産むか、出産後どうするか「子どもが欲しい・欲しくない」問題で離婚した芸能人カップルもいましたが……結婚してから子どもの話をするのは遅いと思います。もちろん、お互いの考えが一致しているなら結婚後でもいいけど、一方は子どもが欲しい、もう一方は欲しくない、では完全に不一致。結婚前に、なぜ子どもが欲しいのか、または欲しくないのかをちゃんと話して、お互いにとっていい答えを出さないと。筆者の知人(女性)たちも、過去に子どもの件でご主人ともめたそう。理由は様々でした。A子「1人目の子を産んだ後、育児をするのは私だけ。旦那は仕事に趣味にと自分のことばかり。なのに2人目が欲しいと言い出して。それで『あなた、子育てしないじゃない!』と断った」B子「私も働いてるのに彼は一切家事をしないの。子どもを産めば、仕事と家事に加えて育児も……と考えたら無理な気がして。彼、協力的じゃないし」C子「私は早く子どもが欲しいけど、彼は『まだ早いんじゃない?急ぐことないでしょ?』と。結婚前は先輩の双子の赤ちゃんを見て『子ども欲しい』って言ってたのに」子どもが欲しい・欲しくないもそうですが、出産後の家事分担や仕事をどうするかも考えておいたほうが賢明です。話し合うだけじゃなく、書面にしておくといいですよ。■結婚後のお金についてお金の問題についても、さらっとではなく具体的に話すといいでしょう。お金のことでもめる夫婦は多いですから。「金の切れ目が縁の切れ目」じゃないけど……お金で苦労したら愛情が薄まることもあります。「彼は浪費家だけど、結婚したらちゃんとするでしょ」と思って結婚したものの「俺の金なんだから、どう使おうが俺の自由」と生活費を入れずに給料を趣味につぎ込む。生活費はくれても少なすぎ。遊ぶお金が足りないからと、知らないうちに多額の借金をしていた……そんな状況では関係も揺らぎますよね?逆も然り。あなたが湯水のごとくお金を使ったり、こっそり大きな買い物をしたりして生活費がピンチ!では信用されなくなるかも。「お金より愛」と言う人もいますが、やっぱり愛だけじゃ無理。生きていくためには、どうしたってお金がかかります。■仕事はどうするか?あと仕事ですね。選択肢はいろいろあるので、お互いに納得いくまで話し合ったほうがいいでしょう。・仕事を辞めて専業主婦になる・結婚後も仕事は続ける・仕事はするけど子どもができたら辞める・子どもがある程度大きくなるまでは専業主婦・育児休暇を取り、仕事に復帰彼に関しても、今の仕事を続けるか、転職する場合は相談なしに勝手に仕事を辞めないか、子どもができたら育休を取るか否か、ちゃんと育児はするか、など話すべき。どちらかの負担が大きすぎると破局しやすいですから。■家事分担・実家のしきたり家事分担も結婚前に決めましょう。で、決めたらお互い「疲れたから今日は勘弁してよー」なんて勝手に、相手に自分の家事を押しつけないこと。仕事をしていたら誰だって疲れるんです。そんなのは相手に家事を代わってもらう理由になりません。結婚前は「俺も家事をするから」と言っていたのに、一緒に住んで1~2ヶ月もしたら「忙しい」「疲れた」を理由に家事をしなくなる男性も多いよう。それで仕方なく相手がやると味をしめ、どんどんしなくなるので、風邪で寝込んでいるとかの場合を除いて手伝わないこと。また、実家のしきたりも話しておいたほうが安全です。例えば片方の実家が厳格で、お正月は親族全員で集まるとか、何かしら決まり事があるなら、結婚前に相手に知らせるべき。それで納得できないのなら結婚はちょっと待ったですね。■タブーなことも早めに話して絶対に許せないこと、タブーなことを話し合うのも大事。ギャンブル禁止とか、勝手にクレジットカードで〇〇万円以上のものは買わないとか、不倫したら即離婚とか!子どもができたら禁煙してほしい、トイレは座って使ってほしい、などあれば、そういうのも先に言っておかないと。結婚後に「何でそんなことするの!」と腹を立てても「別にいいじゃん!こっちの勝手でしょ?」ともめることもあるでしょうから。結婚前の楽しい時期に、現実的でどこかシビアな話をするのは気が重いかもしれないけど……それをしないのは本当に危険です!
2020年01月13日現在小学1年生の長男は、幼稚園入園まで、とにかく集団行動が嫌いな子どもでした。育児サークルやお話会などに参加しても、他の子どもが楽しく参加する中、ひとりで動きまわったり、その場から抜け出したり…。幼稚園生活はどうなる?と思っていましたが、息子は入園後はすんなり落ち着き、園での活動にも問題なく取り組むようになったのです。今回は「集団行動が苦手な子ども」について、私の保育士の経験と息子の育児で感じたこと、息子との入園前までの過ごし方をお伝えします。育児サークルではグズってばかり、夫が息子を心配して…息子を出産した時、私は現役の保育士でした。保育士としてたくさんの子どもと関わった経験がある中、息子に対して感じたのは、かなりの「マイペース」ということ。0~1歳の頃、育児サークルに何度か足を運びました。ほかの多くの子は先生の楽しい声かけや、音や感触、光といった刺激に惹きつけられ、楽しい時間を過ごすことができていましたが、息子はグズってばかり。私も一生懸命に活動に気が向くよう声をかけますが、息子に届くことはなく、諦めて帰ることがほとんどでした。またベビーカーやだっこヒモでの外食や買い物は、おもちゃなどを与えても、ほんの少しで飽きてしまい、大声で動きたいと訴えるので大変!他の赤ちゃんのように、いつのまにか眠ってしまうことなどありませんでした。夫はそんな息子に困惑し、「脳に異常があるのかもしれない、検査してみたら」とまで言っていました。しかしいつも息子と一緒にいる私は、「この子は絶対大丈夫!」と断言していました。マイペース=意志が強く集中力が高いということなぜ、息子に対して不安にならなかったのか。その理由は、私は息子のマイペースなところを「意志が強く、集中力が高い」ととらえていたからです。息子はいつもその時々でやりたいことがはっきりしていました。それが叶うまで泣く意志の強さがあり、ほかのことに気をそらさない集中力もありました。また、自分のやりたいことをしている時はとても穏やかで、ひとつのことに長く取り組めました。ブロックを高く積み上げたり、外でたくさんのどんぐりを集めたり、この月齢で「こんなにできるんだ!」と驚かされることも。このような傾向は、集団行動の苦手な子どもの多くに見られますが、共通して、大人の都合を一切聞くことはなく、わが道を行くので、関わる親は大変です。とはいえ、私自身は息子に対して、成長とともに話の理解力、視野の広さや興味の幅が広がり、集団行動の中にやりたいことが見つかるようになれば解決することだと思っていました。1歳7か月で集団生活をスタートしたら不安定にそんな息子が1歳7か月の時、私の育児休暇が終わり保育園に入ることになりました。まだ息子には集団生活は早いと思っていましたが、きっと園生活の中にも楽しさを見つけてくれると不安を押し殺しての職場復帰でした。案の定、息子は保育園生活になじめませんでした。1歳児クラスはゆったりとひとりひとりのペースを大切にしています。しかし、集団で過ごす以上「これをする時間」というのは決まっています。息子の「室内に飽きたから外に出て走りたい」「片づけの時間でも、まだ途中だから遊び続けたい」「散歩中、道端で虫を見つけたからずっと見ていたい」などの願いは叶うことは少なく、切り替えの苦手な息子にとってはガマンの連続。保育園の先生は、息子のために時間をとって対応してくれたり、私にも「すごい集中力!将来は研究者かな」「お母さんがいつもじっくり関わっているのがわかります」と理解ある温かい言葉をかけてくれていましたが、個々への対応に限界があることは私もよくわかってました。ストレスがたまった息子は、保育園で友達を噛んだり、帰宅後にグズるようになりました。また、今までなかった夜泣きや後追いをしたり、不安定になることが続きました。保育園でも家庭でも、できる限り息子の思いを受け止めても不安定さは増し、このまま保育園に通わせていいのか悩みました。保育園や息子を信じて成長を見守るという選択肢もあったかもしれませんが、私には「息子の長所を伸ばしたい」という思いが強くあり、年度末に退職を決意。息子は保育園に通って1年間で退園となりました。幼稚園入園までの間は、のびのびと好きなことをそして、息子と1日中一緒に過ごす日々に戻りました。はじめのうちは家では後追いが続き、外へ出ても私のそばから離れませんでした。しかし数週間べったり過ごすと、遊びを次から次へと見つける活発な息子に戻っていきました。それからは、朝から「公園に行こう!」と支度をはじめ、近所の大きな公園へ1番乗り。風の強い日も寒い日も行きたがりました。あまり新しい場所には行きたがらず、行くのはいつも同じ公園。自分の知っているところで「今日はあれをして遊ぼう」という思いが明確にあるため、気づけば公園の主のようになっていました(笑)。公園に遊びに来る子とはほとんど知り合いになり、ハトの餌やりに来ているおじいちゃん、犬の散歩に来る人たちとも仲良くなりました。息子は人から言われたことをするのは苦手ですが、自分で遊びを見つけじっくり取り組むことは得意。四季折々の生き物や植物を見つけたり、遊具で思う存分遊んだり、足けりバイクで走りまわったり、見ているこちらも次はなにをはじめるのかなとワクワクしながら見守っていました。また、わが家と同じように毎日のように公園にやってくる親子と仲良くなり、一緒に秘密基地を作ったり、思いっきり泥遊びをしたり、コミュニケーションをとりながらのごっこ遊びも盛り上がっていました。とにかくこの1年間は息子のペースに合わせて、とことん付き合いました。年少から入る予定の幼稚園で、プレの空きもありましたが、そこには入らず、目の前のやりたいことに没頭することを優先しました。いざ入園!幼稚園では優等生に!?伸び伸び過ごした1年間で不安定さはすっかりなくなり、入園が近づくころには、イヤがっていた保育園の記憶は薄れ、幼稚園を楽しみにするようになっていました。入園して初めの1~2週間は教室を走りまわってしまうことがあったものの、園に慣れると落ち着いて話を聞けるように。園でも自分から遊びを見つけて楽しむことができ、「不安そうにしていた友達も巻き込んで楽しい雰囲気を作ってくれるんですよ」と先生からほめられることも。また集団活動でも、先生からの一方的な提案ではなく、子ども達が興味をもったことをみんなですることが多かったため、集中して取り組めていました。本格的に集団活動が多くなる年中以降は、話の意味をしっかり理解できるようになっていたため、活動内容に興味を持てるようになり、やるべきことはきちんとできるようになりました。幼稚園の3年間で、入園前は苦手だった集団行動を楽しめるようになっていました。小学生になった今、元の性格は変わらず、あまり興味のない授業は辛いそうですが、問題なくこなしています。そして幼稚園までの間に夢中で取り組んだ好きなことや生き物に関すること、運動面ではクラスの先頭に立って活躍しているようです。入園前に必要なのは、満たされることと安心感以前の私が保育士の立場で、「もうすぐ入園なのに、うちの子集団行動が苦手で…」と相談を受けたら、「慣らし保育やプレに通って集団になれましょう」とアドバイスしていたと思います。でも息子の育児で知ったのは、それだけが正解ではないということ。単に大勢の場に慣れていないだけであれば、慣らし保育が助けになると思います。しかし「マイペース」な子ども…言い換えれば、「意志が強く、集中力が高い」子どもには集団活動が大きな負担になることもあるので、ある程度成長するまで無理に参加しないこともひとつの方法だと感じています。みんなができていることができないと「このままやりたくないことはしない子になってしまうのでは」と、親の不安は大きいもの。しかし、小さなうちの集団行動はガマン強さではなく、「その活動に興味が持てるか」というところがポイントになります。「今は先生の話を聞くとき」と考えて集団行動に参加していることは少なく、「楽しそう」と惹きつけられるから参加できるのです。つまり、活動に参加する子もしない子も「本能のまま」過ごしていることに変わりありません。そのため先生の立場からすると、活動に参加しない子がいても「しつけができていない」などと思うことはなく、「次はあの子の興味をもてるものを用意しよう!」と考えます。年中くらいまでには、話を聞いて理解する力がつき、興味の幅も広がり、ガマンすることもできるようになります。約束の意味を理解して集団行動ができるようになるのはその頃です。もし今、悩んでいるママがいたら「小さな頃は集団行動ができなくても、気にしなくて大丈夫!」と伝えたいです。入園前もその後も、大切なのは、その子の長所を見つけて「すごいね!」とたくさんほめて、個性を認めてあげること。好きなことを思いっきりして満たされること、親に認めてもらった安心感が、のちのちの落ち着きやガマン強さにつながると思います。 <文・写真:ライターnicoai>
2019年12月17日4コマ漫画でケースごとに学べる!『学校でできる! 性の問題行動へのケア』性の行動に対する基本的な考え方や支援者や保護者が目にすることのある性の問題行動に関するQ&Aなど、性の問題行動に関しての知識を学ぶことができる書籍です。第4章では、『すぐに使える性教育・性コミュニケーションツール』として、月経指導用グッズ、性感染症の液体実験、恥じらいやマナーの学習用カード、性器模型の作り方などを具体的に紹介しており、授業やご家庭での指導に取り入れることができます。また、支援者や保護者だけではなく、子ども自身が考えられるワークも。第1章では、4コマ漫画形式で子どもが遭遇する可能性のある危険な場面などが提示されており、どのような対応をしたらよいか考え、適切な対応について解説を読みながら学ぶことができます。場面設定も、近所のおじさんやゲームセンターで知り合ったお兄さんとの間で起きた問題など、日常的なものを取り扱っているので、お子さんが身近なできごととして考えることができそうです。支援者・保護者もお子さん自身も、性の問題行動について学び、具体的な対策を考えるときに活用できる一冊です。発達性トラウマの基礎から介入方法まで学べる専門書『レジリエンスを育む―ポリヴェーガル理論による発達性トラウマの治癒』発達性トラウマを抱える人たちの症状は複雑で、医学的処置と心理学的介入が必要なケースが混在しており、支援者もそれを見極めて支援していくのが非常に難しいという課題があります。この本では、発達性トラウマが子どものレジリエンスの発達に与える影響に着目し、レジリエンスを高めるために支援者が具体的にどのような介入を行っていく必要があるか、解説されています。2部構成になっており、Part1では発達性トラウマの基礎知識が解説されており、調整機能の発達が発達性トラウマによってどのように妨げられるかが説明されています。またPart2では発達性トラウマの兆候や症状を理解するための手がかりなど、発達性トラウマがある人に働きかけるときに専門家が理解しておく必要があることを網羅的に知ることができます。人生の早期の段階でトラウマを体験した人たちをいかにサポートするかを考えていく際に必要となる知識が詰まっている専門書です。子どもや家族と日々向き合う精神科医・田中康雄先生の著書『「発達障害」だけで子どもを見ないでその子の不可解を理解する』精神科医の田中康雄先生の最新刊です。田中先生が普段多くの子どもやその保護者と向き合う中で大切にしている考え方が綴られています。『かんしゃくが激しい、ひろゆきくん』『不登校気味の、ゆうきくん』『人間関係がうまく行かない、ゆいちゃん』など12人のお子さんのストーリーと、田中先生のそれぞれのお子さんや家族との向き合い方が紹介されています。また、発達障害の特徴を診断名ごとに説明した上で、障害特性の現れ方は人それぞれ違うこと、診断名ではなくその子自身を理解することの大切さや、発達を促進する環境づくりの大切さを改めて綴っています。田中先生の「診断名」に対する考え方やお子さんとその家族を理解しようとする姿勢は、発達が気になるお子さんと関わる上で大切なことを改めて考えるきっかけを与えてくれそうです。働く上での困りごと、具体的な対処方法は?『まんがでわかる 発達障害の人のためのお仕事スキル: 楽しく働くためのヒント&セルフアドボガシー』第1章から第4章にかけて、5人のキャラクターが職場で困っていることとその原因や対策のヒントが紹介されています。仕事をうまくこなす、ミスやうっかりをなくす、人づきあいを円滑にする、長く仕事を続けるといった働く上で身につけておきたい力について、「優先順位」「電話対応」「身だしなみ」など具体的なスキルごとに漫画で困っている場面が紹介され、それに対しての対処法やミスを防ぐためのポイントがまとめられています。楽しく読み進めながら、困りごとと必要な力について考えることができるので、現在就職している方だけではなく、これから就職する方やその保護者が、働く際に必要なスキルについて学んだり、自特性にあわせて想定できる困りごとについて知ったりする際にも活用できそうです。
2019年12月12日子どもが小学校高学年になってくると、多くの親が直面する子どものスマートフォン(以下、スマホ)問題。友達がスマホを持ち始め、おねだりされるものの、親としては心配な面もありますよね。子ども2人をもつhanaさんも、そのなかの一人。子どもがいつスマホデビューをしたか、ルールづくりやリスク回避の方法、家計への影響はどうかなど、hanaさんの場合を紹介してもらいましょう。■ スマホデビューはいつ?「〇〇ちゃんはスマホを買ってもらったって」「うちはいつ買ってくれるの?」という子どもの声を幾度となく聞いていました。そして筆者宅の子どもは、小学校卒業を控えた2月の終わりにスマホデビューをしました。学校やメディアから漏れ聞こえてくるのは、スマホ絡みのトラブルです。塾の保護者会では先生が「現在の敵はスマホです」と仰っていて、スマホを子どもに持たせるのは憂鬱でしかありませんでした。しかし今の時代に生きている以上、遅かれ早かれ持たせることになります。腹をくくり、ルールを決めて持たせることにしたのです。■ 所有者をはっきり示したうえでルールづくりmits / PIXTA(ピクスタ)ルールづくりの大前提となったのは「あなたが使うスマホは親からの貸与である」ということ。所有者は親であることをハッキリ示し、目に余る行動が見られたときは、すぐに契約を解除することを伝えました。その上で・自室には持ち込まない・22時以降に使う場合は許可を取る・親に見られて恥ずかしいと思うようなやり取りはしないという大枠のルーづくりをしました。ロック解除のパスワードもあえて筆者と同じパスワードを使うことにし、いつでも親が見ること、親の所有物を借りている意識を持つように仕向けました。スマホでのやり取りはとても便利ではあるけれど、一歩間違うとお友達を傷つけたり、お友達を失ってしまう恐れがあることを何度も言い聞かせているため、幸い今のところ大きなトラブルには遭っていません。■ Googleファミリーリンクで使いすぎを防止Googleファミリーリンクは、子どもの端末がアンドロイドであれば利用可能なアプリです。例えば子どもがゲームなど新たなアプリをダウンロードしたいときには、親の端末に連絡が入り、許可しないとダウンロードができないようになっています。ライン等の使用時間を親の端末で確認できたり、今何処にいるのかが分かる機能もついていたりと非常に便利なアプリです。ここで使用時間を確認して、使いすぎのときには声を掛けるようにしています。■ 家計への影響はどのくらい?親のスマホでは格安SIMを使用し、子どもは大手キャリアのキッズ携帯電話を利用していたのでキッズ携帯を解約し、格安SIMを新たに契約しました。新規契約の特典で端末料金が割り引かれたため端末代はかからず、通信費のみが請求されています。そのため大幅にアップすることなく、キッズ携帯とほぼ変わらない料金で子どものスマホを用意することができました。子どもはまだスマホを使い始めたばかり。これからさまざまな問題に直面するかもしれませんが、その都度対処できたらと考えています。
2019年11月05日