子どもがサッカーを始めると、練習や試合の送迎で車の出番が多くなります。子どもだけでなく、チームメイトを乗せたり、ボールやマーカーなど試合会場に着いてから練習で使う道具の運搬など、これまでとは違う車の使い方になります。そろそろ買い替え時期となると、そんな用途ありきで検討するご家庭も多いのではないでしょうか。そこで、中古車情報メディア『カーセンサー』の西村泰宏編集長に、サッカーをする子がいる家庭におすすめな車の選び方を伺いました。(取材・文:小林博子)子どもがサッカーを始めると、車で送迎する機会が増えることも。(写真は少年サッカーのイメージ)■荷物多め&車内が汚れる!子どもがサッカーを始めた家庭の車事情まずは、これからサッカーを本格的にする子どもがいるという方にもわかりやすいよう、サッカーファミリーの一般的なカーライフをご紹介します。中にはチームでバスを持っているクラブもあるかもしれませんが、親の車出しがあるチームは少なくありません。サッカー少年たちの荷物は、ボールと着替えを入れた大きなバックパックというケースがほとんどです。子ども1人だけを乗せるならそのバックパック程度ではありますが、試合の送迎などでチームの子どもたちを乗せる場合、それぞれがバックパックを持っていますので、荷物だけでかなりのスペースを割くことに。さらに、「試合当番」があるチームの場合は、日除けのタープや折りたためるベンチ、夏は大きなドリンクジャグなどを運ぶこともあり、荷物だけでなかなかの量になります。そして、車内が汚れがちなのも特徴です。子どもたちは泥や砂埃などで通常よりもシートや床を汚しがちですし、小学生年代だと車酔いする子も少なくないので、車酔いをする子がいる場合は車内で嘔吐されてしまうことも......。車は何人乗りが最適で、どれくらいのスペースがあれば十分か、そして汚れに強い内装は?など、考えなくてはならない項目は多岐にわたります。子どもがやりたいと言って始めたサッカーですが、大会出場などが増えるにつれ、このように車選びにも影響がでることがあるのです。■選択肢は「ミニバン」だけ?答えはNO!そんなことを考慮すると、とにかく大きくて、荷物をたくさん積めて、汚されてもいい内装の車にするのが正解なのかと思いがち。そこで候補にあがるのはミニバンやワゴンですが、車好きな親御さんの中には「いかにもファミリーカーという印象の車は嫌だ」と思う方も多いようです。そんなニーズに応えるべく、カーセンサーの西村編集長が車選びで考えるべきことをサッカーファミリーバージョンで考えた、4つの観点を教えてくれました。人と荷物をたくさん乗せるなら、アルファードのようなミニバンしか選択肢にないの!?とあきらめなくても大丈夫です(写真提供:カーセンサー)■その1.乗る年数とサッカー以外の用途は何か?まず、お子さんの年齢によって、何年間サッカー向けの車が必要かをまずは考えてみましょう。と西村さんは言います。その間、送迎は週何回あるのか、遠征などで何人も乗せる回数は年何回あるのかなども想定してみることが大事だそう。遠征で大人数を乗せるのが年数回の場合は、その時だけレンタカーを活用するのも手段のひとつ。「わざわざそれだけのために大きなミニバンを購入する必要はないのかもしれません」と西村さん。また、サッカー以外の用途についても考えてみて欲しいと西村さんは言います。特に小学生の保護者世代のご家族に多いのが、キャンプなどのアウトドアレジャーも積極的にしたいというケース。この場合も荷室が広い車を選びたくなるはずです。「サッカーのためだけ」ではない基準が増えます。車を買うときはどうしても「今の生活」に目を向けがちですが、少し先の未来を見据えることで、よりクリアに考えることができ、よい選択ができるはずです。とアドバイスをくれました。■その2.リセールバリューを重視するのか車を購入する際に「リセールバリュー(再販価値)」を考慮するかを考えるのはあたり前になっていますが、サッカーファミリーの場合は、前述したように必要な大きさや汚れの程度が通常と異なる特別な期間になることもあるので、一般的な概念とは切り離して考えてみてください。と西村さんは言います。その結果、もしかしたら「次の1台は乗り潰す(=リセールバリューは考慮しない)」という選び方になるかもしれません。その場合は、前述した「その1.」で想定した年数の間に乗れる、リーズナブルな中古車を探すという選択肢が新たに生まれますし、その年数はサッカー送迎仕様で選ぶと割り切ることができるでしょう。ちなみに、日本製のアルファード(トヨタ)やヴェルファイア(トヨタ)など大型のVIP系ミニバンやハイエース(トヨタ)などの商用車は海外での人気が高く、10万キロを超える走行距離があっても売れやすい傾向にあるのだそう。リセールを考える場合は、少々値段が高くてもこれらの海外で人気がある車を選ぶのも手です。■その3.荷物は外付けという選択肢もサッカーの荷物のことを考えると、荷室の広さを重視しがちですが、実は「外付け」という選択肢があることも知っておくと、選択の幅が広がると西村さんは教えてくれました。具体的には、車体の上に取り付ける「ルーフキャリア」などです。スノーボードやサーフィンをする人たちも良く使用していますね。外付けで荷物を積めると思うと、荷室の大きさだけに固執せずとも、必要なスペースを確保できるかもしれません。■その4.車酔い・汚れ対策は内装にこだわるより、カーシートに別売りのカバーを西村さん曰く、車内が汚れるという懸念点から、シートの材質にこだわりたいと思う方が多いかもしれませんが、欲しい車との掛け合わせでピッタリのものを見つけることは困難なためあまりおすすめではないのだそう。それよりもサッカーをする子どもがいるご家庭におすすめなのは、シートカバーを使うことなのだとか。最近では、さまざまなタイプのシートカバーが1つ1万円以下で購入できます。ひと昔前の概念だとやぼったいイメージがあるかもしれないシートカバーですが、アウトドアブームの昨今は、キャンパーやサーファー向けの汚れや水に強くておしゃれなデザインのものもたくさん販売されています。汚されたら取り外して丸洗いできますし、たとえお子さんが嘔吐したら破棄して新調しても大きな出費にはなりません。リセールバリューを考える上でも、シートカバーで覆うことで車内をきれいに保つことは有効な手段です。子どものサッカーの送迎が発生する時期は、車以外にも生活の様々なことが影響してくると思いますが、「サッカーだけ」にとらわれず、親子が快適かつに過ごせて良い思い出をたくさん作れるような車選びをしていただくための参考にしてください。
2022年04月05日スポーツの試合では、応援しているチームへの声援に思わず力が入るものです。またその声援が、選手にとっては嬉しいはず。ところが、アメリカで行われたバスケットボールの試合で、観客が一斉に静かになる場面がありました。会場が静まり返った、次の瞬間?話題となっているのは、ミシガン州にあるジーランド・イースト高校で行われたバスケットボールの試合です。2年生のジュールス・ホーグランドさんが、シュートのチャンスを手に入れます。ゴールを前にボールを構えるジュールスさん。すると、ほかの選手も観客もみんなが一斉に静かになりました。実はジュールスさんは目が見えないのです。そんな彼女にゴールの位置を教えるため、女性がゴールを棒で叩いて音を鳴らします。会場の緊張感はマックス。そんな中で、ジュールスさんが投げたボールは…。And you thought March Madness was exciting. Zeeland Public Schools Unified Basketball took over the court this morning, and the crowd went WILD! #ZpsLearningForLife pic.twitter.com/jrnFeBy7bP — Zeeland Public Schools (@zeelandschools) March 22, 2022 見事にゴールネットを揺らしました!!先ほどまでの静けさがウソのように、会場には割れんばかりの拍手と声援が鳴り響きます。また、ジュールスさんのチームメイトだけでなく、相手チームの選手もみんな大喜びしているのが印象的です。この動画は、その場にいなかった人たちにも多くの感動を与えたようです。・素晴らしい経験と素晴らしいスポーツマンシップ。おめでとう!・静けさからの…大声援。美しい動画だ。涙が出た。・励ましとインスピレーション、そしてたくさんの愛。この世界が必要としていることだね。海外メディア『WZZM13』によると、3歳の時に視力を失ったジュールスさんはバスケットボールが大好きで、高校ではチームの一員として、一生懸命に練習に励んでいるそう。しかし、これまで一度も練習でシュートを成功させたことはなかったのだとか!この日の試合でも、ジュールスさん本人もまさかシュートが成功すると思っていなかったといいます。「それが困難であっても、あなたが好きなことなら決してあきらめないで」と人々へメッセージを送ったジュールさん。たゆまぬ努力によって、目が見えなくてもシュートを成功させた彼女の言葉は、とても説得力がありますね![文・構成/grape編集部]
2022年04月04日1つのボールをもとに、選手たちの激しい攻防戦が繰り広げられるバスケットボール。選手たちはバスケットゴールへのシュートを目指し、1分1秒も惜しみません。そんなバスケットボールの試合中に起きた、ボールの救出劇を紹介します。ボールがネット裏に挟まってしまい…救出劇があったのは、アメリカで行われた試合中でのこと。選手がバスケットゴールをめがけて投げたボールは、ネットに入らず、ボードの背後に挟まってしまいました。イスの上に立ち、スタッフが掃除道具でボールを突こうとしても、届きません。すると、やって来たのが…。"THE CHEERLEADER SAVES THE DAY!" When hope was lost, a hero emerged. pic.twitter.com/8fjEydjr2j — CBS Sports (@CBSSports) March 18, 2022 チーム内のチアリーダーが、選手たちに支えられてボールを取ることができたのです!日頃からチアリーダーは、持ち上げられることに慣れているのでしょう。一度もバランスを崩すことなく、バスケットボールを取り出せていますね。チアリーダーの手により、バスケットボールを取り出すことができ、会場は拍手喝采が沸き起こりました。窮地から抜け出すこととなった、チアリーダーの行動に、「これはMVPに決まり!」「素晴らしい」「ヒーローインタビューに出てほしい」と、称賛の声が上がりました。バスケットボールの試合中に起きたピンチを救ったチアリーダーに、「ありがとう!」といいたくなりますね![文・構成/grape編集部]
2022年03月18日タレントのLiLiCo、夫で純烈の小田井涼平らが11日、都内で行われたDDTプロレス「LiLiCo引退試合対戦カード発表記者会見」に出席した。3月20日に東京・両国国技館で開催される「Judgement2022~DDT旗揚げ25周年記念大会~」において、LiLiCoのプロレス引退試合が決定した。LiLiCoのタッグパートナーとして、CyberFight副社長兼選手の彰人に加え、LiLiCoの夫で純烈の小田井涼平が参戦。小田井はプロレスデビュー戦となる。また、ほかの純烈のメンバー、酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太も、セコンドとして参戦する。LiLiCoは「2020年の8月に大ケガをしまして、膝の皿が真っ二つに割れて、これは完治しません。ずっとこれと付き合わないといけない。すごく苦しいリハビリも今やっている」とケガに言及。そのときに一度立ち止まって自分が一番輝いている瞬間を考えると、「プロレスをやっているときが輝いていたし、幸せだったし、気持ちも強かったし、整っていた」とすぐ答えが出たそうで、「本当はプロレスを続けたかったんですけど、完治しないということなので、とはいえ、どうしてももう1回だけ戦いたいとお願いしました」と引退試合への思いを語った。続けて、「最後に戦うのであればぜひ、私をずっと守ってくれて、ずっと支えてくれている主人の小田井に一緒にいてほしい。強いとか言われるんですけど、守られているなというのは会ったその日から感じているので」と小田井を指名した理由を説明。「ダンスはしているけどそんなに運動は。なかなか難しいと思いますが、そばにいてもらうことが大事なことだと思ってお願いしました」と語り、「彰人はタイプだからお願いしました」と加えた。小田井は「現時点で僕は全く整っていません。プロレス未経験ですし、戦いの場としてリングに上がったことはありませんので、ここから整えていきたいなと思っている」と述べ、「僕は正直、やめてほしいなと言うのが本音。膝のケガと付き合っていきながら生活していくので、その状態で試合をすることが彼女にとっていいのかどうなのか、夫として考えるところではあった」と本音も吐露した。それでも、「ケガをして病院に運ばれて、麻酔で意識がもうろうとしているときに、先生との筆談で『プロレスはできますか?』と書いた。無意識の中でもプロレスのことを気にしているんだなと思いました」とLiLiCoのプロレスへの思いを理解し、「彼女の左膝の代わりとなって戦いたいなと思っています」と話すと、LiLiCoは「ありがとう」と感謝。小田井は「守ります!」と力強く宣言する場面もあった。なお、LiLiCo&小田井涼平&彰人 with 純烈(酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太)の対戦相手は、男色“ダンディ”ディーノ&飯野“セクシー”雄貴&今成“ファンタスティック”夢人に決定した。
2022年02月11日タレントのLiLiCo、ムード歌謡コーラスグループ・純烈が11日、都内で行われたDDTプロレス「LiLiCo引退試合対戦カード発表記者会見」に出席した。3月20日に東京・両国国技館で開催される「Judgement2022~DDT旗揚げ25周年記念大会~」において、LiLiCoのプロレス引退試合が決定した。LiLiCoのパートナーとして、CyberFight副社長兼選手の彰人に加え、LiLiCoの夫で純烈の小田井涼平が参戦。小田井はプロレスデビュー戦となる。また、ほかの純烈のメンバー、酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太も、セコンドとして参戦する。なお、LiLiCo&小田井涼平&彰人 with 純烈(酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太)の対戦相手は、男色“ダンディ”ディーノ&飯野“セクシー”雄貴&今成“ファンタスティック”夢人に決定した。
2022年02月11日練習では鳥かごや相手に合わせてパスができるのに、試合になるとドリブルしかしない独りよがりなプレーになってしまう子がいる。しつもん形式で問いかけてみても、拗ねてしまい何も話さなくなる。勝気な性格な子にどう声かけをすればいい?とお悩みのお父さんコーチ。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、子どもたちとの向きあい方、お勧めの声掛けなどをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<個々は上手いのに組織的なプレーができず勝てない。試合に勝つためには圧をかけて教え込むことも必要?<お父さんコーチからのご質問>こんにちは。私はU-9でお父さんコーチをさせてもらっています。相談したいのは、チームのキャプテンでボールも一番強く蹴れる、足も速く少し性格もきつめな子の事です。練習の時には鳥かごやパス練習でも相手に合わせてパスができるのですが いざ試合や試合形式になるとドリブルしか出来なくなり、転がってきたボールもただ前にどかんと蹴ってしまう様になります。本人に「今、周りの味方が見えたかな?適当に蹴っていないかな?」と質問する形で聞いても、すねてしまうのか、頭が真っ白になるのか、何も話さなくなりプレーを続けさせても足が止まってしまいます。普段が勝ち気な性格な為、どう声かけをしてあげたり、どう接してあげたら良いか悩んでいます。色々な性格の子への対応のアドバイス頂ければ幸いです。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。ご相談にあるような「拗ねてしまう子ども」は、大雑把に分けると上手な子どもの中に多いかもしれません。ある程度のことはすぐにマスターしてしまうため、その「ある程度」を超えた自分ができないことに直面すると、そこからが逃げてしまうようです。「やめた」「やりたくない」「面白くない」と言って、へそを曲げてしまいます。■できないことに直面してへそを曲げたときの対応法そうなった場合、指導者が粘り強く話しかける必要があります。例えば、できないことにイライラして何も話さなくなり、足が止まることがあります。そこで「どうしてやめちゃうの?勝ったり負けたりするのがスポーツだよ。次に勝てばいいんじゃない?」と言って、サッカーとの向き合い方を示してはどうでしょうか。例えば、スポーツだからこそ、どんな人とも試合ができる。負けたからと言って何か罰があるわけじゃない。だからチャレンジ精神が育つわけで、いくら失敗してもいい。どうしたらうまくできるのか?どうしたら成功するか?といったアプローチをしてください。そんなことを学ぶのがスポーツです。■どんな話になら食いつくのかを探っていく教えている対象が9歳なので、ギャングエイジの年齢です。グループで集まっていろいろなことをやりたくなって、エネルギッシュに動きたい時期でもありますが、自分の思い通りにならないとぷいっとやめてしまう。そんな子どもが増えているようにも感じます。そんな実情があるからこそ、大人がじっくりと向き合ってあげなくてはいけません。チームはどうしたらいいのか。サッカーはどんなスポーツなのか。さまざまな話をする中で、どんな話に食いつくかを見ながら話してあげると、何か糸口が見つかるかもしれません。どうしたらいいかわからなくてコーチまで黙ってしまわないように、その子のことがわからないからこそ、その子の考えていることを聞き出す必要があります。■嫌そうにしたら、少し方法を変えて個人的に話すなどのアプローチも私が指導している中学生の中にも、そういう子たちがいます。思春期なのもあいまってか、こちらが何か言うと嫌な顔をします。どうして今のプレーしたの?と聞くだけで、嫌そうな顔です。きっと、子どもたちは私に怒られていると思っているのでしょう。どうして蹴っちゃったの?と聞くと「だってどこにもパスを出せなかったから」と他罰的になってしまいます。私が粘ると「もう無理!」と言います。こういうときにそのまま指導を続けてしまうと、子どもは興奮したままなので事態はよくなりません。したがって、ちょっとだけ違うトレーニングに変えます。一度水分補給をするなどして、その時間で個人的に話したりします。さっきのプレーはどうだった?と問いかけてみます。それでもまだ少しばかり嫌な顔ですが、直後にあった一時の興奮は冷めています。そうやって、少しずつ同じようなことを繰り返します。いいプレーをしたときは「お、いいね。いつもそんなふうにまわりを見られるといいよね」と認めます。そこが大事です。スモールステップで認めていくと、子どもたちも達成感を持てます。やったぞと思えて自尊感情が高まれば、自分が聞きたくないアドバイスや、答えたくない問いかけも素直に聞けるようになります。■普段とは違う2割のプレーをほめてあげるこの話の対象は中学生で、相談の方が教える年代とは異なりますが、対応は同じでいいのです。鳥かごでうまくパス回しができない。試合形式になるとドリブルしかできない。そんな彼がズバッと一本のパスを通したときに「いいぞ」と言ってあげるのです。試合の8割ドリブルしたとしていても、それとは違う2割のプレーをほめてあげることが大事です。まだそれだけしかできないの?などと言ってはいけません。小さな上達を認めながら、コーチは毎回見てくれている、といった感覚や安心感をもってもらいます。たとえパスが通らなくても「誰にパスしたの?」と聞いてあげます。子どもは「あいつにパスした」と答えれば、「じゃあ、次はパスするときその子の名前を呼んで読んであげたら?」といったアドバイスができます。池上正さんの指導を動画で見る>>■コーチングの師匠を見つけるのも一つの方法(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)コーチとして学びを深めたいと思ったら、ご自分のお手本にしたいと思えるようなコーチングの師匠を見つけてはどうでしょうか。まずはその人の模倣をし、少しずつ自分のスタイルを作り上げればいいのです。私は40歳になったくらいのとき、ある場所で指導していたら、ジェフやサンガで一緒に仕事をした祖母井秀隆さんをご存知な人が私に話しかけてくださいました。「立ち振る舞いや言葉使いが、祖母井さんとそっくりですね」それを聞いたとき、私は非常にうれしかったです。私自身、ドイツで指導を学ばれた祖母井さんを師と仰ぎ、彼から多くを学んできました。そんなふうに、コーチングの礎になるような人につくことも考えてはいかがでしょうか。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年01月21日一人ひとりの実力は相手チームと負けてないのに、パスやポジショニングなど組織的なプレーが上手くできず、試合に勝てない子どもたち。楽しく、真剣にやることが大事だと思って指導してきたけど、考えさせて導くコーチングだけでなく、勝たせるためにちょっと圧をかけて教え込むことも必要?と悩むお父さんコーチ。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、指導において大事なこと、組織的なプレーができるようになるアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<ドリブルで相手の逆を作る動きが苦手な子どもたち。相手の動きを予想できるようにするお勧めの練習は?<お父さんコーチからのご質問>息子がいるU-9でサポートしてるパパさんコーチ5か月の者です。自分も小中と地域の社会人リーグでサッカーをしていました。自分なりに色々見て調べてサッカーのスキルをあげてきたつもりです。指導者としては初めてだらけのことなので、池上さんを参考にさせて子ども達に色々声を掛けてあげています。しかし試合になり強いチームと戦うと、個々の実力は負けてはないと思うのですがパスやポジショニングや組織的な部分で負けてしまい子ども達のモチベーションが下がってしまいます。僕は「サッカーは楽しくやるスポーツだよ!まずは練習から楽しく真剣にやろう」と言っています。試合に勝つ事は、やる気やモチベーションに繋がると思いますが、多少の圧力をかけてまでもコーチングだけではなく、ティーチングを行うべきなのでしょうか?<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。主たる悩みがはっきりとわからないのですが、最後に「多少の圧力をかけてまでもコーチングだけではなく、ティーチングを行うべきか」と書かれているので、教え込むというか、子どもに何かを「やらせる」イメージをお持ちなのかもそれません。■時としてティーチングは必要サッカーの指導において、時としてティーチングは必要です。小学生の間に知っておいたほうがいいことが9歳でもあります。特にこの年代からは、サッカーはこんなスポーツなんだという理解を深めなくてはなりません。上手な子どもがひとりでドリブルで抜いて行ってゴールするのではなく、みんなで協力し合ってゴールまでつないでいく。守るときも、誰かが抜かれたら責めるのではなく、仲間の失敗をカバーする。それがサッカーだということを伝えることもコーチの役目です。具体的には「味方をサポートするとしたら、どこの場所がいいかな?」とか「どこに動いたらボールがもらえるかな?」といった声掛けです。そういったことは、この連載のほかの回でもずっと伝えています。味方のサポートをしないと、サッカーにならないよということを教えてください。負けていると思われる「組織的な部分」こそ、まさしくサッカーの根本です。まずは、サッカーってこういうものだよと理解させるところからスタートしてください。■全員が賢いプレーをする川崎フロンターレジュニアの試合を参考にしてでは、仲間と協力してゴールするとはどういうことなのか。例えば、今年度の全日本少年サッカー大会は、JFATV(日本サッカー協会のYouTubeチャンネル)でほとんどの試合を観ることができます。そのなかで私がお勧めしたいのは川崎フロンターレのジュニアチームの試合です。彼らは体格が大きいわけではないし、スーパーな選手もいません。ただ、全員が賢いプレーをします。確か中盤の選手たちは5年生だったと思います。ご相談者様が指導なさっている子たちと2歳違いくらいです。2年後にあのような動きを目指すとしたら、今からポジショニングやサポートを認知するトレーニングをしてほしいと思います。やっていけば必ず変化が起きるでしょう。川崎フロンターレの試合も!JFA 第45回全日本U-12サッカー選手権大会のフルマッチなど動画はこちら>>※JFAのサイトに飛びます■選手権でも「良い判断」ができなくてフィジカル勝負になるチームが多い今よりずっとコロナが落ち着いていたころ、私が主宰している交流サイトのオフ会を行いました。その際に全国高校選手権を観ておられますか?とコーチの方々に尋ねたら「観ていない」「面白くなかった」という声が多かったです。選手たちがいい判断ができないので、体がぶつかるフィジカル勝負が多かったようです。素早い判断でプレーすれば、相手とコンタクトしなくてもかわせるはずです。コーチの方からも「そこが残念だった」という声が聞かれました。高校生でこうなってしまうのは、小学生からの育成で仲間とプレーする重要性、サポートの意味を教えられていないことも一因でしょう。■オシムさんが語った、組織的なプレーをするために大事なこと前述したように、全少で組織的なプレーをするチームはフロンターレくらいでした。それ以外は、ボールが来たら蹴ってしまったり、スーパーな子どもに頼ってしまうチームが目につきました。オフ会では「日本では、リスペクトとコレクティブが別々に理解されているけれど、これはつながっているんですよ」と話しました。皆さんもご存知のように、リスペクトは「尊重する」、コレクティブは「組織的」という意味です。私がジェフ時代にたくさん勉強させていただいたオシムさんは、こう話していました。「味方が動いているから使ってあげる。動いた味方を尊重するからパスを出す。そうすると、サッカーは組織的なものになる。リスペクトとコレクティブはつながっている。同じものなんだ。選手も、コーチも、そういう感覚を持たないといけない」■大人が何も言わなくても、子どもたちは当然勝ちたいものいかがでしょうか。日本のサッカー指導者たちが、そういう理解をしてくれると、サッカーの見方や育成は変わってくると思います。そして、このようなことが海外でいう「スポーツ教育」なのです。ところが、日本のスポーツ教育は「頑張る・耐える・やり抜く」といった精神論がいまだ主役です。コーチが伝えていくべきことは何か。それをもっと勉強していただく必要があります。最後に私のチームのことを伝えます。先日、今年初めて試合をしました。ほかのチームは人数も多く、そこから選ばれた子が出てきます。練習も試合もたくさんやっています。一方、私のチームは練習を週2回。試合は月に1回か2回です。それでも、4年生、5年生が、ハーフラインからシザースパスを5本通してゴール前まで持ち込みます。私は組織的なサッカーを教えています。もちろん勝敗などまったくこだわっていません。教えている子たちがどんなレベルで、いまどこまで到達しているか。次にどの様な課題を出すべきか。そういったことを観ながら練習を進めます。課題を見つけるために試合をします。結果にもこだわるべきだという指導者は多いですが、大人が黙っていても子どもは当然勝ちたいに決まっています。じゃあ、そのために練習で何をしたらいいかな?と、一緒に考えてあげるのがコーチの役目です。池上正さんの指導を動画で見る>>■たくさん失点をしても子どもたちが「楽しい」と言う理由(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)私のチームの選手は試合が終わると、一人ひとり保護者の前で感想をしゃべります。その日は1分け3敗。いっぱい失点しましたが、子どもたちは「楽しかった」「こんなことができた」「パスがうまくいった」などと非常にうれしそうでした。私は同時に保護者にこんな話をします。「どうでしたか?お父さんやお母さんが見ていると、(たくさん失点したので)そうは感じませんよね?もっと頑張ったらと思いますね?でも、子どもたちは楽しいんですよ」親御さんたちは、もっと頑張ってほしいのにという顔をされています。でも、回を重ねると、出来なかったことよりも、子どもが出来たことに注目し始めます。圧力をかけるとか、やらせなくてはと考えず、「大事なことを子どもに伝える」という姿勢を持ってください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年01月14日困ったり疲れている人に「ごはん」を届ける「秘密結社」の活躍を漫画にして配信中。 心とお腹が満たされる美味しいごはん…作って食べてみてくださいね! 第4話 がんばれ少年!▶︎実は包むより簡単なオープンオムライス 「とろとろオムライス」レシピはこちら>> みんな大好き「オムライス」は包まなくても美味しい!ままならぬ世の中いろいろうまくいかないこともあるけど「美味しいごはん」を食べれば元気がちょっと戻ってくる。…そんな想いと共に猫が「美味しいごはん」をお届けします! 次回更新は2022年1月予定…お楽しみに♪▶︎ 「ごはん食べる?」一覧はこちら>> 脚本/イラスト・ akaushi
2021年12月27日■前回のあらすじ1年前、サッカークラブの説明会で知ったのは、会に所属する以上親のサポート業務は必須という事実だった。 >>1話目を見る はじめは義務感だけの引率でしたが、試合で子どもたちが見せる真剣な姿に、自然と応援してあげたい気持ちが膨らんでいきました。チームのママたちと引率やお当番で行動を共にするうちに、仲間意識も芽ばえ、親しみも増していきました。子どもを通じてでなければ、話すこともできなかったママ友たちと、少しずつプライベートについても話すようになっていったのでした。子どもたちのサポートと自分の仕事になんとか折り合いがつけられるようになったと安心し始めた矢先。その状況が崩されてしまう、ある出来事が起こったのです…!次回に続く(全11話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ なせもえみ イラスト・ ユキミ
2021年10月29日9月23日(現地時間)、『ハリー・ポッター』のドラコ・マルフォイ役で知られるトム・フェルトンが、ゴルフの試合中に突然体調を崩して倒れた。ゴルフカートで搬送されるトムの姿が撮られそれ以上の情報は伝わってこなかったため容体が心配されていたが、25日、自らインスタグラムに動画を投稿して無事を報告した。ギターを弾きながら登場したトム。「体調は正式に、快方に向かっています。もし、心配している人がいたらと思って」と、順調に回復中であることを明らかにした。また、ファンのサポートにも感謝。「みなさんからのお見舞いメッセージをいただき、とにかく『ありがとう』と伝えたかったんです」。途中からは笑顔で弾き語りを始めるほど、元気そうな様子を見せた。なぜ倒れたのか、その理由については言及しなかったが、「ちょっと怖いできごとでしたね、本当に」と振り返っていた。ファンは「本当に本当に心配していたよ」「大丈夫だと知ってうれしい!」「元気な姿を見てホッとした」「お大事に。どうか無理をしないでね」と一安心。トムはアメリカ・ウィスコンシン州で、「第43回ライダー・カップ」のオープニングベントのセレブリティ・マッチに、欧州チームの一員として出場していた。Photo by Andrew Redington/Getty Images(Hiromi Kaku)
2021年09月27日大学のアメリカンフットボールの試合中に起きたハプニングが、話題になっています。2021年9月11日、アメリカのフロリダ州でマイアミ大学の『マイアミ・ハリケーンズ』と、アパラチアン州立大学の『アパラチアン・ステート・マウンテニアーズ』の試合が行われました。その試合の最中に、スタジアム内に1匹の猫が紛れ込み、2階のデッキから落下しそうになったのです。手すりの外側に移動して危うく落ちそうになった猫は、デッキ下のケーブルのようなものに捕まります。しかし、間もなくバランスを崩して宙ぶらりん状態に!周りの人たちが固唾をのんで見守る中、とうとう猫は力尽きて、手を離してしまいます。それからどうなったのか…驚きの結末がこちらです。CAT SURVIVES FALL AT HARD ROCK STADIUM!!!! #SaveTheCat pic.twitter.com/oPNGgfUltZ — Yianni Laros (@Yiannithemvp) September 11, 2021 下の席にいた人たちがアメリカ国旗を広げて、落ちて来た猫を見事にキャッチしたのです!1人の男性が無事だった猫を掲げると、観客席からは割れんばかりの歓声が上がりました。Well this may be the craziest thing I’ve seen at a college football game #HardRockCat pic.twitter.com/qfQgma23Xm — Hollywood (@DannyWQAM) September 11, 2021 海外メディア『Local10』によると、猫はその場にいたエミリア・ワイスさんという大学生に引き渡されました。エミリアさんは動物病院で働いた経験があるのだそう。彼女が猫の状態を確認したところ、腰の位置がずれていたため、すぐに調整したということです。しかしその直後、猫は暴れ出して、そのまま逃げて行きました。猫は走って逃げられる状態だったので、少なくとも大きなケガはしていなかったようです。海外メディア『npr』によると、2階のデッキから下の席までは約9mの高さがあるのだそう。もし猫が固い表面に落ちていたら、大ケガをしていた可能性もあります。アメリカ国旗を持っていたのは試合のシーズンチケットを所有する夫婦で、観戦の際にはいつも国旗を持参しているのだとか。2階席から猫が落ちそうになっているのに気付き、すぐに国旗を持って助けに向かったそうです。チームの応援のための国旗が、まさか猫の命を救うことになるなんて、想像もしていなかったでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2021年09月22日コーチの暴言がひどく、サッカーが嫌いになるのではと心配。試合中も少しのミスで「元のチームに戻れ」「次の試合に来るな」など精神的に追い詰める発言。夏には炎天下の中何度も罰走させたり、体力的にも精神的にも子どもを追い込み、サッカーの指導とはかけ離れている。親として現状を見守るしかないの?というご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに改善のための動き方をアドバイスします。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<低学年なのにメンバー固定。意見したいが「面倒な親認定」されたくない問題<サッカーママからのご相談>5年生の息子がサッカースクールの選抜チームに選ばれました。最初は強いチームで戦えることをとても喜んでいたのですが、新しいコーチの暴言が酷く、年中から続けてきた大好きなサッカーが嫌いになるんじゃないか心配です。高学年になればある程度の厳しさも必要だと思いますし、コーチのゲキで子ども達がピリッとすることも確かにあります。今まで何人かのコーチに教えていただきましたが、皆さん信頼できる方々でお互いの立場を理解し、子どもの健やかな成長を信じてお任せしてきました。新しいコーチは、炎天下の中、何度も罰走させたりするだけでなく、発言も問題があります。試合中もベンチの子たちに「アイツ、本当下手くそだな」等と試合に出ている子の悪口を聞かせたり、少しのミスで「元のチームに戻れ」「帰れ」「次の試合に来るな」「親に言うぞ」などと発言。精神的に子ども達を追い詰めるだけで、サッカーの指導とはかけ離れている気がします。子どもたちに対してフォローも褒め言葉も皆無です。ついていけない子や、親がコーチの指導が気に食わないならやめればいい話なのかも知れませんが、コーチに逆らえない立場の子達への攻撃を大人として黙って見ていていいのか考えてしまいます。またスクールの掲げる指導方針・理念と合っていない気がします。あんなに楽しそうにしていたサッカー、仲間、チームが崩れていっている感じがしているし、そもそも小学生を体力的にも精神的にもそんなに追い込む必要があるのか疑問に思います。続ける続けないは子どもが決めることですが、親として現状を見守る以外できることはないのでしょうか?<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。メールに「コーチに逆らえない立場の子達への攻撃を大人として黙って見ていていいのか考えてしまいます」と書かれています。悶々としている様子が伝わってきます。このコーチの方の指導を実際見ていないので明確にはお答えできませんが、お母さんがお書きになったことがすべて事実であることを前提にお話ししますね。■現状を学校に置き換えて想像してみると......まずはじめに、今の現状を「学校で担任の先生が行っていること」として置き換えてみましょう。あくまでも、例えばコーチが先生だったら、という想像をしてみてください。●体育の時間に、炎天下の中、何度も罰走させたりする。●体育(図画工作でもOK)の時間に、「アイツ、本当下手くそだな」等と他の子どもの悪口を言う。●授業中に問題を間違えたら「他の学校に行け」「帰れ」「明日は学校に来るな」「親に言うぞ」と脅す。●精神的に子どもたちを追い詰めるだけで、教育とはかけ離れている。●子どもたちに対してフォローも褒め言葉も皆無。●学校が掲げる教育方針・理念と合っていない。もし、上記のような先生が担任だった場合、これらはすべて「教育という名を借りたパワーハラスメント」です。この状況、お母さんは黙って見ていますか?きっと、すぐに本人に抗議するか、学校に訴えませんか?ほかのお母さんやお父さんも、すぐに「担任を替えろ」「教育員会に訴える」と騒動になるはずです。■指導という名を借りたパワーハラスメントところが、ことスポーツの指導現場になると、親御さんたちは指導者に対して非常に寛容です。炎天下の罰走は「こころを強くするため」などと根性論に置き換えられたり、「自分の時代はもっと厳しかった」と過去の悪い指導が肯定されたりします。下手くそ発言は「下手な子はもっと努力すべき」と下手なことが悪いことになり、「帰れ」などの暴言は「少し口が悪いコーチ」とか「厳しくするあまりそういういい方になる」などとかばったりします。すべての受け止めが、非常に大甘です。よくよく考えれば、このコーチがなさっていることは「指導という名を借りたパワーハラスメント」なのです。■学校には厳しいのにサッカー指導のパワハラに鈍感になるのはなぜか担任の先生には厳しく対応するのに、サッカーのコーチのパワハラに鈍感になってしまうのはなぜでしょうか。それはきっと割合の問題だと私は考えます。学校の教育現場ではパワハラをしない先生が今では大多数です。時代にそぐわない、おかしなことをして子どもを傷つけたら、先生たちはすぐに処分されます。それ比べ、少年サッカーの指導者は処分されません。そして、現在でも罰走をさせたり、大声で子どもを叱ったり、暴言を吐いたりするコーチのほうが、子どもを認め自ら考えさせサッカーを楽しませてくれるコーチよりも割合が多いのが現状です。そのため、コーチ自身も、保護者も、選手も、その指導が圧倒的に間違っていることに気づきづらく、気づいたとしても指摘しづらい、抗いづらい。それが実情なのです。数年前の取材になりますが、試合に負けた後に「こいつのせいだと思う人は?」と言って子どもたちに挙手させたコーチがいました。「この中で一番下手な子をみんなで指指してみよう?だ~れだ?」と言って指をささせた人もいました。ともに、当時は指導していましたが、そのうち保護者の中で「それはおかしい」と言う人が現れて辞めさせられました。両者ともに、コーチ資格や審判資格を取得し、毎年講習を受けていました。でも、子どもを前にして最も重要な「人権」について、あまりに鈍感だったと言わざるを得ません。■状況改善のための動き方今回、お母さんが「精神的に子どもたちを追い詰めるだけで、指導とかけ離れている」「フォローや褒め言葉が皆無」といったことに気付かれていることはせめてもの救いです。そこに確信があるのなら、以下の順番で動いてみてください。1)スクール側へ報告スクールの掲げる指導方針・理念と合っていないと思われるのならば、そのスクールの代表者や管理責任者に現状を報告し、コーチを替えてもらいましょう。2)「コーチに言い聞かせます」このようなケースで最も多いクラブ側のレスポンスは、代表者が「コーチに言い聞かせますから」というものです。その場合、コーチにどんな教育プログラムを施すのかを確認したほうがいいでしょう。「スクール」と名がついているのですから、民間なのかNPOなのかはわかりませんがいずれにしても有償(指導料や月謝がある)でしょう。であれば、指導のサービスシステムとして不完全です。そこはきちんと話したほうがいいと思います。3)移籍を考えるコーチの交替がない、もしくはスクールの代表者の対応がかんばしくなかった場合は、息子さんに「お母さんはいい指導だと思えないのでチームを替えたほうがいいと思う」と気持ちを伝えましょう。お母さんのおっしゃる通り、続けるかどうかはお子さんが決めることですが、親として意見はすべきです。月謝を支払い、保護者としての責任があることから丁寧に話してみましょう。■社会に出ると理不尽なことばかり、というが対応を間違えると「事なかれ主義」な人間になる(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)こういったケースの場合、よく親御さんたちがおっしゃるのが「社会に出ると、理不尽なことばかりだから慣れておいたほうがいい」という理屈です。しかしそれは、理不尽に抵抗しない経験を積ませてしまうと理不尽なことを受け入れたり、意見ができない「事なかれ主義」の人間形成につながらないとも限りません。「ここがもし学校だったら?」ぜひこの置き換え習慣を忘れないでください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年09月15日メジャーリーグベースボールの試合で、フィールド内に入って来た『乱入者』が観客の注目をかっさらう出来事がありました。それは、2021年8月2日に行われたニューヨーク・ヤンキース対ボルティモア・オリオールズの試合の最中に起きた、ハプニング。どこからともなくやってきた1匹の野良猫が、なんとフィールドに入り込んだのです。猫に気付いたスタッフが近付こうとすると、猫はそのままフィールド内を猛ダッシュ!試合は中断され、観客はなぜか猫に大声援を送り始めます。猫はその後も、捕まえようとするスタッフたちを華麗にかわし、何度も壁によじ登ろうとしては失敗。さらにスタッフの間をすり抜けて走っていく猫に、ヤンキースの選手たちも笑ってしまっています。果たしてこの猫はどうなったのでしょうか。結末はこちらをご覧ください。 View this post on Instagram A post shared by TODAY (@todayshow) 結局、猫は最後まで捕まることなく、スタッフがゲートを開けて待ち構えていたところで自分から外へ出て行きました。猫が逃げ回っている間、観客からは「MVP!MVP!」と歓声が上がり、猫が出て行った時には大ブーイング!解説者も思わず「あの猫を見て!ヤンキースのどの選手よりも足が速いぞ!」とコメントしました。オリオールズのTwitterは、ユーモアたっぷりにこんな投稿をしています。Someone put us in touch with the cat's agent we have things to discuss. pic.twitter.com/H1jvIUmBfz — Baltimore Orioles (@Orioles) August 3, 2021 誰か、この猫のエージェントに連絡をしてくれないか。話し合うことがある。Baltimore Oriolesーより引用(和訳)猫の足の速さや見事なジャンプ力に、メジャーリーグの球団が興味を示したようです!これらの動画には「観客の『レッツゴー、キャット!』の声援で爆笑した」「この試合の最大の見どころだった猫にMVPを」などのコメントが寄せられています。猫が出て行った後、解説者は「お願いです。誰かあの猫の里親になってくれませんか」と語っていました。ほんの数分間の試合乱入で、多くの人たちのハートをつかんだ猫。猫があの後どうなったのかは分かりませんが、安全な場所で過ごしているといいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年08月11日今年も猛暑の夏となりましたね。この暑さで夏バテになる子どもたちも多く、食事量が減ったり、体力が落ちたりと、心配になる親御さんは多いはずです。サッカーの練習や試合で運動量が多いと思うとさらに不安になってしまいますよね。夏バテ対策を正しく行うために、まずは夏バテについての基礎知識を心得ておきたいもの。香川真司選手の管理栄養士であり、プロアスリートやサッカーチームを栄養面で長年サポートしてきた管理栄養士の吉村俊亮さんに「夏バテ」について伺いました。(取材・文:小林博子)■そもそも夏バテはどんな症状のこと?そもそも夏バテとはどんな症状のことを指すのか聞いてみると、「夏バテには、実は明確な基準はありません」と意外なお答えが返ってきました。そのため、「こうなったら夏バテです」と言い切ることは難しいのですが、夏バテには様々な症状があり、その中でも多くの人が経験したことがあるのは、以下の2つになるのではということです。・食欲低下・身体がだるくなる多くの方が1度は、または毎年のように夏になると経験する症状ではないでしょうか。明確な基準がないだけに迷うかもしれませんが、子どもが夏場に食欲が落ちて普段より食べない日が続いていたり、だるそうにしていたら夏バテと判断してよさそうです。<夏バテのサイクル>気温の上昇によって深部体温(身体の内部の体温)が上昇することで胃腸の機能が弱まり、食欲が低下する↓食欲低下により1日の食事の摂取量が少なくなることが続き、長期的なエネルギー不足に↓疲労回復が間に合わず、身体のだるさを強く感じる↓夏バテ■夏バテ予防は熱中症対策にもつながる「夏バテになっていると熱中症になりやすくなるのでは?」という懸念もありますね。実際のところ、「夏バテになるとそうでないときに比べて熱中症の危険性は高まる」と言えるそうです。熱中症に限らず、夏バテが続きコンディション不良の状態では、体調が万全のときよりさまざまなトラブルを起こしやすくなるものです。熱中症は身体の中の水分量が低下して脱水状態になり、発熱やけいれん、意識障害などを起こしてしまう恐い症状です。予防法として有効なのは適切な水分摂取と言われています。水分摂取というと、練習や試合前後に「飲む」イメージが強いものですが、実は「食べる」ことによる水分摂取も重要。汁物だけでなく、野菜や米、肉や魚などにも水分は含まれています。そのため、夏バテによる食事量の低下は体内の水分量を減らし、身体が脱水状態になり、「熱中症のリスクが高い状態」につながってしまいかねません。■夏バテ予防/夏バテからの回復のために摂りたい栄養素せっかく食べるなら、夏バテ予防にもつながる食材や栄養を積極的に摂りたいですね。吉村さんに伺うと、夏場に意識して食べてほしい食材として下記をあげてくれました。・柑橘類・梅干しこれらには「クエン酸」が豊富に含まれます。クエン酸は疲労回復に一役かってくれる存在で、疲れやだるさを感じにくくするサポートをしてくれるのだそうです。食欲が落ちがちな暑い日でも、レモンやグレープフルーツ、梅干し入りのおにぎりなどなら、さっぱりとしているので比較的食べられるという子どもも多いはずです。■クエン酸の摂取は「練習後」クエン酸を含む食材に関して1つだけ注意事項があると吉村さんは言います。それは、夏バテ予防のために積極的にたくさん摂取するなら、タイミングは練習「後」がベターということ。理由は、クエン酸が「エネルギー代謝効率を低下させる」という作用を持ち、身体からエネルギーが発散されにくい状態にするからだそうです。つまり身体が「省エネモード」になるので、「夏場の練習時、特に夏バテ予防を意識するとしたら摂取するタイミングに注意しましょう」とアドバイスをくれました。■夏バテになりにくい子ども・選手の特徴「うちの子は毎年夏バテになる」と悩む親御さんがいる一方で、「夏バテとは無縁」という子もいます。体質や生活習慣の違いからくるものなのでしょうか。吉村さんは長年の経験から、「夏バテになりにくいのは"食べられる"子」に圧倒的に多いと言います。普段から食が細く、あまり食べられない子どもは、夏バテ予防を入念に行ったほうがよさそうです。朝昼晩、3食すべてが大切ですが、特に注目したいのが朝食だそうです。朝食で水分や塩分、ミネラルを身体に蓄えた状態で1日のスタートができるかどうかに身体のコンディションが左右されるからです。前述した熱中症のリスクのことも考えると、以下のような流れになるのです。しっかり食べられる↓夏バテしにくい↓食べられるから食事で水分も摂取できている↓熱中症にもかかりにくい食事の大切さがよくわかりますね。■超簡単朝ごはん写真はイメージですそうはいっても、この暑さの中でしっかり食べさせることに苦心している親御さんはたくさんいるはず。特に時間に追われがちな朝ごはんをしっかり食べさせるというのは負担が大きいものです。そんなお悩みを解決してくれる吉村さんおすすめの朝ごはんメニューがこちらです。・ごはん 1膳・納豆 1パック・卵1個・牛乳 1杯・オレンジなど柑橘系フルーツジュース 1杯「え?これだけでいいの?」とびっくりしますが、朝食で摂りたい栄養を理想のバランスで摂れるのだとか。火も包丁も使わずに5分で用意できるのもありがたいですよね。なお、上記でだいたい500~600kcalになります。小学校高学年以上の子どもたちはご飯は山盛り(260g目安)にし、納豆は2パックにすると必要なエネルギー量を満たします。まだまだ暑い日が続きます。夏バテのリスクは常に隣り合わせです。夏バテ知らずの夏になるよう、食事を少し工夫してみてください。また、子どものサポートをする親御さんも炎天下のグラウンドで過ごすことが多いはず。夏バテにならないように子どもとともに食事を工夫してご自愛くださいね。後編では、夏バテでどうしてもご飯を食べられないときはどうしたらいいのかを伺います。吉村俊亮(よしむら・しゅんすけ)株式会社AND-U代表取締役。管理栄養士、NSCA-CPT、フードスペシャリスト、サプリメントアドバイザー、AHA-BLS-HCP。2012年より栄養指導を開始、サッカーの香川真司など世界で活躍する多くのトップアスリートをサポートしている。
2021年08月05日気温が上がり始める、5月頃から気をつけたい熱中症。子どもたちは普段から外で練習し暑さに慣れていきます。最近はチームでも熱中症予防の意識が高まり、子どもの熱中症予防には様々な対策をしているところが多いですよね。一方で大人は、在宅やオフィスなどでエアコンの効いた室内で働き、運動不足、残業などで寝不足や仕事の後の飲酒など、疲労回復や体調管理が子どもたちよりできていないという状況もあります。暑熱順化できていない分、子どもたちより熱中症に注意しなければなりません。サッカーをするお子さんだけでなく、保護者も暑さから身を守るための知識をつけ、準備をしておきましょう。「熱中症予防 声かけプロジェクト」実行委員であり、筑波大学体育系准教授の渡部厚一さんに聞く「大人のための熱中症対策」。今回はお酒が熱中症に及ぼす危険性、高齢者におすすめの対策をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)子どもの雄姿を近くで観たくなる気持ちはわかりますが、熱中症にならないようなるべく日陰を探してください(写真はサカイクキャンプより)<<前編:実は大人の方が危険!?「大人ならではの事情」で熱中症にならないために知っておきたい正しい熱中症対策■汗をたくさん書いた状態でいきなりビールを飲むのは危険夏はビールの美味しい季節。普段よりも、アルコールの摂取量が増える人も多いのではないでしょうか。渡部さんは言います。「熱中症に限らず、スポーツ活動中の大人の死亡事故の原因の一つに『体調コントロール』があります。睡眠不足でスポーツをしたり、前夜のお酒が体に残ったまま運動をしたり、暑い中に長時間いるなど、体調が良くないまま活動し、不測の事態に陥るケースです」なかでもお酒が及ぼす影響は大きいそうで、「水難事故など、夏に起きる事故の多くに、お酒が絡んでいます」と話します。酔っ払った状態で海に入ったり、BBQをして、酔っ払って川に入って流されるなど、危険な環境は身近にあります。「お酒を楽しく、美味しく飲むのはいいことですが、量をコントロールするのと、お水などでアルコール以外の水分をしっかりととることが大切です。夏の暑いときは、たくさんの汗をかいて、体内から水分が失われているので、おしっこの色が濃くなっています。その状態でお酒を飲むと、血中アルコール濃度が高まるので注意が必要です。泥酔しやすくなってしまいます」夏の暑い時期は、お酒の前に水や電解質(イオン:ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどミネラルのこと)を含んだ飲料を飲み、体内にしっかりと水分を取り入れてから、ビールなどアルコールに口をつける。これは熱中症対策だけでなく、体調管理の観点からも覚えておいた方が良さそうです。「日中、暑いところにいて、室内に戻ってきて飲むビールは美味しいですよね。喉が乾いた状態で飲みたい気持ちはわかりますが、理屈から言うと、脱水の状態で飲むことになるので、体に負担がかかる場合もあります。まずはチェイサー代わりとして、水で体内を潤してからのほうがいいと思います」■飲酒は脱水になりやすい!遅くまで飲んだ次の日は普段より多く水分を摂ろうまた、「お酒には興奮作用、利尿作用があり、脱水になりやすい」と注意をうながします。「前夜にお酒を飲み、翌朝に寝不足&脱水の状態で炎天下で活動すると、熱中症になるリスクが高まります。前夜に深酒した翌朝は、普段よりも多く水分をとるなどして、とくに気をつけてください」ほかにも気をつけたいのが「高齢者の熱中症」です。サッカー観戦時だけでなく、エアコンをつけていない室内で熱中症になるケースも増えており、注意が必要です。「まず、お年寄りは喉の乾きを感じにくく、体内の水分量も、年齢を重ねるにつれて少なくなっていきます。ほかにも、糖尿病などの持病をお持ちの方は脱水になりやすい傾向にあります。おしっこが出やすいので、体が乾きやすく、脱水や熱中症になりやすいのです」■電解質を含んだ飲料をこまめにとって子どもや体力のある成人であれば、暑さに慣れる「暑熱順化」も必要ですが、活動量の少ないお年寄りにそれを望むのはむずかしいので、渡部さんは「室内にいるときはエアコンをつけましょう」とアドバイスを送ります。「高齢者の中には『なるべくエアコンはつけない方が良い』とお思いの方もいらっしゃるようですが、現代の暑さをエアコンなしで乗り切るのは、体調管理の観点からも危険と言わざるを得ません。ですので、暑さを感じたらエアコンをつけること。そして電解質を含んだ飲料をこまめにとることですね」同様に、試合観戦に向けては、軽装を心掛け、帽子をかぶり、会場では子どもたちを間近で見たくなる気持ちもわかりますが、なるべく屋根のある日差しの当たらない風通しの良い場所を選ぶよう心がけてください。これは高齢者だけでなく保護者の皆さんも一緒です。■牛乳も熱中症予防に効果的さらに渡部さんは「牛乳を飲むのもいいですね」と教えてくれました。「牛乳には水分だけでなく、タンパク質や糖質などがバランスよく入っていて、血液中の水分を保ってくれます。高齢者の方は牛乳を飲んで、熱中症を予防するのがいいと言う先生もいるほどです」朝食時にパンと一緒に牛乳を飲む。これも熱中症対策の朝のルーティンとして取り入れてみるのもいいかもしれません。「外出するときは、体から汗を出すことが大切ですので、放熱をうながしやすい服装をしましょう。風通しの良い軽装で、日光を遮るために日傘を差したり、帽子をかぶるのもいいですね。サングラスは熱中症予防というよりも、紫外線から目を守る効果があります。服装や持ち物は、日差しを遮り、風を通すものを選んでもらえたらと思います」熱中症は気温が上がり始める、5月初旬から中旬にかけてが、最初の注意時期です。体が暑さに慣れていない時期なので、普段以上に対策を万全にして出かけましょう!渡部厚一(わたなべ・こういち)筑波大学体育系准教授筑波大学医学専門学群卒業後、筑波大学附属病院にて医師として勤務。筑波メディカルセンター病院や国立療養所晴嵐荘病院、国立病院機構茨城東病院を経て2012年より国立大学法人筑波大学 体育系に着任。筑波大学水泳部チームドクター。スポーツドクターとして世界水泳選手権大会日本代表水泳チーム(2007)、夏期オリンピック大会水泳チーム(2012)帯同。2011年より「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員を務める。
2021年05月20日今年も暑い夏がやってきます。お子さんの熱中症対策は十分に行っていると思いますが、忘れてはいけないのが、大人の熱中症対策です。テレワークが続き、外に出る時間が減っている。ついついお酒を飲みすぎてしまう。仕事が忙しくて十分な睡眠時間が確保できないなど、大人ならではの事情が、熱中症に影響を及ぼすこともあるようです。そこで今回は「熱中症予防 声かけプロジェクト」実行委員であり、筑波大学体育系准教授の渡部厚一さんに「大人の熱中症対策」について、話をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)夏場の熱中症リスク、子どもより大人の方が高い?どんなことに気を付けたらいいのかを聞いた(写真はサカイクキャンプより)■「息苦しさ」を感じたら熱中症の症状かも「熱中症予防 声かけプロジェクト」は2011年に誕生したプロジェクトで、今年で10年目を迎えます。官民一体となり、声掛けを通じて熱中症を予防しようという取り組みです。Webサイトには熱中症対策も含めた情報が掲載されていて、一見の価値ありです。渡部さんは呼吸器内科医として医療活動にあたり、スポーツドクターとして、水泳を中心に選手のコンディショニングなどをサポートしています。「呼吸器内科医の観点から、熱中症の症状としてよく見られるのが、呼吸の乱れです。選手から『息苦しい』と相談され、診察すると、脱水症状が原因で呼吸が苦しくなっているケースがありました。サッカーであれば、夏場の試合終盤に過度に呼吸が苦しくなるのは、代謝が亢進しているうえに汗によって脱水が生じ、体から失われた水分や電解質がうまく補給できていないことが、原因のひとつとして考えられます」■普段汗をかきなれてない人は、高湿度の日も注意熱中症は急に気温や湿度が上昇するときになりやすいと言われています。気温が30度を越えたり、体感として暑い日は熱中症対策にも意識が向きやすいですが、渡部さんは「湿度の高さにも、目を向けたほうがいい」と教えてくれました。「近頃は『暑さ指数』なども発表されますが、気温だけではなく、湿度も関係します。いわゆる蒸し暑い日、熱気がまとわりつくような、モワッと暑い日は注意が必要です」普段の生活で汗をかきなれていない人は、熱中症対策に必要な「暑熱順化」ができていないことがあります。人間は汗をかき、気化熱を発生させることで体温を下げますが、汗腺が開いておらず、体の外へ汗が流れていかないと、体内の温度が上昇したまま、下がっていきません。それが熱中症の原因にもなります。「東京五輪のWebサイトに『暑熱順化には1~2週間かかります』と書いてあるように、少なくとも1週間程度前から、暑い環境に慣れておくことが必要です。それをせず、急に暑くなった日に長時間外に出て運動などをすると、熱中症になるリスクは高まります」■水分補給ではなく、失った汗の成分を補給する感覚で「熱中症予防として、必要なのは水分補給です。暑い中でサッカーの試合を見ていると、じっとしているだけでも汗が出ます。常に飲み物を携帯して、お子さんの試合中に給水タイムなどが設けられていると思いますので、それに合わせて電解質の含まれた飲み物を飲むと良いと思います。最低でも、ペットボトル1本は持っていってほしいです」さらに、こう続けます。「汗の成分には、塩分やミネラルが多く含まれています。そのため、水分に加えてそれらの要素も補給しましょう。水分補給ではなく、失った汗を補給する感覚がポイントです」熱中症には、だるさ、頭痛、嘔吐といった熱疲労の症状や、一過性意識消失といった熱失神の症状のほかに、大量の発汗による脱水時の不適切な補正により、電解質異常、特に低ナトリウム血症に起因する有痛性の筋痙攣(いわゆる熱痙攣)が起きることもあります。これらの予兆が出たら、要注意と言えるでしょう。■睡眠不足も熱中症の大敵熱中症予防の観点からは、サッカー観戦の場所にも意識を向けたいところです。「体の外から入ってくる熱を輻射熱(ふくしゃねつ)と言うのですが、コンクリートの上で観戦するのと、芝生など、熱を吸収してくれるものの近くで観戦するのとでは、熱の伝わり方が違います。なるべく自然の中で、熱を吸収してくれるものの近くで観ることをおすすめします」サッカー観戦時、長時間外にいるだけでも体力を消耗します。そのため、体調管理に意識を向けることも、熱中症予防の観点からは大切なことです。とくに大人は不規則な生活になりがちなので、生活習慣も含めて見直す、いい機会かもしれません。「肥満者は熱中症のリスクが高いので、とくに気をつけていただきたいと思います。体調管理という意味では、睡眠不足も大敵です。自律神経系が滞ってしまいます」■朝ごはんもしっかり食べよう朝食を食べずに外に出て、暑い中で長時間活動するのも避けたほうが良さそうです。「朝食を抜くと血糖値が低いままなので、体が疲れやすくなります。また、食事をしていないと、十分に水分を摂取できていないこともあるので、その観点からも食事は大切だと思います」熱中症予防としては、規則正しい生活をして、食事、水分をしっかりとり、観戦中は日陰で見ながら、こまめに電解質の含まれた飲料を飲む。そうすることで、熱中症のリスクを軽減することができそうです。あわせて暑さに慣れることも忘れず、たまには外に出てウォーキングやランニングなどをしてみてはいかがでしょうか。汗をかき慣れておくことも、暑さが本格化する前の時期に必要なことのようです。後編では「お酒」が熱中症に及ぼす影響や、高齢者の注意点などをうかがっていきます。渡部厚一(わたなべ・こういち)筑波大学体育系准教授筑波大学医学専門学群卒業後、筑波大学附属病院にて医師として勤務。筑波メディカルセンター病院や国立療養所晴嵐荘病院、国立病院機構茨城東病院を経て2012年より国立大学法人筑波大学 体育系に着任。筑波大学水泳部チームドクター。スポーツドクターとして世界水泳選手権大会日本代表水泳チーム(2007)、夏期オリンピック大会水泳チーム(2012)帯同。2011年より「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員を務める。
2021年05月17日メジャーリーグベースボールのロサンゼルス・エンゼルスに所属し、日本人メジャーリーガーとして大活躍中の大谷翔平選手。2021年シーズンは、ア・リーグトップタイの7本塁打をマークしていた4月26日に投手として先発出場し、「本塁打トップの選手が先発登板する」という快挙をヤンキースのベーブ・ルース以来100年ぶりに達成。さらにその翌日には日米通算100本塁打を達成するなど、打っても投げても大谷選手の勢いはとどまることを知りません。大谷選手が拾ったものは?選手としての注目度の高さから、プレー以外のことでもしばしば話題となる大谷選手。同月24日に行われたヒューストン・アストロズとの試合中の出来事に反響が上がっています。この日、スタメン出場していた大谷選手は8回にレフトの守備につきました。その時、彼はフェンスに近付き、何かを拾い上げます。そしてそれをスタンドに向かって投げ入れたのです。Now Shohei Ohtani is helping folks get their sunglasses back. True pro outfielder move. pic.twitter.com/FoKIKKFEFh — Fabian Ardaya (@FabianArdaya) April 24, 2021 大谷選手が拾ったのは観客が落としたサングラス。しかも落とした男性は、対戦相手であるアストロズのファン。それを高さ19フィート(約5.8m)のスタンド席に投げてあげたのです。完璧なコントロールで投げられたサングラスを、持ち主の男性はしっかりとキャッチしました。この様子を見ていたスポーツ専門メディア『The Athletic』の記者が、「大谷翔平選手が、ファンがサングラスを取り戻すのを手伝っている。真の野手の行動だ」とTwitterで紹介。すると4千200件を超える『いいね』が集まり、大谷選手への称賛の声が寄せられました。・彼は本当にナイスガイだな。・ショウヘイはチームにとってもファンにとっても真のエンジェルだと思う。とても性格がいいよね。・あのサングラスを落とした人はラッキーだね。毎回の試合での活躍はもちろんですが、敵味方関係なしに礼儀正しく、紳士的な振る舞いにも注目が集まることが多い大谷選手。全米の野球ファンの間では、そんな彼に対するリスペクトが確実に広まっているようです。野球選手としてだけでなく、人としても素晴らしい大谷選手はまさに日本人の誇りといえますね![文・構成/grape編集部]
2021年04月28日大学生のころ、私は部活でバドミントン部に所属していました。その部活中に、生理であわててしまった経験が何度かあります。 もしタンポンを併用していなかったら、試合を中断して抜けていただろうか、でもその場合、審判になんと説明して抜けただろうか……と今思い出しても恐怖です。 また別のある夏の日には、私は練習中に急に生理になってしまい、はいていたベージュのハーフパンツが真っ赤に! 私はしばらく気づかず、女子部員の指摘で気づきました。男性部員も多数在籍する部活だったため、彼らに気づかれないように、そのままそーっと練習を抜け、トイレに駆け込みました。幸いにも夏だったので、練習着の着替えを複数持っており、何事もなかったように着替えて練習に戻ることができました。 こんな出来事があって以降は、生理になりそうなときや生理中は黒や紺などのハーフパンツを着用し、試合では始まる直前に新しいタンポンに替え、ナプキンをつけずに試合をし、試合後すぐに取り替えるようになりました。 夏場の生理中のスポーツは憂うつになることもありますが、タンポンを使うようになってからは出血によるムレや経血漏れの心配は減り、だいぶ快適に過ごせるようになりました! 監修/助産師REIKO--------原案/浜中 柊さん作画/まっふ
2021年02月27日■前回のあらすじサッカーチームで自分の子どもがミスをすると怒鳴る明美さんは‥そんなある日、週末にサッカーチーム内で練習試合がありました。まだ子どもたちも小さいので、そこまで勝ち負けに真剣にならなくていいと思うのですが…私は、試合よりも明美さんとゆうじくんが心配でした。やはりゆうじくんは萎縮してしまい試合になかなか参加できていませんでした。そのことにさらにイライラしてしまった明美さんはついに…コーチの声かけが逆効果に!!私は怒鳴られるゆうじくんがかわいそうで…なんとかできないかと考えていたところ…ちょうどそこに、のぶ代お義母さんがけいすけを迎えにきたのです!のぶ代お義母さんは、怒鳴っている明美さんに気がつくと…え…お義母さん…?次回突然のぶ代が大活躍…!のぶ代お義母さんの記事はこちら>>原案・ウーマンエキサイト編集部/脚本・高尾/イラスト・ エェコ 【同じテーマの連載はこちら】 その人って本当にママ友ですか? この連載の全話を見る >>
2020年12月24日飛び級している小3の息子。一人しかいない6年生の引退試合直前にケガ。痛みを押して試合に出て、6年生にパスを出そうと頑張ったけどどうしても足を引きずってしまい力が発揮できず。試合後そのこの親が息子に直接「足を引きずるな!」と怒鳴っていて......。どうして欲しいのか聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたい。でも足を引きずるぐらいなら試合に出るなと矛盾した回答。飛び級している息子にいい感情を持っていない上級生の親もいるし、保護者のマウンティングなんかにもうんざり。もはや試合辞退したい。どうすれば?とのご相談です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<他の子が成長しないため上の学年でプレーできない。息子を伸ばしてくれないチームをやめたい問題<サッカーママからのご相談>うちのチームは6年生が一人しかいません。息子は6年生最後の試合の一週間前にケガをしてしまい、本当はケガが治るまで休ませるべきなのですが、3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました。引退試合となる6年生の為に良いラストパスを出したい、という気持ちで頑張る息子でしたが、ケガが完治しておらずどうしても時おり足を引きずってしまったりパフォーマンスが発揮できず、結局1戦目は試合には勝てませんでした。試合後、その6年生の保護者から、「コートの中で足引きずらないで」「息子はこの試合にかけてるの」と言われました。息子にも直接「足を引きずるな!」と怒鳴り、それ以外にも「疲れてくると、足引きずるよね甘ったれてる」とか「痛いふりして逃げてる」などとも言われました。その方にどうしたいのかと聞くと、うちの子からパスをもらってシュートを決めたいと。でも足を引きずるな、足を引きずるぐらいなら試合に出てほしくない、とかなり矛盾した回答をされました。私としては、痛みがあるし足を引きずらないという約束は難しいと伝えたのですが、わが子の有終の美を飾る試合で周囲が完璧におぜん立てしないと納得できないようで......。その保護者は「自分の息子が怪我したときは...」と比べてきます。確かに優秀ですが、ケガを押して試合に出続けることが良いこととは思いませんし、美談ではないと思います。また、こういった保護者のマウンティングのようなものにもうんざりです。6年生は引退しますが、4、5年生の保護者にも似たような親御さんがおり、3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいるようです。私としては試合に出場して嫌な思いをするくらいなら試合も辞退したいくらいです。出場は監督が決めることなので辞退したいと監督にいうべきか迷っています。こんなときどうしたら良いでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールありがとうございます。まだ小学3年生なのに6年生の試合に出るなんて、才能のあるお子さんなのでしょう。お母さんとしては誇らしくもあるけれど、3学年飛び級で試合に出る息子さんへのやっかみも感じているようです。私から3つアドバイスさせてください。■ケガの時は監督ではなく医療従事者の判断に従ってひとつめ。「ケガをしたときは迷わず休ませましょう」監督やコーチではなく、ドクターや整骨院の先生など、かかった医療関係者の意見に従ってください。「3年生なのに抜擢してもらっているので頑張りたいという気持ちもあり、その試合に出ました」とありますが、このニュアンスだと抜擢されたため周囲にケガを隠して試合に出たように感じました。一方で、最後に「出場は監督が決めることなので」と書かれているので、監督さんが無理やり出場させたのかもしれません。ただ、監督さんが決めたことにすべて従わなくてはいけないわけではありません。近年、暴力や暴言を用いる指導が問題視されていますが、これらがなかなかなくならないのは保護者が「監督が選択した指導だから」と容認してしまうことも大きな要因のひとつです。■監督の判断がいつも正しい訳ではないよって、「監督さんと対等に付き合いましょう」をふたつめのアドバイスにします。監督さんのすべての言動を疑えと言っているわけではなく、監督さんに対しご自分が感じたことを伝えられる対等な関係性を築きましょう。監督さんがいつも正しい訳ではありません。スポーツの指導現場にはさまざまな課題があることを保護者自身が学び、賢く対応してください。子どもがケガや体調不良で試合に出られないときは、「ケガをしているので今日は休みます」と子ども自身が監督に話すよう促してください。そして、もし万が一、何でも言い合える対等な関係性を築けない監督さんであれば、クラブ(少年団)の代表の方に相談するなりしたほうがいいと思います。■本来の「飛び級」とは。飛び級は試合に勝つための手段ではない三つめ。ここが一番重要です。「自分の力が及ばないことにイライラするのはやめましょう」相談文のなかで、お母さんは「保護者のマウンティングのようなものにもうんざり」「3年生で試合に出ているうちの子に対していい気がしない方もいる」と書かれています。飛び級の本質を理解しているクラブは、選手を飛び級させるときにさまざまな配慮をしています。飛ばせた学年の選手や親に対しチームの方針を説明します。そして、配慮をするクラブは、試合に勝つために飛び級をさせるわけではありません。例えば、3年生のなかでプレーしていても物足らない子どもを上の学年とやらせることで力をつけるといった目的があります。そこを親御さんたちに理解してもらいます。ところが、息子さんが所属しているクラブは恐らくそういった配慮が足らないようです。試合に勝つために息子さんを上の学年の試合に出しているように見受けられます。だから、ケガをしていて足を引きずっていてもそのまま出場させたのでしょう。チームに問題があるのですから、保護者達が混乱するのは当然です。それに、他の親御さんがマウンティングしてくることをお母さんは止められません。■親が子どものプレーを決めて実行することなど不可能さらにいえば、6年生のお母さんとの会話を垣間見る限り、このクラブの保護者の皆さんは子どもを主体に考えていないようです。その親御さんにどうしたいのかと聞くと「あなたの子からパスをもらってシュートを決めたい」と言われたようですが、親がどうしたいかを決めて、子どもにそれを実行させるのでしょうか。どうしたいかは子どもが決めて判断することです。親御さんはただただ見守っていれば良いと思います。プレーするのは子どもですから、親がどんな声がけをしようが、どんな作戦を授けようが、そこに力は及びません。それについては、このコーナーにも質問が多く寄せられます。試合前にどんな言葉がけをしたら、100%の力が出せるか?子どもがサッカーを上手くなるには親は何をしたらいいか?みなさん必死です。ですが、何度も言いますが、親の力は及びません。私たち親の役目は、以下のことだと私は伝えています。適度な睡眠と早寝早起き朝ごはんを定着させる。学校の勉強ときちんと両立しているか目を光らせる。子どもが楽しく伸び伸びサッカーができる環境を与えているかを常に振り返る。たった三つです。ここさえ整えれば、安心安全な環境で本人がどれだけサッカーを好きになるか。小学生時代はその気持ちを育てることをまずは考えましょう。■小学生のうちから痛みを押して試合に出るのは......(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)もちろん、ほかにもできることもたくさんあります。例えば、飛び級で試合に出る息子さんに、チームのためにプレーすることを話してあげる。何のためにサッカーをするかを一緒に話し合う。そんなふうに心に寄り添ってあげてください。加えて、まずはケガをしていたのに、出場を止めずに出してしまったこと、足を引きずるほどの痛みを味わわせてしまったことを息子さんに謝ってはどうでしょうか。成人すれば、痛みと付き合いながらプレーする時期もあるでしょう。ただ、それは今ではありません。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年12月23日2020年11月29日、タレントの武井壮さんはTwitterを投稿。その内容が反響を呼んでいます。武井さんは、スポーツ競技の指導者が、試合に負けた選手に『しがちな対応』について、苦言を呈しました。試合に負けた罰に『グランド10周走ってこい』なんてのは指導じゃねえ。。試合に負けたら各選手に必要な能力を分析して、それを獲得するのに必要で有効なトレーニングや技術練習を与えて、栄養補給の知識を与えて、休養時のデータを取らせて、体を育てつつ技術を上げ、自分は戦術を学ぶもんじゃないか?— 武井壮 (@sosotakei) November 28, 2020 部活動などで試合に負けた際、指導者が選手に「グラウンドを10周走らせる」といった行為はよく聞かれます。武井さんはこれを批判し、指導者がすべきなのは「分析と戦術を学ぶこと」だと話しました。ネット上では、投稿に賛同する声が相次いでいます。・正論に拍手。いまだに根性論がまかり通っている。息子の部活顧問にアナウンスしたいくらいです。・罰を受けるべきは指導者です。そもそも『負けた罰』という意味がよく分かりませんね。・本当にその通り。負けたら指導者の力不足。勝利は選手の頑張りです。・負けると罰が待っているとなると、「罰を受けないために失敗しちゃいけない」と思ってスポーツを楽しめなくなる。負けた選手を責めるのでなく、次の時のためにしっかり対策をすることの大切さを述べた武井さん。スポーツだけでなく、さまざまな分野でいえることかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月30日ブラジルでサッカーの試合中に『珍客』が乱入するハプニングがありました。プロサッカー選手のブルーナ・ベニテスさんが練習試合でプレーしていると、空から『羽のついたもの』が自分のほうに向かってくるのが見えたのだそう。その空飛ぶ物体の正体はコンゴウインコ。海外メディア『globo.com』によると、ブルーナさんはインコが頭上を通り過ぎるだろうと思っていたのだとか。ところが次の瞬間、インコは彼女の肩に着地。さらにその後、頭の上に乗っかったのです! この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月20日午前9時40分PDT この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午前9時00分PDTどうしたらいいのか分からず、じっと立ち尽くすブルーナさん。すると彼女のフィジカルトレーナーがインコをボールに移動させて、その後無事に飛んでいきました。 この投稿をInstagramで見る ✨Bruna Benites✨(@brunabenites)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午後3時26分PDTインコが自分の頭の上に乗っているのにブルーナさんはパニックになることもなく、いたって落ち着いていたのだとか。実はこのインコは『ペレ』という名前で、スタジアムの近くの家で飼われているのだそう。ブルーナさんたちが練習中によく頭上を飛んでくるため、みんな知っていたのです。ちなみに『ペレ』はInstagramに3千人を超えるフォロワーがいて、地元では結構有名なのだそう。よく見ると青と黄色の羽がとても美しいインコですね。 この投稿をInstagramで見る ararapelé(@ararapele)がシェアした投稿 - 2020年 7月月25日午後3時25分PDTペレの乱入によって試合が中断されてしまいましたが、ブルーナさんはペレが頭に乗ったことに気分を害するどころか感謝しているのだとか。ペレはしょっちゅうここに飛んで来るの。でも誰かの身体に止まったのは初めて見たわ。それってツイてるってことよね。すごくクールな場面だった。光栄なことよ。宝くじを買いに行くわ!globo.comーより引用(和訳)こんなに大きなインコが突然肩に止まったらびっくりしそうですが、ブルーナさんの冷静さのおかげで選手たちもペレもケガなどがなくてよかったですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月30日日本時間2020年8月27日、女子プロテニスの大坂なおみ選手は、アメリカで予定されていた『ウエスタン・アンド・サザン・オープン』の準決勝を棄権することを発表。きっかけは、アメリカのウィスコンシン州で警察官が黒人男性を複数回銃撃する事件でした。路上で車に乗り込もうとした男性は、背後から警察官に複数回撃たれ重体。その後、容態は安定しましたが抗議が殺到しています。同年5月には、黒人男性が警察官にヒザで首を地面に押し付けられ、呼吸が困難となり死亡。その際にも、大坂選手はTwitterで声を上げていました。『警官による差別行為』で広がる抗議大坂なおみの反応に共感集まる大坂なおみ「アスリートである前に、黒人女性」大坂選手は、自身のTwitterに英語と日本語で声明を発表。アスリートである前に黒人女性として、プレーよりも注目すべきものがあると呼びかけました。こんにちは、皆さんの多くが知っているように、私は明日の準決勝の試合をする予定でした。しかし、私はアスリートになる前は黒人女性です。また、黒人女性としては、テニスをしているのを見るよりも、すぐに気をつけなければならない重要な事柄があるように感じます。私が、プレーしていないときに何かが起こるとは思いませんが、大多数の白人スポーツの中で会話を始めることができれば、正しい方向への一歩だと思います。警察の手で黒人の虐殺が続いているのを見守る。言うまでもないことですが、黒人に起こった権利剥奪、全身性人種差別、その他の数え切れないほどの怪物は私の胃を病気にさせます。数日おきに、新しいハッシュタグが表示されるのに疲れて、何度も何度も同じ会話をするのに非常に疲れています。いつ十分になるのでしょうか?@naomiosakaーより引用(原文ママ) pic.twitter.com/miKzgSdGxY — NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) August 27, 2020 大坂選手は、「私がプレーしないことで何かが起こるとは思いませんが、白人が大多数のスポーツの中で会話を始めれば、正しい方向への一歩だと思います」と棄権する理由を説明。そして、警察による黒人虐殺を強く非難しました。投稿には、日本のみならず海外からもたくさんの反響が上がっています。・これで何か状況が変わるといいですね。・頑張ってください。応援しています。・第一歩となることを祈っています。3時間で14万人から『いいね』が寄せられた大坂選手の投稿。さまざまな言語に翻訳され、その反響は大きいようです。大坂選手の行動は、人種差別を止める大きな一歩となることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月27日監督が片っ端からカップ戦に申し込む。空いた休日も練習試合を入れたり試合が多すぎ。それなのに監督やコーチの子、うまい子しか試合に出さない。しかも、家族と過ごすことを前提として設けられている「家庭の日」はスポ少などもお休みの日とされているのに、それも無視。考えを改めてほしいけど、指導者に意見するなんて何事だという空気もあって言いにくいし、ほかに移籍するチームもない。どうすればいい?身も心も疲労困憊。というお母さんからのご質問です。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<コーチの差別的な対応があってサッカーをやめてしまった問題<サッカーママからのご相談>小学5年生の息子がスポーツ少年団に所属していますが、試合が多すぎて困っています。地域のリーグ戦に加え、他チームが主宰するカップ戦に監督が片っ端から申し込み、かろうじて空いていた日も自チームでカップ戦を主宰したり、急遽練習試合をいれたりするので土日がほぼ全て潰れます。地域では毎月第三日曜を「家庭の日」としてスポ少の活動を原則禁止していますが、監督は全く無視です。試合数が多い分、チームのいろんな子が起用される機会があればまだ良いのですが、監督やコーチの子と一部の上手な子ばかりが延々と出場し、そうでない子は最後の数分しか出られません。指導者に物申せば、ますます息子の出場時間が減らされるのが怖くて言えません。都会ではきちんと話し合いができるのかもしれませんが、私の地域では監督が偉い立場で、親が口を出すなんて何事だ、という古い価値観があります。移籍も考えましたが田舎のため他に行くチームがありません。せめて日曜日だけでも休ませて欲しいと思っております。私は平日フルタイムで働いており、土日はスポ少の手伝いで身も心も疲労困憊なのですが、世のサッカー少年の親はみんなこんな大変な思いをされているのですか。無理かもしれませんが、監督に何とかわかっていただくための伝え方などはあるのでしょうか。よろしくお願いいたします。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただき、ありがとうございます。お母さんの「全員出場させてもらえない」という悩みは、少年サッカーが抱える大きな問題です。公式戦だと固定メンバーになりがちな問題は残しているものの、練習試合は平等にプレーさせるコーチは増えてきています。ところが、このご相談でお母さんは「試合数が多い分、チームのいろんな子が起用される機会があればまだ良いが、監督やコーチの子と一部の上手な子ばかりが延々と出場し、そうでない子は最後の数分しか出られない」と書かれています。ということは、練習試合でも「最後の数分だけ」なのかもしれませんね。サッカーはもちろん、スポーツは試合が一番楽しいに決まっています。しかも、お住まいが地方のほうで、通えるチームがそこしかない、という八方ふさがりな状態です。お母さんのやり切れない思いが伝わり、こちらまで胸が苦しくなってきました。■出場機会の偏りには四つのマイナスがある日本の少年サッカーの、全員出場させない悪しき慣習には、四つのマイナス面があると私は考えます。ひとつは、チーム力の底上げができないことです。上手な子だけが延々試合に出続ければ、出られない子のスキルは上がりません。対人スポーツのサッカーは力が匹敵した相手とプレーすることで成長していくのに、チーム内で実力がくっきり分かれてしまうと、拮抗した場面が生まれません。そうなると、やりがいがあってなおかつ楽しいサッカーからほど遠いものになってしまいます。ふたつめは、小学生は成長とともに体格も運動能力も変わることを、指導者が考えていないことです。そこを加味せず、勝つために低学年のころから足が速い子、体が大きい子ばかり起用すると、あとで伸びてきた選手が経験を積めません。逆に、ずっと試合に出続ける子どもは、一日に何試合もプレーしなくてはいけないので、全力でプレーしなくなります。つまり、走れない選手に育ってしまう。そして、なおかつ、活動過多で、足の甲を疲労骨折する、膝を壊すといった故障を抱えるリスクが上がります。三つめは、人権の問題です。コーチは子どもがサッカーを楽しむという人権を侵害してはいけません。ところが「補欠になったなら、その悔しさをぶつけろ」などと、謎の論理を振りかざします。そんな「俺についてこい」型の指導が根強い日本は、選手よりコーチの意見が強い。そこを緩和するため、以前は「アスリートファースト」などと言われました。この言葉は、スポーツ先進国の欧米では使われません。当然の概念だからです。近頃は日本では「アスリート・センタード・コーチング」と言われるようになりました。文字通り、選手が主役。主従関係が強いままでは、選手は主体的に動けません。主体的に動けないところに、未来につながる本当の意味の成長はありません。四つめのマイナス面は、全員出場をさせる文化でなければ、スポーツは勝利至上主義が過熱してしまいます。そのリスクをとっくの昔に理解しているドイツやフランスと言った欧州のサッカー強豪国は、過熱させないよう配慮して育成してきました。ノックアウト方式のトーナメント大会が少なくリーグ戦文化が根付いていたり、全国大会が実施されないのはそのためです。ブラジルでは、数十年前に全国大会を数年続けたら、ファンタジスタと呼ばれるような面白い選手が輩出されなくなりました。そこで全国大会を廃止したら、ようやくロナウドらが出てきたそうです。■全員試合に出すべき、という考えをまだ理解していない指導者も少なくないそんなこともあって、最近は子どもを全員出場させる指導者は増えつつあります。私が行動を共にしてきた少年サッカーコーチの池上正さんはいま、全国を回って「コロナをきっかけに少年サッカーを変えよう」と環境改善に地道に取り組まれています。と、ここまでご説明したように、少年サッカーは全員試合に出るべきです。お母さんの要望はなんら間違ってはいません。ただ、一方で、そのように考えて実践する指導者は非常に少ないうえに、その指導者たちを育成するコーチングデベロッパーの方々や、都道府県、区市町村のサッカー協会のトップの方もこのことを理解していない方は残念ながら少なくありません。サッカー少年の保護者向けのサイトはほかにもありますが、そのひとつにこんな文章を見つけました。「いつかは誰もが控えになる。そういう可能性があるということを知り、保護者が先に悲観しないのも大事です。保護者の悲観は子どもに移ります。控えで居続けることさえ、全然珍しくないことです。泰然と『時期』を待ってあげてください」これは間違っています。メディアでさえ、新たな価値観に気づいている人は少ないのが実情なのです。■自分一人の力で解決しようとせず、区市町村のサッカー協会にも相談をお住まいの関係上、今の所属先以外でサッカーをする環境はないようです。非常に難しいケースですが、以下にアドバイスをさせてください。まず、「監督に何とかわかっていただくための伝え方はあるか」との質問ですが、これはお母さんだけの力では無理だと思います。例えば、ほかのお母さんと同じ考えの保護者に、上記の私がお伝えしたリスクを説明し、一緒にお願いしに行くことも一案ですが、非常にハードルが高いでしょう。したがって、区市町村のサッカー協会に相談してみてはいかがでしょうか。サカイクの悩み相談をしたらこう言われた、と説明してもいいかと思います。「家庭の日」が定められているにかかわらず、休養を子どもに与えていない点も改善を訴えてはいかがでしょうか。区市町村のサッカー協会は、そのような役目を担っています。ただし、匿名だとスルーされるので、実名で話しつつ監督本人には名前を明かさないことを約束してもらってください。■中学以降も視野に入れ、お子さんに確認してほしいこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)そして、最後になりますが、子どもの意思を確認してください。5年生の今の状態で、満足しているのかどうか。サッカーが楽しいのかどうか。そのうえで、お母さんが「せめて日曜日だけでも休んでほしい」と思っていることなど、伝えてみましょう。中学生でどのスポーツをするかも話しながら、続ける、辞める、ほかのことをする。サッカーは週末の試合だけ休んで、他のスポーツもやる。いくつかの選択肢の中から答えを出してください。理不尽なことを子どものうちから我慢するのもいい経験だ、などとはまったく思いません。理不尽を感じなくなるほうが不幸です。ただ、そのなかで親子で寄り添った時間は大きな宝物になると思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年08月05日2020年5月現在も、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が全世界を混乱させています。国によっては徐々に制限が解除されていますが、コロナウイルスが消滅していない以上、まだ油断はできません。同月5日にプロ野球の開幕戦が行われた、韓国での斬新な取り組みがネットで話題になっています。韓国の無観客試合が「斬新すぎる」と話題にご紹介するのは、同月26日に行われた韓国のプロ野球チーム『ハンファ・イーグルス』の観客席。大田広域市にあるハンファ生命イーグルパークで無観客試合を行うことになった同チームは、客席にある物を設置しました。客席にずらりと並んでいるのはファンから寄せられた、たくさんのぬいぐるみ!きっとファンは「無観客でも選手がさびしくないように」という想いを込めて、自分の代理としてぬいぐるみを贈ったのでしょう。歓声は聞こえないものの、ファンの愛が詰まった大勢の『観客』に見守られて選手も心が癒されたのではないでしょうか。ほかにも、心癒される取り組みがコロナウイルスの感染拡大によっていろいろな行事やイベントが中止になり、世界中で生花店の売り上げが低迷しています。韓国のプロ野球チーム『NCダイノス』は生花店を支援するため、人物パネルを観客席に設置し、花のブーケをかけることに!これらの取り組みは日本でも話題になり、ネットでは「これは癒される」「画期的でいいね!」「日本でもやってほしい」といった声が上がっています。コロナウイルスによっていろいろなことが制限される中で、どのように楽しみを編み出していくかを考えることは大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月29日ノルウェーのビーチバレー選手、マシアス・ベルントセンさんがInstagramに投稿した練習風景が話題となっています。動画はマシアスさんが2人の女性を相手に試合をしているもの。この時の彼のチームメイトが「すごい!」と絶賛されているのです。その動画がこちらです。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 4月月4日午前4時08分PDTマシアスさんと一緒にプレーしているのは彼の愛犬、キアラ。マシアスさんがレシーブしたボールを、キアラが華麗にトス!冷静にボールの動きをよく見て、セッターとしての役割を見事にこなすキアラに、多くの人たちが驚きを隠せないようです。・パーフェクトなチームメイトだ!・犬と一緒にバレーボールだなんて、なんてクールなの!・この犬は僕よりずっとうまいよ。・こんな才能のある犬は初めて見たわ。マシアスさんのInstagramにはほかにも、キアラと一緒にバレーボールの練習をする動画が投稿されています。試合でのキアラの活躍ぶりは、やはり普段の練習の賜物なのですね。 この投稿をInstagramで見る Mathias Berntsen(@mathiasberntsen96)がシェアした投稿 - 2020年 3月月25日午前5時07分PDT この投稿をInstagramで見る Kiara(@kiarathevolleydog)がシェアした投稿 - 2020年 4月月5日午前10時58分PDTボールで遊ぶのが好きな犬は多いですが、一緒にバレーボールができる犬はなかなかいないのではないでしょうか。抜群のチームワークを見せてくれたマシアスさんとキアラに、たくさんの人たちが笑顔になりました。[文・構成/grape編集部]
2020年04月15日「気になった男性がサッカー好き。試合観戦に誘われたけどよく知らないんだよな…。」そんなあなたは必見!彼との観戦デートをより楽しく過ごすために知っておくべきポイントをご紹介します。2人で楽しく盛り上がってより絆を深めちゃいましょう♡ルールをある程度覚えておくサッカー観戦をするときに何よりも大切なのが、最低限のルールを覚えておくことです。もちろんルールを知らなくても他の観客と一体になって応援しているだけでも楽しいものですが、やっぱりルールを知っていた方が試合の流れがわかって飽きが来にくくなるはず。自分も心から試合を楽しむために、最低限のルールは覚えておきましょう。1フィールドに選手は11人。試合時間は45分で、前半と後半があります。選手交代などで使った時間はロスタイムとなり、延長時間が加わります。細かなルールは沢山ありますが、これだけでも覚えておきましょう!天候に合わせた服装をドームのサッカー会場は屋根があることが多いですが、屋外の会場は屋根がなく、天候によっては服装を考えていく必要があります。体調を崩さないためにも、温度調節が出来る服装を心がけましょう。暑い夏の日はTシャツやレプリカのユニフォームで涼しい格好を、寒い時期にはコートやマフラーを用意します。必要であればタオルやレインコートを持っていくとより安心かもしれません。ネガティブな意見はなるべく言わない彼に誘われて行ったサッカー観戦が思ったよりも楽しめなかったり、会場の雰囲気に馴染めなくてもなるべくネガティブなことは言わないようにしましょう。悪く言ってしまうとせっかく楽しく応援していた彼に申し訳なさが残ってしまうかも。楽しめなかったとしても、つれてきてくれたことに感謝することが大切です。できれば格好良かった選手のプレイを挙げて、会話が盛り上がるような意見を伝えてあげましょう。
2020年03月30日新型コロナウイルスの影響で、多くのスポーツで試合を開催できない状況が続いている。急に仕事がなくなり、選手は言うまでもなく会場のスタッフのような関係者も収入を絶たれてしまうケースが相次いでいる。そんな中、一人のNBA選手が行動を起こした。先週、アメリカ・プロバスケットボールNBAクリーブランド・キャヴァリアーズのケヴィン・ラヴは、アリーナで働く人々の財政支援のために、自身のチャリティ基金「ケヴィン・ラヴ・ファンド」を通じて10万ドル(約1,080万円)を寄付したとInstagramで表明。「今は多くの人にとって、非常にストレスフルな時期です。ギリギリの生活を送っている人も大勢います。だからこそ今、特に僕らNBA選手が、選手であること以上の行動を取るべき時だと考えました」とラヴはテレビ番組「TODAY」に出演してコメントした。彼の呼びかけに応じ、続々と選手やチームオーナーが手を挙げ始めている。ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボも「バスケットボールよりデカいことだ!僕の人生を作り、家族とチームメイトのために働いてくれている人を助けたい」と、同じく10万ドルの寄付を表明。ロサンゼルス・クリッパーズのブレイク・グリフィンやダラス・マーヴェリックスのステフィン・カリーらもそれに続き、寄付を申し出ているという。NBAのほぼ全てのチームオーナーも、アリーナで働く人々に対し、何らかの形で生活を補償すると公に発表している。こういった動きは他のスポーツ団体にも拡がっていくと予想される。
2020年03月19日試合の2時間前からアップさせる指導者。アップ時間が長すぎて子どもたちは試合前に体力消耗してしまっている。休憩ありとはいえ1時間45分程のアップは長すぎない?適切なアップ時間ってどのぐらい?とご質問をいただきました。今回も、これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがアドバイスを送りますので参考にしてください。(取材・文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「楽しければ強くならなくていい、レギュラー外して」という選手に勝つ喜びを教えるにはどうしたらいい?<お父さんコーチからの質問>こんにちは。指導者でなく保護者なのですが、子どもたちが心配なので相談させてください。スポーツ少年団で、息子がサッカーをしています。指導者はボランティアの監督、コーチです。チームの悩みですが、試合前のアップが明らかに長いと思っています。11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています。明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています。さすがに夏場は「猛暑なのでこのままでは、子どもは試合前に倒れてしまいますよ」と、保護者代表から相談を持ち掛けて改善は図られました。いくら寒い時期になったとはいえ、休憩ありでも1時間45分程のアップは長いと思うのですが、少年サッカーの試合前アップは、どれくらいが適切なものでしょうか?<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。1時間45分のアップ(練習)では、休憩もあるでしょう。全体像が見えないとはっきりしたことは言えないのですが、こちらの想像の範囲での話だとご理解いただいたうえでお聞きください。■「アップ」だけと考えるなら長いが、指導者には別の意図があるかも結論から申し上げましょう。アップの適切な時間を尋ねているのなら、1時間45分は長いと思います。ただし、それがトレーニングの一環であれば、試合前に行うという状況であっても問題はないと感じます。小学生は、練習試合や大会の際のウオーミングアップを、練習も兼ねて長く行う場合もあります。そもそも活動が週末だけだったり、もしくは週に行える練習時間はそう多くないという理由でやっている指導者もいます。そういうことはあるだろうと想像します。人数も、一日に何試合行うのかもわからないので何とも言えないのですが、試合で子どもがどれくらいの時間プレーするかを考えると、指導者にとってはひとつの工夫でしょう。一人当たりの時間がそんなに長くないので、アップの時間に練習をさせようというわけですね。そういうことを考えて時間を過ごしているのかもしれません。例えば、冬場で寒い時期であれば「最初に練習するよ」と1時間くらい練習をさせます。試合は前後半交替で出るから、というならまったくおかしいことではありません。指導者として、活動量を増やすという意味で考慮する必要はあります。■試合前のウォーミングアップの適切な時間一方、「どれくらいが適切な時間か」という質問もありました。純粋に試合前のアップだとしたら、子どもたちは20分程度で温まります。その程度の時間で問題ありません。体温を上げて、各部位の関節の可動域を広げるだけで十分なわけです。その時間を指導者がどういう目的で指導しているか。それによって見方は変わるとしか申し上げられないのが実際のところです。違う視点から言うと、ご相談の文章を読んでいてひとつ疑問がありました。「11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています」「明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています」この二つです。15分前まで行うことは特に問題ではありません。ごくごく普通のことです。また「体力が消耗してしまっている」という心配は、親御さんたちからから見て「試合に勝つためにはマイナスだ」という感覚でしょうか?もし、そうでなかったら聞き流してくださいね。■指導者、保護者間のコミュニケーションがネガティブな疑問解消につながる子どもたちが試合に勝ちたいのは当然ですし、その心は育てなければいけません。が、その気持ちをどう成長させるかが大人の役割です。目の前の試合で一喜一憂するのではなく、おおらかな気持ちで応援してあげてもらいたいと思います。例えば「アップしすぎたから負けた」というような見方ではなくて、この試合、もっといえば、その日の活動機会をどう生かすか、という視点で考えてはいかがでしょうか。また、保護者側からは「もし夏場なら倒れてしまいます」と話されたようですが、もう少し指導者からコミュニケーションがとれたらいいのかもしれません。保護者は、指導者の考えになかなか触れられません。疑問が出てくると、ネガティブなほうに考えていってしまいがちです。私は指導者の方々に「保護者とコミュニケーションをとってくださいね」といつも話します。円陣を組んで子どもに話すのを、保護者に聞いてもらう。その試合や練習、もっといえばその時間を何の目的をもって過ごすのかを一緒に聞いてもらうわけです。そこを理解してもらえば「ああ、コーチは練習の一環でやっているんだな」などと納得してもらえます。■大事なのは時間の長さではない(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)ご相談の文章を読む限りでは、そんなに深刻な問題ではなさそうです。子どもたちが楽しく、熱中して取り組んでいるのであればまったく問題はありません。時間の長さを計るよりも、子どもたちの表情や動きを見てあげてください。例えば、しごきのような、理不尽な練習内容であれば、逆に子どもたちから苦情が出るはずです。決してそういったものでないのならば、親御さんたちもぜひ見守ってあげてください。池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2020年02月21日子ども教育の現場においては、場面に応じた「言葉がけ」が重要だといわれます。さまざまな場面のなかでも、子どもが打ち込んでいるスポーツの試合、習い事の発表会や昇段試験、あるいは入学試験に臨むといった場面では、持っている力をしっかり発揮できるような言葉がけをしてあげたいものです。その言葉がけは、英語で「ペップトーク」と呼ばれています。その言葉がけによって、子どもはどんな影響を受けるのでしょうか。日本におけるペップトークの第一人者である、日本ペップトーク普及協会代表理事・岩﨑由純さんにお話を聞きました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)ラグビーワールドカップで生まれたペップトークの名言「ペップトーク」は、英語表記で「peptalk」と書きます。ちなみに「pep」は、「元気、活気、活力」といった意味です。それが「話」を表す「talk」と結びつき、日本語では「励ましの言葉、激励演説」というふうに訳されます。このペップトーク、もともとは欧米のスポーツの現場で生まれました。みなさんも、スポーツを題材にしたアメリカ映画のなかで、大事な本番直前のロッカールームで、監督やコーチが熱い言葉で選手たちを励まし、士気を高めるといったシーンを観たことがあるでしょう。その言葉がけがまさにペップトークです。ペップトークはとくにアメリカで発達してきました。というのも、アメリカは、さまざまなルーツや文化的背景を持つ人間が集まる多人種多民族の国家だからです。さまざまなタイプの選手たちをひとつの目標に向かわせるには、できるだけわかりやすく短い言葉で激励のメッセージを送る必要がある。そうして、ペップトークがアメリカで発達することになったわけです。つい最近、同じような力を発揮したペップトークの名言が日本でも生まれました。2019年に行われたラグビーワールドカップで、アイルランド代表との初戦に臨む日本代表メンバーにかけたジェイミー・ジョセフヘッドコーチの言葉です。代表メンバーはそれこそ多人種多民族。そんなメンバーに、彼はこんな言葉をかけました。「誰も勝てると思っていない。接戦になるとさえ思っていない。でも、君たちがどれだけハードワークをしてきたかを誰も知らない。君たちがどれだけ犠牲を払ってきたかも知らない。そして、君たちは自分たちが準備できていることを知っている。わたしもいままさにそのことを知っている。よし、行くぞ!」いま振り返っても感動がよみがえるという人もいるでしょう。そして、選手たちは見事に前評判を覆して勝利した。これが、ペップトークの持つ力なのです。ペップトークの対極にある「プッペトーク」とは?ただ、なにか大事なイベントを前にしてやる気を出したり、その気になる必要があったりするのはスポーツに限った話ではありませんよね。ビジネスの場でもそうでしょうし、子どもたちが習い事の発表会や入学試験に臨むときもそれにあたります。そうして、現在ではさまざまな場にペップトークが広まりつつあるのです。大事なイベントに子どもが臨む直前のことを想像してもらえればわかるかと思いますが、ペップトークに使う言葉は原則として「前向きな言葉」になります。逆のパターンを想像すると、よりわかりやすいかもしれませんね。たとえば、ペップトークという言葉を知らない人も、受験生には「落ちる」「滑る」といった言葉をかけないようにする、あるいは結婚式のスピーチでは「離れる」「終わる」「切れる」といった言葉を使わないということは知っているでしょう。それらのいわゆる「忌み言葉」のようなものが、子どもに対する言葉がけにもあるのです。それは、「短くてわかりやすくてポジティブな言葉」であるペップトークに対して、「長くてわかりにくくてネガティブな言葉」です。そういった言葉を、ペップトークの真反対のものだとして、わたしたちは「プッペトーク」とも呼んでいます。ただ、じつは短い言葉のなかにも、子どもを望ましくない方向に向かわせてしまうプッペトークはあります。たとえば、スポーツの大事な試合に臨む子どもたちに向かって、コーチが「負けたら罰走だぞ!」と声をかけた。もちろん、コーチは勝ってほしいと思うからこそ、厳しい言葉で励ましたつもりでしょう。でも、子どもたちは負けて走らされている姿をイメージしてしまいます。そうして試合前からネガティブになってしまっては、いい結果につながるはずもありません。ネガティブな言葉を浴びせ続けられた子どもの将来こういったプッペトークをかけ続けられた子どもはどうなるでしょうか。先に挙げた「負けたら罰走だぞ!」という言葉は、「脅し」の言葉でもあります。その言葉におじけづいた子どもは、負けまいと必死に頑張った。つまりこれは、コントロールされたわけです。すると、その子が成長したときには、同じように脅しの言葉で人をコントロールするようになる。また、プッペトークのなかには「嘘をつく」というものもあります。夜ふかししている子どもに、親が「夜ふかししているとおばけが出るよ!」といった。でも、夜ふかししてもおばけは出ませんよね。つまり、これは噓です。すると、脅しの言葉のケースと同じように、子どもは平気で噓をつくようになるのです。子どもをそんな大人にしないためにも、脅しや嘘ではない、なるべくポジティブな言葉をかけることが大切です。しかし、子育ての場合には別の視点も必要でしょう。たとえば、小さい子どもが道路に飛び出そうとしたとします。たしかに、スポーツの試合前に「ミスしたら駄目だぞ」なんて言葉をかけることはNGですが、この場合はきちんと「道路に飛び出したら駄目だよ」と教えなければなりません。そのうえで、「手を上げて横断歩道を渡ろうね」と教えてあげるのです。小さい子どもは、やってはいけないことやどうするのがいいのかといった判断がまだできませんから、場面に応じて、それらをセットで教えてあげることが大切なのではないでしょうか。『相手の結果を100%引き出す 実践!ペップトーク』岩﨑由純 監修・浦上大輔 著/フォレスト出版(2019)■ 日本ペップトーク普及協会代表理事・岩﨑由純さん インタビュー記事一覧第1回:子どもの成功も失敗も、親の言葉がけ次第!「ペップトーク」が持つすごい力とは第2回:子どもの夢を断ち切っているのは親かもしれない。注意すべき「ドリームキラー」発言(※近日公開)第3回:「わたしの子=わたしのもの」と思ってはダメ。“傾聴力”で子育てはもっとうまくいく!(※近日公開)第4回:本番に強いか弱いかは価値観で決まる。「緊張を味方につける方法」の教え方(※近日公開)【プロフィール】岩﨑由純(いわさき・よしずみ)1959年10月10日生まれ、山口県出身。一般社団法人日本ペップトーク普及協会代表理事。NECレッドロケッツ・コンディショニングアドバイザー。日本体育大学体育学部体育学科卒業後に渡米し、米シラキューズ大学大学院体育学専攻科修士課程修了。日本初の「アスレチックトレーナー」として数々のスポーツ現場で活躍。アメリカ留学中に、ペップトークの迫力・思い・魅力を体感し、現在はスポーツの他、教育・ビジネスの世界にペップトークを普及するため精力的に講演活動を行っている。主な著書に『子どもの心に響く励ましの言葉がけ「ペップトーク」』(学事出版)、『想いが伝わるペップトーク』(いまじにあ出版)、『やる気をなくす悪魔の言葉VSやる気を起こす魔法の言葉』(中央経済社)、『心に響くコミュニケーション ペップトーク』(中央経済社)、『子どものココロを育てるコミュニケーション術』(東邦出版)などがある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年01月26日