“谷川俊太郎の詩入り”チョコレートの限定セットが登場。東京・世田谷のチョコレートショップ「アイコン ショップ(EYECON SHOP)」から数量限定で販売される。谷川俊太郎の“詩を味わう”チョコレートアイコン ショップの人気スイーツ「谷川俊太郎の詩のチョコレート」は、その名の通り、日本を代表する詩人・谷川俊太郎の作品を刻んだユニークなタブレットチョコレートだ。まるで本を眺めているかのような美しいビジュアルはもちろん、ビーン・トゥ・バーチョコレートの先駆けである東京のチョコレート工房「ショコル(xocol)」とコラボレーションした、贅沢な味わいでも高い支持を集めている。人気チョコ2種を“食べ比べできる”限定セット今回はそんな「谷川俊太郎の詩のチョコレート」の2周年を記念して、シリーズの人気チョコレートを食べ比べできる限定セットが登場。2021年にリニューアルし、“おいしさUP”したばかりの「二十億光年の孤独」と「朝のリレー」の2種のチョコレートセットで、今回のために一部特別なカカオへの変更も予定されている。おしゃれなペーパーバッグなおペーパーバッグは、現在販売していない初期のデザインを採用。印象的な長い栞紐は、手提げ・肩掛け・蝶結びと様々なアレンジを楽しむこともできる。【詳細】「朝のリレー」 「二十億光年の孤独」限定チョコレートセット発売日:2021年11月27日(土)価格:2,800円【店舗情報】アイコン ショップ(EYECON SHOP)住所:東京都世田谷区中町2-5-3TEL:03-6310-0446
2021年12月02日チョコレートショップ「アイコン ショップ(EYECON SHOP)」から、詩人・谷川俊太郎の作品「朝のリレー」をモチーフにした新作チョコレートが登場。"英訳版"が、2022年9月9日(金)より予約を受け付ける。谷川俊太郎の“詩を味わう”チョコレートに新作“文学を味わう”をコンセプトに企画されたこの商品は、日本を代表する詩人の1人として知られる谷川俊太郎の作品をチョコレートの表面に刻んだ、文字通り“文学を味わう”チョコレート。これまでに第1弾「朝のリレー」、第2弾「二十億光年の孤独」が発売されており、2021年にはリニューアルも行った。第3弾となる新作のモチーフに選ばれたのは、「朝のリレー」の英語版「Morning Relay」だ。「朝のリレー」を英語訳で「朝のリレー」の英語訳は、これまで出版物として印刷されたことがない貴重な内容。活版印刷の技術を応用した新しいスタイルのチョコレートを提案する「アイコン ショップ」が、谷川俊太郎の英訳を長きにわたって手掛けてきたウィリアム・I・エリオットの協力を得て販売する。ナッツのように芳しく濃厚な味わいチョコレートは、日本におけるビーン・トゥ・バーチョコレートの先駆けである、東京・深沢のチョコレート工房「ショコル(xocol)」が製造。石臼で丹念に挽かれたカカオ豆の力強くも繊細な味わいと、あえて溶かさないことで食感を残した粗糖のやさしい甘みが楽しめる。使用するカカオ豆は、和文「朝のリレー」とは異なるペルー ピウラ ブランコ。グレープフルーツを連想させる柑橘系の酸味や苦みが印象的な、爽やかな味わいを楽しめる。書籍を思わせるパッケージデザインパッケージは、書籍を思わせる仕様に。表紙を開くと、金色のアルミに包まれたチョコレートが現れる。最終ページには、同詩の活版印刷を施しており、チョコレートを食べ終えた後も、詩の世界に浸ることができる。【詳細】谷川俊太郎「Morning Relay 」チョコレート( 翻訳:ウィリアム・ I・エリオット、川村和夫)販売時期:2022年9月9日(金)より取り置き可能。引き渡しは10月下旬。※オンラインでは9月9日(金)20:00~発売。10月中旬より順次、注文順に発送予定。※5回に分けて受注。数量限定商品につき予定数終了後に販売終了。取扱店舗:アイコン ショップ ※来店の際は事前連絡が必要、アイコン ショップ オンラインショップ価格:3,400円内容量:約35gサイズ:チョコレート w115mm×d80mm×h4mm、ブック w163mm×d127mm×h12mm【店舗情報】アイコン ショップ(EYECON SHOP)住所:東京都世田谷区中町2-5-3TEL:03-6310-0446※二子玉川より移転。
2021年11月27日うどんチェーン店で働く5人をユーモラスに描くドラマ『トーキョー製麺所』。ホテルから異動した店長・赤松を吉野北人さん、小説家を目指すバイトリーダー・青井を栁俊太郎さん、洗い場担当の元ヤンキー・緑川を奥野壮さんが演じる。シュールな笑い&青春群像&飯テロ、三拍子揃ったドラマ!――それぞれのキャラクターの魅力を教えてください。吉野:赤松は、やると決めたことは貫き通す熱さがあるんですけど、抜けたとこもあって憎めないんです。初めてのポマードスタイルは、最初こそ違和感があったのですが、どんどんしっくりきて、赤松の真面目さを表すにはコレだなって。栁:青井は、本来、周りを客観視できるキャラクターなんです。でも、話が進むにつれて“やべぇぞ”っていう面がどんどん見えてきましたね(笑)。かわいげが感じられるキャラクターに成長してきたと思います。奥野:緑川は、この髪型のイメージまんま(笑)。今は更生してるんですけど、田舎から出てきたヤンキーです。恋愛にうぶでよわっちぃところが愛おしいですね。吉野:キャラクターそれぞれに、見る人の胸を打つ共感ポイントがあるのが、このドラマの魅力です。栁3人プラス桃田(秋田汐梨)、黄本(江上敬子)の5人の掛け合いがまたシュールなんですよ。「この会話、何!?」という不思議さに、どんどんハマっていきますね。奥野:毎回、とにかくうどんがおいしそう!見た次の日には、お店に突撃したくなるはずです――丸亀製麺が制作協力・監修しているんですよね。奥野:そうなんです。衣装のエプロンの結び方も教えてもらいました。栁:店長だけ自分で結べない(笑)。吉野:自分できれいに結べる自信がなくて、やってもらっているうちに撮影が終わってしまいました(笑)。栁:(顔をまじまじと見ながら)今もそうだし、撮影中もずっと思ってたけど、どう生きてきたらそんなに目がキラキラ光るの?生まれながらにして、主役としての光を持ってるよね。奥野:北人くんからは、ずっとその光が放たれてる。吉野:そう言ってもらえて嬉しいですけど、田舎で普通に育ってきましたよ(笑)。奥野:栁さんからも普通じゃないオーラがずっと出てましたけどね。吉野:堂々としていて、お芝居も流されず、独特の世界観がありました。奥野:監督の要求に、一発でぽんと応えられる対応力もすごかった!吉野:クールな印象が強かったけど、実は意外とお茶目でもあって。奥野:時間が深くなるにつれて、壊れていくというか(笑)。吉野:そうそう。鎧がはずれて柔らかくなった栁さんも魅力的でした。栁:いやいや(照)。奥野くんは話していて、頭の回転がめちゃくちゃ速い。芝居に対してしっかり芯を持っているところは、僕にはない部分で尊敬できるなって思った。吉野:奥野くんは、役者としてしっかりしたところと仔犬みたいな人懐っこさのギャップがカッコよくて、空き時間によく寝る人(笑)。奥野:後半は間違ってない(笑)。――これまで作中に、いろんなうどんが登場してきましたが、みなさんが好きなうどんは?奥野:うどん屋さんの天ぷらに、卓上にある出汁ソースをかけて食べるのが好きですね。栁:うどんってシンプルなのに変幻自在で、地方に行くたびに、その土地のうどんを楽しんでいます。今回の撮影で出合った中だと、明太釜玉うどんがよかったですね。吉野:僕がこのドラマで初めて出合ったのが、釜玉うどん。今までかけしか食べたことがなかったのですが、卵の黄身と醤油だけであんなにおいしくなるなんて。話しながら、食べたくなってきました(笑)。――オープニングでは、トーキョー製麺所の5人がカッコよく“うどんダンス”をキメていますね。栁:みんなはすぐにカッコよく踊れてましたよね。でも、僕はダンスが本当に苦手で…。どのようにリズムをとって、どうやって動いたらいいのかさっぱりわからなくて、僕だけ3時間練習しました。吉野:栁さん以外はダンス経験者でしたから。桃田役の秋田さんもスタジオに通うほどのダンス好きで、奥野くんはバレエやってたんだよね?奥野:クラシックバレエをやってた。吉野:江上さんはバイブスで踊れてしまうし。そんな人たちに囲まれて、ダンス未経験の人が、いきなりあの高いクオリティのダンスを覚えて踊るのは、大変だったと思います。栁:この作品で一番大変だった(笑)。『トーキョー製麺所』元ホテルマンの熱血店長が、徐々にバイトたちやお客の信頼を得ながら、店を立て直していく。毎週火曜、MBSにて24:59~、TBSでは25:28~から放送中。これまでの全放送回はMBS動画イズムやTVerで配信中。©「トーキョー製麺所」製作委員会・MBS左/よしの・ほくと1997年3月6日生まれ、宮崎県出身。2014年より、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEメンバーとして活動をスタート。俳優としての活躍も目覚ましく、‘20年、映画『私がモテてどうすんだ』で初主演。右/やなぎ・しゅんたろう1991年5月16日生まれ、宮城県出身。今年まで『MEN’S NON-NO』専属モデルを務めた。Netflix『今際の国のアリス』、映画『猿楽町で会いましょう』など出演。映像作品「WE ARE ONE.」が『ONE PIECE』公式HPで公開中。中/おくの・そう2000年8月21日生まれ、大阪府出身。‘18年、『仮面ライダージオウ』で主演デビュー。今年ドラマ『超速パラヒーロー ガンディーン』で主演を務める。ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』が12月18日・25日放送予定。※『anan』2021年10月13日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年10月12日谷川俊太郎の詩のチョコレートが、さらにおいしくなって登場。東京・二子玉川のチョコレートショップ「アイコン ショップ(EYECON SHOP)」にて発売される。「谷川俊太郎の詩」がチョコレートに!“文学を味わう”をコンセプトに作られた、アイコン ショップの人気スイーツ「谷川俊太郎の詩のチョコレート」。その名の通り、タブレットチョコレートに、日本を代表する詩人の1人谷川俊太郎の作品が刻まれた、ロマンティックなデザインが魅力だ。これまで、1952年6月に刊行された谷川の処女詩集「二十億光年の孤独」と「朝のリレー」の2種類のチョコレートを製作。チョコレートは、ビーン・トゥ・バーチョコレートの先駆けである、東京・深沢のチョコレート工房「ショコル(xocol)」とコラボレーションし、贅沢な味わいに仕上げている。香りも味わいもさらにおいしくそんな人気メニューが、こだわりのカカオ豆を厳選し、さらにおいしくリニューアル。「ショコル(xocol)」と共に、「朝のリレー」チョコレートには、木苺やラズベリー, パッションフルーツを思わせるようなフルーティな味わいをもつメキシコ・アンセストラレス産のカカオを、「二十億光年の孤独」チョコレートには、可憐なジャーマンアイリスを思わせる高貴な香りと上品な甘さが特徴のペルー・アマゾナス産のカカオをセレクトし、それぞれ72%配合した。香りも味わいもさらにおいしくなり、ますます満足度もアップ。一度みると忘れられないデザイン性に富んだビジュアルなので、贈り物にも最適だ。【詳細】谷川俊太郎「朝のリレー」チョコレート 1,400円(税込)谷川俊太郎「二十億光年の孤独」チョコレート 1,400円(税込)取り扱い店舗:アイコン ショップ住所:東京都世田谷区玉川3丁目9-10 マノア玉川第2 402TEL:03-6310-0446※要事前予約。※2021年4月中旬現在発売中。Photograph byEmmanuelPineau & SophieDelaporte
2021年04月17日熊川哲也 Kバレエ カンパニー Winter 2020『くるみ割り人形』が開幕。ひと足早くゲネプロを鑑賞した。芸術監督の熊川による演出・振付で2005年に初演され、レパートリーとなった本作。クリスマスシーズンに世界中の劇場で上演される風物詩にして定番といえる古典を、熊川版では再構成。豪華絢爛な美術がダイナミックに転換されていく効果で、壮大なスケールのファンタジーな冒険譚が立ち上がる。ゲネプロは、人形のマリー姫がねずみに翻弄される紗幕越しのシーンで幕開け。人形の国と領地を争っているねずみ国の王様は魔法で、マリー姫をねずみに・彼女の婚約者である王子をくるみ割り人形に変えてしまう。一方、人形の国王から命を受けたドロッセルマイヤーは呪いを解くための硬いくるみを割れる純粋な人間を探す旅へ。そこで出会った少女クララを待ち受けるものとは──。一幕の見どころは、人間のクララを人形の世界へ連れ出そうとするドロッセルマイヤーの鮮やかな手さばき。サイズの異なる人形と人間の世界を対比させるため、大広間のクリスマスツリーが巨大化する様子に目を奪われた。チーズ砲をはじめ、ツリーの麓で繰り広げられる人形vsねずみの大戦争の描写もユニークだ。一転、クララ・くるみ割り人形・ドロッセルマイヤーのパ・ド・トロワが終わり、青い幕が降りると舞台上は一面の銀世界に。粉雪の中で幻想的に舞い踊る雪の精たちの姿に、思わず息をのんだ。クララに助けられ、本来の姿を取り戻したマリー姫と王子は、祝祭ムードの中でグラン・パ・ド・ドゥを踊る。作品のクライマックスを飾るこのデュエットを取材日に繰り広げていたのは、毛利実沙子と高橋裕哉。クララ役の河合有里子が振りまくピュアな魅力に対して、堂々と成熟したステップで客席を魅了した。ドロッセルマイヤーに扮したのは、杉野慧。不思議な力で物語を動かす、ミステリアスな存在感を見せつけた。なお現在、熊川が本作について語るコメント動画が公開されている。バレエ界の“アイコン”ともいえる『くるみ割り人形』を「絶対に毎年やらなければならない、マストな公演」と語る理由を聞き届けよう。コロナ禍においてこの作品が果たす役割を、改めて見つめ直してみては。公演は12月2日(水)~6日(日)に、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。ぴあでは、座席指定できるチケットを販売中。なお、小林美奈(マリー姫)・栗山廉(くるみ割り人形 / 王子)・吉田このみ(クララ)・宮尾俊太郎(ドロッセルマイヤー)のキャスティングで上演される5日(土)17:00開演回はオンラインでの生配信も。PIA LIVE STREAMから翌日17:00までアーカイブ視聴できる。取材・文:岡山朋代
2020年12月03日多部未華子主演でTBSでは初のWEBコミックをドラマ化した「私の家政夫ナギサさん」の最終回のその後を描く「新婚おじキュン!特別編」が9月8日にオンエア。ラストのNG集に「ほっこりする」など視聴者から喜びの声が上がっている。国内最大級の電子書籍サイト「コミックシーモア」発のWEBコミックをドラマ化し、この夏大きな話題となった本作。製薬会社「天保山製薬」でMRとしてバリバリ働くキャリアウーマンだが、家事が全くできないアラサー独身女性の相原メイを多部さんが演じるほか、家事代行サービス「NTSクリーンハウス」所属の“50歳おじさんエース家政夫”鴫野ナギサに大森南朋、メイの隣の部屋に住むライバル会社「アーノルド製薬」の超優秀なMRにして、こちらも家事が超苦手な田所優太に瀬戸康史。ナギサと同じく「NTSクリーンハウス」で働くメイの妹・唯に趣里、メイと唯の母・美登里に草刈民代、メイの会社の新入社員・瀬川遙人に眞栄田郷敦、同僚の天馬あかりに若月佑美、陶山薫に高橋メアリージュン。また富田靖子、「ずん」飯尾和樹、岡部大、宮尾俊太郎といったキャストも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の特別編では、結婚から1か月が経過するなかでメイとナギサさんがついに初めての夫婦喧嘩。メイは薫たち天保山製薬の面々に、ナギサさんはお隣の田所にそれぞれ悩み相談する…という話を軸に、2人が過去を振り返る形でこれまでのストーリーを総集編として盛り込む構成で放送された。そんななか薫と堀江(岡部さん)、瀬川とあかりの関係性も描かれたのだが、薫が堀江と話すなかで自分が本当に好きなのは堀江だと気づくシーンには「ホーリー(笑)と結ばれるんかいっ!」「そんなことある???みたいな恋の芽生え方」「視聴者からはあまり目にかけらていなかったけど当人は薫ちゃんのことをちゃんと見ている男、ホーリー」などの声が。また瀬川にTV電話をかけ、いきなり“あかりんビーム”を送るあかりにも「あかりんビームで盛大に笑ったw」「今あかりんあかりんビームしたでしょ…」「あかりんビームきた!!!!」など視聴者が盛り上がる。またラストではNG集が放送され「エンディングがNG集なの良かった。」「NG集めっちゃ良いほっこりする」「NG集かわいい。火曜日の癒しが終わってしまう」といった反応とともに「新婚生活verとして新たなシリーズやるかな?」と“新婚編”の放送を希望する声も上がっている。(笠緒)
2020年09月08日多部未華子主演「私の家政夫ナギサさん」の9話が9月1日放送。ナギサさんの照れながらの“告白”に「かわいい」「すてきだ」などの声が相次いで寄せられるとともに、「MIU404」からのサプライズゲストにも驚きの声が上がっている。多部さんが製薬会社「天保山製薬」のMRとしてバリバリ働くキャリアウーマンで、家事が全くできないアラサー独身女性の相原メイを演じる本作。大森南朋がそんなメイの“家政夫”となるナギサさん役で、瀬戸康史がメイの隣に越してきたライバル製薬会社の優秀なMR・田所役で出演。3人のほか趣里、眞栄田郷敦、若月佑美、高橋メアリージュン、「ずん」飯尾和樹、岡部大、宮尾俊太郎、富田靖子、草刈民代らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。メイのプロポーズに困惑するナギサさんだが、その提案を受け入れ4日間のトライアル結婚生活がスタート。そしてメイは田所に正直な自分の気持ちを打ち明けることにする。その頃、天保山製薬では新病院設立に向けて、他社との情報戦が佳境を迎え、駒木坂(飯尾和樹)から新病院の薬剤部長についての情報を掴んだメイたちは、早速接触を試みようとするのだが、新病院の最重要人物、ジャギこと阪本先生(高木渉)を瀬川(眞栄田郷敦)が怒らせてしまう。解決すべく奔走するメイだが、3日目の夜、メイの前から突然ナギサさんが姿を消す…というのが今回のあらすじ。メイは自分に非があったと悩むが、実は年齢差から来る健康面などで不安に駆られたナギサさんが結婚から“逃げた”ことが判り、改めてお互いの想いを確かめ合った2人は晴れて結婚する…というラストだった。再会したメイに「私の気持ちをお伝えしておりませんでしたね」と切り出し「それは…つまり…恥ずかしながら、好きだってことだと思います…」と照れくさそうに続けるが、最後には「私は…メイさんが好きです!」としっかり告白するナギサさん。そんなナギサさんに「ナギサさんかわいい」「ナギサさんの告白、素直で素朴で、すてきだぁぁぁぁぁぁ」「私もナギサさんと結婚したいよおおおおおおおおおお」などの声が殺到。「ナギサさんもメイちゃんも可愛くて泣く」「メイちゃんとナギサさんがくっついためちゃくちゃ嬉しい」とタイムラインに祝福の声があふれる。さらにラストでは買い物し自宅に向かうメイの後ろに“メロンパン号”が。「ナギサさんにまでMIU404の車が…」「ナギサさん最終回、MIUのメロンパン号が…!!」「世界線が繋がっただと」「えっ!?ナギサさん、MIU404とおなじ世界線なのwwwwww」など、まさかのサプライズゲストに視聴者から驚きの声が続々と上がっている。(笠緒)
2020年09月02日映画『弱虫ペダル』(8月14日公開)に出演する坂東龍汰と栁俊太郎が27日、渋谷パルコ B1階 ギャラリーXで行われている「弱虫ペダル ART&MOVIE EXHIBITION」(31日まで開催)に登場し、取材に応じた。同作は累計2500万部突破の大人気スポーツ青春漫画の初実写映画化作。連載は今年で12年を迎え、アニメ・アニメ映画・舞台・小説・ドラマなど様々なコンテンツでメディアミックスされている。地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬廉)が、あることをきっかけに自転車競技部に入部することとなり、そこで出会ったかけがえのない仲間たちの為に、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を覚えていく。同所で行われている原画の展示に「すげ〜!」と目を輝かせた2人。栁は「ファンにはたまらない」と感心し、坂東は自身が演じたキャラクター・鳴子章吉の原画の前で腕を組んで同じポーズをとる。映画で使用した衣装や小道具なども展示されており、ヘルメットに貼ってある番号を見ては「これ、自分たちで貼ったんだよ」(坂東)、「すぐ剥がれちゃう」(栁)と解説も。坂東はゼッケンなどの展示に「博物館みたい!」とはしゃぎ、鳴子のロードレーサーを愛おしそうに見つめ、栁はその様子を見守っていた。2人が撮影中に撮った写真も展示されており、栁は「スタッフさんを撮る機会があまりないから、撮っていたら『使えません』って……」と苦笑。坂東が「僕がずっと撮ってるから、僕が映らないじゃないですか。寂しくて『俺も撮って』とカメラを渡したら、俺以外のスタッフさんばっか撮って、俺を1枚も撮ってくれない!」と訴える。中学1年生から一眼レフを使っていたという坂東は、総北メンバー全員が初めて揃ったシーンで撮った時の制服の写真や、永瀬と夕日の前で自撮りしてる写真など、お気に入りの写真を挙げたが、「1回、(橋本)環奈ちゃんを隠し撮りしたらめっちゃ怒られて。夕日が綺麗だった日に正式に『撮らせてください』とお願いしました」と明かし、栁が「展示されるとも決まってなかったから、単純にお趣味だと思われてたんでしょ? しょうがないよ」とフォローしていた。仲の良い2人だが、互いに好きなところを聞かれると、「うわ〜!」「あはは!!」と爆笑してガチ照れ。栁は「けっこうガンガンくるんですよ。いきなりタメ語で『やっと会えたね』とかそういうことを言う。面白いなと思って」と明かす。初めて練習した日には、互いに家が近いことが発覚し、車で来ていた栁が坂東を送り届けたというエピソードも。栁は「断れないですよ。会って2回目くらいでそんな言われたら、『無理』なんて言えない」とこぼし、「すごいバカに見えるけど、誰にでも100%みたいな、僕とかが失ってる部分を持っている。気持ちを素直に伝えるし、素晴らしい」と称賛。坂東は「僕は全員に素直に伝えるけど、あんまり受け付けてくれない人もいる。ヤナパイは包み込んでくれる。そういうところで、相思相愛ですね。優しいところが好きですね」と関係の深さを見せた。改めて、俳優人生における同作の存在について聞かれると、栁は「もう高校生役はないかなと思ってたので、久々に学生時代の熱い感じを思い出させてくれた。原作もすごく好きで、アニメも映画も全部見てて、(演じた巻は)人気あるキャラクターですし、評価されるという意味でも勝負だなと思った作品でもあります」としみじみ。坂東が「キャスト聞く前から、ヤナパイ以外、思いつかなかったです」と告白すると、「うそつけ!」と疑う栁だが、坂東は「思ってた思ってた!だから、『やっと会えたね」って」と、ここで初対面時の発言の真意を説明する。坂東も改めて「僕はめちゃめちゃびっくりしましたし、原作も、鳴子章吉というキャラクターもすごく人気で、大チャレンジ。公開していろいろな反響ももらってて、今までの自分とは違う自分が見つけられた、ステップアップの作品になったな」と熱弁。「役者としてもひとつ次のステップに進めたかもしれないと思ってるので、出会った前とは、かなり見えている世界が違う。すごく感謝してます」と締め括った。
2020年08月27日多部未華子主演、大森南朋、瀬戸康史らが出演しTBS初となるWEBコミックのドラマ化となる「私の家政夫ナギサさん」。その8話が8月25日放送。瀬戸さん演じる田所の“汚部屋”ぶりと、メイの“プロポーズ”に視聴者から様々な反応が寄せられている。製薬会社でMRとして働く家事が苦手な相原メイを多部さんが演じ、そんなメイを心配して妹の唯が派遣した家政夫・鴫野ナギサに大森さん、メイの隣の部屋に住むライバル企業の超優秀MR・田所優太に瀬戸さん。3人を取り巻く人々として趣里、眞栄田郷敦、若月佑美、高橋メアリージュン、「ずん」飯尾和樹、岡部大、宮尾俊太郎、富田靖子、草刈民代らも共演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は、メイは田所にナギサさんは父親だと話していたが、親子ではないと確信した田所がナギサさんに2人の関係を問い、隠しきれないと考えたナギサさんは田所とメイの部屋へ。そこでナギサさんが家政夫だということを告白。田所はナギサさんに「メイに対して恋愛感情があるのか」を問いただしたのち、改めてメイに告白する。さらに同僚の薫(高橋さん)にもナギサさんを紹介。2人の様子を見ていた薫はナギサさんに「メイのことをどう思っているのか」と迫る。一方、本社に異動することになったナギサさんは、何度もメイにそのことを話そうとしてはそのたびに言い出せずにいた…という展開。今回、田所も片付けが苦手だったことが発覚。散らかり放題な田所の部屋を見て「まるで自分を見てるみたい」と心の内でつぶやくメイ。「バレ方も最高だったし、やっぱり二人は似てるんだなぁ」「部屋汚い自分を責めてる完璧ボーイ可愛すぎ」などの声とともに、あふれた水に乗って部屋から流れ出したアヒルのおもちゃにも多くの視聴者が注目。「田所さんの家からアヒルのおもちゃって、え、可愛い」「ヒヨコ流れてきた瞬間「田所さんかわいい!」と思ってしまった」など、田所の意外な一面に視聴者から“可愛い”という声が相次いで寄せられる。そしてラストではついにナギサさんが自らの異動をメイに伝えることに。メイに家に来るのは今日で最後だと明かしたナギサさんに、メイは「じゃあ、私たち結婚してませんか」とまさかのプロポーズ。これには「メイとナギサさんのハッピーエンドを祈ってます」という反応とともに、「私的にはナギサさんより田所さんといい感じになって欲しかった」という“田所派”からの投稿も多数。メイ、ナギサさん、田所、3人の未来は!? 次週の最終回に多くの視聴者が注目している模様だ。(笠緒)
2020年08月26日多部未華子主演、大森南朋、瀬戸康史らの共演で贈る「私の家政夫ナギサさん」の7話が8月18日放送。メイにハグされたナギサさんの表情に「可愛い」の声が続出。またメイに告白するも“忘れられてしまった”田所には励ましの声が寄せられている。人気WEBコミックを原作に、多部さん演じるキャリアウーマンだが家事が全くできないアラサー独身の相原メイが、突然現れた大森さん演じる50歳のおじさん家政夫・鴫野ナギサや、瀬戸さん演じるライバル製薬会社のMR・田所優太らと出会うことから始まる物語が描かれていく本作。多部さん、大森さん、瀬戸さんのほか、趣里、眞栄田郷敦、若月佑美、高橋メアリージュン、宮尾俊太郎、草刈民代といった顔ぶれが共演している。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。7話は、前回のラストで病院までメイのタブレットを届けにきたナギサさんだが、ある女性を見かけた瞬間、表情が一変。それからナギサさんは料理に失敗するなど心ここにあらずといった様子。さらにナギサさんが急に仕事を休んだことから“緊急事態”が起きていると感じたメイは、ナギサさんの自宅を訪ね、“弱みを握るため”と言いながらナギサさんの過去を知ろうとする。ナギサさんが見かけた箸尾(松本若菜)は、MR時代のナギサさんの同僚で、母がガンになったことがきっかけでMRに転職。未経験ながら良い成績を収めるナギサさんを見習いたいという箸尾だったが、激務のなかで追い詰められていき精神的に変調をきたしてしまう。病院で箸尾を見かけたナギサさんは、今も箸尾が通院してると思い大きなショックを受けていた…という展開。メイは箸尾を探し出し、ナギサさんと再会させる。当時、自分が箸尾を追い詰めていたと謝罪するナギサさんに、箸尾は病院にいたのは医療事務の仕事を始めるためだったことと、現在は結婚し子どももいて幸せだと答えるというラストだった。心の重荷から解放されたナギサさんから「あなたに出会えてよかったです」と感謝されたメイは、「こちらこそです」とナギサさんを抱きしめる…「ナギサさんとメイの攻守が逆転」「メイちゃんに急にハグされて固まってるナギサさんが可愛すぎた」「ハグするメイちゃんの可愛さとハグされるナギサさんの可愛さよ…」など、急なハグに目を丸くするナギサさんに視聴者から「可愛い」の声が続出。一方、勇気を振り絞ってメイに告白するも、箸尾の件で瀬川(眞栄田さん)から電話が来たことで“忘れられてしまった”田所には「田所さん不憫すぎ」「田所さん散々な回じゃん」「こんなに空気になることある?」など哀れみとともに「日増しに田所さん応援隊になりつつある」と励ましの声も寄せられている。(笠緒)
2020年08月19日電子書籍サイトで人気のコミックを多部未華子主演でドラマ化した「私の家政夫ナギサさん」の6話が8月11日放送。ナギサがメイの関係が気になる田所の姿と、若月佑美演じるあかりの“2.5次元愛”、ナギサさんの“過去”に多くの反応が寄せられている。本作は国内最大級の電子書籍サイト「コミックシーモア」発のオリジナルコミックの映像化作品。製薬会社のMRとしてバリバリ働くキャリアウーマンだが、家事が苦手で自宅は汚部屋状態な相原メイ役で多部さんが主演。そんなメイの身を案じた妹の唯が派遣した50歳のおじさんだがエース家政夫の鴫野ナギサ役に大森南朋、メイの隣の部屋に引っ越してきたライバル会社「アーノルド製薬」の超優秀なMR、田所優太役に瀬戸康史。ナギサも所属する家事代行サービス業者「NTSクリーンハウス」で働く唯役には趣里、メイと唯の母・美登里役に草刈民代、メイの同僚の新入社員・瀬川遙人役に眞栄田郷敦、同じく同僚の天馬あかり役で若月佑美、陶山薫役で高橋メアリージュン、古藤深雪役で富田靖子、「ずん」飯尾和樹、岡部大、宮尾俊太郎といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は、ナギサさんが過去に自分と同じMRだったことを知ったメイが、ナギサさんの過去に興味を抱き、ナギサさんの家まで尾行。ナギサの過去の傷についてのヒントをつかむ一方、田所はメイとナギサの関係を疑い始める…というストーリーが展開。自宅マンションの前で美登里、唯、ナギサさんの3人とばったり出くわした田所、その後1人だけ別れて帰っていくナギサさんに違和感を感じ、さらに腹痛のふりをするメイを抱きかかえるナギサさんを見かけ「あの距離感は絶対親子じゃない!やっぱり年上の恋人…」と、思わず車を降り後を追おうとして「ストーカーじゃあるまいし」と、自分に言い聞かせ、いったんは車に戻ろうとするも、やはり振り返り「気になる~」とつぶやきながら頭をかく…そんな田所の姿に視聴者が注目。「田所さん段々いいキャラになってる」「田所さんも可愛かったなぁ」「田所さんも自分の恋心を自覚したっぽい」「田所さんがメイのことを気にしてるところにキュンキュン」といった声が。また会社の「1on1ミーティング」で聞き役となったメイに「ハイキュー!!」の名場面を熱く語ると、「次回は刀剣乱舞の魅力についてお伝えしますね」と宣言するあかりには「ナギサさんでハイキューの名場面熱弁してるシーンを観るとは」「ナギサさんめちゃハイキュー!!の話するやん」「刀剣乱舞のワードが出てきてえっ?!!!!!って叫んだ」など、“2.5次元”ファンからの反応も。そして「ナギサさんの過去がますます気になる」「過去に辛いことあったのですね」「ナギサさんの過去、重そう」「気になる2015手帳」など、ナギサさんの“過去”にも多くの視聴者が注目している。(笠緒)
2020年08月12日多部未華子主演でTBS初のWEBコミックをドラマ化した「私の家政夫ナギサさん」の4話が7月28日放送。瀬戸康史演じる田所の“顎クイ”に「今期最強の顎クイ」などの声が。またナギサさんの料理にも注目が集まっている。製薬会社のMRとして働くキャリアウーマンだが、家事は苦手な相原メイに多部さん。メイのもとに派遣された50歳のおじさん家政夫の鴫野ナギサに大森南朋。メイの隣の部屋に引っ越してきたライバル企業のイケメン&超優秀MR・田所優太に瀬戸さん。メイの妹・唯に趣里。メイの会社の新入社員・瀬川遙人に眞栄田郷敦。メイの母・美登里に草刈民代といったキャストが出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。玄関の扉を開けたメイは田所と鉢合わせ。自分が隣に住んでいることがバレてしまう。「男性とお住まいなんですか?」と聞く田所にナギサさんを雇っていることを絶対に知られたくないメイは、父だと必死にごまかし、二人が隣に住んでいることは「ヒミツ」にしようと提案。一方、医師の肥後(宮尾俊太郎)はメイに猛アプローチ。誘いを断り切れずメイは遥人を伴い、懇親会という名のデートをすることに。するとそこへ、田所と薫(高橋メアリージュン)がやって来て、まさかのデートの鉢合わせに…というのが4話の展開。無口な同僚が結婚したことを知り、早速飲み会を開いて結婚までの経緯を聞き出そうとする薫(高橋メアリージュン)。付き合わされることになったメイはナギサに“ジャンクかつヘルシー”な食事をリクエストする…これには視聴者から「ジャンクかつヘルシーな夜食…めっちゃワガママ(笑)」「無茶ぶりオーダー」などの反応が。さらに「どんなのをナギサさんが用意するのか、興味ある…。」「ナギサさんのお夜食楽しみ」など、ナギサさんの“お料理待機組”からの期待の声も多数。なかには「ナギサさんの料理風景グラビア(大森南朋様)付きのレシピ本欲しい」といったツイートも。さらにデートが鉢合わせしたレストランで、薫から結婚を前提に交際して欲しいと言われる田所。同じくしてメイも肥後から交際を申し込まれる。その“ダブルプロポーズ”の帰り道、スーパーで鉢合わせしたメイと田所は、公園で飲み直す。そこで田所がいきなりメイを“顎クイ”、キスされるのかと思いきや、「マヨついてます」とメイの口にマヨネーズがついていることを指摘…。瀬戸さんの“顎クイ”視聴者からは「今期最強の顎クイ&マヨついてます」「スローモーションにドキドキしたー!」「「マヨついてます」でキュンキュンさせられる瀬戸康史のすごさ!」などの反応が投稿されている。(笠緒)
2020年07月28日多部未華子主演、大森南朋、瀬戸康史らが共演する「私の家政夫ナギサさん」の7月21日放送。今週もナギサさんのセリフに心を揺さぶられる視聴者が続出。さらに宮尾俊太郎演じる肥後のまさかの行動にも、驚きの声が広がっている。本作はTBS初となるWEBコミック原作ドラマ。キャリアウーマンだが家事が全くできないアラサー独身、「天保山製薬」でMRとして働く相原メイ役で多部さんが主演。そんなメイのもとにやってくる「NTSクリーンハウス」の50歳のおじさん家政夫・鴫野ナギサ役で大森さん。メイが働くライバル「アーノルド製薬」の超優秀なMR・田所優太役で瀬戸さん。家事代行サービス業者「NTSクリーンハウス」で働くメイの妹・唯役で趣里。「天保山製薬」の新入社員・瀬川遙人役で眞栄田郷敦。メイを「やればできる子」と信じ疑わない母・美登里役で草刈民代。そのほか若月佑美、高橋メアリージュン、富田靖子らが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。部屋のなかで滑ったメイをナギサさんが抱きかかえたところに美登里が現れる。母と同じく家事全般が苦手だと告白するメイだが、母の言葉に決意を新たにし、「今日から生まれ変わる」と仕事と家事の両立を目指そうと奮闘するが、まったくうまくいかず自らの掃除・料理への適応力のなさに絶望する…というのが今回のおはなし。ナギサさんに謝罪するため「NTSクリーンハウス」を訪れた美登里。メイが自分に似て家事ができないことを「ショック」だと語る美登里にナギサさんはメイの「できるところだけじゃなくて、できないところも見てください」と答える…そんなナギサさんの言葉に「ナギサさんのほうがよっっっっぽどメイちゃんのお母さんになってほしい」「ナギサさんの台詞、結構刺さるなぁ」「めっちゃいい言葉泣きそうになったわ」などの声が視聴者から上がる。一方、メイがマッチングアプリで営業先のクリニックの医師・肥後(宮尾さん)に“いいね”したことから、肥後がメイのことを意識し始め、さらに田所もメイを食事に誘い…「てっきりナギサさんと田所さんの三角関係だと思ってたのに肥後先生も入ってくるの?」「肥後先生が介入してくるのは全く想定してなかった」「何角関係かの一角に肥後先生が入ってくるとは思わんかった」など、まさかの展開に驚く視聴者も続出中だ。(笠緒)
2020年07月22日講談社「モーニング」で不定期連載されている、大ヒット歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」(作:惣領冬実、監修:原基晶、講談社刊)が2020年4月、明治座(東京都中央区)にてミュージカル化される。15世紀のルネッサンス期イタリアを舞台に、欧州統一の夢を抱きながら32歳の若さで亡くなった、軍人であり政治家のチェーザレ・ボルジアの人生を描く。今回、主人公のチェーザレ役を演じる中川晃教に、作品の見どころや意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】年明け早々からミュージカル『フランケンシュタイン』に出演し、多忙を極める中川だが、合間を縫って、この『チェーザレ』の製作発表会見や取材のための予習は決して怠らない真面目さを見せる。「どんな風にお客様に喜んでいただけるのか。まだ稽古も始まっていないが、今ある台本や、(物語の背景となる)膨大な歴史の時間の中に、身を投じている。なかなか寝つけない夜もあるが、そんな時間も楽しい」と笑う。本作が上演される明治座では、1873年の創業以来、初となるオーケストラピットが稼働し、正統派ミュージカルとして新たな作品が作り上げられることになる。中川は「この作品は、いろいろな意味で、ターニングポイントになるのかなと思う」と語る。ひとつ目のターニングポイントは、日本のミュージカル界において。中川自身はこれまでミュージカルに出演する中で、「オリジナルミュージカルを作っていかないといけない。流行に乗るだけではなくて、確かなものを残していかなくてはいけない。ミュージカルが浸透していけば浸透していくほど、その価値というものを考えるようになった」という。本作が取り扱うのは、決して分かりやすい題材ではないが、現代の社会情勢と重ね合わせることができる部分もあるといい、「日本のミュージカル界に爪痕を残せる作品になるのではないか」と話す。そして、本作が中川の転機ともなりうることを示唆する。来年がデビュー20周年となる中川は、今回、座長という立場になる。「座長は、どんと構えつつも、気を使う立場。共演者の方々は錚々たるメンバーで、それぞれのフィールドで頑張っておられる方ばかり。ひとつの作品で巡り会えるのは奇跡みたいなこと。その信じあえる仲間たちと一緒に、枠にはまらない、チェーザレを演じたい」と意気込んだ。脚本は荻田浩一、演出は小山ゆうな、音楽は島健。その他の出演者は、宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)/松田凌、平野良、井澤勇貴、鈴木勝吾/山崎大輝、風間由次郎、近藤頌利(劇団Patch)、木戸邑弥/藤岡正明/今拓哉、丘山晴己、横山だいすけ/岡幸二郎/別所哲也ほか。日程は4月13日(月)~5月11日(月)明治座にて。チケットぴあにて二次先行受付中。取材・文:五月女菜穂
2020年01月31日この春大注目の舞台ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』。明治座が1873年の創業以来、初となるオーケストラピットを稼働し、世界を目指した初のグランドミュージカルである。原作は、惣領冬実の累計140万部突破の大ヒット歴史漫画「チェーザレ 破壊の創造者」。出演にはミュージカル界では欠かせない実力派俳優陣と、2.5次元ミュージカルでの活躍が著しい実力派若手俳優陣が揃った。いかに壮大なものになるのか、このたび開かれた製作発表会見でその一端が見えてきた。ミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」の公演・チケット情報登壇したのは、イタリア大使のジョルジョ・スタラーチェ、演出の小山ゆうな、そして、中川晃教をはじめとする総勢14名のメインキャスト。招待された一般観覧者が見守る中、それぞれの意気込みに、会場もどんどん熱くなり、冗談も飛び交う会見にチームワークの良さを感じさせた。本作は、15世紀のルネッサンス期イタリアを舞台に、全ヨーロッパ統一という野望を抱き戦った、伝説の英雄チェーザレ・ボルジアの人生を描く物語である。チェーザレ・ボルジアを演じる中川晃教。「時代は違えど、本作には今を生きる私達にも共通するものがあり、強い力をもったリーダーがどのように成長していくのか」と作品のテーマに触れ、「新作ミュージカルを成功させられるよう一生懸命頑張りたい」と意気込んだ。中川とは意外にも初共演となるチェーザレの父ロドリーゴを演じる別所哲也は、「色々なタイプの男子が揃い、それぞれの魅力が花開く舞台になるだろう。こちら側(別所本人と岡幸ニ郎、今拓哉)はギラギラすると思う。」と笑わせた。その宿敵ジュリアーノを演じる岡幸ニ郎は「作品の中で1番黒い役。憎たらしいほど正義が美しく見えると思うので、最後まで小憎たらしく演じたい」と述べた。メディチ家の長を演じる今拓哉は、3回目の明治座出演となるが「オーケストラピットがあるのは初めて知った。生オケでの音楽の響きが楽しみ」と期待をこめ、詩人のダンテを演じる藤岡正明は「今回も労働者役です」と笑わせた。宮尾俊太郎は「今回は踊らないので、歌とお芝居で人間ドラマを描けるように」と述べると、横山だいすけも「今回は変顔は一切なく、伝説の皇帝になれるよう頑張りたい」と意気込んだ。他に、松田凌、平野良、鈴木勝吾、山崎大輝、風間由次郎、近藤頌利、木戸邑弥がそれぞれ抱負を述べた。最後に中川より楽曲が披露され、4月の舞台の開幕が待ち通しくなった。ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』は、4月13日(月)~5月11日(月)まで明治座にて上演。チケットぴあでは、現在4月29日(水・祝)の貸切公演のチケットの先着先行受付中(1月24日(金)11時まで)。
2020年01月15日活版印刷の技術を応用した新しいスタイルのチョコレートを提案する東京・二子玉川のチョコレートショップ「EYECON SHOP」から、詩人・谷川俊太郎の詩「二十億光年の孤独」をモチーフにしたチョコレートが登場。2020年2月上旬に発売予定だ。谷川俊太郎「二十億光年の孤独」を味わうチョコレート“文学を味わう”をコンセプトに企画された本商品は、日本を代表する詩人の1人として知られる谷川俊太郎の作品「二十億光年の孤独」の全文をチョコレートの表面に刻んだ、文字通り文学を味わうチョコレート。今回は「朝のリレー」に続くシリーズ第2弾として、1952年6月に刊行された谷川の処女詩集「二十億光年の孤独」より、同名の詩がそのモチーフに選ばれた。チョコレートの製造にあたっては、日本におけるビーン・トゥ・バーチョコレートの先駆けである東京・深沢のチョコレート工房「ショコル / xocol」と再びコラボレーション。コロンビア産のカカオ豆を使用した前作とは趣を変え、時にナッツにも比喩される芳醇な香りを特徴とするグレナダ産のカカオ豆を採用。石臼で丹念に挽かれたカカオ豆の力強くい味わいと、あえて溶かさないことで食感を残した種子島産粗糖の心地よい甘みが楽しめるという。活版印刷を施した化粧箱&詩を型押ししたアルミラップパッケージには活版印刷で「二十億光年の孤独」と「谷川俊太郎」の文字を印刷した化粧箱を採用。朝の爽やかな空気感を感じさせる真っ白な化粧箱を採用した「朝のリレー」とは対照的に、“宇宙の闇”をイメージした漆黒のパッケージに。また、チョコレートを包むアルミラップにも詩の型押しが施されているなど、今回も細部にまで文学が感じられるような仕上がりとなっている。商品情報谷川俊太郎/二十億光年の孤独 チョコレート発売時期:2020年2月上旬予定取扱店舗:・EYECON SHOP ※来店の際は事前連絡が必要。・EYECON SHOP オンラインショップ予定価格:1,200円(税込)内容量:45g(グレナダ産カカオ豆 72%+粗糖28%)製造:ショコル / xocol※初回製造分は、箱表面の活版印刷(シルバー)が手動の活版印刷機での印刷となる。※カカオ豆の産地は予告なく変更をする場合あり。【店舗情報】EYECON SHOP住所:東京都世田谷区玉川3丁目9-10 マノア玉川第2 402TEL:03-6310-0446
2019年12月07日今年の岸田國士戯曲賞を『山山』で受賞した松原俊太郎の最新作『メモリアル』が、文学座アトリエの会により上演。12月3日(火)に東京・信濃町の文学座アトリエで開幕する。松原は元々、小説家を志していたが、京都を拠点とする劇団・地点が上演したブレヒト作『ファッツァー』(2013年初演、三浦基演出)に衝撃を受け、戯曲も書き始めたという。2015年に初めて書き下ろした『みちゆき』で第15回AAF戯曲賞大賞を受賞し、その4年後に岸田戯曲賞受賞という、まさに今、熱い視線を浴びている若き俊英だ。劇団を持たず演出もせず、作家業のみに専念することから“純粋劇作家”とも呼ばれている。一方、地点で上演された松原作『忘れる日本人』(2017年初演)に衝撃を受けたというのは、俳優として多方面で活躍し、外部ではいくつか演出を手がけるも、これがホームグラウンドである文学座アトリエの会での演出デビューとなる今井朋彦だ。新たな価値観との出会いを果たした今井は、初めて松原戯曲に触れた時、「現代日本への痛烈な物言い」だと感じたという。さらに、物語からもキャラクターからも距離を置き、自由で自立したセリフの数々を見て「どうしたらこのセリフを発語できるのか。その発語に必要な身体はどのようなものか」という問いが頭をもたげたとも。今作『メモリアル』の登場人物は、花嫁、独身者、娘、入国者、取次者、相続人の6人と、ほかたくさん。それぞれの行く末を抱えた6人が、交叉点の真ん中で衝突する。川のように流れていた時間が中断し、人々の足は止まり、そもそも不穏だった空気はさらに不穏になり……。「地点の三浦基さんのように、戯曲を自身の確固たる世界観の中に引き込んで、咀嚼し再構築することは私にはできません」と今井。だが、「6人の俳優たちとの、松原戯曲をありのまま語る“動機”と“身体”を探る作業を通して、観客の皆さんと戯曲との橋渡し役を担えれば」。今井が松原戯曲に立ち向かい、紡ぐ舞台に、“これからの演劇”の誕生を期待したい。文:伊藤由紀子
2019年12月03日東京・二子玉川のチョコレートショップ「EYECON SHOP」から、詩人・谷川俊太郎の作品「朝のリレー」をモチーフにしたチョコレートが発売。谷川俊太郎の詩「朝のリレー」をチョコレートで味わう“文学を味わう”をコンセプトに企画されたこの商品は、日本を代表する詩人の1人として知られる谷川俊太郎の作品「朝のリレー」全文をチョコレートの表面に刻んだ、文字通り“文学を味わう”チョコレートだ。商品化にあたっては、活版印刷の技術を応用した新しいスタイルのチョコレートを提案する「EYECON SHOP」が、日本におけるビーン・トゥ・バーチョコレートの先駆けである、東京・深沢のチョコレート工房「ショコル(xocol)」とコラボレーション。石臼で丹念に挽かれたカカオ豆の力強くも繊細な味わいと、あえて溶かさないことで食感を残した粗糖の心地よい甘みが楽しめる味わいに仕上げたという。活版印刷を施した化粧箱&詩を型押ししたアルミラップパッケージには活版印刷で「朝のリレー」と「谷川俊太郎」の文字を印刷した化粧箱を採用。また、チョコレートを包むアルミラップにも詩の型押しが施されているなど、細部にまで文学が感じられるような仕上がりとなっている。第2弾「二十億光年の孤独」も今後は、第2弾として、1952年6月に刊行された谷川の処女詩集「二十億光年の孤独」から、同名の詩をモチーフにしたチョコレートの販売も予定されている。商品情報谷川俊太郎/朝のリレー チョコレート取扱店舗:・EYECON SHOP ※来店の際は事前連絡が必要。・EYECON SHOP オンラインショップ価格:1,200円(税込)内容量:45g(コロンビア産カカオ豆 72%+粗糖28%)【店舗情報】EYECON SHOP住所:東京都世田谷区玉川3丁目9-10 マノア玉川第2 402TEL:03-6310-0446
2019年11月03日ちひろ美術館・東京では、企画展『「ちひろさんの子どもたち」谷川俊太郎×トラフ建築設計事務所』を開催中。詩人の谷川俊太郎による“子どもの詩”や、トラフ建築設計事務所による“子どものへや”が登場し、いわさちひろの絵の中の子どもたちに新たな息吹を吹き込む。生涯にわたり子どもをテーマに描いた絵本画家、いわさきちひろ(1918~1974)。水彩絵の具を駆使したやわらかな色合いで、のびやかに描かれる子どもや花の作品は、今なお高い人気を得ている。同展は、そんなちひろが描いた子どもたちをテーマに谷川俊太郎が書き下ろした詩、“ちひろさんの子どもたち”をテーマに、谷川とトラフがコラボレートする企画展だ。詩人として第一線で活躍している谷川俊太郎。その幅広い詩作の中で、子どもに向けた詩や、子どもの目線で描いた詩を、ちひろの絵とともに展示。ちひろの絵に谷川が言葉を寄せた絵本『なまえをつけて』の作品も紹介され、詩と絵の組み合わせによる豊かな世界が立ち上がる。また、鈴野浩一と禿真哉からなるトラフ建築設計事務所は、ちひろの絵の中で多くの子どもが帽子をかぶっていることに着目し、そこから大きな麦わら帽子の形をした“子どものへや”を設計。さらに、トラフの代表的なプロダクトで、形を自由に変えられる紙の器「空気の器」のインスタレーションも館内に広がる。会期中は、アーティストトークやワークショップ、コンサートなど、さまざまな関連イベントも開催。ちひろの絵を見て、言葉に触れ、その空間に入り込む。個性あふれる谷川とトラフの感性を感じ取りながら、いわさきちひろの世界をより深く味わいたい。【関連リンク】 ちひろ美術館・東京()
2019年08月06日熊川哲也が英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルとして活躍後、Kバレエ カンパニーを設立したのは1999年のこと。古典作品を独自の視点で演出した作品群のほか、稀有なダンサーである熊川の審美眼によって創り出される意欲作も、Kバレエの魅力だ。2014年にはオペラ原作の『カルメン』、2017年には台本や音楽などすべての構成を担当した『クレオパトラ』を世界初演。毎日芸術賞特別賞を受賞するなど、高い評価を得ている。そして今年、カンパニー創立20周年を迎えた熊川が次に挑戦するのは、オペラ『蝶々夫人』の全幕バレエ化だ。都内で行われた制作発表に足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は明治時代、開国間もない頃の日本で展開する。長崎の武家に生まれたバタフライ〔蝶々〕(矢内千夏、中村祥子、成田紗弥のトリプルキャスト)は、家が没落したことで、今では遊女見習いとして遊郭にいた。その頃、海軍士官としてアメリカから赴任してきたピンカートン(宮尾俊太郎、山本雅也、堀内將平のトリプルキャスト)は、たまたま訪れた遊郭でバタフライと出会う。可憐な一輪の花を思わせるバタフライに惹かれ、ピンカートンは港を見下ろす邸宅に彼女を住まわせることにする。ピンカートンに一生を捧げるものと信じて、嫁入り道具や父の形見の短刀を携えやってきたバタフライだったが……。会見では熊川と矢内、中村、成田、そしてピンカートン役のほか本作では振付補佐も務める宮尾が登壇。 和と洋が融合する新たなバレエの舞台を、今まさに制作中という熊川は、「自分自身に“必ず成功する!”と言い聞かせているところ」と笑わせながらも、「非常に悩みましたね」とクリエイティブの苦労を明かす。「我々ダンサーは“アウト”(身体や脚を常に開くバレエの基本)にするという西洋の伝統を受け継いできたわけで、対照的な日本の“イン”の動きを同時にするのは、やはり難しい。なので、日本的な要素はスピリットなものに込めようと思っています」と熊川は語る。その“イン”の象徴ともいえるバタフライ役の矢内は、昨年プリンシパルに昇格したばかり。「日本人だからこそ感じ取れる心情はあると思うので、そこを大切に演じたいです」と真剣な面持ちだ。一方、同じバタフライ役でも、ベルリン国立バレエ団やハンガリー国立バレエ団でプリンシパルの経験を持ち、スケールの大きさが魅力の中村。「自分と一致する部分があまりないので大変ですね」と笑いつつ、熊川の振付には「いつも感銘を受けています」と新たな挑戦を楽しんでいる様子だ。また注目のホープ、成田は「国籍や身分の違いも超える愛を、ステップや音楽に乗せて演じられたら」と初々しく語った。「バタフライが物語でどう見えるかを考え、客席からブーイングが起きるほどのピンカートンにできれば」と話す宮尾ともども、意気込みは充分。Kバレエならではの『マダム・バタフライ』の誕生を、今から楽しみに待ちたい。9月27日(金)から29日(日)までオーチャードホール、10月10日(木)から14日(月・祝)まで東京文化会館大ホールにて上演。取材・文/佐藤さくら
2019年08月01日熊川哲也のKバレエがおくる『シンデレラ』は2012年に初演された。誰もが知るシンデレラの物語を、美しさと上質なユーモア溢れる演出で見せる今舞台が5月24日(金)から上演される。その公開リハーサルでは、今シーズンにプリンシパル・ソリストとして入団し、初主演に抜擢されたふたりの稽古シーンがお披露目された。【チケット情報はこちら】シンデレラを演じる成田紗弥は、韓国のユニバーサル・バレエ団から移籍。芯の通った身体と儚げな表情の、健気なシンデレラだ。1幕より『シンデレラと継母たち』の場面では義姉妹(杉山桃子、高橋怜衣)と義母(ルーク・ヘイドン)にこき使われ、働かされる。布、ほうき、鞄、ドレスなど小道具の多いシーンで、段取りが難しい。指導の浅川紫織が「火を焚く時はオーバーに全身を使って小道具を見せて」と示すと、とたんに客席からも見やすくなる。自然な動きを心がけ、物語を繋いでいく浅川の指導を受け、成田は「振付を覚えるのと、表現力をつけるのが大変」とくらいついていく。働かされ耐え忍ぶシンデレラだが、ひとりになると亡き母親の形見を取り出し、幸せだった思い出に浸る。その時間だけは、愛された少女のように軽やかだ。成田の持つ儚さとあいまって、幸せと寂しさを同時に表現する。2幕より披露されたのは『シンデレラと王子のパ・ド・ドゥ』。矢内千夏の明るいシンデレラに対し、高橋裕哉の王子は少し控えめで初々しい。指導する遅沢佑介が高橋に「相手の体重が右肩に乗るまで待って」「ここはシンデレラの動きに自分の動きを重ねて」と、身体の状態を具体的に示していく。ハンガリー国立バレエ団から移籍したばかりの高橋は「的確にステップを押さえていかないと綺麗に見えない」と、演技よりもまずひとつひとつの振りを身体に落とし込んでいく。高橋の身体が安定感を増せば、矢内が輝いて見える。そのシンデレラを見つめて嬉しそうに笑う王子。ふたりの表現がなめらかに重なり合い、恋人たちのうっとりとした場面ができあがっていく。本番にはほかプリンシパルの宮尾俊太郎、中村祥子らが出演。4人のシンデレラと4人の王子によるKバレエ『シンデレラ』は、5月26日(日)まで東京・東京文化会館、5月31日(金)から6月2日(日)まで東京・Bunkamura オーチャードホール、6月4日(火)に静岡・アクトシティ浜松、6月6日(木)に大阪・フェスティバルホールにて上演。熊川独自のアイデアが光る夢のような『シンデレラ』の世界へ誘う。取材・文:河野桃子
2019年05月20日数々の古典バレエ改訂において高い評価を得ている熊川哲也が、2014年に上演したグランド・バレエ『カルメン』。情熱のままに生きるカルメンと彼女に翻弄されて堕ちてゆくドン・ホセの、体温を感じさせるようなドラマチックなステージが絶賛を博した。3度目の上演となる今回は、カルメンに中村祥子と荒井祐子、矢内千夏というプリンシパルのほか、フレッシュなたたずまいのファーストソリスト毛利実沙子を抜擢。対するドン・ホセも熊川、宮尾俊太郎というプリンシパルに加えて、異なる魅力をもつ堀内將平と杉野慧が選ばれた。2月22日、Kバレエカンパニーのスタジオで行われたリハーサルに足を運んだ。【チケット情報はこちら】まずはカルメンとドン・ホセのパドドゥ(男女ふたりの踊り)を、毛利と杉野で。ふたりが酒場で再会するシーンで、指導する遅沢佑介(プリンシパル)が「演者としては気持ちが1番盛り上がる」と言う名場面だ。ドン・ホセは町の竜騎兵の伍長で、本来は真面目な性格。杉野はそんな男がカルメンに抗いがたく惹かれてゆく心情を表現し、毛利もキュートなルックスと安定感のあるテクニックでカルメンを演じる。一方で、遅沢が杉野にある振付のところで脚をしっかりと伸ばすように言うと、たちまちドン・ホセの弾む気持ちがしっかり伝わるように。また毛利には手先の動きを指摘し、カルメンにエレガントさも備えるよう留意。改めて芝居心とそれを形作る踊りの技術が、Kバレエカンパニーの魅力となっていることを実感した。続いてカルメンが荒井に替わり、「リリアス・バスティアの酒場」のシーン。カルメンに酔って絡む隊長スニガ役は、プリンシパル・キャラクターのスチュアート・キャシディだ。カルメンを当たり役のひとつとしている荒井はさすがの華やかさで、アゴをツンと上げた表情と情熱的な踊りがなんとも魅力的。指導を担当する前田真由子(バレエ・ミストレス)は、徐々にクライマックスへと上り詰めてゆく25名ほどの群舞を隅々までチェック。スニガをはじめ周囲の闘牛士やジプシー、衛兵らの踊りの1つひとつがスペインの酒場の空気を醸し出し、その熱気がカルメンとドン・ホセの運命を惑わせていくことがはっきりと伝わるリハーサルとなった。リハーサル後は、それぞれに意気込みを。杉野が「真面目なドン・ホセがどんどん堕ちてゆく、その間(の感情)を埋めるのが難しい」と吐露すると、毛利も「カルメンの性格をしっかり理解して演じたい」とコメント。遅沢の「カルメンやドン・ホセ(のような恋愛)は、ありえること。考えるより感じることで人間性を出していけばいい」との助言に、真剣な表情でうなずいていた。また荒井が「カルメンは“愛している”と“嫌い”がはっきりしていて、それは人が普段押し殺している感情。だから彼女の人生を演じるのは面白いですね」と話すと、キャシディも「僕らダンサーはつい綺麗に立ってしまいがちだけど、スニガ役は酔っ払いをナチュラルに演じなければならない。そこが難しいけどやりがいがあるね」と笑顔。本作ならではの醍醐味を語ってくれた。公演は3月6日(水)より。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2019年03月01日映画『東京喰種トーキョーグール2』(仮)。より、新たに前作からの続投キャストが決定。窪田正孝演じるカネキを見守る「あんていく」メンバー、村井國夫&柳俊太郎が今作にも登場することが分かった。村井さんと柳さんが演じるのは、前作に引き続き、喰種たちの駆け込み寺でもある喫茶店「あんていく」の店長・芳村と、「あんていく」の手伝いをする喰種・四方蓮示。半喰種となってしまったカネキを「あんていく」に迎え、温かく見守るキャラクターだ。カネキが無茶をしてしまわないように見守る芳村役の村井さんは、「今回の見所は、何と言っても窪田君と松田君の対決でしよう」と、今作からの登場となる“月山習”について触れ、「2人の鬼気迫る、演技の対決、私も楽しみです。公開まで、今暫くお待ち下さい。後悔はさせませんよ」とファンの期待を煽る。そして、独特の空気感を持つカネキのお目付け役・四方を演じる柳さんは「今作は月山とのバトルですが、好きだったストーリーなので出来上がりが個人的にもわくわくしています。再び皆さんに東京喰種をお届けできることをとても嬉しく思います。劇場に足を運んで頂けたら嬉しいです」と自身も完成が待ち遠しいと語っている。『東京喰種トーキョーグール2』(仮)は7月19日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:東京喰種トーキョーグール2(仮) 2019年7月19日より全国にて公開©石田スイ/集英社©「東京喰種」製作委員会
2019年02月15日主宰するKバレエ カンパニーにおいて、音楽がもつ魅力を存分に活かした意欲作を続々と発表してきた熊川哲也。彼がベートーヴェンの『第九』(交響曲第9番ニ短調作品125)にドラマを見出し、演出・振付を行ったのが、シンフォニック・バレエ『ベートーヴェン第九』だ。さらに、20世紀を代表する振付家ローラン・プティの名作で、彼と親交の深かった熊川が2016年に抜粋上演して喝采が巻き起こった『アルルの女』。今回同時上演されるこの2作品の公開リハーサルが、1月25日、同カンパニーのスタジオで行われた。ダンサーに加えオーケストラ、合唱、独唱を含む総勢150名で、“母なる星・地球”の歴史と現代社会、さらに未来までをも示唆してゆく『~第九』。クライマックスである第4楽章『歓喜の歌』に乗せて登場する主役は“神”ともいえる存在。振付を一新する今回、熊川とのダブルキャストとして選ばれたのが、ベルリン国立バレエ団、ハンガリー国立バレエ団のプリンシパルを経て、現在Kバレエカンパニーのプリンシパルとして熊川の世界観を体現している中村祥子だ。リハーサルでは、高らかに歌い上げられる『歓喜の歌』のなか、長身(174センチ)の中村が登場。厳粛な雰囲気さえ漂わせながら、矢継ぎ早にシェネ(ターン)、グラン・ジュテ(ジャンプ)などを繰り出してゆく。公演を目前に控えて細かい調整をつけていくのは、Kバレエのプリンシパルキャラクターである渡辺レイだ。渡辺の演出を受けながら、中村は熊川のこだわりである“音楽”との共鳴を繊細につかんでゆく。床に描かれているのは直径5メートルほどの円。「そんなに大きくないのに、世界一周のように感じる」と笑いながらもらした中村の言葉が、本作のスケールを物語っているようだ。続いて『アルルの女』のリハーサルに、プリンシパルの宮尾俊太郎と荒井祐子が登場。本作はプティが1974年に発表した1幕バレエで、ジョルジュ・ビゼーのドラマチックな音楽が印象的な演目だ。南仏の村に暮らす青年フレデリが、アルルの闘牛場で見かけた美しい女性に恋をする。彼女が別の男の情婦と知り、傷心のうちに村娘ヴィヴェットとの結婚を決意するフレデリ。だが“永遠に不在”であるアルルの女の幻影に悩まされた彼は、ついに……という筋立てだ。振付指導は、プティの元で踊り、現在はプティ作品のアーティスティック・ディレクターを務めるルイジ・ボニーノ。一途なゆえに突っ走ってしまうフレデリと、ひたすらフレデリを想う可憐なヴィヴェットに、宮尾と荒井はハマリ役だ。そのうえで、ボニーノはプティの“遺伝子”をふたりに伝授。明るいキャラクターで取材陣を笑わせながらも、「プティのステップ(振付)はとても難しいんだ。技術はもちろん、フィーリングとハートが必要だからね」と語ったボニーノ。うなずく宮尾と荒井も充実の表情を見せていた。2作品共に、さらに進化を続けるKバレエの本公演。見逃す手はないだろう。公演は1月31日(木)から2月3日(日)まで、東京・オーチャードホールにて上演。チケットは発売中。取材・文/佐藤さくら
2019年01月29日熊川哲也版『ドン・キホーテ』はとにかくおもしろい。南国スペインの光と影を刻む舞台美術。活き活きとした人物造形。そしてダンサーたちの全力を引き出すテクニカルな振付。誰よりも高く跳び、つむじ風のように舞台を駆けた熊川が生み出す振付は、やはり圧倒的だ。その『ドン・キホーテ』が、11月16日より上演される。開幕目前の10月31日、東京・文京区にある同カンパニーの稽古場で公開リハーサルが行われた。【チケット情報はこちら】まずは第1幕、主役のパ・ド・ドゥから。キトリ役は矢内千夏、バジル役は堀内將平、指導はプリンシパルの宮尾俊太郎。熊川本人から鍛え上げられてきた宮尾は、作品を隅々まで知り尽くしている。「そのポーズは止まらずに、もっと遊んで」「動きをもっとバウンスさせて」と、微細な動きのニュアンスを細やかに伝えていく。またこの場面には、脚を横に大きく上げたキトリをバジルが片手で高々と持ち上げる、非常に難しいリフトがある。女性が恐怖心で少しでも体を引けばバランスが崩れ、男性の手首のコントロールが一瞬でも甘くなれば、女性は美しい角度を保てない。宮尾は「人によって違うけど、僕の場合は……」と、自身の経験から得たコツを伝授。リフト前の立ち位置や男性の下腕の使い方など数センチ~数ミリ単位の微調整で、矢内と堀内の安定感が変わった。今回主役を務める3組のうち、矢内と堀内は初日を踊る。矢内はステップのひとつひとつに弾力があり、その動きの質感から何とも言えぬ色香が立ち上る。対する堀内は、たくましさのなかに艶がある。バジルといえば強くアクセントを効かせてキレキレに踊るイメージがあるが、彼はたっぷりと音を使って余韻を醸すのが魅力的だ。後半は第2幕〈夢の場〉。指導は芸術監督補佐の前田真由子が担当した。美しいバレリーナたちによる幻想的な群舞の場面だが、こうして間近で見ると、思いのほか大迫力。何しろ、これだけ大勢がピタリと揃って踊りつつ、フォーメーションを大胆に変化させていくのだ。みんな柔らかな表情で優美に踊っているが、その意識は鋭く周囲を捉え、動くタイミングや足を着く位置などに神経を張り巡らせているのがわかる。Kバレエのダンサーは、ひとりひとりに輝きがある。群舞を見ていても、「次はこの人が頭角を現すのでは」と予感させる踊り手が何人もいて力強い。彼ら・彼女らの熱く滾るエネルギーがそのまま作品の魅力となる『ドン・キホーテ』の幕は、間もなく上がる。公演は11月16日(金)から18日(日)まで、東京・東京文化会館大ホールにて。その後、富山、新潟を周る。取材・文:阿部さや子
2018年11月02日元宝塚歌劇団雪組トップスター、早霧せいなの退団後初となる主演ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』が5月19日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕した。恋か仕事か…。いつの世も男女を悩ます命題を、とびきりハッピーで勢いのある楽曲と共に綴る。1981年に米ブロードウェーで初演、トニー賞4冠に輝いた傑作ラブ・コメディーだ。脚本は『タイタニック』のピーター・ストーン、作曲・作詞は『キャバレー』『シカゴ』のジョン・カンダー&フレッド・エッブ、日本版の上演台本・演出・訳詞を板垣恭一が務める。ミュージカル「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」チケット情報その年に最も輝いた女性に贈られる賞「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した人気ニュースキャスターの主人公テス・ハーディング(早霧せいな)。しかし、テスの心は晴れない。なぜなら、授賞式直前に新婚の夫サム・クレッグ(相葉裕樹)と口論を繰り広げたから。「私のこと憎めばいい」と憤るものの……。自分の名前をコールされ、喝采と栄光の舞台へとひとり突き進むテス。その背を見送りながら、物語はテスとサムが出会った8か月前へと遡る。時代を動かすキャリアウーマンと、社会を斜めに読む風刺漫画家の男。そんな住む世界が違う、言わばロミオ&ジュリエット的な逆境型の恋愛模様が主軸なだけに、電撃的な一目惚れに始まる“憧れのシチュエーション”がてんこ盛り。かと思えば、じつは離婚歴があるふたり。「女だけど男」なんてナンバーがあるほど男勝りな早霧テスは、「男なんて金輪際いらない」とケンカでの捨て台詞にも説得力がこもる。一方の相葉サムは「一人寝の夜にも慣れたけど…」とソロ曲『戻らない時間』で自嘲気味にケンカ後の虚しさを吐露したり。ファンタジーとリアルさの甘辛加減が絶妙で。現実の厳しさを知りつつも、どこか漫画のようなハッピーエンドも諦めきれない。そんな大人心の隙を付いてくる、味わい深いロマンチック劇に仕上がっている。泣いて笑って猪突猛進なヒロインを表情豊かに好演し、魅力全開の早霧せいな。男役で培った技も存分に生かしつつ、話が進むにつれてどんどん可愛く見えてくるのも持ち前の美貌と演技力があればこそ。夫役の相葉裕樹は弱さと優しさをフル稼働し“2度目の恋”に向き合う男心を繊細に演じる。『レ・ミゼラブル』などの大作で鍛えた伸びのある歌声でも聴かせた。共演者も手練れ揃い。序盤から女子力高めなニュースキャスター役で、キレのある笑いを量産する原田優一。敏腕秘書役の今井朋彦は、その苛立ちが相葉サムへの嫉妬心からなのかも気になるところ。含みを持たせた表情で煙に巻きつつ、春風ひとみ演じる辛口家政婦役とのデュエット『こりゃダメだ』では、リズミカルな歌声を響かせる。また、樹里咲穂演じる専業主婦が早霧テスとの掛け合いで歌う『となりの芝は青い』も共感を呼びそうなナンバーだ。さらに恋の指南役、異国のバレエダンサー役には本業もバレエダンサーの宮尾俊太郎。ダンサーとしての技術や容姿は完璧なのにカタコトという設定がハマり、自他ともに認めるユーモア精神を遺憾なく発揮している。取材・文:石橋法子
2018年05月21日元宝塚歌劇団・雪組トップスター早霧せいなが、退団後初主演そして初の女性役をつとめるミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』の公開稽古が行われた。作品は1981年にブロードウェイで上演され、トニー賞4冠に輝いたミュージカルコメディだ。早霧演じるテスにひと目惚れして、のちに結婚する夫サムを相葉裕樹が、テスの運命を変える男アレクセイを宮尾俊太郎(Kバレエ カンパニー)が演じる。主人公のテスはバリバリのキャリアウーマン。サムと運命的な出会いを果して結婚するが、テスは仕事まっしぐらで早くも離婚危機に陥ってしまう。猪突猛進なテスに振り回される夫。「サムは庶民代表。共感してもらえるんじゃないかな」(相葉)この日披露されたのは3曲。仕事と家庭を両立し女性たちの憧れの的であるテスだが、1曲目の『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』ではケンカ中の夫のサムへの恨みを込め熱唱。勝気なテスに対して、2曲目の楽曲『戻らない時間』ではサムがテスとすれ違う切なさを囁く。対照的なふたりの様子が披露された。3曲目『女だけど男』は、サムの仕事仲間たちが登場。敵対していたテスを受け入れる賑やかな楽曲で、早霧演じるテスは「男には負けない!私は女だけど男!」と男たちの中心に立つ。使用される楽曲は1980年代に発表されたものが中心で、どれも華やか。作詞作曲はジョン・カンダー&フレッド・エッブによるもので、これまでに『シカゴ』『キャバレー』『蜘蛛女のキス』など数多くのミュージカルで耳に残る楽曲を生み出し多くの人を魅了してきた。「楽しいナンバーが多い。全曲堪能できるお客様がうらやましい」(早霧)と歌う姿も楽しそうだ。ダンスシーンも多く「こんなに歌いながら踊るなんて」(宮尾)と本人は驚いた様子だが、“バレエ王子”宮尾の踊りも堪能できる。早霧は宝塚退団後、初めて女性役を演じるが「男でも女でも、自分と違う人であることは同じ」と、性別にこだわらずひとりの人間として役作りに挑む。見どころは「ひとりの男性と出会い、仕事と家庭の両立をはかりながら、どうテスが変わっていくのか」(早霧)。30年近く前の作品だが、仕事に人生を注ぐ女性の増えた現代により強く共感できるパワフルなミュージカルだ。公演は5月19日(土)から27日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、6月1日(金)から10日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアターで上演される。取材・文:河野桃子
2018年05月09日Kバレエカンパニーのプリンシパル、浅川紫織が今年11月の『ロミオとジュリエット』を最後に引退することになり、芸術監督の熊川哲也と浅川による記者会見と、その浅川も主演する今月末の『白鳥の湖』の公開リハーサルが開かれた。【チケット情報はこちら】浅川は引退のタイミングについて「いつ決意した、ということではなく、6年前に大きな怪我をした時から、明日歩けなくなるかもしれない、踊れなくなるかもしれない、という状況でした。カンパニーのプリンシパルとしては、自分だけが歩けなくなるまで踊ればいいという考えにはなれません。責任がある中でこの流れになりました」と語る。生え抜きのプリンシパルの退団に、熊川は「(引退は)ダンサーには必ず訪れる、避けられないことですが、これからさらに成熟して素晴らしい演技が期待できる時期だけに、切ない気持ち、複雑な思いがあります」と悲しみを隠さない。「本人が葛藤して決めたことなので、親心として、11月までの公演を成功させて大きな花束をあげたい」。その熊川から「『白鳥の湖』初演(2003年)の前、ダンサーを求めてイングリッシュ・ナショナル・バレエのスタジオに視察に行き、浅川という、17歳の輝く成熟したダンサーに出会ったことは今も脳裏に焼きついています。容姿、脚、精神など、トップバレリーナに必要不可欠な条件を備えたダンサーだった。バレエは過酷なアートで、崩れた形も魅力的な絵画や彫刻などと違い、美しく夢を与えなければならない。加えてアジア人というハードルもある。それらをいとも簡単に超えたのが浅川。僕にとって誇りであり芸術活動の結晶です。全ての芸術のモデルに当てはまってもおかしくない存在だと思う」と絶賛され、浅川が涙ぐむひとコマも。16年間の在籍での忘れられない瞬間を問われ、「たくさんあるのですが、1番は入団して初めて立った『白鳥の湖』初日の拍手。その場に自分がいるというあの感動を忘れることは一生ありません」と答えた浅川。その思い出の『白鳥の湖』で浅川が主役のオデット/オディールを踊るのも、今月末が最後となる。「オデットとオディールは私が大切に踊ってきた役。この舞台を去る時期に踊れることは幸せです。自分の全てを投じるにふさわしい作品とキャラクターなので、できることをお見せして感動を届けたいと思います」。公開リハーサルでは、オデット役の浅川紫織とジークフリート王子役の宮尾俊太郎、そしてロットバルト役の石橋奨也が、第2幕冒頭を披露。王子とオデットの、驚きと戸惑いに満ちた出会いから、次第に心を通わせていくまでが、しっとりと描かれる。中でも浅川の落ち着いた気品あふれる踊りが印象的。指先から足先まで神経の行き届いたその動きは、残された時間を慈しんでいるようにも見えた。Kバレエカンパニーによる『白鳥の湖』は東京・オーチャードホールで3月21日(水・祝) から25日(日)まで上演。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年03月16日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、谷川俊太郎の『こんにちは』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。■『こんにちは』谷川俊太郎本書は、現在、東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「谷川俊太郎展」の図録的な書籍として刊行されており、谷川俊太郎という詩人の現在を知ることに焦点を当てた展覧会と同様、暮らし周辺の物事から詩人の素顔に迫る内容となっている。谷川俊太郎の詩を読んだことがあっても「谷川さん」についてはほとんど知らない人はとりわけ楽しむことができるはずだ。写真家川島小鳥による谷川さんの撮り下ろし写真、初公開の俳句、谷川さん自ら撮影した愛用する小物の紹介、小山田圭吾(コーネリアス)との対談などで構成され、谷川さんの質問に豪華著名人が答える「3.3の質問」というお楽しみ企画も。もちろん詩も書き下ろしを含む代表詩も収録されている。さらに特典として齋藤陽道が撮り下ろした展覧会会場風景をまとめた小冊子や、レトロなイラスト(見てのお楽しみ)入りのポストカードが挟み込まれるなど、わくわくするような仕掛けが用意されている。展覧会会場グラフィックも担当したグラフィックデザイナー大島依提亜によるブックデザインにも注目である。赤・青・黄の3色展開という遊び心溢れる本づくり。谷川さんからの贈りものとして大事にしたくなるような一冊である。なお、谷川俊太郎展は3月25日まで開催されている。【書籍情報】『こんにちは』著者:谷川俊太郎出版社:ナナロク社ハードカバー/190ページ/194×134mm言語:日本語発刊:2018年1月価格:1,800円【展覧会情報】「谷川俊太郎展 TANIKAWA Shuntaro」会期:2018年1月13日〜3月25日会場:東京オペラシティ アートギャラリー住所:東京都新宿区西新宿3-20-2時間:11:00〜19:00(金・土は20:00まで、いずれも最終入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日入場料:一般1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料
2018年02月22日詩人の書斎やクローゼットを覗いたら、そのペンが紡ぐきらめく言葉の秘密が見つかるかもしれない。なぜなら詩人・谷川俊太郎にとって詩作は暮らしの地続きにあるものだから。その両者の深いつながりを辿る展覧会『谷川俊太郎展』が開催中だ。会場には巨大な柱が林立する。そこには「私は背の低い禿頭の老人です」で始まる詩、「自己紹介」が1行ずつプリントされ、側面にはそれにまつわる私的な品々が展示されている。古いラジオのコレクション、モノクロの家族写真、愛用のTシャツなど、長く暮らしを共にしてきたものからは、どこか作品と通じるモダンな気配が漂ってくるようだ。もう一つの見どころはミュージシャンの小山田圭吾、インターフェイスデザイナー中村勇吾とのコラボレーション。谷川自らが朗読する「かっぱ」ほか3編が言葉、音、映像の三位一体となって空間いっぱいにこだまする。まさに詩を体に浴びる先端芸術。ぜひ体感してみて。東京オペラシティ アートギャラリー東京都新宿区西新宿3‐20‐2東京オペラシティタワー3F開催中~3月25日(日)11:00~19:00(金・土曜~20:00、入場は閉館30分前まで)月曜休(2月12日は開館)、2月11・13日休一般1200円TEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)20行からなる詩「自己紹介」を柱状のインスタレーションに。会場設営中に谷川が即興で書き、自ら貼り付けたメモが。思わずクスリとさせられるウィットはさすが。※『anan』2018年2月14日号より。写真・中島慶子文・松本あかね(by anan編集部)
2018年02月12日