PARCO PRODUCE 2024舞台『オーランド』が、2024年6月から8月に埼玉・東京・愛知・兵庫・福岡で上演される。このたび主演を務める宮沢りえのオフィシャルインタビューが到着した。20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作『オーランド』を、演出家・栗山民也の原案、詩人・岩切正一郎の翻案で舞台化し、現代に蘇らせる本作。主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を探求する物語となっている。本作で宮沢が演じるのは、あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランド。2012年に上演された朗読『宮沢賢治が伝えること』以来、宮沢と栗山は本格的に初タッグを組む。また、オーランドが各時代で巡り合う共演者には、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一が名を連ねた。インタビューでは、今回初参加となる栗山の演出やオーランドの役柄について、そして演劇とは何かなどが語られた。──栗山民也さんの演出作品には、初めてのご出演となります。尊敬している栗山さんと初めてご一緒できること、そして、栗山さんから『オーランド』という作品をご提案いただいたことが嬉しくて、怖さもあったけれど、ここに飛び込んでみようと思いました。栗山さん演出の作品はいくつも拝見していますが、舞台の空間、光、人物のミザンス(配置)と動きなど、そのトータルによって芸術作品を立ち上げていらっしゃることに、いつも感動します。役者仲間で栗山さんの舞台に出演されている皆さんが「また一緒にやりたい」とよく仰っているので、栗山さんの演出は一度経験すると虜になるのでしょうね。ですから今回、この100年近く前に書かれた物語をどのように表現されるのか、また、私たち役者をどのように演出してくださるのかを、とても楽しみにしています。──ヴァージニア・ウルフの小説を岩切正一郎さんが翻案された今回の台本はいかがでしたか。16世紀から20世紀までの約350年を生き続ける人物を描くファンタジーではありますが、台本にはその時代時代が持つメッセージや文化、背景も反映されています。読みながら、それをいとも簡単にふわりふわりと飛躍していく〈オーランド〉を体現するには、どうすれば良いんだろう、きっと莫大な想像力が必要になるだろうなと。そういう想像力を搔き立てるような表現ができるのは舞台ならではですし、それを強く意識した戯曲だと思いました。それに、言葉が美しくて。読んでいると、心地の良い言葉の音とリズムが脳裏に響きました。〈オーランド〉は「《愛》とは、どういうものなのか」ということを深く長く追い求め続けるのですが、その大きなテーマを重々しくなく、身近に感じられるように描かれていることも魅力の一つだと思います。現代に生きる私たちにも響くシーンや台詞がたくさんありますので、楽しみにしていてください。──〈オーランド〉という役の印象、魅力を教えてください。男性と女性という二つのジェンダー(性)を演じることができるのは、役者冥利に尽きると思いました。舞台上で何役も演じ分けるという経験はあまりありませんので、〈オーランド〉というひとりのパーソナリティではありますが、時代をどんどん超越し、そして性別が変わるという役は本当に楽しみで、台本を読みながらイメージを膨らませています。ただ、男性から女性へと変化するときの飛躍力をどのように表現できるか……。舞台で男性を演じるのも、ひとつの作品の中で役が変化するのも初体験ですので、私にとっては未知の世界。ただ古来、日本でも外国でもジェンダーレスな方は多く存在していましたから、そういう歴史上の人物についても振り返ってみようと思っています。──共演者の皆さんの印象をお聞かせください。山崎一さんとは何度も共演を重ねられていますね。一さんは、とてもチャーミングな演劇少年で、穏やかで平和の塊みたいな方。普段は「アホ」「まぬけ」と言い合っているのですが(笑)、本当に劇曲を読み解く力をお持ちで、ここぞというときにはヒントやアドバイスをくださるので頼りにしています!本当に芝居のことを考えて歯に衣着せぬ意見をくださるので、とても有難いですし、刺激になります。河内(大和)さんとはNODA・MAP『MIWA』(2013年)でご一緒していますが、4人芝居の『THE BEE』などにも出演されていて、野田秀樹さんが信頼されている方という印象なので、心強いです。谷田(歩)さんとは大河ドラマ(2011年『江〜姫たちの戦国〜』)でご一緒しましたが、舞台でご一緒するのは初めて。栗山さんが演出された『ロスメルスホルム』(2023年)を拝見しましたが、谷田さんの肉体のパワーと響く声は印象に残りました。KERA CROSS『骨と軽蔑』で共演していた鈴木杏ちゃんが、「野生児で楽しい方だよ!」と仰っていたので楽しみです。ウエンツ(瑛士)さんはバラエティ番組でご一緒した際に、朗らかに明るくトークを引っ張ってくださる聡明な方という印象を持ちました。カメラが回っていないときにもいろいろと気を配ってくださる方ですから心強いですね。皆さんから、心の底からお芝居を大切にされているのが伝わってきて、一緒に創り上げたいという気持ちがより一層強くなりました。もちろん〈オーランド〉を演じる私が飛躍しないと作品としては成立しないのですが。皆さんもいろいろな役柄を担わなきゃいけなくて大変だと思いますが、真摯に挑戦される方ばかりなので安心感があります。──『オーランド』のお稽古に入られる前の意気込みをお聞かせください。時代を超え、そして性別をも超えていくという飛躍力が必要な役を演じることに大きなプレッシャーを感じていますが、栗山さんを信じていますし、不安や怖さはありません。その日その時間その一瞬のお芝居に対して熱意を持っている演劇オタクのような方たちと一緒に創り上げることができるので本当に心強いです。<公演情報>PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーランド』原作:ヴァージニア・ウルフ翻案:岩切正一郎演出:栗山民也出演:宮沢りえ、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一ヴァイオリン演奏:越川歩埼玉公演:2024年6月29日(土)・30日(日) 彩の国さいたま芸術劇場大ホール東京公演:2024年7月5日(金)~28日(日) PARCO劇場愛知公演:2024年8月1日(木)~4日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール兵庫公演:2024年8月8日(木)~11日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール福岡公演:2024年8月16日(金)~18日(日) キャナルシティ劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年04月19日演劇ユニットろりえ(主宰:奥山雄太)主催、『ろりえの復讐』が2024年4月18日 (木) ~2024年4月24日 (水)に新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 演劇ユニットろりえX 演劇ユニットろりえの新作 本公演「ろりえの復讐」の上演がされる。 本作はろりえにとって新宿シアタートップスでの初めての公演となる。 主演は、AKB48の元メンバーで今は女優として活躍し、舞台「十五少女漂流記」や「魔法歌劇 アルマギア〜Episode.0〜」で主演を務めた太田奈緒。お馴染みのレギュラーメンバー、安藤理樹、小見美幸、鈴木研、仲美海、中嶋海央、松原一郎、山岸拓生の出演に加え、劇団かもめんたるやゴツプロ!などに出演し、自身も劇団ハイワイヤを主宰する高畑裕太、現役 のAV 女優として活躍し人気を博す架乃ゆら、七海ティナ、秋元康プロデュースの劇団 4 ドル 50 セントに仲美海と共に所属する宮嶋璃乃、中嶋海央と共に劇団柿喰う客に所属しながら YouTube チャンネル「ほんタメ」MC を勤め、文庫本の帯の推薦文に起用されるなど、演劇のみならず様々な場で活躍している齋藤明里、主宰の奥山とはかねてより交流のある落語家の三遊亭仁馬らが今回、ろりえ初の出演となる。あらすじ“すべての悪いおとなに捧げる青春復讐劇”ナヲは映画を恨んでいた。幼い頃、映画監督だった父親は悪しき【製作委員会】に騙され、潰され、腑抜けとなった。しかし、血なのか、歳を重ねるにつれナヲも映画を好きになり、今では新宿のピンク映画館でアルバイトをしている。そんなナヲの前に、あの悪しき【製作委員会】が姿を表す。ナオはピンク映画を武器に、【製作委員会】への復讐を誓う―――演劇ユニットろりえとは脚本家、演出家、俳優である奥山雄太が主宰を務める演劇ユニット。2007年結成。女の子に対する絶対的な憧れと、男の子であることへの開き直りを、様々な角度から描き出す。あと、たまに切ない。公演概要『ろりえの復讐』公演期間:2024年4月18日 (木) ~2024年4月24日 (水)会場:新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)■出演者太田奈緒安藤理樹(PLAT-formance)小見美幸架乃ゆら齋藤明里(柿喰う客)三遊亭仁馬鈴木研高畑裕太(ハイワイヤ)中嶋海央(柿喰う客)仲美海(劇団 4 ドル 50 セント)七海ティナ松原一郎宮嶋璃乃(劇団4ドル50セント)山岸拓生(拙者ムニエル)■スタッフ舞台監督:岩狹舜・土居歩舞台美術:三井優子音響:田中亮大(Paddy Field)音響操作:深澤大青照明:阿久津未歩(LICHT-ER)衣装:今井由希振付:みづき宣伝美術:安藤理樹宣伝イラスト:あわい制作:横井佑輔(PlayPlan)■公演スケジュール4 月18 日(木) 19:00☆19 日(金) 19:00☆20 日(土)14:00 / 18:30★21 日(日)14:0022 日(月) 19:0023 日(火)14:00★ / 19:0024 日(水)18:00☆限定プレゼント付き18日(水)19:00の回・・・キャスト直筆メッセージシート19日(木)19:00の回・・・フルキャストブロマイド★アフタートークあり客席開場は 30 分前です。■チケット料金前売一般:5,500円当日一般:6,000円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月08日櫻井翔主演の新ドラマ「新空港占拠」の放送が本日スタート。前作に引き続き主題歌を「Snow Man」が担当し、宮本茉由の続投も明らかになった。昨年1月期に放送した「大病院占拠」の続編となる本作は、あれから1年後、今度は「かながわ新空港」を舞台に、再び訪れる武蔵(櫻井さん)の“最悪の1日”が描かれる。今回空港を占拠するのは、動物(獣)の面をかぶった武装集団。第1話のラストの武装集団のメンバーがお面を外すシーンでは、「大病院占拠」で情報分析官として武蔵らと事件に立ち向かったかつての仲間、駿河紗季(蛇)が姿を見せた。寿退社をしたはずの駿河だが…。再登場にあたり、駿河役の宮本茉由は「衝撃のラストから一年…私自身も続きが気になっていたので、駿河を演じられる日々がとても幸せです。撮影では、警察側からとは違う視点で物語が進行していくのでまだまだ不思議な気持ちですが、その感覚を大切にしながら演じていきたいなと思います。次々と明らかになる獣たちの目的や暴かれていく罪、そしてなぜ駿河が獣になったのかにも注目していただけたら嬉しいです」とコメントしている。初回放送ではさらに、主題歌情報も解禁。「新空港占拠」の主題歌は「Snow Man」の「W」。前作に引き続きの起用に、「僭越ながら…“嘘だろ!”です!もちろん、大喜びの」と笑顔でコメント。「『大病院占拠』に引き続き、『W』が今作の主題歌に決定し、再びドラマを盛り上げられれば、とても嬉しく思います。僕らもドラマがどんな展開になるのか、獣たちが誰なのか、そしてどんなタイミングで『W』が流れるのか、毎週楽しみにしています!」とメッセージも寄せた。第2話あらすじあの病院占拠から1年、神奈川県警捜査一課の武蔵に再び“最悪の1日”が訪れた!「かながわ新空港」を、突如、動物(獣)の面をかぶった武装集団が占拠!またもや事件に巻き込まれた武蔵は、さくらら県警の精鋭たちと共に人質救出に動き出す。そんな中、さくらたちは獣の仲間と思われる2人組を確保寸前まで追い詰めるが、2人は殺害されてしまう。更に、蛇の正体は、1年前、共に事件を解決した情報分析官の駿河だった…。再び始まる、命懸けの交渉!武蔵は、ある人質の嘘を暴き、獣の一人の面を剥ぐ!「新空港占拠」は毎週土曜日22時~日本テレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年01月13日女優でモデルの宮本茉由が7日、東京・明治記念館で行われた「オスカープロモーション 2024年新春 晴れ着撮影会」に出席した。晴れ着撮影会は、毎年12月上旬に行われているマスコミ向けイベント。オスカープロモーションがその年と翌年に向けてフレッシュなイチオシのタレントを10人前後選び、晴れ着姿を披露している。この日は宮本のほか、小芝風花、本田望結、ギュナイ滝美、大角ゆき、井本彩花、高橋ひかる、井頭愛海、玉田志織、近藤結良、尾碕真花が参加した。「かすみ草のお花が大好き」だという宮本。自身の着物について「今日はすごく素敵な色のかすみ草が入ったお着物を着させていただきました」とうれしそうに紹介した。また、2023年を振り返り、「自分の役者人生の中で初挑戦となる役をたくさん任せていただいた年になりました」と充実した表情。一方、プライベートでは「“動”か“静”でいうと”静”。静かに一人でいろいろ考えた年だった」といい、「来年はお仕事だけでなく、プライベートでも“動”の年にしたい。いろんなところに行ったり、運転してどこかを訪れたり、アクティブに動く年にしたいなと思います」と意気込んだ。さらに「元々すごくインドアで普段は家から出ないのですが、キャンプをしたり、山登りをしたりしてみたいです」と話しつつ、「まずは高尾山に行ったほうがいい、と山登りの達人みたいな人たちから教えていただいて。おいしいお蕎麦屋さんもあるそうで、『そこでお蕎麦を食べなさい』と言われました(笑)」と茶目っ気たっぷりに明かしていた。
2023年12月08日主演の宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョーらキャスト4名と石井裕也監督が、映画『月』の公開記念舞台挨拶に登壇。実際の障害者殺傷事件をモチーフにしている本作に臨んだ覚悟や、第28回釜山国際映画祭ジソク部門にてワールドプレミア上映された感触などについても語った。10月14日(土)、新宿バルト9の客席は満員。その衝撃的な内容に、映画上映後もその余韻に浸っている様子の観客の前に立った宮沢さんは、「皆さまの映画を観た余韻を打ち消してしまうようで、申し訳ない気持ちもありますが。でも皆さまのとても貴重な時間をつかってこの作品を選んでくださって。本当にありがとうございます」と挨拶。石井監督も「一時は完成および、劇場公開さえ危ぶまれていましたので、今日ここに立っているのが特別な気持ちというか、いつもとは違うしあわせな気持ちと、誇らしい気持ちでいっぱいです」と初日を迎え、晴れやかな顔を見せた。本作は映画『新聞記者』などで知られる映画会社スターサンズの故・河村光庸プロデューサーが生前「もっとも挑戦したかった題材」と情熱を傾けていた1本。石井監督が「やっぱり怖かったですよね。ただ比喩でも誇張でもなく、人類全体の問題と僕は理解したので、これは逃げられないなと思いました」とその覚悟を語ると、重度障害者施設で働く主人公・洋子を演じた宮沢さんも「内容的には賛否両論ある作品になるだろうなと思いましたけど、ここから逃げたくないという気持ちが強く湧いたので参加しました」とコメント。「でも撮影中は河村さんという核がいなくなったので、やはりスタッフは混乱しましたが、その魂を引き継いで、絶対に作品にしたいという不思議な熱気に満ちていて。すごく背中を押されて演じることができたなと思っています」としみじみ。この日のキャスト、監督ともに、ただならぬ覚悟で参加したという熱い思いが口々に語られた。また、実際に完成した作品について宮沢さんは「監督が本当に真剣に向き合ってかかれた台本は、最初にスッと読んだだけですぐに理解できるようなものではなくて。(自身が演じる)洋子が持っている葛藤とか不安とか、そういうものを情緒を乱して演じてほしいと監督から現場では言われていたので、映画を観て、情緒をかき乱して演じた時の、本当にもがいていた自分を思い出しました」とふり返る。主人公・洋子の同僚で、正義感の強いさとくんを演じた磯村さんは「企画書をいただいて。直感的に参加しないと駄目だなという思いはあったんですけど、それだけではやれないというか。覚悟を持つまでに時間がかかりましたし、それだけのエネルギーがある作品でもあり、役柄でもあったので、そこは慎重に監督と話し合いながら決めました」と述懐。さらに完成した映画を観て「現場でつくっていくときには、キャスト陣もスタッフも同じ気持ちを持ちながら。この作品に対して責任を持ってつくったので。それは完成した作品に丁寧に映し出されていたのかなと思います」と語り、「どこか平和ボケしてしまう現代ですが、その平和というのは危険と紙一重なところで生活しているのかなと。そういうことも感じ取れたので……言葉があまり出ないですが、そういう作品になったかなと思います」とかみ締めるようにコメントした。同じく主人公・洋子の同僚で、作家を目指す陽子を演じた二階堂さんは、「わたしは事件が起こった当日のことを覚えていて。企画書をいただいたときに、社会的にも、その事件を受けたわれわれも昇華できていないものを作品にしていいのか、というのは正直すごく考えさせられたんですけど、みんなの関心が徐々に薄れてしまったり、考えるのをやめたりなってしまう時に、わたしたちは当事者として受け止めないといけないのではないかと思い、社会に生きる当事者としてこの作品に参加して考えたいなと思いました」と本作のオファーを受けた時のことをふり返って語る。映画の感想を問われると、「とにかく、いろんな方に観ていただいて、考え続けるしかないなとわたしは思いました」と語った。そして主人公・洋子のことを「師匠」と呼ぶ夫の昌平を演じたオダギリさんは「何より石井さんがこれに向き合ってつくろうという挑戦があるなら、そこにのらないわけにはいかないという気持ちで参加させていただきました」とコメント。映画を鑑賞したときを「観た後に誰かとこの作品について話し合いたいという気持ちになれなくて」と話し、「それだけ感情が先に立つというか。それだけ言語化するのが難しいし、受け止めるのに時間がかかったなという感想でした」と語った。本作は第28回釜山国際映画祭、ジソク部門(Jiseok部門)にてワールドプレミア上映されたばかり。映画祭に参加した石井監督は「いちばん驚いたのが若い女性がかなり反応していたということ。聞くところによると、韓国で#MeToo運動が高まった時に、弱者への目線の向け方が日本とはちょっと違うものがあって。特に障害者問題、福祉問題に対する関心がそもそも強いので、この作品に対してもまっすぐに向き合ってくれたなというのが印象に残りました」とふり返った。それぞれの登壇者たちが、本作に向き合う覚悟をもって、正面からその思いを語り続けたこの日の舞台挨拶。最後に「今日はすごくドキドキしていて。手に汗をかいてしまいました」と切り出した宮沢さんは、「日々生きていく中で、見たくないもの、聞きたくないもの、触れたくないものという箱が世の中にはゴロゴロとあって。そのふたを開けるのは勇気がいることだし、すごくエネルギーがいることだけど、そのふたを開けて向き合った時に、それはけっしてポジティブなものではないかもしれないですが、そういう中から考えるきっかけ、そのことについて話し合えるきっかけになるような映画であってほしいです」とコメント。「皆さんの記憶にべったりとこびりつく作品として広がってほしいなと思います」と期待を込めてメッセージを送る。そして石井監督も「とにかく皆さんの覚悟が違う」と切り出し、「出演者の覚悟、スタッフもひとりひとり、真摯にこの作品とテーマに向き合ってつくりあげた作品なので、熱気が違います。まったく誰も手を出してないところに踏み込んだので、新しい映画になったと自負しています。賛否いろんな意見が出てしかるべきですし、そうなってほしいんですけど、ものすごく強い、強烈な表現ができたとかみ締めております」と改めて語っていた。『月』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年10月15日映画『月』(10月13日公開)の公開記念舞台挨拶が14日に都内で行われ、宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョー、石井裕也監督が登場した。同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった元・有名作家・堂島洋子(宮沢)は、彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年・さとくん(磯村勇斗)、そして入所者“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。○映画『月』、韓国での反応に驚きも本作は映画『新聞記者』などで知られる映画会社スターサンズの故・河村光庸プロデューサーが生前「もっとも挑戦したかった題材」と情熱を傾けていた1本。石井監督が「やっぱり怖かったですよね。ただ比喩でも誇張でもなく、人類全体の問題と僕は理解したので、これは逃げられないなと思いました」とその覚悟を語ると、重度障害者施設で働く主人公・洋子を演じた宮沢も「内容的には賛否両論ある作品になるだろうなと思いましたけど、ここから逃げたくないという気持ちが強く湧いたので参加しました。でも撮影中は河村さんという核がいなくなったので、やはりスタッフは混乱しましたが、その魂を引き継いで、絶対に作品にしたいという不思議な熱気に満ちていて。すごく背中を押されて演じることができたなと思っています」としみじみ。この日のキャスト、監督ともに、ただならぬ覚悟で参加したという熱い思いが口々に語られた。主人公・洋子の同僚で、正義感の強いさとくんを演じた磯村は「企画書をいただいて。直感的に参加しないと駄目だなという思いはあったんですけど、それだけではやれないというか。覚悟を持つまでに時間がかかりましたし、それだけのエネルギーがある作品でもあり、役柄でもあったので、そこは慎重に監督と話し合いながら決めました」と述懐。さらに完成した映画を観て「現場でつくっていくときには、キャスト陣もスタッフも同じ気持ちを持ちながら。この作品に対して責任を持ってつくったので。それは完成した作品に丁寧に映し出されていたのかなと思います。どこか平和ボケしてしまう現代ですが、その平和というのは危険と紙一重なところで生活しているのかなと。そういうことも感じ取れたので……言葉があまり出ないですが、そういう作品になったかなと思います」とコメントした。本作は第28回釜山国際映画祭、ジソク部門(Jiseok 部門)にてワールドプレミア上映されたばかり。映画祭に参加した石井監督は「いちばん驚いたのが若い女性がかなり反応していたということ。聞くところによると、韓国で#MeToo運動が高まった時に、弱者への目線の向け方が日本とはちょっと違うものがあって。特に障害者問題、福祉問題に対する関心がそもそも強いので、この作品に対してもまっすぐに向き合ってくれたなというのが印象に残りました」と振り返った。最後に「今日はすごくドキドキしていて。手に汗をかいてしまいました」と切り出した宮沢が、「日々生きていく中で、見たくないもの、聞きたくないもの、触れたくないものという箱が世の中にはゴロゴロとあって。そのふたを開けるのは勇気がいることだし、すごくエネルギーがいることだけど、そのふたを開けて向き合った時に、それはけっしてポジティブなものではないかもしれないですが、そういう中から考えるきっかけ、そのことについて話し合えるきっかけになるような映画であってほしいですし、皆さんの記憶にべったりとこびりつく作品として広がってほしいなと思います」とメッセージ。そして石井監督も「とにかく皆さんの覚悟が違うので、こんな重苦しい舞台挨拶というのは初めてですし。それは観ていただければ一目瞭然だと思います。出演者の覚悟、スタッフもひとりひとり、真摯にこの作品とテーマに向き合ってつくりあげた作品なので、熱気が違います。まったく誰も手を出してないところに踏み込んだので、新しい映画になったと自負しています。賛否いろんな意見が出てしかるべきですし、そうなってほしいんですけど、ものすごく強い、強烈な表現ができたとかみ締めております。何か感じるところがあれば、友人、知人に薦めていただけたら」と観客に呼びかけた。
2023年10月15日宮沢りえら、女優7名が出演するKERA CROSS 第五弾『骨と軽蔑』 が上演されることが28日、明らかになった。KERA CROSSは、劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲の中から選りすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創りあげる連続上演シリーズで、2019年の第一弾『フローズン・ビーチ』(演出:鈴木裕美)、2020年の第二弾『グッドバイ』(演出:生瀬勝久)、2021年4〜5月の第三弾『カメレオンズ・リップ』(演出:河原雅彦)、2021年12月〜2022年2月の第四弾『SLAPSTICKS』(演出:三浦直之)と、上演を重ねてきた。過去4作品とは異なり、シリーズラストとなる今回は“書き下ろしの新作”をケラリーノ・サンドロヴィッチ自ら演出し、宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子と女優7名の豪華キャストで上演する。公演は東京・日比谷・シアタークリエにて2024年2月23日〜3月23日。○ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント女優のみが出演する舞台を書いて演出するのは、記憶が正しければ、これが3作目、23年ぶりのことだ。女優4人と創った一作目も、女優21人と作った二作目も、独自の香りを放つ特別な作品となった。今の時代、俳優は俳優であって、男優も女優もないと言う向きもあろうが、特別なものは特別なのだから仕方がない。ご期待頂きたい。
2023年09月28日宮沢りえ主演映画『月』の新たな場面写真が公開された。原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸による『月』。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込むことに小説という形で挑戦した本作を、石井裕也が映画化。主演する宮沢のほか、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった俳優陣が揃った。今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢をはじめとしたキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢りえ)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリジョー)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂ふみ)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村勇斗)など、それぞれの思いが交錯する瞬間が写し出されている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の二人(宮沢・二階堂)がお互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られている。中でも注目したいのが、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う二人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を感じさせる印象的な1枚となっている。<作品情報>『月』10月13日(金) 公開原作:辺見庸『月』(角川文庫刊)監督・脚本:石井裕也音楽:岩代太郎■キャスト宮沢りえ磯村勇斗⻑井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子 / 高畑淳子二階堂ふみ / オダギリジョー公式HP:
2023年08月23日女優の宮沢りえが主演を務める映画『月』(10月13日公開)の場面写真が23日、公開された。○■宮沢りえ主演『月』場面写真7点公開同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった元・有名作家・堂島洋子(宮沢)は、彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年・さとくん(磯村勇斗)、そして入所者“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。今回公開されたのは、宮沢演じる主人公・洋子をはじめ、オダギリ、二階堂、磯村演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢)を収めた1枚や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリ)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。また、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢・二階堂)が互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られているほか、夫婦である洋子と昌平が抱き合うカットは、希望と絶望の間で抱きしめ合う姿から、生きることへの希望と愛を感じさせる1枚に仕上がっている。
2023年08月23日宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督による映画『月』から、登場人物たちのキャラクターがうかがえ、壮大なドラマを予感させる場面写真が解禁された。今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢さんをはじめ、オダギリジョー、二階堂ふみ、磯村勇斗が演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢さん)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリさん)。不穏さを漂わせる陽子(二階堂さん)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村さん)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢さん・二階堂さん)がお互いの悩みを明かす場面。また、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンも。中でも注目は、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う2人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を想起させる印象的な1枚に仕上がっている。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年08月23日実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の小説を宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督で映画化した『月』。この度、特報映像と4種のティザービジュアルとともに、宮沢さん、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみのコメントが到着した。今回解禁した特報映像は、穏やかなメロディーと共に重度障がい者施設の日常から始まる。働き始めたばかりで真摯に仕事と向き合う洋子(宮沢りえ)、慣れた手つきで髪を結う陽子(二階堂ふみ)、入居者と心通わせるさとくん(磯村勇斗)が映し出される。だが、「俺今夜さ、この国の平和のためにさ、障害者たちを殺すよ」とのセリフとともに映像は一変、人を傷つけることに対して否定する洋子に「人ってなんですか?」と問い正す、さとくん…。そしてついに、その日を迎えることになる…。主人公・洋子を演じる宮沢さんの鬼気迫る表情、洋子を支える夫を演じるオダギリさんの包容力とどことなく漂う諦め。施設で働く洋子の同僚を演じる二階堂さんは自我とプライドと闘い、そして“命”を裁こうとする“さとくん”に挑む磯村さん。本作は、「狂気」とひと言で裁くことのできない問いを突きつける。解禁されたティザービジュアルでは、登場人物1人1人の思いと倫理が交錯する一瞬の表情を捉えたものとなった。キャストコメント宮沢りえ私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある「何か」を掴みに行きたいです。磯村勇斗撮影期間中、「人」とは何か。「生きる」とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています。二階堂ふみこの作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました。オダギリジョー人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年07月21日俳優の宮沢りえが主演を務める映画『月』(10月13日公開)の特報映像&ティザービジュアルが21日、公開された。同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)、そして入所者、“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、「語られたくない事実」の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。この問題作を映画化したのは、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』など、常に新しい境地へ果敢に挑み続ける映画監督、石井裕也。十代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成して臨んだ。特報映像は、穏やかなメロディーと共に重度障害者施設の日常から始まる。働き始めたばかりで真摯に仕事と向き合う洋子(宮沢りえ)、慣れた手つきで髪を結う陽子(二階堂ふみ)、入居者と心通わせるさとくん(磯村勇斗)が映し出される。だが「俺今夜さ、この国の平和のためにさ、障害者たちを殺すよ」映像は一変し、人を傷つけることを否定する洋子に、さとくんは「人ってなんですか?」と問いかける。ティザービジュアルでは、主人公・洋子を演じる宮沢の鬼気迫る表情、洋子を支える夫を演じるオダギリの包容力とどことなく漂う諦め、施設の同僚役の二階堂は自我とプライドと闘い、そして「命」を裁こうとする“さとくん”を演じる磯村の「狂気」と一言で裁くことのできない問いといった、一人一人の想いと倫理が交錯する一瞬の表情を捉えている。○宮沢りえ コメント私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある「何か」を掴みに行きたいです。○磯村勇斗 コメント撮影期間中、「人」とは何か。「生きる」とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています。○二階堂ふみ コメントこの作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました。○オダギリジョー コメント人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ。(C)2023『月』製作委員会
2023年07月21日黒澤明監督の傑作『生きる』を世界初のミュージカル化。18年の初演、20年の再演に続き、3度目の上演が決定した。そこで演出を手がける宮本亞門に、これまでの創作の日々を振り返るとともに、再々演にかける想いを語ってもらった。過去二度の公演には、コロナ禍前とその渦中という違いがあるが、宮本にとってはさらに大きな変化が自身を襲っている。「主人公の渡辺勘治は胃がんになったことで必死に生き直すわけですが、初演の時の僕はがんの経験なんてなかったわけです。そんな人にどんな言葉をかけたらいいかもわからないし、難しいなぁと。でもおかげで僕、2019年にがんになったんですよ(笑)。自分では“命の勲章”と言っていますが、がんサバイバーとして再演が出来た。それはなんと言うか貴重な体験でした」その理由を訊ねると、自身ががんになったニュースをテレビで見ながら、こんなことを思ったそう。「僕のこれまでについて、みんなが勝手にしゃべっているわけですよ。俯瞰でそんな自分のことを見る機会、こんな体験なかないですからね!チャップリンの有名な言葉にもあるように、『クローズアップで見ると悲劇だが、ロングショットで見ると喜劇だ』のようでした。つまり渡辺勘治のように自分自身のがんについては、もっと混乱したり、苛立ったり、喜怒哀楽を全部出してもいいんじゃないか。それは再演からの変化ですね」そして再々演。3年前とは世の中がまた変化している。「やっぱりパンデミックを経て、多くの人がいろんなことを考えたと思うんです。これから生きていく上でなにを大切にしていくんですか?とか。そんなことを感じてもらえる作品だと思いますし、タイミング的にも最良の作品ではないかと思っていて。もし出来たらお父さんやご家族など、誰かと一緒に観に来てもらえたら嬉しいですね。普段の会話ではしづらいようなことも、これを観た後で、少しずつ大切なことが話せるように変わっていくと思います」主人公の渡辺勘治を演じるのは、もちろん市村正親と鹿賀丈史。だがそれ以外のメインキャストは、再演からほぼ一新されている。「これはとても楽しみですね。それぞれ掛け合いも変わるでしょうから。また市村さんと鹿賀さんの役作りの方向性がまったく違いますし、毎回おふたりとももっと深く、もっと探りたいと、貪欲なまでの探求心で臨まれている。今回もそれぞれまったく違う渡辺勘治を見せてくださると思いますよ」取材・文:野上瑠美子■公演情報Daiwa House presents ミュージカル『生きる』2023年9月7日(木)~9月24日(日)会場:新国立劇場 中劇場
2023年06月26日9月14日(木) に東京・新宿文化センター大ホール、9月23日(土・祝) に岩手・久慈市アンバーホールで開催される『あまちゃん10周年スペシャルコンサート』に、宮本信子が出演することが発表された。4月からスタートした再放送で、改めて注目を集めているNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。本公演では、印象的なオープニングテーマをはじめ、今も心に残る劇伴の作曲を担当した大友良英が、当時とほぼ同じメンバーの「大友良英 スペシャルビッグバンド」を率いて登場。ドラマを彩った名曲の数々を披露する。また、ヒロインを演じたのんも出演し、当時の制作エピソードや自身の代表作となった『あまちゃん』への想い、今でも第二のふるさととして交流を続けている舞台となった東北への想いを語る。さらに、のん、大友良英、Sachiko M のユニット「のんとも。M」での楽曲も披露する。ドラマでヒロインであるアキの祖母・夏を演じた宮本はスペシャルゲストとして登場し、のん、大友とともにドラマ撮影当時のエピソードや制作秘話を語る予定。なお、のんと宮本が共演するのは『あまちゃん』以来約10年ぶりとなる。<公演情報>『あまちゃん10周年スペシャルコンサート』【出演】・大友良英スペシャルビッグバンドメンバー:大友良英(g)、江藤直子(p)、近藤達郎(key ハモニカ)、齋藤 寛(fl)、井上梨江(cl)、鈴木広志(sax)、江川良子(sax)、東涼太(sax)、佐藤秀徳(tp)、今込治(tb)、木村仁哉(tuba)、大口俊輔(acc)、かわいしのぶ(b)、小林武文(ds)、イトケン(ds)、相川瞳(perc)、上原なな江(perc)、Sachiko M(sinewaves)・のん・宮本信子【東京公演】9月14日(木) 新宿文化センター 大ホール開場18:00 / 開演19:00チケット料金:全席指定8,000円(税込)【岩手公演】9月23日(土・祝) 久慈市文化会館 アンバーホール 大ホール開場14:00 / 開演15:00チケット料金:全席指定6,500円(税込)【注意事項】※未就学児童入場不可。小学生以上はチケットが必要です。※やむを得ない事情により出演者や曲目が変更になる場合がございます。チケット情報はこちら:
2023年06月02日大阪国際大学(大阪府守口市、学長:宮本郁夫)国際教養学部 国際観光学科 久保 由加里教授のゼミ生がおこなっている地域活動「鹿野ちゃれっじ」*が、深澤義彦鳥取市長から感謝状を受領したことについて、宮本学長へ学生たちがご報告しました。学生たちは、様々な人たちとの協働・共創を通じて成長したこと、また、困難なことや壁を乗り越えて得た達成感などについてご報告しました。和やかな雰囲気のなか、宮本学長からお褒めの言葉と今後の激励やアドバイスをいただきました。報告者学 生:国際観光学科高場 未湧さん、前 穂乃実さん、鶴岡 えみりさん指導教員:国際観光学科久保 由加里 教授報 告 日:4月20日【感謝状の受領経緯】8年前から鳥取県鹿野町のいんしゅう鹿野まちづくり協議会や住民の皆さまと共に、耕作放棄地を果樹の里山にデザインする活動を展開しています。その一つとしてフットパスをして採集した草花を入れたハーバリウムを作成し、同町のイベントと大学内で販売し大変好評でした。売上金は全て鳥取市の生物多様性の保全のために鳥取市に寄付し、鳥取市長から感謝状をいただきました*「鹿野ちゃれっじ」とは鳥取市鹿野町の地域資源を活かした観光交流事業のことです。国際教養学部国際観光学科久保由加里教授ゼミ生は、鹿野町の強みの1つである、「農」をテーマに地域協働活動を行っています。耕作放棄地を果樹の里山に創り上げる活動に参画して8年目を迎えました。この活動は鳥取県主催令和2年度「令和新時代創造県民運動表彰」において最優秀賞を受賞しました。【報告した学生の感想】高場 未湧さん今回、鳥取市長から感謝状を受領したことを宮本学長へご報告させていただきました。初めて宮本学長とお会いして緊張しましたが、緊張を和らげてくださり、長年続けてきた鹿野ちゃれっじの活動についてお話することができました。私たちにお褒めの言葉や今後もこの活動に誇りを持って続けてほしいとの激励の言葉をいただきました。宮本学長から頂いた言葉を胸に、引き続き、地域の方とともに鹿野町を盛り上げていきたいです。前 穂乃実さん鳥取市長から感謝状を受領したことを、直接宮本学長にご報告することができ、一層この賞の重みを実感することができました。昨年、私たちが取り組んできたイベントなどについてもお話を聞いてくださいました。宮本学長からいただいた言葉を大切にし、今年は昨年以上の成果を出せるよう一生懸命取り組んでいきます。鶴岡 えみりさん鳥取市長から感謝状を受領したことを、宮本学長にご報告でき嬉しく思います。今後の活動に対する激励のお言葉をいただき、より一層鹿野ちゃれっじの活動に励もうと思いました。鹿野ちゃれっじでは、実際に地域社会と関わって様々な経験を積むことができます。さらに学びを深めるにはどうすればいいか、今まで以上に考えて活動していきたいです。初心を思い返すことのできた報告会でした。【関連】鳥取市長から感謝状を受領―「鹿野ちゃれっじ」のSDGsの取り組み― 大阪国際大学 大阪国際大学短期大学部 【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部 地域協働センター 住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6902-0617(直)FAX: 06-6902-0619Mail: collabo@oiu.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月12日大人のカジュアルコーデで大注目のともさかりえさん。40代とは思えない美脚のデニムミニスカ姿を、自身のInstagramに投稿しました。変らぬスタイルに羨望の眼差し この投稿をInstagramで見る rie_tomosaka_official(@rie_tomosaka_official)がシェアした投稿 ともさかさんは「WBC決勝前の大谷選手の言葉がカッコ良すぎて、何回も見てしまう」と、大谷選手の言葉に感動したというコメントを添えながら、自身のコーデをくわしく解説。チラッとロゴTをのぞかせるウエスタンシャツや、デニムのミニスカコーデに光る美脚が素敵で、目が釘づけになります!この投稿に、同年代フォロワーから「ミニが似合いすぎる♡」「同い年とは思えない」「体型あこがれる」「なんですか!!このスタイルの良さ!!」の声が。また、「こんなお洋服なら、靴は何を履きますか??」というコメントには、「この時は白のスニーカーでした。夏はビーサンもいいですね」と丁寧に返していて、ともさかさんの人柄があふれています。これからも、ともさかさんの魅力的な投稿から目が離せません!あわせて読みたい🌈「美人姉妹」「似てる」有村藍里さん、有村架純さんの2ショットに大反響
2023年04月19日「りえさんの娘さんも、もう中学生。最近は手がかからなくなって、子育てがすごく楽になったそう。りえさんを気遣ってもくれるようで、今年は50歳の誕生日ということで、家族3人で過ごす時間とは別に、夫婦2人だけで過ごす時間を、娘さんが“プレゼント”してくれたようです」(舞台関係者)4月6日が誕生日だった宮沢りえ(50)。11歳のモデルデビューから39年、“知命”の年を迎えた。私生活では、’18年に森田剛(44)と再婚。本誌は、2人の熱いデート現場を何度かキャッチしてきた。結婚前の’17年にはゴルフ練習場でキスする2人を目撃。結婚後の’21年には手をつないで原宿の大通りを歩く2人を目撃している。前出の舞台関係者によると、「結婚生活が5年を超えたいまも、2人のラブラブぶりは相変わらず。舞台終了後の楽屋で“お疲れ〜”と自然にハグをしていたり。人前であってもまったく気にしていない様子です。森田さんは照れ屋ですし、仕事仲間には頼りにされている存在ですが、りえさんには甘えている印象ですね」森田が’21年11月にV6解散とともにジャニーズ事務所を退所して以降は、夫婦で新事務所を立ち上げ、公私でともに過ごすように。りえは“操縦上手”のようだ。「最近でも、自分はアナログだからとSNSに前向きでない森田さんに、『意外と向いてるよ』と裏でりえさんが勧めているとか。ソフトにお尻をたたいている姉さん女房ぶりだそうです」(芸能関係者)円満な関係は“夫婦のルール”があるからこそ続いているという。「お互いの仕事のオファーを相談することはもうお約束。台本を読み合い、意見をきちんと言ってやるやらないを判断をする方法は以前から変わっていません」(前出・舞台関係者)“ルール”は仕事場だけでなく、自宅でも……。「部屋着をペアルックにすることもあるそうですよ。りえさんは舞台のスタッフTシャツをもらうと、森田さんの分まで持ち帰って、それをおそろいで着ているといいます。森田さんはりえさんの言うことはなんでも聞くそうですから(笑)」(前出・舞台関係者)森田はりえのために奮闘していることもあるようだ。「ふだんの食事はりえさんが作るのですが、たまに“特別な日”に森田さんが手料理をふるまってくれるといいます。独身時代はまったく料理をしなかったそうですが“彼女のためなら”と料理修業中の様子です」(前出・舞台関係者)前夫との間に生まれた13歳の一人娘と森田の関係も良好だ。「去年のりえさんの誕生日には、森田さんと娘さんの2人で協力して誕生日ケーキを手作りしてお祝いしてくれたといいます。『おいしかったし、うれしかった!』とりえさんは感激していました」(前出・舞台関係者)50歳を迎えるに当たって、りえはこんなふうに語っている。《私が10代、20代の頃に憧れた大人達のように、年を重ねるって楽しそうだなぁと思ってもらえるようになりたいですね》(『ELLEJapan』’23年3月号)ペアルックを着るりえの自宅には、らんまんな“愛の花”が咲き続けるーー。
2023年04月13日鬼の仮面をつけた武装集団と警察&病院関係者のバトルが話題のドラマ『大病院占拠』。宮本茉由さんは、情報分析官・駿河紗季を演じている。「一聞かれたら、一瞬にして千の情報を調べる。そんな速さでリサーチできる駿河さんは、冷静沈着で仕事のデキるキャラクター。なので、指令本部で情報を伝える時は、台詞に抑揚をつけず、なるべく感情を出さないように気をつけています。それと、姿勢はとても意識していますね。『よーい!』と声が掛かったら、一回肩を回して、胸をできるだけ開くようにしているんです。そうしたビジュアルからも、キャラクターが伝わったら嬉しいです。駿河さんには、仕事オタクな一面もあって、『事件キターーーッ!!』じゃないですが、メガネの奥の瞳がキラッと光るみたいなところを出せたら面白いかなと。彼女なりの楽しさや面白さを感じているからこそ、仕事に燃えられるはず。その上で、ハッカーではなく警察の分析官という仕事を選んだということは、きちんと正義感も持ち合わせていると思います」捜査や交渉の要である刑事・武蔵三郎を演じるのは、櫻井翔さん。「武蔵さんは難しい台詞が多いですし、鬼との掛け合いが10ページくらい続くシーンもあるんです。でも、休憩中の櫻井さんは輪の中心にいて自ら話題を振り、気さくに話してくださいます。一体いつ、あの膨大な台詞を覚えていらっしゃるのか…。1テイクでOKを出す、完璧な櫻井さんのお芝居を台無しにできないという団結力と、この作品のストーリーそのもののような、いい緊張感が現場に生まれていますね」指令室のメンバーとは、食の話題で盛り上がっているそう。「管理官役のソニンさんは、体によいごはんやお菓子がお好きで、現場によく持ってきてくださいます。みんなで、おいしいラーメン屋さんのお店情報も交換しました。私が“二郎系”や“家系”が好きと話したら、ものすごく驚かれましたね(笑)」次々と鬼の正体が明らかとなり、ストーリーも中盤に差し掛かった。今後の展開が気になる!「すごくネタバレしたいです~(笑)。ひとつ言えることは、鬼の仮面が外れてから、一人ひとりの壮絶な人生がフォーカスされ、物語の深みが増していきます。ずっと指令本部の中でパソコンを叩き続けた私たちとしては、外に出たいとお願いしているので、外で銃を構えることがあるかも!?…と期待を込めてお伝えしておきます(笑)」『大病院占拠』日本が誇る大病院が鬼の仮面をつけた謎の武装集団に占拠される。ネットの生配信で日本中が注目する中、敏腕捜査官たちが立ち向かう。日本テレビ系にて毎週土曜22時より放送中。TVerで最新話、Huluで過去全話配信中。みやもと・まゆ1995年5月9日生まれ、秋田県出身。2016年、第1回「ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞受賞。『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』で映画初出演にして初主演。出演作に『ボイスII 110緊急指令室』など。ワンピース¥33,000パンツ¥31,900(共にkotohayokozawa/STUDIOUS カスタマーサポート TEL:03・6712・5980)イヤリング¥39,600ピアスチャーム¥28,600(共にアガット/エーアンドエスカスタマーサポート TEL:0800・500・5000)※『anan』2023年3月1日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・後藤仁子ヘア&メイク・石川美幸(B.I.G.S)インタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年02月26日宮本浩次が、名曲カバーを中心としたスペシャルなコンサート『ロマンスの夜』を1月16日(月) に東京・東京ガーデンシアターで開催。そのオフィシャルレポートが到着した。『ロマンスの夜』は、当初2022年11月から12月に東京と神戸の2会場4公演で予定されていたが、東京2公演が宮本の体調不良により延期となり、神戸公演終了後に代替公演として東京ガーデンシアターで実施された。2019年にソロ活動を本格スタートしてから丸4年。コロナ禍で一度はツアー全公演中止を余儀なくされながらも、2021年10月から2022年6月には『日本全国縦横無尽』と題した47都道府県ツアーが行われた。一方、2020年秋にリリースしたカバーアルバム『ROMANCE』はヒットを記録。昭和歌謡の名曲を女性の歌に限定してカバーするという試みは、ロックバンドのフロントマンとしての顔とは別の表情を世間に知らしめ、第71回芸術選奨 文部科学大臣賞 大衆芸能部門を受賞した。本コンサートはこの『ROMANCE』の延長線上にあり、「『ロマンスの夜』の招待状として制作した」と本人が語るカバーミニアルバム『秋の日に』も昨秋発売されている。暗闇の中、旅を想起させる駅の雑踏のような音で開演。下手から小林武史(key)、名越由貴夫(G)、須藤優(B)、玉田豊夢(Ds)の4人に続いて宮本が登場する。大きな歓声を禁じられた客席から熱い拍手がわき起こる中、歩きながら頭を下げ、1曲目は「ジョニィへの伝言」。『ROMANCE』に収録された1970年代のヒット曲だ。歌いだしの1音目、宮本がやわらかく水分を含んだ歌声を発したとたんに、主人公の女性その人の声を聞いているような感覚に陥る。アンティーク感のある白い部屋のセット。全身黒で揃えたシックな5人。趣向を凝らしたオープニングから、小気味よい場面転換を経て2時間余、23曲。迫真の歌と分厚い演奏で観客を魅了した一夜となった。「ジョニィへの伝言」から中島みゆき作詞作曲「春なのに」、松任谷由実作詞作曲「まちぶせ」と一気に3曲を歌い、「エブリバディ、今日はようこそ」と挨拶後、「会場に入った時からほんとに嬉しくて……」。ソロ活動の一つの夢だったカバーコンサート、その東京の夜を待ち望んでいたことを隠さず吐露するのが宮本らしい。椅子に座ってギターの弾き語りで始まる宇多田ヒカルの「First Love」では、終盤気持ちが高まって立ち上がり、右手でマイクを、左手でギターを掴んで熱唱。ジャジーな「September」では思わず踊り出したくなるようなスイングする演奏に会場がグッと熱くなり、宮本自身も解放されていく。やがて手拍子をしはじめた客席が、一変「化粧」で静まり返ったのは、涙をこらえて心で泣いているかのような歌唱だったから。この緩急、女性の心情の様々な機微を、小林武史のエレガントなピアノが繋いでいく。玉田豊夢のドラムの繊細さと大胆さ、名越由貴夫のテクニカルなギターは愛情にあふれ、47都道府県を一緒にまわった信頼関係をうかがわせる。須藤優のはつらつとしたプレイもハマっていてバンドの一体感は揺らぐことがない。ダンサーふたりを従え披露した「飾りじゃないのよ 涙は」第2部ではセットがシンプルに変わり、シアトリカルな照明が映えるステージに。客席が待ってましたとばかりに大きく拍手したのは「翳りゆく部屋」だった。2008年、エレファントカシマシのアルバムに収録された初のカバー曲。歌い終えると会場は、感嘆のため息と余韻に包まれていた。「異邦人」ではすっかりロックのライブの様相に。ステージの端から端まで何度も往復し、客席を指さし、語りかけ、シャウトする。アウトロの演奏陣の大セッションは鳥肌ものだ。そこから「ロマンス」「DESIRE -情熱-」と派手派手の照明でハードに決めていく。客席は総立ち、大きな手拍子。宮本は高揚し、シャツをはだけてボタンをバリバリと飛ばす。シャウトはやはりこの人の真骨頂だ。驚いたのは「飾りじゃないのよ 涙は」で、神戸公演では見られなかった、女性ダンサーふたりが参加。白シャツに黒スーツ、音に合わせて激しくクールなコンテンポラリーダンスを繰り広げる。圧巻だったのは曲の終盤で2人が退場する場面。左右に分かれ、1人は下手に、1人は上手に、真っすぐ進行方向を見つめ胸を張って悠々と去っていく。宮本は、ふたりをたたえるように両手を広げる。まるで、今夜披露した歌の主人公たち全員をたたえているかのような粋な演出だった。アンコールでは「恋人がサンタクロース」の歌詞を忘れ、途中で演奏を止めるハプニングが。「完全に歌詞を忘れてしまいました」「さすが俺」と言いながら、観客が口々に歌詞を教えてくれるのを制して「みんなバラバラですね」と毒づく。「歌詞見ちゃおうかなー」とお茶目な顔を見せ、「ごめんなさい」とやり直し。これも宮本らしさで、ますますアットホームな空間ごとラストに向かっていく。気付けば黒いスキニーパンツの膝が白い。全身全霊で歌い、何度も空を仰ぎ、何度もうずくまり、何度も膝をついたから。鳴りやまない拍手に迎えられたダブルアンコールでは、この日唯一のオリジナル曲「冬の花」。魂ごと迫ってくるような歌唱に大きな拍手がわき起こる。やはりオリジナル曲は別格だ。縦横無尽ツアーのハイライトだった赤い花びらが舞う演出もファンを喜ばせた。メンバー紹介では、名越を「ギター名人」、玉田を「日本代表」、須藤を「スーパーべーシスト」、小林を「頼りになる男、司令塔」とコールし、「そしてガーデンシアターのエブリバディ!」に続けて二重丸ならぬ「ゴジュウマル!」と叫ぶ。最後の最後は沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」。幼少のころからファンだったジュリーの曲、この日唯一の男性曲カバーだ。ダンディにちなんで律儀にジャケットを着、粋な大人の男と少年時代の宮本が邂逅する。この1曲だけでも今日来た甲斐があると思わせるほど本領発揮のパフォーマンスだった。「これで終わりかい?終わりでーす!」。もっと歌いたいと言わんばかりに、まだ帰りたくない子どものように叫ぶ。小林とハグし、須藤と握手し、玉田、名越とハグした後、5人横並びで手をつなぐ、おなじみストーンズ挨拶で締める。退場するかと思うと、さっきしそびれた須藤とニコニコしながらハグ。律儀な宮本らしさ全開、満面の笑みでの終幕だった。撮影:岡田貴之<公演情報>宮本浩次『ロマンスの夜』1月16日(月) 東京・東京ガーデンシアターセットリストM1. ジョニィへの伝言M2. 春なのにM3. まちぶせM4. First LoveM5. 赤いスイートピーM6. SEPTEMBERM7. 白いパラソルM8. 化粧M9. あばよM10. 喝采M11. 二人でお酒をM12. 翳りゆく部屋M13. 愛の戯れM14. 異邦人M15. ロマンスM16. DESIRE -情熱-M17. 飾りじゃないのよ 涙はM18. あなたM19. 恋におちて -Fall in love-M20. 恋人がサンタクロースM21. 木綿のハンカチーフM22. 冬の花M23. カサブランカ・ダンディ※本公演の模様を1月19日(木) 23:59まで配信中。詳細は特設サイトをご確認ください。<リリース情報>宮本浩次 カバーアルバム『秋の日に』Now On Sale宮本浩次『秋の日に』ジャケット ※画像は初回限定盤●初回限定盤(CD+2CD):4,180円(税込)●通常盤(CD Only):1,980円(税込)【CD収録内容】※全形態共通1. あばよ作詞:中島みゆき作曲:中島みゆき2. 飾りじゃないのよ 涙は作詞:井上陽水作曲:井上陽水3. まちぶせ作詞:荒井由実作曲:荒井由実4. 愛の戯れ作詞:橋本淳作曲:筒美京平5. DESIRE -情熱-作詞:阿木燿子作曲:鈴木キサブロー6. 恋におちて -Fall in love-作詞:湯川れい子作曲:小林明子全曲プロデュース・アレンジ:小林武史【初回限定盤 収録内容】『TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽』at 川口総合文化センター リリア メインホール 2021.10.20をフル音源収録宮本浩次映像作品『縦横無尽完結編 on birthday』Now On Sale宮本浩次『縦横無尽完結編 on birthday』ジャケット●DVD:8,800円(税込)●Blu-ray:9,900円(税込)※「宮本浩次 縦横無尽完結編 on birthday」60pフォトブック※スリーブケース仕様【収録内容】『縦横無尽完結編 on birthday』本編「Documentary of TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」「Memories of TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」『秋の日に』『縦横無尽完結編 on birthday』スペシャルサイト:エレファントカシマシ ニューシングル『yes. I. do』3月8日(水) リリース●初回限定新春盤(CD+Blu-ray):6,050円(税込)●初回限定野音盤(CD+Blu-ray):6,050円(税込)●通常盤(CD):1,100円(税込)【CD収録内容】※全形態共通・「yes. I. do」(※映画『シャイロックの子供たち』主題歌)ほか全2曲収録予定<ツアー情報>エレファントカシマシ『35th ANNIVERSARY TOUR 2023 YES. I. DO』■神奈川・横浜アリーナ3月11日(土) 開場16:30 / 開演18:003月12日(日) 開場15:30 / 開演17:00お問い合わせ:ディスクガレージTEL:050-5533-0888(平日12:00~15:00)■東京・有明アリーナ3月18日(土) 開場16:30 / 開演18:003月19日(日) 開場15:30 / 開演17:003月21日(火・祝) 開場15:30 / 開演17:00お問い合わせ:ディスクガレージTEL:050-5533-0888(平日12:00~15:00)■愛知・日本ガイシホール4月1日(土) 開場16:30 / 開演18:004月2日(日) 開場15:30 / 開演17:00お問い合わせ:サンデーフォークプロモーションTEL:052-320-9100(全日12:00〜18:00)■大阪・大阪城ホール4月22日(土) 開場16:30 / 開演18:004月23日(日) 開場15:30 / 開演17:00お問い合わせ:キョードーインフォメーションTEL:0570-200-888(平日・土 11:00〜18:00)【チケット料金】指定席:9,900円(税込)※3歳以上有料 ※3歳未満入場不可※詳細はエレファントカシマシ公式HPをご確認ください。関連リンク宮本浩次 HP宮本浩次 Instagram宮本浩次 Twitter宮本浩次 YouTube
2023年01月17日女優でモデルの宮本茉由が、昨年12月5日に東京・明治記念館で行われた、オスカープロモーション所属のタレントが集う毎年恒例マスコミ向けイベント「晴れ着撮影会」に出席。映画初出演にして初主演作となった『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の公開、『CanCam』(小学館)専属モデル卒業など、“変化の年”だった2022年を振り返った。――恒例の晴れ着撮影会の日を迎えましたね。同じ事務所ですが、普段なかなか会えない方ともお会いできて、すごく嬉しいですし、今年も素敵なお着物を着ることができて、すごく気分が上がっています。――2022年はどんな一年でしたか?念願だった映画初出演、そして初主演も務めさせていただけて、すごく嬉しかったですし、その役で18センチ髪を切ったり、6年間務めさせていただいた『CanCam』専属モデルを2023年1月号で卒業することになったり、自分のなかで変化の年だったなと思います。『CanCam』を卒業するのは寂しい気持ちと(やり遂げられた)ホッとした気持ちもあって、人生で感じたことのないような、すごく不思議な気持ちでした。――2022年は、『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)にも出演されました。撮影はいかがでしたか?主演の岡田将生さんと中井貴一さんがすごく現場を盛り上げてくださって、とても楽しい現場でした。撮影日が少し空いただけで、みんなが「寂しかったよ〜!」となるくらい(笑)。中井貴一さんのアドリブは笑いを堪えるのが大変だったのですが、すごく勉強にもなりましたし、本当に楽しい撮影期間でした。――中井貴一さんのアドリブに対して、宮本さんもアドリブで返したりもされたんですか?いやあ〜、難しいですね(笑)。「中井貴一さんのこの演技を邪魔できない」と思ってしまったので、自分はまだまだだなと思います。――では最後に、2023年の抱負を教えてください。2023年は目の前にあるお仕事を一生懸命頑張りながら、最近アクションを習い始めたので、アクション映画やドラマに出られるように頑張りたいなと思います。――2023年は櫻井翔さん主演のドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)にも出演されますが、捜査支援分析センターの情報分析官という役柄的に、アクションはなさそうですよね(笑)。そうですね、頭脳派の役なのでアクションはなさそうなのですが……まだ私が読んでいない話数でもしかすると戦うかもしれないので、(続きの台本を読むのを)楽しみにしておきます(笑)。■プロフィール宮本茉由1995年5月9日生まれ。秋田県出身。2022年11月公開の、自身初出演にして主演に抜擢された映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』で注目を集める。2023年1月号を以て『CanCam』専属モデルを卒業。最近ではドラマ『監察医 朝顔2022スペシャル』(フジテレビ系)出演、『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系)にレギュラー出演。チョーヤ梅酒「The CHOYA」のイメージキャラクターとしてCM出演。2023年1月期、日本テレビ系連続ドラマ『大病院占拠』へのレギュラー出演を控える。
2023年01月03日女優の宮沢りえさんが、otona MUSE 2023年1月号の撮影カットを公開し、その写真が大人の色気が漂っていると話題になっています。美脚に細ウエスト!雰囲気の異なる2枚の写真を投稿 この投稿をInstagramで見る RIE MIYAZAWA(@riemiyazawa0406_official)がシェアした投稿 1枚目はタイツの上にレギンスを重ね、ピンヒールを合わせたかっこいいモノトーンスタイルの宮沢さんが。大きな襟元と袖を通さないスタイルのオーバーシャツに身を包み、ボトムはぴったりめなコーデでサイズ感のメリハリがおしゃれ!さらに透けタイツからのぞく脚も美しく、クールな存在感を放っています。2枚目は、Tシャツ、レザー、スラックスと異なる素材を組み合わせており、ラフとかっちりを掛け合わせた普段ではあまりやらないような珍しいミックススタイル。素材の違いを目立たせすぎないモノクロ仕様で撮影されており、絵画のような世界観。くびれのあるきれいなウエストにも注目です!本人も「はぁ、楽しぃ時間だった。」とコメントするほど満足度の高い撮影だったそうこの投稿には「ファッションへの愛情とリスペクトが詰まった服を、皆んなで選んで、どういう世界観に着地するか、それぞれが、それぞれの想いを重ね、持ってる引き出しをあけていく。。。子供の頃、外国のファッション雑誌をワクワクしながら立ち読みしていた、夢みたいなものが、叶う時間だなぁ。」という宮沢さんのつぶやきも添えられており、かなり納得のいく撮影だったご様子。そんなモデルとしても大活躍されている宮沢さんのハイセンスなショットに今後も期待です!あわせて読みたい🌈板野友美さんが夫との2ショット公開「凄まじい美男美女」「お似合い」と反響
2022年12月07日女優のともさかりえさんは、2004年に長男を出産。この秋、息子さんが誕生日を迎えたことから、思い出の写真を公開しました!ステキな親子関係が伝わってくる投稿 この投稿をInstagramで見る rie_tomosaka_official(@rie_tomosaka_official)がシェアした投稿 ともさかさんは、息子さんが18歳の誕生日を迎えたことを報告。「生かしておくことに精一杯だった赤ちゃん時代。全然寝ないし、飲まないし、食べないし…途方に暮れていた日々が嘘みたいに大きくなりました」と振り返りながら、赤ちゃんの息子さんに添い寝する写真を公開しました。言葉が話せない赤ちゃんの育児は、さまざまなことに不安になるもの。息子さんが眠って、ホッとしたときの1枚かもしれませんね。誕生日は、親子でレストランへ。ともさかさんは、「朝起きて、いちばんにおめでとうと伝えられるのも、こんなふうに当たり前に一緒に過ごせるのも最後だったりして。来年は彼女と一緒かもしれないし、友達と一緒かもしれない。それはそれで幸せなことだなぁ」と未来を想像してニッコリ。そして「本当はデザートのときに誕生日プレート的なやつをお願いしたかったけど、そんな恥ずかしいことは絶対にやめてと言われ断念。トゥシャイシャイボーイ18歳、支えてくださるみなさんのおかげですくすく育っております」と息子さんの様子を綴っています。この投稿に、タレントの千秋さんが、「小さい頃の元気過ぎる姿をハッキリと覚えております。おめでとうございます」とお祝いメッセージを送ると、ともさかさんは「元気が過ぎましたね」とうれしそうに返信。ほかにも「寝顔がたまらなく可愛い」「母さんに負けず劣らずの透明感ボーイ18歳めでたい」「息子さんもりえさんも素敵だなー」「なんて愛おしい写真」などの声が寄せられています。ともさかさんから息子さんへの愛情を感じる投稿に、心がほっこり。とってもステキな親子ですね♪あわせて読みたい🌈ユージさん子連れ婚から8年目!妻の第4子妊娠を報告「幸せが溢れていますね」と反響
2022年11月09日宮本浩次の新作カバー作品『秋の日に』と映像作品『縦横無尽完結編 on birthday』が、11月23日(水) に同時リリースされることが決定した。『秋の日に』は、自身初のチャート1位を獲得した初のカバーアルバム『ROMANCE』に続く新作カバー作品。『ROMANCE』に引き続き女性が歌った名曲を取り上げた本作は、ヴォーカリスト宮本の類まれな歌唱力・表現力を十二分に堪能できる作品で、プロデューサー小林武史のアレンジやミュージシャン陣の演奏が相まって新鮮な感動を与える傑作となっている。初回限定盤には、2021年から2022年にかけて行われた47都道府県ツアー『TOUR 2021〜2022 日本全国縦横無尽』の初日、川口総合文化センター リリア メインホール公演の音源を完全収録。コロナ禍が収まっておらず入場者数も客席の半分になるなど様々な制約の中、凄まじい想いと熱量が込められた渾身のパフォーマンスが繰り広げられており、その後8カ月間にわたって完遂されたツアーの船出の瞬間を収めた貴重な音源となっている。映像作品には、47都道府県ツアー『TOUR 2021〜2022 日本全国縦横無尽』の集大成として、宮本の誕生日でもある2022年6月12日に国立代々木競技場 第一体育館で開催された『縦横無尽完結編 on birthday』の模様を完全収録。ライブ本編に加え、ツアーを敢行する中での宮本の葛藤、そしてツアーファイナルに向かって深まっていく確信を追った「Documentary of TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」、ライブやMC、ツアー中に公開されていた宮本浩次Instagramの「日本全国 縦横無尽旅日記」などから47都道府県ツアー各地の模様をコンパクトに紹介する「Memories of TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」を収録。また、岡田貴之が当日のライブやオフショットを収めた60pフォトブックも封入される。さらに、宮本浩次初となるカバーコンサート『ロマンスの夜』が開催されることが決定した。本公演は、宮本自身が好きな歌を歌った大ヒットアルバム『ROMANCE』に収録されている名曲たちをはじめ、カヴァー曲を中心としたスペシャルなコンサートとなっており、新作『秋の日に』の収録曲も披露される予定だ。<リリース情報>『秋の日に』2022年11月23日(水) リリース『秋の日に』ジャケット ※画像は初回限定盤●初回限定盤【CD+2CD】4,180円(税込)●通常盤【CD Only】1,980円(税込)【収録曲】1. あばよ作詞:中島みゆき作曲:中島みゆき2. 飾りじゃないのよ 涙は作詞:井上陽水作曲:井上陽水3. まちぶせ作詞:荒井由実作曲:荒井由実4. 愛の戯れ作詞:橋本淳作曲:筒美京平5. DESIRE -情熱-作詞:阿木燿子作曲:鈴木キサブロー6. 恋におちて -Fall in love-作詞:湯川れい子作曲:小林明子【初回限定盤】『TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽』at 川口総合文化センター リリア メインホール 2021.10.20をフル音源収録映像作品『縦横無尽完結編 on birthday』2022年11月23日(水) リリース『縦横無尽完結編 on birthday』ジャケット●DVD:8,800円(税込)●Blu-ray:9,900円(税込)※「宮本浩次 縦横無尽完結編 on birthday」60pフォトブック※スリーブケース仕様【収録内容】『縦横無尽完結編 on birthday』本編「Documentary of TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」「Memories of TOUR 2021-2022 日本全国縦横無尽」『秋の日に』『縦横無尽完結編 on birthday』スペシャルサイト:<ライブ情報>『ロマンスの夜』2022年11月28日(月)・29日(火)会場:東京・東京国際フォーラム ホールA開場 17:30 / 開演 18:30問合せ:ディスクガレージ050-5533-0888(平日12:00〜15:00)年12月7日(水)・8日(木)会場:兵庫・神戸国際会館 こくさいホール開場 17:30 / 開演 18:30問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(平日・土 11:00〜18:00)【チケット料金】指定席:12,000円(税込)※3歳以上チケット必要※3歳未満入場不可一般抽選受付:10月29日(土) 18:00〜11月1日(火) 23:59『ロマンスの夜』特設サイト:関連リンク宮本浩次 HP宮本浩次 Instagram宮本浩次 Twitter宮本浩次 YouTube
2022年10月29日剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦い」に焦点をあてた、横浜流星主演舞台「巌流島」のオンライン制作発表会見が本日10月26日(水)、巌流島にて行われ、会見の模様はYouTubeを通して全世界へ配信された。脚本:マキノノゾミ×演出:堤幸彦がタッグを組む本作は、武蔵と小次郎はどこで出会い、どんな人生を歩んで来たのか、なぜ戦わなければならなかったのか?闘いの裏に隠された人間ドラマ、決闘の真実を捉え、関門海峡に浮かぶ「巌流島(船島)」で繰り広げられた大勝負、その壮絶な戦いを、壮大かつ画期的なアクション時代劇として、新解釈・新設定をもとに新たに脚本を創り上げ、オリジナル作品(新作)として描き出す。主演作・注目作への出演が続くが、舞台への出演は2017年以来6年ぶりとなる、宮本武蔵役の横浜さんは会見にて「武蔵と小次郎が世紀の一戦を行った巌流島に実際に立ち、同じ空気を吸っているのかと思うととても感慨深いですし、必ず役作りに影響してくると思うので、来ることが出来て良かったです」と言い、「脚本では新解釈ということで、武蔵の闘う意味や葛藤を濃く書いていただいているので、史実を大事にしながらも自分にしかできない宮本武蔵を演じたいです。それぞれの生き様や生々しい殺陣など見所はたくさんありますので、スタッフ・キャストの皆さんと一致団結して最高に熱い作品に出来たらと思います」と意気込む。また、「スーパー歌舞伎II ワンピース」「新作歌舞伎 NARUTO-ナルト-」などに出演する佐々木小次郎役の中村隼人は、「歌舞伎公演以外での大規模な舞台に出ることは初めてなので、テレビや舞台など様々な場所で活躍されている方々が集まっていて楽しみです。本作は新解釈ということもあり、武芸者としての葛藤を色濃く出すことができる作品になっています。沢山の都市で、数々の名優が演じた佐々木小次郎を演じさせていただきますが、自分が持てる全てを出したいと思っています」とコメントした。そして、演出を手掛ける堤さんは「史実では一瞬で勝負がつくと言われていますが、新解釈なのでそうはさせません。かなりしつこく決闘させます」と本舞台について少し明かし、「基本は2人の汗と血と涙の力強さを表現しつつ、映画を見ているように背景が自由自在に変わる最新型のテクノロジーを駆使してお見せできたらと思っています」と述べている。なお本作は東京を皮切りに、金沢、新潟、秋田、名古屋、神戸、高松、福岡と全国へ巡演していく。舞台「巌流島」は2023年2月10日(金)~22日(水)明治座にて上演。※地方公演あり(cinemacafe.net)
2022年10月26日“斜陽族”という流行語を生み出し、大ベストセラーとなった太宰治の名著「斜陽」執筆75周年を記念する映画『鳩のごとく蛇のごとく斜陽』。この度、宮本茉由、水野真紀、萬田久子が演じた没落貴族の娘と母、居酒屋の女将と、戦後を生き抜く女性たちの生きざまをとらえた場面写真が一挙解禁となった。いまもなお多くの読者に読み継がれている「斜陽」は、戦後の日本を舞台に没落貴族の娘・かず子と彼女が想いを寄せる売れっ子作家との“恋と革命の物語”。古い道徳とどこまでも争い、“太陽のように生きる”道ならぬ恋につき進んでいく主人公かず子を演じるのは映画デビューにして初主演の宮本さん。最後の貴婦人の誇りを持ちながらも病床に伏してしまう母親には、時代劇から現代劇まで幅広く活躍する水野さん。かず子が叶わぬ想いを寄せる作家・上原(安藤政信)が毎夜のように訪れる居酒屋「千鳥」の女将を、映画、ドラマ、舞台、CMなど、幅広いジャンルで活躍する萬田さん。今回解禁となった場面写真では、父を失ったかず子と母・都貴子が、東京西片町の実家を売って西伊豆へと電車で向かう場面が。困窮していく生活のために地方へと向かう2人の曇った表情が印象的。また、引越した先で、隣の農夫から畑仕事を教えてもらったかず子が農作業衣を着ている姿、病床に伏しながらも気品あるブラウス姿の都貴子がとらえられている。そして、萬田さんが演じる「千鳥」の女将が笑顔で客にお酌する場面。太宰が描いた終戦後の日本、混沌とした社会を真っ直ぐに生きようとするかず子、病に冒されながらも気品を保ち続ける都貴子、苦楽を内に秘めて女将を続ける3人の女性たち。それぞれの演技にも注目だ。『鳩のごとく蛇のごとく斜陽』は10月28日(金)よりTOHOシネマズ甲府先行、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:鳩のごとく蛇のごとく斜陽 2022年11月4日よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国にて公開※甲府先行あり©2022『鳩のごとく蛇のごとく斜陽』製作委員会
2022年10月24日全国無料放送のBS12トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)は、上川隆也主演、連続時代劇『宮本武蔵』を10月5日(水)よる8時より放送します。1.連続時代劇『宮本武蔵』について17世紀という新しい時代を迎え、 自らが求める剣の道を時代遅れとさげすまされながらも剣一筋に生きた宮本武蔵。 剣聖・宮本武蔵ではなく、絶えず悩み、もがく等身大の青年・宮本武蔵を描く。宮本武蔵を演じる上川隆也をはじめ、鶴田真由、西田敏行、大滝秀治、田中邦衛ほか豪華キャストが出演。原作は剣豪小説の最高峰と評される吉川英治の「宮本武蔵」。■番組HP: 時代劇「宮本武蔵」 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ) : 2.あらすじ時は、慶長五年(1600年)、ところは、美作国(現岡山県)宮本村。たけぞう十七歳。孤児である彼は、土地の郷土、本位田家に預けられ育てられていた。その本位田家の嫡子、又八と共に向かった関が原の戦いで、「強い者こそ生き残る」という厳しい人生のことわりを身をもって知ったたけぞうは、剣の道に生きることを決意する。3.放送スケジュール10月5日(水)よる8時~放送スタート毎週水曜日よる8時~9時50分 (2話連続放送/全10話)4.キャスト・スタッフ役名:キャスト宮本武蔵:上川隆也お通:鶴田真由佐々木小次郎:吉田栄作沢庵和尚:西田敏行厨子野耕介:田中邦衛奥蔵院日観:大滝秀治本位田又八:渡辺いっけい朱実:鈴木紗理奈お甲:池上季実子吉野太夫:涼風真世お杉:吉田日出子三沢伊織:三浦春馬ほかスタッフ原作:吉川英治「宮本武蔵」(講談社刊)脚本:長坂秀佳監督:佐々木章光、藤尾隆■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月29日太宰治原作「斜陽」を主演・宮本茉由、安藤政信で映画化した『鳩のごとく蛇のごとく斜陽』の公開が決定。併せて、宮本さんと安藤さんの2ショットをとらえたメインビジュアルが解禁された。敗戦後の昭和20年、没落貴族となった上、父を失ったかず子とその母・都貴子は生活のために本郷西片町の実家を売って西伊豆で暮らすことに。そんな折、戦地で行方不明となっていた弟の直治が帰還するとの知らせが入ると、母は「歳の離れた資産家に嫁いだらどうか」とかず子に話す。激怒したかず子は「鳩のごとく素直に、蛇のごとく慧かれ」というイエスの言葉とともに6年前の出来事を想いだす。まだ学生だった直治が師匠と仰ぐ中年作家、上原二郎との出会い、それは一夜の恋心の目覚めだった――。今回公開日決定と併せて、かず子を演じる映画デビューにして初主演の宮本さんと、太宰自身を投影した無頼な生活を続ける売れっ子作家・上原を演じる安藤さんをとらえたメインビジュアルが解禁。元貴族の品の良さが伺える真っ青な着物を纏ったかず子が、上原に身を寄せているもので、上原の手前にはウイスキーグラスが確認でき、酒に溺れた生活を続けていることが想像できる。太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品となる本作は、近藤明男監督が世界的な大監督である故・増村保造監督(甲府市出身)の助監督を務め、増村監督と脚本家の白坂依志夫が遺した「斜陽」草稿脚本を基に本作の脚本を仕上げた。『鳩のごとく蛇のごとく斜陽』は10月28日(金)TOHOシネマズ甲府先行、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:鳩のごとく蛇のごとく斜陽 2022年全国にて公開予定©2021「鳩のごとく蛇のごとく」製作委員会
2022年08月30日株式会社宮本卯之助商店(代表:宮本芳彦)主催、『宮本卯之助商店百六十周年記念 いやさかプロジェクト 和楽奏伝』が2022年9月23日(金・祝)に台東区立浅草公会堂(東京都台東区浅草1-38-6)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて8月26日(金)10:00より発売開始です。カンフェティにて8月26日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 宮本卯之助商店百六十周年記念。雅楽から創作太鼓まで異なるものを受け容れ、調和する日本音楽「和楽奏伝」。「いやさかプロジェクト 和楽奏伝」は気鋭の和楽器奏者が集うアンサンブルの舞台。雅楽器、箏、津軽三味線、篠笛、太鼓、奄美民謡・・・個性豊かな奏者達が音を紡ぎゆく。「異なるものを受け容れ、調和する日本音楽」を目指し、それぞれに発展してきた音楽を「和楽奏伝」として再構成する。宮本卯之助商店が創業百六十周年の記念として地元浅草から発信し、世界へと飛躍する。<主催者挨拶>この度、弊社創業160年を記念致しまして、「いやさかプロジェクト 和楽奏伝」を開催させて頂く運びとなりました。「いやさかプロジェクト 和楽奏伝」は、これからの時代に一つの憧れとして輝くよう願い、製作する舞台プロジェクトでございます。雅楽から創作太鼓までの幅広いジャンルを横断する宮本卯之助商店ならではの、気鋭の和楽器奏者達が奏る多彩な和楽器の世界をお楽しみいただければ幸いです。株式会社宮本卯之助商店代表取締役社長 宮本芳彦プロジェクトについて【和楽奏伝】和楽奏伝は日本の生活文化の中で育まれてきた祭や芸能の本義に立ち返って学び、その継承と発展を企図するいやさかプロジェクトの取り組みとして、「異なるものを受け容れ、調和する日本音楽」をテーマとしています。雅楽器、箏、三味線、篠笛、太鼓、民謡などそれぞれに発展してきた日本音楽を分解・再構成して現代の日本音楽作品を創作し、誰しもの原風景が広がるような他に類を見ない舞台表現に取り組んでいます。それぞれに発展した日本音楽を融和させた独自の音楽世界は国内外で高い評価を得ています。国内外での出演のほか、2018年横浜赤レンガ一号館ホールでの「和楽奏伝 Music Trunk」公演、2019年「いやさかプロジェクト 和楽奏伝」浅草公会堂公演を開催。2021年には京都で300年以上の歴史を持つ装束・法衣業者井筒との共催「和楽奏伝×装束夢幻」公演を渋谷Bunkamuraオーチャードホールで上演し、好評を得ました。【宮本卯之助商店】宮本卯之助商店は1861年の創業以来160年に渡って雅楽・能楽・歌舞伎などの伝統芸能の太鼓を始めとする和楽器類と、神輿や山車などの祭礼具を製造・販売してきました。現在では製造販売の枠を超えて、邦楽教室事業やイベント企画・プロデュース・制作にも事業領域を拡大しています。教室事業ヒビカスでは東京・横浜・福岡にてスタジオを開設、またアメリカ子会社kaDON(カドン)では世界初のサブスクリプション制の和楽器オンライン・レッスンサイトを開設し、ヨーロピアン太鼓カンファレンスの立ち上げなど海外での日本文化の普及を推進しています。2021年には伝統から創作までの太鼓楽曲の中から優れた作品を取り上げ、作曲者や有識者監修のもと第一線の演奏者と次世代演奏者が作品に新たな解釈を与える「いやさかプロジェクト 太鼓クラシックス」公演を主催。将来に渡って様々な演奏者が優れた作品に挑む環境作りへの一石を投じました。主な出演者プロフィール山部泰嗣(太鼓)岡山県倉敷市出身。2004年「東京国際和太鼓コンテスト大太鼓部門」最優秀賞を史上最年少受賞。五木ひろし、きゃりーぱみゅぱみゅ、SPYAIRなど多彩な競演、Fuerzabruta日本公演「WA!」での約400回ロングラン公演、中村壱太郎が手がけるART歌舞伎でも注目を集める。前田剛史(太鼓・鳴り物)兵庫県神戸市出身。太鼓・笛・鳴り物奏者。2008 年より約10年間「太鼓芸能集団鼓童」に在籍し年間100公演を超える国内外のツアーに参加。これまで多数の有名アーティストとの共演実績や、その他作曲、舞台演出などもこなす。大塚惇平(笙)笙奏者。東京藝術大学音楽学部邦楽科雅楽専攻卒業。笙、右舞、歌物を豊英秋氏(元宮内庁式部職楽部首席楽長)に師事。雅楽古典の演奏・研究をベースにしつつ、現代音楽や即興演奏、他ジャンルとの交流を積極的に行う。三浦元則(篳篥)幼少より父 三浦進に篳篥の手ほどきを受ける。篳篥・古代歌謡を東儀雅季、右舞を多忠輝、各氏に師事。東京藝術大学邦楽科卒業。同大学非常勤講師。「東京楽所」「日本音楽集団」所属。古典から創作分野まで多岐に亘り国内外で活動している。浅野祥(津軽三味線)16歳で津軽三味線全国大会殿堂入り。大島ミチル、ウィル・リーらとアルバム制作を行うなど海外へも積極的に発信する。本来の民謡、古典芸能の追求のみならず、幅広い世代に三味線の魅力を伝えるべく活動中。山野安珠美(箏)沢井忠夫、沢井一恵の両氏に師事。平成28年度エネルギア音楽賞受賞。文化庁新進芸術家国内研修員を経て、国内外にて活動を展開。ジャンルを問わず様々なアーティストと共演、TVラジオ出演、舞台音楽・CD録音多数参加。辻勝(太鼓)1996年から20年間「太鼓芸能集団 鼓童」に在籍。独立後は定期的な主催公演の他、歌舞伎、津軽三味線、現代音楽、映画コンサート等、様々なジャンルの公演に出演。これまでに出演した国内外の公演は2,200回を超える。吉村靖弘(太鼓・笛)5歳より和太鼓、9歳より篠笛を始める。15歳でプロデビューを果たし「和太鼓 志多ら」「JDO一路」「DRUM TAO」を渡り歩き、自身で立ち上げたチーム「kogakusyu翔」を20年間リーダーとして活躍。楽曲は多くのテレビ番組で使用されている。平田まりな(奄美民謡)6歳から祖母であり唄者である松山美枝子に島唄を習い始める。民謡民舞全国大会内閣総理大臣杯5位、第38回奄美民謡大賞受賞など、幼少期から数々の賞を受賞。現在は国内外で島唄及び奄美を広める活動に邁進中。また舞台女優として役者業など多方面へ活動を挑み続けている。神谷俊一郎(太鼓)2017年、「太鼓芸能集団 鼓童」から独立。現在は、和太鼓、篠笛、民俗舞踊等の表現活動に加え、舞台演出や作曲、ワークショップ活動にも力を注ぐ。「Burning Man」にて史上初招待和楽器奏者として参加。まといの会主宰。岩切響一(太鼓)橘太鼓「響座」のメンバーとしての活動を開始し、海外での公演も多数経験。日本太鼓ジュニアコンクールで、最優秀内閣総理大臣賞を2回獲得。2016年全国ツアーを展開。代表を務める芸術音楽団体『Re:connect』で、西島数博氏との共同演出、出演舞台Re:connect〜音が咲かせる一輪の花〜を行い新たな空間演出舞台で注目を集めている。公演概要『宮本卯之助商店百六十周年記念 いやさかプロジェクト 和楽奏伝』公演日時:9月23日(金・祝)11:00/15:00(※開場は、開演の30分前です)会場:台東区立浅草公会堂(東京都台東区浅草1-38-6)■出演者山部泰嗣前田剛史大塚惇平三浦元則浅野祥山野安珠美辻勝吉村靖弘平田まりな神谷俊一郎岩切響一佐野健士龍見目萌■スタッフプロデューサー:西村信之(NOBU)音響:西片明人(SPCpeakperformance)照明:原中治美(大阪共立)舞台監督:斉藤美穂(ザ・スタッフ)Taiko-Tech:関根まこと(おとなり・ともぞう・企画)■チケット料金一般:7,000円学生:2,000円(宮本卯之助商店 西浅草店のみでの販売)(全席指定・税込)<カンフェティ限定>一般:7,000円 → カンフェティ席 6,000円! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月25日映画『メタモルフォーゼの縁側』(6月17日公開)の大ヒット祈願舞台挨拶が8日に都内で行われ、芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、生田智子、光石研、狩山俊輔監督が登場した。同作は「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理による同名漫画の実写化作。17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら(芦田)と、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪(宮本)の2人がBLをきっかけに出会い、年の差58歳の友情を育む。2011年公開の映画『阪急電車 片道15分の奇跡』ぶりの共演となった芦田について、宮本は「『阪急電車』では、私の手のひらにすっぽりとこの手が入ったんですよ! 10年経ったらすごい素敵なお嬢さんになって、もう"愛菜ちゃん"と言えないんですよ。"愛菜さん"と言わないといけないなと思いました」と成長に驚く。芦田「そんな、全然です。ありがとうございます」と恐縮する様子を見せた。また、自身の夢について聞かれると「みんなが遊びにきてくれるお家にしたい!!」というフリップを見せた芦田は「将来、一人暮らしとかしてみたいなあと思っていて」と願望を吐露。「『居心地いいよね』とか、みんなが集まろうとなった時に『じゃあ、愛菜の家で』みたいな感じで言ってもらえたりしたいなと思って。実は結構寂しがりなので、一人暮らしをしたいけど寂しくないような、みんながワイワイしてくれる家にしたいな、なんて妄想してます」と明かす。家の理想としては「こたつとか憧れますね。みんなで入ってテレビの前とかでゴロゴロしたらいいなと思いました」と語った。
2022年06月08日6月1日、ブロードウェイを目指す宮本亞門演出の新作ミュージカル『カラテ・キッド』が、アメリカ中西部セントルイス郊外のカークウッド・パフォーミング・アーツ・センターで開幕した。日本では『ベスト・キッド』(1984)のタイトルでヒットした映画『カラテ・キッド』は、か弱い少年ダニエルが、沖縄出身の空手の達人ミヤギに出逢い、その技と精神を学んでゆく成長物語。2018年からは登場人物の34年後を描く続編ドラマ・シリーズ『コブラ会』がYouTubeやNetflixで放映され話題となっており、人気が再燃している。構想から十年余というこの初の舞台ミュージカル化には、映画版と同じロバート・マーク・ケーメンによる脚本、ヒップホップ系の注目株ケオネ&マリ・マドリッドの振付といった他ジャンルからの才能と、昨年『ムーラン・ルージュ!』でトニー賞を受賞した舞台美術のデレク・マクレーンら、ブロードウェイ常連のトップ・クリエイティブ・スタッフが集結。演出の宮本亞門とプロデューサーの吉井久美子コンビが、『太平洋序曲』(2004)以来のブロードウェイ入りを念頭に創り上げ、トライアウト(試演)に漕ぎ着けた。宮本亞門会場のカークウッド・パフォーミング・アーツ・センター内のロス・ファミリー劇場で5月25日にプレビュー公演が始まり、一週間を経て正式オープンとなったこの晩には、地元の観客に加え、ニューヨークからも多くの業界関係者がつめかけた。会場となったセントルイス郊外のカークウッド・パフォーミング・アーツ・センター©Ingrid Borecki舞台中央の黒松の盆栽に、スポットライトが当たっている。障子を思わせるスクリーンと桟で仕切られた背景の中央に、その美しい枝振りのシルエットが映り、中から化身のような5人のダンサーが登場すると、たちまちスピリチュアルな空気が舞台を満たした。一転して、塞ぎ気味なダニエル少年と息子に手を焼く母ルシールの会話で、映画版でなじみのある世界が始まり、やがてコブラを描いたアイコンとともに黒い道着の猛者たちが勢揃いするコブラ会道場が現れると、客席からは怒濤の大歓声。空手の型を取り入れた力強くもクールな演武的ダンスシーンではしばらく拍手が鳴り止まず、文字通りショーストッパーとなった。こうした印象的なダンスシーンの数々と可動パネルを駆使したハイスピードの場面転換では、アンサンブルキャストが大活躍。新鋭ドリュー・ガスパリーニの親しみやすくツボを心得た楽曲も、多大な貢献を果たしていた。The Company of THE KARATE KID – The Musical, 2022 by Danny Zofness of DTK Studios.The Company of THE KARATE KID – The Musical, 2022 by Danny Zofness of DTK Studios.大いに盛り上がった初日を終えた宮本は、「今日は開演前に、クリエイティブスタッフで集まり、今後どこを直していくかをしっかり話し合ったんです。これからさまざまな意見が耳に入ってくることになるけど、いちいち迷って流されないようにするために。時間が足りないなかで開幕したので、まだ整理されていない部分もあるんですが、今夜はブロードウェイの劇場主など、トライアウト公演を見馴れているお客さんが多く、彼らはそんな過程の状態であることを承知のうえで、判断していたようです。その結果として『これならいける』という反応の拍手をもらえた気がするので、みんなちょっと自信をつけることができたと思います」と、確かな手応えを感じた様子。昨秋のワークショップに続き、今回のトライアウト公演でも高評価を得たミュージカル『カラテ・キッド』。目標のブロードウェイ公演が、いよいよ射程距離に入ってきた。次なる課題は、「いつブロードウェイ入りできるか」。吉井プロデューサーは、2023年春以降を目論みながら準備を進めている。朗報を待とう。取材・文・=伊達なつめミュージカル『カラテ・キッド』のコブラ会クリース役アラン・H・グリーン(左)と初日を観劇に訪れた映画版および『コブラ会』の同役マーティン・コーヴミュージカル『カラテ・キッド』PLAYBILL(プレイビル)<公演情報>ミュージカル『カラテ・キッド』(The Karate Kid - The Musical)ミュージカル『カラテ・キッド』ロゴ脚本:ロバート・マーク・ケーメン(Robert Mark Kamen)作詞・作曲:ドリュー・ガスパリーニ(Drew Gasparini)演出:宮本亞門(Amon Miyamoto)振付:ケオネ&マリ・マドリッド(Keone & Mari Madrid)セットデザイン:デレク・マクレーン(Derek McLane)衣裳デザイン:前田文子(Ayako Maeda)照明デザイン:ブラッドリー・キング(Bradley King)音響デザイン:原田海(Kai Harada)オーケストレーション:ジョン・クランシー(John Clancy)音楽監督:アンドリュー・レスニック(Andrew Resnick)アソシエイト・プロデューサー兼演出家付きドラマターグ:松堂今日太製作:木下直哉(木下グループ代表取締役社長兼グループCEO)/ 吉井久美子(ゴージャス・エンターテイメント)/ マイケル・ウォーク(Michael Wolk / Wolk Transfer)■セントルイス公演(トライアウト)2022年5月25日(水) ~6月26日(日)会場:カークウッド・パフォーミング・アーツ・センター ロス・ファミリー劇場
2022年06月06日