たとえば私立小学校なら、校風や学力など顕著に差が出ることもあるので比較できる項目はたくさんあります。では、公立小学校の場合はどうでしょう。公立ならば、エリアにかかわらず一律の規定で教育が進められているはずですが、はたして公立小学校の学習レベルにエリア差はあるものでしょうか?『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)など、数々の教育関連本を手掛ける、教育ジャーナリストの中曽根陽子さんにうかがいました。「内容」に差はなくとも「習得」に差が出ることがある先述のように、公立小学校では一律の規定で教育が進められているかと思いますが、実際のところはどうなのでしょう?「日本の場合は、学習指導要領が諸外国と比べて厳密に規定されているので、全国どの学年でも学習内容が著しくちがうわけではありません」(中曽根さん、以下同)やはり、学習内容に大きな差はないようです。しかし、学習内容は同じでも、「習得」においては、差が出ることもあると中曽根さんは続けます。「特に小学校レベルですと、子どもたちの成長のレベルは個々によって違うので、学習内容の習得に関しては、個人差がでます。たまたま、ある学校は理解度の高い子どもが多い、あるいは反対に少ないといったことは起こる可能性はあるでしょう。それを学区による学習レベルの差とひとくくりにはできないと思います。とはいえ、地域によって特色はあると思うので、教育熱心な家庭が多い地域にある学校は学力が高いという評判が立つこともあります」実際、最近では公立小学校でも教科によって進度別クラスを編成して授業を行ったり、みんなとは違う教室で少人数指導をするなどの「取り出し授業」を行ったり、個別に対応するケースはあるそうです。公立小学校間の学力の差を調べる方法は?では、そういった学力の差を一般の人でも判断できる方法はあるのでしょうか?ネットで検索したり、資料に書いてあったりして、わかりやすくなっていればいいけど…。これについては、中曽根さんは以下のように話します。「地域によっては、全国学力調査の結果を公表しているところもありますが、学力レベルの差が歴然とわかるわけではありません」自分で調べてわかるものではないとなると、学力の差を見極めるには、やはりママ友や先輩ママなどとの情報共有が重要になってくるのかもしれません。また、中曽根さんは以下のようにも話します。「大切なのは、学力レベルだけではなく、それぞれの学校の置かれている状況です。例えば、都心でも少子化で1学年1クラスという学校も珍しくありません。反対に急激な人口増加で教室が足りず、プレハブ校舎になっている学校もあります。個々にメリットデメリットはあるので、学校選択制のある地域でしたら、お子さんのタイプ、家庭の考え方に照らし合わせて、選ぶことが大事でしょう」一校に絞らず、積極的に見学会に参加するなど、自分の足や目を使って、確認することが、もっとも良い手段とも言えそうです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月17日男子はなぜか、小学校高学年になってもいろいろなものを拾ってきます。石や木の棒にはじまり、いまの季節はどんぐりや落ち葉なんかも定番ですね。ママにとっては不用品だけど、彼らにはなぜか大切な宝物らしい…。捨てるに捨てられないこうしたものを、ママたちはどう処理しているのでしょうか?■男子のコレクター癖を尊重? 「すぐには捨てない派」ただの木の棒でも、男子にとっては何か光るものを感じたのでしょう。それを「ゴミ」として片づけずに、上手に処分する方法とは?●「木の枝とか、明らかにゴミのようなものでも、危険・腐敗などの心配がなければとりあえず保管してあげます。ただしダンボールを用意して、一定の量を超えたら捨てる、1個拾ったら何かを捨てるなどのルールを作っています」(35歳・小学1年生のママ)●「庭には息子が拾ってきた石がズラリ。かなり邪魔だけど、毎日数えてチェックしているので勝手に処分はできず…。そこで、どうして拾ってきたのか話を聞くことにしました。『かっこよかった』『持ち心地がいい』などの理由はあるのですが、これをどうしたいか聞くと『わからない』とのこと。それならいらないよね、といって納得させました。それでもまた拾ってきてしまうのですが…」(42歳・小学6年生のママ)●「うちの子はとにかく拾うことで満足するタイプ。だけど、目の前で捨てると怒るので、学校へ行っている間に少しずつこっそり捨てています。全然気づいていないから、モノに執着しないみたい」(38歳・小学3年生のママ)男子という生きものは、小さなころからコレクター癖があるのかもしれません。ただ、集めるだけで満足することもあるので、その場合はうまく処分できそうです。■工作したり写真を撮ったり、「思い出を残す派」最終的には捨ててしまっても、納得してもらうためには何か形に残しておくという方法もあります。●「拾ってきたどんぐりや枝でリースを作ります。ちょっと飾ったら処分しちゃうけど、自分が拾ったもので何かを作れることがうれしいみたいで、満足しているようです」(40歳・小学3年生のママ)●「拾ったものを撮影してアルバムを作っています。棒とか石とかしか写ってないからシュールだけど、写真に残すことで処分されても泣かなくなりました」(41歳・小学2年生のママ)拾ったもので工作をすれば、思い出が作れそうですね。ただ捨てるだけではない、すてきなアイデアです。■拾ってくるのは仕方ない!? 「もうあきらめている派」ダメといっても改善されることはなく、あきらめてしまうママたちも…。●「夫が木の棒を拾ってくることがあります。散歩の途中ならまだしも、会社からの帰り道に…。男はいくつになっても何かを拾いたがるという習性はなおらないものなのでしょうか。もうあきらめています」(42歳・小学1年生のママ)●「何度言っても聞かないのであきらめていますが、拾ってもOKなものや場所などを教えています。何が落ちているかわからないし、危険なものを拾ってもこわいから」(41歳・小学2年生のママ)木の棒や石ならまだ安心できますが、公園には除草剤などがかかった場所などもあります。危ないところへ近づかないように教えると同時に、不審物に触れないように指導しておきましょう。大人になっても木の棒を拾ってくることもあるほど、男子の拾い癖はなおらないものなのかもしれません。ママにとっては困りますが、適度に処分しつつ、危険がなければそっと見守ってあげましょう。
2017年10月28日「子どもの可能性を広げてあげたい」「園や学校以外の居場所を作ってあげたい」など、習い事を始めるきっかけはさまざま。でも、限られた時間とお金を使ってどんな習い事をしたらいいのか、子どもが「やめたい」と言ったらどう対応したらいいのかなど、悩みはつきません。そこで、幼児〜小学校高学年の子どもを持つ5人のママが集まって座談会を開催! 習い事をさせて良かったことや後悔していることなど、ホンネをざっくばらんに話してもらいました。座談会出席者Aさん:12歳と8歳、2人姉妹の母。「人生の幅が広がる」「仲間ができる」などの理由で、習い事には積極的。ダンス、水泳、テニス、ピアノ、バスケットボールなど、姉妹を同じ習い事に通わせている。Bさん:10歳のひとり娘を持つ。3歳から習っているバレエにはまり、バレリーナを目指して親子でハードな日々。一方で3歳から始めた絵画工作、4歳から始めたピアノも継続中。Cさん:8歳長女、4歳長男の母。長女は4歳から英語、5歳から水泳、7歳からそろばんを習っている。長男にはこれからスポーツ系の習い事をさせる予定。Dさん:10歳長女、7歳長男、3歳次女と3人の子どもがいるが、習い事に通っているのは長女のみ(6歳から絵画工作、7歳から学研)。長男は「友達と公園で遊ぶことが一番楽しい」という気持ちを尊重して、今も習い事なし。Eさん:8歳長女、 4歳長男の母。長女は3〜4歳に水泳、5〜6歳にダンス・演劇・歌、6〜7歳に水泳と1年単位で習い事を転々としている。現在は7歳から始めたアトリエ教室とテニススクールを継続中。■今も昔も変わらず、習い事の鉄板は水泳とピアノ!——私の周囲でも水泳とピアノを習っているお子さんが多いんですが、やはり人気なんですね。Aさん:うちの姉妹も両方やっていますよ。水泳は水遊びを楽しむためにも、生き抜く力をつけるためにも必要だと思い、私が強く勧めました。ピアノも自分がやっていて、「音楽は人生を豊かにする」と実感しているので、娘たちにも習わせています。Bさん:私もピアノが大好きなので、「一緒に弾けたらいいな」と娘にも習わせています。水泳はまったく興味がなかったんですが、ママ友に誘われて何となく始めたら、意外に良かった! 体が丈夫になり、病気をほとんどしなくなりました。Cさん:水泳はうちも5歳からやっていますが、きっかけは小学校の水泳授業を見学したことです。教えるスピードが遅く、「これではとても泳げるようにならない」と思ったんです。もともと海やプールが好きだった、というのもありますね。——お話を聞いていると、うちの5歳息子がまだ泳げないことが不安になってきました。体験レッスンに連れて行こうとしても「絶対いや!」と拒否されてしまう。もっと小さい頃から習わせておけばよかったと、後悔しています。Dさん:でも、習っていない子もたくさんいるのでそんなに心配はいらないですよ。うちの長男も泳ぐのが好きだからと体験レッスンに連れて行ったんですが、「教えられたり競争したりするのは嫌い!」と入会すらしませんでした。小学校に入ってから「泳げないとマズイ」と気がついて、自分から習いたいと言う子もいるみたいですし、焦らなくていいと思います。Bさん:そうそう、無理させる必要はまったくないですよね。うちも私の趣味で和太鼓の体験レッスンに連れて行ったんですが、まるで興味なし(笑)。一方で、3歳から親子で通っていたバレエには私よりも娘のほうがハマってしまい、もう大変です。週4回レッスンに通っていて、完全にバレエ中心の生活です。バレエは衣装代やワークショップなど本当にお金がかかるので、家族での旅行や遊びは諦めないといけない。娘や夫と何度も話し合いをしましたが、娘の意思が固いので、今はバレエにすべてを注ぎ込んでいます。——Bさんの娘さんはプロを目指しているんですよね。もしプロになれなかったら、これまでのお金と時間がもったいない、という気持ちはないのでしょうか?Bさん:上には上がいますから、正直プロになるのは難しいと分かっています。でも、目標に向かって必死で頑張ったことは娘の心に一生残りますよね。私自身、子どもの頃にピアノや乗馬が大好きだったんですが、その時のことを思い出すだけで幸せな気分になります。娘にもそんな思い出ができるのであれば、後悔はありません。Cさん:それだけ夢中になれるのは、すごいことですよね。うちはまだそこまでのものは見つかっていないんですが、学校以外に仲のいい友達ができるだけでも、意味があると思います。成功したり失敗したりするなかで、達成感や挫折を味わえるのも、学校では味わえない経験です。Aさん:ピアノの発表会で演奏すると度胸がつきますし、学校で伴奏を任せられると自信もつく。自分の世界が広がるし、好きな事や趣味が見つかるきっかけになると思いますね。Dさん:うちの娘は絵画工作を習っているんですが、区のコンクールで毎年入選していることが自信になっているようです。勉強が苦手な分、ほかのことで評価されるのは、親としてもありがたい。好きなことを思う存分やることができ、息抜きやストレス発散になっていると感じています。 ■学習系習い事の登竜門! くもんやそろばんで、算数の基礎が身につく?——勉強系の習い事はいかがでしょうか? 私の周囲では英語やくもん、そろばんをやっているお子さんが多い印象です。Cさん:将来、海外に出て困らない程度の英語力は身につけて欲しくて、4歳から英語を習わせています。公立小学校の低学年には、英語の時間がないところもあるので、習い事で補うしかないんですよね。そろばん教室は、数字に強くなって欲しいのはもちろん、集中力や記憶力も伸ばしたいと思い小1から習わせています。本人もすごく楽しそうですし、学校でも習っている子が多いですね。Dさん:うちは小2くらいから学校の勉強についていけない部分がでてきて、私が教えてもケンカになることが多かったんです。本人も気にしていて「勉強が苦手だから通いたい」と言ってきたので、学研教室に通い始めました。家では勉強をする環境や時間を作るのが難しいので、習わせて良かったと思っています。Bさん:うちはバレエに夢中で勉強系の習い事をさせてこなかったことを、少し後悔しています。今、中学受験を考えているんですが、算数の基礎がほとんど身についていないんですよ。うちの夫はくもんが大好きで、「計算力が付くだけではなく、短時間に物事を解決する訓練にもなるから、勉強全体に役立つ」と娘にもやらせたがっていました。あの時、意見を聞いておけば良かったかな、と今さらながら思います。Aさん:でも、うちも勉強系は何も習わせていませんが、大丈夫ですよ。確かに公立小学校の授業だけでは不安がありますが、親がフォローしてあげれば問題ない。親が忙しくて時間がない場合は、やはり習い事が必要になると思います。■続けさせる? やめさせる? 子どもの「やめたい!」の対処法——実はうちの息子が最近、ピアノの練習をまったくやらなくて時々「やりたくない」と言っているんです。自分から「やりたい」と言って始めたことなのに、やめさせることには抵抗があって…。何でも簡単にあきらめるクセがついてしまいそうで心配です。Eさん:うちは、娘が4歳で始めた体操を1年でやめさせましたよ。友達にちょっかいを出して楽しそうにはしているんですが、全然真面目に練習しないので、見ている私がイライラしてしまったんです。「身体の基礎をきたえるのに良いかな」と思って始めたんですが、娘には合わなかったようです。Cさん:娘が5歳のときに、本人の希望でバレエ教室に通い始めたんですが、たった数カ月で飽きてしまったんです。さすがにこの時は「自分でやりたいと言ったんだから、最低でも1年は頑張りなさい」と説得しました。数カ月では基礎練習ばかりでバレエの楽しさもわからないだろうし、1年経って発表会なども経験したら気持ちが変わるかな、という期待もありました。結局1年経っても意思は変わらずやめてしまいましたが、以降は安易に「やりたい」とは言わなくなった気がします。Aさん:小さな子どもの「やりたい!」は鵜呑みにできないですよね。衣装がかわいいとか、友達がやっているとか、適当な理由が多いですから、あまり真に受けないほうがいいかもしれない。うちは自分からは「やめたい」とは言わないんですが、ピアノに対して明らかにやる気がなくて、全然練習してくれません。Dさん:結局、イヤイヤやったことは身につかないんですよ。私も子どもの頃にピアノを習っていたんですが、やめたくて仕方がなかったのに親に言えなくて、ダラダラと続けてしまった。お金と時間の無駄だったと、今でも思っています。だから、親が習い事を始めるきっかけを作ったとしても、継続するかどうかは本人の意思に任せたほうがいいと思います。Bさん:私も、子どもが楽しくないものはすぐにやめていいと思います。楽しくないことに、お金や時間をつぎ込むのはもったいない。たかが習い事なんだから、そんなに真剣に捉える必要はないですよ。——「たがが習い事」というのは目からウロコです。親の気持ちよりも、子どもの意思を尊重してあげるのが大切ですね。いろいろな習い事を経験させてきた小学生ママのみなさんから、ほかにもアドバイスはありますか?Cさん:周囲で評判がいい先生や教室が、自分の子どもにとってもベストとは限りません。合う、合わないがあるので、必ず体験レッスンや見学に連れて行ったほうがいいと思います。とくにピアノなど芸術系の習い事は、いい先生との出会いが大切だと思います。Bさん:親と子は違う人間なので、興味や関心も異なります。子どもが小さい時には親が選んでもいいと思いますが、本人が好きなものじゃないと上手にならない。子どもの意思で楽しむのが基本だと思います。Aさん:とはいえ、親が関心を持たないと結局長続きはしないですよね。とくに子どもが小さいうちは親のサポートが必要ですから、ある程度は親の趣味で選んでいい気もします。Dさん:自分の好きなことを自分で判断できるのは、小学生以降ですよね。本人が「やりたい!」と言う気持ちを持つまで、じっくり構えていいと思います。子どもには、遊ぶ時間や自由な時間のほうがずっと大事。親が管理してしまうと、何をして遊ぶか、どうやって過ごすかなど、自分で考えられなくなると思うので、あまり予定を詰め込まないほうがいいと思います。——周囲に振り回されず、焦らず、子どもが楽しめる習い事をやるのが一番ですね。本日は勉強になりました!取材・文/まちとこ出版社
2017年10月22日秋から始まる小学校受験は、合格を目指して1年くらい前から準備している家庭が多いようです。なかでも国立附属小学校は、学費が私立に比べて安かったり、ほとんどかからなかったりする学校もあり人気があります。しかし、だれもが国立小学校を受験できるわけではありません。そんな、意外と知られていない、国立小学校の注意点をご紹介します。■「国立」なのに受験できない?国立附属小学校は各都道府県にあり、地方在住でも受験するチャンスはあります。おもに国立大学の教育学部の附属校として位置づけられていましたが、大学直属に編成されてきています。しかし、学区はエリアや通学時間によって学校ごとに決められていて、その範囲内に住んでいないと受験資格さえ得ることができないことになります。受験のために引っ越したり、子どもが生まれる前から将来を見据えて家を決めたりするママもいるほど。学区の考え方は、学校によって異なります。国立小学校の受験を考える場合は、まずは自宅が学区内にあるかの確認が必須となります。■受験に合格しても入学できない!?国立小学校にも受験があり、試験内容は行動観察や運動試験など、学校によってさまざま。受験前に傾向を知り対策する必要があります。しかし国立小学校と私立小学校の大きな違いは、基準をクリアする能力を身につけても合格できるとは限らないことにあります。なぜなら、公平を期すため国立小学校は抽選を導入する学校が多いから。抽選を突破した子だけが試験に進む学校もあれば、試験後に抽選を行う場合もあります。これに漏れたら、どんなに考査で合格しても、不合格と同じ結末になってしまいます。試験については塾などでも対策できますが、抽選ばかりは運頼み。このため、子どものがんばりを無駄にしたくないと考え、抽選がなく努力が反映されやすい私立校を選ぶママも少なくありません。私が子どものころにも、国立小学校には抽選がありました。わが家は学区内にあったので親は受験を考えたようです。しかし、父も母もくじ引きではティッシュなどの末等しか当たらないほどくじ運がなく…。これでは入学できるはずはないと、受験をあきらめたそうです。■受験番号が早いほうがいいってホント?小学校受験では、「受験番号が早いほうが有利」という説があります。私立校の場合は、その学校に入学したいという熱意を示すためといわれますが、国立の場合はどんな理由があるのでしょうか?国立小学校の場合、よくいわれることが、行動観察などをスムーズにクリアするため。そのため、できるだけ早い番号を確保しようと、親が朝早くから並ぶ光景が見られます。このウワサは本当なのでしょうか? 実際に子どもが小学校受験を経験したママたちの体験談を紹介します。●集団行動で巻き込まれないために「国立校は塾に通う子だけでなく、家が近いからと記念受験する子が少なくないと聞きました。記念受験の場合、受験対策として集団行動の練習をしていないお子さんがいるので、もし一緒のグループになってしまっうと、巻き込まれやすいと塾で教わりました。受験番号が早いほうが本気で受験を考えている家庭が多い傾向にあると言われ、本命ではなかったけど早起きして並びました」(41歳・小学校5年生のママ)●受験番号は月齢順「受付後に受験番号を月齢順に並び変える学校もあるそうで、そんなに気にしなくていいといわれました。それでも、やっぱり気になるので早く並びましたが、抽選に漏れたのでわが子は公立通いです」(40歳・小学3年生のママ)学校によって条件が異なるようですね。志望校の情報を早めに収集して、対策したいところです。■「附属」といってもエスカレーター式ではない大学の附属学校であるならエスカレーター式を期待するところですが、国立の場合はそうではありません。中学入学時はあらたに外部生が入ってくるため、全員が進学できない場合もあります。だから日々の勉強は、とても大事です。在学中に、子どもがほかの中学校に魅力を感じることがあるかもしれません。もし外部の学校を受験をする場合は、内部進学の権利が失われる学校もあるようです。また、附属高校を設けていない学校もあり、その場合は必然的に外部受験することに。志望校がどのような仕組みになっているのか、あらかじめチェックしておきましょう。■授業中に常にだれかにみられている?多くの国立小学校は、教育研究校として位置づけられています。そのため、先生が研修などで不在になる可能性も。また、教育実習や視察なども行われるため、常にだれかに見られている状態で授業を受けることが多いようです。国立小学校出身の知人に話を聞いたところ、「教室に知らない人がいることが多かった」とのこと。最初は気になったものの、次第に慣れてきたそうです。この人に見られた環境での授業は、慣れる子と慣れない子がでるかもしれませんが、えてして子どもは順応性が高いため、あまり問題にはならないかもしれません。ちなみに前述の知人いわく「公立の高校では見学者がいないので違和感があった」とのこと。また、新しい教育を実験する場でもあるので、最新の教育を受けるチャンスがあります。これはほかの学校ではなかなか体験できないことです。国立というだけでブランド化されている現状。お受験を挑戦してみたくなるかもしれません。しかし、それだけを判断材料にするのではなく、子どもの将来を考えたうえで検討したいものですね。
2017年08月12日小学生の夏休み。頭がイタイのはやはり夏休みの宿題。なかでも、低学年の「自由研究」はどうしても親の関与次第で成果が変わるのも事実。たいていの学校で自由研究は華々しく教室に飾られると思うので、超大作は難しいとしても、飾られて恥ずかしくないものは作りたいですね。楽しく、簡単に作れて、親子ともに満足できる自由研究のヒントを、野外教育インストラクターの光橋 翠(みつはし みどり)さんに伺いました。光橋さんは、野外教育の専門家であり、自然からインスピレーションを得て作る、自然のものを使った工作「ネイチャークラフト」の普及に取り組んでいます。今回は、自宅にある身近な素材を使って作れる、環境にもお財布にも優しい工作アイディア「たまごファミリー」の作り方を教えていただきます。■卵の殻で作ろう「たまごファミリー」利用するのは、普段はゴミとして捨ててしまう卵の殻。いつもは捨てる卵の殻も、顔をかくだけでかわいい人形に大変身します。小学校低学年でも作りやすく、付属品や背景を作りこめば高学年でも胸をはれる、立派な作品をつくることができます。【材料】・たまごの殻・うずらの卵の殻(小さな人形を作る場合)・紙コップ・フェルト、布、毛糸、レースなど人形の体を作るもの【道具】・はさみ・油性ペン・工作用接着剤■【まずは準備】卵の殻を捨てずにとっておこう!卵料理を食べる時に、卵の殻を割って、洗って乾かす作業も子どもに自分でやらせてみましょう。卵の殻の扱い方もわかり、その感想も書けばより自由研究らしくなります。卵の殻は割れやすいので、工作中も壊れる場合があります。実際に使う数より多めに用意しておくのがポイント。割れてしまったらどうしよう・・・」と恐れずにどんどん殻をさわって、「殻は割れやすい」ということを実感することも大切な経験になります。▼割り方のコツ1)殻の底をかたいものでたたいて割る。2)穴が2cmぐらいになるまで指で広げる。3)卵をゆするようにして中身を出す。殻を水でよく洗い、乾かす。 ■【いよいよ工作開始】動物や家族など、好きなものを自由に作ろう卵の殻がそろったら、人形作り開始! 大好きな動物やお話の登場人物、お友だちや家族など、子どもが作りたいものを自由に作るのが一番。作り方はとても簡単です。作り方1)殻に油性ペンで顔をかく。毛糸を頭にはり、人形の髪の毛を作る。2)紙コップを横半分に切り、体を作る。※卵の殻がピッタリはまる大きさに切る。3)2)の紙コップにフェルトや布を切ってはりつけ、洋服を作る。紙コップにペンで洋服をかいてもOK!完成! 遊んでも楽しいけれど、提出までは壊さないように扱いは要注意! 余裕があったら空き箱でお人形のおうちを作ったり、厚紙で家具を作ってもいいですね(※写真は既製品)。学校へ持っていく時は、割れないように注意しましょう。卵を買う時に入っている卵のパック容器に入れて持っていくのがおすすめです。参考図書: 『親子で作る! 自然素材のかんたん雑貨&おもちゃ』 光橋 翠/監修 まちとこ/編 日東書院本社どんぐりや葉っぱ、貝殻、石ころ…、外遊びで拾い集められるものを使って、かわいいおもちゃや雑貨が作れる、親子で楽しむネイチャークラフトの決定版。自由研究の工作にも使える作品が満載。光橋 翠(みつはし みどり)野外教育インストラクター、 サステナブル・アカデミー・ジャパン 共同代表、森のムッレ教室リーダー。スカンジナビア政府観光局での仕事を通じ、北欧諸国の野外教育の素晴らしさにふれる。退職後、おもに幼児を対象とする野外教育の普及活動をライフワークとし、野外教育プログラムの企画や人材育成を行う。掲載写真の制作協力:田中美穂
2017年08月04日夏が終わり秋の風を感じるころ、年中さんや小学校3年生の子どもを持つママ達が、顔を合わせれば必ず出る話題なのが「小学校(もしくは中学校)受験をするか、しないか」。受験派は、この頃から本格的な受験準備に入る時期だからです。最近は受験準備のスタート時期もどんどん早くなり、受験塾は増え、知育教材やおもちゃの売れ行きは伸びていると聞きます。子どもが生まれた時から「自分の出身校に入学させたい!」と受験を考えている家庭であれば、迷いなく受験の準備となるのでしょう。しかし、「周囲に受験する子どもが多いから、うちも考えたほうがいいのかな」、「なんとなく公立の教育に不安を感じる」など、受験に対して興味はあっても、迷いや不安が多いという方が大多数でしょう。■「大変な受験」になりやすいのは?この時期から、親子関係の相談では受験関連のことが多くなってきます。その中でもよく聞かれるのが「受験準備は親も子どもも相当負担がかかると聞くので、それに耐えられるのか不安」というものです。わたしのところに寄せられた数々の相談から分析するに、「親子ともに辛くて大変な受験」に陥りがちなのは「子どもの適正より、まず志望校ありき」のケースだと思います。自分の母校だから、親が通いたかった学校だから、自宅から近くて通いやすいから、大学付属でもう受験をしなくてすむから、兄弟がすでに通っているからなど、子どもの適正を見ずに親が志望校を決めてしまう理由はいろいろです。親が通わせたい学校に合わせて受験準備をさせると、子どもの精神年齢(学力ではありません)が受験勉強に追いついていかない場合、親子ともにかなり気持ちが追い込まれるケースが多いように感じます。不安を払拭するために、塾の講座をたくさんとったり、かけ持ちしたり、個別の家庭教師をつけたりとのめり込んでも、かえって子どものやる気を失わせてケンカになり、ますます疲れて「受験はやはり大変だ」という感想だけが残ります。■受験はあくまで子育て方針を確認する一つのきっかけに小学校や中学校受験を考えることは、改めて「どのように子どもを育てたいか」を夫婦で話し合う良いきっかけになると思います。高校受験や大学受験になると、もはや親の介入する余地はほとんどないからです。まずは、子どもの学力を含めた現状を見極め、伸びしろを期待しつつ、子どもに合いそうな学校を探し二人三脚、三人四脚で受験準備を進めれば、結果がどうであっても、机に向かう習慣がついたり、興味の対象が広がったりと、いろいろな意味で子ども自身のプラスになるでしょう。私立校はそれぞれ教育方針や学問に対する理念がありますから、学校説明会などに参加すると、賛同できたり「ちょっと違うな」と感じたりと、親のほうも教育に対する気づきを得られます。そのまま地元の小中学校に進学できるのに、あえて受験するのであれば、親子初の共同作業ととらえましょう。結果より「頑張ったね!」と笑顔で終えられるよう、充実した時間としていただきたいと思います。
2017年07月30日息子が通う小学校の教室を初めて目にしたとき、エアコンが天井についているのを見てびっくりしました。うだるような暑さのなか勉強した自分の小学校時代と比べると、なんともうらやましい限り…。こんな風に比べてみると「昔とはだいぶ違うんだなぁ」と思うことがよくあります。そこで、小学校の今と昔で驚いたことをまとめてみました。■防災ずきんカバー、つくらなくていいの?私が子どものころ「防災ずきん」というものがありました。これは避難訓練の際に頭からかぶるもので、それを収納するカバーを親が手作りしなければなりませんでした。けれど、息子の通う小学校では市から折りたたみ式のヘルメットが支給されており、親がカバーを手作りする必要はありません。私が小学生のときには防災ずきんを椅子に敷いて座っていましたが、今はそんな光景も見られなくなっていました。■まるで大人!? 男の子も女の子も「~さん」づけ教室で先生たちは、「~くん」や「~ちゃん」など男女の区別をつけず、名前に「さん」をつけて生徒たちを呼んでいます。最初にこのことを知ったのは三者面談のときでした。先生が自分の子どもを「~さんはおしゃべりするのが大好きで…」と話している姿に大きな違和感を感じてしまいました…。まるで大人のような呼び方ですね。■給食の白衣は「アイロンがけ」で殺菌!?地味に驚いたのが、給食の白衣にアイロンをかけなければいけないことです。昔は「してもしなくてもいい」だったような気がしますが、息子の通う小学校では殺菌の意味を込めて白衣にアイロンがけをすることになっています。ちょっと面倒ですが、親以上に衛生面を考えてくれていてありがたい…!ほかのママさんに聞いてみると授業の合間にチャイムがならなかったり、1年間を2つに区切って2学期制となっている学校も。地域の不審者情報など情報がメールで一斉配信されるなどの安全対策はこの時代ならでは! 地域によってルールや方針が大きく異なる小学校事情。もうすぐわが子が小学校に入学する、というママは昔との違いをぜひ探してみてくださいね。意外とたくさんあっておもしろいかもしれません!
2017年06月10日探しものが苦手だから、時間がかかるし見つからないなくし物が多く探すことが苦手なADHDの特性を持った息子。それは十分にわかっていたのですが、お買い物くらいは人並みにして欲しいという親心もあり、小学校4年生からたまに買い物を頼むことにしました。物の名前や値段を知って欲しいので、わざと「これは知らないだろうな」という物も買い物メモに買い出して頼んでいました。Upload By かなしろにゃんこ。見つからなかったら店員さんに聞いてね!とも伝えて送り出すのですが、買い物から帰ってくると「なかったものいっぱいある」と頼んだ物の3分の1の物は買ってきていないことがあります。メモに書いた物を見落として買ってこないなんてことも毎回です。買い物のヌケが多いのが気になって息子に一つ一つ聞いてみると…。まず店に着くと商品を探さなきゃ!とテンパっていろいろなことを忘れてしまうということでした。探すのに時間もかかってくると嫌になって諦めてしまうし面倒くさくなるし、お母さんに事前に言われた売り場や商品の注意事項のことも思い出せないから「もーいーや」となるようでした。多分、子どもの考えで「よし!売ってなかったことにしよう!」と逃げたこともあるんじゃないかと思います。息子の特性が分かっているので「これでも頑張ったんだろうな…」とは分かるので完璧にできないことを責めたりはしません。買い物は市場を学習するための場なので、きちんとできなくて当然なので「まぁいいか」程度に考えることにしていました。スーパーマーケットのバイトでようやく知った食材の名称。Upload By かなしろにゃんこ。中学のときも買い物を頼むとまだまだ買い忘れなどがありましたが、高校2年生のときにバイトしていたラーメン屋が閉店してしまってスーパーマーケットのバイトに変えてからは、少しずつ変わっていきました。息子の担当はアルコールや飲料水なのですが、他の棚の商品もお客様を案内することがあるため徐々に商品に詳しくなっていったといいます。市場に流通している食品や日用品にどんな物があるか学んでくれたことが嬉しい!高校生にしてようやくです。それからは息子に買い物を安心して頼めるようになりました。バイトの休憩中に、「8時から肉が半額だから、イベリコ豚150gだけどいる?買ってくよ」などLINE(ライン)で連絡をくれるようにもなったのです。その時はすかさず、「半額の肉ならいる!購入せよ」と自宅から指令を出しています(笑)
2017年06月06日小学生のころは忘れ物常習犯だった私が、息子の支援をするのは大変で…出典 : 私は小学生だった頃、忘れ物と宿題忘れの常習犯でした。どこかにメモを取れば良いのに、取ってこない…。メモを取ったとしても、どこに書いてあるのか分からない…。挙句の果ては連絡帳を毎日のように学校に忘れてくる…。そして家に帰ると、宿題のことなど綺麗さっぱり頭から消えているのです。翌日の授業中、先生の嫌味と怒号を聞いて「またやってしまった…明日こそは」と決意します。しかし、またその翌日には、宿題やその他の持ち物のことは綺麗さっぱり忘れてしまっているのでした。そんな私も今では母になり、発達障害の診断を受けた6歳の息子がいます。小学校時代には先生から「忘れ物大賞」をもらって泣いて帰った私が、息子の小学校の持ち物の管理をしなければならないなんて、どういうことになるかは火を見るよりも明らか…という感じでしょう。小学校からの連絡袋の中には、毎日大量のお手紙が投入されています。息子はもちろん、何がなんだか良く分かっていません。その情報を読んだだけでも、私の頭は大混乱になります。「○日までに△を持っていって」「×日までに○と△を持っていって」「宿題はこれとこれで…」と何度も何度も復唱しながら、家の中をウロウロするありさまの私。息子を登校させた後も、「今日は忘れ物ないだろうか」「あれを忘れたかも」と気になってしまい、気がそぞろになってしまいます。発達障害児の小学校生活の支援は、同じ特性を持つ私にとって、苦難の連続だったのです。気が気じゃない私をさらに追い詰めた「連絡帳」の内容とは…出典 : こんな状態で疲弊しきっていた私をさらに追い詰めたのは、連絡帳でした。息子の連絡帳には毎日、忘れ物や持ち物のミスについて必ず記載がされていました。息子が小学校でどんな風に過ごしているかのような情報は一切なく、ただひとこと、「○○を忘れていました」「××のサイズが違います」「◇◇の切り方が違いました」というような言葉だけ。これを読むたびに、私は小学校の頃に先生に叱られて、下を向いているときの気持ちが蘇ってきてしまいました。そのうちに、私は息子の連絡帳を開くのも怖くなってきてしまったのです。「また先生に叱られちゃう…」「どんなに気を付けても、いつも何か書かれている」「私はやっぱりダメな人間だ~」私の心は小学生の頃に逆戻りです。さらに、「私がこんなミスばっかりしているから、息子があんななんだって思われているかもしれない」とあらぬ方向に思考がいってしまいました。毎日連絡帳を見てはガックリとうなだれながら、自分の子を通して、自分の過去を思い出してしまう辛さに苛まれました。連絡帳に落ち込んでいた私。でも励ましてくれたのも、また連絡帳だった!出典 : 息子の連絡帳を見るたびに、過去の自分も今の自分も責められているような気がして落ち込んでいた私。しかし、私は途中で大きな励ましを得ることができたのです。それは、息子の支援級通級が始まったことがきっかけでした。支援級通級が始まると、もう一冊、支援級用の連絡帳を準備するのです。支援級は少人数なので、先生は息子の生活や学習について毎日びっしりとコメントを書いてくださっています。そして、支援級の連絡帳には、「息子くんは今日はこんなことを頑張りました」「この問題は自分で頑張って解きました」「毎日楽しそうに学校に通っています」というような、息子を褒める言葉がたくさんたくさん書かれています。息子の支援級の先生は、「通常級で頑張ってきてるんだから、支援級ではとにかく褒めるんです」とおっしゃってくださる方です。それが連絡帳のコメントにもよく表れています。私は支援級の連絡帳を読んでいるうちに、なんだか「お母さんも頑張ってますね」「息子くんは大丈夫ですから、お母さんも肩の力を抜いて」と言われているような気がして、大きな救いと癒しになりました。通常級の連絡帳を見るたびに自分を責めていた私ですが、支援級の連絡帳を読んで気持ちを取り直すことができるようになったのです。「支援」は親の心をも支えてくれる出典 : そして私は気づきました。「支援」とは、子どもだけではなく、ときに親の自信まで回復させる役割もはたしてくれるのだと。発達障害の子どもを育てていると、実は親も自信を失いがちになります。思うようにいかない育児に振り回され、周囲からの視線を気にしているうちに、どうしても「自分はダメな親だ」と自分を責めるようになります。私のように、子どもと同じ特性がある場合は困難はさらに倍々になります。自分の管理ができないのに、子どもの管理まですることは、そうたやすいことではありません。「支援」とは、「こんな風にお手伝いしたら、こんなことができるようになりましたよ!」というものでもあると思います。自分の子どもが「できましたよ」「頑張りましたね」と言われることで、日ごろ自信を失いがちな親も、活力を得ることができるのです。支援級の「連絡帳」の記録、それは親へのエールでもある。そう捉えると、困難が多い毎日を進んでゆくための新たな活力源が生まれたように感じることができました。
2017年06月01日よく聞く、「小学校は別世界」という言葉出典 : 発達障害のある子どもを育てている親にとって、小学校入学というステージはとても不安なものだと思います。それまで楽しく遊んでいれば良かった幼稚園・保育園の頃と違い、学習という活動がメインとなるのが大きな理由でしょう。また、幼稚園や保育園では手厚い支援をしてもらい、とにかく褒めて育ててもらえていた状態だったお子さんにとって、集団のルールを守ることに重きが置かれている小学校では、息苦しさを感じることが多いのです。幼稚園・保育園ではのびのび楽しくやっていたのに、小学校に入ってから急に自信を失うようになって…というようなお話を、私は幾度となく発達障害児の保護者から聞いてきました。ですから、発達障害のある息子の小学校入学は私にとって緊張感が漂うものでもあったのです。今のところ、息子は小学校の先生たちに手厚く支援していただいているおかげで、毎日楽しく通っています。けれどもやはり、小学校生活のさまざまなことで混乱をしている様子。それは、幼稚園時代にはなかったことでした。トイレに行ってはいけない!?息子の混乱例えば、小学校から帰ってきた息子が、こんな相談をしてきたことがあります。「今日ね、授業中におしっこもらしそうになって。先生にトイレ行きたいです!って言ったんだ。そしたらね…」Upload By モビゾウ「『小学校ではトイレは休み時間に済ませましょう』って先生に言われたの。それなのにね…」Upload By モビゾウ「先生は休み時間に済ませましょうって言ったのに、『はい、じゃあ行ってらっしゃい』って言われたんだよ。意味が分からないでしょう?」なるほど、先生は「本当は休み時間に済ませるのがルールだけど、今日は特別に行ってもいいよ」ということを言いたかったのでしょう。けれども息子は、この「今日は特別に」という部分が先生の言葉から読み取れないのです。先生の言葉をそのまま理解するため、「行ってはいけない」「はい、行ってらっしゃい」という言葉を同時に言われたことに混乱してしまったのでした。Upload By モビゾウさらに息子は、「小学校ではトイレは休憩時間に済ませるってことは、授業中にお腹痛くなったり気持ち悪くなったりしてもトイレに行っちゃいけないのかあ。どうしようどうしよう。お腹痛くなったらどうしよう」と悩み始めたのです。息子の発達障害の特性の一つなのですが、言外の意味を読み取るのが苦手なだけではなく、思考が0か100の両極端に偏りやすいのです。息子は「トイレは休み時間に済ませましょう」という先生の一言を、「具合が悪くても、何があっても、授業中のトイレは我慢しなければならない」という風に、極端な形で解釈してしまうのでした。無数にある集団生活のルール。それを把握することの困難さ出典 : このように、小学校には集団生活を円滑に送るための無数のルールが散らばっています。さらに、そのルールには例外や変更が沢山あるのですが、発達障害児にはそれを把握することがなかなか難しいのですのびのび遊ぶこと、褒められることがメインだった幼稚園時代に比べて、小学校に入ると「こういうルールがあるからダメ」ということが増えていきます。発達障害児は、なんとなく周りとうまくやれる程度にルールを把握するということが苦手です。小学校が別世界というのはこういうことだったんだな、と毎日混乱する息子を見ながら、私もなんとなく理解できたのでした。
2017年04月20日春にお子さんが小学校入学を控え、親子ともにワクワクドキドキしているご家族も多いかと思います。その反面、未知な小学校ワールド。「PTAって大変!?」「親の負担はどれくらい!?」と不安でいっぱいの方もいらっしゃるでしょう。■学校からたくさんのプリント。本当に参加しなければいけない行事はどれ!?小学校に入学してまず驚くのは、持ち帰ってくるプリント類の多さ。校長や学校から出されるもの、PTAから出されるもの、地域から出されるものなど重要なものも、そうでないものも玉石混合で、どっさりと子どもが持ち帰ってきます。その中には、保護者会のお知らせ、講座などのお知らせ、ボランティアのお願い、授業参観など学校への参加を呼びかけるプリントが入っています。できるだけ学校にも協力したいし、子どもの様子も知りたいけれど、働いていたり、小さなきょうだいがいたりすると難しいのが現実。年に数回ある保護者会は、毎回の出席が難しければ、係りや委員を決める最初の保護者会にはできるだけ顔を出し、それ以降のものは調整がつく範囲での出席、などと優先順位をつけるのがおすすめです。■PTAの係りや委員、あなたはどうする?加入が任意であり、加入しない保護者が出てきたことも話題になっているPTA。それでもほとんどの人が加入するのが現状です。考え方や事情によって立場は人それぞれですが、筆者は、公立小学校は学校側だけでできることにも限界があり、保護者の協力が学校生活には欠かせないと感じています。だから、「がんばりすぎず、できる範囲での協力」を心がけています。「がんばりすぎず」というのは、小学校ママ歴も5年近くなり、PTAの仕事というのはやはり「子育て観」が関わってくるもので、子育て観ほど全員一致が難しいものはない、と実感しているからです。特に公立小学校は、「この学校のここが気にいって子どもを行かせている」というわけではないので、ますます価値観はバラバラです。利益の追求という共通の目標を持って動く会社などの組織とは異なり、目標も熱意も集まってくる人もバラバラ。そこで子育て観をぶつけ合うのもなかなか大変なので、「与えられた仕事」をきっちりこなすことや、自分の得意な仕事(例えば書類作成)などで貢献するようにしています。■どうやって「できる範囲の協力」をする!?「働いているから」というのがPTAの仕事の免除の理由にはならなくなってきています。でも、現状平日の昼間をPTAの仕事に割ける人は限られています。それではどうしたらいいでしょう。係りによっては家や土日でもできることも多かったり、特定の時期だけ忙しかったりと働いていても比較的参加しやすいものと、平日の集まりが多くまず難しいものがあります。ただ、表面上はなかなかそれが見えにくく、係りを決める段階でほとんどの人がよくわかっていないのが現状です。係り決めを運任せにするのではなく、リサーチが重要。上の学年にきょうだいがいるママなどに早めに係りや委員の仕事の内容を聞いておき、どの係りや委員なら比較的できるか目星をつけておくことをおすすめします。希望者がいないと、くじ引きやじゃんけんで決められる場合もあるので、大変な係りになってしまうリスクを避けるために、事前にリサーチした比較的やりやすい係りに立候補してしまうのも作戦のひとつです。係りをやると学校の事情もよくわかったり、他学年の知り合いもできたりなど、プラスの面もあります。小学校は、子どもが自分で登下校して、親同士が知り合う機会も園時代よりぐんと減るので、知り合いを作りたい場合は、思い切ってできそうな係りに立候補してみてもいいでしょう。【まとめ:小学校PTAをのりきる 3つのコツ】1)どの係りならできそうか事前にリサーチをしておく2)学校の事情を知りたいならできそうな係りをやってみる3)PTAと仕事は違うと考え、仕事のやり方をそのままPTAに持ち込まないように注意
2017年03月06日「癒やしブーム」は過ぎ去ったようですが、いまだにスーパー銭湯などのお風呂屋さんは一定の人気を持っているようです。やはり大きな湯船でくつろぐことは、日々の生活で蓄積された身体の疲れをとってくれます。そんな銭湯で困ってしまうのが、子どもの扱い。小学校高学年の男子が女湯に入ってきたりすると、やはり嫌なものです。小学生とはいえ男子が明らかに性的な目で女性をみているのは不愉快以外のなにものでもなく、「やめろ」と怒鳴りたくなります。逆もまた、気分のいいものではないでしょう。しかし店側が認めているから入ってくるわけで、注意もされないのが現状。かなり納得のいかないものを感じます。法律的に規定はどのようになっているのでしょうか?和田金法律事務所の渡邊寛弁護士に見解を伺いました。 Q.小学校高学年が異性用の風呂に入ることをやめさせることはできないのですか?*画像はイメージです:都道府県の条例で定める年齢を超えていればやめさせることはできます。「銭湯に適用される公衆浴場法3条は、営業者が取るべき公衆浴場の衛生及び風紀に関する措置の基準を都道府県の条例で定めることとしています。そのため、何歳まで混浴が許されるかは各都道府県によって異なります。もっとも、厚生労働省の通知である“公衆浴場における衛生等管理要領”では、“おおむね10歳以上の男女を混浴させないこと”としています。都道府県条例の年齢制限もこの基準に沿って10歳以上は混浴不可(9歳までOK)とするものが多いので、多くの都道府県では小学校高学年男子は女湯に入れないことになります。逆に小学校高学年女子が男湯に入ることもできません。制限年齢が1番低い都道府県は京都府で、混浴は6歳までです。他方、制限年齢が高い都道府県は北海道、岩手県、山形県、栃木県、岐阜県、香川県で、条例上は11歳まで混浴OKですので、小学校高学年でも男女湯どちらも入れることになります(北海道では、条例の制限年齢にかかわらず、浴場組合が混浴を9歳までとする基準を採用しているようです)。混浴の制限年齢は地域によって異なりますし、見た目と年齢が離れていることもあります。制限年齢以上の男女を混浴させてならないのは浴場営業者ですので、大きな子どもの混浴に疑問を感じたときは、その銭湯の方に相談するのがよいでしょう」(渡邊弁護士) 入浴に関する年齢制限は各都道府県ごとの条例によって決められるため、バラつきがあるようです。できれば統一してほしいような気もしますが、これが現状のようです。あまりにも不愉快な場合は、銭湯運営会社に相談してみましょう。 *取材協力弁護士: 渡邊寛 (和田金法律事務所代表。2004年弁護士登録。東京築地を拠点に、M&A等の企業法務のほか、個人一般民事事件、刑事事件も扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(フリーライター。期待に応えられるライターを目指し日々奮闘中)【画像】イメージです*IYO / PIXTA(ピクスタ)
2017年02月22日【ママからのご相談】40代、中学1年生の男の子のママです。小学校高学年ごろから、息子が同級生と会話が合わず孤立しているようです。そのため最近、学校に行くのもつらそうです。どうすれば息子が楽しく過ごせるようになるでしょうか。●A. 無理に周りにあわせることよりも素敵な大人に引き合わせることを考えてみてご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。息子さんが同級生と会話が合わないとのこと、母親としては心配ですよね。しかし、興味や行動を無理に周りの同級生にあわせていくのも、息子さんにとっては心の負担になるかもしれません。今回は、心理カウンセラーであり、NPO法人『いばしょづくり』代表理事の阿部伸一さんの著書『「不登校」は天才の卵学校に行かない7つの選択肢』から、同年代の子と話が合わない子が人間関係で楽になれる方法 をご紹介します。●同世代が苦手でも大人相手でリラックスできる子がいる阿部伸一さんの著書にはこのような記述があります。**********『同世代が苦手でも、大人を相手にするとリラックスできる子は少なくありません。周りに合わせることを強いられる中学生よりも、自由で自立を求められる大学の方が合うタイプともいえます。つまり、もう大人に近いわけですから、どんどん素敵な大人に引き合わせてあげましょう。リラックスできる場を持てるというだけでなく、飛び級をさせるイメージで挑戦してください』**********同世代が苦手な子は大人に引き合わせる 。どうしても、家では子どもとして見てしまうので、大人と引き合わせても大丈夫か心配になってしまいますよね。しかし、私の中学生の息子も、パソコンや釣りが趣味で大人と話が合うタイプなのですが、息子に合いそうな大人に引き合わせたところ、自分らしさを出してのびのびと話をしており、長期休みのときなど、私抜きで大人たちと一緒にお花見をして楽しんでいました。●こんな場所で素敵な大人と出会えるしかし、どういった場所で素敵な大人と出会わせられるかわかりませんよね。そこで、オススメの3つの場所を提案したいと思います。●(1)大学のイベント学園祭で大学生と話ができたり、大学生と一緒に楽しめたりするイベントが開かれることが多いです。特に教育・心理系の大学だと、子どもと話すことに慣れている人が多い のでオススメです。大学生だと、大人でありながら年齢が近いこともあり、中学生にとっては頼れるお兄さん・お姉さんと会話できて、リラックスしやすいのではないでしょうか。●(2)地域のイベント地域のイベントや市民講座でも中学生が参加できるものがあります。近所ということで参加しやすいのはもちろんのこと、その後のつながりも作りやすい です。市の広報や公共施設に置いてあるチラシを意識しましょう。●(3)SNSのサークル趣味を追求したものや、志ある人が開くおもしろい集まりを見つけやすいです。しかし、SNSのつながりですと顔が見えない怖さもあるので、しばらくは親と一緒に参加し、その集まりが子どもにとって危険ではないか 見極める必要もあります。----------いかがでしたでしょうか。同年代となじめない場合、学校だけでどうにかしようというのではなく、第三の場所に目を向けることで、子どもの世界を広げるきっかけにもなります。お子さんが素敵な大人とたくさん出会えるといいですね!【参考文献】・『「不登校」は天才の卵学校に行かない7つの選択肢』阿部伸一・著●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)
2016年11月26日中学生のADHD息子との朝は、いつも闘い!Upload By かなしろにゃんこ。毎朝アニメキャラの髪型のような、派手な寝ぐせのあるADHDの息子。不器用なので、寝ぐせ直しのスプレーや櫛を使って上手に寝ぐせを直すことがもともと苦手なのですが、息子は寝ぐせの場所を教えてあげても直そうとはしません。「身だしなみ」が面倒くさくてたまらないようなのです。ヒゲも生える年頃ですから、身だしなみを気にして欲しい親心から口うるさく言ってしまいますが反抗期の誰にも指図されたくない気持ちと重なって注意すると過剰に反抗してきます。息子流!?身だしなみに対する考え方は…Upload By かなしろにゃんこ。集団生活では、周りに不快感を与えないための身だしなみもマナーだと伝えると、「学校に行くだけで、そんなの関係なくね?」「見た目がよくないだけで文句を言うヤツのほうが悪い」「そんな小さいことにこだわっていたくない」と、あぁ言えばこう言う…言っても言っても聞き入れてもらえませんでした。高校生になると、色気が出てきたのか!? 徐々に自分から格好を気にするようになりましたが、オシャレ度はまだまだな息子なのでした。
2016年11月08日小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?出典 : 「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?出典 : 一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。国民は国家に教育を受ける権利を要求できます。憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」出典 : 就学猶予・免除とは、保護者が負っている就学義務に猶予を設けたり、免除を与える制度です。通常、保護者は児童が6歳になった時に所属していた学年の最初の日(つまり6歳になる年度の4/1)から、15歳になった時に所属している学年の最後(15歳になった年度の3/31)まで、児童に教育を受けさせる義務があります。就学猶予・免除を取得すると、その就学義務を負う時期を遅らせる、または場合によっては義務を放棄することができます。ただし、保護者または児童が日本国籍を持っており、かつ日本に住んでいる場合に限ります。例えば、保護者は日本国籍で日本にいるが、児童が海外で学んでいる場合や、児童が重国籍で日本外で教育を受けている場合などは、就学猶予・免除の対象外となります。ちなみに、就学猶予と就学免除の間には、明確な違いはありません。というのも、就学猶予を認められた場合でも、就学義務期間は延長されず、満15歳の時に子どもが所属していた学年の終わりで、親の就学義務は消失するからです。ですので実質、猶予された期間は免除されたことと同じことになります。Upload By 発達障害のキホン日本では明治時代の中期ごろから義務教育の基盤が出来上がり始めました。しかし、当時は障害のある児童が学校で義務教育を受けるための環境はほとんど整備されていませんでした。そのため、障害のある児童の保護者は、就学義務の猶予・免除を受けとなり、結果として児童は教育をほとんど受けませんでした。上のグラフが示すように、第二次世界大戦の直後1945年は、就学猶予者・免除者の人数はとても多くなっています。これは、障害のある児童のための学校、例えば盲、聾、知的、肢体不自由児向けの養護学校は、国が定める義務教育として扱われていなかったという背景があります。そのため保護者が障害のある児童を盲、聾、知的、肢体不自由児向けの学校に通わせる場合、就学義務を果たしたことにはならないが、就学猶予・免除を受けるという形を取っていたのです。しかし、1979年からは、養護学校が義務教育とみなされるようになり、就学猶予や免除制度を利用する必要のある家庭は急激に減っていきました。今日では、特別支援学校、支援学級の整備・充実により、障害を理由に就学義務を果たせず、就学猶予・免除を受けるという場合は非常に少なくなっています。では、現在では、どのような場合にこの制度が利用されているのでしょう。どんな理由なら就学猶予・免除が認められるの?出典 : 保護者は、児童を就学させる義務を負っていますが、例外として、その児童について以下で説明するような理由が認められた場合は、一定手続を経て就学義務の免除を市町村の教育委員会から受けることができます。学校教育法では、就学猶予・免除が認められる理由を、「病弱、発育不完全、その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合」としています。病弱、発育不完全とは、治療や生命・健康の維持のために療養をしなければならず、教育を受けることが困難である場合、学校教育に耐えることができない程度の障害がある場合などを意味します。その他のやむを得ない理由とは、以下のような場合が挙げられます。1. 児童自立支援施設等に入所し、就学ができない場合2. 重国籍者で、将来外国籍を取得することを前提として、在日外国人学校等に就学を希望する場合3. 帰国子女で、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等の措置が講じられている場合4. 低出生体重児等であって、教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、市町村教育委員会が就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合一方、経済的な理由では就学猶予・免除は認められません。学校教育法では、経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童の保護者に対しては、必要な援助を市町村が与えなければならないとされているからです。そのような場合は、就学援助制度を利用できます。就学猶予・免除を受けたい場合は教育委員会の許可が必要です出典 : 前述した理由に該当し、就学猶予・免除を受けたい場合は、在住する市区町村の教育委員会に申し出を出すことが必要です。申し出の際には、就学猶予・免除を受ける理由を証明する書類が必要です。市区町村によっては指定の医師の診断書が必要なこともあります。理由を証明する書類とを参考に、保護者の申し出を教育委員会が審議し、就学免除・免除が認められた場合は許可通知が出されます。Q&A障害のある子どもの就学事務手続の手引就学免除・猶予を利用しても、子どもは中学校を卒業できる?出典 : 就学免除・猶予を利用した場合でも、子どもは、1年または数年遅れて中学校を卒業することができます。保護者が児童に教育を受けさせる義務は、就学猶予を1年受けた場合、子どもが中学校2年生の時になくなりますが、これは保護者の就学義務がなくなるだけであって、引き続き児童は教育を受ける権利を持っています。学校に行かず、不登校やフリースクールに通っている場合は?出典 : 現在、文部科学省の見解では、厳密には不登校やフリースクールの利用では、保護者が就学義務を果たしたことにはなりません。しかし、学校長の裁量などにより、学校外の施設等における学習活動を学校への出席として扱うことができる場合もあります。また、長期の不登校により中学校卒業資格を得られなかった子どもに対する救済措置として、中学校卒業認定試験という制度が存在します。この試験に合格すれば、中学校に通って卒業することができなかった子どもも、高校へ進学することができます。まとめ出典 : 就学猶予・免除は、その制度の確立当初、重い障害がある児童が義務教育を受けられない場合に利用されてきました。その後、特別支援学校や支援学級での教育も義務教育とみなされるようになり、就学猶予・免除を利用する必要のある家庭の数は大幅に減っています。しかし、近年でも、低体重児など、病気や発育不全がある場合に、就学猶予・免除が適応されることがあります。お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて悩まれているご家庭は、こうした制度の活用も選択肢の一つとして参考にしてみてください。
2016年10月23日息子は人一倍甘えん坊。母親に触れると安心するようで…Upload By かなしろにゃんこ。我が家の息子はとっても甘えん坊でした。小学4年生になっても「抱っこしてくれ」とせがんでくるのです。息子は私に触れると安心するようで、抱っこをすると一瞬で気がすむようで、でまた一人で楽しそうに遊びだしました。なので私もこのころはまだ「抱っこ」と言われたら応えてあげるようにしていました。小学6年生になっても母の膝に乗りたがる、コレってどーなの!?Upload By かなしろにゃんこ。そのうち「抱っこして」は落ち着いてくるだろうと思っていたのですが…小学校6年生になっても甘えが止まらない息子。私の膝に乗る時間はだいぶ短くなりましたが、まだ「抱っこ」を要求してきます。「こんなに大きくなっても甘えるのはどうなんだろう?コレって普通なのかな?」「ちょっとマザコン気味?」「もう膝に乗るのはやめさせたほうがいいのかな?」などといろいろ考えて悩みました。しかし、抱っこを断っても息子は「いいだろ~」と無理やり膝に乗ってきます。そして少し嬉しそうにホッとしているので、それで情緒が安定するのであればいいかなと思ってました。中学生になった息子、母親に対する態度に変化がUpload By かなしろにゃんこ。「さすがにこれ以上大きくなっても母の膝を要求してきたら困るな…」と考えていましたが、中学生になると「抱っこ」はパタリとなくなりました。それどころか、反抗期に突入して母親が”うざい存在”となったようで、「キモい!」「話しかけるな、近寄るな!」と言われる始末…一生甘えん坊でも困るので一安心したものの、少しさみしい気持ちの母なのでした。余談ですが、息子は外では強がりな男の子です。家の中では母に甘えていたなんてバレたら、息子にとっては一大事…。息子に怒られるのを承知で、このお話を描いております(笑)。
2016年09月20日こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。子どもも小学校高学年になると立派な思春期。中学、高校と、より多感な年齢になっていきます。この時期の女の子は自我意識が強くなり、外見を気にするようになります。美容やファッションなどに目覚めるのもこのころです。また、あこがれの対象としてモデルやアイドルを意識するようになり、ダイエットにも興味が高まります。このダイエット、思春期に行うにはリスクも多く、気をつけないと大変なことになります。そこで今回は、思春期のダイエットについてお伝えします。●思春期の女の子とダイエット小学校高学年から高校にかけて、女の子の体は大人の女性へと変容していきます。女性ホルモンも増える影響で皮下脂肪が増します。このため、一時的に太ったように勘違いしがち です。最近では、細身のスタイルがかっこいいという風潮もあります。そのため、ダイエットが不必要な子までダイエットをしているケースも見られるのです。●思春期に行うダイエットのリスク必要のないダイエット、間違ったダイエットはリスクが大きく、次のような危険を伴います。●(1)体が大きくならないこの時期は血液や筋肉など、体の主要な部分の成長が必要な時期です。特に身長は思春期を逃すと伸びることが難しくなります。ダイエットで栄養が不足すると、体全体の成長が止まってしまうのです。成長が止まることで貧血になる、筋肉が育たずにいつも疲れやすい、集中力が続かない などのトラブルがでます。●(2)生理不順体重が減り、脂肪も落ちると、生理不順が起きやすくなります。何か月も生理がこないということも稀ではありません。体は栄養が足りなくなると、卵巣まで栄養を届けることができず、正常な排卵ができなくなるのです。生理不順は将来、赤ちゃんが欲しくなってもなかなか妊娠できない『不妊症』に悩む原因 になります。●(3)ブサイクになる!?ダイエットで栄養が不足すると、体内でたんぱく質や脂質が不足します。髪の毛や爪はたんぱく質でできていますので、うるおいのないパサパサ髪、抜け毛、もろい爪になってしまいます。さらに、ビタミンなども不足することで肌もボロボロ、荒れがちになります。ホルモンバランスの崩れから毛深くなった というケースもあります。●(4)“食べること”が恐怖!?多感なこの時期は、学校生活や勉強、部活動、友人関係、家族関係で悩みや不安も多いため、食欲にも影響しています。悩みを一層深くし、食べることができなくなる『拒食症』や、食べ続けてしまう『過食症』など、ダイエットによって摂食障害を引き起こす可能性 があります。摂食障害になると心身ともに蝕まれ、深刻なうつや死に至る こともあります。ここまでくると治療や入院が必要です。ダイエットを甘くみてはいけません。●ダイエット中でも食事は必須!いくらダイエットが危険だといっても、「絶対にやる!」という女の子もいるでしょう。そのような場合は、間違ったダイエットにならないよう保護者が見守りたいものです。この場合も、食事を抜くことは止めましょう。食事は体のエネルギー源です。勉強も遊びも美しくなるのも、すべて食事からということをよく理解させることです。憧れのトップモデルは、食事をしっかり管理しながら体型を維持しています。専門家がつくことも多く、運動も取り入れています。素人が単に食事を減らして痩せたところでキレイな体型にはなりません。どうしてもダイエットをやるというなら、バランスの良い食事と運動で健康的に進めるのがポイントです。食事制限をして必死に痩せたところで、体には大きな影響がでてしまうのです。今のままで十分にかわいいこと、魅力的であることを自分で理解できるようになることも大人への一歩かもしれませんね!【参考文献】・『危険がいっぱい思春期ダイエット』福岡秀興・著●ライター/佐藤理香(株)
2016年08月18日【ママからのご相談】小学校高学年の子どもがいます。成績がどんどん下がっていて、1学期の成績は目も当てられない状態でした。子どももすっかり自信をなくしてしまって、勉強が大嫌いになってしまったようで、一切勉強をしたがりません。この夏休みのうちに自信を持ち直してもらい、勉強する習慣をつけたいのですが、どうしたらいいでしょうか。●A. 一つの目標を達成できるように、家族ぐるみでサポートしましょう。ご相談ありがとうございます。勉強嫌い専門コンサルタントの佐々木です。勉強が嫌いになってしまうと、今のうちから心配ですよね。心理学者アルバート・バンデューラが提唱した『社会的学習理論 』では、自己効力感を上げる(自信をつける)ために、4つの要素(個人的達成、代理学習、社会的説得、情緒的覚醒)が必要とされています。そのうち、勉強に対して自信と習慣をつけるためには、特に個人的達成、つまり“成功体験 ”が重要です。夏休みのあいだに、一つ目標を持って何かを達成できるように、家族ぐるみでサポートしましょう。●(1)下の学年の復習から始めるお子さんが5年生なら、4年生あるいは3年生の問題集を解くことから始めましょう。ポイントは、つまずいたところの“少し前”まで戻る ことです。どうしても、つまずいたところに戻りたくなってしまうと思うのですが、つまずいたところではなく、その子が簡単にできるところまで戻るのです。できないことを克服するのは大人だって大変なこと。できる問題をやって調子をつけてから、できないところの復習に取り掛かりましょう。●(2)カレンダーに印をつける少しでも勉強ができた日には、カレンダーに印をつけたり、シールを貼ったりしてみましょう。夏休みの約40日、全てにシールが付いたらちょっとしたごほうびを用意するのもいいですね。話し合ってルールを決め、実践してみてください。ラジオ体操に毎日行って、スタンプを集めた経験はありませんか?最初はいやいやでも、続けることで楽しくなり、やってみようという気持ちが湧いてくることも。頑張りが見えることでやりがいが出てくる ものです。●(3)ほめるそして、なんといっても最大のコツはほめること。下の学年の問題ができたら「こんなにできるんだから大丈夫!」と励ましましょう。どんなに量が少なくても、きちんと続けられたら「頑張ってるね」と、続けることが素晴らしいと伝えてあげる のです。テスト形式で問題を解いて、全問できたら大きな花丸をつけたり、大きく“100点”と書いてあげたりするのもいいですね。自信と習慣をつけるためには、小さなミスにこだわりすぎず、できたことに目を向け、ほめてあげることが大切です。厳しいことを言うのは、自信がしっかりついてから。----------勉強が嫌いな子は、できないことに嫌気がさしている場合が多いので、できていることに着目して、一つひとつ階段をのぼるように伸ばしていきましょう。夏休みの長いお休みで、「できた!」「やり遂げた!」体験を一つさせてあげることで、自信がアップします。ぜひ、家族一丸となってサポートと演出をしてみてくださいね。●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)
2016年08月01日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日一昨年の流行ドラマ「きょうは会社休みます。」の影響でかなり浸透した言葉「こじらせ女子」。このドラマでは自己肯定感の低い「三十路にもかかわらず処女」の主人公のことをさしていました。しかし、20歳にしてすでにこの状態に陥っている女子も最近急増しているようなのです。■1.ディズニーでは悪役キャラに共感「小学校高学年になったぐらいからディズニープリンセスに素直に共感できなくなっちゃって・・・。その代わりヴィランズにはめちゃくちゃ共感できるんですよ。映画『アリス・イン・ワンダーランド 』のハートの赤の女王がから白の女王へのセリフで『いいわよね、あなたは。昔からその可愛いお目々をパチクリすれば周りがなんでも言うことを聞いてくれたものね。』みたいなセリフがあったんですけどもうめちゃくちゃ共感できました。」(24歳/女性/グラフィックデザイナー)可愛いお目々をパチクリ・・・。自分に自信がないと間違いなくできない凄技ですよね。白の女王が故意にやったかどうかはさておき、こんな風に王道をいけない人生を積み重ねると、人は知らず知らずのうちにこじらせてしまうのかもしれませんね。人は人、自分は自分。ひがんだ考えは捨てたいところですね・・・。■2.自分のことを「オバさん」と言っちゃう「自分は恋愛市場にいる人間ではないってアピールなのか自虐なのか知らないけど、自己肯定感の低い子ってよく自分のことオバさんって言いますよね。」(25歳/エステティシャン/女性)これは筆者も耳が痛い限りです。なんだかついつい照れくさくなると使っちゃうんですよね。自分で「オバサン」ということで女子のマウンティングの舞台から逃げているのでは?ちょっとした自虐は距離を縮めますが、使い過ぎることで自分の価値をさらに下げてしまうかもしれませんよ。■3.男子に使う形容詞は「カッコいい」ではなく「可愛い」「こじらせがちな子ってあえてかっこいいじゃなくてかわいいって言うことで一線を引いてるんじゃないかな~オタクの子が2次元のキャラやアイドルに使うみたいに」(23歳/女性/アパレル)なるほど、あくまで服や小物と同じ感覚で「恋愛対象ではありませんよ」と言った意思の表れでしょうか?オタクかどうかは置いといて、確かにそういう人は一定数いますよね。「かっこいい」と言うのはなんとなく気恥ずかしいというあなた。知らず知らずのうちにこじらせ女子になっているのかも。■4.ファッションはモノトーンやモード系「私服がオシャレで大人っぽい子ってなぜ意外と自分に自信の無い子が多い気がする。そういう女の子が好きな男性も確実に一定数いるからもっと自信持っていいのにって思う」(25歳/女性/営業)確かに好みの問題と言ってしまえばそれまでですが王道モテファッションを進んでできるかどうかって大きな差ですよね。「ピンクの服なんか死んでも着れない!」と言わんばかりに私服がモノトーンやモード系の服に偏りがちな女子って筆者も含めて確かにこじらせてる場合が多い傾向にありますよね。なぜ「ピンクなんてムリ!」と思うのか、一度自分に問いかけてみましょう。■おわりにいかがでしたか?結構当てはまる人も多いのではないのでしょうか。当てはまる項目が1つならまだしも複数当てはまる状態で恋愛をしたいというのであれば考えモノ・・・。自分が「女子であること」をうまく受け入れられていない可能性大です。恋愛したければ考え方を変えるもよし。このままでよければ己を貫くもよし。ちなみに筆者は全てに当てはまります!(笑)(ばやし子/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年06月01日【ママからのご相談】年長の男の子がいます。家から遠い保育園に通っているためか、息子と同じ小学校に通う知り合いがいません。このままでは小学校まで1人で登校するのか、行けるのかとかなり心配です。新1年生の登下校の様子はどんなものでしょうか。何かアドバイスをお願いします。●A. 皆さん同じ心配をしている仲間です! 積極的に自分から地域とかかわっていきましょう。ご相談ありがとうございます。男ばかりの三兄弟の母をしています、ライターりょんぺいです。子どもの小学校入学で、親が一番最初に心配するのが登下校かもしれませんね。男の子ということで、なおさら心配なお気持ち、大変よくわかります。1年生になったばかりのお子さんがいらっしゃる保護者の方に、最新の1年生登下校事情についてお話をお聞きしました。●新小学校1年生の「登下校」エピソード7選(1)『集団下校は入学式後3日間だけでした。4日目からは子どもたちがバラバラに帰宅となり、半数近い保護者の方々が自主的に下校を少し離れたところで見守っていました。子どもたちも浮ついているので保護者の目は大いに越したことはないと思いました』(40代女の子ママ)(2)『同じマンションに同じ幼稚園だった仲良しの女の子がいたので安心していたのですが、入学した途端に男子・女子という意識が強くなった ようでした。入学後一週間もたたずに一緒に登下校をしなくなってしまい、一緒に登下校できる男の子のご近所の友達を私と息子で情報共有しながら急いで探しました』(30代男の子ママ)(3)『登校は地域の子がほぼ同時間帯に重なり、高学年の子もいるので心配はすぐになくなりましたが、問題が下校……。1年生の4月は給食が始まっても午後の授業がなく下校時に高学年の子の姿はありませんでした。疲れた体に重いランドセルを背負ってヨタヨタ歩いてる姿を見て、可能な限りは下校を目の届くギリギリの距離で見守りたいと思いました』(40代女の子ママ)(4)『息子の入学と合わせて半年間、休職することにしました。時間もあるので下校時は息子にバレないように遠くから見守り 、家の近くになったら近道で急いで先回りし、インターホンを息子が押したとき対応できるようにしました。私にとっても新鮮でキラキラした小学1年生たちを見ていると元気をもらえます』(40代男の子ママ)(5)『女の子と男の子がまるで違うことに驚きました。女の子は信号待ちの間も微動だにせず落ち着いて待っていましたが男の子の集団ときたら、横断歩道の手前でふざけあったり、回りながらジャンプして待っていたり、後ろを向いていたり……誰一人として落ち着いて信号を待っていませんでした。あまりに見過ごせない状況だったので過保護と周りに思われても自分の子やその友達の安全を可能な限り見ておきたいと思いました』(30代男の子ママ)(6)『小規模の保育園を卒園したので、近所の同学年の子を知りませんでした。このままではまずいと思い、年明けくらいから町内の掲示板や区のホームページを見て子育てイベントがないかチェックしました。また、近所の公園やスーパーマーケットなどで同学年くらいの子どもを連れた家族がいたら自分から積極的に声を掛ける ようにしました。親より子どもの方が仲良くなるのがはやいものです。勇気を出して声を掛けたことがきっかけでその子と登下校を一緒にするようになったので、あのとき声を掛けて本当に良かったです』(40代女の子ママ)(7)『幼稚園からの仲良し3人組がいるので登下校も一緒で安心と思っていたら見事にバラバラのクラスになりました。登校はいいのですが、下校はクラスによって時間にバラつきがあり、他のクラスの子は待てない雰囲気があるとのことでした。結局同じクラスの同じ方向の子と帰ってくるようになりました。ただ、名前を覚えてきてねとお願いしても「忘れた!」の連続。お互い名前も薄ぼんやり ながら、仲良く帰ってくる子どもの力に脱帽です』(40代男の子ママ)いかがでしょうか。やはり新1年生の子の登下校について、保護者の皆さん誰もが心配していたということがよくわかりました。また、予期せぬ出来事も起こります。筆者の長男が小学1年生になった直後、帰宅途中におなかが痛くなったものの、トイレの場所がわからずパニック状態 で泣きながら帰ってくるということがありました。翌日、学校から家までの距離で立ち寄ることができるトイレを一緒に歩いて見て回りました。10か所近くあることがわかり、「次またおなかが痛くなっても大丈夫!」と安心した様子でした。●小学校入学前に子どもの「登下校の不安」を解消するための心得3つ先輩ママの経験を踏まえ、登下校での不安を解消する、入学前の心得として知っておくとよいと感じることは以下の通りです。●(a)心配をため込まず、ご近所との関わりを自分から積極的に持ってみる新入学時の登下校に不安を抱えているのは皆さん共通なので仲間です。子どもをフックに声を掛けてみる と悩める者同士の解決策が見えてきます。ご近所の公園、スーパーマーケット以外にも、入学前に近所の文房具店や学用品売り場では新1年生の親子に会う機会も増えますので足繁く通うと良い出会いがあります。●(b)入学してみてわかることが多いもの。考えすぎないことも大事!クラス分けや男女の意識が芽生えるなど、事前の想定と異なる関係性が子どもの間に生まれてきます。状況に応じて、臨機応変な対応 が親に求められます。子どもから毎日情報収集することが大事です。●(c)自分の子どもだけを見るのではなく、地域の子どもたちを大人の目で守るという意識が重要!大人の目線による子どもの見守り活動が大事。できる限り行動すると、子どもの安全、自分の住んでいる地域の安全につながります。新1年生の登下校姿は、自分の子どもでなくても輝いて見える良いものです。知らない子であっても積極的な目配りをする と元気いっぱいの子どもたちの姿に大人も活力をもらえます。大人の足で10分の通学路でも、入学したばかりの子どもにとってはまさに大冒険とばかりに登下校を楽しんでいるようです。新小学1年生には自分の子でなくても特別な愛情を持てる不思議な力があります。心配で仕方ないという共通認識を味方にして、自分からお住まいの地域に積極的に関わってみてください。みんなで子どもを守ろうという地域の共通認識が受け皿となり、予想以上の歓迎が待っていることと思います。●ライター/りょんぺい(ママライター)
2016年05月21日いよいよ入学・入園シーズン。わが子が新しい環境に溶け込めるか、不安でいっぱいのママも多いのでは。そこで、現役の小学校の先生による、子どもが新入学の迎える親へのアドバイスをまとめてみました。子どもの小学校入学で、ママが抱える悩みとは特に第1子が小学校入学を迎えるママにとって、子どもの学校生活は不安ばかりと言っても過言ではないでしょう。「こんなことを心配しているのは自分だけ?」と、さらに不安を覚える人もいるかもしれませんが、安心してください。不安なのは皆一緒です。4月に行われる初の懇談会では、実際に以下のようなことが話題になっています。友だち関係についてやはり一番気になるのは友だちのこと。わが子に友だちができるか、みんなと仲良くできるかが心配なママが多数いるようです。しかし、そうした大人の心配をよそに、子どもは案外なんとかうまくやっていくもの。さまざまな場面を通してクラスの友だちと関わりを持ちながら、ゆっくり人間関係を築いています。トラブルや行き違いはよくあることですので、ママは焦らず見守りましょう。たとえ子ども同士でトラブルが起きたとしても騒がず慌てず。まず担任教師に相談し、指示を待ってください。勝手に行動すると、かえって話がこじれることがあります。給食について小学校1年生の給食は、担任が時間をかけてゆっくり指導します。嫌いなものを無理に食べさせることはないので、あまり心配せずに、むしろ給食が楽しみになるような声かけをしてあげてください。なお、アレルギーがある場合は必ず担任に伝えましょう。そのほか、どうしても食べることができないものがある場合や、食の細い子どもの場合はそのことも伝えておくと安心です。PTA活動について「PTA活動は大変」というイメージが先行しているかもしれませんが、本当のところは実際に体験してみないとわかりません。フルタイムで働いている人は、そのためにお休みをとることが難しいかもしれませんが、すべての活動に参加しなくても大丈夫。自分のできる範囲で協力すればOKです。ちなみに、実際にPTA活動に参加したママによると「普段の子どもの様子を垣間見ることができる」「先生に気になることを聞くことができる」などのメリットもあるのだとか。教師の人柄や学校全体の様子を知ることで、より安心しますよね。さらにPTA活動をきっかけに、卒業しても子どもなしでママ同士の交流が続く友だちになることだってあります。できる範囲で関わるぐらいの気持ちで参加すると、肩の力を抜いて楽しめますよ。放課後の過ごし方について放課後は親の目がないところで友だちと遊ぶことが多くなります。幼稚園のときのように、ママが遊びの日にちや場所を決めることはほぼありません。友だちと待ち合わせするときのルールを子どもと話し合って決めておきましょう。特に「何時」に「どこ」で待ち合せるのかは大事です。そして、待ち合わせ場所は人気が少ないところは避けるようにします。行き違いになることもあるので最初のうちはママが確認やフォローをしてあげると安心です。もし会えなかった場合どうするかについても、事前に決めておいたほうがいいですね。入学して間もなくはわからないこともたくさんあり、大変な日々が続くでしょうが、そんなときだからこそ、ママはゆったりと構えて、子どもを温かく見守っていきましょう。<のりこ(フォークラス)>
2016年03月23日子どもの小学校入学は、ママにとっても楽しみなことのひとつですよね。けれども、同時に不安があることは否めません。特に、「小学校は幼稚園などよりも厳しいのでは?」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。そこで、子どもが学校に楽しく通えるようになるために今からできることを、小学校教師だった経験を踏まえ、5つ考えてみました。起きる時間を早めにする小学校の登校時間は、一般的に8:00過ぎからの30分間です。登園していた頃より早くなる場合は、今から起きる時間を早めにしてあげましょう。余裕をもって起床し、朝ごはんをしっかり食べて登校させたいですね。決まった時間にトイレに行く習慣をつける小学校では、基本的に休み時間を利用してトイレに行きます。できるだけ決まった時間にトイレに行く習慣をつけておきましょう。たとえば、食事の後、遊んだ後、テレビを観た後など、何かをした後に行くようにすると、授業と授業の合間に行く習慣がつきます。とはいえ、学校では休み時間だけしかトイレに行けないかというと、そんなことはありません。行きたくなったら先生に伝えて行けばよいのです。先生に伝える方法も教えてあげてください。給食の牛乳を飲む練習をしておく牛乳は毎回メニューにある学校が多く、量は200ml位です。中には学校で出された牛乳を全部飲むことができない子もいます。それが気になるようであれば、家庭で同量の牛乳を飲む訓練をしておくこともひとつの方法です。もし、その量が本人にとって多いようであれば、事前に担任の先生に伝えておくのもよいでしょう。今は、給食を無理に全部食べさせることは基本的にしません。に好き嫌いがあっても大丈夫です。残してもよいことを子どもに伝えてあげましょう。授業の時間感覚に慣れさせる授業時間は45分間が基本です。入学してすぐに45分間の授業を開始するわけではありませんが、できるだけひとつのことに長い時間、集中できるようにしておきたいものです。そこで、家庭でテレビを観る、本を読む、絵を描く、おもちゃで遊ぶというときに、時間を決めるとよいでしょう。設定する時間の長さは子どもの集中できそうな時間で問題ありません。45分間にする必要はなく、「できた」という達成感を経験させること、これが大切です。ママ自身が不安にならないようにする小学校はいくつかの幼稚園などから集まって、ひとつの学校に通うようになります。知らない子ばかりで孤立しないかと、ママは不安になるかもしれません。そんなママの不安は子どもに伝わりやすいものです。心配せずにおおらかな気持ちでいてください。「いろいろなお友だちや、お兄さん、お姉さんがいるから楽しみだね」などと話すのもよいでしょう。そのほか、学校の広さにストレスを感じる子どもも少なくありません。幼稚園などにくらべると学校はとても大きく、広く感じる場所です。さらにいろいろな教室があるので、自分がどこにいるのかさえわからなくなる子もいます。子どもが毎日楽しく学校に通ってくれることはどのママたちも願っていることです。学校という初めての空間に入った子どもたちに「今までと違っても大丈夫だ」と思えるようサポートしながら、まずは、元気に入学式を迎えることができるようにしたいですね。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月04日子どもと一緒に小さな商店やお祭りに行くと、子どもに小銭を持たせてお金を払う体験をさせる親は多いですね。子どもがお金に興味を持つ頃になると、親も子どものお小遣いについて考えるサインです。他の家庭がいつ頃から、どの頻度で、どの程度、お小遣いを渡しているのか気になりますね。○小学生低学年でも8割がお小遣いをもらっている金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査(第2回)平成22年度」でも、小学生からお小遣いをもらう子が多くなることがわかります。小学生低学年では79.1%、小学校中学年では80.0%、小学校高学年では77.2%と、全体で約8割の子どもがお小遣いをもらっています。そのうち、低学年では「ときどきもらう」が58.5%と最も多く、月に1回・週に1回などと定期的にもらう子を上回っています。中学年になると定期的なお小遣いが「ときどきもらう」を逆転、「ときどきもらう」が43.9%に下がります。月に1回は低学年の13.2%に対し、中学年では34.3%にアップ。高学年になると、月に1回の割合が最も高く52.2%です。「ときどき」もらうお小遣いで最も多くでてきた金額は、低学年と中学年では100円、高学年では1,000円です。回答金額を多い順から少ない順に並べて真ん中に位置する中央値は、低学年が100円、中学年が300円、高学年で500円となりました。月に1回のお小遣いで最も多くでてきた金額は、どの学年でも500円。中央値をみると、低学年が400円、中学年が500円、高学年が1,000円です。使う内容はお菓子やジュース、マンガやおもちゃなどの購入が多く、金額的にも大きくはなさそうですが、お小遣いが不足した経験も少なからずあるようです。低学年で46.6%、中学年で48.1%、高学年では52.2%の子どもが不足した経験が「よくある」または「ときどきある」と答えています。せっかくお小遣いを渡すのなら、自分でお金の「やりくり」をすることを身につけさせたいというのが親心でしょう。お金が不足するといっても子どものうちは大した金額ではないでしょう。しかし学生や大人になってお金のトラブルに巻き込まれる人が増えていることを考えると、正しい金銭感覚を養うためにも、できるだけ早いうちから金銭教育を始めたいものですね。そのための第一歩が、「入ったお金」と「出たお金」、そして「残ったお金」をきちんと把握させること。お小遣い帳をつけている子はまだまだ少数派で、低学年で20.3%、中学年で27.9%、高学年で24.1%の子しかいません。暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っている金融広報中央委員会では、そのウェブサイト「知るぽると」で幼稚園生や小学生から楽しめるお金教育ツールやおこづかい帳などの便利ツールを利用できるので、試してみてはいかがでしょうか。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年11月26日カシオ計算機は5日、電子辞書「エクスワード」シリーズとして、小学校低学年モデル「XD-SK2000」と小学校高学年モデル「XD-SK2800」を発表した。11月13日から発売し、価格はオープン、推定市場価格(税別)はXD-SK2000が22,000円前後、XD-SK2800が28,000前後。○XD-SK2000「XD-SK2000」は小学生低学年向けのモデル。本体カラーはホワイトの1色。自分で学習する習慣を身に付けられるコンテンツを厳選して収録しており、アニメで英語を学べる「リトル・チャロ2」を追加。イギリスの小学校で「国語」の教科書としても採用されている「オックスフォードリーディングツリー」も新たに収録。これらのコンテンツは、リスニングやスピーキングをアニメや絵本で楽しみながら学べるとしている。主な収録コンテンツは、「例解学習国語辞典 第十版」、「例解学習漢字辞典 第八版」、「リトル・チャロ NY編 / 2」、「小学百科大事典 きっずジャポニカ 新版」、「オックスフォードリーディングツリー」、「こどもマナーとけいご絵じてん」、「英検4級 過去6回全問題集」、「小学総合的研究 わかる国語 / 算数 / 社会 / 理科」など、40コンテンツ。主な仕様は、メイン画面に5型のカラー液晶を搭載し解像度は528×320ドット。タッチパネルを搭載し、メイン画面の左右にはクイックパレットも装備する。電源には単3形乾電池×2本を使用し、電池寿命は約130時間。本体サイズはW148×D105.5×H18.5mm(最厚部)、重量は約275g(電池込み)。○XD-SK2800「XD-SK2800」は小学校高学年向けのモデル。ホワイトとビビッドピンクの2色を用意。「高校入試中学1・2年の総復習 改訂版」など、小学校卒業後も使用できるコンテンツを収録し、長期間にわたって使用者の学習をサポートする。主な収録コンテンツは、「例解学習国語辞典 第十版」、「例解学習漢字辞典 第八版」、「リトル・チャロ NY編 / 2」、「小学百科大事典 きっずジャポニカ 新版」、「オックスフォードリーディングツリー」、「こどもマナーとけいご絵じてん」、「英検でる順パス単 3級 / 4級 / 5級」、「高校入試中学1・2年の総復習 改訂版」、「中学英単語ターゲット1800 改訂版」、「キクタン 中学英単語 高校入試レベル」など、100コンテンツ。仕様は「XD-SK2000」とほぼ共通。
2015年11月05日アクセンチュアとNPO法人のCANVASは8月6日および7日の2日間、東京・台場の日本科学未来館において、小学校高学年の児童を対象とした「課題解決型」のロボットプログラミング講座を開催した。同講座は、アクセンチュアが進める「イノベーション創出型STEM人材の育成」プログラムの一環として実施されたもので、単に座学でプログラムを学ぶのではなく、基礎的なロボット技術や新技術に対する社会の在り方をワークショップ形式で学ぶことで、機械工学的な発想や技術活用における政策設計の重要性といった、課題解決に向けた複合的なアプローチの必要性を理解させるというもの。今回のプログラムで標榜されているSTEMは、「Science(科学)」、「Technology(技術)」、「Engineering(工学)」、「Mathematics(数学)」のそれぞれの頭文字から作られた造語で、米国を中心に、理工系教育の目玉として注目を集めるようになってきている。そうした背景を受け、今回の講座でも、アーテックのロボットプログラミング教材「Studuino(スタディーノ)」を用いた一般的なロボット教育に加えて、プログラミング制御が可能なドローンを教材として利用することで、新たな技術の理解と、そうしたこれまでになかった技術の活用によって生じる社会的な課題や摩擦を考えることにつなげることを目的に、アクセンチュアのコンサルタントが実際の現場で用いる思考法などを用いてともに考え、広い視点で科学技術というものを理解することを目的としている。2日間の講座には、全国から22名の小学生が参加し、初めてのプログラミングやロボット製作に挑んでいた。今回の講座で講師を務めたアクセンチュア デジタル コンサルティング本部シニア・マネジャーの水野尊文氏は、「さまざまな角度からものごとを考えるスキームは、大人でもなかなか身に着けていないものですが、さまざまな技術が組み合わされ活用されるようになる将来、そうした力を持つことは重要となります。アクセンチュアが、実際の現場で培った知見を生かしたノウハウをじかに提供することで、子供のころから、そうした力を養う手助けができればと思っています」と、同講座に取り組む意義を語ってくれた。なお、アクセンチュアでは、今後も継続して、STEM人材の育成に向けた取り組みを全国で行っていきたいとしており、随時、CANVASのWebサイトなどを中心に募集を行っていく予定としている。
2015年08月07日