9月29日に自民党総裁選で勝利し、自民党総裁に就任した岸田文雄氏(64)。10月4日に臨時国会で行われる内閣総理大臣指名選挙を経て、第100代首相に選出される見込みだ。そんな岸田氏だが、早くもインターネット民から“徹底マーク”されているーー。総裁選に勝利した日の夜、岸田氏は自身のTwitterを更新。お好み焼きとソースが映った写真とともに、このように投稿した。《帰宅すると、妻の裕子がお好み焼きを作ってくれていました。インスタライブで私が、「妻の作ってくれるお好み焼きが大好きです」と言っていたからです。いつも最高に美味しいけど、今日は、一生忘れられない美味しさでした。ありがとう》総裁選で勝利した喜びと、妻・裕子(57)さんへの感謝を表した感動的な内容。多数のフォロワーが「当選おめでとうございます」「最高の奥様ですね」といった反応を示していた。だが、一方で“意外な指摘”が入り始めた。「一部のネットユーザーが、ソースのメーカーを特定し始めました。さらには画像を拡大し、ラベル部分に記載されていた賞味期限に注目。“2021.07.03”と書かれていたことを受け、『賞味期限が切れている!』と指摘し始めたのです。ソースの賞味期限が切れるなんて、どこの家庭にもあることです。しかし多くは親近感が湧くという声だったものの、『“お好み焼き大好き”でよく食べていれば、ソースの賞味期限が切れることはない』などと言い出す人も出てきました。またその後もお箸の製造元を特定する人や、使われているお皿が20年以上前の景品であると指摘する人まで……。次々と、特定合戦が繰り広げられました。いずれも、普通に見ているだけではまず気がつきません。それだけ、つぶさに”監視”をしているということでしょう」(ITジャーナリスト)岸田氏といえば、昨年9月にも家Twitterの投稿が話題になっていた。当時の岸田氏は安倍元首相(67)辞任後の総裁選に立候補し、多忙な日々を送っていた。そんななかで夕食が置かれたテーブルに座る岸田氏と、その姿を立って見守る妻・裕子(57)さんの映った画像とともに《夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。ありがたいです。#岸田文雄 #自民党総裁選 #束の間のひととき #妻の手料理》と投稿。すると《素敵な夫婦》と好意的な意見が多く寄せられたいっぽうで、《関係が対等ではない》《亭主関白》と意見する人が出てきたのだ。「その後、岸田さんは『私は妻に対してそんなに強い立場にない』とわざわざ釈明することになりました。当時でさえ、それだけ大きな騒動に発展したわけです。ましてや総裁になってからは、さらに一部のネット民からの監視が強まることでしょう。今後は画像を投稿する際にも、細心の注意を払う必要がありそうです」(前出・ITジャーナリスト)
2021年10月02日「再調査をするとか、そういうことを申し上げているものではない」こう発言したのは、自民党の岸田文雄前政調会長(64)。これは6日放送のインターネット番組内で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題について語ったもの。菅義偉首相(72)の総裁任期満了に伴い、自民党総裁選への立候補を表明した岸田氏だが、“一貫性のない”態度に批判が集まっている。9月2日に出演した報道番組で森友学園問題の再調査について問われた際、「国民が納得するまで努力をすることは大事だ」と力強く語っていた岸田氏。菅政権では、コロナ対応や、政治とカネ問題に関する「説明不足」が国民の不信感を高めていただけに、説明責任を果たそうとする岸田氏の姿勢には好感を寄せる視聴者が少なくなかった。しかし、その4日後に冒頭のようにまさかの“前言撤回”。岸田氏の一貫しない主張の陰には、安倍晋三元首相(66)が潜んでいるとある全国紙の記者は言う。「岸田氏はもともと優柔不断で、総理としては不適格ではと言われていました。しかし今回の立候補にあたっては、菅首相と真っ向から反対する動きを見せていて、“変わった”と、期待が高まっていた。しかし、再調査発言の2日後に安倍前首相が高市早苗氏(60)を支援する考えを表明します。これは、森友学園問題に踏み込んだ岸田氏に対する“牽制”の側面もあると言われています。結局、安倍氏を敵に回すことはできなかったようです。岸田政権が誕生しても安倍前首相の傀儡政権になる可能性もあります」岸田氏にとっては、国民の声よりも安倍氏の動きの方が重要ということなのか。早速ブレブレの岸田氏に対し、ネット上では呆れの声が相次いでいる。《やはり岸田文雄氏は安倍前首相の傀儡でしかない。》《安倍に擦り寄る岸田。期待できない。》《多少まともに見えてもやっぱり同じ穴のムジナ》《安倍前首相が怒ったから、前言撤回ですか。やっぱりチキンですな。》相変わらずの優柔不断さを見せた岸田氏。安倍氏の支持を取り付けたとして、朝令暮改をする首相に、国民がついていくことはあるだろうか――。
2021年09月07日落語家・春風亭昇太と、ジャズ・ビッグバンド“ザ・ブルースカイオーケストラ”を率いるスインギー奥田、そして歌手、俳優、プロデューサーの小泉今日子が、11月2日と3日にエンターテインメント・ショー『IT’S 昭和 TIME ~音楽と落語で大好きな昭和を振り返る~ 昇太さんとブルースカイさん。』公演を、東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて開催することが決定した。『IT’S 昭和 TIME ~音楽と落語で大好きな昭和を振り返る~ 昇太さんとブルースカイさん。』は、昭和をテーマにした春風亭昇太とザ・ブルースカイオーケストラのコラボレーション公演『昇太さんとブルースカイさん』のスペシャル上演。従来のプログラムは、終戦直後から高度成長期にかけての出来事や楽曲に重心を置いてきたが、小泉今日子をゲストに迎えた今回の公演では、3人が少年少女時代を過ごした昭和40〜50年代に大きくスポットライトを当てた内容となる。有名ビッグバンドが伴奏を務めていた生放送のヒット曲のランキング番組、日常的に落語家が登場して笑いをふりまいていたバラエティ番組、いくつものシンデレラ・ストーリーを生んだオーディション番組、時代を超えて親しまれる歌謡曲などへのリスペクトを込めながら、その輝きを現代に蘇らせる。プログラム前半ではジャズ演奏と落語にスポットを当て、後半では昭和をテーマにした落語『昭和版二階ぞめき』でバンドとの掛け合いを披露。昭和好きの若旦那が、会場二階に再現された昭和の街並みの中で大いに暴れ回るという痛快な内容だ。日本で最長の歴史を持つビッグバンド “ザ・ブルースカイオーケストラ”をバックに、小泉今日子が何を歌うのか、ジャズ好きとしても知られる春風亭昇太の演奏を聴くことができるのかは、当日のお楽しみとなっている。「としま文化の日」記念事業IT’S 昭和 TIME ~音楽と落語で大好きな昭和を振り返る~ 昇太さんとブルースカイさん。【日程】2021年11月2日(火)・3日(祝水)1日目・11月2日(火) 開場16:00 開演17:002日目・11月3日(祝水)1回目 開場14:00 開演15:002回目 開場18:00 開演19:00 休憩15分有り(2部制)【会場】東京建物 Brillia HALL (豊島区立芸術文化劇場)東京都豊島区東池袋1-19-1【出演者】春風亭昇太・スインギー奥田&ザ・ブルースカイオーケストラ・小泉今日子【チケット】S席 ¥7,800 A席 ¥6,800※4歳以上有料。3歳以下は膝上のみ無料(大人1名につき1名まで)。お席が必要な場合は有料。先行発売:2021年7月16日(金)以降各プレイガイドにて随時豊島区民先行発売2021年7月13日(火)~25(日) 抽選エントリー2021年8月24日(火) ~31日(火) 先着先行チケット販売:としまチケットセンター一般販売:2021年9月3日(金)チケットぴあ としまチケットセンター 0570-056-777(10:00~17:00※臨時休業あり)チケットポート 03-6327-3710(平日10:00~18:00※土日祝休)【お問い合わせ】 チケットポート 03-6327-3710 (平日10時から18時 ※土日祝休)公式ホームページ
2021年07月02日舞台版、ドラマ版の『向こうの果て』の同じ役を演じる二人が初対談。迷える松本まりかさんに、小泉今日子さんが送るアドバイスとは。ある殺人事件の容疑者・池松律子と彼女の人生に関わる男たちの物語『向こうの果て』。WOWOWオリジナルドラマ版では松本まりかが、舞台版では小泉今日子が演じる。映像や舞台、ときには紙の上で言葉を操る二人が、正直に自分を物語るということについて話してくれた。松本:今日子さんは憧れの存在なので、今回、舞台とドラマで同じ役をやらせていただけるなんて大事件!ということは言いたくて。知り合って最初の頃にバーでお会いしたとき、「『六番目の小夜子』(’00年放送)のときから見てたよ」と話しかけてくださって。今日子さんの目の中には入っていないと思っていたので、存在を知ってくださっていたことが、衝撃でした。小泉:(笑)。好きなドラマだったし、ティーンエイジャーだったまりかのことはすごく印象に残っています。それから見るたびに、「あ、あの子だ」と思ってたんだよ。まりかの奥にあるものが生かせる役って、若いときはなかなか演じる機会がないんじゃないかと思っていたから、年齢と積み重ねてきたものがガッと噛み合ったんだなという瞬間もあったし。好きな俳優だったんだよね。だから、見たものは全部覚えてます。松本:すっごく嬉しいです。今回ご一緒できるとわかって、今日子さんからメールをいただいたんですが、何度も見返して、頑張ろうと思える文章だったんです。「まりかは他に代わりはいない女優さんになってると思う」と言ってくださって、感動でした。小泉:例えば、男を寝取る酷い女になったとしてもお岩さんになったとしても、その根底にある寂しさや可愛さがきちんと表現できる人なんだなって。そういう役を全力でやって、演技派としてのし上がっていく人もいるかもしれないけれど、まりかはいつも揺れているんですよね。だから、見ている人の心も同じように揺らすことができる、みたいな。技術だけじゃなく、その役について考える時間をどう過ごしたのかなと想像させる。それに、声も素敵だし。松本:(突っ伏して)ヤバい……。小泉:舞台は遠目から観客にどう見えるかを考えて表現するけど、映像は心の揺れみたいなものがダイレクトに伝わる演出、演技になっているはずだから、どっちも観てほしいですね!松本:本当に。でも今日子さんの舞台を観た後に演じるんじゃなくて、よかった。今日子さんの律子を意識しちゃうと思うから。小泉:それはお互い。まりかが演じたときはこの台詞が印象的に聞こえたけど、私のときは違う台詞が残ったというふうになるのかなと思うと、それも楽しみですね。誹謗中傷との上手な付き合い方って?松本:私、芸能界は一応長いんですが、メディアに出始めたのが最近なんです。なので、役の印象が強いみたいで。あざとい役柄やイメージを面白がっていただいて、私自身も興味を持ってもらえていることに感謝しているのですが、ここ最近イメージが先行してセクシーな部分を誇張されるようなニュースもあったりして、ツラいなと思うこともあるんです。今日子さんは若い頃から週刊誌に良いことも、ときには良くないことも書かれてきたわけじゃないですか。事実と全然違うじゃんという記事が出たときに、どういう精神状態でいらしたのかなって。小泉:全然違うじゃん!って話を平気で書く人が本当にたくさんいますからね。私は16歳で歌手デビューしたから、わりと全国的に認知されるのが早くて。10代の子に向かって、「社長とデキている」とか書いたりするわけです。会ったこともない人と付き合っていると噂されたり、20代のときは大麻で捕まったなんていう記事がまことしやかな感じで出たり。その都度、友達が心配して電話をかけてきて、「いるの?キョンちゃんが大麻で捕まって、目黒署にいるって出てるよ」って。「まじ?家にいるよ、大麻とかないし吸ってないし」って答えて。会社からも連絡があって、「信じろよ!」って怒鳴って切ったけどね。松本:なるほど、それはすごい。小泉:ファンの人は信じてくれるだろうと思ってたから、あまり心配はしてなくて。ただ、周りの人たちが見たら嫌な気持ちになるんだろうなと気にはなりましたよね。家族は生まれたときから一緒だから、まだ信じてもらえると思ったし、あの人たちは言い返せるなって。でもまだ幼かった姉たちの子どもたち、本当に弱い立場の人たちをどうやって守ろうと考えていたら、全然強くいられた。松本:自分が傷つくことよりも、周りを心配されてたんですね。小泉:自分より弱い子たちが私のせいでいじめられたらどうしよう、みたいな。今は姪っ子や甥っ子が30代になって子どもができて、また同じ現象が起きてて、孫みたいな子がいっぱいいて、この子たちがいるから頑張れるし、この子たちにとっていい未来って何だろうと考えていると、そんなゲスなことは気にならなくなっていくところはある(笑)。根がポジティブっていうのもあるけど。松本:初めてお会いしたときも今日子さんの明るいこと!もうそこにいるだけで、プワ~ッて華やかで、目が追っちゃう。私は当時20代だったけど、ドヨーンとしてましたよね(笑)。「まりかどうした!」とか言われて(笑)。小泉:でもそのドヨーンも見たくなっちゃう(笑)。面白かったのが、知り合いしかいない部室みたいなバーで、まりかが入ってきてドアを閉めた途端、電気が消えて真っ暗になって(笑)。松本:まさに私(笑)。今日子さんはキラキラしてる。私もこんなふうになれるのだろうかって思う。笑って明るく生きたいけど、なかなか人は変われないもので。小泉:本当にそのドヨーンが魅力だよ。一生懸命に悩んでるまりかも可愛いし、ちょっと不器用なところも魅力で、そういう人じゃないと表現できない役も絶対にある。いろんな役者が必要なわけだから、そのままでいてください。撮影してたときも、すぐ小悪魔出してくるポージング、すごく可愛かった。私からしたらそこが憧れだから、お互いなのよ。松本:今日子さんに憧れなんて言われたらもう……。『向こうの果て』ドラマ×舞台×小説、連動プロジェクト。内田英治監督のWOWOWオリジナルドラマ版は、5/14(金)放送・配信スタート(毎週金曜23:00~。第1話無料放送、全8話)。ゴツプロ!第六回公演は、本多劇場(東京都世田谷区北沢2-10-15)にて、4月23日(金)~5月5日(水)上演予定。小説は幻冬舎より発売。こいずみ・きょうこ1982年に歌手デビュー。女優として映画、舞台などにも多数出演し、執筆家としても活躍中。2015年より株式会社明後日の代表を務め、プロデューサーとしても活動する。まつもと・まりか女優。2000年ドラマ『六番目の小夜子』でデビュー。’18年『ホリデイラブ』での演技で注目される。林真理子原作『最高のオバハン 中島ハルコ』(フジテレビ系)に出演中。※『anan』2021年4月21日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・後藤仁子ヘア&メイク・熊谷波江(小泉さん)AYA(LA DONNA/松本さん)取材、文・小川知子(by anan編集部)
2021年04月17日かねてから不倫関係にあった女優の小泉今日子さん(55)と俳優の豊原功補さん(55)。5年以上にわたるパートナー関係のなか、昨年に豊原さんの離婚が成立したとポストセブンが報じました。2人の関係は15年にスクープされ、ほどなくして豊原さんは別居をスタート。18年には小泉さんは文書で、豊原さんはその翌日に会見を開くといった形で、異例の不倫宣言をしました。そして2年の月日が流れ、昨年に離婚が成立したというのです。小泉さんは当時の文書で「不倫は罪」と言い切ると同時に、その罪を背負って生きていくと話しており、潔い行動には一部の女性からの支持を集めました。しかし改めてみるとこの不倫。“円満離婚”(豊原さん談)とはいえ、淡々とコトが進んだようにも見えません。またそうした背景を加味すると、改めてキョンキョンが持つ“3つの強さ”が見えてくるように思うのです。■3年別居、交際から5年で離婚が意味するもの今回、時系列で2人の関係の変化を追いかけていくと、以下のようになっています。・交際から最低2年後に別居をスタート(2015年)・別居から3年目にして不倫宣言(2018年)・別居から5年目にして離婚成立(2020年)厚生労働省の「離婚に関する統計」データによると、別居後離婚する夫婦のうち82.5%は“別居期間が1年未満と短期”で離婚という選択肢を取っているといいます。これを踏まえると、小泉さんと豊原さんの離婚までの道のりはかなり長かったのが分かります。離婚協議が長期化する理由の多くは財産や親権、慰謝料の折り合いがつかず平行線をたどることが多いようです。豊原さんは女性セブンの記者の問いかけに対し、円満離婚であることを認めたといいます。たしかに結果だけみたらできることをして協議離婚を成立させたのでしょう。ただ、これを“円満離婚”と言って良いものなのでしょうか。■小泉今日子が見せた3つの強さ約5年にわたる不倫、そして離婚までの道のり。「キョンキョンらしくてカッコ良い」という印象を抱く方もいるようです。ただ個人的には彼女の一貫した態度に、他者をも黙らせる“強さ”が見えた気がします。【1】不倫を隠さないという強さ芸能人の不倫報道が相次ぐ昨今ですが、「不倫を隠さない」という選択肢を取った方は意外にも多くありません。「不倫関係にあります」とハッキリ明言した人を上げるなら、彼女以外いないのではと……。これはつまり関係性が自分の弱さや一時の気の迷いではないと言い切ることであり、また自分で罪を背負うと発言することは批判の声をある程度排除させる効果があります。どんな社会的制裁が来るかは予想不可能な部分もありますから、これは本当に「潔さ」という強さがあるのかもしれません。【2】バレても社会的地位を失わない強さ時期を合わせたわけではありませんが、不倫宣言後の小泉さんは会社や劇団運営などといった裏方業をメインとして活動しています。そもそも15年に不倫報道が出てから18年までも、女優として仕事を途切れず行っていました。不倫発覚後に干されるのは今の芸能界ではありがちな流れです。不倫交際宣言後もなお“自分らしくできることをやり続ける場所”を確保する彼女には、女優という立場以上に社会人としての強さを感じます。【3】離婚まで徹底して関係を続ける強さそして、昨年の離婚成立。本気だろうが遊びだろうが、本人の気持ちがどうであれ、5年付き合って離婚成立まで待つという選択はかなり忍耐も必要なこと。容易なことではありません。一般的に不倫が長期化すると先々の不安感に意識が向き、気持ちが焦ったり途切れたりして関係悪化していくカップルは多いです。だからこそ離婚まで走りきったという結果は、それが良い悪いかは別として、すごく強いことなのではないでしょうか。3つの強さと書きましたが、もちろんこの強さが良いか悪いかは別です。ただ不倫をするならここまで徹底する強さがないと、本来はしてはいけないことorしたら本人も傷つく結果が待っている、ということです。この3つの強さ、あなたは憧れますか?それでも彼女を、許せないでしょうか。(文:おおしまりえ)
2021年03月31日女優の小泉今日子が出演する舞台、ゴツプロ! 第6回公演『向こうの果て』のチケット発売詳細と、auスマートパスプレミアムによるマルチアングル生配信が26日、発表された。昭和60年、小さなアパートの一室で殺人事件が起きる。逮捕されたのはこの部屋に住む女、被害者は同居していた男。裁判が進むにつれ、二人の過去が明らかになっていく……という物語。4月23日から5月5日まで東京・下北沢の本多劇場にて上演される。キャストには、同劇団では初めての女性キャストとなる小泉のほか、ゴツプロ! メンバー(塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、かなやす慶行、渡邊聡、44北川)、皆川暢二、関口アナンが出演する。チケットは、2月10日よりゴツプロ! 会員サイト先行、その他プレイガイド先行を実施予定で、一般販売は3月13日より各プレイガイドにて開始。また、auスマートパスプレミアム会員特典コンテンツとして、全公演をマルチアングル生配信することが決定した。複数画面の別アングルからの映像を同時視聴で楽しむことができる。
2021年01月26日浜辺美波と横浜流星がW主演した「私たちはどうかしている」が9月30日の放送で最終回を迎えた。樹殺しの“真犯人”に驚きの声があふれるなか、観月ありさ演じる今日子への同情の声と、演じた観月さんへの賛辞も多数寄せられている。18年前、老舗和菓子屋「光月庵」で当主・樹が亡くなり、住み込みの和菓子職人をしていた女性・百合子が容疑者として逮捕される。女性の娘・七桜は母の無実を信じ、それから15年後、初恋相手だった当主の息子・椿と再会、その妻として「光月庵」に戻る。当主の死の真相を調べるなかで椿が実の息子ではなく、七桜こそ「光月庵」の血を引く者だったことが判る。「光月庵」の大旦那・宗寿郎は椿と七桜に跡取りを賭けた“御菓子対決”を命じる…。浜辺さんが七桜を、横浜さんが椿をそれぞれ演じるほか、七桜の母・百合子に中村ゆり、椿の父・樹に鈴木伸之、大旦那・宗寿郎に佐野史郎、女将・今日子に観月ありさ、長谷栞を岸井ゆきの、多喜川薫に山崎育三郎といったキャスト。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終回では除夜祭の日、七桜と椿が光月庵を賭けて御菓子対決。宗寿郎は椿の菓子を選び後継者となる。そして椿の父が多喜川の父だったこと、さらに樹を刺したのも多喜川だったことが判る。今日子を殺そうとする多喜川を七桜が制し多喜川は逮捕、その後今日子は車に轢かれ死亡し、その角膜は椿に移植される。手術は成功し七桜と椿は再び結ばれる…というラストだった。放送後にはW主演を務めた浜辺さんと横浜さんに「横浜流星と浜辺美波ちゃんのおかげで毎週水曜日は心が洗われました」「着物姿、本当に素敵でした」「これだけは言える。浜辺美波と横浜流星の絵面最強」と多くの反応が。また七桜と椿のラブストーリーの結末と共に、樹を殺した真犯人は誰なのかにも注目が集まった本作。多喜川が“真犯人”だったことに「真犯人衝撃すぎた…。最後までドキドキ」「真犯人は予想外でびっくり!」「真犯人まさかすぎてやばい」など驚きの声も。椿の目の異常に気付き、密かに角膜移植の手続きを行っていた今日子には「ただの意地悪な母では終わらなかった」「1番可哀想なの女将だよね」など同情の声が寄せられ、今日子を演じた観月さんにも「観月ありささんが怖いくらい演技が凄くて、樹が「百合子」って言った後のあの顔はしばらく忘れられない」「観月さんと言えば『眉毛の演技』って私は思ってる。表情もだけど、あんな心情をうまく出せる眉の動きできない」と、その演技を讃える声が多数集まっている。(笠緒)
2020年09月30日「初めて会った瞬間、『私、この人と結婚するんじゃないかな』と思ったんです」そう語るのは、岸田文雄政調会長(63)の妻・裕子さん(56)だ。衆議院議員だった父・文武さん(享年65)の跡を継ぎ、広島県広島市を地盤とする岸田政調会長。いっぽう裕子さんの実家は、かつて広島県三次市で造酒業や銀行業を営んでいた旧家。2人の出会いはお見合いだったが、当初から“縁”に恵まれていた。「まず祖母同士が同級生で、友人同士だったのです。主人の祖父や父のこともとても人柄の良い人だと聞いていました。だから、不安はありませんでした」さらに岸田政調会長は、故・宮澤喜一元首相(享年87)と親戚関係にある。父・文武さんの妹が宮澤元首相の弟と結婚していたためだ。実は、ここにも“奇縁”があったという。裕子さんが続ける。「まだ中選挙区制だったころ、私の実家のある所が宮澤喜一元首相の選挙区でした。そのため実家の一角に、元首相の事務所があったんです」結婚後、3人の息子に恵まれた岸田夫妻。夫は、東京で単身赴任生活。その間、裕子さんが地盤を守りながら3児の子育てにも奔走してきたという。「やはり、たいへんでした(笑)。ふだんは父親が家にいない分、厳しく育ててきたつもりです。幼いころはまだ言えばちゃんと理解してくれていましたが、成長するにつれて息子たちも反抗期をむかえますからね。中学や高校になると、だんだん力ではかなわなくなってきます。それでも『ここで引いてはいけない!』と思い、育ててきました」また岸田政調会長といえば、Twitterの投稿が炎上したことでも話題になった。《妻が食事を作ってくれました》として夫婦写真をアップしたところ、“妻を立たせて夫が食事する構図”に批判が殺到したのだ。だが、裕子さんはこう語る。「あの日は夜遅く、主人から『テレビ出演中に、20分だけ時間ができた。家に帰ると何か食べるものがあるか』と連絡がきたんです。ただ私たちはすでに食事を済ませていたので、さっと作って出しただけです。家でマスクをしていたのも、テレビ局のスタッフさんが10人くらいいたためです。ふだんの主人は料理こそしませんが、お風呂掃除などは手際よくやってくれます。忙しい毎日の主人ですが、家では家族への気づかいもしてくれますよ」結婚から32年。これまでどおり夫婦は“あうんの呼吸”で総裁選に臨む――。「女性自身」2020年9月22日号 掲載
2020年09月09日歌手で女優の小泉今日子が、21日から主要定額音楽ストリーミングサービスでの楽曲配信を一斉解禁した。対象となるのは、デビュー曲「私の16才」から大ヒット曲「渚のはいから人魚」「The Stardust Memory」「なんてったってアイドル」「木枯しに抱かれて」「学園天国」「あなたに会えてよかった」「優しい雨」「潮騒のメモリー」(2013年、天野春子名義)などのシングル曲をはじめ、アルバムやシングルのカップリングに収録された楽曲など、計104タイトルのべ726曲。小泉は、「特に若い方から『サブスクまだですか?」とよく聞かれていました」と周囲からの望む声も多かったようで、「104タイトル、726曲を一気に解禁するそうです。時代と共に色々な仲間と過ごした時間が曲の中に閉じ込められています。羽を休めていた鳥の群れが空に向かって飛び立つような光景を想像します。自由な空をどこまでも飛んでいってくれますように」とコメントを寄せている。これを記念し、「小泉今日子 楽曲シェアキャンペーン」をスタート。一番好きな楽曲を、利用しているストリーミングサービスから「#キョンキョンを聴こう」を付けてTwitter、またはInstagramで9月6日23時59分までにシェアすると、抽選で10名に直筆サイン入りのオリジナルクリアファイルがプレゼントされる。そのほか、21日20時から初となる無観客配信ライブ「唄うコイズミさん」を動画サービス・GYAO!にて独占有料配信。懐かしのヒット曲はもちろん、最新アルバム曲まで、アコースティック編成による全10曲約50分のプレミアムなライブとなっている。■対応ストリーミングサービスApple Music、Amazon Music、AWA、KKBOX、LINE MUSIC、mora qualitas、Rakuten Music、RecMusic、Spotify、YouTube Music、dヒッツ、うたパス、SMART USEN、Google Play Music
2020年08月21日自店をオープンして14年たっても変わらない価値観――白金台時代から14年。自店を営業してきて思うことはありますか?岸田周三(以下、岸田):14年間、店をやりながら、スタッフと話し、反省も重ねどんどん変化してきました。常に試行錯誤し、向上を日々のテーマとしているので、オープン当時よりはるかにいい店になった自信はあります。――オープン当初からの、〝素材〟〝火の入れ方〟〝味付け〟の追求というテーマは変わらないですか。岸田:はい。流行を追いかける人も多いけれど、僕が大切だと思っている価値観は変わらない。外部からインプットしたものでなく、自分の中から湧き出るものを料理していますから。『山羊乳のババロア』開業当時からのスペシャリテ。――『山羊乳のババロア』などのスペシャリテも長く愛されていますね。岸田:あれは、フランスでの修業時代に生まれた料理です。当時、佐藤伸一さん(元【パッサージュ53シェフ)とよくホームパーティをしながら、自店を開店する時のために、いろんな料理の試作をしました。200以上はあったんじゃないかな。。山羊乳とオリーブオイルってあうなと感じていて、さらに乳脂肪と植物性油の組み合わせがいいなと思って。最初は少し違うスタイルでしたが、そこからブラッシュアップをして今の形に落ち着きました。この料理は、塩とオリーブオイルを主役にしたもの。オリーブオイルを搾汁する11月頃に、各社から取り寄せ、試食を繰り返し、ブレンドする三種類のオイルを決めます。自分の味のイメージに近づけるため、オイルの銘柄は決めていません。そしてそこで三種類のブレンドを決めたら、一年間その組み合わせで通す。塩は天日干しのフルール・ド・セルです。ユリ根とマカデミアナッツは食感を作るため。強烈な個性は放たない、縁の下の力持ちになる食材を選んでいます。『山羊乳のババロア』は〝料理に使われる、うちのベースはこれですよ〟という、いわば名刺代わりの料理としてお出ししています。今、振り返っても完成度が高いと思います。――パリでは【アストランス】のパスカル・バルボシェフのもとで働かれました。きっかけはなんですか?岸田:パリに行った時に食べ歩いて衝撃を受けた店が【アストランス】でした。彼の料理は素材を尊重し、ソースの必要性に疑問を呈するような、非常に新しいものでした。クラシックフレンチをやってきた僕にとっては衝撃的で。海外の食材も良いと思えば使う。日本人の僕をスーシェフにしてくれたのにも驚きました。〝おいしさ至上主義〟で、偏見が一切ない柔軟な人でした。スーシェフになった時に、パスカルさんに恩返しがしたい、とその年の「ゴ・エ・ミヨ」で絶対に最高点をプレゼントしたいと思ったんです。チームみんなで一致団結して、19点(満点)を取ったときは嬉しかったですね。同じ年に、ミシュランでも一つ星から二つ星になりました。2005年、パリで【アストランス】スーシェフになった年に「ゴ・エ・ミヨ」で満点を獲得その時フランスで購入した本は、今でも大切に手元に置いてある――パスカルさんとの出会いは大きいものだったんですね。岸田:はい。特別なものです。当時、彼のような素材を重視し、素材へのアプローチを積み重ねながら料理をしていくシェフはほとんどいませんでした。固定概念を崩し、フランス料理はこんなに自由なんだと教えてくれました。〝おいしいさ至上主義〟の彼に感銘を受けました。おいしくなければ、皿の上で語る哲学や、技術さえも意味がない。たとえば熱いものは熱く、冷たいものは冷たく提供し、卓上で漂う料理の香りについては非常に大切にしていることの一つです。僕の料理は、写真映えはしませんが、食べた人にしかわからない”何か違う”と感じるおいしさを伝えられたらと思っています。――先ほど、ミシュランのお話が出ましたが、【カンテサンス】は現在、14年連続ミシュラン三つ星です。星の維持は意識しますか?岸田:そこまで強くは意識していません。評価を追いかけるとおかしな方向に行ってしまいます。日々の生活を崩してしまうことはしないです。――でも、フランス料理人にとってミシュランは特別なものでは?岸田:そうですね。料理人を目指した頃から憧れていたものではあります。フランスから認められているということは非常に大事。自店をやるからには、三つ星という価値のある店をつくりたいとは思っていました。世界に誇れる店をつくりたい。それは最初から思っていたことです。『ホワイトアスパラガスのグラチネ』。ゆでずに焼いて味と香りをしっかり残す。未来に向けてできることを料理人として考えて実行する――ミシュランといえば、去年はドラマ『グランメゾン東京』の料理監修もされましたね。岸田:あれはお話をいただいたときに、すぐにお受けしたわけではなかったんです。「どうしても、岸田さんに監修をしていただかないと駄目なんです」と話してくださったプロデューサーの真剣な思いに心を動かされ、また、料理界のお役に立てられればと思い、一旦は承諾しました。けれど、いざ第一話の台本をいただいた時に想像以上に大変なことが判明して。これは営業に支障が出てしまうと「申し訳ないですが、やはり受けられない」と断ったんです。――え!?そうなんですか?岸田:はい。でも、プロデューサーの方が、〝こうしてくれないとできない〟と言ったことをすべてクリアし、再度依頼に来てくれた。この調整は、大勢の人を動かさなければならず、簡単なことではないものでした。けれどそれをやってのけた。そこに、彼のプロとしての仕事を見た気がしました。この人の仕事を間近で見てみたい。自分もきっと何か学びがあるのではと思い直し、継続してお引き受けしました。この仕事で、ドラマの撮影がこんなに多くの人が関わり、時間と情熱をかけてつくっているんだ、ということを知りましたね。もうドラマを見るときは、正座してテレビに向かうような気持ちで見ています。『石鯛のロースト』。大きな塊で焼き、中をほんのりレアに仕上げて切り分ける魚料理はスペシャリテの一つ。――劇中の、鈴木京香さんが演じる早見倫子シェフの店、【グランメゾン東京】の料理を岸田さんが考案したんですよね。岸田:そうですね。台本の大まかな流れにあわせ、旬の食材を、マニアックすぎず、オリジナリティある料理にしました。脚本は大まかなところしか決まっていないんです。第一話の、倫子さんが、木村拓哉さん演じる尾花夏樹の料理を食べるシーンありましたよね。制作サイドからは”カフェのような簡単な調理場でさっとできる料理”とだけ伝えられます。そこで、料理を考えるのが僕の仕事です。このシーンでは複雑ではないけれど、この一皿で倫子さんが尾花さんの料理に心を動かされるようなものでなければならない。色々考えて、料理方法は食材の持つ水分で軽く蒸すように火を通す”エチュべ”にしました。フライパンひとつでできますから。それから、例えば10話の「リードヴォーとクスクスのサラダ」。山から戻ってくる途中、アクシデントがあって食材が店に時間どうり到着しない。それで料理ができないわけですが、ライバルが食材を分けてくれて、危機を乗り越える……という流れは決まっています。けれど、その食材をどういうものにして、どんな料理にして、というのは決まっていません。ですから、”マタギの人がとってくる食材だから、山のもの。しかも冬に採れるものと考えると、セリにしよう”となるわけです。そこで、じゃあ、その素晴らしいセリをどういう調理しようか。そのようにして、ドラマの内容から食材が決まり、組み立てながら料理を生み出しました。――放映のたびに、料理が話題になりましたね。見ていても、知っている食材だけれど、この料理はどんな味がするのだろう?と想像も楽しく、臨場感があり、食べたくなりました。岸田:一度登場した食材、調理法は重ねて使えないので、後半にメニューを一新します、と言われた時には大変でした。過去のレシピもひっくり返して、全力で考えました。2ヶ月に1回はメニューを変更する。スペシャリテの2品を残して、基本的に他は一新料理は岸田シェフが仕上げてゲストへ――最後、尾花夏樹がマグロの料理を悩んで、悩んで、悩んで完成させていたシーンが思い浮かびます。岸田:僕も、尾花夏樹さん以上に悩みましたよ(笑)。実は、あのマグロの料理には裏話があるんです。僕の中で、マグロをいかに料理にするか、というのはずっと取り組んでいた課題だったんです。マグロというのはフランス料理では難しい、いわば禁断の食材。10年前、NHKの「プロフェッショナル」という番組で、このマグロの料理にチャレンジをしているところを取材されたことがありました。ところが4ヶ月間の密着取材期間中に、思いつく限りのアイデアに納得することができずに、料理は完成しなかったんです。当時のプロデューサーさんに「どうしても、これ以上アイデアが出ないです。撮影期間中に料理ができなくてすみません」と謝リました。ドキュメンタリーだから、結局”できない”という結果が真実で、そのままの放送となりました。その「プロフェッショナル」を見て、マグロ料理が完成しなかったことを覚えていてくれた今回のドラマのプロデューサーの方が、”10年たって、あの時の答えが料理できたらいいですね。マグロでいきましょう!”と言ってくださったんです。僕にとって、マグロというのは相変わらず難しい食材で、未だ自分のお店でも出していません。マグロの最大の問題点「加熱すると良さが出ない」ということをいかにクリアし、納得のいくものをどう作るか。本当にギリギリまで悩みました。結局納得がいくか、というと自分の中では100%イエスとは言い切れない部分もあります。けれど、今、マグロを代表する海洋資源の問題にも視聴者の方に知っていただきたくて、そうしたことも含めて”マグロ”という食材をあえて出しました――岸田さんは『Chefs for the Blue』の理事として海洋資源の問題にも取り組んでいらっしゃいます。ドラマでそうしたことに触れるシーンがあって、視聴者の方に現状を伝えるいい機会になったのではないでしょうか。岸田:海洋資源は今、本当に危機的な状況です。太平洋黒マグロが乱獲されていなくなってしまった。ドラマでもマグロの状況を説明するシーンを加えていただきました。自分が表に立って話す機会がある場所ではできるだけその問題についてお話ししています。白紙のメニューは ”すべておまかせください“というメッセージ。――あのドラマで、料理人になりたいと思う若い方が増えたのでは?岸田:料理人に光が当たるというのも引き受けた理由の一つでした。実は料理人志望者の減少には前から危機感を覚えていました。労働時間が長い料理人は、他の業種と比べると優秀な人の確保が難しい。そんな時代がまさに来ていると思っています。――レストランの働き方改革。みなさん悩まれている部分だと思います。去年、【カンテサンス】は営業時間を変更しましたね。岸田:ランチとディナーをやっていた時、僕の労働時間は一日16時間でした。自分のことを考えても、この働き方をいつまでやるのかと疑問も感じていた。従業員の給料を払うには、一日にお迎えするゲストの数は減らせない。そこで、17時からと20時半からの1.5回転にし、労働時間を減らして売り上げとのバランスをとりました。ビジネスシーンでの利用などを考えると、悩みましたが結果うまくシフトできたと思います。―― 何が起こるかわからない時代。残るために必要はことは何でしょう。岸田:今、できることをやりぬくこと。やっていることの目的を忘れないこと。それは、どんな仕事においても言えることではないでしょうか。BGMは客のさざめき。ゆったりと間隔を取った店内は、肩ひじ張らずにくつろげる編集後記予約が取れないレストランになって長くたった今も岸田氏は自身の熱量を内に秘め、何かを声高に語ることはない。自分がいいと思うものを信じ、考え、つくって、誰よりも深く積み重ねて生まれる純度の高いダイヤモンドのような料理が、唯一無二の輝きを放ち、自然と人々を魅了し続けているのだと感じた。どんな時代もブレずに鍛錬して信念を貫く。その姿勢は、こうした不安定な時代にこそ必要なのではと感じた。Quintessence(カンテサンス)【エリア】品川【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】10000円【ディナー平均予算】30000円【アクセス】品川駅 徒歩13分
2020年06月23日NHK Eテレ『みいつけた!』のエンディングテーマとして、岸田繁(くるり)が書き下ろした楽曲「ドンじゅらりん」のセルフカバーが、6月3日(水)より配信されることが分かった。「ドンじゅらりん」は、3月9日より放送されている番組『みいつけた!』のエンディングテーマ。幼児向け番組の楽曲を初めて手がけたという岸田が、“恐竜”をモチーフに、子どもの想像力が膨らんだ楽しい世界を表現している。同番組では、メインキャラクターのスイちゃんが歌詞を歌い、同じくキャラクターのコッシーとともに岸田がコーラスを担当しているが、今回配信されるのは、そのセルフカバー。岸田は、「朝の楽しみ『みいつけた!』に、こういった形で関わることができて幸せです。楽しく作ることができました。子どもたちのワクワク、ドキドキのこと……時間の感じ方、身近な存在のこと、知り得ぬ存在のことを、ひとつの世界の中で表現してみました。みんなで歌ってみてください!」とコメントしている。岸田繁「ドンじゅらりん」セルフカバー6月3日(水)より配信開始
2020年06月02日豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品『ソワレ』が2020年晩夏に公開されることが決定。W主演の村上虹郎と新星・芋生悠をとらえた特報映像とティザービジュアルが解禁された。解禁された特報映像では、翔太(村上さん)とタカラ(芋生さん)の2人が街を駆け抜け、必死に何かから逃げようとする焦燥感あふれる様子や、身を潜めた民家の中で電気もなく、ひっそりとラジオを聞き、虚ろな表情をみせる2人の姿などが切り取られている。背後に映し出される影の世界では、現実の暗い表情とは裏腹に、2人が手を取り合い流れる曲に合わせて体を揺らしているのも印象的だ。ラジオから流れるこの曲は、「How many times did I kiss you ?」というタイトルで、本作の音楽監督であり作曲家・歌手の亀井登志夫と、詩人でアーティストの故・亀井知永子の夫婦による共作。知永子さん闘病の折に、病室のベッドで歌詞を書き上げ、枕元でメロディを作ったそうで、2人が歩んできた道のりをふり返るかのようなラブソングとなっている。知永子さんの最後の作品でもある本楽曲を、外山監督が初めて聞いたとき「もし永遠というものがあるならこういうことをいうのだろうと心が震えました」というほど感激したという。タイトルの“ソワレsoiree”とは、フランス語で「陽が暮れた後の時間」「夜会」、または劇場用語で「夜公演」を意味する。プロデューサーの豊原さんは、本作に対し「誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを“一夜かぎりのソワレ(夜会)に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージを込めたと語る。併せて解禁されたティザービジュアルには、辛い現実から目を逸らすかのように俯いたままの翔太とタカラが、自転車に乗りまさに“逃避行”へと突き進む一瞬が描かれている。2人の逃避行の結末に待ち受けるものは絶望か、それとも希望か?すでに、テアトルシネマグループ全館で劇場毎に雰囲気の違う10カラーの超ティザーチラシ、超特報映像が解禁されていたが、今回、その物語が垣間見える新ビジュアルと特報映像が完成。さらに、本作には岡部たかし、康すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司らといった個性派キャスト陣の出演も明らかとなっている。『ソワレ』は2020年晩夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ソワレ 2020年、全国にて公開予定(C)2020ソワレフィルムパートナーズ
2020年05月29日女優の小泉今日子(54)が5月25日、自身が代表取締役を務める制作会社「株式会社明後日」の公式ツイッターを更新。新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言中、東京高検の黒川弘務前検事長(63)が新聞記者と賭けマージャンをした問題に言及した。さらに、任命責任のある安倍晋三首相(65)を痛烈に批判している。小泉はツイッターに「黒川氏の処分について法務省は懲戒が相当と判断していたものの、官邸が懲戒にはしないと結論付け法務省の内規に基づく『訓告』となった」と報じた共同通信社のネット記事を貼付。一連の騒動に対しての安倍首相の発言に「こんなにたくさんの嘘をついたら、本人の精神だって辛いはずだ。政治家だって人間だもの」とコメント。続けて「#さよなら安倍総理」などとネット上で拡散しているハッシュタグをツイートした。この問題が起こる以前にも小泉は、検察庁法改正案を強行採決しようとしていた安倍政権をツイッターで痛烈批判。「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグを付けた投稿を連投していた。ネット上では、昨今の小泉の政治的発言の多投を心配する声が上がっている。《俺らのキョンキョンがどんどんおかしくなっていく、、何か変わってしまったのかな…》《最近のキョンキョン、会社の名前みたく明後日の方向見すぎじゃないかな…?》《キョンキョン急にどーしたんやろ?、、立憲民主党あたりから出馬考えてるのかな?》しかし思い起こせば、小泉はアイドル時代から“主張”を続けてきた。スタイリストをつけず、独自のセンスで衣装を選ぶことも多かったという小泉。休養明けには事務所に無断で髪を刈り上げ、スタッフを慌てさせたこともあった。また2018年に俳優の豊原功補(54)との熱愛を週刊誌で報じられ、妻子ある豊原との不倫関係を認めた。そして所属事務所から独立、公私にわたり豊原の活動をサポートしている。若かりしころから周りに媚びない「孤高のアイドル」として、多くのファンを獲得してきた小泉。しかし今回の彼女のコメントは、ネット上で大きな賛否を呼んでいる。《小泉今日子さん…急に政治色出してきて。本当どうしちゃったの?アイドル時代からのファンとしては悲しいよ…》《やっぱりキョンキョンは芯が強いな!アイドル時代から変わらず信念がある。意見の是非はどうあれ、本音で生きる姿勢は尊敬します》小泉の政治的主張は、世間に受け入れられるのだろうか。今後の発言にも注目が集まりそうだ。
2020年05月26日2020年5月15日、Twitterで『#検察庁法改正案の強行採決に反対します』というハッシュタグがトレンド1位になりました。検察官の定年を引き上げる検察庁法改正案に対し、「安倍晋三首相と関係が強い、黒川弘務東京高検検事長の定年延長のためではないか」と疑う声がネット上で相次いだのです。法務省は黒川氏の勤務延長との関係性を否定した上で、「検察権行使に圧力を加えるものではなく、三権分立に反しない」とコメント。また、安倍首相は同月14日の記者会見で「従来と変わりなく、恣意(しい)的な人事が行われることはまったくないと断言したい」と述べています。小泉今日子の『政治的発言をした理由』に反響同月16日に放送された情報番組『報道特集』(TBS系)では、今回の騒動について特集。自身が代表取締役を務める株式会社明後日のアカウントで、タレントの小泉今日子さんが政治的発言をした件が取り上げられました。今回の件について小泉さんは、番組に対しこのように思いを明かしました。政治について発言したのは、選挙には行くけれど政治に対して無関心という立場でいた私たちが作っていた現実を突きつけられたような気がしたからです。ずっと違和感や不信感を抱いていたけれど、その問題を後回しにしていた。そういう大人がきっとたくさんいて、ハッシュタグのツイートにつながり、若い人たちにも広がったと思っています。そして、それぞれの心の中で自分たちはこの国で生きているのだということを改めて考えるきっかけにはなったのではないかと思います。報道特集ーより引用Twitterで何度も同ハッシュタグを使って検察庁法改正案に疑問を投げかけ、「読んで、見て、考えた。その上で今日もつぶやかずにはいられない」とつづった小泉さん。日本では著名人が政治の話をすることをタブー視する風潮がある中、ほかにも多くの著名人が同ハッシュタグで政治的発言をしていました。現状を「選挙には行っても政治に無関心だった自分たちが作ったもの」と受け止めている小泉さんのコメントに、多くの人が考えさせられたようです。・自分もまさに「選挙に行くけど関心を後回しにしていた」大人の1人。心に刺さりました。・確かに日本には「政治を語ってはいけない」という風潮がある気がする。・賛であれ否であれ、国民一人ひとりが政治に興味を持って自分の意見を持つことが大切ですね。今回の件だけでなく、世界中で感染拡大している新型コロナウイルス感染症によって生活にいろいろな変化が起こり、多くの人が政治に関心を持つようになったようです。政治はすべての国民の生活に関係しています。自分の人生のためにも、知り、考え、発信することが大切ではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年05月17日3月25日夜、小泉今日子(54)の朗読舞台『2020年 マイ・ラスト・ソング~久世さんが残してくれた歌~』が東京都内の劇場で上演された。「’18年6月に小泉さんは、’19年末まで女優休業をして裏方に専念することを発表しました。実際には、休業発表前から決まっていた大河ドラマ『いだてん』には出演しましたが、彼女にとって『マイ・ラスト・ソング』は“女優復帰舞台”という位置づけだったのです」(舞台関係者)しかし新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、公演を実行するにあたっては、慎重な対応が必要となった。「小泉さんの所属事務所のHPには、入場前の手指の消毒やマスク着用など、観客に感染拡大防止に協力してくれるよう“お願い”が記載されていました。そういった状況ということもあってかマスコミの注目度も低く、また彼女のファンたちもコロナウイルスへの警戒感が強めていたためか、客足は伸びなかったのです」(前出・舞台関係者)かつては“小泉会”のトップとして、芸能界では絶大な人脈を誇っていた彼女にしては、来場者のなかには有名人も少なく、なんとも寂しい復帰舞台となってしまった。だがそんななか、開演5分前に知人数名と劇場に駆けつけたのが満島ひかり(34)だった。「いっしょに来ていた女性たちに『ねえさんの舞台はね……』と、小泉さんのことを説明しているようでした。夕食を済ませていなかったのか、ロビーで急いでパンをかじると、開演ギリギリに客席に入っていったのです」(劇場に来ていた女性客)この日は“小泉会”からの唯一の出席者となったという満島。「小泉さんと満島さんは’17年放映のドラマ『監獄のお姫さま』で共演しています。また’18年3月に放映された番組『マイ・ラスト・ソング 人生の最後に聴きたい歌は』(NHK総合)では、恋人との破局や離婚についても話し合っていました。ただお酒好きや離婚歴があるといった共通点よりも、2人を強く結びつけているのは“自分がやりたい仕事をするために大手事務所から独立した”という境遇ではないでしょうか。小泉さんが社長を務めている会社『明後日』が主催したイベントにも満島さんは出演しています」(前出・舞台関係者)女優復帰した小泉と満島の再共演の日も近そうだ。
2020年03月31日文学座アトリエの70周年記念公演として、岸田國士作『歳月』『動員挿話』を文学座アトリエの会が2本立てで上演。問題作『ジョー・エッグ』(2018年)を手がけた西本由香と、『いずれおとらぬトトントトン』(2019年)で怪作を世に送り出した所泰がそれぞれ演出し、文学座の創設者のひとりである岸田の作品を現代に甦らせる。『歳月』の舞台となるのは、大正8年、東京・山の手にある浜野家。隠居生活をおくる元知事・浜野計蔵のひとり娘・八州子は、信じる男の子どもを身ごもるが、相手が結婚を拒んでいることから自殺未遂にまで追い込まれる。妹のために兄・計一と弟・紳二は結束し、厳格な父の耳に入る前に最善策を探る。それから7年、さらに10年と歳月は過ぎ……。演出の西本は「岸田國士が、これが私の“戯曲を書くために何かしら云う”最後の作品となった、と記しているのが本作『歳月』です。活動の初期から創作の上で意識的に様々な実験を行ってきた彼にとってひとつの到達点ともいうべきこの作品に、同じだけの実験精神をもって臨みたい」と意気込む。もう1本『動員挿話』の舞台は、明治37年の夏、日露戦争真っ只中の東京。陸軍少佐・宇治の師団に動員令が下り、宇治は馬丁の友吉を連れて行こうと声を掛ける。だが、友吉の妻・数代は断固拒否。宇治夫人・鈴子の説得にも応じず、主従関係の断絶を言い渡されてしまう。まもなく宇治は戦地へ。その時、友吉と数代が選んだ道は……。こちらを演出する所いわく「戦争という狂気に巻き込まれた人たちのおはなし。短編らしいあっと驚く結末。そのボルテージの高さは岸田戯曲の中でも別格だと思います。ただ後味が良くありません。その後味の悪さを、2020年の観客はどう捉えるのでしょうか」。3月17日(火)から29日(日)まで東京・信濃町の文学座アトリエにて上演。なお今公演は、鵜山仁の監修のもと、昨年12月から今年12月まで1年にわたり、さまざまな演出家が岸田戯曲を連続上演する「岸田國士フェスティバル」の一環として行われる。文:伊藤由紀子
2020年03月16日コンビニエンスストアのATMで現金を引き出していたのは俳優・豊原功補(54)だった。そこで待ち合わせをしていたのか、店の前にタクシーでやってきた小泉今日子(54)は、車内で恋人を待ち続けていた。本誌が彼らを目撃した2月4日は、小泉の54歳の誕生日。2人は東京都内にあるロシア料理店を訪れた。2人を知る舞台関係者は言う。「2年前の’18年2月に小泉は所属事務所からの独立と、妻子ある豊原との恋愛関係を公表しました。当時、すでに豊原は妻子と別居しており、小泉との交際は3年ほどでした。一般的に離婚調停では婚姻関係の破綻が認められるのは、夫婦が5年以上別居していた場合。その“5年目”を迎える今年2020年に、豊原は小泉のために“ケジメをつける”のだろうと見られていました」不倫公表で仕事が激減した豊原を支えるために、小泉は所有していた評価額3億円という自宅マンションを売却。’18年6月には、’19年末まで女優を休業して裏方に専念することも発表した。実際には休業宣言を出す前に決まっていたというNHK大河ドラマ『いだてん』には出演したが、前出の舞台関係者は言う。「今年3月には故・久世光彦さんのエッセイを小泉が朗読するというイベントも開催される予定です。満を持しての“女優復帰”のはずなのですが……」ロシア料理店で開催された小泉の誕生会に参加したのは、舞台関係者とおぼしき10人ほど。大森南朋(47)と小野ゆり子(30)夫妻もやってきたが、かつて“小泉会”のトップとして芸能界でも絶大な人脈を誇っていた彼女の誕生会としては、つつましやかな印象だ。それでも主役の小泉は、参加者をかいがいしく出迎えるなど明るい様子だった。だが豊原は憮然とした表情を崩さず、頻繁に店外に出ては煙草をくゆらせていたのだ。2人の別の知人はこう語る。「昨年、豊原さんは2人で同居していたマンションを出て、その近くに部屋を借りたと聞きました。誕生会の前に豊原さんがお金を下ろしていたのですか?彼はずっと経済的な苦境にあり、奥さんの生活費やお子さんの養育費も小泉さんに頼り切っていました。彼からすると“俺たちは一心同体だから、遠慮はしない”ということだったと思います。それが小泉さんの誕生会とはいえ、豊原さんが飲食代を払っていたとすると、2人の間に“隙間風”が吹き始めているようにも思います」散会し、店から出てきた小泉と豊原が言葉を交わすことはなかった。そして駆けつけてくれた知人たちに挨拶をする小泉を尻目に、豊原は何人かで街に繰り出していく。誕生日の夜であるにも関わらず、小泉は1人きりで帰路についたのだ。小泉にとってプライベートも“節目の年”になるはずだった2020年。恋人との“心の隙間”を埋めることはできるのか。「女性自身」2020年2月25日号 掲載
2020年02月12日子供だけでなく連れてくる大人も一緒に楽しめる児童劇を作ろうと、故・岸田今日子が企画してスタートさせた、演劇集団 円による「円・こどもステージ」。これまでに谷川俊太郎、別役実、佐野洋子らの書き下ろし作品を上演、数多くの賞も受賞してきた同シリーズの38作目となる『青い鳥』が、12月21日(土)から27日(金)まで東京・シアターXにて上演される。演出を務めるのは、幅広い世代の男女が集まって演劇のゲームを交えながら気持ちをシェアする、「産み育てを考えるワークショップ」を全国で開催してきた阿部初美。誰もが知るチルチルとミチル兄妹の冒険物語を再構成し、原作の中にある生と死、喜びと悲しみなどの普遍的なテーマをイメージ豊かに描き出す。「子供の虐待などの痛ましいニュースが多い中、生まれてくることの尊さや幸せについて、大人と子どもが一緒に感じたり考えたりするキッカケに」と意気込む阿部。『青い鳥』は元々、メーテルリンクがクリスマスのための童話を頼まれて書いた戯曲でもあり、この時期にぴったりの舞台となりそうだ。文:町田麻子
2019年12月19日1975年に芥川比呂志、岸田今日子らを中心に設立され、今も橋爪功や金田明夫、文芸・演出部には森新太郎らを擁する演劇集団円。ベテランから若手までがそろって上演される舞台は、シェイクスピアなどの古典やチェーホフ、イプセンなどの近代劇、また別役実、太田省吾、岩松了、渡辺えり、さらにはハロルド・ピンターやマーティン・マクドナーの現代戯曲までと幅広い。「そこに通底するはずの真に劇的なものは何かを、自由に柔軟に問い続ける」(公式サイトより)という姿勢は、12年ぶりのシェイクスピア作品となる今回の『ヴェニスの商人』でも健在だ。足かけ2年のテキレジ(テキストレジー。上演に際して台本に手を入れること)に挑み、劇中ではシャイロック役を務める金田明夫に話を聞いた。物語は商人であるアントーニオが、友人バサーニオのために高利貸し・シャイロックから金を借りた顛末と、バサーニオとポーシャら複数のカップルの話が並行して展開する。キリスト教徒(アントーニオら)とユダヤ教徒(シャイロック)の対立など、読む者にいくつもの視点を差し出すのがシェイクスピアの特徴だが、金田はあえて「時代も国も設定しない。素舞台に、衣裳もシンプルなジャケットで」と言い切る。「人間が対立している構図なんて、古今東西どこにでもあるでしょう。シンプルな舞台にすることで、お客様もシャイロックかアントーニオか、誰かしらに“ああ、これは自分だ”と投影しやすくなる。シェイクスピアの舞台を観ることに、イタリアだとかイスラエルだとか、もっと言えば日本や韓国、アメリカ……どこの国だというのは関係ないと思うから」と金田はその意図を語る。それでは今回、どこに主軸を置くかというと、「家族ですね」とこちらも即答だ。「これまで何度かシェイクスピアを上演してきたけれど、いつも感じるのは“家族の物語”だということ。シェイクスピアの戯曲は、さまざまなものが複雑に絡み合っているバケモノみたいなホンなので、僕らもつい騙されがちなんだけど(笑)。この作品だって突き詰めれば、結局はシャイロックと娘のジェシカの話なんですよ。あと、ポーシャと死んだ父親の話。それから指輪をめぐる、バサーニオとポーシャの夫婦の話。結局はそこから物語が派生するっていうのは、シェイクスピアだろうがチェーホフだろうが、あの『スター・ウォーズ』だって同じだなって」と金田は笑う。またシェイクスピアが“難解”とされている理由に、独特の長ゼリフがあるのは知られているとおり。金田はこの点もテキレジをしながら、出演者が声に出して読み上げる作業を数カ月前から繰り返し、台本を練り直してきた。長ゼリフを相手の「……」で区切るというのも、金田が考えた工夫の一例だ。「役者というのは不思議なもので、“……”が挟まっていると、そこでちゃんと芝居をするんですよ。そうすると観客の目線も自然に、テレビドラマでいう“パン”(カメラの視点が移動する)して、“クローズアップ”になるでしょう」と金田。「俺、新劇俳優にしちゃ、イヤらしいくらいドラマに出ているからさ」と自虐で笑わせるが、観客を飽きさせることなく、同時に役者の側にも芝居の組み立てをしやすくさせる配慮は、映像と舞台の両方で活躍する金田ならでは。セリフ自体も現代の言い回しだが、よくある“今風”のようにくずしすぎない、ほどよい口語体となっている。「今回の稽古でも言い続けているのは、ひと頃の“新劇”のイメージのような、お客さんを置き去りにした舞台には絶対しないでね、ということ。シェイクスピアって何言ってるか分かんないとか、眠くなるとか言われるけれど、それは違うということを伝えるためにはどうしたらいいか。そこを考えてほしいので」一方で、「せっかく他の商業的な舞台とは違う“新劇”でやっているんだから、お客さんに無理におもねることはしなくていいんじゃないか、と。今回は(座席数が)200人くらいの小屋なんで、セリフも声を張らずに普段の会話のようなトーンでね。それでも濃密に感じられるような空間をお届けしたいと思っています」と語った。最後に改めてシャイロックをどう思うか聞いてみると、「女房が死んだ後、娘をこよなく愛して大切に育てた、ただのオヤジですよ。自分の生きている世界には、相反する組織やイデオロギーがあることも分かっている。そんな世界で質素倹約で暮らして、でも娘にはしっかりと持参金を持たせて、同じユダヤ教徒と幸せな結婚をさせたいというのが唯一の夢だった、ただの男です」とサラリ。口調とは裏腹に、その表情には充実ぶりがにじむ。演劇集団円が贈る『ヴェニスの商人』。その味わいは、劇場で存分に堪能してほしい。東京・吉祥寺シアターにて10月3日から13日まで。取材・文:佐藤さくら
2019年09月30日《麗子像》などで知られる岸田劉生の没後90年を記念した大回顧展『岸田劉生展』が開幕。10月20日(日)まで東京ステーションギャラリーで開催された後、山口県立美術館(11月2日〜12月22日)、名古屋市美術館(2020年1月8日〜3月1日)に巡回する。日本の近代美術を代表する画家、岸田劉生(1891〜1929)。没後90年を迎えて開催される同展では、初期から最晩年までの厳選された名品が一堂に会する。監修の山田諭氏(京都市美術館学芸員)によると、「日本の近代美術が常にフランスの近代美術を後追いしていた時代に、劉生はただひとり、自己の価値判断によって、自己の歩む道を選択し、自己の絵画を展開していった」と言う。劉生のほとんどの作品は、画面に残されたサインや日記から制作年月日が明らかになっており、同展ではほぼ制作年代順に作品を展示。そうすることで、劉生がどの時期に、どのような刺激を受けて、自身の画風を意識的に変転していったのか、その歩みを理解できるようになっている。第1章では、独学で水彩画を制作していた劉生が、黒田清輝が主催する研究所で本格的に油彩を学び、雑誌『白樺』からゴッホやゴーギャン、マチスら後期印象派の画家たちから衝撃を受けた時代の作品を紹介する。東京ステーションギャラリー()
2019年09月04日私の子育てバイブルは絵本でした子どもが生まれて絵本を知って、そこからもっと絵本を極めたいと絵本の資格を取ったりと、どっぷりと絵本にハマった私。私の子育ては絵本とともにありました。働きながら、2歳違いの3人を育てる私の毎日は、記憶が飛ぶほどに忙しく、泣きたくなったり、イライラしたり、ため息をついたり…。そんな日々をなんとかやってこられたのは、支えてくれた絵本があったから。今回は、「この本があったから、私はやってこられた!」というものを紹介したいと思います。子育てしている中で、大変だな、泣いてしまいそう、そんな時に手にとってもらえたらうれしいです。子どものための絵本は親にとっても子育てをラクにする1冊これでイヤイヤ期も乗り超えられた!【パンツのはきかた】「パンツのはきかた」作:岸田今日子、絵:佐野洋子、出版社:福音館書店【概要】ピンクのこぶたちゃんがパンツを履こうと奮闘します。「はじめに片足いれるでしょ」と、ひとつひとつ段取りの説明とともに、こぶたちゃんがパンツをはいていきます。全編歌になっていて、楽譜もついています。この絵本に私が出合ったのは、まさにわが子が2歳か3歳くらい、オムツがとれるかとれないか、そんな時期でした。しかも暑い暑い季節で汗だく。子どもはパンツを脱ぐのも一苦労、脱ぐ時にくるくるっとなってしまい、履こうと思ったらうまく履けない…。私はこの絵本を読んで、小さな子どもは「はじめに片足入れるでしょ。それから…」とひとつひとつ教えてあげないとわからないんだということを知ったのです。それから、「私の当たり前」は「この子の当たり前」ではないと思えるようになり、子どもの「できない」にもあまりイライラしなくなりました。そして、イヤイヤ期や、なんでも「自分で」の頃、ちょっとイラ~っときたときには、この歌が頭の中に流れ、少し自分を落ち着かせることができました。寝かしつけが大変な時の救いの1冊【おやすみなさいコッコさん】「おやすみなさいコッコさん」作・絵:片山健、出版社:福音館書店【概要】いつまでも寝たくない、とがんばって起きていようとするコッコさん。やさしい月の語り掛けにやっぱり眠たくなってきます。「コッコはねむらないもん」と言いながら、眠りにつきます。子どもが小さい頃、寝る前によく読んでいました。また、子どもが眠たくなったら、「コッコさん読んで」とリクエストがかかる絵本でした。寝る前の絵本、子どもが3人いるとそれぞれ読んでほしい絵本を持ってくるだけですごい量です。「この絵本で最後ね」と言っても「えー!」とブーイング。そんな時、「最後はコッコさんね」と締めの1冊として読むと納得してくれていました。子どもたちも「おやすみなさいコッコさん」のフレーズを聞くと「もう寝る時間」という体制に入っていたのだと思います。ママの気負いを軽くしてくれた【たぶんほんと】「マッシュノートのおしゃれ絵本たぶんほんと」文:間部香代、絵:ナタリー・レテ、出版社:マッシュノート【概要】「たぶんほんと」のこと、と言われて納得の事柄が、おしゃれな絵とともに次々に出てきます。最後の締めくくりは、「ママをつくったひとってだれ?」その答えは?「おしゃれえほん」というだけあって、とっても美しく、飾りたくなるような絵本です。最後に「きみたちがうまれたそのひからママはすこしずつママになっているんだよ」という文章があります。私はそこにグッときました。私自身母親になり、「お母さんだから、子どものためにやってあげないと」という、責任感と少し上から目線な思いがどこかにあった気がしますが、この文章で、「お母さんも、子どもの年齢と同じだけのキャリアしかないのだから、一緒に成長していけばいいんだ」と、気負いが少なくなりました。私が一番大変な時に求めていたのはこの言葉【やすんでいいよ】「やすんでいいよ」作:おくはらゆめ、出版社:白泉社【概要】きつねがとんぼ、ちょうちょ、りすに「やすんでいいよ」と声をかけ、自分の体を貸してあげます。そんなきつねに、くまは「やすんでいいよ」と自分の体で休ませてあげます。みんなで気持ちよさそうなのんびりタイムが、なんともしあわせそう。私がはじめてこの絵本に出合ったのは、保育園の送迎だけでもいっぱいいっぱいで心身ともにつらかった時期を過ぎて、しばらくたった頃。読んだ途端、涙してしまいました。なぜなら、あの時代、私が言ってほしかった言葉はこれだったんだ、と気づいたから。誰かに「やすんでいいよ」と言ってもらえたら、きっと気持ちがすごくラクになっていただろうなと思ったのです。だから今、あの頃の私のようなママを見たら、この絵本を差し出して、言ってあげたいです「やすんでいいよ」と。これ、まさに私!という共感で涙した【今日】「今日」訳:伊藤比呂美、画:下田昌克、出版社:福音館書店【概要】ニュージーランドなどを中心に伝わる、赤ちゃんを育てるお母さんたちにエールを送る詩です。子どもの世話ばかりで、「私、今日何してたんだろ」そんなふうに思うお母さんへの、やさしいメッセージです。仕事と子どものことで手一杯で、家の片づけにまで手がまわらず、わが家はぐっちゃぐちゃ。そんな中、毎日「はぁー」とため息をついていた時に出合いました。ダメなところやできないことを見るのではなくて、その分私は子どもに向き合った、というふうに目を向けることが大切だと、この本に教えられた気がします。おかげで「私はこれでいい」と少しは自信がもてるようになりました。みなさんも、つらい場面を乗り越えるヒントをもらえたり、子育てのバイブルになるような絵本を、ぜひ見つけてください。<文・写真:ライター鳥山由紀>
2019年08月12日「つい先日、小泉さんと恵比寿駅で会ったんです」と語るのは、小泉今日子(53)の古くからの知人。現在は制作会社『明後日』の社長としても活動している小泉。恵比寿駅といえば、会社の最寄り駅でもある。知人が続ける。「久々に会ったので、すごく懐かしかったのですが、驚いたのは彼女が電車で移動をしていたこと。会社の社長さんになりましたし、昔とは経済感覚なども変わってきているのかな、と思いましたね」’18年2月に、事務所からの独立と、妻子のある豊原功補(53)との恋愛関係を公表した小泉。それから1年半が経過し、2人は新たな試みに挑もうとしている。プロデューサーとして映画の製作を手がけているというのだ。ある映画プロデューサーは言う。「豊原さんも小泉さんも映画のプロデュースは初めての体験だそうですが、なかなか映画がヒットしない時代に思い切った決断だと思います。昨年は製作費300万円という低予算映画『カメラを止めるな!』が大ヒットして話題になりました。でもお2人の映画『ソワレ』は主演の1人が若手人気俳優の村上虹郎さん(22)で和歌山県内のロケも1カ月弱おこなったそうですから、製作費用は少なくとも1~2千万円はかかるのではないでしょうか」彼らは製作費や広告費を集めるために、クラウドファンディングサービスを利用している。8月5日時点で支援金は350万円を超えており、かなり反響を呼んでいるようだが、小泉と豊原の“捨て身の作戦”も功を奏したようだ。「2人で経済誌のインタビューに応じ、豊原が“創造の世界はもっと自由であるべき”など映画製作について熱く語ったのです。2人で取材に応じたのは初めてのことで、7月末に配信された記事では和歌山県の海岸で撮影されたツーショットまで公開しています」(芸能関係者)豊原はインタビューではこんな発言も。《テレビに出られなくなる、CMに起用されなくなる、生活ができなくなる、映画が撮れなくなる。無言の圧力をみんな勝手に自分の中に感じてしまっているわけです。自分自身もそういう思いをすることはあるんですが》(『Forbes JAPAN』)現在の豊原は経済的に苦境にある。小泉への不倫愛を宣言して以降、テレビドラマや映画のオファーは激減しているのだ。ある舞台関係者は語る。「いまの収入の大部分が、『明後日』から支払われている演出料や出演料で、いわば小泉さんが捻出したお金です。その収入から、奥さんの生活費やお子さんの養育費を払っているわけですが、豊原さんも金欠状態に苦しんでいるのでしょう」この関係者は、2人のこんな場面も目撃したという。「楽屋で豊原さんが、ふと『飲み物がなくなったなぁ』と、つぶやいたんです。するとすかさず小泉さんが財布から千円札を渡して『私の分もこれで買ってきて』と……。すごく自然で、お金のことは小泉さんが全部面倒をみているんだな、と思いました」金欠苦に耐えながらも、“自由な創作”を目指し、映画製作という新たな夢に向かって走り出した恋人のために、実は小泉は大きな決断を下していた。“お気に入りの我が家”を売却したのだ。以前、小泉が住んでいたのは都心の一等地に所有するマンションだった。彼女を知る音楽関係者は言う。「小泉さんが50歳の誕生日を迎えたときに、『MEKURU』という雑誌が、彼女の大特集を組みました。すっぴんで撮影に臨んだことも話題になりました。広いリビングルームにたたずむ姿や、ソファに横たわる姿が印象的でしたが、その撮影現場となったのが、彼女の自宅マンションだったのです」部屋の広さは190平方メートル!その重厚なたたずまいが外国人にも人気の物件で、地元の不動産関係者によれば「売却金額は3億円と聞いています」とのこと。この決断の理由について、前出の知人は次のように語る。「女としての意地というのでしょうか。豊原さんを妻子から引き離し、公の場で“恋人宣言”もさせてしまったわけですからね。『彼の夢は私が支える!』という思いにとらわれているのでしょう。交際を公にしたころ、小泉さんは賃貸マンションに引っ越していました。所有している物件を売却して当面の活動資金を調達することで、豊原さんの創作を支えていきたいと考えていたのでしょう」“男の夢”と“女の意地”をかけた映画は、来年公開されるという。
2019年08月06日俳優の豊原功補と女優の小泉今日子が立ち上げた制作会社の初プロデュース作品で、村上虹郎・芋生悠が主演する映画『ソワレ』。現在、その制作応援サポーターを募集するクラウドファウンディングがMakuakeにて実施されている。2020年秋公開を目指す和歌山県を舞台にした『ソワレ』のサポーターを募集するための本プロジェクト。『ソワレ』は短編映画『春なれや』の外山文治監督作品で、村上虹郎・芋生悠主演、若きふたりの逃避行を追ったロードムービー。豊原氏、小泉氏ら数人で昨年立ち上げた、映画製作会社「新世界合同会社」の第1作目の作品となる。支援枠は3,000円~50万円まで。本プロジェクトを支援したサポーターには、ロケ地・和歌山や東京で行われる試写会に参加できる権利や、ホームページ/映画エンドロールへの名前記載、豊原氏・小泉氏によるクリエイターズトークイベントへの参加権など、様々なリターンが用意され、集まった資金は製作費およびPA(プリント+広告)費として活用していくという。豊原功補&小泉今日子、初プロデュース作に込めた映画業界への思いとは…我々は、もとより日本映画の興行システムにおける大小の差に疑問を感じておりました。よく耳にし、実感としても伴っていたのはオリジナル脚本の企画の通りづらさ、また、キャスティングにおける発想の自由度の狭さです。映画事業、ビジネスといったところをからすれば、国内でのヒットとその中での製作と回収を考えることは至極当然のことなのでしょうが、そこで後回しになるのは国内のみの需要にとどまらぬ作品の質の追求や、認知優先ではない本当に役柄に適したキャスティングの追求なのでないかと思うところがあります。しかし、独自性を打ち出し、自由度を求める企画にはなかなか資金が集まりません。結果インディペンデントの精神を持ちながら小さな映画を目指すことになります。決して悪いことではありません。目指すべき映画を作り公開して観ていただくという点では、映画作りをしている者すべてなんら変わりはありません。ただ、これからはもっとアジアや世界に広がる独自性と作家性を感じる作品を、日本のいろんな映画館でたくさんの方に観てもらえる環境になればと思うのです。日本には本当に優れた俳優や監督、技術スタッフがたくさん存在します。その一人一人にもっと多くの創造する機会、場所を作り、色とりどりの新たな映画が生まれることを願い、はじめの一歩を踏み出してみました。初プロデュースは初めて知り得ること、困難の連続を思い知りながらの日々となることとは思いますが、覚悟を持って、精一杯頑張ります。注目の若手俳優2人のキャスティング理由主人公の翔太役には、瞬時に村上虹郎くんの姿が浮かびました。外山監督とも『春なれや』という短編で組んでいた経験もあり、彼の内面から発する危うげながらも繊細かつ熱量のある躍動感はこの役に不可欠だと感じました。タカラ役の芋生悠さんは100人を超すオーデションからの抜擢となりました。監督が台本を書き上げる上で想像力を膨らませる大きな要因ともなったようです。今作の直前に作・演出した舞台での仕事が初の顔合わせでしたが、彼女の瞳の奥にある儚くも憂いのある光と、大きく飛躍する演技への底力をとても強く感じました。この二人でしか作り得ない時間が生まれるだろうととても期待しています。ストーリー東京で役者を目指す翔太は、噛み合わぬ実人生に自分を見失いそうな日々の中にいた。そんな中、小さな劇団のツテから、演劇を通したレクリエーションを行うために向かった先は、故郷の和歌山にある老人養護施設。終の住処になるであろうその施設に住む老人たちの中で、自分と変わらぬ年若いタカラは働いていたが、彼女は何か失い切って諦めたように佇んでいた。数日後、一緒に祭りに行こうと誘ったタカラを迎えに行った翔太は、そこで驚くべき光景を目にし、2人は事件を起こしてしまう。タカラの手を取り駆け出した翔太。そして2人は“かけおち”とも呼べる逃避行の旅を始めることになる――。『ソワレ』は2020年秋、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2019年07月30日世代随一の実力派・村上虹郎を主演に、インディーズ映画で最注目の新星・芋生悠をヒロインに迎えた映画『ソワレ』が始動。豊原功補、小泉今日子らによる「新世界合同会社」が初プロデュースを手掛ける。本作は、役者を目指し上京した若者・岩松翔太が、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働く山下タカラと、ある事件をきっかけに先の見えない逃避行を始める――というストーリー。主人公の翔太を演じるのは、外山文治監督とは短編映画『春なれや』以来二度目のタッグとなる村上虹郎。また、同じくタカラはインディーズ映画界の新星・芋生悠(いもうはるか)が100人以上のオーディションから大抜擢。地元住民らでつくる「御坊日高映画プロジェクト実行委員」らのサポートで7月5日にクランクイン、7月末にアップ、そして秋の完成を目指していく。短編『此の岸のこと』(’10)が「モナコ国際映画祭2011」で最優秀作品賞など5冠を達成し、長編デビューとなった『燦燦―さんさん―』(’13)で「モントリオール世界映画祭2014」から正式招待を受けた外山文治監督が、和歌山市出身のプロデューサー・前田和紀氏の依頼で幾度となく和歌山を訪れ、オリジナル台本を執筆、当地の名所・道成寺にまつわる「安珍清姫伝説」なども取り込み、夏の御坊市、日高エリア、そして和歌山市を横断するロケを敢行する。タイトルの“ソワレsoiree”とはフランス語で「陽が暮れた後の時間」「夜会」、または劇場用語で「夜公演」のこと。本作に関してプロデューサーの豊原氏は「誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを“一夜かぎりのソワレ(夜会)に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージがあると本作への意気込みを語っている。また、撮影中の7月18日よりMakuakeによるクラウドファウンディングがスタート。現場のリポートや動画、和歌山情報などを発信しながら、この映画のサポーターを募っていきたいという。村上さんは既にインスタグラムのフォロワーが17万人。彼の発する言動やビジュアル、関わる作品は多くの人々の関心の中にあり、芋生さんはインディーズ映画を中心に活動しているが、彼女の将来に期待を寄せる人はこれからも増えていくはず。そして外山監督は、まだ三十代ながら『此の岸のこと』『春なれや』『わさび』など短編集の上演はユーロスペース動員数で記録を出すほど。海外での受賞経験もあり、その才能は少しずつ認知されてきている。この若き表現者たちを見守り、育てることもクラウドファンディングの意味を広げていくことになる。豊原功補:プロデューサーコメント外山監督の人の営みに対する深い観察眼を感じさせる『此の岸のこと』に強い感動を覚え、その時からすでに何かに導かれるように新世界の立ち上げ、プロデュースへと至った気がします。唸るような繊細さと躍動を併せ持つ村上虹郎、儚げでありつつも芯のある瞳の奥へと惹きつける芋生悠、この二人の疾走する生命の瞬間を捉えさせたらどうなるのかと、とても胸がざわつく思いです。その構図の力強い背景となる和歌山と我々を繋げてくださった前田プロデューサー、そして全スタッフとともに、新しい扉を開くべくこの映画に挑みます。たくさんの人々の心に届けばと願っています。クラウドファンドの実施も決定し、広く皆様のご参加を募ります。応援宜しくお願い致します。小泉今日子:アソシエイトプロデューサーコメント『此の岸のこと』に感銘を受け、僭越ながら外山文治監督の存在を世に知らしめたいと思った。その思いが長年の夢だった映像作品のプロデュースという挑戦へと背中を押してくれました。縁も所縁もない和歌山県と我々を引き合わせてくれたもう1人のプロデューサー前田和紀さん(和歌山県出身)と共に全力でこの夏を駆け抜けたいと思っています。村上虹郎さんと芋生悠さん。実存と幻想を行き来するような2人の眼差しや透明感はいつか失われるかもしれない儚さの元に醸し出されるものかもしれません。そんな今の2人をそのままこの映画に閉じ込められたらと思います。主人公・岩松翔太役/村上虹郎コメント皆さまお元気ですか村上です。待望の外山監督長編作です。きっと僕等が体感したことのない色やリズムによって未知なる感情とその旋律に出逢えることと予言致します。乞うご期待。主人公・タカラ役/芋生悠コメントソワレの主演をやるということは自分の人生においても大きな出来事になると感じています。W主演の村上虹郎さんは、目の前にするとより一層凄みを感じます。絶対にこの人には嘘をつきたくないと思う何かがあります。心を裸に。一緒に演じられるのが楽しみです。監督の外山文治さんは、リアルにそこに存在するかのような人物を描き確かに映画にされます。ソワレは現実と映画の結びつきの核みたいな存在になるんじゃないかと。台本から読み取った愛を信じて監督ついて行きたいです。そしてプロデューサーの豊原功補さん小泉今日子さんへの信頼もあり、いい環境の中で映画がつくれることに感謝しています。ソワレの未来は何も見えないですが、今は今ここにある全てを捧げられたらと。和歌山の土地のエネルギーと現地の皆様のお力添えをお借りして最後まで生き抜きます。脚本・監督/外山文治コメントこれまで流行に背を向けて、「生活者」の心の在りようを撮り続けてきました。時代が大きく変化し、作品主義・作家主義を今いちど掲げられる時に、この度の機会とご縁を頂くことができましたことを大変嬉しく思います。舞台となる和歌山県の魅力と、村上虹郎と芋生悠という若いふたりの放熱を余すところなく撮ることを約束し、プロデューサー陣の志を羅針盤に、ささやかながらも一石を投じるような骨太な映画を目指して歩を進める所存です。『ソワレ』は2020年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月04日Tシャツにスパッツというラフな格好で、無造作に髪を束ねたすっぴんの女性。5月中旬の午後4時ごろ、自ら車を運転して都内のスタジオにやってきたのは、小泉今日子(53)だった。しばらくしてスタジオから出て来た小泉は、車から差し入れのお茶が大量に入った重そうな段ボールを1人で運び出す。さらにスクリーンのような機材も搬入するなど、孤軍奮闘していた。この日、5月25日から東京・紀伊國屋ホールで始まる舞台『後家安とその妹』の稽古が行われていた。企画・脚本・演出・出演の4役を務めるのは、恋人で俳優の豊原功補(53)だ。小泉は、この舞台を企画した制作会社『明後日』の社長でもある。小泉が甲斐甲斐しく裏方仕事に立ち働いているのをよそに、豊原は何度かスタジオから外に出てきたものの、タバコを美味しそうに一服するだけだった――。昨年2月、小泉は所属事務所から独立し、妻子ある豊原との恋愛関係を公表した。同時に豊原も会見を開き、小泉との恋愛関係を認めるコメントを発表。以降、2人は公然と愛を育んできた。しかしあれから1年3カ月の月日が経ち、2人の蜜月に陰りが見えてきたという。「昨年末から小泉さんの“お節介焼き”が原因でよくケンカするようになったようです。彼女は裏方として豊原さんの出演する舞台をプロデュースしてきましたが、今回の舞台に向けてお互いの考えがぶつかり合い激しい言い争いになったんだとか。2人は私生活でもパートナーなので、24時間365日ベッタリ一緒。さらに小泉さんが豊原さんの仕事以外のことにも口を挟んでくることが増えたそうです。そんな生活が続き、豊原さんが『いい加減にしてくれ!』と猛反発。束縛のキツさに耐えられなくなってきたようです」(舞台関係者)そんな大ゲンカのすえ「2人は最近、同棲を解消した」と親しい知人が明かす。「今年に入ってから、豊原さんは小泉さんの自宅マンションを出ていき、近くに“仕事部屋”と称して新しいマンションを借りたと聞いています」愛の巣を“飛び出した恋人”を仕事場まで追いかけてきた小泉。だが、その献身ぶりはまだまだ“序の口”で――。稽古を終えて2人がスタジオから出てきたのは、午後7時半過ぎ。小泉が車に乗り込んでエンジンをかけ、しばらくすると豊原が助手席へ。小泉の運転で発車すると、20分ほど走ってコインパーキングに停車した。車から降り立った2人が向かった先は、帰り道にある老舗焼き肉店だった。席につくと、小泉はウーロン茶、豊原はマッコリを注文。2人で仲良くサラダを分け合っている。注文した肉がテーブルに並べられ、豊原がせっせと焼いていく。いっぽう小泉はほとんど焼き肉に手をつけず「あの映画、観た。悪くなかったけど……」と、映画や小説などの話題を振っていた。食事が終わると、2人でタバコを一服。そんな沈黙の時間も自然で、長年連れ添った夫婦のような雰囲気だ。会計時は、当然のように小泉が財布を出す。小泉がレジで支払いをしている間、豊原はトイレに立っていた。約2時間後、店を出た2人は、また車に乗りコインパーキングを発車。帰りも運転するため、小泉は食事中もアルコールを我慢していたのだろう。小泉の自宅方面に向かうが、途中の交差点で車は止まり、豊原だけが降りる。そして一軒のマンションに入って行った。豊原を送り届けた小泉は、かつて豊原との同棲が報じられ、本誌もたびたび豊原の出入りを確認していた自宅マンションへと1人で帰宅。豊原のマンションは、小泉の自宅から徒歩10分ほどの距離だった。運転手や荷物の搬入などをマネージャーのようにこなし、食事代も小泉持ち。これだけ尽くしているにも関わらず、豊原は別居生活を選んだのだった。こんな状態でも小泉が豊原との関係を続けるのには“ある計画”があるからだという。「豊原さんはあと1年ほどで奥さんとの別居生活5年目を迎えます。一般的に、離婚調停で婚姻関係の破綻が認められるのは、5年以上の別居ケースが多いんです。小泉さんは本格的に女優復帰する20年までに、豊原さんが“何らかの決着”をつけることを望んでいるといいます」(前出・知人)焼き肉店での楽しげな様子とは一転、豊原の出て行った自宅に独りで帰っていく小泉の背中は、どこか寂しげに見えた。その切ない痛みも“略奪愛の代償”なのだろうか――。
2019年05月21日4月8日(月)深夜の日本テレビ「映画天国」枠では先日逝去した俳優の萩原健一氏を追悼して、萩原さんの代表作でもある探偵ドラマ「傷だらけの天使」の第1話と最終話を急きょオンエアする。「ザ・テンプターズ」のボーカルとして17歳で歌手デビューすると、解散後は映画の道へ。当初は裏方志向だったが1972年公開の『約束』での演技が評価され、「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事役も大きな話題を呼び本格的に俳優の道を歩むことになった萩原さん。映画『青春の蹉跌』でキネマ旬報の最優秀主演男優賞を受賞し、勢いづいたところで出演したのが本作「傷だらけの天使」である。その後も黒澤明監督の『影武者』、鈴木清順監督の『カポネ大いに泣く』、深作欣二監督の『いつかギラギラする日』など日本を代表する監督たちと仕事を続け、現在放送中の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にも高橋是清役で出演するなど最近まで精力的に俳優業をこなしていた萩原さんだが、3月26日に68歳でその生涯に幕を下ろした。「傷だらけの天使」は1974年10月から75年3月まで放送され、萩原さん演じる探偵事務所「綾部情報社」の調査員・木暮修が、水谷豊演じる調査員の乾亨と権力や体制の理不尽さなど非情な社会と向き合っていくという作品。今回は第1話「宝石泥棒に子守唄を」と最終話「祭りのあとにさすらいの日々を」を放送。第1話は、修が貴子(岸田今日子)の命令で宝石店に押し入り多額の宝石類を強奪するが、子どもにケガをさせたことから仕事は思わぬ方向に進んでしまう…という展開。最終話は修が暮らすペントハウスが突然取り壊されることになり、綾部事務所も全員姿を消す。京子(ホーン・ユキ)から貴子が修を連れて海外へ逃亡しようとしていると聞きすがる亨を振り切って、出て行こうとするのだが…というストーリー。「映画天国」枠「傷だらけの天使」は4月8日(月)深夜25時59分~日本テレビでオンエア。(放送予定だった『ホットロード』は後日改めて放送)(笠緒)
2019年04月08日ダンボール箱を1人で抱え、劇場から車へと運ぶ小泉今日子(52)。10月8日、豊原功補(53)が演出、小泉がプロデューサーを務めた舞台『またここか』が千秋楽を迎えた。観客が帰った劇場で、小泉は後片づけをしていたのだ。車に段ボールを積み込むと、豊原と同棲中と報じられたマンションまで車を運転。荷物を下ろすと休む間もなくタクシーで打ち上げ会場の居酒屋へ。豊原や役者陣、スタッフも加わり、打ち上げは翌朝の6時まで続いた。2月に事務所からの独立と、妻子ある豊原さんとの恋愛関係を公表した小泉。『またここか』は、その豊原との“共作”だ。6月に“女優休業”を宣言した小泉は、制作会社『明後日』の社長として裏方に徹している。力仕事から事務処理までこなす小泉には、欠かせないものがあるという。「最近の小泉さんはいつも、首から老眼鏡を下げています。16歳でデビューしたキョンキョンもいまや52歳。脚本や会社の書類にもしっかり目を通すために、老眼鏡は欠かせなかったのでしょう」(演劇関係者)劇場のロビーでは、豊原との“堂々ツーショット”で観客を出迎えていた小泉。上演後にはこんな場面もあったという。「キョンキョンは業界人の方から名刺を差し出されると、首から下げた老眼鏡をさっとかけました。そして名刺を受け取ると、丁寧にお礼を言っていましたよ」(公演を観た男性)デビューから36年にして、事務仕事をこなすようになった小泉。「文字が小さすぎて読めない!」と心の中で叫びながら、老眼鏡をかけているのかもしれない――。
2018年10月18日満面の笑みで観客一人ひとりに頭を下げる小泉今日子(52)。小泉は自ら、舞台の感想が書かれたアンケートを回収し、記念撮影にも応じるなど忙しく歩き回る。同じロビーには、満足げな表情を浮かべながら観客と談笑する豊原功補(53)の姿が――。10月8日、豊原が演出を務める舞台『またここか』が千秋楽を迎えた。プロデューサーとしてこの公演を支えたのが、小泉だった。「小泉さんは2月に、事務所からの独立と、妻子ある豊原さんとの恋愛関係を公表しました。その豊原さんとの“共作”ですから、特別な思いもあったのではないでしょうか。脚本は豊原さんと長年親交のある坂元裕二さん(51)による書き下ろし。大勢の芸能人も観劇に訪れ、千秋楽まで連日のように満席となる大盛況でした」(演劇関係者)6月に“女優休業”を宣言した小泉は、制作会社『明後日』の社長として裏方に徹している。演劇関係者が、その驚くべき変貌ぶりを語る。「いまはマネージャーもいないので、小泉さん本人が問い合わせの電話や取材の対応にあたっています。豊原さんと車に乗るときも小泉さんがハンドルを握っています。稽古場では役者たちが帰った後、いつも小泉さんが黙々とモップ掛けをしていました。周囲の人が手伝おうとしても『私の仕事だから』と、1人で“掃除係”を続けていたそうです」稽古場では豊原が役者を厳しく指導するなか、小泉はスタジオの隅で静かに見守っていたという。「豊原さん自身はこれまで、たった1回しか舞台演出の経験がありません。しかし役者に対しては、納得いくまで何時間も同じシーンを練習させたり、声を荒げたりすることも少なくなかったといいます。小泉さんは叱られる役者たちを励ましながら、少しでも稽古場の雰囲気が明るくなるように気遣いを欠かさなかったそうです」(前出・演劇関係者)小泉は9月21日に公開された主演映画『食べる女』のプロモーション活動にもほとんど不参加。小泉が豊原を全力サポートしていた一方で、豊原は演出の仕事に専念するため、俳優業をセーブしているという。インタビューでも「身体と精神がフルに活動できるのはあと10年、15年だと思うと、今やりたいことをしなければという思いです」と語っているのだ(9月28日『朝日新聞デジタル』)。「小泉さんとの交際も舞台での共演がきっかけですし、豊原さんが演劇に打ち込みたい気持ちも理解できます。しかし、豊原さんはいまだに現在の奥さんとの離婚も成立していない状態です。そんな豊原さんとの不倫関係を続ける小泉さんは、世間から猛バッシングを受け続けています。仕事を選り好みして自分の“やりたいこと”をする前に、まず“やるべきこと”をすべきではないでしょうか。それにもかかわらずインタビューで“俺様”ぶりを宣言する豊原さんに、小泉さんがこれ以上振り回されなければいいのですが……」(前出・演劇関係者)すべては敬愛する彼のため……。女優を捨てて雑用係に徹するキョンキョンだったが、その瞳は変わらず輝いていた――。
2018年10月17日2月に豊原功補(53)との不倫関係を公表した小泉今日子(52)。自身がプロデュースする舞台『またここか』の会場で、不倫公表以来はじめて豊原との堂々2ショットを披露した。WEB女性自身は10月1日、2ショット写真とともに仲むつまじい2人の様子を報じた。この記事に対して、Yahoo!ニュースでは2500を超えるコメントが殺到。その多くが《堂々と不倫してるなんてどうかしてる》《人として許されない》といった、小泉への激しい非難だった。しかし小泉自身はそんな世間の声にはまったく動じていないようで、毎公演ロビーで観客を出迎えているという。「お芝居にも感動したのですが、間近でキョンキョンを見れたのも嬉しかったです。キョンキョンは業界人の方から名刺を差し出されると、さっと老眼鏡をかけていました。そして名刺を受け取ると、丁寧にお礼を言っていましたよ」(公演を観た男性)会場で観客を“おもてなし”しているのは、小泉だけではない。演出の豊原はもちろん、脚本の坂元裕二(51)まで毎公演のように姿を見せている。「坂元さんは公演に合わせて発売される著書600冊にサインを入れ、自らロビーで手売りしています。脚本家がそこまでして公演を盛り上げるのは珍しいこと。『東京ラブストーリー』や『カルテット』で知られる坂元さんも、テレビドラマの仕事からしばらく離れることを宣言しています。同様の決断をした小泉さんや豊原さんを全力で応援したいのでしょう」(演劇関係者)会場入り口には風間杜夫(69)、松たか子(41)、くりぃむしちゅー有田哲平(47)などから贈られた花が。多数の芸能人も観劇に訪れている。「初日にはYOUさん(54)と加瀬亮さん(43)の姿が目撃されています。さらには松雪泰子さん(45)、のんさん(25)、荒川良々さん(44)、AKB48の峯岸みなみさん(25)、演出家の岩松了さん(66)ら多彩な面々が会場に足を運んでいるようです。芸能界やテレビ業界の不自由さを知っているからこそ、新しい道を模索する小泉さんと豊原さんのコンビに期待を寄せる芸能人も多いのでしょう」(前出・演劇関係者)猛バッシングを受けながらも、多数の芸能人を味方につけた小泉。たった200席の小さな劇場から、キョンキョンの逆襲が始まるーー。
2018年10月04日「ありがとうございました~!」劇場のロビーで、甲斐甲斐しく観客を出迎える小泉今日子(52)。その隣には豊原功補(53)が――。豊原功補が演出を務める舞台『またここか』が、9月28日からDDD青山クロスシアターで上演されている。脚本は『東京ラブストーリー』や『カルテット』で知られる坂元裕二(51)。そしてプロデューサーは、この公演を企画した株式会社『明後日』の社長・小泉今日子だ。「坂元さんが脚本を書かれたドラマが好きでこの舞台も観に来たのですが、劇場に入ったらキョンキョンがいたのでビックリしました。キョンキョンは上演前も上演後も豊原さんのすぐ隣にいて、2人そろってお客さんにあいさつしていましたよ」(公演を観た女性)小泉は2月に事務所からの独立、妻子ある豊原との恋愛関係を公表し注目を浴びた。さらに6月には2年間の女優休業を宣言。現在は舞台制作などの”裏方”としての活動に専念している。「豊原さんとの“共作”は2度目ですが、事務所独立と豊原さんとの不倫関係を公表してから初めての公演ですから、小泉さんがこの作品にこめる思いも並々ならぬものがあったでしょう。彼女はプロデューサーとして、若手や小劇場の実力派にも声をかけてキャスティングしたようです。今はマネージャーもおらず、取材依頼の電話も小泉さん自身が対応しています。ときには稽古場のモップかけまでやっているそうですよ」(演劇関係者)小泉みずから雑用までこなし、豊原との共同作業で作り上げた『またここか』。Twitter上では《感情をぐわんと持っていかれる》《全ての役者さんから熱いものを感じて胸がじーんとなった》と、絶賛の声が上がっている。「前売り券は早々に売り切れ、急遽増席が決まったほどの盛況ぶりです。初日にはタレントのYOUさん(54)が、わざわざ当日券を買い求めて見に来ていたようです。上演は10月8日までですが、全公演満席になるのではないでしょうか」(前出・演劇関係者)豊原は現在の妻との離婚がまだ成立していないとみられるが、小泉との堂々としたツーショットはもはや夫婦のよう。『またここか』の成功は、2人の絆をさらに強固なものにすることだろう――。
2018年10月01日