冬の訪れとともに、なんだか腰の痛みが増してきた気がする……。坐骨神経痛をはじめとした腰の痛みは、病院だけではなかなか回復しない。毎日続けるストレッチこそが近道な場合もあるーー!「最近、脚や腰のしびれや痛みに悩まされる人が増えています。コロナ禍で座る時間が増えたことがその理由ではないでしょうか」こう話すのは、日本医科大学千葉北総病院脳神経センター准教授の金景成先生だ。坐骨神経痛の分類は、ヘルニアや脊柱管狭窄症のように背骨の下部分の腰椎に原因があって下肢に痛みやしびれが生じるものから、筋肉の硬化、骨のズレなどによって痛みが生じるものまでさまざまあるが、特に下肢に痛みやしびれが生じる場合は、診断がつきにくいものや回復に時間がかかるものも少なくないという。治療法は痛み止めなどの飲み薬や貼り薬、注射のほか、サポーターやコルセットなど器具が必要になる場合もあるが、ストレッチだけでかなり改善する症状もあるそう。「長く座っていることで症状を発する梨状筋症候群は、坐骨神経痛の中でも正しい診断がされにくいもののひとつで意外と患者さんが多くいます。しかし、実はストレッチがよく効く症状のひとつなのです」(金先生・以下同)梨状筋症候群は、お尻の外側の筋肉が硬くなってその部分に痛みが生じるものだ。お尻を指で押してコリコリとソーセージ状の筋肉が指に触れたら梨状筋症候群の可能性が高いそう。■ポイントは血の流れ!硬くなった筋肉をほぐそう 座位姿勢のときに痛みが生じやすいのだが、座った状態を利用してストレッチをすることで、症状の改善も期待できるのだそう。「痛みの原因は、硬くなった筋肉が座る動作により押しつぶされて神経が圧迫されるから。しかし、梨状筋症候群はストレッチをすることで筋肉がほぐれ、痛みの原因となっていた部位の血流が改善され、症状が和らぎます。ほかの坐骨神経痛についても、直接的に痛みが消えることはなくても、ストレッチをすることで痛みの緩和が期待できます」同じ“椅子に座る”でも、ストレッチすることで痛みの緩和に。そこで、2つのストレッチを紹介しよう。【「椅子キープ」ストレッチ】(1)椅子に座り、両脚を抱え込む。そのまま20秒キープする。これを10回繰り返す。(2)片脚ずつ抱え込む。そのまま20秒キープし、これを10回繰り返す。反対側の脚も同様に。【「椅子ボール」ストレッチ】(1)椅子に座り、お尻の痛みやしびれのある部分にテニスボールを挟む。太ももの裏側の筋肉をストレッチできる。(2)ボールを挟んだ姿勢のまま、ボールを挟んでいる側の脚を内旋(ひざが内に向くようにねじる)し、10秒キープ。次に外旋(ひざが外に向くようにねじる)し、10秒キープ。これを10往復する。※運動指導:理学療法士・畝本みどり椅子に深く腰掛けて、骨盤を起こした姿勢で、ゆっくりギューッとイタ気持ちイイくらいの力加減で10〜30秒ほど続けるのがコツ。じっくりと筋肉を伸ばすことで血流が促進され、体も温まる。「私たちの筋肉は加齢と共に硬くなりがちです。多くの人が健康維持のためにウオーキングやゴルフなどの運動を始めるのですが、実は運動だけを一生懸命していても、ストレッチをしなければ筋肉は硬いままで、逆に足腰の痛みやしびれにつながりかねません。それほどストレッチは大切なのです」テレビを見ながらなど「ながら」で10〜30秒、あるいは10回を1セットとし、1日3〜5セットを毎日続けてみてほしい。梨状筋症候群だけでなく、ほかの坐骨神経痛の症状緩和にもこれらのストレッチは有効だそう。痛みがこたえる寒い季節。日々の椅子ストレッチを実践しよう!
2021年12月27日ある日突然、顔がけいれんして片側だけが動かなくなりました。 何をしたわけでもないのに、突然顔がまひして歪んでしまったのです。私が経験した三叉神経痛(顔面神経痛)についてお話しします。顔の歪みに気付いて病院へ自宅で仕事を初めて数カ月、順調に依頼も増えて忙しくなってきたころ、いつものように顔を洗おうと洗面所に向かい鏡に映った自分の顔を見て愕然としました。顔の左側だけが歪んでいるのです。まぶたは半分閉じ顔の歪みに気付いて病院へ。口角が下がっています。触れてみると触っているような感覚はありません。顔を洗いながら現在の症状を確認したところ、以下のような症状が出ていました。左目が閉じにくい(閉じられない)小鼻が動かせない(感覚もない)左側の口角が下がっている水を含んでも口角部分からこぼれてくる自己判断では顔面神経痛だと思ったのですが、後頭部の鈍痛があるので不安でした。子どもたちを学校へ送り出さなくてはいけなかったので、気持ちは焦りながらもいつも通りに送り出し、大急ぎで病院へと行くことにしました。「顔面神経痛って何科なんだろう? 脳神経外科? 内科?」と悩みましたが、まずはかかりつけ医に相談して、そこから適切な病院を紹介してもらうことにしました。初めてのことで頭の中では「死んでしまったりする病気ではないだろうか?」という不安も出てきました。後頭部の鈍痛は脳の病気のせいなのではないかと考えると、涙が出てきました。最後にたどり着いたのは耳鼻咽喉科でしたかかりつけ医では「たぶん顔面神経痛だろう」と言われました。ですが、頭痛が気になるので脳神経外科を受診し、その後適切な病院へ行くことをすすめられました。専門科ではないのでたしかな診断はできないということでしたが、脳の病気ではなさそうだったのでひとまず安心しました。その日はどうしても脳神経外科に行くことができず、翌日に病院へ行くことにしました。翌日、脳神経外科で検査をおこない、脳に異常がないことを確認して、耳鼻咽喉科に行きました。耳鼻咽喉科でひと通りの検査をおこない、出た病名は耳鼻科治療の必要な「三叉神経痛(顔面神経痛)」でした。私の場合には発症から2日目で病院へ行き治療を開始したので、完治も早いだろうということでしたが、1週間ほどは症状が悪化していくだろう(その後、症状は定着し、治療をすることで完治に向かって行く)とのことでした。担当の先生いわく「前兆があったはずだけど、気が付かなかったか?」と聞かれましたが、前兆らしい前兆・違和感は感じてなかったと思いました。まずは1カ月ほど通院して、治療をおこなうということで私の顔面神経痛治療が始まりました。顔面神経痛の前兆とは?私は運がよかったようで、発症から2日で病名が確定して、治療を始めることができました。病院の先生には「早ければ早いほど完治までの時間が短くなる」と言われましたが、前兆など気付くことができるのだろうか? と気になり質問してみました。先生がおっしゃるには、顔面神経痛の前兆は顔にぴりぴりとした痛みを感じる後頭部の鈍痛 ・片目が閉じにくい片側の顔面に違和感があるめまい耳鳴りなどがあるということでした。この症状に加えて味覚症状などもあるそうです。実際に私が感じたのは「後頭部の鈍痛」と「片目が閉じにくい」「片側の顔面に違和感がある」でした。あとから味覚症状が現れて、口の中の半分だけ味がわからなくなりました。あまりにもささいなことすぎて「ちょっと違和感あるかもしれない」程度にしか感じられませんでした。顔面神経痛の初期はちょっとした違和感程度なので、気付いていても病院に行かない場合も多いそうです。たしかに発症初日、私も病院へ行くか悩みました。治療開始が遅くなると、顔面のまひが固定をしてしまい、元通りには戻らなくなってしまうこともあるそうです。先生の話を聞いて、あの顔のままだったらどうしよう……ぞっとしてしまいました。まとめ治療は既に完了しており、1カ月に1回経過観察として通院しています。痺れやまひはなくなりましたが、口が以前よりもきれいに開けられていないような気もします。ただ、気になる程度で生活に支障はありません。早期に治療を開始したことで、1カ月で顔面の歪みやまひは落ち着きました。原因はいまだにわかりませんが、仕事量が増えたりストレスだったり、身内に不幸があったりしたことも理由の可能性としてはあるそうなので、今はストレスをためないように気を付けています。顔面神経痛には前兆があるということを知っていれば、ちょっとした違和感を感じた時点で病院へ行ったと思います。本当に自分の顔であって自分の顔じゃない、そんな経験はしたくないと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/村澤綾香★関連記事:「突然、目に異変が!」視界にポツンと現れた黒い点、私の目に一体何が起きたの?【体験談】★関連記事:「何かの病気なの?」突然、喉が詰まったような違和感を覚えて診察を受けてみると…【体験談】★関連記事:「ああ、やっぱりがんなのか…」造影CT検査のあとついに医師から告知 #43歳で腎がんになった話 6著者/サトミオリ(45歳)小学生男子2人に振り回されながら毎日大騒ぎの育児。子どもたちに振り回されているせいか、年齢のせいなのか、次々と体の不調が出てきている。一つずつ完治をさせながらも、年になったなぁと凹んだりしていている。
2021年11月14日9月20日、自身のオフィシャルブログ「Rainbow Family」で、帯状疱疹に罹患していたことを明かしたタレントの薬丸裕英(55)。ブログの最後に《先生曰く…「コロナ禍で帯状疱疹の患者さんが増えている」とのことでした》とつづり、反響を呼んだ。「薬丸さんの担当医が言うように、コロナ禍で帯状疱疹が増えることは考えられます」そう語るのは、中野皮膚科クリニックの山根理恵医師。そもそも、帯状疱疹とはどのような病気なのだろう?「帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが原因でおこる病気です。強い痛みが出ることで有名で、髪の毛や衣服が少し触れただけでも焼けるように痛む場合も。最初はピリピリ・チクチク・ズキズキなどの違和感や痛みが生じ、数日後に左右どちらかの胸部やおなか、顔、頭部などに、帯状の発疹が現れます」(以下、カッコ内はすべて山根医師)子供の頃に水ぼうそうになると、そのウイルスは治った後も神経の中に潜伏を続ける。そして、疲労やストレス、加齢などによって免疫力が落ちると活発化し、帯状疱疹を引き起こすのだ。国立感染症研究所の調べによると、日本の成人の9割以上が水ぼうそうウイルスに感染しているという。誰もがなりうる帯状疱疹。恐ろしいのは、痛みに加え、合併症や後遺症を引き起こす場合があるという点だ。「顔面に発生した場合には顔面麻痺や難聴、視力障害などの合併症を引き起こす可能性があります。さらに、1?2割の患者さんは、発疹が治まった後も、眠れないほどの激痛が続く『帯状疱疹後神経痛』という後遺症になることがあるのです」■コロナ禍特有の“あること”が帯状疱疹増加の原因に…この帯状疱疹、従来は高齢者に多いとされてきた。しかし、帯状疱疹に関する大規模な疫学調査「宮崎スタディ(1997-2017)」によると、2014年以降10代以上の全世代で発症率が増えていて、特に20代から40代の増加が顕著だという。このきっかけは、小児に対する水痘ワクチンの定期接種が始まったことだという。「水ぼうそうを発症した子どもに接すると、体内の免疫が再度活性化されるブースター効果によって、ウイルスに対する免疫力を高めることができます。しかし、ワクチン接種により水ぼうそうの流行が激減したことで、大人が水ぼうそうウイルスに接する機会が減り、免疫力が下がっているのです。この影響は、特に子育て世代の20?40代で顕著に現れたと考えられます」さらに、コロナ禍特有の“ある感染対策”が、さらなる患者の増加につながったと、山根医師は指摘する。「感染予防のために、人との接触が減ったことで、これまで以上にウイルスに対する免疫活性化の機会が減少してしまったのです。そのほかにも、コロナ禍の様々なストレスにより、免疫のバランスが崩れやすくなったことも影響しているでしょう」かといって、現在の感染状況では、人と会う頻度を増やすというのも難しい。そこで、発症や重症化を防ぐために効果的とされるのが、50代以上を対象に行われるワクチン接種だ。従来から小児に対して水痘ワクチンとして使用されているビケン製の生ワクチンと、新しく開発されたシングリックス(不活化ワクチン)の2つから選ぶことができる。「シングリックスの特徴は、体の免疫機能が下がっている人でも接種できること、発症を抑える効果が90%以上と高いことです。費用は施設によりけりですが、大体1回2万円強。2ヶ月間隔で合計2回接種する必要があり、副反応も現在のコロナワクチンで起こるような副反応と同程度と強めです。副反応の観点から、念のためコロナワクチンとは最低2週間あけての接種を推奨しています」従来の水痘ワクチンであるビケン製の生ワクチンでも、発症を50?60%抑える効果がある。費用は1回1万円前後で、1回の接種で完了する。接種に伴う副反応もあまり強くないという。どちらのワクチンも10年ほどは免疫が続くと言われている。「免疫力が下がらないよう、ストレスを溜めず規則正しい生活をすることも大切。それでもなってしまった場合、早めに医療機関を受診することが肝心です。発症してから『72時間以内』に抗ウイルス薬を飲むことで、後遺症のリスクや、重症化を防ぐことができます」体の片側にピリピリとした痛みを感じたら、迷わず皮膚科や内科を受診しよう。【教えてくれたのは】山根理恵先生中野皮膚科クリニック・立川皮膚科クリニック医師。日本皮膚科学会皮膚科専門医。東京慈恵会医科大学医学部卒業。同大学、都内の皮膚科に勤務後、現職。
2021年09月29日帯状疱疹(たいじょうほうしん)は皇后雅子さまが40歳直前に発症された病気であり、コロナ禍の生活様式の変化により、最近発症する人が増えているそうです。どの年齢でも起こりますが50代以降に多く、治療が遅れると完治に時間がかかり、顔面麻痺や帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)などの後遺症をもたらしやすくなる、実はかなり怖い病気とのこと。今回は私の体験をご紹介します。出張中に突然左下半身にビリッと激痛が!海外生活も20年を過ぎた47歳のとき、管理職として毎日非常にストレスの多い日々を過ごしていたある日のことです。出張先で会議中に突然、左大腿部の内側にビリッとした激痛を感じました。その夜は痛みが腰まで広がり、激痛と皮膚の腫れのためほとんど眠れませんでした。以前、地方への出張時に虫に刺されて足が腫れたことがあったので、今回も虫に刺されたのかなと思いましたが、応急処置として市販の痛み止めを飲み、なんとか翌日の仕事をこなし夜遅くに出張から帰宅しました。仕事を終えてようやく病院に行ったのは翌日の夕方、痛みが出現してから3日目でした。信頼できる医療機関の数が限られていて、仕事場からも自宅からも病院が遠いため、受診するのが遅れました。自分で症状をネット検索したときには、腰痛や神経痛の可能性が高いと思い、まあ急ぎではないだろうと自己判断し、病院に行くのが遅くなってしまったのです。 診療に来るのが遅いと医師に叱られた理由病院で診察を受けると、ほぼ即決で帯状疱疹ですと医師に診断されました。「症状が出てからすぐに病院に来ていれば、内服薬か点滴で治療ができたのだけれど、もう3日目だから発疹箇所に塗る薬しか出せないし、後日、帯状疱疹後神経痛になる可能性が高いですよ。なぜ早く来なかったのですか?」と医師に叱られてしまいました。医師によると、私のように夜も眠れないほど強い痛みがあったり、皮膚症状が重症な人は、神経痛が残る可能性が高いため、とにかく早く帯状疱疹を発見・治療する必要があるそうです。発症する部位で多いのは胸から背中にかけての上半身ですが、顔面、特に目の周辺に発症すると、角膜炎や難聴、まれに髄膜炎などの重篤な合併症になることもあり、耳の周辺の場合は顔面神経が麻痺する場合もあるそうです。痛みの箇所によって、腰痛、五十肩、歯痛などと勘違いして受診される方がいるそうですが、私の場合は大腿部内側から腰の痛みでした。腰痛や大腿部の痛みはこれまでに経験したことのある痛みであったため、間違えた自己判断による受診の遅れにつながりました。帯状疱疹ウイルスにはストレスが大敵!水疱瘡(みずぼうそう)にかかると、その後もウイルスが体内に潜伏し、疲れやストレスなどによって免疫力が落ちることにより、帯状疱疹を発症するそうです。私が水疱瘡にかかったのは2歳前だったので、実に45年間もウイルスが体内に潜んでいたことになります。帯状疱疹を発症した当時は、夫の単身赴任が始まり、職場での人員削減のため部下のリストラ、部下の汚職が発覚しその対応に追われるなど、ストレスがピークの状態のまま、睡眠時間はいつも5時間以内という生活でした。まとめその後、年に1回程度、帯状疱疹後神経痛が原因と考えられる首、肩や腰の痛みがあり通院していますが、別件で休職してからは睡眠時間も増え格段に免疫力が回復しました。私の場合、帯状疱疹という病気に関する知識がなかったため、免疫力が低下している自覚はあったものの、ストレスの多い生活が続き事前に予防することができませんでした。特に体の痛みは片側のみで、かつ発疹もあるという、帯状疱疹の典型的な特徴を知っていれば、すぐに病院で治療を受けていたと思います。この体験により、体が伝えている病気のサインを見逃さず、免疫力を高める生活を心がけ、自己判断せずに早めに診察を受けるようにしていくということを痛みを持って学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年12月16日ふと体にできたプツプツ。ただの湿疹かと思っていたら、突然に激痛が!そんな症状をもたらす帯状疱疹は、50代の女性こそもっとも警戒するべき疾患ですーー。「新型コロナウイルスが世界中を震撼させていますが、これからの季節、気をつけたいウイルスはほかにもあります。その代表例が『水痘ウイルス』です」皮膚科医で、まりこの皮フ科院長の本田まりこ先生はそう警鐘を鳴らす。水痘ウイルスは、幼少時に水ぼうそうにかかっている人の体内にずっと潜んでいるもの。それが大人になってから「帯状疱疹」という形で発症することがある。「体の一部に、最初にピリピリした痛みやひきつりのような違和感があり、日を追うごとに痛みの程度が強くなります。痛みが出始めたときは虫刺されのようなポツポツとした赤い点が、数日で水膨れになり、放置していると水疱がみるみる大きくなる。これが帯状疱疹の典型的な症状です」(本田先生・以下同)子どものころのウイルスが、なぜ今になって悪さをするのだろう。「通常は、私たちの免疫力が感覚神経の根元の神経節の中で、潜んでいる水痘ウイルスを抑え込んでいます。しかし、免疫力が低下するとウイルスが活性化し、神経を攻撃しながら皮膚の表面に水疱を作ります。神経系の痛みを感じるのも、ウイルスが神経を伝って活動するからなのです」このように、帯状疱疹が発症する最大の要因は“免疫力の低下”によるもの。すなわち、免疫力を下げてしまう不規則な生活、ストレスの多い生活環境などがリスク要因となる。また、糖尿病や関節リウマチを発症している人は帯状疱疹が悪化しやすいので注意が必要だという。「80歳までに3人に1人が発症するといわれていて、免疫力が低下しがちな50歳以上の女性の罹患者が増えているという調査結果も発表されています。帯状疱疹は進行が非常に早い疾患ですから、皮膚に異常を感じたら早急に医療機関を受診してください。痛みを感じた翌日には発疹ができ、2日もすればそれが水疱になります。それでも放置していると、水疱がどんどん大きくなり、どんどん赤みを増しながら広がります。ここまで進行すると治療をしても水疱の痕が残ってしまったり、場所によっては『帯状疱疹後神経痛』といって痛みが残ることもあります」胸、脇腹、顔、首など、帯状疱疹が現れやすい部位もある。「体の中でも特に免疫力が落ちているところに症状が出やすいと考えられています。明確な理由はわかっていないのですが、帯状疱疹は体の片側だけに出るという特徴もあります。たとえば左の乳房付近に帯状疱疹が出た場合は、左の肺や乳房に別の疾患を抱えているケースもあります」50代以上の女性は最警戒を!「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月09日3人の子どもたちを寝かしつけ、食器を洗っていると、急に右胸がズキズキと痛みました。経験したことのない激痛で、どう考えてもおかしい。まさか心筋梗塞? と恐ろしい病名が頭をよぎるほどでした。 いきなり水ぶくれが出現もしかして心筋梗塞の前触れなのでは……と震えながら布団の中に入りました。私にもしものことがあったら、子どもたちはどうなるのだろう? と不安な気持ちでいっぱいになったものの、疲れていたこともあり10分後には爆睡。 翌朝、病院の診察を受けに行くため服を着替えていると、昨夜はなかった大量の水ぶくれが右胸と右側の背中にできていたのです。これは何?! と慌ててインターネットで検索してみると、「帯状疱疹」の症状と類似点が多く、すぐに皮膚科へ向かいました。 子ども全員が水ぼうそうに!先生に診てもらったところ、「帯状疱疹」とすぐに診断がおりました。疲れなどがたまり、免疫力が低下すると発症する病気だと言われました。幼少期にかかった水ぼうそうと同じウイルスが原因なので、マスクを着用、タオルの使いまわしなどはせず、子どもへの感染対策をしたほうが良いとのこと。 しかし、予防接種を受けていた娘2人も水ぼうそうになってしまいました。そのうえ、生後5カ月の長男にも感染。注意して肌を見ていたので、水疱が3,4個出た時点で小児科に駆け込み、症状の悪化を防ぐことができました。 睡眠と栄養をしっかりとることが大切帯状疱疹が出た部分は激痛が走り、しびれなどが完全に引くのに1年はかかりました。特に発症後2カ月間は、重さのあるお皿を持つだけで痛みが走るほどでした。たしかに育児疲れはあったものの、睡眠時間を削ってネットサーフィンなどもしていたので、自分の体調管理を怠っていた面もあります。 私が寝込んでいる間は料理も作れず、子どもたちに絵本の読み聞かせをしたり、外遊びに連れて行ったりすることもできませんでした。病気になってからは、栄養バランスを考えた料理を作り、健康維持を第一に子育てに励んでいます。 家事は滞り、マスク着用のまま横になってるママの姿を見続け、子どもたちが不安な気持ちにもなっていました。育児は体力勝負なので、体力・免疫力が低下しないよう、日ごろから気を付けることが大切だと痛感。睡眠時間の確保は特に重要でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:福本裕子一男二女の母。長女の出産前まで塾講師として働く。現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談の記事執筆をおこなう。
2019年12月28日夜、眠れないほどの痛みが続くこともある帯状疱疹。なぜか、ここ数年、急激に増えているという。その理由と予防する方法を詳しい医師に聞きました。「夜、お風呂に入った後、ドライヤーで髪を乾かしていると、頭に爪でひっかかれたようなビリビリした痛みが走ったんです。何かなと思ったんですが、すぐに治るだろうとも思って、その日は何もせず寝ました。でも、翌朝、目が覚めると激痛に変わっていて。すぐに病院で診察してもらったんですが、病名はわからず、処方されたのは痛み止めと軟膏だけでした。しかし、その後も38度の発熱で頭や体は燃えるように熱くなり、冷やしても頭皮の痛みは増すばかり。症状はどんどん悪化していきました。2件目の病院でもわからず、3件目でようやく『帯状疱疹ですね』との診断が。最初に痛みを感じてから丸3日も過ぎてのことでした」自身の体験を話すのは、環境ジャーナリストの村田佳壽子さん。「帯状疱疹」という病名こそ、聞いたことがある人はいるかもしれないが、具体的にどんな病気なのか、知らない人は多いのではないだろうか。村田さんを診断した、中野皮膚科クリニックの山根理恵先生に解説してもらった。「幼少期に水ぼうそうにかかり、体内に侵入した『水痘帯状疱疹ウイルス』は、治った後も体の中に一生、潜伏し続けます。免疫力があるうちは問題ないのですが、加齢に加え、ストレスや疲れで免疫力が低下すると、ウイルスが活動を再開して増殖。これが引き金となり帯状疱疹を発症します」つまり、子どもが最初にかかるのが「水ぼうそう」で、大人になってからなど、その後に発症するのが「帯状疱疹」なのだそう。「帯状疱疹は50代以降、どんどん患者さんの数は増えていき、80歳までに『3人に1人』がかかるといわれています。ですので、昨今の超高齢社会では当然、多くなります。加えて、’14年に子どもの水ぼうそうワクチンの定期接種化が始まったことで、水ぼうそうの流行が激減したことも理由の1つです。これで、大人が水痘帯状疱疹ウイルスへの免疫力に接する機会も減り、ウイルスへの免疫力も弱くなります。それで、患者数が増えているのだと考えられます」前出の村田さんが「激痛に見舞われた」という症状については?「帯状疱疹では、発疹が主に左右どちらかの胸部やおなか、顔、頭部などに、帯状に出ます。最初は違和感や痛みだけで、赤い発疹が出るのは数日後のことが多い。このタイムラグのせいで、筋肉痛や頭痛と勘違いされ、医師に見落とされることも少なくありません」要注意なのは、「顔面麻痺や難聴、視力障害、髄膜炎や脳炎という合併症を引き起こす可能性がある」ことだという。「さらに、1〜2割の患者さんは、発疹が治まった後も、眠れないほどの激痛が続く『帯状疱疹後神経痛』という後遺症になることもあります。慢性化すると、うつを併発してしまう患者さんも少なくないんです。後遺症を減らすためにも、発症してから『72時間以内』に抗ウイルス薬を飲むのが望ましいですね」うーん……こんなに面倒な病気なら、なる前に防ぐ手だてはないのか?「それは第一に、『水ぼうそうワクチン』を接種することですね。子どもへの定期接種で使われるものと同じワクチンが、’16年に50歳以上の大人にも接種できるようになったんです。今のところ、保険適用外ですが、このワクチン接種によって、帯状疱疹を発症する確率は2分の1に、帯状疱疹後神経痛の発症率および重症化は3分の2に抑えられることがわかっています」なるほど、不安で仕方なければワクチンを打ってしまうことか。体の片側にピリピリとした痛みを感じたら、すぐに病院に向かってほしい。
2019年09月14日4歳と1歳のぷにぷに兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男を妊娠中のことを書かせていただいてます!前回のお話で「坐骨神経痛になった」ということを書いたのですが今回はそのお話です。■身軽な妊婦だった私に訪れた試練…つわりが終わって、その後安定期を迎えてからの私はとにかく身軽でした。産後はしばらく行けないからとお医者様の許可を得て旅行をしたり、我ながら妊婦とは思えないフットワーク!しかし…その後「坐骨神経痛」になり、全く動けないほどになってしまったのです。■「坐骨神経痛」とは一体?私も専門の病院を受診したわけではないのであまり詳しくはないのですが、坐骨神経痛とは「座骨神経が圧迫や刺激されることにより、お尻から足にかけて痛くなる症状の総称」のようで、妊娠中になることも多いそうです。私の場合は妊娠30週ごろ、足の付け根が痛くなり、「歩きすぎたから?」「身体が重くなってきたから足に負担が?」などと気軽に思っていましたが、お尻、足の付け根、太ももあたりの痛みが徐々に増し、動けないほどになりました。■「坐骨神経痛」がどれほど辛いかというと私の場合ですが「痛みを我慢すればなんとかなる!」というわけではなく、「とにかく立てない!」「歩けない!」「少しでも動くと腰が抜ける!」という状態になりました。そのためすぐに走ってどこかに行く当時3歳の長男とのおでかけは難しくなり…。それどころかアパートの階段を上り下りすることさえ厳しい状態となってしまいました。■「座骨神経痛」発症中、育児は…?長男に関してはなんとかなだめてつわりの時同様テレビを見て我慢してもらいました。私は最低限の家事をする以外は動けず、ずっと座っている状態…、走り回りたい時期なのにどこにも連れて行ってあげることができず、申し訳ない気持ちになりました。■「座骨神経痛」、妊娠中の治療法は…?治療法というものはなく、産院で相談してもネットで調べても「産むしかない」とのこと。妊娠中でも使用できる湿布を出してもらいましたが、気休めにしかならず…。あとは助産師さんに骨盤ベルトを巻くと少しマシになると聞き、長男妊娠中に買った某有名ベルトを巻いてみたりしましたが、私には劇的な効果はありませんでした。私は住まいが地方であることから行くことができませんでしたが、妊娠中でもできる整体があったりするそうです。■あれほど辛かった痛み! その後は…34週ごろから赤ちゃんの位置が変わったのかなんとか歩けるようになりました。そして出産後には全く痛みがなくなりました。長男を出産する前はずっと立ち仕事をしており、足腰の強さには自信があったので特に辛いと思ったことはありませんでした。しかし、このできごとをきっかけに足腰が悪いことがどれほど辛いことなのかを痛感、今自由に歩けることのありがたさを日々感謝しながら生活しています。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年06月13日《帯状疱疹後神経痛になりました。4人に1人くらいの確率らしい。ぶつぶつ消えても痛みが残る最悪のパターンですが、電気あてたりレザーあてたり、ブロック注射したり、頑張ってます!》お笑いコンビ「ハイヒール」のモモコ(54)が帯状疱疹を患ってから約1カ月。12月6日、今度は帯状疱疹後神経痛を発症したと自身のインスタグラムで報告した。帯状疱疹とは神経に沿って帯状に赤い斑点があらわれ、その後水ぶくれができる病気。皮膚と神経の両方でウイルスが増殖して炎症が起こっているため、皮膚症状だけでなく激しい痛みが生じる。モモコは症状が出始めた当初、病院で異変を訴えたが、鎮痛剤を渡されただけで病名は分からず。そこで11月5日に再度病院へ行ったところ、帯状疱疹と診断されたと告白した。点滴やブロック注射、薬を服用し徐々に快方に向かっていたものの、次は帯状疱疹後神経痛に悩まされているという。モモコと同じく帯状疱疹神経痛を患ったことのある50代女性はこう語る。「帯状疱疹神経痛とは、帯状疱疹が治癒した後も続く痛みのこと。せっかく治ったと思ったのに激痛が続いて本当に辛かったです。帯状疱疹の合併症としては、神経痛はもっとも頻度の高い合併症だそう。モモコさんがインスタに書いていた通り、帯状疱疹から3カ月以内であれば約25%の人がかかるそうです。私は完璧に治るまでに2カ月かかりました」《痛みは、すんごい痛いままですがご飯食べられますから元気です!たくさん心配かけて、すみません》と綴っていたモモコ。1日も早い完治を願うばかりだ――。
2018年12月07日パソコン業務など、座り仕事が長い人、お尻や足に、かすかにしびれや痛みを感じていませんか?それ、もしかしたら仙骨のズレが原因の、坐骨神経痛かもしれません!背骨コンディショニング協会代表理事の日野秀彦先生に詳しいお話と改善法をお聞きしました!原因は、現代の楽チン生活。座りっぱなしも悪影響です。「昔に比べて現代は、歩かない、重いものを持たないという楽チン生活。それによってお尻を支える大臀筋など、体の裏側で仙骨を支えている筋肉が弱まり、仙骨が後方に出てきてしまうんですね。仙骨がズレると、繋がっている坐骨神経が引っ張られてしまい、痛みやしびれが出る。坐骨神経は、お尻から足先まで繋がっている、人体で最も大きな神経。なので、症状は下半身のどこに出てもおかしくないというわけです」構造上人体は、座っていると、立っているときの3倍の重力がかかり、ますます仙骨が出やすくなる。パソコン作業が多い現代女性にとっては身近な危機なのです。今すぐCheck!隠れ歪みを探すボタンは、ふくらはぎの内側にあり。押すだけで分かる、カンタンチェック法。ふくらはぎのスネの内側を、左図のようにくるぶしから上に3か所押してみる。スネの内側を、グッと押し込む感じで親指で押してみる。痛みがある場合は、坐骨神経痛の伝導異常がある可能性が。仙骨が歪んでなければ、痛みは出ない、と日野先生。《おうちで改善》坐骨神経痛を改善するには、3ステップが必要。固まった関節をゆるめ、位置を矯正し、支える筋肉を鍛えよう。Step 1:「仰向けワイパー」でゆるめる。仙骨のそばにある仙腸関節と股関節をゆるめる運動。こちらは毎日30回行うのが目安。1.タオルを床に置き、腰を乗せて仰向けに。バスタオルを丸めたものを床に置き、その上に仙骨を乗せるように寝る。位置は腰から尾てい骨のあたりに当たるように。足は軽く、肩幅くらいに開く。2.足が床につくように、両足を閉じたり開いたり。脚全体を内側、外側、と回す動きを、各30回繰り返す。両足を内側に倒すときは親指が、外側に倒すときは小指が床に触れるように。実際には届かなくても、そのくらい足を回す意識で。Step 2:「上体たおし」で矯正する。ゆるんだら次は、仙骨や、仙腸関節、腰椎、股関節の位置を体操で矯正します。1.うつ伏せになって片膝を曲げ、両肘を立てる。うつ伏せに寝転び、両肘を揃えて前方に出し、腰を反らします。片脚は伸ばしてつま先を立て、もう片方の膝を曲げる。反対側の脚の膝の内側に足の裏をつけるよう意識をする。2.上体を左右に倒し、それぞれの肩を床に近づける。肘を支点に、上体だけ左右にゴロンとゆっくり倒す。肩が床につくのが理想だが、痛くない範囲でOK。左右30回ずつ行いますが、倒しづらいほうを多く行うと効率よく矯正できる。Step3:「バックキック」で筋トレ。最後は仙骨を支える大臀筋のトレーニング。週に2回のみ、しっかり負荷をかけて!1.水を入れたペットボトルを負荷に使い、前傾姿勢。ペットボトルを入れたビニール袋を片方の足首にかけ、ウェイト代わりに使います。テーブルや椅子の背に手をついて、背中を丸める。ペットボトルは、10回目にギリギリ上がらなくなる程度の重さの本数が最適。2.足を後ろに引いて、3秒キープする。軸脚の膝を軽く曲げ、ペットボトルをぶら下げた足のつま先を外に向けながら、2秒かけて後ろに引き、3秒キープ。また2秒かけて下ろす。反対側も同様に。それぞれ10回を3セット。日野秀彦先生背骨コンディショニング協会代表理事。大手スポーツジムのフィットネスディレクターを経て、独立。腰痛や肩こりに関する著書多数。趣味はR&Rバンドでの演奏。※『anan』2017年10月25日号より。イラスト・吉田トキオ(by anan編集部)
2017年10月24日神経痛ってなに?妊娠期間中に、腰から太ももにかけてしびれを感じたり、心臓の周りにピリッとした痛みが出たりするといった症状が現れることがあります。そういった痛みやしびれは、神経痛の可能性があります。神経痛とは、病名ではなく症状そのものを指します。全身に張り巡らされている運動や感覚を伝えるための連絡網である末梢神経が、なんらかの原因で刺激を受けることによって、痛みやしびれといった症状として現れます。・妊娠による、ホルモンや体型の変化ママの体内では妊娠初期から、卵巣や子宮、胎盤などからリラキシンというホルモンを分泌します。リラキシンには、出産に向けて赤ちゃんが狭い骨盤を通れるようにするため、骨盤などの関節や周辺のじん帯をゆるめる作用があります。骨盤が緩むことで体を支える力が弱くなり、背骨などにもゆがみが生じます。また、妊娠後期は胎内でどんどん大きくなる赤ちゃんによって、ママの重心や姿勢の変化にともない、骨や関節の位置がずれやすくなります。これらの理由から、おしりや下肢に伸びる神経が圧迫され、痛みやしびれなどといった症状が引き起こされます。・血行不良による冷え赤ちゃんが胎内で成長すると共に、子宮は大きくなります。このことで、お腹や骨盤内の血管が圧迫され、下半身に冷えやむくみが起きやすくなります。これが痛みに対する感受性を高めてしまい、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。・ストレスや不安妊娠による生活面での制限や体型の変化は、ママの心の戸惑いをはじめ、親になるための不安やプレッシャーなどストレスの要因になることが多く、精神的な負担が増えます。これらのストレスも冷えと同様に、神経痛の発症を促したり、すでに症状がある場合は悪化させたりする原因の一つとなります。妊娠後期の神経痛はいつからいつまでになるの?妊娠28週以降は体型の変化や血行不良といった理由から、神経痛を感じ始めるママも多いようです。出産することで治る人もいますが、骨盤や筋肉は長期間同じ状態でいることで固定されてしまうために慢性化し、出産後も続く可能性があります。神経痛の症状が現れたら、妊娠中に放置しないことが大切です。神経痛が現れる妊娠時期とは骨盤をゆるませ神経痛の一因となるリラキシンの分泌は妊娠2ヶ月頃から起こります。またママが妊娠初期に感じる精神面の不安やストレスなども加わり、妊娠4週~15週頃という早い時期から発症する場合があります。お腹の赤ちゃんが成長し、子宮が大きくなることでママの体内の臓器が神経を圧迫することで起きる神経痛に関しては、妊娠中期~後期にわたり症状が現れる場合があります。 神経痛の種類と、痛みやすい場所は?妊娠期間中に発症しやすい神経痛には、座骨神経痛と肋間神経痛があります。・座骨(坐骨)神経痛(ざこつしんけいつう)お腹が大きくなることで姿勢の変化や重心の変化が起こります。座骨神経が圧迫されたり刺激されたりし、お尻や太ももの後ろやすね、足先などに痛みやしびれが現れます。また腰痛を放置しすぎると、悪化して座骨神経痛につながることもあります。・肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)妊娠によるストレスで筋肉が緊張したり、子宮が大きくなったりすることで内臓が内肋間神経を圧迫します。それに伴い、肋間(肋骨と肋骨の間)周りに痛みやしびれを引き起こすことがあります。妊娠後期の神経痛予防と対策神経痛の痛みは独特で、痛みの頻度は天気や気温に左右されることがあります。痛みの強さによっては眠れないこともあるため、あらかじめ予防対策を行うことが大切です。・心の安静を保つ妊娠期間中の生活は制限しなければならないことも多く、ストレスを感じやすくなります。またママの体内で分泌される流産を防ぐはたらきを行うプロゲステロンというホルモンは、気分の落ち込みやイライラなどを引き起こします。落ち込みやイライラを感じたら気分転換を行ったり、体そのものを休めるなど、気持ちの切り替えをこまめに行いましょう。・体を温める血行が良くなることで、冷えの原因となるストレスをやわらげることができます。湯船にお湯を張って入浴したり、足湯などの時間を設けたりして、しっかりと体を温めましょう。・就寝時の体位を工夫する仰向けの状態で寝ると、腰やおしりの筋肉が座骨神経を圧迫することになります。下半身に痛みやしびれを感じるママは抱き枕などを利用し、横向きで体を曲げた体勢で眠りにつきましょう。体の重みを分散させることで、神経への刺激をやわらげることができます。・簡単なストレッチをするお腹に負担がかからず、無理なく行えるストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。腰椎椎間板ヘルニアがある方や、切迫早産と診断されている方の運動はママとおなかの赤ちゃんの健康に影響が出る可能性があります。必ず、健診医または分娩医に相談の上行いましょう。
2016年04月04日口の中の帯状疱疹にダウン気取らない人柄と等身大のオシャレで、人気を集めている桃。彼女のオフィシャルブログは、いつも元気なプライベート記事が満載だ。しかし、最近の記事では、いつものバイタリティがダウン気味に。突然襲われた口の中の痛みに、四苦八苦する様子がアップされている。同ブログ9月28日付けの記事において、「ほっぺたから何か貫通しそう」な痛みの正体が、上顎に出来た帯状疱疹だったと報告。仕事の撮影をキャンセルしなくてはいけない程、顔が腫れてしまったそうで、「自己管理、もっとちゃんとしなきゃね」と自分を戒めた。至れり尽くせりのクリニックを絶賛10月に入ると帯状疱疹の痛みもなくなったことから、休んでいた歯の矯正を再開。同ブログ10月1日付け記事では、通っているサカイクリニックを訪れた様子が載せられた。同クリニックでは歯の様子をみてもらうだけのはずが、オゾンパックをしてもらったり、「肌荒れにも身体の回復にも効く点滴」を打ってもらったりと、至れり尽くせりであると感嘆の声をあげた。また、同記事では、ニキビに悩むブログ読者からの相談にも乗っており、お気に入りのクリニックを紹介。「わざわざ遠出してまでここに行く価値あり」と太鼓判を押している。【参考】・桃 オフィシャルブログ
2015年10月04日