「Hey! Say! JUMP」山田涼介が主演を務め、“愛への渇望”“父に認められたい”という想いを抱く運命的な兄弟の姿を描く新“月9”ドラマ「カインとアベル」の第2話が、10月24日(月)今夜放送となる。「カインとアベル」とは旧約聖書「創世記」第4章に登場する兄弟の名前。旧約聖書の「カインとアベル」は兄のカインが、神・ヤハウェ(=すべての父)から寵愛を受ける弟のアベルに嫉妬する話で、今回のドラマではそんな“運命的な兄弟”の姿を現代に置き換えて描いている。本作で山田さんが演じる主人公の高田優は高田総合地所という不動産デベロッパー会社の社員。創業者一族に生まれながら優秀な兄にばかり目をかける父の愛情に飢えているという役どころだ。優の兄で高田総合地所の副社長でもある隆一を演じるのは桐谷健太。高田総合地所の社員で隆一の恋人である矢作梓を倉科カナが演じる。優は梓と共にアウトレットモールの営業を担当するなかで、励まされ成果を残し彼女を意識するようになるが、1話の段階では梓と隆一が付き合っていることはまだ知らない。また対称的な兄弟の父親で高田総合地所の社長、貴行を高嶋政伸が演じる。また優に好意を寄せる同期の柴田ひかりには注目の若手、山崎紘菜。自由奔放で優と共通するところもある貴行の姉・芹沢桃子に南果歩。高田総合地所の営業部部長でアウトレットモールのプロジェクトを束ねる団衛に木下ほうか。優の同僚役で西村元貴、戸塚純貴らが脇をかためる。今夜放送の第2話では出店営業をかけテナントを集めたアウトレットモールのプロジェクトが次の段階へ進む。優と梓は設計の担当になり、大御所建築家、神谷仁(竜雷太)に設計を依頼することに。一方隆一はバンコクの事業で組む現地ゼネコンの経営不振が発覚、貴行は事業から手を引くことも考えていいと言うが隆一は乗り切れる見込みがあると資金繰りを進める。神谷のもとを訪ねる優と梓。実は神谷は優の祖父・宗一郎(平幹二朗)と旧知の仲で、孫の印象を教えてほしいと頼まれていた。神谷は好きなように設計させてもらうと告げ優たちを帰す。数日後再び神谷のもとへ向かう優たち。神谷の設計図は立派だがコストが膨大になってしまう。一度チームに持ち帰るのだがやはり受け入れられず…というストーリー。さらに隆一に見合い相手という代議士の娘の存在も登場。梓のことをハッキリと言い出せずにいる隆一だが果たして…!?そして共に設計担当となった優と梓の関係も気になるところ。運命の歯車が動き出しそうな2話も見逃せない。「カインとアベル」第2話は10月24日(月)今夜21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2016年10月24日歌舞伎俳優の片岡愛之助が24日、自身のブログを更新し、前日に急逝した俳優・平幹二朗さん(享年82)と共演したときの思い出をつづった。愛之助は、「平さん」というタイトルで更新し、「初めて平幹二朗さんとお話ししたのは、名取裕子さんと『狐狸狐狸ばなし』というお芝居で御子息の平岳大君と、御一緒させていただいた折、平幹二朗さんは佐久間良子さんとお二人で観にいらして下さったのが、初めましてでした」と出会いを明かし、「以前から大好きな俳優さんでしたので、お話しさせて頂き、色々勉強になりました。そして、凄く素敵なお二人だと思いました」と振り返った。その後、2014年に舞台『炎立つ』で平さんと共演した愛之助は、「稽古場に入られた時から既にお役になられていて、又、台詞の一語一句に魂がこもっておられ、毎日が勉強になりました。稽古を含め、三ヶ月夢の様な時間でした」と当時の思い出を回顧。「冗談が、お好きで、お洒落で、グルメで、、、、もう一度、もう一度御一緒したかった」と残念がり、「心より御冥福を御祈りいたします」と締めくくった。
2016年10月24日俳優の藤原竜也が24日、前日に急逝した俳優・平幹二朗さん(享年82)の訃報を受け、所属事務所を通じて追悼コメントを発表した。今年5月に80歳で亡くなった蜷川幸雄さん演出の舞台『ハムレット』などで共演していた藤原は、「こんなにも突然、また演劇の宝が逝ってしまい、悲しいです」と胸の内を明かし、「俳優とは孤独なものだと教えてくれた人でした」と悼んだ。そして、「平さん、天国でまた蜷川さんと芝居しますか」と蜷川さんの名前を出し、「あんなに元気だったのに、平さん、ショックです。ゆっくりやすんでください」と語りかけた。平さんは、フジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)に出演しているが、きょう24日放送の第2話が最後の出番となる。
2016年10月24日23日に急逝した俳優の平幹二朗さん(享年82)は、フジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)に出演しているが、きょう24日放送の第2話が、最後の出番となってしまった。『カインとアベル』は、旧約聖書に登場する神話を現代の東京に置き換え、主演のHey! Say! JUMP・山田涼介演じる優と、桐谷健太演じる兄・隆一を中心に「兄弟の確執」「愛への渇望」「父に認められたい」というテーマで繰り広げられるストーリー。平さんは、彼らの祖父・宗一郎役で出演。兄弟の父・貴行(高嶋政伸)は隆一を溺愛していたが、優に対してクリエイティビティや感受性の高さで宗一郎と通ずるものを感じて苦手意識を持っているという関係性で、平さんは重要な役どころを担っていた。撮影は、きょう放送の第2話まで撮り終えており、結果としてこれが最後の出演に。翌週の第3話への出演予定はなかったため、宗一郎役は第4話(11月7日放送)から代役を立てることで、現在調整中だという。平さんは、1933年11月21日生まれの広島市出身。俳優座退団を機に浅利慶太演出の『ハムレット』に出演。その後、蜷川幸雄演出作品にも多数出演し、主な作品に『王女メディア』『近松心中物語』『NINAGAWA マクベス』などがある。
2016年10月24日「Hey! Say! JUMP」山田涼介が主演を務めるフジテレビ10月期“月9”ドラマ「カインとアベル」。この度、新たな追加キャストが発表!平幹二朗、南果歩、大塚寧々、木下ほうか、日野陽仁、山崎紘菜、西村元貴、戸塚純貴ら、ベテランからフレッシュな若手まで、豪華俳優陣8名が集結する。高田優(山田涼介)は、デベロッパー会社の社員。優の父は幼い頃から成績優秀な兄に目をかけ愛するが、優には無関心。優は「どうにか父に認められたい…」と父親の愛情に飢えていた…。ある日、優は1人の女性と巡り会う。出会いは最悪だったが、仕事や思いもよらぬ展開を通して徐々に彼女に恋愛感情を抱き始める優。しかし、皮肉にもその女性は…。「好きになってしまった感情は、簡単には忘れられない」。複雑な恋愛模様、兄そして父との葛藤の中で度重なる危機に直面する優が、1人の男として、そして1人の人間として変貌を遂げるべく歩み始める――。主人公の優を演じるのは、映画『暗殺教室』で日本アカデミー賞「新人俳優賞」を受賞するなど俳優業でも活躍する山田さん。本作が自身初の「月9」主演であり、初のラブストーリーに初のスーツ姿で挑む。そして山田さん演じる優の兄・隆一役には、初の月9レギュラー出演となる桐谷健太。ヒロイン・矢作梓役には、初の月9ヒロインを務める倉科カナ。優と隆一の父・貴行役を高嶋政伸がそれぞれ演じる。この度、新たな追加キャスト陣と役柄が発表。主人公・優の祖父で、高田総合地所の創始者かつ会長の高田宗一郎役に、山田さんが生まれる前から俳優として活躍してきた大ベテラン、平幹二朗が配役。近年では『十三人の刺客』『永遠の0』やNHK大河ファンタジー「精霊の守り人」へ出演している。高田宗一郎の長女で、高田貴行の姉・芹沢桃子役には、『葛城事件』での熱演が記憶に新しい南果歩。2015年月9「ようこそ、わが家へ」以来、1年半ぶりの月9出演となる。高田総合地所の営業部・部長で、チームプレーを何より好み“出世命”の団衛役に、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」ほかドラマ・映画に多数出演するほか、バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」イヤミ課長シリーズで一躍人気を博す木下ほうか。高田総合地所の営業5課・課長で、優の上司。部下からの信頼が厚い佐々木肇役に、悪人からコミカルな役まで幅広く演じる演技派・日野陽仁。ほか、高田総合地所の社員が多くやってくる小料理屋「HIROSE」の女将に、「ラスト・シンデレラ」「HERO」「残念な夫。」の大塚寧々と、豪華ベテラン勢が揃った。そして、山田さん演じる優の同期にはフレッシュな面々がズラリ!入社直後から優に好意を寄せている柴田ひかり役に、第7回東宝「シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞し、『僕等がいた』『神さまの言うとおり』『orange』『MARS~ただ、君を愛してる~』と立て続けて話題映画に出演する期待の若手女優・山崎紘菜。優の同僚・安藤充役に、連続ドラマ10「水族館ガール」出演で“イケメン”ぶりが話題を集める西村元貴。優の同僚・三沢陽太役に、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」で俳優デビューし、「仮面ライダーウィザード」や映画『ライチ☆光クラブ』で同世代若手俳優たちと競演。現在、リクルート「ゼクシィ」CMにて吉岡里帆の相方役で出演し、さらに注目度アップの戸塚純貴。彼ら豪華俳優陣がどんな人間模様を描き出すのか、楽しみに待ちたい。「カインとアベル」は10月17日より毎週月曜日21時~フジテレビにて放送開始(初回15分拡大)。(text:cinemacafe.net)
2016年09月27日1630年頃のロンドン、グローブ座を舞台に、かつての名優と少年俳優たちによる演劇界の裏側を描いた『クレシダ』が、9月4日(日)に開幕する。今回、その稽古場にお邪魔した。舞台『CRESSIDA クレシダ』チケット情報主演は平幹二朗。グローブ座の演技指導者となった元名優を演じる。他にも浅利陽介、花王おさむ、高橋洋ら実力派が顔を揃える。演出は、今最も勢いのある演出家との呼び声が高く、2016年は『BENT』や『イニシュマン島のビリー』を手掛ける森新太郎。タイトルの『クレシダ』は、シェイクスピアの『トロイラスとクレシダ』に登場する女性の名前。女性役は少年俳優が女装して演じていた時代の物語で、クレシダ役に抜擢された少年俳優・スティーブン(浅利)と、ある思惑があり彼に演技指導を始めるシャンク(平)を中心に展開する。その日、まず稽古していたのはラストシーンだった。平ひとりでの語りと、浅利と橋本淳の会話で構成された、シンプルなシーンだ。その10分ほどの場面を、丁寧に1時間ほどかけて作っていく。森は「今はこう見えているが、こう見せたい。そのためにこうしたい」と演出意図を伝え、ひとつの台詞、ひとつの動きに対し、納得できるまで粘る。82歳の大ベテラン・平にも臆する様子はなく、もちろん平も真摯に応える。森の作品への愛情、そして役者への信頼を感じる稽古場だと感じた。そうやって大切に作られたラストシーンは、ぜひ劇場で確認してほしい。ちなみに、スティーブン(浅利)からハニー(橋本)への恋心に対するひとつの答えが見えるシーンはとてもかわいかった。スティーブンの素直な台詞も、大人になりかけのハニーの表情も魅力的。続いて一幕に戻り、グローブ座の楽屋シーンへ。少年俳優たち(橋本、碓井将大、藤木修)が当時のドレスを纏って登場。彼らのクラシカルなドレス姿は麗しいが、そのドレスを雑にポイポイ脱ぎ捨てたり、取っ組み合いの喧嘩をしたりと、少年らしい騒がしさが舞台を楽しく盛り上げる。そこにやってくる「幼すぎる喋り方をする14歳の少年」を違和感なく演じてみせた29歳・浅利もさすが。そんな中でもやはり平の存在感は圧倒的。空間が一瞬で平のものになる瞬間は、観ていて気持ちがいい。長年役者を続けてきた平が演じるかつての名優の台詞は、一言一言が強く響く。舞台『クレシダ』は、9月4日(日)から25日(日)まで東京・シアタートラムにて。その後、水戸、大阪を巡演。取材・文:中川實穗
2016年08月30日女優の平祐奈(17)が21日、自身のブログを更新し、姉で女優の平愛梨(31)が仕事現場にサプライズ登場したことを報告し、ツーショット写真を公開した。「平先輩」というタイトルで更新した祐奈は、「今日はなんと! 姉がサプライズで現場に来てくれたんです! お昼、カレーをいただいてる時にプロデューサーO氏が『お疲れ様~』といらして…顔を上げると…姉が!」と報告。「おどろき!ももの木!山椒の木!うひょーー!嬉しすぎたよー!!現場に来てくれるって凄く嬉しい!」と驚きと喜びをつづった。そして、ツーショット写真を公開するとともに、「先輩に芝居見られるの恥ずかしいけど…アドバイスくれるので有難いです!姉よ、ありがとう!」と姉への感謝の気持ちをつづった。コメント欄には、「かわいー!!!さっすが、美人姉妹ですね。透明感あるーーー!」「美人姉妹~ こんな先輩いてほしい~」と2ショットを絶賛する声や、「ホントやさしい先輩ですね」「温かい姉妹の愛情の繋がり」「ずいぶんと仲の良い後輩とパイセンではないかッ!微笑ましいなや!」と姉妹の絆を称えるが寄せられている。
2016年08月22日公開初日を迎えた映画『サブイボマスク』の初日舞台あいさつが11日、東京・新宿バルト9で行われ、ファンキー加藤、小池徹平、平愛梨、温水洋一、斉木しげる、いとうあさこ、小林龍二、泉谷しげる、門馬直人監督、脚本の一雫ライオンが出席した。お笑いコンビ・アンタッチャブル柴田英嗣の元妻と不倫騒動で世間を騒がせたファンキー加藤、サッカー日本代表・長友佑都選手と熱愛中の平愛梨が登場とあって、多くの報道陣が詰め掛けた中で行われたこの日の舞台あいさつ。登壇してから終始神妙な面持ちだったファンキー加藤は「この度はお騒がせして本当にすみませんでした。そんな中でご来場していただいて本当にありがとうございます」と謝罪した。続いて劇中でファンキー加藤扮する春雄の元カノ役を演じた平も「この度は元カレの加藤がお騒がせしました。本当にすみません」と謝罪すると、泉谷が「(マスコミが)加藤しか撮ってねえだろ。俺ら話題ないよ。いいな~2人は…」と茶化しながら、「スキャンダルにまみれても救ってあげようかな。一緒に飯食った仲ですから、大変な目にあっても守ってあげるから!」とフォローした。本作は、映画初主演となったファンキー加藤が熱すぎる魂を持ち、感動で心のトリハダを呼び覚ます謎のシンガー・サブイボマスク(春雄)を演じ、"町おこし"ならぬ"人おこし"を行うハートフル"自虐"ムービー。主演のファンキー加藤は「この映画は、共演者の方やスタッフの皆さん、大分の現地の皆さんと沢山の情熱を捧げた素敵な作品です。沢山の方に見ていただきたいので、今日いらしたお客さんのお力添えが必要ですのでよろしくお願いします」と観客にアピールしながら、「細かい技術が分からないので、体当たりでいくしかありませんでした。それは春雄にピッタリで、体力は使いましたけど、自分としては100%出しきれたと思っています」とやり切った様子だった。
2016年06月11日女優の平祐奈(17)が3日、自身のブログを更新。サッカー日本代表の長友佑都選手(29)との交際を発表した姉でタレントの平愛梨(31)を祝福した。祐奈は、愛梨との2ショット写真を掲載。「私の方にも嬉しいコメント頂きまして…」と明かし、「みなさんありがとうございます」と感謝した。そして、「私の大好きな世界でたった1人の姉をアモーレと思って下さる方があらわれてくださり、私もとてもうれしく思います」と感激。「姉はほんわか、いつものあのような感じですがどうか皆さま、温かく見守ってあげてください」と呼びかけ、「私もサポートします」と宣言した。愛梨は2日、自身のブログで長友選手との交際を報告。「交際期間は1年です」と説明し、「妊娠はしていません!!」とおめでたは否定した。また、交際のきっかけは親友であるお笑い芸人・三瓶であることも明かした。
2016年06月03日平幹二朗が熱いアンコールに応え、代表作『王女メディア』に再び挑む。3か月に渡り各地で公演を行なってきた本作が、いよいよ2016年の年明け、1月9日(土)から16日(土)まで東京・グローブ座にて東京公演を行なう。舞台『王女メディア』チケット情報2012年に高瀬久男の演出により新たに甦った『王女メディア』は、高橋睦郎の修辞により、すべての固有名詞が普通名詞に置き換えられたことで、古代ギリシアの神話的事件が、いつの時代、どこの場所でも起こり得る普遍的ドラマとして展開し、日本各地で絶賛された。全国からのリクエストによって実現した今回の2015年版は、高瀬久男から田尾下哲が演出を引き継ぎ、さらに新しい『王女メディア』へと進化している。1978年に男優として王女メディア役に挑んでから37年。平幹二朗が、「身体の中に棲みついている」というメディアについて語った。「蜷川(幸雄)演出のときは、復讐心に燃えることばかりで、女の弱さや悲しさが感じられなかったかもしれないと思います。2012年の高瀬(久男)演出では、様式美に頼らない、日常性の切り口で新たにつくりましたが、今年の『王女メディア』は、蜷川演出へのオマージュも含めて、新劇っぽさ一色から、様式性を取り入れた多彩なアプローチを試みています。田尾下哲さんの演出で、赤い布に女の絆、同盟を結ぶというような意味をもたせていたり、常に連帯での動きがあったりするので、前回より共演者との交流が増えています。キミホ・ハルバートさんの振付で、メディア以外の女性たちの動きに風のような様式性も加わっています。男性が女性を演じるというのは難しさがありますが、坂東玉三郎さんと『マクベス』で共演したのがきっかけで、研究書の解釈ではなく自分の発想で壁が破れないかと取り組むようになりました。壁を打ち破るには枷の多い役のほうがいい。卒都婆小町、王女メディア、サド公爵夫人といった女性を演じてきました。『王女メディア』は、人間の恐いところまで描ききった特殊性がありますが、エウリーピデースが何を描きたかったのか、テーマは何かを考えると、人間が生きていく力、生きていくには“赦し”が必要で、この“赦し”がテーマなのではないかと、今回思ったのです。これまでは、メディアに同情させようと演じていたのですが、今作では、赦しのない女の悲劇を演じたいと思って挑んでいます。毎日、実験していて、共演者もついてきてくれています。肉体的には苦しいのですが、演じはじめると苦しさはとんでしまって、面白くなるんですよね」東京公演は2016年1月9日(土)より東京グローブ座にて開幕。チケットは発売中。
2015年12月28日女優・平愛梨(30)の妹で女優の平祐奈(17)が、DREAMS COME TRUEの楽曲にインスパイアされた小説を実写化する約12分のショートムービー『うれしいし、たのしいし、大好きかもしれない。』(12月4日よりKDDIのサービス・ビデオパスで先行配信)に起用されたことが、このほど分かった。祐奈は1998年11月12日生まれの兵庫県出身。映画『奇跡』(11年)のオーディションに合格してデビューした後、『貞子3D』(12年)、『紙の月』(14年)、『ソロモンの偽証』(15年)、『青鬼 ver.2.0』などの映画に出演。本田翼、川口春奈、広瀬すずといった人気若手女優らが起用されて毎年注目を集めているJR東日本「JR SKISKI」のイメージキャラクターに、山本舞香と共に起用された。本作は、エムオン・エンタテインメントとブックリスタが公募した、音楽と物語をつなぐ小説賞「otoCoto presents OtoBon ソングノベルズ大賞 ~音楽を感じる小説~ DREAMS COME TRUE編」の審査員を務めた入江悠監督が、同賞に触発されて制作。とある地方都市の高校の放課後を舞台に、体育館を使って自身のプロモーションビデオの撮影を計画したダンサー志望の眞美子と、その撮影を急きょ頼まれた映画研究会所属の透が、それぞれの思いを抱きながら1回限りの本番に臨む姿を描く。眞美子を演じる祐奈は「バレエを2歳の頃からやっていましたが、こんな広い空間で4分半も踊り続けるのは初めての経験」と話し、「作品の中で踊るというのは自分にとっての目標の一つだったのでうれしかった」と役者としての夢の実現に感激。続けて、「撮影には情熱的に激しく、体力の限界まで踊ることを心がけて臨みました」とも明かしながら、「映像を見て、これぞ体で表現するという事なんだ! と実感し、自分としても新たな事に出会え、いろんな事が吸収できた」と感慨を語る。一方、映画監督を夢見る透役を演じるのが、現在フジテレビ系ドラマ『オトナ女子』(毎週木曜22:00~22:54)に出演中の若手俳優・浦上晟周(16)。「映画監督を志す役ですが、僕も以前ドラマの現場で監督から演出することの面白さを聞いて、自分でも作品を撮ってみたいなと思った事があります」と振り返り、「脚本や現場の雰囲気で感じたのが、この作品は何気ない日常の一コマで、そのリアルな空気感が大事だと思ったので、できるだけ演技っぽくなく、力を抜いて演じるようにしました」と明かした。入江監督は本作の成立過程を、「DREAMS COME TRUEさんの有名な楽曲にインスパイアされた小説、にインスパイアされたショートムービー、というちょっとややこしいインスパイアのリレーのような形」と表現。「せっかくインスパイアされたのなら、普段自分が照れてしまって題材として選ばないようなことをやろう」という思いから、学校を舞台に選んだという。12分のショートムービー『うれしいし、たのしいし、大好きかもしれない。』は12月1日、音楽専門チャンネル・MUSIC ON! TVのステーションIDとしてオンエア。続けて、同月4日よりビデオパスで先行配信がスタートする。
2015年11月29日舞台『タンゴ・冬の終わりに』が9月5日に東京・PARCO劇場で初日を迎えた。開幕前日、公開舞台稽古が行われ、演出の行定勲、キャストの三上博史、倉科カナ、神野三鈴、ユースケ・サンタマリアが囲み取材に出席した。【チケット情報はこちら】同作は清水邦夫の書き下ろし、演出蜷川幸雄で1984年に初演。今回30年の時を超えて、新たな演出とキャストで蘇る。突然引退して古い映画館の実家に引きこもってしまった俳優、盛。彼を追ってきた妻、ぎん。そこへある日、新進女優の水尾が姿を現し、彼女を追って夫の連もやって来る。壊れゆく盛と、彼をとりまく人間模様が渦を巻き・・・。盛役を務める三上は「俳優という役どころなので、セリフのひとつひとつが客観的に演じられない。自分自身を置いてやろうと思っているんだけど、役に乗っかっちゃう。辛いけど、でもそれが喜びでもある」と話した。新進女優の水尾役を務める倉科は「台本をいただいた時に自分の中でイメージしていたのと、実際に稽古に入った時の水尾が180度違ったので最初は凄く戸惑ったんですが、稽古が凄く楽しくて。共演の皆さんのお芝居に向かう姿勢、そして惜しみなく色々おしえてくださるので、毎日真摯にお芝居に向かうことができました」と稽古を振り返った。盛の妻、ぎん役を務める神野は「私の役どころから言うと、ひとりの才能ある人を最後まで見つめ、見届けた女の話、という側面もあると思っています。女性の方のみならず、誰かの人生を見届ける人にはぜひ観て頂きたい。また、宝石のようなセリフがたくさんあるので、様々な状況の人に届くと思っています」と語った。水尾の夫、連役を務めるユースケは「リスペクトする諸先輩方が“あの芝居やるんだって?絶対観に行くから。お前、どうすんだよ。凄い作品だけどできるのか?”って言って来て、そんな作品初めてだな、と。大人のカンパニーで、良い緊張感の中、稽古を重ねて来ました。あとは何とか降板しないように初日を迎えたい(笑)。まだまだ作品と闘っている最中です」と笑いを交えて語った。会見中も仲の良い様子を見せていた出演者。報道陣から稽古場での様子を問われると、神野が「三上さんは集中型なので、稽古のときも周りが気を使っていたんですが、自分の携帯のバイブが鳴っている時だけ聞こえてないふりをしてて、“この野郎!”(笑)と思いました(笑)」とエピソードを明かした。三上は「30年前、この劇場でこの芝居を見たんです。その時に盛を演じていた平さん(平幹二朗)が素晴らしくて、いつかこの役をやりたいなと思ってました。そんな想いがあったんですが、今回改めて台本を読んだら「失敗したな」と思うぐらい大変(笑)。でも命がけでやってます」と力強く語った。舞台『タンゴ・冬の終わりに』は9月27日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。
2015年09月08日清水邦夫が1984年にPARCO劇場に書き下ろした戯曲『タンゴ・冬の終わりに』が、約30年ぶりに同劇場に帰ってくる。平幹二朗主演、蜷川幸雄演出による初演の印象が濃い名舞台を、三上博史主演、行定勲演出の新コンビで再構築。突然引退して故郷に帰ってしまった演劇俳優・清村盛を演じる三上を中心に、盛の妻・ぎん役の神野三鈴、盛を追いかけてくる新進女優・水尾役の倉科カナといった新鮮な顔合わせに期待がかかる。その豪華出演陣の中で、ひときわ突出した個性を放つキーマンがこの人、水尾の夫・連を演じるユースケ・サンタマリアだ。舞台『タンゴ・冬の終わりに』チケット情報「まさにこれが演劇!と思っていた作品が、ついに俺にも来たかと嬉しかったですね。台本は読めば読むほど面白くなってくるし、台詞がすさまじくイカしてますよ!30年前に書かれたものなのに、まったく色あせない普遍的な魅力があって、一字一句変えたくない。このまんま、こんなふうに言いたいという自分の勝手な理想はあるけど、うまく言えなくてもどかしい。それくらい台詞に魅了されています」実家である古い映画館に引きこもり、しだいに精神を錯乱させていく主人公・盛。以前から三上の持つ妖しい存在感に惹かれていたというユースケは「この役は三上さんにしかできないんじゃないかと思うくらいピッタリ。世間の皆が感じている三上さんの狂気性、その集大成を盛という人物に見られると思いますよ」と絶賛。自身が演じる連については「僕はもう、みじめさの集大成。みじめなのは得意技だけど、ここまでストレートだと可哀想で」と苦笑する。盛をとりまく、ぎんと水尾。男女三人の愛憎の渦に不器用に割って入る連は、時に場の緊張を解く緩和剤ともなる。「僕が出ることで、一気にその場の空気を変えなきゃいけない。きっと皆さんは“だからユースケが配役されたんだな”と思うでしょうけど、最後の最後にはショックを受けると思います。好きな女が自分を見ていない、そんなみじめで苦しい、男の根幹の部分でめちゃくちゃ悲しいと思える役。でも、すごく好きな役なんですよ」開幕直前の今は、冗談めかして「愚直に、しつこく何回も繰り返す(笑)」と信頼を寄せる行定演出のもと、稽古は最終段階に突入している。「三上さんも苦しんでいるし、僕が“芝居モンスター”だと思っていた神野さんでさえ、いっぱいいっぱいになってる。そんな手強い台本で、逃げ場なし!でも、自分はそういう演劇がやりたかったんだなと。恐怖も感じるけど、早くやりたいワクワク感がそれを凌駕しちゃってる。この共演者の方々とやれるのは光栄だけど、ただ光栄で“ついていきます”だけじゃなく、自分のポジションはしっかり務め上げて、皆と肩を並べたい」ユースケ・サンタマリアの並々ならぬ決意が昇華した、新たな傑作舞台の誕生をぜひ見届けたい。公演は9月5日(土)から27日(日)まで東京・PARCO劇場、その後大阪、石川、福岡、愛知新潟、富山。宮城でも上演される。チケットは発売中。取材・文上野紀子
2015年08月28日12日の最終回が平均視聴率17.7%を記録し、有終の美を飾った佐藤健主演のTBS系ドラマ『天皇の料理番』の1980年に放送された堺正章主演版(全19話)が、8月4日から、CS「TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ」で放送されることが14日、明らかになった。同作は、大正・昭和時代の宮内省厨司長を務めた秋山徳蔵氏の人生を描いた直木賞作家・杉森久英原作の同名小説が原作。1980年版は、後に『金曜日の妻たちへ』などのヒット作を手がけた鎌田敏夫の脚本で、当時30代半ばだった堺が主演となって制作された。主人公・篤蔵の妻を檀ふみが演じ、当時ドラマ出演の経験がほとんどなかった鹿賀丈史や明石家さんまなどを起用。このほか、近藤正臣、財津一郎、山口いづみ、平幹二朗、柳生博が脇を固め、渥美清がナレーションを担当した。今回、2015年版の放送開始から、かつてのファンだけでなく、新たに作品を知った視聴者からも、1980年版の放送を望む声が多く届けられたことから、この放送が決定。8月4日から8月17日まで、毎週月~金曜13時から14時40分の枠で、2話ずつ放送される(8月17日は13:50まで)。視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。
2015年07月14日注目のイットガールが登場する連載。第10回のゲストは、「カロリーメイト」のCMでも話題になった女優・平祐奈さん。デビューは小学生の頃。是枝裕和監督の映画『奇跡』のオーディションに家族が応募したことがきっかけだった。「バレエやフィギュアを習っていて表現することが好きだったし、お姉ちゃんの影響もあり演技に興味はありました。小学生でデビューするとは思っていませんでしたが…」。“お姉ちゃん”とは、女優の平愛梨さん。6人きょうだいで、祐奈さんは末っ子。「兄と姉はみんな人生のお手本。でも家族全員O型で自由人だから、集まると大変。話と笑いが止まらず、口が開きっぱなしになります(笑)」◇たいら・ゆうな1998年生まれ。ヒロイン役で出演している映画『青鬼ver.2.0』が公開中。CM「カロリーメイト」「JAバンク兵庫」にも出演。ブログは◇休日は映画観賞。月10本くらい観ます。「特に好きなのは『ローマの休日』。オードリー・ヘップバーンが素敵!」◇一眼レフのカメラで風景を撮るのが好き。「これはお正月のレインボーブリッジ。朝焼けがきれいだったんです」◇ハマっていることは御朱印集め!「仕事で京都によく行くので、空いた時間に神社やお寺を巡っています」※『anan』2015年7月15日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年07月09日堤真一&戸田恵梨香主演の硬派な本格社会派ドラマ「リスクの神様」に、モデルや女優として活躍する新川優愛が出演することが決定した。偽装、隠ぺい、不正利益供与、粉飾決算、個人情報流出などの企業による相次ぐ不祥事や、痴漢冤罪、不倫騒動などの個人間のトラブルに巻き込まれた人々を救う“危機管理専門家”たちの活躍を描く本作。既に、堤さん、戸田さんを始め、森田剛、古田新太、志賀廣太郎、山口紗弥加、満島真之介、平幹二朗、田中泯、吉田鋼太郎、小日向文世など、ドラマ、映画はもちろん、舞台などでも活躍する実力派俳優がキャストに名を連ねている。このほど本作への出演が決定した新川さんは、「ミスマガジン2010グランプリ」、「ミスセブンティーン2011」などの受賞歴を誇るトップモデルであり、現在は「non-no」の専属モデルを務めている。女優としても「GTO」(フジテレビ)「水球ヤンキース」「銭の戦争」「35歳の高校生」(日本テレビ)など話題作に相次いで出演し、映画では『今日、恋をはじめます』『アオハライド』など、めざましい活躍を見せている。「リスクの神様」で新川さんが演じるのは、売れっ子トップアイドルの北条ちなみ。物語の中でちなみは、戸田さん演じる日本最大の商社「サンライズ物産」の神狩かおりが、世界的電機メーカー「生島電機」と共同開発した、次世代型バッテリー「LIFE」を搭載した家電製品のCMやポスターのイメージキャラクターに採用される。今回の役について新川さんは、「ちなみちゃんのような、トップアイドル役は初めてです。彼女は、すごく売れているという設定で、リアルな自分よりも、CMにたくさん出ていて、うらやましいというのが最初の印象です(笑)。初めに、トップアイドル役と聞いたときには、“歌って踊る”ことを求められているのかと思って、『できないです』と答えてしまいました(笑)」とコメントしている。さらに新川さんは「これまでに出演させていただいた作品では、演じたことのないキャラクターに挑戦しています。新たな一面を発見していただけると思いますので、普段あまり見せることのない“キャピキャピした新川優愛”を、是非お楽しみに!」と、自身の新境地への意気込みを語っている。これまでは“ツンデレ”なキャラクターを演じることが多かったという新川さんの“キャピキャピ”した姿を見ることができる放送を、ぜひ楽しみにしていて。「リスクの神様」は7月8日より毎週水曜22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月07日フジテレビの新ドラマで企業の危機管理をテーマにした「リスクの神様」の記者会見が6月25日(木)に開催され、主演の堤真一に戸田恵梨香、森田剛、志賀廣太郎、平幹二朗、小日向文世が出席。小日向さんが自らの薄毛を“危機”のネタにし志賀さんと薄毛トークを展開した。企業の不祥事による謝罪会見や報道が続く現状を背景に企画された社会派ドラマ。様々なものを扱う大手商社を舞台に、危機管理のプロの活躍を描く。ドラマの中では、世間を賑わせた実際の事件、実際の企業の不祥事を思わせる描写もある。サンライズ物産の危機対策室長・西行寺を演じる堤さんは、企画について「最近、こういうの多かったですよね。大きなハンバーガー屋とか、大きな航空会社の“何とかリターン”とか(笑)。タイムリーだと思ったし、こんなのドラマにしていいの?と思った。フジテレビ、やったちゃいましたね(笑)!」と楽しそうに語る。戸田さんは同社の総合職で、東大出で数か国語を操るエリートだが、とある不祥事で危機に陥る神狩かおりを演じるが「この問題、(実際に起きた)あれだな…とか当てはまるので緊張感のある作品になってます」と語る。契約のためなら何でもするとうわさされる女性総合職ということで、現場では「色気MAX!」を要求されるという。あるシーンについて、段取り(テスト)の後で「監督に『いまは段取りだったけど、本番は色気MAXで』と言われ、いまので私としてはMAXだったんですが…(苦笑)。大人の女にはまだまだ手が届いてないようです(笑)」と現場でのやり取りを明かした。この日、出席したキャスト陣に加え、古田新太、吉田鋼太郎、田中泯、満島真之介、山口沙弥加ら実力派が顔を揃えており、特にベテラン俳優陣は、互いに様々な思い出があるよう。平さんは普段から“鋼太郎”と呼び捨てにしている、この日は欠席となった吉田さんについて「ブレイクしたので『鋼太郎様』って呼ばないと」とニヤリ。小日向さんは、その吉田さんが山口さんの電話番号をゲットしていたと暴露するなど、不在の吉田さんを巡るトークで会場をわかせた。その小日向さんは、作品にちなんで最近、体験した“危機”について問われると「正直に言うと毛ですね。20年後には平さんの年齢になってますが、何もなくなってると思う」と自ら薄毛問題に切り込む!「志賀さんを横にして言うのもなんですが…」という小日向さんの言葉に、バーコード型薄毛の志賀さんは「坊主にするしかないよね。僕も60過ぎたら坊主にしようと思ったけどこの形(=バーコード型の髪型)で(世間に)出ちゃったから…」と小日向さんと薄毛談義を始め、場内は爆笑に包まれた。小日向さんは「平さんを見ると、残酷だなぁって思います。(努力は)してますが、確実に減ってます」と淡々と語り、これには堤さんら共演陣も爆笑だった。「リスクの神様」は7月8日(水)22:00より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日河瀬直美監督の映画『あん』で主演を務めた樹木希林さんは、ごく自然体で演技と向き合っているような印象を受ける。今回は、いつも人前に立たねばならない芸能という仕事について、樹木さんに詳しく聞いてみた。***――『あん』では、お孫さんの内田伽羅(きゃら)さんと共演されています。樹木さんは、若い俳優さんの演技にも厳しいと言われていますが、伽羅さんに対しては何かおっしゃったりされましたか。自分のことで精一杯だったから、人の芝居まで考えていられなかったのよ。若い人に厳しく言ってたのは、40代の頃まで。事務所が売り出そうとしている“化粧と挨拶が第一”みたいな人ばっかりだと、そりゃあ文句も言うわよ。第一、当時は若い人に限らず、上から下までなぎ倒してたからね。でも、いまはもうそんなエネルギーがなくなっちゃった。ある意味、それは体力がなくなった賜物ね。――伽羅さんの出演は、樹木さんからの提案だったそうですね。実年齢と同じ14歳の役で、私の14歳の頃も演じることになっていたから、じゃあ血縁者のほうがいいんじゃないっていう軽い気持ちだったのよ。でもそのせいで過酷な思いをさせちゃった。河瀬さんからの要望で、撮影の間ずっとアパートでひとり暮らしをさせられたのよ。孤独だったと思うけれど、こちらがオーディションに応募したんだから文句言えないし、私は現場で接触しないように言われていたから話も聞いてあげられなくて。ただ試写を観たら、あの年にして周りから突き放された孤独感が出ていて、貴重な経験をさせてもらえたことに感謝しましたね。――樹木さんは、いわゆる芸能界的なものがお好きじゃない印象だったので、お孫さんを芸能界に誘われたというのが意外でした。好きじゃないっていうのとは違うのよ。魑魅魍魎の面白さは好きなんだけれど、その渦の中に混ざってしまうと情けないなって思うのね。今回は、河瀬さんという監督だったというのが大きいわね。あの人は、非常に真っ当なものの考え方をする人で、損得で豹変したりしないの。ブレない憎らしさもあるけれど、人間としては信用できるのね。それに、このまま彼女が女優を続けるとは思わないし。――では、もし、女優になりたいって言われたら?それはそれ。もともと遺伝子がそういうものだから、仕方ないわよね。芸能人であるがゆえの得も、芸能の家に生まれた面白さもあるけれど、損もあるわけじゃない。その意味合いを承知してるんならば、反対はしないわよ。――確かに、芸能人はプライベートまで公にされる損があります。ただ樹木さんはそれを隠そうするどころか、自ら話すわけですから、肝が据わっていらっしゃるなと。昔は(プライベートを報道されることを)損だと思っていたのよ。でも、そのことによって自分を客観的に見られるから、損じゃないのよ。人の目に立つところに出れば、裏側も見られるのは当たり前のこと。人前に出るっていうことには責任もあるし、そんな生易しいもんじゃないと思うのよ。――全身癌を公表されていらっしゃいます。こんなことを伺っていいのかわからないですが…。いいのよ。何でも聞いて。――死を意識される状況になって、残りの人生をこう過ごしたい、と思われることはありますか。差し当たってはないわね。いま、マネージャーはいないし、車も自分で運転している。私が役者をやめても迷惑を被る人がいないから、自由に考えているのよね。人が生きるのに必要な方丈(1丈=約3m四方の部屋)があって、そこから椿が落ちたり桜が咲いたりするのが見られる庭も作ってあって、それでもう十分。――そういえば、お宅拝見が趣味だそうですね。この家も…。お宅というより物件が好きなの。ここのインテリアは全部寄せ集めで、テーブルは平幹二朗さんからのもらい物。粗大ごみから拾ってきたものを、オイルステインを塗って使っていたりもするんだから。――オイルステインなんて言葉をここで聞くとは思いませんでした。自分のことはね、自分でやるのよぉ~。とくに役者はそうじゃないと。だって、普段から付き人がついて運転手が現場まで送ってくれて、ヘアメイクやスタイリストが付いているのが当たり前って…それで本当に生きた人間を演じられるの?って、私は思うのよ。◇きき・きりん文学座を経て、ドラマ『寺内貫太郎一家』で演じた老婆役が話題に。’86年のNHK連続テレビ小説『はね駒』でヒロインの母を演じ、芸術選奨文部大臣賞。以降、数々のドラマや映画で高い評価を受ける。映画『駆込み女と駆出し男』『海街diary』など、出演作の公開が相次ぐ。※『anan』2015年6月10日号より。写真・中島慶子取材、文・望月リサ
2015年06月08日俳優の早乙女太一が5月9日(土)、都内で行われた出演作「ゲキ×シネ『蒼の乱』」の初日舞台挨拶に登壇。本作で実弟の早乙女友貴と共演し「気持ちは複雑ですね。こいつには負けられないけど、頑張ってほしい気持ちもあって」と胸中を明かした。国内屈指の人気を誇る「劇団☆新感線」の舞台を10数台のHDカメラでデジタル映像化し、映画館のスクリーンで上映する人気企画「ゲキ×シネ」シリーズの最新作。平安時代の架空の国を舞台に、将門の乱を新解釈したスペクタクルが展開する。この日は同劇団3度目の出演で、座長を務めた天海祐希、共演する新感線初参加の松山ケンイチ、ベテラン俳優の平幹二朗が駆けつけた。一度は挫折した革命の志を取り戻す主人公・蒼真を演じる天海さんは、「座長という大役は恐れ多くて、押しつぶされそうになった」と告白。それでも「ここにいる皆さんをはじめ、キャスト、スタッフの皆さんと一緒だと思うと、気持ちも和らいだ」と言い、「私にとって、人生の宝物がひとつ増えた。私が感じた清々しさが、皆さんにも伝われば」と熱っぽくアピールした。一方、松山さんは蒼真と運命的に出会い、夫となる将門小次郎を演じ「みんな一丸となって、フルマラソンを完走した感覚」とふり返る。以前から新感線の大ファンで、「あがり症なので、ゲネプロではずっと足が震えていた。いろんなところから汁が出ていましたよ…」と当時の緊張ぶりを明かしていた。早乙女さんは都を騒がす大盗賊・帳の夜叉丸役で新境地。コミカルな役どころに加えて、実弟の友貴さんとの殺陣シーンを披露しており「ミスはなかったですね。あっ、弟には失敗がありましたけど」とライバル心を燃やした。また、天海さんが「上演中、女性陣が太一くん派、友貴くん派に分かれていた」と明かすと、照れ笑いを浮かべていた。舞台に立つ演者の表情や息づかいに加えて、新感線の魅力である豪華絢爛なセットや衣装を間近に見られるのも、『ゲキ×シネ』ならでは。御年80歳の平さんは、「芝居は1回限りで消えてしまう宿命。ですがゲキ×シネなら、芝居の緊張と映画の熱意が掛け合わされる。(インドの)ボリウッド映画にも負けません!」とその魅力を熱弁していた。(text:cinemacafe.net)
2015年05月09日NHK朝ドラ「マッサン」にもゲスト出演を果たした女優・天海祐希を主演に迎え、「劇団☆新感線」の舞台を映画館で味う“ゲキ×シネ”最新作『蒼の乱』。5月9日(土)より劇場公開されることが決定し、臨場感と緊張感あふれる予告編映像が解禁となった。国を追われ孤独に生きながらも、優しく強い海のような女、蒼真(天海祐希)。不器用ながらも真っ直ぐに生きる、風のような男、将門小次郎(松山ケンイチ)。 二人は出会い、やがて結ばれるが、迫り来る戦火が二人の運命を大きく揺り動かしていく――。1980年の旗揚げ以来、演劇界に新風を巻き起こしながら今年35周年を迎える「劇団☆新感線」。その舞台が映画館の大スクリーンで味わうことができる演劇&映像の新感覚エンターテイメントが、ゲキ×シネだ。このほど、その原点ともいうべき市川染五郎、天海さん出演の『阿修羅城の瞳2003』が4月11日(土)より上映され、続いて本作が連続上映される。今回、解禁される予告編は、天海さん演じる“蒼真”の「小次郎――。私は生きる。お前が愛したこの草の海で」という熱の込もった台詞から始まる。壮大なスケールを感じさせる音楽と共に次々と映し出されるのは、本作の名場面。“将門小次郎”をまっすぐ朴訥な魅力で演じた松山ケンイチ、さらに“帳の夜叉丸”で切れのある殺陣で魅了した早乙女太一も登場。そして、本作の鍵を握る“謎の王”を演じた平幹二朗が圧倒的な貫録で魅せていく。手を取り合う蒼真と小次郎。だが、愛し合う二人は国を揺るがす戦乱に巻き込まれていく。「私はただ、蒼き草原とそこに生きる民を守りたい。それらを愛した男の心を守りたい」と剣を取る、天海さん演じる蒼真。そんな蒼真が向かえる悲しき運命とは…。映画館ならではの臨場感で圧倒する、ゲキ×シネ最新作にして最高傑作と呼ばれる『蒼の乱』。天海さん、そして松山さんらの熱演を体感してみて。『蒼の乱』は5月9日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月27日幅広い世代から熱狂的人気を獲得している日本のロックバンド「BUMP OF CHICKEN」の初のドキュメンタリー映画が2週間限定で公開することが決定。さらに『永遠の0』『寄生獣』の山崎貴監督が手掛けたツアーオープニングアニメーション完全版である短編映画『WILLPOLIS』も同時上映することが分かった。今年4月から7月にかけて行ったライブツアー“WILLPOLIS 2014”を映像化した本作。2014年3月に発売した7枚目のアルバム「RAY」の発表直後に行われたツアーは、全20公演でおよそ25万人を動員。最終日にはバンド初となる東京ドーム単独公演を行い、山崎貴や蜷川実花、チームラボ、AR三兄弟など各ジャンルのトップクリエイターたちが演出チームとしてそれぞれ参加したことでも注目を浴びていた。今回発表されたのは、2015年2月に発売を予定している本ツアーのBlu-ray&DVDのリリースに先駆け、新たに編集された劇場用ドキュメンタリー映画。ツアーを追ったドキュメンタリーと、ツアーオープニングアニメーション映像の2部構成になっている。ドキュメンタリーパートを担当したのは、彼らのMVを数多く手掛けてきた番場秀一。そしてツアーオープニングアニメーション映像を山崎監督が担当する。3DCGアニメーションの短編映画『WILLPOLIS』は、架空の街“WILLPOLIS”を探す一人の少年の壮大な旅を描いた冒険物語。声優には、松坂桃李、杏、水田わさび、山寺宏一、平幹二朗ら豪華俳優陣を起用している。『WILLPOLIS』を手がけた山崎監督は「『BUMP OF CHICKEN』とのコラボレーションはいつも禅問答みたいなんです。たとえばこの短編映画を制作する発端になったミーティングでは、ツアータイトルとして思いついた“WILLPOLIS”とはどういう街なのか、そしてどういう人たちが住んでいるのか、なんてことはあまり具体的には話してくれなかった。でも彼らの心のうちで表現したいことは分かるように話してくれる。それがすごく面白いですね。4 人の思い描いていることを具現化するのが、僕の仕事なんです」とコメント。声優を務める松坂さんは「『BUMP OF CHICKEN』のみなさんの中で3年前から始まった“WILLPOLIS”という概念を表現する作品に自分が出られた喜びを、いま強く感じています。監督から絵コンテをいただいたときから、自分が寝る前に想像するような、ワクワクする物語になるだろうなと感じていて。自分の中で勝手にキャラクターの仮設定を作ったりして、現場に臨みました」と語った。役柄については「主人公の“モーリ”を演じるにあたっては、パフォーマンスキャプチャ用のスーツとヘッドカメラを着けたのですが、初めての経験でとても面白かったです。ですがメンバーみなさんが同じスタジオにいて観ていたので、最初はすごく緊張しました(笑)。完成した短編映画『WILLPOLIS』を観ると、確かに自分が演じたキャラクターなんだけれど、自分とは別の存在としてちゃんと命が宿っているように見えて、すごく不思議でもあり、感動もしました」と仕上がりに満足の様子だ。豪華キャスト&スタッフが手がける本作に「BUMP OF CHICKEN」のメンバーは、「2014年、僕たちはライブツアーをしました。全国各地で最高のお客さんたちに迎えて頂き、最高のツアーになりました。その模様を番場監督がドキュメンタリーにしてくれました。山崎監督がつくったライブのオープニングムービーの完全版も上映します。みなさんに見て欲しいです」とコメントを寄せている。『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』は12月5日(金)より2週間限定上映。 LIVE DVD&Blu-ray『BUMP OF CHICKEN「WILLPOLIS 2014」』は2015年2月4日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2014年10月22日漫画原作のドラマが今もなお増加傾向にある中…昨今では、人気ドラマの“復活モノ”も非常に多く放送されていますよね!制作サイドが安定した視聴率獲得を目指すのはもちろんのこと、やはり視聴者が面白いと思うものにはある程度“定番”な流れがあると言えるのかも!?そこで今日は、2014年1月クールに復活を遂げた2つの医療ドラマをご紹介。偶然にも、両作品とも“パート4”と言うことで、その対決の行方が気になります。■火10に復活!「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」――名コンビが挑むのは、海辺の難事件あのバチスタコンビがついに復活!シリーズ第4弾放送からの映画化がすでに決定しているということで、まさに2014年注目の一作と言えるでしょう。今回のテーマは、命が終わる時…現代に必要不可欠と言われている“終末期医療”の問題です。医療の正義or罪を、ある医師の失踪を軸に丁寧に描いているのがとっても印象的。海辺にある地方病院・碧翠院で起こる不可解な事件に、“ぐっちー”こと田口(伊藤淳史)&白鳥(仲村トオル)の凸凹コンビが挑んでいきます。これまでにもこの2人は、ドラマ版「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「アリアドネの弾丸」と3シリーズに渡り数々の難事件を解決に導いてきました。冷静沈着、人のことを疑って止まない白鳥VS温厚で感情重視・人の気持ちを何よりも優先するぐっちーという対立構造が段々と歩み寄り…。最新作では初めて弱気な表情を見せる白鳥に対し、「図々しいのはいつものこと!あなたが解決しなくて、誰が解決するんですか」とぐっちー自ら喝を入れるシーンも(全シリーズ鑑賞の身としては、ほろり)。映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』には、これまでのキャストが続々登場するということで、集大成としてどう完結するのか!非常に楽しみです。■木10と言えば「医龍4~Team Medical Dragon~」――今回のテーマは“世界か?日本か?”およそ3年ぶり! 待望の新シリーズ「医龍4」がオリジナルストーリーで現在フジテレビ系・毎週木曜夜10時枠にて放送されています。「バチスタ」が人気小説なのに対し、こちらは人気漫画が原作。これまでの3作品と比較し、チームドラゴンのメンバー個々の人柄が大きくクローズアップされていることが分かります。阿部サダヲさん、相変わらず素敵な味を出してくれてますね(笑)。今期のテーマは“世界か?日本か?”という意味深なもの。初回やラストが毎回、海外で活動する朝田(坂口憲二)の姿に繋がるだけあって、日本の医療発展とそれに伴う途上国への技術支援が物語の大きな鍵を握っていることになりそうです。新キャラクターである高橋克典さん演じる岡村が、第1話でインドを訪問していたことからも、所々にインドの言語が散りばめられ、第4シリーズの結末がいったいどうなるのか…ハラハラさせられる展開が畳み掛けるように起こっている点にも要チェックです。また、これはやや余談となりますが…今回大きく対峙しているL&P病院・野口(岸部一徳)と桜井医院長(平幹二朗)の過去も後半にかけて物語に大きな影響を及ぼすことでしょう。それぞれの若かりし日の回想シーンを、なんと実際の息子さん同士(おふたりとも役者さんなんですね!)が演じるそうなので、見逃せないポイントの一つとして頭の隅に置いておいてみてください。■平均視聴率はほぼ“並走”!――決定的な違いは、医療現場の描き方にアリ…!?第6話までの放送を終え、平均視聴率は「バチスタ」が11.9%、「医龍」が12.0%とほぼ横ばいの結果に(ココまで並ぶのも珍しいくらい)!10%を切るドラマも多い中、いずれも注目度の高い作品と入っても過言ではないでしょう。では、両作品にどのような違いがあるのか?同じ“医療”ジャンルと言えども、伝えたい内容・表現の方法に大きく違いがあるように思われます。まず、「バチスタ」では殺人事件と医療現場が複雑に絡み合うことで、現代の病院が抱える非常にグレーな部分を“人間”に着目して描いていくのに対し、「医龍」ではとにかくその発展的“技術”をフューチャーして物語を展開していきます。実際に先日、“STAP細胞”が発見された直前にも、同じような内容がドラマ内で取り扱われていたため、ある意味これまで「超人的過ぎる」と思われていた医療技術のリアルな進歩を体感するきっかけにもなりました。ドクター個々人の人柄も強く描かれていきますが、あくまで毎話解決の糸口となるのはその医療“技術”である点が後者最大の特徴とも言えるのではないでしょうか。なかなか病院へ足を運びにくいという人が多い中、現場のリアルな声に耳を傾けるチャンスと言えるかもしれませんね。終末期医療という“心”の側面の課題、はたまた途上国への医療支援ビジネスの今…あなたはどちらの作品に興味がありますか?「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」は毎週火曜22:00~フジテレビ系にて放送中。「医龍4~Team Medical Dragon~」は毎週木曜22:00~フジテレビ系にて放送中。(text:Yuki Watanabe)
2014年02月18日劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』の製作発表が1月30日、都内で行われ、天海祐希、松山ケンイチ、早乙女太一、高田聖子、平幹二朗らキャスト陣と、演出のいのうえひでのり、脚本の中島かずきが顔を揃えた。劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』チケット情報作品は平将門伝説をモチーフにした中島かずきの書下ろし。日本の平安時代をイメージした架空の国を舞台に、渡来衆を束ねる女の長・蒼真(そうま)と坂東の若武者・将門小次郎が運命的な出会いを果たし、新たな国作りへと踏み出していく姿を描く。演出のいのうえは「ここ数年のいのうえ歌舞伎はヘビーな内容のものが多かったが、今回は原点に帰って、さわやかで少し軽めの舞台になると思う。主演に天海さんを迎えられたことも大きい。天海さんは現実離れした役が光る(笑)、スケール感のある女優。国盗りをテーマにスケールの大きな舞台になれば」と話す。天海は女長・蒼真を演じる。劇団☆新感線の舞台は4年ぶり3度目。「また新感線に出させていただけるということで本当にうれしく思っています。“人間離れ”した部分があるとするならば、思う存分舞台で発揮したい。今回は恋もあるというので楽しみ」と笑顔。その相手役が松山で、夫となる若武者・将門小次郎を演じる。新感線の舞台は今回が初参加。「先日本読みをしまして、初めて本読みで大笑いしました。そのぐらい楽しい舞台。早くみなさんにお届けしたい」。天海との共演については「“人間離れ”した(笑)天海さんの夫になるには、僕も“人間離れ”しなければいけない。バランスを意識していかなければ。今はまだまだですが、どう天海さんと夫婦になれるか稽古でつめていきたい」と意気込んだ。早乙女は謎の大盗賊・帳の夜叉丸を演じる。新感線へは3度目の出演だが、今回は実弟早乙女友貴が初参加。兄弟で華麗な殺陣シーンも披露する。「僕が新感線へ初参加したのも同じ17歳だった。並ばれてしまったのは悔しくもありうれしくもあります」と話していた。公演は3月27日(木)から4月26日(土)まで東京・東急シアターオーブ、5月8日(木)から27日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。東京公演のチケット一般発売は明日、2月1日(土)午前10時より。
2014年01月31日劇団☆新感線のレパートリーの中でも真骨頂ともいえる、スケール感とドラマ性豊かな“いのうえ歌舞伎”。その最新作「蒼の乱」が今春、東京・シアターオーブで幕を開ける。主演の天海祐希を筆頭に、松山ケンイチ、早乙女太一、平幹二朗ら、新感線だからこそ為しえた豪華キャストが集結!天海演じる渡来衆の長・蒼真の夫となる将門小次郎役の松山ケンイチに、現在の胸の内を聞いた。映像で活躍してきた松山は昨年、俳優生活12年目にして初の舞台「遠い夏のゴッホ」を経験。2本目の舞台に、「ぜひやってみたかった」という新感線の作品を選んだ。劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎『蒼の乱』チケット情報「一番最初に自分でチケット買って観た舞台が、新感線の「レッツゴー忍法帖」(2004年)。田舎の人間だからあんなの見たことなかったし、「すごいな、新感線!」って。「遠い夏~」を演出した西田シャトナーさんが昔やっていた劇団・惑星ピスタチオもそうなんですけど、カッコよくて少年心をくすぐるような、ああいう世界観が好きなんです」ちなみに初舞台「遠い夏のゴッホ」で松山が演じたのはゴッホというセミの役。28歳という実年齢にしては、若くから重厚でダークな役を多く演じてきた松山が生の舞台で見せる無邪気な少年っぽさが新鮮だった。「今回もパーっとしていて気持ちのいい男だと思います。カッコいいし、ほんとに演じがいのある役。しかも平安時代っていう、自分にとってはなじみのある時代を舞台にしているし」大河ドラマ「平清盛」で演じた清盛に続き、平氏の将門を演じる。女ながらに渡来衆を率いる蒼真と運命的な出会いを果たし結婚。蝦夷の王・常世王(平)に乞われ、新しい国づくりを目指して朝廷と戦う真っ直ぐな男だ。「天海さんとは映画で共演したことはあるのですが、男らしい感じというのか、他の女優さんにはない強い存在感を感じました。だから同じ舞台に立つとなると……いやぁこれどうしようかなと思っているところです(笑)。今のままだと確実に負けるでしょうから、なんとか本番までに打開策を見つけたい。でも恋愛のシーンもあるので……頑張ります。舞台をやってみて、舞台と映像の俳優さんはやっぱり違うなと思いました。前回同様できるだけ頼って、皆さんに助けていただけたらなと思います」初舞台のゲネプロでは「緊張で足が震えた」という松山。観客からのアンケートにも毎日目を通し、「ここでこんなことを感じてくれたんだとか、参考になりました」と、謙虚な面持ちで話す。早熟の俳優・松山ケンイチのハツラツと初々しい姿は、舞台でしか観られないかもしれない。公演は3月27日(木)から4月26日(土)まで東京・東急シアターオーブにて。チケットの一般発売は2月1日(土)午前10時より。チケットぴあでは第2次インターネット先行抽選「プレリザーブ」を1月15日(水)午前11時まで受付。取材・文:武田吏都
2014年01月14日「V6」の岡田准一が主演する感動巨編『永遠の0』の完成披露試写会が2日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで行われ、岡田をはじめ、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、山崎貴監督が舞台あいさつに立った。岡田は「命を削りながら、大切に撮影した作品。たくさんの愛が詰まっている」と胸を張り、駆けつけたファン5000人に作品をアピールしていた。その他の画像原作は現在までに累計発行部数400万部を突破している百田尚樹氏の同名小説。特攻により戦死した天才パイロット・宮部久蔵(岡田)の60年間封印された真実が、現代を生きる孫の健太郎(三浦春馬)によってひも解かれる。岡田が演じるのは天才零戦パイロットでありながら、“海軍一の臆病者”と呼ばれた謎多き男という役どころで「当時を生きた方々に認めていただきたいという気持ちもあり、しんどい役ではありました」と振り返り、「壮大な愛を受け継いでいく物語。皆さんにとっても大事な作品になれば」と語りかけた。片や、現代を生きる青年を好演した三浦は「すごく刺激を受けた」と、橋爪功、平幹二朗、今年5月に亡くなった夏八木勲らベテラン勢との共演に感激しきり。4年前に他界した祖父は、戦時中に多くの仲間を失ったと明かし「自分のルーツに触れる機会にもなった」としみじみ。久蔵の妻・松乃を演じる井上は「戦争ものを敬遠される方もいると思うが、誰かを大切に思う気持ちは、時代を超えて共感できる。ぜひ女性にも観ていただければ」と話した。人気コミック「寄生獣」の映画化でも話題を集める山崎監督は、「悔しいほどに感動して泣いてしまった。ぜひ映画化という形で“対抗”したかった」と原作との出会いを述懐。2012年夏、猛暑の中で撮影に臨んだスタッフ、キャストの労をねぎらっていた。『永遠の0』12月21日(土)、全国東宝系ロードショー
2013年12月03日舞台『唐版 滝の白糸』が10月8日、東京・シアターコクーンで開幕。開幕にあたり、出演者の大空祐飛、窪田正孝、平幹二朗からメッセージが寄せられた。舞台『唐版 滝の白糸』チケット情報片心中の生き残り、水芸人のお甲。彼女の心中相手の弟・少年アリダ。ふたりはゴーストタウンと化した長屋で出会い、ふたつの孤独な魂を通わせ合う。抒情あふれる唐十郎の傑作戯曲を蜷川幸雄が13年ぶり4度目の演出に挑む舞台だ。お甲を演じるのは大空祐飛。今回が宝塚歌劇退団後、初の舞台出演。「生命そのもののような激しい女・お甲。彼女が自身を昇華して魅せる『奇跡の芸』で劇世界を染め上げられるよう、私のエネルギーを全てこの舞台に解放したい」。少年アリダを演じるのは窪田正孝。「冒頭では何者でもなかったアリダがお甲さんたちと出会い変化、成長していく。僕自身、作品を通してどこまで変化できるか、精一杯頑張りたい」。そして、過去を追い求める謎の男・銀メガネを平幹二朗が演じる。「前衛作品と対峙する機会が少ない僕にとって、この舞台は大いなる挑戦の場。台詞を「てにをは」まで正確に頭と身体に叩き込み、戯曲の求めるスピードとリズムで、まるで今生まれた言葉のように舞台上に再現する。原点に戻って取り込むしかない」とそれぞれ、意気込みを話している。公演は10月29日(火)まで東京・シアターコクーン、11月12日(火)から11月16日(土)まで大阪・シアターBRAVA!にて。チケット発売中。
2013年10月09日ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。没後60年にも近づこうという今をもってなお、神格化された人気を持つカリスマ指揮者。彼はまた、第2次世界大戦後、ナチスへの協力を指摘され、さまざまな批判の矢面に立った人物でもあった。『テイキング サイド』チケット情報来年2月1日(金)から東京・天王洲 銀河劇場で開幕するストレート・プレイ『テイキングサイド』は、フルトヴェングラーの戦争責任をアメリカの将校が厳しく追及する濃密な会話劇である。平幹二朗のフルトヴェングラーと、筧利夫のアメリカ将校・アーノルドが演技の火花を散らし、演出を映画監督・行定勲が束ねる注目の舞台。このほど銀座にて、この舞台に関するユニークなトークイベントが行なわれたのでレポートする。出演者は、演出家・行定勲と、幻冬舎新書「カラヤンとフルトヴェングラー」の著者・中川右介。フルトヴェングラーという人物をどう捉えるか、ふたりの話が始まる。行定勲は言う。「女にもてて女好き。政治状況の読みは音痴、矛盾を抱えた性格」。続いて、中川「人間は単純に割り切れないが、その点、フルトヴェングラーは、矛盾のかたまり、と割り切れる稀有な人。怪物的な魅力。周囲は迷惑だったろう。フルトヴェングラーは亡命の選択肢もあったが、ドイツにとどまったからこそ、今、音源も豊富にある。外から見ればナチの宣伝塔でも、ユダヤ人の芸術家をたくさん助けもした。優先すべきなのは政治なのか、それとも芸術なのかは、むずかしいテーマ」。イベントでは、とある映像が紹介された。演奏後、フルトヴェングラーがナチスの宣伝相ゲッベルスと握手をしていることで有名な、1942年のベートーヴェン第九のラスト数分とカーテンコールの映像だった。ヒトラーの誕生日を祝うコンサートである。「他のスケジュールを入れて逃げようとしていたコンサートだが、外堀を埋められてしまう。いやいや演奏しているはずなのに、終わってみると、フルトヴェングラーが残した第九の演奏でも1、2を争う熱演」との中川の解説に、「相当なバカ。手を抜けばいいのに。純粋に音楽の天才なんでしょうね。全力を尽くしてしまう」と苦笑する行定。会場からも笑いが漏れる。舞台への抱負を語る行定が、イベントを締めくくった。「芝居のタイトル「テイキングサイド」は「立場の選択」というような意味。脚本家のロナルド・ハーウッドはユダヤ系。父母の体験からナチには反感があったが、そればかりではない。劇中に、筧利夫のアーノルド少佐とは別の、若いアメリカ人将校が登場する。彼は、フルトヴェングラーの音楽の洗礼を受けていて、芸術と政治、どちらの立場を選ぶべきかもがく。演劇ファンにも、フルトヴェングラーのファンにも、興味を持って観てもらえるはず」。公演は、2013年2月1日(金)から2月11日(月)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて。チケットは発売中。
2012年12月28日筧利夫と平幹二朗が初共演する舞台『テイキング サイド』の製作発表が11月26日に都内で行われ、主演の筧、平をはじめ、福田沙紀、小島聖、小林隆、鈴木亮平ら共演陣、演出の行定勲が会見に出席した。『テイキング サイド』公演情報名作『ドレッサー』などでも知られる劇作家ロナルド・ハーウッドの戯曲で、第2次大戦後、ナチス党員として裁判にかけられたドイツ音楽界の巨匠、フルトヴェングラーの悲劇を描いた作品。フルトヴェングラーを平が、彼を追い詰める米軍のアーノルド少佐を筧が演じる。筧は「すばらしい芸術家を徹底的に追及する、血も涙もない男を演じます。2時間強ぐらいのお芝居になりますが、わたくし1回も引っ込みません。こんなことは初めて。今から、どこで水を飲み、どこで鼻をかめばいいのか、そのことばかりが頭の中を駆け巡っております」と笑わせながら、共演陣を見渡し「福田さん、大好きです」「小島さん、タイプです」とラブコール。続けて、「わたくしの演劇人生において、平幹二朗さんと共演する時がくるとは思いもしませんでした。人間真面目に生きていれば、本当にいいことがあるものです」と力強く語った。一方、平は「ロナルド・ハーウッドという人は、人生の一瞬を鋭く切り取りながら、とてもウェルメイドな芝居に作るのがうまい人。今回の作品でも、取調べ官もよく描かれているし、自分の生き方を貫いたことを言葉少なに訴えるフルトヴェングラーもよく描かれている。題名どおり“テイキング サイド”、あなたはどっち側の味方をするか、鋭く問い詰められていく芝居で、お客様はまるで陪審員になった気持ちで、スリリングな展開を楽しみながら、深く考えさせられる」と作品を紹介しながら、「表現者としてのフルトヴェングラーの生き方をつきつめて演じていけたら」と意気込みを語った。また、映画のみならず近年は舞台演出にも意欲的な行定勲は「脚本がすばらしくて、これだけの名優が揃ったわけですから、面白くないわけがない。後は私の演出にかかっているわけですが。自由に楽しく演出させていただけたら」と抱負を語った。舞台は2月1日(金)から東京・天王洲 銀河劇場公演を皮切りに、愛知・名鉄ホール、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティほかで上演。いずれの公演もチケット発売中。
2012年11月27日伝説的な指揮者として、今も世界中にファンをもつ巨匠フルトヴェングラー。その彼が第二次世界大戦下、若きスターだったカラヤンよりヒトラーに寵愛されていた事実の意味とは――。来年2月、戦後の非ナチ化裁判で被告となったフルトヴェングラーと、彼を追及する米国軍少佐アーノルドの息詰まる攻防戦を描いた快作『テイキング サイド』が上演される。2001年には映画化もされているが、今回は劇作家ロナルド・ハーウッドによる原作をそのまま舞台化。演出は、映画監督であり近年は舞台演出にも意欲的な行定勲が務める。出演は、アーノルドに筧利夫、そしてフルトヴェングラーに平幹二朗というベストキャスティングが実現した。これが初共演となる筧と平に話しを訊いた。『テイキング サイド』チケット情報「男ふたりが主役というのは、以前に演じた同じハーウッドの『ドレッサー』もそうでした。座長とその付き人の愛憎が印象的でしたが、この作品のフルトヴェングラーとアーノルドは国も考え方も違う。ただ、形こそ違うけれど、お互いの存在が強烈に関係し合っているところは似ていますね」と平。筧も「実在の人物の物語だからといって、実際にあったことをただ再現するならドキュメンタリー映画でいいわけで。何が正しいか正しくないのか、正しいと思って見ていることが、違う人から見たら別のものに見えるんじゃないか。アーノルド少佐を通してそういった微妙なところをお客さんに伝えられたら、演劇でやる意味があるのかなと思います」と語る。プライドをもって仕事に取り組み、時に冷酷ともいえる非情さでフルトヴェングラーの私生活まで暴いてゆくアーノルド。対するフルトヴェングラーにも、彼が世話をしたピアニストの未亡人でユダヤ人のタマーラ(小島聖)という存在が現れる。独裁者のもと、音楽家たちが生き延びるために払った苦難の数々が、次第に明らかになってゆく。平は「実際のフルトヴェングラーもシャイで、内省的な面があったそうです。伝説の指揮者といってもさまざまな顔がある。そこにいるだけでいかに彼の人となりを出せるか、稽古では苦しんで作っていきたいですね」と話す。平との初共演にやや緊張気味の筧については、「舞台から飛び出してきそうな迫力がある。僕も頭から食われないようにしなければ」と笑顔。また演出の行定について筧に聞くと、「一緒に仕事が出来て光栄です。舞台は映画の“引き”で撮る“長回し”と同じなので、あとは役者が芝居で“ズームアップ”の効果を見せなくちゃいけない」と意気込みを語った。最高のスタッフとキャストが集結して魅せる本作。その本番を、楽しみに待ちたい。公演は2月1日(金)から11日(月・祝)まで東京・天王洲銀河劇場にて上演。その後、愛知、静岡、大阪、広島を巡演する。チケットは一部を除き発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年11月14日佐々木蔵之介、溝端淳平、平幹二朗が出演する舞台、 二兎社『こんばんは、父さん』の制作発表が9月4日行われ、出演の3人と作・演出の永井愛が会見に登場した。二兎社「こんばんは、父さん」チケット情報物語の登場人物は男性3人のみ。たたき上げで財をなしたが、今では全てを失い借金とりから追われる70代の「父」を平が、その父と長年音信不通だった40代の「息子」を佐々木が演じる。溝端は父と関わりを持つ20代の若者役だ。会見で佐々木は「平さんは大先輩で(山の)頂のような方。しかもぼくのお父さんという役。半分平さんの血がぼくの中に入っている、DNAを受け継いでいると考えると、どうしたらいいのかなと思いますが、遠慮なく胸に飛び込んで父の愛に包まれようと思ってます」と抱負を語った。溝端はさらに恐縮した様子で「雲の上のような大先輩の平さん、蔵之介さんと共演させていただけて、本当にぼくでいいのかと、そわそわ緊張しています。永井さんから愛のあるダメ出しをしてもらい、しっかり成長していきたい」と話し、意欲を見せた。平は台本を読んで「ぼくにはとても痛い作品でした」と語り、女優の佐久間良子と離婚後、息子で俳優の平岳大と離れていたことを思い出し「10年近く自分の息子に会えなかった時期があったので、(役の父の)痛みがよくわかります。会えなかった息子の立場も痛いほどわかるので、そのへんを頼りに役作りをしていこうと思っています」とコメントした。「3人の男性がひょんなことをキッカケに自分の人生を振り返る芝居を書きたいと思っていた」と話す永井。これまで多くの印象的な女性像を描いてきた永井にとって、男だけの3人芝居は初の試みとなる。また、この公演は永井が主宰する二兎社と公立劇場5館が共同で制作する。5館は作品づくりをサポートし、制作資金の確保を二兎社と共に計画する。共同制作する劇場は、埼玉・富士見市民文化会館キラリふじみ、愛知・パティオ池鯉鮒(知立市文化会館)、愛知・豊橋市民文化会館、岩手・盛岡市文化振興事業団(盛岡劇場)、福岡・北九州芸術劇場の5館。公演は10月13日(土)のキラリふじみを皮切りに、3か月にわたり全国15か所で巡演する。東京公演は10月26日(金)から11月7日(水)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。チケットは一部を除き発売中。
2012年09月06日