――クリエーションにおいて、ファッションとアートのバランスはどうお考えですか。非常に難しいと思うんですけど、僕の中では突き抜けたものに関してはどちらかと言うとアートな感覚がありますね。それをもうちょっとコントロールしたものがファッションという認識です。その靴を履いている対象をイメージできることがファッションかもしれないですね。――完成した靴には必ずご自身で足を入れて履かれるとか。「靴」と言っている以上、足を入れられるとか立っていられる、一歩進められるということは最低限欠かせないことだと思っています。靴として譲れないことを外しちゃうと中途半端になっちゃうので。ある種彫刻みたいな感覚でもあるんですけど、履けるということでアートとファッションの中間のいい塩梅になるのではと感じています。アートって直接体感するというよりは、飾ったり観賞する作品が多いじゃないですか。でも、靴って履けますよね。そういう意味で靴は直接体感できるアートであり、より作品と人を近づける新しい物質だと考えています。――今回、伊藤若冲の作品を西陣織で表現した靴をつくられたのはなぜですか。もともと伊藤若冲が好きだったということもあります。今回、京都近代美術館で開催される「日本ファッション:不連続の連続」という展示会に出展することになり、自分が温めてきたテーマの中で「伊藤若冲」が一番ハマるんじゃないかなと思いました。伊藤若冲は京都の錦市場が出身なので、彼が存在していたその当時、京都に既にあった素材を使いたいという理由で、西陣織で表現しました。想像なのですが、伊藤若冲がもの作りに対してのスタンスが自分に近いのではという思いもありました。日本画という古くからある技法なのに、超絶技法とまでも言われるような描きこむ手法を生み出しています。それは、その当時の「革新」だったと思うんです。彼の場合はその技法を2Dで表現し、僕の場合は靴をベースに3Dで表現するという感覚です。――日本のファッションにはどんな未来があると思いますか? ファッション全体は、面白くなるかというと、正直なかなか将来性が見出だせないと思います。コレクションなんてランウエイが始まってから、実際に商品が発売されるまでの間に飽きてしまうくらい情報に溢れています。販促という側面が重要視されていて、その時の面白さや感動や、実際に見に行きたいというワクワク感がなくなってきています。これをセーブすることはできないと思う。そういう意味で将来が明るいとは言えない。ただ、それ故に際立つところも絶対あって、本物だけが残る。きちんとしたロジックや、しっかりしたベースがあるものだけが残るんじゃないでしょうか。少数派かもしれませんが、僕自身はそんな中でも「やっぱりファッションって夢があるよね」という物を残したい。 もしかしたら、そんなに面白くない服でも売れている可能性はあって、そういう服にはまた違うところで満たされるというのもあると思う。役割分担じゃないですけど、そういうことはそういう人に任せておけばいいと思っているので。僕は、僕が僕である理由みたいなのが、生まれてきた以上欲しいんです。アイデンティティーみたいなものです。例えば、自分の先祖が作ったものが美術館に入っていたら自慢になるし、単純に嬉しかったりするじゃないですか。今後結婚して子供が出来たりして、自分にとって親しい人にとって自慢になるような正直なもの作りを残していきたいなと思っています。目に見える部分が変わるのではなく、見る人の気持ちや心が動く物作り。自分が美術館で感動して、そこからインスピレーションを受けてものを作るというような、プライスレスで時代を超えた、形の違うバトンタッチができるようなものを作りたいです。――最後の質問ですが、串野さんにとってファッションとはどういった存在でしょう? 飽くなき探求です。ファッションは気持ちと直結してますよね。明るい服を着ると気持ちも明るくなると思うし。ファッションはもともと楽しむもの。毎日、その日をどう楽しむかとか、好きな人とデートする時にこれを着たいと思えるとか、それがファッションの魅力だと思います。他の動物は服を着ないですし、まとうことは人間の特権だと思う。だから気持ちを豊かにしてくれる大切なものです。だからこそ、自分のクリエーションのレベルは、どこまでも高く持っていきたいですね。例えば、宇宙に持って行く初めての靴を作るとか(笑)。そこにはロマンがあると思う。想像して何か作るということは僕にとって「飽くなき探求」ですね。 1/3に戻る。
2014年04月13日――串野さんの作品からは、物語や時間の流れを感じます。作品を作る時どんなところから着想を得ているのですか。 シンプルなものだと思います。自分が目にした時に美しいと感じた第一衝動のようなものをどう組みあわせていくか。普段見慣れた奇麗なものを、ジャンルにとらわれず、どう組み合わせていくかです。異なるジャンルの要素を組み合わせていくことは僕が得意とするところなので。理由が無くても美しい物はたくさんあると思うんです。でも、人間は何かしら理由を付けたい生き物じゃないですか。「何で」って。それが哲学に至ったりするんですが。そこに僕は理屈じゃなくて「良いものは単純に良い」と感じてもいいんじゃないかと考えています。どれだけコンセプトに複雑な想いが込められているものでも、僕は最終的に、ビジュアルが美しくないと僕が作るものとして感動できない。美しさも極めると、理屈と関係なく飛び抜ける一線があると思う。なので作品を作る時はコンセプトが先の場合もありますが、そのコンセプトを飛び抜けるところまで美しさを極めることを考えています。――だからこそ、目指す美しさに到達するまで妥協はしないんですね。中途半端なのって、かっこ悪いと思うんですよ。目指しているとこが見えているのに、その過程を途中で止めるということが一番ナンセンスじゃないかなと。ただ、ファッショントレンドに対して、僕は真逆のことをやっていると自覚しています。服がファッションである以上、実用性や時代性に合っていて、その時々の人々に受け入れられるものを考えるのがデザイナーの目的という考え方もあります。でも、自分はそうではない作品作りをしています。 今のファッションサイクルは早過ぎて、良いものが出てもすぐ風化してしまう。この風潮はすごく残念です。シーズンというカテゴリーを設けるだけで一気に風化してしまうのなら、僕はシーズンとかを無くしてしまいたい。自分のスタンスとしてはシーズンを越えて残るものを作りたい。僕の一つの目標としては自分の靴は100年後とか200年後とかに見た人が高揚するような感じの物を作りたいと思っています。――京都に住んでいるメリットはありますか? すごくありますね。時間の流れ方も東京とは全く違うと思います。東京は常に新しい物が生まれて消えていく文化。なので、東京でしか生まれないファッションというのも絶対にあると思います。僕の場合は「時間を越える」作品を作るという感覚があるので、そういった意味では京都には時間を越えて残る歴史がある街です。街に残ってきた技術には、残る理由が絶対にあって、物が溢れている時代にもかかわらず受け継がれてきた技術は素晴らしいと思う。その時代を越えて残った技術をお借りしている感覚です。僕にとってもクリエーションの結果が良ければ嬉しいし、技術をお借りした人にも何かしらプラスになれば嬉しいです。 3/3に続く。
2014年04月12日こんにちは、恋愛心理カウンセラーの木田真也です。よく男は褒めて伸ばせ!って言われていますよね?あなたも耳にしたことはあるんじゃないでしょうか?でも男と言ってもね。生まれた環境も違えば、価値観、趣味嗜好、性格も違う。実際にA君にとっては、嬉しいほめ言葉もB君には響かないってこともあるんです。あなたもなんとなくそう感じませんか?そう、実は人はタイプによってほめ方が違います。ここでは男性のタイプを大きく4つに分けています。それぞれ効果的なほめ方を習得し、実践することであなたへの好感度を上げることができ、それにより恋愛も成就しやすくなり、また彼氏にも大切にされます。では一つ一つタイプ別のほめ方をお教えしましょう。■1.リアクション上手、良くしゃべる彼このタイプには基本ほめ言葉であれば何でもOK!例えば「すごい!」「さすがだね、」「できるね~」といった、ニュートラルなセリフで大丈夫。なんでもOKです。そしてさらに好感度を上げるポイントを言うなら、2つ。1つは感嘆符のつくようなほめ方がベスト。「!」とか「?!」がつくようなほめ方がより効果的なんです。2つめは今までにされたことのないようなほめ方が効果的。「目に力があるね」「オーラがあるね」というようなその人があまり言われないほめ言葉は有効です。漠然としたものでもOKですよ。■2.笑顔が素敵、聞き上手の彼笑顔がとっても素敵で、聞き上手な癒し系の彼。そんな彼には、ほめ言葉+あなた自身の気持ちをプラスするのが有効。例えば、「○○くんって優しいよね、一緒いて癒される(ほっとする)」とか、「○○くんってしっかりしているよね、私も安心できるヨ」といった具合ですね。伝えるときはゆっくり話すとなお良いです。■3.俺についてこい、俺様系の彼いわゆる肉食系で俺様系。そんな彼にほめ言葉を連発すると警戒されます。彼をほめるコツは、「プロセスよりも結果をほめる」ということ。例えば、資格試験勉強をしているとき。頑張って勉強をしている様子をほめるより、結果をだしたときに褒めるほうがいいんですね。■4.あまり笑わない、自己表現下手な大人しい彼このタイプには2つのポイントがあります。1つ目は、具体的に褒めること。このタイプは曖昧なほめ言葉は信じません。だから具体的に、ハッキリほめる必要があります。「すごい!」「おもしろい!」といった漠然としたほめ言葉だと、「何が?」となります。なので、「○○というところがすごい!」「○○って面白かった」といったように具体的にほめるほうがいいんですね。2つ目は、その人のこだわりを褒めること。このタイプは何かしらの趣味を持っていたり、専門的なことを学んでいる傾向が強いんです。そしてその部分に気づき、ほめてあげることで彼は喜びを感じます。彼の話をよく聞いて、観察して彼のこだわりや自信をもっているポイントを見つけてみましょう。■明日から早速使ってみようさて、いかがだったでしょうか?タイプが変わればほめ方だって変る。ほめ方が変わればよりよい恋愛ができる。こんなふうに効果的なほめ方ができれば、彼からの好感度UPも間違いなし!とっても簡単なので、明日から早速大好きな彼氏や片思いの彼に使ってみてくださいね♪(木田真也/ハウコレ)
2014年03月16日こんにちは、恋愛心理カウンセラーの木田真也です。「素直に気持ちを伝えればきっと伝わるはず・・・。」そんな想いを胸に、告白しようとする女子の皆さんは多いでしょうね。でもちょっと待って!もし、もしですよ。「告白してフラれたときのこと」をちゃんと考えていますか?当たって砕けろじゃダメ。戦略的に考えましょう。実は告白してフラれたときのあなたの対応で、リベンジできるかどうかが変わってくるんです。もし、まだ大好きな彼に告白していないよ~というあなた。これを事前に読んで勉強しておくことで、万が一フラれてしまった場合でも、リベンジして付き合う可能性を上げることができるんです。ではその方法についてお話します。次の4ステップを頭に叩き込んでくださいね!■1.素直にストレートに告白するまず、相手の目をみてまっすぐ見ましょう。そして素直に自分の気持ちを伝えてください。まどろっこしい言い方は無用です。今あなたが思っている相手への気持ちを端的に伝えましょう。よくシュチエーションが大事とかいいますが、二人きりで、静かな場所であれば、基本どこでも構いません。こういった「基本中の基本」を大事にしてこそのテクニックです。■2.万が一ですけどフラれたOKをもらえたのならおめでとう!付き合い立ての「一番楽しい時」を楽しんでください。でも、残念ながらフラれてしまった場合。その時は素直に、「そうですか、、」としょんぼりしましょう。でもそのままではダメ。パッとすぐに明るい笑顔を見せましょう。そして「でも言えて良かったです!記念に握手してください」と言います。次はその言葉通り、両手を出して彼の片手を包み込むように握手します。(両手の方が女の子らしいです)そして「今日はありがとうございました」とお礼を言い、さわやかに去ってください。きっと彼は意表を突かれた感じ。また、「ちょっと悪かったかな」とプチ罪悪感を残します。そして握手した感覚が残り、あなたの告白が頭に残りやすくなります。■3.明るく接するその後、彼を見かけても避けたりしない。気まずい気持ちは我慢、我慢。何事もなかったように明るく接してください。例えば、目があったら笑顔で会釈する、笑顔で挨拶する、彼に話しかけられたら明るく対応するなど、あくまでさわやかに明るく、「告白してフラれた」という悲壮感なんて微塵も感じさせないような振る舞いをしてみましょう。とにかく彼とは明るく接するようにしてください。基本、男は前向きな人が好きです。フラれると普通は落ち込みますよね?それを明るく振る舞えるあなたを魅力的に感じます。彼もちょっと悪かったかな~なんて思ったりしますし、いい子だな~って思うでしょう。■4.外見の自分磨きをするその後、外見磨きを怠らないように。どんどんきれいになってきましょう。そして明るく接すること。そういった中で彼はあなたのことが気になりだすはずです。ちょっともったいなかったかな~なんて(笑)■おわりにこの4ステップが上手く行くと。だいたい彼のほうから告白してきます。本当ですよ。そうなったらしてやったり!ですね(笑)。もちろん、告白一発OKでいけるのが理想。でも、こういった保険を頭に置いておくだけで、告白の不安は軽減できるはずです。告白は戦略的に!頑張ってくださいね☆(木田真也/ハウコレ)
2014年03月12日こんにちは、恋愛心理カウンセラーの木田真也です。失恋をしたときって、誰でも気持ちが落ち込みますよね。楽しかった思い出が頭をよぎったり。自分に自信がなくなったり。まるで自分が孤独な人間のように感じたり。・・・・・・。考えれば考えるほど辛くなります。でも、いくら落ち込んだとしてもね。やらなければいけないことは待ってはくれない。勉強しなきゃいけなかったり、仕事やアルバイトに行かなきゃいけない。ずっと落ち込んでばかりもいられないと思います。そんな時に「少しでも自分の気持ちをコントロールして前向きにできたら」、良いと思いませんか?今回はそんな不安定な気持ちを少しでもコントロールしやすくする方法をご紹介します。■ポイント1.「姿勢を正す」人はネガティブなことを考えると、背筋が丸くなります。丸くなるとさらに気持ちが落ち込んでしまうものです。「だって落ち込んでるんだもん、背中だって丸くなるよ・・・」と思うかもしれませんが、実は逆もしかり。人は背筋を丸くすると、なんとなく気持ちが落ち込んでしまうんです。思考によって姿勢が変わるだけでなく、姿勢によって思考も変わる、ということですね。なので、落ち込んでいても、ここは敢えて姿勢を伸ばしましょう。すると不思議と気持ちは前向きになってきますよ。■ポイント2.「視線を上げる」実は、姿勢と同様、視線も気持ちに影響を与えます。人はネガティブなことを考えると、視線が下に落ちるもの。なので、敢えて視線を上に上げましょう。姿勢と同じように、気持ちが前向きになります。昔の名曲に「上を向いて歩こう」という歌詞がありますが、あれは理にかなったことなんですよね。■ポイント3.「よしっ!と息を一気に吐く」気持ちが落ち込んで来たら、「よしっ!」と自分を律するかのように力強い声をだし、同時に息を一気に吐いてください。それと同時にネガティブな気持ちが一気に体内から出ていくようなイメージをします。すると・・・あら不思議。一時的ですが、気持ちがぐっと楽になります。■ポイント4.「明るい未来を計画する」少し余裕があるときで構わないので、将来に向けて、明るい未来を計画してみてください。人は目標があると、人生を長い視点で見ることができます。長い視点で見ると、今この出来事を大げさに受け取ることはなく、客観的に、冷静に見ることができるようになります。なので、今の辛い出来事から「学ぶ」ことができるんですね。例えば、失恋で苦しいときは、『この経験が私を強くさせる』とか、『失恋で学んだことが未来に生きる』ということに気付き始めます。すると目の前の状況に対しても、を前向きに取り組んでいけるようになるんです。■おわりにさて、いかがだったでしょうか?もちろん、辛くてしょうがないときは、人に話を聞いてもらったり、ストレス発散は大切です。これらの方法は一時的に自分を前向きにさせる方法。やはり辛い失恋は時間と、新しい恋が一番のお薬になります。無理せず上手く活用してくださいね。(木田真也/ハウコレ)
2014年03月10日12月に東京で開催される「MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE」にR&Bシンガー・松下優也の出演が決定した。MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVEのチケット情報本公演は、幻のライブとなった「THIS IS IT」にバックダンサーとして抜擢されたケント・モリ、マイケル・ジャクソン自身から絶大な信頼を得ていた振付師のトラヴィス・ペインらが出演。さらにグループとしての来日パフォーマンスは1973年のジャクソン5日本ツアー以来、実に38年ぶりとなるジャクソンズが出演する予定で、大きな話題となっている。このビッグイベントへの出演が新たなに決定した、R&Bシンガー・松下優也は、自他ともに認めるマイケル・ジャクソンの大ファン。「大好きなマイケルのオフィシャル・トリビュートライブに出演が決まって本当に嬉しいです。自分がどの曲を歌うことになるのか、今からとても楽しみです」と公演に向けての意気込みを語る。「MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE」は、12月13日(火)・14日(水)に東京都・国立代々木競技場 第一体育館にて開催。チケットは発売中。また松下優也は、クリスマスイブに地元・大阪でスペシャルライブ「Live 2011 〜Christmas Live @ Hometown〜」を開催。チケットの一般発売は、11月19日(土)10:00より開始となる。
2011年11月18日弱冠二十歳にして、すでに6枚のシングルとアルバム1枚をリリースし、もはや“新進”という言葉が似つかわしくない活躍を見せる松下優也。彼が、ミュージシャン・松下優也役…つまり自分自身を演じ、話題を呼んだ携帯ドラマ『ヒカリ、その先へ』の完結編が劇場公開される。写真の学校に通うも夢を見失いかけた少女と、成功を掴みつつも葛藤や孤独を抱えるひとりのミュージシャン。2人の交流を描いたこの青春ストーリーを松下さん自身はどのように受け止めたのか?二十歳の素顔に迫る――。フィクション作品で“本人役”を演じる難しさまず、ドキュメンタリーではなくフィクション作品で自分自身を演じるということについて。想像するだに難しそうな役柄にどのような気持ちで臨んだのか?「とにかく、自分のことを客観的に見るように頑張りました。例えばこれが実在しない普通の物語の登場人物なら、もちろんそれはそれで難しいですが、自分で作りこめる部分がある。でも、松下優也を演じるとなると話が違う。周りの人間で松下優也を知っている人間もいるわけで、演じながらもし自分で『足りない』とか『こうじゃない』っていうのを僕が感じていたら、それは観ている人も気づいてしまうと思うんです。だからこそ、自分を客観視しようとするんですが、これが難しかったですねぇ…。レコーディングやリハーサルのシーンは、すごくリアリティがあっていつもどおり、自分が経験したとおりに、という感じでやりやすかったんですが、女の子(=きい/倉科カナ)と出くわして喋るシーンとかは…」。普段、プライベートで女の子とバッタリ出会って喋ったりした経験を活かして…?「いや、普段そういうことないんで(笑)!仕事上なら大丈夫なんですけど、女性の方と喋るのってあまり得意じゃなくて…。恥ずかしいんですよ、元々、すごい人見知りだし。特に自分と同じ年代の女の子と喋るのは余計緊張してしまうんですね…。だからそこはすごく難しかったですが、もしかしたらそういう照れが、いい意味でリアルな映像に仕上がっているかもしれません(笑)」。早くも意外な“弱点(?)”を見せてくれた松下さん。本作以前にも、舞台や映画に出演した経験はあるが、繋がっているようで別物のようにも思えるミュージシャンとしての活動と俳優としての活動。松下さんはどのように捉えているのだろうか?「やっぱり、自分にとって音楽というのは何より特別なもので、音楽があるからこそ、いろんな出会いがあって、こういうこと(=俳優)をやらせてもらえてるんだな、と思う。その中で芝居ってすごく奥深いです。常に、自分の新しい表現を見つけていきたいと思っていますが、その中ですごく楽しんでお芝居をやらせてもらってます」。劇中、ヒロインのきいは写真を、松下さんは音楽を人生の拠りどころとし、もがきつつも自分の道を進もうとするが、現実には「やりたいことが分からない」、「進むべき道が見つからない」という若者も多い。松下さん自身、音楽でプロの道に進むと決めたのは、中学の卒業時だったという。15歳の若者が、なぜそこまでの決断をし、前に進むことができたのか?「運が良かった…なぜなら僕は音楽と出会えたから。そうとしか言えないと思う。音楽というものを見つけたとき『あ、これや』って思えたんです。うまく説明できないけど、これなら自分は前に行けるって。だから、中学を卒業するときも、自分の中でほかに選択肢はなかった。うちのオカンにまで言われましたから。『あんた、音楽やらんかったらもうあかんで』って(笑)。考えてなかったからこそ、『なれない』なんて思わなかったんだと思う。十代の根拠のない自信なんでしょうね。いまになって、よくそんな風にできたもんだなって思いますよ(苦笑)。不安も恐怖も“知らなかった”んでしょうね」。「20代はまだ大人と子供の間。30代になってようやく大人になれるのかな」そして念願のプロデビュー。だが、もちろんコトは周囲にそう見えるほど簡単ではない。「いまだに悩んで、壁にぶつかって…しょっちゅうです」とボヤキつつ、松下さんはカラリと笑う。「悩みがあるから上に行けると思ってる。毎回『まだまだや』って気づかされて、だからもっと成長できて…の繰り返し。ストレスの発散?映画観たり音楽聴いたり…でも最後は『やるしかないんだ!』って気持ちになるんですよ」。「20代ってまだ大人と子供の間。周りを見ながら30代になってようやく大人になれるのかもとか思ってます」と松下さん。ではいま、一番かなえたい夢は?「大きなところでライヴがやりたいですね。東京なら武道館。大阪なら大阪城ホールかな。自分でレコーディングしてるときは、自分の音楽が伝わるのかどうか分からない部分があって…。それがお客さんの前でやることで、お客さんにパワーもらって、アドレナリン出まくって、伝えられるもの、伝わってくるものがあるんです。そのゾクッと来る感じをひとりでも多くの人に体感してほしいんです」。すっかり“音楽野郎”の顔になった松下さんだが、少し遡って質問。女の子と話をするのが苦手って本当?ラブソングを書く機会もあるだろうに…。「いや、本当にシャイなんです…(笑)。ラブソングは…想像してみたり、自分の思いを反映させたり。というか、人見知りなのとラブソングを作るのは別のことですから(笑)!」劇中のきいとの出会いの瞬間にぜひ、注目して楽しんでほしい!特集:年下のカレ■関連作品:ヒカリ、その先へ 2010年10月23日より新宿バルト9ほか限定公開© 2010 Sony Music Entertainment (Japan) inc./ Epic Records Japan Inc.
2010年10月20日