真夏のニューヨークに、全てを一瞬で凍らせる<史上最強ゴースト>が現れる最新作『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』。この度、新旧バスターズが勢揃い、氷漬けになったニューヨークを背景に最強ゴースト“ガラッカ”が立ちはだかる緊迫の日本版ポスターが解禁。さらに撮影の舞台裏をとらえた貴重なメイキング写真も到着した。解禁となった日本版ポスターでは、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』ではゴーストに憑依されて災難続きだったゲイリー(ポール・ラッド)を中心に、新旧ゴーストバスターズが大集結。右側には初代バスターズのイゴン・スペングラー博士の遺志を継いだスペングラー家のフィービー(マッケナ・グレイス)、トレヴァー(フィン・ウルフハード)、キャリー(キャリー・クーン)の新生バスターズが並んでいる。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』メイキング左側には初代バスターズのピーター(ビル・マーレイ)、レイ(ダン・エイクロイド)、ウィンストン(アーニー・ハドソン)が並び、ゴーストバスターズ史上最大のピンチを前に各々が決死の表情を見せる。ゲイリーやフィービーら一部のメンバーは鮮やかなレッドカラーが印象的な防寒ジャケットを着用しており、彼らの新衣装にも注目だ。バスターズの下には第二の氷河期のごとく凍結したニューヨークを背景に、バスターズの専用車両「ECTO-1(エクトワン)」が不気味に立ちはだかる巨大なゴーストに向かって走っていく様子が捉えられている。シリーズ史上最強とされる大きな角と鋭い指が特徴的なこのゴーストだが、今回、名前が<ガラッカ>であることが新たに判明。全てを一瞬で凍らせるパワーを持つガラッカに対してバスターズはどのように対抗するのか。そして、バスターズとガラッカが縦に並んだ構図の左右には「全世界、氷結。」「バスターズ集結。」と本作を象徴するコピーが添えられた。また、新たに撮影の舞台裏を収めたメイキング写真が到着。ゴーストバスターズのユニフォームを着用して笑顔でポーズを決めるスペングラー一家や、ゴーストトラップを前に談笑するフィービー役のマッケナ・グレイス、ポッドキャスト役のローガン・キム、ギル・キーナン監督の姿を捉えたカットなど、チームワークの良さを伺える貴重なメイキング写真となっている。『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』メイキング『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は3月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 2024年3月29日より全国にて公開
2024年02月26日第76回カンヌ国際映画祭で<最高賞>パルムドール、第81回ゴールデン・グローブ賞では並み居る競合を抑え脚本賞と非英語作品賞の2部門を受賞。来たる第96回アカデミー賞では作品賞ほか5部門でノミネートされている『落下の解剖学』。女性監督として史上3人目のパルムドールを獲得し、アカデミー賞では監督賞と脚本賞にもノミネートされているジュスティーヌ・トリエ監督が、これからの映画界の女性と未来について語った。はじめは事故と思われた、雪山の山荘での転落死。次第にベストセラー作家である被害者の妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ“真実”が現れる――。第96回アカデミー賞作品賞には、本作『落下の解剖学』(ジュスティーヌ・トリエ監督)、『パスト ライブス/再会』(セリーヌ・ソン監督)、『バービー』(グレタ・ガーウィグ監督)の女性監督による3作品がノミネートされ、新しい時代の始まりを感じさせた2024年。2023年カンヌ国際映画祭でも、『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン、『TITANE/チタン』ジュリア・デュクルノーに続き、史上3人目のパルムドール受賞の女性監督となり注目を集めたのがジュスティーヌ・トリエ監督だ。受賞に際して「予想もしていなかったけど、受賞には多くの意味があります。賞を取るために映画を作るわけじゃない。でもこれは素晴らしい贈り物。受賞したことにより、多くの人にこの映画を観てもらえるから、ザンドラ(・ヒュラー)やチームにとっても喜ばしいこと」と謝辞を述べつつも、同時に「私が“3人目の女性”だという事実に驚いています。受賞した女性が3人しかいないなんて。今回私が受賞したことで、将来への励みになると思う」と、次に続く世代にも思いを馳せる。「根底から変化が始まっています。映画業界でも、より多くの女性が注目を浴びるようになっています。私が駆け出しの頃は『女性のロールモデルは誰か?』と聞かれても、お手本になる女性が少なかったから、答えられなかった」と言い、「今回の受賞という贈り物に喜びと驚きを隠しきれない。思ってもいなかったから、びっくりして呆然としています」と喜びと驚きを表現した。さらに世界で類を見ないほど、多くの文化的支援を受けているフランス映画だが、現在その“文化的例外(文化を他の商業商品とは異なる扱いをする概念)”の制度自体が、危機に瀕していることについて苦言を呈す。才能あふれるトリエ監督でも、自身が作品を撮り始める際に受けられる融資が少なかったという過去をふり返りながら「今の若い人たちは大丈夫だろうか?」と話し、「私は現在44歳で、15年間この仕事をしてきました。その間に多くのことが変わりました。今、女性は存在感を増し、変化を遂げ、進化している。次世代の皆が生み出す新しい映像を楽しみにしています。私は若者たちがこの新しい世界をどう切り抜けていくのか、とても興味があります」と、エールを贈る。ジュスティーヌ・トリエ監督「映画を作るのは簡単ではないから、もちろん支援には感謝しています。私の映画はアートハウスで上映され利益を得ていますが、映画を撮り始めたばかりの人には、難しい問題がある。私自身は助成金に問題を感じたことはありません」と前置きしつつも「ただ、今の政府の方針では、大規模で予算の大きな映画の支援に3億5000万ユーロ(約562億円)の国費が投入されることになる。だが、この方針では収益性の高い映画ばかり作られることになります」とトリエ監督は懸念を示す。「そもそもフランスには“文化的例外”は収益性とは関係ないという基本的な考え方があったはずで、私はそれをとても重要なことだと考えています。特に若いアーティストにとっては、最重要だと言っていい。だから、これについて発言する必要があると思いました」という監督。そして「今でも多くの映画が作られていますが、収益性を重視する傾向が感じられます。これに言及したのは私が初めてではなく、何度も同じことが言われています」と、これから生まれる新しい映画界の未来について危惧とともにその熱い想いを吐露している。『落下の解剖学』は2月23日(金・祝)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:落下の解剖学 2024年2月23日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開©2023 L.F.P. – Les Films Pelléas / Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma
2024年02月25日藤井道人監督によるNetflix映画『パレード』よりショートストーリー動画が解禁された。ついに配信開始が翌週に迫り、ますます注目を集める本作。先日実施された完成披露試写会では涙する観客も多く、SNS上でも「大切な人を失ってしまった経験がある人、いま大切に思っているひとがいる人、みんなに響く作品」「心に染み入る、愛に溢れた作品」「思わず母を思い出して涙が止まらなかった」「観た後に誰かを想わずにはいられない映画」など、すでに絶賛の声が数多く上がっている。この度解禁されたのは、想いを残した者たちの“その先に行けない理由”が垣間見える、それぞれの愛を描いた《ショートストーリー動画》。長澤まさみ演じる主人公、元報道フロアのリポーター・美奈子の「母の愛篇」、坂口健太郎が演じる、元小説家希望の青年・アキラの「父と息子篇」。長澤まさみ【母の愛篇】坂口健太郎【父と息子篇】横浜流星演じる元ヤクザ・勝利の「恋人篇」、森七菜演じる元女子高生・ナナの「友人篇」、リリー・フランキー演じる元映画プロデューサー・マイケルの「記憶篇」。横浜流星【恋人篇】森七菜【友人篇】リリー・フランキー【記憶篇】この計5本の動画では、彼らが各々の心に触れ、様々な理由からこの世界にとどまっていた“秘密”が徐々に解き明かされていく中で、そこにある決して後悔だけではない、たしかな一筋の希望が感じられる切なくもあたたかな内容となっている。そして、野田洋次郎が本作のために書き下ろした主題歌「なみしぐさ」の、〈君とならば どんな二人も 生きてみたい 抱きしめてみたい〉という歌詞が染み入る中、“残した想いは、誰かの希望”というメッセージがより胸を打つ動画となっている。Netflix映画『パレード』は2月29日(木)よりNetflixにて世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年02月25日シリーズ最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』よりBlu-ray特典映像の一部が公開された。世界77か国で初登場No.1、日本でもシリーズ最大の興行収入を記録する大ヒットとなった本作の4K UHD BD、Blu-ray、DVDが本日2月21日に発売された。この度解禁されたのは、「クアドリロジー・エディション」「4K UHD BD+Blu-ray」「Blu-ray コレクターズ・エディション」に収録されている特典映像「殺し屋のカーアクション」の一部。プライベートでもバイクや車を愛し、レースに参加することでも知られるキアヌ・リーブス。公開された映像では、映画の撮影を前にキアヌ・リーブスがどれくらいの運転技術があるのかを確認する様子が切り取られている。“伝説の殺し屋”を演じる時とは違った短髪でラフな姿のキアヌが、「540馬力の改造バラクーダ」に乗り、片手に銃を持ちながら的確なテクニックを次々に披露する姿は圧巻。大迫力の映像からは、運転を楽しむキアヌのピュアな一面も垣間見ることができる。「殺し屋のカーアクション」では今回公開された映像のほか、撮影本番の危険な運転シーンやキアヌの凄まじい技術を堪能することができる特典映像となっている。さらに「クアドリロジー・エディション」「4K UHD BD+Blu-ray」「Blu-ray コレクターズ・エディション」の3商品には、この度公開された「殺し屋のカーアクション」を含む合計149分もの特典映像が収録。1枚組のBlu-ray、DVDには、32分の特典映像が収録される。日本独自の特典映像も収録されており、『ジョン・ウィック』ファンのみならず、全アクション映画ファン必見の内容となっている。またセルパッケージ発売にあわせ、一度限りの吹替上映会やシリーズ全キャラクター総選挙、公式SNSでのキャンペーン等も実施中だ。Blu-ray コレクターズ・エディション 【数量限定スチールブック仕様・日本オリジナルデザイン】『ジョン・ウィック:コンセクエンス』デジタル配信中/Blu-ray・DVDレンタル中セル4K UHD BD・Blu-ray・DVD発売中発売・販売元:ポニーキャニオン(R), TM & (C) 2024 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.『ジョン・ウィック:コンセクエンス』4K UHD BD、Blu-ray、DVDは発売中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジョン・ウィック:コンセクエンス 9月22日(金)全国公開®, TM & © 2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年02月25日ジェイク・ギレンホール主演、ガイ・リッチー監督と初タッグを組んだ最新作『コヴェナント/約束の救出』から、ジェイク演じる兵士の妻を演じたエミリー・ビーチャムの本編映像と新場面写真が解禁となった。ガイ・リッチー監督が、これまでのフィルモグラフィーとは一線を画す、リアルで緊迫感に満ちた壮大な社会派ヒューマンドラマに初めて挑んだ新作映画。映画批評サイト「ロッテン・トマト」で98%支持(観客スコア/2月9日時点)の高評価を受けている。今回の解禁映像は、アメリカ軍兵士のキンリー(ジェイク・ギレンホール)が妻のキャロライン(エミリー・ビーチャム)と子どもたちに見送られ戦地へ旅立つシーン。アフガニスタンで瀕死の重傷を負いつつもロサンゼルスへ帰還したキンリーの元に、戦地に残っている命の恩人であるアフガン人通訳のアーメッドがタリバンから狙われていると知らせが入る。自分を助けたために戦友が危険にさらされていると知ったキンリーは、自らアーメッドを救出しに行くと決意したのだ。キャロラインは生きて帰ってきてくれたことに喜びを噛みしめていたのもつかの間、再び危険な戦地へ向かう夫を見送らなければならなくなる…。「エミリーは偉大な女優だし、今回の彼女の役柄は非常に興味深い」とリッチー監督。「妻である彼女も命の恩人であるアーメッドに恩義があることを理解しているし、そのことから目を背けようとはしない。キンリーは自分を救ったことで危険な目に遭っているアーメッドを助ける義務がある。彼女はもう二度と夫を失うような思いはしたくないが、負っている恩義を返さなければ夫は戻ってこないということも分かっている」と語る。キャロラインを演じるエミリー・ビーチャムは『リトル・ジョー』(19)でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞に輝き、コーエン兄弟の『ヘイル・シーザー』(16)やエマ・ストーンと共演した『クルエラ』(21)、ドラマ「バッドランド ~最強の戦士~」などに出演してきたイギリスの名優だ。本映像のキンリーがアフガニスタンへ旅立つ別れのシーン。キャロラインは夫と短く見つめ合った後にはもう見送ろうとはしない。その目は恩義を返して、無事に帰ってくる未来の夫の姿を見据えているのかもしれない。エミリーとジェイクの迫真の共演シーンは見逃せないものとなっている。『コヴェナント/約束の救出』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コヴェナント/約束の救出 2024年2月23日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国にて公開© 2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月24日レザーブランド「OJAGA DESIGN」(オジャガデザイン)のコラボレーションラインにて、映画『E.T.』のレザーアイテムコレクションを展開。オンラインストア「ヒキダシストア」にて予約受付がスタートした。「OJAGA DESIGN」は、東京都立川市にある工房で、革の染色・裁断・手縫いでの縫製まで一貫して手掛けるメイドインジャパン・ハンドメイドレザーブランド。今回のコラボコレクションでは、「OJAGA DESIGN」ならではのハンドステッチの温もりある風合いにより、『E.T.』の世界を各種レザーアイテムに落とし込んだ。革の表情を豊かにするシワ模様、シボ加工を施したレザーを使用し、E.T.の質感をリアルに表現。E.T.の表情、エリオットとE.T.が自転車で月夜の空を駆けるシルエットなど、キーホルダーとパスケース全6種がラインアップされている。OJAGA DESIGN [E.T./エリオット] パスケース、キーホルダー© Universal City Studios LLC. All Rights Reserved.<OJAGA DESIGN [E.T.] レザーアイテムコレクション>商品概要▼キーホルダー・[E.T./エリオット] キーホルダー4,950円(税抜価格4,500円)・[E.T.] フェイス形キーホルダー5,500円(税抜価格5,000円)・[E.T.] キーホルダー7,480円(税抜価格6,800円)▼パスケース・[E.T.] パスケース(フェイス)11,000円(税抜価格10,000円)・[E.T./エリオット] パスケース11,000円(税抜価格10,000円)・[E.T.] フェイス形パスケース12,100円(税抜価格11,000円)予約受付:2月21日(水)~発売日:3月下旬より順次お届け予定製造・販売元:株式会社ヒキダシ(シネマカフェ編集部)■関連作品:E.T. 1982年12月より公開
2024年02月24日2023年、第75回カンヌ国際映画祭プレミア部門出品、第48回セザール賞で最多受賞を果たしたドミニク・モル監督の映画『12日の殺人』から、捜査の核心を突く女性たちの場面写真が解禁。さらに、2019年東京国際映画祭にて観客賞と最優秀女優賞を受賞した同監督の『悪なき殺人』が1週間限定再上映されることも決まった。監督は、東京国際映画祭で2冠、日本公開でも口コミでヒットした『悪なき殺人』(原題:Only The Animals/映画祭上映タイトルは『動物だけが知っている』)のドミニク・モル。その最新作となる本作は、前作を圧倒する多数の映画賞受賞を果たし大きな注目を集めた。本作で、被害者・クララの殺人事件を追う主人公ヨアン率いる捜査班は、男性7人。さらに容疑をかけられる容疑者らも全員男性。そんな男性ばかりが登場する本作で行き詰まる捜査に核心を突いていくのは女性たちだ。まずはクララの男性関係から捜査していくと、彼女と関係を持っていた男たちは、一様にして彼女が「奔放な女性」だったことを示唆する。捜査陣は、間違いなく男性による犯行であると疑いもしない。しかし、クララの親友ナニーに尋ねると「なぜクララが誰と寝たかを知ることがそんなに重要なのか」とヨアンに泣きながら問い詰める。そして事件から時が経ち、迷宮入りしていた捜査を男女関係に正解も間違いもないと諭し、男性による犯行だと疑わないヨアンらの偏った先入観を排除して、捜査再開を示唆する女性裁判官ベルトラン。新たに捜査チームに加わることとなった新人女性捜査官のナディアは、「罪を犯すのも捜査するのもほぼ男性って変ですよね。男の世界ですね」とヨアンに投げかける。そんな彼女らのひと言ひと言は、ヨアンとほかの男性たちが気づかなかった部分を洗い出していく。まるで事件を解決するかのように――。ドミニク監督は、「男性による暴力事件を捜査するのはほとんどが男性です。もし殊勝にも映画やドラマで女性の捜査官が活躍している姿が描かれていたとしても現実は、今だに“男社会”なのです」と言う。「彼ら男性捜査官が自分の娘やパートナー、女性の友人や姉妹が犠牲になった事件を捜査することになったら何を思うだろうか?容疑者を、そして被害者をどう見るだろうか?これらすべての要素が彼らにどのような感情を引き起こすだろうか?映画を観る人がそういった疑問を抱くきっかけになり、いわゆる”実存的不安”を感じてもらえればと思います」と、物語の中核を女性に担わせ、疑問を抱くきっかけとしてほしいという思いを込めたことを語っている。未解決事件を追う刑事たちをリアルに描くだけでなく、現代社会に対するフェミニズム的な問題提起も同時に描いていく。さらに、本作の公開に先駆け、ドミニク・モル監督の前作『悪なき殺人』が新宿武蔵野館にて3月8日(金)~14日(木)まで再上映されることも決定した。『悪なき殺人』『12日の殺人』は3月15日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:12日の殺人 2024年3月15日より新宿武蔵野館、 ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2022 - Haut et Court - Versus Production - Auvergne-Rhône-Alpes Ciném
2024年02月24日3月10日(日本時間3月11日)に授賞式が開催される「第96回アカデミー賞」に、『オッペンハイマー』『哀れなるものたち』に次ぐ10部門でノミネートされている『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の凱旋上映が決定した。本作がノミネートされている部門は、「作品賞」、「監督賞(マーティン・スコセッシ)」、「主演女優賞(リリー・グラッドストーン)」、「助演男優賞(ロバート・デ・ニーロ)」、「作曲賞(ロビー・ロバートソン)」、「撮影賞(ロドリゴ・プリエト)」、「編集賞(セルマ・スクーンメイカー)」、「美術賞」、「衣装デザイン賞」、「主題歌賞」の全10部門。マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』ぶり2度目の受賞や、ロバート・デ・ニーロの『ゴッドファーザーII』(助演男優賞)、『レイジング・ブル』(主演男優賞)ぶりとなる3度目のオスカー受賞(受賞すれば主演と助演の合算でダニエル・デイ=ルイス、ウォルター・ブレナン、ジャック・ニコルソンに並び最多受賞タイ)にも期待がかかるが、今回特に注目されているのは、ゴールデングローブ賞ドラマ部門で、先住民女性としてはじめて主演女優賞を受賞し、歴史的快挙を成し遂げたリリー・グラッドストーンがノミネートされている「主演女優賞」部門。受賞有力視されているが、ゴールデングローブ賞では部門が分かれていたため直接対決はなかったものの、今回は『哀れなるものたち』のエマ・ストーンと1つの席を争う形に。さらには、本作が遺作となったスコセッシ監督の盟友で、元「ザ・バンド」のメンバーであるロビー・ロバートソンの受賞にも注目だ。開催中の「第74回ベルリン国際映画祭」でスコセッシ監督が金熊名誉賞を受賞し、記者会見では「映画は自由だ。『しなければ』ではなく、『したい』でいい。自分が何を扱うべきなのか、が芸術なんだ」と映画人を鼓舞するコメントを力強く語り、アカデミー賞授賞式へはずみをつけた。そんな話題作が今回、全国10館でノミネート凱旋上映が行われる。Apple Original Films『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は3/1(金)~3/14(木)アカデミー賞10部門ノミネート記念凱旋上映。・上映日:3月1日(金) ~3月14日(木)・上映劇場:全国10館(2D字幕版)TOHOシネマズ すすきの、TOHOシネマズ 日比谷、TOHOシネマズ 日本橋、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、TOHOシネマズ 新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、ミッドランドスクエア シネマ、TOHOシネマズ 梅田、TOHOシネマズ なんば、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13(シネマカフェ編集部)■関連作品:キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+
2024年02月23日エリザベス・バンクスやシガニ―・ウィーバーといったキャスト陣と共に、女性たちを強く描いた『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』。1960年代に実在した「ジェーン」たちと、それを影で支えた者たちのキャラクター写真が一挙に解禁された。1968年、アメリカのシカゴで裕福な家庭の主婦として暮らす、ジョイ(エリザベス・バンクス)。弁護士の夫と高校生の娘とともに、何不自由ない暮らしを送るある日、妊娠によって心臓の病気が悪化。唯一の治療法である中絶手術を受けるため、違法ながらも安全に中絶手術を提供する団体「ジェーン」にたどり着いたジョイは、無事に手術を受け、命を救われる。ジョイ(エリザベス・バンクス)その後、リーダーであるバージニアに誘われたのをきっかけに、自身と同じ立場の女性を救うため、「ジェーン」の一員として支援活動に没頭していく。ジョイを演じたエリザベスは、「妊娠が彼女の生命を脅かすものだと知ったとき、ひどく悩むことになります。それと同時に、死なずに子どもを産むことを探る姿に感銘を受け、寄り添いました。そのような状況下で、真面目で堅実な彼女が、ルールを破ることになるのです」と語る。さらに出演の大きな決め手となったのは、「シガニー・ウィーバーです。俳優としてずっと憧れの存在だった。本当に最高の人物で、俳優としても女性としても理想的なお手本です」と語る。そのシガニ―・ウィーバーが演じるのが、「ジェーン」のリーダーであり、創設メンバーでもあるバージニア。「ジェーン」に助けを求めてきたジョイに対して、手術後も体調を気遣う姿を見せる一方、自身の危険を顧みず、マフィアや政治家や警察にも恐れず立ち向かう強さもあわせ持つ。バージニア(シガニ―・ウィーバー)「彼女は苦悩もしているし、自分の体についての決定権が女性にはないという不公平に耐えられない。(活動に対して)法を犯しているという感覚はないと思う。バージニアはそれがいかに偏ったひどいものかを知っているし、ルールを作る人たちがいかに偽善的かも知っている」と、自身が演じた役を通じ「ジェーン」たちの活動について尊敬の意を表した。撮影現場の様子については、「みんなでジェーンになった気分。キャストも製作陣もフィリスの元で団結し、最大限のエネルギーと献身的でひたむきな姿勢で、この語られるべき物語を紡いだ」と、フィリス・ナジー監督への信頼と共に、本編で描かれている「ジェーン」さながらのチームワークだったと当時をふり返った。ジョイの夫であり、弁護士として働くウィル(クリス・メッシーナ)は妻と娘のシャーロットに深い愛情を持つ。家族へ美術講座に通っていると嘘をつきながら「ジェーン」の活動に従事するジョイの様子に、次第に不信感を募らせるウィル。ウィル(クリス・メッシーナ)「ジョイを支えたいが、そうすることによって、彼がこれまで築いてきたすべてが危険にさらされる」と話すように、夫としてジョイを助けたいと思う一方、弁護士としてあるべき自分との間で葛藤する難しい役どころを演じている。「ジェーン」の一員であるグウェン(ウンミ・モサク)は、「ジェーン」に助けを求めてきた女性を安全に保護する役を担う。黒人女性として差別によって支援が妨害されないよう、誰よりも平等な視点で支援活動に取り組み、ときにはリーダーであるバージニアに意見することも恐れない。グウェン(ウンミ・モサク)「グウェンを動かすのは、“選択”と“自由”です。黒人女性として、白人至上主義、男女不平等、資本主義の人種差別的側面に縛られた不公平を理解しているからこそ、懸命に支援しているのです」と、彼女は語る。ジョイの家の隣に住むラナ(ケイト・マーラ)は、夫を若くして亡くし、娘を1人で育てている。ジョイと自宅のベランダで談笑しながら過ごしたり、支援活動で多忙になるジョイに代わり家事を手伝うなど、ジョイとラナは深い絆で結ばれている。ラナ(ケイト・マーラ)ケイトは本作について「この映画にはシスターフッドが溢れている。彼女たちは肉体的にも、感情的にも、精神的にも試練にさらされていたので、お互いに支え合うしかなかった。ジョイは彼女にとって家族であり、互いを批判することはない。それが故、彼女はジョイが日に日に遠ざかっていることに対し、説明がないことにも傷ついている」とジョイとラナの関係について話す。「ジェーン」の活動を通して変化する2人の友情にも注目だ。活動当初、助けを求めてきた女性たちに手術を施すのは、ディーン(コリー・マイケル・スミス)ただひとりだった。次第に活動が多忙になり、ジョイはディーンの助手として手術を手伝うようになる。「ジェーン」の活動を陰で支える彼らの姿にも注目だ。ディーン(コリー・マイケル・スミス)本作について主演のエリザベスは、「ドキュメンタリーのように堅苦しくはない。楽しめる作品にしたい」と明かす。「女性たちのリアルな苦悩と困難に打ち勝つために団結する姿を描いた本作で温かい気持ちになってほしい。中絶がテーマというより、これは女性たちの団結の物語なんです」と熱い想いを口にした。さらに、特別版ビジュアルも解禁。「あなたは一人じゃない」「理不尽な時代を戦い抜いた、すべての女性たちを讃える」という言葉からは、選択できない女性を救うために立ち上がった“名もなきヒロイン”、「ジェーン」たちのパワフルな姿を想像させる。『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』は3月22日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー 2024年3月22日より全国にて公開©2022 Vintage Park, Inc. All rights reserved.
2024年02月23日2月23日(金)今夜の金曜ロードショーは、イルミネーション・スタジオの大ヒット映画『SING/シング』を放送。豪華キャストが集結した日本語吹き替え版も注目だ。「ザ・ビートルズ」やスティーヴィー・ワンダー、レディー・ガガ、テイラー・スウィフトなど、ヒットソングが続々と登場する本作は、つぶれかけた劇場を救おうと、動物たちが歌って踊るミュージカルコメディーだ。2017年のゴールデングローブ賞「アニメーション映画賞」「主題歌賞」、アニー賞「長編作品音楽賞」など数々の映画祭において多数ノミネートされた。本国版では、リース・ウィザースプーンやスカーレット・ヨハンソンらビッグアーティストが参加。吹き替え版でも、内村光良、長澤まさみ、MISIA、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、水樹奈々、坂本真綾、宮野真守、山寺宏一ら豪華なキャストが揃っており、歌唱シーンの素晴らしい歌声は必見。放送前にそんな魅力的な登場キャラクターをご紹介。バスター・ムーン/内村光良倒産寸前のオンボロ劇場の支配人。愛する劇場を再生しようと心に決めている。ショーへの情熱と超楽観的思考で周りを巻き込み、墓穴を掘ってしまうことも…。ミーナ/MISIA内気で極度のあがり症なティーンエージャーのゾウ。パワフルな歌声を内に秘めているも、オーディションでは失敗し、劇場のステージクルーとして働くことに。アッシュ/長澤まさみパンクロックを愛する失恋したてのヤマアラシ。ロックソングを書き下ろしたいと思っているが、ポップシンガーにしたいバスターと衝突する。ジョニー/大橋卓弥ロンドンの下町出身のゴリラ。美しい歌声と音楽への熱い情熱を持ち、シンガーになりたいと思っているが、ギャング集団のボスである父親に言い出せず、ひそかに歌唱コンテストに出場。グンター/斎藤司陽気なシンガー兼ダンサーのブタ。ペアを組むことになったロジータの歌の素養を即座に見いだし、彼女の才能を引き出すことを自らの使命としている。マイク/山寺宏一欲張りで自己中心的なジャズミュージシャンのネズミ。特徴は、フランク・シナトラのように歌うこと。ロジータ/坂本真綾家事と25匹の子ブタたちの世話に追われる専業主婦。歌への熱い思いを胸に抱き、母親でも妻でもない“自分”を取り戻したいと思っている。ミス・クローリー/田中真弓ムーン劇場で働く、バスターに献身的なトカゲのおばあさん。大きな義眼を落っことすおっちょこちょいな一面も。エディ/宮野真守過保護に育てられてきたヒツジ。ドラ息子だが友人に対しては情が厚く、バスターが窮地に立たされたときには、いつも手助けをする。ナナ/大地真央若いころは歌姫として知られたエディの気難しいおばあさん。金曜ロードショー『SING/シング』は2月23日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)■関連作品:SING/シング 2017年3月17日より全国にて公開。© Universal Studios.
2024年02月23日アーロン・エッカート主演、レニー・ハーリン監督のアクション映画『ブリックレイヤー』よりキービジュアルと予告映像が解禁された。90年代に『クリフハンガー』、『ダイ・ハード2』、『ディープ・ブルー』らのアクション大作を次々と送り出し、アクション職人として名を馳せる、エンタメ映画界の巨匠レニー・ハーリンが監督を務めた本作。日本でも人気を博す作家ポール・リンゼイがノア・ボイド名義で上梓した傑作サスペンス小説を映画化した。実際に20年以上FBIに勤務し、様々な難事件に携わった経歴を持つ原作者が生んだリアリティ溢れるストーリーを、監督が最も得意とするド派手な演出で極上の映画体験へと昇華させた。主演を務めたのは、アーロン・エッカート。06年に『サンキュー・スモーキング』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートを果たした演技派として知られながら、『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『ダークナイト』、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』、『ザ・コア』などのアクション大作で次々とメインキャストを務めている。本作では元CIA捜査官でレンガ職人のヴェイルに扮し、CIA時代に磨いたスキルとレンガ職人として培ったパワーを駆使して犯人を追い詰める、『ダイ・ハード』のマクレーン刑事さながらの“しぶとい男”を演じ、そのカリスマ性を遺憾なく発揮している。この度解禁された予告映像は、レニー・ハーリンのお家芸ともいえる派手なアクションシーンを存分に感じられるもの。手に汗握る銃撃戦、火薬過多の大爆発、過激なカーチェイスの果てに壁をぶち破って横転する高級車など、これでもかという衝撃映像のオンパレードだ。そして敵も味方もとにかく宙を舞う。終盤、前後左右も分からない空間をヴェイルは落下していくが、これでも彼は無事でいられるのだろうか?そんな不安もどこ吹く風で自分はただの「レンガ職人だ」と自己紹介するシーンで映像は幕を閉じる。果たしてスーパーレンガ職人ヴェイルは無事にアメリカの破滅を食い止めることはできるのか?併せて解禁されたキービジュアルでは、拳銃を下に構えた臨戦態勢のヴェイル(アーロン・エッカート)の立ち姿が描かれている。一点を見つめるその鋭い眼光からは、どんなに困難な任務であっても狙った獲物は逃がさない不屈の闘志が伝わってくるようだ。その背景には「アメリカの破滅を阻止せよ」というコピーと星条旗が描かれており、今回の任務がアメリカの命運を握る非常に重要なものであり、それをヴェイルが一身に背負っているということが分かる。また、ビジュアルの一部にはレンガ調の模様と共に男女が映り込んでいるが、陰謀渦巻く任務の中、彼らは味方か、はたまた敵なのか?主人公の異次元の強さとオーラが伝わるキービジュアルと予告映像となっている。『ブリックレイヤー』は3月22日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月23日映画『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』の劇場公開を記念して、前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が金曜ロードショーにて地上波初放送されることが決定した。『ゴーストバスターズ』シリーズは、今年が記念すべき40年目。『ゴーストバスターズ』(’84)、『ゴーストバスターズ2』(’89)は、N.Y.に住む3人の科学者を主人公としたSFエンターテインメント映画。科学者たちが、幽霊を調査して捕まえるビジネスを始めるという一風変わった設定の中で、最先端のSFXで描かれた奇想天外なゴーストたちとバスターズの戦いをあのテーマ曲にのせてユーモラスに描き、全世界で大ヒット。金曜ロードショー初放送となる『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は、30年以上も経ってから製作された3作目となる続編。かつての主人公たちの娘や孫たちが登場し、新生ゴーストバスターズとしてゴースト退治に挑む。初代『ゴーストバスターズ』は、米アカデミー賞の視覚効果賞も受賞したが、そのスピリットを継承した大迫力のゴースト退治のシーンは必見だ。金曜ロードショー『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は3月29日(金)21時~日本テレビ系にて放送。※野球中継のため最大30分放送開始時間が繰り下がる可能性あり『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』は3月29日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴーストバスターズ/アフターライフ 2022年2月4日より全国にて公開ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 2024年3月29日より全国にて公開
2024年02月23日ヴィム・ヴェンダース、ホウ・シャオシェン、アッバス・キアロスタミ、ソフィア・コッポラなど、世界中の映画監督が“東京”を舞台に撮影した作品を集めた特集上映「映画に愛される街、TOKYO! ―アート・キッチュ・エキゾチズム―」が3月16日(土)から3月29日(金)まで、渋谷の映画館・ユーロスペースにて開催決定。特集上映の予告編とポスタービジュアルも到着した。本企画は作品上映やトークセッションを通じて【東京/TOKYO】の多様な魅力を紐解き、観客や次代の作家たちの感受性を刺激することを意図した令和初の試み。あらゆるものを貪欲に取り込み、常に進化を続け、多様性を体現してきたこの街は国内外の多くの映画作家たちをいまも変わらず惹きつけている。『東京画 2K レストア版』© Wim Wenders Stiftung 2014上映作品には古今東西、ジャンルを問わず、バラエティーに富んだ映画が集結。ヴィム・ヴェンダースが小津安二郎の東京を探し歩く『東京画』、ファッションデザイナー・山本耀司の仕事を追った『都市とモードのビデオノート』をはじめ、イランの巨匠アッバス・キアロスタミが現代を舞台に日本人の俳優・スタッフを起用した『ライク・サムワン・イン・ラブ』。『ライク・サムワン・イン・ラブ』©mk2/Eurospace近未来の東京で暮らすトルコ人家族を描いた日本初公開のサスペンス・スリラー『IGUANA TOKYO ーイグアナ トウキョウー』(カアン・ミュジデジ監督)に加え、スペシャル・スクリーニング『あなたの東京、わたしの東京』(ホームムービー特別上映会)として、家族の記録、地元のお祭り、散歩の風景など、地域や家庭に眠っていた8mmや16mmフィルムのホームムービーを上映。商業映画とはまた異なる、市井の作家の私的な視点が捉えた東京の記憶が、観る者に語りかける。<上映作品一覧>『IGUANA TOKYO ーイグアナ トウキョウー』カアン・ミュジデジ監督『TOKYO EYES』ジャン=ピエール・リモザン監督『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー監督/レオス・カラックス監督/ポン・ジュノ監督『ライク・サムワン・イン・ラブ』アッバス・キアロスタミ監督『ロスト・イン・トランスレーション』ソフィア・コッポラ監督『書かれた顔 4Kレストア版』ダニエル・シュミット監督『神々の山嶺 』パトリック・インバート監督『都市とモードのビデオノート 4Kレストア版』ヴィム・ヴェンダース監督『東京画 2Kレストア版』ヴィム・ヴェンダース監督『二郎は鮨の夢を見る』デビッド・ゲルブ監督『不思議なクミコ』クリス・マルケル監督『珈琲時光』ホウ・シャオシェン監督スペシャル・スクリーニング『あなたの東京、わたしの東京』(ホームムービー特別上映会)ポスタービジュアルは音楽、書籍、雑誌のイラストをはじめ漫画家やアニメーターとしても活躍するイラストレーターのサヌキナオヤ氏の描き下ろしで制作、木々が生い茂る公園に光が差し込んでいる様子が描かれている。今回の特集上映はスクリーンの外の東京の街並みと、スクリーンの中の【東京/TOKYO】が地続きにあるような、自らの街に対する認識が拡張されるような体験を提供できる唯一無二の機会に。『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」©2008 「TOKYO!」世界中の映画監督たちの映画の中で【東京/TOKYO】がどのような背景や被写体であったかを改めて見つめ直し、感じ取ることは、この街の魅力を再発見し、あるいは問い直すことに繋がるだろう。『珈琲時光』「映画に愛される街、TOKYO! ―アート・キッチュ・エキゾチズム―」は3月16日(土)~ 29日(金)ユーロスペースにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:TOKYO! 2008年8月16日より渋谷シネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国にて順次公開ライク・サムワン・イン・ラブ 2012年9月、渋谷・ユーロスペースにて公開二郎は鮨の夢を見る 2013年2月2日よりヒューマントラストシネマ有楽町、 ユーロスペースほか全国にて公開© 2011 Sushi Movie,LLC神々の山嶺 2022年7月8日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© Le Sommet des Dieux - 2021 / Julianne Films / Folivari / Mélusine Productions / France 3 Cinéma / Aura Cinéma書かれた顔 4Kレストア版 2023年3月11日よりユーロスペースほか全国にて公開1995 T&C FILM AG / EURO SPACE
2024年02月22日『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督の最新作『ARGYLLE/アーガイル』が3月1日(金)より公開。本日2月22日の「猫の日」にあわせ、本作に出演する監督の愛猫に豪華俳優陣が揃って顔をほころばせる特別映像が解禁となった。2月22日(ニャンニャンニャン)の語呂合わせで、日本の「猫の日実行委員会」が制定しすっかりお馴染みとなった記念日、「猫の日」。本作では作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)の愛猫・アルフィーがただならぬ活躍ぶりを見せ、ポスターや予告編などでもその爪痕を残している。大注目の猫・アルフィーを演じているのが、本作のメガホンをとった監督マシュー・ヴォーン家の愛猫チップ。当初は別のタレント猫だったものの、急きょ自宅からチップをスカウトしてきたそう。撮影現場にはチップ専用のベッドが置かれ、ストレスなく過ごせるよう万全の準備が整えられていた様子で、多くの時間を共に過ごしたブライス・ダラス・ハワードは、「チップはもう…最優秀演技賞!」と絶賛。猫アレルギーを持つエイダンを演じたサム・ロックウェルも「この映画では憎いほど完璧だね。劇中のエイダンは猫と不仲だが、チップは好きだよ。主役を食うが気にしない(笑)」とすっかり心奪われており、チップが見せるたまらない表情と仕草からあふれ出す魅力が詰まった特別映像だ。また、場面写真、メイキングスチールも到着。劇中で、黄色のアーガイルチェック柄にドーム状の窓が付いた猫用バックパックに収まり担がれているアルフィーがよく登場するが、実はこのアイディアをくれたのはマシュー・ヴォーン監督の2人の娘で、彼女たちが愛してやまないテイラー・スウィフトがドキュメンタリーのなかで猫用のバックパックを背負っていたことから着想を得たそう。なお、猫・アルフィーの毛並みまでも鮮明に体感できるIMAXシアター限定で、先着で入場者特典<A6ポストカード>を配布。IMAX限定入場者特典A6ポストカードデザイン ※画像はイメージアルフィーの魅力は映画の中だけに留まらず、TOHOシネマズ 日比谷には期間限定で巨大アルフィーのバルーンが出現。渋谷マークシティにはエリーが愛用する猫バッグが展示された特別ボードが出現する。巨大猫バルーンはTOHOシネマズ 日比谷にて展示『ARGYLLE/アーガイル』は3月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ARGYLLE/アーガイル 2024年3月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2024年02月22日ユニフランスが世界中で展開するオンライン映画祭「第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」(MyFFF)が2月19日をもって閉幕し、各賞の受賞作品が発表。長編作品は受賞作も含め、全てがAmazon Prime Video、U-NEXTほかパートナーサイトにおいて1年間、延長配信される。視聴者の評価で決まる観客賞には、アラン・ウゲット監督の長編アニメーション『イヌとイタリア人、お断り!』が選出。国際プレス審査員賞とW受賞となった。カテル・キレヴェレらからなる国際審査員団が選出する国際審査員賞には、今年度のセザール賞に7部門ノミネートされているジャン=バティスト・デュラン監督の『のら犬』、特別賞にアニナラ・ヴェラ監督のドキュメンタリー『北極星』が輝いた。『のら犬』@CamilleSONALLY短編作品が対象のコンテンツ・クリエイター審査員賞はゾエル・エシュバッハー監督『フェアプレー』、特別賞はフレデリック・ロセ監督の『カナダでの暮らし』へ贈られた。受賞作品■観客賞長編:『イヌとイタリア人、お断り!』アラン・ウゲット監督短編:『Charbon』*日本国内配信対象外観客賞は、観客のオンライン投票(5段階の評価式)により決定。■国際審査員賞『のら犬』ジャン=バティスト・デュラン監督審査員評 : フランスの田舎町を舞台に、愛と暴力に満ちた登場人物たちの本質的な関係が具体的に描かれた作品。多くの観客の心に訴えることのできる、型にはまらない普遍的な方法を見出しています。男性同士のコミュニケーションの難しさが優しく繊細に描かれており、シンプルかつ幾層もの深みを感じます。デビュー作にしてこの成熟ぶりは圧巻。■国際審査員特別賞『北極星』アニナラ・ヴェラ監督審査員評 : あらゆる制約や偏見を脱ぎ捨て、幾層にも複雑に重なり合う“女性らしさ”の本質を問う印象的な作品。人生に立ちはだかる自然の力に屈せず、日々の葛藤を乗り越えて運命に向き合おうとするヒロインの姿は神秘すら感じさせます。国際審査員 : ファウジ・ベンサイディ(モロッコ、監督・俳優)、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(イタリア、俳優)、リラ・ハラ(イタリア・ブラジル、監督)、マリー・クロイツァー(オーストリア、監督)、カテル・キレヴェレ(フランス、監督)■国際プレス審査員賞『イヌとイタリア人、お断り!』アラン・ウゲット監督審査員評 : ヨーロッパ移民の知られざる歴史が繊細に描かれ、感受性と誠実さ、形式的・技術的な仕上がりの美しさを評価しました。詩的で独創的、監督自身が映像の中に入り込み、家族の物語に出会うことで相互作用が生まれています。国際プレス審査員 : ガブリエラ・ブラボ・キアッペ(チリ)、キャシー・イメレン(ベルギー)、パブリナ・ジェレバ(ブルガリア)、エムラー・コルキサオグル(トルコ)、イアナ・マレー(イギリス)、カラシュ・ナンダ・クマール(マレーシア)、レティシア・シルバ・ケイロス(ブラジル)■コンテンツ・クリエイター審査員賞(短編作品)『フェアプレー』ゾエル・エシュバッハー監督審査員評 : エネルギー、息の詰まるようなテンポ、人間の行動の無益さを抗いがたいシニシズムで描いた風刺的な寓話に感銘を受けました。■コンテンツ・クリエイター審査員特別賞『カナダでの暮らし』フレデリック・ロセ監督審査員評 : 可笑しみと繊細さを併せ持つ家族映画で、俳優陣の精度の高い演技に感服させられました。コンテンツ・クリエイター審査員:セシリア・ジュルダン、アブデルラウフ・メラガ&ナヂブ・アダ、アレクサンドル・ネイロー「第14回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」長編9作品は2025年2月19日(水)まで配信中。延長配信作品:『のら犬』『北極星』『イヌとイタリア人、お断り!』『緑の香水』『スペアキー』『ジャヌスとサムの酔っ払い道中』『ふたりだけのロデオ』『ジャングルのけもの』『楽園』配信サイト:公式サイト、U-NEXT、Amazon Prime Video、MBS動画イズム、ぷれシネ、ビデオマーケット、ビデックスJP、DMM、music.jp、Dice+、ミレール、RakutenTVほか<料金は各配信サイトの規定によります。配信作品、配信期間はサイトにより異なることがあります。>(シネマカフェ編集部)
2024年02月21日ベルリン国際映画祭銀熊賞2冠(主演俳優賞/脚本賞)の話題作『ミセス・クルナスvs.ジョージ・W・ブッシュ』が5月3日(金・祝)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと予告編が解禁された。2001年、アメリカ同時多発テロのひと月後。ドイツのブレーメンに暮らすトルコ移民一家の母ラビエ・クルナスは、長男のムラートが旅先で“タリバン”の嫌疑をかけられ、キューバのグアンタナモ湾にある米軍基地の収容所に収監されてしまったことを知る。無実の息子を救うために奔走するラビエだったが、警察も行政も動いてくれない。藁にもすがる思いで、電話帳で見つけた人権派弁護士ベルンハルト・ドッケの元を訪れたラビエは、アドバイスを受けアメリカ合衆国最高裁判所でジョージ・W・ブッシュ大統領を相手に訴訟を起こすことになる…!監督を務めたのは、『グンダーマン 優しき裏切り者の歌』(18)などで知られるドイツの俊英アンドレアス・ドレーゼン。収監中の5年間を綴ったムラート・クルナスの著書を読んだドレーゼン監督は、訴訟も裁判もないまま収容所に送り込まれ、5年も出られなかったという事実に憤りを感じ映画化を計画。しかし、あまりにも悲惨な内容に二の足を踏んでいた。そんな中で出会ったムラートの母ラビエ・クルナスの一癖も二癖もある天真爛漫なキャラクターに魅せられ、作品の方向性が決定。ドイツのコメディアン、メルテム・カプタンが主演を務めたことで、シリアスなテーマにもかかわらずコメディタッチで軽妙な快作が誕生することになった。ラビエ本人と同じくトルコ系ドイツ人であるカプタンは、アメリカでミュージカル俳優として活動したのち、ドイツに拠点を移し人気コメディアンにまで上り詰めた経歴を持つ。「エリン・ブロコビッチ風のずうずうしさを盛り込んだ好感の持てる主役」(DEADLINE)、「絶妙な間合いと 温かさを役にもたらした真の秘密兵器メルテム・カプタン」(The Hollywood Reporter)などと評された。またドイツ映画デビュー作にして初主演となった本作で、第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(主演俳優賞)受賞の快挙を成し遂げた。さらにベルリン国際映画祭では銀熊賞(脚本賞)のW受賞も果たし、また、ドイツで最も権威のあるドイツ映画賞では作品賞<銀賞>、主演女優賞、助演男優賞の3部門で受賞した。そして、ムラートを探すシーンから始まる予告編は、グアンタナモ収容所の場所すら知らなかったラビエが、弁護士のドッケと出会い、アメリカのワシントンを訪れる様子が描かれている。いつも元気で時に厚かましい母ラビエと冷静な弁護士ドッケのコンビが、立場を超えて理解し合い、協力していく姿が捉えらている。併せて解禁されたポスターは、まっすぐと前を見つめる主人公ラビエ・クルナスの姿を大きく捉えている。青空と赤を基調とした鮮やかな色も印象的なデザインとなっている。『ミセス・クルナスvs.ジョージ・W・ブッシュ』は5月3日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ 2024年5月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2022 Pandora Film Produktion GmbH, Iskremas Filmproduktion GmbH, Cinéma Defacto, Norddeutscher Rundfunk, Arte France Cinéma
2024年02月21日ザック・エフロン主演、A24最新作『アイアンクロー』より特別映像が解禁された。プロレス界伝説一家の絆と兄弟に起こった悲劇を描く衝撃の実話を映画化した本作。この度解禁されたのは、キャストと監督、そしてザック・エフロンが演じたケビン・フォン・エリック本人が作品に込めたメッセージと思いを明かす特別映像【True Story 編】。幼少期からプロレスに夢中になり、9歳の頃から“鉄の爪”の元祖フリッツ・フォン・エリックや、その息子たちであるフォン・エリック兄弟のファンだったというショーン・ダーキン監督は、自ら「プロレス狂」であると公言する。本作のテーマについて「映画化にあたりケビンがこだわったのは、兄弟の絆を描くことだった」と話すように、父フリッツではなく次男ケビンを中心に置くことで、プロレス界の大スターであったフォン・エリック家の兄弟たちに何が起こったのかを描き出していく。こうしたアプローチについて、現在フォン・エリック兄弟の中で唯一生存するケビン・フォン・エリック本人は「安心して彼に任せられた」と、納得して製作が進められたことを明かしている。ケビンを演じたザック・エフロンは「役作りは今までで最も大変だった」とふり返っており、随所に散りばめられた本編シーンからも、驚異的な肉体改造の成果を垣間見ることができる。ケビン本人も「ザックのロープワークには驚いたよ、プロ以上の技術だ」と絶賛するほどの迫真の試合シーンにも注目だ。兄弟の中でのまとめ役を演じたザックは、「ハイスクール・ミュージカル」シリーズや『グレイテスト・ショーマン』(17)で見せた甘いフェイスではなく、これまで目にしたことのない哀愁帯びた静かで繊細な演技を見せているが、いまは亡き兄弟を演じたキャストを見て、ケビンは「劇中のセリフは弟が話しているようだった」と思いを馳せる。ケビン・エリック・フォン、ザック・エフロン(プレミアにて)本作では本格的なプロレスシーンにも注目だが、四男ケリーを演じたジェレミー・アレン・ホワイトは、「監督は兄弟の物語を可能な限り忠実に描いた、常に支え合った彼らの愛もね」と、本作が単なる悲劇で終わらないエモーショナルな人間ドラマに仕上がっていると絶賛。愛する兄弟たちに先立たれ、ひとり生き残るという想像を絶する経験をしながらも、妻と子どもを守ろうとするケビンの姿に、観客は心を揺さぶられるはずだ。現在66歳となったケビンが口にする「人生には意味があると感じてほしい、諦めずに闘う価値があるとね」と語るその想いからは、彼の人生の重みを感じ取ることができるだろう。『アイアンクロー』は4月5日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アイアンクロー 2024年4月5日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開アイアンクロー
2024年02月21日『ノーカントリー』『ファーゴ』のイーサン・コーエン監督最新作『ドライブアウェイ・ドールズ』(原題:Drive-Away Dolls)が6月7日(金)より全国公開されることが決定。日本版特報が解禁された。日々の生活に行き詰まりを感じるジェイミー(マーガレット・クアリー)とマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)は、車の配送【=ドライブアウェイ】をしながらドライブ旅行に出かける。だが、謎のスーツケースを巡ってギャングに追われることに!女二人旅のはずが予測不能なアメリカ縦断ドライブへ…はたして、ジェイミーとマリアンの運命は?イーサン・コーエン初となる単独監督を務めた本作。妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作を手掛けた注目作だ。キャストには、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で注目を浴びたマーガレット・クアリーやジェラルディン・ヴィスワナサンのほか、ドラマシリーズ「マンダロリアン」「THE LAST OF US」に出演し注目を集めるペドロ・パスカルや、マット・デイモン、さらに映画出演が久しいマイリー・サイラスが特別出演。コーエンとクックが「お互いにアイデアを言い合いながら作り上げた」と話す物語が、個性豊かな俳優陣によってさらなるユーモアを生み出している。この度解禁となった特報では、女二人の旅で気分転換しようとする主人公らの気持ちとは裏腹に、トラブルに巻き込まれ、クセの強いキャラクターたちから逃走する様子が映し出される。コーエン監督の遊び心もたっぷりで、破天荒なガールズムービーを予感させる映像となっている。『ドライブアウェイ・ドールズ』は6月7日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ドライブアウェイ・ドールズ 2024年6月7日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開©2023 Focus Features. LLC.
2024年02月21日アヌシー国際アニメーション映画祭2023で最高賞を受賞した『リンダはチキンがたべたい!』が4月12日(金)より全国公開されることが決定。本予告とポスタービジュアルが解禁された。舞台はフランスのとある郊外。母ポレットの勘違いで叱られたリンダは、間違いを詫びる母に、かつて一緒に暮らしていた父のレシピのチキン料理が食べたい!と懇願。しかし街はストライキでお店はどこも休業中…。チキンをめぐる母娘のドタバタ劇は、警察官や運転手、団地の仲間たちを巻き込み大騒動に。ふたりは思い出の料理を食べることができるのか?鋭く繊細な実写映画的な演出と、描線の筆遣いが活き活きと残されワイルドで大胆なアニメーションを生み出したのは、気鋭の映画作家キアラ・マルタ(『Simple Women』)とアニメーション作家セバスチャン・ローデンバック(『大人のためのグリム童話手をなくした少女』)。プライベートでは子を持つ夫婦である2人がタッグを組んだ本作では、ユーモアといたずら心、そして詩的な表現で、子どもの視点から子ども時代を語る、唯一無二の映画体験を提供する。この度解禁となった予告編は「パプリカ・チキンをつくろうパパの得意料理」という少女の願いから始まる。チキンを求め奔走する母娘が養鶏場に行くも、あっけなく断られてしまう。しかし、頑固な2人は決して諦めない!周囲を巻きこんだ母と子の大騒動がカラフルでスウィートな映像とともに描かれており、笑いと涙のあいだを自由自在にかけめぐる物語、そして登場人物たちの爆発的に愛らしいアナーキーでコミカルな魅力が詰まった予告編となっている。併せて解禁されたのは、チキンを抱えた主人公のリンダが、「忘れたくない、ぜったい。」と強い意志を示すコピーと並んだ日本版ポスタービジュアル。本作のキャラクターたちには「1人1色」が割り当てられ、リンダは黄色、母ポレットはオレンジといったように全編通してその1色で描かれるという独特な手法が取られている。ポスタービジュアルにも、色とりどりの表情豊かなキャラクターたちがリンダを巡るように配置され、劇中で巻き起こる大騒動を予感させるポップでコミカルなポスターに仕上がっている。日本版ポスタービジュアルのデザインを担ったのはグラフィックデザイナー・アートディレクターの脇田あすか。東京藝術大学デザイン科卒業後大学院を修了、その後コズフィッシュを経て独立し、本作が初めての映画のポスターデザインとなる。明るくカラフル、そしてスタイリッシュでシンプルな色使いが特徴的な本作を象徴するビジュアルとなった。さらに、3月1日(金)からは本作のオリジナルスマホ壁紙付きムビチケ前売券(オンライン)が発売開始。スマホ壁紙は4種類1セットとなっている。『リンダはチキンがたべたい!』は4月12日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:リンダはチキンがたべたい! 2024年4月12日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2023 Dolce Vita Films, Miyu Productions, Palosanto Films, France 3 Cinéma
2024年02月21日大人気キャラクター、ミニオンが登場する『怪盗グルー』シリーズ最新作「DESPICABLE ME 4」(7月3日US公開予定)が『怪盗グルーのミニオン超変身』の邦題で7月19日(金)より全国公開されることが決定した。2010年公開の『怪盗グルーの月泥棒』から始まった主人公グルーとバナナが大好きな相棒ミニオンたちを中心に物語が展開する『怪盗グルー』シリーズは、2017年『怪盗グルーのミニオン大脱走』で国内興行収入73億円を稼ぎ出すメガヒット超大作へと大成長。最強最悪のボスに仕えることが生きがいのミニオンたちがグルーと出会うまでの話にフォーカスが当てられた2015年公開の前作『ミニオンズ』は、イルミネーション・スタジオらしいアトラクション感抜群の破天荒なストーリーと、ミニオンならではの愛くるしいキャラクター性が観客を虜にして、国内興行収入52億円を記録している。本作はミニオンズの共同クリエイターでアカデミー賞ノミネート経験のあるクリス・ルノー(『怪盗グルーの月泥棒』、『ペット』)が監督を務め、イルミネーション創設者兼CEOのクリス・メレダンドリとブレット・ホフマン(『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』、『ミニオンズ フィーバー』の製作総指揮)が製作を担当する。本作の共同監督はパトリック・デラージ(『SING/シング:ネクストステージ』『ペット2』)、脚本はエミー賞を受賞したTVシリーズ「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル」のクリエイター、マイク・ホワイトと『怪盗グルー』シリーズ全作品のベテラン脚本家ケン・ダウリオが担当している。この度解禁された予告編には、相変わらず楽しく幸せに暮らすグルーと妻のルーシー、そしてマーゴ、イディス、アグネスの3人の娘のもとに、ヘアスタイルも表情もグルーそっくりなグルーJr.が誕生。母親ルーシーのことは大好きだが、「我が息子よ、パパが大好きやろ?」とデレデレで息子をあやすグルーには、表情もしぐさも全く好意を見せないグルーJr.。この後の物語に不穏な予兆を感じさせる。「盗みで最も大事なのはあらゆる危機に備えること!」と何かをたくらみ部屋へ侵入するグルー、グルーJr.とミニオンたち、そしてもう一人、新キャラと思われるオレンジ色ロングヘアの女の子の姿も。しかしあっという間にパニックに陥り、大混乱に!そこに大型の凶器と共にグルーたちを狙う敵軍団が突然現れる。グルーたちとミニオンに何が起きるのか?そして、「この夏グルー、ミニオンが最大の新化を遂げる!?」の意味は?併せて解禁されたティザーポスターには、グルーとスーツ姿でキメているエージェント風のミニオンが描かれている。グルーの背中にはしっかりとグルーJr.がおんぶされており、愛くるしい表情を見せる。また、邦題に決まったミニオンの“超変身”とは?何に、どのようにミニオンが“超変身”するのか!?期待が高まる。さらに、続投が発表されたグルー役の笑福亭鶴瓶とグルーの妻、ルーシー役の中島美嘉からコメントが到着。14年間グルー役を続けている鶴瓶さんは「最近は若手のタレントから『グルー』と認識される機会も増え、女子高生から『グルーだ!』と追いかけられたこともあります」と語り、自身の演じるキャラクターが長く愛されていることを実感している模様。また「今作も『グルー節』の効いた楽しく面白い出来上がりになっていると思う」とコメントしている。『怪盗グルーのミニオン危機一発』(2013年)からシリーズに参加している中島さんは「(前作から)7年経っておりますので、グルーや子どもたちそしてミニオンのみんなと画面の中で再会できることを今から心待ちにしています」とシリーズ最新作へ期待を寄せた。◆笑福亭鶴瓶(グルー役)続投コメント7年ぶりの「怪盗グルー」シリーズ、「また来たな」と思いました。擬音も多いし収録は喉が枯れますが、大好きな役です。新登場するグルーJr.は(グルーに懐いていない表情が)少々腹立ちますが(笑)、面白いやつなので楽しみにしていて下さい。最近は若手のタレントから「グルー」と認識される機会も増え、女子高生から「グルーだ!」と追いかけられたこともあります。グルーじゃなくて鶴瓶として追いかけてくれ!(笑)でもそれくらい皆さんの中に浸透していて、若い人にとってこれを見て育ってきた、というシリーズになっていることは長年やってきて本当に嬉しいです。今作も「グルー節」の効いた楽しく面白い出来上がりになっていると思うので、ぜひ劇場に見に来てください。◆中島美嘉(ルーシー役)続投コメント久しぶりにルーシーとして、怪盗グルーシリーズに参加させていただけることをとても嬉しく思います!7年経っておりますので、グルーや子どもたちそしてミニオンのみんなと画面の中で再会できることを今から心待ちにしています。楽しみながら精一杯努めさせていただきます!『怪盗グルーのミニオン超変身』は7月19日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月21日ソウルで初恋に落ちた幼なじみの2人が24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描く、アカデミー賞作品賞&脚本賞ノミネートのラブストーリー『パスト ライブス/再会』。この度、時と場所を超えて再会を果たす2人の運命を映し出す、場面写真4点が解禁となった。「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁ーイニョンー”が物語のキーワードとなる本作。今回解禁された場面写真は、12歳のノラとヘソンがソウルの公園で遊んでいるときのもの。このとき、すでに海外移住が決まっているノラは親に付き添われながら、クラスメイトで初恋の相手であるヘソンとデートをする。無邪気に楽しく遊ぶ2人から別れの寂しさは感じられず、仲睦まじい様子が伺える。そしてPC画面を見つめながら笑顔で映るのはノラ(グレタ・リー)とヘソン(ユ・テオ)が、24歳のとき。Facebookのメッセージをきっかけに、再び連絡を取り合うようになり、オンラインの画面上で再会を果たした2人。ニューヨークとソウル、画面越しでも12年ぶりの再会に心がときめく様子が伝わってくる。そして、お互いを見つめ合う2人が映る1枚は、36歳のとき。ヘソンがニューヨークを訪れたことでついに対面での再会を果たし、12歳、ソウルで別れてから24年ぶりに実際に顔を合わせる。喜びと共に、緊張も垣間見える、再会の瞬間を捉えたシーンとなっている。本作の中では、12歳・24歳・36歳と、互いの場所で、互いの人生を歩み、そして12年ごとに再会を果たす2人が描かれており、セリーヌ・ソン監督は、「時間というものが、それぞれの人にどのように捉えられているのかを描きたかった」と、時間がこの作品のテーマのひとつでもあることを明かす。「私は、本当の人生を見ているようにこの映画を描きたかったのです。時に、12年があっという間に過ぎたかと思えば、そこに2分しか立っていなかったのに、永遠かのように感じることがあると思います。多くの人にとって、時間と場所というのはいつでも謎であり、よく分からないまま通過してしまっていると思うのです。でもここではそれが明確に分かるように描きたかった。時間と場所が、時にいかにぶつかり合い、いかに人生に重くのしかかってくるのか」と監督。そのために、長い人生を通して、そしてそれを辿ることが重要であり、2人の主人公の3つの時代、2つの大陸を舞台に描くことで「時間の経過と、場所を、ビジュアル的にも明確に表現できると思った」という。ラブストーリーであるとともに2人の再会の物語に留まらず、2人の人生を通して誰もが日々向き合い、“ふり返る時間”をも描く本作。ノラとヘソンのそれぞれの年代での想い、そして最後に2人が選ぶ道にも想いを巡らせてみてほしい。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月20日「ユーフォリア/EUPHORIA」やマーベル映画『マダム・ウェブ』に出演するシドニー・スウィーニーが主演、トランプ政権の疑惑をリークした女性を描いた『リアリティ』が5月8日(水)よりDVDリリースされる。トランプ政権の疑惑をリークし、“第2のスノーデン”と呼ばれたリアリティ・ウィナー。なぜ彼女は国家の反逆者となったのか、機密漏洩事件の真相に迫る心理スリラー。ニューヨークの現代演劇シーンで“超新星”と評される劇作家ティナ・サッターの映画監督デビューとなる本作は、米国家機密リーク事件で世界中を騒然とさせた女性の実際のFBI尋問音声記録を、ほぼリアルタイムで“一言一句”完全再現してみせるという衝撃の試みで絶賛を集めた。主演は、いま最も注目される若手俳優シドニー・スウィーニー。主人公が直面する状況が刻一刻と緊迫感を増していく様子を巧みに表現した繊細かつパワフルな演技は、世界中で華々しい高評価を獲得している。ごく平凡な若者だったはずの彼女が心に募らせていった思いとは?その知られざる実像が、異常なまでの緊張感とかつて見たことのない圧巻の“リアリティ”をもって事件の真相とともに浮かび上がる。全世界から注目を集めている11月の米大統領選。いまこそ見るべき1本でといえる。本作には、「社会で起きている『おかしなこと』に憤り、行動を起こした。その行動は、違法だった――しかしその『おかしなこと』を放置したままでいいのか?『本質を見誤るな』と、この映画は静かに、けれども鋭く投げかける」――安田菜津紀(メディアNPO Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)など、著名人からコメントも寄せられた。リアリティ・ウィナー事件とはー2017年、米国家安全保障局(NSA)の契約社員だった25歳のリアリティ・ウィナーが逮捕された。その罪状は<国家機密の漏洩>。ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選への介入疑惑に関する報告書をメディアにリークしたというものだった。「トランプ大統領誕生は、ロシア政府に仕組まれたものだった――?」トランプ政権を揺るがすそのセンセーショナルなニュースは世界中を驚愕させ、個人の情報漏洩罪として史上最長となる懲役5年の刑を言い渡されたリアリティは、一躍<第2のスノーデン>として注目の的となった。『リアリティ』は5月8日(水)よりDVDリリース。価格:4,290円(税込)(シネマカフェ編集部)■関連作品:リアリティ 2023年11月18日シアター・イメージフォーラム、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2022 Mickey and Mina LLC. All Rights Reserved
2024年02月20日『ビバリウム』のロルカン・フィネガン監督作『NOCEBO/ノセボ』のBlu-ray&DVDが6月5日(水)より発売されることが決定した。家の内覧をしたカップルが住宅街から抜け出せなくなるというあまりに不条理な展開で世界中の映画ファンを震撼させた『ビバリウム』(2019)のロルカン・フィネガン監督の最新作となる本作は、仕事も私生活も順調なキャリアウーマンが、想像を絶する悪夢に見舞われるエクストリーム・フォーク・ホラー。公開当時、そのおどろおどろしい世界観と予想外の結末に注目が集まった。主人公クリスティーンを演じるのは、映画『007/カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを務めたほか、ティム・バートン監督作のミューズとして『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『ダンボ』などに出演するエヴァ・グリーン。さらにクリスティーンの夫フェリックス役として『キングスマン』シリーズのマーク・ストロング、謎多き乳母ダイアナ役にフィリピン出身のシンガーソングライター、チャイ・フォナシエらが出演。豪華キャスト陣による息を呑む圧巻の演技の応酬も見どころだ。『NOCEBO/ノセボ』商品情報【発売日】2024年6月5日(水)【価格】Blu-ray&DVD 5,720円(税込)※Blu-ray&DVDのコンボ商品となります。【映像特典】・予告編※商品の仕様は変更となる可能性がございます。『NOCEBO/ノセボ』Blu-ray&DVDは6月5日(水)より発売。(シネマカフェ編集部)■関連作品:NOCEBO/ノセボ 2023年12月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© Lovely Productions Limited / Wild Swim Films Limited MMXXII. All Rights Reserved.
2024年02月19日『キック・アス』『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が豪華キャストを迎えて贈る『ARGYLLE/アーガイル』。主人公アーガイルと同様に架空のスパイ小説に登場する助っ人技術者のキーラ役を演じたアリアナ・デボーズが、本作にキャスティングされたのは『ウエスト・サイド・ストーリー』でアカデミー賞助演女優賞を受賞するよりも前のこと。栄えある受賞を受けて本作の出演シーンを少々変更する、という嬉しい誤算が生じていたことが分かった。キーラ役を当初は「あまり知られていない人物に演じてもらうつもりだった」というヴォーン監督。とはいえ「(アリアナに)会ってみると素晴らしい印象を受けた。彼女ならきっとセンセーションを巻き起こすと感じた」と明かす。ブロードウェイを中心に活躍しているワールドクラスの実力の持ち主であり、米演劇界で最も権威ある「トニー賞」ミュージカル助演女優賞にノミネートされたキャリアの持ち主ではあるものの、映画界ではまだそれほど知られた存在ではなかったからこそアリアナをキャスティングしていたが、「『ウエスト・サイド・ストーリー』で有名になったことで、編集の必要性が生じた」と監督。「認知度が上がり、人々は彼女を見かけると『アリアナ・デボーズだ!』と言うようになった。そのため、ストーリーにおけるサプライズの要素を入れるべく、編集のやり直しが必要になった」と言い、「それはもどかしいことではあったけれど、米アカデミー賞受賞歴のある素晴らしい役者がもう一人増えたことは幸運なことだった。そして彼女はこの役を見事に演じている」と豪華キャスト陣にさらなる厚みが加わった喜びを明かす監督。結果として、オールスターキャスト勢ぞろいのなかに魅力的なキャラクターがまた1人、本作『ARGYLLE/アーガイル』の世界に誕生することになった。スティーヴン・スピルバーグ監督によって往年の名作がリメイクされた『ウエスト・サイド・ストーリー』では華やかで力強い魅力に溢れたアニータを演じ、その名を世界中に轟かせ、ウォルト・ディズニー創立100 周年を記念して製作された『ウィッシュ』(23)では主人公・アーシャ役のボイスキャストに大抜擢されたアリアナ。華やかなサクセスよりも前から決定していた、ヴォーン監督とハリウッドを代表するキャスト陣が顔をそろえる本作の出演には、「まさに“ほっぺたをつねって現実かどうか確認する”ような体験だった。この作品の世界に少しでも携われたことを光栄に思う」と喜びもひとしおだったようだ。また、ヴォーン監督は本作のために新曲2曲を書き下ろしたが、2曲ともアリアナが歌唱を担当。主題歌「Electric Energy」では80年代洋楽4大アイコンの1人といわれる、ボーイ・ジョージと共にパワフルな歌声を聴かせている。『ARGYLLE/アーガイル』は3月1日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ARGYLLE/アーガイル 2024年3月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2024年02月18日前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスのラジ・リ監督の最新作が『バティモン5望まれざる者』として、5月24日(金)に日本公開されることが決定。併せてシーン写真9点が解禁された。パリ郊外(=バンリュー※)に存在する、都市再開発を目前に控えた居住棟エリアの一画、通称「バティモン5」。ここに立ち並ぶいくつもの団地には労働者階級の移民家族たちが多く暮らしているが、バティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進められている。そんな中、前任者の急逝で臨時市長となったピエールは、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。だが、その横暴なやり方に住民たちは猛反発、これまで移民たちに寄り添い、ケアスタッフとして長年働いていたアビーたちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突。やがて激しい抗争へと発展していく――。監督は、前作『レ・ミゼラブル』のラジ・リ。役者として、また、1995年にアーティスト集団「クルトラジメ」のメンバーとしてキャリアをスタートした彼は、1997年、初の短編映画『MontfermeilLesBosquets』(原題)を監督、2004年にはドキュメンタリー『28Millimeters』(原題)の脚本を、クリシー、モンフェルメイユ、パリの街の壁に巨大な写真を貼ったことで有名になった写真家JR(ジェイアール)と共同で手がけるなど、新進気鋭アートティストの1人でもある。『レ・ミゼラブル』では、ラジ・リ監督自身が生まれ育ったパリ郊外の犯罪多発地区モンフェルメイユを舞台に、そのエリアを取り締まる犯罪防止班(BAC)と少年たちの対立を手に汗握る圧倒的な臨場感で描き出し、観る者の心を鷲掴みに。第72回カンヌ国際映画祭審査員賞、第45回セザール賞4冠の最多受賞(観客賞、最優秀作品賞、有望男優賞、編集賞)、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートされた。それから4年。ラジ・リ監督のもとに『レ・ミゼラブル』製作スタッフが再集結し、再びバンリューが抱える問題を持ち前の臨場感に新しい視点を交えて生み出したのが本作。前作と地続きのテーマを採用しつつも、そのドラマはより人間くささを帯びながらさらに社会性をまとい、力強さで進化した作品となっている。解禁となった場面写真では、バティモン5で働くアビー(アンタ・ディアウ)が、仲間のブラズ(アリストート・ルインドゥラ)と談笑する様子。行政の思惑で取り壊される古い団地の様子や、新しく臨時市長に就任したピエール(アレクシス・マネンティ)が整然とした市庁舎で街並みの新構想を練る姿。行政との戦いに挑むバティモン5の住人らを捉えたカットなどとなっている。移民たちの居住団地群の一画=バティモン5の一掃を目論む「行政」とそれに反発する「住人」による、“排除”vs“怒り”の衝突。本作では、恐れと不満の積み重ねが徐々に両者間の溝を深くし、憎しみのボルテージが加速していく様が息もつかせぬ緊迫感で描かれる。このコミュニティ内にある「権力」「革新」「暴力」の3つの視点を交錯させることでバンリュー地区の実態、ひいては花の都パリの知られざる“暗部”を炙り出していく。この街で不都合なものとは一体何なのか、望まれざる存在とは何を指すのか――その真髄を映し出した本作は、まさにラジ・リ監督の真骨頂。2024年夏季五輪を控えて盛り上がりを見せるパリ。世界的な注目を集める大都市が人知れず抱え続ける問題を、サスペンスフルかつエモーショナルにクローズアップした衝撃作が誕生した。さらに本作は「横浜フランス映画祭2024」(3月20日~24日)での上映が決定し、ラジ・リ監督の来日も予定されている。<※1:フランス語で郊外を意味するbanlieue(バンリュー)は「排除された者たちの地帯」との語源をもつ。19世紀より労働者の街として発展し、戦後は住宅難を解消する目的で大量の団地が建設された。団地人気が低下する1960年代末より旧植民地出身の移民労働者とその家族が転入し、貧困や差別などの問題が集積する場となった>『バティモン5 望まれざる者』は5月24日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:バティモン5 望まれざる者 2024年5月24日より 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023
2024年02月18日劇場公開を経て世界中で称賛を浴びた、リドリー・スコット監督によるApple Original Films『ナポレオン』が3月1日(金)に配信スタートする。アカデミー賞では視覚効果賞、美術賞、衣装デザイン賞の3部門にノミネート、英国アカデミー賞では英国作品賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアー賞、特殊視覚効果賞にノミネートされ話題となった本作。天才的な軍事戦略で国を守り英雄と呼ばれる一方で、迅速かつ冷酷さを持ち“悪魔”と恐れられたフランス皇帝ナポレオン・ボナパルトを、オリジナル脚本で描く物語。揺るぎない野心や驚くほど戦略的な思考を持つナポレオンの、後に語り継がれる有名な戦い。戦いの最中で描かれるナポレオンの心の内を、最愛の妻ジョセフィーヌとの複雑な関係を通して迫っていく。キャストには、スコット監督とは23年ぶりのタッグとなったホアキン・フェニックスが主演するほか、『ミッション:インポッシブル』シリーズのヴァネッサ・カービーがジョセフィーヌ役で出演。デヴィッド・スカルパが脚本を手掛け、製作はApple StudiosがScott Free Productionsと共同で行い、スコット監督がプロデューサーを兼任。ケヴィン・J・ウォルシュ、マーク・ハッファム、ホアキン・フェニックスらがプロデューサーを、マイケル・プルスとエイダン・エリオットが製作総指揮を務めた。Apple Original Films『ナポレオン』は3月1日(金)よりApple TV+にて配信開始。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ナポレオン 12月1日より全国の映画館で公開
2024年02月16日名作『ミツバチのささやき』『エル・スール』で知られるスペインの巨匠ビクトル・エリセ監督の最新作『瞳をとじて』から、名作映画へのトリビュートといえる貴重な場面をとらえた本編映像が解禁された。先週の2月9日に公開を迎えた本作。エリセ監督は映画監督になる前、映画批評雑誌「ヌエストロ・シネ」などに批評を寄稿しており、かなりの映画通。この度新たに解禁された本編映像には、そんなシネフィル(映画狂)のエリセがある名作映画へのリスペクトを込めたオマージュが隠されているという。海辺の撮影でのビクトル・エリセ監督(左)22年前に失踪した、親友で人気俳優だったフリオをあるきっかけで再び捜すことになった元映画監督のミゲル。彼はフリオの失踪後、監督を引退し現在は執筆の仕事をしながら、海辺の町で愛犬のカリと一緒に暮らしている。ある晩、海辺の住人たちと砂浜の上のテーブルを囲み、隣に座っているトニから「俺たちが好きな曲を歌ってくれ」とギターを渡され、ミゲルはうろ覚えの歌詞を思いだしながらある歌を歌い始める。歌われているのは、数々のハリウッドの名作映画を生み出したハワード・ホークスの西部劇『リオ・ブラボー』(1959)の「ライフルと愛馬」という曲。俳優だけでなく歌手としても活躍したディーン・マーティンと当時ロックンロール歌手として有名だったリッキー・ネルソンの哀愁あふれる歌声が印象的なシーンを彩った1曲。また「ライフル、トニ、そして私」と歌っている部分は、本来「ライフル、ポニー、そして私」という歌詞で、本作では海辺の住人である“トニ”の名前がポニーにかけられており、エリセのちょっとした遊び心がうかがえる。エリセ監督はインタビューで、本作に取り入れられたオマージュシーンについて聞かれた際に、「影響を受けた名作はたくさんあるが、本作で登場するのは計画的ではなく、ほぼ無意識に行ったもの」と明かす。「映画のアイデアは私の想像から生まれたものなのだから、映画監督という登場人物について描く場合、自伝的な人物になってしまう可能性はほとんど避けられないと思っている。しかし、主人公のミゲルは私より、ずっと歌がうまい」とユーモアも交えて明かしている。このシーン以外にも、ミゲルが訪れる映画技師の友人マックスの部屋には、チャップリンの『殺人狂時代』とニコラス・レイの『夜の人々』のポスターが飾られていたり、リュミエール兄弟の初期作品『ラ・シオタ駅への列車の到着』が意外な形で登場するなど、様々な形で映画史に刻まれる名作映画について言及している。『瞳をとじて』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:瞳をとじて 2023年2月9日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国順次公開© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.
2024年02月16日本年度アカデミー賞作品賞&脚本賞ノミネートの話題作『パスト ライブス/再会』。主人公の初恋相手ヘソン役を演じるのは、ドイツ生まれの韓国人俳優ユ・テオだ。本作は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのふたりが、24年後の36歳、N.Y.で再会する7日間を描くラブストーリー。監督を務めたセリーヌ・ソンは本作で長編映画監督デビューを飾り、ゴールデン・グローブ賞では、外国語映画賞や作品賞(ドラマ部門)のほか主演のグレタ・リーを女優部門(ドラマ)に押し上げただけでなく、監督賞と脚本賞にもノミネートされた。そんなセリーヌ・ソン監督が、オーディションで見つけ出したのがヘソン役を演じたユ・テオ。韓国人の父と母を持ち、ドイツ・ケルンで生まれ育った彼は、4月に43歳を迎えるいわゆる遅咲きの俳優だ。とはいえ、少年のような初々しさをも感じる佇まいや表情で魅せるユ・テオとはいったいどんな人物なのか。高校時代、膝の怪我でバスケットボール選手への道を絶たれたユ・テオが巡り合ったものこそ“演技”だった。高校卒業後、ニューヨーク、ロンドンで演技を学んだが、欧米ではそのルックスからアジア人の役しか回ってこなかったという。二度目の渡米時に一回り年上でカメラマンの妻と出会い、結婚後韓国に渡った。知名度が無い時期は、劇中4回しか登場しない悪役や主人公の親友として3話で亡くなる役など、メインとは言い難いキャラクターを演じてきたが、そんな時は自分の好きな俳優達がどのようにキャリアを積んでいったのかを調べたという。「ヒース・レジャーも、デンゼル・ワシントンも似たような役割を果たして、自分の色をはっきりと見せる時期がありました。マシュー・マコノヒーは10年間ラブコメを中心に出演していたけど、『ダラス・バイヤーズクラブ』でドラマチックな役柄を演じアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞で主演男優賞を獲った。そういった軌跡を見ながら、自分がどのような役割を果たさなければならないのか、グローバル市場ではどのように見えるのか考えるようになりました」と過去をふり返る。15年の長い下積みの後、2017年『LETO』を引っ提げカンヌ国際映画祭のレッドカーペットに降り立ったユ・テオ。韓国系ロシア人であり旧ソ連の伝説的ロック歌手ビクトル・ツォイ役に、2000倍の競争率の中から選ばれ、以降韓国でも活躍の場を広げていく。そんな中『パスト ライブス/再会』のシナリオと巡り合ったというが、その時のことをこう語っている。「最初に脚本を読んだ瞬間からすごく感動してしまい、泣き出してしまったんです。とても美しい映画だった」。また、ドイツで幼少期を、欧米で青春を過ごしたユ・テオにとって、この映画の中で描かれている“イニョン=縁”という概念が強く心に響いた。「ソン監督が、この韓国ならではの文化を分かりやすく西洋の観客に紹介してくれたことが凄く嬉しかったし、幸運であるとすら思いました。日々の生活の中で、韓国では凄くカジュアルに使われているからです。物語の主題であるこの“イニョン=縁”という観念を学びながら、哲学や仏教思想などを自分の人生と関連付けて考えるようになったところが、この作品と出会った上で一番特別なことでした」。本作で彼が演じたヘソンは、ソウルで生まれ育ち、兵役を経験した後大人になっても家族と同居しているという、劇中の言葉を借りると「韓国的な男らしさ」を持った人物だ。これまでの生い立ちやキャリアを思い返した時にユ・テオがぶつかる壁は、アイデンティティの在り方である。そんな悩みにも、この作品との出会いで救われたそうで「韓国で生まれ育った俳優をキャスティングすることもできたはずなのに…。自分が韓国人だというアイデンティティを認められたようで胸がいっぱいでした。ニューヨークの真ん中で交通規制をして、あちこちに韓国語が書かれたタイトルがついていて、私の名前が書かれた椅子が置かれていて。夢のような状況でした」と喜びを噛みしめながら語る。ユ・テオが、ニューヨークに続き演技を学んだロンドン。結果発表を18日に控えた英国アカデミー賞には、非英語作品賞、脚本賞とともに、主演俳優賞としてユ・テオがノミネートされ、嬉しい帰還となった。また、前作がアメリカで大ヒットしたNetflixドラマ「ザ・リクルート2」の主演にも抜擢され、ますます注目度が上がっている今日この頃、「演じることは私の夢だったし、今でも夢なんです。私が演技を選んだのではなく、演技が私を選んだのだと感じています」と語る彼に、世界中の熱視線が注がれている。『パスト ライブス/再会』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:パスト ライブス/再会 2024年4月5日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開2022 © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved
2024年02月16日シリーズ完全新作『猿の惑星/キングダム』より新たな予告映像が解禁された。いまから300年後の世界を舞台に、人間と猿、そして巨大な帝国<キングダム>を築こうとする支配者との攻防を描く本作。この度解禁された予告編の中では、人間と猿が共存していた時代、人間に様々な技術があった時代、そんな面影は完全になくなり、人類は退化し、猿が絶対的支配権を持つ、まさに猿の<キングダム>を築こうとしていた。そんな世界で生きる若き猿・ノアは、ある年老いたオランウータンから昔話を聞かされる。それは、猿と人間の共存に関する話だった。ノアは、ある日、人間の女性と出会う。彼女は野生動物のような存在となった人間の中で“誰よりも賢い”とされ、猿たちから狙われていた。彼女と共に行動することになったノアは、想像すらしたことのなかった本当の“人間”を知るうちに、いままさに誕生しようとしている<キングダム>に違和感を覚えていく。一方、この世界を支配しようとする猿は、人類ではなく自分たちが選ばれたと信じ、徹底的に人類を排除しようとしていく。人間との共存へと希望を持つ者。絶対的支配を目論みキングダムを築こうとする者。はたして、この世界で生き残るのは…。これまで作品のテーマとして様々な形で描かれてきた“共存”と“対立”。完全新作となる本作では、<猿>と<人間>の共存をかけ、<猿&人間>VS<猿>の新たなる衝突が描かれる。シリーズの完全新作のメガホンを取ったのは、『メイズ・ランナー』シリーズで知られ実写版『ゼルダの伝説』の監督にも抜擢されたウェス・ボール監督。また『To Leslie トゥ・レスリー』(22)の熱演が話題となったオーウェン・ティーグが主人公・ノアを演じ、ドラマシリーズ「ウィッチャー」(19‐)のフレイヤ・アーランなど注目の若手俳優が出演している。ノアを演じたオーウェン・ティーグは、監督を務めたウェス・ボールについて、「彼は、とても多くのアイデアを持っていて、すばらしいコンセプトを基に、見たこともないような世界を作り上げてくれました。この世界をみなさんに観てもらうのが待ちきれません。彼と一緒に僕たちは、新しい世界を作り上げたのです」と、監督が生み出した新たな“猿の惑星”を絶賛している。『猿の惑星/キングダム』は5月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:猿の惑星 キングダム 2024年初夏、全国にて公開©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年02月16日ミッシェル・オスロ監督作『アズールとアスマール』のブルーレイとDVDが4月10日(水)に“三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー”より発売されることが分かった。DVDレンタルと、デジタル配信(購入/レンタル)も同時開始される。初の長編作品『キリクと魔女』(98)から、最新作『古の王子と3つの花』(22)まで、類稀なる想像力と綿密なリサーチを基に映画の世界を組み立て、架空の冒険ファンタジーと実在する世界が融合する作品を生み出し続けるミッシェル・オスロ監督。この度発売する『アズールとアスマール』は、オスロ監督特有のエキゾチックな色彩美と装飾的な絵画スタイルに加え、3DCGによる人物描写を見事に融合させ、アフリカで育ったオスロ監督が常にテーマとしている異文化の問題を、実験的な方法で投げかけた人間同士の対立と融和を描く冒険ファンタジーだ。また、本作の日本語吹替版の監修と翻訳・演出を行ったのは『キリクと魔女』以来、オスロ監督との親交が深かった高畑勲監督。吹替版では、この作品が投げかける“異文化”体験をより直感的に味わうことができる。『アズールとアスマール』ブルーレイ&DVDは4月10日(水)発売。『アズールとアスマール』2024年4月10日(水)ブルーレイ/DVD発売デジタル配信開始(購入/デジタル)<発売元>ウォルト・ディズニー・ジャパン<コピーライト>© 2006 Nord-Ouest Production - Mac Guff Ligne - Studio O - France 3 Cinéma - Rhône-Alpes Cinéma - Artémis Production - Zahorimédia - Intuitions Films - Lucky Red(シネマカフェ編集部)■関連作品:アズールとアスマール 2007年7月21日よりシネマ・アンジェリカほか全国にて公開©2006 Nord-Ouest Production - Mac Guff Ligne - Studio O - France 3 Cinema -Rhone-Alpes Cinema - Artemis Production - Zahorimedia - Intuitions Films - Lucky Red
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