メジャーリーガーのロッカールームで繰り広げられるドラマを描いた「Take Me Out 2018」が現在、東京・DDD青山クロスシアターにて上演中。本作は2003年のトニー賞で演劇作品賞など2部門受賞した作品で、日本では2016年12月に初演され、今回はその再演となる。前作に引き続き翻訳は小川絵梨子、演出は藤田俊太郎が手掛けるほか、キャストは栗原類、味方良介、小柳心、Spi、章平、吉田健悟、竪山隼太、田中茂弘が続投。さらに今作から玉置玲央、浜中文一、陳内将が参加する。【チケット情報はこちら】物語は、メジャーリーグの黒人プレイヤー・ダレン(章平)がメディアを通して「自分はゲイである」と告白することから始まる。ダレンの告白に理解をみせる者、差別する者、拒絶する者、さまざまな人間が現れるが、スタープレイヤーのダレンは「自分のアイデンティティに苦しんでいる子供の励みになれば」と意に介す様子はなかった。しかし、二軍から上がってきた抑えの投手・シェーン(栗原)がインタビューで語った言葉がある事態を巻き起こす――。メジャーリーグチームのロッカールームという野球だけが共通項の人間が集まる閉鎖的な空間で、人種、LGBT、宗教、教育、家柄…などさまざまな要素が絡み合い、登場人物たちの正義や価値観、考え方、性質が浮き彫りになっていく作品。客席が舞台と地続きで両側から覗き見るような構造は、登場人物の感情の揺れが「今ここで起きていること」として生々しく感じられ、客席までロッカールームが広がってくるような感覚にも陥る。再演ということもあり、深みを増した芝居も魅力。新キャスト続投キャスト関係なく、キャスト一人ひとりの芝居がより繊細に、そしてより明確にこの世界をつくりあげており、伝えることへの強い意思を感じた。ダレンの会計士・メイソン役の玉置は、作品の中では唯一野球の外側にいる人間であるメイソンがダレンにもたらすものをくっきりと鮮やかに見せ、それがダレンの心の動きをも際立たせる。また、ダレンのチームメイト・キッピー(味方)のくせものぶりも見事。キッピーが上手に隠すさまざまな“意図”を、小劇場ならではの繊細な芝居によって初演以上にしっかりと伝えていた。また今回は作品の舞台が2003年であること――2001年にNY同時多発テロが起き、イラク戦争が開戦したという時代背景を意識すると、台詞の端々に込められたものもより深く理解できるはず。公演は5月1日(火)まで。チケットは発売中。取材・文:中川實穂
2018年04月03日あるメジャーリーグチームのロッカールームを舞台に巻き起こるさまざまな出来事を描いた「Take Me Out 2018」が3月30日(金)に開幕する。その稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】本作は2003年のトニー賞で演劇作品賞など2部門受賞した作品で、日本では2016年12月に初演され、今回はその再演。前作に引き続き、翻訳は小川絵梨子、演出は藤田俊太郎が手掛けるほか、栗原類、味方良介、小柳心、Spi、章平、吉田健悟、竪山隼太、田中茂弘が出演。さらに今作から玉置玲央、浜中文一、陳内将が参加する。立ち稽古が始まって2日目というこの日の稽古は、オープニングからスタート。今回も舞台は中央に設置され、両側に客席があるというつくり。ロッカールームをイメージした可動式のセットも健在で、パズルのように動かすことでさまざまな表現に活用される。“再演”と銘打たれてはいるが、芝居や音楽も一変していた。稽古中、例えば陳内の動きを見て藤田が「今のいいね!」とすぐに取り入れるなど、キャストと演出家の間で積極的にアイデアをやり取りしながら、シーンがどんどんブラッシュアップされていく。そうやって全員で新しい「Take Me Out 2018」をつくりあげようとしていることが伝わってくる。この日は稽古の最初に藤田から「“言葉の演劇”にしたい」という話があり、稽古中も、台詞の奥にあるものや台詞の表現の意味を丁寧に確認し合う姿、台詞をきちんと伝えるために動きを工夫する姿などが見られた。アメリカのメジャーリーグという日本とはどこか違う環境の物語だからこそ、そこがくっきり伝わると印象や理解度は大きく変わってくる。また、両側にある客席から選手のロッカールームを覗き見しているような感覚になる構造は、この作品の魅力のひとつ。ただ、そのロッカールームでキャスト達は着替えなども行うため、舞台上でさまざまなことが同時に起きることになり、そこは本作の面白さでもあるのだが、ともすれば中心で起きている出来事を見逃しかねない。しかし藤田が、ストーリーを進める俳優以外に“今求める動き”を丁寧に解説し、俳優たちもそれに高い能力で応えるため、シーンを重ねる度に出来事がよりクリアに浮かび上がってくる印象を受けた。稽古中、藤田の口から何度か「お客さんを当事者にしたい」という言葉が俳優たちにも伝えられ、そのための演出もつけられていた。思想や宗教、見た目も違うさまざまな人種が、野球をするために集まっているロッカールーム。スター選手のある告白を機に巻き起こる出来事は遠い世界のはずだったのに、覗き見しているうちにいつの間にか自分自身がそこにいた…そんな感覚をぜひ劇場で体感してほしい。公演は、3月30日(金)から5月1日(火)まで、東京・DDD青山クロスシアターにて。取材・文:中川實穂
2018年03月20日エンタメライブ『THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE』の初日公演が24日、東京・品川プリンスホテル クラブexで行われ、屋良朝幸、浜中文一、m.c.A・T、いつか、DJ U-ICHI(HOME MADE 家族)、草間リチャード敬太(関西ジャニーズJr.)、前田航気(ジャニーズJr.)、AKO(OH GIRL!)、NANAKO(OH GIRL!)が取材に応じた。屋良の総合プロデュースで行われた同公演。音楽はm.c.A・Tが担当したが、屋良は「昔から大ファンだったので、ディスコをテーマにした時に、A・Tさん以外は考えられなくて」とオファー時の気持ちを明かした。m.c.A・Tも「屋良くんは非常に今回のステージに対してのビジョンがはっきりとしていたので、2人で4時間くらい話し込んでからはかなり見えた」と語ると、屋良も「全部オリジナルの曲で、結構わがままを言った」と苦笑した。また出演者も屋良が選んで行ったが「文ちゃん(浜中)は何も話すことはない、それくらいの関係で、遊んでくれるし、心強い」と語る。さらに「リチャードと航気に関しては、関西のJr.と東京のJrをぶつけたいというのがあって。ライバル関係があると思うので、それの相乗効果になればいいな」と、ジャニーズ陣について紹介した。ソロでM.C.ハマーの曲を披露した浜中は「『出てくれないか』と同時くらいにもう、(浜中の)ソロ曲を決めてはったんで、いろいろ早いなと思いました。お客さんと一緒に踊るのを体験したことなかったし、いい経験させてもらった」と初日を振り返った。草間は「難しいことがいっぱいでした。ちょっとでも屋良くんのビジョンから外れると言ってくれはるので、やりやすかったですけど、改善点はたくさんある」と反省しつつ「ちょっとずつ成長してるなと感じつつ、やっています」と自信を見せる。19歳と一番若い前田は「若いパワーをバチコーンって持っていけたら」と意気込み、「東京では(ジャニーズJr.の)グループに入っていない、フリーランスでやってるんですけど、フリーランスの意地じゃないですけど、ここで発揮できたらと思います」と静かに闘志を燃やした。それぞれの思いが詰まった公演に、屋良は「15〜6歳くらいからダンス一筋という気持ちを、35歳になっても持ち続けているからこそできたステージ。新しいエンタテインメントとして、時代を作れたら」と思いを表した。
2018年02月24日2015年に日本初演したミュージカル『ドッグファイト』が再演する。作品はリバー・フェニックス主演の映画でも知られ、2012年にオフ・ブロードウェイでミュージカル化。映画『ラ・ラ・ランド』の歌詞でアカデミー賞を受賞し、作詞・作曲のミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』がトニー賞を受賞するなど、ブロードウェイで今注目のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールのコンビが作り上げた。タイトルは、パーティに一番イケてない女の子を連れて来た者が賞金を得るという、海兵隊に伝わるゲームのこと。物語の舞台は、ベトナム戦争出征前夜のサンフランシスコ。若き海兵隊の兵士バードレイスは、仲間と共に最後の夜を楽しもうとゲームに参加、街の食堂でウェイトレスのローズと出会い、パーティに誘うが…。キャストは、主演の屋良朝幸とヒロイン役の宮澤エマらが続投。ふたりのほか、中河内雅貴、矢田悠祐、浜中文一(関西ジャニーズJr.)、保坂知寿らが出演する。初演で素晴らしい歌声を観客に強く印象付けた宮澤が来阪、作品のテーマと魅力、ローズ役への想いを語った。ミュージカル「ドッグファイト」チケット情報「この作品の主軸は、ラブ・ストーリーじゃないんです。人間の尊厳を理解し、自分を変えていく難しさを、人と人とのふれあいをテーマに描いている。早い展開の中に、彼らの命が次々と奪われていく戦争の恐ろしさも込められていて、こんな子供たちが戦争に行っていたということ、自分で考え自分で行動することの大切さも物語を通して感じます。決して押し付けることなく、歌の力でシンプルなメッセージをすっと伝えているのが、このミュージカルの魅力なのかなと、改めて思っています」。宮澤の演じるローズは、食堂を経営する母親とその場所から飛び出せない女の子で、見た目もイマイチ。男の子に初めてデートに誘われ、外の世界で傷つき歌う1幕最後の“笑えるわ”の曲が切ない。「ひどい目にあったのに、ポジティブに考えようとする彼女の心の美しさ。優しさの中に強さを秘めている彼女の魅力が一番出るのは、2幕で歌う“終わる前に”。世の中は可能性にあふれていて、それを自分のものとするかどうかは自分次第、きっともっとできるはず、と歌うんです。すごく力を持った曲で、ほんとにステキなんですよ」。客席は屋良のファンたちを含め98%が女子だった初演では、「すごく勇気をもらった」「背中を押されたような気がする」という声が多く届いたそう。「思いもかけず、自分たちのストーリーだって思っていただけたんだと思います。見た目で判断されることも女性はすごく多いと思うけれど、そうではない美しさを持つ強さを、私もローズから教わりました。すごくポジティブなメッセージ。今回、女の子たちは特に楽しみに来ていただければと思います」。公演は、12月8日(金)から11日(月)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、12月14日(木)から30日(土)まで東京・シアタークリエ、2018年1月6日(土)は愛知県芸術劇場 大ホールにて上演。取材・文:高橋晴代
2017年12月06日関西ジャニーズJr.主演の映画『関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!』(8月26日公開)の予告編が27日、公開された。同作は、2013年3月公開の『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』から始まった、関西ジャニーズJr.と松竹とのコラボ企画第4弾となる。漫才コンビ「エンドレス」(西畑大吾、藤原丈一郎)と、養成所で同期のお笑いトリオ「ピンクらくだ」(向井康二、室龍太、草間リチャード敬太)が、悩みながらも夢に向かって成長していく。今回公開された予告編では、エンドレスとピンクらくだ、それぞれの漫才シーンを初披露。さらに、「ピンクらくだ」の人気に悔しい気持ちを露わにするエンドレスの姿や、2組が訪れた幽霊旅館でのハチャメチャなシーン、さらに熱い友情のシーンなど、青春の場面が詰まった映像となっている。主題歌は関西ジャニーズJr.による「おみくじHAPPY!」で、TVドラマ『釣りバカ日誌』の石川勝己監督がメガホンを取る。他、正門良規、小島健、道枝駿佑、長尾謙杜、高橋恭平、嶋﨑斗亜、濱口優(よゐこ)、中西茂樹・那須晃行(なすなかにし)、浜中文一、森脇健児、森口瑤子が出演する。
2017年03月27日関西ジャニーズJr.と松竹の映画第4弾『関西ジャニーズJr.のお笑いスター誕生!』(8月26日公開)の製作が4日、大阪松竹座で発表された。同作は、2013年3月公開の『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』から始まった、関西ジャニーズJr.と松竹とのコラボ企画第4弾となる。幼馴染みの高浜優輔(西畑大吾)と稲毛潤(藤原丈一郎)は売れない漫才コンビ「エンドレス」を組んで頭角を表すも、いつの間にか「売れることがすべて」と考える高浜と、お笑いが好きな稲毛との間がぎくしゃくし始める。一方、お笑い養成所で同期の三人組「ピンクらくだ」(向井康二、室龍太、草間リチャード敬太)が突然ブレイク。稲毛は自分がお荷物ではないかと悩むが、人気下降に苛立つ高浜は、幽霊が出るとうわさの旅館「たつのや」で強化合宿をしようと提案する。さらに「ピンクらくだ」も怪しい霊媒師とともに心霊スポットロケで宿泊することになる。主題歌は関西ジャニーズJr.による「おみくじHAPPY!」で、TVドラマ『釣りバカ日誌』の石川勝己監督がメガホンを取る。他、正門良規、小島健、道枝駿佑、長尾謙杜、高橋恭平、嶋﨑斗亜、濱口優(よゐこ)、中西茂樹・那須晃行(なすなかにし)、浜中文一、森脇健児、森口瑤子が出演する。公開が発表された大阪松竹座は「関西ジャニーズJr. 春のSHOW合戦」が公開初日を迎えていたが、向井がセリから登場し、サプライズプレゼントがあると報告。公演に出演予定のなかった室、道枝も参加し、観客を喜ばせた。西畑は「今回は漫才ということで、文字通り、笑いあり、涙あり の映画になってます。僕も自分の出てるシーンでちょっと泣いてしまいました」と笑顔に。「昨年の11月前半に撮影したのですが、他の映画を2作品(『PとJK』『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』)撮影した後だったので、その経験を踏まえて、培ったものが出せたのではないかと思います」と自信を見せた。向井が「今までの作品とは違う雰囲気」で「しっかり芝居場もありますし」と説明すると、室も「前作の『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!』よりパワーアップしてますよね」と同意。藤原は「前作では出演シーンが短かったのですが、今回は(西畑)大吾とコンビを組んで漫才をしました」と報告し、「日頃大吾とは漫才はしないので、合間をみて二人で漫才の練習もしたりして、楽しかったです」と撮影を振り返った。また、草間も「僕も今回は出演シーンが多いです」と喜び、「いつもは、龍太君と丈一郎と組んで漫才をしているのですが、今回は龍太君と(向井)康二とのトリオコントだったので、様子の違う漫才で新鮮でした」と撮影の感想を述べる。「ボケとツッコミ役も決まってなくて。映画の中で自分たちで考えた漫才も映画の中で披露してます」とアピールした。
2017年03月04日全世界で1億冊以上読まれている大ベストセラー官能小説をパロディ化したミュージカル『フィフティシェイズ!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』が11月28日に開幕した。主演は関西ジャニーズJr.の浜中文一が務め、演出と上演台本は河原雅彦が手掛ける。公演初日を観劇した。ミュージカル『フィフティシェイズ!』チケット情報官能小説『50 Shades of Grey』をパロディ化し、2014年にオフ・ブロードウェイで上演された作品。若く有能だが心から人を愛せないサディストの青年実業家・グレイ(浜中)と、うぶで恋すら知らない女子大生・アナ(玉置成実)との歪んだ愛のかたちを過激な性描写で描いた原作を、“悪乗り×変態×コメディ”200%というスーパー・エロティック・ワールドを描く、R-15指定のコメディミュージカルとなっている。関西ジャニーズJr.として幅広く活躍する浜中、相手役にブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』での好演も記憶に新しい玉置、という爽やかな組み合わせだが、「劇中、信じられないほど下品な場面がごまんとありますが、お忘れください」というアナウンスで開幕した本作。バンドの生演奏の中、明星真由美、安田カナ、佐藤仁美が演じる主婦3人組が『50 Shades of Grey』を読書するという形で進行役となって物語は進んでいく。コミカルな芝居と美しい歌声で紡ぎ出される台詞や歌詞は…とにかく過激!浜中が普段であればなかなか声に出せないような言葉の並ぶ歌詞を軽快に歌い上げ、玉置が変態プレイについて語り、ふたりで腰を振り、股を開き、キレッキレで踊るというかなり振り切れた表現に、客席には大笑いしている人もいれば、驚きのあまりかたまっている人も。本作の元であるオフ・ブロードウェイの演出すらパロディにしているシーンもあり、もう何が何やらという状態だ。2幕は1幕以上にアブノーマルな世界に突入していき、「そんな恰好まで見せる!?」というようなシーンも。大澄賢也演じるメキシコ人や安田演じるアナの友人もかなりの存在感で笑わされる。最後まで息つく暇がないが、最後まで目が離せないミュージカルだった。公演は12月11日(日)まで東京・新宿FACEにて。その後、12月28日(水)・29日(木)に大阪・サンケイホールブリーゼにて。取材・文:中川實穗
2016年12月02日ミュージカル『フィフティシェイズ!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』の公開フォトコールが28日、東京・新宿FACEで行われ、出演する浜中文一(関西ジャニーズJr.)、玉置成実、明星真由美、安田カナ、佐藤仁美、大澄賢也、演出の河原雅彦が取材に応じた。同作は、全世界で大ヒットした官能小説『50 Shades of Grey』をパロディ化したオフ・ブロードウェイミュージカル。朗読会で小説『50 Shades of Grey』について語り合う奥様たちが盛り上がっていると、そのシーンがコメディタッチで再現される。R15作品となっており、過激なシーン・セリフが盛りだくさん。主演を務めた浜中も、セクシーな姿を見せた。浜中演じる青年実業家・グレイに調教される女子大生・アナを演じた玉置は「座長が振り切ってくれてるので、ついていく」と信頼を寄せている様子。一方浜中は「こっちの方が僕らしい」と語り、「やっとオフィシャルでこういうことができる。今までは勝手に僕がやってただけなので、やっと事務所に認めてもらえたかなあ」と心情を吐露した。また浜中は、同作の見どころについて「今回はみなさん一緒になって楽しめる。会場もそうですし、内容的にもそうで、一緒に演じる感じを体感してほしい」と示し、「僕自身はようやく、真の浜中文一が出せるなと思います。これが本来の僕なので。そういう人間なんで僕」と答え、周囲の笑いを誘っていた。演出の河原は、浜中の演じた役について「オフ・ブロードウェイの方では、ものすごく太った、3枚目のおじちゃんがやってるんです」と説明。浜中が演じることになり「大丈夫かなあと思っていましたが、変態でした」と安心した様子を見せた。河原は「下品なことって、やる側は品がないとダメ」と話し、浜中は「ひょうひょうとやってくれる」と評価。「文ちゃん以外できるのかなってくらい。かわいそうに、文ちゃん。森光子さんの『放浪記』くらいやればいいのに」と、今後の上演にも意欲を示した。河原はさらに「みんな家では、いやらしいことをしてるでしょう」と語りかけ「エロはコミュニケーションツールとして、全世界に通用するもの」と持論を展開した。そして「東京オリンピックの年は、イヤホンガイドでこれを再演したら、歌舞伎座に負けないくらい、外人さんが楽しんでくれるんじゃないかなと思うので、広い心を持ってください」と、日本の観客にうったえかけた。東京公演は新宿FACEにて11月28日~12月11日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて12月28日~29日に行われる。
2016年11月28日ウブな女子大生が若い大富豪と出会い、愛を深めてゆく"恋愛小説"として、その実、エロティックなSM描写が散りばめられた官能小説として、女性読者を中心に世界中で大ブームを巻き起こした『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。2014年にオフ・ブロードウェイで生まれたそのパロディミュージカルが、この『50 Shades!』だ。待望の日本版は、なんと大富豪のグレイ役に関西ジャニーズJr.の浜中文一を迎え、演出の河原雅彦が上演台本を書き下ろしたオリジナルバージョン。話題の本作に挑む玉置成実と大澄賢也にその胸中を聞いた。【チケット情報はこちら】パム(明星真由美)とベブ(安田カナ)、そしてキャロル(佐藤仁美)は、「本を読む会」と称して集う主婦仲間。ある夜、彼女たちは全世界で1億冊売れたという『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』を取り上げることに。マンネリ化した性生活に内心うんざりしていたキャロルたちは、女子大生アナ(玉置)と大富豪グレイ(浜中)のめくるめく世界にたちまち夢中になる。いつしか赤裸々な告白が飛び交うなか、彼女たちもアナとグレイ、そしてアナの同級生ホセ(大澄)たちが繰り広げる世界にいつのまにか入り込み……。かつて主宰していた劇団HIGHLEG JESUSで"エロ・バカ・ショック"を標榜していた河原だけあって、上演台本はそのものズバリの単語も頻出。玉置にとってはかなりの挑戦になるのでは?「確かにセリフは過激ですけれど、演じるアナは地方から出てきた純粋な女の子。私も和歌山から出てきて頑張っているところが似ているので(笑)、てらいなくアナを演じることで、世界観の一端を担えればなって思っています」と玉置は語る。一方、「ホセ役は大澄さん以外いないって思ってました!」と玉置に太鼓判を押された大澄は「こういう作品にピッタリってこと?」と笑いながらも、「河原さんの脚色台本ですから、日本人が無理なく笑えるセリフもたくさん。ふだん人前では言えないことを笑いとばしてスッキリするという意味で、"エロ"がコメディの重要な一部分になっているんだなと思いましたね」と、本作の魅力を分析してくれた。「成実ちゃんは歌もダンスも上手いけれど、この作品を経てさらに色んな表情が見られるようになるんじゃないかな」と大澄が言えば、玉置も「作品づくりに大澄さんの存在は大きいなって感じています」とすでに息もぴったりのふたり。最後に"エロ"と"コメディ"の部分を誰が牽引することになりそうか問うと、「意外と成実ちゃんかもしれないし、もしかして浜中くんかも!?人は誰しも隠している癖(へき)がありますからね……」と大澄が大胆発言をして、玉置が「フフフ……」と謎の笑みを返すひと幕も。実力派役者陣で贈るオトナのコメディ。その本番が今から楽しみだ。取材・文:佐藤さくら
2016年10月17日関西ジャニーズJr.主演の映画『関西ジャニーズ Jr.の目指せ♪ドリームステージ!』のブルーレイ&DVDが、10月26日に発売される。同作は関西の地元アイドル「小姓ズ」の成長と、それを見守るマネージャーや周囲の大人たちの奮闘を描いた青春物語。初回限定生産 豪華版は、本編ブルーレイ、本編DVD、特典ディスクDVDの3枚で税抜6,800円。本編ディスクには予告編が、特典ディスクにはメイキング、イベント映像(完成発表記者会見、劇場舞台挨拶、最終舞台挨拶後インタビュー)が収録されている。さらに、特製アウターケース仕様で、32ページのフォトブックと、9種の差し替えジャケット(西畑大吾、向井康二、大西流星、浜中文一、赤名竜乃介、室龍太、藤原丈一郎、大橋和也、草間リチャード敬太)も封入。先着購入特典としてオリジナル・ミニクリアファイルが付く。また、通常版DVDは税抜3,600円で、本編と予告編を収録。いずれも松竹より発売される。
2016年08月03日関西ジャニーズJr.西畑大吾が16日、都内の映画館で行われた主演映画『関西ジャニーズJr.の目差せ♪ドリームステージ!』(4月16日公開)初日舞台あいさつに登場した。舞台あいさつには、関西ジャニーズJr.の向井康二、浜中文一、大西流星、赤名竜乃介、室龍太、大橋和也、草間リチャード敬太、友情出演の中山優馬、服部大二監督も出席した。同作は関西の地元アイドル「小姓ズ」(西畑、向井、浜中、大西、赤名)の成長と、それを見守るマネージャー(室)や周囲の大人たちの奮闘を描く。NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』『あさが来た』の出演が話題となった西畑は、今作が映画初出演・初主演となり「僕の肩に乗せるには荷が重いなって、不安がいっぱいだった」と、話が来た時の心境を吐露。しかし、監督から「主演はのびのびしてくれたらいい」とアドバイスを受けたことにより、「始まる前に肩書きを受け止めることができて、主演を全うできたんじゃないかなと思います」と達成感を語った。共演の向井がすかさず「まとめると、ごちそうさん、ということですね」と朝ドラに絡めると、西畑も「”びっくりぽん”ですね」と応えた。友情出演の中山は、もともと関西ジャニーズJr.として活躍していたことから「共演も久しぶり」としみじみと語る。中山が「友情出演という形で出させてもらったんですけど、(大西)流星とかかわいくてかわいくて。新中3なんですって! "愛情出演"に変わりました」とまとめた。室は中山について「優馬と久しぶりに会ったら、ボケるボケる!」と文句を言いながらも「関西を忘れてないなと思って」と称賛。中山が浜中に対して「『俺の龍太取られた』みたいになってない?」と気遣うと、浜中が「全然いつでもどうぞ」と答え、室が「”いる”言え!」と怒り出すなど、関西人らしい軽妙なトークが繰り広げられた。
2016年04月16日「関ジャニ∞」、「ジャニーズWEST」に続く関西発のネクストジェネレーションとして熱い注目を集めている「関西ジャニーズJr.」と、松竹とのコラボ企画第3弾映画『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!』の公開が決定!12月24日のクリスマスイブに大阪松竹座にて発表記者会見が行われ、西畑大吾、向井康二、大西流星、赤名竜乃介、浜中文一、室龍太がそれぞれに本作への思いを明かした。チーム結成5年目を迎えながら、いまひとつ人気の出ない地元アイドルグループ「小姓ズ」。ある日、市の広報課から、1か月後の5周年記念ライブを満員にできなければ解散、と言い渡される。慌てた彼らは、いま流行っているものに乗っかろうと、訳も分からずミュージカルに挑むことに!どんな状況であれ歌って踊ればとりあえずミュージカルになるってことなんやない?と「とりあえずなミュージカル」を始めた彼らだったが、話題になったのも最初だけ。技術が伴わない彼らのパフォーマンスは次第に飽きられていく。遂にはメンバーも仲たがいし始めて…。果たして彼らはライブを満員にすることは出来るのか?今回、『関西ジャニーズJr.の京都太秦行進曲!』、『忍ジャニ参上!未来への戦い』に次ぐ松竹とのコラボ映画企画の第3弾が決定した「関西ジャニーズJr.」。本作には、映画初主演の西畑大吾をはじめ、映画初出演の赤名竜乃介、『忍ジャニ参上!』に続く出演となる向井康二、大西流星、『京都太秦行進曲!』以来の出演となる浜中文一や室龍太、藤原丈一郎、大橋和也、草間リチャード敬太ら関西ジャニーズJr.の人気メンバーが集結。さらに、「人志松本のすべらない話」でも人気の芸人・兵動大樹や、NHK連続テレビ小説「あさが来た」にも出演中の新星・野々すみ花、シリアスな役からコミカルな役まで幅広い演技を見せる本田博太郎らが脇を固め、同じジャニーズ事務所から中山優馬が友情出演することでも大きな話題となっている。取材会では、みな一様に緊張した面持ちで登壇。西畑さんは「皆さまクリスマスイブだというのに本日はお集まりいただきありがとうございます!いち早くここで発表できることを大変うれしく思います。安心して言えてよかったです…。すみません!緊張してます!(笑)」、向井さんも「撮っているときからずっと言いたくて仕方なかったので、こうして言えて本当に心の底から安心しています。僕も緊張しています(笑)」と明かし、浜中さんが「全員緊張してるやん!」とツッコミを入れ、会場から爆笑をとっていた。本作について聞かれると、大西さんは「今回出させていただいて、撮影スパンは短かったですが、とても有意義でした。みなさんとお話したり、アドバイスをいただいたりと本当に勉強になりました。8月には『少年たち』という舞台に出させていただいたので、そこで得た演技の経験も含め、いろいろ僕の中のものを発揮できたな、と思っています。公開が待ち遠しいです」と自身の成長に自信を覗かせた。映画初出演となる赤名さんは「期待もありましたが、同時に緊張や不安も大きかったです。そんなとき先輩方が優しく話しかけて柔らかい空気を作ってくださり、楽しく撮影を終えられました。こうして皆さんに発表できるいまの気持ちを一言にすると『ときめいています』。ありがとうございます」と胸の内をコメント。西畑さんは「一番うれしかったのはいまの関西ジャニーズJr.で一つの作品が作れたということです。そして、スタッフさんをはじめいろんな人に出会うことができた、このことは僕にとっての宝です。そして個人的なことを申し上げますと、茶髪にできたということが嬉しかったです!」と喜びを表現。シリーズ3作目の出演となる向井さんは「もう一度出られる、という喜びがおおきかったですね。とあるスタッフさんからは『またお前出るのかよ!』とツッコミを入れられるんですが(笑)。でも俺はしつこく勝手に出ますよ!4作目が出来る場合でも俺はいますよ!何と言われようと(笑)!」と次回作への意欲も語った。また本作の主題歌には、「関西ジャニーズJr.」の新曲「Dream Catcher」が起用されていることについて、向井さんは「関西ジャニーズJr.として新曲をもらったのが初めてで、とにかくうれしかったですが、もっと曲を増やしていきたいと思いましたね。これは映画の曲ということで、映画のストーリーによく合った歌詞なのですが、違うところであっても多くの人に響く歌詞だと思うので、いずれ『ミュージックステーション』で歌いたいですね」とアピールした。最後に、「映画好きの人たちに観ていただいて、感想をいただきたいですね!」(浜中さん)、「僕たちのことを知らない人たちにも是非、観ていただきたい」(向井さん)、「老若男女問わず観ていただきたい」(室さん)、「憧れの先輩である嵐さんと共演したい」(西畑さん)などそれぞれに本作への思いを語った。『関西ジャニーズJr.の目指せ♪ドリームステージ!』は2016年4月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月25日