2021年12月に浜中文一・室龍太のW主演で上演される朗読劇「リクエストをよろしく」。本作の主演2人のキービジュアル、そして全出演者が解禁になった。2014年10月号〜2019年12月号まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、第9回ananマンガ大賞にて準大賞を受賞した、河内遙の漫画「リクエストをよろしく」を原作にした朗読劇で、くせ者だらけのラジオ局を舞台に、室龍太が演じる売れない芸人・朝日屋颯太と、浜中文一が演じる颯太の元相方でラジオ放送作家の水無月の2人の成長を描く。今回、主演の2人を支えるキャスト5人が発表となり、全キャストの顔ぶれが出揃った。水無月・颯太のラジオ進出のきっかけを作り、2人を影で支える美人ディレクター雪室役には、ハロー!プロジェクトを卒業後、映画『初恋』や舞台『フォーティンブラス』などに出演するなど女優としての存在感を高めている矢島舞美、ラジオ番組で颯太と共演するやさぐれ毒舌アイドルのチーコ役には、『すべての恋は片想いからはじまるっぽい』などに出演するほか「王様のブランチ」リポーターも務めるフレッシュさ溢れる速瀬愛が出演する。颯太から師匠と慕われるクールな音響スタッフ松戸役は、「ヒプノシスマイク」の白膠木簓役などで活躍し所属劇団ヘロヘロQカムパニーでは主演も務める岩崎諒太と、同じく劇団ヘロヘロQカムパニー所属で吹き替えなど声優として活動するだけでなく映像作品にも出演する岡田雄樹がWキャストで演じ、颯太のバイト先の同僚でありラジオヘビーリスナーの佐々木役に、女優・声優・音楽活動とマルチに活躍し、代表作として『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』へも出演している小泉萌香が名を連ね、声優陣の強みを生かした様々な役の演じ分けも期待される。また、W主演の浜中文一・室龍太のキービジュアルも公開された。ただの朗読劇の枠には収まらないと“RadiotrackSTAGE”と銘打ち、まるでラジオの公開生放送を見ているような動きのある作品となる朗読劇「リクエストをよろしく」。原作の雰囲気をそのまま引き継いだポップでビビットなビジュアルからも、その勢いを感じさせる。朗読劇「リクエストをよろしく」は、2021年12月3日〜5日まで、シアター1010にて上演。チケットは、11月13日から一般発売される。【キャスト コメント】小泉萌香朝日屋颯太はずっと売れない芸人なのか…と思いきや、ラジオのパーソナリティに大(?)抜擢!私もマイペースな性格なので、マイペースさを逆にお仕事に活かせる才能を持っている朝日屋颯太を尊敬します!最近はきっと、テレビや配信サイトを多く観てる人がたくさんいると思いますが、ラジオにもたくさんの人が関わり、私たちに"楽しい"や"大切なこと"を伝えてくれている。今回の朗読劇を通して改めて実感し、観てくださる方々に伝えていけたらいいなと思います。岩崎諒太この度朗読劇「リクエストをよろしく」でミキサーの松戸役を演じさせていただきます岩崎諒太です。僕は小学生の時にたまたま聴いたラジオがきっかけで声優を目指し、声優になった今、ラジオの冠番組を持たせてもらったり、自分が所属する劇団でもラジオ局が舞台の作品でラジオディレクターの役を演じたこともありました。僕の人生の中で「ラジオ」は特別なコンテンツです。そんなラジオがテーマの朗読劇に出演するということ。とても運命的なものを感じています。自分が演じることで松戸さんがどんなキャラクターになるのでしょうか?僕も今から楽しみです!朗読劇「リクエストをよろしく」皆様どうぞよろしく!岡田雄樹いつからか自分の生活の中で、「ラジオ」はなくてはならない存在で、「娯楽」にも「救い」にもなっている大切なものです。そんなラジオの世界を題材にした本作品に関われてとても幸せです!ミキサーではないですが、興味が高じて何回か音響の仕事を独学ながらした事があったり、好きな事の要素がいっぱい詰まったこの作品がどんな朗読劇になるのか楽しみです!まだまだ油断できないご時世ですが、楽しんでもらえるものを一生懸命心を込めて作りたいと思います!!速瀬愛初めまして。速瀬愛です。私にとっては初めての朗読劇。少し緊張していますが、原作を読んでいくうちにこの作品に携われるというワクワク感が増しています!このようなご時世ではありますが、皆様と楽しい空気感を共有できるよう精一杯頑張りたいと思います!矢島舞美実は私もパーソナリティを務めるラジオ番組を12年やらせていただいていました。『リクエストをよろしく』はそんな経験からも共感する事ばかりで、スッと自分の心の中に入ってきました。私が演じる雪室は番組を陰で支えるディレクター。人の為に動く事ができる雪室にとても魅力を感じますし、自分自身も色んな葛藤と闘いながらチャレンジを繰り返している。クールでありながらすごく熱いものを持っているなと思いました。みんなの人生に光を差し引っ張り上げていくのが雪室なので、そんな役を演じさせていただけること、とても光栄です。朗読劇「リクエストをよろしく」【あらすじ】元・芸人の朝日屋颯太(室龍太)の元に、半年ぶりに逃げたはずの相方 水無月(浜中文一)が現れる。ラジオの放送作家になったという水無月は、一緒に連れてきた美人ディレクター 雪室(矢島舞美)とともに、颯太をラジオの世界へと連れて行く。そして元・相方として颯太をうまく導いていく水無月と、徐々にラジオの世界で才能を開花させていく颯太。音響スタッフの松戸(岩崎諒太/岡田雄樹)やアイドルのチーコ(速瀬愛)、颯太のバイト先の同僚 佐々木(小泉萌香)など、個性派揃いのメンバーを巻き込みながら成長していく2人の青春物語朗読劇「リクエストをよろしく」公演概要【出演】浜中文一室 龍太小泉萌香 / 岩崎諒太岡田雄樹(Wキャスト)速瀬 愛矢島舞美【スタッフ】■原作:『リクエストをよろしく』(河内遙 作/祥伝社)■脚本・演出:村上大樹■企画:MMJcitrolemon■製作:朗読劇『リクエストをよろしく』 製作委員会【公演日程】2021年12月3日(金)〜12月5日(日)全6公演12月3日(金) 13:00/18:0012月4日(土) 13:00/18:0012月5日(日) 12:00/16:00■場所:シアター1010■チケット代: ¥8,800-(税込)チケット一般発売開始:2021年11月13日(土)〜■公式HP: ■Twitter: @Radio_T_S【チケットに関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12時〜18時)【公演に関するお問い合わせ】(平日11時~17時)メディアミックス・ジャパン 原作「リクエストをよろしく」とは原作の『リクエストをよろしく』は、漫画家・河内遙氏による漫画作品。2014年10月号から『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて掲載された。売れない芸人・ソータの爽快ラジオパーソナリティ物語!「こいつにはラジオの才能がある。」売れない芸人・朝日屋颯太(あさひやそうた)は相方に逃げられ仕事がない!そんなある日、半年ぶりに現れた元相方が放送作家になって美人ディレクターを連れてきた。2人の手引きで颯太はラジオ業界に足を踏み入れるが…!?超マイペース男とくせ者だらけのラジオ局の爽快ラジオ群像劇!! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月26日原作は、2014年10月号〜2019年12月号まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて連載され、第9回ananマンガ大賞にて準大賞を受賞した、河内遙の漫画「リクエストをよろしく」。クセ者だらけのラジオの裏側を描いたこの群像劇を、2021年12月3日(金)〜5日(日)、シアター1010にて、朗読劇として上演されることが決定いたしました。W主演として元・売れない芸人コンビを演じるのは、劇団☆新感線『月影花之丞大逆転』など舞台作品の他、映画『鳩の撃退法』ドラマ『彼女はキレイだった』など話題の作品に幅広く出演している浜中文一と、『コムサdeマンボ!』『春風外伝』など、主演舞台が続く室龍太の実力派2人。脚本・演出は、舞台のみならず、テレビ・ラジオなどジャンルを問わず活躍しており、ナンセンスでポップな笑いに定評がある村上大樹。ただの朗読劇の枠には収まらないと“RadiotrackSTAGE”と銘打ち、まるでラジオの公開生放送を見ているような、動きのある作品となる朗読劇「リクエストをよろしく」。それぞれラジオのレギュラー番組も担当していた浜中・室の2人が一体どんな放送を繰り広げるのか、そして元・お笑いコンビという関係性にも期待が高まる。【水無月役/浜中文一コメント】ラジオが題材の作品ということで、毎週ラジオをやってる僕としてはとても親近感があり、よりリアルに出来るのではないかと想像しております。朗読劇は初チャレンジなので朗読劇音痴にならないように、演出家の方に教えてもらって皆様が楽しめる作品にしたいと思っております。【朝日屋 颯太役/室 龍太コメント】初めまして室龍太です。この度、朗読劇「リクエストをよろしく」に出演することになりました。朗読劇は今まで2作品出演させていただいたことがあるんですけど、今回もワクワクしてます!ラジオが好きで題材がラジオということで凄く楽しみです。浜中文一くんがパーソナリティーを務めるラジオにも最近ご一緒させていただいてたり舞台で共演させていただくのが7年振りなので楽しみ倍増です。この作品をきっかけにラジオに興味を持ってくださる方々が増えたら嬉しいですね。まだまだ厳しい状況下の中ではありますが、皆様に会えるのを楽しみにしてます。【村上大樹コメント】16年前からずっと、舞台をしながらラジオドラマの脚本を書いてます。なのでラジオというメディアの魅力や業界の空気感、リスナーの熱気などはスタッフの一人として分かっているつもりです。今回、ラジオ愛にあふれた素敵な原作を、魅力的なキャストのみなさんと一緒に朗読劇に出来る事を光栄に思います。朗読劇と言っても「ただ読む」だけじゃない、ライブ感あふれる演出で、耳で聞いて目で楽しむ「ラジオ×舞台」の世界を作り上げたいと思います朗読劇「リクエストをよろしく」【あらすじ】元・芸人の朝日屋颯太(室龍太)の元に、半年ぶりに逃げたはずの相方 水無月(浜中文一)が現れる。ラジオの放送作家になったという水無月は、一緒に連れてきた美人ディレクター 雪室とともに、颯太をラジオの世界へと連れて行く。元・相方として颯太をうまくハンドリングしていく水無月と、徐々にラジオの世界で才能を開花させていく颯太。個性派揃いのラジオ局のメンバーと交流しながら成長していく2人の青春物語。朗読劇「リクエストをよろしく」公演概要【出演】浜中文一室龍太他【スタッフ】■原作:『リクエストをよろしく』(河内 遙 作/祥伝社)■作・演出:村上大樹■企画:MMJcitrolemon■製作:朗読劇『リクエストをよろしく』 製作委員会【公演日程】2021年12月3日(金)〜12月5日(日)全6公演12月3日(金) 13:00/18:0012月4日(土) 13:00/18:0012月5日(日) 12:00/16:00■場所:シアター1010■チケット代: ¥8,800-(税込)チケット一般発売開始:2021年11月13日(土)〜■公式HP: ■Twitter:@Radio_T_S【チケットに関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京0570-00-3337(平日12時〜18時)【公演に関するお問い合わせ】(平日11時~17時)メディアミックス・ジャパン 原作『リクエストをよろしく』とは?原作の『リクエストをよろしく』は、漫画家・河内遙氏による漫画作品。2014年10月号から『FEEL YOUNG』(祥伝社)にて掲載された。売れない芸人・ソータの爽快ラジオパーソナリティ物語!「こいつにはラジオの才能がある。」売れない芸人・朝日屋颯太(あさひやそうた)は相方に逃げられ仕事がない!そんなある日、半年ぶりに現れた元相方が放送作家になって美人ディレクターを連れてきた。2人の手引きで颯太はラジオ業界に足を踏み入れるが…!?超マイペース男とくせ者だらけのラジオ局の爽快ラジオ群像劇!! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月28日俳優の藤原竜也が主演を務める、映画『鳩の撃退法』(8月27日公開)の新キャストが3日、明らかになった。同作は『月の満ち欠け』で第157回直木賞を受賞した作家・佐藤正午による、「実写化不可能」と言われてきたエンターテインメント小説の実写化作。かつては直木賞も受賞した天才小説家・津田伸一(藤原竜也)が、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみに、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えず、内容が本当にフィクションなのか検証を始めるが、そこには驚愕の真実が待ち受けていた。今回、俳優の浜中文一とジャニーズJr.佐藤新(IMPACTors)の出演していることが明らかに。浜中は、今年上演された劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』や舞台『スマホを落としただけなのに』でも個性的な役をこなし、実力派俳優として話題の舞台に立て続けに出演。さらに、ラジオやバラエティ番組など活躍の場を大きく広げている。佐藤は昨年、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』の本番5分前に滝沢秀明からグループ名を告げられ、衝撃の結成を迎えたジャニーズJr.の新生グループ「IMPACTors」のセンターを務めている。また「IMPACTors」は昨年公開し、興行収入20億円を超える大ヒット作となった、『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』にも出演し、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せている今大注目のグループ。浜中は床屋を営むまえだ(リリー・フランキー)のもとを訪れる警察官の“松方”を演じ、佐藤は囲いを出た”鳩”の行方を握る謎多き大学生の“田中”を演じる。田中は津田伸一(藤原竜也)が仕掛けた謎にも関わってくる、ミステリアスな雰囲気を漂わせたキャラクターだ。謎に迫る警察官と謎多き大学生という重要な役を演じた、浜中と佐藤の活躍に注目となっている。(C)2021「鳩の撃退法」製作委員会 (C)佐藤正午/小学館
2021年07月03日藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司ら豪華キャストが出演する、天才作家が仕掛ける謎解きエンター<転>メント映画『鳩の撃退法』。この度、本作にジャニーズ事務所所属の浜中文一と佐藤新の出演が決定した。劇団☆新感線41周年春興行 Yellow新感線「月影花之丞大逆転」や舞台「スマホを落としただけなのに」などに出演した浜中さんが演じるのは、床屋を営むまえだ(リリー・フランキー)のもとを訪れる警察官・松方。「ミュージックステーション」の本番前に滝沢秀明からグループ名を告げられ結成を迎えたジャニーズJr.の新生グループ「IMPACTors」のセンターを務める佐藤さんは、囲いを出た“鳩”の行方を握る謎多き大学生・田中を演じる。田中は、天才作家・津田伸一(藤原さん)が仕掛けた謎にも関わってくる、ミステリアスな雰囲気漂うキャラクターとなっている。『鳩の撃退法』は8月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:鳩の撃退法 2021年8月27日より全国にて公開©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館
2021年07月03日直木賞受賞作家・佐藤正午原作の映画『鳩の撃退法』が、8月27日(金)に全国ロードショーされる。この度、浜中文一&佐藤新(IMPACTors)が本作に出演していることが明らかになった。原作では小説表現の臨界点を超えた、先の読めないストーリーが展開されることから、映画化が発表されるやいなや、ネット上ではすでに原作を読んだ人から 「これ、どうやって映画化するの!?」 と話題になっている。天才作家・津田伸一役を藤原竜也が演じるほか、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬、豊川悦司 らキャストが集結し、監督はTVドラマ『赤めだか』でギャラクシー賞ほか各賞を受賞するなど活躍しているタカハタ秀太が務める。浜中は、劇団☆新感線『月影花之丞大逆転』や舞台『スマホを落としただけなのに』でも個性的な役をこなし、ラジオやバラエティ番組など活躍の場を広げている。佐藤は昨年、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』の本番5分前に滝沢秀明からグループ名を告げられ、衝撃の結成を迎えたジャニーズJr.の新生グループ「IMPACTors」のセンターを務めている。本作で浜中が演じたのは、床屋を営むまえだ(リリー・フランキー)のもとを訪れる警察官の“松方”。佐藤が演じたのは、囲いを出た”鳩”の行方を握る謎多き大学生の“田中”。謎に迫る警察官と、謎多き大学生。双方とも本作の謎にまつわる役となっている。『鳩の撃退法』8月27日(金) 公開
2021年07月03日音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』の公開稽古が2日、神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場ホールで行われ、浜中文一が安寿ミラの言葉に照れ笑いを見せた。「東日本大震災」から10年。震災に関わった多くの人たちにエールを送るために、数々の作品を手がける演出家のモトイキシゲキ氏が現地で取材し、実際の出来事をもとに書き下ろした作品。震災で両親を失い、東京でダンサーになる夢を叶えようと故郷を離れていた鈴木大樹(屋良朝幸)は、同郷で「元気食堂」を営む木島晃(松平健)との出会いで、故郷へ帰ることに。吉澤元(浜中)ら同級生たちと再会し、常連客と絆を深めるうち、震災によって幻となっていた「高校の卒業式」を計画し始める。浜中演じる元の母親・淳子役を演じた安寿。稽古を振り返り「息子役の文ちゃん(浜中)が日に日にかわいくなって……もう、すごくかわいい。ちょっと目が合うと、手を振り返してくれるんです」と浜中とのエピソードを明かした。思わず照れ笑いを浮かべた浜中は「ヘラヘラするなって!(笑)」とキャスト陣にツッコまれながら「僕が手を振るのは失礼かなと思ったのですが、パッと目が合ったときに手を振ってくださったので、つい僕もうれしくて振り返していました……」と説明していた。『イキヌクキセキ~十年目の願い~』は、KAAT神奈川芸術劇場(7月2~11日)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(7月16日~18日)にて公演される。
2021年07月03日音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』の公開稽古が2日に神奈川・横浜のKAAT神奈川芸術劇場ホールで行われ、屋良朝幸、浜中文一らが取材に応じた。「東日本大震災」から10年。震災に関わった多くの人たちにエールを送るために、数々の作品を手がける演出家のモトイキシゲキ氏が現地で取材し、実際の出来事をもとに書き下ろした作品。震災で両親を失い、東京でダンサーになる夢を叶えようと故郷を離れていた鈴木大樹(屋良)は、同郷で「元気食堂」を営む木島晃(松平健)との出会いで、故郷へ帰ることに。吉澤元(浜中)ら同級生たちと再会し、常連客と絆を深めるうち、震災によって幻となっていた「高校の卒業式」を計画し始める。実際に東北地方へ足を運び、地元の人から当時の話を聞いたという屋良と浜中。屋良は「震災を題材をした作品を地元の方が見たとき、どう思うんだろうと僕は考えすぎていたんです。でも地元の方に『エンタメを通して、実際に起こったことを伝えてほしい』と言われ、ものすごく勇気をもらえました」と振り返り、「エンタテインメントに関わっている人間として、地元の方たちの思いをステージ上から伝えていきたい。それだけだと堅くなってしまうので、ダンスや歌を交えながら、見てくれる人が『ショー』として楽しめる作品にしたいです」とアピールした。続けて話を振られた浜中だが、屋良の話に聞き入っていたのか「何を話せばいいんでしたっけ?」と慌てる姿を見せ、ステージ上は笑いに包まれた。浜中は「思いと意気込みですね」と確認したうえで、「仕事を頂くたびに、どんな“ご縁”があって頂けた仕事なんだろうといつも考えます。今回の舞台とのご縁は今もまだ考えているところなんですけど、すごくいい勉強をさせてもらえたなと。この作品を通して、少しでも何かを伝えられるように一生懸命やるしかない。頑張ります」と意気込んでいた。『イキヌクキセキ~十年目の願い~』は、KAAT神奈川芸術劇場(7月2~11日)、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール(7月16日~18日)にて公演される。
2021年07月02日「おまっとさんでした!」な昭和味が懐かしいミドルエイジから、一周回って「新鮮~!」なヤング世代まで。老若男女の笑いのツボに応える、劇団☆新感線41周年春興行、Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が2月26日、東京で開幕した。通常100人態勢で稼働する巨大カンパニーが、コロナ渦に発足させた新シリーズ。JR新幹線の“お医者さん”で、「見た人は幸福になる」と言われる希少な新幹線ドクターイエローにちなみ、安心・安全に配慮した少数精鋭の公演だ。2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」チケット情報劇団月影花之丞のベテラン俳優、塾頭剛太郎(古田新太)が国際的な殺し屋“イレイザー”との情報を掴んだインターポール極東支部。長官秘書の山本山本子(山本カナコ)は早速、捜査官のモスコウィッツ北見(浜中文一)に新人劇団員に扮した潜入捜査を開始するよう命じる。劇団では本公演に向けた稽古が始まっていた。月影花之丞(木野花)の指導にも次第に熱が帯び始める頃、北見はワケありの元トップ女優・水林星美(西野七瀬)、大口契約欲しさに稽古に参加する保険外交員・東影郎(阿部サダヲ)、そして塾頭や月影本人に至るまで、劇団員らの知られざる過去を知ることに……。SF任侠時代劇からダジャレ・ミュージカルまで、何でもござれな「劇団月影花之丞」の稽古場が舞台とあって、劇中では隙あらば荒唐無稽な劇中劇が展開する。河野まさと、村木よし子ら古参劇団員が率先して小ボケで弾みを付けると、古田新太、阿部サダヲも役の大小に関わらず貪欲にオモシロを追求する。主軸で舞台を運びつつ、さまざまな役に扮しては秒で舞台を駆け抜ける。時にはセットの転換まで行い、陰日向にと大活躍だ。加えて、電飾を使ったド派手な演出や胸のすく決め台詞もあり、新感線らしさも忘れない。小粒でもピリリと刺激的な公演となっている。ジャニーズきってのお笑い番長、浜中文一が“おポンチシリーズ”で劇団初登場を飾るのも打ってつけだ。美しい顔とダンスの心得はそのままに、振り切った演技で場を席巻する。その勇姿から“メメメのひと”と命名される日もそう遠くはないだろう。同じく初登場の西野七瀬は元乃木坂46の絶対的エースらしく、規格外のキュートさで翻弄する。見せ場も多く健闘ぶりが光る。そして「この人の存在に物語を書かされた!」と作家と演出家が口を揃えるインスピレーションの女神、木野花。月影花之丞としての語り口は確信と自信に満ち溢れ、その一貫したブレのなさが笑いを生み、時にオモシロを超越して胸を打つ。最後には彼女の演劇道こそが「予測不可能な時代を機嫌よく乗り切るための最善策かもしれない」とさえ思えるほど。その一言が、明日への扉を開かせる。陽気な波動を届けるために。東京公演は4月4日(日)まで東京建物ブリリアホール、大阪公演は4月14日(水)から5月10日(月)までオリックス劇場にて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年03月11日劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が2~4月に東京で、4~5月に大阪で上演される。その製作発表記者会見が行われ、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演の古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、そして木野花が登壇した。2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』チケット情報“Yellow/新感線”とは、通常は出演者スタッフと100名を超える大所帯で作品を届ける劇団☆新感線が、それが難しいコロナ禍でも「密にならない」「短い上演時間」で、劇団☆新感線らしい「観たお客様が元気になる作品」をつくるべく生まれたもの。今回は、『花の紅天狗』(’96年初演・’03年再演)のスピンオフ作品を中島かずきが書き下ろし、木野花が演じた月影花之丞が再び登場する。会見には、キャストは皆おそろいのジャージ姿で登場したが、木野だけは月影先生スタイル。独特の雰囲気を漂わせながら木野は今作について「初演、再演とやり残し感があったので、今回リベンジのつもりで稽古に臨んだのですが、毎日泣きたい気分です…」とこぼす。その理由は、いのうえ作品特有の「段取りの多さ」が原因だと明かすが、古田からは「書いてない台詞を言う」「おいらは“じいじ”という役なのに、“ばあば”と呼んでしまう(笑)」など段取り以外のエピソードもどんどん飛び出し、会場は爆笑に。「あれはキャストを楽しませようとしているんですか?」と問われた木野は「そんなつもりはないの!でも花之丞をやろうとすると木野花が崩壊していく感じが…」と弁明。しかし阿部も「木野さんには“先生”というイメージがあって、完璧に台詞を言ったり、完璧な動きができたり、すごくちゃんとした方だと思っていたのですが、今は『どういう人なんだろう』とちょっと分からなくなってきました(笑)」、初参加の浜中も「木野さんが話すだけで面白くなっちゃう」、初舞台の西野も「居心地のいい場所だと感じました」と明かすなど、木野がつくりだす空気がそのまま作品の魅力になっている模様だ。作家の中島が、前作今作と「(頭の中の)木野さんに書かされたような感じ」と話すと、木野は「私、あんなじゃないよ!」と笑うが、「いえいえドキュメンタリーですよ。昔、高田聖子から『木野花さんはこんなに面白い演出をする』と聞いて、ゲラゲラ笑いながら『それはいつか芝居にしたいね』と言ってできたのが『花の紅天狗』ですから」と花之丞誕生秘話も。演出のいのうえも「この時期に明るく笑い飛ばせる芝居はこれしかないと上演を決めました。本当に18年経ったのか?というくらい変わらない楽しい稽古場です」と話し、今こそ観たい作品になりそうだ。東京公演は2月26日(金)から4月4日(日)まで東京建物 Brillia HALL、チケット発売中。大阪公演は4月14日(水)から5月10日(月)までオリックス劇場にて上演。3月7日(日)一般発売開始。取材・文:中川實穂
2021年02月01日2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』製作発表が25日に都内で行われ、中島かずき(作)、いのうえひでのり(演出)、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花が登場した。同作は劇団☆新感線の41周年春公演。2003年に上演された『花の紅天狗』(初演・1996年)のスピンオフ作品として、爆発的なテンションの月影花之丞(木野花)が再び登場し笑たっぷりの作品を届ける。コロナ禍で座組みもタイトに、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花といった役者陣が揃った。同作について、古田は「何が面白いのかまだわからない状態です。混沌とした稽古場で。できあがったものがどうなるかはお楽しみ」としつつ、「木野先生が全然段取りが覚えられなくて、僕が"じいじ"という役なんですけど、じいじのことを"ばあば"と言うんです。そんな面白いことを稽古場でされたら、本番もったいない」と驚きのエピソードを披露。阿部も「こういう笑いに特化した舞台をやれるのはすごく嬉しい。稽古場で古田さんと木野さんの掛け合いが楽しくて。木野さんが"力業"という台詞を勝手に"太っ腹"と言ってた」と暴露すると、木野は「変えてない! 出てきちゃう」と訂正していた。初の新感線参加となった浜中は、「いろんな人に稽古がキツいと聞いてたんですけど、今回は全然動いていなくて、思ってたよりも楽しくやらせていただいています。古田さん阿部さんは、ドラマ『木更津キャッツアイ』の役が印象に残っていて、お二人と一緒に舞台させてもらうのは嬉しいことです」と明かす。いのうえは浜中について「『フィフティシェイズ!』という作品で、お金持ちの変態の役だったんですが、それがもう驚くほどに素晴らしくて、清潔感のある変態が、はまってたんですね。彼はこういう人なんじゃないかと思ったら、ほかの新派とかの舞台では、見るたびに印象が変わるので、演技スキルのが高いのではないか」と絶賛。「今回は古田君と阿部さんの間で翻弄されるような役なんですが、ツッコミでいじられるような役で、そこも楽しみ」と期待を寄せた。古田も「文(浜中)は、普通に芝居がうまいです。信頼できる。今はまだ稽古途中だから、これからいらないアドバイスをしていこうかなと。こんなきれいな顔をしていて、多分変態だと思いますから」とにやり。浜中が「変態じゃないですよね?」と苦笑すると、阿部は「まだ、そこまでは。机舐めたりとか、してないですもんね」と急角度から切り込み、浜中は「変態でも机は舐めないです!」とタジタジとなり、「仕事でやってたんで、僕は!」と主張する。「今回初めてツッコミ役で、普段あんまりつっこまなくて、舞台でやるツッコミの感じがわからないので、面白くできるようにしたいなと思います」と意気込んだ。撮影:田中亜紀
2021年01月25日Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』の取材会が21日に都内で行われ、いのうえひでのり(演出)、古田新太が登場した。同作は劇団☆新感線の41周年春公演。2003年に上演された『花の紅天狗』(初演・1996年)のスピンオフ作品として、爆発的なテンションの月影花之丞(木野花)が再び登場し笑たっぷりの作品を届ける。コロナ禍で座組みもタイトに、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花といった役者陣が揃った。同公演について「楽しみはいっぱいありますよ。阿部と久しぶりだなとか、木野さんを守ってあげなきゃとか、文ちゃんとはやっとできるなとか」と心境を表す古田。しかし「最初に言っておきたい。マヤ的な人と亜弓さん的な人は出てきません。絶対『ガラスの仮面』のパロディシリーズだと思うじゃない!? 中島(かずき)さんもいのうえさんも、月影先生第一に考えてるから」と苦笑する。「メインはマヤであり、それに対抗する亜弓さんがいるから『ガラスの仮面』なのであって、月影先生は『ガラかめ』でいうところの最大のスパイス、カレーにおけるクミン。ただ、今回クミンしか出てこない! ということを大前提に考えていただけて見に来ていただければ」とアピールした。また、古田は浜中について「前にやってた舞台で、あんなに綺麗な顔をしているのに平気で下品なことをやっていた」と期待を寄せる。「僕は関ジャニ∞と一緒に番組をやっていて、文ちゃんは彼らの直の後輩になる。横山(裕)とか大倉(忠義)とかにリサーチしてみたら『あいつはいいやつで、何でもやりますよ』と。そいつは楽しみだと思って」と明かし、さらに「こないだまで河原(雅彦)と一緒だったんで聞いたら『達者、達者』と言ってた。観に行った時に1回挨拶してて、『なんかできたらいいね』と上の空のことを言ってたんだけど、今回こういう機会があって、非常に楽しみにしています」と語った。今回初出演となる若手2人について、いのうえは「七瀬さんの役割は、話のキーワードになっているところもあり、『圧倒的にかわいい』という、彼女が本来持っている輝きみたいなものが、お客さんにも説得力をもって伝わるようにしたいと思うし、その魅力が出るように頑張りたいと思います」とプランを示す。一方、「文ちゃんにはとりあえず切れ味の良い、変態っぷりを」とまた別の方向で、「やっぱおかしいんですよ、彼。綺麗な顔しているけど。その微妙なズレがきちんとお客さんに伝わるようになれば面白い」と意図を表した。古田は「西野ちゃんがかわいけりゃ、後半は持つ。文ちゃんが頑張れば、ストーリー的に持つ。あとは俺と阿部に任せろ、咲かすから。そして俺と阿部で木野さんを支える。松葉杖になるから。若手の2人には、なるべく稽古場で『てめーらが輝くことを考えて』と言うことくらいしかアドバイスできないだろうな」としみじみ。コロナ禍で稽古後の飲食も禁止となっているため「本当は、終わってから『あそこはああして』とかできた方が楽しい、いい稽古場になる。でも、このご時世なので、なるべく稽古場でガタガタ言おうかなと。阿部は後輩の面倒見ないので」と意気込んだ。
2020年12月21日トニー賞にもノミネートされたブロードウェイの大ヒットミュージカル[title of show]のクリエイター陣が手掛ける「Now. Here. This.」が11/28(土)博品館で幕を開けた。物語の主人公は自然史博物館のツアーに参加した4人の男女。おちゃらけた若者、真面目な青年、ワーカホリックの女性実業家、表現者を目指す女性。友人同士だが、タイプはバラバラの彼らが、地球の起源から生物の誕生や進化、ヒトが誕生するまで…という「生命の神秘と歴史」に触れ、そこから自分自身のアイデンティティにも思いをはせる。今まで経験した偶然や必然、迷い悩み選択した結果、今の自分は生きている――。小さな舞台の上から、生命と人間にまつわる大きな世界を発信するユニークなミュージカル。頑張るすべての人類へのエールが詰まっている作品だ。ミュージカル「Now. Here. This.」の公演情報はこちら主演を務めるのは、演技力や歌唱・ダンスのスキルに高い評価があり、ミュージカルからストレートプレイまで精力的に活躍する浜中文一。浜中以外のキャストは、[earth][water]の2パターンで入れ替わる。[earth]には元宝塚歌劇団トップスターで、退団後も女優として多彩なジャンルの舞台で活躍を続ける壮一帆、数多くのミュージカル作品に奥行きと深みをもたらす演技巧者・鈴木壮麻ら、[water]には得意のダンスを武器に多数の舞台に出演し、注目を集める寺西拓人(ジャニーズJr.)ら、実力派が顔を揃える。同じ戯曲でも組み合わせが変わることで起こる化学反応に、注目したい。【浜中文一コメント】お客様がどういう風な気持ちでどんなことを感じてくださるのか、また、僕たちがどんな風にこの作品を伝えられるか、それが今、不安でもあり、楽しみでもあります。この作品は、ストーリーが起承転結で進んでいく、というより、シーンごとにその場その場で出てくる感情や、描かれる情景を表現しています。『ああ、自分にもこういうことあったなぁ』と思い出すところも。時系列が行ったり来たりするので、なるべくわかりやすく、演出や舞台セットの力を借りながら、お客様に伝えられればと思います。人は、それぞれに色々なストーリーや経験があって、本当に様々、あると思うんです。それでも、自由に自分に自信を持って、生きることが大事と思わせてくれる作品だと思います。今回2チームでの上演で、初めての形式でしたが、楽しんでやらせていただきました。皆様も、楽しみにいらしていただければと思います。<ミュージカル「Now. Here. This.」(フレキシブルバージョン) 上演日程>■東京公演上演中~12/13(日) 博品館劇場■埼玉公演12/16(水) 東松山市民文化センター■大阪公演12/19(土) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール■名古屋公演12/27(日) 愛知県産業労働センターウインクあいち
2020年12月02日ミュージカル『Now. Here. This.』が、11月28日に東京・博品館劇場にて開幕した。同所で12月13日(日)まで上演され、その後埼玉・大阪・名古屋を巡演する。本作を手がけたのは、トニー賞にもノミネートされたブロードウェイの大ヒットミュージカル“title of show”のクリエイター陣。主演するのは、ミュージカルからストレートプレイまで、活躍目覚ましい浜中文一だ。浜中以外のキャストは“earth”、“water”の2パターンで、寺西拓人(ジャニーズJr.)、壮一帆、鈴木壮麻など実力派が揃い、チームごとに違った魅力を見せる。舞台となるのは”自然史博物館のツアー”。自然史博物館をツアーする4人の男女が生命の神秘と歴史に触れ、いつしか”私”のアイデンティティへと導かれていく。おちゃらけた若者、真面目な青年、ワーカホリックの女性実業家、表現者を目指す女性。彼らは友人だがタイプはバラバラ。地球の起源から生物の誕生や進化、ヒトが誕生するまでという「生命の神秘と歴史」に触れ、そこから自分自身のアイデンティティにも思いをはせる。今まで経験した偶然や必然、迷い悩み選択した結果、今の自分は生きている……。小さなステージの上から、生命と人間にまつわる大きな世界を発信するユニークなミュージカルとなっている。主演の浜中のコメントは、以下の通り。■浜中文一コメント「お客様がどういう風な気持ちでどんなことを感じてくださるのか、また、僕たちがどんな風にこの作品を伝えられるか、それが今、不安でもあり、楽しみでもあります。この作品は、ストーリーが起承転結で進んでいく、というより、シーンごとにその場その場で出てくる感情や、描かれる情景を表現しています。『ああ、自分にもこういうことあったなぁ』と思い出すところも。時系列が行ったり来たりするので、なるべくわかりやすく、演出や舞台セットの力を借りながら、お客様に伝えられればと思います。人は、それぞれに色々なストーリーや経験があって、本当に様々、あると思うんです。それでも、自由に自分に自信を持って、生きることが大事と思わせてくれる作品だと思います。今回2チームでの上演で、初めての形式でしたが、楽しんでやらせていただきました。皆様も、楽しみにいらしていただければと思います」シーエイティプロデュース ミュージカル『Now. Here. This.』(フレキシブルバージョン)Book by Hunter Bell and Susan BlackwellMusic and Lyrics by Jeff Bowen出演(2パターン 組み合わせ)[earth] 浜中文一、木内健人、愛加あゆ、彩乃かなみ、壮一帆、鈴木壮麻[water] 浜中文一、寺西拓人(ジャニーズJr.)、小此木麻里、綿引さやか、今泉りえ、吉田要士構成・訳詞・演出:西田直木翻訳・訳詞:吉田英美音楽監督:岩崎廉振付:吉田潔チケット料金10,000 円(全席指定・税込) 埼玉公演のみS 席10,000 円・A 席6,000 円※感染症対策の一環として、客席数を劇場客席数の70%以下(埼玉公演は50%以下)におさえて販売いたします。【東京公演】11月28日(土)~12月13日(日)会場:博品館劇場
2020年11月30日浜中文一主演舞台『スケリグ』が、10月3日(土)よりオンデマンド配信されることが分かった。本公演は、7月31日から紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて東京公演を行い、その後大阪・愛知・相模大野を巡演し、9月11日の所沢公演にて大千秋楽を迎えた。去る7月31日に実施された生配信に続き、この度の配信が『スケリグ』を鑑賞できるラストチャンスとなる。本作は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによるファンタジー児童文学の傑作『スケリグ(Skellig)』を原作に、2019年、浜中文一主演、浦辺千鶴の翻訳、ウォーリー木下の演出で初演された作品で、今夏、劇場をスケールアップし、全国5都市にて再演が行われた。温もりのある舞台美術に、プロジェクションマッピングを駆使した空間で、役者陣の演技と生演奏が繰り広げられた。10月3日(土) 13:00〜4日(日)1:00までの第1弾配信では、東京公演(初日)にくわえ、特典映像として、音楽・演奏を担当した吉田能による楽曲解説コーナーを配信。実際に使用した楽器の紹介や、楽曲制作にあたっての秘訣のトークなど、より深く『スケリグ』を楽しめる濃密なコーナーとなっている。また、10月4日(日)14:00〜5日(月)2:00までの第2弾配信では、追加公演として行われた相模大野公演にくわえ、特典映像として、ここでしか見られない終演直後に収録したキャスト全員の特別インタビューを配信。相模大野公演では、通常の収録カメラだけでなく舞台前や舞台上にもカメラを設置。劇場の客席からでは見ることのできない、オンデマンド配信ならではの臨場感で舞台を楽しむことができる。シーエイティプロデュース 舞台『スケリグ』作:デイヴィッド・アーモンド翻訳:浦辺千鶴演出:ウォーリー木下出演:浜中文一・大東立樹(ジャニーズ Jr.)清水らら 奥村佳恵 工藤広夢・金子昇 瀬戸カトリーヌ・吉田能(演奏)★第一弾配信《配信日時》 10 月 3 日(土)13:00~10 月 4 日(日)1:00 まで※視聴途中でも 10 月 4 日(日)1:01 になった時点で視聴ができなくなりますのでご注意ください。■本編映像内容・東京公演(初日):7 月 31 日(金)14:00 開演回 (劇場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA)......7 月 31 日(金)14:00~生配信した映像の再配信です。初日の感動をもう一度ご体験ください!■特典映像・音楽・演奏を担当した吉田能による、楽曲解説コーナー!(約 10 分予定)......実際に使用した楽器紹介や、ご本人による演奏がお楽しみいただけます。楽曲制作にあたっての秘話も聞けるかも...?作品の世界観がより深まる濃密なコーナーです。ぜひご覧ください!★第二弾配信《配信日程》 10 月 4 日(日)14:00~10 月 5 日(月)2:00 まで※視聴途中でも 10 月 5 日(月)2:01 になった時点で視聴ができなくなりますのでご注意ください。■本編映像内容・相模大野公演:9 月 5 日(土)15:00 開演 (劇場:相模女子大学グリーンホール 大ホール)......9 月 5 日(土)に追加公演として行われた相模大野公演を新たに収録した内容です。通常の収録カメラに加え、舞台前や舞台上にもカメラを追加し、より臨場感のある映像に仕上がりました。東京公演(初日)の映像との違いをお楽しみください!■特典映像・キャスト特別インタビュー(約 20 分予定)......相模大野公演の終演後に収録した、出演者全員による特別インタビューです!公演直後の貴重なシーンを是非お見逃しなく!視聴チケット料金 各 3,500 円(税込)視聴チケット発売期間 第一弾:発売中 ~10 月 3 日(土)22:30第二弾:発売中 ~10 月 4 日(日)23:30チケット販売&配信先チケットぴあ: ローチケ LIVE STREAMING イープラス ※視聴チケットをお求めいただいたプレイガイドにてご視聴ください。※視聴チケットを営利目的で転売することは禁止しております。※本編、及び特典映像の撮影・録画・録音は一切禁止です。マナーを守ってお楽しみください。※一弾配信、第二弾配信はそれぞれ配信終了時刻になった時点で視聴ができなくなりますのでご注意ください。
2020年10月02日浜中文一が主演を務めるミュージカル「Now. Here. This.」が、11月28日(土)から12月13日(日)まで東京・博品館劇場にて、その後埼玉・大阪・名古屋にて上演されることが決定した。本作は、2012年にオフ・ブロードウェーで誕生したミュージカル。自然史博物館をツアーする4人の男女が、地球の起源から生物の誕生や進化、ヒトが誕生するまでの「生命の神秘と歴史」に触れ、そこから自分自身のアイデンティティにも思いをはせる。苦難に向き合う今だからこそ、頑張るすべての人類へのエールとなる、ユニークなサイエンス・ヒューマン・コメディだ。本作を手がけたのは、トニー賞にノミネートされたブロードウェイの大ヒットミュージカル[title of show]の作り手たち。主演を務めるのは、近年舞台作品にも精力的に出演し、注目を集めている浜中文一。そして、この度の上演は、全11人の出演者が、各上演6人、2パターンの組み合わせで入れ替えで上演される。出演(2パターン 組み合わせ)[earth]浜中文一、木内健人、愛加あゆ、彩乃かなみ、壮一帆、鈴木壮麻[water]浜中文一、寺西拓人(ジャニーズJr.)、小此木麻里、綿引さやか、今泉りえ、吉田要士●浜中文一今回のこのような形の作品に携わらせていただくのが初めてで、とても楽しみです。後輩の寺西とも共演できるので非常に嬉しく思います。また、前回の舞台「スケリグ」では、この厳しい状況の中で舞台を完走する事ができ、そしてまた、この作品に出演させていただける事に感謝しております。観劇に来てくださる方々に少しでもエネルギーを持って帰っていただけるよう精一杯演じたいと思います。シーエイティプロデュース ミュージカル「Now.Here.This.」【東京公演】2020年11月28日(土)~12月13日(日)博品館劇場【埼玉公演】2020年12月16日(水)東松山市民文化センター 14:00開演【大阪公演】2020年12月19日(土)COOL JAPAN PARK OSAKA TT ホール 13:00開演[earth]/17:30開演[water]【名古屋公演】2020年12月27日(日)ウインクあいち 大ホール 13:00開演[water]/17:30開演[earth]チケット発売日:10月31日(土)チケット料金:10,000円(全席指定・税込)埼玉公演のみS席10,000円・A席6,000円※感染症対策の一環として、客席数を劇場客席数の70%以下(埼玉公演は50%以下)におさえて販売いたします。公式サイト: 企画・製作:シーエイティプロデュース
2020年10月01日舞台『スケリグ』が、この度、9月5日(土)に相模女子大学グリーンホール 大ホールにて上演されることが決定した。『スケリグ』は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書。浦辺千鶴の翻訳、ウォーリー木下の演出で舞台化され、2019年に初演、浜中文一をはじめとするキャストや音楽家が描く世界が好評を博した。舞台『スケリグ』は、2020年には7月31日から8月16日まで紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて東京公演、8月22日、23日に松下IMPホールにて大阪公演を行なった。コロナ禍により、東京公演を8公演、ツアー公演を8公演、中止していた本舞台。より安全な空間を作ることに最大限注力して、相模大野公演の開催を決定したという。相模大野公演の開催にあたり、有効座席数を、通常キャパシティの30%以下におさえた、200席に限定。キャスト、スタッフには、PCR検査を行い、管理体制を強化。またキャスト、スタッフは厚生労働省が提供する接触確認アプリケーション「COCOA」をインストールし、感染症拡大の状況を把握できるようにしており、来場する観客に対してもアプリのインストール協力をお願いしているという。舞台『スケリグ』9月5日(土)相模女子大学グリーンホール 大ホールにて上演チケット発売日:2020年8月25日(火)18:00~※チケットスペースは、8月26日(水)10:00~ご予約・お問合せチケットスペース03-3234-9999※電話のみ受付プレイガイドチケットぴあ【Pコード】503-007 ローソンチケット【Lコード】33850 イープラス 公式サイト
2020年08月25日浜中文一が主演する舞台『スケリグ』が、7月31日に開幕。これに先駆け、公開ゲネプロと取材会が行われた。イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドが執筆した同タイトルの小説を、アーモンド自身が戯曲化した本作。再演となる今回もウォーリー木下が演出を手がけ、浜中がタイトルロールを続投する。このほか、出演者には新キャストとなる大東立樹(ジャニーズJr.)と清水らら、初演キャストの奥村佳恵、工藤広夢、金子昇、瀬戸カトリーヌが名を連ねた。物語は、古い家に引っ越してきた少年マイケル(大東)と、荒れ果てたガレージの片隅でうなだれる埃にまみれたスケリグ(浜中)の出会いを機に動き出す。大きく捻じ曲がったスケリグの背中に“何か”を感じ取ったマイケルは、隣家の少女ミナ(清水)と一緒に彼を助けようと冒険へ乗り出す。不思議な言動を繰り返す異形のスケリグを、浜中はミステリアスに造形。マイケルやミナとの幻想的な邂逅によって、次第に生命力を取り戻すギャップが特に印象深い。大東は純粋なマイケルをひたむきに、清水は風変わりながら聡明なミナをはつらつと立ち上げた。プロジェクションマッピングや影絵を駆使したウォーリーの演出、舞台上手のブースでさまざまな音を奏でる吉田能の生演奏にも注目したい。ゲネプロ後には、江口剛史プロデューサーが「この作品における“奇跡”は、キャスト・スタッフ・観客全員が新型コロナウイルスに感染することなく千秋楽を迎えること」と挨拶。ガイドラインに沿った対策を徹底し、今後もカンパニーで定期的に抗体・PCR検査を受けることが発表された。キャストが飛沫防止のマウスシールド姿で舞台に上がるのも、感染症対策のひとつ。取材会で金子は「曇りで表情が隠れないように拭く手間も、安全性を確保できるなら惜しくない」と前向きに捉え、瀬戸は「耳が痛くならないよう、スタッフがゴム部分をストッキング素材に変えてくれた」と感謝を述べた。袖で着替えながら赤ちゃんの泣き声を出す浜中を筆頭に、キャストが多彩な役どころに扮して幻想的な世界観をつくり上げる本作。ウォーリーはそのアナログともいえる演出意図を「原作の持つホームメイドな温かさをいろんな手法で体現したかった」と説明した。浜中は「お客さんがストレスを感じることなく安心して楽しんでいただけるよう最善を尽くします」と座長らしく宣言。最後に、スケリグとは何者か──と問われると「ご覧になった方同士で話し合うきっかけにしてもらえたら」と含みを持たせ、取材会を結んだ。上演時間は約115分(休憩なし)。公演は8月16日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。その後、22日(土)・23日(日)に大阪・松下IMPホール、25日(火)に愛知・刈谷市総合文化センター 大ホール、9月11日(金)に埼玉・所沢市民文化センター ミューズ マーキーホールと巡演する。チケット販売中。取材・文:岡山朋代
2020年08月03日舞台『スケリグ』の公開ゲネプロが7月30日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで行われ、浜中文一、金子昇、瀬戸カトリーヌ、演出・ウォーリー木下が取材に応じた。同作は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書『スケリグ(Skellig)』の舞台化作。古い家に引っ越したマイケルは、荒れ庭のガレージの片隅で、ホコリと虫の死骸まみれの服、捻じ曲がった身体、背中には奇妙なものが生えている人「スケリグ」(浜中)を見つける。マイケルは隣の家の女の子・ミナと一緒に、スケリグを助けようと秘密の活躍を始める。新型コロナウイルスの感染が広がる中で幕が開いた同作は、劇場に入ってから全キャスト・スタッフがPCR検査を受け、今後も随時検査していくという。「コロナで、できないだろうとも思ってました。なので、まだ最後まで駆け抜けられるのか未知数ですね。奇跡が起きて欲しいなと思っています」(金子)、「明日以降もどうなるかわからない不安定な現状ですけど、なんとかここまで来れたなという感じ」(浜中)、「誰一人欠けることなく走り続けたいなという思いがあります」(瀬戸)と、不安を抱えながらも舞台に全力で向かっている様子だ。台本の読み合わせもZoomで行ったというが、金子は「再演なので体に染み付いていて、Zoomでもミーティングできたけど、初演組は相当苦労したと思います。稽古期間は初演に比べて半分くらい」と明かす。実際に稽古ができたことに対し、浜中は「嬉しかったですよね。久々に人と会えるというのは。ほっとした」と喜びを表した。劇中では、細かい役や影絵などもキャストが担当。ウォーリーは「本当は、照明とかもやって欲しいくらい。そういう手作り感、ホームメイドなあったかさが原作にはあるので、こういう手法にした」と説明する。どんな役をやっているのかという質問に、浜中は「皆さんはもしかしたら気付いてない、絶対気付いてないと思うんですけど、サッカーボール」とぼけ、金子が「わかるよ」とツッコミ。浜中は改めて「絵で出てくるデス先生、あれは僕です。あとは赤ちゃんの泣き声も、着替えながらやってます」と取材陣を驚かせた。今回スカパー! オンデマンドにて、東京初日公演(31日)の生配信販売も行っており、ウォーリーは「結構ささやかな感じの舞台なので、できればひっそりと観て欲しい。劇場に近い感覚を味わおうと思ったら部屋を暗くして、この世界に没頭できるように」と希望。また、フェイスシールドを使っての上演に「自分でこまめに拭いて綺麗にしてます」(浜中)、「拭く時に、こんなにも飛沫するもんなんだなと実感して。安全が守られている実感を噛みしめてました」(金子)と語った。「スケリグとは何者なのか?」という質問には、浜中も「初演のときからずっと思っていて、再演が決まってからも考えたんですけど、やっぱ正直わかってないです、僕自身は」と苦笑する。演出のウォーリーが「僕は、毎回違う感想を持ちます。今日は文ちゃんのおじいちゃんと思ってました」と言い出すと、浜中は「僕のおじいちゃん、昨日からLINE始めました。『仕事ご苦労さん』ってきました。80なんぼですけど、なんか昨日から始めたみたいなので、そのおじいちゃん?」とまさかの返し。「勝手に亡くなってると思ってた」と言うウォーリーに、浜中は「勝手に人のおじいちゃん殺すな!」とつっこむが、改めてウォーリーが「なくなって会えない人、という印象。日によって違うことを思う」と説明すると、浜中は「"こんな人です"というのはなかなか言えなくて……原作の人に聞いてもらっていいですか?」と答えていた。最後に、浜中は「僕個人としては、ちょうど緊急事態宣言が出る直前まで紀伊國屋で舞台させてもらってて、中途半端に中止になってしまって、消化不良という感じで終わってたんですけど、また『スケリグ』で紀伊國屋でできるということで、『まだ芝居してていいんだな』と感じてまして」と、心境を吐露。「それでもやっぱり、この中で観に来られる方はすごい勇気がいるというか、簡単に『行きます』とも言えないですし、『ぜひ来てください』とも言えない中、いろんな思いがありながら来てくださる方々には、本当に感謝しかないです。みなさんが変なストレスなく、安心してゆっくり観れるように、僕たちも精一杯やります」と意気込んだ。東京公演は紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて7月31日〜8月16日、大阪公演は松下 IMP ホールにて8月22日〜23日、愛知公演は刈谷市総合文化センター アイリス 大ホールにて8月 25日、所沢(埼玉)公演は所沢市民文化センターミューズ マーキーホールにて9月11日。撮影:岡千里
2020年08月01日俳優の浜中文一が、舞台『スケリグ』再演で主演を続投することが17日、明らかになった。同作は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドによって1998年に書かれた児童書『スケリグ(Skellig)』の舞台化作。古い家に引っ越したマイケルは、荒れ庭のガレージの片隅で、ホコリと虫の死骸まみれの服、捻じ曲がった身体、背中には奇妙なものが生えている人「スケリグ」(浜中)を見つける。マイケルは隣の家の女の子・ミナと一緒に、スケリグを助けようと秘密の活躍を始める。優れた児童書に贈られるカーネギー賞、そしてウィットブレッド児童文学賞(現・コスタ賞)を受賞した児童文学の傑作で、浦辺千鶴翻訳・ウォーリー木下演出により、2019年に舞台化された。絵本の世界を体現したような役者陣の演技、温もりのある舞台美術に投影される映像、さらには生演奏で奏でられる音楽で好評を博した。この度の再演では、劇場を紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAへ移し、さらに全国ツアーも展開する。スケリグを演じる浜中に加え、マイケル役には大東立樹(ジャニーズJr.)、ミナ役にはTVドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー』や舞台『魔法使いの嫁』で活躍する清水ららが加わる。また初演から続投して奥村佳恵、工藤広夢、さらに金子昇、瀬戸カトリーヌが出演する。東京公演は紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて7月27日~8月16日。加えて亀山(三重)公演、大阪公演、愛知公演、上尾(埼玉)公演、鴻巣(埼玉)公演、長野公演、野田(千葉)公演、広島公演、高知公演、所沢(埼玉)公演、焼津(静岡)公演を予定している。○浜中文一 コメントスケリグ再演ということで、今回は、初めて共演する大東立樹くんとやる事を楽しみにしています。不思議な物語を更に奥行きのあるストーリーにできるように、皆さんと頑張っていきたいと思います。○演出:ウォーリー木下 コメント再演ありがとう。僕にとってとても大事な舞台、もう一度できることになって嬉しい。影絵や見立てのワークショップから始まって、音楽も自分たちで奏で、一人何役もやって、まるで子どもの秘密基地みたいな小さいけど複雑なセットの中をみなが、そう、遊ぶように物語を紡いだ。僕にとっては「これこそ演劇だぜ!」と思えるものになった。ぜひ見に来てください。
2020年03月17日映画化続編の公開も控える志駕晃のSNSミステリー「スマホを落としただけなのに」が、2020年3月に舞台化が決定。「ふぉ~ゆ~」辰巳雄大や浜中文一らが出演する。原作は、2017年第15回「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉(編集部推薦)作品として選ばれた志駕氏のデビュー作。シリーズ第2弾「スマホを落としただけなのに~囚われの殺人鬼~」と併せて累計発行部数は78万部を突破。北川景子と田中圭出演で映画化された『スマホを落としただけなのに』は、興行収入19.6億円の大ヒットを記録。または2月には続編『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が控えるなど、いま最も熱いミステリー作品だ。今回初の舞台化では、奇才劇作家・横内謙介の書き下ろしとなっており、原作小説の「スマホを落としただけなのに」と「囚われの殺人鬼」を融合させた物語となっている。キャストには、事件解決に奔走するサイバー犯罪に強い若手刑事・加賀谷学役で自身初の刑事役となる「ふぉ~ゆ~」辰巳雄大。コンピュータ技術に長け、悪意あるハッキングを繰り返す連続殺人鬼・浦野善治役を、舞台「犬神家の一族」などの浜中文一が演じる。逮捕された浦野の取り調べを中心にスリリングに展開していく本作。共に舞台経験豊富な2人の演技合戦に注目。辰巳さんは「映画版では千葉雄大さんが同じ役を演じているので同じ”雄大”として勝手に運命を感じています。人生初の刑事役です。本番までに身も心も刑事になれるように最大限の力を注ぎます」と意気込み、「今回のストーリーは舞台オリジナルなので舞台ならではの生身の人間がそこにいる緊迫感のある【スマホを落としただけなのに】の世界を楽しんで下さい!」とメッセージ。浜中さんは「今回初めて殺人者の役をするということでまた自分の新たなバックボーンを使ってお芝居が出来る事をとても嬉しく思います」とコメントしている。さらに、恋人が落としたスマホをきっかけに事件に巻き込まれる女性・稲葉麻美役を、昨年「乃木坂46」4期生として加入したばかりの期待の新星・早川聖来。麻美の恋人・富田誠役を、ミュージカル「テニスの王子様」でデビュー後、舞台や映画、TVドラマに活動を広げている佐藤永典。そして、加賀谷の先輩捜査官・後藤武史役を原田龍二が演じる。早川さんは「舞台には何度か立たせていただきましたが、同じ舞台上にグループのメンバーがいないことは初めてで、さらに有名な作品ということもあって緊張しています。ですが、私にとって新しいことだらけのこの作品と向き合うことで、新しい自分に出会えるかもしれないという期待の方が大きいです」と心境を明かし、佐藤さんは「小説映画に続き、舞台でも面白き作品になるよう精一杯演じさせて頂きます」と意気込む。そんな若手が揃う中、説得力ある演技でわきを固める原田さんは「キャストは、ヤングな方が多いようですので、思う存分オジサンで居られるのが嬉しいです。ベテランなりの刑事魂をどう焦がすか…人間臭く演じる事を心掛けたいと思います」とコメントしている。ストーリー神奈川県警庁舎内の取調室。サイバー犯罪に強い若手刑事・加賀谷学(辰巳雄大)は、ベテラン刑事・後藤武史(原田龍二)と共に、丹沢山中で5人の女性を殺害した連続殺人鬼、浦野善治(浜中文一)の取り調べを行っていた。浦野は天才ハッカーであり、黒髪の女性ばかりを狙った猟奇的な殺人犯。一方で連続殺人の被害を免れた稲葉麻美(早川聖来)とその恋人・富田誠(佐藤永典)の事情聴取も進む。この事件は、富田がただスマホを落としたことで、美しい黒髪女性であった麻美が偶然にも浦野のターゲットとなってしまったことから始まった。加賀谷の取り調べでの追及で、成りすましたSNSのアカウントを駆使し、ターゲットを追い込む恐ろしい浦野の手口が次第に明らかになる。そして加賀谷は、事件の真相に迫っていく中で浦野に奇妙な感情を抱くようになり、さらには驚くべき事実にたどり着く――。舞台「スマホを落としただけなのに」は2020年3月20日(金・祝)~4月5日(日)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA【東京公演】にて、2020年4月18日(土)&19日(日)松下IMPホール【大阪公演】にて上演。(cinemacafe.net)■関連作品:スマホを落としただけなのに 2018年11月2日より全国にて公開Ⓒ2018映画「スマホを落としただけなのに」製作委員会スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 2020年2月21日より全国東宝系にて公開©2020映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会
2019年12月15日全世界で1億冊以上が売れた大ベストセラー官能小説『50シェイズ・オブ・グレイ』をパロディにして作られたコメディミュージカル『50Shades!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』が11月15日より新宿FACEで開幕した。2016年に河原雅彦演出で日本初演された本作。今回は、さらに“過激”になり、3年ぶりの再演となった。【チケット情報はこちら】週に1度、「本を読む会」を開催している主婦3人組のパム(シルビア・グラブ)、ベブ(野口かおる)、キャロル(青木さやか)。マンネリ化した性生活を送る彼女たちは、刺激を求めて官能小説『50Shades of Grey』を読み始める。その小説で描かれているのは、若くて有能だがとんでもない性癖を持った青年実業家・グレイ(浜中文一)と、平凡に生きてきた純真無垢な女子大生・アナ(水崎綾女)の、どこまでも歪んだ愛のカタチ。アブノーマルな恋愛模様を繰り広げるふたりに、情熱的なアナの同級生・ホセ(福田転球)の存在も加わり、物語はどんどん熱く、激しく、ヒートアップして…。2014年にオフ・ブロードウェイで上演されるや否や、話題騒然となり、「大人の娯楽」を求めて男女問わず多くの観客が劇場に押し寄せた本作。海を越えることは不可能と思われた型破りな世界観の“エロティックコメディミュージカル”だったが、河原の演出により日本初演が実現。3年ぶりの再演は、初演よりも上演時間が20分も長くなり、東京・大阪・福岡と3都市で上演される。初演に引き続き主人公のグレイを演じる浜中は「皆さんに楽しんでいただけるのが1番いいなと思います。あとはやることをやるだけです」と意気込みを語る。舞台上では、ジャニーズのアイドルというイメージをいい意味で覆し、振り切った演技を見せた。「変態」だけれども、チャーミングさや弱さ、爽やかささえも感じる、浜中のグレイをぜひ目撃してほしい。演出を手がけた河原は再演にあたり、「エロくて楽しければいい。これで読売演劇大賞とれたらいいと思います。そんな世の中が来たらすごい。大人しくお勉強になる芝居もとても素敵だと思いますけども、こういう作品もあっていい。マイノリティーの叫びです。よろしくお願いします」と話していた。そのほか、水崎綾女、シルビア・グラブ、野口かおる、青木さやか、福田転球、レディビアード、カイル・カード、パイレーツオブマッチョビアンが出演。東京公演は11月24日(日)まで。大阪公演は11月29日(金)~12月1日(日)、Zepp Nambaにて。福岡公演は12月3日(火)、4日(水)、ももちパレスにて。チケット発売中。取材・文:五月女菜穂
2019年11月19日鈴木勝秀が脚本・演出を務め、浜中文一が主演、ラサール石井、江田剛(宇宙Six/ジャニーズJr.)、内藤大希らが出演する「THE BLANK!」。「曽根崎心中」「女殺油地獄」人形浄瑠璃や歌舞伎で今も上演される作品の戯作者である近松門左衛門。近松が頭角を現したのは30代になってからであり、近松の20代は歴史上より消されている。その「空白の期間」を描いた物語だ。【チケット情報はこちら】都内某所での稽古場に訪れると、ウォーミングアップや発声練習をそれぞれにする中、江田がアンサンブルらにダンスの動きを教えている姿が。鈴木の指示にあわせて、カウントをとりながら並んで動きのアドバイスをしてあげたりと、カンパニーの一員としてチームを引っ張っていた。この日は中盤までの通し稽を実施。物語はラサール石井演じる後水尾上皇に、近松門左衛門(浜中)が呼ばれるところから始まる。近松の物語を進行させていくのが、現代を生きる歴史学の学者・寺田(細見大輔)と日本文学の学者・長岡(小林且弥)。現代と過去を行き来しながら、要所で説明を加え、わかりやすく進んでいく。寺田の約10分に渡る歴史の説明では、コミカルな身振り手振りを加え、アドリブではおもわず笑いが起き、稽古場全体が盛り上がる。現代と過去で緩急を付けた舞台構成になっている。また後の大石内蔵助である大石良雄(江田)と、その父・大石良昭(香取新一)が「塩の道」についての構想を語る場面は、壮大な目標が掲げられるだけでなく、門左衛門と良雄の友情が確固たるものとなる重要なシーン。浜中、江田ともに真剣な表情で挑んでいるのが印象的だ。「塩の道塾」立ち上げ後は、塾生である平馬(内藤)、塾生らにポルトガル語を教えるセファルディー老子(陰山泰)も加わり、笑いの絶えないにぎやかなシーンが続く。中でも、門左衛門の未来へ繋がるような、ポルトガル語を学ぶ方法として演劇を取り入れる・・・という流れで劇中劇として浄瑠璃風芝居を披露するシーンでは、門左衛門、平馬をはじめとした塩の道塾生全員が真面目にやっているだけにおかしみが増していく。ここで出てくる演劇が、門左衛門の今後にどう繋がっていくのかも見所だ。約1時間を通した稽古場公開終了後は、演出の鈴木から「本番まであと3週間あるのでここから3倍面白くなります!」とのコメントが。「塩の道」から戯作者へ、近松門左衛門の知られざる10年を描く本作、初日を楽しみに待とう。公演は9月14日~25日まで東京・よみうり大手町ホールにて、9月27日~29日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて。チケットは現在発売中。
2019年09月10日関西ジャニーズJr.時代には、歌って踊れる美声年にして、どんな笑いをも回収できる抜群のトークセンスでも鳴らした浜中文一。Jr.卒業後は、人気ドラマ『初めて恋をした日に読む話』へ出演するなど俳優としても活躍の場を広げる。今秋には2016年に主演した、R-15指定の官能ミュージカルコメディ『50Shades!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』の再演が決定した。演出を河原雅彦が務める、おバカ度200%のロック・エンターテインメントだ。新たなキャストと再演に挑む浜中に、意気込みを訊いた。ミュージカル「50Shades!~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~」チケット情報原作は、映画にもなった世界累計1億部突破のベストセラー官能小説『50Shades of Grey』。それをパロディ化したオフブロードウェイ・ミュージカルを日本人キャストで上演する。物語は3人の主婦が「本を読む会」に集うところから始まる。この日彼女たちが選んだ本は、とんでもない性癖を持つ青年実業家グレイ(浜中文一)と純真無垢な女子大生アナ(水崎綾女)の歪んだ愛を描く、サディスティックな官能小説だった…。想像を遥かに上回る浜中の振り切れっぷりに、「当時のマネージャーはクビを覚悟していたようです…」と遠い目で初演を振り返る浜中。「僕としてはすっごい楽しかったです。河原さんも毎日にニヤけた表情で稽古していましたし(笑)」。劇中では専門的な“器具”を図解入りで説明するなど、エロ・バカ・ロックの三拍子が揃った筋書きは、「主婦や会社帰りのサラリーマンが日頃のうっぷんを晴らすのにもぴったり!」。それだけに、うっぷんが溜まりきらない若い女性層からの、やや引き気味な視線も同時に感じたという。「そんなん言うてもね、若い子らもエッチなことは考えてるでしょうし。日頃皆さんの脳内を駆け巡っているエロいことを僕らが堂々と舞台で表現しているだけなんで。ジャニーズWESTの濵田(崇裕)は『ネタ元を知っていると思われるから笑うのが難しかった。重岡(大毅)は隣で爆笑してましたけど』って言ってました(笑)。なにわ男子の大西流星は年齢制限で初演が観れなかったので、今回は最前列中央で観てほしいなと思います」。演出の河原から「浜中文一だからこそ上品なコメディになる」と絶大な信頼を得る浜中。「どうせやるんやったら思いっきり演じた方が楽しいんでね。エッチなセリフも生バンドのロックな演奏に乗せて歌うとカッコいいですし、エロい女性の前で炭酸を飲み干したような爽やかさもある作品なので。気楽な感じで観に来てもらえたら、楽しいと思いますよ」。公演は11月15日(金)から24日(日)まで東京・新宿FACE、11月29日(金)から12月1日(日)まで大阪・Zepp Namba、12月3日(火)、4日(水)福岡・ももちパレスにて上演。チケットは8月24日(土)10:00より全国一斉発売。チケットぴあでは8月10日(土)10:00より大阪公演の先着先行を実施。取材・文:石橋法子
2019年08月09日エロティックコメディミュージカル『50Shades!(フィフティシェイズ!)~クリスチャン・グレイの歪んだ性癖~』(演出:河原雅彦)が2019年11月から12月にかけて、東京、大阪、福岡の3都市で再演される。2016年に上演された日本初演版に引き続き、主人公のクリスチャン・グレイ役を演じる浜中文一と、今回が初のミュージカル出演で、ヒロインのアナ役を演じる水崎綾女に、舞台への意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、全世界で1億冊が売れた大ベストセラー官能小説「50Shades of Grey」のパロディ作品。若く有能だが心から人を愛せないサディストの青年実業家・グレイと、純真無垢な大学生・アナとの歪んだ愛の形を刺激的かつユーモアたっぷりの性描写で描く。再演について、浜中は「早く再演したいなと思っていたので、すごくうれしいです。キャストが全員集まらないのではないかと思っていたけど、みなさん出て下さってよかった。(自分以外は)新キャストでどういう感じになっていくのか、今から楽しみです」と素直に語る。初演時には演出の河原が「文ちゃん以外にこの役をやれる人がいるのかなと思うくらい。森光子さんの『放浪記』くらい文ちゃんが何回もやればいいのに」と褒めていたが、浜中は「そういう風に言ってもらえる役があるのはうれしいですね。でも、この役がはまっているのがいいことなのか、分からないですけど」と笑う。そして、「稽古場では河原さんからいろいろと“お題”が出されます。無茶振りに対応して頑張っていきたいと思います」と話した。今回が初参加となる水崎は「楽曲も良くて、面白い作品だったので、すぐにやりたいと思いました。再演なので、プレッシャーはありますが、楽しみです」と話す。“エロティックコメディ”で過激なシーンも多い舞台ゆえ「河原さんや浜中さんに“(出演して)本当に大丈夫?”と聞かれる」というが、「楽しみの方が勝っています」。そして、「初めてのミュージカルなので、しっかり歌が届けられたら。浜中さんのファンの方もたくさん見にこられると思うので、私が演じるアナに、ご自身を投影していていただいて、浜中さんにいろいろされている姿を想像してもらえるいい機会かなと思っています。ぜひ見に来てください」と意気込んでいた。東京公演は11月15日(金)から24日(日)、新宿FACE。大阪公演は11月29日(金)~12月1日(日)、Zepp Namba。福岡公演は12月3日(火)・4日(水)、ももちパレス。出演者は、浜中文一、水崎綾女、シルビア・グラブ、野口かおる、青木さやか、福田転球、レディビアード、カイル・カードほか。取材・文:五月女菜穂
2019年08月07日浜中文一主演、ウォーリー木下演出の舞台「スケリグ」が東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて上演中だ。【チケット情報はこちら】脚本は、イギリスの作家デイヴィッド・アーモンドの児童書『スケリグ(Skellig)』(1998年/邦題『肩胛骨(けんこうこつ)は翼のなごり』)をディヴィッド自身が戯曲化したもの。本作では翻訳を浦辺千鶴、演出をウォーリー木下が手掛ける。出演は浜中、末澤誠也(関西ジャニーズJr.)、渡辺菜花、奥村佳恵、工藤広夢、金子昇、瀬戸カトリーヌ。古い家に引っ越してきた少年マイケル(末澤)は、崩れかけのガレージで“スケリグ”(浜中)と出会う。埃と虫の死骸まみれの服に捻じ曲がった身体…しかし彼の背中に奇妙なものがあることに気付く。両親が重い病気の赤ちゃんである妹にかかりきりのマイケルは、隣家の少女ミナ(渡辺)と一緒にスケリグを助けようとするが――。児童書ならではともいえる幻想的で温かなストーリー。そこに、役者たちが奏でる音や、美しいプロジェクションマッピング、照明の当たり方で見え方が変わるセット、昔ながらの影絵、そして民族楽器を使った吉田能による生演奏など、ウォーリー木下らしいアナログとハイテクが融合した演出で観客をやさしく引き込んでいく。スケリグを演じる浜中は、何者なのか…例えば老いているのか若いのかすらわからない、そんな不思議な存在を好演。マイケルやミナと出会ってからの変化が鮮やかな印象を残す。また、開幕前の囲み取材で「しっかりお芝居するのが初めて」と話した末澤と、ミュージカル作品で活躍し「ストレートプレイは初めて」という渡辺によるマイケルとミナも、のびのびとした芝居で観客を結末まで連れていく。奥村、工藤、金子、瀬戸は実にさまざまな役を演じるほか、役でないときの佇まいも温かだ。ウォーリーが「チームワークが大事な芝居」と話した通り、末澤以外は次々と違う役を演じ、それ以外にもさまざまな音を鳴らしたり、声を揃えて台詞を言ったり、アフレコのように話したり、動物を動かしたり、7人の役者がほぼ出ずっぱりでその瞬間、瞬間をつくりあげていく。ファンタジーでありながら、“今ここで物語が生まれている”リアルさも堪能できる作品。ぜひ劇場で体感してほしい。東京公演は2月11日(月・祝)まで上演中。その後、2月14日(木)に大阪・松下IMPホール、2月16日(土)に愛知・一宮市尾西市民会館、2月19日(火)に石川・北國新聞赤羽ホール、2月23(土)・24日(日)に兵庫のルナ・ホール 大ホールにて巡演。取材・文:中川實穗
2019年01月21日江戸から明治へと移る時代、文明開化の訪れとともに生まれた「新派」が、創始130年を迎えて、日本ミステリー史上最大の人気作『犬神家の一族』を上演。11月1日(木)、大阪松竹座にて幕を開けた。「犬神家の一族」チケット情報本作は1950年に雑誌「キング」で連載された横溝正史の長編推理小説で、1976年に角川映画の第一作として市川崑監督により映画化されて大ヒットを記録。その後、幾度となく映画化、ドラマ化、舞台化されてきた人気作だ。戦後間もない頃、信州の財閥の屋敷を舞台に、莫大な財産を残して他界した犬神佐兵衛の遺産相続を巡る骨肉の争いを描いた本作。名探偵・金田一耕助が、過去と現在に張り巡らされた謎に挑む…。佐兵衛の腹違いの三人娘、松子、竹子、梅子を演じるのは波乃久里子、瀬戸摩純、河合雪之丞。それぞれ佐清(すけきよ)、佐武(すけたけ)、佐智(すけとも)という一人息子があり、なんとしてでも遺産を我が物にするべく目には見えない火花を散らし、けん制し合う。しかしその強さの裏にはそれぞれに“母”としての深い愛情が見える。新派を牽引する水谷八重子は琴の師匠・宮川香琴役で、物語の鍵を握る人物だ。どっしりと存在感のある演技で、謎めいた人物を演じている。私立探偵・金田一耕助には喜多村緑郎。『黒蜥蜴』『怪人二十面相』での明智小五郎に続く探偵役だ。名探偵とはいえ、ちょっと抜けたところもあるのが親しみやすく、佇まいもイメージにピッタリだ。ピリッと緊迫した空気が流れる犬神家の中で、佐藤B作演じる警察官の橘署長、田口守演じる弁護士の古館と共に、観客が安心できる存在となっている。さらに、新派には初出演となる浜中文一も、松子の息子・佐清と謎の青年・青沼静馬の二役を、熱のこもった演技で魅せる。明治時代に生まれ、その時々の風俗や人情を敏感にとり入れながら、古き良き日本の美しさを現代に伝え続けてきた新派。本作ではミステリーとしての面白さはもちろんだが、親子の情愛とそれゆえの狂気を深く描いた人間味のある作品に仕上がっている。大阪公演は11月10日(土)まで、東京公演は11月14日(水)から25日(日)、新橋演舞場にて上演。取材・文:黒石悦子
2018年11月08日舞台「マクガワン・トリロジー」のシアタービューイングが2018年11月23日に行われることが発表されました。松坂桃李さんが主演を務める本作は、アイルランド演劇祭で数々の受賞経歴をもつ話題の衝撃作。気になるシアタービューイングの情報をご紹介します。「マクガワン・トリロジー」のシアタービューイング開催2018年11月23日に舞台「マクガワン・トリロジー」が全国各地の映画館で一夜限りのシアタービューイングを行うことが発表されました。俳優・松坂桃李さんと演出家・小川絵梨子さんがタッグを組んだ本公演は、実力派の俳優陣による狂気と哀しみの演技が大きな話題を呼んだ注目の作品です。舞台「マクガワン・トリロジー」とは?舞台「マクガワン・トリロジー」は、ニューヨークのアイルランド演劇祭で2014年に上演され数々の賞を受賞した作品。アイルランド共和軍の内務保安部長・ヴィクター・マクガワンの暴力性と悲哀に満ちた3年の歳月を描いた物語です。実力派の豪華キャストが多数出演日本初演となる舞台「マクガワン・トリロジー」は、実力派のキャストが多数名を連ねています。主役のヴィクター・マクガワンを演じる松坂桃李さんの他にも、趣里さんや浜中文一さんなど注目の女優・俳優陣が作品を盛り上げます。「マクガワン・トリロジー」シアタービューイング詳細日時2018年11月23日(金・祝) 18:00開演※開場時間は劇場によって異なる会場※開場時間は映画館によって異なる※大阪府では、終映が19:00を過ぎる上映回には16歳未満の保護者同伴が必須チケット料金3,800円(全席指定/税込)※3歳以上有料(3歳未満で座席が必要な場合は有料)チケット発売スケジュール 問い合わせ先「マクガワン・トリロジー」を見に映画館へ行こう日本初演で注目を集める舞台「マクガワン・トリロジー」。ぜひこの機会に、話題の衝撃作のシアタービューイングを見に映画館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
2018年11月05日江戸から明治へと変わる文明開化の時代に、歌舞伎に対して新しい時代の演劇として誕生した新派。古き良き時代の日本の情緒、風情、日本語の持つ美しさなどを大切に、明治、大正、昭和、平成と、古典の継承と新作の上演を旗印に脈々と活動を続けてきた。今年は新派創始130年。その記念の年に、映画やテレビドラマなどで有名な横溝正史原作の小説「犬神家の一族」が劇団新派に登場する。戦後間もない頃、信州の財閥を舞台に遺産相続を巡って繰り広げられる骨肉の争い。次々と起こる殺人の中、過去と現在に張り巡らされた謎に、名探偵・金田一耕助が挑む。公演に当たり、現代の新派を支える顔ぶれが勢ぞろいし、新派への想い、新作への意気込みを語った、決意と期待のこもった取材会より。「犬神家の一族」チケット情報水谷八重子、波乃久里子らが率いる劇団新派に、歌舞伎界から2016年に喜多村緑郎、翌年に河合雪之丞らが入団。新たな役者を得て、これまでに齋藤雅文の脚色・演出で江戸川乱歩の『黒蜥蜴』『怪人二十面相』を上演した。今回の『犬神家の一族』は原作に忠実に、人間を掘り下げて描く新派オリジナル。ただ、原作にはないが映画で印象的な白いマスクは登場する。また、ゲストとして橘警察署長に佐藤B作、そしてジャニーズの浜中文一は新派初参加で、松子の息子・佐清(すけきよ)と謎多き青沼静馬の二役に挑む。犬神家の長女・松子役には波乃。「この作品は、天から新派に授けられた作品としか思えない。私は映画の高峰三枝子さんの印象が強くて、美しいお顔を真似たかったんですが、無理(笑)。美から入るのではなく、もっと深い人間性を出せたら」。金田一耕助を演じるために髪を伸ばしていると言う喜多村は「子どもの頃からミステリー小説の探偵もののファンでした。今、新派に来たのは自分の人生にとって必然だったのではないかと思っています。『犬神家の一族』に新しい息吹を吹き込み、素晴らしい群像劇に仕上げたい。今回の公演を未来への新派のスタートに」。犬神家の三女・梅子には河合。「女方として、作品のスパイスにならなければと思っています。時代背景もお芝居の風情も、まさに新派のためにあるような作品。130年後も上演されているような作品に」。そして、水谷は琴の師匠・宮川香琴を演じ、物語の鍵を握る。「犬神家の被害者のような香琴。映画ではワンカット出ているかどうかなので、最後に印象に残れるように。この新派130年という年に生まれた、新派エンターテインメントという新しい路線を大事にしていきたいと思っております」。公演は11月1日(木)から10日(土)まで大阪松竹座、14日(水)から25日(日)まで新橋演舞場にて。チケットは発売中。取材・文:高橋晴代
2018年10月22日7月13日、東京・世田谷パブリックシアターにて松坂桃李の主演舞台『マクガワン・トリロジー』が開幕した。【チケット情報はこちら】トリロジー(3部作)という名の通り、1年おきに起きた3つのエピソードから構成。IRA(アイルランド共和軍)の内務保安部長ヴィクター・マクガワンの3年を描く。1部では、アジトとなっている廃れた地下のバーを舞台に、ヴィクターと同胞アハーン(小柳心)、司令官ペンダー(谷田歩)、モヒカンのバーテンダー(浜中文一)の激しいやりとりが展開される。とにかくヴィクターという男がイかれている。多弁で多動、自己主張の塊。まるで自分が正義であるが如く、周りの人をからかい、愚弄する。バーカウンターに寝そべり、大声で歌い、謎のステップで踊り、時には轟音を出して威嚇。情報漏洩を疑われるアハーンに対しても、話を聞く気なんてサラサラなく、組織のやり方に従って意見聴取しようとする司令官ペンダーのことも見下す。バーテンダーや外の見張りとの会話もウィットに富み、状況を楽しんでいるようにすら見える。殺人マシーンとして最前線で戦ってきたヴィクターにとって、自分の意に沿わない相手は迷いなく処刑するのみ。ある意味、一線を越え切っているヴィクターの現状が恐ろしく、また刺激的でもある。これをエンタメとして楽しむ自分の視線に震えた。2部は背の高い草が生い茂る湖畔が舞台。雰囲気は1部とは打って変わって、静かで内省的。手首を縛られた女(趣里)を車のトランクから出し、会話が始まる。なんと女はヴィクターの幼馴染で、かつて好きだった相手。しかし、この場ではヴィクターが処刑する対象なのだ。女は話の主導権を握り、昔話をし、命乞いをし、ダンスを求める…。ヴィクターの内面や性格をよく知り、故郷の原風景を共有する女に、初めてヴィクターは迷いが出る。後悔なのか、最後、彼からほとばしる感情が胸に刺さる。3部では、傷だらけのヴィクターが老人施設に入院する母の元を訪れる。呆けた母は彼を弟と勘違いし、会話が進む。噛み合わない会話の中で、母のヴィクターに対する本音を知る。母に認められたいと頑張ってきたインディアンのような髪の男の子、それが裏切られたことのショックとは…。元は1部だけの作品だったが、ヴィクターのその後を知りたいと3部作になったとか。相手が変わることで、それも幼馴染や母親と根源的な相手になることで、ヴィクターの内面が浮き出てくる面白さ。UKポップスやアイルランド音楽など、要所要所で音楽が物語を後押しするのも効果的だ。松坂桃李は出ずっぱりで熱演。静と動、振り幅広く、ヴィクターを豊かに演じ切る。今、最も俳優として伸び盛り。舞台俳優としての生の松坂の魅力を存分に味わった。舞台『マクガワン・トリロジー』は7月29日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。取材・文:三浦真紀
2018年07月19日6月より上演されている松坂桃李の主演舞台『マクガワン・トリロジー』。同作の稽古場に潜入した。【チケット情報はこちら】今日の稽古は1部「狂気のダンス」。地下の酒場を訪れたIRA(アイルランド共和軍)の内務保安部長ヴィクター(松坂)は同胞アハーン(小柳心)に情報漏洩の疑いを持ち、司令官ペンダー(谷田歩)とバーテンダー(浜中文一)を巻き込みながら尋問する…。イギリスのポップスが流れて、ヴィクターが馬鹿にした様子で踊る。振付のアドバイザー・本間憲一が「ノリでいいんじゃない?」と言うが、演出の小川絵梨子が「ちょっとした振りが欲しい」と要望。そこで本間が、縄跳びみたいな連続ジャンプや、細かいステップを提案した。意外なことに、そのステップに松坂が苦戦。「あー、苦手だったんだ!」「意外!」と稽古場は笑いに包まれ、本人も苦笑い。本間が「じゃあボックスステップにしよう」とシンプルにすると良い塩梅に。稽古場後方で趣里が一緒に踊っているのが可愛い。他にも銃を取りに行く動作ひとつにスライドを入れるなど、音楽と台詞、動き、感情がシンクロする様は、このシーンの肝と言えそう。革ジャンを着た松坂は汗だくになって取り組んだ。ひととおり振りが決まると、休憩を挟んで、各シーンの返し稽古に。休憩の間も浜中はカウンターから離れず、ボトルやスナックを並べていた。その自然な様子は長いことここで働いているかのよう。ヴィクターがおどおどするバーテンダーにいちゃもんをつけるシーンでは、松坂は歌い、叫び、時には嘲笑するように恫喝。小川は松坂に「本当は(テーブル席に座っている)アハーンに向かいたいのに、なぜお前とやりとりしなきゃいけない?と苛立っている」、小柳に「ヴィクターが何かやりそうだと気になっている」と、役の心情を説明した。小川の演出は、常に誰に対してどのように意識が向かっているのかが明快だ。ヴィクターがドラム缶を叩きエキサイトする様子に、小川は「アハーンはヴィクターの話に乗らない。あまり聞いていなくていい。空気を感じて」と、指示した。ペンダーが来て、3人の激しいやりとりが始まる。小川は「ペンダーとアハーンはハグしてから出て来てください。今日こそふたりでヴィクターに勝ちましょう!」と喝を入れた。丁々発止のやりとりが迫力を増し、見る者は手に汗握ってしまう。が、小川は台詞ひとつひとつを考査し、各自の沸点がどこで上がるのかを組み立ててゆく。迫力に流されない、その緻密さが芝居を膨らませる。演劇の醍醐味が詰まった今作、必見だ。舞台『マクガワン・トリロジー』は7月8日(日)まで、兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール、13日(金) から29日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて上演。取材・文:三浦真紀
2018年07月05日