子供おばさんは、自分を“被害者”にしてしまう思考癖を持っています。「うまくいかないのは環境のせいだ」「自分が不愉快な思いをしているのは、アイツのせいだ」「あんな出来事がなければ、今頃、私だって幸せになれたのに」「私って可哀想」なんて思いながら、自分の環境や人間関係の悪さに嘆いています。でも、それでは先に進めません。うまくいかない環境なら、うまくいくように環境を変えていけばいいし、不愉快な思いをしているなら、改善策を考えて、実行した方がいいでしょう。ツイていない出来事から学び、知恵をつけ、実力をつけることができたら、次は同じようなトラブルが起こっても避けることができます。逆に、自分を被害者にして、人のせい、環境のせいにばかりしている人は、過去と同じようなトラブルが起こると、また巻き込まれてしまう可能性が高いです。「被害者=受け身」のままでいるので、学習していないからです。子供おばさんは、被害者のままでいないで、自分の置かれた環境、行動に、「自分で責任をとれるようになる」ことが大切です。それができるようになると、どんなにツイていない状況でも、自らそこから抜け出すことを考えられるようになるのです。一方、大人女子は、たとえ不運な出来事が起こったとしても、「なにが原因でそうなったのか」「自分にできることはなかったのか」「改善するために、これから出来ることはあるか」などを考えて、状況を改善していきます。そうすることで、むしろ前よりもいい環境になることもあります。どんなことでも何か問題があるから、トラブルが起こることが多いものなので、「今、その問題に気付く」ということも、長い目で見たら大切なことなのです。トラブルが起こってしまうのは、どこか仕方がないことがあったとしても、それをトラブルのままにしておくのか、いい方向に変えるきっかけにするのかは、自分次第と言えるでしょう。被害者ぶる人は孤独になる被害者ぶってしまう子供おばさんの周りからは、人がどんどん離れていくことが多いもの。なぜなら、彼女と一緒にいると、「自分が“加害者”にされてしまう」からです。そこに気付かず、子供おばさんは一人ぼっちになっても、まだ被害者のままでいます。さらに、「誰も私のことを分かってくれない」なんていじけながら、心を閉じてしまいます。でも本当は、自分さえ変われば、そんな孤独感を味わうことは減ってくるのです。自分は自分を被害者だと思っているかもしれませんが、もしかしたら相手にとっては、自分の方が加害者だということもあるのです。少なくとも、「自分は正しい。相手は間違っている。自分は悪くない。悪いのは相手だ」と自己を正当化してしまうことで、相手に不愉快な思いをさせているでしょうしね。では、そんな孤独な子供おばさんは、どうしたらいいのでしょうか?それは、「相手の立場にも立って、物事を見るようにすること」です。それができていないから、自分の立場でばかり相手を見て、判断をしてしまうのです。つまり、まずは「自分にも落ち度がある」ことに、気付いた方がいいでしょう。環境のせい、人のせいにしている限りは、自分は何も変わらないで済むものです。でも、何度も言うように、そのままではいい方向に進むことは、まずありません。人は思いのほか、自分が変わることや環境の変化に恐怖心を抱くものです。でも、今、悪い状況なら、変わった方がいいはずです。逃げずに、きちんと変化を望み、向上していくことを目指していった方が幸せになれます。つまり、子供おばさんは、「今、不幸なのは、自分が『不幸でいること』を選択しているから」だということに気付きましょう。幸せな方向に進む方法は、探せばあります。諦めてはもったいないのです。究極なことを言えば、どんな状況であっても、うまく対応できる人になれば、トラブルは起こりにくいし、不運な出来事もいい方向に変えていくことができます。大人女子はそれが分かっているから、自分が変わり、成長していくことができるのです。幸せになるためにも、被害者のままでいないで、自分が成長することを目指せる人になりたいものですね。・子供おばさん…ツイていないことが起こると環境や人のせいにし、ただただ被害者ぶって嘆き続ける。・大人女子…自分の置かれた環境、行動に、自分で責任をとるので、ツイていないことがあったら、積極的に改善していく。。
2017年02月21日*画像はイメージです:無実であるのに罪を犯したとされてしまう冤罪は、その被害により人生を狂わされることもあります。中でも「痴漢冤罪」という被害は、痴漢という犯罪の卑劣さゆえに社会的なダメージも大きいものです。また、実際に起訴されてしまうと無罪を勝ち取れる可能性は限りなく低いため、いかに痴漢冤罪に合わないようにするか、が大事になってきます。そこで今回は、このような痴漢冤罪被害、特に電車内における対策について、和田金法律事務所の渡邉寛弁護士にうかがいました。*取材協力弁護士:渡邊寛(和田金法律事務所代表。2004年弁護士登録。個人事案は子どもいじめ事件から相続争いまで、企業事案は少額の債権回収から渉外買収案件まで、あらゆる案件に携わる。) ■痴漢冤罪を未然に防ぐ方法は?「痴漢冤罪を未然に防ぐには、客観的に痴漢できないような状況をつくるのがよいです。男性の場合、女性の近くには立たない、手はつり革を持つなどして上げておく、満員電車を避ける、などが考えられます。」(渡邉寛弁護士)なるべく物理的に痴漢行為が不可能である状態でいるという対策です。痴漢冤罪を事前に回避するためには、今のところこれが唯一できることかもしれません。しかしながら、人々がひしめき合う満員電車内でのやむを得ない接触が痴漢と誤解されることがあります。 ■「疑われたら逃げる」は正解?痴漢の疑いがかけれた時、ネットでは「疑われたらとにかくその場から立ち去る(逃げる)」という対処法が広まっています。これは正しいのでしょうか?「逃げられればよいでしょうが、混雑した駅構内で逃げられずに捕まると心証が悪いのでリスクは高いです。痴漢冤罪の多くは、虚偽の被害申告ではなく、犯人と誤認されたケースと考えられます。逃げるよりも、痴漢行為を明確に否定し、誤解を解くことに努めた方がよいことが多いように思います。なお、ネット上では痴漢は軽微事件なので身元を明らかにすれば現行犯逮捕されないとの情報も散見されますが、罰則が強化されており、現在は痴漢は軽微事件に当たりません。都道府県によるものの、少なくとも首都圏一都三県の条例ではそうです。」(渡邉寛弁護士) ■では、痴漢に間違われた場合の正しい対処法は?「基本的には、ホーム等その場にとどまって、辛抱強くかつ明確に痴漢行為を否定することです。駅員室には行かずに、その場で誤解の払しょくに努め、周囲の目撃者を探します。駅員室に行った場合、相手の方と隔離されて事情を聴かれることもあり、誤解を解くのが難しくなりますし、そのまま警察署で身柄を拘束されることになりかねません。また、できればこの段階で弁護士に来てもらうことが望ましいです。なお、衣類繊維の付着を避けるためにも、相手の方には触れてはいけません。」(渡邉寛弁護士)逮捕された場合、捜査のために手のひらに付着している繊維の鑑定が行われることがあります。無実を証明する手がかりはひとつでも多く残しておいたほうがよいでしょう。 ■もしも逮捕されてしまったらそれでも逮捕されてしまった場合は、どうすればよいでしょう?「まずは早急に弁護士に接見を依頼することです。知り合いの弁護士を呼ぶか、警察で当番弁護士の接見を依頼することができます。身柄を拘束されての取調べはそれだけで相当な自白圧力になりますから、これに耐えるには、弁護人の支えが重要です。弁護人は、依頼者を精神的に支えつつ、早期身柄開放、不起訴、起訴された場合の無罪判決に向け、有利な証拠を探索・確保し、検察官との交渉もします。早い段階で細かい状況を整理、記録し、ご家族や勤務先への説明や協力のお願いなども行います。」(渡邉寛弁護士)取調室での自白の強要は社会問題にもなっています。知識もサポートもなく冤罪という思いがけない被害に立ち向かうのは大変なことです。疑いをかけられたらまずは弁護士に相談するのが得策といえます。 *取材協力弁護士: 渡邊寛 (和田金法律事務所代表。2004年弁護士登録。東京築地を拠点に、M&A等の企業法務のほか、個人一般民事事件、刑事事件も扱う。)*取材・文:フリーライター 岡本まーこ(大学卒業後、様々なアルバイトを経てフリーライターに。裁判傍聴にハマり裁判所に通っていた経験がある。「法廷ライターまーこと裁判所へ行こう!」(エンターブレイン)、「法廷ライターまーこは見た!漫画裁判傍聴記」(かもがわ出版)。【画像】*Matej Kastelic / Shutterstock
2016年12月05日今月3日(現地時間)に滞在先のパリで強盗被害に遭ったキム・カーダシアンだが、事件前の生活には戻りたくないと考えているという。被害に遭った直後にアメリカへ帰国して以来、公の場に姿を見せず、頻繁に行っていたSNSの更新もストップしたままだが、「People.com」に関係者は「彼女はまだ苦しんでいます」と、覆面をした男たちに拘束され、銃を突きつけらた恐怖からキムが立ち直れていないことを明かした。関係者は、現在ロサンゼルスで母親のクリス・ジェンナーの家に籠もりきりのキムについて「かつての生活に戻りたいという気持ちは微塵もありません」と語っている。大切な用事でどうしても外出しなければならない場合は必ずボディガードが同行している。夫のカニエ・ウエストは現在ツアー中だが、公演と公演の合間にはなるべくロサンゼルスに戻り、3歳の娘・ノースちゃんや10か月になる息子・セイント君と過ごしている。21日はキムの36回目の誕生日だが、例年のように大きなパーティを開く予定もなく、ひっそりと過ごすという。「彼女は人目を避けて、わが子たちと一緒に過ごしたいんです。誰も彼女に無理強いすることもないし、家族から最高のサポートを受けています」。事件前はインスタグラムで華やかな生活を披露し続け、それが強盗に狙われる原因になったとみられていることから、「キムの生活は一変しました」と関係者は語る。「とても神経質になりました。写真を撮られたくないし、ファンと交流することも控えています」。(text:Yuki Tominaga)
2016年10月21日彼氏に送った自分のエッチな画像、それはやがて女性自身を傷つける凶器になり得ます。元彼に裸の画像をネットで流されたなど、リベンジポルノは情報社会である現代の大きな問題になっています。そんな被害に遭わないためには、彼氏とどんな付き合い方をすればいいのでしょうか?彼氏が流さなくても流れるリベンジポルノ自体は元彼による仕業でしょうが、それ以外のパターンで画像が流出することもあります。それはウイルス感染で、彼氏のPCがウイルスに侵されることで、PC内の画像が流れてしまうこともあるのです。この事実は、裸の写メの要求を断る際に使えます。「ウイルスで流出する可能性もあるから送れない」、こう言えば、彼氏を疑う表現にはならないですからね。ここで「そんなことにはならない」と言われたら、「職場でウイルス感染して情報が流れた人がいる」など、架空の話を作ってしまえばいいでしょう。Skypeも要注意遠距離恋愛の場合にありがちなのが、スカイプを使ったエッチなビデオ通話です。写メと違ってお互いが見えていますし、PCに保存しているわけでもないため、ビデオ通話なら大丈夫と思いがちです。しかし、スカイプのビデオ通話も後にそれが流れてしまう可能性があります。と言うのも、中にはPCの画面を録画できるソフトがあるからです。もし彼氏がそれを使えば、スカイプ中のあなたの姿も録画できてしまうのです。断り文句として使える表現エッチな写メを要求された時、本当は断りたくても断りきれない女性もいます。リベンジポルノの心配をすることは、彼氏を信用していないと受け取られる可能性もあり、断れば彼氏を不快な気分にさせてしまうのではないか?…そんなふうに思ってしまうからです。そこで、彼氏を不快にさせないおススメの断り文句を挙げておきます。1. あなたは信用できるけど、ウイルスによる流出が心配2.エッチなことは会った時にしたい3.いくら彼氏でもオカズにされるのは嫌これらの断り文句なら、いずれの彼氏のリベンジポルノを警戒しているわけではなく、全く別の理由で否定したことになります。このため、彼氏も疑われた気分にならないのです。リベンジポルノは確かに怖いことですが、自分が裸の写メを送ることをしなければ、少なくともあなたが被害に遭うことはありません。ちなみに、被害に遭った女性に多い意見は、「嫌だったけど断りきれなかった」というものです。嫌なことは嫌と言うべきですし、それを無理強いする彼氏がいたとしたら、とてもその女性のことを愛しているとは思えません。それでも断るのが悪いと言うなら、その時はここで紹介したおススメの断り文句を使ってください。
2016年09月08日ブルース・リーが残した手書きメモを基にした犯罪ドラマシリーズが製作される可能性が出てきた。1973年に32歳の若さでブルースがこの世を去った後、娘シャノン・リーが発見したそれらのメモを原案とするテレビドラマ『ウォーリアー』において、パイロット版の製作が決まったようだ。米国の南北戦争後のサンフランシスコにあるチャイナタウンを舞台に繰り広げられる同作品は、暴力団抗争に巻き込まれた若き武道家の青年を主役にしたストーリーになるという。現在のところ出演者などはまだ決まっていないが、ジャスティン・リンとジョナサン・トロッパーが同ドラマの制作に携わっていくことは明らかになっており、シャノンもブルース・リー・エンターテイメントのプロデューサーとして参加する。ブルースの死後に作品がこの世に送りだされるのは今回が初めてではなく、その死から5年後にはブルースの書いた脚本を基にデビッド・キャラダイン主演作『サイレントフルート』が発表されている。『サイレントフルート』の監督を務めたリチャード・ムーアは以前、「この作品を作るきっかけになったのは僕が今まで読んだことのないような30ページに渡って書かれたとてつもなく難解で、映画っぽくない脚本でした。どうやってその脚本を映画化しようと思っていたかなんて、わかりませんよ。それから何が起きたかというと、スタンリー・マンがその作品を120ページの新たな脚本に作り直したのです。最終的にこの作品は、当初考えていたものとは全く違った作品になりました。僕が覚えている限りでは当初、この作品は決定的な禅武道の作品になるはずだったんです」と語っていた。(C)BANG Media International
2016年09月06日最近、某人気若手俳優が女性に暴行を加えた罪で逮捕されて話題になりましたね。この事件に限らず、女性を狙った犯罪というのは後を絶ちません。「私は主婦だから関係ないでしょ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、 主婦を狙った犯罪も多く起こっています。そこで今回は、女性のための防犯対策についてご紹介します。●女性が巻き込まれがちな犯罪と対処法4つ●(1)押し込み強盗押し込み強盗の認知件数は2014年で248件と減少傾向にありますが、それでも自分が被害者にならないという保証はありません。女性を狙った凶悪な押し込み強盗事件が発生しているのは事実です。押し込み強盗は業者を装って行うケースのほか、あとをつけて玄関を開けた瞬間に背後から押し入るという場合もあります。こうした押し込み強盗は、主婦を狙うケースもある ので特に注意したい犯罪です。以下の対策を心がけましょう。・訪問者は必ずインターホンかドアスコープで確認する・たとえ業者であっても、ドアを開ける際は必ずドアチェーンをする・帰宅の際は、あとをつけられてないか背後を確認する・家に入ったらすぐに玄関を施錠する●(2)痴漢女性を狙った犯罪として、代表的なものが痴漢でしょう。痴漢は混雑時の電車内で行われることが多く、通勤ラッシュなどで混雑がピークになる午前8時頃に被害が集中する と言われています。ドア付近や車両の両端、改札口から近い車両などが特に狙われやすいとのことなので、乗車する際はなるべく避けるようにしましょう。●(3)ストーカー2016年5月に東京でアイドルがストーカーにナイフで襲われて重体になった殺人未遂事件がありましたね。まだ記憶に残っているという人も多いのではないでしょうか。この事件に限らず、ストーカーによる犯罪は多発しており、2010年の段階では認知されているものだけでも16,000件に上ります。こうしたストーカー被害にあう女性は、毎日同じ道を通っていたり、同じコンビニに通っていたりと、規則的なライフスタイルを送っている人に多い と言われています。仕事帰りに毎日同じコンビニに寄っている人は、もしかしたらストーカーに狙いを定められているかもしれません。ストーカーを防ぐには、なるべく自分の行動を読まれないようにする 必要があります。よくSNSなどで自分の居場所が特定されるような投稿をしている人がいますが、これは絶対NGです。また、通うコンビニを日によって変えたり、帰宅時間をずらしたりして不規則に行動すると効果的です。もしものときのために防犯ブザーを携帯しておくのも効果的です。●(4)盗聴・盗撮2010年の盗撮摘発件数は1,741件。女性にとって決して他人事ではない数字です。盗聴や盗撮は駅や電車などで行われることも多いですが、実は知らぬ間に盗聴器や盗撮カメラが家の中に取り付けられているケースもあります。盗聴器や盗撮カメラは数万円程度で売られているため、誰でも手軽に購入できます。また、近頃の盗聴器や盗撮カメラは巧妙に作られており、一目ではそれと気づかないようにできています。これらの犯罪道具は室内工事業者などを装ったり 留守を狙って忍び込んだりと多様な方法で設置されます。一度設置されてしまえばそれに気づくことは困難です。不安な方は以下の対策を行うようにしてください。・ディンプルキーの合鍵を作る・こまめに掃除し、見覚えのない物があれば警察に連絡する・在宅・外出時に関わらずしっかり施錠する・電車であれば、空いているのに近い距離にいる不審な男性から離れる・かすかなシャッター音にも気づけるよう、移動中はイヤホンをつけない----------いかがでしたか?女性を狙った犯罪はいまだに多く起き続けています。自分の身は自分でしっかり守ることが大切です。日頃から防犯対策を徹底するようにしたいですね。【参考リンク】・こんな時どうする? 防犯対策ファイル | SECOM()●文/パピマミ編集部
2016年08月31日シマンテックは30日、インターネット犯罪から身を守るための情報を集約した「インターネット犯罪対策ハンドブック」を個人ユーザー向けに無料公開した。形式はPDFで、全11ページ。シマンテックでは、「サイバー攻撃対策の重要性が高まる中、実際の対策情報は1カ所に集約されておらず、被害を拡大させる恐れがある」として、今回のハンドブック制作に至った。4月の新生活を迎え、セキュリティ初心者向けに、実際起こりうるトラブルとその対策、ウイルス感染の仕組み、防御方法などを具体的に解説する。紹介されているサイバー犯罪は、ランサムウェアやフィッシングメール、正規サイト改ざん・不正広告によるウイルス感染、SNSアカウント乗っ取り、ボットネット攻撃、ネットバンキングの不正送金など。各事例の対策に加え、トラブルに遭った際の連絡先として独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の相談窓口や、警視庁のサイバー犯罪対策窓口などが紹介されている。
2016年03月31日ラックは3月16日、サイバー犯罪の増加と手口の高度化・巧妙化に対する懸念から、三重県警察本部と官民一体となった対処を推進するため、共同対処協定を締結し、協力体制を確立していくと発表した。三重県警は、今年5月に伊勢志摩サミットの開催も控える中、県内で増加しているサイバー犯罪等の未然防止と被害拡大防止を進めるため、民間で緊急対応サービスを提供しているラックの技術力や経験を活用することを目的に、共同対処協定を締結したという。共同対処協定においては、以下の協力事項を想定している。サイバー犯罪等の未然防止と被害拡大防止等に効果的な情報の交換サイバー犯罪等調査にかかわる手法、技術内容の提供サイバー犯罪等の手口に関する調査および研究内容の提供サイバー犯罪等の未然防止と被害拡大防止等に効果的な広報連携
2016年03月17日ESETは2月19日このほど、「Average cost of cybercrime rises by 200% in just five years」において、サイバー犯罪がもたらす被害総額が年間4500億米ドル(約50.5兆円)に到達しており、5年間で200%増加したことを伝えた。Hamilton Place Strategiesによって公開された「Cybercrime Costs More Than You Think|LEADING THINKING」を引用する形で紹介している。サイバー犯罪がもたらす被害はこの数年間で増加しており、現在もその傾向は継続している。今後もサイバー犯罪が世界の経済にもたらす影響は増加し続けると推測されており、注意が必要。報告ではサイバー犯罪がもたらす被害総額はAppleのビジネスに匹敵する規模になっていることも指摘している。インターネットが現在のビジネスにおいて重要なインフラとなっていることは広く認識されているが、企業におけるサイバー犯罪への対応はなかなか追いついていないのが現状だ。対応すべき範囲が従業員のPCや企業が管理しているサーバのみならず、イントラを構築しているネットワーク機器、従業員が個人的に保持しているスマートフォンやノートPCなど多岐に及ぶほか、経営層にも従業員にもサイバー犯罪に関して高い知識と防護策などの不断の実施が求められるためだ。こうした傾向は今後も継続すると見られる。
2016年02月24日斎藤工と窪田正孝という、いま最も注目を集める2人のイケメン俳優が“バディ”を組む1月スタートの日曜ドラマ「臨床犯罪学者 火村英生の推理」。本作で、これまで謎に包まれていた、世の中を震撼させる凶悪犯罪組織“シャングリラ十字軍”の指導者・諸星沙奈江役を、長谷川京子が務めることが分かった。ミステリー作家・有栖川有栖の代表作といえる、20年以上続く大ロングセラー・シリーズを原作にする本作。斎藤さん演じる犯罪学者・火村と、窪田さん演じる推理作家・アリス、ちょいワケありな名探偵2人が難事件に挑む本格推理エンターテインメント。火村は、「この犯罪は美しいか?」と、殺人現場に快楽を求め、「人を殺したいと思ったことがある」と公言し、究極の犯罪を追い求める、謎と闇を抱えたかなりヤバそうな男。一方、アリスは、「この犯罪はオモシロいか?」と火村の捜査を観察しながら、時に的外れな推理を繰り出しつつも、火村の葛藤と脆さを救おうと使命感を持つ、ちょっと頼りなげな男。およそ、捜査現場には似つかわしくない2人が、お互いの“残念な欠陥”を補完し合いながら、現場に残った複雑怪奇な“トリック”という挑戦状を、究極的に美しいロジックで解明、予想を覆す真相をあぶり出していく――。そんな本作で長谷川さんが演じる諸星沙奈江は、自らは手を下さずに構成員の心を巧みに操る、世間を騒がせる過激派集団の指導者という、これまでにない危険な女性。あることをキッカケに火村と出逢い、それがふたりの運命を狂わせていく…。意外にも、本作が日本テレビ系の連続ドラマ初出演となった長谷川さんは、「犯罪組織の首謀者、という、いままでなかった役をいただきとても新鮮な気持ちです」とコメント。「ただある意味、正解がなく、制限のない役柄なので、自分の価値観や先入観にとらわれず、広く考えて役作りしていきたい」と意気込みを語った。今回、斎藤さんとは初共演となったが、「ナイスガイ、という印象ですね。以前、自分が現場に行く日ではなかったんですけど(現場に)差し入れをしたことがあって、それをたまたま斎藤さんが知ったのか見たのかしたらしく、後日御礼の言葉をいただいて。そういうことをしっかり覚えていてくださって嬉しかったですし、きちんと面と向かってお言葉をかけてくださる誠実な方なんだなと思いました」と、その優しさにときめいてしまった様子。役柄の衣装については「象徴的かつ抽象的な役なので、どのような役柄なのか、と考えていましたけど、衣装が決まったことで役の広がりが見えて、イメージもわいてきましたし、ミステリアスな部分や一見、拘束着にも見える、という役の全ての要素が含まれているなと思いました」と役作りへの思いを語った。この美しき犯罪組織のカリスマに長谷川さんを起用したことについて、本作の戸田一也プロデューサーは「圧倒的な存在感と、神秘的な母性を感じさせる女性を登場させたかったので、長谷川京子さんはまさにイメージ通り」とコメント、「そのオーラで、物語の謎を引っ張っていただけると期待しております」と明かしている。「臨床犯罪学者 火村英生の推理」は2016年1月、日曜日22時30分より日本テレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月08日金融庁は16日、偽造キャッシュカードやインターネットバンキング等による被害発生状況について公表した。○被害額は盗難通帳・ネットバンキングが多い同調査は各金融機関からの報告を元に犯罪類型ごとに集計したもの。調査期間は偽造キャッシュカード犯罪(2000年4月から2015年6月)、盗難キャッシュカード犯罪(2005年2月から2015年6月)、盗難通帳犯罪(2003年4月から2015年6月)、インターネットバンキング犯罪(2005年2月から2015年6月)。被害発生件数について、「偽造キャッシュカード」「盗難キャッシュカード」「盗難通帳」による被害は2012年度から3年連続で減少している。最も件数が多いのは「盗難キャッシュカード」による被害で、3年間で1万368件だった。「インターネットバンキング」については2012年度から2013年度で13.2倍と大幅に増加した。2012年度から2014年度までの「年度平均被害額」は、「偽造キャッシュカード」が49万円、「盗難キャッシュカード」が45万円、「盗難通帳」が75万円、「インターネットバンキング」が124万円であった。
2015年10月17日ESETは10月7日(現地時間)、「Global cost of cybercrime ‘continues to rise’」において、世界中でサイバー犯罪に対応するための経費の増加傾向が続いており、企業における年間の平均経費は770万米ドル(約9億2500万円)に到達したと伝えた。特に金融業界、エネルギー業界、電気ガス水道といった公共事業などが狙われているという。どの程度の経費がかかっているかはもちろん企業の規模に大きく依存しており、大企業ほど経費が多くかかることになる。しかし、小企業は資本コストに対して高い経費を強いられており、大企業にとっても中小企業にとってもこうしたサイバー犯罪が重い負担になっていることがわかる。サイバー犯罪は収束する気配を見せておらず、活発化の傾向を継続している。こうしたサイバー犯罪の脅威が増加傾向にあるなか、コンピュータは事業の継続において欠かすことのできないツールとなっており、サイバー犯罪に対応しながら事業を継続することが求められている。こうした対策はセキュリティ・ソフトウェアの導入といった単一の対策では不十分とされており、教育から運用、マルウェアの感染を前提としたシステムの構築までの多層的な対応が求められている。
2015年10月09日太陽光発電協会(JPEA)は9月11日、太陽光発電設備が水害によって被害を場合の対処に関する注意事項などをWebサイトを通じて公表した。水害によって被害を受けた太陽電池パネルに関しては、絶縁不良となっている可能性があり、接触すると感電する恐れがあるため、やむを得ず取り扱う必要がある場合は、ゴムの手袋や長靴を使用するなどの感電リスクの低減を行うことの必要性、ならび複数のパネルが接続活線状態であれば状況次第では、日射を受けて発電してしまい、高電圧/電流が発生する危険性があるため、周辺にロープを張るなど、不用意に近づけないような措置を講じることが必要としている。また、パワーコンディショナに関しては、浸水した場合、直流回路が短絡状態になる可能性があり、太陽電池パネルが活線状態の場合では、短絡電流が流れることで、ショートや発熱が生じる可能性があり、もしショートしている状態が見えるようであれば、販売施工業者などに連絡を行う必要があるとするほか、取扱いにおいては、感電対策を行った上での遮断器の解列が推奨されている。なお、被害への対処の実施については、50kW未満の施設の場合は販売施工事業者へ、50kW以上の施設の場合は選任されている電気主任技術者に連絡をしたうえで、対策をとってもらいたいとJPEAでは説明している。
2015年09月11日警察庁は3日、2015年上半期のインターネットバンキングの不正送金発生状況について発表した。これによると、信用金庫、信用組合、農業協同組合、労働金庫の被害が拡大し、特に信用金庫の法人口座で被害が急増していることが分かった。警察庁によると、2015年上半期のインターネットバンキングの不正送金被害の件数は754件、被害額(※1)は約15億4400万円(実被害額(※2)は約13億7500万円)となり、2014年下半期(被害件数619件、被害額約10億5800万円、実被害額約7億2600万円)に比べて大幅に増加した。(※1)犯人が送金処理を行ったすべての額(※2)「被害額」から金融機関が不正送金を阻止した額を差し引いた実質的な被害額被害金融機関は144金融機関で、内訳は「都市銀行・ネット専業銀行・信託銀行・その他の銀行」が11行、「地方銀行」が34行、「信用金庫」77金庫、「信用組合」5組合、「農業協同組合」14組合、「労働金庫」3金庫。2014年通年の被害金融機関が「都市銀行・ネット専業銀行・信託銀行・その他の銀行」が16行、「地方銀行」が64行、「信用金庫」が18行、「信用組合」が4組合だったのに比べると、信用金庫、信用組合、農業協同組合、労働金庫の被害が拡大していることがわかる。特に信用金庫の法人口座で被害が急増しており、2015年上半期の信用金庫・信用組合の法人口座被害額は約3億8100万円となり、都市銀行の法人口座の被害額約8800万円、地方銀行の法人口座の被害額約2000万円を大きく上回る結果となった。警察庁では、外国捜査機関と連携したウイルス通信先サーバの停止やウイルス無害化措置による被害拡大防止対策の実施、信用金庫に対して当日送金の停止等の被害防止対策を要請するなどの対策を行ってきた。今後も、 事件の徹底検挙及び関係機関等と連携した被害防止対策の継続実施、日本サイバー犯罪対策センターとの連携強化、外国捜査機関との一層の連携強化を進めていくとしている。
2015年09月03日日本でも、若者の犯罪や凶悪事件が増えています。しかも過ちから学びを得、更生するのが理想ですが、残念ながら再犯率は高いのが現状です。また、犯罪を繰り返してしまう若者は、心の問題を抱えていることも。こうした現状を改善するためには、他人の感情を理解できるようになる訓練「表情効果トレーニング」が効果的だという研究結果が発表されました。今回は『Daily Mail Online』を参考に、若者の再犯率と、それを改善する方法についてまとめました。■凶悪犯罪を44%も低下させる驚きの講座イギリスのウェールズにあるカーディフ大学の心理学者によって、50人の若い犯罪者を対象とした感情認識能力と犯罪行為の関係が調査されました。その結果、他の人の感情を認識できるようにする講座をたった2時間受講させるだけで、再犯率を大きく下げるきっかけがつくれるという、驚くべき事実が明らかになったのです。政府統計によれば、若い犯罪者の3分の1以上が再犯に走るそう。しかしこの実験の後には、凶悪犯罪の割合を44%も下げることができたのだそうです。■様々な表情をトレースするトレーニング!高い効果が得られたこのトレーニングは、とてもシンプルな内容です。まず、被験者である犯罪者たちに、満足、悲しみ、怒り、恐怖など、さまざまな表情の画像を見せます。そしてその後、どのような行動によってそうした表情になったのかを説明させます。続いて、その表情を鏡の前で真似させるのです。こうすることで、他人の感情を認知レベルで理解できるようにしていくわけです。■心を理解できないティーンエイジャーの闇なぜこうしたトレーニングで、高い効果が得られたのでしょう?実は反社会的行動を示すティーンエイジャーの犯罪者たちには、感情、特に他人の恐れと悲しみを理解できないという特徴があるのです。このことについて研究しているヴァン・グーゼン教授によると、こうした認知行動療法によるアプローチは費用対効果がよいだけではなく、比較的早い改善が見込めるそうです。「子どもたちと若者の劣った感情認知能力は、反社会的行動を引き起こすことがあり得ます。感情を持たせ、悲しみや恐れなどの負の感情も認知させるだけで、犯罪の凶悪率は改善されるのです」若者の再犯が増加すればするほど、社会はどんどん不安定になっていきます。厳罰化するのではなく更生プログラムを充実させることの重要性は、これからますます高まっていきそうです。(文/和州太郎)【参考】※Teaching young criminals to recognise other people’s emotions can cut serious crime, study claims-Daily Mail Online
2015年07月21日カスペルスキーが調査したサイバー犯罪集団「Carbanak(カーバナック)」は、10億ドル(約1200億円)を銀行から盗みとったと推測されている。その手口は、システム管理者のデスクトップをビデオで記録・監視することだった。調査にあたったカスペルスキーのセキュリティリサーチャー、セルゲイ・ゴロバーノフ氏に話を聞いた。○100以上の金融機関から10億ドル窃取「Carbanak(カーバナック)」の謎2013年から2年に渡り、サイバー犯罪集団「カーバナック(Carbanak)」は、世界100以上の銀行・電子決済システムなどの金融機関を攻撃した。被害額はなんと10億ドル(約1200億円)にも及ぶ。日本では被害がなかったために話題にならなかったが、銀行へのサイバー攻撃では史上最高だと見られている。一連の攻撃グループをカスペルスキーでは「カーバナック(Carbanak)」と呼んでいる。カーバナックの調査を行ったカスペルスキーのセキュリティリサーチャーセルゲイ・ゴロバーノフ氏に話を聞いた。――10億ドルというのは想像がつかない被害額ですねゴロバーノフ氏「カーバナックの一連の攻撃は、APT攻撃(標的型攻撃)として高度で強力なものだ。彼らの目的は情報収集やソースコードの窃取などではなく、金銭そのもの。私が知るかぎりで、10億ドルの被害は史上最大の『サイバー銀行強盗』だと言える。1つの銀行で、1000万ドル(12億円)もの被害が出た例もあった」――どうやってそんな高額な現金を引き出せたのですか?ゴロバーノフ氏「私は世界各国の15~20の金融機関でカーバナックの調査を行ったが、恐るべきことにあらゆるシステムが被害にあっていた。銀行のトランザクションに使われているオラクルデータベースの制御が乗っ取られた例や、国際送金で使われるSWIFT(スウィフト:国際銀行間通信協会)のトランザクション、顧客のオンラインバンキングやATMにまで犯人がアクセスできた例もあった」――そこまで多種多彩な銀行内のシステムを乗っ取れるものですか?ゴロバーノフ氏「私も不思議に思った。色々なシステム、異なる言語のシステムが乗っ取られている。こんな多くのシステムと言語をあやつるのは、どんな天才なのか? と。しかし実際は単純だった。彼らは『ビデオ撮影』をしていたのだ」○デスクトップを1秒ごとにキャプチャ――ビデオ撮影? カメラをつけていたということですか?ゴロバーノフ氏「そうではない。捜査によってC&Cサーバー(指令サーバー)を押収できたが、ここに銀行内のシステム管理者のデスクトップを記録したビデオを発見した。犯人グループは、システム管理者のPCデスクトップ画面を、キャプチャ(スクリーンカム)してビデオにしていたのだ」――ビデオということはファイルが大きくなって露見しそうですがゴロバーノフ氏「カーバナックが使っていたスクリーンカムはとても巧妙なものだ。システム管理者の端末に侵入し、デスクトップキャプチャを行う。0.5秒ごとにデスクトップのキャプチャ画像を取り込み、解像度を落とし、グレースケール化して1秒ごとにC&Cサーバーに送っていた。ファイルが小さくなるため、システム管理者が気づきにくい」――具体的にはどのように動作するのですか?ゴロバーノフ氏「たとえばシステム管理者が朝出勤して、システムにログインする。その画面の様子は、犯人がリアルタイムで監視している。ログインパスワードはなにか、ATMをどうやって制御するか、オンラインバンキングの決済システムをどう操作するかまで、すべてが筒抜けだ。デスクトップキャプチャと同時に、キーボードロギング(キーボード入力監視ソフト)も行うので、入力データ・操作コマンド・パスワードがわかる。多種多彩なシステム・言語が被害にあった理由がこれでわかった。デスクトップキャプチャによって、銀行のシステムの動かし方をガイドする『チュートリアルビデオ』のようなものが完成する。これなら、どんなシステム・言語でも外から操ることができるというわけだ」――かなり高度なマルウェアですねゴロバーノフ氏「カーバナックが独自に開発したビデオプレーヤーがあるようだ。選択したアプリケーションを画面キャプチャし左側に表示。右側に盗みとったキー入力が表示される。RDP(リモートデスクトップ)の高度なバージョンと考えていい。このようなデスクトップキャプチャによる犯罪は、今まであまり聞いたことがない」○気付かれないようにシステム管理者を監視――システム管理者のパソコンがやられているのですが、なぜ気づかなかったのでしょうか?「監視しているシステム管理者を、カーバナックがさらに監視しているからだ。デスクトップキャプチャによって、カーバナックはリアルタイムにシステム管理者を見ている。たとえばシステム管理者が『なんか変だ。ログを見よう』と行動したとする。それすらもカーバナックには見えているので、作業をやめるか逃げる」――禁止されているはずのマルウェアを実行できてしまうのはなぜですか?ゴロバーノフ氏「銀行内では承認されていないアプリケーションは実行できないようになっているが、それもシステム管理者に見えないように操作し、マルウェアの実行を有効にしてしまう。また本人確認用のUSBメモリーが刺さっている場合のみシステムを動かせる制限があるなら、それを検知した時のみ攻撃する。システム管理者の操作がすべて筒抜けになっているので、USBメモリーが刺された時のみ攻撃するといったことが可能だ」――決済のシステムを乗っ取って、現金はどうやって送金していたのでしょうか?ゴロバーノフ氏「マネーミュール、つまり不正送金の中継を行う運び屋を使っていた。スパムメールなどで募集した第三者のマネーミュールの口座に送金し、そこから別の口座へ送金。最後は出し子が現金を引き出すパターンだ」――一連のマルウェアの入口となった感染源は?ゴロバーノフ氏「大きく分けて3つある。1つは標的型メールで、顧客から従業員のメール、企業向けセミナーの案内などを装って、添付ファイルを実行させるものだ。2つ目はWebサイトの改ざんによるドライブ・バイ・ダウンロード(表示するだけでマルウェアに感染させる手口)だ。ある大学のサイトで、株価分析の数式を公開していたページが改ざんされていた。金融機関のアナリストがよく見るサイトを狙っていた(いわゆる「水飲み場攻撃」)。複数のエクスプロイトキットが、脆弱性を攻撃して閲覧者にマルウェアを感染させる。ゼロデイではなかったが、最新の脆弱性を突くものだった。3つ目は既存のボットネット感染者をたどって、金融機関の関係者を探す方法だ。ランダムに感染させたマルウェアのボットネットをたどり、金融機関につながる関係者のボットをカーバナックが買い取る形だったようだ」○日本での被害はないが、同様の攻撃はありうるかもしれない――日本の金融機関は被害にあっていませんか?ゴロバーノフ氏「押収したC&Cサーバーを見た限りでは、日本のものはなかった。日本の金融機関への攻撃を試みた形跡はあったが、被害は確認できていない」――今後、日本の金融機関が攻撃される可能性はあるでしょうか?ゴロバーノフ氏「世界中の金融機関で、どんなシステムであっても、APTで攻撃によって侵入される可能性がある。極端な例では、ペネトレーションテスト(侵入試験)の担当者をカーバナックが雇い、侵入の手引をしたという事例もあった。日本が標的になりにくいとしたら言語だけの問題だろう。デスクトップキャプチャができてしまうので、日本語さえわかれば決済システムが乗っ取られる可能性がある」このようにカーバナックは、「デスクトップキャプチャ」という単純な手口を使いながらも、システム管理者をリアルタイムで監視することで、数ヶ月にわたって侵入を続けていた。カスペルスキーでは、カーバナック感染の例として、感染ファイルの例を上げている。金融機関のシステム管理者は、このファイルがPCに存在していないかチェックする必要がある。
2015年07月02日カスペルスキーは4月24日、警察の犯罪捜査にビッグデータが活用された事例を同社のブログ「Kaspersky Daily」で解説している。代表的な活用例として、都市の中で最も危険なエリアがわかるようになった。下の地図では、ロンドンの「犯罪多発地域」が赤色で示されている。シアトルやニューヨーク、ロサンゼルスの警察でも同様の治安対策がすでに実施されている。特にロサンゼルスではめざましい改善効果が得られ、強盗が33%、暴力犯罪が21%、窃盗が12%減少した。捜査を進める上でもビッグ―データが活用されている。具体的には、写真、FacebookなどのSNSの更新やチェックインの状況、不登校の状況、医学的所見、購買データ、街頭の防犯カメラの記録など、どんな小さなデータにも価値があるという。データ分析がさまざまな傾向の解明にも役立っている。例えば、銃や弾丸が犯罪者の通貨代わりに使用されることが明らかになっているほか、SNS(特にFacebookとInstagram)には犯罪者自身の重要なデータがアップロードされており、貴重な情報源となっている。○分析システムで犯罪を予測路上犯罪は分析システムで予測可能で、街頭での暴動やテロ行為の予測にも分析システムが能力を発揮するという。Forensic Logicは、逃亡中の犯罪者を分析システムを活用して発見した。分析は、ロサンゼルス郡にある約80の都市のデータベースからデータを集め、ある警察管区から次の管区へと犯罪者が潜行していることを突き止めたという。ペンシルベニア大学犯罪学部の専門家チームは、地元の警察管区の報告など、さまざまなデータを基に犯罪を予測するアルゴリズムを開発した。このアルゴリズムは、殺人事件の被害者となる可能性のある人が洗い出され、警察がそのデータに基づいて、危険にさらされている人物に注意を呼びかけいる。犯罪予測ソリューションを開発した企業で最も有名なのは、Palantirだという。Palantirは先ごろ、行政サービスから民間市場へ参入した。Palantirの製品は、整理されていない大量の情報を処理するもので、DNAデータ、さまざまな情報源(街頭の防犯カメラの録画など)から記録した音声や動画、車の横転を監視するためのナンバープレートなど、世界各地のニーズに合ったオプションを多数展開している。この製品はすでに数カ国でテロ防止に使用された実績を持ち、アフガニスタンで反政府組織による攻撃の予測にも使われた。また、米国の税関職員を殺害したメキシコ人の麻薬カルテルメンバーの所在も見事突き止めたほか、ダライ・ラマのPCにスパイウェアをインストールしたハッカーの追跡に成功した。さらに、児童性的虐待者の逮捕に一役買ったという重要な事例もある。ニューヨーク市で起きたケースでは、街頭防犯カメラの動画に犯人が映っており、虐待から1時間と経たないうちに犯人が見つかったという。
2015年04月27日サイバー犯罪者は次に何を狙っているのか? 「ギャング達はこれまで以上にターゲットを広げて攻撃する方法を編み出している」とSophosのセキュリティリサーチ担当グローバルトップのJames Lyneは警告する。古い手法を改善することでさらなる収益をあげることを狙っているという。Wall Street Journalの動画に登場したLyneは、サイバー犯罪分野でこのところ見られる新しいトレンドを強調した。また、モノのインターネット(IoT)分野でのセキュリティが今後重要になるとも語った。動画でLyneが話したポイントは次の通りだ。ランサムウェアを利用するギャングは、ファイル暗号化マルウェアでファイルとネットワークを人質にすることでBitcoinで大きな収益を上げている。一般ユーザー、企業、政府や公共機関が罠にかけられている。・攻撃集団Lizard Squadは、ユーザーのホームルーターから武器を作るという新しい手法でMicrosoftやソニーなど大企業に対する攻撃を行った。これがネットワーク障害を引き起こし、多数のユーザーが影響を受けた。・モノのインターネット(IoT)分野が急速に進展している。IoTでは防犯カメラ、産業システム、スマートホーム、コネクテッドカー、それに「Apple Watch」のような新しい/既存のウェアラブル製品・・・と、数百万台もの端末がインターネットに接続されることになる。サイバー犯罪者たちはIoTデバイスをどのように悪用するのかを考える必要がある、とLyneは警笛を鳴らした。
2015年04月17日Kasperskyは4月15日、サイバー犯罪者同士が対立し、互いの組織を攻撃し合うケースを確認したと発表した。対立しているのは「Hellsing」と「Naikon」という二つのサイバー犯罪グループ。Hellesingは主にアジアの政府組織や外交機関を攻撃対象とし、一方のNaikonは主にアジア太平洋地域の組織のスパイ活動を行っている。サイバー犯罪者が標的とするのは通常、大企業や金融機関、政府などの巨大な組織。サイバー犯罪者同士が憎み合い、互いに攻撃を繰り返すケースは例がないという。前代未聞のこの珍事、Kasperskyのセキュリティ研究を進める「Kaspersky Lab」がNaikonを調査する上で偶然見つけた。Hellsingが2014年に、とあるサイバー犯罪グループからサイバー攻撃を受けたことがすべての始まりだった。突然の攻撃に対しHellsingは応戦の構え。とはいえ、自分たちを攻撃した相手を正確に掴めなかったため、スピア型フィッシングメールで20の組織に攻撃した。具体的な攻撃は、マルウェアを添付したメールを各組織に送り、組織がそのメールを開封するとマルウェアがPCに侵入し、バックドアに感染させるというもの。感染したPCの制御権を奪い、外部からのリモート操作でファイルのダウンロード/アップロード、マルウェアの更新などを行ったという。Hellsingから不審なメールが届いたと判断したNaikonは、メールの意図を確認する返信を行ったが、納得のいく回答が得られなかっため、添付ファイルを開くことはなかった。その後、Naikonは独自のマルウェアをメールに添付しHellsingに送信した。Kaspersky Labのディレクターであるコスティン・ライウ氏は、HellsingによるNaikonへの攻撃に対して「ある意味で復讐心を持った『帝国の逆襲』スタイル」だとコメントし興味を示した。続けて「これまでもAPT(標的型攻撃)グループ同士が誤って互いを攻撃したことはあった。今回は攻撃対象の選択や発生源を考えると、故意の攻撃であるという可能性が高い」と述べた。Kaspersky Labでは、これがサイバー犯罪活動における新たなトレンド「標的型攻撃戦争」の兆しだとも分析している。
2015年04月16日カスペルスキーは2月18日、サイバー犯罪集団の「Carbanak(カーバナック)」が世界各地の金融機関から合計10億ドルを盗み出したと発表した。被害額は、カスペルスキーと国際刑事警察機構(インターポール)や欧州刑事警察機構(ユーロポール)などが協力し、Carbanakへの捜査を実施してわかったもの。Carbanakは、多国籍サイバー犯罪者集団によるものとされているが、その実態は明らかになっていない。組織のメンバーはロシアやウクライナほか、欧州諸国や中国にもいるものと見られている。攻撃は2013年から確認されており、ロシア、米国、ドイツ、中国などの30カ国100の銀行、電子決済システム、金融機関が被害を受けている。被害総額は、金融機関へのハッキング史上最大で、1度の攻撃で最大1000万ドルが盗み出したこともある。Carbanakが関わる事件の特徴は、標的型攻撃によって銀行から直接金銭を盗み出すことだ。これまで、金融機関を狙った攻撃は、金銭を預ける利用者の口座を狙ったものが主流であったため、比較的被害が小規模なものが多かった。攻撃手法はある程度パターン化されており、まず、スピア型フィッシングメールによって銀行のコンピューターにCarbanakマルウェアを感染させる。次に、行内ネットワークに侵入し、管理者のコンピューターを探し出してビデオで監視し、送金システム担当者の画面で行われているすべてを目視、記録する。その操作を模倣して、送金や引き出しを行っている。銀行内のコンピューターを感染させてから、現金を盗み取るまでの期間は平均2~4カ月であった。カスペルスキーは金融機関に対し、行内ネットワークをスキャンしてCarbanakが存在しないことを確認するとともに、万が一検知した場合は捜査当局への報告を呼びかけている。
2015年02月19日サイバー犯罪者はどのような手口で口座情報やクレジットカード情報を狙っていて、私たちは何に気をつけなければならないのだろうか。本稿では、シマンテックのノートンビジネスユニット プリンシパルプロダクトマネージャーであるJordan Blake氏が、個人を標的としたサイバー攻撃の動向とその対策について、シドニーでのメディアツアーで語った内容についてご紹介する。○日本は世界2位のトロイの木馬感染国、年末はランサムウェアに注意Blake氏が近年の動向としてまず挙げたのは口座やカードの情報を狙ったトロイの木馬が増えている点。正規の手続きの中に偽の記入フォーマットを紛れ込ませ、それに個人情報を打ち込ませるMan in the Browserと呼ばれる攻撃や、パスワードを入力する際にスクリーンを撮影することで仮想キーボードでの入力情報を盗み見るなど、攻撃方法の巧妙化・多様化が進んでいる。国別で見ると日本はアメリカに次いで2番目に感染数が多く、以下英国、ドイツ、カナダと続く(2013年Q1時点)。また、近年話題となっているランサムウェアについて同氏は「これまで偽アンチウイルスを好んでいたサイバー犯罪者がランサムウェアへと移行している」と分析。2013年は感染数500%増と急速に拡大しており、「年末に感染数が増加傾向にあるので、これから注意が必要となる」と語った。さらにBlake氏はグレイウェアについても言及。この攻撃はユーザーにインターネットからフリーソフトをダウンロードさせ、インストールする際に手順をわかりづらくして、有害なオプションプログラムをインストールさせるというもの。一度インストールしてしまうとアンインストールが非常に難しく、同氏は「アプリケーションは信用できるサイト以外からダウンロードしない方が良い」とコメントした。○自分の身を守るには注意を怠らないことが大切サイバー犯罪者の攻撃から個人が身を守るには、Eメールに貼られたURLや知らない添付ファイルに触れない、検索エンジンで上位に現れるサイトをむやみに信用しないなどを心がける必要がある。OSやアプリケーションのアップデートを怠らないことや、Mozilla Firefoxなど比較的標的となりにくいブラウザを使うことなども有効だという。Blake氏はさらに、パスワードの自動生成ツールや、包括的なセキュリティスイートの利用を薦めている。現在シマンテックは日本で個人向けに「ノートンセキュリティ」を展開している。同製品は細分化していた製品ポートフォリオを統合し、複数のパソコン、スマートフォン、タブレットをまとめて保護できるようにしたものだ。この製品、実は他国に先駆けて日本でテストを行い販売が開始された。Blake氏は「製品の種類が少なくなるので、売り上げに対して多少不安もあったが、予想以上の好評を得て驚いている」とコメント。今後他国へも展開していく予定だという。
2014年12月17日シマンテックは12月15日、アンダーグラウンドの市場取引に関するセキュリティブログ記事を公開した。これによると、休暇シーズンには、多くのサイバー犯罪者が、他人のお金で買い物をするとともに、アンダーグラウンド市場を利用して違法な商品やサービスを売買しようとしている。さらに、盗難データや侵害されたアカウントは、1ドル未満で入手可能なものから、攻撃インフラなど大規模なサービスは、100ドルから数千ドルで売買されているものもあることもわかった。過去12カ月に発生したさまざまなデータ侵害や店頭レジ端末(POS)マルウェアの事案を考えると、アンダーグラウンド市場には盗難データがあふれていて、価格が下落するように見えるが、市場で売買されている違法な商品の場合は事情が異なるという。また、公衆インターネットで閲覧できる違法市場がある一方、2014年はアンダーグラウンドのサイトに関する報道が増えたため、多くの詐欺師たちがインターネットの暗部に移動することを余儀なくされた。例えば、一部のフォーラムは隠しサービスとして匿名のTorネットワーク上でホストされている。また、招待者のみがアクセス可能で、かつ最近盗まれたばかりのクレジットカード情報100件など、金銭や商品の取引実績が必要とされる市場がある。このような閉じたサークル内では通常、多くの商品やサービスがより安い価格で取引されている。販売されている盗難データには、電子メールアカウント(1000件が0.50ドル~10ドル)、クレジットカード情報(0.50ドル~20ドル)などがある。多くのアンダーグラウンド市場では、データの新鮮さも保証しており、クレジットカードが利用停止になっていた場合には購入後15分以内で交換することも可能だという。シマンテックでは、アンダーグラウンド市場が活況を呈していることから、自分自身のデータやIDを保護することが一層重要になり、次の基本的なセキュリティ対策を講じることを勧めている。
2014年12月16日カスペルスキーは12日、Kaspersky Labの調査分析チームによる2015年のサイバー犯罪の傾向を発表した。同社は、2015年には特に金融機関を狙ったサイバー犯罪が増加すると見込む。従来は金融機関の利用者が標的になっていたが、2015年以降は銀行自体を対象とした高リスクの標的型サイバー攻撃が増え、ATMから直接現金を引き出す新たなマルウェアも開発されると予測する。金融機関への攻撃に関しては、直接銀行を狙う新たな標的型攻撃の傾向が見られ、例えば「遠隔操作でATMにコマンドを送り、現金を不正に引き出す」「顧客口座から不正なSWIFT送金を実行する」「オンラインバンキングシステムを不正に操作して、バックグラウンドで送金を実行する」といったサイバー攻撃の可能性を指摘。また、大半がWindows XPで稼働する銀行ATMに対する攻撃が2014年に入ってから爆発的に増加したとし、巧妙な手口で銀行のネットワークに侵入しATMをリアルタイムで不正操作する攻撃の可能性に警鐘を鳴らしている。
2014年12月12日日本版NCFTAとしてサイバー空間の脅威に対処するための非営利団体「一般財団法人日本サイバー 犯罪対策センター(JC3:Japan Cybercrime Control Center)」が11月13日から業務を開始した。昨今、標的型攻撃などを中心としたサイバー攻撃による情報流出の被害が拡大しており、特に公的機関の機微情報、企業の最新技術、個人情報などが組織的なプロ集団に狙われている。こうした被害によって、企業の社会的信用の失墜、事業停止、場合によっては企業活動の継続が困難になるなど、情報セキュリティ対策強化の必要性がますます高まっている。JC3は、産業界、学術研究機関、法執行機関それぞれが持つサイバー空間の脅威への対処経験等を全体で蓄積・共有するとともに、警察による捜査権限のより効果的な行使をはじめとする脅威への先制的・包括的な対応を可能とする産学官の新たな連携の枠組み。国内はもとより、例えば米国のNCFTA(National Cyber-Forensics & Training Alliance)などの海外の関係機関との情報共有および協力関係を構築し、深刻化・複雑化するサイバー空間の脅威の大本を特定し、被害を軽減、無効化することを目指す。賛同している企業・機関・研究者は、NECやNRIセキュアテクノロジーズ、セコム、デロイトトーマツリスクサービス、トレンドマイクロ、日立製作所、ラック、みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、楽天、インフォセック、S&J コンサルティグ、FFRI、サイバーディフェンス研究所、情報セキュリティ大学院大学、首都大学東京 教授 星 周一郎、東京電機大学 教授 安田 浩、警察庁などとなっている。
2014年11月14日『テッド2』に出演が決まっていたスティーヴン・コリンズが、性犯罪容疑でニューヨーク警察の捜査を受けていることがわかった。ニュースを受けて、『テッド2』の製作チームはコリンズを即、解雇。コリンズは俳優組合SAG-AFTRAの役員を務めていたが、報道後に辞職している。コリンズは、前妻の親戚にあたるニューヨークに住む11歳の少女に性的暴行を加えたことを現在の妻に対して認め、ほかにも複数の11歳から13歳前後の少女を暴行したと語っている。カップルで受けたセラピーで語ったものだが、妻は密かに録音しており、そのテープがメディアに流れた。コリンズと妻は、現在離婚調停中だ。コリンズは67歳。テレビドラマ『7th Heaven』や『レボリューション2』にレギュラー出演したほか、『ファースト・ワイフ・クラブ』『ブラッド・ダイヤモンド』『恋とスフレと娘とわたし』などの映画にも出演した。『テッド2』は現在撮影中。北米公開予定は来年6月26日。文:猿渡由紀
2014年10月08日危険な香りのする男性・・・多くの女性は過去に一度くらいは、その危うさに惹かれたことがあるでしょう。しかし、その人が、本当に犯罪者予備軍である危険性があるんです。そんな男性に近づいてしまうと、大変なことになるかもしれません。今回は、実際に犯罪者と付き合ったことがある女性たちにインタビューを敢行!犯罪者になりやすい男の特徴をまとめてみました。■1.過去にどれだけ悪いことをしたかが勲章である「どんな男でもカッコつけのために、過去の栄光を語ると思うけど、そのレベルが低い男は要注意だよ。私が付き合っていた男は、学生時代の万引きや恐喝、集団暴行なんかを自慢げに語る人だった。その人、結局、30代になってから殺人未遂で逮捕されたと、人づてに聞いたよ。早めに別れて本当に良かった」(27歳/アパレル販売)過去に悪かった自分を語る男性、よくいますよね。でも、女性からすると、そんな男性は「ダサイ」だけです。一見まっとうに暮らしていそうな人でも、過去の悪かった自分を自慢する人は、反省をしていないということ。また繰り返す恐れもあります。悪だった自分から、いまだに脱していない、しかも、過去に自慢できるのが悪かったことだけなんて、現在の自分に余ほど自信がないんだな、と思ってしまいます。■2.その彼も含め、友達や知人が驚くほど非常識「前に付き合っていた彼は、今、刑務所に入っているんだけど、周りにいる人間からしておかしかったよ。夜中まで友達の家で大騒ぎして、近所に迷惑をかけたり、お酒をあびるように飲んで、街ゆく人に絡んだりして、一緒にいるのが恥ずかしかった。その彼の友達や知人も同じようなタイプばかりで、犯罪歴がある人も結構いたよ。類は友を呼ぶは本当だね」(23歳/経理)人間は自分と似たタイプとしか仲良くできない傾向があります。そのため、その彼の周りにいる人を見れば、その彼の本質がある程度、見えてくるはず。周りに犯罪歴がある人が何人もいるようなら、その彼も犯罪者になる確率がグンと上がるので注意しましょう。■3.ネットワークビジネスにハマりやすい「過去に付き合っていた犯罪をおかした男性は、複数のネットワークビジネスをやっていたよ。簡単に稼げるって言葉に驚くほど弱いの。アップの言うことを丸ごと信じていて、怖かった。やっぱり目先のことしか見えないから、簡単に犯罪もできるんだと思う。ニュースなんかで、カッとなったから刺した、っていう話、よく聞くじゃない?あれと近い何かがあるよね」(25歳/美容師)もしかしたら、今後の人生を想像できないタイプは、犯罪者予備軍になりやすいのかもしれませんね。目先のことに囚われて、今後のことを考えられないのは危険です。また、あまり良いとは思えない人間の発言を丸ごと信じる、人を見る目が極端にない人も犯罪をおかしがちでしょう。■4.母親の人間性が異常「家庭環境は重要だよ。特に母親の人間性によって男性は犯罪者にも善人にもなると思うの。その彼の母親は頭がおかしい人だった。“育ててやったんだから金払え”なんて、平気で自分の子どもに言うの。だから、その彼はお金のためなら何でもやったよ。最後は結局、人を騙して詐欺罪でお縄になっちゃったけどね」(28歳/歯科受付)家庭環境はその人の人間性に多大な影響を与えることは、間違いないでしょう。ましてや一番愛されたいと思う母親が異常な人間性の人だと、その息子は、人格が歪み、間違った価値観や考え方を持ってしまいがちです。“この親にしてこの子あり”は本当だと思います。■最後にもし、あなたが上記の特徴に複数当てはまる男性と付き合っているようなら、少し距離を置いて、彼のことを客観視してみるといいでしょう。今まで見えてこなかった彼の本当の姿が浮き彫りになってくるかもしれませんよ。(羽音/ハウコレ)
2013年09月16日劇作家の福原充則と俳優の富岡晃一郎が結成した劇団、ベッド&メイキングス。彼らの第2作目となる公演『未遂の犯罪王』が11月10日、すみだパークスタジオ倉にて開幕。開幕直前の10日昼に行われたゲネプロに潜入した。【公演情報はこちら】見上げればそこにスカイツリーがそびえ立つ、墨田区の会場。まさに倉庫のような建物に入ると、土けむりの立ちそうなセットが座席ぎりぎりまで建て込まれている。ステージ奥にはひなびた食堂らしきテーブルと丸椅子。幕が開くと、どうやらサウナらしい。男性3人が腰にタオルを巻いただけの姿で座っているだけで、会場の湿度がぐっと上がったように錯覚する。そこにいきなりの闖入者。微妙に話の通じない「弟」(富岡)によれば、彼は兄を探しているという。回想の中の兄は、雨に降られながら思いがけない場所から登場し、さっそく観客はこの会場が選ばれた意味を感じることとなる。山梨のさびれたドライブインに毎日集い、町おこしに期待をかけながらも怠惰に過ごす人々の日常と、ウエスタン村で1日8回銀行強盗ショーを行っていた兄の企み。ふたつの道筋が重なりそうで重ならず、並行して紡がれる。物語前半ではつねに傍観者の立場だったドライブインの店主(山本亨)が、店の2階で商売をする売春婦・麻子(野口かおる)とすさまじいぶつかり合いを演じ、突如物語の中心ににじり寄ってくる展開には驚きを禁じ得ない。麻子の語る「相手のことを想像しなくてははじまらない。10年先が想像できたふたりが結婚し、死ぬまでが想像できたらそれは永遠」という言葉の意味はその後も重くのしかかってくる。ウエスタンショーに出ていたはずの甲冑姿の「武田くん」は実はその後のさらなる展開のキーパーソンとなり、彼もまた「想像しろ」と繰り返し訴えかけてくる。そして弟は兄に「想像を行動に移せ」とけしかける――。福原が「この劇団では、『あの役者がよかったな』と思えるような作品をつくりたい」と語っていたとおり、終わってみれば個々の役者の力が光って見える公演だ。何も変わらない日常がそのまま続いていくように見えて、一人ひとりがそれぞれのキャラクターらしいやり方で、ほんの少しだけ前に進む。希望を見出す。観客は後半、冗談のように立て続けに起こる驚きの展開を通して、ベッド&メイキングスの標榜するテーマ「サルでもわかる哲学」を身体に刻み込むことだろう。公演は11月18日(日)まで。チケット発売中。取材・文/釣木文恵
2012年11月12日リンジー・ローハンが、先週、ニューヨークで起こしたひき逃げ事件の被害者を訴訟する姿勢でいる。被害者が「リンジーは酔っぱらっていた」とメディアに語ったことへの反論のようだ。ローハンは、深夜にポルシェを運転してナイトクラブに向かう途中、歩行者の男性ホゼ・ロドリゲスに車をぶつけたとされている。ローハンは、そのまま車の運転を続けてナイトクラブに行ったが、店から出てきたところを警察に逮捕された。警察は、この事件にアルコールは無関係としたが、ロドリゲスは、レポーターたちに「リンジーは酒の匂いを強くただよわせていた。ろれつもまわっていなかった」と発言。ローハンは名誉毀損でロドリゲスを訴えるかまえでいるという。セキュリティビデオには、歩行者の陰に隠れて事件の模様がはっきりと映っておらず、実際にローハンの車がロドリゲスに当たったのかも明確ではない。ロドリゲスはひざをケガして病院に行ったとされているが、ビデオには、ぶつかったとされる直後、ロドリゲスがローハンの車を走って追いかける様子が映っているという。近年、警察のお世話になりっぱなしのローハンにとって、新たに飲酒運転の疑いがかかると、また仕事が来なくなる危険が大きい。ローハンは「自分を利用して一発儲けてやろうという人たちには、もう飽き飽き」と語っているらしい。文:猿渡由紀
2012年09月24日金融庁は22日、偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について発表した。それによると、インターネットバンキングの被害発生件数は2010年度の76件と比べて、2011年度4~12月分だけで160件と倍増していることが分かった。今回の発表は、偽造キャッシュカード犯罪、盗難キャッシュカード犯罪、盗難通帳およびインターネットバンキング犯罪による預金等における被害(不正払戻し等)について、各金融機関からの報告を基に、被害発生状況および金融機関による保証状況を取りまとめたもの。インターネットバンキングの被害発生件数は、2010年度が76件、2011年度(4~12月)が160件と、昨年度4~12月の被害発生件数だけで一昨年度と比べて倍増していることが判明。平均被害額は、2010年度全体が115万円、2011年度が220万円と、こちらもほぼ倍増となった。偽造キャッシュカードの被害発生件数は、2011年度(4~12月)が321件で、2010年度同時期の224件(2010年度全体271件)から97件増加。平均被害額は、2011年度(4~12月)が70万円で、2010年度全体の91万円から21万円減少している。盗難キャッシュカードの被害発生件数は、2011年度(4~12月)が3,929件で、2010年度同時期の5,125件(2010年度全体6,538件)から1,196件減少。平均被害額は、2010年度全体が59万円、2011年度(4~12月)が55万円で5万円減っている。盗難通帳の被害発生件数は、2011年度(4~12月)が121件で、2010年度同時期の190件(2010年度全体239件)から69件減少。平均被害額は2010年度全体が93万円、2011年度(4~12月)が126万円で23万円増加した。一方、金融機関による補償状況を見た場合、インターネットバンキングに関しては、2011年度(4~12月)の処理方針決定件数のうち、「補償」は74.8%(86件)、「補償しない」は25.2%(29件)となった。偽造キャッシュカードについては、2011年度(4~12月)は「補償」が97.4%(226件)、「補償しない」が2.6%(6件)で、補償しないとした主な理由は、「預貯金者に重大な過失がある」などとなった。盗難キャッシュカードについては、2011年度(4~12月)は「補償」が50.2%(1,615件)、「補償しない」が49.8%(1,601件)で、補償しない理由としては、「遺失等による不正払戻し」「預貯金者の配偶者や親族による払戻し」などが挙げられている。盗難通帳については、2011年度(4~12月)は「補償」が54件、「補償しない」が30件となっている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月23日大規模な災害が起きた後、周りのみんなが一つになって協力し合い、未来へ向かおうとする姿には心を打たれますが、残念ながら美しい話ばかりではなく、強盗などの犯罪が起きているのも事実です。3月17日付中日新聞(では、「略奪相次ぐ、石巻署が警戒貴金属やレジの現金、食料品」と題し、震災の混乱の中で「通行人を刃物で脅し、食料品を奪い取る事件」が発生していたことを伝えています。そこで、過去の震災時に女性がどのような問題を抱えていたのか、その対策を含めて記載している「『災害と女性』情報ネットワーク」(の記事を参考に、災害後に注意するべき点について、女性を意識した事例をまとめてみました。■暗やみで歩く際は、ブザーや笛を女性が夜道を一人で歩くのは普段でも避けたいことですが、停電になった場合、通常の夜道よりもさらに暗くなり危険度が高くなります。近所の人と集団で帰宅する計画を立てたり、家族、身内、近所の人、信頼できる男友達らに送迎を依頼するなど、対策を立てておきましょう。それができない場合は、防犯ブザーを持ち歩くこともお勧めです。特に携帯ランプに防犯ブザーがついたものは停電時にも役に立ちます。防犯グッズとして推奨されている笛も同様に有効です。これらのアイテムは、万が一、再び地震が起こって危険な状態になった場合に、自分の居場所を救助隊に知らせる役目もはたします。■いちばん頼りになるのはご近所とのおつきあい計画停電が実施されていますが、明かりのない部屋に女性が一人でいるのは不安なものです。友人数名で協力し合い、それぞれの家に集まるなど一人にならない対策を立てることが望まれます。それらが難しい場合は、ピッキング予防具や窓と窓をしっかりロックする防犯器具の設置について近くのホームセンターなどで相談し、犯罪者が侵入しにくい環境作りに努めましょう。さらに、異変があったときに近所の人に気づいてもらえるように、あらかじめ隣人や同じマンション・アパートの人たちとコミュニケーションをとっておくことが重要です。地震など有事の際の行動についても、「いちばん頼りになるのはご近所とのおつきあいだった」という例はとても多いのです。■自転車やバイクなどの盗難に注意これは、特に男女別被害としての事例ではないですが、車やスクーター、自転車に乗る場合にも注意が必要です。3月17日付けの朝日新聞()は「物資不足で被災地の盗難増加ガソリンや食品など被害」と題し、車やバイクからガソリンを抜き取られる被害が発生していることを伝えています。同様に、神奈川県開成町はホームページで(、「震災後、自転車やバイクなどの盗難事件が多発しています」と注意を呼びかけています。スクーターなどのバイクはキーロックを確実にする、自転車は、チェーンで外の柱にくくりつけるといった万全の対策をしておきましょう。■災害後に増えるDVは所定の団体に相談を前述の「『災害と女性』情報ネットワーク」のサイトには、災害後に夫や恋人からの暴力(DV)が増えたという報告がなされています。DVの問題は、身内の事情だからこそ他人に打ち明けることもできず、一人で悩んでしまいがちです。しかし同じような被害にあっている人が多くいることや、DVは社会の問題であることを認識し、一人で抱え込まずに相談できる友人や下記のような相談できる団体を当たってみましょう。「災害と女性」情報ネットワーク配偶者からの暴力(DV) 被害者支援情報女性に対する人権侵害の相談窓口(法務局・地方法務局)■女性は義援金詐欺の被害にあいやすい最後に、震災のたびに問題になるのが、義援金を利用した詐欺行為です。警察庁が今年1月に発表した「振り込め詐欺の認知・検挙状況等について(平成23年1月)」(によると、振り込め詐欺の被害にあった女性は全体の73.8%と、男性の21.8%を大幅に上回っており、女性が被害に遭いやすい傾向がうかがえます。警察庁は「振り込め詐欺」のホームページ(で、こう呼びかけています。「募金を求める電話等があった場合には、直ちに振り込んだりすることなく、相手方をよく確認し、詐欺の被害に遭わないように注意するとともに、不審な電話等があった場合には警察へ通報、相談してください」被災者支援の振り込みを求める詐欺の多くが「電話にて口座の振込先を指定してくる」うですが、なかには市役所職員を名乗り、家庭を訪問したり、募金を求めたりする者もいます。「公的機関・団体が、一般家庭等に対して、個別に電話・ファックス・訪問等によって義援金等の振込を求めることは通常あり得ない」(警視庁)ので、募金をする際には信頼できる機関かどうかを自ら問い合わせ、確認した後に行いましょう。震災の傷跡が深い今、心の傷をさらに深めないようにするために、周りの人たちと声をかけあって一つでも多くの犯罪を防ぎたいものです。(蘭景/ユンブル)【関連リンク】【コラム】ピラティス式。プチパニックを癒やすための5つの方法【コラム】健康を守る!地震発生後に気をつけること【コラム】地震で自宅に帰れない安全な帰宅行動とは!?
2011年03月28日