石川県・能登を舞台に、“夢ぎらい”なヒロイン、希(まれ)がパティシエを目指して奮闘するNHK連続テレビ小説「まれ」。ついに明日26日(土)放送分で最終回を迎える本作から、土屋太鳳が演じるヒロイン・希と山崎賢人が演じる夫・紺谷圭太の結婚式の画像がひと足早く解禁!土屋さんがパティシエらしく真っ白なウエディングドレス、山崎さんが輪島塗職人らしく凛々しい紋付袴姿を披露する結婚式には、能登のおなじみのメンバーが勢ぞろいしていることが分かった。3月30日(月)よりスタートした「まれ」は、東京から能登のある漁村に夜逃げ同然でやってきた、津村家の長女・希が主人公。でっかい夢ばかりを追う、同じ8月10日生まれの父・徹(大泉洋)が反面教師となり、希は“夢ぎらい”で“地道にコツコツ”がモットーだった。だが、高校を卒業後、公務員として働き始めたある日、かつて家族そろって誕生日ケーキを食べたときから心の中に渦巻いていた、パティシエになる夢に突き動かされた希。横浜にある有名パティシエ、池畑大悟(小日向文世)の店に“押しかけ”弟子入りすることに。パティシエ修業に奮闘しながらも、希は同級生の一子(清水富美加)、大悟の息子・大輔(柳楽優弥)との四角関係を経て、圭太とついに遠距離結婚。ある事情からやむなくパティシエ修業を中断し、再び能登に戻った希は、輪島塗職人の妻としての“修業”や、父との別れ、まさかの双子妊娠・出産など、様々な出来事が巻き起こる中、ようやく能登の地に自分の店をオープンさせる――。能登から始まり、横浜、そして再び能登へ。周り道や寄り道ばかりのヒロイン・希を見守る、能登と横浜の魅力的なキャスト陣の波乱万丈な競演、ケーキを始め家族や地域の食材などへの愛にあふれたストーリーが話題を呼んだ本作も、ついに見納め。先週は、「世界一のパティシエになれよ」との言葉を残し、8年前に失踪したきりの父・徹の消息が、わざわざ横浜からやってきた(!)大輔から伝えられ、最終週となった今週には、師匠の大悟のはからいでパティシエ日本一を決めるコンクールへと挑戦した希。弟・一徹(葉山奨之)は、そんな希の近況をブログにアップし続けるが、母・藍子(常盤貴子)は浮かない表情。しかも、コンクールの会場では、今度は大悟が徹に出くわす…。そして、一度は別れたものの、お互いの思いを確かめ合い、能登と横浜の遠距離ながら結婚。お互いの夢を大事にして寄り添いながら、双子の歩実と匠とともに9年越しの結婚式を挙げることになった希と圭太。その日は、愛する歩実と匠の誕生日であり、希と徹の誕生日でもある8月10日。もちろん、ウエディングケーキは希自身の手づくりだ。集まった村の一同を前に、改めて希は“夢”について語り始めるのだが…。ウエディングドレスと紋付袴という和洋折衷な装いで、ようやく結婚式を迎えた2人を演じた土屋さんと山崎さん。本作の後も大人気純愛コミックの実写映画化『orange-オレンジ-』で再タッグを組むこともあり、届いた画像からは“新婚”の2人のラブラブで息ぴったりな様子が伝わってくる。また、幸せをかみしめる2人とともに、一徹役の葉山奨之、その妻・みのり役の門脇麦、希の祖父母代わりの桶作元治&文こと田中泯&田中裕子ら、錚々たるキャスト陣が勢ぞろい。その陰には“ある人物”の姿もあり、もしやの大団円のラストを予感させている。ちなみに、10月下旬には、本編では結ばれなかった(!?)一子(清水さん)と洋一郎(高畑裕太)、さらに高志(渡辺大知)と大悟の娘・美南(中村ゆりか)によるスピンオフも放送予定。このドラマでブレイクを果たした若手俳優たちが再び集うスピンオフでは、最終回以降の彼らの様子を伺い知ることができそうだ。連続テレビ小説「まれ」最終回(第26週156回)は9月26日(土)8時~8時15分ほかNHK総合、NHK BSプレミアムにて放映。(text:cinemacafe.net)
2015年09月25日「カバチタレ!」「極悪がんぼ」などで知られる、田島隆による司法書士漫画の新シリーズを田中圭主演で映画化する『劇場版 びったれ!!!』。このほど、田中さん始め、ライバル弁護士役の山本耕史や黒幕の実父役・竹中直人らも登場する、待望の予告編映像が公開となった。本作は、「お人好しで頼りないシングルファーザー」「切れ者の司法書士」「元・極道」という3つの顔を持つ伊武努(田中圭)が、理不尽な目にあう庶民を助けるべく奮闘する痛快・裏リーガルドラマの劇場版。かつては暴力団組織の金バッヂ、狂犬と恐れられた伊武は、いまでは極道から足を洗い、司法書士となって亡き姉の娘・かりん(岩崎未来)を男手一つで育てている。ドラマ最終話で無事に娘を取り戻し、平和な生活に戻ったかのように思えたが、幼稚園のパパ友はまたも不当解雇に怯え、大事な補助者・杉山(森カンナ)の実家は不正な取引で立ち退きを迫られ、かりんまで人質にとられてしまう…。テレビドラマ放送時にも好評を博し、満を持して映画化となった本作。「カバチタレ!」「極悪がんぼ」などを手がけてきた田島隆による同名漫画が原作となるだけに、1つ1つのエピソードがとにかくリアル。今回の劇場版も、田島さん自身初のオリジナル脚本を共同執筆し、全面監修した。予告編映像では、さまざまな困難に直面する伊武(田中さん) 、それを支える杉山(森さん)が登場。田中さんは、元・極道の姿からメガネ男子のシングルファーザー、そして司法書士と見事に演じ分けている。さらに、法律家でありながら「法は人間を救ってなんかくれない」と宣戦布告をするライバル弁護士・霧浦(山本さん)、そして裏から操る伊武の実の父・制覇 (竹中さん)が、伊武の前に立ちはだかる。かりんや杉山、善良な市井の人々を守るため、義理と人情の“たんかを切る”田中さん演じる伊武の姿を、まずは予告編から確かめてみて。『劇場版 びったれ!!!』は11月7日(土)よりバルト11ほか広島にて先行上映、11月28日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月07日女優の土屋太鳳が、世界一のパティシエを目指す能登育ちのヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「まれ」。ようやく横浜でパティシエ修業を始めたのもつかの間、Xmasケーキのトラブル、“キッス”騒動に、能登での三角関係、結婚騒動など、怒濤の展開となっている本作のロケ取材会が、石川県珠洲市の塩田にて開催。土屋さん、幼なじみ役の山崎賢人、門脇麦ら豪華キャスト陣が一挙に勢ぞろいした写真とコメントが到着した。石川県・能登に家族と共に移住してきた少女・津村希(土屋さん)が、世界一のパティシエを志して修行を積む姿と周囲の人々との温かい交流を描く本作。5月11日の第7週から「横浜編」がスタートし、ついにパティシエという自分の夢に向かうべく、気難しい変わり者のオーナー・池畑大悟(小日向文世)のフランス菓子店「マ・シェリ・シュ・シュ」に1か月のお試しで採用された希。池畑の妻・輪子(りょう)や息子の大輔(柳楽優弥)ら個性的な面々と過ごしていたが、お試し期間の結果は、不合格。そんなとき、父・徹(大泉洋)と母・藍子(常盤貴子)の離婚騒動の知らせを受け、急きょ能登に戻ってきた希を待っていたのは、幼なじみの圭太(山崎さん)と一子(清水富美加)とのぎくしゃくとした三角関係。さらには、弟の一徹(葉山奨之)が突然、結婚を宣言!その相手は、希の幼なじみのみのり(門脇さん)だった……。父母の離婚騒動に加え、一子に突きつけられた圭太への思い、一徹とみのりとの交際発覚&結婚宣言、さらには横浜から “キッス”騒動の相手の大輔までやってくるなど、能登は再び騒がしくなってきた様子。東京でのスタジオ収録を挟んで、今回、久々の能登ロケとなっただけに、希役の土屋さんは「懐かしさと安らぎで胸がいっぱい」と話し、山崎さんも「ロケで能登に来たというよりも、能登に帰ってきたという感じがしています」と、うれしそうにコメントを寄せた。能登の人たちの、他人の夢も“ほおっておけない”温かさを再び目の当たりにした希が、この後、混迷する自身の夢、そして恋にどんな決断を下していくのか。これから先の展開にも注目が集まる。<出演陣コメント>土屋太鳳(津村 希 役)能登に帰ってきて、「ただいま!」という気持ちでいます。能登にはこれまでも、公開収録などで何度か来ていますが、「まれ」のロケで訪れるのは久しぶりで、懐かしさと安らぎで胸がいっぱいです。収録現場は本当の家族といるみたいな感じで、ドラマの後半もしっかりみんなで「まれ」を生きていきたいと思っています。大泉 洋(津村 徹 役)久しぶりに能登に来て、いつものホテルでスタッフに迎えてもらったときに「ただいま」と言ってしまいました。「能登はやさしや土までも」と言いますが、本当にやさしさを感じましたね。雨男のわりに今回は天気がいいので、気持ちよくロケをしています。常盤貴子(津村 藍子 役)前回のロケはまだ放送前で、「まれ」というドラマがどういうものかわからない段階でしたが、今回は役どころもわかってのロケで、「藍子さん!」とか「希ちゃんのおかあさん!」と能登の皆さんに迎えていただくことを、本当にうれしく思っています。葉山奨之(津村 一徹 役)久しぶりに能登に帰ってきて、食べものがおいしいので、本当にがんばれます。こちらに帰ってきたら、一徹と呼ばれることが増えてきました。先日も、「徹さんがしっかりしていないので、一徹がしっかりしなさい」言われ、一徹としてしっかりしようと思いました。山崎賢人(紺谷 圭太 役)今回、ロケで能登に来たというよりも、能登に帰ってきたという感じがしています。今回、このタイミングでロケに来られたので、後半のスタジオでの収録では、能登での経験をしっかり感じて、撮影に臨みたいと思っています。門脇 麦(寺岡 みのり 役)去年の10月以来で、そのときもすてきな印象でしたが、今回も美しい景気とおいしいごはんがあってすてきだなと思っています。今回のロケでは、スケジュールが埋まっているわけではありませんので、日々浄化されています。高畑裕太(角 洋一郎 役)最初に能登に着いたときに「ただいま」って思いました。NHKのスタジオ内では味わえない生の空気感を感じで、みんなで海がきれいだね、緑がきれいだね、食べものがおいしいねって言いあって、ロケに臨んでいます。田中 泯(桶作 元治 役)ここの塩田の主です。私は2月の寒い時期以来の能登でした。私、山の中に住んでいるので、海のさまざまなにおい、砂地に立つといったかけがえのない経験をさせてもらっています。すべてがうれしいという思いでいます。田中裕子(桶作 文 役)いつも午前7時に輪島漁港で「まれ」のオープニングテーマが流れます。今日も、まだ寝たいのに。皆さん早起きなんですね。本当に地元の皆さんに応援していただいているなと思いながら、歌を聴きながらまた寝ました。連続テレビ小説「まれ」は毎週(月)~(土)8時~8時15分ほかNHK総合、NHK BSプレミアムにて放映。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日安藤裕子が6月16日(火)に東京・LIQUIDROOMでライブツアー「安藤裕子 LIVE 2015 『あなたが寝てる間に』」の追加公演を開催する事が決定した。【チケット情報はこちら】3月から4月にかけて4公演行われたツアー「安藤裕子 LIVE 2015 『あなたが寝てる間に』」。同ツアーでは今年の1月にリリースされた最新アルバム『あなたが寝てる間に』の楽曲を中心に披露。今回の追加公演では、同アルバムの楽曲に加え、7月29日(水)リリースのシングルが披露される予定。同曲はスキマスイッチが書き下ろし曲を提供することで話題となっている。チケット一般発売は5月31日(日)午前10時より。なお、一般発売に先がけて、オフィシャル先行を実施。受付は5月15日(金)午後6時から24日(日)午後11時59分まで。■安藤裕子 LIVE 2015 「あなたが寝てる間に」追加公演6月16日(火)LIQUIDROOM(東京都)開場 18:45 / 開演 19:30料金: スタンディング 5800円 ※ドリンク代別途必要
2015年05月14日新国立劇場2015/2016シーズンの主催公演ラインナップが発表された。演劇、バレエ、舞踊3部門の作品をお伝えする。新国立劇場バレエの公演情報まずは演劇8作品から。10月のシーズン開幕に中劇場で上演されるのは、スティーブン・ソンドハイム作曲の本邦初演ミュージカル「パッション」。新国立劇場は過去、「太平洋序曲」「INTO THE WOODS」と2本のソンドハイム作品を上演してきた。今回は芸術監督・宮田慶子の演出、井上芳雄、和音美桜、シルヴィア・グラブらの出演で、濃密な恋愛のドラマを舞台に刻む。続く11月の小劇場「桜の園」は、鵜山仁演出、田中裕子ほかの出演。王道のチェーホフ劇に期待しよう。12月の小劇場「バグダッド動物園のベンガルタイガー」は、気鋭・中津留章仁が演出する戦争テーマの硬質な米国ストレートプレイ。3月からの小劇場は鄭義信三部作の連続上演で、今回の目玉というべき企画だ。この作家が新国立劇場に書き下ろした「焼肉ドラゴン」「たとえば野に咲く花のように」「パーマ屋スミレ」の名作3つを改めて堪能したい。6月の中劇場「あわれ彼女は娼婦」はシェイクスピアと同時代の演劇で、兄妹の禁じられた愛の物語。こちらは栗山民也演出で。シーズンのラストは、7月の小劇場、別役実の新作書き下ろし、宮田慶子演出による「竹取物語~よみがえり篇~」(仮題)のタイトルが挙がっている。バレエは6作品はすべてオペラパレス。10月の新制作「ホフマン物語」は、芸術監督・大原永子の英国へのこだわりが香るピーター・ダレル振付の逸品。12月のおなじみ「くるみ割り人形」、1月の祭典「ニューイヤ・バレエ」を挟み、2月の新制作「ラ・シルフィード/Men Y Men」にも注目だ。前者はオーギュスト・ブルノンヴィルの古典的振付に大原永子が演出で参加し、この作品に関する深い知見を注入する。後者は昨年の「眠れる森の美女」に続く、ウエイン・イーグリングの振付が話題。5月は鉄板「ドン・キホーテ」。6月の「アラジン」では、前芸術監督デヴィッド・ビントレーの振付作品を再演する。ダンスは、10月小劇場の「近松DANCE弐題」で幕開け。以降は中劇場での公演が3つ並ぶ。3月の新国立劇場バレエ団「DANCE to the Future 2016」、3月の平山素子「Hybrid―Rhythm & Dance」、6月の高谷史郎(ダムタイプ)「CHROMA」と計4公演を揃えた。
2015年01月23日昨年12月28日、女優の国仲涼子と婚姻届を提出したばかりの向井理が主演する「新春ドラマ特別企画 わが家」が、いよいよ今夜、1月4日(日)21時より放送される。新たな門出を迎えた向井さんにとって、“新年初仕事”となる本作の放送を前に、父親役で共演した長塚京三と妹役の村川絵梨から祝福のコメントが到着した。人材レンタル会社「友情物語」のスタッフ・桜木一歩(向井理)は、都会の片隅で他人の孤独や心の傷を埋める稼業をこなす日々を送っていた。器量がよく、人受けもよい一歩だが、子どものころに父・武士(長塚京三)が突然家を出て行った過去があるためか、30歳を過ぎても家庭を持つ気は全くなかった。そんな一歩の実家は、三浦半島の海辺。いまは母・鯛子(田中裕子)が一人で暮らしている。バスガイドをする妹・ほの香(村川絵梨)がいるが、同じ東京にいながら互いに連絡先さえ知らない。そんなある日、鯛子のもとへ、ほの香から「結婚するので先方の家族と会って欲しい」との連絡が入る。同じころ、常連客のお年寄り・琴子(草村礼子)のもとで疑似家族を演じていた一歩にも、“ある仕事”が舞い込んでいた――。音信不通の父と、故郷と距離を置くようになった子どもたち。そして、彼らがいつ戻ってきてもいいように、「わが家」をひとり守り続ける母。そんな4人があるきっかけから再び集い、家族の絆を取り戻してゆく本作は、まさに家族を築き始めた向井さんにとっても記念すべきドラマとなった。結婚の知らせを聞いた父・武士役の長塚さんは、「向井さん、国仲さん、おめでとう。役の上での親子だったりだけど、何だか本物の息子や娘に幸せが巡ってきたようで、とっても嬉しい。今度、幸せいっぱいの笑顔を見せてください」とコメント。劇中では、体を張った激しいぶつかり合いも見せた息子の結婚を祝福した。また、明るい性格で、家族再会のきっかけとなる結婚話をもたらす妹役の村川さんからも、「ご結婚、おめでとうございます。ドラマ『わが家』ではお兄ちゃんと妹の関係だったので、結婚のお話を聞いたとき、身内のような気持ちでとても嬉しかったです。素敵な家庭を築いて下さい!」と、喜びの声が届いている。バラバラだった家族が再び顔を合わせる中、長男として、父親との葛藤を繰り返しながら成長する主人公を好演した向井さん。本当の家族のような愛情に包まれた現場で、改めて家族の大切さをかみしめていたのかもしれない。「新春ドラマ特別企画 わが家」は1月4日(日)21時よりTBS/MBS系全国ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年01月04日お笑いコンビ・ナインティナインの矢部浩之の妻で元TBSアナウンサーの青木裕子が12月21日(日)、東京都内書店で著書「母、妻、ときどき青木裕子」の出版記念イベントを行った。今年3月に産まれた長男・稜君の育児に奮闘中の青木さんは「産まれてすぐは矢部さんに似ていると言われたけれど、段々と私に似てきた」と最近の愛息子の様子を紹介しながら、「女の人が凄く好き。そんなところがパパ似かな?男の人が遊びに来ると泣いちゃうけれど、女の人が遊びに来るとニコニコしちゃっている」と性格面は矢部さんの血を引いていることを明かしていた。その矢部さんとは、妊娠中にとある事でかなりの夫婦喧嘩が勃発したそう。「主人も息子が産まれる前はチャラチャラしていて、その一環です」とふり返った青木さんは、「女性問題が発覚して、私は家出をしました」と衝撃告白。矢部さんからは謝罪があったそうで「今も喧嘩はあるけれど、家出はないですね」と夫婦円満をアピールしていた。反省した矢部さんは女好きから一転、子煩悩に。「私が仕事の時は息子と2人で過ごしてくれるようになった。前は気が気じゃなかったけれど、今は安心感がある。ボールで遊んでくれたりしている」とニッコリ。この日も青木さんの替わりに子守を担当しているそうで「『いってらっしゃい、頑張ってきてね』と言ってくれて、息子も泣いてなくて不思議そうな顔をしていました」とそのパパぶりを紹介。2人目の予定について聞かれると「子どもが1歳になった時に、2人目がほしいと思っています。矢部さんも今度は女の子がほしいみたい」と具体的で、終始幸せオーラを漂わせていた。同書は、青木さんが妊娠に気付いてから書き綴っていた日記と共に、ロングインタビューやプライベート写真、撮りおろし写真などをまとめたもので、夫・矢部さんへの想いや母になった喜びや子育ての戸惑いなどが収められている。(text:cinemacafe.net)
2014年12月22日来年春からのNHKの連続テレビ小説「まれ」で主人公の希(まれ)を演じる土屋太鳳を始め、その弟役の葉山奨之、希の同級生5人組を演じる山崎賢人、清水富美加、門脇麦、高畑裕太、渡辺大知という若手キャストが顔を揃え、現場の様子について語った。親の事業失敗で夜逃げ同然に能登にやって来たヒロイン・希の成長を描く本作。パティシエを目指す希を中心に、父と同じく勝負事好きだが、父と違って勝負強い希の弟・一徹、輪島塗に魅せられた同級生の圭太、東京に憧れる一子など個性的な希の仲間たちとの交流も見どころのひとつ。この日は、輪島の大祭に向けて希や一徹、同級生たちが準備に勤しむエピソードが撮影された。会見は希がバイトをし、仲間たちが何かと集う輪島の朝市の食堂のセットの前で行われ、土屋さんらは衣裳の高校の制服姿で登場した。能登でクランクインし、撮影前に方言について相談をするなど共に過ごす時間も長く、若手陣のチームワークは抜群のよう。この日も誰かが話すとどこかから茶々やツッコミが入る和気あいあいとした雰囲気。土屋さんが「現場が温かくて幸せ」と言えば、葉山さんは家族でのシーンに言及し「希ちゃん、父親役の大泉(洋)さん、母親役の常盤(貴子)さんと本当に家族のようににぎやかに過ごしてます。本番中に笑いをこらえるのが大変。大泉さんはアドリブばかりぶっこんできて耐えるのに必死ですし、(希と一徹の祖母代わりの存在を演じる)田中裕子さんも暴走してます(笑)」と楽しそうに家庭の事情を明かす。清水さん演じる一子は東京に憧れる気の強い女の子で、高畑さん演じる角洋一郎はそんな一子に想いを寄せる。清水さんは「角には圧を強く接してます」と語るが、高畑さんの方は、これまでやって来た演劇での芝居と映像の違いの苦労を口にしつつ「一子のことが好きということに関しては、すんなり入れました」とこの場でまさかの清水さんへの公開告白!?これには共演陣も騒然!清水さんはドン引き…?高畑さんは「そういう意味じゃなく(苦笑)!」と必死に弁明するも大汗!この機を逃さずとカメラマン席からはパシャパシャとフラッシュが焚かれ大慌てで「謝罪会見はまた後日…」と苦笑交じりに語り、会場は笑いに包まれた。会見の最後には19歳の誕生日を迎えた葉山さんのために特製ケーキが用意され、みんなでバースデーソングを合唱!葉山さんは「10代最後に歴史ある朝ドラに出られて嬉しいです」と喜びを語りつつ、さらに「『マッサン』より面白いと思います!」と大胆に宣戦布告し会場を沸かせた。NHK連続テレビ小説「まれ」は2015年3月30日(月)より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2014年12月21日『娚の一生』『S -最後の警官-』など2015年も話題作の出演を控える中、先日結婚間近と報じられるなど、公私ともに輝きを見せる向井理が主演を務める「新春ドラマ特別企画 わが家」。この度、バラバラになった家族の絆を取り戻してゆく様子が分かる予告編が公式サイトにて公開された。人材レンタル会社「友情物語」のスタッフ・桜木一歩(向井理)は、都会の片隅で他人の孤独や心の傷を埋める稼業をなんとなくこなす日々を送っていた。器量がよく客からの人気も高い一歩だが、30歳を過ぎても、自らは家庭を持つ気は全くない。その理由は、子どもの頃に父・武士(長塚京三)が突然家を出て行ったという過去があるからだ。そんな一歩の実家は三浦半島の海辺にあり、いまは母・鯛子(田中裕子)が一人で暮らしている。一歩にはバスガイドをする妹・ほの香(村川絵梨)がいるが、同じ東京にいながら互いに連絡先さえ知らない。鯛子は音信不通の夫や子どもたちがいつ帰ってきてもいい様に気丈に家を守っている。そんな鯛子のもとへほの香から「結婚するので先方の家族と会って欲しい」と電話が入る。同じ頃、常連客の一人暮らしのお年寄り・琴子(草村礼子)のもとで疑似家族を演じていた一歩にも“ある仕事”が舞い込んでいた。今回解禁された予告編では、体を張った激しい父子のぶつかり合いから始まり、家族揃って東京観光するシーン、さらに向井さんが涙を流しながら父親を引き止めるシーンなど見どころがギュッと詰まった映像となっている。また、映像の中で流れる涙誘う歌声を披露しているのは、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」『バンクーバーの朝日』などに出演している演技派女優・高畑充希。歌手としても活躍する高畑さんが、中島みゆきの「ホームにて」を、尺八・ピアノ・チェロのトリオ「KOBUDO-古武道-」とのコラボレーションでカヴァーしている。故郷への想いを綴る切ない歌詞と美しいメロディが、本作の世界観とリンクする予告編。豪華キャストが演じる“家族”は再生を目指し歩み寄ることができるのか…それぞれの葛藤する表情に注目したい。「新春ドラマ特別企画 わが家」は、2015年1月4日(日)21時よりTBS/MBS系全国ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年12月04日アーティストの金谷裕子は初の作品集『**YXICOOO**(イキシクー)』(3,300円)を11月21日に発売。それを記念した展覧会を11月14日から30日まで開催する。金谷裕子はペインティングやコラージュ、アニメーション、インスタレーション、刺繍、コラージュなど、様々な手法で色彩豊かな作品を発表しているアーティスト。14年には「ナイキ(NIKE)」の新プロジェクト“タイツ・オブ・ザ・モーメント”を手掛けた他、「エトロ(ETRO)」など、様々なブランドとコラボレーション、木村カエラ、PUFFYなどのミュージシャンのジャケットも手がけている。個展「YXICOOO(イキシクー)」には、金谷が過去10年に渡って製作してきた作品が結集している。さらに、ラフなスタイルでスケッチされた原画や、作品の一部を具体化させた立体作品も展示される予定。まるで教会か古城に迷い込んだかのような、繊細な装飾美が織りなす非日常的な体験が楽しめそうだ。なお、16日には14時からワークショップ「色のパワーと繋がるワークショップ~塗り絵編」が開催される。これは、金谷デザインの模様がプリントされた画用紙を、参加者が持ち込んだ色鉛筆で彩色するというもの。自分の持つ色彩感覚を再認識するとともに、その色が持つパワーを取りこもうという試みだ。さらに、30日にはゲストに伊藤桂司と筒井奈々を招き、15時からトークイベントが開催される。参加費はワークショップが2,000円、トークイベントが1,000円。【イベント情報】金谷裕子「YXICOOO(イキシクー)」会場:AL住所:東京都渋谷区恵比寿南3-7-17会期:11月14日から11月30日時間:12:00から19:00(30日は17:00まで)料金:無料
2014年11月10日現在公開中の『小野寺の弟・小野寺の姉』で不器用な姉弟役を好演した向井理が、2015年1月4日(日)より放送される「新春ドラマ特別企画 わが家」で父親とぶつかり合う長男を演じることが明らかになった。現代社会でバラバラに暮らす4人の家族「桜木家」。大人になって故郷と距離を置くようになった兄と妹。20年前に突然家を出て行った父、そして海辺の「わが家」をひとりで守り続ける母。そんな4人があるきっかけで「わが家」に集い、家族の絆を取り戻してゆく――。「花嫁の父」「母。わが子へ」など、心に残るヒューマンドラマを手がけてきたベテラン、井沢満が脚本を担当。単身世帯が増加する現代日本をテーマに、一歩の生き様や桜木家の日常を、ユーモアいっぱい、愛情たっぷりに描く。主演は映画、ドラマ、CMと引っ張りだこの向井理。東京で、心寂しい客の元に友達・恋人・家族などを派遣する“人材レンタル会社”に身を置く主人公・桜木一歩を演じる。向井さんがTBS/MBS系の新春SPドラマに出演するのは、「花嫁の父」以来3年ぶり。今回は離れ離れだった“父と子の葛藤”を軸に「家族とは何か」「本当の親孝行とは何か」を考える長男として、家族の絆を描く珠玉のヒューマンドラマに挑戦する。家族を捨てて家を出て行きながら、20年ぶりに舞い戻ってきた父・桜木武士には、日本映画界、ドラマ界には欠かせない名優の長塚京三。ある想いを秘めながら「わが家」を守り続ける母・桜木鯛子役は国民的女優・田中裕子。向井さんにとって長塚、田中は初共演となる。そして、明るい性格で、家族再会のきっかけとなる結婚話をもたらした妹・桜木ほの香は、若手実力派女優の村川絵梨が務める。魅力的な組み合わせの豪華俳優陣が、優しく、恋しく、時には激しくぶつかり合いながら、日本の家族の心の機微を演じ上げる。主演の向井さんは本作に参加して「最近はこういうストレートな家族の物語があまりないので、そういう中で挑戦するのって面白いことですし、すごくハードルが高いと思っています。(撮影期間中は)僕のというよりは周りの方のセリフにすごく、古きよき日本だったり、家族っていうのを思い出させてくれるワードが多いので、ほんとにいいセリフだなぁと思いながら、ジーンとしながら毎日現場に来ていました」と感慨深げ。初共演となる長塚さんのことを“理想の父親”のようと語る向井さんは、「長塚さんは初共演なんですが、『こういうお父さんがいたらいいな』と思う方。ぶつかることが多い設定なので、仲むつまじいシーンは少ないんですけど、それがまたもどかしくもありますが…。田中さんも初めて共演させていただきますが、なんだかすごくいとしい方。安心感。ちょっとした感情のゆれがすぐに出てくる方なので、のほほんとしたシーンでも気を引き締めていかないと、と思いました。村川さんはもう、あのままというか、明朗な、闊達な方なので、現場に明るい空気を持ってきてくれるので、ありがたかったです」とコメント。それを受け長塚さんは「向井君とも一回ご一緒したかったし、あと、田中さんとも久しぶりにやってみたかったし。今回の武士という役は、ちょっと一言では言えないような感じですかね。今時こういう人いるの?というのもあるんだけど、型にはまった古臭さがない。風通しがいい自由な作風なので、演じていてとっても楽しいですよ。向井君とは身長も同じだし。『こっちゃ年食って1cm縮んだんだけどな』というセリフもあるくらいでね」と笑顔で語った。向井さんと長塚さんは、ケンカのシーンも度々あるようで、プロデューサーの竹園元氏は、「向井さんと長塚さんがガチンコの殴り合いをする長いシーンは必見です!」とコメント。親が子を想う気持ち、そして子が親を想う気持ち、それはなかなか言葉には表せないもの。「家族」に対してそれぞれが向き合い、人生で大切なものを取り戻してゆく「桜木家」の姿を見て、“わが家”で過ごす何気ない日常の幸せに気付かされるに違いない。「新春ドラマ特別企画 わが家」は、2015年1月4日(日)21時よりTBS/MBS系全国ネットにて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年11月07日(画像はプレスリリースより)田中道子!炭酸美容液のイメージキャラクターとして登場!銀座・イマージュ化粧品は「ミスワールド2013」で日本グランプリ受賞者『田中道子』さんを、炭酸美容液 D.スプラッシュ・ラベッラのイメージキャラクターに起用した。この美容液はアットコスメの口コミ ランキングで見事1位になった、新しい感覚の炭酸美容液。炭酸の濃厚な泡による血行の育成効果により、体内から輝く美しい素肌へと導いてくれるアイテムだ。近年アンチエイジングが人気の中で、炭酸コスメによるケアは、現在熱い視線をあびている美容方法の一つであるという。また『田中道子』さんが採用された理由の一つは、炭酸が持っている“炭酸と美肌の強さ”のイメージと、『田中道子』さんの健康的な美しい素肌と、世界クラスのすばらしいスタイルがピッタリとマッチしたからだという。田中道子さんについて1989年生まれで静岡県出身。「ミスワールド2013」で日本グランプリを受賞した。特技はスポーツやピアノ、ダンスなど。さらに小学館の「美的」および「GINGER」(出版社:幻冬舎)のレギュラーモデルや、「2011ミス ユニバース ジャパン」で第3位を受賞している。またタレントとして、今後を期待されている。【参考】・株式会社アーク プレスリリース (PR TIMES)・銀座・イマージュ化粧品・炭酸美容液 D.スプラッシュ・ラベッラ・田中道子オフィシャルブログ
2014年10月15日俳優・小林薫が主演を務める映画『深夜食堂』(2015年1月31日公開)のポスタービジュアルが11日、公開された。同映画は、『ビッグコミックオリジナル』(小学館)連載中でシリーズ累計230万部発行の安倍夜郎による漫画『深夜食堂』が原作。第3部まで続いている同作の人気ドラマが映画化する。「深夜食堂」と呼ばれる小さな食堂のマスターをドラマ版と同じく小林薫が演じる。今回公開されたポスターでは、自身が切り盛りする"めしや"のトレードマーク、暖簾と提灯の前でマスターがたたずんでいる。様々な思いを抱えてそれぞれの人生を生きてきた人々を、一定の距離を保ったまま迎え入れるマスターの器の大きさを表したかのようなスチールがメインとなる。スチールの背景となっている路地は、300坪の倉庫内に作られたリアルなセット。ドラマシリーズを重ねるごとにスケールアップし、今回の映画でここまでの広さになった。ポスター下方には、映画で「客」となる人々のスチールも並ぶ。疲れた顔でカレーをほおばる謙三(筒井道隆)に至福の時を味わうかのような笑顔でとろろご飯を見つめるみちる(多部未華子)、ミステリアスに微笑むたまこ(高岡早紀)などが映し出されている。他にも、ドラマシリーズの風貌とは一変し警察官の格好をしたオダギリジョー、田中裕子、余貴美子などのキャストが勢ぞろいした。(C)2015 安倍夜郎・小学館/映画「深夜食堂」製作委員会
2014年10月11日シリーズ累計230万部発行、国民的“食”コミックがTVドラマに続き、遂に映画化される『深夜食堂』。ドラマ1、2に引き続き、小林薫を主演に、「めしや」の一年間の日々を春夏秋冬、季節感たっぷりに描かれる本作からポスタービジュアルが公開された。ネオンきらめく繁華街の路地裏にある小さな食堂。夜も更けた頃に「めしや」と書かれた提灯に明かりが灯ることから、人は「深夜食堂」と呼ぶ。メニューは酒と豚汁定食だけだが、頼めば大抵の物なら作ってくれる。そんなマスターが出す懐かしい味を前に、客たちの悲喜こもごもな人生模様が交差する――。本作は、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の安倍夜郎の大ヒット漫画を原作に、『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』で日本アカデミー賞を受賞し、ドラマシリーズ「深夜食堂」も手がける松岡錠司がメガホンを取る。今回公開されたビジュアルには、自身が切り盛りする、“めしや”のトレードマーク、暖簾と提灯の前で仁王立ちする小林さんの姿が。一定の距離を保ったまま店へと迎え入れるマスターの器の大きさを表したかのようなビジュアルだ。また、ポスターの下方には今回の映画での「客」となる人々が集結!疲れた顔で誰しもがなじみのあるカレーを頬張る謙三役の筒井道隆、至福のときを味わうかのような笑顔でとろろご飯を見つめるみちる役・多部未華子、一見楽しげだが真の心は隠したままのミステリアスに微笑むたまこ役・高岡早紀などの姿が映し出されている。ほかにもドラマシリーズの風貌とは一変した警察官の恰好をしたオダギリジョーや、田中裕子、余貴美子など実力派のキャストが顔を揃える。映画『深夜食堂』は2015年1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月11日●余裕がなかった久しぶりの現場「湿疹が出たことも」歌手の安藤裕子が、映画『ぶどうのなみだ』(10月4日北海道先行公開/10月11日全国公開)で約14年ぶりに女優復帰する。2003年の歌手デビュー後としては初の本格的な演技。小規模公開ながら興行収入3.8億円のヒットを記録した『しあわせのパン』(2012年)のスタッフが再集結し、再び大泉洋を主演に据えて本作が完成した。舞台は北海道・空知地方のワイナリー。兄・アオ(大泉洋)はワイン造りに励み、弟・ロク(染谷将太)は父が遺した小麦畑を受け継いで静かな生活を送っていた。かつて家族の反対を押し切って東京に出たアオ。夢破れて5年前から故郷に戻り、亡き父が植えた1本の葡萄の木のそばに畑を作って、"黒いダイヤ"と呼ばれる葡萄「ピノ・ノワール」の醸造を繰り返していたが、理想の味に巡り合えないでいた。そんなある日、突然現れた女性・エリカ(安藤裕子)が新しい風を吹き込んでいく。ぶどうのなみだ――それは厳しい冬を乗り越えて春を迎えた葡萄の木が、雪解け水を吸い上げ、小さな枝から落とすひとしずく。この映画は、人生で時に出会う悲しい涙も「それはきっと、あなたがいつか幸せになるためのひとしずく」と優しく語りかけてくれる。今から14年前、『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)というドラマが放送された。TOKIOの長瀬智也が主演を務め、渡辺謙など豪華俳優陣がずらり。その中に、安藤裕子もいた。彼女が演じたのは、ボウリング場の店員・カオル役。出番は少なかったが、劇中で池袋西口公園を「IWGP」と名付け、後に山下智久演じるシュンと恋仲になるなど、重要な役を務めた。しかし、安藤はそこから14年もの間、演技の仕事から遠ざかってしまう。その間には何があったのか。なぜ今、そして、なぜこの作品で女優復帰を決心したのか。彼女の真意を探った。――今まで観た映画で最も「乾杯!」をする作品でした。食事のシーンは、すべて北海道産の材料が使われているそうですね。エリカは食事を作って振る舞う役柄だったので、お料理が目の前にたくさんありました。合間や撮影シーンも含めて、私がいちばん多くつまんでるんじゃないかと(笑)。基本的には何でもおいしい。余ったスープもランチとかで振る舞ってくださったりすると「うわぁ、体休まるわ~」って思いますし。私がいちばん「わー!」って驚いたのは、ベーコンの塊。それをざく切りにして、フォークで刺して食べたんですが。あの自然のもとで食べるからおいしいのか、ただそれ自体がおいしいからなのか。分からないまま食べていました(笑)。――リラックスして撮影に臨む雰囲気が伝わります。いえ! 余裕はなかったです(笑)。だけど、おいしい物はおいしいですから、瞬間的に。周囲のスタッフもどうにか撮り終えようとして、走り回っていますし。ただ、わりと私は食いしん坊なので、カットがかかっても食べちゃうようなところがあります。大泉(洋)さんはみんなで集まって食事をするシーンに入ってこないんですが、染谷(将太)くん、田口(トモロヲ)さん、前野(朋哉)くん、りりィさんとかは、わりと一緒にいて。一番最初の食事のシーンが田口さんと一緒だったので話す機会もけっこうありました。――エリカは本作のヒロイン。登場シーンも多かったですね。特に印象に残ったのは、染谷さんにパンケーキ作りをお願いするシーン。はにかみながらの言い回しは、演技とは思えないほどリアルで。とても魅力的でした。本当ですか(笑)!? あれは…撮影がはじまったばかりの頃で、あれが染谷くんとの最初のシーンだったと思います。だから、結構自分の中でまだ「恥ずかしい」と思いながらやっちゃったところはありました。私、素で笑っちゃってたんじゃないかな(笑)。ただ、エリカはけっこうな男前で「私が何でもやったるわい!」みたいな感じで生きている人だから、お願いごと自体がちょっと気恥ずかしいみたいな部分もやっぱりあるのかなと思います。ちょっと、かわいらしいセリフですしね。染谷くんが耳に差した麦の穂を指さす仕草も照れ隠し。私自身もちょっと恥ずかしい気持ちもあって、ちょっとオーバーリアクションになっています。――やはりそうでしたか(笑)。14年ぶりの本格演技と聞きました。映画の現場はエキストラ的な役で覗き見する程度のことで、こんな役をいただいてちゃんと演技をするのは初めてのことでした。――今回の作品では、とてもそういうふうには見えませんでした。いろいろとご苦労はされていたわけですね。めちゃくちゃご苦労していましたよ(笑)。湿疹が出たこともありましたし。エリカの登場シーンが多かったので、ちゃんとできるか不安もあって。ただ、監督が撮影に入る前に演技指導を数日してくださって、そこでエリカという人間の基本的な部分や気持ちの動きを大まかに入れていただきました。撮影に入って現場の動きになじむまで怖かったですけど、想像したよりはつらくない作業だったと思います。――もっと他の作品でも安藤さんを見てみたいと思いました。撮影を終えて、演技に対して今はどのような印象を抱いていますか。もともと映画のお仕事をやりたいと思っていた時期だったので、お話を頂いた時はビンゴ。すぐに「やる! やる!」という感じでした。映画を作りたいという思いもあるんですけど、出てみたい作品は「戦争」や「時代劇」。そういう作品に登場する過去の人間にすごく憧れがあるんです。今回、演じるというのは「その人の人生を頂くこと」でもある気がしました。エリカは私にとって結構遠い部分もありましたけど、自分の奥に眠っていた感覚とか、していない体験をプレゼントしてもらったような。そんな感じがしました。――過去の人間…例えば、歴史上の人物だったら誰を演じてみたいですか。そうか! 歴史上の人物にもなれるってことか(笑)。でも、難しいですよね。歴史上の人物はみんなが持つ印象が強いじゃないですか。それは難しそうな気がしますね。漫画のキャラクターも原作を超えるのがすごく大変そうなんですが、超えられるものならやってみると面白いかもしれません。●「息苦しい世界としか思ってなかった」――先ほど「もともと映画の仕事をやりたい時期だった」と。何かきっかけがあったのでしょうか。私が小学校5年生の時から親らしく育ててくれたのは、おばあちゃんだったんですけど、東日本大震災の後から急に弱って血を吐いて入院して。地震が起こる度に血を吐いて、1カ月あまりで亡くなってしまいました。その時、私にはちょうど子どもができていたんですが…素直に喜べなかったんです。私が子どもを授かった代わりに、おばあちゃんが死んでしまったの? みたいな。そして、テレビの画面越しには多くの方が亡くなっている…。そこから"精神"について1年ぐらい…もっとかな、自分自身で考える時間だったんですよ。震災から1年後ぐらいに「グッド・バイ」という曲を書いたんですが…感覚的に「いずれみんな死ぬんだ」という結論に至りました。自分の中でややこしく考えていても、「人は生まれて死ぬ」ただそれだけなんだと、考えが1周してしまって。死ぬまでに何ができるんだろう。後悔はしたくないと。――もともと、この世界に入るのも映画業界に興味を持ったのがきっかけだそうですね。最初は映画の専門学校に入ろうと思っていたんですが、願書を出す時期に怖くなってしまったんです。1つの専門分野に足を踏み入れて、興味が湧かなかった時に「どうしよう! 帰れない!」ってなっちゃいそうで。それで普通の大学に入ってみたんですけど…入ってみたら想像と全然違っていて。女子大だったので何もかも世界が違いました。しゃべってる言葉もフランス語か! と思うくらい意味がわからないこともありましたし(笑)。私、小学校4年生くらいまでいじめられっ子みたいな感じだったんですけど、大学に入ったら私の魂がそのレベルくらいまで戻ってしまっていました。お昼もベーグルを買って、一人で本を読みながら黙々と食べて(笑)。ここにいても、文章を学べる授業以外に得られるものはないなと思って、大学入ってすぐに「映画の仕事に就かねば!」と思うようになりました。――それは撮る側として? それとも役者?撮る側になりたかったです。恥ずかしくて人には見せられなかったんですけど、高校の時に小説を書いていました。絵も昔から描いていたので、書く文章も先に映像が頭の中に浮かんで、それを形にしたいという思いがありました。高校生の夏休みにホームビデオ風の映像をみんなと撮ったことがあって、そこで初めて物づくりの楽しみを人と共有できたんです。それまでの物づくりは、私の個人的な作業。人とそうやって、ワクワク、キャーキャーしながら何かを作れる、そういう楽しさがありました。それを仕事にしたいとは思うようになったんですが、何をしたいのか分からなかったんですよね。脚本家? 演出? でも、専門学校の願書には「脚本家コース」「演出家コース」とか決まってしまっているので、どこに送っていいのか分かりませんでした。――そこから2000年に放送されたドラマ『池袋ウエストゲートパーク』にはどういうきっかけで出演することになるのでしょうか。大学在学中に父の知り合いで制作会社で働いている人がいたんですが、映画会社に入る方法を聞いたら「そんなに甘いものじゃない」と諭されて。まだ大学生だったこともあって、「まずは出演する方で現場をのぞいてみたら」と勧められて、いろいろなオーディションを受けるようになりました。あの現場は本当にラッキーで入れたんですよ。何本かオーディションを受けている中で、あるスタッフさんが落とされた私のことを気に入ってくださっていて。ドラマの立ち上げの時に「面白い子がいるから」と呼んでいただいたんです。――出演後の反響もすごかったのでは。そうですね。そんなに登場シーンが多いわけじゃなかったんですが、物語の世界観が特殊だったので反響もすごかったですね。池袋の本物のギャングたちが、私たちを仲間だと思うみたいで、撮影で池袋に行くとめっちゃ話しかけられるんですよ(笑)。すごい友達みたいな感覚で。普段怖くて近づけないお兄さんたちが、すごく優しく話しかけてくれるから、とても愛されている作品なんだなと思いました。――そこから14年の空白期間があります。もっと別の作品に出たいとは思わなかったのでしょうか。その理由をお聞かせください。しばらくは思わなかったですね。大学の時にそういう仕事をしたのは興味本位みたいなところもありましたし、制作の現場をのぞいてみたいという思いもありましたし。あとは自分には向いてないんだと確認するような時間だったと思います。当時の私はまだ二十歳ぐらいの女の子。宣材写真を撮る時に似合わない服を着せられて、「笑って」って言われて…私、めちゃくちゃ根暗だったので、笑えないなぁとか思っていると周囲から「なんだ、あの子」と思われているような気がして。息苦しい世界としか思っているにすぎなかったので…私にとっては「音楽が出口」になっていった時期。私は自分が作り出すものを形にして、ただ誰かに認めてほしかった。それを映画という世界に望んだけど……制作の現場を見たら自分の根性ではできなさそうだなと思いましたし、演技をすることもできないから怖くて仕方なかったし……でも歌を歌っている時だけがみんな笑顔で「いいね! いいね!」って言ってくれて。ライブをやらせてくれたり、スタジオを貸してくれたり、だんだん大人の仲間も増えて、いつしか仕事にもなって。そこからの歌手としての10年は「安藤裕子」という音楽を作るのに精いっぱいの時間でした。映画のお誘いも時々あって、うれしかったですけど自分の中で出る意味が見いだせなくて。だから、結局はタイミングなんだと思います。私は今、なんでも「やりたい♪ やりたい♪」というモード。今回こういうお話をいただいて本当にうれしかったです。(C)2014「ぶどうのなみだ」製作委員会■プロフィール安藤裕子1977年生まれ。神奈川県出身。2003年にシンガーソングライターとしてメジャーデビュー。2005年、月桂冠のCMソングに採用された「のうぜんかつら(リプライズ)」で多くの人に知られる存在となり、2010年リリースの5thアルバム『JAPANESE POP』が、ミュージックマガジン年間ベストアルバムJ-POP部門1位を受賞。CDジャケットやコンサートグッズのデザイン、Music Videoの監督も手がけ、自身の作品のアートワークをすべてこなしている。歌手としてデビュー後は、本作が本格的な演技初挑戦となる。
2014年09月29日東日本大震災後の福島に暮らす家族の喪失と再生を映し出した、松山ケンイチの主演最新作『家路』の予告編が解禁。松山さんと共に、内野聖陽、田中裕子、安藤サクラといった実力派が結集した90秒の映像が公開された。震災の影響によって、 “帰れない場所”になってしまった故郷・福島。先祖代々受け継いできた土地を失い、鬱々と過ごす兄(内野さん)、胸の奥に諦めと深い悲しみを抱えた母(田中さん)。生きてきた土地を離れ、先の見えない日々を過ごす彼らの元へ、20年近く前に故郷を出たまま、音信不通だった弟(松山さん)が突然帰郷した。そんな弟に戸惑う兄。弟は警戒区域に指定されている生家に住み、たった一人で苗を育て、無人となった田んぼに苗を植えていた…。過去の出来事に葛藤を抱えながらも、故郷で生きることを決めた弟が、バラバラになった家族の心を再び結びつけていく様を、豪華実力派キャストで描く本作。監督はドキュメンタリー監督として「ギャラクシー大賞」を始め、数々の受賞歴を持つ久保田直。脚本は、田中さん主演の『いつか読書する日』で脚本を務めた青木研次によるオリジナル。“故郷を失う”という不条理で絶望的な状況を体験し、喪失感と葛藤を乗り越えて希望に向かって歩き始める家族の物語。震災から3年目を迎える3月を前に、日本の原風景がいまだに残る福島で撮影された本作を、まずは予告編から確かめてみて。『家路』は2014年3月1日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:家路 2014年春、全国にて公開
2013年12月24日『二十四の瞳』や『楢山節考』などの作品を手がけた巨匠・木下恵介の生誕100年を記念する新作映画『はじまりのみち』の撮影がこのほど終了し、木下監督の生誕100年の日となる本日、映画の場面写真が公開された。その他の写真『はじまりのみち』は、戦時中、木下が脳溢血で倒れた母を疎開させるためにリヤカーに乗せて山越えをした、という実話を主軸に、血気盛んな映画青年として軍部に睨まれ、松竹を一時離れるきっかけとなった『陸軍』の製作時のエピソードを盛り込みながら、子を想う母と、母を想う子の愛の物語を描く感動作。『クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『カラフル』などを手がた原恵一が監督を務める。本作の撮影は先月9日から行われ、静岡県浜松市を始め、長野県、群馬県、栃木県などロケ地を移りながら撮影が行われた。最終日は先月29日で、主人公・恵介(加瀬亮)と彼の母を乗せたリヤカーを共におす便利屋(濱田岳)の出演シーンを撮り終えて、全カットの撮影を完了。原監督は「俳優のみなさんや一所懸命に働いてくれたスタッフの姿を見て『いい映画にしなくてはいけない』と、気持ちを新たにしました」と語り「実写とアニメの一番大きな違いは季節と天気に左右されるということ」と約20日間におよぶ撮影を振り返った。このほど公開された場面写真は、疎開先に向かう途中の山で、昇ってくる朝日に向かって恵介、その兄の・敏三(ユースケサンタマリア)と母・たま(田中裕子)が手を合わせる場面。病で動くことさえ困難な母の身を案じる息子たちが、雨に濡れ、泥だらけになりながら山を越える場面は本作のハイライトといってよいだろう。木下恵介監督は今日からちょうど100年前の1912年12月5日に生まれ、映画監督として数々の傑作を生み出してきた。その作品は、人間の心理描写に重点を置き、人間の弱さや哀しみを描くものが多く、同時期に活躍した黒澤明監督のダイナミックな作風と比較されることも多い。しかし、現在開催中の回顧上映や研究を通じて、洗練された映像技法の導入や、コメディ描写のキレの良さなど“木下作品の新たな魅力”にスポットがあたりつつある。映画『はじまりのみち』も単純な伝記映画や、木下監督を賞賛するだけの作品ではないそうで、偉大な映画作家の“新たな魅力”にさらなる光をあてる作品に仕上がるのではないだろうか。『はじまりのみち』2013年6月1日(土)ロードショー
2012年12月05日日本の女性は海外で人気があると聞きます。男性の後ろを一歩引いて歩く、控え目といったイメージはいまだ健在なのでしょうか。そこで、ザ・日本女性だと思う有名人を外国人20人に聞いてみました。・宇多田ヒカルさんです。本当に歌がうまいと思います (イタリア/女性/20代前半)・石川さゆりさん。私にとっては演歌の女王です。彼女の歌が大好きです。特に「天城越え」が最高です (ラオス/女性/20代後半)・AKB48。インドネシアで人気があり、子供も知っているから (インドネシア/男性/40代後半)JKB48の存在もあるのでしょうか、AKB48はインドネシアの子供にも知られているんですね。宇多田ヒカルさんも、アルバム「First Love」が日本におけるアルバム売上の最高を誇るなど知名度は抜群! また、石川さゆりさんのように着物で歌うことが多い演歌は、より一層日本人女性を意識させてくれるのかもしれません。ちなみに「天城越え」で有名な天城峠は、静岡県伊豆市と賀茂郡河津町の境にありますが、外国の方がこちらを通る際に「天城越え」を口ずさんでいたら…と考えると嬉しいですね。・仲間由紀恵さん。仲間由紀恵さんは大和撫子のような伝統的な美しさがあると思います (アメリカ/男性/30代前半)・小雪さん。「ラスト サムライ」の映画を見て、日本の女性らしいと思いました。黒い髪と、ゆったりと落ち着いた話し方が日本人女性っぽいです (マリ/男性/30代前半)・田中裕子さん。「おしん」が台湾で一世を風靡したことがあるから (中国/女性/30代後半)・藤原紀香さん。美人ですから (ネパール/男性/40代前半)・黒木瞳さん。女性らしく、美しく、気が強そうで知的な雰囲気があります (スイス/女性/40代前半)「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」のことわざがピッタリな女優陣が登場しました。中でも人気が高かったのは、仲間由紀恵さんと小雪さんです。黒髪で落ち着いた雰囲気を持つ女優さんは、日本人女性でも憧れますものね。・美空ひばりさん。みんなに愛されている国民的な歌手なので (韓国/女性/30代後半)・山口百恵さん。女優、歌手として有名な人です (中国/女性/30代後半)・源頼朝の正妻・北条政子です。強い性格の女性だったからです (ウズベキスタン/女性/20代後半)昭和を代表する歌手である美空ひばりさん。人気絶頂期に芸能界を引退し、家庭に入ったた山口百恵さん。そして鎌倉幕府の実権を握り「尼将軍」と呼ばれた北条政子と、芯の通った女性が日本人女性らしいと受け止められているのですね。外見の美しさに加えて芯の強い、しっかりとした女性がこれぞ日本人女性と見られているようです。なんとも嬉しい結果ですね。また「ザ・日本人男性」ではあがらなかった歌手の方が多く登場したのも興味深いところです。(文・アリウープ おーた) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月14日黒澤明や小津安二郎と並び、現代でも数多くのファンをもつ日本映画界を代表する巨匠・木下惠介監督(『楢山節考』)。生誕100年を迎える記念すべき今年、記念映画となる『はじまりのみち』で、加瀬亮が主演を務めることがこのほど明らかとなった。戦時下、政府から戦意高揚の国策映画づくりが要求された時代。木下惠介(加瀬さん)が昭和19年に手がけた『陸軍』は、その役割を果たしていないとして、当局から睨まれ、次回作の製作も中止されられてしまう。すっかり嫌気が差した木下は松竹に辞表を提出し、脳いっ血で倒れた母・たま(田中裕子)が療養している浜松市の気賀に向かう。失意の中、たまに「これからは木下惠介から木下正吉に戻る」と告げる惠介。戦局はいよいよ悪化の一途をたどり、気賀も安心できる地ではなくなり…。『映画 クレヨンしんちゃん』シリーズで知られる日本アニメ界の第一人者・原恵一監督の初実写映画作品となる本作。先日、本作『はじまりのみち』の製作が決定して以来、この一大プロジェクトのキャストには誰が選ばれるのか?と、各方面で注目を集めていたが、今回その主人公・木下惠介にいまや日本を代表する国際俳優となりつつある加瀬亮が大抜擢を受けた。このオファーに、加瀬さんは「時代の激しい流れに巻き込まれながらも、青年時代の木下惠介監督がどうしても手放せなかったもの、その大切なものを、原監督と一緒に同じ道をゆっくりと辿りながら、見つめていきたいと思っています」とコメントを寄せている。そのほかにも、母・たま役に田中裕子、惠介の兄・木下敏三役にユースケ・サンタマリア、そして次々と話題作で主演を務める濱田岳が、惠介と敏三と共に行動を共にする“便利屋”を演じることも明されている。手放しの人間讃歌ではなく、人間の美しさも醜さも、そして弱さと強さをありのままを肯定し、名もなき市井の人々の本当の姿を見つめ続けた木下惠介監督。その実像と木下監督の精神を、原監督がどのように描き出すのか、そして、日本映画界屈指の実力派俳優たちのコラボレーションに注目が集まりそうだ。本作は今年11月にクランクインし、撮影は浜松ほかにてオールロケを敢行する予定だ。『はじまりのみち』は2013年6月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:はじまりのみち 2013年6月1日より全国にて公開
2012年11月07日今月2日に亡くなった俳優、大滝秀治の訃報を受け、公開中の映画『あなたへ』で大滝と共演した高倉健がコメントを発表した。その他の写真高倉は、訃報を受け「大滝さんが今年に入り体調を崩され、入院なさっている間、お手紙の遣り取りを続けておりました。大滝さんの最後のお仕事の相手を務めさせて戴き、感謝しております。今までご一緒させて頂いたいろいろな場面が思い浮かびます。本当に素晴らしい先輩でした。静かなお別れができました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。大滝は、1925年生まれの俳優で、1948年に東京民衆芸術劇場附属俳優養成所に入所。1950年に民藝創設に参加。以降、舞台を中心に活動を続ける一方で、『不毛地帯』や『あにいもうと』などの映画や、CMでも活動を続けてきた。今年6月の民藝公演『「うしろ姿のしぐれてゆくか』を体調不良のために降板し、療養していたが、今月2日に都内の自宅で亡くなった。『あなたへ』は、亡き妻の遺した絵手紙をきっかけにその真意を知るため、妻の故郷・九州へと旅に出る夫(高倉)の姿を描いたロードムービーで、高倉、大滝のほか、ビートたけし、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、田中裕子、浅野忠信らが出演している。『あなたへ』公開中
2012年10月05日三浦春馬主演の『東京公園』で第64回ロカルノ国際映画祭・金豹賞(グランプリ)と審査員特別賞を受賞するなど国内外から圧倒的な支持を得る青山真治監督が、田中慎弥の芥川賞受賞作品「共喰い」を映画化することが決定した。原作は、芥川賞受賞会見での「もらっといてやる」発言が物議を醸した作家・田中慎弥の同名小説。昭和63年を舞台に、父とその愛人と暮らす高校2年生の遠馬を主人公に、人間の性と暴力を描き出す。主演の遠馬役に、史上最年少の「仮面ライダー」としてデビューし、現在TBSドラマ「サマーレスキュー~天空の診療所~」に出演するなど、いまジワジワと注目度が高まっている若手俳優・菅田将暉。さらにヒロイン・千種を新鋭・木下美咲、父親の愛人役に篠原友希子、乱暴な父親を日本映画界に欠かすことのできない名バイプレ―ヤ―・光石研、実母役に圧倒的な存在感を持つ実力派女優・田中裕子を迎えての映画化となる本作。今回の映画化に際し、原作者の田中さんは「決して万人受けするストーリーではないと思いますが、そのように限定された世界が映画によってどのように広がってゆくのか、原作者として、読者として、観客として、楽しみにしています」と喜びを露にしたかと思えば、「小説の『共喰い』こそが一番だと私は思っています。映画に携わる人たちは、『共喰い』は映画のための物語じゃないか、と考えていることでしょう。勝負です」と挑戦的なコメント。青山監督も「原作が田中氏にしか書けない小説だったように、本作も自分にしか作れない映画になってほしい。こんなことを願うのは久しぶりです」と田中さんからの挑戦状を喜んで受けて立つといった様子。そして主演を務める菅田さんからは「いままでの菅田将暉を知ってくださってる方には想像もつかない、イメージがガラッと変わる作品になると予感していますが、こういった濃厚で生々しい世界観を持つ作品への挑戦が役者として、男として深さをもたらしてくれる転機だと信じ、命を懸けて遠馬を演じたいと思います」と気合十分のコメントが寄せられた。いまなお故郷・山口県下関にこだわり、創作を続けている田中さん。また下関と関門海峡を挟んで対岸に位置する福岡の北九州市門司出身の青山監督も北九州を舞台にした『Helpless』、『EUREKA ユリイカ』、『サッドヴァケイション』の“北九州サーガ3部作”を完成させ、本作も北九州での撮影を敢行。9月にクランクインし、来年夏に公開予定とのことだが、2人の共通点といえる土着的な世界観の中でどのような作品に仕上るのか楽しみに待ちたい。『共喰い』は2013年夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開■関連作品:共喰い 2013年夏、新宿ピカデリーほか全国にて公開
2012年08月29日高倉健の6年ぶりの主演作となる『あなたへ』。メガホンを執ったのは、監督としてはこれが20本目の高倉とのコンビとなる降旗康男。「若い映画スタッフに日本映画界にはこういう監督さんがいるということを伝えたい」と高倉も語る名匠が映画について、高倉について語ってくれた。その他の写真本作は、妻に先立たれた刑務官の男が、妻が遺した言葉の真意を探るべく彼女の故郷を目指して旅をする姿を温かく描き出す。「高倉健は僕のアイドル」と語る一方で、助監督時代からの半世紀に及ぶ彼との関係を監督は「腐れ縁」と表現する。「最近よく聞かれます。『あなたにとって高倉健とは?』ってね。“アイドル”という言葉が一番しっくりくる気がするんですよ。アイドル映画を作ってきたわけだね(笑)。初めて会ったのは僕が大学を出たばかりの21で健さんは23かな。それからずっとでしょ。“友情”とか“信頼”というのは壊れるかもしれないから、壊れない僕らの関係はやっぱり腐れ縁だね」。『夜叉』『あ・うん』のプロデューサーだった故・市古聖智が遺した原案を基に作り上げた本作。これまで数々の印象深いドラマ、主人公を高倉と作り上げてきたが、本作に対してこれまでとは違った思いを抱いたという。「これまでの健さんとの映画では、主人公はいろんなしがらみをあえて自分から背負うようなところがあったんです。それが今回は奥さんの手紙に導かれて、しがらみから解放されていく男の姿が浮かんできました。『あぁ、年を取るというのはそういうことなんじゃないか』という思いがありました」と温和な笑みを浮かべて20作目にしての変化を明かす。高倉の妻を演じたのは、降旗監督の『ホタル』でも高倉と夫婦を演じた田中裕子。高倉の田中に対する口調が、本作ではどこか甘えるような響きなのが印象的だ。「2人が一緒になる時点で、英二(高倉)は奥さんに引きずらてるんですね。奥さんが先を歩き、夫がついていくという夫婦像を健さんが考えて表現してくれたんでしょうね」と嬉しそうに語る監督の目にはまさしくアイドルに対する憧憬が宿っている。「この年になると撮りながら1本1本、これが最後かもしれないという思いがある」と言いつつも、まだ炎は消えていない。「健さんはまだまだ自分は頑張れると思ってらっしゃるはずです。あれだけ真っ直ぐに立っている、後ろ姿のキリっとした81歳はいないでしょう。アイドルは不滅ですから(笑)、ぜひ機会があればまたアイドル映画を撮りたいです」。穏やかだがはっきりとした口調でそう言い、穏やかな笑みをたたえた。『あなたへ』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2012年08月28日名優・高倉健が、6年ぶりの主演映画として降旗康男監督と20作目のタッグを組んだ『あなたへ』が8月25日(土)、公開初日を迎え、翌日の26日(日)に高倉さんは映画の撮影に使用された富山刑務所に表敬訪問。刑務官と受刑者に向けて挨拶を行い、異例の試みである刑務所内での本作の上映を実施した。高倉さん演じる倉島英二の勤め先という設定で撮影が行われた同刑務所。興行中の映画を刑務所で上映するのは極めて異例で、映画配給元の東宝としても同刑務所としても初の試みであったが、高倉さんは撮影協力の感謝の気持ちを伝えるために訪問を決意。講堂に集まった約350名の受刑者に対して「昨年、富山刑務所には大変お世話になりました。これから観ていただく映画『あなたへ』は、人を想うことの大切さ、そして想うということは切なさにつながる(ということを描いています。)1日も早く、あなたの大切な人のところへ帰ってあげてください」と挨拶した。さらに、「自分は日本で1番多くみなさんのようなユニフォーム(舎房衣)を着た俳優です」と場を和ませる一幕もある中で、「なぜだか涙が出ました。不思議な映画のスタートとなりました」と感慨深い様子を見せた。その後、富山県内の劇場にて共演の田中裕子と降旗監督も合流し、計4回1,000人の観客に向けて、感謝の舞台挨拶を行った。映画のロケ地でもあり、物語のスタート地点でもある同地は魚がおいしい地としても知られるが、「実は魚がダメなので、おいしい肉とイタリアンを見つけて行っていました」と告白する高倉さん。「富山に来たことがなかったのですが、お世辞ではなく良い街でいた。またこの地で撮影できることを祈っています」と語った。一方、「富山のおいしいお魚とお酒を食べて撮影した成果がこの映画です」とご当地の味を満喫した様子の降旗監督。「山と海と街がひとつの画面に入る、とても“映画的な”街でした」と思い思いに感謝の言葉を口にすると、客席から温かい拍手が沸き起こった。土曜日の観客動員は50代以上の観客を中心に10万人を突破し、今後250万人以上の動員を見込める好スタート。『あなたへ』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会
2012年08月27日日本映画界を代表する名優、高倉健の主演作『あなたへ』が25日(土)から公開される。2006年公開の『単騎、千里を走る。』以来、6年ぶり、205本目の出演作について高倉が語った貴重なコメントがこのほど到着した。その他の写真本作は、15年連れ添った妻の遺骨を散骨するため、妻の故郷の長崎へと自家製のキャンピングカーで旅をする男の姿と、そこで男が知った“妻の本当の想い“を描き出すロードムービーだ。中国のチャン・イーモウ監督とタッグを組んだ前作から6年。もちろん、この期間には多くの企画や出演依頼が高倉のもとに寄せられたが、高倉は「やっぱりあの中国の、チャン・イーモウ率いる百何十人のスタッフから受けた影響というのは、間違いなく僕のなかでとても大きかった。映画を撮ってお金をもらう生活が、とてもむなしく感じたんですね。だから、映画だけじゃない。CMも何もかも、一切を断ったんです。もう何年か経ったらわかるんじゃないかな、その理由が。でも、今は答えられない」と振り返る。転機が来たのは、『夜叉』や『あ・うん』を手がけた故・市古聖智氏が遺した原案を、繰り返しタッグを組んできた降旗康男監督のメガホンで映画化するという企画が舞い込んだことだ。「今回強かったのは、僕と監督は、今後そんなにたくさんの映画を撮れないだろうなって感じたことと、「日本映画界にはこういう監督さんがいらっしゃるよ」ってことを新しいスタッフに知ってもらわなきゃいけない、そういう役目が俺にはあるんじゃないかなと思ったんです」。本作で高倉は、田中裕子、大滝秀治、ビートたけしら過去に共演歴のある俳優たちだけでなく、浅野忠信や綾瀬はるから若い俳優たちとも共演した。「やっぱり、仕事をするってことは新しい人と出会うってことだから。“出会う”ってことはいいよね」。デビューから半世紀以上、映画界の最前線で演じ続ける高倉にとって、演技とは“想いを伝える”こと。それは妻への想いを抱えて日本を横断する本作の主人公とも重なる。「俳優が作られた話を演じて、他の人と比べて高いお金をもらっているのは、やっぱり想いを伝えるってことだからだよね。だからそのとき、なにか夢中になってやれるもの、それは自分がもらった役なんだけど、そうだよなって共感して演じられる、そういう気分のときじゃなくては、いいものにはならないんだよね」。亡き妻の想いと、自身の妻への想いを抱えて、長い旅を続けた主人公・倉島は、旅路の果てに何を見つけたのか? 映画『あなたへ』は、6年ぶりに高倉が観客に伝えたい“想い”がつまった作品に仕上がっている。『あなたへ』8月25日(土)公開
2012年08月23日映画『あなたへ』の完成披露試写会が21日に東京国際フォーラムで開催され、6年ぶりの映画主演となる高倉健をはじめ、田中裕子、草なぎ剛、綾瀬はるか、長塚京三、ビートたけし、降旗康男監督が上映前に舞台あいさつを行なった。その他の写真本作は、亡くなった妻から届いた手紙に書かれた言葉の真意を確かめるべく、妻の故郷である長崎県・平戸へと旅立つ刑務官の男が、旅先での出会いを通じ、妻の思いを感じ取っていく様を静かに描いた物語。高倉らが客席脇の入り口から登場すると3千人の観客は総立ちで拍手。高倉は大歓声に感激した面持ちで壇上へ。マイクを握ると「お暑い中をこんなに大勢…感動しています」と短い言葉の中に喜びと感謝の思いを込めた。高倉にとっては6年ぶりの主演作。“最後の銀幕スター”のスクリーンへの帰還を待ちわびたファンへの披露を前に「緊張してます。一生懸命やりました。やっと最近、降旗監督がどういうメッセージを込めたのか分かった。情けない俳優です」と照れくさそうに言葉をつないだ。そんな高倉と『ホタル』に続いて夫婦を演じた田中は「緊張の連続でした。夫婦の何でもない感じを出すのが難しくて…でも、貴重な時間を過ごさせてもらいました」と穏やかな笑顔を浮かべた。一方、『夜叉』以来の共演を果たしたたけしは、高倉がオフの日に極寒の撮影現場を訪れてもストーブにあたらなかったというエピソードや、自身がラジオで暴露した高倉は撮影現場でイスに座らないといった“伝説”に触れ「おれがラジオで言っちゃったから、健さんに『あんたのおかげで座れなくなった』と怒られた(笑)」と告白。改めて高倉は「訂正します。全部タケちゃんの作り話です。迷惑してます」と抗議し会場は笑いに包まれた。草なぎは憧れの高倉と同じ舞台に並んで立つということで「人間、緊張しすぎると緊張しなくなるんですね」と妙なテンション。「健さんの隣にいるだけで役者にならせてもらいました。お芝居は全然してません(苦笑)」と撮影をふり返った。綾瀬も「気さくにいろんな話をしていただき、すごくおいしいコーヒーもごちそうになりました」と子供のように目を輝かせていた。降旗監督は「健さんは僕のアイドル」と独特の言葉で半世紀に及ぶふたりの関係性を表現。「ぜひまたもう1回、“アイドル映画”を撮る機会があれば」とさらなるコンビ作に意欲を燃やし、客席は期待を込めた温かい拍手に包まれた。『あなたへ』8月25日(土)全国ロードショー
2012年08月22日高倉健の6年ぶりの主演作『あなたへ』の完成披露試写会が8月21日(火)に都内で開催され、高倉さんを始め、田中裕子、草なぎ剛(SMAP)、綾瀬はるか、長塚京三、ビートたけし、降旗康男監督が舞台挨拶に登壇した。『単騎、千里を走る。』以来、久々にスクリーンに帰ってきた高倉さんを観客はスタンディングオベーションでお出迎え。高倉さんは穏やかな笑みを浮かべ、大歓声に応えながらレッドカーペットを歩いた。壇上に上がりマイクを握った高倉さんは「お暑い中をこんなに大勢…感動してます」と挨拶。そしてこれから初めて映画を観る観客を前に「とても緊張してます。一生懸命やりました。降旗監督がどういうメッセージを込めたのか?主演でありながら最近やっと分かってきました。情けない俳優です」とユーモアたっぷり告白。高倉さんの一挙手一投足に会場が反応し、笑いと拍手に会場が揺れ動いた。田中さんは高倉さんとの共演は3度目だが「緊張の連続でした」と述懐。「夫婦の何でもない感じを出すのが難しかったです。でも貴重な時間を過ごさせてもらったと思います」と静かに微笑んだ。たけしさんは本作と同じ降旗監督の『夜叉』以来、26年ぶりの高倉さんとの共演となったが、以前の共演の際に高倉さんがオフでも現場に現れ、寒い中をストーブに当たらずに見学していたというエピソードを披露。「健さんが『みなさん働いていらっしゃるのに、僕は当たれません』と言うから誰も当たれない(笑)。『お願いですから帰ってくれませんか?』と言ったことがある」と明かす。さらに「おれがラジオで『健さんは現場で座らない』って言ったので、『あんたのおかげで座れなくなった』と怒ってました。それくらい現場に気を遣うし温かい人です」と毒舌交じりに高倉さんとの思い出を語る。これに高倉さんが「訂正します。全部、たけちゃんの作り話で迷惑してます」と割り込み、会場は笑いに包まれた。長塚さんは意外にも今回が初共演だが、妻役の原田美枝子さんとの撮影最終日の思い出に触れ「高倉さんはオフで『ゆっくりされてるでしょう』という話をしてたら、西日をバックに懐かしいシルエットが現れて。オフの日にわざわざ僕と原田さんの最終日のために花束を届けてくださいました。そういう方です」と嬉しそうに語った。若い2人も高倉さんとの共演は忘れられない思い出になったよう。これまで幾度となく大観衆の前で歌や踊りを披露してきたはずの草なぎさんだが「人間、緊張しすぎると緊張しなくなるものなんですね」とぎこちない笑みを浮かべる。撮影についても「健さんの隣にいるだけで役者にならせていただいた感じで、お芝居は全然してないです」と苦笑していた。綾瀬さんも「気さくにいろんな話をしてくださり、おいしいコーヒーをごちそうになりました」と感激した面持ちで語った。東映の助監督時代以来の高倉さんとの付き合いで、これが20作目のコンビ作となる降旗監督は作品について「一昨日、78歳になりましたが、遅ればせながら年を取るとはどういうことか考えながら作りました」と語る。そして「健さんは僕のアイドルで、僕はアイドル映画を撮ってきた。またぜひもう1回、アイドル映画を撮る機会があればいいなと思います」と次回作への意欲を口にすると、客席からは期待を込めた大きな拍手が沸き起こった。『あなたへ』は8月25日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:あなたへ 2012年8月25日より全国東宝系にて公開© 2012「あなたへ」製作委員会
2012年08月21日高倉健の主演する映画『あなたへ』が、現地時間8月23日(木)よりカナダで開催される第36回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門に正式出品されることが決定した。その他の写真『あなたへ』は、亡き妻の遺した絵手紙をきっかけにその真意を知るため、妻の故郷・九州へと旅に出る夫(高倉)の姿を描いたロードムービーで、高倉のほか、ビートたけし、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるか、田中裕子、浅野忠信らが出演。日本映画界を代表する降旗康男監督と高倉の記念すべき20本目の共作となる。高倉は過去に、降旗監督と組んだ『鉄道員〈ぽっぽや〉』で、モントリオール世界映画祭の主演男優賞を獲得しており、同賞では日本人唯一の受賞となっている。正式出品の決定を受けて高倉は「日本映画が、モントリオール世界映画祭に呼ばれることは感謝の念を感じながらも、主演させて頂いた作品が選ばれたことに気が引き締まる思いです。この作品にかけたスタッフ、キャストの情熱がモントリオールに届いたのだと思います。日本映画の良さを世界に伝えられる一助になればと思っています」と喜びを語っている。降旗監督は「『鉄道員〈ぽっぽや〉』から13年の時を経て、再びモントリオール映画祭に参加できることを大変嬉しく思っております」とコメントを寄せており、映画祭に出席することが発表されている。映画『あなたへ』は8月25日(土)から全国公開される。『あなたへ』8月25日(土)全国ロードショー
2012年07月31日6月挙式の姿をついにお披露目元モーニング娘。のメンバーで、歌手であり、タレントである中澤裕子が11日、自身のオフィシャルブログで、6月にとりおこなったハワイでの挙式の際のウェディングドレス姿を公開した。純白のティアードも美しいウェディングドレスに身を包み、ブーケを抱えた姿は、スイートでやはりいつもとは違う特別な美しさ。教会前で撮影した屋外写真でも、幸せいっぱいの雰囲気が伝わってくる。反響も続々自分だけのためにつくってもらったオリジナルのこのウェディングドレスは宝物、と本人も大満足の様子。先日出演したテレビのバラエティトーク番組「踊るさんま御殿」では、全身アニマル、ヒョウ柄の浴衣で出演したことにも触れ、ひさびさに「戦闘モード」をみせてみたと語っているが、プライベートでは、そんな「戦闘モード」はゼロで幸せいっぱいな日々だとか。世間的なイメージの、強い“姉御”キャラとは異なる、彼女の一面もうかがえる。ブログ記事には、「(公開を)心待ちにしていました。素敵です」「裕ちゃん綺麗です」「末永くお幸せに」「ウェディング姿載せてくれてありがとうございます」など、幸せオーラいっぱいの姿に祝福と絶賛のコメントが多数寄せられている。元の記事を読む
2012年07月14日ハワイで挙式・披露宴を元モーニング娘。のメンバーで、女優として、タレントとして活躍する中澤裕子。4月にIT関連企業の社長と結婚したことが報じられたが、正式な挙式や披露宴についてはこれまで未定だった。しかし、11日明らかになったところによると。6月にも米ハワイにて挙式と披露宴を行う予定だという。出席者は親族と親しい友人のみに限り、アットホームな雰囲気で催されるとみられる。舞台も絶好調中澤は現在、東京・天王洲の銀河劇場におけるミュージカル「ボクは、十二単に恋をする」に出演しており、10日はこの舞台の初日でもあった。現代版の源氏物語を舞台化した作品で、パートナーとなった夫にもぜひ見に来てほしいと思っているとか。さっそく幸せいっぱいの感をのぞかせ、のろける場面もあったようだ。“ねえさん”として慕われた中澤のウェディング姿にも注目が集まりそう。より美しくなって、今後も彼女らしく活躍してくれることを願いたい。元の記事を読む
2012年05月13日村上春樹のベストセラー小説『海辺のカフカ』を演出家・蜷川幸雄が舞台化。5月3日の初日を迎えた彩の国さいたま芸術劇場は、世界に名を轟かせる両者のタッグ、さらに映画『誰も知らない』で衝撃的デビューを果たした、主演の柳楽優弥の初舞台に期待をかける観客で賑わった。『海辺のカフカ』チケット情報脚本はアメリカ人脚本家フランク・ギャラティが手がけ、2008年にシカゴで上演したものを使用。長年の村上文学ファンであるという蜷川も「非常によくまとめられている」と感心したそうだが、それだけに原作を損なわずに演劇に昇華させることに苦心し、巨匠にして危機感を伴う挑戦だったようだ。「メタファーで綴られた繊細な村上文学の世界を、あえて真逆の具体的なビジュアルを並べることで、多面的に立ち上げていく」。稽古場でそう語っていた蜷川の賭けの答えが、初日の舞台上に鮮やかに現れていた。「世界でいちばんタフな15歳の少年になる」ためにカフカ少年(柳楽)は家を出る。旅路で出会う商店街の看板や自動販売機、公衆トイレ、夜行バスなどの猥雑なノイズを想起させるアイテムたち、またカフカが行き着く図書館の整然とした書架などが、すべて黒枠のボックスに入って舞台に現れ、流れ過ぎていく。並行して描かれる、猫と会話ができる不思議な老人・ナカタ(木場勝己)の物語も同様で、ナカタが猫と語らう公園や、謎の人物ジョニー・ウォーカーの家、トラックなどがボックスに収められ、ほとんどの芝居がその中で進行。観客は展示物をひとつひとつ眺めるようにして、現実と非現実が錯綜するカフカとナカタの不安定な旅に誘われる。またピンライトの雨のような美しい照明効果が、カフカ少年の純粋な迷いを感じさせて印象深い。翻訳台本のセリフが、ほぼ原作小説での表現に沿っている点も難関だったであろうと想像するが、キャスト陣が健闘を見せた。柳楽は初舞台のぎこちなさはあれど、その心もとない表情がカフカ少年そのもので、原作にある「砂嵐を通り過ぎる」体験をまさに実践しているひたむきさが胸を打つ。多感なカフカを惑わせながらも安堵をもたらす女性さくらを、佐藤江梨子が小気味よく演じていて、ふたりのコントラストが愉快。飄々としたたたずまいから匂い立つ木場の巧さ、図書館の責任者・佐伯を演じる田中裕子の、浮遊感のある幻想的な立ち姿に惹きつけられる。図書館司書の大島を演じる長谷川博己は、人間味の薄い中性的な透明感をただよわせて面白い存在だ。15歳の少年が傷を受け、癒され、変化する成長潭を立体化した舞台は、ささやかな胸の痛みの余韻を残す。原作小説ファンにもぜひ踏み込んでもらいたい、新たな刺激を含んだ村上ワールドだ。公演は同劇場にて5月20日(日)まで上演。その後、大阪・イオン化粧品シアターBRAVA!にて6月21日(木)から24日(日)まで上演される。チケットはいずれも発売中。取材・文:上野紀子
2012年05月07日