現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?慣らし保育の期間はこれまでのストレスを発散するように、自分の好物を食べに行きました。こっちゃんのお世話から開放され、自分のペースで食事できることがたまらなくうれしいママ。 こっちゃんは偏食かつスケジュールを絶対に崩したくない子だったので、あまり外食ができなかったのです。 一方、こっちゃんは徐々に慣らし保育に慣れて行きました。14日目にして泣かずに登園! お迎えに行くと、こっちゃんが笑顔で「ママー!」と駆け寄ってきます。泣いてばかりいたこっちゃんの成長に感動するママでした。 しかし、喜んでいたのもつかの間、家に帰るとやっぱり泣いてしまい……。 涙の2大要素! ※かなら→かなり 家に帰ってきたこっちゃんは相変わらずよく泣きます。泣いてしまう大きな理由は、便秘と肌の弱さでした。 便秘がひどかったため30分は泣いてしまい、便意が起きるのは決まって夕食時。落ち着いて食べられず、排便後はもう手をつけないので、それもママを悩ませます。その後、2歳を超えたころから便秘は改善され、ママの悩みはひとつ解消しました。 そして、もうひとつママが頭を抱えていたのは、こっちゃんの肌の弱さです。1日中、かゆそうにしており、それが不機嫌の原因に。かきすぎて出血してしまい、絆創膏を貼るこっちゃんの姿を見るとかわいそうになってしまいました。皮膚科を受診し、薬や保湿剤を処方してもらい、ママが一生懸命ケアをしたものの、症状はあまりよくなりません。 一番つらいのはこっちゃんだとわかっていながらも、毎日のことだったのでイライラしてしまうママでした。 子ども自身がかわいそうだとわかっていても、お世話するママ・パパに余裕がなくなってしまうのは仕方ないことです。自分を責めすぎずに、適度に手を抜いて向き合っていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※便秘について便は毎日1~3回出るのが理想だとされており、食事や水分の摂取量が少ないと、便が硬くなり便秘の原因につながります。小まめに水分を摂り、野菜、海草、果物、いも類、豆類など食物繊維を含む食材をバランスよくメニューに取り入れましょう。なかなか便が出ない、出ても硬いときは、綿棒浣腸もおすすめです。幼児の場合、便秘の薬を内服すると食欲が出て、体重が増え、その後身長が伸びたという報告もあります。 ※子どもの肌の弱さについて子どもの肌は大人より弱く、外部の刺激を受けやすいです。肌の一番外側にあり、刺激を防ぐ「表皮」の厚みは大人の約半分しかないと言われています。皮膚が薄いので、よだれや汗が原因で皮膚炎になりやすいです。手を使ってやさしく洗ってあげましょう。その後は、子ども用の保湿剤やワセリンを使って保湿することが重要です。石鹸を使いすぎると皮脂が不足し、かゆみの原因につながるので注意が必要です。かゆがっているときは、冷たいタオルで拭いてあげる、あるいはやさしく手でマッサージしてあげましょう。アトピーが疑われるときは皮膚科や小児科の受診をおすすめします。 <参考>放っておくと慢性化する場合も!1歳以降の子どもの便秘を小児科医が解説監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年11月05日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?1歳8カ月になり保育園に入園したこっちゃん。すぐに泣いてしまうこっちゃんの対応に疲れて果てていたママは限界を迎えていました。 保育園にこっちゃんを送り届けると、別れ際に大泣き。泣いているこっちゃんと離れるのは寂しいですが、解放感のほうが強いママ。 慣らし保育がスタートしたママたちのSNSをのぞくと「泣いているわが子を預けるなんて罪悪感」という書き込みが目に入ります。 一方、久しぶりのひとりの時間がとってもうれしいママは、世の中のママたちとの温度差に落ち込んでしまいました。 保育園にこっちゃんを預けたあとに、ママが向かった場所は? 慣らし保育は最高? 慣らし保育の期間はこれまでのストレスを発散するように、自分の好物を食べに行きました。こっちゃんのお世話から開放され、自分のペースで食事できることがたまらなくうれしいママ。こっちゃんは偏食かつスケジュールを絶対に崩したくない子だったので、あまり外食ができなかったのです。 一方、こっちゃんは徐々に慣らし保育に慣れて行きました。14日目にして泣かずに登園! お迎えに行くと、こっちゃんが笑顔で「ママー!」と駆け寄ってきます。泣いてばかりいたこっちゃんの成長に感動するママでした。 保育園に通わせることに、不安を抱えるママ・パパもいるのではないでしょうか? そんな中、新しい環境に笑顔でなじんでくれると感動しますよね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年11月04日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?お昼寝後のこっちゃんはご機嫌ななめで、ママがあやしても泣き止んでくれません。そのため、罪悪感を持ちながらも動画を見せることに。消すとすぐに泣き出してしまうので動画に頼ってしまう日が続きます。 なだめることに疲れてしまい、動画と幼児向けテレビ番組を繰り返す日々。育児を放棄しているような気分になり「こんな生活じゃ、こっちゃんも私も幸せじゃないなぁ……」と落ち込んでしまいました。 しかし、それでもテレビや動画に頼らずにはいられない……というまでにストレスが溜まっていたのでした。 それからしばらくして、1歳8カ月になったこっちゃんは保育園に入園することになり……。 ママ自身が心待ちにしていた保育園 1歳8カ月になり保育園に入園したこっちゃん。すぐに泣いてしまうこっちゃんの対応に疲れて果てていたママは限界を迎えていました。 保育園にこっちゃんを送り届けると、別れ際に大泣き。泣いているこっちゃんと離れるのは寂しいですが、解放感のほうが強いママ。 慣らし保育がスタートしたママたちのSNSをのぞいてみると「後ろ髪を引かれる」「泣いているわが子を預けるなんて罪悪感」という書き込みが目に入ります。世の中のママたちとの温度差に落ち込んでしまいました。 子どもの手のかかり具合はそれぞれなので、罪悪感を覚える必要はないでしょう。親と離れて過ごす保育園生活は、子どもの成長にもつながります。周囲のママやパパと比べずに各家庭のペースで過ごしていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月31日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。もちおくんとママは経過を見せに病院へ行きました。もちおくんの病状を見た医師から「だいぶ良くなってきていますね!」とうれしい言葉が。「熱が出ると再燃する可能性もあるので、無理はさせないでください」と言われ、まだまだ気の抜けない日々が続きます。 一方、もちおくん本人は元気を取り戻し、つい走ってしまうことも。良くなったと思えば痛みや紫斑が出てしまうので、目が離せません。5歳の子どもにおとなしくしてもらうことは、難しいと感じたママでした。 保育園も徐々に通えるようになり、ママもひと安心。少し経ってから、再び病院を受診することになり……。 「うちの子の病状は…」医師に聞くと? 安静にしなければいけないものの、保育園に通えるようになったもちおくん。病院を受診すると医師から「かなり良くなってきています。半年間の経過観察にしましょう」と言われ、ホッとするママでした。 その後、病気が再燃することはなく、もちおくんは小学生になりました。今ではすっかり元気になって、小学校に通っています。 発熱だからといってあなどれません。とりあえず自宅で様子を見て、悪化したら病院へ行くという方もいるのではないでしょうか? もちおくんのように、病気のサインである可能性もあるので、少しでも異変を感じたらすぐに病院を受診することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月31日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?外遊びは苦手なこっちゃんですが、児童館は大好きです。ママもスタッフさんやママ友とおしゃべりして、気分転換ができました。しかし、困ったのは児童館の休館日。 午前中はグズるこっちゃんなだめて終了。お昼寝後は何をしても泣きっぱなしで、気分転換に外出してみても、ベビーカーでじっとしているだけ。帰宅するとやっぱり泣いてしまいました。 それからは、午後の外出でこっちゃんの機嫌が治ることもなく、ママの体力が奪われるだけなのでやめることに。あやしても泣き止んでくれないため、動画を見せるとあっさり落ち着いてくれました。あっさり泣き止んでくれてホッとすると同時に「私のあやした時間とは?」とモヤモヤした気持ちになり……。 「育児放棄している気分」自己嫌悪が止まらない ある日のこっちゃんですが、ママがあやしても例のごとく泣き止んでくれません。そのため、罪悪感を持ちながらも動画を見せることに。1時間以上経過したものの、消すとすぐに泣き出してしまうので動画に頼ってしまう日が続きます。 なだめることに疲れてしまい、動画と幼児向けテレビ番組を繰り返す日々。育児を放棄しているような気分になり「こんな生活じゃ、こっちゃんも私も幸せじゃないなぁ……」と落ち込んでしまいました。 こっちゃんが将来、学校になじめなかったらどうしよう……、授業についていけずに苦労したらどうしよう……と未来を悲観するママ。しかし、それでもテレビや動画に頼らずにはいられない……というまでにストレスが溜まっていたのでした。 子どものごはんを作ったり、お風呂にいれたり、一生懸命お世話をしていれば育児放棄ではありません。ママの体力と心を守るために動画を見せることは、決して悪いことではありません。子どものお世話に限界を感じてしまうときは、家族や友人に協力してもらいましょう。また、育児の悩みや子どもの行動が気になるときは、医師や専門家へのご相談をおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月30日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。もちおくんは足が痛くて歩けないので、お風呂もトイレも抱っこで連れていきます。 もちおくんの看病をしつつ、10歳の長女と0歳の次女のお世話をする日々に目が回りそうなママ。実母もパートがあるため、お手伝いは難しく疲労はピークに達します。 そんな中、ママともちおくんふたりの頑張りによって、だんだんと病状は良くなっていきました。 経過を見せに病院へ行くと……。 息子の病状は? もちおくんの病状を見た医師から「だいぶ良くなってきていますね!」とうれしい言葉が。「熱が出ると再燃する可能性もあるので、無理はさせないでください」と言われ、まだまだ気の抜けない日々が続きます。 一方、もちおくん本人は元気を取り戻し、つい走ってしまうことも。ママが何度も安静にするよう声をかけますが、じっとしていられないもちおくん。良くなったと思えば痛みや紫斑が出てしまうので、目が離せません。5歳の子どもにおとなしくしてもらうことは、難しいと感じたママでした。 保育園も徐々に通えるようになり、よかったですね。このままもちおくん体調が回復し、再燃しないことを願うばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月30日世の中には、まだまだ知らない病気がたくさんある……。今回は、MOREDOORのオリジナル創作漫画『起立性調節障害って知ってますか?』より、ワンシーンをお届けします。本作品には起立性調節障害を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。酷い眠気で……毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。佳純は夜更かししたいわけでもないのに寝付けません。朝も異様に起きるのが辛く、遅刻を繰り返します。ある日佳純は、全校集会で倒れてしまいました。保健の先生に相談すると、“起立性調節障害”の可能性があると言われ……。その病名は初耳で……診察を受け……検査結果は……起立性調節障害と診断された佳純は今まで、自分の寝坊癖は‟怠け”だと言われ続けてきました。しかし、自分自身でもその原因ははっきりわかっておらず……。今回検査を通じて、自分の症状が病気によるものだとわかった佳純。このあと佳純は、母とともに症状とうまく付き合いながら生活をしていくことになります。この漫画に読者は『とにかく原因がわかれば、それに向かって解決方法が見つかると思うので良かったと思います。保健の先生に感謝ですね。』『保健の先生のおかげでしんどい理由がわかってよかったです。これから改善されてもっと楽になればいいです。私も中学の時、毎日ふらふらで登校していたのを思い出しました。』『これまでなぜこうなってしまうのかと苦しかった分、診断がついたことで気持ちがラクになったと思います。また、怠けと決めつけずに向き合ってくれた保健室の先生の存在に有難さを感じました。なぜこうなってしまうのかなど、自分の思うようにいかない症状はそのままにせず相談すべきだと改めて感じました。』など、自分や周りの判断だけでなく、専門の医者にかかることの大切さを実感するような声が多く集まりました。自分が知らないだけかも……朝起きれない、眠くなってしまう……などの症状は怠けだと勘違いされやすいものですよね。しかし、中にはそういった症状で苦しみ、辛い思いをしている人も。今回の漫画では、保健室の先生が体調を気にかけてくれたことで、病院を受診するきっかけとなりました。みなさんはこの漫画を読んでどのように感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年10月29日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?外遊びは苦手なこっちゃんですが、児童館は大好きです。ママもスタッフさんやママ友とおしゃべりして、気分転換ができました。 しかし、困ったのは児童館の休館日。アラームのように時間ぴったりに泣き出すため、公園に行きますがやはりぐずってしまいます。帰宅してもこっちゃんの機嫌は良くならず、ママの疲労は溜まっていく一方でした。グズグズの午前を乗り越え、午後のこっちゃんは……。 寝起きの悪さはピカイチ? 午前中はグズるこっちゃんなだめて終了。午後は14時15分までお昼寝させるというタイムスケジュールで、それまではママものんびりできました。 しかし、問題はお昼寝の後の寝起き。「おやつを食べる? 絵本を読む? 音楽を聴く? ブロックで遊ぶ?」とあれこれ提案しても、1時間泣きっぱなし。 気分転換に外出してみると、ベビーカーでじっとしているだけ。泣き止んでくれたのはありがたいですが、少しだけでも遊べばいいのにという気分に。その後、帰宅するとやっぱり泣いてしまいました。 それからは、午後の外出でこっちゃんの機嫌が治ることもなく、ママの体力が奪われるだけなのでやめることに。あやしても泣き止んでくれないため、動画を見せるとあっさり落ち着いてくれました。あっさり泣き止んでくれてホッとすると同時に「私のあやした時間とは?」とモヤモヤした気持ちになったのでした。 静かにお昼寝してくれるのはうれしいですが、寝すぎると夜に寝てくれなくなったり、子どもの体内時計の調節に苦労しているママ・パパも多いのではないでしょうか。ママ・パパの一方だけに負担に偏らないように、協力したり、外部のサービスや周囲の人にを頼るのも一つの手かもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月29日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。ママは初めて聞いた「IgA血管炎」という病名にパニックになってしまいました。「どうしてうちの子が……」といろいろなことが頭に浮かびます。 また、足が痛いと泣くもちおくんは、体の痛みで体を動かすことができません。機嫌が悪く、寝ても目が覚めてしまうので、かわいそうな様子でした。 医師から安静するように言われていたので、保育園も休むことに。数日後、熱は下がったものの、痛みは残ってしまいました。 「もう限界かも…」ママを苦しめたこととは? 3人きょうだいなので、もちおくんにつきっきりでお世話をすることはできません。もちおくんは足が痛くて歩けないので、お風呂もトイレも抱っこで連れていきます。 もちおくんの看病をしつつ、10歳の長女と0歳の次女のお世話をする日々に目が回りそうに……。実母もパートがあるため、お手伝いは難しく疲労はピークに達します。 ママともちおくん、ふたりの頑張りによって、だんだんと病状は良くなっていきました。もちおくんは熱が下がり、少しずつ歩けるようになり安心したのでした。 もちおくんの病状が悪化することなく、快方に向かい安心しました。もちおくん本人も頑張りましたが、きょうだいのお世話をしながら看病したママに頭が下がる思いです。このまま完治に向かうといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月29日娘が3歳9カ月のとき、O157(腸管出血性大腸菌)に感染しました。テレビのニュースなどでよく耳にする感染症ですが、私はO157の恐ろしさを思い知らされることとなったのです。娘の闘病の体験談と、そのとき学んだことを紹介します。血便が! 腸重積の疑いで大学病院に搬送翌朝、小児科でノロウイルス・ロタウイルスの検査をしましたが、結果は陰性。一度帰宅しましたが、夕方ついに真っ赤な血便が……! すぐに小児科を再受診すると、先生から「腸重積だと思うから、すぐに大学病院に行ってください」との言葉がありました。 腸重積とは腸管が重なってしまった状態のことで、早めに対応しないと危険なのだそうです。大学病院に転院になり、すぐに重なった腸管を元に戻すため、おしりにバルーンを入れる手術をすることになりました。3日間の入院を言い渡されましたが、術後は娘がだいぶラクそうになったので私は安心しきっていました。 O157が検出! そして血尿…!しかしその2日後、看護師さんが血相を変えて病室にきたのです。そこで告げられたのは、検便の結果、O157が検出されたとの言葉でした。私はただ驚くばかりでしたが、そこからすぐに保健所の訪問が始まりました。 同居家族全員の検便がおこなわれましたが、娘以外は全員が陰性。2週間分の食事の聞き取りがありましたが、原因は特定できませんでした。そしてさらに2日経ったころ、娘の体にさらなる異変が! 尿検査のためトイレに行かせると、クランベリーのような色の血尿が出たのです。合併症を発症し転院!娘は元気に回復しましたが、3年経った現在も合併症の経過観察で通院を続けています。娘がO157に感染し、私は初めてその感染症の恐ろしさを知りました。今では、こまめに手を洗う・肉と野菜のまな板を分ける・調理する箸と食べる箸を分けるなどの対策を続けています。もっと感染症の知識をつけて予防をしていきたいと思っています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2023年10月29日あなたは起立性調節障害について知っていますか?なかには、日常生活に支障をきたす人もいるようで……。そこで今回は、MOREDOORの大人気SNSより、オリジナル漫画「ある日学校へ行けなくなりました」から、話の展開を予想していただくクイズをお届けします!本作品には起立性調節障害を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。何か体調がおかしい……?ここでクイズです!母親が部屋を訪れると、具合が悪く、布団に丸まっている主人公。主人公はあることができなくなってしまったようです。果たして、それは一体何でしょう……?主人公が出来なくなった“あること”とは……?正解は『朝起きられず、学校に毎日通えなくなった』朝起きられなくなってしまった主人公。病院で受診した結果、起立性調節障害であることが判明しました。こんな時どうする?起立性調節障害になると、怠けている訳ではないのに、朝起きられなくなってしまうことも。今回の漫画では、主人公が朝起きることができなかったり、学校で倒れてしまう様子が描かれます。そして医師のアドバイスのもと、母親は学校の先生へ配慮してもらうことを相談し、主人公は徐々に学校生活へ溶け込んでいくのでした。もし、周囲の人が起立性調節障害になったら、皆さんはどのように声をかけてあげますか?※実体験を元に漫画化したものです※こちらの記事・漫画はあくまで一例として、それについて考えるきっかけ作りになればと思います。■作画:ちり(MOREDOOR編集部)
2023年10月28日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?もともと不機嫌な日が多く、あらゆることを嫌がったり、泣いたりしていたため、こっちゃんがイヤイヤ期に入っていることに気がつきませんでした。 ある日、公園に行きますが、こっちゃんはベビーカーから降りてくれず、遊んでくれません。比べる必要がないとわかっていても、楽しそうに遊ぶ同世代の子どもを見ているとどうしても「なんにもできない」という気持ちがわいてきてしまうのでした。 そんなこっちゃんにも、お気に入りの遊びがありました。 ママは子どものルーティンが怖い 外遊びは苦手なこっちゃんですが、児童館は大好きです。ママもスタッフさんやママ友とおしゃべりして、気分転換ができました。しかし、困ったのはは児童館の休館日。 アラームのように時間ぴったりに泣き出すため、公園に行きますがやはりぐずってしまいます。帰宅してもこっちゃんの機嫌は良くならず、ママの疲労は溜まっていく一方でした。 子どものタイムスケジュールに合わせて、保護者が動くというのは大変なことですよね。単なるわがままであれば、注意することも必要だと思います。しかし、自閉スペクトラム症のように特性だった場合、ある程度は見守るなど対応が変わってきます。ご自身で判断ができないときや、悩んでしまうときは医師や専門家へ相談してみましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※自閉スペクトラム症について自閉スペクトラム症は発達障害のひとつで、対人関係が不得意、強いこだわりがあるといった特徴が現れることが多いです。状況に合わせて柔軟に行動を変更することが苦手だったり、手順や物の並べ方など、いつも同じでないと気が済まなかったり、日常のあらゆる行動にこだわりがあるというのも大きな特徴です。ただし、1歳前後の場合、発達に個人差があり環境に左右されやすい時期なので、明確に判断することは難しいです。一般的に、自閉症は3歳ぐらいで診断されることが多いです。気になる症状や行動などがある場合はかかりつけの医師、児童精神科、小児神経科の医師へのご相談をおすすめします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月28日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。もちおくんを診察した医師から「IgA血管炎だと思います」と告げられました。「IgA血管炎はまだ詳しい原因がわかっていない病気なんです」と医師から説明を受け、ママは不安でいっぱいな気持ちに。 痛み止めや薬などを処方してもらい、10日間ほど自宅で安静するよう言われました。「足の痛み、腹痛、便や尿に血液が混じることがあれば早めに病院へ来てください」と言われるのでした。 帰宅したもちおくんは……。 突然の出来事に母はパニック ママは初めて聞いた「IgA血管炎」という病名にパニックになってしまいました。「どうしてうちの子が……」といろいろなことが頭に浮かびます。 また、足が痛いと泣くもちおくんは、体の痛みで体を動かすことができません。機嫌が悪く、寝ても目が覚めてしまうので、かわいそうな様子でした。 医師から安静するように言われていたので、保育園も休むことに。数日後、熱は下がったものの、痛みは残ってしまいました。 痛みで寝つけない子どもの姿を見るのは、とても苦しいですよね。「代わってあげたい……」と思う保護者も多いのではないでしょうか? 1日も早く病気が治り、保育園に通える日が来るといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月28日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?1度目を覚ますと、どれだけあやしても2時間は寝てくれないこっちゃん。最初は寝かしつける努力をしていたママですが、2カ月たっても状況は変わりません。 SNSで見かける「子どもの寝顔がかわいい! 癒やされる!」といった投稿に共感できず、落ち込んでしまいました。 こっちゃんは夜だけではなく、日中も相変わらず泣くことが多く……。 これがいわゆるイヤイヤ期? もともと不機嫌な日が多く、あらゆることを嫌がったり、泣いたりしていたため、こっちゃんがイヤイヤ期に入っていることに気がつきませんでした。 ある日、ママ友親子とランチに行くと、突然靴を脱ぎたがります。食後にママがはかせようとしますが、案の定ご機嫌ななめのこっちゃん。その様子を見ていたママ友にお願いしてみたところ、すんなりはいてくれたのです。どうやらこっちゃんは、第三者に対しては静かにできるらしく、ママにとっては新たな発見でした。 また別の日、公園に行ったものの、ベビーカーから降りてくれず、遊んでくれません。比べる必要がないとわかっていても、楽しそうに遊ぶ同世代の子どもを見ているとどうしても「なんにもできない」という気持ちがわいてきてしまうのでした。 こっちゃんの場合、第三者の言うことはスムーズに聞いてくれるようでした。忙しい毎日を送っていると、余裕がなくなってしまいますがその子にあった方法を見つけていきだいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月27日「東大卒はなるべく隠しておきたい」という当事者の言葉『ルポ高学歴発達障害』は、世の中で言われる「高学歴」の発達障害当事者10人のインタビューや、大学教員、精神科医、支援団体への取材を通じて「理解が得られにくい不条理」に迫った1冊です。このコラムでは、著者である姫野桂さんのインタビューをお届けします。Upload By 発達ナビ編集部――姫野さんはご自身の経験も合わせて、発達障害についてさまざまな発信をされてきました。今回、「高学歴発達障害」をテーマに選ばれたのはどのような思いからですか?姫野桂さん(以下、姫野):以前、高学歴なのに発達障害の特性で仕事がうまくいっていない方の記事を読みました。今まで取材してきたなかでも京都大学を卒業している方で、同僚はすぐに覚えられる電話対応などの仕事が覚えられずにうつ病になってしまったとお話ししてくださった方がいました。高学歴というとエリート道を進んでいると思われがちですが、実は悩みも抱えている人が多いことを伝えたくて本にしました。また、私自身は超高学歴ではありませんが、就職活動や会社員時代に苦労したのでそういった苦悩も書きたかったからです。――大人の発達障害当事者の方からは、「ケアレスミスが多い」「マルチタスクが苦手」「職場でのコミュニケーションがうまくいかない」といった声が聞かれますね。姫野さんご自身の苦労とは、どのようなものだったのでしょうか?姫野:就職活動で例を挙げると、当時は自覚がなかったのですが算数障害があり、SPI(適性検査)の数学がまったくできませんでした。大手企業はSPIを導入しているところが多かったため、大手企業は避けるようにして中小企業に絞りました。――そうすると面接に進めるように?姫野:そうですね。ただ、自分をより良く見せることが不得意なこと、本音を話してしまうことなどから、うまくいきませんでした。例えば、「なぜ弊社を選んだのですか?」と聞かれた際に「福利厚生が良かったからです」と答えたり、「何か質問はありませんか?」と聞かれた際に「残業はどのくらいありますか?」といった質問をしたりしていました。――今回、10人の発達障害当事者の方を取材されています。印象的だった言葉を教えてください。姫野:東京大学法学部卒の女性の「東大卒はなるべく隠しておきたい」という言葉です。東大卒ということで期待されるボーダーラインが上がってしまうという点は、理不尽だと思いました。※本書では当事者の方のプライバシー保護のため、氏名や年齢、事実関係などが一部変更されています最後に、石川さんに東大卒であることを“損”に思ったことはあるか聞いてみた。「それはあります。やはりハードルを上げられてしまうので、「東大卒だったら何でもできるだろう」というような感じで“合格ライン”が上がってしまう感じがあるんです。だから、なるべく隠しておくほうが得だなと思います。石川真里さん(東京大学法学部卒業)の言葉――早稲田大卒の男性も同じようなことをお話しされていますね。結果的にその会社は辞めたのですが、そのとき僕を怒鳴っていた上司は学歴コンプレックスがあったんです。「お前は俺が行きたかった大学を卒業しているのになんでそこまで仕事ができないんだ」と言われたことがあって。(中略)必要のない限りは、大学名を口にしなくなりました。三崎達也さん(早稲田大学経済学部卒)の言葉――そして、お二人とも「東大は自分にとても合っている場所だったので、それはすごく良かった」「自分のポジティブな部分を作ってくれたのは早稲田のおかげ」というように、誇りに思われているのも印象的でした。プライドとの折り合い――精神科医の熊代先生とは、高学歴の発達障害者が自身のアイデンティティと向き合っていくことの困難さについてお話しされていますね。ご自身の体験と重なるようなことはありましたか?姫野:私自身、発達障害が分かったのが30歳のときでした。就活を始めた頃、鬱病を疑って心療内科にかかったのですが、発達障害については何も言われず、抑鬱状態という診断を受けました。もっと早く発達障害があると分かっていたら、就職活動の仕方や仕事選びも変わってきていたのではないかと思います。当時はリーマンショックの影響で周りの友人もなかなか内定が出ない人が多かったので、発達障害が原因ではなくリーマンショックのためだと考えていました。それでも、「なぜ人事受けが良いはずの大学なのに受からないんだ」という葛藤がありました。そのあたりのプライドの折り合いをつけられたら良かったなと思います。子どもの頃から学業では優れていても、社会関係の部分ですごく弱みや苦手があるということを踏まえて、天狗にならないようにするというか、学歴を鼻にかけないようにするのが処世のあり方として結構重要になります。そのためには自身の発達適性の早い段階での把握は肝要です。(中略)ただし一方で、「自分には何かできるはず」「秀でたものがあるはず」といったアイデンティティを持つことには可能性もあるんですよね。ここも高学歴発達障害者の方のアイデンティティの形成戦略としてかなり難しいところです。熊代亨さん(精神科医)の言葉「大学が一番楽しかった」という声――筑波大学における学生支援についても取材されていますね。姫野:筑波大学のヒューマンエンパワーメント推進局の取り組みは素晴らしいと感じました。特に発達障害のある高校生へ向けた「大学生1日体験講座」で、10名限定ですが高校生一人ひとりに学生のメンターがつき、中には「障害学生支援技術」などを履修したピア・チューター(有償のボランティア)がいるのはとても魅力的だと思いました。ピア・チューターになるには自由科目の「障害学生支援技術」を履修したうえで、視覚障害、聴覚障害、発達障害といった形でコースに分かれた集中講義を受けてもらいます。佐々木銀河さん(筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局)の言葉ただ、多くの高学歴発達障害者を取材してきて、ほとんどの人が「大学が一番楽しかった」と答えています。社会に出てからどう自分の特性とつき合っていくかが課題だと思っています。――たしかに、「社会に出てから」「就職してから」直面した困難がインタビューからも強く感じられますね。最後に、本書をどのような方に読んでほしいとお考えでしょうか。姫野:高学歴発達障害当事者だけでなく、同僚や家族、友人など身の回りに高学歴発達障害の方がいる方にも読んでいただき、周りの期待やエリートのイメージと実情との乖離、活躍している大学時代の友人との比較、アイデンティティとの折り合い……といった「高学歴であるからこその葛藤」があることを知ってほしいです。そして、「あの人は高学歴だから」という前置きを外して個として見てもらえたらと思いますし、彼らが苦手そうなことにぶち当たって困っていたら「何か手伝おうか?」と声をかけるなど、そっとさりげなくフォローしていただきたいです。――ありがとうございました。姫野 桂さんフリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。著書に『私たちは生きづらさを抱えている発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)『生きづらさにまみれて」(晶文社)電子書籍『ダメ恋やめられる!?発達障害女子の愛と性」(集英社)。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年10月27日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。関節の痛み、発疹が広がってきたもちおくんが整形外科を受診すると、医師から「ここでは無理です。今すぐ大きい病院へ行ってください。紹介状を書きます」とまさかの言葉が……。 医師の言葉を受け、「え、緊急事態……?」とママの頭は真っ白に。不安でいっぱいになりながらも、紹介してもらった大学病院をもちおくんを連れて行きました。 そこで医師から告げられた病名は……? ただの風邪はまさかの病気だった? ※とはとは→とは もちおくんの発疹を見た医師から「IgA血管炎だと思います」と告げられました。精密検査を受けるもちおくんを廊下で待つママですが、もちおくんの泣き声を聞いて涙がこぼれます。 医師から「IgA血管炎はまだ詳しい原因がわかっていない病気なんです」と説明を受け、不安でいっぱいな気持ちに。痛み止めや薬などを処方してもらい、10日間ほど自宅で安静するよう言われました。 「足の痛み、腹痛、便や尿に血液が混じることがあれば早めに病院へ来てください」と言われるのでした。 体調が悪い中、いろいろな病院を回ったもちおくんですが、やっと病名が判明しました。病気のことは心配ですが、ひとまず病名がわかってよかったですね。1カ所で病気が判明しないときは、もちおくんのママのようにいろいろな科に連れて行ってあげたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※IgA血管炎とは3〜10歳の子どもに多い病気で、詳しい原因はまだわかっていません。やや男子の方が多いなりやすいと言われています。細い血管から血液が漏れるため、皮膚に盛り上がった紫斑が出て、関節痛が起こることが多いです。その他には腹痛、嘔吐、下血、腸重積、などさまざまの症状が出る可能性があります。治療方法は症状に合わせて、さまざまな薬で対処していくのが一般的です。特に尿検査が重要とされ、血尿やタンパク尿の検査をします。タンパク尿が続くときは小児腎内科への受診が必要になります。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月27日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?1歳を過ぎたこっちゃんは相変わらず寝ることが苦手で、夜泣きが復活してしまいました。 とても敏感でブランケットを掛け直そうものなら目が覚めて、そっとメガネを置くだけでも起きてしまうのです。 そっとスマホを充電しても、やはり目が覚めてしまい、一度起きると2時間は起きてしまうので、ママの睡眠時間は削られてしまうのでした。 「どうすれば寝てくれるの?」夜中の戦い ※ここでの「無視」は、構わずに見守る状態のことを指しています。 1度目を覚ますと、どれだけあやしても2時間は寝てくれないこっちゃん。最初は寝かしつける努力をしていたママですが、あきらめることに。 そのうち寝てくれるだろうと思ったママは無理に寝かせることをあきらめて、動画を見て過ごしました。しかし、2カ月たっても状況は変わらず、眠ってくれる様子はありませんでした。 「これはまずい……。どうにかしないと!」と思い育児本を読み、実践しました。泣いても構わず、別の部屋から見守りカメラで観察。だんだんと眠ってくれるようになりましたが、夜泣きは続きました。 SNSの「子どもの寝顔がかわいい! 癒やされる!」などの投稿に共感できないママ。「いつ起きる!?」という不安のほうが強く、こんなに起きるのはうちの子だけなのかもしれないと落ち込んでしまいました。 人と比べる必要はありませんが、SNSなどでつい目に入ってしまうこともあるでしょう。それぞれの子どもや家庭に合わせて、見守っていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※夜泣きの対応について過敏で泣き止まないからといって自閉症と診断することはできません。乳児期は夜泣きが多く、3時間周期で目が覚めて、哺乳をして寝るということを繰り返します。いずれ、昼と夜の区別が生まれ、睡眠時間も長くなるでしょう。泣き始めたら、すぐに抱っこするのではなく、少しの間静かに見守るという方法も一つの手です。すべてを対応していると、保護者の体力が持たなくなってしまうので、できる範囲でよいでしょう。その場を離れてお茶でも飲んで気分を整えるといった方法があります。また、便やガスがたまってないか綿棒浣腸をしてみるのもよいでしょう。ドライブに出かける、外気を吸わせる、服を着替えるといった対策もおすすめです。ただし、無視やほったらかすということは危険なので、目を離さないようにしましょう。 <参考>【助産師監修】夜泣きはいつから始まる?放置しても大丈夫? 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月26日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。翌日、もちおくんの足の痛みは少し良くなったように見えましたが、お昼過ぎになると発疹がまた増えてきたのです。 「やっぱりおかしい……」と思ったママがかかりつけの病院に連れて行きますが、「風邪からくるものじゃないかな。風邪薬を出しておきます」と診断され、ママの心配は増すばかり。 その日の夜、膝の関節痛がひどくなり、翌日には発疹が広がったため、すぐに整形外科に電話をして、病院を受診することになりました。 「ここじゃ診察できないって…」緊急事態発生? 関節の痛み、発疹が広がってきたもちおくんが整形外科を受診すると、医師から「ここでは無理です。今すぐ大きい病院へ行ってください。紹介状を書きます」とまさかの言葉が……。 医師の言葉を受け、「え、もしかして緊急事態……?」とママの頭は真っ白です。不安になりながらも、紹介してもらった大学病院をもちおくんを連れて行きました。 風邪、ねんざ、虫さされとよくある病名を診断されたもちおくんですが、整形外科の医師の紹介で大学病院にて本格的に検査することになりました。もちおくんの病状が心配ですが、大きな病気が見つからないことを願うばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター いもやまようみん
2023年10月26日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?こっちゃんの寝かしつけは、赤ちゃんのころから大変。生後4カ月ころから本やインターネットで寝かしつけについて調べ、いろいろと試した結果、自力で眠ってくれるようになりました。 こっちゃんの睡眠に合わせて1日の計画を立て、少しでも時間がずれると眠ってくれなくなるので頑張ってスケジュールをこなす日々。 そこで浮上したのが、日中のお昼寝問題です。ベビーカーにおとなしく座っていられず、抱っこひもも嫌がるので、外出先で眠ってくれません。昼寝を考慮してスケジュールを立てると、出かける範囲が限られてしまいママのストレスも限界に達してしまいました。 1歳を過ぎたこっちゃんの睡眠事情は……。 ママの努力と娘の鋭さ 1歳を過ぎたこっちゃんは相変わらず寝ることが苦手で、夜泣きが復活してしまいました。 とても敏感でブランケットを掛け直そうものなら目が覚めて、そっとメガネを置くだけでも起きてしまうのです。 そっとスマホを充電しても、やはり目が覚めてしまい、一度起きると2時間は起きてしまうので、ママの睡眠時間は削られてしまうのでした。 子どもの睡眠についてお悩みの方も多いのではないでしょうか? 熟睡してくれないと子ども自身の健康や、お世話する保護者の健康も心配になってしまいます。パパとママで交互に子どもを見たり、保護者の昼寝の時間を確保したり、家族で協力しながら子どもと向き合っていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※自閉スペクトラム症について自閉スペクトラム症は発達障害のひとつで、対人関係が不得意、強いこだわりがあるといった特徴が現れることが多いです。手が汚れることを嫌がるなど感覚過敏、触られることを極端に嫌うといった行動も特徴の一例として挙げられます。また、過敏やこだわりがある一方で、他のことにはこだわりがない部分も併せ持っていることも多いです。1歳前後の場合、発達に個人差があり環境に左右されやすい時期なので、明確に判断することは難しいです。一般的に、自閉症は3歳ぐらいで診断されることが多いです。気になる症状や行動などがある場合はかかりつけの医師、児童精神科、小児神経科の医師へのご相談をおすすめします。 ※夜泣きについて過敏で泣き止まないからといって自閉症と診断することはできません。乳児期は夜泣きが多く、3時間周期で目が覚めて、哺乳をして寝るということを繰り返します。いずれ、昼と夜の区別が生まれ、睡眠時間も長くなるでしょう。夜泣きの対応は大変ですが、抱いてなだめる、その場を離れてお茶でも飲んで気分を整えるといった方法があります。また、便やガスがたまってないか綿棒浣腸をしてみるのもよいでしょう。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月25日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。数日間微熱が続き、アキレス腱の周辺に痛みが出てきたもちおくん。 いつもと様子が違うと感じ、心配になったママが病院へ連れて行くと、医師は「ねんざかな。湿布を出しますので様子見してください」と言います。赤い発疹のことも伝えますが、虫刺されとのこと。 その後のもちおくんの様子は……。 「やっぱりおかしい…」息子に現れた異変 翌日になり、もちおくんの足の痛みは少し良くなったように見えましたが、お昼過ぎになると発疹がまた増えてきたのです。 「やっぱりおかしい……」と思ったママがかかりつけの病院に連れて行きますが、「風邪からくるものじゃないかな。風邪薬を出しておきます」と言われ、ママの心配は増すばかりでした。 夜になると、膝の関節痛がひどくなり眠れません。翌日、発疹が広がっていたため皮膚科に電話すると、新型コロナウイルスの流行中だったため断られてしまいます。次に整形外科に電話をして、病院を受診することになりました。 痛みで眠れないもちおくんのつらさを考えると、一刻も早く適切な治療方法を見つけてあげたくなりますね。もちおくんの症状の場合、皮膚科、内科、整形外科のどちらも当てはまりそうですが、ママのようにいろいろな科にあたってみると安心かもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年10月25日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?おむつ替えは泣いて逃げるので、腕を押さえつけながらの格闘の日々。 また、手が汚れることをとても嫌がるため、滑り台はなるべく手を付けないように登り、手掴み食べもしませんでした。 ごはんを食べる際、プレートの端に少しでも汚れがつくと「拭いてぇぇぇ!」と怒るので、その度にママは拭いてあげるなど、小さなストレスがたまっていきました。 ママが頭を抱える行動はまだまだあり、その一つは「睡眠」でした。 ネントレに苦労する日々 こっちゃんの寝かしつけは、赤ちゃんのころから大変で生後4カ月ころから本やインターネットで勉強することに。いろいろと試した結果、自力で眠ってくれるようになりました。 こっちゃんの睡眠に合わせて1日の計画を立て、少しでも時間がずれると眠ってくれなくなるので頑張ってスケジュールをこなす日々。そんな中、ベビーベッドでしか眠ってくれないという新たな問題が浮上したのです。 ベビーカーにおとなしく座っていられず、抱っこひもも嫌がるので、外出先で眠ってくれません。昼寝を考慮してスケジュールを立てると、出かける範囲が限られてしまいママのストレスは限界に……。パパと相談した結果、入眠アイテムとして、いつも使っている通称「おふとん」を持ち運ぶことが浮かびます。 このおふとんを持ち運ぶことで、外出先でも寝てくれるようになりました。 スケジュールに追われる生活や寝不足が続くと、ママの体が心配になってしまいます。こっちゃんのこだわりをポジティブにとらえ、対処していく姿は見習いたいものです。いろいろと試行錯誤して、その子に合った改善策を見つけていきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※自閉スペクトラム症について自閉スペクトラム症は発達障害のひとつで、対人関係が不得意、強いこだわりがあるといった特徴が現れることが多いです。感覚過敏による症状の影響で、睡眠障害が現れることがあります。ただし、1歳前後の場合、発達に個人差があり環境に左右されやすい時期なので、明確に判断することは難しいです。一般的に、自閉症は3歳ぐらいで診断されることが多いです。気になる症状や行動などがある場合はかかりつけの医師、児童精神科、小児神経科の医師へのご相談をおすすめします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月24日来年から小学校に通う5歳のもちおくん。ある日、風邪を引きますが、数日間熱が下がらず、さらに足に痛みが出て歩けなくなってしまいました。病院で診察を受けた結果、医師の診断はねんざ。また足に発疹のようなものがあり、違和感を覚えたママですが、医師に虫刺されと言われてしまい……。もちおくんはある病気に侵されていたのです。 「ただの風邪…じゃない?」病院へ行ってみると 来年から小学生になるもちおくんですが、鼻水が止まらず数日間微熱が続いていました。すると、体調不良に加えてアキレス腱の周辺に痛みが出てきたのです。 いつもと様子が違うと感じ、心配になったママが病院へ連れて行くと、医師は「ねんざかな。湿布を出しますので様子見してください」と言います。赤い発疹のことも伝えますが、虫刺されとのこと。 医師にそう診断された以上、何も言えないのでこの日は帰宅することに。しかし、どこか腑に落ちないママでした。 微熱に加えて、足の痛みや発疹など異変に気が付いたママでしたが、医師にねんざと診断されれば、それ以上言いにくいですよね。納得のいく診断や治療法が見つかるように、他の病院を受診することも一つの手です。もちおくんの体調が心配ですが、はっきりとした病名などが判明することを願うばかりです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年10月24日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは?こっちゃんはよく泣く子で、お風呂やお着替えなど日常生活はもちろん、初めての靴や靴下、自転車も嫌がります。 一度機嫌をそこねるとしつこく泣くため、同年齢の子どもが付けているようなスタイやおしゃれな洋服をあきらめてしました。 こっちゃんが泣くたびにママの体力はどんどん削られていく日々。 保育園生活でも苦労が多く……。 娘の敏感な場所 おむつ替えは泣いて逃げるので、腕を押さえつけながらの格闘の日々。それは保育園でも同じで、おむつ替えをさせてくれず、先生から謝罪されることも。 また、手が汚れることをとても嫌がるため、滑り台はなるべく手を付けないように登り、手掴み食べもしませんでした。そして、ごはんプレートの端に少しでも汚れがつくと「拭いてぇぇぇ!」と怒るので、その度にママは拭いてあげるなど、小さなストレスがたまっていきます。 こっちゃんは成長するにつれ、泣くだけではなく「これは絶対に嫌!」と態度で表現するようになりました。保育園など集団生活が始まると、不安なことがさらに増えてしまいますよね。子どもの行動で困りごとがあるときは、ささいなことでも専門家や医師へのご相談をおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※自閉スペクトラム症について自閉スペクトラム症は発達障害のひとつで、対人関係が不得意、強いこだわりがあるといった特徴が現れることが多いです。手が汚れることを嫌がるなど感覚過敏、触られることを極端に嫌うといった行動も特徴の一例として挙げられます。また、過敏やこだわりがある一方で、他のことにはこだわりがない部分も併せ持っていることも多いです。1歳前後の場合、発達に個人差があり環境に左右されやすい時期なので、明確に判断することは難しいです。一般的に、自閉症は3歳ぐらいで診断されることが多いです。気になる症状や行動などがある場合はかかりつけの医師、児童精神科、小児神経科の医師へのご相談をおすすめします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月23日現在3歳のこっちゃんは、この3年間とにかく泣いてばかり。夜泣き、着替え、歯磨き、入浴、お出かけなど、日常のあらゆる場面で大泣きするため、ママは毎日泣きセンサーに怯える日々でした。育児を楽しいと思えず、同年齢の子どもと比較してしまう自分にも嫌気がさし、自信を喪失してしまいます。それでも、日々こっちゃんと向き合い、育児に奮闘し、その先にあったのは? とにかく泣くわが子 こっちゃんはよく泣く子で、お風呂やお着替えなど日常生活はもちろん、初めての靴や靴下、自転車も嫌がります。 一度機嫌をそこねるとしつこく泣くため、同年齢の子どもが付けているようなスタイやおしゃれな洋服をあきらめてしました。おしゃれな洋服をおとなしく着せるなんて夢のまた夢。子ども髪を触られることも嫌がるので、お手入れが楽なおかっぱスタイル。 こっちゃんが泣くたびにママの体力はどんどん削られていくのでした。 泣くことは子どもの仕事ですが、あまりにもそのシーンが多いと保護者の体力や精神面が心配になってしまいます。家族や周囲にいる人、自治体の育児サービスなどに相談してみるのも一つの手かもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※自閉スペクトラム症について乳児の気質には、手がかからない子、反応がゆっくりな子、過敏で泣き止まない子の3パターンがあります。過敏で泣き止まないからといって自閉症と診断することはできません。自閉スペクトラム症は発達障害のひとつで、対人関係が不得意、強いこだわりがあるといった特徴が現れることが多いです。抱っこや触られるのを極端に嫌う、よく泣くということも特徴の一例として挙げられます。ただし、1歳前後の場合、発達に個人差があり環境に左右されやすい時期なので、明確に判断することは難しいです。気になる症状などがある場合は医師へのご相談をおすすめします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター はちこ
2023年10月22日現在15歳になる息子が、3歳のころの話です。そのころ保育園で流行っていたおたふく風邪に息子が感染。ぷっくりと腫れた下頬は、まるで「おたふく」そのもの。そんな息子のおたふく風邪は右頬が腫れて、無事に終わったかと思いきや……。 朝から高い熱当時3歳の年少児だった息子の通う保育園で、おたふく風邪が流行っていると聞いてから3日ほど経ったころのことです。朝起きた息子は、いつになくぼけーっとしていました。だるそうにしている息子を抱っこしたら熱い! 私は驚き、慌てて熱を測りました。 熱は39度と高いものの、飲んだり食べたりできて、咳や鼻水などの目立った症状はありません。仕事があったのでいろいろ慌てましたが、ひとまず冷静になり、実家へ息子を預ける連絡をしてかかりつけの小児科へ向かいました。 小児科へ向かう道でおたふくが頭をよぎる私は車で小児科へと向かいながら、ふと保育園で流行っているおたふく風邪のことを思い出したのです。息子の頬は腫れていませんでしたが、もしかしたらこれから腫れてくるのかも?と感じて、小児科の受付でおたふく風邪のことを申し出ると、別室の待合室へと案内されました。 他の患者さんへの感染を懸念してくれたため、すぐに診察が始まりました。耳の下辺りを念入りに触診した結果、「おたふく風邪ですね。耳下腺が少し腫れてきているし、これから少し痛みも出るかも。熱は3日もあれば落ち着くと思います。1週間くらいは登園停止ね」と言われました。そして、解熱鎮痛薬と炎症を抑える薬が処方され、実家へと向かいました。 左の下頬も腫れて登園停止期間が延長!息子は比較的元気で、喉が少し痛くなったものの、食欲もあり調子は良さそうでした。しかし、日に日に右下の頬が膨らんできて、まさにおたふく風邪の症状です。早く腫れが引いて保育園に行けるようにと願っていましたが、結局右頬の腫れは10日続きました。 そして、ようやく落ち着いたし保育園にも行けると安堵したその2日後、今度は左の下頬が腫れてきたのです。一難去ってまた一難。息子の看病はまだまだ続き、ようやく左頬の腫れが落ちたいたころには約1カ月が経過していました。 息子のおたふく風邪騒ぎは1カ月後にようやく落ち着き、実家の母や病児保育所にお願いしながらなんとか終わりを迎えました。こんなにも長い期間保育園を休むことになり、回復後ぐずらずに登園できるか心配しましたが、元気に登園してくれてホッとひと安心。おたふく風邪は左右同時ではなく、2週間近くも差が出て腫れることがあると初めて知った経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/miyuka著者:優木 まり
2023年10月14日現代病としてさまざまな症状を引き起こす心の病気。中でも私が診断された双極性障害は、心の病気の中でも最も治癒率が低いと言われている病気の1つだそうです。どのような症状があるのかについて私の体験を紹介します。双極性障害になった経緯は私は16年間介護の仕事をしてきました。21歳のときに夫の金づかいの荒さをきっかけにうつ病になり、通院していましたが、息子が1歳半のときに離婚。一時的に良くなったものの、再婚後、夫との性格の不一致で離婚し、うつ病を再発。それまで通院していた病院では正式な診断名がついていなかったため、紹介状をもらい、現在の主治医がいる病院へ転院しました。もうそのころには最初の通院から10年以上の時間を費やしていました。新しい主治医から「あなたは月にお金はどのくらい使いますか?」と聞かれ、「あるだけ」と答えると、「あなたは躁うつ病だね」と言われました。双極性障害とは?躁うつ病とは、正式には双極性障害といわれる病気です。いわゆる躁といわれる気持ちが高揚している時間と、うつといわれる気持ちが低下している時間が短期的もしくは長期的に続く病気で、薬を飲んでコントロールしないと難しい病気です。私の場合は躁状態になると気分が高揚し過ぎて、暴力行為を起こして何度か警察の厄介になったこともあり、うつ状態になると仕事に行けなくなったりとずいぶん差がありました。双極性障害と診断されてから薬が変更され、しばらくは2週間に1回通院していました。もともとうつ病だと思っていたので、カウセリングも必要かと思っていました。ですが、躁うつ病にはカウセリングは合わないと主治医から言われため、カウセリングは受けませんでした。躁うつ混合状態で入院することに!あるとき急に怒りっぽくなったり、どうかするとうつ状態でぐったりするようなことが続きました。主治医に相談すると、「ちょっと入院してみようか」という話になり、自分で入院手続きをしました。まだ息子も小学生のころだったので、元夫と実家に入院中の生活計画を作り、そのように動いてもらうようにお願いし、主治医のいる病院へ入院となったのでした。入院中は、4人部屋の大部屋でした。私のように家庭のある入院患者さんはほとんどいない療養病棟でした。入院中はさまざまな検査がおこなわれ、時には脳波検査のように器具を取り付けることで髪の毛がグチャグチャになってしまう検査もありました。その姿を心配してくださった看護助手の方が、入浴日ではないのに「ここで髪の毛を洗いなさいよ」と気をつかってくださるなど、大変快適な生活を送っていました。また、介護職をしている私が入院してきたということで、介護業界に興味を持つ看護師から声をかけられることも多くありました。本来であれば3カ月間の治療が必要と言われていたのですが、毎週日曜日に面会に来ていた元夫から金銭的なこともあり、悪いけど1カ月で退院してほしいと頼まれました。主治医と相談し、結局1カ月で退院することに。その後、自宅療養をすることになりましたが、結局数カ月もしないうちに介護職へ復帰することになりました。薬と主治医とうまく関わることで、症状も安定していき、それまで2週間1回の診察も1カ月に1回になりました。まとめ双極性障害に限らず、心の病気は誰でもかかる可能性があるものだと思います。薬と主治医との信頼関係ができていれば症状が安定し毎日を過ごすことができるので、休むべきときは休み、できるときはやるというふうに自分のペースを守ることが大事だと感じました。私はグレーな状態が嫌だったので3級の精神障害者保健福祉手帳を取りました。手帳を取得して10年ほどになりますが、だいぶラクな毎日を送れるようになり、気持ちもラクになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院綱島女性クリニック院長)日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。マンガ/あさり著者/にゃたろう(46歳)3年前に離婚してひとり暮らしをしている。元介護職。更年期にはなっているが精神疾患の症状のほうがひどく、どこからか更年期障害なのかはわからない。
2023年10月12日皆さんは、「起立性調節障害」という言葉をご存知でしょうか?朝起きれなかったり、倦怠感を感じたりというような症状から”病気”と気づかれないことが多いようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『「起立性調節障害」って知っていますか?』をご紹介します。本作品には起立性調節障害を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。診断されたのは……毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。夜更かししたいわけでもないのに寝付けないのも朝が異様に辛いのもただの“怠け”ではなくて……。保健の先生に勧められ、病院に行くことになった主人公。母と病院へ行くと、『起立性調節障害』と診断されました。私だけ……?読者の感想は……『自分でもなぜ起きれないのか理由が分からない中で説明できない、理解してもらえないという体験はつらいです。なぜ寝坊したのか、なぜ寝られないのかなどじっくり話し合う時間を持ってほしいと感じました。』『私も中学生の頃に、同じような状態でした。もっとこの病気のことが世間に知られると、同じ悩みを抱える人たちも生きやすい世の中になると考えさせられました。』『起立性調節障害と判る前なんでしょうが、今の段階だと何故なのだろうってなりますね。』など、起立性調節障害と寝坊の差が理解されにくいといったコメントが多く寄せられました。本作では、朝が辛くどうしても起きられない様子が描かれていました。起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。もし主人公と同じような違和感を覚えた場合は、専門家へ相談しましょう。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年10月12日皆さんは、「起立性調節障害」という言葉をご存知でしょうか?朝起きれなかったり、倦怠感を感じたりというような症状から”怠けている”と思われてしまうことも多いようです。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『「起立性調節障害」って知っていますか?』をご紹介します。漫画のあらすじ毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。夜更かししたいわけでもないのに寝付けないのも朝が異様に辛いのもただの“怠け”ではなくて……。保健の先生に勧められ、病院に行くことになった主人公。母と病院へ行くと、『起立性調節障害』と診断されました。病院へ行くことに……読者の感想は……『怠けているからとか、気持ちの問題などと言われず、先生が気づきちゃんと病院で診断されたのは良かったですね。まわりの理解と、症状が少しでも改善していくことを祈っています。どうか楽しい学校生活を送れますように!』『目に見えない病気というか、理解してもらえなくてしんどいなと思っている人がいたら読んで欲しいなと感じました。』『病院でちゃんと診断してもらって良かった。後はこれを周囲の人たちに理解させていくとこだけど、これが一番難しいよね。』『怠けているわけではないということが診断で分かって本人も安心が大きいと思います。保健室の先生がしっかり初期の対応をしてくださったのが功を成したのだと思います。これで治療や対策を行って過ごしやすくなるといいなと思います。』など、さまざまなコメントが集まりました。保健の先生からの思わぬ言葉に、親子は驚いたようです。皆さんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年10月08日私はもともと片頭痛持ちで、疲れたときなどに症状が出ることがよくありました。4歳だった長男がインフルエンザに感染し、保育園をお休みして私と2人で過ごしていた日のことです。熱が下がった長男は元気だったものの、突然激しい頭痛に襲われた私。視界がチカチカしたあとに頭が割れるような頭痛と嘔吐を繰り返しました。迷いながらも子連れで救急車に乗ったときの体験をお話しします。 ※コロナ禍前の体験談です。 突然ママを襲った頭痛! 心配する長男…当時4歳だった長男がインフルエンザに感染し、私と2人で自宅にいたときのことでした。長男と一緒に遊んでいたら、突然私の視界にチカチカしたものが浮かび始めたのです。これは頭痛が来る!と思い横になったものの、時すでに遅し。 数分後には、頭が割れるような頭痛に襲われていました。のたうち回る私の横で、ひたすら私の心配をする長男……。「ママは頭が痛いんだ」と伝えると子どもなりにわかってくれたようで、時折「ママ大丈夫?」と話しかけてくれました。 嘔吐を繰り返し、119番!頭痛に襲われてすぐに、私は自宅にある常備薬を確認しました。授乳中だったころに病院でもらった痛み止めがありましたが、頭痛がひどすぎてお薬手帳を確認することもできません。何錠飲めばいいのかもわからないまま、とりあえず1錠だけ飲みました。しかし状況は変わらず、ついに嘔吐を繰り返し始めたのです。 タクシーを呼んだとしても自力で歩ける自信がなく、さらにインフルエンザの長男も一緒……。頭の血管が切れるのではと思うほどの頭痛に耐えかね、ついに119番へ電話をしました。 救急車に同乗した長男は病院で…救急要請して間もなく、自宅に救急車が到着しました。そのまま近くの大きな病院へ搬送され、強めの鎮痛剤と点滴で一気に回復! 閃輝暗点(せんきあんてん)という症状だったそうです。インフルエンザの長男は、看護師さんと一緒に感染症用の個室で夫が来るのを待ってくれていました。 長男は初めて乗る救急車に興奮していたようですが、私は長男のことが心配でたまりませんでした。間もなく仕事を早退した夫が保育園へ長女を迎えに行き、そのあと病院に迎えに来てくれて無事4人で家路につきました。 長男と2人きりのときに救急搬送されて思ったことは、持病があるなら常備薬を揃え、容量・用法を把握しておくべきだということ。今でも片頭痛に襲われることはありますが、早めに鎮痛剤を飲んで対処しています。また、子どもなりにママを心配してくれるやさしさを感じられ、長男の成長に触れられた出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/さくら監修/助産師 松田玲子著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2023年10月08日「起立性調整障害」を知っていますか?自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下し、朝になかなか起きることが出来ない病気です。この障害は病気という自覚も持ちづらく、自他ともに理解されにくいため頭を抱えるかとも多いようで……。そこで今回は、MOREDOORの大人気TikTokより、オリジナル漫画『「起立性調節障害」って知っていますか?』をご紹介します。本作品には起立性調節障害を描写するシーンがございます。閲覧の際はご注意ください。もし、本編の主人公と同じような症状がみられる方は、一度医療機関を受診することを推奨します。漫画のあらすじ毎朝起きることがとても辛く寝坊を繰り返してしまう主人公・佳純(かすみ)。夜更かししたいわけでもないのに寝付けないのも朝が異様に辛いのもただの“怠け”ではなくて……。怒られながら……この漫画に読者からは……『初めて聞きました。学校の先生が教員免許を取得される際に学ぶのを義務化にして、社会全般でもこういった症状があることが知れ渡るといいのに』『私も学生時代本当に朝起きれないタイプ。このような障害があるということを当時は知らず、早めに寝たのに眠すぎるしなんでだろうと思っていましたがなにか原因があったのかなと思えます。無知って怖いです。』『眠くなる=なまけている、という固定観念は自分も含めて多くの人が持ってしまっていると思います。このような病気があることを全然知らなかったので、改めて自分の認識の浅さを自覚することができました。』『起立性調節障害、とてもつらいらしいのでかわいそうです。外から見えない病気は理解されにくいし、辛いのがとてもわかります。』など、起立性調節障害を初めて知ったというコメントが多く寄せられました。理解されにくい……読者の中には、同じような症状があったものの病気の存在を知らず苦労したという方もいました。外からではわかりにくい病気となると理解されにくいもの。社会全体での認知と理解がもっと広がるとよいですね。みなさんはこの漫画、どう感じましたか?※この物語は実話を元にしたフィクションです。※起立性調節障害は、「怠け」でも「甘え」でもありません。■監修:大和行男(こころと美容のクリニック東京院長)子どものこころ専門医、精神科専門医■イラスト:ミノル■脚本:石川ナオ(MOREDOOR編集部)
2023年10月02日