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診療実績が豊富な寺田俊明医学博士監修11月7日、痔の対処法を解説している新刊『いぼ痔・切れ痔・痔ろう 痔トラブルの治し方』が発売された。A5判、160ページ、発行はGakken、定価は1,650円(税込)である。医療法人社団俊和会理事長で寺田病院院長、日本外科学会認定医・専門医、日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員、日本臨床肛門病学会専門医・指導医・評議員、医学博士の寺田俊明氏が監修を務めている。痔トラブルケアの市販品・出血シートも収録四足歩行の動物たちとは異なり、二足歩行の人間の肛門は心臓より低い位置にある。下半身や肛門付近はうっ血しやすくなり、肛門括約筋が発達しているため、いぼ痔などになりやすい。また、現代人は生活習慣や毎日のストレスから痔になりやいといえる。女性の場合、妊娠や出産がきっかけになることもある。痔という疾患は人に相談しづらいため、人知れず悩みを抱えている人が多い。できれば医療機関にかからず、自分でなんとかしたいと思うのも人情であり、それでも痔で受診する人は、1日に1万人以上だとされる。寺田俊明氏は「ほとんどの痔はセルフケアで対処できます」と語っており、新刊では、代表的ないぼ痔、切れ痔、痔ろうの自分でできる対処法やトレーニング、生活習慣改善のアドバイスをイラストとともにわかりやすく解説。痔トラブルケアの市販品・アイテムリスト、出血シートが収録されている。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2024年11月12日「痔になった」または「なりそうで心配だった」人は女性の4人に1人(26.0%)大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原茂]は、20~69歳の男女400人を対象に、『腸活と痔に関する意識調査』を実施しました。痔とは、肛門とその周辺の病気の総称。「痔(じ)核(かく)(いぼ痔)」と「裂(れっ)肛(こう)(切れ痔)」「痔(じ)瘻(ろう)(あな痔)」を痔の3大疾患といい、タイプによって、症状や対策は異なります。男性に多いと思われがちな痔ですが、実は男女問わず、誰でもかかる可能性のある身近な病気なのです。今回の調査の結果、「痔になった」または「なりそうで心配だった」と回答した人は、男性の約3割(31.0%)、女性の4人に1人(26.0%)にのぼりました。また多くの人が、痔の原因が排便トラブルにあると考えているにもかかわらず、腸内環境を整えると痔の対策につながることを知っている人は1割以下(8.0%)であることがわかりました。痔の原因や予防法をはじめ、お尻の悩みの解決につながる生活習慣、腸内環境の改善に関して、江田クリニック院長・江田 証先生にうかがいました。<調査結果の概要>◆男性の約3割(31.0%)、女性の4人に1人(26.0%)が「痔になった」または「なりそうで心配だった」と回答◆痔になった人、心配だった人が考える痔の原因は、1位「長いトイレで肛門に負担」(43.9%)、2位「慢性的な便秘」(36.8%)、3位「デスクワークなど、長時間座ったままの姿勢」(28.1%)◆腸内環境を整えることへの意識は高く、4人に1人以上は「水分を十分に摂取」(31.0%)、「野菜(食物繊維)の摂取」(28.3%)、「乳酸菌食品の摂取」(26.3%)と腸活志向◆しかし腸内環境の改善が痔の改善にもつながることを知っている人は1割以下(8.0%)。約半数(45.5%)が「知らない」という結果に◆男性の約3割(31.0%)、女性の4人に1人(26.0%)が「痔になった」または「なりそうで心配だった」と回答「痔になったこと、または痔になりそうで心配だったことはありますか」という質問に対しては、男性の約3割(31.0%)、女性の4人に1人(26.0%)が「ある」と回答。「ある」と答えた人で、男性は60代(55.0%)の半数以上を占め、突出しています。一方女性は20代から60代まで大きな差はなく、年齢にかかわらず痔で悩んでいる人が一定数いることがうかがえます。◆痔になった人、心配だった人が考える痔の原因は、1位「長いトイレで肛門に負担」(43.9%)、2位「慢性的な便秘」(36.8%)、3位「デスクワークなど、長時間座ったままの姿勢」(28.1%)「痔になった」または「なりそうで心配だった」と回答した人に、痔の原因を聞いたところ、「長いトイレで肛門に負担」(43.9%)が最も多く、続いて「慢性的な便秘」(36.8%)、「デスクワークなど、長時間座ったままの姿勢」(28.1%)の順になりました。多くの人が、排便でのトラブルで肛門に負荷がかかることで痔になると認識していることがわかりました。◆腸内環境を整えることへの意識は高く、4人に1人以上は「水分を十分に摂取」(31.0%)、「野菜(食物繊維)の摂取」(28.3%)、「乳酸菌食品の摂取」(26.3%)と腸活志向腸内環境を整えるためにしていることを聞いたところ、「水分を十分に摂取」(31.0%)、「野菜(食物繊維)を摂取する」(28.3%)、「乳酸菌食品を摂取する」(26.3%)が上位に上がりました。4人に1人以上が、身体によい食事を意識することで腸内環境を整えており、腸活志向であることがうかがえます。◆しかし腸内環境の改善が痔の改善にもつながることを知っている人は1割以下(8.0%)。約半数(45.5%)が「知らない」という結果に多くの人が、慢性的な便秘や長いトイレで肛門に負担をかけるといった排便習慣が痔に関係していると考えているものの、よい腸内環境を維持することが痔の対策につながることを「知っている」と答えた人は1割以下(8.0%)、「知らない」と答えた人は約半数(45.5%)という結果になりました。腸内環境を整えることで排便トラブルは改善しますが、それが痔の改善にもつながると認識している人は少ないことがうかがえます。排便トラブルや生活習慣の見直しで、痔は予防・改善できる!江田クリニック院長江田 証(えだあかし)先生自治医科大学大学院医学研究科修了。日本消化器病学会認定専門医、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医、日本抗加齢医学会専門医、米国消化器病学会国際会員。『新しい腸の教科書』(池田書店)他著書多数。江田証(えだあかし)先生<痔を引き起こす要因とは>排便時のいきみや血行不良により肛門周辺の毛細血管がうっ血すると、「いぼ」のように膨らむ「痔(じ)核(かく)(いぼ痔)」、刺激により肛門の皮膚が傷つく「裂(れっ)肛(こう)(切れ痔)」、膿がたまる「痔(じ)瘻(ろう)(あな痔)」が起こります。主に次のような排便トラブルや生活習慣が肛門周辺に負担をかけ、痔を招いてしまいます。◆痔の原因①:排便トラブル(便秘・下痢)便秘はいきむ時間が長くなり、下痢は肛門の括約筋(かつやくきん)がいつも緊張状態となることで、肛門周辺の毛細血管がうっ血しやすくなり、痔が起こります。硬い便や下痢の刺激が肛門周囲の皮膚を傷つけることもあります。また、便意がないのに長時間いきむことも肛門に負担をかけることになります。◆痔の原因②:同じ姿勢を長く続ける立ちっぱなし、座りっぱなしといった同じ姿勢を長く続けていると、肛門周辺がうっ血し、痔を招きます。これは肛門が心臓より下にあるためで、2本足で立つ人間の宿命ともいえます。◆痔の原因③:食生活食生活が不規則で朝食を食べなかったり、暴飲暴食を繰り返したりすると、腸に負担をかけ便秘や下痢を引き起こす原因になります。また、アルコールや刺激物は肛門付近の静脈の血流を滞らせるため、うっ血しやすくなります。◆痔の原因④:ストレスや体の冷え腸はストレスの影響を受けやすいため、ストレス過多になると便秘や下痢が起こりやすくなります。また、冷えると肛門周辺の血流が悪くなり、うっ血の原因になります。◆痔の原因⑤:女性ならではの理由排卵から生理開始前にかけて盛んに分泌される女性ホルモン「プロゲステロン」の影響やダイエット、排便の我慢などにより、女性は便秘に悩むことが多く、痔になりやすい傾向にあるといえます。痔は中高年の男性に多い病気と思われがちですが、男女差はほとんどなく、実は若い女性が多くの痔の原因を抱えているのです。また、妊娠すると血液が子宮に集中したり、胎児の成長により子宮が重くなったりするため肛門がうっ血しやすく、さらに出産時のいきみによる刺激も痔を助長します。授乳時には母乳に水分を奪われることでも便秘がちになり、痔を招きやすくなります。排便時に出血を伴う「痔核」や「裂肛」と似た疾患に、「大腸がん」があり、排便時の出血を痔と思い込んで、がんが進行してしまうケースも少なくありません。痔であれば出血が見られない日もありますが、出血が日々増える場合は痔以外の病気である可能性が高いので、自己判断をせずに、速やかに肛門科を受診しましょう。痔核と裂肛の場合、症状が軽いうちは生活習慣の改善を行ったうえで、市販薬を使用することも有効です。なお、痔瘻は治療せずに放置していると、炎症を繰り返したり複雑化したりすることがあり、医療機関での治療が必要です。また、長年にわたって刺激が与えられることにより、まれに痔瘻がんになることがあります。痛みが増してきたり、ゼリー状の分泌物が出てきたら要注意です。痔瘻の疑いがある場合は病院を受診し、早めに完治させましょう。<痔の予防で最も大切なのは、よい排便を促す食習慣>◆痔の予防法①:1日1.5~2ℓの水を飲む予防で最も大切なのは、便秘・下痢の改善のためのよい排便を促す食習慣です。その目安となる便のチェックを毎日の習慣にしましょう。理想の便は、むいたバナナくらいの軟らかさ。そのために水分は不可欠なので、水をしっかり飲むことが大切です。◆痔の予防法②:食物繊維やねばねばした食品を摂るよい排便のために欠かせない食物繊維。食物繊維が豊富な食品は、野菜やいも・豆類、海藻やきのこなど。特におくら、めかぶ、山いもなどは保水性があり、便を軟らかくする働きをもつのでおすすめです。◆痔の予防法③:植物性の油を適度に摂る油分は便をスムーズに出しやすくするので、よい排便のためには油の摂取も必要です。特に、オリーブオイルに含まれるオレイン酸はリラックスを促し、腸を動きやすくする効果も期待できます。◆痔の予防法④:バランスよく食べる3食、栄養バランスよく食べ、便秘・下痢を解消することが重要。そのためには、腸の動きをよくする食物繊維や整腸作用のある乳酸菌やオリゴ糖を含むヨーグルトなどを積極的に摂り、肛門を刺激するアルコールや香辛料は控えるとよいでしょう。<痔の予防・肛門に負担をかけるライフスタイルを知り、見直しを>◆痔の予防法⑤:トイレにスマホなどを持ち込まないいきむ習慣や長時間にわたり同じ姿勢を続けないことも大切です。トイレにスマホなどを持ち込み長時間いきむことは、肛門に負担がかかるだけでなく、排便にも集中しづらいため控えましょう。◆痔の予防法⑥:こまめに体を動かす重い荷物を持つ仕事、おなかに力が入るスポーツなどで肛門付近をうっ血させると、痔核の原因になります。長時間に及ぶドライブの座りっぱなしや仕事などでの立ちっぱなしの姿勢も、うっ血の原因となり、よくありません。こまめに体を動かすことを意識しましょう。◆痔の予防法⑦:シャワーだけでなく湯船に浸かる入浴はストレス解消、血行促進、お尻を清潔に保つという効果が期待でき、痔の予防・改善に有効です。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけるとよいでしょう。<冬は痔になりやすい季節⁉>体が冷えると肛門付近の血流が悪くなり、うっ血して痔核を招きやすくなります。体を冷やさないよう、寒い場所に長時間居続けることは避けましょう。 また、飲酒も痔核を悪化させる原因となります。アルコールは動脈の血流を促しますが、静脈の血流を滞らせる性質があるため、痔核の原因となるうっ血を招きます。冬はアルコールを飲む場面が増えますが、飲み過ぎに気をつけましょう。腸活ナビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月16日妊娠や出産は女性の心身に大きな影響があります。もし出産前に、痔が悪化してしまったら……?今回は、はちこ(@ahaha_ha_ch)さんの体験をコミカルに描いた人気漫画『痔獄の出産レポート』をお届けします!出産間近の浣腸で……病院で受けた浣腸が原因で、痔から大出血してしまったはちこさん。出産予定日の数日後に破水しその病院へ向かうが……。その後もさまざまなトラブルに見舞われますがそれらを乗り越え、ついにわが子を出産し……?看護師の言葉とは?看護師さんからは「お股縫いますね」と言われ……無事に健康な赤ちゃんを出産し、ようやく痛みから開放されると思った矢先、看護師さんから早速お股の処置を宣告されたはちこさん。その後彼女は一連の経験から『2人目を出産するときは無痛分娩にする!』と心に誓うのでした……!読者の感想……『私も初めて出産した時思いました!え?産んだあとまだなんかするの?って(笑)ハイになってて産まれる過程とか産まれた後の話とかは母親学級で教えていただいたはずなのに忘れてました(笑)』『出産は命がけと言いますが、まさにその通りだと思います。ホッとしたのも束の間、まだまだ気は抜けないし、主人公頑張れと声をかけたいです。』『股を縫うというのは初めて聞きました。産婦さんは産むまでだけでなく、産んだ後も大変なんだなと思いました。』など経験者の方からの声や同情や応援の声がたくさん寄せられました。痛みが続く……やっと陣痛や出産の痛みから開放されると思った瞬間に、新たなる痛みが待っていることを伝えられたら、イラッときてしまう気持ちも分かりますよね……。その後のお話ではちこさんは、2人目を出産するときは無痛分娩にすると強く決心します。次から次へとくる痛みとの戦い……あなただったら、どう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ahaha_ha_ch)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年10月08日出産の痛みは陣痛以外にも……?今回は、はちこ(@ahaha_ha_ch)さんの『痔獄の出産レポート』からワンシーンをお届けします。出産と同時に痔の痛みが……出産予定日が過ぎたある日、突如“破水”し、急遽出産に臨むことに。出産に備え“浣腸”をした結果、痔の爆発でお尻に激痛が……。再び絶望の淵へ……もう頑張れない……でも頑張るしかない……その甲斐あって……この漫画に読者は『出産は命懸けというのがよく分かる内容だと感じました。耐える以外の選択肢は無いんですもんね……。』『出産は経験がありませんが酷い生理痛は経験がありますが、やっぱりこの漫画を読むと本当にかなりしんどくて痛くて辛い物であるということが分かります。この方の場合はお尻の痛みも組み合わさって本当の地獄を更に味わっているでしょう。』『まったく同じ経験をしていて、当時の事を思い出してしまいました。初めての出産のときに看護師さんから「イキんで」と言われて、加減も知らずにイキんだところ切痔になってしまいました。できればイキむ加減を先に教えてくれていたらいいのにと思ったものです。』など、出産の辛さを身に染みて実感するような声が多く集まりました。出産だけでも辛いのに……ようやく“イキみ”が許可されたはちこさん!これで地獄の苦しみからついに解放される……?出産時の痔と陣痛の痛み……あなたならどうしますか?※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ahaha_ha_ch)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年08月01日妊娠や出産は、女性の心身に大きな影響を与えますよね。もし出産直前に、お尻を負傷し陣痛と痔の両方に苦しんでしまったら……?今回は、はちこ(@ahaha_ha_ch)さんの体験をコミカルに描いた人気漫画『痔獄の出産レポート』をご紹介します!出産前に浣腸を……出産予定日の数日後に破水し、病院へ向かったはちこさん。そこで出産準備として浣腸を受けた結果、お尻から大出血してしまい……?お尻が痛くない体勢は……?横向きになる……その後、はちこさんは陣痛がなかなか来ず、病院で一夜を明かします。そして翌日はちこさんは、陣痛促進剤を投与され、陣痛の痛みと痔の痛みの両方に苦しむこととなるのでした……。この漫画に読者からは『お尻が痛いって、普段の事でも結構大事だよね。それが出産時になるなんて!』『自分も痔持ちだからわかるけど、出産+痔だと相当大変でしょうね。頑張れと応援したくなりました。』『陣痛で、ただでさえお腹が痛いのに、お尻も痛いなんてもう可哀想としか言いようがありません。読んでいるだけで自分も痛い気持ちになります。』など、はちこさんに同情するコメントが多く寄せられました。陣痛と痔の両方に苦しむ……出産直前のタイミングで、大出血するほど痔が悪化したら、嫌でもパニックになってしまいますよね……。その後のお話で、“痔”獄の出産を経験することになるはちこさん。陣痛と痔の痛みが一緒に来たはちこさん……あなただったら、こんなときどう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ahaha_ha_ch)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月26日妊娠・出産は体力面でも精神面でも辛い時期。そんなとき、痔になったら……。今回は、はちこ(@ahaha_ha_ch)さんの体験をコミカルに描いた人気漫画『痔獄の出産レポート』から、衝撃シーンをお届けします!監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。痔と陣痛が同時に……出産予定日の数日後に破水し病院へ向かうも、そこで受けた浣腸が原因で、痔から大出血してしまったはちこさん。そして彼女は陣痛促進剤を打たれ、痔と陣痛の両方の痛みに苦しむこととなり……?医師の言葉とは……?イキむことは許されず……はちこさんは陣痛にうめき声を上げるも、さらに促進剤を追加されます……。その後、陣痛と痔の痛みに苦しみながら、出産を迎えることになるのでした。この漫画を見て読者からは『想像を絶するシチュエーション……、その痛みを想像するだけでも震えてしまい涙目になりかけました。』『陣痛は終わりが分からない絶望感といつ痛みの波が来るか分からない恐怖の連続なのに更に痔という痛みがプラスされたなんてほんと痔獄。』『自分も陣痛のとき何になってもいいから早く終わりたかったのを思い出した。』と自身の体験と重ねて様々な声が集まりました。称賛の声が読者の方からは、「陣痛だけで辛いのに……。」と重ねて痔に悩まされていたはちこさんを称える声が多く見受けられました。陣痛と痔のダブルパンチを経験したはちこさん……あなただったこんなとき、どう対処しますか?(MOREDOOR編集部)(イラスト/@ahaha_ha_ch)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月06日■前回のあらすじ促進剤を投与し、ついに強い陣痛がスタート。陣痛の間に何か出たような感触がしたのでトイレへ行くと、産褥パットに鮮血があり気が動転。助産師さんに報告すると、お尻ではなく股からの出血と聞き、安心するのでした。■果てしない痛みに心が折れる…!■いよいよ分娩台へ!?痔の痛みと陣痛のダブルパンチで心身ともに限界のところ、ついに分娩台へ!?今考えると子宮口8cmって結構進んでるなと思うけれど、このときはもうすぐにでも痛みから解放されたくて相当テンパってました。次回に続く「“痔”獄の出産レポート」(全7話)は12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年09月26日■前回のあらすじ出産予定日が過ぎたある日、ついにおしるしが…! 破水して入院となり、やっと出産が始まるという時、浣腸をしてもらうことに。すぐに便意を感じトイレへ行くも便が出ている気配はなく…、便器を見ると真っ赤に染まっていたのでした。■お尻が痛すぎる!お産序盤から詰んだ…。精神的にかなり追い詰められました。浣腸(お尻から鮮血)のあとの腹痛がつらすぎてじっとしていられず、四つん這いになったり横になったり冷や汗をかきながらうごうごしていました。なんとか腹痛は持ち直したのですが、とにかく黄門様が痛くて痛くて痛くて…。陣痛も少し来てたけどそれどころではありませんでした。 ■陣痛はまだ進まず…便秘体質なので何年も痔と戦っております。ここ数年は気にならず病院にかかることもなかったのですが、妊娠後期に入ると常に黄門様に異物感があるという感じでした…(子宮が下がってヤツが押し出されてる状態)。次回に続く「“痔”獄の出産レポート」(全7話)は12時更新!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年09月24日大人気マンガシリーズ、今回はみも(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介! 「アラサー女子が痔で入院した話」第19話です。女性の先生は話しやすく、症状を上手く伝えられたみもさん。ついに、お尻の診察が始まり…!?いよいよ診察台出典:instagram診察の体勢出典:instagram横向きになり…?出典:instagram診察は順調で…出典:instagram診察に恥ずかしさはなかったようですね!どんな診察結果が下されるのでしょうか…?次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@mimomimo_mi_mo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年06月18日天藤製薬株式会社(本社:大阪府豊中市、社長:宮崎 尚志)は、おしりに負担をかけない習慣づくり「痔・おしり悩みのセルフメディケーション」をめざした新製品を、公式オンラインショップ( )にて販売開始いたしました。その第1弾となる製品は、のんでおなかの調子を整える健康食品「ボラケア(R)バランスwith乳酸菌」・おしりをやさしく包み込む化粧品「ボラソフト(R)プロテクトバーム」です。また、2022年4月以降もオンラインショップにて新製品の発売を予定しています。ボラギノールを通じ約100年、一人ひとりのおしり悩みや不安に寄り添ってきた天藤製薬は、これからもお客様のおしりの健康を様々な形でサポートしてまいります。■「ボラケア(R)バランスwith乳酸菌」・「ボラソフト(R)プロテクトバーム」ボラケア(R)バランスwith乳酸菌ボラソフト(R)プロテクトバーム■健康なおしりをつくるために、おしりにBORRA(R)を。「痔・おしり悩みのセルフメディケーション」おしりに負担をかけてしまう排便や便通、肛門まわりの皮膚の炎症など、おしりのトラブルにつながる要因は普段の生活の様々なところに潜んでいます。BORRA(R)シリーズでは、のんで腸内環境を整えるサプリメントや、肛門まわりの皮膚の潤いを保つスキンケア製品を通じ、痔や痔の再発につながるおしり悩みをケア・サポートします。痔・おしり悩みのセルフメディケーション■製品のご購入は、BORRA(R)オンラインショップで。製品に関する詳しい情報やおしりに関する様々なデータなども紹介しています。BORRA(R)オンラインショップでは、製品に関する詳しい情報や現代人のおしりのトラブルや日常生活に潜むおしりの負担についてなどのデータや情報も紹介しています。 【製品についてのお問い合わせ】天藤製薬株式会社 お客様相談係TEL : (0120)532-504※受付時間:9:00~17:00(土、日、休、祝日除く)メールアドレス: borra_info@amato.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第10話です。旅先での夜、あまりの痛さに眠ることができなくなってしまったみもさんでしたが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#10」出典:instagramさわってみると…?出典:instagramオケツが3つ!?
2022年03月04日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第7話です。旅先に着いた途端、今までに経験したことがないような激痛を感じたみもさんでしたが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#7」出典:instagramひいいいい…!出典:instagramしかし食欲は旺盛
2022年03月03日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第6話です。旅先へ向かう車の中で痔をカミングアウトしたみもさんでしたが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#6」出典:instagram!!??出典:instagram暴走開始!?
2022年03月02日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第4話です。旅行に行く前にトイレに向かったみもさんですが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#4」出典:instagramぬりりのーる…出典:instagram数時間後に危機…!?
2022年03月01日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第3話です。旅行にテンションが上がるみもさんですが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#3」出典:instagram前日から家に前乗り出典:instagram妹到着!
2022年02月28日大人気マンガシリーズ、今回はみも(痔の人)(@mimomimo_mi_mo)さんの投稿をご紹介!「アラサー女子が痔で入院した話」第2話です。痔に悩むアラサー女子のみもさんですが…!?「アラサー女子が痔で入院した話#2」出典:instagramそれでも痔になる…!出典:instagram明日は旅行!!!
2022年02月27日出産のときに会陰切開したこともあり、産後はトイレのたびに冷や汗をかきながらソロリソロリと便器に腰かけていました。産後2カ月が経ったころにようやく円座なしで過ごせるようになったと思いきや、今度は排便時に出血するように。妊娠中や産後は痔になる女性が多いと聞いていましたが、まさか自分が……。肛門科に行くことを渋った結果、治療が長引いてしまったという私の失敗談です。 わかっていても認めたくなかった痔の症状産後2カ月、会陰切開の傷の痛みを感じなくなってきたころのことです。排便時におしりに強い痛みを感じるようになりました。はじめは一時的にピリッとする痛みだったはずが、気が付けば便に血が付くように。 ネットで調べると痔の症状だということに気がつきましたが、今まで経験したことがなかったため恥ずかしさが勝ってしまった私。今思えばドラッグストアにでも行って薬を買えばよかったのですが、「そのうち治るかもしれない」と自然治癒を勝手にあてにしたまま半年が経ってしまいました。 産後半年、ようやく肛門科へ傷口は徐々に広がっていき、産後半年たったころには排便すると便器が血で真っ赤に染まるようになりました。さすがにこれはまずいと意を決して夫に話すと、「どうしてもっと早く相談してくれなかったんだ!」と叱られつつ肛門科に連れていかれることに。 当時は新型コロナウイルスが話題になり始めたばかりで、どこの肛門科も診察数を制限しており、女医の予約は特に困難でした。結果、女医の予約はできないものの男性医師であれば並んだ順に診察してもらえるという病院を見つけ、当日4時間待ちで診察してもらうことに。向かう車の中で私はまだ羞恥心が勝っていました……。 恥ずかしがらずに早めの診察を肛門科の待合室には、驚くことに同年代の女性がたくさんいました。なかには受付で妊娠中であることを伝える妊婦さんも。あとで知ったことですが、夫の親戚で痔の症状が悪化して痔ろうになってしまった人がいるそうで、夫は特に過敏になっていたとのことでした。 診察では医師から「傷が大きいね、これはずいぶん痛かったでしょう」とねぎらわれ、もっと早く診察を受けていればと悔やんだ私……。結果、切れ痔との診断を受け坐剤と便をやわらかくする薬を処方してもらいました。幸いなことに症状は1カ月半ほどで改善しました。 初めての育児に追われていると自分の体調をつい後回しにしがちでしたが、もっと早く周囲に相談していれば治療ももう少し短期間で済んだと思います。「妊娠中や産後は痔に悩む人が多い」という情報があったにも関わらず、恥ずかしがってしまった自分を反省しました。娘の育児とあわせて自分の体調管理も忘れずに心がけていきたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:こさい れい0歳女児の母。元テレビ番組ディレクター。フランスで育った自身の経験をもとに海外生活、旅行、子育てについて執筆している。
2020年12月31日5歳と1歳の4学年差兄弟を育児中のゆきです!こちらの連載では次男を妊娠中のお話を書かせて頂いてます。第8話で妊娠中はいろいろ痛いことがあったと書いたのですが、そこで妊娠中の痛みのトップは「痔」と「坐骨神経痛」だと書きました。「坐骨神経痛」についてはすでに記事にさせていただいたのですが、今回はもうひとつの「痔」について書かせていただきます!▼座骨神経痛のお話はこちら ■妊娠中になる方も多い「痔」、思っていたのと違う…私は今まで便秘がちだったので、排便中に切れてしまい血が出ることはよくあったのですが…、2人目妊娠中になったのは今までとは違い…それまでの私の中のいぼ痔のイメージは「おできのようなものが内部にぽつんとできる」というイメージだったのですが、そういう感じではなく…そしてこれが痛いんです…。そんなにめちゃくちゃ大きいわけではないはずなのに、お尻に挟まっている感じですごい違和感…。また、動くたびに痛むのでうまく歩けず…。発症が坐骨神経痛と同時期だったので、下半身のどこが痛いのかわからず、とにかく全然動けませんでした。■あまりの痛みに病院に電話してみたところ…痛みに耐えられず、産婦人科に電話。しかしちょうどその時、長男がインフルエンザにかかっていて…。▼長男がインフルエンザになったお話はこちら インフルエンザの潜伏期間中かもしれない私は産婦人科に入ることができず…。肛門科に行くか悩みましたが、ネットで調べて見ると「妊娠中の痔にできることは少ない」というような情報が多いようでした。ネットの情報を鵜呑みにするわけではありませんが、ひとまず産婦人科に見せてから、と次の検診日まで待つことにしました。検診を待つ間は、病院と薬剤師さんに相談し、気休め程度の市販薬を塗り、耐え忍びました。 ■1週間待ち、産婦人科の検診で相談すると… 私個人的にはその痛みから「やべえものが出ている…重症だ…」という感じだったのですが、見慣れている産婦人科の先生は驚きもせず、薬を処方してくれました。分娩中は助産師さんに押してもらっているような気はしましたが、スピード出産だったのでそれどころではなく、記憶はあいまいです…。ですが、出産直後に妊娠中より悪化してる感じもなかったので、きっといい感じにしてくれたんだろうと思います(笑)■気になる現在のお尻事情は…産後1年半がたち、私のお尻はというと… 辛いことはほとんどありません。しかし、便秘後のお通じの時などは存在を感じます…。「痔」はなかなか人には言えない悩みですが、今回思い切って先生に相談してみて、妊婦さんにはよくあることなんだと実感しました。痔も坐骨神経痛も、出産に影響があるわけではないですが、どちらもなってみると耐えることしかできず、本当に辛かったです。私の場合は出産したら大体良くなりましたが、産後も治らない方がいらっしゃるようです。もし今悩まれてる方がいたら、よくあることですし、恥ずかしいことでもないので、ぜひ先生に相談してみてほしいと思います。私もまた悪化したら今度こそ肛門科を受診したいと思います。※この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年11月28日今回は、妊娠中や出産時に起こりやすい痔についてお話しします。 妊娠中に痔になりやすい理由子宮が大きくなると、足から心臓へ戻る静脈が圧迫されるため、肛門周囲の静脈がうっ血しやすいこと、肛門が子宮に圧迫されやすい位置にあること、硬い便の排泄を繰り返すことから、妊娠中は痔になりやすいです。 妊娠すると、妊娠を維持する作用をもつプロゲステロン(黄体ホルモン)というホルモンが母体の中で増加しますが、このプロゲステロンは、腸の動き(蠕動運動)を抑える作用があります。妊娠前から慢性的に便秘があると、プロゲステロンの作用がさらに腸の動きを鈍くさせることになります。腸の動きが鈍くなることで便が腸内にたまりやすく、便が硬くなり、ようやく体外へ硬い便が排泄されたことをきっかけに、溜まっていた便が次々と排泄され、軟便~下痢便を排泄することもあります。便秘と下痢を繰り返すことで痔になる妊婦さんもいます。痔は痛み・出血・かゆみなどの症状が起こりますが、出血した場合、切迫早産などに伴う性器出血ではないか、おしるしではないかと驚かされることも少なくありません。妊娠中は特に症状がなくても、経腟分娩のときに強くいきんだことで、痔が発生することもあります。肛門からの出血であれば、妊娠や胎児への影響はありません。痔の症状は塗り薬だけで治るケースが多く、必ず手術しないといけないわけではありません。 妊娠中や出産時に起こりやすいおしりの症状・いぼ痔いぼ痔には、内痔核(ないじかく)と外痔核(がいじかく)があります。直腸(粘膜)と肛門(皮膚)の境目にできるものを内痔核、境目の外側にできるものを外痔核と呼びます。 内痔核の場合、最初はあまり症状がありませんが、次第に大きくなって出血したり、排便や出産のときに肛門の外側へ脱出してきたりします。軽度であれば、脱出しても指で押し戻すことが可能ですが、出血や痛みが続く場合は早めに受診したほうが良いでしょう。 外痔核の場合、小さいうちは軽い痛みですが、大きくなると肛門部分にしこりができて座るのも辛かったり、破裂して出血することもあります。外痔核はしこりが大きく痛みが非常に強い場合は手術が必要なこともあります。 ・きれ痔きれ痔は裂肛(れっこう)といいます。肛門部分は、通常の粘膜よりも血行が悪いですが、硬い便を無理やり押し出したり、緩い便を何回も繰り返すことで、直接便と接する部位が傷つき切れてしまうことがあります。 ・肛門周囲皮膚炎痔があることで、肛門周囲の皮膚にかぶれ・ただれ・かゆみが起こることがあります。妊娠中は便秘や下痢を繰り返すことで肛門が過敏になっていて炎症が起きることもあります。入浴やウォシュレットで清潔を保つことは大切ですが、せっけんでゴシゴシ洗いすぎると、かえってかゆくなることもあります。 いずれの場合も、妊娠中や産後に使用可能な塗り薬を使うことでほとんどは治りますので、症状に悩む場合は担当医に相談しましょう。 日常生活で気をつけること・肛門周囲の清潔を保ちましょう。肛門周囲が汚れていると細菌が繁殖して、かゆみや炎症を起こします。排便後にウォシュレットで洗浄したり、おしり拭きで軽く拭き取るなど、肛門部分の清潔を保つことは予防にもつながります。 ・おしりを冷やさないように気をつけましょう。おしりを冷やすと肛門周囲の筋肉の緊張が強くなります。正常な肛門は排便時に肛門括約筋の緊張を自然に緩めますが、緩みにくい状態で排便するときれ痔になりやすいです。また、血行が悪いときれ痔の治りも悪くなります。毎日湯船に浸かることは、肛門部分だけでなく体全体の血行を促し、症状を和らげるのに役立ちます。 ・便秘や下痢に注意しましょう。妊娠中は便秘や下痢を起こしやすいので、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直しましょう。必要があれば下剤や整腸剤を産婦人科で処方してもらい、肛門部分に負担のかからない排便を心がけましょう。特に便が硬いことで肛門部分に傷ができたり、出るときの痛みがつらいようなときは、酸化マグネシウム製剤という緩下剤で便を柔らかくすることで、症状が改善されることがあります。 ・同じ姿勢を続けないように過ごしましょう。座ったままや立ちっぱなしなど同じ姿勢で長時間過ごすと、肛門のうっ血をきたすことがあります。肛門への圧迫を避けるため、姿勢を変えたり、軽いストレッチをするなど、肛門周囲の血行を促しましょう。 妊娠中の痔に使う薬は?痔の薬は、飲み薬に比べると薬の成分が体に吸収される量が少ないので、比較的安全に使える薬といえます。しかし、長期間は使わないほうが良いと考えられるもの(ステロイド入り)や、妊娠中には使わないほうが良い抗生物質の含まれている軟膏などもあります。いずれにしても使用にあたっては、産婦人科医とよく相談すると良いでしょう。 出産すると、痔は自然に治る?妊娠や出産をきっかけにできた一時的な痔は自然に治ることもありますが、症状を我慢したり、悪化した状態で出産や子育てをすることはつらいことです。 妊娠中は、産婦人科に相談しましょう。症状がつらい場合は、肛門科などの専門医を紹介してもらいましょう。出産直後は入院中や退院時の診察で、自然に治ることが期待できるのか、治療が必要かについて担当医に相談しましょう。 産後は1カ月健診を終えると、産婦人科へ通うことがなくなり、改めて医療機関を受診するきっかけをつかめないまま子育てをする人は多いです。症状がつらい場合は、早めに肛門科を受診して相談しましょう。 まとめ妊娠中に痔になったら塗り薬で治るケースも多いので、悩むよりもまずは産婦人科に相談しましょう。 参考:・産婦人科診療ガイドライン産科編2017・肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版日本大腸肛門病学会・Pigot F et al:Risk factors associated with hemorrhoidal symptoms in specialized consultationGastroenterol Clin Biol 2005;29:1270-1274・高野正博 妊娠・分娩と痔疾患日本大腸肛門病学会雑誌43(6)19901077-1082 監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士著者:助産師 古谷真紀一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
2019年09月24日王製紙株式会社は、痔の痛みに悩みがあると回答した20~40代男女500名を対象に、痔の痛みと行動に関する調査を行った。痔の痛みで「シャワートイレのありがたみを感じる」相談しづらく、ストレスをためる人も多い「痔の痛み」。日常生活にどのような変化が起きるかを聞いたところ、1位は「シャワートイレ付きのトイレを探すようになる」(47%)、2位は「トイレットぺーパーの紙質にこだわるようになる」(40%)、3位は「シャワーではなく湯船につかるようになる」(25%)が続き、「トイレ」時の行動・意識が変化する人が多いことがわかった。実際に、痔の痛みを経験した後、シャワートイレのありがたみが身に染みるようになったと感じるか聞くと、約7割が「そう思う」と回答している。「ホテルなど選ぶときシャワートイレ付きしか選ばない」(49歳女性)、「トイレットペーパーが少し高くても品質重視するようになった」(45歳女性)などの声も聞かれ、一時的に外出先のトイレを利用する際もシャワートイレであるかどうかやトイレットペーパーの紙質を重要視する人も少なくないようだ。約7割が、トイレでおしりを「こすり拭き」!シャワートイレやトイレットペーパーの紙質が気になる背景には、トイレでのおしりの「こすり拭き」にも一因があるようだ。「おしりをこすって拭いたことで、患部を刺激するなどつらい経験をしたことがある」人が約7割も見られ、痛みをもう一度“おかわり”してしまっているという結果が明らかになった。しかし、ふだんの「おしりの拭き方」については「トイレットペーパーでこすって拭いている」という人が約7割と多く、痛みを招く原因になりかねないことがうかがえる。おしりにポンとやさしくあててきれいに!そんな「痔の痛み」に悩みを持つ方にオススメできるのが「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」だ。シャワートイレでおしりを洗ったあと、こすらずおしりにポンとやさしくあてることで吸水できるため、拭き取り時の痛みをやわらげる。シート間に吸水性能と安心の厚みをもたせるため、エリエール独自のエンボス加工を施し、高い吸水力と水にぬれても破れにくい丈夫さを実現している。ダブルとフラワープリント(香水付き)の2種類があり、4ロール、12ロール、18ロールを全国で販売。お尻の痛みに悩んでいる人は、まず4ロールから試してみてはいかがだろう。つらい痔の痛みがやわらぐかもしれない。【参考】※公式サイト
2019年05月15日お尻の悩みはついやり過ごしてしまいがち。だが、生活習慣を見直せば改善できるケースも多い。重症化する前に対策を!「『痔は切らないと治らない』と思っていませんか?これは大きな間違い。たとえ手術で症状がよくなっても、毎日の生活習慣を変えない限り、痔は繰り返してしまいます」そう話すのは、平田肛門科医院院長の平田雅彦先生。これまで生活習慣の指導をメインに、痔に悩む多くの患者を救ってきたスペシャリストだ。新著『38万人を診た専門医が教える自分で痔を治す方法』(アチーブメント出版)では、痔のセルフケアを指南している。「痔は、便秘や冷えなどが原因で肛門付近に起こる炎症をきっかけに発症します。さらに現代人は座る時間が長いためお尻に負担がかかりやすく、いまや日本人の3人に1人が痔をもっている、いわゆる“痔主”だといわれています。とくに女性は生理によるホルモン変化や、妊娠・出産が原因で男性より痔になりやすい。実際、私の患者さんの7割は女性です」平田先生に、女性に多く見られる生活習慣の悩み別に対策を解説してもらった。■便秘型〈痔を引き起こす理由〉刺激物である便をため込むと肛門に炎症が起きやすくなる。さらに排便時に強くいきむと肛門の粘膜が傷つき、痔の原因に。〈対策〉起床してすぐに水を飲み、胃腸を刺激して排便を促す習慣をつける。大豆製品や海藻などの食物繊維を積極的に食べるのも◎。「食事で大切なのは、食物繊維をしっかりとること。それから、腸のぜん動運動を促しましょう。起床直後に手足をブラブラさせたり、水を2杯飲むのも有効です。便意を感じたら、我慢せずにトイレへ直行。前かがみの姿勢をとると肛門に対して直腸がまっすぐになり、便が出やすくなります」(平田先生・以下同)座ってばかりいると肛門のうっ血を悪化させるので。1日5,000歩程度を目安にしたウォーキングも取り入れよう。■冷え型〈痔を引き起こす理由〉体が冷えて肛門の周りの血液循環が悪くなると、肛門が炎症を起こし痔を招く。室内でも冷えた場所で長時間働く人は要注意。〈対策〉ストッキングを二重にはく、つま先と腰にカイロを貼るなど、冷え対策を万全に。毎日の入浴は、肛門のうっ血改善に効果あり。「対策として、カイロを活用して腰を温めましょう。尾てい骨の上の仙骨と呼ばれるあたりを温めるとお尻のうっ血に効果があります。併せて、つま先用の貼るカイロを貼れば万全。入浴では、40度程度のお湯に20分以上浸かるとお尻の血液循環がよくなり、痛みが軽減します。脚を動かすスクワットは血行がよくなるので、オススメの運動です」■ストレス型〈痔を引き起こす理由〉ストレスを感じたときに放出されるアドレナリンが、肛門の炎症の引き金に。ストレスは免疫低下にもつながり炎症悪化の悪循環に陥る。〈対策〉ストレスを受け流すコツを学ぶのが近道。手先を黙々と動かす手芸など、無心になって取り組める趣味もストレス解消に役立つ。「とくに40~50代の女性は、子育ての悩みや親の介護などストレスが重なりやすく、家庭のトラブルで痔が悪化するケースも多いです。ストレスを忘れられる趣味を見つけるなど、ため込まないように気をつけましょう」■生理型〈痔を引き起こす理由〉ホルモンの変動により生理前は便秘、生理中は下痢になりやすく、その排便トラブルから痔を発症する女性が多い。〈対策〉生理中は予定を入れすぎない、早めに寝るなどの対策で炎症の悪化を防ぐ。「生理前後は睡眠をしっかりとる、ゆとりをもったスケジュールで生活するなど負担のかからないよう調整を。閉経が近い人は生理の予測がつきにくく、突然の便秘に悩むことがあります。生理前の時期は便秘も招きやすいので、食物繊維が豊富なプルーンを1日5個食べることをオススメします」生活習慣の改善により、肛門の粘膜が修復されるサイクルは、約2カ月。3カ月続ければ、腫れや痛みの症状はかなり改善されるという。「ただし、自己判断はせず、『痔かも』と思ったらまず病院へ。とくに、痔による出血だと思ったら大腸がんだったというケースもあります。生活習慣の指導をしてくれる医師と二人三脚で治していきましょう」
2018年11月08日「『痔は切らないと治らない』と思っていませんか?これは大きな間違い。たとえ手術で症状がよくなっても、毎日の生活習慣を変えない限り、痔は繰り返してしまいます」そう話すのは、平田肛門科医院院長の平田雅彦先生。これまで生活習慣の指導をメインに、痔に悩む多くの患者を救ってきたスペシャリストだ。新著『38万人を診た専門医が教える自分で痔を治す方法』(アチーブメント出版)では、痔のセルフケアを指南している。「痔は、便秘や冷えなどが原因で肛門付近に起こる炎症をきっかけに発症します。さらに現代人は座る時間が長いためお尻に負担がかかりやすく、いまや日本人の3人に1人が痔をもっている、いわゆる“痔主”だといわれています。とくに女性は生理によるホルモン変化や、妊娠・出産が原因で男性より痔になりやすい。実際、私の患者さんの7割は女性です」痔の種類は次のとおり。【内痔核】肛門内側にできる“いぼ痔(痔核)”。出血はあるが痛みはない。大きくなって肛門の外に出てしまうことも。【外痔核】肛門外側にできる“いぼ痔(痔核)”。排便に関係なく痛みや出血があるのが特徴。【裂肛】肛門の上皮が裂ける“切れ痔(裂肛)”。激しい痛みや出血がある。最大の原因は便秘。【痔ろう】肛門周辺で化膿を繰り返す。男性がなりやすく、手術が必要なケースが多い。このなかで、女性に多いのは痔核と裂肛だ。痔を悪化させる生活習慣は次の8つ。□一日中座っていることが多い□便秘が慢性化している□よく下痢をする□運動の習慣がない□トイレにスマホを持ち込んでいる□冷房の効いた場所で仕事をしている□ストレスが多い□毎日お酒を飲む習慣がある「重症化してから診察を受けに来る患者さんが多いのですが、異変を感じた時点で生活習慣を改善することで、自己治癒力によってほとんどの痔はよくなるんです」寒さも本格化し、体調トラブルが起こりやすい季節。痔の悩みお重症化する前に解決しよう!
2018年11月07日産前産後には、痔の症状が現れる場合があります。お腹の赤ちゃんの頭が子宮内で下部に位置する場合、おでこが肛門を圧迫しやすくなることで、痔になりやすくなるからです。また妊娠中は、体調の安静を優先にするためにどうしても運動不足になりやすく、便秘になりがちなことも原因の一つと言われています。また、お産時のいきみが強かった人も痔になりやすい傾向があります。いきみによって脱肛(直腸の粘膜組織が肛門から出る状態)することが原因です。肛門の外側に痔核が出る状態を外痔核、内側にできてしまうことを内痔核と言います。妊娠中は内痔核、産後は外痔核になることが多いと言われています。・イボ痔(痔核・脱肛)肛門内外にイボ状の腫れができる痔です。排便時やお産時のいきみで肛門部に集まっている細い血管に負荷がかかりうっ血し、腫れあがることで起こります。イボにはしこりのような硬さがあり、排便時にイボに触れると痛みがでます。肛門の内側にイボができるものを内痔核、肛門の外側にイボができるものを外痔核と呼びます。・切れ痔(裂肛)肛門部が切れたり、周辺の粘膜が損傷することで起きる痔です。便秘の硬い便や、激しい下痢便による勢いなどで肛門の出口周辺が切れたり、血液循環が悪くなったりすることが原因です。多少の出血と鋭い痛みがあり、排便時以外でも痛みを感じる場合があります。繰り返すことで慢性化します。産前産後の痔は、いつからいつまでになりやすいの?産前産後の痔は、妊娠36週前後になりやすい傾向があります。初期に痔になるケースは少ないと言われていますが、妊娠前から過度なダイエットなどを繰り返し、常に便秘気味の場合は妊娠初期からすべての期において症状が現れやすくなります。また産後に痔になる場合、お産時のいきみで肛門に負荷がかかったり、産後に腹筋が緩み便秘になりやすくなっていることが原因だと言われています。また、授乳によってママの体内が水分不足状態となり便秘につながり、痔症状として現れることもあります。産前産後の痔のリスク痔がお腹の赤ちゃんの成長に影響を与えることはありませんが、ママが感じる不快症状としては見過ごせない問題でしょう。痔自体は自然に治ることもありますが、症状が進行し、慢性化すると様々なリスクが発生する可能性があります。・内側にできてしまったイボ痔(痔核・脱肛)のリスク内痔核は、肛門内部のイボ部分が肛門の外へ脱出し、戻らなくなることがあります。症状が軽いと排便を終えれば戻りますが、慢性化すると、イボ部分を指で押し戻す必要があったり、悪化すると、指で押しても戻らなくなる可能性があります。外痔核は、腫れたり、触れると強い痛みを感じたりします。進行が進むと外痔核自体が炎症を起こし、さらに腫れたり、痛みが強まる可能性があります。・切れ痔(裂肛)のリスク切れ痔が治らないまま繰り返すと、傷口や粘膜の損傷部分に生じた裂け目が深くなって炎症が起きます。進行すると潰瘍やポリープができ、肛門が狭くなることがあります。診断の仕方と、診断後の生活について痔は、基本的には肛門科の医師が診療し、診断します。・問診(症状を聞く)・視診(肛門を見る)・触診(肛門にできているイボなどに触れ、症状を確認する)・指診(肛門内部を調べる)妊娠中の痔に関しては、妊婦でも飲める内服薬や塗り薬を健診医が処方し、改善させたり、治したりすることができます。痔の原因が便秘である場合は、食生活の見直しなども必要ですので、妊婦健診の際に健診医に相談しましょう。症状がひどい場合は肛門科での手術で治すことができますが、一般的には妊娠中期ごろ、安定期での施術が良いと言われています。産後の痔の場合は、授乳による水分不足で便秘が起こり、痔の症状が起きていることも原因の一つです。水分をきちんと摂り、食物繊維を多く含む食事を1日3食摂りながら、体調に合わせた軽い運動を行うことも便秘の改善には効果的です。痔の症状がひどい場合は一般的な市販薬でも治すことができますが、市販薬にはステロイドを含むものが多くあります。ステロイドが母乳に影響を与えることはないと考えられていますが、授乳している場合は念のため、かかりつけの産婦人科医に確認しましょう。また症状がひどい場合は、注射療法や手術療法などで治療したり、会陰切開の回復を待って手術することも考えられます。もし診断を受けたら、産前産後の状況に合わせて食生活や生活習慣を見直し、便秘にならないような生活を心掛けましょう。痔にならないために、普段から注意することとは産前産後のママにとって、便秘にならない生活を送ることが痔の一番の予防法です。つわりや体調不良など、妊娠期による体の変化に配慮しながら、できる範囲で取り組んでみましょう。・いつもより多めに水分を摂る→カフェイン量の少ない麦茶やミネラルウォーターを、1日数回に分けてこまめに飲みましょう。・食物繊維の豊富な食べ物を摂る→玄米、芋、こんにゃく、海藻、きのこなどを、1日3食しっかり食べましょう。体重制限などで栄養指導を受けているママの場合は健診医または分娩医に相談しましょう。・トイレへ行く癖をつける→起床後にコップ1杯の水を飲み、胃腸を刺激してからトイレに行く癖をつけることで、便意を感じやすくなることがあります。・湯船につかり、体を温める→体調に合わせながら、シャワーだけではなく湯船にしっかり浸かり、体を温めて血流をよくしましょう。・安定期に入ってから、無理のない程度に運動する→ウォーキングやマタニティスイミング、ストレッチなど、体調や好みに合わせて適度に運動しましょう。働いているママの場合は、デスクワークでも、30分に1回は立ち上がるなど同じ姿勢を保ちすぎない工夫をしましょう。・患部を清潔に保つ→肛門部分はウォシュレットなどで衛生状態をよくしておきましょう。・便意を我慢しない→できる限り、便意を感じたときに排便を行うことが大切です。
2016年04月04日こんにちは。保育士ライターのyossyです。妊娠中や産後に内痔核(いわゆる“イボ痔”)に悩む人は多いものです。症状が症状なだけに、なかなか周囲の人には相談しづらいものですよね。でも、放っておいて内痔核がひどくなると“脱肛”に発展することも……。基本的に、内痔核・脱肛は大きな心配がいらないケースが多いですが、注意点を知っておけば、早期に治したり悪化を食い止められたりすることもあります。ここでは脱肛の症状や原因、対処法を見ていきましょう。●脱肛は、内痔核(イボ痔)が悪化してなるケースが多いそもそも、脱肛(肛門粘膜脱)というのは、肛門や直腸の粘膜が外に出てきてしまう症状のことを言います。高齢が原因でなるケースもありますが、多くの場合は“内痔核”が原因です。内痔核とは、いわゆるイボ痔のこと。肛門にふくらみ(イボのようなもの)ができて、出血や脱出などの症状 があらわれる病気です。一般的には出血して気付く人が多く、その時点で痛みはないことが多いといいます。そして、内痔核の症状が悪化して痔核が大きくなったり、周囲の組織が弱まったりすると“脱肛”になってしまうというわけです。●言わないだけで、多くの人が脱肛を経験している内痔核・脱肛は、肛門に負担をかけすぎることが原因で起こります。妊娠中は胎児による圧迫を受けますし、分娩時にはいきみますよね。そのため、妊産婦はどうしても肛門に負担がかかりがち なのです。友人同士ではあまり話題にしないでしょうが、実は脱肛を経験している人は多いものです。「プレママタウン」の調査によれば、分娩時に脱肛を経験したことがあるという人は8.6%。「意外にいるんだな」と思われたのではないでしょうか。決してあなただけではありませんので、ご安心ください。●まずは医師に相談し、規則正しい生活をでは、脱肛になってしまったらどうすればいいのでしょうか。まず、自分で「イボ痔だ」と思っても、実は他の病気である可能性もあります。医師でなければ判断ができないので、出血があればきちんと受診しましょう。基本的には、内痔核・脱肛は良性疾患なので、手術をしないケースが多い です。内痔核が悪化しないよう、以下の点に気を付けて生活するといいでしょう。・患部を清潔にする・お風呂に入る、服装に気を付けるなどして体を温め、血流を良くする・栄養バランスに気を付けた食生活を送る・適度に運動する・便秘を解消する特に、便秘に悩む妊婦さんは多いものです。便秘が内痔核の原因になっていることも。妊娠中でも飲める便秘薬を処方してもらえることが多いので、悪化する前に早めに相談しておくことをオススメします。痔や脱肛といった症状を相談するのは気が引けるかもしれませんが、根本的な問題を解決せずに放っておくと、どんどん症状が悪化することがあります。多くの妊産婦が通る道 なので、不安に思ったらすぐに病院で相談するといいでしょう。【参考リンク】・脱肛 | プレママタウン()・痔核・脱肛について | 林医院()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月16日クラシエ薬品はこのほど「痔」に関する調査結果を明らかにした。同調査は7月16日~17日にかけ、20代~60代の男女1,001名を対象にインターネットで実施したもの。「痔」とは、肛門や肛門周辺に起こる病気のひとつ。代表的な症状には、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(じろう)の3種類がある。厚生労働省「平成23年度 患者調査(傷病分類編)」によると、2011年の痔核(いぼ痔)の患者数は11万6,000人、裂肛(切れ痔)・痔瘻の患者数は2万6,000人と報告されている。まず対象者1,001名に対し、現在、痔に悩んでいるか尋ねたところ、183人が「悩んでいる」と回答した。痔に悩んでいると答えた人に、痔のきっかけ・原因は何だと思うか聞くと、全体の49.2%が「便秘」と回答。2位は「下痢」(27.3%)、3位は「ストレス」(25.7%)となっている。痔になる主な原因としては、「便秘」「下痢」「排便時のいきみ」「座りっぱなしなどによる血行不良」などが挙げられる。特に「便秘」で便が硬くなると排便時に肛門に圧力がかかり、出口が切れて裂肛(切れ痔)を起こす原因にもなるという。また、肛門付近の毛細血管が集まった部分のうっ血は痔核(いぼ痔)につながるとしている。同社では痔の予防として、「バランスの良い食事を心掛ける」「ストレスをためない」「正しい排便習慣を身につける」「水分をこまめに補給する」「辛い食べ物やお酒はほどほどにする」「お風呂にゆっくりつかる」「長時間同じ姿勢を続けない」などを挙げている。
2015年11月11日便秘や下痢のときになってしまう痔(じ)……。事前に防ぎたいけれど、なかなか人には相談しにくいものです。そこで、内科医で大阪府内科医会副会長・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、痔(じ)の原因と予防法についてお尋ねしました。■便秘や下痢は肛門に大きな負担がかかる――便秘や下痢のときに痔(じ)になりやすいのは、どうしてでしょうか。泉岡先生痔(じ)は、一言で言うと血流障害、血管のトラブルです。便秘や下痢になると肛門の血流、血管に大きな負担がかかり、痔(じ)になる確率も高くなります。例えば、便秘などで便が硬くなると、排便のときに肛門に圧力がかかり、出口が切れて「きれ痔(じ)(裂肛)」になります。下痢の場合は粘膜に便がたまっている状態なので、普段より肛門が刺激されて細菌感染を起こしやすくなります。また、肛門付近にある静脈叢(じょうみゃくそう)と呼ばれる毛細血管が集まった部分がうっ血してはれ上がり、「いぼ痔(痔核)」になることもあります。■アルコールや香辛料は痔(じ)の大敵――痔(じ)の予防法を教えてください。泉岡先生痔(じ)の症状が出るかどうかは、普段の生活習慣が大きくかかわります。薬や手術で治ったとしても、生活習慣を見直さなければ同じ症状を繰り返してしまいます。薬を使うことも大切ですが、何より「生活習慣を改善すること」が基本となります。また、アルコールや辛い食べ物をとりすぎると下痢や腸の炎症悪化につながることがあります。痔(じ)が気になる人は、過度の飲酒や香辛料の強い食べ物を控えるようにしましょう。ほかに、立ちっぱなし、座りっぱなしなど長時間同じ姿勢でいると肛門に圧力がかかり、血行不良を招くことから痔(じ)になりやすいと言えます。同じ姿勢を避け、血流をよくするために軽い運動やストレッチなどを心がけるようにしましょう。予防の方法を整理すると、次の6つです。痔(じ)予防のための6か条1.便秘や下痢にならないようにする2.適度な運動をする3.大量の飲酒は控える4.辛いものを頻繁にとらない5.立ちっぱなし、座りっぱなしなどの同じ姿勢を続けない6.規則正しい生活をする■痔(じ)と大腸がんでは、血の色が違う――痔(じ)と間違えやすい病気はありますか。泉岡先生痔(じ)というと、「痛い」、「血が出る」といったイメージを浮かべる方も多いのですが、実は出血もなく、痛みもない痔(じ)というものもあります。「ご本人に痛みなどの自覚症状がなく、排便時に突然、大量の血が出た。何か重大な病気かと思いあわてて来院されたが、検査の結果、体の内側にできるいぼ痔(内痔核)だった」というケースもありました。ただ、出血、腫れ、痛みなど、痔(じ)と思うような症状のなかには、大腸のトラブルが原因となって起こっている場合もあります。例えば、肛門からの出血は、「いぼ痔(じ)」や「きれ痔(じ)」のときに多い症状ですが、大腸ポリープや大腸がんの可能性もあります。それらの病気でも肛門からの出血や血便が見られることから、痔(じ)と間違いやすい疾患です。見分ける目安として、血の色があります。痔(じ)は肛門近くで出血するために採血をしたときのような鮮血になります。大腸がんなどのケースは内臓での出血のために暗い赤色になります。――ありがとうございました。痔(じ)を肛門の問題と考えるのではなく、自分の生活の根本的な生活の問題としてとらえることが、完治への近道と言えそうです。監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。泉岡医院:大阪市都島区東野田町5-5-8JR/京阪電鉄京橋駅中央出口から徒歩7分TEL:06-6922-0890岩田なつき/ユンブル)【関連リンク】【コラム】ドキドキ、汗、便秘、頭痛……ストレスと疾患の境目は?【コラム】漢方医が教える。便秘プラス「ほかの何か」を治す方法【コラム】からし、ワサビ、ショウガ、ネギ。薬味には「腹やせ」効果が!
2011年12月31日