『ブリジット・ジョーンズの日記』や『エリザベス』の製作者ジョナサン・カヴェンディッシュが、自身の両親の奇跡のような実話を映画化した『ブレス しあわせの呼吸』。8月22日の夫婦の日にあわせ、アンドリュー・ガーフィールド&クレア・フォイによる「夫婦の愛」が伝わる特別映像がいち早くシネマカフェに到着した。■夫婦役の2人に迫る特別映像を入手!第71回ロンドン映画祭でオープニングを飾った本作は、ポリオに感染し全身マヒとなった英国人ロビン・カヴェンディッシュとその妻ダイアナの激動の半生を、その息子であるジョナサン・カヴェンディッシュが自ら映画化した感動作だ。映像には、ガーフィールドがフォイをリラックスさせようと肩を引き寄せたり、2人が言葉を交わしながらダンスの練習をしたり、ダイアナ本人の言葉に真剣に耳を傾ける様子など、2人の雰囲気のよさが伺えるメイキングがたっぷりと収められている。2人の“名カップルぶり”を垣間見ることができる映像は、本日「夫婦の日」にピッタリ。■誰もが認める名コンビ一風変わった人生を歩んだ夫婦を演じた2人だが、ガーフィールドはフォイについて、「才能はもちろん、能力や技術、クレアの性格や魅力の全てに、彼女が演じるダイアナにとても引き込まれた」と絶賛。「一緒になると自然体になれるんだ」とべた褒めする姿もみられた。一方、ガーフィールドと共演できるチャンスに飛びついたというフォイはガーフィールドについて、「正直さと、誠実さと、実直さを持ってる。100%信用できる人で、才能にあふれていて、優しくて繊細なの」と語り、“相思相愛”ぶりを明かしている。キャスティングが映画の全てと語るジョナサンは、「思った通りだったね。2人のコンビは最高だった」と、自身の両親の物語を代弁した2人を絶賛。俳優として数々の撮影現場を経験し、本作で長編映画監督デビューを果たしたアンディ・サーキスは、2人のことを「驚くほど深く通じ合っていた。尊敬と思いやりを持ち、確かに絆があった。素晴らしいカップルだ。保証するよ」と太鼓判を押す。撮影後、ガーフィールドは「俳優として、人間として、この作品のキャラクターとして、クレアと僕が互いの中に何をみつけたのか、言葉では言い表せない。アンディとジョナサンは賢明なキャスティングをしてくれたと思う」とまで語っている。ガーフィールドとフォイそれぞれに芽生えたお互いへの尊敬と信頼感は、劇中強い愛と信頼によって結ばれたこの夫婦の姿へと確かに投影されている。『ブレス しあわせの呼吸』は9月7日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレス しあわせの呼吸 2018年9月7日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2017 Breathe Films Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute. All Rights Reserved
2018年08月22日顎関節症や高血圧、腎臓病や胃炎、アトピー性皮膚炎や関節炎など――それは口呼吸が原因かも。多くの疾患を予防する正しい鼻呼吸のやり方をお教えします!「健康でいたければ、鼻呼吸にするべきです」と断言するのは、体の治癒力を高めて健康にする方法を追究している、内科医で「みらいクリニック」(福岡市)院長の今井一彰さん。「鼻は、鼻腔の入口に生えている鼻毛で空気中の大きな異物やゴミをキャッチ。その奥の線毛組織でより細かい異物も排出します。鼻呼吸は空気中のゴミや細菌、ウイルス、花粉などの異物の侵入を防ぐフィルターの役割を果たすと同時に、冷たい空気を温めてから肺に送っているので、体も冷やさないんです。いっぽう、口はフィルターや免疫の機能がありません。そのうえ、口呼吸で口内の粘膜が乾燥すると、免疫力が低下します。当然、病原体や有害物質の侵入を許し、感染症や炎症のもとになる=つまり、口呼吸は万病のもとなんです」では、自分が口呼吸だった場合、どのようにして「鼻呼吸」に矯正すればいいのだろうか。「大切なのは顔の筋肉と舌の筋肉を鍛えることです。そのためにまず、私が考案したのが、誰もが実践できる『あいうべ体操』です」この“今井オリジナル”の「あいうべ体操」は、文字どおり、「あ」「い」「う」「べ」の発音に合わせて口や舌を動かす運動。1つの形に4秒間ほどかけて、できるだけ大げさに口を動かすのがコツ。【鼻呼吸を実現する「あいうべ体操」】・「あ」なるべく口の形が円に近づくようにする・「い」前歯が見え、頬の筋肉が両耳に寄るまで横に開く・「う」くちびるをとがらせて、前に突き出す・「べ」あごの先端まで伸ばすイメージで舌を出すまずはお風呂や洗面台の鏡の前で口の形を確かめながら、正しく行う。慣れてくれば、トイレの中や、テレビを見ながらなど、鏡のない状態でも正しく行うことができる。1日合計30回を目標に。「ふだんの生活から、『舌の位置』を意識してください。口呼吸の原因の1つが、筋力の低下で口内での舌の位置が下がり、下あごを押してしまうことにあります。舌が上あごにピッタリくっつく状態を保ちましょう」睡眠時にも鼻呼吸をキープする方法がある。「寝ている姿勢はそもそも、口が開きやすいので、口呼吸になりやすい。その睡眠時の口呼吸を防ぐためには『口テープ』が有効です」【口テープの作り方】市販のものもあるが自作することもできる。医療用の紙テープが望ましいが、セロハンテープなどでも。くちびるにのりがつくのが嫌な人は、5ミリずつ残して、2枚のテープののり面同士をくっつける。粘着力が強く感じる場合、布などに貼ってはがして粘着力を弱めよう。できあがったテープは、閉じた口にタテに貼る。「口呼吸はいびきを引き起こします。夫のいびきが原因で寝室が別だったご夫婦が、口呼吸の改善によって、また同室で寝られるようになった例は多いです。また慢性鼻炎だった小学生の男の子が、夏休みに『あいうべ体操』をしたら2週間で改善されたという報告も。お子さんがはじめる年齢の目安は、体操は2歳くらいから、『口テープ』は5歳になってからはじめるのがいいでしょう」さっそくお盆を迎えるこの時期から、「あいうべ体操」と「口テープ」の併用で“万病予防”の鼻呼吸になろう!
2018年08月09日「鼻は、鼻腔の入口に生えている鼻毛で空気中の大きな異物やゴミをキャッチ。その奥の線毛組織でより細かい異物も排出します。鼻呼吸は空気中のゴミや細菌、ウイルス、花粉などの異物の侵入を防ぐフィルターの役割を果たすと同時に、冷たい空気を温めてから肺に送っているので、体も冷やさないんです。いっぽう、口はフィルターや免疫の機能がありません。そのうえ、口呼吸で口内の粘膜が乾燥すると、免疫力が低下します。当然、病原体や有害物質の侵入を許し、感染症や炎症のもとになる=つまり、口呼吸は万病のもとなんです」そう語るのは、内科医で「みらいクリニック」(福岡市)院長の今井一彰さん。体の治癒力を高めて健康にする方法を追究している今井さんは、「健康でいたければ、鼻呼吸にするべきです」と断言する。口呼吸は、次のような「女性に多い悩み」にも直結するのだという。「内臓が弱ってくるとお通じが悪くなって便秘に。いびきや睡眠時無呼吸症は眠りが浅くなるばかりではなく、いっしょに寝ている家族も眠れず、不眠になってしまうこともあります。さらに、免疫力が低下したり、アレルギー体質を引き起こしたりすることで、お肌のトラブルの引き金になり、アトピー性皮膚炎や湿疹などの皮膚の病気を引き起こしてしまいます」ほかにも、顎関節症や高血圧、腎臓病や胃炎、アトピー性皮膚炎や関節炎などの原因に。外見にも影響が出る。「口呼吸の人は、口を閉じていないために、顔の筋肉が十分に使われていません。顔の皮膚がたるみ、二重あごになったり、下あごの部分に梅干しのようなしわができます。さらに、くちびるが乾燥してガサガサになってしまいます。加えて、食事するとき、空気の通り道を作るために、片側だけでかむという習慣ができます。すると顔がゆがんで左右の目の大きさが変わってしまうことも」かくも恐ろしい口呼吸。多くの人が気付いていないというから、次のチェックシートで確かめよう。【口呼吸チェックシート】□口を閉じたとき、あごに梅干しのような膨らみとしわができる□くちびるがいつも乾いている□朝、起きたときに喉がヒリヒリと痛む□睡眠中、いびきや歯ぎしりがある□口臭が気になる□激しい運動をしている□食事中に頻繁に水やお茶を飲む□左右の目の大きさが異なる□舌の側面に歯形がついている□二重あごである結果はチェックが、〈3〜4個〉ときどき口呼吸になっている可能性が高い。〈5〜6個〉かなりの頻度で口呼吸になっている。〈7個以上〉ほぼ100%口呼吸になっている。顔がたるんできた――それは口呼吸が原因かも!
2018年08月09日「生まれたばかりの赤ちゃんは、鼻で呼吸をします。でも、現代人の多くは成長するにつれ、『いつも口で呼吸する』=つまり『口呼吸』になっている状態です。しかも日本人のおよそ8割が自分が口呼吸していることに気づいていないんです」こう話すのは、内科医で「みらいクリニック」(福岡市)院長の今井一彰さん。体の治癒力を高めて健康にする方法を追究している今井さんが、「8割が口呼吸」であることを、なぜ嘆いているのか――。「健康でいたければ、鼻呼吸にするべきです」と、今井さんは断言する。「鼻は、鼻腔の入口に生えている鼻毛で空気中の大きな異物やゴミをキャッチ。その奥の線毛組織でより細かい異物も排出します。鼻呼吸は空気中のゴミや細菌、ウイルス、花粉などの異物の侵入を防ぐフィルターの役割を果たすと同時に、冷たい空気を温めてから肺に送っているので、体も冷やさないんです。いっぽう、口はフィルターや免疫の機能がありません。そのうえ、口呼吸で口内の粘膜が乾燥すると、免疫力が低下します。当然、病原体や有害物質の侵入を許し、感染症や炎症のもとになる=つまり、口呼吸は万病のもとなんです」たとえばどのようなものが?「口内が歯周病になり、へんとう炎が起きます。朝起きたときに喉が痛いのはこの状態です。そして気管が過敏になりぜんそくを引き起こす。咳ぜんそくのある50代女性は、ほぼ100%口呼吸です」
2018年08月08日脳神経内科専門医のマインドフルネス・ダイエット6月26日、食べ過ぎを招く精神的要因を呼吸法で解決してやせようという新刊「やせる呼吸 脳科学専門医が教えるマインドフルネス・ダイエット」が発売された。著者は医学博士でアメリカ神経学会会員、内科医、脳神経内科専門医、抗加齢医学専門医の山下あきこ氏である。山下あきこ氏は1974年佐賀県生まれ。神経内科などの臨床と研究を行い、2016年に株式会社マインドフルヘルスを設立。同社ではストレス対策研修やIoTによる健康見守りサービス、WEB健康教室のほか、VRを活用したスマートフォンアプリの開発と配信も行っている。基本の5秒間の呼吸法からマインドフルネスは、Googleやアップル、ゴールドマンサックスなどの世界の一流企業が導入している注目の脳の休息法である。マインドフルネスによる呼吸法や瞑想法を実践することで、集中力の向上や感情のコントロールができるようになるという。世の中にあふれかえるほど提唱されているダイエット法。しかし、詰まるところ太る原因は当人の食べ過ぎであることが多い。新刊では食べ過ぎになる主な原因として「怒り」「さびしさ」「暇」「空腹」の4つを挙げ、これらを改善する呼吸法を行うことで食べ過ぎ防止する。このダイエット法の基本となるのは5秒間の呼吸法で誰でも簡単に行うことができ、さらに早くやせたい人のための朝の瞑想についても掲載している。この新刊は四六判で1,400円(税別)にて、二見書房より発売中である。(画像はAmazonより)【参考】※やせる呼吸 脳科学専門医が教えるマインドフルネス・ダイエット
2018年07月08日日々穏やかでありたいなと思いながらも、気づけば色々なことに追われ気持ちばかりが前へ前へ。そんなときポンと肩を叩いて「ほら、深呼吸!」なんて言ってもらえたら、ふと楽になりますよね。どうやら呼吸はわたしを整えるヒントになってくれそうです。 そんなわけで記念すべき第1回目は、いつも無意識でくり返している「呼吸」を習いに「呼吸ラボラトリー」を主宰するアマミヤアンナさんを訪ねました。 レッスンが開かれているのは表参道の小さなアトリエ。 「まずは吐くことを意識してくださいね」畳のうえに寝ころんで軽くストレッチをした後、障子越しに差し込む柔らかな光のなかで、静かにレッスンがはじまりました。 「ふだん無意識にしている呼吸を丁寧に感じていきます。吐くことってあまり意識しないですよね?」 たしかに呼吸と言われると、まず思い切り息を吸いますね。でも吸うときに体は緊張し、吐くときにゆるむのだそう。今日は体をゆるませることが目的なので、吐くことをしっかり意識します。 「鼻からゆっくり吐いてください。吐くときお腹をへこませます。そして吐き切ったらお腹の力を抜きます。力を抜けば必要な分、ちゃんと息が入ってくるから吸おうとしないで、ただゆっくり息を吐いていきますよ」 丁寧に指導してくれるアマミヤさん 鼻だけで息を吐いて、同時にお腹をへこませて、、、手順を頭でなぞりながら集中してくり返していると、「あ、がんばらないで下さいね」とアマミヤさん。「呼吸で体も心もゆるんでいく、というのが目的ですからね、がんばったら意味ないです。笑」 ドキッ!知らぬ間にがんばっていました。マジメな人が多いから、はじめはだいたいがんばっちゃうのだそう。慣れてくると一連の流れが自然にくり返せるようになります。 吐くことで副交感神経が優位に働き、自律神経を整えてくれるのだとか。 自律神経というのは、自分の意志と関係なく働いている神経で血管や内臓の動き、消化や呼吸なども司っているそう。そのなかで呼吸だけが自分の意志でコントロールできるため、呼吸を活用することで、乱れた自律神経を整えることができる、というわけ。 息を吐くと、心が静まり、感情から離れることができるといいます。感情から離れると、自分を客観的に見ることができるそう。 なんだか私とても疲れていたな、とか。私いまイライラしている!とか。そういうことに気がつくと、体はそれを手放していく準備に入るようです。 寝ころんでの呼吸が終わったら、今度は座って呼吸します。 用意された小さなブロック(代わりに座布団を半分に折ったものでも)に座ってあぐらをかきます。あぐらが難しい人は正座でも大丈夫。そして骨盤の真ん中にある仙骨という骨をグイッと立てます。これがスイッチオンの合図。その上へと連なる背骨(頚椎、胸椎、腰椎)全部で24個をひとつずつ積み重ねていくイメージで姿勢を整えていきます。 最後は頭頂部が天とつながるイメージ。そして仙骨からは地を突き抜けて地球のまん中と繋がるイメージ。だから天と地の真ん中に自分がいる感じですね。 イメージするということも大切なのだそう。あ、そうそう呼吸のあいだは目をつぶっていますよ。 まずは鼻で吐きながらお腹全体をへこませていきます。吐いたら力を抜きます。それをくり返すこと1分ほど。続いては丹田を意識します。 丹田とはおへそから9センチ下にあるエネルギーの出入口。体のなかで大切なポイントです。今度はそこを背中に引き寄せながら息を吐きます。吐いたら力を抜く。それをくり返していると、体がポカポカしてきました。 途中でアマミヤさんがそっと背中に触れてくれました。手を当ててしばし。すると、あ、そこ強ばっていたな、と気づきます。 気づいたら、手の温かさとともにそこが少しずつゆるんでいくのがわかりました。そして、その部分に呼吸が広がっていく感じがしたのです。私が息を出し入れしていた容器が、ふと1.5倍くらいに膨らんだ感じで、胸が楽になりました。 冷えとりをしているアマミヤさんの足元 呼吸の醍醐味は「気づくこと」なのだそう。いつも意識していなかったところにスポットが当たって、私けっこう緊張していたんだな、とか、私こんなことしてみたかったんだよな、とか。 小さな気づきが変化をもたらし、新しい自分に出会うきっかけになることも。忙しくて、文字通り心を亡くしている自分に気づくと、自分に少しやさしくしてあげられるかもしれません。呼吸をきっかけに心と体がバランスを取りもどすと、心がしっとりとして穏やかになれるのだとか。 「呼吸は何の道具もいらないから、いつでもどこでもやれる。そしてタダというのもいいですよね!」とアマミヤさん。 心がざわついた時など、まずは1分だけでもお試しを。目を開けたとき、ふと口角が上がって、パッと視界が明るくなっているかもしれませんよ。 「呼吸ラボラトリー」師匠 加藤俊朗先生の「呼吸のノート」はレッスンでも使用中。 アマミヤさんが制作に関わっている書籍やノートが教室の片隅に。こちらもオススメです!
2018年07月02日「友野なお先生の睡眠Lesson」開催概要2018年6月30日(土)、表参道bambooにおいて、「友野なお先生の睡眠Lesson」が開催される。睡眠コンサルタントの友野なお氏が、最高の朝を迎える方法を分かりやすく解説。今夜から始められる睡眠の質を高める方法や、心地良い睡眠へと誘うストレッチ、一生役に役に立つ眠りに関する知識などを学ぶことができる。開場は9:00。開催時間は9:30から11:30まで。定員は40名。2,000円相当のお土産付きで、参加費は1,000円。Peatixにて申し込みを受け付けている。良質な睡眠で、元気と美しさをチャージしてみはいかがだろうか。睡眠コンサルタント 友野なお友野なお氏は、順天堂大学 大学院スポーツ健康科学研究科において修士号を取得。株式会社 SEA Trinity 代表取締役、産業心理カウンセラーなど様々な肩書きをもつ。自身が睡眠の改善で15kg以上の減量に成功。睡眠のスペシャリストとして、リバウンドしない快眠メソッドを提案している。著書には、「大人女子のための睡眠パーフェクトブック」などがある。(画像はPeatixより)【参考】※Peatix※友野なお公式サイト
2018年06月22日良質な睡眠をゲットできる睡眠ホルモンとして知られているメラトニンですが、実は脂肪を燃焼してくれるダイエットにも役立つホルモンだということをご存知だったでしょうか?メラトニンは朝や昼間はほとんど分泌されずに、夕方から夜にかけて多く分泌されるようになっています。 メラトニンとは?体内時計に働きかけて、 覚醒と睡眠を切り替えて自然な眠りを誘発する“睡眠ホルモン”と呼ばれています。 松果体と呼ばれる脳にある小さな部位から夜になると大量に分泌されて睡眠をコントロールしています。そのほかにも免疫力を高めたり、抗酸化作用もあり、近年では抗がんホルモンと呼ばれたり、アルツハイマーや認知症を防ぐと言われており多くの研究結果が発表されています。 深い睡眠時に脂肪が燃焼される成長に欠かせないと言われている成長ホルモンですが、子供だけでなく大人の様々な細胞の再生にも不可欠なホルモンです。この成長ホルモンは最も眠りが深い時に大量に分泌されます。この成長ホルモンは細胞の修復や、疲労回復、脂肪燃焼などに働きかけています。 脂肪には2種類ある脂肪には白色脂肪と褐色脂肪の2種類あります。白色脂肪細胞はいわゆる体脂肪と呼ばれるもので、お腹、お尻、もも、二の腕などにあり、脂肪を蓄える機能があります。褐色脂肪細胞は逆に脂肪を燃焼させて、痩せやすい体づくりをすると言われています。 脂肪燃焼させる褐色脂肪細胞!褐色脂肪細胞は年齢とともに減少していき、なんと30代では幼児期の半分になってしまいます。この褐色脂肪を活性化することで脂肪燃焼を促して、痩せボディをゲットさせられるのがメラトニンと言われています。 加齢と共に分泌が減少メラトニンの分泌が盛んなのは5〜10歳で、20代ではピーク時の約50%まで減少し、60代では30%、70代では10%のみしか分泌されないため、眠りが浅くなったり、痩せにくくなった、お肌の老化が気になるという方はメラトニン不足かもしれません。 アドバンタサプリメント メラトニン 50錠入り / ¥3,200アメリカで大人気、副作用もなく安心して使用していただける99.5%メラトニン配合のスリープサプリメント(睡眠サポートサプリメント)。99.5%のメラトニンを含み14分で効くという即効性のナチュラル睡眠薬。 商品概要すべてナチュラル成分。アメリカでベストセラー商品!成分99.5%メラトニン 1錠あたりメラトニン33mg使用法就寝前30分から1時間前に1錠摂取して下さい。 ライフエクステンション メラトニン 3mg 60錠入り / ¥3,400睡眠ホルモンと呼ばれているメラトニンはダイエットや美容にも◎脳の松果体で分泌される睡眠ホルモンのメラトニンは歳をとるにつれて分泌される量が減っていきます。メラトニンは安らかな睡眠へ導いてくれる他、強力な抗酸化作用があると言われており、 シミやシワなどの改善が期待できます。免疫力を高めて風邪を引きにくくする作用や質の良い睡眠をとることで、成長ホルモンを分泌させて体のエネルギー消費量を高めて脂肪燃焼を促進する役割も期待できます。※メラトニンは処方箋が必要のないその他のもの(薬効成分が含まれるもの)に該当しますので、お一人様につき1回2ヶ月分まで(1ボトル)のご購入となります。 商品概要深い眠りに。長時間寝たい時に。睡眠サイクルを整えて心地よい眠りに。ストレスで中々寝つけない方にもピッタリ!成分1錠あたり*ビタミンC (アスコルビン酸ナイアシンアミド) 220 mg*ナイアシン (アスコルビン酸ナイアシンアミド) 73.5 mg*ビタミンB-12 (シアノコバラミン) 100 mcg*カルシウム (クエン酸カルシウム) 48 mg*マグネシウム (酸化マグネシウム) 120 mg*クロミウム (ポリニコチン酸クロミウム) 50 mcg*メラトニン 5 mg*ピリドキサル 5リン酸 10 mgイノシトール 100 mg使用法1錠を眠る30分〜1時間前に敬服してください。喘息、もしくは自己免疫症の方は使用しないでください。車を運転または機械類を操縦するときは使用しないでください。体重が38.5kg以下の方、あるいは妊娠・授乳中の方は、使用前にかかりつけの医師にご相談ください。 さて、続いては、毎晩寝る前に1杯飲むだけで痩せられるという夢のようなマジカルドリンクのご紹介です。 これは珪藻土(ケイソウド)という食べる土と呼ばれているものです。土を飲むと聞くとみなさん抵抗があるかもしれないですが、これは珪藻植物からできた化石で、長い年月をかけて作られたものです。この珪藻土には腸内環境を整えるだけでなく、お肌や髪などの状態を改善することが期待できると言われています。 珪藻土って何?初めて聞いたという方も多いと思います。珪藻土は、藻類の一種である珪藻の殻の化石からなる堆積物(堆積岩)で、壁材にも使われています。現在ではバスマットなどに使用されて、日本でも人気のアイテムです。珪藻土の主成分であるケイ素は美容や健康に最適なミネラルです。最近では野菜などに含まれているケイ素も非常に少なく、現代人に不足している栄養素です。 ケイ素のベネフィットとは?老廃物をデトックス大気中から体内に取り込んだ有害物質や、食事などから取り込んだ有害重金属などを吸着して体外へ排出してくれます。免疫力をアップ免疫系に関与されている一次リンパ器官と呼ばれる 胸腺はケイ素で構成されており、不足してしまうと免疫力の低下に繋がってしまいます。現代人にはケイ素が不足しがちなので、しっかりと補うことが大切です。便秘を解消して代謝をアップ大変豊富な食物繊維を含んでいるため、腸の働きを活発にして便秘を解消させることが可能です。便秘が解消されることで代謝アップにつながり、痩せボディを作ることができます。皮膚細胞、髪、爪を育てる我々にとって必須栄養素であるミネラルのケイ素は皮膚、髪、爪、骨、筋肉、血管、脳を始め腎臓、肝臓、胸腺など全身のあらゆる臓器に含まれています。不足しないように摂取していくことが大切です。デイリーテラピー ケイソウドパウダー 453g / ¥6,500 ダイエット、免疫力アップ、髪や爪を強く健康にしたり肌を綺麗にする効果が期待できるケイソウドパウダー。ケイソウドにはミネラルが豊富に含まれており、その中のケイ素は体内に溜まった老廃物をデトックスさせる作用があるので、便秘を解消し、代謝を良くしてくれるのでダイエットや肌荒れの改善にも役立ちます。また、私たちの髪や骨、爪や血管などあらゆる体の部分に含まれてる成分なので、十分に摂取することで美容だけでなく健康もサポートしてくれるサプリメントです。水に混ぜても無味無臭飲みやすく、就寝前の1杯で不足しがちなミネラルであるケイ素を補うことが出来ます。 商品概要100%ナチュラル。NON GMO。グルテンフリー。GMP認定商品。成分ケイソウド、オーガニックシリカ、イノシトール使用法就寝前に、120〜170mlほどの水またはジュースに混ぜて飲んでください。最初はパウダー大さじ1杯から始めて、徐々に大さじ2杯に増やしていってください。摂取中は、日中も水分補給を心がけてください。妊娠中、授乳中の方は摂取前に医療機関に相談して下さい。パウダーを吸い込まないこと、目に入らないように注意してください。 BETTER MARCHEより
2018年06月05日「睡眠負債」「睡眠不足」という言葉を耳にする機会が増えてきている昨今。大人も子どもも関係なく十分な睡眠がとれていないとされ、もはや社会問題になっています。もちろん自分のことも心配ではありますが、親という立場になると、子どもの体が心配ですよね。とあるアンケート調査によると、どうやら子どもの睡眠不足を実感している親は約4割にも上るという結果がでているらしいのです。学年が上がると…「とある調査」というのは、株式会社オークローンマーケティングが3月に実施した「子どもの睡眠に関する調査」(対象:全国の小・中学生の子どもを持つ母親/30~59歳女性)です。Q.お子様は睡眠不足だと感じていますか?【全体】・はい…39.8%・いいえ…60.3%小学1年生~中学3年生まで、全体の結果としては、約4割の親が子どもの睡眠不足を感じている様子。また、小学生に絞り、学年別の結果を見てみると…?【小学1・2年生】・はい…21.1%・78.9%【小学3・4年生】・はい…30.8%・いいえ…69.2%【小学5・6年生】・はい…43.6%・いいえ…56.4%学年が上がるにつれて「子どもが睡眠不足だ」と感じる親の数はどんどん増えていくようです。「子どもが睡眠不足だ」と感じる理由は?では、親たちはどうして自分の子どもが睡眠不足だと感じているのでしょうか?Q.子どもの睡眠不足の理由(小学生のみ、TOP5まで)1位:テレビを夜遅くまで見ている…33.9%2位:自分の帰りが遅く、夜ごはんの準備が遅くなるため…28.3%3位:宿題や課題などに追われ、寝るのが遅いため…25.2%4位:ゲームをしている…24.4%5位:インターネットの動画を見ている…23.6%上位には、「テレビを夜遅くまで見ている」、「ゲームをしている」、「インターネットの動画を見ている」といった子ども自身の行動による影響が多く見受けられます。しかし、なかには、「自分の帰りが遅く、夜ごはんの準備が遅くなるため」や「宿題や課題などに追われ、寝るのが遅いため」など、子どもだけではどうにも改善できそうにないことも…。ちなみに、「Q.子どもの睡眠不足改善のために行動していること」という問いでは、70.4%のママが「子どもに早く寝るように/早く起きるように注意する」と回答していますが、「ゲーム・スマホなどを管理する」は24.3%、「宿題のススメ具合など、子どものスケジュールを管理する」は15.8%と、睡眠不足の原因はわかっていながらも、具体的な対処はできていないというのが現状のよう。「原因がわかっていながら対処しない」、これだけを聞くと“親の自覚がない”などと自分を責めてしまう人もいるかもしれませんが、冒頭でも触れたように睡眠不足が深刻化している今、子どものことにまで気が回らないほど自分も疲れているということも考えられそうです。子どもだけ、親だけと区別するのではなく、家族みんなで一緒に睡眠不足改善に取り組むことが、解決への近道かもしれませんね。(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年05月27日ドコモ・ヘルスケアはこのほど、「からだデータ白書2018」をもとに分析した「痩せやすい睡眠法」について明らかにした。同データは、2017年1月1日~12月31日にかけて、同社の健康プラットフォーム「WM(わたしムーヴ)」に蓄積された「からだデータ」およびウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の利用者のヘルスケア・ビッグデータを集計・分析したもの。20代~70代の男女9万2,895人を対象とした体重調査で、2017年の平均体重を1週間ごとに見たところ、最大値は男女ともに5月7日週(男性72.06kg、女性57.47kg)だった。ゴールデンウィーク明けが最も体重が重くなっている。一方で最小値は、男性は8月6日週で71.35kg、女性は7月30日週で56.89kg。男女ともにゴールデンウィーク明けから夏に向けて体重は減少する傾向が見られた。睡眠専門医の遠藤拓郎先生によると、「GWに体重が一番重くなる理由は、もともと体重が重くなる時期であることに加え、長期休暇によって運動の量が減ったためだと考えられる」とコメントした。ダイエットを行う場合、7月~12月を中心に減量をし、1月~6月は体重を増やさないようにするなど、時期にあった努力を行うことが大切だとしている。都道府県別の肥満率(「肥満」とはBMI値が25以上)を見ると、「山形県」が42.9%と最も高く、2位は「福島県」(42.2%)、3位は「沖縄県」(42.1%)だった。全国平均は35.2%で、全国の3割以上の人は肥満であることがわかった。続いて、遠藤先生の監修のもと、20代~70代の男女2万8,591人を対象に、睡眠時間とBMI値の関係を分析した。睡眠時間別に平均BMI値を確認すると、男性は睡眠時間が「7時間」または「7時間30分」、女性は睡眠時間が「7時間」だと最もBMI値が低いことがわかった。遠藤先生は、「睡眠時間を見ると、男性は6時間が多く、女性は6時間30分が多い。痩(や)せやすい睡眠をとるためには、睡眠時間を男性はプラス1時間、女性はプラス30分を意識的に確保するとよいでしょう」と十分な睡眠時間の確保もダイエットに重要であると語った。
2018年03月27日人によっては、深夜にけたたましい音を立ててしまう「いびき」。なんとなく男性の方がいびきをかく人が多いイメージですが、女性も意外といるようで、いびきについて悩んでいる人も少なくないようです。妻のいびきに対する悩みについて、ネット上の意見をまとめます。いびきをかく妻には幻滅?夫にいびきをかいているといわれた妻が心配になるのが「夫に幻滅されないか」ということ。しかし、実際には「若いうちはかかなかったけど、歳をとってからは普通にかいている」という意見が多く、夫もそんな妻の姿を見て「疲れてるのかな?」程度にしか考えていないと思うという意見もちらほら。また、夫側からの意見としては「妻のいびきがすごくて最初は大変だったけど、慣れれば気にならない」といった声もあります。かなり大きめのいびきでも、次第に慣れてしまううのだとか。ほかにも、いびきは生理現象のため、いびきをかくこと自体で幻滅するということはほとんど様子。とはいえ、あまりにも音がひどいと、「時々蹴っ飛ばしたくなる」といった辛辣な意見もありました。妻・夫、どちらのいびきの場合であっても、あまりにも気になる場合は、病院に行き、医師に相談してみるのもひとつ方法かもしれません。いびき対策どうしてる?パートナーから「さほど気にしていない」といわれても、朝起きたときに「いびきをかいていたよ」といわれればショックなもの。そうでなくても自分がいびきをかいているというのは、嬉しいものではないですよね。多くあげられていた「いびき対策」の方法としては、「枕を低くして気道を塞がなくする」、「横向きに寝るようにする」といったもの。また、喉の調子が悪いなど、体調によっても左右されるようなので、一度指摘されたからといって、すぐに対策を打つ必要はなさそうです。男性がかくイメージの強いいびきですが、女性もかくことはありますよね。でも、多くの夫はあまり気にしていないので、いびきをかくこと自体を気にする必要はあまりなさそうです。むしろ、逐一夫が報告してくることを不快に感じている人が多いようなので、夫が気にしていないのに報告してくるときには、「やめてほしい」とハッキリ伝えるのもアリかも(?)。(文・姉崎マリオ)
2018年02月11日出産直後からママが抱える最大の悩みは「睡眠不足」。夜泣きや授乳によって、こまめに起きるだけではなく、貴重な睡眠時間の一部を家事にも割かなければならなかったりと、一晩ぐっすり眠れていたことが懐かしくなってしまうことも…。そこで、睡眠不足を少しでも解消するためのコツを紹介します。短い時間でも諦めない睡眠不足のときにありがちなのが、「子どもが寝たけれど、30分もしないうちにパパが帰ってくるから…」と、寝ることを諦めてしまうこと。確かにまとめてとれない睡眠は、かえって寝起きがつらかったりしてしまいますが、まったく寝ないのは不眠症の原因になってしまうこともあるんだとか。赤ちゃんがまとまって寝られるようになったときには、ママが不眠症…とならないように、10分でもいいので仮眠をとったほうが良いそうです。また、たとえ10分の睡眠でも、脳は休むことができるので、ちょっとした空き時間でも目を閉じて横になるだけで、かなり疲れやストレスを軽減できます。気負わず家族に頼るのも大事これまで仕事をバリバリこなしていた人が、急に産休で仕事をしない生活になってしまうと、産休・育休中の子育てと家事はママの仕事!と気負ってしまい、独りで抱え込んでしまいがち。育児は24時間休日なしでこなす必要があり、その大変さは仕事と比べられる物ではありません。特に睡眠不足になると、子育てと家事をこなせない自分に嫌悪感を感じたりしてしまいがちですが、思い切って家族に分担できる物は任せてしまうのも、重要です。買い物や掃除洗濯、料理などの一部をやってもらい、その間自分は貴重な睡眠時間を確保するようにするだけで、かなり体調が良くなることも多いといいます。時間短縮を心がける買い物はネットスーパー、調理はシンプルな物を中心に、食洗機やロボット掃除機の導入と、家事の時間を減らすための工夫はいろいろあります。また、寝かしつけに時間をかけてしまうのも睡眠不足の原因。しっかりご飯の時間、寝る時間を決めておき、生活リズムを作るのはもちろん、寝室におもちゃを持ち込ませなかったり、寝る時間に遊びたいとワガママを言ってもしっかり寝かせるなど、睡眠とその他の生活にメリハリを付けることが、結果的に無駄な時間を減らすことに役立つようです。集中力をそぐだけでなく、体調を崩す原因になったり、イライラしてしまって思わず子どもに八つ当たりしてしまったりと、たかが寝不足と思っていても、実はいろいろな弊害が出ていることも多いです。たとえ不十分でもできる限り睡眠時間を多く確保するよう心がけましょう!(文・姉崎マリオ)
2018年02月04日21時に寝かせるつもりだったのに、気付けばもう22時! 就寝時間を徹底できず、ヤキモキしてしまうことはありませんか? 子どもはたっぷり眠らせたほうが良いとよく耳にしますが、実際、子どもに必要な睡眠時間はどのくらいでしょうか。■子どもの睡眠時間「理想」は?お話を伺ってきたのは「子どもの早寝・早起き」の大切さを伝え続けている医学博士の鈴木みゆき先生です。――私の息子は今、小学2年生なんですが、幼稚園のときから寝るのが遅くて遅くて…。夜でも目がギラギラしてるんですよね。21時に寝かせたいのに、結局、いつも22時をまわることが多くて…。睡眠時間が足りているか不安でした。「OECD(経済協力開発機構)のデータによると、日本は『睡眠時間が短い国』上位なんです。日本の場合、寝ること=怠けるっていうイメージがあるのかもしれません。でも、昭和11年のデータでは2歳児の半数が19時台には寝ていたんですよ。それと比べ、24時間化というか、夜明るいし忙しくなりすぎていますよね。ヨーロッパの話をすると、大人の時間、子どもの時間というのがはっきり分けられているように思います。カナダあたりだと16時半~17時半くらいが通勤ラッシュで働く時間も短いですし、帰ってきて子どもとクッキングしたり、ガーデニングしたりして。子どもは大体20時には寝かせるそうです。」引用元:「必要と考えられている人間の年齢別睡眠時間(2015 米国国立睡眠財団公表)」早寝早起き朝ごはんで輝く君の未来~睡眠リズムを調えよう!~(文部科学省)冊子――8歳の息子の場合、上のデータに沿うと9~11時間の睡眠が望ましいことが分かりました。9時間ならギリギリ寝てるかなと思うのですが、11時間となると20時に寝かせないと…!(焦)「データでは『望ましい睡眠時間』は上のとおりですが、これには個人差もあります。誰しもがこの時間分寝なきゃいけない、というわけではありませんよ。」■「うちの子、夜寝ないんです」そんな時は早起きで改善――ヨーロッパみたいに大人と子どもの時間がはっきりしているのは、うらやましいです! すんなり早めに寝てくれれば、同じような生活ができるかもしれないけど…。「それなら『朝、早く起こす』ことで前倒しをしてみてはどうでしょう。私たちの体内時計は地球のリズムより若干長く、後ろにズレるのが楽。だから人は夜更かしするほうがそもそも体に合っているんですね。そこを、いつもより早く起きてみる。すると、夜はいつもより少し眠くなってきます。早起きのほうが1日長く使えるし、小学生なら今日は何しようってスケジュールを考えるだけでもだいぶん違いますね。小さい時からの生活習慣は大人になっても続く傾向があります。」――なるほど! いつもより早く起こす。灯台下暗しでした(笑)。シンプルに考えれば良かったんですね。今日からやってみたいです。できれば生活習慣も規則的にしていきたいなと思っているのですが、成長するにつれて言うことを聞かなくなったりもしていきそうで。「生活習慣は、できればわが家のルールを決めていきましょう。でも、家族でルールを決めて実行するのは、小学校低学年くらいまで。中学年くらいになると、ギャングエイジといわれる『友だち大好き』な年代に入ってくるので、友だち同士で『ゲームは20時まで』みたいに決めごとを作るといいですね。」 ■寝不足が引き起こすこと――睡眠不足って漠然と「良くない」と思っている人も多いかと思うのですが、具体的に子どもの睡眠不足はどんな影響がありますか?「世の中には5時間睡眠で平気な人もいるし、7時間寝ないとダメな人もいます。そこは個人差優先でいいと思います。でも、子どもは寝ないと脳が回復しません。長い目で見た時、睡眠は子どもの意欲や感情のコントロールに影響します。気持ちをコントロールできるのは『前頭前野(ぜんとうぜんや)』と呼ばれるところですが、ここは睡眠不足にいちばん弱い部分なんです。だから睡眠不足が続くとイライラしたりするわけですね。」――大人もそうですよね。「眠りを充実させるには、日中の活動も充実していないとダメです。今、眠りをおろそかにしているなら、習いごとや勉強が大事と考えているのと同じように眠りの優先順位をもうちょっとあげてほしいなと思います。」■寝相よりも考えたい「子どもの生活リズム」――早く寝かせようと思っても、実際に行動に移すのは簡単なようで難しいですよね。「もう少しでパパが帰ってくるから起きてる!」なんて言われたり、夫に子どもをお風呂に入れてもらいたかったりで。「ヨーロッパの子どもの寝る時間が、なぜ遅くならないのかを考えてみると『子ども』と『大人』の時間をしっかり分けているからなんです。子どもを寝かすためにベビーシッターをやとって、大人は外に食事に行く。大人の楽しみは大人のもの、そういう文化があるんですね。子どもが寝るときはベビーシッターでいい。子どもは寝なきゃいけない。大人は大人の楽しみを満喫する、そういう文化。でも、日本ってお父さんが帰ってきてお風呂にいれ、『川の字』になってみんなで寝る。そういう文化ですよね。」――文化の違いもあるんですね。「現代は、子どもの睡眠への優先順位が下がっているように思えます。優先度を上げたいのは、子どもの生活リズムです。」――食事も寝るのも毎日、家族そろって…。子どもの睡眠を優先的に考えれば「この生活スタイルを守らねば」と無理に縛られなくていいのかもしれませんね。今回は、子どもの睡眠時間から、夜に眠くならないときの対処など、具体的な方法まで聞くことができました。印象的だったのは「子どものことも大事だけど、お母さんもがんばるために寝てくださいね」という鈴木先生の言葉。日本の女性は本当に短眠なんだそうです。「今日もよく寝たな~」と毎日言えるくらい、お母さんこそしっかり睡眠をとっていきましょう!<取材先>医学博士 鈴木みゆき先生 独立行政法人 国立青少年教育振興機構 理事長日本睡眠学会所属。前和洋女子大学こども発達学類教授。2001年「子どもの早起きをすすめる会」を小児科医2人と設立し、「子どもの早寝・早起き」の重要性を広める活動をおこなっている。3人のお子さんを育てあげ、現在はお孫さんが2人。日本音楽著作権協会正会員。趣味は「遊び歌をつくること(作詞)」でNHK「みんなのうた」「おかあさんといっしょ」等に詞を提供。
2018年01月14日いびき、寝言、夢、金縛り…睡眠にまつわる質問に、筑波大学教授・櫻井武先生が学術的にお答えします!いびきをかくのはなぜですか?顎の形や体型のせい。睡眠時無呼吸症候群に注意!「とくにレム睡眠の時は、体が積極的に脱力しているので、姿勢によっては気道が狭くなる。そこに空気が入るといびきになるのです。もともと顎が小さい人はいびきをかきやすいのですが、そういった骨格的な理由がない場合は、健康が心配。肥満がその一つにあたります。また、いびきをかいている時は、気道が狭くなっているので、無呼吸にもなりやすい。いびきをかいていたら、7割くらいは無呼吸症候群の可能性があると考えられます。呼吸が止まれば、息継ぎをするようにと脳から覚醒の指令が出るので、結果、浅い眠りになってしまうのです」(櫻井先生)金縛りがおきるのは、どうしてですか?レム睡眠時に目が覚めてしまうから。「金縛りは、レム睡眠の直後に起きると体験するものです。レム睡眠とは、脳は起きている時と同じくらい活動しているのに、体は動かない状態。睡眠と覚醒はすぐに切り替えられないので、レム睡眠の直後に意識が戻ってしまうと、体は動かず金縛りになるのです。でも、数秒から数分たてば、元に戻ります。金縛りになるのは、疲れている時など、何かコンディションが影響しているわけではなく、本当にたまたま。めったにおこりませんが、単なる生理的な現象です。もちろん都市伝説的に言われているような、霊などとも全く関係ありません」(櫻井先生)夢の内容と睡眠に関係はありますか?関係ありません。夢には意味がないのです。「夢見が良くても、悪くても、睡眠には影響しません。『悪い夢を見ると起きた時に疲れている』という人もいますが、それはあとからそう評価しているだけ。夢を見るからといって、よく眠れていない、ということもないのです。そもそも夢は、覚えていなくても、誰しも毎晩見ているもの。夢は悪夢が多いといわれるのは、嫌な夢で目を覚ましやすいから です。また、夢の中でおかしなことばかり起こるのは、論理的な思考を司っている脳の機能が、睡眠中は低下しているため。夢の内容がいくらおかしくても、そのまま受け入れて しまうのです」(櫻井先生)寝言に答えてはいけないといううわさって?嘘です。脳のリセット時に声に出しているだけ。「寝言に答えても、相手の健康を損ねるなど、何か不具合が生じることはありません。寝言が良睡眠の妨げになるということもないのです。寝言は何か意味があるわけではなく、単なる自動行動。人間は、起きている時に何も考えずに歩いていたりしますが、そんなふうにほとんどの行動が自動的に行われていて、寝言もその一つです。日中は、自動行動がおかしな方向へいかないように脳が制御しているものの、寝ている間はその機能が低下するため、寝言を言うことも。寝言は決して珍しいことではないので、とくに心配する必要はないでしょう」(櫻井先生)櫻井 武先生筑波大学教授。世界トップレベルの研究施設「国際統合睡眠医科学研究機構」副機構長。著書は『睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』(講談社)など。※『anan』2017年11月27日号より。イラスト・山中玲奈文・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年11月23日眠りを変えれば、人生が変わる。最新科学で、極上の睡眠を!今回は、“睡眠のプロ”に驚きの新常識をご紹介していただきます。寝ないと脳も身体ダメージもリフレッシュできない。そもそも睡眠は、人間にとってどうして必要なのだろう。「体を休めるだけなら、単に横になっているだけでもいいはずですよね。そうじゃないのは、眠っている時にしかできないことをしているからです。それは、脳と体と精神のメンテナンス。脳内では、起きている時に得たさまざまな情報を整理するなど、記憶の固定化が行われています」(筑波大学教授・櫻井武先生)一方、体で行われているのは?「免疫力を高める作業です。これにより、風邪などのウイルスから体を守ります。また、寒さや暑さなど外部環境が変わっても、体温や体重が一定に保てるようにと、エネルギー恒常性と呼ばれる機能を調整。さらに睡眠によって、健全な精神も維持されているのです。このように、寝ている間には、人間が健やかに活動をするうえで必要なメンテナンスが、さまざまに行われています」(櫻井先生)睡眠状態、実は夜型でもOK。「朝活」という言葉もあるように、朝型でいたほうが、健康にいいようなイメージもあるけれど…。「人間の体は、『概日時計』と呼ばれる体内時計でコントロールされていて、24時間+10分くらいの周期でリズムを刻んでいます。これによって、起きてから約16時間後に眠気が訪れます。体内時計は、光によってリセットされるため、毎日同じくらいの時間に朝日を浴びて、生活のリズムを整えようという朝型が支持されているのだと思いますが、実はリセットするきっかけは、光なら朝日でなくてもいいんです。たとえば深夜2時に寝て午前9時に起きるという生活でも、毎日そのサイクルなら大丈夫。問題なのは、毎日起きる時間が1時間以上変化してしまうこと。そういった生活の乱れがなく、最初の深いノンレム睡眠もしっかりとれていれば、夜型でも何ら心配はありません」(櫻井先生)寝る前に急に元気になるのは理由がある。夜になると目が冴えて、映画を観たり掃除をしたり、いろいろやりたくなってしまう、という経験がある人もいるのでは?「それも体内時計によるものです。起きてから16時間後くらいに眠くなるとお話ししましたが、その2~3時間前に“眠くならない”という周期に入ります。なぜそうなるのかというと、長い時間起きていると溜まってくる睡眠負債に対抗しようと、体内時計が覚醒の方向に強く働くからでしょう。ただ、元気になったからといって映画を観るなど興奮してしまうことをすると、その数時間後にやってくる眠りのサイクルにスムーズに入れないので我慢を」(櫻井先生)良睡眠はパフォーマンスに明らかに差が出る。質の良い睡眠をとると、日常生活でメリットがいっぱい!「肌の活性には成長ホルモンが必要なので、睡眠がしっかりとれていれば、肌ツヤも良くなるでしょう。健康面では、高血圧や糖尿病などのリスクが低減。また、あまりイライラすることもなく、穏やかな気持ちに」(櫻井先生)そして、明らかに実感できるのは、日々のパフォーマンスの向上。「きちんと眠れた次の日は、記憶力や集中力が上がって仕事がはかどるなど、自分が本来持っている能力を十分に発揮できます。また、反射神経も良くなるので、相手のリアクションに敏感に対応できるでしょう。このように、いい状態で日常生活を送れることが、良睡眠がとれているということの証。自分に最適な睡眠時間やサイクルの目安は、起きている間のパフォーマンスの良し悪しを参考にしてください」(医師・白濱龍太郎先生)櫻井 武先生筑波大学教授。世界トップレベルの研究施設「国際統合睡眠医科学研究機構」副機構長。著書は『睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』(講談社)など。白濱龍太郎先生医師。睡眠など専門クリニック「RESM新横浜」院長。著書は『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)など。※『anan』2017年11月29日号より。写真・中島慶子イラスト・山中玲奈文・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年11月22日ぐっすり眠るための運動、ストレッチ、寝具って? 医師で睡眠など専門クリニック「RESM新横浜」院長の白濱龍太郎先生と寝具メーカー・東京西川広報担当の速水美智子さんにお話を伺いました。運動ウォーキングで、日中の行動量を増やす。よく眠るためには、日中に交感神経をどんどん上げて、昼と夜のメリハリをつけることも大切です」と白濱先生。その手段は?「仕事をバリバリこなすのも、そのひとつ。好きなアイドルの映像を見て交感神経を高める、なんて方法でもいいでしょう。あとは、ウォーキングがおすすめです。たとえば帰宅時に、最寄り駅からひと駅ぶん歩くくらいでOK。ウォーキングには血行を良くする効果もあり、冷えの強い人も深部体温が上がりやすくなるというメリットが。今の人たちは、デスクワークで頭が疲れていても、体が疲れていないことで眠れない場合も。適度な運動を日課にしましょう」ストレッチ寝る前のストレッチで深部体温をしっかり上げる。お風呂上がりに行いたいのが、腕まわしストレッチ。「入浴で温まった体の深部体温を、さらに上げるためのメソッド。なぜ腕をまわすと深部体温が上がるのかというと、肩甲骨や腕には、深部体温に作用する褐色脂肪細胞が多く存在するからです。ここをストレッチで刺激するのがポイントです。腕を後ろにぐるっとまわして伸ばすストレッチを1分間に5~6回。終わった時には、体がぽかぽかしているのを感じられるはずです」(白濱先生)1、腕を曲げ、腕を開いてひじを上にあげる。2、腕をそのまま後ろに向けて大きくゆっくりぐるりとまわす。肩甲骨を寄せるようにする。3、ひじが体の前に来たら手を組み、前方に腕を伸ばす。4、そのまま頭の上まで持ってきてぐっと伸ばす。手を下ろし、1~4を1分間に5~6回くりかえす。寝具体圧を分散させるマットレス、自分に合った高さの枕をセットで。心地よく眠るためには、寝具選びもやはり重要に。「理想の寝姿勢は、立っている時の自然な姿勢をそのまま倒した状態です。それを保つには、マットレスは姿勢を支えられる、ほどよい硬さと体圧をバランスよく分散するクッション性があるものがいいでしょう。枕は、首のカーブとマットレスの隙間を埋めることが重要です。ただ、自分に合う枕だけ新調しても、自宅のマットレスと合わないことも。この2つはセットで考えましょう」(速水さん)【自分に合った枕の高さ】枕が高すぎても低すぎても、気道がつぶれるなど快眠を妨げる。それに低すぎると口が開いていびきの原因になることも。高すぎると首にシワができるなど、美容面でも要注意。・低すぎる枕・高すぎる枕・正しい枕白濱龍太郎先生医師。睡眠など専門クリニック「RESM新横浜」院長。著書は『1万人を治療した睡眠の名医が教える 誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』(アスコム)など。速水美智子さん寝具メーカー・東京西川広報担当。寝具や睡眠について幅広い知識を要する社内資格「スリープマスター」取得。快適な睡眠環境づくりや寝具選びのアドバイスなどを行う。※『anan』2017年11月27日号より。イラスト・山中玲奈文・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年11月22日布団カバーは、毎日の睡眠をより快適なものにするアイテムのひとつ。心地よい眠りを実現する素材が使われていることが多いので、睡眠の質を高めたい方におすすめです。そこで今回は、おすすめの布団カバーを10個ご紹介します。布団カバーで、良質な睡眠を実現しましょう。おすすめはどれ?布団カバーの素材布団カバーにはさまざまな素材が使われています。代表的な素材には綿やポリエステルがあり、前者はさらりとした肌触りが特徴的です。保湿性と耐久性に優れているので、深く快適な眠りを楽しめます。後者は、乾きやすくシワになりにくい性質からお手入れが楽に行えます。このほかにも、布団カバーには熱伝導率が高く肌触りがよいシルクなどが使われています。布団カバーを選ぶ際のおすすめポイント布団カバーのデザインは多種多様。例えば、ワンカラーのシンプルなものやフラワーモチーフのデザインがあしらわれたものなどがあります。そのため、布団カバーを選ぶ際はデザインにも着目することをおすすめします。このほか、布団カバーを使用する季節や人を明確にすることも大切です。例えば、夏に赤ちゃんが使用する布団カバーであれば、吸水性がよく肌にやさしい綿素材のものを選ぶのが望ましいといえます。綿100%!心地よい肌触りがおすすめの布団カバー肌になじみやすい綿を100%使用した日本製の布団カバーです。ソフトでやわらかな肌触りは、綿ならではの特徴。吸湿性と放湿性に優れているので、ムレにくい快適な環境をキープします。長く使い続けられる持ちのよさも、綿の魅力のひとつです。カラーバリエーションはホワイトやグリーンなど全5種類。主張しすぎないワンカラーが、寝室をやさしい印象にしてくれますよ。豊富なデザイン!お手入れのしやすさがおすすめの布団カバーポリエステル混を使用した布団カバーです。綿35%にポリエステル65%を混合したことで、速乾性に優れた布団カバーを実現。洗濯しても乾きやすく、シワになりにくいのが特徴です。YKKファスナーを取り付けているので、着脱がとてもスムーズに行えます。掛け布団カバーは8カ所に紐が付いているため、ズレたり外れたりする心配がありません。デザインは全8種類あり、どれも寝室をかわいらしく演出します。おすすめポイントは抗菌・防ダニ!清潔感にあふれた布団カバー天然繊維100%の綿を使用した布団カバーです。ストレスフリーな心地よい触り心地で、疲れた体を包み込みます。抗菌防臭加工と防ダニ加工が施されているので、清潔な状態をキープすることが可能。メイド・イン・ジャパンならではの質の高さが、快適な睡眠へと誘います。カラーバリエーションは全13種類で、どれもほどよい高級感を演出してくれます。北欧好きにおすすめ!フラワーモチーフの布団カバーモダンかつスタイリッシュなデザインが目を引く布団カバーです。大きくあしらわれたポップな花柄が北欧感を見事に演出しています。素材には綿を使用しているため、さらりとした肌触りを楽しむことができます。サイドのファスナーは全開にできるので、布団の出し入れも楽々。お手入れも手軽に行えます。カラーバリエーションはピンクとイエロー、ブラックの全3種類で、お部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。ほどよい厚みがおすすめ!オールシーズン使える布団カバー天然素材・コットンを100%使用した布団カバーです。通気性に優れているほか、サラッとした肌触りを楽しむことができます。平織により生地を丈夫に仕上げているので、長く使い続けることができます。お手入れも簡単で、自宅にて丸洗いが可能です。常に清潔さをキープできるのは、うれしいポイントですよね。カラーバリエーションは全10種類で、落ち着いた色合いが多いのが特徴です。デザインがかわいい!女性におすすめの布団カバーフェミニンなデザインが特徴的な布団カバーです。デザインの種類はチェックとラインドット、ストライプ、ドットチェックの全4種類。明るいカラーが取り入れられたデザインが、寝室をパッと華やかに演出します。布団カバーのサイドには全開閉ファスナーが付いており、布団の出し入れをとてもスムーズに行えます。ズレを防止する紐も付いており、使い勝手は抜群です。おすすめポイントは高級感!シックな布団カバー素材に繊維が細かいマイクロフリースを使用した布団カバーです。滑らかな肌触りを楽しむことができます。マイクロフリースは衿と裏面に施されており、就寝時はぽかぽかとした心地よい温かさに包まれます。表面には光沢感のあるチェック柄がプリントされており、ほどよい高級感を演出してくれます。カラーバリエーションはレッドとネイビー、ベージュ、ブラウンの全4種類で、どれも落ち着きのあるシックな色味です。冬用をお求めの方におすすめ!温かさを追求した布団カバートナカイとベア、ボーダーと冬らしいデザインがあしらわれた布団カバーです。軽量でありながら保温性に優れており、羽毛布団との相性も抜群。布団に入った瞬間から、心地よい温かさに包み込まれます。自宅での洗濯が可能なので、お手入れも楽々。素材には起毛しにくいフリース生地を使用しており、しっとりした肌触りを楽しめます。年中快適!タオル地好きにおすすめの布団カバーふわふわ・さらさらな肌触りが特徴的なタオル地を使用した布団カバーです。吸汗・速乾性に優れているので、汗ばむ春や夏の時期には快適な眠りを実現してくれます。秋や冬の時期には、タオル地が布団に入ったときのヒヤッと感を軽減し、心地よい環境を作ってくれます。カラーバリエーションは全10種類で、ブルーやミントなど爽やかなタイプのほか、ブラウンやオリーブなど落ち着いたタイプもあります。肌触り重視の方におすすめ!しっとりとした布団カバー起毛した綿生地を使用した布団カバーです。素材には綿とフラノを使用しており、混合することでマイクロフリースのようなやわらかくしっとりとした肌触りになります。サイドには全開ファスナーが付いているので、お手入れをマメに行うことが可能。常に清潔な状態をキープすることができますよ。カラーバリエーションはピンクとグリーン、イエローの全3種類、デザインはチェックとワンカラーの全2種類です。快適な眠りへの第一歩。おすすめは布団カバー今回は、おすすめの布団カバーを10個ご紹介しました。布団カバーには綿やマイクロフリースなど、心地よい肌触りを実現する素材が多く使われています。これらは吸湿性や放湿性に優れていたり、保温性が高かったりと就寝時の環境を底上げしてくれる作用を持っています。そのため、布団カバーを使用することは快適な眠りを実現するための第一歩といえます。毎日の疲れを癒やす時間をよりよいものにするためにも、ぜひこの機会にお気に入りの布団カバーを探してみてください。布団のアイデアをもっと見る
2017年11月22日最近、鼻呼吸ではなく口で呼吸する子どもが増えているのを知っていますか? 口呼吸をすることにより、風邪をひきやすくなったり、歯並びに影響が出たりなどの弊害があるそうです。Q.お子さまの口呼吸、鼻呼吸、意識してますか?1.意識している 66.4%2.意識していない 33.6%お子さんの口呼吸や鼻呼吸を意識している人は66.4%と意外に多い結果になりました。口呼吸ばかりしていると、さまざまな症状が出るようです。皆さんの体験談を聞いてみましょう。■鼻呼吸の大切さを知っている人は子どもにも注意をしてる「口を開けない!」などと叱られた経験がある人もいるのではないでしょうか。それってもしかしたら鼻呼吸をするようにという意味だったのかも。親から言われていたことにも意味があったんですね。「子どもたちにはきちんとした鼻呼吸をしてほしいと思い、気づいたときには注意します。集中力がアップするとか、病気をしにくくなるとか聞いたことがあるので」(福島県 40代女性)「うちの母が口呼吸にうるさい人でした。体力があると口呼吸になりにくいのかな。顔の形も変形することがあるので甘くみてはいけませんね、母に感謝」(広島県 30代女性)「以前は出っ歯気味で口呼吸だった息子が、矯正したら口を閉じて鼻呼吸になりました! 出っ歯なんてたいして気にしていなかったけど、呼吸にまで影響があるなら矯正してよかったなと思いました」(千葉県 40代女性)■気にしていなかった人は子どもの呼吸をチェック!みんなのコメントを見て初めて鼻呼吸の大切さを知ったという人もいました。まずは呼吸をチェックしてみて、気になるようなら耳鼻科に行くといいようです。「気にしたことありません。増えているんですね、初耳」(東京都 30代女性)「なんとなく気にはなってるけど、日々の忙しさにかまけてスルーしてました。耳鼻科に行ってみようかな」(三重県 40代女性)「みなさんの意見を読んでいて怖くなりました。うちの子どももよく鼻づまりで口呼吸してます、こらからの季節、すごく乾燥するので余計に風邪をひきやすいんだと思います」(北海道 40代男性)■15年間以上気づかなくて手術をした人も子どもの口呼吸に気づかずに、ある日耳鼻科に行ったら手術と言われたという人もいました。手術後は成績もアップしたというから、鼻呼吸ってやはり大切なんですね。「長男は口呼吸でいびきもかくし、気になり耳鼻科に行ったら、即入院手術の申し込みになりました。副鼻腔の癒着がひどかったようで、15年以上も辛かったようです。今18歳ですが、鼻呼吸になり成績も上がりました。口呼吸は頭がボーッとして集中力にも欠けるらしいです。ちなみに全身麻酔で1週間の入院でした。たかが鼻、されど鼻」(神奈川県 40代女性)Q.お子さまの口呼吸、鼻呼吸、意識してますか?アンケート回答数:7507件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年11月18日フランスベッドはこのほど、「いびきに関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は10月26日~29日、20~60代の男女1,000名を対象にインターネットで実施したもの。自身のいびきに悩みがあるか尋ねたところ、合計で38.1%が「非常に悩んでいる」「少し悩んでいる」「過去に悩んでいたことがある」と回答した。男女別に見ると、男性は42.4%、女性は33.8%がいびきに悩んだ経験があると答えている。女性もおよそ3人に1人のがいびきに悩んだ経験があることがわかった。自身のいびきに悩んだ経験があると回答した人に、誰かに相談したか聞いたところ、合わせて86.1%が「相談していない」「相談したかったができなかった」と回答した。対策したことがあるか尋ねると、47.2%が「何もしていない」と答えている。その理由について聞くと、65%が「何をしたら良いかわからない」と回答した。自身以外(家族・恋人・友人など)のいびきに悩んでいるか聞くと、現在「悩んでいる」もしくは「気になっている」の合計は30.7%だった。「悩んでいた」「気になっていた」を加えると、41.4%が自身以外のいびきを気にした経験があることがわかった。自身以外(家族・恋人・友人など)のいびきに悩んだ経験がある人と、気にしたことがある人に、対策したことがあるかを尋ねたところ、最も多い回答は「特にしていない」だった。24.9%は「別室で寝るようにした」、21.5%は「声かけやつつくなどして起こした」と答えている。次に、自身以外(家族・恋人・友人など)のいびきの悩みの有無と、「睡眠満足度」の関係性について調査した。「自身以外のいびきに悩んでいる」人は、睡眠に満足している割合が35.4%と低めであったが、「悩んでいない」人の場合、睡眠に満足している割合は50.7%となっている。特に「睡眠がとても不満」と回答した割合は、「自身以外のいびきに悩んでいない」人は10.4%であったのに対し、「自身以外のいびきに悩んでいる」人は24.0%と2倍以上の差があった。札幌徳洲会病院循環器内科の後平泰信医師によると、いびきは心疾患や脳疾患、生活習慣病になる確率が高まる「睡眠時無呼吸症候群」のサインとして重要であるという。「いびきをかいている人の7割は、睡眠時無呼吸症候群との報告もある。自身や身近な人がいびきをかいていたら、気にかけることが重要です」(後平医師)また、いびきは対策をすることによって、改善が見込めるとのこと。「いびきの悩みで病院を受診する女性も年々少しずつ増えてはきている印象です。よりよい睡眠、健康で円満な社会生活のため、積極的にいびき改善に向けて行動することが大切だと考えます」とコメントした。
2017年11月16日DECENCIAはこのほど、「睡眠」に関する調査結果を明らかにした。同調査は9月22日~25日、30代~40代の女性480名を対象にインターネットで実施したもの。秋は、夏より良質な睡眠がとれると思うか尋ねたところ、82%が「はい」と回答した。良質な睡眠がとれると感じる季節はいつか尋ねると、「秋(9月~11月)」が最も多く、次いで「春(3月~5月)」、「冬」(12月~2月)、「夏(6月~8月)」となった。睡眠時間は充分であるかという質問に対し、58%が「いいえ」と回答した。睡眠時間が不十分である理由を尋ねたところ、「ストレスを感じている」が40%強で最も多く、次いで「すぐ目が覚めてしまう」「枕などの寝具があわない」「趣味に時間をかけている」「手足の冷えがある」が続いた。平日の睡眠時間について聞くと、「6時間~7時間未満」「5時間~6時間未満」が多かった。総務省の調べによると、男性よりも女性の方が睡眠時間は短く、年々睡眠時間の減少がみられる。30代~40代女性は、厚生労働省推奨睡眠時間(30代:7時間、40代:6.5時間)よりも少なく、睡眠不足であることがわかった。次に睡眠時間による肌状態について調査した。目の下(目頭付近部分)で、充分に睡眠をとった場合(8時間)と睡眠不足(3時間)の場合で比較をしたところ、睡眠不足の場合は、小じわや毛穴が目立つことがわかった。充分に睡眠をとった場合は、キメがあり小じわが目立たない状態となっている。同社によると、良質な睡眠のカギは、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌を増やすことであるという。トリプトファン(アミノ酸)とビタミンB6を含む肉や魚、大豆製品などを摂取するなど、メラトニンを増やす食事が有効であるとのこと。そのほか、刺激の多い食事や胃に負担をかける食事、明るい寝室など、メラトニンを刺激しない生活習慣も大事だという。
2017年10月13日<専門家インタビュー> 睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療装置で国産第1号となる「ジャスミン」を2006年に開発・販売した株式会社メトランが、このたび新世代の持続的自動気道陽圧ユニット「JPAP(ジェイパップ)」を発売しました。株式会社メトランの創業者であり、自らも睡眠時無呼吸症候群の患者としてJPAPを愛用するトラン・ゴック・フック(新田一福)会長に、JPAP開発のエピソードをお聞きしました。【トラン・ゴック・フック(新田一福)氏】 株式会社メトラン会長睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療装置で国産第1号となる「ジャスミン」を2006年に開発・販売した株式会社メトランが、このたび新世代の持続的自動気道陽圧ユニット「JPAP(ジェイパップ)」を発売しました。株式会社メトランの創業者であり、自らも睡眠時無呼吸症候群の患者としてJPAPを愛用するトラン・ゴック・フック(新田一福)会長に、JPAP開発のエピソードをお聞きしました。患者さんが自分で設定できるナチュラルサポート機能JPAPでは、ナチュラルサポート(NS)機能といって、吸気と呼気のサポートレベルをそれぞれに調整が可能な機能を備えています。医療従事者モードではなく患者モードにしてあるので、患者さん自身が呼吸をしながら、もっと呼吸がしやすいように自分で設定することができます。これは私自身の患者としての体験から決めた方針ですが、このような仕様で機械を出したのはメトランが初めてです。 今まではこうしたことを誰も考えていませんでした。患者さんの考えていることを何もわかっていなかったのです。JPAPは持ち運びが容易なコンパクトサイズ装置を小型化するということについては、最初のうちはなかなか理解が得られず、「どうして小さくする必要があるのか」と言われることもありました。しかし、自分の今のライフスタイルを考えると、よりコンパクトな小型の機械が欲しいという思いがありました。 私は出張や旅行に出かける機会が多いので、そんなときにCPAPの大きな機械を持って行こうとすると、それだけでスーツケースをひとつ余分に引っ張っていかなければなりません。しかし、今ではリュックに2日分の着替えとJPAPを入れて持っていくというのが自分のライフスタイルになっています。 JPAPには専用のキャリングケースが付属していますが、ユーザーの多くは機械を全部ケースから取り出して使っています。しかし、実はJPAPの本体はキャリングケースに入ったままで使うことができます。ですから、私は機械をキャリングケースに入れたままAC電源のコードだけをケースから出し、コンセントに挿して使っています。朝はマスクとチューブを外してAC電源コードをぐるぐるっと束ねてカバンに入れるだけですので、本当に5分ぐらいで片付けが終わってしまいます。 先日、懇意にしている医師に会って話をしたとき、その先生も私と同じ使い方を考えていたことがわかったのですが、そのことをどうしてユーザーに教えないのかというご意見をいただきました。 そこで、メトランではこれからYouTubeの動画などを活用して、詳しい使い方なども提案し、ユーザーの皆様にアピールしていくことを考えています。今後は株式会社メトランのウェブサイト()で、ユーザーに密着するような使い方のアイディアなどのコンテンツを充実させていくつもりです。ベッドサイドで使うための優れたデザインJPAPは2016年度のグッドデザイン賞金賞を受賞していますが、このデザインはデザイナーの山本秀夫先生に依頼したものです。今までの当社の工業デザイナーの仕事は絵を描いたらほぼそれで終わってしまうことが多かったのですが、山本先生の仕事は本当に素晴らしいものでした。 先生はオフィスに布団を持ち込んで部下の社員さんをそこに寝かせて、我々が提供したCPAPの機械やマスクを使って、寝ているときの様子や機械の設置状況などを想定しながらデザインされていました。また、飛行機に乗るときにはどうやって使うかといったことまで考えて、いくつものアイディアをご提案いただきました。 デザインというのは本当にとても大事です。JPAP本体の丸みを帯びた形は、まず見た目がとても柔らかい印象を持っています。JPAPは医療機器ですが、私自身はたとえばApple製品のようなインテリジェンスを打ち出したデザインよりも、一般の人には柔らかく、手に持ったときに気持ちがいいと感じるようなものがいいのではないかと考えています。 色も非常にこだわったポイントです。本体が丸みを帯びた可愛い形をしているので、私たちは最初、白っぽい色がいいのではないかと考え、たとえば女性向けには桜の花のようなピンクがかった色はどうだろう、などと話し合っていました。 ところが山本先生は、この日本古来の茄子紺(なすこん)は睡眠を連想する色だからと言って絶対に譲りませんでした。しかし、私のほうも白バージョンを諦められないので、いつも山本先生に食い下がっていました。自分でも写真を撮っているので、デザインにはかなりこだわりがありますし、いつか皆さんにも白いJPAPを見ていただきたいと気持ちは今でもあります。 最近、山本先生にお会いしたときにも「先生、やっぱり女性には可愛いのを作りましょうよ」と言ったのですが、先生も根負けしたのか、やっと白色の花模様など私の意見にも少し耳を傾けてくれるようになりました。山本先生は本当に素晴らしいデザイナーですから、私が新しく立ち上げた別の会社で手がけている製品のデザインもこれからお願いしようと思っています。小型化のもっとも大きな課題は「静音性」機械のサイズを小さくするときに難しいのは静音性の問題です。機械本体のサイズがある程度大きければ、圧力を発生させるブロアーの雑音を消すことは比較的容易なのですが、今の技術では機械が小さくなるほど音を消すことが難しくなります。しかし、私たちが持っている別の技術を使えば、将来的にはより音が静かでコンパクトなものができます。 ただし、私たちは技術的に少し先行しすぎているのかもしれません。市場に出すタイミングが早すぎると受け入れられない場合もあります。そういった意味では、現在の技術で小型化の壁となるのは静音性ではないかと思います。 また、本体が軽いため、寝返りをうつと引っ張られてしまうという問題もあります。まだ詳しくは言えませんが、将来的にはそういった問題も解決できるような、画期的な製品の開発を目指しています。自然な潤いと深部体温の低下で快眠をもたらすもともとJPAPは開発当初からあまり電気を使わないようにしようと考えていました。出張や旅行の際に大きな機械を持って行かなくても済むように、ヒーターを使わずに自然の水分蒸発で加湿するということが製品開発のコンセプトだったのですが、実際に使ってみると、それがとても気持ちいいということがわかったのです。 他のCPAPの場合は空気の温度を上げているので、マスクをつけた直後は気持ちいいのですが、一晩中8時間も吸い続けると逆によく眠れなくなってしまいます。 JPAPは、マスクをつけて最初のうちは少し冷たいのですが、人が眠るときには深部体温が下がるということがわかっています。ですから、最初は少し冷たくても、朝起きたときにとても気持ちがいいのです。ただ、一般の患者さんはマスクからいきなり冷たい空気が入ってくることにやや抵抗があるかもしれません。その壁をどうやって乗り越えるかということが今後の課題となります。寝る前には気持ちよく温め、眠りについた後は深部体温を下げるような方向へ持っていくというコンセプトで次の開発を進めているところです。 その製品に関しては、私の考えに異を唱えていた先生と共同で開発しようと考えています。意見の合わない人とケンカをするのではなく、学校のように議論しながら、こちらの考えに巻き込んで一緒にやっていこうというのが私のやり方です。反対していた人にも賛同してもらえるというのは、何よりも説得力があるのではないでしょうか。加湿器に代わる技術-人工鼻(HME)とメトランのHummax QEおそらくこれからは海外のCPAPメーカーもさらなる小型化に向かっていくと思われますが、彼らが機械を小さくするために一番問題になると考えているのは加湿器です。タンクに水を入れて温める方式では、どうしても加湿器を小さくすることができません。せっかくブロアー本体を小型化しても、大きな加湿器がついていたのでは携帯性が損なわれてしまい元も子もありません。 最近アメリカで発表されている小型のCPAPを見ていると、どうやら加湿器の問題を解決するために、人工呼吸器の「人工鼻」と呼ばれている機構を取り入れているようです。 人工鼻(Heat Moisture Exchangers; HME)とは、人工呼吸器を使っているときに吸気ガスを加湿するための器具です。患者さんの呼気中の水分を吸収して、吸気時にその水分を再び患者さんに吸わせることによって、人間の鼻腔粘膜と同様の加湿効果を得ることができるというものです。 人工鼻の場合には中にセルロース系の材料を入れて水分を蓄えますが、メトランのHummax QEではチューブの中に500ミクロンのホローファイバー(多孔質の中空糸膜)を入れてあります。このファイバーは疎水性なので、この中に水を入れても水は外に出ませんが、蒸発する面積はセルロースの6倍にもなります。この中空糸を使うことによって、まったくヒーターを使わなくても自然に水分が蒸発して、喉が乾かないように湿度を補うことができるのです。 CPAPは人工呼吸器のように吸気と呼気の通り道が分かれておらず、1本のチューブになっています。そのため、マスクには吐き出した炭酸ガスが溜まらないように外へ逃がす穴が開いています。 アメリカのあるメーカーが出している小型のCPAPはチューブの途中にHMEをつけているのですが、実はそれでは意味がありません。呼気がHMEに戻らないと、そこで湿度を逃さないようにトラップしておくことができないからです。それにもかかわらず、チューブの途中にHMEをつけた製品が売られているのですが、私から見ればこれは本当に意味のないことです。 しかし、CPAPを使うユーザーにはもちろんそんなことはわからないので、HMEがついていればそれだけいい製品だと思うでしょう。もちろん、海外でも技術レベルの高いメーカーでは、ちゃんとマスクから呼気が漏れるところにHMEを取り付けるようにしているところもあります。コントローラーを本体から分離した理由-メトランが目指す未来像とは実は最初のコンセプトでは、音の問題さえ解決すればブロアー本体はもっと小さくできると考えていました。現在の大きさになったのはあくまでも音の問題で大きくしただけであって、将来的にはもっと小型化することが可能です。ところが、機械を制御するためのコンピューターやセンサーなどを本体に内蔵して、そこにコントローラーまで付いていたのでは小さくすることができません。 そこで私たちはコントローラーを本体と分離してAC電源のアダプターと一体化させました。私たちが将来目指しているのは、必要なものをすべて中に入れて小型化した本体を胸元につければ、あとは電源コード1本だけで済むようなものです。このような将来のビジョンがあるからこそ、コントローラーを本体から分離してAC電源のアダプターと一体化すること自体も特許として出願しているのです。 私たちがどうして今このような製品を作っているのかというと、それは将来の目標があるからです。知らない人から見れば、なぜコントローラーを本体と一緒にしないのかと思われるかもしれません。仮にそうした要望が多いのであれば一緒にすることはできますし、現時点では技術的な問題は何もありません。 開発している私の頭の中には、今の製品が将来に結びつくような明確なロードマップがあります。現時点での技術と、今それを必要としているユーザーが納得してくれるところをすり合わせた結果が製品に反映されているのだと言ってもいいでしょう。 スティーブ・ジョブズのiPhoneも、将来発表する機種までの道筋を全部最初から持っていました。しかし、当時の技術でそれを実現しようとするととても高価なものになってしまいます。今、私が持っている特許の技術だけでも、もっと小型で音がしないものを作ることはできますし、すでに試作も行なっています。しかし、そうするとやはり非常に高いものになってしまうので、とても現実的とは言えません。 将来的に睡眠時無呼吸症候群の治療機器を買い取りできるようなシステムに持なれば、製品化してもいいのかもしれませんが、現状はレンタルですから、我々のような小さな会社がビジネスをするマーケットとしてはあまり向いていません。もしも患者さんが本当に自分の責任で治療機器を選んで買えるようになれば、もっといろいろなことが思ったようにできるのではないかと考えています。
2017年10月10日<専門家インタビュー> 睡眠時無呼吸症候群の治療に使われる持続的自動気道陽圧ユニット(CPAP)のほとんどが海外の製品で占められる中、人工呼吸器メーカーの草分けとして1984年に創業した株式会社メトランは、株式会社小池メディカルと共同で国産第1号となる「ジャスミン」を2006年に開発・販売しました。その開発の経緯と最新機種JPAP(ジェイパップ)のコンセプト、そして睡眠時無呼吸症候群治療のあるべき姿について、株式会社メトランの創業者であるトラン・ゴック・フック(新田一福)会長にお話をうかがいました。【トラン・ゴック・フック(新田一福)氏】 株式会社メトラン会長株式会社メトランがCPAPを開発するようになったきっかけそもそも株式会社メトランがCPAP治療機器を開発するようになったのは、当社の製品を販売していた株式会社小池メディカルからの依頼がきっかけでした。私たちの開発技術力を高く評価してくれていた小池社長から、CPAPは海外の製品しかないので、ぜひ国産のCPAP装置を作ってほしいと頼まれ、二つ返事でお引き受けしたことが発端だったのです。特許だらけのCPAP開発の壁を乗り越えた国産第1号ところがいざCPAP機器の開発を始めてみると、実に奥が深いということがわかりました。もちろん、それはどの領域にも言えることではありますが、ことCPAPに関しては非常に多くの技術が特許で押さえられていました。しかも国内メーカーの製品がなかったため、それらの特許はすべて欧米で取得されており、そのことが大きな壁となっていたのです。 そこで私は、メトランの現・代表取締役社長である中根伸一君がスタンフォード大学で研究していたニューラルネットワークのことを思い出しました。スタンフォード大学はニューラルネットワークの研究では世界でもレベルが高いことで知られています。彼の卒業論文のテーマは気道の閉塞をニューラルネットワークで検知できるというものでしたが、このテクノロジーを使えば特許に関係なく独自のCPAP装置が作れるということがわかり、ようやく国産第一号という形で世に出すことができたのです。睡眠時無呼吸症候群の患者として自分が使うために開発したJPAP当時は、なんとかして要求された仕様通りのものを作り、いろいろな患者さんに使ってもらうというところからスタートしました。しかしその後、自分が検査を受けて睡眠時無呼吸症候群と診断されたとき、私は「それなら患者として自社の製品を使える!」と思いました。そして、競合相手の製品を知るため、他社の製品も片っ端から自分で試してみようと考えたのです。 日本で買えない製品は、アメリカで6年ほど仕事をしていたときの知人を介して、インターネットのサイトで入手しました。ベッドの周りにはありとあらゆるCPAP装置やマスクが置かれ、私の寝室はさながら実験室のようでした。毎晩違う機械を使っては、朝起きた時に「これは気持ちよく起きられた」「これはダメだ」と、それぞれの製品の長所・短所を徹底的に比較・研究しました。 今回開発したJPAPは、その研究を元に医師たちと議論をしながら、「自分が使うための機械」として開発したというところがあります。ですから、私が現時点でベストなものを作ったと思っていても、一方ではいいと思わないという意見も出てくるかもしれません。また、それまでのメトランの製品は、使う人のことをそこまで突き詰めて考えて作っていなかったという反省もあります。CPAPの良し悪しは「呼吸仕事量」で決まるCPAP装置の良し悪しを判断する指標のひとつに、私たちの専門用語で「呼吸仕事量」と呼んでいるものがあります。私たちが普段呼吸しているときには周りにいくらでも空気があるので、息を吸ったからといって周囲の圧力が下がることはありませんが、CPAPではマスクをつけ、機械を通して呼吸をサポートしてもらうことになります。ですから、たとえばスーッと息を吸うときに機械がサポートしてくれるとより楽に息を吸うことができます。 このサポートの仕方が適切でないと、息を吸おうと思ってもガスが入って来ないので息が吸えなくなりますし、息を吐こうと思ったときに機械が制御して圧を下げてくれないと余分な力が必要になります。つまり、呼吸仕事量がよくない機械は患者さんにとって使いづらいものとなってしまうのです。このことは人工呼吸器を扱ってきた我々メトランにとっては当たり前のことですが、睡眠時無呼吸症候群の領域では医師も含めてあまり議論されていません。患者さんの使い心地が軽視されているCPAP治療私は、CPAPを使うからには快適な睡眠を提供できなければ意味がないと考えています。私が初めて睡眠時無呼吸症候群の治療を受けたとき、最初の3ヶ月は眠くて仕方がありませんでした。CPAPを使っているのになぜこんなに眠いのだろうと思って医師に尋ねたところ、寝ている間に足がピクピクと動く病気、つまり周期性四肢運動障害があるから薬で治療をする必要があるという説明を受けました。 しかし、私にはどうも納得がいきませんでした。そこで自分でいろいろ考えてみると、たしかにCPAPのおかげで物理的に気道の抵抗を下げることができ、無呼吸は起こらなくなりましたが、脳は休んでいないのではないかと思ったのです。CPAPに加温・加湿が必要だという間違った常識CPAP治療では、圧力を発生させるブロアーと呼ばれる機械や加湿器を通して空気を送り、マスクをつけてそれを吸う必要があります。しかし、いろいろと調べてみたところ、加湿器がないと湿度が与えられないというのはおかしいのではないかと思いました。 一般的には寝室の平均湿度はだいたい50〜60%ですから、それよりも少しだけ余分に湿度を与えれば、普段我々の身体が感じている空気の温度や湿度に近い状態が保てるはずなのです。人間の呼吸器は本来、素晴らしい加温・加湿の仕組みを持っている鼻から吸い込んだ空気は鼻腔で乱流を起こし、粘膜から湿度と温度が与えられます。気管支に達するときには、ほぼ体温に近い温度に暖められ、湿度もほとんど100%の状態です。気管支が十分に潤っているおかげで、繊毛がバクテリアや細菌、ゴミなどを痰として体外に排出でき、マイナス数十度の外気を吸っても死なないのです。これは人間の持っている素晴らしい加湿・加温器の機能であるといえます。 一方、手術をするときには気道を確保するために人工呼吸器で気管内に挿管をします。気管内にビニールチューブを入れると、鼻腔から肺に至る呼吸器粘膜が持っている加湿・加温性能がすべてバイパスされてしまうため、もしも人工呼吸器から加湿していないドライガスを入れると人は死んでしまいます。ですから、人工呼吸器の加湿器は37度の温度と100%の湿度を厳密に維持することが求められます。 しかし、これに対して睡眠時無呼吸症候群の場合はマスクを使っています。つまり、鼻の機能はそのまま生きているので、基本的には加温・加湿の必要はありません。 ただし、圧をかけて空気を送り込むと通常の呼吸時よりも少し流速が速いので喉が渇きます。ですから、その分だけ少し湿度を補えば済むのですが、海外のメーカーのアプローチの仕方はそうではありません。今述べたような患者さんの状況に基づいて開発するのではなく、「呼吸補助」には当然のごとく「加湿器」と「ヒーターで温める」ということがセットになっているのです。暖めた空気を一晩中吸っているとかえってよく眠れない?深部体温との関係マスクで吸っているところへ30度に加温された空気を送るのは、私自身は決して良い方法だとは思いません。たしかに暖められた空気が入ってくると気持ちよく感じるという人もいます。私もそのことは否定しませんが、朝まで一晩中30度の熱い空気を吸っていたら、私個人の感覚としてはとても寝ていられません。 そこで私がいろいろな文献を調べてみたところ、眠っているときの深部体温が起きているときよりも0.5〜0.7度下がらないと脳が休めないという論文を見つけました。海外製のCPAP装置はどれも30度ぐらいに加温した空気を送るようになっていますが、私たちが開発したCPAPは加温していない常温のままで空気を送っています。たしかに使い始めに暖かい空気を吸うと、そのときは気持ちがいいと感じますが、8時間の睡眠中ずっとそれが続いてもいいというわけではないというのが私の考えです。開発者から見たCPAP治療の課題私はこれまで主に小児や未熟児用の人工呼吸器の開発に携わってきましたが、残念ながら人工呼吸器を自分で使ってみて確認することはできませんでした。ところが自分が睡眠時無呼吸症候群(SAS)であることがわかり、患者としてCPAPを使う立場になってみると、様々な問題があるということがわかってきました。 たとえば病院で患者さんにCPAPの機械を貸し出すと、次の月に受診するまでの間、患者さんが実際にどのように使っているのかということがわかりません。 CPAPは機械やマスクによってその最大圧力の設定を調整する必要があります。CPAPの治療における様々な問題睡眠時無呼吸症候群の治療に携わっている医師がCPAPのことをよく知らされていないというケースも珍しくありません。人工呼吸器にしてもCPAPにしても、医師が経験を積む機会がまだ少なく、特にCPAPの分野では、海外の大手メーカーも機械のアルゴリズムを絶対に教えないようにしています。 私は先日、ある医師から教育講演を依頼されたとき、自社製品のアルゴリズムを全部公開しました。そうしなければCPAPの機械が実際にどのように制御されているのかということが医師にわからないからです。現状では、それを理解しているのは医療機器販売会社の社員だけですが、肝心のところは公開していないというのが実際のところです。CPAP治療からドロップアウトした患者さんのリスクとは現在、CPAP治療からドロップアウトする患者さんは30%以上と言われています。睡眠時無呼吸症候群の患者さんはおよそ40万人とされていますから、その30%というと12万人になります。一方で、睡眠時無呼吸症候群の治療を受けないと、30%の人が将来糖尿病になるというデータもあります。 つまり、40万人のうち治療を拒否した人たちが30%いて、そのうちの30%、3〜4万人の人たちが糖尿病や高血圧になるということです。これは社会的にも極めて大きな問題です。なぜそれほど多くの患者さんがドロップアウトするかというと、睡眠時無呼吸症候群の治療をしている医療機関であっても、メーカーから提供される情報が十分でないことなどから、CPAPの使い方を正しく理解されていないところが多いからだと思います。睡眠時無呼吸症候群の治療はどうあるべきか私は知り合いのある先生のところで、患者さんにCPAPの機械を渡すときの様子を実際に見せてもらったことがあります。 暗い部屋に入るとベッドで患者さんが横になっていました。先生はCPAPの機械をつける前に、左右の鼻がどれくらい詰まっているかなど、患者さんの状態を細かくチェックしていました。普通はなかなかそこまで調べないのですが、患者さんの鼻の状態がどうなっているかわからないと、用意したマスクが合うかどうかもわかりません。多くの医療機関では販売会社の社員が持ってきたものをただ言われるままにつけるだけなので、患者さんがどう感じているのかわからないのです。 普段よく眠れていないせいか、患者さんはCPAPの機械をつけると5分ほどで眠ってしまいましたが、その場には患者さん本人だけでなく、奥さんにも一緒に来られていました。その先生は患者さんのベッドパートナーにも必ず来てもらうようにしているそうです。 先生は患者さんが眠ってから30分ほど経ったところで、いきなりAC電源のコードをコンセントから引き抜いて、もしこうなったらどうすればいいと思いますか?と奥さんに尋ねました。なぜそんなことをするかというと、地震などの災害が起きて停電になったときの対応をベッドパートナーの方が知らないと困るからです。そのために、患者さんだけでなくベッドパートナーの方にも使い方をすべて説明してからCPAPの機械を渡すのです。患者さんや医師のためにメーカーとして行なっている取り組み私は今後、呼吸仕事量を測るモニターを商品化して医師が使えるようにしたいと考えています。そうすれば患者さんが楽に呼吸できているかどうか、人工呼吸器のように波形ですべてモニターすることができます。そういったことを考えていかなければ、最終的に患者さんのQOL(生活の質)を高めることにつながりません。 メトランで考えている治療というのは、患者さんのQOLを含めたものです。未熟児用の人工呼吸器で言えば、ただ赤ちゃんが退院できればいいというのは医療の仕事ではありません。その赤ちゃんが後遺症のない人生を送れるようにすることが本当の意味での治療なのです。今までの治療は赤ちゃんが命を落とすことなく退院するということが目標だったのですが、私の考えは違います。 睡眠時無呼吸症候群の治療装置も未熟児用の人工呼吸器と同じように、単に呼吸が止まらないというレベルの製品を作るというのは、私たちメトランの目指すところではありません。患者さんはマスクをつけて眠るという煩わしさを我慢して治療をするのですから、その犠牲に対してもっと快適な眠りを提供し、脳がしっかりと休めるような睡眠体験が得られるようにするべきです。私自身が患者として自社製品を使っているからこそ、睡眠時無呼吸症候群の治療を今後そのレベルまで引き上げていかなければならないと考えています。 今回開発したJPAPが目指すところも同じです。目的は呼吸が止まらないようにする治療ではありません。本当に大切なのは快適な睡眠、快適な生活が送れるということです。そのために私はもっと快適な機械をこれからも作っていこうと考えています。
2017年10月10日<ドクターズインタビュー>東京都内に複数の診療拠点を有する医療法人順齡會では理事長の西澤寛人先生が早くから睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れ、2017年からは患者さんの利便性と満足度を高めるために遠隔診療を導入しています。ご自身もCPAPユーザーであり、港区と江東区のクリニックを行き来しながら、遠隔診療を活用してきめ細やかな診療に取り組んでいる西澤寛人先生にお話をうかがいました。【西澤寛人先生】医療法人順齡會赤坂おだやかクリニック理事長(医療法人順齡會おだやかライフ内科クリニック院長併任)CPAPを中断してしまう患者さんはどれくらいいるのかCPAPで治療を開始した患者さん全体の約5%は継続が難しく、スリープスプリントと呼ばれるマウスピースを使ったOA(Oral Appliance: 口腔内装置)治療に移行する患者さんもいらっしゃいます。CPAPもスリープスプリントも使えないという患者さんはあまりいませんが、睡眠時の無呼吸が重症の場合にはスリープスプリントだけでは改善が難しい部分があり、その点がひとつの課題であると思います。医療者のきめ細かな対応でCPAPからの離脱はもっと減らすことができる患者さんがCPAPをやめてしまう理由としては、ひとつには使うのが面倒だということもあるのでしょうが、実は他の病院から私たちのところへ移って来られた方たちを診ていて気がついたことがあります。これは、最近急激に伸びてきた睡眠時無呼吸症候群に対する医療の今の限界なのかもしれないと感じているところでもあります。医療機器メーカーの広報や営業活動の後押しもあり、睡眠時無呼吸症候群が広く知られるようになったことで、それまでまったく経験のなかった医師が睡眠時無呼吸症候群の治療を始めるというケースも増えてきました。しかしその結果、CPAPを導入はしたものの、使い方の指導が十分行き届いていないということもあるのではないかと思います。CPAPは使う人に合わせて細かく設定を変更することができます。患者さんによっては初期設定のままでは圧が強すぎたり弱すぎたりすることがありますし、状況によってはある設定項目のオン・オフを切り替えると、もっと呼吸が楽になるような細かな設定が用意されているのです。ところが、転院されてきた患者さんが使っているCPAPの機械の設定条件を見ると、メーカーが出荷したときの設定とまったく同じだということがしばしばあったのです。本来ならば、患者さんが苦しくて途中で外してしまうようなことがあれば必要以上に圧がかかっていたりすることが考えられるので、設定を見直してみるべきです。たとえば、息を吸うときには圧がちょうどよくても、息を吐くときには機械から送り込まれる空気と吐く息がぶつかって息をしづらくなります。そこで最近の製品では、息を吐く呼気時に圧を自動的に少し下げる機能がついています。その設定を適切に調整すると、息を吐くときにも苦しい感じがしなくなり、一晩中つけていられるようになったという方も実際にいらっしゃいます。マスクも多種多様で、口・鼻を覆うものから鼻だけのもの、サイズも大きいものから小さいものまであります。ですから、マスクを替えてみるということも含めてさまざまな提案をすることによって、患者さんが楽にCPAPを続けられるようになると思います。また、当院ではCPAPのメーカー3社と契約していますので、ある会社の機械が合わなかった場合は別の会社の機械に替えてみるということもできます。保険点数は決まっていますから、患者さんが負担するコストも変わりませんし、実際に別の機械に入れ替えてみたらよくなったという患者さんはいらっしゃいます。さらに、Travel CPAPといって通常よりコンパクトな製品もあります。小型軽量でかさばらないので出張にも持って行きやすく、使用率も上がるので海外出張が多い方などには喜ばれています。その患者さんのニーズに合わせた提案をどれだけできるかということによって、CPAP離脱率はある程度低くなると思います。当院では離脱率は2〜5%と非常に低く、むしろ睡眠時無呼吸症候群が改善してCPAPから離脱するというケースがあるくらいです。かなりの肥満だった方が減量に成功したり、CPAPを使っているうちに喉が少し広がるようになって無呼吸が少なくなることもあります。再検査をして実際に無呼吸低呼吸指数(AHI)が減っているのでCPAPをやめたという患者さんも当然いらっしゃいます。睡眠時無呼吸症候群のCPAP治療は安易に行われすぎているレンタルでCPAPを使っている患者さんが保険診療代を払いに来てくれないというような声を病院側から聞くことがありますが、私からみればきちんと診療をしていないから患者さんが来ないという面もあるのではないかと感じます。ただ使用料だけを払いに来させているようでは、やはり患者さんも病院に行く意義を感じないでしょう。普段から患者さんの話を聞いて、それならばこういう設定にちょっと変えてみましょう、というような提案ができていれば、患者さんもCPAPの調子が悪いから病院に行こう、先生に相談しようという話になるのではないでしょうか。患者さんからみた場合、どの医療機関がいいのかということは本当にわかりません。私が遠隔診療で診ている患者さんの中でもっとも遠方にいらっしゃるのは福岡の方です。その患者さんはいったん福岡のクリニックに紹介状を出して診ていただいていたのですが、2カ月後に患者さんが飛行機でわざわざ当院に来られたのです。私が驚いて事情をお尋ねすると、紹介先の医師は患者さんが持って行ったデータを見ようともせず、毎月保険診療代を払いに来てくれればいいと言わんばかりの態度だったというのです。その先生のところにはもう行きたくないと患者さんがおっしゃるので、それなら私が遠隔診察でやってみましょうとご提案して、今は2カ月に1回、福岡との間で遠隔診察をしています。ただし、CPAPの細かい設定などはできないため、患者さんが仕事で東京に出張される時に赤坂に立ち寄っていただき、そこで行うようにしています。私たちは睡眠時無呼吸症候群の患者さんを医療で幸せにして、さまざまな合併症から救っていかなければいけないと考えて診療にあたっています。睡眠時無呼吸症候群を診ている者の責任として、ビジネスのために睡眠時無呼吸症候群を利用することはやめてもらいたいと思っています。睡眠時無呼吸症候群の診療を行っているとされる医療機関の一部には、CPAPの設定などは業者さん任せにして、窓口で患者さんからお金をもらってメーカーに使用料を払っているだけというようなところもあることは事実です。CPAPは保険診療でも1カ月に4,700円ほどかかりますから、それだけのお金を患者さんが負担するからには、もう少ししっかりと適切な医療が受けられるようにしなければいけないと考えています。当院では虎の門病院睡眠呼吸科の成井浩司先生に顧問になっていただいていますが、私が大学院にいたときから成井先生のことはよく存じ上げていました。私はもともと心臓が専門で不整脈を診ていたのですが、不整脈の発生原因に睡眠時無呼吸症候群が大きく関わっているということを知り、関心を持つようになりました。まだ睡眠時無呼吸症候群が今のように知られていなかった頃から、血圧が高くてなかなかよくならない患者さんを見つけると、睡眠時無呼吸症候群があるのではないかと片っ端から検査をして、今日まで診療を続けています。経験や知識がない医師までもが睡眠時無呼吸症候群の診療を安易に始めている現状は止めようがありませんが、これでは患者さんがかわいそうだと思います。遠隔診療導入の背景患者さんにしてみれば、毎月病院に行くというのは誰しも負担に感じるはずです。毎月1回病院に来てくださいといっても、実際にはなかなか難しいところがあります。本来は毎月診るべきなのですが、実際に患者さんが来なかったときには保険診療の制度上、2カ月分さかのぼって算定できるということになっていますので、私たちのところでは実質的には診察を2カ月に1回という形にしています。そうすれば私が赤坂だけではなく、江東区南砂町のクリニックにいるときに患者さんを診ることもできます。実際、先日は江東区のクリニックから福岡にいらっしゃる患者さんを遠隔で診察しましたし、その前にはこの赤坂のクリニックからも診ています。遠隔診療では患者さんとつながることができれば、私がどこにいてもいいのです。私と患者さんとの間に画面があるだけで、対面の診察と変わりはありません。患者さんが遠隔診療のアプリから予約を取ると自動的に予約が入るので、私がパソコンからその日の診療呼び出しをすると、患者さんのスマートフォンでも呼び出し音が鳴ります。患者さんが電話に出るときと同じ要領で出ると、私のパソコン上でも患者さんが画面に出てくるという形です。診療報酬はクレジットカードで決済します。医療は対面でなければ、という考えの医師もいると思いますが、もうそういう時代ではなくなってくると思います。今や厚生労働省の課長クラスの方たちからも「医療はサービス業」という言葉が聞かれるようになっていますし、私自身もそう思っています。医療におけるサービスというものを考えると、患者さんに対して上から目線で病院に来なさいというような診療ではなく、いかにその患者さんにもっと病院を利用してもらいやすくするかということに重点を置いていかなければなりません。私は患者さんの利便性が良くなり、その利便性向上のおかげできちんと通院ができるようになり、健康管理ができるほうが有益だと考えています。逆に時間がなくて病院に行けないから薬をもらえなかったというほうが、よほど健康には不利益です。病院も患者さんの事情に合わせていける部分についてはサービスを強化していけばよいのではないでしょうか。
2017年09月28日<ドクターズインタビュー>東京都内に複数の診療拠点を有する医療法人順齡會では理事長の西澤寛人先生が早くから睡眠時無呼吸症候群の診療に力を入れ、虎の門病院と医療連携を結んで質の高いきめ細やかな診療を行っています。医療法人順齡會グループの4施設のひとつ「赤坂おだやかクリニック」で、西澤寛人先生にお話をうかがいました。【西澤寛人先生】医療法人順齡會赤坂おだやかクリニック理事長(医療法人順齡會おだやかライフ内科クリニック院長併任)睡眠時無呼吸症候群の受診と検査の流れ私たちの睡眠時無呼吸症候群外来を受診される患者さんは現在かなり多く、初診の患者さんはこの赤坂のクリニックだけで月に50から100人というところです。まず初診で来られた方には自宅で行う簡易検査をしていただいています。この簡易検査の結果だけでも、たとえば仰向けで寝たときに無呼吸が多いことや、横向きに寝ると無呼吸がまったくないなど、かなり詳しいことがわかることがあります。簡易検査でそれほど異常がない患者さんに関しては、横向きで寝るための枕を使って様子をみていただきます。横になって寝ていてもある程度無呼吸がみられる方や、かなり高い頻度で無呼吸がありそうな患者さんに関しては、終夜睡眠ポリグラフ(PSG検査)という、より精密な検査を受けていただくことになります。PSG検査に関しては、医療機関にひと晩泊まって行うパターンと在宅で行えるパターンの2つがありますが、最近は在宅での検査を選ばれる方がほとんどです。在宅での検査でも、ご自分で顔に5か所電極を貼っていただくと脳波を測ることもできます。ご自宅での脳波測定は医療保険の診療報酬算定でも認められているので問題はありません。ただし、ご自分で電極をつけることが難しい患者さんの場合には入院して検査を受けていただきます。入院の場合は、医療連携を結んでいる虎の門病院に電話を入れ、入院日を調整して予約を入れます。患者さんは直接虎の門病院へ行っていただき、検査を終えて退院されると結果がこちらに送られてくるという流れになっています。入院での精密検査の場合は、検査費と入院費、ベッド代等で約4〜5万円かかります。一方、自宅でご自身が行う場合は検査費用と再診料ぐらいしかかからないため、コスト的にも1万円ちょっとの負担で精密検査ができるというメリットがあります。また、夕方入院して翌朝帰れるといっても、一晩中病院に拘束されたくないという方もいらっしゃいますし、病院のベッドではなかなか眠れないという方もいらっしゃいます。そういった点でも在宅の検査は患者さんにとても喜ばれていて、当院を受診される方は在宅の検査を選ぶことが多くなっています。花粉症・アレルギーの患者さんにも実は睡眠時無呼吸症候群の人が当院では花粉症やアレルギーで受診される方も多くいらっしゃいますが、実は花粉のシーズンだけでなくいつも鼻が詰まっていて苦しいというので検査をしてみたら、実は睡眠時無呼吸症候群だったというケースもあります。その場合には鼻の状態をよくすれば睡眠時無呼吸症候群がある程度改善され、症状がよくなるという患者さんもいらっしゃいます。夜、何度も目が覚めてトイレに行くのは睡眠時無呼吸症候群かも?睡眠時無呼吸症候群では、夜寝ている途中で何回も目が覚めてしまうということがよくあります。また、トイレに行く回数が多いというのも、実は無呼吸が原因で睡眠が浅いためにしょっちゅうトイレに起きているという可能性があります。ですから、患者さんの悩みが「何度も目が覚める」「トイレが近い」というものであっても、もしかしたら睡眠時無呼吸症候群かもしれませんのでいびきをかいていないかご家族に訊いてみてください、というお話をすることがあります。ある程度年齢が高くなると、夜に何回もトイレに起きるので気になって泌尿器科に相談するという方も多くなります。男性であれば前立腺肥大かもしれないということで薬を出してもらっていたり、女性でも頻尿の薬を出してもらっている方たちの中には、実は睡眠時無呼吸症候群だったというケースもあると考えます。女性の場合、更年期を境に睡眠時無呼吸症候群が多くなってくるため、更年期前は意外に少ないという特徴があります。その一方、男性では年齢にあまり関係なく発症しています。現在、私たち順齡會グループの中でもっとも若年のCPAPユーザーは8歳です。そのお子さんは扁桃腺が大きいため寝ていると1時間に50回ぐらい呼吸が止まっていたのですが、年齢的に手術はまだしたくないというので今はCPAPを導入しています。意外に見過ごされている子どもの睡眠時無呼吸症候群これからは子どもの睡眠時無呼吸症候群も重要になってくるのではないかと思います。現代は飽食の時代ということもあり、肥満のために子どものうちから無睡眠時無呼吸症候群が起こることもありえます。その結果、学校で集中力がなくなったり授業中に眠くなってしまうことも考えられます。居眠りをして学校で怒られてしまうようなお子さんの中にも、実は睡眠時無呼吸症候群だったというケースがあるのではないかと思います。お父さんお母さんからみて、学校でよく寝てしまうと怒られる、集中力がない、太り気味である、いびきをかいているなどの条件が当てはまるようであれば、睡眠時無呼吸症候群の検査を一度受けていただいてもよいのではないかと考えます。あまり小さいお子さんは難しいと思いますが、小学校中学年ぐらいから上の年齢であれば検査をして診断することは十分可能です。睡眠時無呼吸症候群の治療-CPAP治療とOA治療について精密検査の結果、AHI(無呼吸低呼吸指数)が20以上の患者さんはCPAP(Continuous Positive Airway Pressure;持続陽圧呼吸療法)の適応となるので、多くの場合は治療としてCPAPの導入を行うということになります。ただし、CPAPの使用が難しい、あるいは使いづらいという患者さんにはOA(Oral Appliance: 口腔内装置)治療といって、スリープスプリントと呼ばれるマウスピースを作製し、寝るときに装着するという治療を行います。マウスピースに関しては現在、保険で使えるものと保険外のものがあります。いずれも下顎を少し前に出すことによって舌が落ちないようにして寝るというものですが、多少顎関節が痛くなるという難点があります。また、保険で使えるマウスピースは一体型で口を開くことができないため、少し苦しいと感じることもあります。保険外のマウスピースには、上下が分離式になっていて口を開くことができるソムノデントという製品がありますが、機構は同じなのでやはり顎関節が少し痛くなる方もいらっしゃいます。マウスピースは歯科医院で専用のものを作ってもらう必要がありますが、当院では連携している歯科医院をご紹介するか、もしくは医療連携を結んでいる虎の門病院の歯科で作ってもらうという形をとっています。鼻から挿入するチューブはCPAPが使えない状況で補助的に利用するいびきを改善するために鼻からナステントというチューブを挿入する方法がありますが、たしかにそれを使うことによって睡眠時の無呼吸がよくなる方はある程度いらっしゃいます。舌根(ぜっこん)が喉の奥の方に落ちてくると空気の通り道が狭くなっていびきになります。そこに圧をかけながら空気を送り込んで狭くなっているところを広げるというのがCPAPの仕組みです。一方、ナステントは最初からチューブを入れておいて舌根が喉の奥にぶつからないようにするというのが基本的な考えで、空気の通り道がそこで確保されます。私がナステントを処方しているのは、普段CPAPを使っている方が海外旅行で長時間飛行機に乗るような場合が多いです。現在、JALやANAの機内ではCPAPを使うことができるとアナウンスされていますが、状況によっては機内でのCPAP使用が難しいこともあるため、そのような場合にナステントを使って寝るようにしてもらっています。私自身も睡眠時無呼吸症候群でCPAPを3台所有しており、普段寝るときにはCPAPを使っていますが、海外旅行に行く飛行機の中では、機内食が出た後にナステントを鼻に挿して寝るようにしています。ナステントは一時期販売を見合わせていましたが、販売再開にあたって提供方法が変更となり、現在は医療機関で医師の指示書を入手していただいて購入することになっています。医療機器として登録されている製品ですから、私も本来はそういった形のほうが適切であると思います。患者さんの判断だけでナステントを購入して使い続けていると心配な面もあります。患者さんとしてはいびきが減るのでナステントだけを使っていても満足されるかもしれませんが、仮に80だったAHIが半減して40になっていたとしても、AHIが40というのは依然として重症の状態であり、何ら治療をしていないのと変わりません。つまり、合併症や今後の生命予後などのリスクが十分低減できていない状況なのです。ですから、ナステントを処方するにしても、最低でも簡易検査をした上で本当にナステントだけでいいのかどうかというところを患者さんにきちんと説明するべきであると考えます。
2017年09月28日<ドクターズインタビュー>睡眠中に叫んだり暴れたりする症状がみられるレム睡眠行動障害という疾患があります。疾患の特徴やその治療法について東京女子医科大学病院睡眠科の鈴木真由美先生にお話をうかがいました。【鈴木真由美先生】東京女子医科大学病院睡眠科 レム睡眠行動障害とは?睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類があります。レム睡眠のときには身体の筋肉が弛緩してまったく動きません。もしそこで起こされたとしても、いわゆる金縛りの状態になっているのがレム睡眠です。ところが、レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder; RBD)の場合には、その時見ている夢の内容に応じて、身体を動かしたり大声を出したりします。夢の内容はほとんどが悪夢で、たとえば大量の虫や象に襲われるなど非現実的な夢や、泥棒に襲われたり、昔の上司との口論など現実に近いものもあります。レム睡眠行動障害は、年の単位で症状が出現してくることが多いです。まず、悪夢を見るようになり、その後夢の内容に応じて声を出すようになり、そのうちに夢と一致して手や足を動かす(多くは夢の相手と戦ったり、追い払うしぐさをする)ようになります。さらにエスカレートすると隣で寝ているベッドパートナーに手が当たったり、ベッド柵などに手をぶつけて傷めてしまうこともあります。あるいはベッドから転落したり、壁にぶつかってけがをするということもあります。一緒に寝ていた奥様が「あなた、どうしたの」と訊いてみると、「こんな夢を見ていたんだ」と話した内容から、夢の中と同じ行動をしていたということがわかって、これはおかしいということで睡眠科へ来られるというのがひとつの典型例です。レム睡眠行動障害とパーキンソン病など脳の変性疾患との関係レム睡眠行動障害は脳の変性疾患(レビー小体型認知症やパーキンソン病、多系統萎縮症など)の一部分症状、もしくはそれに移行する前駆症状ではないかと捉えられています。実際にレム睡眠行動障害が見つかった方は、その後10年ほど経過するとこれらの神経変性疾患に移行していく割合が一般の方に比べると多いことは事実です。私が、レム睡眠行動障害の方に必ず確認するのは、嗅覚障害がないかということです。嗅覚障害はパーキンソン病などの非運動症状の中でも早くからみられる症状なので、嗅覚障害とレム睡眠行動障害の両方があるとパーキンソン病などのごく初期もしくはパーキンソン病などに進展する可能性が考えられます。その場合には同じ大学病院の中にある神経内科と連携して診てもらうようにしています。東京女子医科大学病院では、他の診療科との間でも同じ電子カルテの中でデータを共有することができます。たとえば脳のMRIなどの場合、私が検査を依頼した結果について、神経内科医が見ることができますし、逆に神経内科医がもう少し高度な脳の機能についても調べてみた場合も、私がそのデータを見られるという形になります。睡眠医療と神経内科領域の連携で対応難病であるパーキンソン病は高齢化にともなってますます増え、レビー小体型認知症もアルツハイマー病の次に多い認知症となっています。睡眠医療と神経内科領域がタイアップして診療を行うことで、日本の高齢社会で大きな課題となる疾患を将来的に予防できるようになるかもしれません。話がずれますが、睡眠領域はいくつもの診療科にまたがっているため、神経内科領域との連携だけではなくいろいろな診療科との連携が必要です。睡眠時無呼吸であれば呼吸器内科や循環器内科も関係してきます。また、うつによる不眠であれば精神科に紹介する必要があります。不眠の原因が鼻づまりなどであれば耳鼻科、マウスピースを作るときには口腔外科と、さまざまな診療科との連携が必要です。レム睡眠行動障害の治療法は?まず、患者や家族に病態を十分理解させ、暴力的行為がもとで家族関係が悪化するのを防ぐことが重要です。ついで、患者自身や配偶者など同室家族に対する傷害を減らすよう寝室の環境調整をします。レム睡眠行動障害と診断されたからといって、患者さん全員に治療が必要なわけではありません。症状出現の頻度が少ない場合、実はそれがレム睡眠行動障害という病気のせいだということがわかると、それだけで安心されて案外落ち着くこともあります。また、仕事のストレスが誘引になっているという方もいます。忙しく働いていたビジネスマンの方たちで、退職したと同時にレム睡眠行動障害が現れなくなったという方もいらっしゃいます。頻繁に悪夢を見、大暴れするなど、症状出現頻度が高い場合、薬物治療を行います。クロナゼパムが有効です。頻度が少なくても継続的にフォローするご本人が通院の必要性を感じなくなっても、年1回程度は来ていただくようにしています。最初脳のMRIを撮らせていただき、前回から、症状出現頻度など変わりないか、神経変性疾患の兆候が出てきていないかなどをチェックしています。レム睡眠行動障害はない方に比べれば、脳の変性疾患を将来発症する率が高いということを認識していただく必要はありますが、兆候が見つかった場合には早めに治療をスタートできるという面で、ある程度安心感につながっているのではないかと考えます。
2017年08月29日「睡眠時無呼吸症候群かもしれない」そう思ったとき、どの病院を受診すればよいのでしょうか?インターネットでは睡眠時無呼吸症候群の診療に対応していると書かれたホームページが多く見られますが、診断に欠かせない検査の内容は医療機関によってかなり違いがあるようです。検査の重要性と病院選びのポイントについて、駒ケ嶺医院 睡眠呼吸センター長の髙﨑雄司先生にお話をうかがいました。【高崎雄司(たかさきゆうじ)先生】駒ヶ嶺医院睡眠呼吸センターセンター長元東海大学健康科学学部教授、元日本医科大学第4内科助教授、日本睡眠学会評議員・認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医睡眠時無呼吸症候群を治療する患者さんは増えているか?睡眠時無呼吸症候群に関する情報はここ10年くらいでかなり増えました。受診するきっかけが非常に増えたことによって、たくさんの方たちが治療を受けていることはたしかです。しかし、一部の方は、情報が届かないなど様々な理由で未受診のまま放置しているととらえています。受診しなければならない方たちはまだまだ多くいるに違いないと考えています。病院を選ぶポイント:インターネットの病院探しについて最近は、インターネットで調べて医療機関を受診する方が多くなっています。ホームページなどで睡眠時無呼吸症候群の治療ができると書いている医療機関はいたるところにありますが、患者さんにしてみれば、どうやってインターネットの情報から選べばいいのかわからない方がほとんどだと思います。インターネットで見て、自宅で簡易な検査ができるところがいいと考えられる方が多いかもしれません。しかし、検査をしていくうちに、最終的には泊りがけで終夜睡眠ポリグラフの検査をしなければならなくなる方もたくさんいらっしゃいます。ですから、本来は最初から幅広い検査ができる医療機関を受診されたほうがよいのではないかと思います。病院を選ぶポイント:睡眠時無呼吸症候群の診断方法について現在、睡眠に関する検査を受けることができる医療機関はたくさんあります。しかし、たいていの場合は呼吸が止まっているかどうかということだけをみるような簡易な検査が主体で、睡眠の質に関わる詳しいところまで調べているわけではありません。検査の結果、息が止まっている主な原因は気道がふさがっていることだろうと診断されると、多くの場合は持続陽圧呼吸療法(CPAP)で治療するという流れになっています。しかし、本当は病像が隠されていることが少なくありません。ですから、本来であれば当院の睡眠呼吸センターで行なっているような終夜睡眠ポリグラフ検査をしっかり受けていただいたほうがよいと考えます。病院を選ぶポイント:日本睡眠学会の認定検査技師が検査我々の睡眠呼吸センターでは、日本睡眠学会の認定検査技師が終夜睡眠ポリグラフの検査を担当しています。他の施設でも臨床検査技師が睡眠の検査を行ない解析を行う場合があると思いますが、一般的には終夜睡眠ポリグラフ検査の経験があまりない施設が大多数を占めています。当院で行なっている検査では、患者さんが検査を受けている間は担当の検査技師が朝まで別室で検査データをモニタリングしています。たとえば寝返りをうって電極(センサー)が外れそうになったらまたつけ直すということもしますし、検査中に起こった出来事や患者さんからの訴えなどについてもすべて記録して残しています。そういったことも含めてきちんとした検査を行えば、それだけ正確な診断ができると考えます。大きな病院も含めてたいていの場合は、患者さんの身体にセンサーをつけるなど検査に必要なことはひと通り検査技師が行なったとしても、そのあとは病棟の看護師などに引き継いで帰ってしまいます。看護師は基本的に他の入院患者さんをみているため、終夜睡眠ポリグラフの検査で何か異常があっても対応できない場合がありますし、検査の内容も詳しくはわかりません。そのため、朝になって検査が終わってみると、一部のデータがきちんと取れていなかったというようなことが起こる可能性があります。過去に他の施設で統計を取ったみたところ、終夜睡眠ポリグラフのセンサーからのシグナルが途絶えてしまったために患者さんが寝ている部屋に入ってセンサーをつけ直すなど、検査中に担当の検査技師が何らかの対応をしている頻度は約50%でした。つまり、検査技師が朝までモニタリングをせずに帰ってしまった場合には、約50%の確率で完全な検査ができていない可能性があるということになります。病院を選ぶポイント:検査データの解析は自動解析よりもマニュアル解析我々の睡眠呼吸センターでは、検査データの解析をマニュアルで行なっています。それはなぜかというと、自動解析が必ずしも正確ではないということがよくわかっているからです。また、時間ごとに細かくステージ判定などを行う必要もあるのですが、そういったことをしっかり行なっている施設はかなり少なく、日本睡眠学会認定の102の医療機関(2016年7月1日現在)の中でも、おそらく半分ほどもあるでしょうか?患者さんがインターネットで病院のホームページを調べただけでは、これまで話してきたようなポイントはなかなか判断できません。その施設でできる検査の内容を明らかにした上で、できない部分については他の専門施設に紹介するという形をとっているのであれば、ある程度信頼してもよいでしょう。しかし、自分のところでできる範囲の検査だけで診断をつけてしまうと、患者さんが必ずしも適切な治療を受けられないということにもなりかねません。それぞれの医療機関においても、単に終夜睡眠ポリグラフの検査ができるということを示すだけではなく、本当はその内容まで開示すべきと考えます。たとえば日本睡眠学会の認定検査技師が朝までついて検査を行っていますということを明示していれば、その病院はそこまできちんとやっているということですし、逆に言えば明示していない施設はそこまで対応していないということになります。やっていないものをやっているとは言えませんから、そうすれば患者さんにとって病院を選ぶひとつの目安となるのではないかと考えます。本格的な検査ができる医療機関は限られているのが現状我々のような詳しい検査ができる医療機関がどこにでもあるかというと、実はそれほど多くはありません。夜勤に対応してくれる検査技師も必要ですし、人手や手間の部分でどうしてもできないというところもあります。本当はそのような場合にどこかに相談できるようなシステムがあればよいのかもしれませんが、現在の状況ではまだなかなか難しいところです。日本睡眠学会で医療機関を認定するとき、その医療機関でできる検査の内容をあまり厳格にしてしまうと、認定医療機関の数が限定されて診断が停滞してしまうということにもなりかねません。検査の質を上げようという努力もしなければなりませんが、一方では睡眠医療を普及させなければならないという面もあるのです。もしも患者さんの近くに本格的な検査が可能な医療機関がなければ、一般的な治療をされているところでまず診てもらい、睡眠時無呼吸症候群の治療へ進むということになります。たとえば中年以降で、明らかに肥満が原因で閉塞性の睡眠時無呼吸症候群が起こっていると思われる場合は、治療が開始されるとすぐにCPAPの適応になる方が圧倒的に多いので近くの医療機関で診てもらって構いません。しかし、そうではない場合には、本来は睡眠専門の施設で診てもらうことが望ましいと考えます。
2017年08月10日眠っている間に呼吸が止まってしまう病気として近年注目されている「睡眠時無呼吸症候群」。呼吸の異常が起こる原因には中枢性と閉塞性の2種類があります。空気の通り道が狭くなっていびきや無呼吸が起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群は広く知られるようになってきましたが、中枢性睡眠時無呼吸症候群はまだあまり知られていません。中枢性睡眠時無呼吸症候群について、駒ケ嶺医院 睡眠呼吸センター長の髙﨑雄司先生にお話をうかがいました。【高崎雄司(たかさきゆうじ)先生】駒ヶ嶺医院睡眠呼吸センターセンター長元東海大学健康科学学部教授、元日本医科大学第4内科助教授、日本睡眠学会評議員・認定医、日本呼吸器学会専門医・指導医 睡眠時無呼吸症候群には閉塞性と中枢性の2種類がある睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断にあたっては、終夜睡眠ポリグラフ(PSG)という検査をして睡眠時の呼吸と睡眠の質を調べ、無呼吸や低呼吸と呼ばれる異常な呼吸の発生頻度と睡眠の障害の程度から総合的に診断をします。このときに起こる無呼吸のパターンには、大きく2つのものがあります。それが閉塞性(へいそくせい)と中枢性(ちゅうすうせい)です。閉塞性と中枢性のそれぞれの違いとは?閉塞性の睡眠時無呼吸症候群は、呼吸をするときに鼻から入って肺に至る空気の通り道の中で、気道のどこかが狭くなったりふさがったりすることによって無呼吸が起こるものであり、その閉塞が解除されれば呼吸が再開します。閉塞性の睡眠時無呼吸症候群が起こる原因としては、扁桃腺が大きいことや骨格的にあごが小さく空気の通り道が狭いことなど、のどの周囲の構造による問題のほか、肥満のため首の周りに脂肪がついて圧迫されるなど、さまざまな理由があります。一方、中枢性の睡眠時無呼吸症候群は、頭の中の脳幹(のうかん)にある呼吸中枢というところから出される「呼吸をしなさい」という命令が、一時的に途絶えるために息が止まってしまうものです。中枢性睡無呼吸症候群の原因は?中枢性の睡眠時無呼吸症候群の場合の脳からの呼吸命令が一時的に途絶える原因としては、心臓が悪くなって血液を循環させる機能が低下する、いわゆる心不全によるものがもっともよく知られています。脳の中には血液中に含まれる二酸化炭素の量と酸素の量が正常かどうかということを感知するセンサーの働きをしている部分があり、その情報によって呼吸中枢が呼吸の命令を出しています。血液中の二酸化炭素が多くなってくること、逆に酸素の量が少なくなってくることなどで、呼吸が大きくなって肺での酸素の取り込みや二酸化炭素の排出を正常化するのです。ところが、呼吸によって実際に酸素と二酸化炭素の入れ替えをしている肺の動きと、血液中の二酸化炭素の量を感知している脳のセンサーの間にはいくらかの時間差が生じます。特に心臓が悪くなって血液の循環が悪くなると、二酸化炭素量の情報の脳センサーへの伝達に遅れが生じ、それが原因となって最終的には呼吸が止まってしまうことがあります。中枢性無呼吸症候群を引き起こす病気の典型的なものは心不全ですが、そのほかにも腎不全や脳の病気などによっても呼吸の異常が起こることがあります。たとえば脳血管障害などによって呼吸中枢にかかわっている脳の一部分が傷つくと、そのことが原因で無呼吸が起こることがあるのです。閉塞性に比べて中枢性の発症頻度がどれくらいあるのかということは正確にはよくわかっていませんが、おそらく10分の1程度あるかないかといわれています。中枢性睡眠時無呼吸症候群のもうひとつの原因とは?中枢性の睡眠時無呼吸症候群を引き起こすのは心不全などの重篤な病気ばかりではありません。たとえば、なかなか寝付くことができず少し寝ては目がさめるということを繰り返し、睡眠の質が悪化すると呼吸を調節する働きそのものが不安定になってしまい、そのために無呼吸が起こるようなケースのほうがむしろ多くみられます。しかし、このようなケースの多くの場合は治療の対象にはなりません。治療の対象になるのは先に述べたように心臓や腎臓が悪いケースか、もしくは脳血管障害が起こったために異常な呼吸を引き起こしているような場合に限られます。中枢性睡眠時無呼吸症候群の治療中枢性睡眠時無呼吸症候群の治療では、心不全が原因であればまず心臓に対する薬がしっかりと使われているかどうかということが一番重要です。血管を拡げて血圧を下げることで心臓への負担を減らすためには、ACE阻害薬、利尿薬、β遮断薬などが用いられます。心臓の働きを助ける強心薬としてジギタリス製剤という薬を使うこともあります。また、できるだけ心臓に負担をかけないように生活習慣を改善することも大切です。これらがきちんと行なわれているにもかかわらず異常な呼吸が出る場合は、呼吸のほうに注目して治療をしていくことになります。具体的には、夜間在宅酸素療法もしくは持続陽圧呼吸療法(CPAP)を行います。これは鼻や口に装着したマスクから圧力をかけて空気を送り込み、呼吸を助ける方法です。閉塞性と中枢性を併せ持つ睡眠時無呼吸症候群たとえば、構造的にのどが狭くなっている方に無呼吸が起こった場合でも、それがすべて気道の閉塞によって起こっているというわけではありません。ある一部分は中枢性の原因による場合もありますし、またある一部分は閉塞性と中枢性の中間型のような形で出ることもあります。患者さんの病態が中枢性かそれとも閉塞性かということは、そのどちらが主体であるかということから診断します。したがって、のどが狭いことが主因であった場合には閉塞性ということになります。しかしそうではない場合、心臓が悪い方たちの一部では、脳からの命令が途絶えたことによる睡眠時無呼吸症候群もたしかに多いのですが、気道の閉塞による睡眠時無呼吸症候群も起こっているという部分があります。ですから、純粋な意味で閉塞性や中枢性と呼べるようなケースは実際にはあまりないともいえるでしょう。中枢性睡眠時無呼吸症候群も年齢とともに増加閉塞性、中枢性どちらの睡眠時無呼吸症候群も年齢とともに増えていきますが、その理由はさまざまであり、何かこれといって主体となるようなものがあるわけではありません。ただし、加齢によって脳からの呼吸の命令そのものがある程度弱くなることもあるため、そのことが影響しているという可能性はあります。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の症状は?閉塞性の睡眠時無呼吸症候群のほうが症状は出やすいはずなのですが、それでも本人がまったく自覚していないということは少なくありません。10〜20年というような長い期間をかけて少しずつ悪くなるため、なかなか自分自身の身に異常が起こっていると気づかないのです。しかし、家族や周りの人たちから見ると、TVを観ていてもすぐに居眠りをしまうなど、明らかに普通ではないとわかる場合があります。ですから、周りの人がこのような異常に気づいたときには医療機関に相談するようにしてあげるとよいでしょう。中枢性睡眠時無呼吸症候群の症状は?中枢性の場合も、たとえばもともと心臓が悪い方の場合、ご家族が体調を気遣って注意していると、ときどき息をしていないことがあると気づくことがあります。しかし閉塞性の場合と違って特にいびきもかいていないので、見過ごされることがありえます。しかし、さらに悪くなってくると、心臓に負担がかかりすぎているため横を向いて寝ることもできなくなる場合があります。そこまで悪くなるとさすがに自分自身でも何かおかしいのではないかと思い、病院で検査を受けるという方もいるようです。睡眠時無呼吸症候群を治療せず放置すると閉塞性であれ中枢性であれ、睡眠中に無呼吸が起こった後、呼吸を再開するときには脳が起こされてしまいます。それが何度も繰り返されると睡眠の質が悪くなり、日中に眠気を催すということになります。睡眠時無呼吸症候群を治療せずに放置していた場合、まず問題になるのはこうした日中の眠気が解消しないことによる生活の質の低下です。しかしそれ以外にも、睡眠中に何度も起きたり寝たりを繰り返すため心臓に相当の負担がかかるということも見過ごすわけにはいきません。このような状態を放置していると、最終的には心筋梗塞や脳梗塞などを起こすことがありえます。つまり、閉塞性の睡眠時無呼吸症候群を放置すると心臓が悪くなり、また心臓が悪いと中枢性の睡眠時無呼吸症候群を悪化させることにもつながるのです。
2017年08月10日株式会社ワコールは、20代~50代の女性を対象に、「睡眠と下着に関する調査」を実施。その結果、日本女性の5人に1人が、睡眠時にバスト自体も寝返りと共に動いたり、仰向けに寝ると左右に広がったりしてバストが妨げになり睡眠できていないと感じていることが判明した。「乳眠」できていない女性の半数以上が、睡眠の質に満足できていないと回答調査では就寝時、全体の5人に1人が「邪魔だと感じたことがある」(22.0%)と回答。また、就寝時にバストが寝返りと共に動いたり、仰向けに寝ると左右に広がったりして、「バストは睡眠できていないと思う」との意見も。バストが邪魔だと感じる人の54.5%が睡眠に「満足していない」と答えており、女性の5人に1人はバストのせいでゆっくり休息ができず、その半数以上が睡眠の質に満足できていない状態であることが判明した。ナイトブラ着用の約6割が「満足」と回答「乳眠儀式」とは、睡眠時のバストをやさしく安定させて、ここちよい眠りをめざすための習慣行動のこと。800人を対象とした、「乳眠儀式」について調べた本調査で、日常生活についてナイトブラする派としない派で比較した。寝るとき用のブラジャー=ナイトブラをつけていると答えた人(3,087人)にその満足度を聞くと、約6割(58.5%)が「満足」と回答。ナイトブラの着用は15.4%とまだ少数派であるものの、つけている人の満足度は高いようだ。また、ナイトブラする派(54.1%)は「毎日が楽しい」と答え、ナイトブラしない派(51.1%)より高い結果が。「毎日アクティブに過ごしている」(ナイトブラする派41.3%、ナイトブラしない派37.5%)、「毎日の生活に満足している」(同53.1%、49.1%)など、いずれもナイトブラする派の方が高い傾向が見られた。さらに毎日の生活に満足している、と答えた人を年代別で見ると、50代女性でナイトブラする派(64.0%)はしない派(55.0%)より高く、ポジティブでアクティブな前向き女子には、ナイトブラをしている女性が多いという結果も出ている。パートナーに愛され睡眠の質も高い女性は“パジャマ”着用などのを実践寝る前に習慣的に行う「トイレ」「歯磨き」「パジャマ」が入眠の三大儀式で、女性の約8割は「入眠儀式をしている」(78.8%)ことがわかった。また、入眠儀式実践派は「パートナーから愛されている実感がある」(76.0%)、「親友がいる」(41.0%)など、入眠儀式しない派よりも愛され女子が多いことが判明。専門家によると、ここちよく眠るためには、心とからだを「動」から「静」に切り替えることが大切なのだそう。よく眠れない、落ち込みがち、人間関係がうまくいかないなどといった悩みの原因は、実は「入眠」「乳眠」にあるのかも。心あたりのある方は、ナイトブラをする、入眠儀式を心がけるなど環境を改善してみると良いかもしれない。【参考】※「入眠儀式」の関連サイト※「入眠×乳眠」の関連サイト
2017年08月08日小学生の理想の睡眠時間は10時間と言われています。朝6時に起きる場合、夜8時には寝ることになります。でも、実際は10時間を確保するのはなかなかむずかしいもの。あなたのお子さんは睡眠をしっかり取れていますか?Q.お子さまの睡眠時間、足りてる?1.足りている 24.4%2.概ね足りている 28.0%3.少し足りていない 29.4%4.足りていない 16.7%5.わからない・どちらとも言えない 1.6%わずかな差ですが、少し足りていないが29.4%でもっとも多い結果となりました。共働きだったり、習い事で帰りが遅かったりと、夜寝る時間が遅くなってしまう原因はさまざまなようです。■うちの子の睡眠が足りない原因共働きでお迎えが7時になってしまう人にとっては、8時に寝かせるのは至難のわざ。頑張って9時就寝がいいところです。それ以外にもテレビやゲームを見てしまったり、部活で朝練があったりなど、今の子どもたちの睡眠時間が少なくなる原因があるようです。「足りてません。小学生になってから特に。疲れているのか、気づいたらいつの間にか寝てしまっているパターンが多くなりました。その結果、夜に元気になり寝る時間が遅くなり、朝起きれないという悪循環に」(千葉県 30代女性)「Youtubeを見たりゲームばかりしているから、宿題をやる時間が遅くなり、寝る時間が遅くなり、睡眠時間が短くなってしまう」(埼玉県 40代女性)「中学生で運動部所属なので、毎日ハードに練習し、睡眠が足りているとは言えない。寝るのも遅いし、朝練もあるし」(神奈川県 40代女性)■生活リズムが整っていると自然に眠くなるせっかく整えた生活リズムも、夏休みで夜更かしをしてくるってしまいがち。土日やお休みの間でも、2時間以上就寝や起床時間が変わらないように過ごすといいでしょう。「我が家は小学生2人ですが、8時すぎには寝て朝6時起床です。習慣化されているようで、8時近くなると眠たいを連発しています」(北海道 40代女性)「小学2年生ですが、夜は9時前には眠っており、朝6時すぎには起きる生活を平日・土日ともに続けています。朝眠そうではないので、概ね足りているのかなとは思っています」(茨城県 40代男性)■疲れすぎて自分が早く寝てしまう親もなかには子どもより早く寝ている人や、子どもといっしょに寝るという人もいました。家全体が静かで暗くなっていると、子どもにとっても寝やすい環境になるかもしれません。「年のせいか子供より先に寝ることが多いです。宿題もやらずに遊んでいた息子に、宿題やりなさいと言いながら寝てしまって、朝終わっていることがあります。何時に寝たのかわかりません」(千葉県 50代女性)「年とともに私が起きていられない。9時すぎには低学年の子供もいっしょにお布団へ」(広島県 30代女性)Q.お子さまの睡眠時間、足りてる?アンケート回答数:4195件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年08月08日睡眠不足と肌あれの関係ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業株式会社は睡眠不足と肌あれの因果関係を解明し、睡眠不足で荒れた肌を健やかにするスキンケア製剤を開発した。同グループのディセンシア(decencia)が623名の30~40代女性を対象に行った調査から、全体の93%が睡眠不足による肌あれに悩んでいることがわかった。しかし、その原因は明らかではなかった。肌を守る機能に必要な構造今回、同社は、肌のバリア機能には角層のバスケットウィーブ構造が必要で、睡眠不足がこれを損なうことを発見した。バリア機能は体内の水分を外に逃がさず、雑菌や乾燥などの外部刺激からも肌を守ってくれる。健やかな状態の角層は上下の細胞同士がカゴ(バスケット)の目のように離れている。その空間にセラミドなどの細胞間脂質が満たされると、バリア機能が効果的に働く。バスケットウィーブ構造の形成を促進するには、角層細胞同士を接着させるタンパク質(コルネオデスモゾーム)の分解が必要になる。同社はこの成果をもとに、バスケットウィーブ構造の形成を助けるスキンケア製剤を見出した。このスキンケア製剤は特定の条件をもつもので、これを活用した化粧品の発売を2017年の秋に予定している。(画像はプレスリリースより)【参考】※ポーラ化成工業株式会社ニュースリリース
2017年07月17日