第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した『淵に立つ』の深田晃司監督と筒井真理子が再びタッグを組んだ映画『よこがお』が、今夏公開されることが決定した。訪問看護士・市子は、1年ほど前から看護に通っている大石家の長女でニートだった基子に献身的に手を差し伸べている。基子も唯一気が許せる相手として市子を密かに慕っている。ある日、基子の妹サキが失踪。無事保護されるが、逮捕された誘拐犯は意外な人物…。この事件をきっかけに、幸せだった日常は一転、市子は理不尽な状況に追い込まれていく――。『淵に立つ』でカンヌデビュー、そしていきなり受賞と世界中から注目を集めた深田監督が、自身のオリジナル脚本で描く本作は、終末期医療の現場で看護師として正しく生きてきたごく普通の女性・市子の物語だ。理不尽な事態に巻き込まれ、築き上げた全てが崩壊した市子は、“リサ”として善良に生きてきた自分を裏切った人生に復讐を仕掛けていく。『淵に立つ』では、毎日映画コンクール女優主演賞のほか、数々の映画賞受賞に輝いた筒井さん。今回2年ぶりに深田監督と再タッグを組んだ本作では、末期がん患者・大石塔子の訪問看護を担当する主人公の市子/リサ役を演じる。台本を読んだとき、役の重さに一瞬たじろいたと話す筒井さん。しかし、「同時に『市子を生きてみたい』とも思いました」と言う。また「市子の人生に思わぬ厄災が重なり、平穏な日常が巨きな波に巻き込まれていきます。それは恐怖と緊張の連続でありながら、心揺さぶられる体験でもあります。観客の皆さんにも市子と一緒になって彼女の人生を体験してほしいと思います」と呼びかけ、「『生きていく』それだけに意味を見出す主人公の人生を堪能してほしいです」とコメントしている。そして、深田監督作品初参加となる市川実日子と池松壮亮の出演も決定。現在放送中の「イノセンス 冤罪弁護士」に出演する市川さんが演じるのは、市子が看護に通う大石家の長女・基子。ニートだった自分を励まし導いてくれた市子に、憧れ以上の感情を抱いてしまう難しい役どころに挑戦。また、『万引き家族』『散り椿』『斬、』など話題作への出演が続く池松さんは、市子(リサ)と基子、2人の女性の間で揺れ動く美容師・米田和道役に。基子の彼氏だが、客としてリサに出会い、魅かれていく…。市川さんは「基子を思い浮かべると、お腹のあたりがずしんと重たくなります」と演じる役について語り、「衣装合わせから撮影中、監督の基子像はいろんな色を持っているのを感じていました。その一つ一つがいつも予想外過ぎて混乱したこともありましたが、撮影中は監督の『OKです』の言葉を信じて、あまり頭で考えずに、とにかくお腹のずしんだけは手放さないようにと思っていました」と撮影をふり返る。「こういった映画は最近作られなくなったように感じるのでどう出来上がるのか気になります」と完成が楽しみだと語る池松さんは、「個人的にはラストシーンが好きでそこだけでオファーを受けました」と明かしており、ラストシーンは本作の大きな見どころになりそうだ。自身が演じる和道については「好きでも嫌いでもなく、物語の中にたまたま存在する、でも血が通った肉体がそこにある、過去もあり未来もある、というようなキャラクターにしたいと思いました」と言い、「人間的な営みが薄くなってゆく今、誰かの横顔に想いを馳せる、そんなきっかけになる映画になればなと思っています」と思いを語っている。そのほか、市子の甥・辰男役に須藤蓮、基子の妹・サキ役に小川未祐、市子を支える婚約者・戸塚役に吹越満が決定した。『よこがお』は2019年夏、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2019年01月24日11月1日は“紅茶の日”。そんな紅茶の日に帝国ホテルにて開催された「午後のティーパーティー」にて、紅茶研究家の磯淵猛(いそぶちたけし)さんに“紅茶のおいしい楽しみ方”について教えていただきました♪KIRIN主催「11月1日は紅茶の日!帝国ホテルで楽しむ午後のティーパーティー」に行ってきました!2017年11月1日(水)帝国ホテルで「午後のティーパーティー」が開催されました。会場はシャンデリアの輝く優雅な空間♪紅茶好きのために〔KIRIN〕が主催したこの特別なパーティーに、LIMIA編集部もお邪魔しました!メインの講座では、紅茶研究家であり紅茶専門店〔ディンブラ〕代表の磯淵猛(いそぶちたけし)さんより、紅茶の歴史や淹れ方について教えていただきました。その中から、今回は“紅茶のおいしい楽しみ方”についてご紹介します!紅茶のおいしい楽しみ方(1)お湯の温度は95℃!紅茶の淹れ方について、壇上で実践してくださった磯淵さん。茶葉の種類と量は同じで、お湯の温度だけ変えた実験をしました。「やかんの音が“シュー”から“ポー”になったくらいが90℃。95℃をピークに、お湯の中の酸素はゼロになります。酸素が残っている状態のお湯を使うのがポイントです!」磯淵さんはそう言うと、向かって左のポットには95℃程度で止めたお湯を、右には沸騰させ続けたアツアツのお湯を注ぎました。一体どうなるのでしょうか……?こちらが、95℃程度のお湯が入ったポット。ポットの中で茶葉がくるくると踊っています!「茶葉にびっしりと細かい泡がついてますよね。このように酸素が残っているお湯を入れると、まず茶葉が全部上に浮かび上がり、ジャンピング運動といって上下に動きます。これによって味と香りと色が出るんですよ」確かに、しっかり色の出た95℃のポットと比べると、右の沸騰させ続けたお湯を使った方は色が薄いですよね!「沸騰させすぎたからといって、後から水を足してもダメですし、途中で止めて沸かし直したりするのも良くないです。でも最初からこの温度さえ守れば、誰でもおいしい紅茶を淹れることができますよ」と磯淵さん。両方の香りや味を比べてみても、沸騰させ続けた方は“お湯の匂い、お湯の味”でした。せっかく良い茶葉を使っても、そうなってしまっては意味がないですよね……。これは、水の種類にもかかわっているのだとか。「紅茶の本場イギリスは中硬水なので、色が濃くなり渋みが減りやすいんです。でも日本は軟水なので、紅茶を淹れるのには難しいんですね。でもこのように温度を気をつけてあげれば、色も香りも味もしっかり出せておいしく飲めるんですよ」と磯淵さん。なるほど〜!一つ気をつけるだけで、こんなにも変わるものなんですね!紅茶のおいしい楽しみ方(2)フードペアリングは味のキレがポイント!おいしい紅茶が淹れられたら、次は“おいしい味わい方”のレクチャーです。今回は、イギリスのティー・タイムにならって、“ティー・ウィズ・ミルク”と一緒にペアリングフードをいただくことに。いわゆる“ミルクティー”ですが、この呼び名や“ロイヤルミルクティー”という言葉は日本だけのものなのだそう……!「紅茶は、油分のキレを良くしてくれるんです。なので油成分を持っている食べ物と紅茶を合わせると、より食事をおいしく感じることができます」と磯淵さん。その言葉を確かめるべく、いざ実食です!「今日は、紅茶に合わせて食べる順番も試してみましょう。味の変化を一巡で楽しんでみてください」(1)塩気のあるもの=サンドイッチ(2)温かいもの=スコーン(3)甘いもの=ケーキ磯淵さんにおすすめされた通りに、この順番で食べてみました。食べた後に紅茶を飲むとスッと味がキレて、口の中がサッパリします!またすぐに味わいたくなるので、次々とフードに手が伸びてしまいました。磯淵さん「紅茶を足すことで、口の中の印象をリセットすることができるんです。そうするともっと食べたい!もっと飲みたい!となりますよね。それが“おいしい飲み方”なんです」ミルクを足すと、より口の中がもったりすると思っていましたが、真逆だったんですね!磯淵さん「重い油は軽い油で切ると良いんです。例えば、ココア+ミルク+お湯に、紅茶をちょっぴり入れてみてください。とてもスッキリ飲むことができますよ。他にも《午後の紅茶》シリーズで言えば、動物性の油には《午後の紅茶ミルクティー》、脂肪系の味には《午後の紅茶ストレートティー》を合わせるのがおすすめです。また、餃子にも紅茶は合うんですよ。ぜひ試してみてください」紅茶にはスイーツという思い込みがありましたが、なんと餃子にも合うとは!もっといろいろ試してみたくなりますね♪紅茶のおいしい楽しみ方(3)おもてなしの心が基本!イギリスでは、“女の子はティーメイクができるようになったらお嫁にいける”と言うのだそう。磯淵さん「紅茶は、茶葉とお湯だけで作れるものですが、そこにはおもてなしの心が必要です。イギリスでは、ティー・タイムは家族団欒の時間。小さい子からおばあちゃんまで、そろってお茶を楽しむんです。好みや飲む順番によって、お湯を足したりミルクの量を変えたりします。そういった気遣いができる“ティー・マザー”になることが、女の子の憧れなんですよ」紅茶は優雅で高級なイメージがありましたが、家族の中心にあるものなんですね。ぜひ、“紅茶のおいしい楽しみ方”を参考に、皆さんもすてきなティータイムをお過ごしください!●取材協力紅茶研究家磯淵猛●書き手キリガヤアスミ
2017年11月24日女優の真木よう子(34)が8月20日、同日に配信された「東スポWEB」の記事に猛反論し波紋を呼んでいる。記事では『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の視聴率低迷を受けて主演の真木がSNS上で“問題発言”をしてしまい、そのことで“女優廃業危機”に陥っていると報じられた。 真木といえば最近、ツイッター上での独特な“番宣”が話題になっている。放送前に「(ドラマを)見てください!」と土下座する動画をアップしたり、視聴率が全話2桁を取れたら自らヌードになることを匂わせるなど、率先してPRに励んできた。 しかし10日に放送された第5話では、ついに“打ち切りボーダーライン”ともいわれる視聴率4%台を割り、3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果に――。 東スポの記事によると第5話の視聴率が判明したばかりの14日、真木がツイッターに「視聴率3.8%。こんなに視聴率が低いから是非、ドラマをみてください」と投稿。だがビデオリサーチ社が契約会社だけに配布した視聴率を真木が無断で個人のツイッターに載せたことで、ドラマのスポンサーが降板を申し込んだと指摘している。また該当のツイートはすぐに削除されたと報じられた。 真木は記事が配信された直後、ツイッターのフォロワーに向けて「ここで、皆様に質問です。私は『視聴率がこんなに低いからドラマを観てください』と懇願したツイートは、ありますか??」と問いかけた。さらに、「私は自分が犠牲になっても一向に構いませんがね、記事にするなら、ライターさん、お名前をきちんと表示してください」と続け、記事に猛反論した。 この反論ツイートに、“真木擁護”のコメントが殺到している。 《ずっと真木さんのツイートを見てきましたが、そんなツイートは存在してないですよね。(中略)私たちにできること抗議の電話、メール。あー腹立つな》 《私の知っている真木さんはそんな女々しい方じゃないですよ!》 “火のないところに煙は立たず”というが、果たして真相は――。
2017年08月20日絶望の淵にあるときでも、人はなんとかして立ち直るすべを見つけ、また人生を歩く第一歩を踏み出します。そのとき、手を差し伸べてくれる人がいるなら、人生はそれほど悪くないと言えるのかもしれません。映画『光をくれた人』は、とっても切なく、やるせない物語です。戦争で惨劇を目の当たりにした元軍人トムは心を閉ざし、オーストラリアの孤島で灯台守となります。孤独な人生でしたが、美しく快活なイザベルを妻に迎え、思いもよらない幸せな日々に恵まれるのです。ところがそんな日常は長くは続きません。イザベルは立て続けに流産を経験し、深く傷ついてしまいます。そんな折、2人は流れ着いたボートに、男性の遺体と泣き叫ぶ赤ん坊が乗っているのを発見します。トムには、保全局へ報告する義務がありますが、イザベルは赤ん坊を手放したがりません。そして2人が下した決断は――。誰も悪くないというのに、人生の歯車が狂うとはこういうこと。でも、その中にも“光”をもたらしてくれる、そんな存在のいてくれる日々が描かれているのです。2人が、結ばれるまでの物語もとてもロマンティックです。出会ってすぐに海によって隔てられてしまった2人は、しばらく手紙で思いを交わすのですが、互いにドキドキしながら郵便を待つ姿に、スローライフの趣を感じます。会えない時間、待っている時間が、恋心を募らせ、愛する覚悟を育むということを、すっかり忘れていたことにも気がつきました。でも、この物語が最も美しいのは、結ばれるまでではなく結ばれた後。確かに、過酷な戦場から戻ったトムにとって、イザベルとの出会いは人生に喜びを見出す大きなきっかけとなります。ところが、流産という悲しい出来事が度重なり、2人は試練の時を結婚後まもなく迎えてしまうのです。結婚はエンディングではなく、人生の第二章の始まり。結婚の誓いにもあるように、どんなときにも、むしろ逆境のときにこそ、愛を確認し、深め、支え合って生きるのが夫婦というもの。ハッピーエンドのその先にあるものを誠実に描く本作は、決して甘くはない結婚生活を映し出していきます。絶望の中にあるときに、夫婦は互いの光になれるかという問いを投げかけているかのように。主に夫であるトムの視点から描かれることが多い本作。でも、彼にとって妻が光となったというだけではなく、妻にとって、夫はどう光になれるかを描いているようにも思うのです。あなたにとって、光をくれる人とは誰のことなのか。いま、そばにいる人に感謝することを思い出させてくれる作品です。(text:June Makiguchi)■関連作品:光をくれた人 2017年5月26日より全国にて公開(C) 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
2017年05月28日恋人との結婚を考えていて、親に相談や紹介をしたところ、猛反対されたという経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。結婚に反対する両親から「結婚したら絶縁するぞ」などと言われたら、それは避けたい事態でしょう。ところで、両親の反対を押し切って結婚することは法的に問題ない行為なのでしょうか?*画像はイメージです:■未成年はNG結論から言いますと、20歳以上の成年同士が結婚する場合には、たとえ両親が結婚に反対していても、法律上有効に結婚することができます。ただし、結婚するのが20歳未満の未成年の場合には、父母の同意がなければ、結婚することができません(民法737条1項)。その趣旨は、未だ思慮分別が十分ではない未成年者の配偶者選択に誤りがないように、未成年者の監護の地位にある父母に同意権を与えて、未成年者の保護を図ることにあります。 ■親の一方の同意だけで良いなお、親の一方の同意で足りるので(民法737条2項前段)、仮に、父親が結婚に同意しなくても、母親の同意さえあれば、有効に結婚をすることができるということになります。具体的には、婚姻届に父母の(両方あるいはどちらかの)同意を附記して、役所に提出することになります。そのため、婚姻届に父母の同意が附記されていなければ、役所には受理されません。もっとも、父母の同意が附記されていない婚姻届を役所が誤って受理してしまった場合には、以後、誰であってもこれを取り消すことはできないので、結果的に、父母の同意がない結婚でも有効に成立してしまう、ということになります。 *この記事は2014年10月に掲載されたものを再編集しています。*著者:弁護士 理崎智英(高島総合法律事務所。離婚、男女問題、遺産相続、借金問題(破産、民事再生等)を多数取り扱っている。)【画像】イメージです*よっし / PIXTA(ピクスタ)
2017年01月09日今年5月の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて審査員賞を受賞した映画『淵に立つ』の試写及び記者会見が9月28日(水)、日本外国特派員協会(東京)にて開催され、深田晃司監督、出演の筒井真理子、古舘寛治が出席した。同作は、圧倒的な人間描写で“家族”を問い直す衝撃作。郊外で小さな工場を営む夫婦とその一人娘のもとに、ある日、夫の旧い知人だという男がやって来て、奇妙な共同生活が始まる。しかし、やがて男は残酷な爪痕を残して去っていく…。主演の浅野忠信が、怪しくも魅力的なたたずまいで家族を翻弄する男を熱演。夫婦役では、深田組常連俳優の古舘さんが寡黙な夫役で新境地を見せ、変幻自在な演技が評判の筒井さんは妻の心身の変化を体現した。『歓待』(2010年)、『ほとりの朔子』(2013年)、『さようなら』(2015年)など話題作を世に出し続ける深田監督は、同作でカンヌ国際映画祭に初参加し、いきなり公式部門にノミネートされ、独創的で優れた作品に贈られる「ある視点」部門の審査員賞を受賞した。イベントでは試写上映の後、質疑応答が行われた。通じ合っていない様子が痛々しいとも思える夫婦を演じるうえでどう役作りをしたのかが話題になると、筒井さんは、「古館さんとは、劇団育ちという話しやすさもありました。撮影が始まる前に古館さんのワークショップにも参加させて頂き、わりと話しやすい環境がありました」と回顧。「はたから見ると夫婦喧嘩のように見える距離感が自然にできたので、これはこのままにして撮影に臨もうと思いました」とふり返った。一方の古館さんは、「これはキャスティングを決めた監督の魔法のような才能の賜物でしょう。まさにこの夫婦役にはぴったりの配役をして下さりました。2人の間の間合いといいますか、距離感は、役のそのままなので、ないものを作り上げる必要もなく、自然に入れました」とキャスティングを決定した深田監督を絶賛。古館さんの言葉を隣で聞いていた深田監督は、頭を手でかきながら、照れまくっていた。また、深田監督は役作りの話題の中で「筒井さんはご自分からは言わないと思うのですが」と切り出し、「彼女は前半と後半で雰囲気を変えるために、3週間で13キロ、体重を増加させてくれました。本当にそのことに感謝しています」とエピソードを明かし、感謝の言葉を口にした。30代の若さでカンヌ国際映画祭での受賞を果たした深田監督は、同作のあらすじを10年前に書いていたことを明かした。10年前の自身が何を思って書いたのかについては「覚えていません」としながらも、「描きたかったことのひとつに暴力というものがありました」と語った。深田監督は、「私たちの日常を唐突に理由もなく破壊してしまう暴力。当時は2006年なので日本に津波が来る前でしたけれど、交通事故でも、自然災害でも、あらゆる理由で日常が暴力で破壊されてしまう。そこに何か理由や、因果関係や、罪と罰の関係があって暴力があるわけではなく、本当にそういったものとは一切関係のない唐突さで日常が破壊されてしまうという暴力性のようなものを、暴力を一切、映さずに描きたいという想いは当時からあったことを覚えています」と述懐。「たまたまですが、今年、直接的に暴力を描く作品が日本映画には多いので、01そういった意味では、また違った視点から暴力を描けたのではないかなと思っています」と心境を言葉にした。映画『淵に立つ』は、10月8日(土)より、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(竹内みちまろ)
2016年09月29日浅野忠信を主演に古舘寛治、筒井真理子、さらに若手の注目株・太賀らを迎えた深田晃司監督作の『淵に立つ』。5月、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞し、話題を呼んでいる本作から待望の予告編が解禁となり、17歳のHARUHIによる主題歌「Lullaby」が衝撃のドラマを感じさせる映像の中でお披露目された。郊外で小さな工場を営む夫婦とその一人娘。ある日、夫の古い知人で前科を持つ男が姿を見せ、奇妙な共同生活が始まるが、やがて男は、残酷な爪痕を家族に残して姿を消す。それから8年。夫婦は皮肉なめぐり合わせにより、男の消息の手がかりをつかむ。だが、救いのように見えたそれは、夫婦にとって互いの心の奥底を覗き込む行為にほかならなかった…。数々の受賞歴を誇る『歓待』(’11)、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』(’14)、アンドロイドと人間が初共演を果たした『さようなら』(’15)など、1作ごとに人間ドラマの新たな地平を切り拓いてきた深田監督の最新作となる本作。カンヌ初ノミネートで初受賞の快挙を成し遂げた深田監督に、現地では「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」などと絶賛を受け、『萌の朱雀』(‘97)で河瀬直美監督が脚光を浴びて以来、約20年ぶりに登場した日本の新たな才能に世界中が熱烈な期待を寄せている。そんな本作から届いた予告編は、カンヌでの喝采から幕を開けるものの、旧友との共同生活が「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」という戦慄のコピーから一転。その後は緊張感に満ちた展開で、息を飲むほどの人間の心の深淵に迫る衝撃のドラマを垣間見せていく。主演を務めた浅野さんは、不穏さをまき散らし、怪しくも魅力的な佇まいで家族を翻弄する男を熱演。夫婦役には、深田組常連の古舘さんが寡黙さの内に覚悟を秘めた夫役で新境地を見せ、数々の作品で変幻自在な演技を披露する実力派の筒井さんは妻の心身の変化を凄まじいまでの説得力で体現する。また、主題歌に起用されたのは、今年5月に『世界から猫が消えたなら』の主題歌でデビューし、その歌唱表現力が大きな話題となっているアメリカ・ロサンゼルス出身の17歳・HARUHI。全編英語詞による新曲「Lullaby」は、映画の世界観をとらえてオリジナル楽曲として書き下ろしたものとなっている。衝撃の扉が開く2016年最大の“家族”の問題作を、まずはここから確かめてみて。『淵に立つ』は10月8日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月15日第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞、約20年ぶりに日本の若手監督がカンヌ受賞を果たし、大きな話題となっている映画『淵に立つ』。この度、本作の主題歌に、17歳の歌手・HARUHIの新曲「Lullaby」が起用されることがわかった。本作は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然ひとりの男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。本作の製作布陣は、カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門オープニング作品に選ばれた河瀬直美監督作『あん』の主要メンバーによる製作チームで、フランス(COMME DES CINEMAS)との共同制作が行われた日仏合作となる。監督は、数々の受賞歴を誇る『歓待』、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』、平田オリザの戯曲映画化『さようなら』など、一作ごとに人間ドラマの新たな地平を切り拓き、30代の若さで世界の映画シーンにその名を刻み続ける深田晃司。カンヌ国際映画祭に初参加でいきなり公式部門にノミネートされ受賞した監督は、「日本で最も創造的な映画監督の1人」「ロベール・ブレッソンや大島渚を彷彿とさせる」などと絶賛を受けている。主人公演じる浅野忠信は、怪しくも魅力的な佇まいで家族を翻弄する男を熱演。そして夫婦役には、深田組常連俳優の古舘寛治と、数々の作品で変幻自在な演技を披露する筒井真理子が好演し、そのほか太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈らが顔を揃えている。このほど主題歌に抜擢されたHARUHIさんは、今年5月に佐藤健と宮崎あおいの初共演で実写映画化された『世界から猫が消えたなら』の主題歌「ひずみ」でデビューを果たし、iTunes J-POPアルバム初登場1位、レコチョク上半期新人ランキング2位を記録するなど、その歌唱表現力が大きな話題となっているアメリカ・ロサンゼルス出身の17歳。前作から今回で2作続けて映画主題歌への起用となり、その圧倒的な声に映像作家からのラブコールが殺到している。また主題歌となったのは新曲「Lullaby」。全編英語詞で書き下ろされ、映画の世界観をとらえたオリジナル楽曲が完成した。作詞・作曲はHARUHIさんが担当し、編曲は小林武史、HARUHIの共作となっている。HARUHIさんは「この曲は、生まれくるすべての人を思う子守唄です。すべての生命を包みこむ、そういうぬくもりを感じてもらえたら嬉しいです」と楽曲についてコメント。映画同様に主題歌にも相当なこだわりを持つ深田監督は、「いざこの映画の主題歌をどうすべきかと考えたとき、それが大変な難題であることに気づきました。必要な言葉はもうすべて映画の中にあるよ、と生意気にも考えていたからです」と語り、余韻も壊したくないと思った深田監督は、「絶望も希望も歌いあげないで下さい。この映画は崖の淵から下を見るように人の心の闇、生きることの闇をできるだけ理性的に覗き込もうと試みてます。音楽もまたその闇をじっと見つめそこから滲み出る畏れのようなものをHARUHIさんなりに書き留めたものであって欲しい」と主題歌らしくない主題歌にして欲しいと注文していたと明かす。そして出来上がった楽曲を聴いた深田監督は「驚きました。期待を軽々と越えていました。この映画は本当の意味で、映画と歌い手がコラボレーションできた稀有な例だと自負しています。聴き終わったときには、私はすっかりHARUHIさんのファンになっていました」と大絶賛。「この映画が、彼女の伸びやかで繊細な歌声とともに多くの人の元に届き、ともに成長していくのを楽しみにしています」と期待を寄せていた。さらに併せて、本作のポスタービジュアルも今回初お披露目! ビジュアルでは、浅野さん演じる“あの男”がシーツから顔をのぞかせる本作の印象的なシーンが切り取られている。そして「あの男が現れるまで、私たちは家族だった」というコピーとともに、バラバラになった家族写真が配置され、こちらの想像力と価値観に揺さぶりをかける衝撃の家族ドラマを感じさせるデザインとなっている。『淵に立つ』は10月8日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月03日黒沢清、河瀬直美、是枝裕和、三池崇史監督に次ぐ、新しい世代の監督として世界中から注目を集めている深田晃司監督の最新作にして、カンヌ参加となった浅野忠信主演の『淵に立つ』が、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて“審査員賞”を受賞。浅野さんをはじめ監督らから喜びのコメントが届いた。物語は、下町で金属加工業を営む夫婦のもとに突然ひとりの男が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作だ。主演をつとめるのは、昨年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に選出された、黒沢監督『岸辺の旅』に出演した浅野さん。そのほか『歓待』『ほとりの朔子』に続き深田組常連の古舘寛治、映画・テレビ、舞台と幅広く活躍する筒井真理子が出演する。この度、世界の映画祭で数々の受賞歴を誇る『歓待』、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』(ナント三大大陸映画祭クランプリ)、平田オリザの戯曲映画化『さようなら』(東京国際映画祭コンペ出品)など、36歳にして次々と話題作を世に出し続ける深田監督の『淵に立つ』が、合計18本の選出作品の中から「ある視点」部門“審査員賞”を受賞。監督は受賞のコメントとして「すみません。フランス語の勉強が間に合わなかったので日本語で話します(笑)。本当にとてもうれしいです。いろんな人に感謝を言わなくてはいけません。私の映画は本当に多くの人に支えられてきました。まずは、この映画のキャスト、スタッフにお礼を言いたいと思います」と喜びを伝えた。さらに現地での囲み取材では、「日本は優秀な監督は私だけでなくたくさんいます。ただ彼らが海外を目指すための制度は、まだ不十分で未熟だと思います。日本はこれだけフランス映画が好きで、フランス人もこれだけ日本映画を愛してくれているのに、残念ながら両者の間には一緒に映画を作るための制度がありません。例えば韓国とフランスの間には結ばれているのに、なぜ日本は結べないのだろう…。新しい才能がより外へ出て行くための制度、自由に映画を作るための制度が日本には不足しています」と壇上でのスピーチでは伝えきれなかった思いを明かした。また、現地に残っていた古舘さんは、「ここに座っていることだけでもとても誇らしい機会をいただいているのに、それでもここまできて、何も貰わなかったら寂しいだろうな、とか思ってしまう、人間はどれだけ欲深いのだろうかと。でもこの際なので、もっと欲深くいきたくなと思います」とコメント。筒井さんも「さっきお話しを聞いたら、本当に作品が最後まで競った末の銀メダル(※審査員賞はある視点部門の最高賞に次ぐ賞)だったそうです。銀メダルという気持ちで、充分嬉しいです」と喜んだ様子。一足先に帰国した浅野さんは、受賞の知らせを受けて「我々は妥協なくこの映画に挑みました、そしてこんなに素晴らしいとこにたどり着けました!皆様のおかげです!!ありがとうございます!最高です!」とコメントを出した。『淵に立つ』は2016年秋、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月22日フランスにて開催中の「第69回カンヌ国際映画祭」。この度、14日(現地時間)に、日仏合作映画『淵に立つ』が「ある視点部門」で公式上映され、主演の浅野忠信をはじめ、筒井真理子、古舘寛治、深田晃司監督がレッドカーペットに登場。上映後、場内は観客からのスタンディングオベーションが鳴り止まないほどの大盛況を見せた。本作は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然ひとりの男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作だ。監督は、世界の映画祭で数々の受賞歴を誇る『歓待』や、『ほとりの朔子』(ナント三大大陸映画祭クランプリ)、『さようなら』(東京国際映画祭コンペ出品)など、次々と話題作を世に出し続ける深田監督。世界的に評価の高い黒沢清、是枝裕和、三池崇史監督に次ぐ、新しい世代の監督として世界中から注目を集めている。そしてキャストには、今回が深田監督との初のコラボレーションとなる主演の浅野さんをはじめ、『歓待』『ほとりの朔子』に続き、深田組常連の古舘さん、映画やテレビ・舞台と幅広く活躍する筒井さんが出演している。現地時間14日、はじめの舞台挨拶では「まずは2時間楽しんでください。私から言えることは、本当に素晴らしい俳優たちの演技、日本を代表できる俳優たちの演技をこの映画で2時間堪能できると思います」という深田監督の挨拶で映画がスタート。そして上映が終わると場内の観客からの鳴り止まないスタンディングオベーションが沸き起こった。そして監督は「最高のスタートを切れたと思っています」と上映後第一声を述べ、また今回で2年連続のカンヌ国際映画祭参加となった浅野さんは「これから毎年来られるよう頑張ります(笑)」と新たな目標を語った。さらに囲み取材にて古舘さんは、「すごく温かい拍手を頂いて、とても嬉しいです」と話し、ずっとカンヌに行きたいと思っていたという筒井さんは、「報告をマネージャーからもらったとき、『あぁー』って、遠い目になってしまって(笑)いまもちょっとふわふわしています」とコメントした。そして浅野さんは、「本当に長い戦いだったので、それがやっと実ったというか。このカンヌに来るときも、飛行機がたどり着かないとか、荷物が着かないとか、ハプニング続きだったんです。本当にいまとてもほっとしています」とここに来るまでにいろいろあったことを明かし、また「とても良い役を頂いて、これをどう演じるのかというのは、自分でも大きな課題だったもので、監督が忍耐強く見守って、僕の意見も全部取り入れてくれて、こういう映画に仕上げて頂けたので、これは僕にとっても大きな一歩になったかなと思っています」と映画についてふり返った。初のカンヌ国際映画祭となった深田監督は「何とも比較できない経験ですね」と述べ、さらに「ただ誰一人としてカンヌがゴールだと思っている監督はいないと思うので、これからがスタートだと思って、これからもコツコツと地道に映画を作っていきたいと思います」と気持ちを新たにしていた。また本作については、「こういう最高の舞台を与えられましたが、やっとこれからよちよち歩きを始めた赤ん坊のような映画で、これから皆さんに観てもらって、いろんな声をかけてもらって大きく育っていく子どもだと思っています。ぜひ皆さんで見守って育んで頂ければと思います」と話した。『淵に立つ』は2016年秋、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月16日浅野忠信が主演を務める映画『淵に立つ』が、2016年秋、有楽町スバル座ほか全国の劇場で公開される。下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まる。そして一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく……。本作は、夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、そんな普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる人間ドラマだ。監督は、世界の映画祭で数々の受賞歴を誇る『歓待』、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』など、36歳にして次々と話題作を世に出している深田晃司。世界的に評価の高い黒沢清や河瀨直美、是枝裕和らに次ぐ、新しい世代の監督として世界中から注目を集めている人物だ。主演をつとめるの浅野忠信は、国内外で評価の高い『私の男』『岸辺の旅』や、マーティン・スコセッシ監督『沈黙 Silence』出演など、近年は国際的にも活躍。本作では、静かなる狂気を秘めた異質な男を熱演し新境地をみせている。そして、『歓待』『ほとりの朔子』に続き深田組常連の古舘寛治、映画・テレビ、舞台と幅広く活躍する筒井真理子が脇を固める。本作の製作布陣は、カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門オープニング作品に選ばれ、日本国内約150館で上映、世界45カ国で上映された河瀨直美監督作『あん』の主要メンバーによる製作チームで、フランスのCOMME DES CINEMAとの共同制作による日仏合作作品となる。また、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品されることが決定。第68回カンヌ国際映画祭の同部門で日本人初の監督賞を受賞した『岸辺の旅』(黒沢清監督)で、深津絵里とともに主演をつとめた浅野は、2年連続で主演作が選出されたこととなる。【作品情報】『淵に立つ』公開時期:2016年秋 有楽町スバル座ほか全国で公開脚本・監督:深田晃司出演:浅野忠信、古舘寛治、筒井真理子、太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈英語題:HARMONIUM /2016年/日本・フランス/日本語©2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMA
2016年04月17日日台合同映像企画『東離劍遊紀 Thunderbolt Fantasy』の記者会見が5日、台湾文化センターにて開催され、作家の虚淵玄氏、ニトロプラスの小坂崇氣社長、グッドスマイルカンパニーの安藝貴範社長らが登壇した。同発表会は、特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武』や人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』脚本で知られる虚淵玄氏の新作発表会として開催されたもの。会場では、同作が台湾の伝統的な人形劇「布袋劇(プータイシー)」からインスピレーションを受けて制作されたものであること、そして日台合同映像企画として2016年夏に日台でTVシリーズが放送予定となっていることが明らかにされた。キャラクターデザインはニトロプラス、造形アドバイザーにグッドスマイルカンパニーを迎え、台湾側は布袋劇で知られる霹靂国際マルチメディアが参加する。ストーリーについては虚淵氏が書き下ろし、総監修も担当する。キャストは凛雪鴉(りんせつあ)役を声優の鳥海浩輔、殤不患(しょうふかん)役を諏訪部順一、丹翡(たんひ)役を中原麻衣、蔑天骸(べつてんがい)役を関智一が演じ、主題歌はT.M.Revolutionが手がけることが発表された。T.M.Revolutionの西川貴教は「今までに見たことがない映像作品に期待しかありません。こんな映像があったのか!という衝撃的な映像表現にご期待ください」と映像メッセージを寄せた。虚淵氏が「台湾で布袋劇というものを初めて見て、これが日本で知られていない、自分も知らなかったことに悔しさを感じたんです。これをなんとか日本に伝えられないかと思って動き出し、2年間でこうした形で発表することができました。アニメーションがCGに移り変わっていく流れですが、ここでアナログに立ち返ってみたいと思ったんです」と着想を語ると、グッドスマイルカンパニーの安藝社長は「造形アドバイザーというよくわからない役割で参加しております。虚淵さんが日本に帰ってきて、真っ先に私のところに来てくれて2時間熱弁が始まったんです。これが、やりたくて仕方なくて目がきらきらしている時の虚淵玄なのかと思いました」と振り返る。台湾とのビジネス経験が豊富な安藝氏も、本プロジェクトでの台湾側の動きの速さと熱意には感嘆するほどだったとのこと。ニトロプラスの小坂社長は「人形のアナログとCGが融合した感じで、映像表現として見たことがないものでした。(布袋劇には)CG以上に情報量があるんです」と驚きを語った。気になる作品についてだが、虚淵氏は「武侠モノ的なものにはこだわらず、日本人が受け入れやすいファンタジー世界を構築しています。この素晴らしい伝統芸能をいかに日本に広めていくかをテーマにしています」と世界観やテーマについて言及。作品のジャンルについて虚淵氏は「布袋劇という独立した素晴らしいジャンルだと思いますが、パペットモーションを特撮の一ジャンルだとすれば広義の特撮作品だと思います」と語っていた。また、グッドスマイルカンパニーの安藝社長は「再現は大変むずかしいと思いますが、精密なフィギュアや、デフォルメしたアイテムとして製作したいとは思っています」と意欲を見せた。会場では「布袋劇」の実演も行なわれ、人形を操る男性が足を踏み鳴らして見得を切るような動きもあり、台湾ならではの表現を感じた。中でも女性キャラを操る際には人形の動きに柔らかさ、しなやかさが強調されることや、人形同士の剣戟などもあることには驚かされた。作品情報については、3月26日~27日に東京ビッグサイトで開催される「AnimeJapan 2016」内のステージイベント(26日・REDステージ16:20~)でさらに詳細が発表。イベントにはキャストより鳥海浩輔、諏訪部順一のほか、主題歌を担当するT.M.Revolutionの出演が決定している。
2016年02月06日「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)に連載中の次世代浮世絵戯言ギャグマンガ『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(仲間りょう)がついにアニメ化! 今回は、本作のキャラクター設定画や場面カットなどを紹介しよう。○『磯部磯兵衛物語』登場キャラクター■磯部磯兵衛(いそべいそべえ) cv. 山下大輝立派な武士を目指す、立派な怠けもののふ。ジャンプ史上最も浮世絵な主人公。■中島襄(なかじまじょう) cv. 村瀬歩磯兵衛の友人。マニュアル大好き人間。日曜18時30分の野球友達ではない。■母上 cv. たかはし智秋紛争問題より経済破綻より磯兵衛の方が大切! っていう人類最強の母親。■平賀源内(ひらがげんない) cv. 松山鷹志江戸が誇る狂気の天才発明家。iPhone6Sくらいなら寝ながら作れる。■お犬さま cv. 村瀬歩生類憐れみの令で得したハードボイルド犬。現実主義的毒舌正論派最右翼。■志賀大八 cv.坂本頼光絵に描いたようなTHE・武士。たいがい怒ってるけど十中八九磯兵衛のせい。■団子屋の娘さん cv. たかはし智秋磯兵衛が足繁く通う団子屋の看板娘。かわいい。ガッキーくらいかわいい。(C)仲間りょう/集英社・磯豆奉行所
2015年12月21日「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)に連載中の次世代浮世絵戯言ギャグマンガ『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(作:仲間りょう)のアニメ化については既報のとおりだが、2015年12月12日(土)より、無料映像配信サービス「GYAO!」および映像配信サービス「dTV」にて配信されることが決定した。本作のアニメ化にあたり、監督はまんきゅう氏、アニメーション制作はギャザリングが担当。注目のキャスト陣は、磯部磯兵衛役を山下大輝、中島襄役を村瀬歩、母上役をたかはし智秋、平賀源内役を松山鷹志、ナレーションを坂本頼光がそれぞれ担当する。「GYAO!」および「dTV」での配信決定にあわせて、本編の場面カットも公開されたので、こちらもチェックしておきたい。そのほか詳細は、アニメ公式サイトにて。(C)仲間りょう/集英社・磯豆奉行所
2015年12月07日集英社刊「週刊少年ジャンプ」連載の『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』の豆アニメ化が決定。さらに、追加キャストならぬ一人三役の兼役が発表された。『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』のアニメ化にあたり、監督はまんきゅう氏、アニメーション制作はギャザリングが担当。注目のキャスト陣は、磯部磯兵衛役を山下大輝、中島襄役を村瀬歩、母上役をたかはし智秋、平賀源内役を松山鷹志、ナレーションを坂本頼光が担当となるが、村瀬、たかはし、松山、坂本については、主要キャラクターのみでなく、一人三役を兼役することが決定している。村瀬 歩 …… 中島 襄、お犬様、六男いえのぶたかはし智秋 …… 母上、団子屋の娘さん、三男いえみつ松山鷹志 …… 平賀源内、十二男いえよし、先生坂本頼光 …… 志賀大八、徳川家康、十五男よしのぶ、ナレーション○監督&キャスト陣からのメッセージ■山下大輝(磯部磯兵衛役)30秒程度のショートストーリーなので、気軽に見ることができます。深く考えず、是非己の本能のまま感じながら見てほしいです!!■村瀬 歩(中島襄役)他のジャンプ作品とは一味違う、くだらないけど、心に涼しい風が通るような感覚を生かせるようにキャスト・スタッフ皆で一生懸命取り組みました。■たかはし智秋(母上役)“ゆとりブラック感"満載でエッジが効いていて、江戸文化の勉強にもなるという画期的な作品だと思います。個人的には、浮世絵風のグラビアをやってみたいですね!■松山鷹志(平賀源内役)キャスト全員が、がんばって演じました! 中学・高校とバレーボール経験者ですが、「ハイキュー!!」には呼ばれなかったです(笑)。でも、磯兵衛に呼ばれてよかった!■坂本頼光(ナレーション)短い尺でも登場人物が多く、モブキャラまで個性的。徳川15 兄弟将軍の全員も覚えられます。(ほかのキャストからそうツッコミ:覚えられないよ!)■まんきゅう監督原作めちゃ面白いです。1度読んだだけで大好きになりました。短い尺ですが、バイタリティ溢れる「動き」と「リズム」で原作の面白さを伝えたいと思います。応援宜しくお願いします!「週刊少年ジャンプ」で注目を集める異色の浮世絵ギャグマンガ『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』。アニメに関する詳細は公式サイトなどをチェックしてほしい。(C)仲間りょう/集英社・磯豆奉行所
2015年12月03日先日マイナビ転職が公開した「うつけもの新入社員診断~浮世はつらいよ~」。集英社の週刊少年ジャンプで大人気連載中、仲間りょうによるギャグマンガ『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』(以下、磯兵衛)との期間限定コラボ企画であり、新入社員だったころの自分が周囲からどう見られていたかを「意識高い系新入社員」「キレイごと系新入社員」などと辛辣に診断して心をえぐってくると、違う意味でも評判を呼んでいる診断です。せっかく作ったのだから、『磯兵衛』の担当編集者にもやってもらいつつ、週刊少年ジャンプのお仕事について伺ってみることに。インタビューに答えてくれたのは、週刊少年ジャンプ編集部の内藤拓真さん(入社3年目)。みんなが気になるジャンプ編集部のお仕事について、たっぷり教えていただきました!○磯兵衛の力の抜け具合がウケているのかもしれない――内藤さんは『磯兵衛』のご担当になってどれぐらいになるのでしょうか実は私、『磯兵衛』の担当になってまだ間もないんですよ。前任から引き継いだのが1カ月ほど前。『磯兵衛』3代目の担当ということになります。――『磯兵衛』は2013年の少年ジャンプ47号から連載がスタートしていますが、その頃は内藤さんもジャンプ編集部に在籍されていましたよねそうですね。もともと『磯兵衛』って、『ワンピース』がお休みになったときの代わりとして掲載された読切だったんです。作家さんの急病などで連載作品が掲載できなかったときのために編集部は、新人さんの描いた読切作品を用意しています。いわゆる「代原」というやつですね。代原として掲載される読切はそこまで人気が出ることってほとんどないんですが、『磯兵衛』が載ったときは世間の反応がすごかった。連載がスタートしたときは、「ジャンプ御乱心新連載!!」という見出しの効果もあって、すごく注目されたのを僕もよく覚えています。なにせジャンプで浮世絵ギャグですからね。インパクトは大きかった。おかげさまでもうすぐ連載2周年になりますが、いい意味での色物扱いというような作品で、とても好評です。――内藤さんが考える、『磯兵衛』という作品のすごいところとは?ギャグ漫画は、「(いい意味で)こいつバカだなー」って楽しむ反面、「あるよねー、あるある!」という共感も大切だと思います。磯部はその両方の要素をバランスよく持っているので支持を得ていると思います。Twitter等を見ていると『磯兵衛』って意外と女性読者からの反応もけっこう多いですね。磯兵衛の“ゆるさ”がいいのかもしれません。常に全力の主人公が多いジャンプの中で、磯兵衛の力の抜け具合は、緩急の「緩」の方でウケているのかもしれないなと思います。○作者の仲間りょうさんは"天才"――作者の仲間りょうさんはどんな方ですか?ジャンプで連載しているのですから、もちろん才能の凄い人だと思います。個人的な意見ですが、ギャグ漫画家さんには、人を見る目がある人が多いと思っています。人間を観察して、この人のどこをいじったら面白いか、どんな言葉を振ったら面白いことになるか、この人をキャラクターにするにはどうするか、といったことを常に考えていて、それを作品の中で開放しているだと思います。仲間先生も多分にもれずよく人間観察をしているし、自分なりの切り口で「あの人はこういう人ですよね」と言うことができる人です。そして、実は絵が上手いと僕は思っています。『磯兵衛』は力が抜けていると言いましたが、仲間先生はどのコマでも笑ってもらうため、1コマ1コマ全力で狙って丁寧に描いている。漫画に対するやる気に満ちあふれた人だと思いますね。そこに対して真摯なので、展開の打ち合わせなどでは、時にはボツも出しますが、「面白いものをつくるんだ」という意志の下に試行錯誤を繰り返す努力家でもあると思います。――ダメ出しをして、落ち込んでしまう漫画家さんもいるのでは?漫画家を目指す人たちは、まずは原稿の持ち込みに来るのですが、まずそこで僕ら編集者に山のようなダメ出しをされます。才能のある人にほど、僕達もついついヒートアップして「もっとこうすれば良い」という指摘を山ほど投げかけてしまいます。ただ、そこで腐ることなく、真摯に受け止めて改善し、何度も何度も持ち込んで来た人たちが、今プロになっているんだと思いますよ。連載作家さんにとってはボツを積み重ねた上に今があるんですよ。――じゃあプロになったら編集者のダメ出しぐらいではへこたれない?もちろん、連載してからも編集からボツが出ることは多々あります。作家さんもボツが出て気持ちいいことはあんまりないと思います。ただ連載が始まってしまうと、編集のボツ以上に今度は読者から打たれますよね。作品が世に出れば、否が応でも人気の有無がはっきりする。アンケートがどれぐらい入るか、コミックスがどれほど売れるか。基本的に編集者は作家さんにとって一緒に戦う味方ですので人気がとれれば一緒に喜んで次に活かしますし、ダメだったら一緒に反省して改善の道を探ります。その過程での直しには作家さんも納得してますし、むしろ直すことでより良くなるわけですから、そこでへこたれたりはしないと思います。※次回は7月14日(火)更新予定、ジャンプ編集部に配属された内藤さんのお仕事にせまります。『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』立派な武士を目指すも、まだまだダメ武士な磯兵衛が屋台に看板を付け、道場を開いた。強くなりたい3人の子供が弟子入りするが、自称・師範代の磯兵衛が伝授したのは!? ぐだぐだ浮世絵戯言第7巻で候。
2015年07月13日水島精二監督(『機動戦士ガンダム00』)と、脚本の虚淵玄氏(『魔法少女まどか☆マギカ』『仮面ライダー鎧武』)がタッグを組み、11月15日に公開されるアニメーション映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の劇場版Blu-ray、パンフレット、週替り入場者プレゼント情報が公開された。2,000本の限定生産となるBlu-ray(5.1ch/STEREO)は、キャラクターデザインの齋藤将嗣氏描き下ろしによるインサイドジャケットで、紙スリーブ+アマレイケース仕様。購入者特典には、ニトロプラス制作のアンジェラ・バルザック特製カレンダーが用意されている。価格は6,000円(税抜)。劇場版パンフレットは、全74ページにてキャラクター、美術デザインなどの設定画に加え、ディーヴァの歴史や世界観に迫る1冊となり、ムック本のような構成で制作。フロンティアセッターの設定、キャラクター像など「楽園追放」を余すことなく紹介するとともに、釘宮理恵、三木眞一郎、神谷浩史、水島精二(監督)、京田知己(演出)、齋藤将嗣(キャラクターデザイン)、野口光一(プロデューサー/東映アニメーション)、阿尾直樹(CG監督/グラフィニカ)、柏倉晴樹(モーション監督/グラフィ二カ)、横川和政(造形ディレクター/グラフィニカ)といった、声優&制作陣の豪華インタビューも収録されている。そして、週替り入場者プレゼントの1週目には、水島監督のコメントが入った齋藤氏描き下ろしのアンジェラ色紙。数に限りがあるため、なくなり次第終了となる。『楽園追放- Expelled from Paradise-』は、水島監督と脚本の虚淵氏がタッグを組んだアニメーション映画で、虚淵氏が生み出した電脳世界を舞台とした未来像を、水島監督率いるチームが最新の3DCG技術でビジュアル化した大作。ナノハザードにより地球は廃墟と化し、人類の多くは地上を捨ててデータとなって電脳世界「ディーヴァ」で暮らす世界が舞台となる。物語では、電脳世界ディーヴァが地上世界から謎のハッキングに侵され、ハッキングの主・フロンティアセッターを調べるため、捜査官アンジェラは機動外骨格スーツ・アーハンを伴って荒廃した地上へと舞い降り、地上での案内人となる調査員ディンゴとともに謎に迫る旅に出る。(C)東映アニメーション・ニトロプラス/楽園追放ソサイエティ
2014年11月12日SFPダイニングは10月2日より順次、浜焼き居酒屋チェーン「磯丸水産」を関東エリアで7店舗オープンさせる。磯丸水産は、「浜焼きメニュー」が楽しめる居酒屋チェーン。2012年2月にオープンした「本厚木北口店」からは「炉端焼きメニュー」を追加した店舗展開もスタートし、2013年11月には初となる「串揚げメニュー」を中心とした「新宿小滝橋通り店」を出店した。今年の5月からは新メニューも登場している。同店では、優勝すると飲食代が半額になるじゃんけん大会を金曜・土曜日に不定期で開催。魚介類などの焼き方が分からない時は、黄色の腕章が目印のスタッフ・キャプテンがフォローするなどのサービスを実施している。メニューは、「魚介のチーズトッポギ」(699円)や「海鮮チヂミ」(699円)、「つぶ貝のエスカルゴバター焼き」(599円)など、季節ごとに新メニューを提供している。今月は2日の「新橋烏森通り店」のほか、東京エリアで「浅草新仲見世通り店」(30日)、「立石店」(24日)、「自由が丘しらかば通り店」(28日)、神奈川エリアにて「大和店」(2日)、「伊勢佐木町店」(3日)、千葉エリアにて「本八幡北口店」(3日)がオープンする。全店とも、24時間営業。※価格は全て税別
2014年10月22日