’90年代より、雑誌『anan』に恋愛特集や「一人で生きる方法」「運のつかみ方」などのテーマで多くのエッセイを寄稿している、エッセイスト酒井順子さん。『anan』創刊から2000号までを分析した1年半の連載を1冊にまとめた書籍「ananの嘘」の文庫版が出版された機会に、いままでとこれからの『anan』についてうかがいました。『anan』の創刊から今まで歩んできた道とは?2017年3月にマガジンハウスより刊行された酒井順子さんの著書『ananの嘘』。1970年の『anan』創刊から2016年に迎えた2000号までを振り返り徹底検証した人気連載のまとめです。それに書き下ろしを加えて再構成された文庫版が出版されました。著者の酒井さんに、日本の雑誌カルチャーや女性の価値観の変遷、さらにananが読者とともに悩み葛藤しながら歩んできた歴史について、うかがいました。初期のananは過激だった!?編集部とにかく驚くのが、創刊当時のananの尖りっぷりです。酒井さん’70年代には、ヌードのお見合い写真を掲載したり、セックスに開放的な企画など、「既成概念にとらわれない」、「タブーに挑戦したい」という姿勢で、我が道を歩んでいました。すでにある権威に反発するという時代を表していた雑誌がanan。男性に対しても、「簡単には従わない」「媚びない」など、声を高々と上げて突っ走っていました。編集部時代の流れに乗って尖っていたananに、迷いが生じた時代もあったということですが。酒井さんそれは70年代半ば、いち早くニュートラ(ニュー・トラディショナル)というモテファッションを紹介したことから始まりました。ニュートラをリセ(リセエンヌ、フランスの女子学生風スタイル)の対抗概念として扱い、モテ路線と非モテ路線を並走させることに。両者の間でananは悶々とするのですが、’80年代になると、ananはニュートラに別れを告げ、リセを選んだのです。つまり、男のために生きるか、自分のために生きるかの分かれ道で、「自分のために生きる」という選択をしたということ。これは後の読者にも大きな影響を与える出来事でした。編集部モテを求めるのはやめようと決めたはずのananですが、彼氏が欲しくないわけでも、結婚をしたくないわけでもない…と、悩み続けているうちに、だんだんと時代は変わり、スローライフの’00年代へと突入したというわけですね。’00年代になると、占いやスピリチュアルが登場編集部不景気の大変な時代で、コロナ禍でもないのに「おこもり」というキーワードが出てきたころ。「カフェでまったり」や「節約はしっかり」「スローライフとスローラブ」など、ananはそれまでと同じ雑誌とは思えないほどの変貌ぶりを遂げました。酒井さん皆がギラギラしていたバブルが終わって人々の気が抜け、本当は色々な欲望があるのに、欲望を充足させにくくなってきたころだと思います。例えばセックスしたいという欲望があっても、現実で充足させるのは難しいから妄想で解決する、などのスキルが開発されることになりました。そのころ、恋愛や結婚観も迷走。「鍛えれば絶対強くなるのが恋愛力」などの恋愛企画に、読者は惑わされていました。ニュートラとの決別時、モテのために生きるのはやめようと決めたけれど、とはいえやっぱり恋愛も結婚もしたいと揺れ動くanan。読者と一緒に迷っている姿こそ、ananの魅力だと思います。編集部仕事でも恋愛でも、努力だけではどうしようもない部分がある。そんなジレンマを抱えているとき、江原啓之さんにご登場いただいています。酒井さん江原さんが頼りにされているのは、見えない部分が見えた気持ちにさせて、救ってくれるから。バブル崩壊後、自分ではどうしようもない不景気の中で、それでも何かを掴みたいと思っている読者にとって、スピリチュアルな世界や占いは、ホッとできる逃げ場になりました。誰にも言うことができない悩みでも、ananの占い特集は答えをくれますし、時には親や友達も言ってくれない厳しいアドバイスを、江原さんはくれるわけですよね。仕事も結婚もどうしていいかわからない、と迷子になっている女性たちにとって、占いやスピリチュアルは、心の拠りどころになっているのでしょう。ananがついた“嘘”を楽しんだ読者たち酒井さんananは、「おしゃれグランプリ」という企画で様々な地方の読者のファッションを競わせたり、’80年代には「ハウスマヌカン」(洋服店販売員のこと)やスタイリストなどのカタカナ職業を猛プッシュして、読者にもそう言った仕事を勧めたりしてきました。そうかと思えば路線変更し、「やっぱり結婚したい」と言い出すなど、読者に対して「こうしたほうがいい!」とアグレッシブな提案を次々としてきました。創刊当時から、ananが振る色々な旗を見て、「こんな服を着ればいいのね」とか、「私もハウスマヌカンになりたい」とか、「結婚しようかな」などと、真剣に考えた読者が多かったと思います。ananによって人生が変わった人もいたはずですが、アンアンが「こっちにおいで」と先導していた方向は、必ずしも正しかったとは限りません。でも、今と違って他の情報源があまりなかった時代、ananの発売日を楽しみにしていた読者は多かったことでしょう。その時代を生きた女性たちは、ananに振り回され、騙されることもまた楽しかったのだろうな…と言うことで、「ananの嘘」というタイトルなのです。これからもananは、時代に沿った道を進むのか!?編集部最近では、「高めよう!免疫力」や「半径2メートルのライフスタイル」など、このご時世ならではのタイトルが並んでいます。酒井さん東日本大震災のときでもコロナ禍でも、その環境下でどうやって充実した毎日を過ごそうかと考えているのがanan。何十年も経ち、コロナを知らない若者が現在の企画を見たら、不思議に思うかもしれませんね。即時性のある対症療法的な企画は、雑誌、それも週刊誌ならではのものです。ananが50年もの間、愛され続けているのには、週刊誌ということも大きいのではないかと思います。雑誌は、書籍のようにずっと残るものではないからこそ、その時々の時代にマッチしたことを全力で伝える、刹那的な部分が魅力です。特にananは、すぐに次の号が出る週刊誌だからこそ、セックス特集や読者ヌードの企画など、世間を驚かせるような企画ができるのかもしれません。それはモテとは直結しない、いばらの道かもしれないけれども(笑)、それも自ら選んだ道。編集部創刊当時とは打って変わり、ネットなどの情報が入るようになった昨今。これからのananはどうなると思いますか。酒井さん創刊当時のananからは、社会を変えていこうという気持ちが溢れていました。今も、社会の変革期。女性達の視線を社会的な問題に向けるような特集は、実はananのお家芸です。ファッションの特集や、紙の雑誌だからこそじっくり楽しむことができるグラビア記事の中に、社会的意義を持つ特集も混じると言う硬軟取り混ぜた雑誌作りが、最もananらしいのかもしれませんね。酒井順子(さかい・じゅんこ)1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌「オリーブ」でコラムの執筆を始め、大学卒業後は広告代理店に勤務。その後、執筆に専念し、2003年に発表した『負け犬の遠吠え』では婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。近年の著書に『子の無い人生』『男尊女子』『源氏姉妹』『家族終了』『ガラスの50代』『処女の道程』などがある。温かいツッコミを入れつつ、時代背景と特集内容からananの歴史を分析した「ananの嘘」は、アンノン族、ニュートラなど懐かしい言葉が頻出する、親子で楽しめるエッセイでもあります。ぜひ手に取って、過去のananへタイムトリップしてみてください。Information『ananの嘘』 ¥880/マガジンハウス(酒井順子 著)購入はコチラからどうぞ。写真・山本嵩、文・三谷真美
2021年06月21日映画の公開も決定している、はやみねかおる作の人気推理小説シリーズ「都会のトム&ソーヤ」が「ABEMA」で初ドラマ化されることが決定。城桧吏、酒井大地、中川大志、森崎ウィン、玉井詩織、本田翼、市原隼人ら映画キャストが出演、完全オリジナル企画で展開する。一見、平凡な中学生だが、実はものすごいサバイバル能力を持つ内藤内人(城桧吏)は、超巨大企業の御曹司で学校始まって以来の天才と言われる竜王創也(酒井大地)と、“砦”と呼ぶ廃ビルの一室で出会う。創也は「世界最高のゲームクリエイターになり、究極のゲームを作る」という夢を持ち、砦で日々ゲームを作っていた。ある日、伝説のゲームクリエイター集団「栗井栄太」が、謎を解いた者だけがプレイできる新作ゲームを発表。同級生の美晴(豊嶋花)や映画研究部の仲間たちと共に様々な困難を乗り越え、謎を解いていく内人と創也の前に、ついに「栗井栄太」が現れる――。城さん演じる内藤内人と酒井さん演じる竜王創也の対照的なタイプの2人が、“究極のゲーム”を作るため、都会の様々な場所を舞台に推理と冒険を繰り広げていく本作。創也に想いを寄せる同級生・堀越美晴役の豊嶋花、創也のボディーガード・二階堂卓也役の中川さん、天才ゲームクリエイター集団として、市原さん、本田さん、森崎さん、玉井さんが出演。本編配信後には、玉井さん演じるジュリアス・ワーナーが案内人を務める「ジュリアスTV」、そして本作のメイキング映像も配信される。総監督は、映画版で監督を務める河合勇人。監督は吉川祐太と佐々木敦規。脚本は、映画版でも脚本を担当した徳尾浩司と共に、山下すばるも担当する。放送決定にはやみねさんは「楽しいクラスメイトや先生とのやりとり、校内行事――。ドラマを見ながら、ぼくは自分の中学時代を懐かしく思い出しました」とコメントしている。ABEMAオリジナルシリーズ新作ドラマ「都会のトム&ソーヤ ぼくらの砦」は7月16日より毎週金曜日22時~ABEMAにて配信(全8話)。(cinemacafe.net)
2021年06月17日女優で歌手の酒井法子が、15日発売の週刊誌『FLASH』(光文社)の表紙&巻頭グラビアに登場している。酒井は今回、写真家のレスリー・キー氏と「ゴージャスSEXY」なグラビアに挑戦。レスリー氏は「のりピーを撮るのは13年ぶりだけど、写真を見たら、不思議なぐらい自然だったでしょ。僕も撮影していて、事前に考えていたよりもすごい答えが出てきて驚いたぐらい」と語っている。撮影について、酒井は「グラビアのお話をいただいたとき、『私でいいんですか?』と不安でした。セクシーなものを望まれても、どこまでできるか……。でも、レスリーさんが撮影してくださると聞いて、安心して身をまかせられました!」と回顧。「撮影を通じて、私はこうやって皆さんとこだわりながらエンタメコンテンツを作るのが好きなんだって、あらためて思いました。これからも、新しいことにどんどん挑戦したいと思います!」とコメントを寄せている。
2021年06月16日2021年6月2日に、俳優の酒井美紀さんがInstagramを更新。公開された1枚の写真が、ネット上で反響を呼んでいます。酒井美紀が14歳の頃の写真を公開!酒井さんといえば、1996年に放送され、大ヒットとなったテレビドラマ『白線流し』(フジテレビ系)で主演を務め、人気を博した俳優の1人です。2021年6月現在、43歳の酒井さん。同月2日に放送されたバラエティ番組『今夜くらべてみました』で、若い頃の写真が放送されると、ネット上では「懐かしい」といった声が上がりました。酒井さんは、Instagramで『今夜くらべてみました』の感想を述べ、番組で使わなかった中学生時代の写真を公開。番組で使うために昔のお写真を探していたんですけど、番組で使われていない懐かしい中学時代の一枚をこちらで!笑mikisakai.muaーより引用酒井さんが披露した、14歳の頃の写真をご覧ください! この投稿をInstagramで見る 酒井美紀 muaproduction(@mikisakai.mua)がシェアした投稿 酒井さんが公開したのは、体操着に身を包んだ、14歳の頃の写真です。まだあどけない表情ではにかむ酒井さんの姿が、ほほ笑ましいですね。写真に対し、ファンからは「めっちゃかわいい」「今も昔も変わらずきれい」「懐かしい。全然変わらなくてビックリした」といった声が続出しています。酒井さんの若かりし頃の写真を見て、懐かしくなった人もいるのではないでしょうか。やわらかい雰囲気が魅力な酒井さん。今後の活躍も楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年06月03日陶作家・酒井智也の作品に焦点を当てたフェア「リビングの未確認生命体」が、2021年5月28日(金)から7月1日(木)まで銀座 蔦屋書店で開催される。陶作家・酒井智也のオブジェが銀座 蔦屋書店に集結ロクロと粘土を用い、無意識化に眠るイメージの探究とそれらの意識的な再構築による、唯一無二の作品を生み出す陶作家・酒井智也。本フェアでは、「ReCollection series」シリーズより、「生命を感じる」というテーマで作陶されたオブジェが集結。新作を中心に50点以上が展示販売される。未知なる存在感を放つ“リビングの未確認生命体”酒井が見た景色や情報、アニメ、映画など、様々なイメージが多層的に潜む有機的なオブジェは、足や目が付いていたり、何らかの器官のようなものが体表に出ていたりと、その姿形は様々。共通しているのは、奇抜な造形・色彩でありながら、どこか親しみや懐かしさも介在するユニークな佇まいだ。陶器作品でありながら今にも動き出しそうで、思わず触れてみたり観察していたくなるような、独特の魅力がある。一つ住居に置けば、それはまさに“リビングの未確認生命体”として、未知なる存在感を放ちながら居住空間に新しい風を運んでくれそうだ。開催概要酒井智也「リビングの未確認生命体」期間:2021年5月28日(金)〜7月1日(木)※銀座 蔦屋書店オンラインストアでは5月25日(火)より先行開催。会場:銀座 蔦屋書店、銀座 蔦屋書店オンラインストア【問い合わせ先】TEL:03-3575-7755(営業時間内)
2021年05月28日坂元裕二 朗読劇2021 「忘れえぬ忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」が4月13日(火)に開幕した。6組の男女が3つの作品の朗読をする本作で、初日の高橋一生×酒井若菜ペアによる「忘れえぬ忘れえぬ」の公演をレポートする。本作は、映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』などの脚本で知られ、これまで芸術選奨新人賞や向田邦子賞など数々の賞を受賞している脚本家・坂元裕二が脚本・演出を手がける朗読劇。2012年から始まり、今回は高橋一生×酒井若菜、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、千葉雄大×芳根京子、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳というペアが出演。これまでも上演されてきた「不帰かえらずの初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」と、書き下ろしの新作「忘れえぬ 忘れえぬ」の3作が上演される。朗読は、高橋の「おい、おまえ」という乱暴な言葉から始まった。それぞれ一人掛けのソファーに座り朗読する、シンプルな舞台。新作「忘れえぬ 忘れえぬ」は、11歳の夏に出会った最里(もり/高橋)と木生(きお/酒井)の数年間を描いていくストーリーだ。粗暴でガタガタした高橋の語り口と、明晰でツヤツヤした酒井の語り口。ギャップのあるふたりの朗読を聴いているうちに、彼らがどんな人物か、彼らがいる場所の様子、そこから見える景色、気温、光などがむくむくとカタチをもちはじめ、世界が彩られていくような感覚が得られた。どちらかというと淡々とした読み方だが、不思議なほど豊かで、そこに書かれている文字が漢字なのか平仮名なのかまで感じ取れてしまうほどであった。「不帰かえらずの初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」とはテイストが違い、けれど坂元裕二の書く言葉や物語の魅了を存分に堪能できる脚本は、同い年の最里と木生の、11歳の夏、12歳の夏、13歳の夏……というふうに1年ごとの夏が描かれる。ストーリーの中にはふたりが持つやさしさ、残酷さ、純粋さ、だけでなく、家庭環境のギャップなどもきっちりと描かれており、その物語は、受け取る人によってさまざまに感じるだろう。一作観ると、この作品を他のペアがどう朗読するのか、このペアが他の作品をどう朗読するのかと、興味がどんどん膨らんでいく。朗読劇の楽しさをたっぷりと堪能できる公演だった。東京公演は4月25日(日)までよみうり大手町ホールにて。その後、4月28日(水)から5月2日(日)まで大阪・松下IMPホール、5月7日(金)・8日(土)に札幌・道新ホールにて上演。取材・文中川實穂
2021年04月16日人気脚本家、坂元裕二の作・演出による 「坂元裕二朗読劇 2021」が、4月13日に東京・よみうり大手町ホールにて開幕。初回公演となった高橋一生×酒井若菜の「忘れえぬ 忘れえぬ」のオフィシャルレポートが到着した。この春スタートしたドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』をはじめ、『カルテット』や『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、映画『花束みたいな恋をした』などのヒットで知られる脚本家の坂元が作・演出を手掛ける「坂元裕二 朗読劇 2021」。今回は、過去にさまざまなキャストが演じてきた「カラシニコフ不倫海峡」「不帰の初恋、海老名 SA」の2作に、本公演のために書き下ろされた「忘れえぬ 忘れえぬ」を追加し、1公演につき3つの物語から1つを上演する。高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳の6組が読み手となることも話題の本公演が、4月13日によみうり大手町ホールで幕を開けた。初回は、高橋と酒井による「忘れえぬ 忘れえぬ」を上演。問題を抱える少年の最里(もり)と少女の木生(きお)が、とある場所で出会い、いくつかの夏を越えていく様子を描いた作品で、彼らを取り巻く環境や登場人物の雰囲気は、そのやりとりから知ることとなる。時間が経つにつれてキャラクターの輪郭がくっきりと浮き出て、彩度があがっていくような物語を、ステージ上で台本を手にした高橋と酒井が、純粋かつ巧みに演じていく。さまざまな出来事を通じて起こるふたりの変化や成長を声だけ伝えることで、聞き手の想像を掻き立て、ラストへと繋いでいく姿が印象的だった。主人公である最里と木生は舞台の上のふたりが紡ぐ言葉によって誕生し、1時間半をかけて進んでいくが、演じる役者によってその印象はがらりと変わっていくだろう。そこが「坂元裕二 朗読劇 2021」の面白さであり、奥の深さなのだと改めて感じずにはいられなかった。東京・よみうり大手町ホールでは、4月25日(日)までの期間中に全6組のキャストが日ごとに出演。続く4月28日(水)~5月2日(日)の大阪・松下 IMP ホールには風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花が、5月7日(金)と8日(土)の北海道・道新ホールには、風間俊介×松岡茉優が登場する。東京公演は現在上演中。大阪、札幌のチケットの情報はオフィシャルサイトで確認してほしい。【公演情報】『坂元裕二 朗読劇 2021「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」』出演:高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳(出演日順)●東京公演公演期間:2021年4月13日(火)~25日(日)会場:よみうり大手町ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:3月28日(日) 10:00~主催:フジテレビジョン / MA パブリッシング / サンライズプロモーション東京お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)●大阪公演公演期間:2021年4月28日(水)~5月2日(日)会場:松下IMP ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:4月10日(土) 10:00~主催:関西テレビ放送 / サンライズプロモーション東京運営協力:キョードー大阪お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土 11:00~16:00)●札幌公演公演期間:2021年5月7日(金)~5月8日(土)会場:道新ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:4月15日(木) 10:00~主催:道新文化事業社 / 道新スポーツ / エフエム北海道お問合せ:道新プレイガイド 0570-00-3871(月~土 10:00~17:00)公式サイト:
2021年04月15日「みみをすますように酒井駒子」展が、東京・立川のプレイ ミュージアムにて開催される。期間は2021年4月10日(土)から7月4日(日)まで。なお、2021年夏には神奈川の横須賀美術館でも開催予定だ。『よるくま』『ビロードのうさぎ』を手掛ける酒井駒子初の個展『よるくま』『金曜日の砂糖ちゃん』『ビロードのうさぎ』などで知られる絵本作家・酒井駒子。穏やかで美しい絵と私的な文が織りなす物語は、多くの人々を魅了し、ブラチスラバ世界絵本原画展での金牌、オランダ「銀の石筆賞」などを受賞するなど海外でも高い評価を得ている。「みみをすますように酒井駒子」展は、酒井駒子初となる本格的な個展だ。会場では「ある日」「ひみつ」「こみち」などの6つのエリアを分け、特製の額やケースに収められた原画と、物語や文の断片をめぐる。25冊から約250点の原画を厳選特に見どころとなるのが、約250点の原画。デビューから最新作まで、絵と文を手掛けた絵本、挿絵を手掛けた絵本や書籍計25冊から厳選された。『ぼくおかあさんのこと…』から定着した、酒井のトレードマークとも言える黒色で下塗りした上に描く画風からは、独特の粗さと繊細さを感じることができる。印刷では実現しえない難しい色彩、少女や動物たちの繊細な表情を間近に見ることができるだろう。森を散歩するように巡る展示会場会場デザインは、京都在住のフランス人建築家であるセバスチャン・ルノー/メラニー・エレスバクのタッグ「2m26」が担当。酒井が制作を行う山のアトリエ周辺の映像や音、酒井が所有する小さなオブジェなどを配することで、まるで森を散歩するような空間を作り上げた。【詳細】「みみをすますように酒井駒子」展会期:2021年4月10日(土)~7月4日(日)会場:PLAY! MUSEUM住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3TEL:042-518-9625開館時間:10:00-18:00(平日は17:00まで/入場は閉館の30分前まで)休館日:会期中無休入場料:一般 1,500円、大学生1,000円、高校生 800円、中・小学生 500円<立川割>一般 1,000円 、大学生 600円、高校生 500円、中・小学生 300円※未就学児無料※割引制度(併用不可)<立川割>立川市在住・在学を確認できるものを提示<障害者割引>障害者手帳を提示した人とその介添人1名は半額<相互割引>「一般」での入場者は、PLAY! PARKを200円引きで利用可能※同時開催の「ぐりとぐらしあわせの本」展の料金も含む※特典つき※当日に限り入退場自由※平日は当日券のみ/休日はオンラインチケットの日付指定券を販売(希望者向け)
2021年04月08日俳優の小栗旬と星野源が映画初共演することで話題を呼んでいる、映画『罪の声』(10月30日公開)。塩田武士氏の同名小説の実写化作である同作は、日本中を震撼させた未解決事件を追う新聞記者の阿久津英士(小栗)と、父の遺品の中にあるカセットテープを発見し、その事件の脅迫テープに幼いころの自分の声が使われていたことを知った曽根俊也(星野)の人生が交錯していく。実際にあった事件をもとに映画化した本作。今回は野木亜紀子氏にインタビューし、脚本化するときに感じた難しさや、原作もの/オリジナル作品の脚本を書く時に共通する矜持などについて話を聞く。○■実在する事件を扱う際に気をつけること――映画を観させてもらって、勝手に野木さんらしい作品だなと感じました。そう言われる意味がわかる気がします。塩田武士先生の書かれていることと、私が書いてきたことが、非常に親和性が高いと感じるので。塩田先生には1、2回しか会ったことがないんですが、私と塩田先生は過去に同じタイミングでフェイクニュースに関する話を発表していたりするんですよね。だから、ちょっと似たようなことを考えているのではないかと勝手に思っています。――野木さんも『フェイクニュース』をテーマにずばりのタイトルでオリジナルドラマを書かれてますもんね。野木さんが、原作のあるものを映画化するときって、何か軸のようなものを見つけて脚本化するのかなと思っていて、今回も報道する側の矜持のようなものがそうなのかなと思いましたが、実際にはいかがでしょう?原作自体、子供の未来をテーマにした話ではあるんですが、同時に警察の縦割りの構造が生んだ歪みへの批判、メディアへの批判が通底してあるので、そこをいかに粒立てていって、映画にしたときに目に見えるようにしていくかということを考えていました。その中で、記者の阿久津英士がなぜ社会部から文化部に移ったのかということを描いていかないと、単なる狂言回しで終わってしまう。主人公として機能させるためにも、記者としての矜持の部分を掘り起こしていきました。――阿久津のある部分が、完全にオリジナルの言葉で書かれていて、その部分が個人的にはぐっときてしまったので。阿久津の帰結の仕方みたいなところを「野木さんっぽい」と言われるとそうかもしれないですね。ただあれを書いたのは、あくまでも阿久津で、原作のト書きに潜んでいた心情を記事として起こしたという形ですね。――それとやっぱり、報道とかマスコミに関わるものとしては、「他人の人生に踏み込む」ということを考え出すと、どこまでやっていいことなのだろうかとドキっとするところがありまして。野木さんは、脚本を書いていく上で、そういう影響力とか責任みたいなものを感じることはありますか?脚本は基本的にはフィクションなので、というところはあります。ただ『MIU404』でも、実際の事件や、外国人労働者のことなんかも書いたので、現実にあることだし、現実に波及するものだということで、すごく気を使いました。例えば、いろんなフィクションで、実際の事件を元に書くことってありますよね。でも、被害者がまだ生きていたりするのに、元の事件を連想させる形のままで好き勝手に物語化していくというのは、どこまで許されるんだろうと。何十年も前の話で、すでに遺族もいないような事件であったり、都市伝説化してしまったようなものならばいいと思うんですけど、モデルとなった家族や被害者を直接連想させるようなものは、フィクションの名を借りて他人に踏み込みすぎているし、一種の暴力にもなりうるんじゃないかと思うんです。自分が実際の事件を扱う際には、そうならないように、あえていろいろ混ぜて、固有の事件そのものにならないようにしています。――それって、ルールが明文化されてもいないですし、その事件によっても、どこまで踏み込んでいいかの基準があいまいだから、すごく難しいですよね。最終的には、実際に傷つく人がいるということを繊細に想像するしかないですよね。書く側のある種の肌感覚というか、倫理観の世界なんですけど、そこはちゃんとしないとと思ってます。ただ、実在の事件を扱う意義がある場合もあるので、少なくとも加害者と被害者が逆転するような表現だけはやめようとか、ケース・バイ・ケースで難しいですよね。○■原作があるからこその難しさ――今回の原作は、塩田先生がものすごく取材をされていたということで、そこは安心があったんじゃないですか?それがまた難しかったんですよ。塩田先生がフィクションとして肉付けした部分と、ノンフィクションの部分との境が、すぐにはわからない。だから今回、映画を作るにあたって、まず1個1個、これはどこがフィクションでどこが事実なのかということを確認していきました。もう一段難しいのが、ノンフィクションの部分も「世の中で一般的に知られている事実」と、「塩田先生が独自に取材して『これは事実であろう』と認定して書いている部分」があって、さらに、それとはまた別に「完全なノンフィクションの部分」があるんです。映画を作るにあたっては、フィクションの部分だけは変えてもいいと思うんですけど、やっぱり、事実の部分は変えないようにしたいので、その境目を見つけるのが大変でした。細かいことをひとつひとつ、本打ち(脚本の打ち合わせ)のときに、みんなで確認していって、気づいたら12時間が経っていたということがありました。原作の中では地の文になっている箇所を、台詞に起こしたりする部分もあったんですけど、そこに関しても検証が必要だったりするので、かなり大変な作業でした。――『MIU404』でも、かなり取材を重ねて書いたそうですけど、それともまた違うものなんですか?違いましたね。オリジナルだと、映像としてベストなところで進めていけばいいんですけど、原作ものは、どこまで変えていいのだろうということがあるので。そういう意味ではオリジナルの方が楽なんですよね。――確かに、以前もまた別の意味でオリジナルが楽だということは言われてましたもんね。『罪の声』の原作は、映画を観た後でもぜひ読んでほしいです。臨場感があって入れたかった場面も、本筋を描く中では枝葉になってしまうところがあって、やむなく入れられなかったんですけど、そういう部分が面白い小説でもあるので。当時の警察の動きのあれこれや、新聞記者の取材技術が知れる部分など、見どころがたくさんあります。○■「巨悪」を描いても社会は変わらなかった――脚本を書かれた時期と、放送や公開の順番は逆になってしまいましたが、『MIU404』を見ていた私たちは、少しだけ『MIU404』と『罪の声』と地続きみたいな感覚がありまして。野木さん自身は、2つの作品が地続きのような感覚はありますか?同じ人間が書いているので、価値観は同じだし近くなることはあると思います。塩田先生もわりと近いことを考えてる人だろうなという点もあるし、『MIU404』の後半ではメディアやSNSに翻弄される人々のことを書きましたけど、『罪の声』も、SNSではないけれど、同じなんですよね。当時、マスコミや新聞が犯人によって踊らされ、それを読んだり見たりして興味を持った人が、世の中の空気を作ってしまったというところが共通していて、単なる過去の話ではないなと思いました。実は『MIU404』のSNSにまつわる後半は、『フェイクニュース』のリベンジでもあったんですよ。諸事情で放送終了後にお蔵入りしてしまったので、だったらもう一度違う形でやってやろうと密かに(笑)。だからつながっていると言えば、すべてつながってますね。――それとやっぱり地道に生きている人々の声をないがしろにしてはいけない、というところも共通しているなと。一方で『MIU404』の伊吹や志摩は地道に生きている人ですが、公権力の側の人でもあるので、もっと権力の側を疑う目線も必要なのではという意見も見たんですが、そこに対してはいかがですか?『MIU404』は結局、ドラマとして「巨悪」をやりたくなかったんですよ。それは、日本の刑事ドラマって、最後はすべて巨悪に向かっていくということが多くて。なので、自分が刑事ドラマをやるときは、やりたくないと思っていたんです。実はオンエアでは尺が足りずカットになってしまったんですが、ディレクターズカット版の最終話で志摩が「確かに警察は組織もデカいし、悪いやつらもいるかもしれないけど、末端の自分たちはルールの中で出来る限りのことをやってるんだ」という話をしています。『MIU404』は、末端の刑事たちを描くことで、「こうあるべき」という姿を見せるドラマにしようと思っていました。今までの刑事ドラマで「巨悪」を描いてきて、結果どうなったかというと、社会は変わらなかったし、権力側の不祥事を見ても「ああそんなもんか」といつの間にか慣れてしまってたんじゃないかと。それよりも、ルールは絶対に守る、公文書は破棄しないという、本来あるべき姿を描いていれば、それが当然だという空気になるかもしれない。もし実際の社会に、ルールを破る警察が出てきたり、公文書を破棄する官僚が出てきたら、「それはダメでしょう」という空気になるだろうと思うからこそ、私は、そっちの方を描いたし、むしろ今はそのほうが意義があると思ったんですね。――やっぱり、そういう視線は『罪の声』にも通じるところがありますね。そうですね。マスコミにもそうあってほしいですしね。■野木亜紀子1974年生まれ、東京都出身。主な作品に映画『図書館戦争』シリーズ(13・15年)、『アイアムアヒーロー』(16年)、ドラマ『空飛ぶ広報室』(13年)、『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』(16年)、オリジナル作品にドラマ『アンナチュラル』『獣になれない私たち』『フェイクニュース』(18年)、『コタキ兄弟と四苦八苦』(20年)、『MIU404』(20年)など。(C)2020 映画「罪の声」製作委員会
2020年11月11日俳優の小栗旬と星野源が映画初共演することで話題を呼んでいる、映画『罪の声』(公開中)。塩田武士氏の同名小説の実写化作である同作は、日本中を震撼させた未解決事件を追う新聞記者の阿久津英士(小栗)と、父の遺品の中にあるカセットテープを発見し、その事件の脅迫テープに幼いころの自分の声が使われていたことを知った曽根俊也(星野)の人生が交錯していく。脚本を務めたのは、数々のヒット作を世に出す野木亜紀子で、本作には『逃げるは恥だが役に立つ』や『MIU404』の星野源、『アンナチュラル』の市川実日子、松重豊、尾上寛之、『コタキ兄弟と四苦八苦』の古舘寛治、『MIU404』の橋本じゅんと、過去の野木作品で魅力を放った役者陣が数多く出演している。今回は野木にインタビューし、完成した映画で彼らをどんな風に見たのか、話を聞いた。また、脚本を書くときに共通する矜持などについて語ったインタビューも後日公開する。○■たまたま縁のある俳優が多かった――野木さんは、書いている時には、どなたが出演するのか知っているんですか?この話を受けたときは、監督が土井裕泰さん(『空飛ぶ広報室』『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』を演出)だという座組を聞いたのと、面白そうな企画だなということでお受けしました。主演2人はすでに決まっていましたし、他のキャスティングにも口は出してないんです。たまたまご縁のある方が多かっただけで。どなたも素晴らしい役者さんなので、引っ張りだこというだけなんじゃないでしょうか。――映画をご覧になって、俳優の方に感じたことを聞きたいです。この9月まで『MIU404』の志摩役をやっていましたし、『逃げるは恥だが役にたつ』でも、平匡さんを演じていた星野さんですが、本作のテーラーの曽根俊也という役はいかがでしたか?源さんは、志摩を演じる以前の源さんって感じでしたね。実際に、撮影のタイミングも『MIU404』の前でしたが、どちらかというと平匡さん寄りな部分がありました。出来上がりを見て、やっぱり普通に生きている人を演じるのがうまいなと思いました。実際の本人はポップスターなわけで、大きなステージで「星野源でーす!」と言ってる人なんだけど、どう見ても素朴に地道に生きているテーラーに見えたし、そういう普通の人が巻き込まれていく様子をうまく演じられていたなと。――対して、新聞記者の阿久津英士を演じた小栗旬さんはいかがでしたか?野木さんの作品は初めてということですね。阿久津は狂言回し的な役割なんですけど、それだけでは主人公として機能しないので、なぜ社会部から文化部へ来たのかなどの理由を描いてます。実際観てみると、演技に過剰なところがなく、それでいてちゃんと存在感があるのが見事だなと思いました。存在感があるのに、さりげなくいる感じがあります。だけどクライマックスでは静かな熱が伝わる。――『MIU404』で機動捜査隊の一人の陣馬を演じた橋本じゅんさんも、続けて出演されているということで、公開前から期待が高まっていますね。小料理屋の板長を橋本さんにお願いしたと聞いて、「大丈夫? やりすぎない?」なんて冗談で言っていて。あがりを見たら、すごく良かったですよね。あの役って「うかつ」な役じゃないですか(笑)。そういう「うかつ」な役を、うかつに演じていて面白かったですね。妙な説得力がありました。――シリアスな場面の多い映画の中で、くすっとできるのが橋本さんのシーンでしたよね。『罪の声』は、キャスティングにほとんど口出ししてないとのことですが、本当に野木さんの作品で活躍してた人が演技しているのがうれしくて。市川さんもそうですもんね。市川さんに関しては、「誰がいいと思う?」と意見を求められて私が推した気がします。やっぱり、今、星野源さんの妻の役って難しくないですか? 『逃げ恥』のイメージも大きかった中で、誰が演じたらすんなり見られるのだろうと思って。実際見てみて、市川さんの「すんなり力」が発揮されていたし、自然でリアリティのある芝居が本当にうまいなと思いました。――ほかにも、『アンナチュラル』所長の松重さんと、『コタキ兄弟と四苦八苦』の古舘さんが、同じ新聞社の記者でしたね。この2人も、キャスティングされてから知って、特に松重さんは福岡出身なので「関西弁大変じゃない?」なんて言ってたんですが、さすがお見事でしたね。――特に、古舘さんが後半に入って言う台詞にすごくぐっときまして。意義の問答ですかね? それは良かったです。最後の因数分解のところは原作でいい台詞だなと思って、おそらく塩田武士先生ご自身の矜持だと思ったので入れたかったんです。古舘さんは、『コタキ兄弟と四苦八苦』監督の山下敦弘さんの『マイ・バック・ページ』でも、ちょっと似た部分のある新聞記者を演じられていたんですけど、うまく演じ分けてましたね。でも、そういう意味でいうと、個人的に面白かったのは、尾上寛之さんですよね。――『アンナチュラル』を見ていた人からすると、尾上さんって、めちゃめちゃ悪い人としてインプットされてますもんね。「これは何かあるんじゃないか」って、『アンナチュラル』を見ていた方にとっては地味なミスリードになってますよね(笑)。でも朝ドラの『カーネーション』では純情で素朴な役柄で素晴らしいお芝居をされていたし、今回のような役もとても素敵だと思うので、早く『アンナチュラル』のイメージが抜けるといいなと勝手に心配しています。■野木亜紀子1974年生まれ、東京都出身。主な作品に映画『図書館戦争』シリーズ(13・15年)、『アイアムアヒーロー』(16年)、ドラマ『空飛ぶ広報室』(13年)、『重版出来!』『逃げるは恥だが役に立つ』(16年)、オリジナル作品にドラマ『アンナチュラル』『獣になれない私たち』『フェイクニュース』(18年)、『コタキ兄弟と四苦八苦』(20年)、『MIU404』(20年)など。(C)2020 映画「罪の声」製作委員会
2020年11月07日先日大好評のうちに終了したドラマ『MIU404』を執筆していたのが、脚本家の野木亜紀子さん。いま最も響くセリフを書く野木さんの魅力を、ライターの西森路代さんに聞きます。野木亜紀子の書くセリフがなぜ、いま私たちに響くのか。’16年から4年間、優れたテレビ番組を選ぶ「ギャラクシー賞」の選考委員を務めていたライターの西森路代さん。以降、それまで以上に熱心にドラマや映画を見るようになったそうで、当時まず目に留まったのが、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(’16年)。「テレビはわかりやすさが重要と思われているので、原作ものも、わかりやすく再構築されることが多いのですが、『逃げ恥』の場合は、原作の持つ主題を読み込み、ドラマを通じて言いたいことをより深めている、そんな印象を持ちました。このドラマの中に、石田ゆり子さん演じるキャリアウーマンの百合ちゃんの手掛ける化粧品の広告ビジュアルが、会社の上層部の判断で商品コンセプトに合わないピンク色に改悪されているというシーンもあり、それは原作にはない。でもこのシーンによって、見ている視聴者は自分たちと地続きの感覚も得ました。もしこの作品をほかの脚本家が作ったら、みくりと平匡さんの間の性別による役割分業の話なんかも薄くなったかもしれない。『逃げ恥』のときの野木さんの脚本には、原作にある問題意識を掘り起こし、かつ視聴者との距離を縮める力を感じました」いま野木さんの作品に支持が集まる理由の一つに、彼女が持つ“社会への批評的な眼差し”が脚本に反映されており、本質をつくようなセリフがあること、と西森さん。「例えば一番最近の『MIU404』は、それが顕著です。月収14万円で暮らす女性や日本で働く外国人労働者といった、社会からこぼれ落ちてしまいそうな人たちの問題を描いている。しかも、耳触りの良い癒し的な言葉ではなく、厳しい現実に気づき、はっとさせられるセリフを書く。問題に蓋をし目をそむけるのではなく、見ている側も他人事にしないで考えていこう、という野木さんの意志を感じました」一昨年の秋に放送された『獣になれない私たち』では、日本の若い世代の働き方や恋愛のリアルを盛り込んだ脚本が、大いに話題に。「主人公の晶(新垣結衣)の恋人・京谷(田中圭)の家には、前カノの朱里(黒木華)が住み着いていて、出ていかない。晶と朱里が、お互いに自身の思いや葛藤を吐露し合うシーンで、恋人を挟み反目し合う関係にもかかわらず、晶は相手も生きづらさを抱えていることに気がつき、“私たち、誰の人生を生きてきたんだろうね”というセリフをつぶやきます。そのひと言によって、見ている日本の女性たちにも、“自分が思うままに生きてこられなかったのではないか”“これでいいんだろうか”と気づかせたのではないでしょうか。また同じ年の春のドラマ『アンナチュラル』は、殺伐とした日常の中でも“食べること”が随所に描かれるのですが、“食事”が、主人公・ミコト(石原さとみ)の絶望を救う小さな鍵になっている。なんでもないシーンなんですけど、妙に刺さるんです。これら3作の脚本からもわかるように、野木さんのセリフには、懸命に生きているのにままならない自分たちや、弱い立場の人たちへの眼差しが、確実にある。そこが、いま多くの人の心に響く大きな理由ではないでしょうか」絶望してる暇あったら、美味いもん食べて寝るかな『アンナチュラル』(2018年)法医解剖医のミコトを中心に、UDIラボで不自然な死を解明していくドラマ。このセリフは第2話、ラボのメンバーである夕子(市川実日子)に「絶望しないのか?」と問いかけられたときの、ミコトのセリフ。悟ったような諦めたような表情が印象的。私たち、誰の人生を生きてきたんだろうね『獣になれない私たち』(2018年)第7話、部屋に転がり込んできた朱里と、晶が夜中に語り合うシーン。仕事や恋など、これまでの経験をお互いに口にする中で、朱里の言葉を聞いた晶が口にするセリフ。本当に、自分たちは主体的に生きているのか、それを自問自答する言葉が、私たちの胸にも響く。ジャパニーズドリームは全部嘘だ『MIU404』(2020年)警視庁機動捜査隊に属する伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)の刑事バディドラマ。第5話、ベトナムから来日し日本で働く女性が登場。借金を負い日本語学校で事務員をする男(渡辺大知)が、日本における外国人労働者の過酷な状況に絶望し、叫ぶセリフ。にしもり・みちよフリーライター。ドラマや映画など、エンタメにまつわる批評を数多く手掛ける。『ユリイカ』(青土社)9月号、「女オタクの現在」特集にも寄稿を。※『anan』2020年9月23日号より。写真・中島慶子イラスト・石山さやかサイトウユウスケ(by anan編集部)
2020年09月21日現在放送中の綾野剛&星野源W主演ドラマ「MIU404」の主題歌を担当する米津玄師と、脚本を担当する野木亜紀子の対談模様が、8月23日(日)TBSラジオにて放送されることが決定した。綾野さんと星野さん演じる伊吹と志摩のバディをはじめとする警視庁刑事部・第4機動捜査隊の活躍を描く本作。ドラマも終盤に差し掛かる中、主題歌「感電」を手掛けた米津さんと、脚本家・野木さんの2人の対談で構成する特別番組が放送。TBSラジオで2人の対談を放送するのは、「アンナチュラル」が放送された2018年3月以来。今回番組では、「アンナチュラル」から「MIU404」への変化や、「感電」の制作秘話、野木さんの感想に端を発した米津さんのニューアルバム「STRAY SHEEP」を巡る話などが展開される。「米津玄師×野木亜紀子『MIU404』対談」は8月23日(日)20時~TBSラジオにて放送。「MIU404」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2020年08月17日ワニブックスでは、創業40周年を記念し、これまでに発売した写真集を電子化した「電子版写真集」を発売。8月は、酒井法子の写真集4作、福原遥の写真集2作を電子化してリリースする。酒井法子写真集『White girl』福原遥写真集『いつのまにか。』8月4日に発売となる酒井の写真集『White girl』は1990年発売。アイドル全盛期のあどけない表情がデジタルで蘇る。また、福原の写真集は、『いつのまにか。』が 2017 年、『これから。』が2018年に発売。いずれも、10代の大切な瞬間を収めた作品となっている。■電子版写真集 2020年8月発売ラインナップ8月4日発売酒井法子 写真集『White girl』8月11日発売酒井法子 写真集『ZEPHYROS -酒井法子 in Greece-』8月18日発売酒井法子 写真集 『sentire,』8月21日発売福原遥 写真集 『いつのまにか。』8月25日発売酒井法子 写真集 『Shinin’Run』8月28日発売福原遥 写真集 『これから。』
2020年08月04日「ドラえもん映画祭2020 アンコール上映」が、2020年7月25日(土)から8月6日(木)まで東京・神保町シアターにて開催される。「ドラえもん映画祭2020」再び1980年3月公開の第1作『のび太の恐竜』以来、数多くのシリーズが制作・公開され、2020年8月7日(金)公開予定の最新作『のび太の新恐竜』でついに40作目を迎える「映画ドラえもん」シリーズ。「ドラえもん映画祭2020」は、過去作品の上映を通じてその歩みを振り返るべく、もともと2020年2月1日(土)から3月5日(木)までの期間で開催が予定されていた企画。しかし、社会情勢を鑑みて一部日程が中止となってしまったため、今回は「アンコール上映」として、上映が叶わなかった作品を中心にしたラインナップで再び開催される運びとなった。『のび太と鉄人兵団』『のび太とブリキの迷宮』など80〜00年代初期を中心に全15本作品ラインナップは、『のび太の宇宙小戦争』(1985)、『のび太と鉄人兵団』(1986)、『のび太のドラビアンナイト』(1991)、『のび太とブリキの迷宮』(1993)、『のび太の宇宙漂流記』(1999)、『のび太の月面探査記』(2019)など、2000年代初期までの過去作を中心とする全15作品。2010年以前に公開された作品に関しては、公開当時と同じ35mmフィルムでの上映となる。計13日間にわたって過去の「映画ドラえもん」をスクリーンで楽しめる貴重な機会。最新作に先駆けて、様々な思い出が蘇るお気に入りの過去作品も併せて楽しんでみてはいかがだろう。開催概要「ドラえもん映画祭2020 アンコール上映」開催期間:2020年7月25日(土)〜8月6日(木)場所:神保町シアター(東京都千代田区神田神保町1-23)TEL:03-5281-5132入場料金(前売・当日共通):一般 1,300円、子ども(小学生以下) 700円※前売り券は2020年7月18日(土)10:00~チケットぴあ限定で発売。※その他詳細は神保町シアターの公式WEBサイトまで。<上映作品>全15作品 ※( )内は公開年『のび太の恐竜』(1980)『のび太の宇宙小戦争』(1985)『のび太と鉄人兵団』(1986)『のび太のパラレル西遊記』(1988)『のび太とアニマル惑星』(1990)『のび太のドラビアンナイト』(1991)『のび太とブリキの迷宮』(1993)『のび太の宇宙漂流記』(1999)『のび太の太陽王伝説』(2000)『のび太と翼の勇者たち』(2001)『のび太とロボット王国』(2002)『のび太とふしぎ風使い』(2003)『のび太のワンニャン時空伝』(2004)『のび太の宝島』(2018)『のび太の月面探査記』(2019)(c)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 1980-2020
2020年07月10日レディース ストリート ウエア ブランド「X-girl(エックスガール)」は、 モデルとして雑誌・ショー・広告などで活躍する他、ラベルプリンター「テプラ」やステッカー、DNP証明写真機「ki-Re-i」を使用したアートワークなどにも活躍の場を広げ、 様々なアーティスト・ブランドとのコラボレーションなど形式にとらわれない表現活動を展開し、ミレニアル世代から強い支持を受ける 『酒井いぶき(IBUKI SAKAI)』とのコラボレーションを7月3日に発売します。▼ オフィシャルオンラインストア ▼※7月3日(金)公開予定本コラボレーションでは、X-girlのブランドロゴやアーカイブグラフィックを使用し、酒井いぶきがステッカーコラージュしたアートワークを完全スキャンしプリントした X/XS、11、11Pro、3サイズ展開のiPhoneケースと、彼女のコラージュ作品を、X-girlのミルズロゴ型に切り抜きプリントしたAirPodsケースをラインアップ。iPhoneケースとAirPodsケースは、全国のX-girl、XLARGE/X-girl店舗、オフィシャルオンラインストアにて発売。また、本コレクションでは、小さめサイズのベイビーTEEと肩ひものフリル使いがキュートなキャミソールも展開。X-girlのブランドロゴをグルーガンとステッカーを使いデザインした酒井いぶきのオリジナルアートワークを、各アイテムのフロントにプリント。ベイビーTEEとキャミソールは、全国のX-girl店舗、オフィシャルオンラインストアでの限定発売。▼ X-girl OFFICIAL SITE ▼企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月30日お笑いコンビ・アルコ&ピースの平子祐希と酒井健太、アイドルグループ・乃木坂46の新内眞衣、女優の高田里穂が16日、ZOOMで開催された「第3回 いいかも!オンライン飲み ASAHI SUPER DRY VIRTUAL BAR」に、抽選で当選した約750人のファンとともに参加した。新内が呼びこまれると、酒井は「超絶かわいい、まいちゅん!」と反応。新内が「思ってないでしょ、思ってないやつじゃん!」とツッコむと、酒井も「思ってない、思ってないけど(笑)」とすぐさま言うなど、息の合った掛け合いを見せた。そして乾杯の音頭を新内がとることになったが、平子が「今、俺さ、みなさんの画面が映ってみんなの顔見て、単純にすげえうれしいなって思ったの。みんなというか友達、“ズッ友”が集まって飲めるって、俺ら1人じゃねえんだなって改めてすごいな、奇跡だなって思ったのよ」と“演説”を。なおも平子が「アサヒスーパードライがつないだ俺たちの出会い、縁(えにし)、それに深く感謝して、最高の夜にしようぜ! みんな違う!?」などと続けていると、酒井は「重くて熱いよ」とツッコんでいた。平子の話が終わると、新内は「めちゃくちゃやりにくいですけど」と苦笑いしつつ、ファンと乾杯した。同イベントでは、750人のファンとともに、あっちむいてほい、にらめっこ、クイズ対決などが行われた。新内は外出自粛中の行動について、「『どうぶつの森』やってます」と明かすと、「中田(花奈)も言ってたな、それ」と酒井。それに対して、新内は「この間、中田花奈ちゃんとも2人でオンラインしました」と話していた。「いいかも!オンライン飲み」は31日にも、第4回の開催を予定しており、霜降り明星と乃木坂46・白石麻衣が出演する。
2020年05月17日TBS春の金曜ドラマは、綾野剛&星野源W主演で「MIU404」を放送することが決定。脚本家・野木亜紀子が、警視庁“機動捜査隊”(通称:機捜)を舞台に1話完結の物語を描く。タイムリミットは24時間、架空の設定の臨時部隊が舞台本作は、警察内部で“何でも屋”と揶揄されながらも、犯人逮捕に全てを懸ける初動捜査のプロフェッショナル「機動捜査隊」が、24時間というタイムリミットの中で事件解決を目指す物語。警視庁には現在、3つの機動捜査隊が存在するが、本作では警視庁の働き方改革の一環で作られたという“架空の設定の臨時部隊”「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」を舞台に描く。「コウノドリ」コンビがガチンコバトル!? 会話劇が見どころ「コウノドリ」以来、2年半ぶりの共演となる綾野さんと星野さん。正反対な性格ながら、心から信頼し合う産婦人科医役をしっとりと優しく演じた2人だが、本作では一転、破天荒な“機捜バディ”としてガチンコバトルを繰り広げる。綾野さんが演じるのは、機動力と運動神経はピカイチだが機捜経験がなく、刑事の常識にも欠ける伊吹藍。考える前に身体が動いてしまう“野生のバカ”。一方、星野さんは、常に先回り思考で道理を見極める志摩一未を演じる。観察眼と社交力に長けているものの、自分も他人も信用しない理性的な刑事という役どころ。2人はその第4機捜に所属し、第1~3機捜のヘルプだけでなく、捜査1課などの各部署のヘルプも行う。普段は覆面パトカーで地域をパトロールし、110番通報があれば事件現場に急行、迅速に初動捜査を行う。また、勤務は24時間制で、次の当番勤務は4日後。継続捜査は行わず、街中で勃発する各事案に対し、24時間でできうる限り対処するのが彼らの仕事となっている。タイトルの“MIU”とは、「Mobile Investigative Unit(機動捜査隊)」の頭文字であり、“404”は綾野さんと星野さんが演じる機動捜査隊員の2人を指すコールサインだ。隊長から伊吹とバディを組むことを命じられた志摩は、隙あらば暴走する伊吹に振り回されながら、犯人を追う羽目に。また、2人が車内で繰り広げる軽快な会話劇も大きな見どころのひとつとなっている。綾野剛「ワクワクが止まらないぜ!」&星野源「今までにない自分を出せそう」今回の出演に関して綾野さんは「ブレーキ無しのトップギアでお届けします。乞うご期待! やばいよ、攻めてますよ、ワクワクが止まらないぜ!」と高めなテンションでコメント。星野さんも「僕が演じる志摩 一未は、刑事としてとても優秀なのに他人や正義というものを全く信じていない。野木さんと打ち合わせした時、『いい人じゃない星野源が見たい!』と言われ、自分もそう思っていたのですごくうれしくて。今までにない自分を出せそうで、ワクワクしています」と撮影を楽しみにしている様子。さらに「剛くんとの共演は、『コウノドリ』で培ったものをまた別の形で表現できそうだと感じ、うれしく思います。人間ドラマであり、コミカルなドラマであり、サスペンス溢れる機捜エンターテインメント。ぜひ楽しんでください」と話している。「逃げ恥」野木亜紀子のオリジナル脚本この1話完結のオリジナルドラマの脚本担当するのは、「逃げるは恥だが役に立つ」が大ヒットとなった野木亜紀子。また、プロデュースは「中学聖日記」「わたし、定時で帰ります。」の新井順子、監督は「中学聖日記」「グランメゾン東京」の塚原あゆ子。野木さん、新井さん、塚原監督は、「アンナチュラル」以来の再タッグとなる。野木亜紀子コメント刑事モノが乱立するドラマ界にこれ以上刑事ドラマを増やしてどうするんだ。しかし新井Pがどうしてもやりたいのだという。幸いこのチームには塚原あゆ子という名演出家がいて、素晴らしい二人の役者が参戦してくれた。私にできることは、みなが安心して打ち込める、脚本という名の設計図を用意することだけだ。56年ぶりの東京オリンピックを前に、活気あふれるどころか、解決しない憂鬱な事象がミルクレープのように重なって、今にも崩れ落ちそうな2020年の日本。事件が起こるところには必ず、人がいて、社会がある。その中で「機捜」の二人は何を目撃し、どう対処するのか。なんて小難しいことはさておき、本作は機捜エンターテインメント。しょうもないやりとりに笑いながら、少しの切なさと、少しの希望を持ち帰っていただければと思います。ストーリー警視庁の働き方改革の一環で、刑事部・機動捜査隊(通称:機捜)の部隊が3部制から4部制に変更となった。臨時部隊として新設された“第4機捜”の隊員として招集された志摩一未(星野源)だったが、とある人事トラブルからバディとなる隊員が見つからないという事態に。やむを得ず、候補段階で落としていた奥多摩の交番勤務員・伊吹藍(綾野剛)を招集し、バディを組むよう命じられる。伊吹がどんな人物なのか、不安になった志摩は情報を集めるが、「とにかく足が速い」というだけで、短期間で次々と部署を異動していたり、かつての同僚刑事たちが「彼については話したくない」「二度と顔を見たくない」といい、調べれば調べるほど不安になる。そして、ついに迎えた第4機捜任務初日。初対面の伊吹は意外にも礼儀正しく、好印象を抱く志摩だったが――!?金曜ドラマ「MIU404」は4月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年02月13日歌手の酒井法子(48)が「日本M&Aセンター」専務取締役の大槻昌彦氏(49)と交際していることを、12月5日発売の「週刊文春」(文芸春秋)が報じた。同誌によると、大槻氏はもともと酒井の大ファン。2人が11月末に都内のステーキ店で食事を楽しむ姿や、タクシー車内での親密な様子を掲載。酒井がたびたび大槻氏の自宅に出向き、週の半分ほどを過ごしていることも報じられた。「酒井さんは09年の薬物事件で執行猶予付きの判決を受け、その後で芸能界に復帰。最近は亡き建設会社会長に提供してもらっていた住居をめぐり、会長の親族とトラブルになっていることが報じられていました。そんな酒井にとって、今回の熱愛報道は久しぶりに明るい話題となりました」(芸能デスク)酒井の所属事務所は同誌に対して交際を完全否定している。というのも、熱愛報道は仕事にも影響しそうだという。「今の酒井さんを支えているのは、昔から“のりピー”と呼んで応援してきた世代。彼らにとって、やっぱり酒井さんは永遠にアイドルなのです。今月には3本のクリスマスディナーショーが予定されていますが、いずれもまだチケットが売れ残っている状態。熱愛を認めてしまうと、ファン離れが進むことも予想されます」(前出・芸能デスク)今回の報道、ファンにとってはあまり喜ばしくないニュースだったかもしれない。
2019年12月05日プレミアム・アウトレットは、りんくう、佐野、土岐、仙台泉、酒々井、神戸三田の全国6箇所にて、2019年11月29日(金)から12月1日(日)の期間で「ブラックフライデーセール(BLACK FRIDAY SALE)」を開催する。なお神戸三田では11月18日(月)より順次開催。プレミアム・アウトレット全国6箇所で「ブラックフライデーセール」近年ではアメリカだけではなく、世界各国においても大規模なセールが展開される日として周知されつつある「ブラックフライデー」。全国6箇所のプレミアム・アウトレットでも2018年に引き続き、クリスマスシーズンに先駆けたセールが行われる。期間中は各出店ブランドから、クリスマスシーズンを前にしたギフトや自分へのご褒美にぴったりのセール商品が登場。また、土岐プレミアム・アウトレットでは“ブラック”なドリンクの無料配布、仙台泉プレミアム・アウトレットでは79%オフの特価アイテムの販売など、施設ごとに異なる企画も実施される。開催概要プレミアム・アウトレット「ブラックフライデーセール」開催期間:2019年11月29日(金)〜12月1日(日)場所:全国6箇所のプレミアム・アウトレット(りんくう、佐野、土岐、仙台泉、酒々井、神戸三田)※神戸三田では11月18日(月)より順次開催。
2019年11月28日古舘寛治と滝藤賢一がW主演し、「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子が描く愛すべきダメおやじ2人の人間賛歌コメディドラマ「コタキ兄弟と四苦八苦」が来年1月期に放送決定した。兄・一路は予備校の英語講師だったが、現在は無職でつつましい暮らしをしている。楽しみと言えば、喫茶シャバダバに通うこと。可愛いアルバイト店員のさっちゃんに話しかけようと試みるが、いつもうまく行かず空振りに終わっている。そんなある日、兄の家に突然転がり込んできた弟・二路。兄弟の再会は8年ぶりで、兄が弟に勘当を言い渡して以来のことだ。突然の来訪をいぶかる兄だが、弟が来る直前に事故を起こしていたことを知り、慌てて現場へ。そこで出会った被害者の男・ムラタから、自分の代わりに待ち合わせ場所へ行ってほしいと頼まれる。待ち合わせ場所に現れた女を見て、兄弟は絶句する――。「逃げるは恥だが役に立つ」「獣になれない私たち」「アンナチュラル」など数々の人気作品を手掛けた野木氏のオリジナルドラマ、テレビ東京作品初参加となる本作は、真面目すぎてうまく生きられない兄とちゃらんぽらんにしか生きられなくなった弟が、ひょんなことから“レンタルおやじ”を始めることに。依頼内容はどれもひとクセある案件ばかり。生きるのが下手な兄弟が、レンタルおやじを通して孤独な依頼人たちと関わり、様々な無茶ぶりに“四苦八苦”しながらも、どうにか生きていく様を描いていく。そんな兄弟を演じるのが、名バイプレイヤーの古舘さんと滝藤さん。コタキ兄弟の兄を「リーガルハイ」「宮本から君へ」の古舘さん、弟を「探偵が早すぎる」「東京独身男子」の滝藤さんが演じ、正反対な性格の兄弟の絶妙な掛け合いが本作の見どころのひとつだ。今回の企画は、2人が「自分たちがW主演のドラマを立ち上げよう!」と意気投合したところからスタートし、3年近い月日を経てようやく日の目を見たプロジェクトだそう。古舘さんは「こんな夢のようなことはないのです。自分が主演!ありえない!しかも滝藤くんという素晴らしい売れっ子俳優とのダブル主演!その上に今や飛ぶ鳥を落とす勢いの野木亜紀子さんがこれ以上ない素晴らしいオリジナル脚本を書いてくださり」と喜びを爆発させ、「これはもう必死にやるしかありません。なんとしてもスゴオモな(すごく面白い!)作品にするのです。みんなで!どうかドッキリでありませんように~!」と意気込み。そして「本当に夢のようです(泣)」と語った滝藤さんは、「脚本の野木亜紀子さんとは【重版出来!】でご一緒して以来2度目。毎回あがってくる台本が信じがたい面白さ。お見事でございます!しかも当て書き…もはや、言い訳のしようもありません(汗)」とコメントしている。なお、監督は『苦役列車』『味園ユニバース』の山下敦弘が務める。ドラマ24「コタキ兄弟と四苦八苦」は2020年1月、毎週金曜日深夜0時12分~テレビ東京系にて放送予定(※テレビ大阪のみ、翌週月曜0時12分放送)。毎週地上波放送終了後、ひかりTV&Paraviにて配信。(cinemacafe.net)
2019年11月06日アイドルグループ・嵐の相葉雅紀が、16日深夜に放送された文化放送『嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス』(毎週金曜 24:00~)で、女優・酒井若菜と初共演を果たしたことを報告した。日本テレビ系大型特番『24時間テレビ42』(8月24~25日放送)のドラマスペシャル『絆のペダル』(8月24日21:00ごろ)で主演を務める相葉。同作では、自転車の「ロードレース」で、“ある奇跡”を成し遂げた実在の人物・宮澤崇史さん(相葉)の姉役として、酒井がキャスティングされている。相葉はジャニーズジュニア時代から度々「酒井に似ている」と言われていた。そのことを酒井に直接、「嫌かも知れないけど、酒井若菜ちゃんに似てると言われた時期がありまして」と伝えたところ、「あっ、私も知ってる! ぜひ、共演したかった」と喜ばれたという。さらに酒井からは「でも、今後も共演はないんだろうなって思って、半ば諦めてた」とも告げられた。そのことを振り返りつつ相葉は「それがまさか、きょうだいの役で…」としみじみ。「で、しかもさ、髪型が今そっくりなの」と相葉は続け、「ツーショットではほぼ一緒。ビックリした! クソ似てた(笑)」と興奮気味に明かしていた。
2019年08月18日『きみと、波にのれたら』の湯浅政明が監督、「ピンポン」「鉄コン筋クリート」の松本大洋がキャラクター原案、「アンナチュラル」「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子が脚本を担当する長編アニメーション映画『犬王』の製作が決定した。後世日本の文学や演劇などに大きな影響を与えた軍記物の名作「平家物語」。その現代語訳を手掛けた古川日出男により「平家物語」に連なる物語として、南北朝~室町期に活躍し、世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王の実話をもとに新たに生まれた「平家物語 犬王の巻」をミュージカル・アニメーションとして映画化。犬王は、同時代を生きた観阿弥、世阿弥の父子と同様に三代将軍・足利義満の愛顧を受けて、むしろこの二者よりも贔屓にされていたと伝えられる。600年以上の歴史を誇り、現存する世界最古の舞台芸術と言われる “能楽”を題材とする本作の映像化にあたり、日本を代表するトップクリエイターたちが集結。監督を務めるのは、国内外から注目を集め、最新作『きみと、波にのれたら』が6月21日に公開されるアニメーション監督・湯浅政明。本作では自身初の“能楽”のアニメーション化に挑戦する。また、湯浅監督と「ピンポン THE ANIMATION」以来5年ぶり、2度目のタッグを組み、キャラクター原案を手掛けるのは6月12日より新連載「東京ヒゴロ」(ビッグコミックオリジナル/小学館)がスタートしたばかりの漫画家・松本大洋。原作「平家物語 犬王の巻」の装画を務めた松本氏が初めて小説原作のキャラクター原案となる。そして脚本には、数々のヒット作を世に送り出している野木亜紀子。ドラマ・映画と活躍し、今年、向田邦子賞(「獣になれない私たち」)、市川森一賞(「アンナチュラル」)をW受賞した彼女が自身初めてとなるアニメーション映画脚本に挑む。歴史に消えたポップスター・犬王が現代に再び姿を現すとき、どんな物語が謳われるのか。続報にも期待していて。原作・古川日出男コメント私が書いたのは芸能についての小説だ。芸能とは歌であり演奏であり、感情、感動である。私は文字だけでその物語化を成し遂げようと試みた。今回、それらは一冊の本の内側から解き放たれる。すなわち音が、声が、色彩が。それから感情が、もちろん感動が。その監督やその脚本家やそのキャラクターの設計家や、音楽家や、その他その他によって、それらはついに放たれるのだ。監督・湯浅政明コメント歴史にはわずかにしか書き記されていない、「犬王」という猿楽師を大胆に解釈された古川さんの物語。野木さんの脚本。松本さんのイメージ。・・・これは面白くなるしかないですね。楽しみにしててください!キャラクター原案・松本大洋コメント湯浅監督はじめ作品に関わる人間が楽しんで作ることができたら、きっとすごいアニメーションになると期待しています。僕も邪魔にならないように、少しでも力になれたら嬉しい。脚本・野木亜紀子コメント古川さんが著した『平家物語 犬王の巻』を読んだときの高揚と切なさをどう脚本に落としこむのか、地の文からどう世界をすくい上げるのか、難しくもやり甲斐のある仕事でした。アニメ表現は無限であり実写の何倍も出来上がりの予想がつきません。松本さんのキャラクターと湯浅監督が織りなす『犬王』がひたすらに楽しみです。映画『犬王』は2021年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2019年06月12日パスザバトン(PASS THE BATON)と「神保真珠商店」のコラボレーションによる「The origin of BIWAKO REAL PEARLS」が開催。2019年4月30日(火)から5月19日(日)まで、パスザバトン表参道店内のPASS THE BATON GALLERYにて展示販売される。滋賀県大津にて創業した「神保真珠商店」は、通常の真珠よりも層が厚く、経年劣化しにくい“びわ湖真珠”を取り扱うショップ。今回は、およそ40年前に浜揚げされたのちに、生産者のもとで保管されていた“ビンテージパール”と呼ばれる純白のびわ湖真珠を主役に、神保真珠商店とパスザバトンがコラボレーションしたアクセサリーを販売する。展開されるのは、うお座、オリオン座、さそり座、ふたご座…など7種類の星座のフォルムを立体化したシルバーパーツと、“ビンテージパール”を組み合わせたピアスと2連リング。ピアスの金具は、キャッチタイプとフックタイプの2種類を用意。いずれも18Kを使用した上質な仕上がりとなっている。【詳細】The origin of BIWAKO REAL PEARLS期間:2019年4月30日(火)~5月19日(日)会場:パスザバトン表参道店価格帯:・ピアス 33,000円+税~・リング 39,000円+税~【問い合わせ先】パスザバトン表参道店TEL:03-6447-0707
2019年04月25日パスザバトン表参道店内のパスザバトンギャラリー(PASS THE BATON GALLERY)にて、神保真珠商店とのコラボレーションによるイベント「The origin of BIWAKO REAL PEARLS」を4月30日から5月19日まで開催する。“びわ湖真珠”を扱うお店として、53年前に滋賀県大津にて創業した神保真珠商店。貝を育てるのに3年、真珠が巻くまでさらに3年以上もの時間を費やし作られる“びわ湖真珠”は、通常の真珠よりも真珠の層が厚く、経年劣化しにくいのが特徴。また、どれ一つとして同じ形のものがなく、時間が経つごとにやわらかな照りを放つ、他の真珠にはない個性を持っている。ピアス「はくちょう座」「はくちょう座 」コラージュ今回のイベントでは、約40年前に浜揚げされ、デッドストックとしてびわ湖周辺の生産者のもとで眠っていた「ビンテージパール」と呼ばれる純白の“びわ湖真珠”を使用した、パスザバトンオリジナルデザインのアクセサリー「PASS THE BATON Vintage BIWAKO REAL PEARLS Accessories」の展示販売が行われる。「PASS THE BATON Vintage BIWAKO REAL PEARLS Accessories」は、ジュエリーとフラワーのオーダーメイドショップ「PROOF OF GUILD」がデザインを担当し、7種類の星座の形を立体化し切り出したシルバーパーツと「ビンテージパール」を組み合わせたピアス(3万3,000円〜)と、2連リング(3万9,000円〜)を各7種ずつ展開。「manami miyamoto」による各星座をイメージして作られたコラージュにも注目だ。また、オリジナルデザインのアクセサリー展示販売と同時に、40〜50年の月日を持ち主の思い出と過ごしてきた、貴重な“びわ湖真珠”のアクセサリーコレクションも、持ち主のストーリーとともに展示(一部販売)される。時を経ても色褪せない“びわ湖真珠”の美しさを実感できる内容となっている。【イベント情報】The origin of BIWAKO REAL PEARLS会期:4月30日〜5月19日会場:PASS THE BATON GALLERY住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館B2F パスザバトン表参道店内時間:11:00~21:00(日曜祝日は20:00まで)
2019年04月22日歌手で女優の酒井法子(48)が27日放送のテレビ東京系「THEカラオケ★バトル-またやっちゃう?あの大ヒット曲、ご本人は何点出せるのかSP!-」に出演し、代表曲『碧いうさぎ』を歌うと一部スポーツ紙が報じた。記事によると酒井がテレビで歌唱するのは、08年4月に出演したNHK「SONGS」以来11年ぶり。今回の番組は「THEカラオケ★バトル」のスペシャル版。通常版はプロ・アマ問わず全国の歌自慢がカラオケ採点機で得点を競うが、スペシャル版ではヒット曲を持つ歌手本人が登場。持ち歌で何点を出せるのかに挑むという。酒井は09年に覚せい剤取締法違反で逮捕・起訴され、東京地裁で懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決を受けた。その後、芸能活動を再開。舞台・コンサート・ディナーショーに加えてパチンコ店での営業までもこなしてきたが、報道番組以外で地上波の番組に出ることはかなわなかった。「各局ともにCMスポンサーの顔色をうかがっていたため、なかなか酒井へのオファーができませんでした。しかしここへきて、徐々に各局ともにオファーを解禁しはじめています。今回の出演で酒井さんが高得点をたたき出せば、今後もお呼びがかかることになるでしょう。そういう意味で、“再起”への正念場となりそうです」(芸能記者)本人歌唱でも高得点を出すことはなかなか難しいものの、収録当日朝までカラオケに通い特訓したという酒井。その努力は実るのか、注目が集まりそうだ。
2019年03月13日2019年2月、東京・神保町エリアに“アート”を切り口としたマンガ体験を提供するホステル「マンガ アート ホテル トーキョー(MANGA ART HOTEL, TOKYO)」がオープンする。2020年、世界各国から東京に注目が集まる機会に、日本への外国人旅行者を増やし、日本をもっと好きになってもらえるよう、これまでにない宿泊体験を提供する場としてオープンする「マンガ アート ホテル トーキョー」。日本が誇れる文化産業のひとつである「マンガ」に注目。広義の“アート”という観点からマンガの選書を徹底的に行い、マンガを手にとって読むこと、紙だからこその出会いや感動を生む、特別な宿泊体験を届ける。運営事業者自らがホストとしてゲストと直接コミュニケーションすることで、マンガを介した多種多様な人と文化間の交流を目指す。まるで異空間に迷い込んだかのような施設内に構えられた本棚は、アートの観点でキュレーションされたマンガで埋め尽くされており、5,000冊を超えるすべてのタイトルにおすすめコメントを用意。店頭に陳列されているだけでは気がつかなかった魅力的なマンガとの出会いを演出する。男性フロアと女性フロアでは、選書内容が異なる点もこだわりのポイント。外国人観光客向けに、英語版のマンガも用意されている。そしてすべての本が「購入可能」となっている。また、“よくばりな人たちに 着替えのいらないパジャマを”という斬新なコンセプトで人気のパジャマブランド「ネルズ(Nells)」とコラボレーション。オリジナルグッズを販売する。コラボレーションのファーストシーズンは、マンガをテーマとして、ネルズのパジャマの特徴でもある着替えのいらない高いデザイン性も兼ね備えたオリジナルパジャマを開発し、身も心もマンガの世界に浸って、よりいっそう夢中な一泊へと包み込む。さらに施設では、Architects of the Year 2017受賞の新進気鋭の建築家・山之内淡を建築設計とブランド開発の責任者として起用し、「和風」とは一味ちがう「日本らしさ」の空間を演出。さまざまな建築素材、家具、壁一面の本棚、そして5,000冊に及ぶ紙のマンガを組み合わせることで、“多様な生物が共生するひとつの生態系”のような空間をつくりだす。ただひたすらマンガの世界に浸る、眠れないほど夢中な一泊を体験してみては。【施設情報】マンガ アート ホテル トーキョー(MANGA ART HOTEL, TOKYO)住所:東京都千代田区神田錦町1-14-13 LANDPOOL KANDA TERRACE 4F・5F開業日:2019年2月予定
2019年01月09日世界最大の「本の街」と言われる神保町。アイドルオタク界隈で有名な『書泉グランデ』のような大型書店や、由緒あるコミック専門店として海外からの巡礼客も訪れる『高岡書店』などの新刊書店もありますが、大きな割合を占めているのは“古書店”です。神保町Webサイト『神保町へ行こう』によれば、神保町周辺の古書店の数は約180店舗もあるとのこと(※1)。 ■世界最大の本の街は「カレーの街」でもあった神保町にはもうひとつ名物があり、実はそれが「カレー」なのです。「神保町へ行こう」のサイトにも、「日本で最もカレー店密度が濃いエリアかも」と紹介されています。試しにGoogle Mapsで「神保町 カレー」で検索すると、カレー専門店、インド料理、タイ料理のレストランなどが36店がヒットします。このカレーの街・神保町で、もっとも代表的なカレー店の一つといえば、『欧風カレー ボンディ 神保町本店』でしょう。神保町のボンディは、渋谷の『ムルギー』、信濃町の『メーヤウ』などと並ぶ、東京のカレー好きの聖地のひとつとなっています。ちなみに、神保町のカレー店としては『スマトラカレー 共栄堂』も非常に有名です。しかもボンディ神保町本店は、『神田古書センタービル』という、古書店が集まったビルの2階に昔から居を構えています。古書店×カレーという神保町の名物同士がコラボした象徴的なお店なのです。 ■「欧風カレー」という言葉はBondyが生んだ?今回ご紹介するカレーは『Bondy 欧風カレーボンディ【チーズカレー】』。『神田カレーグランプリ』というのは、神保町のみならず神田一帯のカレーを供しているお店が参加して年に1回開催されるコンテストのことで、来場者が実際に試食して投票した結果、1位から3位までが決定します。このイベントの記念すべき第一回で、ボンディの神保町本店がグランプリを獲ったそうなんです(※2)。さて、ボンディのカレーの特徴は“欧風カレー”と銘打っているところ。渋谷のムルギーは“印度料理”と銘打っており、「カレーの本家はインド」という主張を感じますし、信濃町のメーヤウは“タイ食堂”と看板を出して、「みんなが知ってるインドのカレーとは違うのだよ」という差別化戦略が窺えます。それに対してボンディは「欧風カレー」。欧風、つまりヨーロッパ風のカレーです。洋食系のカレーともいえます。この欧風カレーという言葉は、『カレーの教科書』を著した水野仁輔氏によれば“神保町「ボンディ」が造った”のだそうです(※3)。ご存じのように、「洋食」とは「西洋風の料理」という意味ですが、同時に西洋(米国やヨーロッパ)に行っても、日本の洋食を食べることはできません。洋食とは日本人が西洋の料理にインスパイアを受けて作り出した日本独自の料理だからです。ボンディの「欧風カレー」もまた、日本でつくられた「西洋料理風のカレー」なわけです。 ■我が青春のボンディ筆者は、20代から30代までの雑誌編集者時代によく、神保町のボンディを訪れました。上司や同僚と取材や打ち合わせの帰りに行ったり、ひとりで書店めぐりをしたあとに訪れたりして、けっこうハマっていました。お店で食べるときは、必ず前菜として蒸したジャガイモとバターと塩が出されます。熱々のジャガイモの皮を剥いてバターと塩をつけて食べる。これがとても好きでした。次に、楕円形の深めの皿に盛られたライスと、銀色のソースポットに盛られたカレーが出てきます。このソースポットはイギリスなど欧州でグレービーソースなどを供するのに使われていたものをカレーに応用したもので、「欧風カレー」という呼び名の理由のひとつでしょう。ソテーしたオニオンや小麦粉を使ってコクやとろみをだしている点で、シチューと共通する味わいがあり、それもまた「欧風」の所以(ゆえん)かもしれません(※4)。なおライスの上には細かく刻まれたチーズが一面に振りかけられており、カレーを上に注ぐとチーズが溶けて、さらにまろやかでコクのある絶妙な味わいになります。 ■欧風カレーの象徴的なお味を手軽に楽しめるここまでは、お店で食べたボンディの欧風カレーの話。今回のレトルト版ボンディ欧風カレー の味わいはどうでしょうか?まずは原材料を確認。チーズやバターが多めに使われており、店舗メニューの「チーズカレー」を再現しよう、という意気込みがうかがえます。一口めは「甘い!? 」という印象です。 そこから、じわーっと辛さがにじみ出てきました。中辛の割にけっこう辛い。3口めぐらいで鼻の周辺に汗が浮かんできます。「チーズカレー」と名乗るだけあって、きちんとチーズの風味もしますし、溶けかけたチーズの食感も一瞬だけありました。見た目はチーズっぽくないですが、きちんとチーズの味わいがあり、ボンディのお店で食べた「チーズのせカレー」の雰囲気が出ています。たしかにインド風でもないし、もちろんタイ風でもない。日本人の僕らがもっともなじみのある洋食のカレーを上品にして味わい深くしたボンディのカレー。レトルトカレーですが、けっこう満足感が高いです。付け合わせにコンビニのサラダでも用意すれば、きちんとしたランチになるでしょう。ボンディ店舗で提供されるような蒸しジャガイモが欲しい場合は、ジャガイモをよく洗ってからをラップして電子レンジで3分〜4分ほどチンして、5分から10分そのまま蒸らせばそっくりのもができますよ(塩とバターも忘れずに!)。気になるお値段ですが、ネット通販で5個パックが1676円で売られていました(Amazon/2018年11月現在)。1個あたり335円程度と、市販のレトルトカレーとしては少しだけ高めかもしれませんが、コストパフォーマンス的にはむしろお得ではないかと個人的には思いました。 ■総評味★★★★★辛さ★★★☆☆ボンディ度★★★☆☆「欧風カレー」としての満足度はとても高いと思います。「欧風」と名乗るだけの洋食的な旨みがしっかりと堪能できます。ですが「ボンディ」かと言われると何かが足りない……。なんだろう?やっぱり蒸したジャガイモとバターがないせいでしょうか?欧風レトルトカレーとしては満足できること間違いなしです。お試しあれ。 【参考】※1 神保町へ行こう※2 神田カレーグランプリ※3 NHK出版 あしたの生活-欧風カレーと英国式カレー※4 ハウス食品-カレーの入っている取っ手付きの器・カレーポット【筆者略歴】ネギシ1987年4月。南青山・骨董通りの某編集部にてカレー修行を開始。深夜の麹町アジャンタの激辛チキンカレーを皮切りに都内でさまざなカレーを体験。2004年、某クチコミグルメサイトで出会った食の達人たちに更にエスニック道の教えを受け、大森ケララの風、東池袋A・Rajなどで南インド料理の奥深さを知る(←大げさ)。3食カレーでもOKです。
2018年11月23日スタイリスト酒井美方子とセレクトショップバイヤー経験を持つ松本香織によるミュージアムショップ「MAISON No.8」が、東京・青山のギャラリー ミュベール(GALLERY MUVEIL)に「MUVEIL meets MAISON No.8」として、11月1日から11日まで期間限定オープンする。MUVEIL & MAISON No.8旅好きなスタイリストの酒井美方子と、10代から古着を愛用していた松本香織のフィルターを通して、シーズンごとに“いま気になる8つの宝物”を紹介するミュージアムショップ「MAISON No.8」。“Feel Vintage”をテーマに、一点物のヴィンテージやリメイククローズ、アートなど宝物のようなアイテムを展開する。第3弾となる今回は、MUVEIL & MAISON No.8のコラボレーションアイテムを始め、エルメス(HERMÈS)、シャネル(CHANEL)、SILK Shirts、PRINT DRESS、FLOWER ART POSTER、MIHOKO&SAKAI、MAISON No.8の8つをピックアップ。ミュベール(MUVEIL)のデザイナー・中山路子のヴィンテージ好きで服を大切に思う気持ちが一致し実現した「MUVEIL & MAISON No.8」は、MAISON No.8のユーズドミリタリーアイテムにミュベールのパーツを組み合わせた特別なアイテムが登場する。この他、1950年代の雑誌から切り抜いた広告の1ページや、食器、アクセサリー、スカーフなどのエルメスのアイテム、ポケットや襟のディテールが様々なユーズドシルクシャツ、年代を問わないロゴスウェットやニット、リーバイス®(LEVI’S®)のデニム、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のシューズやスカーフなどのユーズド商品、MAISON No.8のオリジナル商品などが並ぶ。宝物のような一点を探しに、訪れてみては?【イベント情報】MUVEIL meets MAISON No.8会期:11月1日〜11月11日会場:ギャラリー ミュベール(GALLERY MUVEIL)住所:東京都港区南青山5-12-24 シャトー東洋南青山B1F時間:11:30〜20:00
2018年11月01日北川景子がNHKドラマ初主演を務め、「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子が脚本を手掛ける「フェイクニュース」の前編が10月20日(土)今夜放送となる。強烈な個性を放つ主人公を演じた「家売るオンナ」や天璋院篤姫役を演じた大河「西郷どん」、そして超人気アイドル・「欅坂46」平手友梨奈との共演も話題を呼んだ『響 -HIBIKI-』などでいまや老若男女から幅広く支持される国民的女優となり、11月には『スマホを落としただけなのに』の公開も控える北川さん。『図書館戦争』や「掟上今日子の備忘録」「重版出来!」などを手掛け、新垣結衣主演「逃げるは恥だが役に立つ」が社会現象となるほどの大ヒットを記録、今年に入ると石原さとみ主演の「アンナチュラル」や、新垣さんと再びタッグを組んだ現在放送中の「獣になれない私たち」も注目される野木さん。本作はこの両者がタッグを組んで、今世界中で社会問題となっている“フェイクニュース”をテーマにオリジナルストーリーで描く社会派エンターテイメントだ。大手新聞社からネットメディアに出向してきた東雲樹(北川さん)は、編集長の宇佐美寛治からインスタント食品への青虫混入事件について取材するよう命じられる。樹の前に現れたのはSNSに青虫混入の投稿をした男。この男は嘘をつぶやいたのか。一体、何が目的なのか。青虫混入の投稿をきっかけに事態は思わぬ方向へ拡大。企業間の争いにまで発展し、やがてその矛先は樹自身にまで及ぶ。何が本当で何が嘘かも分からない世界の中で、樹は記者としてフェイクニュースにどう立ち向かうのか。一連のフェイクニュース騒動の果てに樹が見つけた真実とは――。北川さんのほか樹が出向するネットメディアの編集長・宇佐美寛治役に新井浩文、SNSに青虫混入の投稿をした男に光石研、樹の元同僚で同期の新聞記者・西剛役に永山絢斗、樹の同僚となる若手記者・網島史人に矢本悠馬、SNSでフェイクニュースを拡散させる大学生に金子大地。老舗お菓子メーカーの社長・八ツ峰航平に岩松了、元官僚で県知事選に立候補する最上圭一に杉本哲太といったキャストが並ぶ。土曜ドラマ「フェイクニュース」前編は10月20日(土)21時~NHK総合にて放送。後編は27日(土)21時~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年10月20日9月8日、酒井若菜(38)がTwitterアカウントを復活させると自身のブログで発表。15年5月にTwitterの休止を発表していた酒井は、当時Twitterについて「ポップすぎる」「メルマガとブログで十分かな」とブログで語っていた。酒井は今回の復活にあたり「どうしても性に合わなければ心置きなくしれっとやめます」とコメント。いっぽうで「でもせっかく始めるのなら、あらたな気持ちで楽しもうと思います」と意気込んでいる。グラビアアイドルとして絶大なる人気を誇った酒井は、97年のドラマ「サイコメトラーEIJI」(日本テレビ系)に出演し女優デビュー。02年の「木更津キャッツアイ」(TBS系)や04年の映画「恋の門」で女優としての存在感を発揮していたなか、05年6月に急性胃腸炎で主演舞台を降板。以降マイペースに女優業を邁進している。そのいっぽうで、近年は文筆業にも注力。08年に小説「こぼれる」で作家デビューを果たすだけでなく、webマガジン「marble」で編集長を務めるなど幅広く活躍している。今回の復活に、ファンはもちろん喜びもひとしおだ。Twitterでは《marbleやアメブロも楽しみだけど、文字数の制約がある中で発信される言葉も楽しみにしてますね》《待っていました。また若菜ちゃんの言葉に触れられるのが、とても嬉しいです》《以前のTwitterもフォローしてました。すごくすっごく嬉しいです》といった声が上がっている。「病に伏し休養するなど苦い経験を重ねてきた酒井さんですが、今期ドラマでは『透明なゆりかご』(NHK総合)や『グッド・ドクター』(フジテレビ系)に出演。その好演ぶりは、業界でも業界随一だと評価されているのです。Twitter復活を機に、その女優力もさらに注目されるのではと期待されています」(芸能関係者)これからの活躍にも期待したい!
2018年09月09日