株式会社文藝春秋電子書籍編集部では、ジャーナリスト・池上彰氏による電子書籍『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を4月29日(金)より配信開始いたします。5月16日(月)に緊急出版される同タイトル書籍の発売にさきがけた電子書籍先行配信となります。まさか21世紀のヨーロッパで侵略戦争が起こるとは。ロシア軍のウクライナ侵攻によって連日凄惨な映像が飛び込んできて胸は痛めど、一体どうしてこのような事態に陥っているのか今さら訊けないという人もいるのではないでしょうか。そこでジャーナリスト・池上彰さんが週刊文春の長寿連載からこの8年のロシアとウクライナに焦点を当てて再編、加筆修正した『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』を緊急出版。電子書籍は書籍にさきがけて4月29日(金)より先行配信が開始されます。そもそもプーチン大統領はいかなる論理で今回の戦争を仕掛けたのか。ウクライナとはどのような国なのか。戦争の火種となったクリミア半島の成り立ちとは。ウクライナなど数日で制圧できると高を括っていたロシア軍はなぜ苦戦しているのか(そこには、コロナ初期に台湾の人々の不安を鎮めたオードリー・タン氏ばりに力を発揮している31歳のデジタル転換相の存在が)。ウクライナ侵攻と世界食料危機との相関関係……通読すれば、孤独な独裁者がもたらした悲劇は、決して対岸の火事ではないことが改めて腑に落ちます。「独裁者の取り巻きは、独裁者に忖度して、重要な情報を伝えなくなる。これは、決して他人事ではありません。日本の政界でも企業の世界でもあることです」と池上さんは警鐘を鳴らしています。プーチン大統領が無謀な戦争を始めた陰には、新型コロナウィルス感染を恐れ、ひとりで過ごす時間が長くなった結果、視野が狭くなったためとする指摘もあります。3年目となるコロナ禍でのゴールデンウィーク。この読書体験が、未曾有の「ポスト・グローバル化の時代」への備えに繋がることでしょう。■著者プロフィール池上 彰(いけがみ あきら)1950年、長野県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。報道記者やキャスターを歴任する。94年から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役を務め、わかりやすい解説が話題に。2005年、NHK退職。以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。16年4月から、名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在11の大学で教鞭を執る。近著に『「独裁者」の時代を生き抜く27のヒント』(文春文庫)、『一気にわかる!池上彰の世界情勢2022 コロナの先の世界編』(毎日新聞出版)など多数。■書誌情報書名:『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか 徹底解説:ウクライナ戦争の深層』著者名:池上彰商品URL 配信開始日:2022年4月29日(金)価格:1400円(税込) ※電子書店によって異なる場合がございます。販売電子書店:Kindleストア、AppleBooks、楽天Kobo、ReaderStore、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は上記電子書店にてご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月27日恵俊彰、スザンヌ、橋幸夫《35歳の大学生になることを決意しました》4月12日、インスタグラムで、日本経済大学の福岡キャンパス芸創プロデュース学科に進学したことを明かしたスザンヌ。「10代のころに一度中退した、通信制の出身高校に昨年復学しました。いつか自分の服を作りたいという新たな夢のために、大学進学を決めたことも報告しています」(スポーツ紙記者)コロナ禍で人生を考える小倉優子は来春、早稲田大学教育学部を受験することを明かし、『100%!アピールちゃん』(TBS系)で密着企画をスタートさせた。「地元の千葉では進学校で知られる高校に通っていましたし、早稲田大に合格する素養は十分。離婚報道などで人気ママタレの座を失いつつある今、大学受験自体が仕事につながるし、合格できれば仕事の幅も広がるでしょうから、本気で合格を目指しているはず」(テレビ局関係者)来年、歌手活動を引退することを発表している橋幸夫は「引退後も夢を持ち続けたい」と今春、京都芸術大学へ進学。恵俊彰も早稲田大学大学院に進学し、スポーツ学を学ぶという。「情報番組の司会を長年務めるなど知的なイメージのある恵さんですが、高卒だったことに対して“心のどこかに忘れものをしている感じ”とラジオで語っており、大学に進学しておけばよかったと後悔していました。そんな中、コロナ禍で人生を考えた結果、大学院進学を決意したそうです」(ラジオ局関係者)実はここ最近、社会人になってから大学や大学院に進学をする“学び直し”タレントが増加している。自身も40歳を過ぎて一橋大学大学院に入学した経験を持つ、東京工業大の治部れんげ准教授は、学び直しをする有名人が増えている背景をこう分析する。「社会人特別入試や総合型選抜のAO入試が増えているので、一芸に秀でたタレントたちが進学しやすい環境になっていると思います」つるの剛士は通信制の短大へ加えて、“学び直し”の先輩である有名人たちの実績もあるのでは?と続ける。「’12年に法政大学大学院政策創造研究科に入学し、修士号を取得した菊池桃子さんは、’15年に『一億総活躍国民会議』の民間議員に選出。’07年に50歳を過ぎて早稲田大学大学院に入学した秋吉久美子さんは『三重県文化審議会委員』を務めるなど、活動の幅を広げています。これまでとは違う道で活躍する先輩たちの姿に刺激を受けた人も多いのではないでしょうか」(治部准教授)転職サイト『リクナビNEXT』の元編集長で、“ミドル世代専門転職コンサルタント”として活動する黒田真行さんは、「テレビタレントたちがセカンドキャリアを考えざるをえない状況がある」と指摘。「日本のテレビ局は広告費の減少により制作費が下がるなど、衰退している業界の1つ。フジテレビは早期退職募集を行うなど、社員たちをリストラしています。制作現場でも大御所たちの起用が減るなど、テレビタレントたちもリストラされ始めているので、Netflixなど、業績が好調な外資系メディアに活動を移行できないタレントたちは生き残れない時代になっています。一般の方でも同様で、重厚長大系を中心に衰退業界にいる人は、次のステップを考えるしかないというのが背景にあると思います」元テレビ朝日アナウンサーの大木優紀さんが、昨年末で同局を退社してベンチャー企業に転職。『報道ステーション』のメインキャスターを務めた富川悠太アナも、今春からトヨタに入社するなど、キー局の社員が一般企業に転職するケースも増えている。そんな中、大学や大学院に進学する有名人のメリットとは?「いきなり民間企業に転職するよりは箔づけしやすいので、タレントとしての価値を下げずに済む側面があります。次のステップに進むまで時間の猶予もできるし、進学したことをアピールすることで、企業などから声をかけてもらいやすくなるというメリットが考えられます」(黒田さん)スザンヌと同時期に“おバカタレント”として活躍したつるの剛士は、保育士資格を取得するために、’20年に通信制の短大に進学。今春、卒業して幼稚園教諭二種免許を取得したことをSNSで報告している。「相川七瀬さんは神社巡りが趣味になったことで、日本文化や神道を一から学ぶために昨年、國學院大學神道文化学部に進学したことを明かし、驚きの声があがりました」(前出・スポーツ紙記者)ロンブーの淳やエド・はるみもつるのたちのように、明確な目標を持って進学するタレントたちも増えているが、「多くのタレントはキャリアを重ねると、話題性やルックス以外の付加価値をつけないと生き残れません。そのため趣味や特技を深めるために進学する方もいれば、大学進学自体に付加価値を見いだしている有名人もいるのではないでしょうか。エド・はるみさんが慶應義塾大学大学院に通っていたころに講師をしたことがあるのですが、エドさんの質問は的確で、真剣さが伝わってきましたね」(治部准教授)また、仕事の多様化の影響も。「タレントが情報番組や報道番組に起用されるケースが増加したことで、専門家と話す機会が増えています。『ひるおび』で司会を務める恵俊彰さんや、コメンテーターの仕事もするロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが大学院に進学したように、現在や将来やりたい仕事に説得力を出すために、学び直しする人が増えていくでしょう」(治部准教授)さまざまな要因から、有名人たちが次のステップに進むという流れは加速しそうだ。「日本のテレビ局が今後、劇的にV字回復するとは思えません。もともと入れ替わりの激しい世界なうえ、昨今はYouTuber出身タレントの台頭などで、プロタレントたちの活躍の場がどんどん奪われています。金銭的に進学する余裕がないタレントは、いきなり民間企業に転職というケースも増えてくると思います」(黒田さん)キャンパスで学ぶ有名人の姿を見かけることも、珍しくなくなる!?
2022年04月23日女優の伊藤沙莉(27)が12日、ツイッターを通じ、自身の熱愛報道を受けて「温かく見守っていただけると幸いです」とつづった。前日のFRIDAYデジタルで、脚本家・蓬莱竜太(46)との熱愛が報じられた伊藤。記事では知人の証言として「蓬莱さんが猛アプローチをかけ」とあったが、「彼から猛アプローチっていうのはwww」と笑い飛ばして「お互いにってやつですよ」と訂正し、「#18歳差」のハッシュタグを添えて「ひとまず、温かく見守っていただけると幸いです」と呼びかけた。多くの祝福の声が寄せられる中、兄のオズワルド・伊藤俊介もこのツイートに反応。「#俺とは13歳差」「M-1も妹もおじさんに獲られました。一旦辞めさせて頂きます」と胸の内を明かしている。
2022年04月12日DCユニバースに属さないバットマンの単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』の日本語吹き替えキャストとして、櫻井孝宏、ファイルーズあい、石田彰、金田明夫らの参加が決定した。未熟で、善と悪の間で揺らぐ人間味溢れるブルース・ウェイン(バットマン)の吹き替えを担当するのは、『トワイライト』シリーズや『TENET テネット』など数々の作品でバットマン役のロバート・パティンソンの吹き替えを担当している櫻井孝宏。ゴッサム・シティを恐怖に陥れる、史上最狂の知能犯リドラーは、石田彰が担当。櫻井さんは「単独収録ではありましたが、スリリングで緊張感漂うバットマンの仄暗い世界を味わわせていただきました」と収録をふり返り、「重厚な世界観、孤独を背負う登場人物たち、ストーリーに仕掛けられた謎。狂気が溢れる壊れた街に、センシティブで危うい新たなバットマンが誕生します。是非劇場でご覧ください」とメッセージ。石田さんは「バットマンの敵役として歴史のあるリドラーの吹替えで日本語吹替版に参加できることは大変光栄なことなのですが、同時に大きなプレッシャーでもありました」と明かし、「アメコミのヴィランとしての突き抜けたキャラクターを前面に押し出すのではなく、こういう発想の犯罪者が現実世界にいても不思議はないと思わせるような描き方がされていて、そこに説得力を感じます。自分は実際に劇中のリドラーのとった方法と、実際に起こっている事件と重ね合わせました。そう感じられる方は多勢いらっしゃると思います。そんなまさに現代を映し出した『THE BATMANーザ・バットマンー』を見に、ぜひ映画館へ足をお運びください」と呼びかけている。ほかにも、ネコのようなマスクを纏った謎の女泥棒セリーナ・カイル(キャットウーマン)をファイルーズあい。ゴッサム・シティの闇に通じるペンギンを金田明夫。両親を亡くしたブルースを支えるアルフレッド・ペニーワースを相沢まさき。強い正義感を持つゴッサム・シティの刑事ジェームズ・ゴードンを辻親八。ゴッサム・シティ最大の悪党ファルコーネを千葉繁。ブルースの亡き父トーマス・ウェインを森久保祥太郎と、実力派キャストが作品を彩る。ファイルーズさんは「まさか自分が出演できるなんて思いもしなかったので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!」と参加を喜び、金田さんは「収録中もいい緊張感の中楽しく演じられました。このバットマン、いゃあ面白い!間違いなく面白い!是非、劇場に足を運んで下さい!」とコメント。相沢さんと辻さんは「アルフレッドは今回執事としてしっかりバットマンを支えるという役どころなのでアルフレッドの活躍、そしてオリジナル版も日本語吹替版も是非皆様に喜んでいただけたらと思います」(相沢さん)、「キャットウーマン、ペンギン、ペニーワース、ファルコーネ等々同じみのキャラクターが躍動、暗躍(ネタバレになりますから、詳しくはm(_ _)m)ロバート・パティンソンのバットマン、独特の影があります」(辻さん)と見どころを明かす。そして、普段はハイテンションな絶叫系&お茶目系な役が多いという千葉さんは「今回のザ・バットマンでの私の役はな~んと、声帯に優しい(笑)囁き、呟きの台詞ばかりで心底びっくりでした!複雑な役の背景を振れ幅が小さい台詞でどのように表現するのか?いつもとは違う感覚だったので、とても新鮮な気持ちで挑む事ができました」と語り、森久保さんは「僕が演じた主人公ブルースの若き日の父は、ある意味、ブルースが背負う今回のドラマのきっかけにもなる人物です。今までとはまた違う切り口の今作をお楽しみいただけたらと思います」と役どころについて話している。日本語吹き替え版予告編また合わせて、特別映像「1分でわかる! Who is THE BATMAN?」も公開。表の顔は大富豪、裏の顔はバットマンとして事件を解決し、ゴッサム・シティの犯罪者を注視する日々を送っているブルース・ウェイン。ある日、謎のメッセージとともにバットマンへ挑戦状をつきつける史上最狂の知能犯リドラーが彼の前に立ちはだかり、謎の美女セリーナやギャングの顔役・ペンギンがブルースの前に次々と現れる。「手段は選ばない、必ずやつを仕留めてみせる、たとえ俺自身がどうなったとしても…」と言い残し、真実を追い求める覚悟を決める。その先には、ヒーロー映画史上最もスキャンダラスな展開が待ち受けることに。抑えきれない感情に突き動かされるブルース。そして、「まさか奴の本当の狙いは…!?」と嘘に覆い隠された隠された真実も示唆されており、これからの展開から目が離せない。1分でわかる!Who is THE BATMAN特別映像『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は3月11日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:THE BATMAN -ザ・バットマン- 2022年3月11日より全国にて公開© 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2022年02月14日ピアニスト辻井伸行(33)とヴァイオリニスト三浦文彰(28)。日本を代表する二人の演奏家が協奏曲の名曲を聴かせる、その名も「究極の協奏曲コンサート」が、2022年3~4月に中国、四国、九州の7都市で開催される。辻井伸行がオンラインで会見に臨み、抱負を語った。近年頻繁に共演を重ねているふたり。その出会いが2016年のこの「究極の協奏曲コンサート」だった。「ツアー中に一緒に食事し、お酒を飲んで意気投合しました。それからふたりでデュオをやったり、素晴らしい仲間で室内楽をやったり。何度も共演を重ねているので、お互いにやりたい音楽を、音でわかり合って、すぐに表現できます。僕には今まで、プロとして活躍している音楽仲間があまりいなかったので、プライベートな友だちとしても仲良くできて本当に楽しいです」演奏曲は、辻井がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。三浦がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールのファイナルで、辻井はこのラフマニノフを弾いて日本人として初優勝。国内外でいっそう注目を集めるきっかけになった。「僕にとって思い出のある作品です。交響曲第1番の失敗で精神的にも落ち込んでいたラフマニノフが、この曲の成功で復活した曲。新しい人生の始まりという感じが込められていると思います。僕もこの曲を弾いてコンクールで優勝して、人生がちょっと変わったな、新たなスタートラインに立てたなという思いがあり、何かラフマニノフと通じるものを感じます。そういう意味でも、この曲は演奏していてもいろんなことを思い出す、大切な作品。ぜひ皆さまに作品の魅力をたくさん伝えられるように、音で表現できたらなと思っています」公演都市の印象や楽しみを問われて、名産品で答えた辻井。山口と大分のふぐ、佐賀牛、宮崎のチキン南蛮、鹿児島の焼酎、香川のうどん……。究極のグルメも大事な楽しみの模様。「究極の協奏曲コンサート」は、3/26(土)山口・周南市文化会館 、3/27(日)佐賀市文化会館、3/29(火)鹿児島・川商ホール、3/30(水)宮崎・メディキット県民文化センター、3/31(木)大分・iichiko総合文化センター、4/2(土)香川・レクザムホール、4/3(日)松山市民会館。共演はニール・トムソン指揮・読売日本交響楽団。文・宮本明※チケット情報
2021年12月20日池上彰氏(’14年)10月31日に投開票される衆議院議員選挙。夜には各局MCを揃え、特番が放送される。その選挙特番の中で、もはや定番となりつつあるのが、テレビ東京の池上彰氏の番組。他局に負けない、池上氏×選挙の強みとは。放送コラムニストの高堀冬彦さんによる解説。■怖いものなしの池上彰10月31日は衆院選の投開票日。テレビ各局は選挙特番を流す。テレビ東京は池上彰氏(71)をメインキャスターとして『TXN衆院選SP池上彰の総選挙ライブ』(午後7時50分)を放送する。テレ東は2010年7月の参院選から池上氏を選挙特番のメインキャスターに起用しており、2013年7月の参院選特番では民放トップの世帯視聴率10.3%をマークした(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。失礼ながら、テレ東の選挙特番が他局に勝つことなど昭和期だったら考えられなかった。だが、2014年12月の衆院選もトップ。2016年7月の参院選、2017年10月の衆院選もテレ東は視聴率トップを獲った。なぜかというと、理由は単純明快。面白いからだ。2019年7月の『参院選ライブ』でも池上氏と自民党前幹事長・二階俊博氏(82)の白熱したバトルが見られた。選挙期間中に二階氏が業界団体の集まりで、「(選挙を)一生懸命頑張ったところに予算をつける」などと利益誘導とも受け取れる発言をしたことから、池上氏はこう斬り込んだ。池上氏「予算をエサに選挙を有利に誘導しようとしたということじゃないですか?」二階氏「そんなゲスなことを言っているわけじゃない!」二階氏は気色ばむ一方、池上氏は涼しい顔。政治家にこんなアプローチが出来るのは池上氏くらいだ。2014年12月の『総選挙ライブ』では、自民党が大勝したものの、投票率がさほど高くなかったことから、当時の安倍晋三首相(67)に向かって「投票率が低い中での勝利」と、冷水をぶっかけた。自民党にだけ厳しいジャーナリストなら珍しくないが、池上氏はそうじゃない。立憲民主党にも共産党にもメチャメチャ厳しい。怖い物なし。なので「池上無双(並ぶ者がいないほど優れていること)」と呼ばれている。池上氏はNHKの報道局社会部出身。ジャーナリストと呼ばれる人は無数にいるのに、どうして池上氏は特別な存在になったのか。筆者は2008年12月、池上氏にインタビューをさせてもらった。このとき、池上氏の人気の理由などが分かった気がした。まず、まったく気取らない人で、いい意味でただのオジサンである。「テレビに出るのは恥ずかしい。ストレスも溜まります。あまり得意じゃないんです」(池上氏)これは大きな強みだ。庶民感覚を忘れていないからである。だから番組でも視聴者が聞いてほしい質問をしてくれる。キャスターやジャーナリストがスターやタレントを気取るようになってはおしまいだ。「そんな人いるのか」と言うなかれ。実際にいる。池上氏は腹も据わっている。NHKの広島県呉通信部にいた若き日、暴力団の儀式を取材した。上司から命じられたわけではない。自発的な取材だった。「新聞記者と2人で行きました。1人では怖いから。ところが、その記者はいつの間にか消えてしまったんですよ」(池上氏)結局、暴力団取材を1人で成し遂げた。精神的にタフなのである。よく「池上さん、政治家にあんな厳しい質問しても大丈夫?」といった心配の声が上がるが、本人はまったく平気だろう。もちろん池上氏にも“弱み”はある。「(現場取材では)子どもの遺体を見るときが、とりわけつらかったです」(池上氏)2010年以降、毎年8月にテレ東かBSテレ東の『池上彰の戦争を考える』に出演し、沖縄戦や東京大空襲などを報じてきた。涙を堪えているのが分かるときがある。人情家で知られる池上氏らしい。■『社会部』と『政治部』どちらがつくるかで変わる番組『社会部』育ちの池上氏の登場まで、各局の選挙特番は『政治部』が仕切るものだった。政治部が中心となってつくる選挙特番がどんなものかというと、NHKの特番が典型例である。あまり面白くならない。そもそも面白くしようとしていない。2つの部の違いを簡単に説明すると、政策や政局を取材するのが政治部。一方、政治家の犯罪を取材するのが社会部だ。犯罪とは汚職などである。だから、どちらの部が仕切るかで、選挙特番の性質はまったく違ってくる。政治部は政治家とのパイプを太くするのが仕事だが、社会部は悪さをする政治家を攻めるのが役目だからだ。社会部育ちの池上氏が政治家をバッサバッサと斬るのは半ば当然のことなのである。選挙特番自体、昔と今では違う。1980年代までは特別に用意された別室で、専任のスタッフが他局の特番をこっそり見ていた。カンニングをしていたのだ。より正確に言うと、見ていたのは他局の「当確」。今と違って出口調査がなかったから、NHKを除くと、当確を打つのが不安だったのだ。当確を打ち間違えると、監督官庁の郵政省(現総務省)から指導を受けかねない。もちろん視聴者の信用も失う。さて、ここで1つの疑問が生じる。「選挙特番の制作準備はいつから始まるのか?」。今回の衆院選はほぼ任期満了だが、どの時期から準備が始まっていたのだろう。世間の選挙ムードが色濃くなったのは10月4日の岸田文雄首相(64)の誕生前後だが、そこから準備を始めては到底間に合わない。出口調査の用意もしなくてはならないからだ。では、いつ準備が始まっていたかというと、答えは“ずっとやっていた”。衆院はいつ解散になるか分からないからだ。もちろん、スタッフの規模は変わる。大所帯になるのは選挙時期が確実になってからだ。今は各局とも真面目な特番になったが、過去にはブッ飛んだものもあった。たとえば1983年12月の衆院選挙時にフジテレビが放送したのは『選挙でいいとも』である。司会はタモリ(76)。所ジョージ(66)らがゲストとして招かれた。1982年10月に始まった『森田一義アワー 笑っていいとも!』が人気になったのを受けて企画された。政治家が「友達の輪」をやった。バブル前夜で呑気な時代だった。今回の池上氏のライバルはやはりNHK出身者。テレビ朝日は10月から『報道ステーション』のキャスターに起用したばかりの大越健介氏(60)を選挙特番に登板させる。大越氏は政治部出身。池上氏の番組とはまったく違ったカラーになるはずだ。日本テレビは元NHKアナの有働由美子氏(52)と嵐・櫻井翔氏(39)に任せる。NHK時代の有働氏は記者ではなかったものの、専門分野を取材する際には、同期の政治部記者や社会部記者に個人的にレクチャーを受けていた。こんなアナ、まずいない。だから、ほかのアナとはリポートの濃さなどが違った。投開票日はNHK出身者によるトークバトルも見ものだ。高堀冬彦(放送コラムニスト、ジャーナリスト)1964年、茨城県生まれ。スポーツニッポン新聞社文化部記者(放送担当)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版社)編集次長などを経て2019年に独立
2021年10月31日和洋折衷のスイーツが食べたい…!と思っているそこのあなた♡それならセブンに行ってみるのがおすすめ。今回はスイーツマニアたちがおすすめする、セブンの「ほうじ茶スイーツ」をご紹介していきますよ。伊藤久右衛門監修 ほうじ茶ティラミスパフェ出典: Instagramまずご紹介するのは、「ともぐもぐ」さんがおすすめしている「伊藤久右衛門監修 ほうじ茶ティラミスパフェ」です。価格は300円(税込)となっていますよ。2021年9月22日から販売されています。ほうじ茶づくしの上品な味…!出典: Instagram構成は上からほうじ茶ホイップクリーム・ほうじ茶ティラミスムース・ほうじ茶蜜・ほうじ茶わらび餅となっていますよ。「ともぐもぐ」さんは投稿で、「ほうじ茶のほろ苦さと上品な渋味、きな粉の香ばしさが相性抜群」とコメント。これは期待ができますね♡伊藤久右衛門監修 ほうじ茶クレープ出典: Instagramこちらは「jpn_foodlover」さんがおすすめしている「伊藤久右衛門監修 ほうじ茶クレープ」です。価格は192円(税込)となっていますよ。さっそく中を見ていきましょう♡期待通りのおいしさ♡出典: Instagram中はこれ!厚めのクレープ生地の中には、ほうじ茶クリームとほうじ茶ホイップクリームが入っています。「jpn_foodlover」さんによると「ほうじ茶の香ばしさも濃さもしっかりあるけどホイップがマイルドで食べやすかったです」とのこと♡セブンの「ほうじ茶スイーツ」食べてみて♡今回はセブンのほうじ茶スイーツをご紹介しました♡食べてみたいと思ったスイーツがあった人は、ぜひセブンに足を運んでみてくださいね。本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事ではともぐもぐ(@icesweets_love)様、jpn_foodlover(@sweets_jpn)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年10月22日幼い頃から絆を育んだ親友でありながら、ある出来事をきっかけに、岩田さん演じるキダは闇の交渉屋に、新田さん演じるマコトは会社経営者に…と、全く別の道へ進み、10年に及ぶ壮大な計画を実行するという物語――。そんな現在公開中の映画『名も無き世界のエンドロール』で初共演を果たした、岩田剛典さんと新田真剣佑さん。ここでは、自らの決断で人生を変える大きな選択をする役柄を演じた新田さんに、ご自身の“選択力”“決断力”について語っていただきました。新田真剣佑:どんな決断も迷わないし後悔しない。どれも経験になるから。何かを決断しなければいけない状況になった時、僕はわりと迷わずすっぱり決めてしまうほうなんです。直感、なのかな。あまりムダなことを考えたくないんだと思います。僕にとって作品選びは、毎回大きな選択です。何が決め手になるのかはその時どきによりますけど、今作は脚本を読んだ時にストーリーがとてもおもしろくて、すごく興味を持ったから。この世界観に参加したい、挑戦してみたいって思ったんです。子どもの頃はアメリカに住んでいて、日本で役者をやりたいと思ったのは15歳の時。普段はアメリカの映画ばかり観ていたんですけど、ある時、日本の映画を観たら「この人みたいになりたい」という役者さんと出会って…。それがきっかけです。でもその選択も、誰かに相談することなく、自分で決めました。これまでの選択で、後悔したことはありません。同じ後悔なら、やらないよりも、やってみて後悔したほうがいい。たとえうまくいかなかったとしても、一つひとつが経験になりますから。結構ポジティブなので、何事も全力でやっています。どんなふうにポジティブかというと…たとえばアイスを落としちゃっても、また買えばいいや、「まいっか」って思うタイプです(笑)。でもこの“まいっか”って、本当に大事だと思いますよ。この仕事は、毎回気持ちを切り替えながら、役と向き合うことが大切になるので。気持ちの切り替えといえば、自粛期間中に映画やドラマを観られたのもいいリフレッシュに。ちょっと休憩って、時にはいいものですね。『名も無き世界のエンドロール』少年時代からの親友キダとマコトは、ある出来事をきっかけに、裏と表、それぞれの社会でのし上がり、壮大な計画へと身を投じていく。その先に待つ衝撃の結末とは…。原作は行成薫の人気サスペンス小説。監督/佐藤祐市出演/岩田剛典、新田真剣佑ほか全国にて絶賛公開中。dTVでは、岩田さん演じるキダのもう一つの物語が語られる連動ドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール』も配信中。あらた・まっけんゆう1996年11月16日生まれ、ロサンゼルス出身。2014年に日本での俳優活動を開始。3月に映画『ブレイブ ‐群青戦記‐』、4月に映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が公開予定。(1枚目・2枚目写真右)レザーブルゾン¥337,000Tシャツ¥38,000パンツ¥78,000(以上メゾン マルジェラ/メゾン マルジェラ トウキョウ TEL:03・5725・2414)ピアス¥250,000(ティファニー/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクTEL:0120・488・712)いわた・たかのり1989年3月6日生まれ、愛知県出身。EXILE兼三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEパフォーマー。現在公開中の映画『新解釈・三國志』では趙雲を演じている。レザージャケット¥395,000シャツ¥125,000パンツ¥57,000ベルト¥43,000(以上CELINE HOMME BY HEDI SLIMANE/セリーヌ ジャパン TEL:03・5414・1401)※『anan』2021年2月24日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)スタイリスト・渡辺康裕(W/岩田さん)櫻井賢之(casico/新田さん)ヘア&メイク・下川真矢(BERYL/岩田さん)カスヤ ユウスケ(新田さん)取材、文・菅野綾子保手濱奈美(by anan編集部)
2021年02月17日公開中の映画『名も無き世界のエンドロール』で初共演を果たした岩田剛典さんと新田真剣佑さん。今作は、幼い頃から絆を育んだ親友でありながら、ある出来事をきっかけに、岩田さん演じるキダは闇の交渉屋に、新田さん演じるマコトは会社経営者に…と、全く別の道へ進み、10年に及ぶ壮大な計画を実行するという物語。ここでは、自らの決断で人生を変える大きな選択をする役柄を演じた岩田さんに、ご自身の“選択力”“決断力”について語っていただきました。岩田剛典:失敗してもいいから後悔の残らない生き方をしたい。僕が大事にしている相田みつをさんの「道」という詩に、“人のつくったものはじぶんの道にはならない”という一節があるのですが、まさにその通りだなと思います。LDHに入ると決めた大学生の時、すでに就職先も決まっていたので、周りからは「バカじゃないの?」と言われることもあったんです。でも人生一度きりだし、“今ここで挑戦しなければ一生後悔するかもしれない”という自分の直感に従いました。その決断をこれまで一瞬でも悔やんだことはありません。自分の気持ちに従うことが、後悔の残らない生き方なのかなって。変な話、失敗はしてもいいと思っているんです。点で見れば失敗でも、その経験から自覚や責任感が備わって成長に繋がると思うから。そこは楽観主義なのかなと。昨年のステイホーム期間中は結構きつかったです。社会が回り始めてから、やっと呼吸できてる感じがしたほどで。僕は常に動いていないと元気がなくなる悲しい人間なんだと改めて感じました(笑)。家にいる間も今できるエンターテインメントは何かを考えたり、結構忙しくしていて。今作のキダとマコトの関係性のように僕には3歳の頃から腐れ縁の友達がいるんですが、この間もそいつと「成功しようぜ!」みたいな話をしていたんです。僕にとっての成功とは、人生をずっと充実させること。僕らの仕事は現状に満足してしまったら終わりだと思うので、物足りなさや満たされなさのような枯渇感をモチベーションに、20年後も水を得た魚でいられる環境作りはしっかりとしていきたいです。『名も無き世界のエンドロール』少年時代からの親友キダとマコトは、ある出来事をきっかけに、裏と表、それぞれの社会でのし上がり、壮大な計画へと身を投じていく。その先に待つ衝撃の結末とは…。原作は行成薫の人気サスペンス小説。監督/佐藤祐市出演/岩田剛典、新田真剣佑ほか全国にて絶賛公開中。dTVでは、岩田さん演じるキダのもう一つの物語が語られる連動ドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール』も配信中。いわた・たかのり1989年3月6日生まれ、愛知県出身。EXILE兼三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEパフォーマー。現在公開中の映画『新解釈・三國志』では趙雲を演じている。(1枚目写真)レザージャケット¥395,000シャツ¥125,000パンツ¥57,000ベルト¥43,000(以上CELINE HOMME BY HEDI SLIMANE/セリーヌ ジャパン TEL:03・5414・1401)(2枚目写真・左)ニット¥100,000デニム¥90,000シューズ¥90,000(以上Saint Laurent by Anthony Vaccarello/サンローラン クライアントサービス TEL:0120・95・2746)その他はスタイリスト私物あらた・まっけんゆう1996年11月16日生まれ、ロサンゼルス出身。2014年に日本での俳優活動を開始。3月に映画『ブレイブ ‐群青戦記‐』、4月に映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が公開予定。ニット¥134,000シャツ¥87,000パンツ¥98,000ブーツ¥78,000(以上ヨウジヤマモト/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500)ピアス¥250,000(ティファニー/ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク TEL:0120・488・712)※『anan』2021年2月24日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)スタイリスト・渡辺康裕(W/岩田さん)櫻井賢之(casico/新田さん)ヘア&メイク・下川真矢(BERYL/岩田さん)カスヤ ユウスケ(新田さん)取材、文・菅野綾子保手濱奈美(by anan編集部)
2021年02月17日恵俊彰(’11年) 『情報プレゼンターとくダネ!』(フジテレビ系)と『グッとラック!』(TBS系)が3月に終了することが発表され、平日朝の情報番組・ワイドショー枠がザワついている。後継番組の発表がされる中、やはり注目を集めるのが新番組のMC。「『とくダネ!』終了後、その3日後から放送される『めざまし8』は谷原章介さんがメインキャスターを務めることが発表さました。『グッとラック!』の後番組には、お笑いコンビ・麒麟の川島明さんがMCに内定したと『週刊文春』が報じ、それぞれ期待と不安の声が上がってます」(スポーツ紙芸能記者)番組の顔というだけあって、MCへの関心度は高い。特に、朝番組では『グッとラック!』の立川志らく、『スッキリ』(日本テレビ系)の加藤浩次、昼に目を向けても『バイキングMORE』(フジテレビ系)の坂上忍、午後帯でも『情報ライブミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)の宮根誠司アナウンサーなど注目を集めるMCは多く、彼らの番組内の発言はSNSやネットニュースを盛り上げている。そんな“よく喋る”MCの中で、よくも悪くもあまり話題にならない人がいる。それが『ひるおび!』(TBS系)のMCを務める恵俊彰だ。■静かではないが、炎上もしない「恵さんは『ひるおび!』の司会を務めて10年以上になります。視聴率は好調で、番組が始まった当初はよくなかったものの、’11年の東日本大震災を機に数字を伸ばしていき、今では9年連続で同時間帯の平均視聴率がトップになるなど上位の常連です(午前の部と午後の部を合わせた全体の数字、2020年発表)。しかし他番組のMCの方のように毒づいたり、噛みついたりもしないので、炎上もしない。恵さん自身の発言が話題になることは少ないですね」(前出・スポーツ紙芸能記者)だからと言って恵が“静か”というわけでもない。ほぼ毎日、『ひるおび!』を見ているという30代の主婦は、「恵さんのこと、嫌いじゃないんですけど、確かにちょっとうるさいときがあるんですよね(笑)。特に中継中。リポーターが話している最中に恵さんが口を挟むから、タイムラグとかもあって、そのたびに話が止まってイライラしちゃう」また、最近リモートワークで『ひるおび!』を見るようになったと話す40代女性は、「今、新型コロナウイルスのニュースをメインでやってますが、“そんなこと聞いちゃうの!?”っていうくらい初歩的な質問を専門家にしたりすることもあります。あと、“うなずき”がうるさい(笑)。まぁ、それも恵さんらしいと言えば、らしいのかな」とのこと。SNSにも、同じような意見が散見された。だが、10年以上も続いているのも事実。MC・恵の魅力はなんなのか。■ニュースを邪魔しないスタイル「恵さんって、好きでもないけど、嫌いでもないという人が多い。いつもニコニコしていて、自己主張も強すぎない。番組自体、討論したり荒れたりしないので、“ながら見”に最適なんでしょう。恵さんの所属事務所・ワタナベエンターテインメントのカラーというか、所属のタレントさんには、そういう方が多いんです。例えば中山秀征さんとかビビる大木さんとか」そう話すのはコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さん。意見をズバズバいう他番組のMCと比べ、恵の発言は何となくパッとしないが……。「坂上さんみたいな人がいいという人もいれば、苦手な人もいる。MCが自分を出しすぎてしまうと、それが視聴者にとって邪魔になる場合もあるので、そう考えると恵さんみたいなMCも悪いばかりじゃない。番組側としても扱いやすいですし、『バイキング』のように必要以上に怒りを煽ったりもしないので、討論がうるさいと感じる人、ニュースさえ見られればいいという人にとっては十分ですよね」(木村さん、以下同)だが、MCがニュースを淡々と進めていく意味では、同じ10時25分から始まる『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)も同じ気がする。「テレビ朝日は、途中『徹子の部屋』や『おしゃべりクッキング』、昼ドラが入ってきて、興味のない人がチャンネルを変えてしまう時期がありました。でも、『ひるおび!』はずっと同じトーンなので、つけっ放しでニュースを見ていたい人や、逆に見てるか見てないかわからないくらいにダラダラ見るのには、ちょうどいいんです」木村さん曰く、『ひるおび!』の需要は高齢者層。それゆえに作りも昭和的だという。「視聴率トップとはいえ、見ている人は高齢者が多い。同時間の『バイキング』や『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)と比べて、ちょっと地味なイメージがありますよね。コメンテーターの面々を見てもそう。作り方も、わざとアナログっぽく、昭和っぽく作られている。『ひるおび!』がこれだけ成長していったのには、恵さんのMCスタイルによるところも大きい。恵さん自身ではなく、あくまでも恵さんの司会に需要がある。ニュースを邪魔しないスタイル。恵さんの場合、主役はニュースであり、見てくれている人なので」■視聴者の声を代弁確かに、『女性自身』(2019年10月16日掲載)のインタビューで、自身のことを「芸能界しか知らない偏った人間」とし、世間の人が何に興味があるかわからなくなったときは、妻に意見を求めることを明かしている。「等身大で常に視聴者目線。視聴者が今知りたいことにアンテナを張って、その代弁者として専門家に質問をぶつけていく。自身の意見というよりは、あくまでも視聴者はこう思ってますよ?というスタンス。坂上さんや小倉(智昭)さんは“僕の意見として言いますけど”という前提で話すことが多いですね」さらにSNSでは恵のMCに対して《偉い人たちに媚びてる感じがイヤだ》なんて意見も聞こえてくるが、これについてはどう考えるか。「確かに、大物とか力を持っていそうな人には、敬意を払って、悪い言い方をすればおもねることを否としないところがあります。でもそれは、ご自身の中で、批判したり噛み付くのを求められてないことがわかってるのかと。それが中継リポーターやお天気キャスターが相手になると、つい芸人さんらしいところが出ちゃう。『関口宏の東京フレンドパーク』(TBS系)でゲストをイジったりする感じというか、本来はノリのいいお調子者のキャラなので、そういうクセが出てしまうんだと思います」目立ってナンボの世界。自分の色を消すというのは、そう簡単なことではないだろう。「芸人さんは特にそうだと思いますよ。コント師としての恵さんは素晴らしい方。それに『下町ロケット』に出演するなど演技もうまい。僕からしたら、“昭和的な情報番組の司会者を演じている”ようにも見えるし、淡々と司会をやってる姿は本当の恵さんじゃないのかなと。恵さんも中山秀征さんも、番組前にすごい勉強する真面目な方なんですよ。スタッフから求められ、世間から受け入れられているキャラを、全うしている感じがしますね」どんな人にも必ずアンチはいる。だが、よくも悪くもあまり話題にならないものの、結果的に数字を出し、10年以上も“番組の顔”であり続ける恵は、結局のところ“勝ち組”なのかもしれない。
2021年01月25日12/25(金)発売のanan2231号『運命を拓く。』特集の表紙は木村拓哉さん。表紙撮影のエピソードを紹介します。全anan50周年イヤー大トリは木村拓哉さん!圧倒的なスター降臨の撮影現場ルポをお届け!anan創刊50周年イヤーである2020年の“大トリ表紙”という、編集部的にも思い入れMAXで臨んだ木村拓哉さんの撮影。子供の頃からずっとご活躍を拝見している大スターとの仕事現場に幸運にも居合わせることができた駆け出し編集者の私が、当日の胸の高鳴りにできるだけ忠実に、現場の雰囲気をお伝えさせていただきます!撮影現場のレポート記事としては失格であろうことを真っ先に言っちゃいますが、「本誌に載っているビジュアルそのままの、圧倒的なオーラとただならぬ存在感のスターが目の前にいたんです! 本当なんです!」というのが率直な感想。ふとした佇まい、あらゆるポージング、全ての表情が画になるんです。フォトグラファーの伊藤彰紀さんがその完成された“木村拓哉”を現場の空気感そのままに切り取っていく…。なんとも贅沢な、プロフェッショナル同士のぶつかり合いです。そうやって完成した今回の表紙とスペシャルグラビア。「最前線の景色。」と題してタキシード、スーツ、ニットの3つのスタイルを着こなす、圧巻のダンディズムに溢れたビジュアルが盛りだくさんです! 一番初めに撮影したフォーマルなタキシード姿は、着替えを終えた木村さんがスタジオに用意されたスツールに腰掛けた瞬間に、思わずスタッフの歓声が上がった、まさに究極の決めカット。表紙のモノクロバージョンのほか、中面では鮮烈なピンクの背景バージョンも掲載しています。ダークカラーのスーツに身を包んだスタイルは、自然光やライティング、ソファと場所を変え、さらに徐々にスーツを着崩していくという「一粒で二度、どころではなくものすごく美味しいカット」。さらに、胸元が大胆に開いたニットは、木村さんにしか着こなせない攻めのカジュアルスタイル。先ほど歓声を上げたスタッフから今度は思わずうっとりとため息が漏れた、大人の色気を体現したカットです。また、インタビューではコロナ禍でエンタメ業界がストップした2020年、木村さんが何を考えていたのか、どう感じていたのかについてお聞きしたほか、幾度となく表紙を飾っていただいたananの思い出についても伺いました。「必要だと思ってくださった時には、すぐに来ますので」という男気あふれる一言に、編集長をはじめスタッフ一同は感動しっぱなし。思わず新春に放送される『教場Ⅱ』の教え子のように、この人についていきたい! と感じたのでした。そんな魅力に溢れた今回のページ。何度も申し上げますが、皆様にお伝えしたいのは「本当に存在しているんです! それもいつも見ている格好良さそのままで!」。そんな木村さんの魅力ありのままを閉じ込めた表紙&グラビアページ。ぜひ本誌でご覧ください!!(TN)
2020年12月24日1972年のデビュー以来、常に新しい音楽世界を切り拓いてきた松任谷由実さん。誰もが知っているヒット曲の数々のみならず、コンサートの演出でも常に最先端。そんなユーミンに、新作『深海の街』について語ってもらった。去年作った曲も、どこかコロナ禍を予言していた。ユーミンの最新作『深海の街』を聴けば、ドラマ主題歌やTVCMなどで、既に耳にしている曲が見つかる人も多いはず。シチューのCMソング「雪の道しるべ」、ドラマ『恋する母たち』の主題歌「知らないどうし」、ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』新主題歌「あなたと 私と」など、ジャンルも視聴する年齢層も様々なタイアップ曲が収録されているから。それぞれの役割が求められる楽曲制作にも、ポリシーがある。「ミーティングをして制作スタッフの意見を汲み取って曲を書くほうが、野放しで好きな曲を書けって言われるよりも得意かも。かといってドラマやアニメの内容に寄り添いすぎるのも面白くないので、ちょっとしたギャップがあるくらいがいい。締め切りを守るというのも私の中では絶対。OKが出なかった場合も、意見を尊重して書き直します。そこでユーミンの大御所感は出さないですよ(笑)」朝の情報番組『グッド!モーニング』のテーマ曲「Good! Morning」に関してはコロナ禍を経て、歌詞を書き直した。「最初は、朝にみんなが気持ちよく出社できたらいいなと思って書いたライトな曲だったんです。でもコロナ禍の今、そんな軽い気持ちでは電車に乗れないし。明けない夜はないってよくいうフレーズがあるけど、それはわかってるけど、どうしたらいいの?って。自分も経験した、そんな想いを『Good! Morning』の歌詞に託しました」時代の空気を読む鋭さと、制作におけるフットワークの軽さが、令和の時代にもユーミンのポップ・ソングが求められる秘訣かも。音楽的成長を求める私の本気を感じて。2020年のユーミンだからこそ生まれた珠玉の名曲たちが、アルバム『深海の街』に並んでいる。オープニングを飾る「1920」は、100年前の景色を描きながら、街から人が消えた現代の空気感を見事に表現している。「今年の春に、母が100歳を迎えまして。母が生まれた1920年頃のことをいろいろと調べていたんです。そしたら、その前後にはスペイン風邪の流行や、アントワープオリンピックがあり、2020年との共通項がいくつか見つかった。それを心の手帳にメモしつつ、この曲の作詞をしていたら、打ち込みのサウンドの中から柱時計の音が聞こえてきたりして、頭の中で100年前にタイムスリップしていきました。『散りてなお』など去年作った曲も、どこかコロナ禍を予言していたように感じたりして、自分の中でどんどん辻褄が合っていくような制作だったんです。様変わりしてしまった世界を見ながら、私自身すごく苦しかった時もありました。でも私の場合は音楽を作ることがセラピーであり、一筋の光だったんです」ユーミンは若い世代のアーティストとの交流も日頃から行っているけれど、多くのファンはもちろん、そんな後輩たちにもアルバム『深海の街』を聴いてもらいたいという。「若い世代のアーティストとの交流を通じて、私の方が教わることが多いと感じています。特に仲良しなのはGLIM SPANKY。親御さんたちがロック漬けの世代だからか、日本語のロックもここまで進化したんだと驚かされます。SuchmosもフュージョンやAORにヒップホップもハイブリッドされていて衝撃を受けました。どんなアーティストもその人にしか書けない音楽がそれぞれにあるから、私が音楽と向き合う姿勢を見て何か感じてもらえたら嬉しいんですけど。でも今回のアルバムは、この期に及んでまだ音楽的成長を求める私の本気をぜひ感じてほしいです(笑)」ちなみにアルバム『深海の街』の初回限定盤とクリスマススペシャルBOXには「Documentary of 深海の街」が特典映像として収録されている。ユーミンが楽曲を生み出す自宅での制作風景、ジャケット撮影、インタビューなどをドキュメンタリーとして記録した作品ということで、そちらも楽しみだ。「今作は全編自宅録音。ですが、マンションの一室での打ち込みでしょ、と思うと大間違い(笑)。本格的なスタジオもありますし、プロデューサーとアーティストが同じ屋根の下で暮らしているのは強みですから」家でオリジナルの体操をしたり、朝晩お風呂に入ったりと、健康のために続けていることがあるというアグレッシブなユーミン。いつもアイデアに満ちたその音楽で、エンターテインメントで、松任谷由実が体現してきた数々の奇跡は、唯一無二の輝きを放っている。そして、これからも更新し続ける。まつとうや・ゆみ1972年、荒井由実としてシングル『返事はいらない』でデビュー。以来、「ひこうき雲」「やさしさに包まれたなら」「真夏の夜の夢」など数々の名曲を生み出しJ‐POPシーンを牽引し続けている。刺繍ケープ¥140,000刺繍ドレス¥552,000コート¥253,000(以上パコ ラバンヌ/エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901)パンプス¥89,000(クリスチャン ルブタン/クリスチャン ルブタン ジャパン TEL:03・6804・2855)イヤリングはスタイリスト私物39thアルバム『深海の街』【通常盤(CD)】¥3,200【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,500【豪華完全限定盤クリスマススペシャルBOX(CD+BD+2LP+Art Book)】¥12,000(ユニバーサルミュージック)※『anan』2020年12月23日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)スタイリスト・服部昌孝ヘア&メイク・遠山直樹取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2020年12月17日抹茶スイーツ好きさん、セブンイレブンの「伊藤久右衛門(いとうきゅうえもん)監修スイーツ」はもう食べましたか?伊藤久右衛門とは、京都・宇治の老舗茶舗で、その宇治抹茶スイーツもとてもおいしいのです!伊藤久右衛門監修のスイーツを、身近なセブンで買えるチャンス到来ですよ♪宇治抹茶クレープ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿もっちりしたやや厚めの生地に、宇治抹茶クリーム・宇治抹茶ホイップをたっぷり入れて包んだ、伊藤久右衛門監修の抹茶クレープです。なめらかで深みのある宇治抹茶の味わいを存分に楽しめますよ♪税込192円、212kcalです。宇治抹茶ばばろあ この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿ガツンとした抹茶の味が好きな方にとくにおすすめです!宇治抹茶ばばろあが甘さ控えめで、抹茶のほろ苦さやほどよい渋みを味わえる、「抹茶が濃い~!」を楽しめる伊藤久右衛門監修のスイーツです♪税込324円、233kcalです。宇治抹茶小餅 この投稿をInstagramで見る あかし(@hotto.nichijyou)がシェアした投稿小さいですが、宇治抹茶餡の存在感がすごいんです!やわらかくて歯切れのいいお餅の中には、クリーム入りのまろやかな宇治抹茶餡がしっかり詰まっています♪上品で香り高い宇治抹茶を堪能できる、伊藤久右衛門監修の小さな抹茶餅です。税込183円、117kcalです。ぜひ3品食べてみて!セブンイレブンの「伊藤久右衛門監修スイーツ」3品は、どれもレベルが高いものばかりで本格的です!身近なセブンで、宇治抹茶の有名店「伊藤久右衛門」の味をプチプラで楽しめます。ぜひ3品食べてみてくださいね♪(恋愛jp編集部)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。在庫切れの場合がありますので、店舗をご確認ください。2020年11月30日現在
2020年12月03日坂上忍“おまいう”という言葉がある。自分のことを棚にあげるような発言に対して使う「おまえがいうな」を略した俗語だ。■伊藤健太郎を擁護した坂上伊藤健太郎のひき逃げ事件をめぐって、ネット上などでこの言葉を浴びせられたのが『バイキングMORE』(フジテレビ系)のMC・坂上忍(53)である。というのも、彼は25年前、飲酒運転をして電柱に激突。近隣住民に救急車を要請したにもかかわらず、そのまま逃走して、パトカーと20分近くカーチェイスを繰り広げた。そのあげく、現行犯逮捕され、半年間、芸能活動を謹慎している。そのとき、同乗していたのが世界的デザイナー・山本寛斎の娘でもある女優の山本未來。最初は彼女が運転したが、初心者であるため、坂上が「信用して運転を代わってくれ」と言ったという。彼は釈放の際、メディアの直撃に、こんなコメントをした。「飲んでるのわかったうえで運転したわけですから。それはもう、自分がいけないですね」そんな過去があるからだろうか。歯に衣着せぬ毒舌が売りの坂上にしては珍しく、伊藤の件では腰が引けているようにも見えた。例えば、伊藤が最近、酒のにおいをさせたまま現場入りするなど“天狗”になっていたという報道について「天狗になって致し方ない時期もある」と擁護。「僕は天狗というか、クソ生意気、20歳そこそこのときは毎日、酒くさかった」と告白して「僕より全然マシです」とフォローしたのだ。たしかに、自分も27歳にして飲酒運転で逮捕されたくらいだから、偉そうなことは言えないわけだが──。ここでちょっと考えてみたいことがある。そもそも、そういうやんちゃな若者だった坂上がなぜ、今こうしてワイドショーのMCに君臨しているのかという疑問だ。その転機はズバリ、2003年の離婚である。彼はその事実を『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で公表し、明石家さんまにいじってもらった。これに味をしめたのか、その後も潔癖症やギャンブル好き、愛犬家といったキャラを全開にして、再ブレイク。しかも、彼には自分のプライベートだけでなく、他者のそれを商売にする才能もあった。おかげで、コメンテーターやMCとしてご意見番的な仕事もこなすようになるわけだ。’14年に『笑っていいとも!』が終了して『バイキング』がスタートすると、月曜日のMCに起用され、1年後には全曜日担当の総合MCに昇格。今年の秋には『直撃LIVEグッディ!』の終了とともに、番組が1時間拡大された。いわば、MC競争にひとり勝ちして、この道のプロというべき安藤優子の番組まで追いやったのである。ただし、もとはといえば、彼は俳優。天才子役として世に出て、10代後半には歌手にも本格挑戦した。当時はこんな夢を語っていたものだ。「俺の理想はデビッド・ボウイ、かな。彼は芝居と歌と両方やって、どちらもビッグ。俺もそうなりたい」残念ながらその夢はかなわなかったが、そのぶん、当時の言動には若気のいたり的な可愛げがあった。別の意味で「ビッグ」になった今のほうが、それこそ“天狗”に見えるという人もいるだろう。例えば、今回「クソ生意気」「(伊藤のほうが)全然マシ」と言われた20代の坂上が、今の坂上のMCぶりを見たら──。“おまいう”というツッコミを入れたくなるに違いない。PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。
2020年11月16日伊藤健太郎(2020年10月、映画『とんかつDJアゲ太郎』イベントにて)《厳しい言葉で成長させてくれた大人たちを毛嫌いし“天狗”になっていった伊藤》《売れない年上には「うっす」か挨拶なし》《現場に遅刻してくることもたびたびあり、時には、酔ったままの状態で現場に来たこともあった》《目上の人にタメ口で話して怒らせたり、遅刻したり、現場に二日酔いで現れるなどやんちゃな面があったが、周囲から注意されるたびに不満を爆発させていた》道交法違反(ひき逃げ)容疑などで10月29日に逮捕された俳優の伊藤健太郎。ひき逃げという卑劣な犯罪だけでなく、撮影現場など仕事の面でもあらわれていた素行の悪さがクローズアップされている。冒頭は、その報道の一部だ。「伊藤容疑者は、逃走後に現場に戻った理由について、“事件の目撃者に自分の免許証の写真を撮られたから”などと警察に供述したそうです。4月にも接触事故を起こしていた疑惑が被害者のツイートから明らかになりました。彼の素行の悪さには、事務所関係者や先輩俳優たちは以前から苦言を呈していたようなのですが、伊藤容疑者はまったく聞く耳を持たず、態度も改めなかったんです」(芸能プロ関係者)■明るくて素直な“健ちゃん”仕事の場面でも“俺様”な態度だった伊藤。そんな彼の地元での評判は。東京郊外にある伊藤の実家付近で話を聞いてみると……。「健ちゃんのことは小さなころからよく知ってますよ。とても明るくてみんなに挨拶するいい子でした。中学生のころも私が話しかけると、なんでも答えてくれる素直な子でしたよ。近くの公園でサッカーやバスケの練習をしていることもありましたね。それと小さいころから犬好きで、犬を飼いたいとご両親におねだりしたそうです。一軒家に引っ越してから、プードルを飼うことになって、念願が叶ったようですね。ハロウィンでは仮装して近所を周り、お菓子をもらいに来たこともありました。そのとき、お母さんの料理を手に持って“ウチのお母さんは料理がうまいんだ”って。お母さんのことが大好きなようで、お母さんも健ちゃんの芸能活動も応援していました。お父さんは控えめですが、健ちゃんのテレビ出演が決まるたびに、嬉しそうに教えてくれました。健ちゃんの熱愛が報じられたときは、照れ臭そうに、“あれは、ほかの共演者もたくさんいたところを2人だけ切り取って撮られちゃったんですよ”と言ってました。ご両親とも健ちゃんが芸能界で売れる前は大学進学を望んでいたようですが、売れてからは手放しで応援していましたね。健ちゃんは売れた後も駅で見かけたときは気さくに写真も一緒に撮ってくれました。テレビに出始めてからも、たまに電車で帰ってくることがあったようです」(伊藤の実家の近所に住む女性)意外……と言っては悪いが、小さいころから知っている人にとっては、いつまでも“近所のかわいい子”であり、むしろ気持ちのいい青年に育ったように思える。しかし……。■パトカーの音で逃げ出した「健太郎は悪いヤツでしたよ。高校時代、朝の通学でも歩きタバコでした。彼の部屋は実家の2階なんですが、隣の家の屋根が窓から手が届くぐらい近くて、吸い殻を屋根に投げていました。部屋でタバコを吸っているのを親にバレないようにしていたんでしょうね。高校を卒業した後、友達と2人で家の前で焚き火をしていたことがありました。夜11時をすぎても騒がしかったし、火柱が1メートルぐらいの高さになっていて危ないから、警察を呼んだんです。健太郎たちはパトカーの音を聞くと、火をパッと消して家に駆け込み、逃げちゃいました。その後、警察官がインターホンを鳴らしても居留守にしてましたよ」(伊藤の実家の近所に住む男性)犬好きで両親におねだりし、母の料理を自慢するような純真な少年は、高校生で姿を変えてしまったのか。興味本位やカッコつけのつもりで高校生がタバコを吸うことは、多いとはいわないが、少ないとも言い難い“あるある”だ。しかし他人の住む隣家に吸い殻を投げる。火事の可能性もあるこの行為は、“あるある”などと片付けていい話ではない。高校生のころから“他人に迷惑をかけても、自分さえよければ”という態度だったのか。今回、被害者を置き去りにしたように……。伊藤の“地元の先輩”だという男性は、次のように彼との思い出を語る。「健太郎のことはよく知ってますよ。彼はイケイケでナマイキなところがありますが、それがカッコいいと思っているような、いきがったヤツなんですよ。当時は若いからいいんじゃないかと、かわいく思っていました。高校時代にウチの前を通って私と目が合ったら、手を後ろに回して、頭を下げるんですけど、背中越しにモクモクと煙が見えているんです。歩きタバコがバレバレでした。そんなちょっと抜けたところもかわいいヤツでしたけど、被害者を置き去りに逃げたことは人間としてダメですね。母親のことも知っているけど、健太郎が短期間のうちに芸能界で売れてしまったことに危機感を持っていたようです。小学校から私立に行かせたくらいで、母親は教育熱心なところもあって、健太郎には大学まで行かせたかったと漏らしていました。彼が売れ出した3年ぐらい前、私がサーフボードを車に積んでいたら、たまたま健太郎が通りかかったので、海に誘ったんです。そうしたら“車の運転も、日焼けも事務所からNG出されているんで、ダメなんすよ”って、寂しそうな顔をしていました。芸能界は売れたら売れたで自由がない世界なんだなと思いましたね」■伊藤の母親は声を絞り出して悪評も多かった地元の声。実家に住む伊藤の母親にも話を聞いた。その姿は憔悴しきったように見える。「本当にもう……何を言ったらいいのか……。被害者の方のご無事を願うばかりで、申し訳ございません」そう話すと記者に向かって深々と頭を下げた。釈放後の伊藤について話を聞くと、「本当にもう、すみません……」声を絞り出すように言うと、その場を立ち去った。「これから僕自身、一生かけて償っていきたいと思っています」伊藤は保釈時にこのように語っていた。交通事故を起こすことはもちろん問題だが、芸能人だろうが一般人だろうが、起こすときは起こしてしまうもの。大切なのは起こしてしまったときの対応だ。人をひいてしまった際、即座に車を停め、真摯に対応していればこのような事態にはならなかっただろう。“償う”ことも大切だが、もっとも伊藤が改めなければいけないのは、目上の人をバカにし、タバコを隣家に投げ捨て、そしてひいた人を無視するような、他人をないがしろにするようなその性格のはずだ。そこが変わらなければ、今年4月の“別の事故”のように、彼はきっと何度も“償う”ことになるのではないか――。
2020年11月06日自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで警視庁に逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。「伊藤容疑者が事故のときに運転していた車は国産車ですが700万円ほど、また自宅は東京都内の超一等地に立つタワーマンションでした。彼の部屋は最上階ではないものの、かなりの高層階にあり、家賃は150万円ほどです。23歳という若さで、そんなセレブ生活を送っていたことも、報道されている“慢心ぶり”の原因になってしまったのかもしれませんね」(伊藤容疑者を知る芸能関係者)弁護士法人「天音総合法律事務所」代表弁護士の正木絢生さんはこう語る。「事故を起こした運転手には、被害者の救護義務と警察への報告義務があります。この2つの義務を怠った場合、“ひき逃げ”とみなされるケースが多いです。伊藤容疑者の場合も、“ひき逃げ”となった場合、ただケガを負わせたよりも、数カ月程度量刑が上乗せされると思われます。今後の状況にもよりますが、いままでの類似の案件を鑑みると、検察は1年から1年半くらいを求刑するのではないでしょうか」伊藤容疑者は警察の取調べに対して「パニックになった」などと、供述しているという。前述のように仕事現場での慢心ぶりが指摘されている伊藤容疑者だが、その半面では、将来に関して不安を感じることもあったようだ。最近の雑誌のインタビューで彼はこう語っている。《自分でもよく出ているなと感じるくらいなので、2年後くらいに飽きられる時期が来ると思っているんです》(『エル・ジャポン』12月号)実は伊藤容疑者は今年9月に、実母が代表取締役を務める会社の取締役に就任していた。もともとは真珠の加工・販売や、ネイルサロンの経営などを手がけていた会社だが、伊藤容疑者の就任を機に、「芸能タレントのマネジメント」「キャラクター商品の企画・販売」「海外の芸能タレント、音楽家、映画監督、脚本家、演出家、スポーツ選手、文化人等の招聘」といったように業務内容が大幅に追加されているのだ。「お母さんが経営していたネイルサロンは一昨年に閉店しており、一家としても健太郎さんに経済的に頼らざるをえない状況になっていたようです。実は大物監督による健太郎さん主演の映画の製作が来年からスタートする予定でした。その売り込みもお母さんがしていたそうです。その計画も事件で、なくなってしまうでしょうが……」(伊藤家の知人)事故でパニックになってしまったのは、“自分は家族を支える立場なのに……”という思いが頭をよぎったからなのだろうか。伊藤容疑者の事故は、彼の俳優生命だけではなく、家族の未来にも暗い影を落としている。「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月04日10月29日、道路交通法違反(ひき逃げなどの疑い)により逮捕された俳優の伊藤健太郎容疑者(23)。各メディアによると伊藤容疑者は「気が動転してしまった」と話しており、警視庁は事故を認識しながらも逃走したとみて調べているという。今回の事故が報じられたことで、4月にも事故を起こしていたとも報じられた伊藤容疑者。「相当な車好きだった」と彼の知人は語る。「健太郎は子供のころから車好き。おじいちゃんが真っ赤なオープンカーに乗っていて、『かっこいい!』と憧れを抱くようになったそうです。『いつかは海外のクラシックカーに乗りたい!』とも話していました」とはいえ、運転にリスクはつきもの。伊藤容疑者は14社とのCM契約を交わし、19年に「スカーレット」で朝ドラデビューも果たした人気俳優。なおさらリスクを考慮する必要があったはずだ。そのためネットでは、「事務所にも責任があるのでは」との声が上がっている。《今、一番売出し中の俳優。こんな時に、なぜ運転させてる?監督不行き届きだと思うよ》《なぜ自動車を自分で運転させたりなどしているのか?九割以上、事務所の危機管理の問題だと思うのだがなあ》なぜ伊藤容疑者は、自分で車の運転をしていたのだろうか?しかし、ここにも伊藤容疑者の“呆れた素顔”が隠されているようだ。「伊藤容疑者は先月、所属事務所を移籍しました。事務所は彼の活躍ぶりから『危険なことがあってはスポンサーにも迷惑がかかる』と考え、“専用の送迎車をつけること”を移籍の際に約束していたのです。4月にも事故を起こしていたように、とても運転が上手とは言えませんでしたからね。普段から運転を控えるようにも伝えていたそうです。しかし伊藤容疑者はそうした周囲の心配を意に介さず、送迎車があるのに自分の車を乗り回していました。そういった危機意識の低さが、今回の事故で露呈した形です」(芸能関係者)俳優人生が事故で一転した伊藤容疑者。いま、何を思うだろうか。
2020年10月30日映画『十二単衣を着た悪魔』の完成披露報告会が本日10月20日(火)セルリアンタワー能楽堂にて行われ、主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、黒木瞳監督が登壇した。本作にも出演するLiLiCoが今回MCを担当。原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は「『源氏物語』桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました」と答える。就職活動連続失敗中の実家暮らしのフリーターで、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップしてしまう本作の主人公・雷を演じた伊藤健太郎さんは、役柄との共通点について「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と役作りに苦労はなかったそう。また、最初からスタッフの中でこの役は伊藤健太郎さんでいきたいという思いがあったと明かす黒木監督。「たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです」とコメントした。“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉さんは「ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました」と演じてみた感想を語り、黒木監督は「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました」と言い切った。そして伊藤沙莉さんの出演は、監督がテレビに出演するのを見てぜひ倫子役にとオファーしたそうで、それについて伊藤沙莉さんは「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。さらにハプニングの演出についての話題になると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました」と意味深に話すと、伊藤健太郎さんは「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が…」とそのシーンをふり返り、伊藤沙莉さんが「結果いいシーンでした!」と言い会場を沸かせた。最後に伊藤健太郎さんは「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています」と挨拶し、「主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています」と本作をPRしイベントは幕を閉じた。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年10月20日伊藤沙莉訳撮影/伊藤和幸「母がリアルタイムでアニメの放送を見ていたんです。“ビッケの声をやらせていただく”と伝えたときの興奮具合を見て、とんでもなく好きだったんだなと思いました(笑)。母にとっても特別な作品に、時を経て娘である自分が挑戦できるって、なんかいいなと」■3回目の声優出演で顔がぐちゃぐちゃ公開中の映画『小さなバイキングビッケ』で主人公の少年・ビッケの声を演じている伊藤沙莉(26)。『SING/シング』『怪盗グルーのミニオン大脱走』スタッフの最新作となる今作。原作は、世界130か国以上で愛され続けているスウェーデンの児童文学『小さなバイキング』シリーズ。日本では、ドイツと共同製作したテレビアニメが’72年から放送された。「本当にアニメーションがきれい。大画面の劇場で見て感動していただきたいです。母が見ていたころのビッケのいいところは残しつつ、進化したルックスになっています。新しいビッケも愛していただけるようになったらうれしい」“夢を信じる勇気”と“家族の絆”をテーマに、小さくて力は弱いけれど、頭の回転の速いビッケが、母を救うために海賊の父や仲間たちとともに大海原へ旅に出る物語。「ビッケの弱々しい声が、女々しく聞こえないように気をつけました。ボイスキャストをさせていただくのは、今回で3回目。いままで経験した中でいちばん幼い役柄です。ドラマや映画のようなお芝居以上に、表情から声を出していった気がします。例えば、子ども扱いされたビッケが“僕って呼ばないで”と言うときに“う~”っていう顔をしながらアフレコをしたり。声優のお仕事のときは、声も表情もオーバーに。特にこの作品はぐっちゃぐちゃの顔をしながら演じました(笑)」■伊藤沙莉が語った“家族への想い”3人きょうだいの末っ子の伊藤。ビッケとの共通点を“子ども扱いされること”と語る。「子ども扱いされることより、頼ってもらえないことにモヤモヤしてしまうんです。兄がまぁ、頼りないので、家族になにかあると基本的に姉が動いてくれて。そんなときに、私も頼ってくれたらいいのにと思います。大人になっていくにつれて子ども扱いの種類やレベルは変わっているのですが、距離感は変わらない。だから、ビッケの気持ちがよくわかります」長く伊藤と同居していた兄で、お笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介が今夏引っ越し、ひとり暮らしをスタートさせた。「若干、寂しさはありますが、自由でいいです(笑)。兄とは、昨日もテレビ電話をしたのですが、部屋の中でダウンを着ていて。“なんで?”と聞いたら、同居している人の体格がいいからか暑がりで“家の中が北極になっちゃった”って(笑)。わざわざオーディションをして同居人を決めたはずなのに。兄、家ではずっとダウンを着ているそうです(笑)」“9歳から芸能界に入り、数々の作品に出演してきた。今年は、今作を含め映画8作、ドラマ4作に出演。昨年出演した作品でギャラクシー賞テレビ部門個人賞と、日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞と、実力&人気の高まりをみせている。「女優という仕事がどんどん楽しくなっています。唯一、小さいころから興味がなくならなかったのが演じること。性格的にも、これしかできないんだと思います。だから、好きなことが見つかって本当によかった。楽しいと思える限りは、続けていきたいです」感動の冒険ファンタジー映画『小さなバイキング ビッケ』EJアニメシアター新宿ほかにて全国公開中配給:イオンエンターテイメント、AMGエンタテインメント(C)2019Studio100Animation−Studio100MediaGmbH−Belvision
2020年10月10日弱冠22歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?番外編として、奈良県の人気酒造から、今飲むべき旬な3本をご紹介。(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)娘・ひいな(以下、ひいな)「前回登場してもらったナツ・サマーさんにいただいたTシャツを着て張り切っていきます!」父・徹也(以下、テツヤ)「ひいな、めちゃくちゃ似合ってるね」ひいな「父娘でペアルックだね」テツヤ「いいね」ナツ・サマーさんからもらったTシャツを着て。父・テツヤはすでに酔っ払ってます(笑)。ひいな「今回は番外編です!大好きなお酒『風の森』を造っている油長酒造さんのお酒を3本、ご紹介します!」テツヤ「沖縄のパン屋〈宗像堂〉の隣でやってるお店でさ、〈LIQUID〉っていうお店があって、そこが『風の森』を全種類いれてるの。店主の村上さんも呼びたかったんだけどね。今回は、featuring〈LIQUID〉ってことで!」ひいな「奈良のお酒なのに、沖縄に全種類あるんだよね。おしゃれ酒屋の最高峰って感じの場所」日本酒発祥の地といわれる奈良で伝統と革新の酒を造り続ける油長酒造。中でも今一番旬な3本を、沖縄にあるセレクトショップ〈LIQUID〉にセレクトしてもらいました。テツヤ「同じ蔵から出ているお酒なのに、ラベルだけでもぜんぜん違うねぇ」ひいな「今回は〈LIQUID〉さんに『風の森』から2本と『鷹長』っていう菩提もと(ぼだい)のお酒を教えてもらったよ」テツヤ「菩提もとは初めて聞くね」ひいな「あとで教えるね。油長酒造のお酒はね、採りってよく使うんだけど」テツヤ「それはお酒の搾り方だな?」ひいな「その通り!奈良県のお酒って古いイメージあるでしょ?」テツヤ「そうなの?実はさ、47都道府県全部回ったんだけど、一番最後に行ったのが奈良なの。普通、修学旅行とかでみんな行く場所でしょ?」ひいな「そうだったんだ。奈良はね、日本酒誕生の地なの」テツヤ「初耳!歴史があるんだね。さすが奈良!」ひいな「『風の森』って聞いたことある?」テツヤ「もちろん!」ひいな「『風の森』の定義があってね。全量、濾過器やフィルターを通さず無濾過。一切火入れしない、割り水をしない生原酒。全量純米酒で、アルコール添加をしないお酒なの」テツヤ「なるほど。米の旨さを感じる酒なわけだな。ひいなはどうして『風の森』が好きなの?」ひいな「やっぱり、元気のあるピチピチ感のあるお酒にハマったからかな」テツヤ「へぇ!」番外編1本目は、プチプチとした発泡感と甘口なのにキレのある「風の森 秋津穂657 真中採り」から。「風の森 秋津穂657 真中採り」720ml 1350円(税別・ひいな購入時価格)/油長酒造株式会社テツヤ「ポン!とすごい勢いで栓が飛んだね!」ひいな「夏は特に『風の森』は飛ぶんだよねぇ〜」テツヤ「そうなんだ。『風の森』ってさ、名前がいいいよね」ひいな「奈良県のお酒って渋いイメージがあるんだけど、『風の森』が奈良のお酒だって聞いて驚愕したのが3年前。お酒飲むようになってすぐの頃、『仙禽』と『風の森』を教わったんだけど、この『真中採り』っていうのは『なかどり』のことなの。第2回の『仙禽』でも紹介したよね。最初の『あらばしり』と最後の『責め』をカットして、真ん中の部分を詰めたのが『真中採り』」テツヤ「すごい発泡だな。温度が上がったからなんだね。菩提もとも!?」ひいな「いや、『鷹長』は飛ばないから大丈夫(笑)。じゃ、まずは『真中採り』から飲みましょうか」開ける瞬間、ポンと栓が勢いよく飛びました!では『風の森 真中採り』から乾杯!冷えた『真中採り』をワイングラスでいただきます。ひいな&テツヤ「乾杯〜!」テツヤ「あぁ、うんまい!これぞ『風の森』っていう味だな。初めて『風の森』を飲んだのが沖縄の〈LIQUID〉だったからさ、俺にとっては『風の森』=沖縄の酒っていうイメージなんだよね」ひいな「珍しいよね、沖縄で奈良の『風の森』が飲めるなんて」テツヤ「すんごい清涼感があるね」ひいな「うん、あるある」テツヤ「このさわやかさがいいねぇ。沖縄の風が吹いてくる感じがするよ」ひいな「『風の森』だけに(笑)」テツヤ「でもさ、どこで初めて飲んだかとか、どこで出会ったかっていうのも大事じゃない?」ひいな「記憶に残るシチュエーションってあるよね。これは、“大人のラムネ”っていわれるのもわかる」テツヤ「あぁ、その表現もらった!でも、しっかり苦味もあって、甘口と思いきやキレがある感じで、ちゃんと日本酒らしさも感じるよね」ひいな「『風の森』ってプチプチとした発泡感だけピックアップされがちなんだけど、ちゃんと苦味もあるっていうのがいいよね」テツヤ「『真中採り』でもこんなに発泡感あるんだ。ラベルにも抜栓時の注意書きがあるくらいだもんね」続いて2本目は、すっきりとした飲み口の特別編「風の森 ALPHA TYPE1 DRY」。続いて2本目は、すっきりとした飲み口の特別編「風の森 ALPHA TYPE1 DRY」。ひいな「次は『ALPHA』です。『風の森』の中でも実験的な新たな挑戦シリーズなんだけど、いろいろタイプがあって、これは『TYPE1』のドライタイプなのね。挑戦シリーズのさらに挑戦って感じかな。ドライっていうだけあって『風の森』のなかでは辛口め」テツヤ「つまり、『風の森』の定番があって、ちょっと冒険したやつが『ALPHA』シリーズで、その中でもさらに冒険したやつがドライなんだな。特別編ってことか」ひいな「しかも、低アルコールで度数は14度。さらにドライだから」こちらも勢いよく開きました!テツヤ「うん、確かにすっきりしてて、さらに飲みやすいね。それにしてもすごいよな。杜氏の頭の中には、『こういう味にしたい』っていう設計図があるってことだろ?それに合わせて味の違いを造っていくんだもんな」ひいな「1年に何度も造れるものじゃないしね」テツヤ「本当にすごいよ」ひいな「『風の森』はいろんなシリーズを出してるから、きっと設計図があるんだろうね」テツヤ「杜氏に向いてるのは、センシティブすぎない人の方がいいのかもな。酒造りって、なるようにしかならないところもあるだろし」ひいな「トライ&エラーで造って味をみての繰り返しがあって、この味にもっていくんだろうね」テツヤ「でもこれは出せないっていうお酒ってあるのかな?」ひいな「あるんじゃない?」テツヤ「でもそれも、ひとつの限定酒になるわけだし、飲んでみたいよね。たとえば7人その味が嫌いな人がいたとしても3人好きな人がいて、今はその3人が大事な時代でしょ? だからおいしいっていうファンが少しでもいれば、それでいいんだよね」ひいな「でも『風の森』は7人に好かれるお酒だと思うよ」テツヤ「俺も7人に好かれたいわ」ひいな「え、どういうこと(笑)?」酔っ払うと語り出しちゃうんですよね。テツヤ「『風の森』の中では、ドライの方が好き」ひいな「そうなんだね!」テツヤ「軽やかで、俺はすごい好きだね」ひいな「シュワシュワしてる〜」テツヤ「うまくて危険だね、これ。ラムネっていうより、スポーツドリンクを炭酸で割ったみたいな」ひいな「ラムネよりも、さらにさわやか!」テツヤ「うん、おいしすぎるね」最後の1本は、室町時代の醸造法から生まれた「鷹長 菩提もと純米酒 生酒」。「鷹長 菩提もと純米酒 生酒」720ml 1600円(税別・ひいな購入時価格)/油長酒造株式会社テツヤ「3本目の菩提もとの味が気になるなぁ」ひいな「昔ながらの手法で造ったお酒なんだって。室町時代に奈良県の正暦寺(しょうりゃくじ)というお寺で、菩提もとっていう造り方が生まれたんだけど」テツヤ「菩提もとって?」ひいな「生米のなかに、蒸したお米を1割加えて置いておくと、乳酸性の水が出てくるらしんだけど、それを仕込み水として入れるんだって」テツヤ「へぇ〜」ひいな「独特の酸味やコクが生まれるんだって」テツヤ「そりゃ気になるねぇ」ひいな「じゃ、いただきましょ。菩提もとは平杯(ひらはい)で飲んでほしい」テツヤ「いただきます!うわぁ、これ熟成酒っぽいね。しっかりとした濃さがある」ひいな「正暦寺発祥なんだけど、何蔵か集まって今も造ってるんだって」テツヤ「すごい貴重なものなんだね」ひいな「まったりともしすぎず、さらっともしすぎず。風の森っぽさもあるね。粘着さがないというか」テツヤ「そうそう。スーッと消えていく感じがあるね。ほんとに風みたいに吹き抜けていく感じ。だけど、味としては濃いし旨みがすごい」ひいな「飲み口が広い平杯で飲むと、香りが強く感じられるでしょ」テツヤ「うん、ぜんぜん香りが違うね。日本酒の香りだ」ひいな「明らかに違いがわかるよね」テツヤ「これ、めちゃおいしいね。ボルドーグラスとか大きいグラスで飲みたいね」ひいな「あぁ、華やかさが際立つだろうね」テツヤ「これだけ香りがすごいなら絶対おいしいでしょ?『風の森』を造ってる蔵なんだなっていうルーツも感じるね。今日の中で一番うまい。熟成感もあって。ラムネを煮詰めた感じ?」ひいな「ラムネの炭酸感なくした感じ?」テツヤ「さわやかさはあるけど、濃厚さがあるよね」ひいな「この3本は〈LIQUID〉の村上さんとお話をして、油長酒造の魅力を伝えるにはどのお酒だろうということで選びました」テツヤ「これがベスト3なんじゃないの?他の飲んでないからわからないけど(笑)」ひいな「タイプ違いで、いろんな味があるらしくて」テツヤ「そうなんだ」ひいな「この3本が象徴してる感じ?」テツヤ「飲み比べしたいねぇ」ひいな「〈LIQUIDO〉に行くしかないね」テツヤ「土田酒造の限定酒を飲んだ時くらいの衝撃を感じたよ。どれもうまかった!」ひいな「ありがとう〜!」テツヤ「終わりゆく夏を『風の森』とともに。『風の森』飲みに沖縄行きてぇ〜!でも、沖縄の風を感じられたよ!」ひいな「よかった〜!村上さん、ありがとうございました!」次回は9月20日(日)更新【ひいなのつぶやき】歴史を重んじながら革新を続ける油長酒造さんを応援しています!!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中
2020年09月13日弱冠23歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入!酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは?番外編の今夜は、新潟の3つの若手の蔵元と画家とのコラボレーションから生まれたユニークな3本。(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)今宵は番外編!“テーブルに日本酒を”をテーマに、3つの蔵元から生まれたお酒。新潟の若手が手がける3つの蔵元と画家・青木隆太さんがラベルを手がけた。左から、千代の光酒造「雪解け-yukidoke-」、竹田酒造店「潤い-uruoi-」、頚城酒造「実り-minori-」。すべて720ml 各2000円(税別・ひいな購入時価格)/新潟亀田わたご酒店、今田酒店頚城酒造「実り-minori-」竹田酒造店「潤い-uruoi-」千代の光酒造「雪解け-yukidoke-」娘・ひいな(以下、ひいな)「今回は番外編だよ!3本紹介するんだけど、このお酒は新潟にある3つの蔵がそれぞれ造ってるの」父・徹也(以下、テツヤ)「あ!だから、キャップが全部違うんだ」こちらは頚城酒造のもの。ひいな「そう。ね、裏のラベル見て、気づくことない?」テツヤ「どれどれ?なんか書いてあるよ。『お酒はおいしく適量を』」ひいな「それは、どの酒造も書いてあるから(笑)」テツヤ「『雪解け』『潤い』『実り』って、なんか季節の情景が浮かぶ名前がついてるね」ひいな「ね。ほら、いつもは純米吟醸とかあらばしりとか、だいたいこういう味がするんじゃないかって飲む前から予想してるけど……」テツヤ「あ!何も書いていない」ひいな「そう。このラベルには、純米酒とかそういう情報が一切書かれてないの」テツヤ「確かに、米って書いてあるだけだ」ひいな「必要以上の文字を書かないようにしてるらしくて」テツヤ「おしゃれだよな。ラベルも」ひいな「そう。抽象画家の青木隆太さんが描いてるんだって。ラベルもちょっと不思議な質感でしょ?」テツヤ「へぇ〜。ほんとだ。テクスチャー、めっちゃいいじゃん」ひいな「触ってみると、不思議な感じ。日本酒のラベルで、こういうのってあんまりなくない?」テツヤ「これは撮っとかないと!」ひいな「かっこいいよね」テツヤ「これはひとつのシリーズなの?」ひいな「『Art Nouveau(アール・ヌーヴォー)』っていうシリーズで3本あるの。一般家庭の食卓に一升瓶ってなかなか馴染まないから、大きさは四合瓶にして、テーブルに置くと食卓が少し華やぐようなイメージのラベルで、無駄な文字を極力省いて、デザイン性を重視したんだって」テツヤ「確かにこのボトル、テーブルにあったらステキだよな」ひいな「本当に。家で食べるのは和食だけじゃないもんね」テツヤ「飲み終わった後、このボトルに水とか入れておきたい」ひいな「ちなみにスペックはすべて非公開だから、酒造好適米もわからないんだよ」テツヤ「すべては謎なんだな」ひいな「どうしてもお酒を買う時、いろいろな情報とか先入観で買いがちだから……」テツヤ「そうだね。それはあんまりよくないねぇ」ひいな「なんか偉そう(笑)。このお酒は、そういう先入観なしで選びたい」テツヤ「このネーミングもいいね。『実り』っていうテーマで醸してるっていうこと?」ひいな「いや、この名前はラベルのイメージなんじゃないかな」テツヤ「あ、青木隆太のイメージか」ひいな「なんか馴れ馴れしい(笑)」テツヤ「もうさ、早く飲もうよ。味が気になる!」ひいな「そうだね、飲もうか。実はこの中の1本は、お父さんもすでに飲んだことのある酒造のお酒なの」テツヤ「え、そうなの?」ひいな「しかも、『伊藤家の晩酌』で紹介したことのある酒造だよ」テツヤ「どこだろう?」ひいな「頚城酒造の『越路の紅梅』」テツヤ「あぁ、飲んだね」ひいな「この3本の共通点としてはね、どれも微発泡なの」テツヤ「最高だね。この季節、微発泡いいよね。飲む順番はどうする?」ひいな「特に決めてなくて。感じるままに行っちゃおう!」テツヤ「OK!」ひいな「まず『雪解け』から」テツヤ「あぁ〜」ひいな「おいしい?」テツヤ「おいしい。意外と濃い感じ」ひいな「濃い系だね」テツヤ「白ワインぽい?」ひいな「ちょっと重めの白ワインって感じかな。熟したメロンっぽい感じもする」テツヤ「そりゃ、高級だな」ひいな「間違った!熟したメロンは食べたことないからバナナかな(笑)」テツヤ「あぁ、言われてみるとそうだな。台湾バナナじゃない?」ひいな「何、台湾バナナって?」テツヤ「えぇ!?」ひいな「バナナといえばフィリンピンとかエクアドルだよね?」テツヤ「えぇ?台湾バナナ食べたことないの?」ひいな「えぇ?知らない。どんなバナナ?」テツヤ「台湾バナナ、うまかったよね?みんな知らないの?うそだー」(ライター注:編集者、ライターともに食べたことのない世代です)ひいな「ジェネレーションギャップがすごすぎる(笑)」テツヤ「バナナ香とかメロン香とかってよく表現に使うけど、想像してるバナナが違うっていうね(笑)」ひいな「今まで違ってたんだ……。衝撃事実発覚(笑)」日本酒を擬人化しがちな父・テツヤ。けれど、その表現が的確でわかりやすい。テツヤ「2本目、いこうか」ひいな「『潤い』ね」テツヤ「あぁ〜、飲む順番、最初にこれだったんじゃない?」ひいな「あぁ〜、酸味で丸くなってる感じだね」テツヤ「好きなタイプはこれだな〜」ひいな「これは竹田酒造店で、『かたふね』っていうお酒を出してるところ」テツヤ「もう少しキンキンにして飲みたいね」ひいな「いいね、絶対おいしいね」テツヤ「3本目は『実り』」ひいな「これが『越路の紅梅』を出してる頚城酒造のものだよ」テツヤ「おぉ〜!こりゃうまいね。これが一番バランス取れてるかも。優等生な感じだね。なんか勉強もできて、運動もできて、女の子にもモテる感じ。しかも顔もよくって無敵な感じ」ひいな「あぁ、ほんとだ!」テツヤ「ある意味、物足りなさを感じる人もいるだろうね」ひいな「そうだね。まとまりすぎてるというか」テツヤ「うん。競馬で言うと“テンよし、中よし、終いよし”って言うんだけどさ」ひいな「うん、わかんない(笑)」テツヤ「スタートも良くて、道中もよくって、最後もちゃんと伸びてくるいい馬のことなんだよな。あれ、俺コメントうまくなった?(笑)」ひいな「もう一度『雪解け』を飲むと、味わいが個性的だね。甘さが際立ってる感じ」テツヤ「台湾バナナだよな」ひいな「そう(笑)」テツヤ「なんかね、『実り』の後に『雪解け』を飲むと、なんかいい奴っていうか、中からにじみ出てくる良さがあるね。表面的な味わいじゃなく」ひいな「あ、ほんと?」テツヤ「その個性がいいなと思った」ひいな「あぁ、確かに。なんか勉強はできないけど、陸上8種目とかうまそうじゃない?」テツヤ「こいつは不器用だけど、つきあってるうちにすごくいい奴っていう感じかな」テツヤ「『潤い』はね、万人受けはするんだけど、いざという時に頼りないタイプだよな」ひいな「わかる、わかる(笑)」テツヤ「『実り』が、一番新潟っぽいかな。何でも合う感じ。漬物でもお刺身でも何でも任せとけ!みたいなキリッとさ。残りの2本はちょっとおしゃべりな感じ」ひいな「わかる(笑)。情報量が多い感じ」テツヤ「でもやっぱり『雪解け』いいな。飲めば飲むほど、その良さがわかってくるな。一本芯がある」ひいな「うんうん。でも、私は『潤い』の最初に口に入ってきた時の酸味の感じが好きだよ」飲むなら、ぜひ3本飲み比べを!三者三様の違いを味わって。ひいな「3本飲むなら、緑(『潤い』)、白(『雪解け』)、赤(『実り』)の順がオススメかな」テツヤ「普段の新潟の酒のイメージと違っておもしろかった!」ひいな「そうかもね。このプロジェクトは新潟にある3つの蔵と、画家の青木さん、新潟にある〈わたご酒店〉の寺田さんと、東京・新川にある〈今田商店〉の今田さんの6人がコラボして始めたプロジェクトなんだって」テツヤ「そうなんだ。っていうことは買えるところが決まってるの?」ひいな「〈わたご酒店〉と〈今田酒店〉で買えるし、通販もやってるよ」テツヤ「いや〜、三者三様だったね」ひいな「日本酒飲もう!って、この3本がテーブルに並んだら、ステキじゃない?」テツヤ「イタリアンとかに合いそうだよね」ひいな「うん、すごくいいね」テツヤ「でも、ちゃぶ台でもいいよな(笑)」ひいな「伊藤家ではちゃぶ台に合わせました(笑)。これは3本セットで買えるんだって」テツヤ「お!飲み比べができるんだね」ひいな「1本2000円かな」テツヤ「贈り物にいいんじゃない?」ひいな「ね。すごくいいと思う」テツヤ「でもうちは贈り物は5000円までって決めてるんで……」ひいな「(笑)」テツヤ「お酒の造り方も内緒っていうことは、それぞれの蔵がどういうふうに造ってるかどうかもわからないんだよね?」ひいな「この3本のお酒は、ラベルと、16度っていう度数と、微発泡、純米っていうのが共通なだけだからね。それ以上はわからない」テツヤ「おもしろいな」ひいな「“テーブルに日本酒を”をコンセプトに各蔵が答えを出した1本なんだよね」テツヤ「各蔵の味と個性が、それぞれ出てたな」ひいな「なんと新酒鑑評会で、このうちの2本の蔵が賞を取ってるんだって」テツヤ「そりゃ、すごいね」ひいな「それぞれ歴史のある蔵なんだけど、若い蔵元だから、新しい取り組みにも意欲的で」テツヤ「代替わりの時期なんだろうなぁ」ひいな「〈わたご酒店〉の寺田さんもお若い方で、廃業寸前の酒販店を生き返らせたんだって。みんなで食卓に合う酒を造ろうと、若い力が結集したんだね」テツヤ「そういう動き、いいよな。若い力、応援したい!」ひいな「ね。私も実はこの3つの蔵の方たちとインスタライブすることになったの!」テツヤ「すごいな、ひいな!」ひいな「6月26日(金)から三夜連続で蔵の方とお話しするので、みんなインスタライブ見てね!」【ひいなのつぶやき】お酒は、“頭”で飲むのではなく、“五感”で飲むことで、よりおいしくなることがわかりました!ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中。6月26日(金)から3夜連続で3蔵とのインスタライブも配信予定!
2020年06月21日可能性のドアを華麗にブチ破り、新たなフェーズに入った氷川きよしさん。ポップスを歌ったニューアルバムには“ありのままの気持ち”が詰まっています。歌にのせた言葉は全部、今の気持ちです。昨年、‘17年にリリースしたシングル『限界突破×サバイバー』を、妖艶なメイク&シースルーの衣装で歌う姿が話題になった、氷川きよしさん。今月リリースするアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』は、ロックやジャズ、R&Bなどに挑戦した初のポップスアルバム。演歌の世界で見せていた顔とはまったく違う、新しい魅力が溢れた一枚です。「小さい頃から歌手になることをずっと夢見ていました。家でアイドルソングを歌っていて、『上手いね』なんて褒められると、“歌手になれるかな…”とか、その気になってて(笑)。高校生、16歳くらいのときに、ポップスを歌うアーティストになりたいと改めて思い、こんな歌を歌いたい、こんな感じでステージに立ちたい…と、いろいろ考えていたんです。でも、ご縁があって演歌の世界に入ることになりまして。そこから20年、その世界で頑張ってきました」作家が書いた詞と曲の世界を理解し、それを歌うのが演歌歌手としての自分の本分、と氷川さんは言います。「歌詞を読み込み、その世界の中に入って歌う。ある種役者的な部分が求められるので、歌い手としては、“演じる”感じが面白い。一方でポップスの歌詞は、“自分はこう思う、自分の生き方はこう”というように、自分をストレートに表現できる面白さがある。例えば演歌だけを歌っていたときは、自分の恋愛観と歌詞に共通項がある、なんてことはなかったですが、ポップスでは恋愛観を盛り込むこともできる。さらに衣装やステージの演出に、ファッションやアートを融合することも可能。今は新しいジャンルの曲を歌うごとに、自分の知らない扉が開くような感覚を味わっています」しかし20年、“演歌界のプリンス”であった氷川さんが、演歌以外の曲を歌うことには、やはり葛藤があったそうで…。「演歌でずっとやってきたわけだから、型を崩しちゃいけないんじゃないかとか、ファンの夢を壊すんじゃないかとか…。自分がやりたい音楽を出したら、みんなが去っていってしまうのでは、という怖さもありました。でも、アニソンのフェスに2度出演させてもらったとき、みなさんが前のめりに、野太い声で応援してくれて(笑)。まさか若い人が自分のことを知ってるとも思わなかったし、さらにあんなノリは初体験で、“こんな世界もあるのか”ととても感動したんですよ。さらにそのあと、『限界突破×サバイバー』のダウンロードのチャートがすごく上がってるって聞いて、“みんなダウンロードしてくれたんだ…”って、嬉しくて。それがきっかけで、もう思い切ってやっちゃおうって、勇気が持てた。そこからですね、自分の可能性にフタをするのはやめました。それが歌手デビュー20周年のとき。以来、ポップスを歌うチャンスを絶対逃すまいと、常に思ってました」話題になった、クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」のカバーも収録。圧倒的な歌唱力に驚かされるのはもちろん、キラキラと輝くような氷川さんの楽しそうな歌声に魅了される全14曲です。「最近、SNSを見ていると、人の悪口だったり批判だったり、ネガティブな言葉が溢れてますよね。だからこそ今回のアルバムでは、ポジティブな言葉を歌にのせて贈りたいって思ったんです。あと、自分自身が“ありのままでいいんだ”とみなさんに励ましてもらったのと同じように、“自分にフタをせず、みんな好きなことを、思い切りやっていいんだよ”と、そんな気持ちも伝えられたらと思います。興味本位でも、面白半分でもいい、“ちょっと聞いてみようかな”って思ってもらえたら本望です。そこからこの先10年くらいお付き合いできたら、とっても嬉しいですね(笑)」ひかわ・きよし歌手。福岡県出身。6/9に初のポップスアルバム『Papillon(パピヨン)-ボヘミアン・ラプソディ-』(日本コロムビア)を発売。初の作詞に挑戦した曲も収録。初回盤にはMV5曲を収録したDVDも。衣装協力・MURUA TEL:03・5447・6545※『anan』2020年6月10日号より。写真・伊藤彰紀(aosora)スタイリスト・伊藤典子ヘア&メイク・遠山雄也(RELAXX)取材、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年06月06日文:池上彰(ぴあアプリ版連載「池上彰の 映画で世界がわかる!」から)新型コロナウイルスの感染が拡大するにつれて、新規の映画上映が次々に延期になっています。このコーナーで取り上げようと考えている映画もいつ上映されるか見通しが立たなくなっています。こうした状態は、とりわけ各地のミニシアターに深刻な影響を与えています。上映を自粛しているからです。しかし、こんな状態が続いたら、ただでさえ経営基盤が弱いミニシアターは深刻です。いずれコロナ禍は収束するでしょうが、収束したら映画館がなくなっていた、なんてことになったら大変です。たとえばドイツのメルケル首相は、3月18日の国民へのメッセージの冒頭で「何百万人もの人たちが働きに出ることができず、子どもたちは学校や保育所に行くことができませんし、劇場・映画館・商店は閉まっています」と語りかけています。「劇場・映画館・商店」の順番です。日本の政治家とは優先順位が大きく異なると思いませんか。さらに3月23日にはドイツの文化メディア担当大臣が、「アーティストは、いま生きるために必要不可欠な存在である」と言って生活支援金を支給すると声明しました(「ハフィントンポスト4月17日」)。そう。生きるために必要不可欠なのです。映画だって、不要不急の産業ではないのです。たしかに“不急"ではないこともあるでしょうが、けっして"不要"ではないのです。連日コロナのニュースばかりを見聞きしていると、心がすさんできます。悪夢にうなされる人も増えているそうです。こういう悪夢は"コロナ悪夢"と呼ぶのだそうです。日本全体がウツ状態になっている気がします。こんな状態が続くと、人間性が失われていくのではないでしょうか。"自粛警察"のような行動を取る人が出て来ると、まるで戦時中にお上に従わない人を"非国民"と呼んだ、そんな空気の復活を感じて怖くなります。人間が人間であるためには、笑ったり、泣いたり、怒ったり、という人間的な感情の発露が絶対に必要だと思うのです。それができないとき、人間は“緩慢な死”に向かうのではないでしょうか。笑いは免疫力を高めるという調査結果もあります。映画館存続のためにいまできること映画館が営業できなくなっていることに危機感を抱いている人たちは、とりわけミニシアターを存続させるためのクラウドファンディングを始めています。心強いことです。いま映画を観ることができなくても、観られるようになったときに観られる鑑賞券を事前に販売するという取り組みもあります。こうした行動に協力し、なんとか映画の火を消さないようにしたいと思います。連休が明けてから、感染者が少ない県では、感染防止対策を取り、観客席の間を空けて、一度に入場できる客を減らしながら開館するシアターも出て来ました。マスクをかけ、飛沫感染にならないように映画の反応は控えめにしながら、ささやかな人間性回復を図る。それをやってみましょう。私も、いつ上映が始まるかわからない映画が多い中で、上映日が決まったときに備えて、映画の解説を書き溜めておきます。プロフィール池上 彰(いけがみ・あきら)1950年長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。記者やキャスターをへて、2005年に退職。以後、フリーランスのジャーナリストとして各種メディアで活躍するほか、東京工業大学などの大学教授を歴任。著書は『伝える力』『世界を変えた10冊の本』など多数。
2020年05月18日(左から)嵐・櫻井翔と池上彰『櫻井翔×池上彰 教科書で学べない「ニッポンの超難問」』(日本テレビ系)が5月4日に放送された。国民的人気グループ・嵐の櫻井翔(38)とわかりやすいニュース解説でおなじみの池上彰(69)による不定期報道番組の第4弾だ。が、今回、櫻井は4月29日に行なわれた収録を欠席。27日の生番組『news zero』(日本テレビ系)を体調不良(微熱)により電話のみの出演にしたことに続き、大事をとったかたちだ。とはいえ、28日以降は回復しており、4日の放送にはリモート出演で登場。「ずっと平熱なので、とても元気です。本当にただの微熱ではあったんですけど、頭のどこかに“もしかしたら”というような不安はあったんですよね。念には念を入れて、池上さんとは離れた場所からお伝えしたいと思います」と、元気にあいさつしたほか「8割おじさん」ことコロナ対策のキーマン・西浦博氏を取材するVTRも流れた。ファンも安心したに違いない。■櫻井翔が狙う芸能界のポストなにせ、櫻井は報道ジャンルでの活躍も期待されている人。『週刊女性』の「好きなジャニーズ・嫌いなジャニーズ」アンケートでは「池上さんの後継者になってほしい」という声も出ている。しかも、嵐は今年いっぱいでグループ活動を休止する予定。休業する大野智以外の4人はそれぞれ、ソロ活動に力を入れることになり、松本潤と二宮和也は芝居を中心に、相葉雅紀はバラエティー番組を中心にやっていくと思われる。櫻井の場合はバラエティー寄りだが、ほかにない持ち味といえば報道だろう。最近では、相葉が『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)のメインポジションを引き継いだが、池上が引退することになれば、この不定期報道番組も櫻井がひとりでやることになるかもしれない。とはいえ、今後「報道の櫻井」を打ち出していくには、強力なライバルがいる。たとえば、予備校教師でタレントの林修だ。7年前に自身が勤める予備校のCMでブレイク。「今でしょ!」の決めセリフで人気者になった。その後、一発屋で終わるかと思いきや、冠番組を持つまでに成長。レギュラー出演中の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が当代きっての人気番組になるなど、数字を持っているタレントのひとりだ。博識ぶりはもとより、軽妙なトークもこなすのだが、見逃せないのはその策略家的な抜け目なさ。予備校講師になるにあたって、得意な数学をあえて捨て、競争相手のいなかった国語を選んだというエピソードがある。現在、報道的なジャンルに手を出していないのも池上がいるからだろうし、ポスト池上という状況になれば「今でしょ!」と名乗りをあげても不思議はない。■ポスト池上を狙えるクイズ王そんな林の弟子みたいな存在が、クイズ王として世に出た伊沢拓司だ。東大及びナベプロ(所属事務所=ワタナベエンターテインメント)の先輩後輩でもあり、同じ予備校でバイトをしたこともある。最近は林の番組に「挑戦」的な構図で出演することも多い。こちらの強味は、若さならではの“勢い”。バラエティー番組『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)の「脱出島」企画では、あばれる君や鈴木奈々と無人島からの脱出を競ったりしている。この仕事を選ばない(?)貪欲な姿勢で、一気にポスト池上へと浮上するかもしれない。とはいえやはり、ポスト池上の一番手は櫻井だろう。番組共演を通して、その技術に接することができるのは大きい。じつはなんでも知っているかのように見える池上だが、その解説の何割かは専門家から仕入れたもので、彼のすごさはそれを噛み砕き、一般向けにわかりやすく「翻訳」できること。櫻井には、それを身近で学べるという有利さがある。また、池上も櫻井のことはある程度認めているのではないか。2年前、彼は報道番組に芸能人が出ることについて、こんな発言をした。「人気タレントが画面に出ていれば視聴率が稼げるだろうという、さもしい発想が透けて見える」「芸能人がニュースを伝えるのは国際的に見て日本ならではの奇観」「ニュースを伝えるのは現場取材を積み重ねたジャーナリスト。関心のなかった芸能人にカンペを読み上げさせるのは不思議な光景」(『文春オンライン』’18年6月6日配信)これには櫻井たちのことを言っているのではという声もあがったが、池上はこの時点でこうした不定期報道番組をふたりで何度もやっていた。そんなパートナーのことをあからさまに批判するとは考えにくい。つまり、彼は’06年から『news zero』でキャスターやインタビュアーをやってきた櫻井の実績などを考慮し、ジャーナリストの顔も持つ芸能人として評価していると考えられる。ちなみに、ふたりは同じ慶應大学経済学部の先輩後輩。櫻井は嵐としてデビューした数か月後に入学し、芸能活動と両立しながら4年間で卒業した。試験の前には楽屋でも常に勉強をしていたという。その甲斐あって、ほかの芸能人にはない政財界との人脈も持つ。父親からして、総務省のトップに上り詰めた元・高級官僚だ。池上に一目置かれてもおかしくない立場なのである。米国の同時多発テロ事件(’01年)を機に、報道の仕事をやりたいと思ったという櫻井。その後、雑誌でこんな発言もしていた。「コンサートの準備をしつつ、総選挙の日程が気になっちゃうアイドルがいてもいいんじゃない?」(『Hanako』’09年9月24日号)4日には『news zero』にもリモート出演。こちらでは、クラスター対策班のツイッターを立ち上げた女性を取材していた。コロナショックで混乱する芸能界にあっても「報道の櫻井」は前途洋々といえそうだ。PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。
2020年05月06日俳優・木村拓哉と歌手・工藤静香夫妻の長女・Cocomiが、19歳の誕生日を迎えた1日、自身のインスタグラムを更新し、祝福メッセージに感謝した。Cocomiは「5月1日、今日で19歳になりました」と報告し、「みなさん、沢山のメッセージ本当にありがとうございます。とてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとても嬉しいです」と感謝。「こんなに祝って頂けて私は幸せ者です。まだ始まったばかりですが、これからも頑張りますので、よろしくお願い致します!」とつづった。そして、妹・Koki,との2ショットを投稿。子供時代の“変顔”2ショットと、同じ表情を再現した今の2ショットもアップした。さらに、「4枚目のスライドの動画は、皆様に感謝の気持ちを込めての投げキッスです。本当にありがとうございます!!!!!」と、幼いCocomiがカメラ目線で投げキッスする動画も公開した。この投稿をInstagramで見る5月1日、今日で19歳になりました。 みなさん、沢山のメッセージ本当にありがとうございます。とてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとても嬉しいです。 こんなに祝って頂けて私は幸せ者です。まだ始まったばかりですが、これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! Thank you for all the messages, I am so happy and overwhelmed. Thank you for all the love. First picture taken by Mr. Itou Akinori 1枚目の写真は伊藤彰紀さんに撮って頂きました。 2枚目と3枚目は「昔と今」です。再現してみました。 4枚目のスライドの動画は、皆様に感謝の気持ちを込めての投げキッスです。本当にありがとうございます!!!!! Cocomi @ cocomi_553_officialがシェアした投稿 - 2020年 4月月30日午前8時38分PDT
2020年05月01日《伊藤英明の白い歯こぼれる笑顔はやっぱりチャーミングだ》《坊主頭に笑顔がほんと素敵だなあーてママがこの役の伊藤英明さんは大好きだわーて言ってた》《今までなんとも思わなかったけど伊藤英明ってすっごいかわいい顔するのね》そんな声が、Twitterにあふれている。現在放送中の『病室で念仏を唱えないでください』で、12年ぶりとなるTBS連続ドラマ主演を務めている伊藤英明(44)。「僧侶でありながら救急救命医」という異色の主人公と、伊藤の好演が話題となっている。なかでも女性たちを引き付けているのが、伊藤の優しい笑顔。そんな“伊藤スマイル”にさらに磨きをかけたのが、家族の存在だという。「伊藤さんは加藤あいさん(37)の結婚式に来ていた一般人女性と14年に結婚し、15年に長男(4)が誕生。昨年には、長女も授かりました。彼は家族との時間を何より大切にしていて、お風呂やオムツ替えも率先して担当。独身時代とは変わって『育児って楽しい』と話すほどのイクメンになっています。そのせいか、笑い方もこれまで以上に柔らかくなってきましたね」(芸能関係者)1月9日放送の『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)では、一家そろってアメリカに移住していることを告白。その理由について、「子どもとすごす時間を増やしたいと思った」と語っていた。「今回はドラマのために帰国したのですが、その際にも『離れたくない』と言って長男も連れてきたそうです。撮影で忙しい日々が続いていますが、子どもとの時間が何よりの充電になっているみたいですね」(テレビ局関係者)2月下旬の朝、都内の路上に伊藤の姿があった。かたわらには、長男の姿が。しばらく待っていると、車が停車する。これから子どもをどこかへ連れて行くのだろう。勢いよく長男が乗り込むと、伊藤も続く。はしゃぐわが子を眺める彼の表情には、自然と笑みがこぼれていた――。第6話を終え、平均視聴率は9.02%。息子とのひとときによって活力を得た伊藤は、さらに視聴率を伸ばしそうだ。
2020年03月01日永野芽郁の2nd写真集「No cambia」の発売が決定。先行でイメージカットも到着した。1999年9月24日生まれ、現在20歳の永野さん。2018年上半期の連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインを演じ一躍お茶の間での人気を博し、その後も「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」への出演や、『二ノ国』では声優に挑戦。ヒロインを務める『仮面病棟』、山田洋次監督の新作映画『キネマの神様』が公開待機作にあり、女優として今後もさらなる活躍が期待されている。今回発売が決定した自身2冊目となる写真集は、永野さん自身の希望のもと、大好きなスタッフと行きたい土地で撮影を敢行。撮影地は、メキシコの都市グアナファト。街全体が世界遺産と言われるスポットで、カラフルな建物や壁が織りなす絵本のような世界観が名物の人気観光地だ。20歳という節目に、残したい“いま”を切り取った等身大の永野さんを感じられる一冊となっている本作。撮影は、オファーが絶えないカメラマン・伊藤彰紀により昨年11月に行われた。スタイリングやメイク、写真のセレクトやレイアウトまで、本人の希望が存分に盛り込まれている。さらに今回、特別版の発売も決定。通常版とはカバーデザインが異なるだけでなく、本誌とは全く別テイストのカットやオフショットなどが盛り込まれたスペシャルブック付き。さらにインタビューも掲載されている。なお、東京、長野、大阪で発売記念イベントの実施も決定した。永野芽郁 2nd写真集「No cambia」は4月24日(金)発売。(cinemacafe.net)
2020年02月16日三浦文彰、26歳。難関のハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールに史上最年少の16歳で優勝し、注目を集めて10年。3年前の大河ドラマ『真田丸』のテーマ音楽演奏ではお茶の間の人気もがっちりと掴んだ。2020年2~3月の東芝グランドコンサートで、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ指揮エーテボリ交響楽団と、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を弾く。【チケット情報はこちら】「どの協奏曲を弾きたいか聞かれたら毎回必ずこの曲を挙げているのですが、なかなか採用されません。今回はそれが通って、ツアーで5回も弾くことができるのはすごくうれしいですね。演奏するたびに毎回見え方が違って、曲の深さがわかってくる。僕にとってはとても大事な曲です」1955年に初演された作品。三浦が師事したパヴェル・ヴェルニコフは、初演時のヴァイオリニスト、ダヴィッド・オイストラフの門下なので、いわば直伝で多くのことを学んだ。「一番は音のイメージです。強いだけじゃない、強くて重たいんだ、とか。それを言葉だけではなく、弾いて教えてくれました。あとは、ロシア文学を読めと。とくにこの曲の場合、ただ無意識に弾いていると運動会っぽくなっちゃうところがあるので。勘違いされやすいところかなと思うんですけど、ショスタコーヴィチは、人の声、叫びというか、金属的なカンカンした音ではない、木質の響きが必要です」すでに2019年10月に、来日公演と同じ顔合わせで、オーケストラの本拠エーテボリで共演してきた。「とてもいいオーケストラ。みんな本当によく聴いていて、ちゃんとアンサンブルができる。それに、彼らの感じているショスタコーヴィチというのがはっきりとあって、楽章ごとのキャラクターが際立っています。僕が何か仕掛けても、はっきりリアクションがあるので、やりがいがありました。(旧ソ連出身の)ネーメ・ヤルヴィが20年以上首席指揮者だったので、ロシア音楽の伝統も持っているのでしょうね。指揮者のサントゥも、その彼らがのびのび弾けるように振っている。すごく自然な音楽づくりだし、一緒にやっていて面白かったです。気が合うなと思いました。イージー・ゴーイングな性格で、打ち合わせでペちゃくちゃしゃべるのではなく、まずオケとやってみようよという感じ。僕もそのほうが好きなので」首席指揮者ロウヴァリは34歳。世代も近く、酒席もともにしてすっかり意気投合した様子。「日本でもどこか連れて行けと言われているので、考えなきゃ(笑)。メインのシベリウスの交響曲第2番もきっとすごくいいと思います。彼はフィンランド出身で、もちろんシベリウスを愛している男ですし、彼らはちょうどシベリウスの全曲録音を始めたところですから。プログラム全体が、大編成だし、聴きごたえ十分のコンサートだと思います」取材・文宮本明
2020年01月14日女性と男性の両方から支持される有名人はなかなかいないけれど、田中みな実さんはまさにその人。‘20年も彼女から目が離せない予感です。アンアンの表紙は私の転機になりました。――芸人さんたちにツッコまれてもうまくかわしながら、ちゃんと答える姿がかっこいいと思っていました。元カレのことも、普通に答えているのはすごい!田中:5年前の話なんですけどね(笑)。でもテレビに出る者同士がお付き合いしたら、他人の興味は一生ついてくるのは宿命だと知りました。――その潔さが、さらに女性の支持を集める理由かも。特にここ数年は目覚ましい活躍をされていますが、転機はあったのでしょうか。田中:2年前の美乳特集で表紙をやらせていただいたアンアンが大きなきっかけになったのかもしれません。大きい胸がコンプレックスで、中高は女子校だったからそこまで気にならなかったけど、大学に入るとそういう目で見られるのがイヤで、ぴったりしたニットなんて着られなかった。局アナ時代は、わざわざ胸を潰して服を着ていたぐらい。でもさらけ出してみたら世間の反応は意外なものでした。大きさは変えられない。だったら、少しでも美しく見えた方がいい。そう思ってスポブラやブラトップをやめ、将来のバストのことを考えたセミオーダーの自分の胸に合ったものを使うようになりました。おっぱいエステに行ったり、日々のケアで質感をよくしたり、今まで目を背けていたパーツを愛でてあげるようになってからは、ケアやトレーニングがますます楽しみになりました。――田中さんの“肘ブラ”ポーズは、忘れられないです。しかもあの号はすぐに完売してしまい、編集部で恒例の完売パーティをしました(笑)。今では、すっかり美ボディの代表の一人ですよね。田中:えー、完売パーティ行きたかった(笑)。とても大きく話題にしていただいて、そこからボディ系の撮影依頼が増えました。もともと2か月でやめようと思っていたトレーニングも、やめるにやめられなくなり、気付けば美ボディキャラなんて言われて。しばらくトレーニングは続けなきゃ。――女性の憧れボディです!田中:“ぶりっ子をやめてビューティキャラになった”なんて言われたりもしますが、周りが新しいキャラを決めてくれるのはある意味ありがたいこと。イメージというものは自分で作るのには限界があって、周囲が決めるものじゃないかなと思っていて。だからビューティキャラであろうが、闇深いキャラであろうが、そこに乗っかっておきます。私自身は変わっていないんだもの。今もぶりっ子を持ち合わせていると思うし。――ぶりっ子は本性なんですか?田中:はい、多分。みんな少なからず、そういう面があるんじゃないかな。女の子なら一度くらい好きな人の前でかわい子ぶったことありません?それをマイナスと捉えたことがないの。女である以上、持ち得る武器は全部使いたいと思っている派(笑)。男性と同等の権利を主張したいとも思わない。か弱くて守ってもらえるなら甘えていいよねって。考え方は様々だと思うけど、これもひとつの生き方として、間違ってはいない…かな?少なくとも私はぶりっ子キャラともうまく共存していくつもりです。――2020年の目標は決まっていますか?田中:結婚かな(即答)。――え!本当ですか?田中:え、はい。一般的な33歳独身女性の反応でしょ(笑)。写真集をやりきった今、とっても清々しい気分。たくさんの反響もいただいて、仕事的には大満足の2019年だったから、そろそろ結婚!…って何の見通しもないのですが、とりあえず言っておこうと思います。田中みな実写真集『Sincerely yours…』(宝島社)が発売中。全カット、スペイン・バルセロナにて2019年秋に撮影。田舎町のガウディ建築の別宅や、中心地の旧市街、世界遺産、ビーチなど美しい景色や自然の中、すっぴんも公開。無邪気な笑顔、32歳(撮影当時)の色気を感じさせるショットまで、贅沢に詰まった一冊。撮影は伊藤彰紀さん。たなか・みなみ1986年11月23日生まれ、埼玉県出身。青山学院大学卒業後、TBSテレビへ入社し、アナウンサーに。『サンデージャポン』などの人気番組を担当した。2014年に同局を退社しフリーに転身。MCの仕事をしながら仕事のフィールドを広げ、女優としてドラマ『モトカレマニア』(フジテレビ系)にも出演するなど活躍中。ワンピース¥22,000(エムエルエム レーベル)シューズ¥21,500(ソル サナ) 共にジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム TEL:03・3401・5001※『anan』2019年1月1日-8日合併号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・NIMU(まきうらオフィス)ヘア&メイク・AYA(LA DONNA)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2019年12月31日ジャーナリストの池上彰氏が6日、都内のホテルで行われた「第67回菊池寛賞」の贈呈式に出席し、高校時代にラグビー部に所属していたことを明かした。今年は、ラグビーワールドカップで活躍した日本代表チームが受賞。選考顧問を務める池上氏は「こんなにも日本にラグビーファンがいたのかとビックリする状態になりまして、『実は昔やってたんだ』とカミングアウトする人たちがにわかに出てきましたね」と、社会現象の影響を振り返った。そして、「実は私も、高校時代にラグビー部にちょっとおりまして。補欠の上にタックルの練習をしてるうちに腰を痛めてしまって、結局ダメになったってことをずっと悲しい歴史として封印してきたんですが、今回の活躍を見て『実は私も…』とカミングアウトして、みんなからビックリされるということがありました」と、自身もその1人だったことを明かした。また、「テレビを見ていて『これはノックオンと言って…』とか、思わず解説したいという欲求を満たされることができて、大変楽しかったなと思っております」とご満悦の様子。さらに、「なんと言っても日本代表チームというのは多様性ですよね。日本国籍を持ってなくても日本チームなんだよということで一丸になれば、これだけのことができるんだと、これからの日本をあり方というのを本当に体現しているのではないかと思いました。私たちを勇気づけてくれましたし、日本のこれからのゆく道というのを示してくださったような気がします」と賛辞を送った。「第67回菊池寛賞」には、ラグビー日本代表のほか、NHK Eテレの子供向け番組『おかあさんといっしょ』、作家の浅田次郎氏、バレリーナの吉田都氏、『[証言録]海軍反省会』を結実させた海軍史研究家の戸高一成とPHP研究所が選ばれた。
2019年12月07日