こんにちは、保育士の中田馨です。7月に入りいよいよ夏本番の季節になってきました。今回は、保育園でも人気の夏だからこそ読んでみたい絵本を紹介します。 『はらぺこあおむし』(偕成社) 作エリック=カールさん、訳もりひさしさん。夏の昆虫と言えば「ちょうちょ!」ということで、この絵本を選びました。きっと多くの方が、この本を一度は読んだことがあるのではないでしょうか? 物語は卵から幼虫・さなぎ・ちょうちょへとあおむしが成長する様子が描かれています。この絵本の魅力は、何といっても色の鮮やかさではないでしょうか。絵本に出てくる、あおむし、太陽、リンゴ、洋梨、スモモ、イチゴ、オレンジなどの食べ物はもちろんのこと、最後に出てくるちょうちょは息を飲むほどの鮮やかさです。 子どもたちが特に好きなのは、果物やチョコレートケーキやアイスクリームなどの食べ物が出てくる場面。あおむしになったつもりで、一緒につまんでパクリと食べてもいいですね。ちなみに、はらぺこあおむしは歌にもなっています。絵本を歌に合わせながら読むのも楽しいですよ! 『ダンゴムシ みつけたよ』(ポプラ社) 写真・文は皆越ようせいさん。ダンゴムシに興味のある子にはたまらない一冊です。季節が暖かくなってきたら、公園や花壇など様々なところに現れるダンゴムシ。身近な生き物の中でも、子どもの好きな生き物の一つです。 「ぼく、ダンゴムシ。きみのちかくにいるよ。ぼくをさがしてみて」とダンゴムシのメッセージからスタートします。ダンゴムシが好きな場所や食べ物、ダンゴムシのうんち、ダンゴムシの脱皮、ダンゴムシの生死など、あらゆる角度からダンゴムシの写真とともにお話が進んでいきます。ダンゴムシ好きな子どもは、目をキラキラ輝かせながら何度も繰り返しページをめくります。 この本を読むと、大人もダンゴムシへ興味が増すのではないかと思います。(私はダンゴムシが好きになりました!)。お子さんと外遊びに行くときに、日陰の湿った場所にある、大きな石をどかしてみてください。きっとダンゴムシがコロコロっと現れますよ。 『こぐまちゃんのどろあそび』(こぐま社) わかやまけんさん作・絵の「こぐまちゃんえほん」シリーズの1冊です。こぐまちゃんがお母さんにスコップを買ってもらったところから物語がスタートします。 穴を掘ったり、どろんこを丸めておだんごを作ったりしているところに、お友だちのしろくまちゃんがやってきます。しろくまちゃんとケンカして、仲直りしながら、豪快にどろんこあそびをします。 どろんこあそびは年中できる遊びですが、特に夏は、水も使いやすいので豪快に遊べます。「泥だらけになっても、水でびちゃびちゃになっても平気!」と思えるのが夏のどろんこあそびのいいところ。汚れてもOKな服装になって「さあ、今日はこぐまちゃんみたいに、めいっぱいどろんこあそびをするぞ!」という日を作っても楽しいですよ。 『999ひきのきょうだい』(ひさかたチャイルド) 木村研さん文、村上康成さん絵の大人気「999ひきシリーズ」の1冊目になります。 春にかえるのお母さんが田んぼに999個の卵を産んだところから物語が始まります。998匹のオタマジャクシは産まれて、もう足が生えてきたというのに、一番先に産んだ卵がなかなかオタマジャクシになりません。お母さんが怒ると、ようやく産まれたのは体の大きいオタマジャクシ。そんな999匹の兄弟たちがヘビに襲われても、協力し合いながら生きていく様子が描かれている絵本です。 途中にしかけがあるのですが、その迫力に、私の保育園の子どもたちは目を真ん丸にしています。 春には、田んぼなどにいるたオタマジャクシは、もうカエルになっていると思います。絵本を読んでから、田んぼにカエルを探しにお出かけするのも楽しいですね! 夏にちなんだ絵本を4冊紹介しました。今回は、生き物への興味関心や、自然の中での遊びにつながる絵本ばかり。日々の遊びの中に取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年07月08日『ねないこだれだ』の絵本作家・せなけいこのステーショナリーシリーズが登場。全国の文具・雑貨店などで発売される。世代を超えて愛される、絵本作家・せなけいこの名作『ねないこだれだ』をはじめ、数多くの名作を手掛けた絵本作家・せなけいこ。おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵を使用したユニークな絵本は、世代を超えて多くの親子に愛されてきた。代表作がポップな文房具に!今回そんな絵本作家・せなけいこの代表作が、カラフルでポップなデザインの文房具に変身。『ねないこだれだ』はもちろん、『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』『いやだいやだ』といった人気作品が、各アイテムのモチーフに選ばれている。ラインナップは、絵本のような表紙を持つメモをはじめ、透明素材に仕上げたマスキングテープ、封筒の内側に“おばけ”や“めがねうさぎ”を印刷したパックレター、キャラクターをポイントにした巾着など。いずれも日常で使いやすいアイテムばかりが揃うので、職場や学校でも活躍してくれること間違いなしだ。【詳細】せなけいこのステーショナリーシリーズ発売日:2021年6月28日(月)販売先:全国の文具・雑貨店、学研ステイフル公式オンラインショップアイテム例:・A4ファイル 4柄 各264円・メモ 2柄 各418円・付箋 4柄 各418円・A5ノート 2柄 各385円・パックレター 2柄 各528円・透明マスキングテープ 4柄 各440円・フレークシール 2柄 各440円・ぽち袋 4柄 各275円・巾着 2柄 各1,100円・ペンポーチ 2柄 各1,540円
2021年07月02日「更迭」ってなんて読む…?見たことがある漢字でも、いざ読むとなると出てこないこともしばしば…!今回はそんな漢字の中から、大人なら知っておきたいものをピックアップ。いくつ読めるかトライしてみて♪(1)「目映い」「めばい」と読みたくなった人もいるであろうこの「目映い」という漢字。これは「まばゆい」と読みますよ。言葉自体は普段から聞く機会が多い!なんて人もいるのではないでしょうか。「光が強すぎてまぶしい」「光り輝くように美しい」などの意味があります。「目映い」は、「眩い」という漢字を使っても同じ読みと意味になりますよ。(2)「縱んば」「縱んば」は「たてんば」ではありません。よく見ると「縦」とは少し漢字も異なっているんです…!これは「よしんば」と読みますよ。よしんばなんて聞いたことがない!そんな人もいるかもしれませんね。これは「仮にそうであったとしても」などの意味で使われることが多い言葉。「縱んば違ったとしても問題はない」という使い方をしますよ。(3)「蝕む」「蝕む」はなんと読むと思いますか?この漢字は「むしばむ」と読みます。「だんだんと侵したり食い込んだりして悪くする」という意味がありますよ。意味は理解できている人が多いのではないでしょうか。よく「病に蝕まれたからだ」なんて言ったりしますよね。会話では理解ができる言葉でも、漢字になるとまったく分かりません…!(4)「更迭」最初にチラっとご紹介した「更迭」ですが、読み方は分かりましたか?これは「さらそう」ではありません。正しくは「こうてつ」と読みます。更迭とは、その役目の人が変わること、または変えることを意味しています。大臣や官僚などの高い地位にいる人が役職を交代するときに聞く機会があるのではないでしょうか。よくニュースなどで耳にする!という人もいるかもしれません。大人なら知っておきたい漢字、きちんと読めた?今回紹介したのは「目映い=まばゆい」「縱んば=よしんば」「蝕む=むしばむ」「更迭=こうてつ」という漢字でした。どれも社会人なら読めるようにしておきたい漢字ばかりなので、ぜひ覚えてくださいね。"
2021年06月28日みなさんは、「拱く」の読み方が分かりますか?わからない人は要チェック♪今回ご紹介する難読漢字は、大人なら知っておきたいものを集めました。「拱く」を読むことができた人も、ほかの3つを読むことができるかチェックしてみてくださいね。(1)「仄聞」「仄聞」は、「そくぶん」と読むのが正解です!「仄聞(そくぶん)」とは、”ちらっと聞くこと”や”うわさに聞くこと”という意味になります。主に人から聞いたことに対して使われることが多いです。たとえば、うわさで聞いたことを話題に出すときの、「うわさで聞いたところによると」という言い回しがありますよね。そのときに、「仄聞(そくぶん)したところによると」という使い方ができます。(2)「科白」「科白」は、「せりふ」と読むのが正解です!「科白(せりふ)」とは、”劇などの登場人物が発する言葉のこと”で、劇などで役者が声に出している言葉や、漫画などでふきだしに書かれている文字を指します。現代では「セリフ」とカタカナで表記することが多く、漢字でも「台詞(せりふ)」が使われていることが多いです。「科白」と「台詞」のふたつの漢字表記は、どちらも中国語が由来になっています。(3)「参差」「参差」は、「しんし」と読むのが正解です!「参差(しんし)」とは、”高さや長さが異なってそろわないこと”や、”互いに入り混じるさま”という意味になります。現代ではあまり使われることがない言葉で、昭和初期頃までの小説などを読んでいると、「参差(しんし)」という言葉に出会うことがあるかもしれません。(4)「拱く」「拱く」は、「こまねく」と読むのが正解です!「拱く(こまねく)」とは、”腕組みをする”ことや、”何もしないで傍観する”ことです。もともとは「拱く」と書いて「こまぬく」と読む言葉で、これが音変化したのが「こまねく」です。どちらも同じ意味で使うことができる言葉です。読める漢字はありましたか?今回ご紹介した漢字はどれも難しいものばかりでしたが、大人なら覚えておきたい漢字を集めています。読むことができなかった漢字は、これを機に覚えてみてくださいね。意味も一緒にチェックすることで、難読漢字でも覚えやすくなりますよ。"
2021年06月24日第三子の長女が幼稚園に入園すると同時に、幼稚園の保護者有志による読み聞かせボランティアを始めました。下の子のお世話や家事で心に余裕がなく、上の子どもたちにやさしい言葉をかけてあげられず自己嫌悪に陥ることが多かった私。読み聞かせボランティアを通して長女に喜んでもらえただけでなく、社会貢献もできた経験をお伝えします。 家で絵本を読む練習下の子の授乳や家事などで心に余裕がなかった私は、寝る前に子どもたちに絵本を読んであげる習慣がありませんでした。しかし、読み聞かせの経験豊富な先輩ママに、家でも子どもたちに絵本を読むようにすすめられました。 それをきっかけに、子どもたちが寝る前に絵本を読んであげるように。大勢の子どもたちの前で読むための練習を兼ねているので、感情を込めて大きな声で読むと、小学生の兄たちも一緒に目を輝かせて聞いてくれました。 家で手遊びや素話も練習読み聞かせボランティアでは、絵本と絵本の間に手遊びをおこないます。私が手遊びを担当するときには、家で子どもたちを相手に練習。子どもたちの前で披露すると喜んで一緒に覚えてくれ、良い時間になりました。さらに、ボランティアを通じて素話を学ぶことに。素話とは、絵本などのビジュアル教材なしでお話を語ることです。 絵本や手遊び以上に事前の準備が必要となり、何度も子どもたちに覚えたお話を聞いてもらいました。子どもたちの想像力を刺激することもさることながら、喜んで聞いてくれることが何より私の励みに。子どもたちは、話しながら寝落ちする私を起こし、「続きは?」と催促してくれました。 幼稚園にママが来てくれる自宅で子どもたちを相手に練習したあとは、いよいよ本番。大勢の園児たちの前で練習した成果を披露します。幼稚園の保育時間にママたちが登場すると園児たちは大喜び。お友だちからも、「〇〇ちゃんのママだ〜!」と声が上がります。私がみんなの前で絵本を読んで笑いが起きると、少し恥ずかしそうにしながらもうれしそうな長女。 一緒に連れて行っている下の子が泣いたりぐずったりした場合は、仲間のママたちがフォローしてくれるので安心。長女と園児たちの笑顔を見られて、私が充実感に満たされます。 大変でしたが、絵本や手遊びなどを取り入れたことで家庭内で穏やかな時間が増え、私自身も社会貢献できたと感じることが子育ての息抜きになりました。何より、子どもたちが家庭で絵本や昔話に触れることで想像力が養われ、情緒が安定したように感じました。現在では三女が幼稚園に通っているので、読み聞かせボランティアはこれからも無理のない範囲で続けていこうと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:藤原ナオミ3男4女の母。ハワイ留学中に学生結婚。育児の合間を縫って英検1級・TOEIC970取得。ハワイ州にある観光施設のマーケティングを担当し、翻訳やPRに携わる。自身の体験をもとに、子育てに関する体験談を執筆中。
2021年05月13日しかけ絵本が大好きな娘さんですが、それ以上に好きな行動が……。そのため世にもおそろしい絵本ができてしまったとか。その絵本とは一体……?うちの娘はキャラクターが動かせたり、音が出たりするしかけ絵本が大好きでした。しかけ絵本があるとしばらくおとなしくなるので、どこへ行くにも1冊はバッグに入れていた時期があります。 世にもおそろしい絵本完成…!? 育児あるあるなのかわかりませんが、しかけ部分の破壊がすごかった時期があって、直しても直しても破かれるので、絵本がたびたび謎の小冊子になっていました。(真っ白の部分が多い) 娘の手先が器用になり、物を壊したらまずいということが理解できるようになると、絵本を破かれることはほぼなくなりました。今振り返ると懐かしいです。 著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2021年05月09日こんにちは、保育士の中田馨です。5月の第2日曜日は「母の日」。2021年は、5月9日(日)になります。今日は、母の日に向けて読める絵本や、制作遊びを紹介します! 『きょうはなんのひ?』(福音館書店) 瀬田貞二さん(さく)、林明子さん(え)のお話です。このお話、母の意のお話ではなく、お父さんとお母さんの結婚記念日のお話。あさ、まみこは、げんかんをでるとき、「おかあさん、きょうはなんのひだか、しってるの? しーらないの、しらないの、しらなきゃかいだん三だんめ」と言って学校に行ってしまいます。お母さんが階段を見ると、手紙を見つけます。その手紙には「ケーキのはこをごらんなさい」と書かれています。そこから、お母さんは、まみこの仕掛けた手紙を次々に探すことになります。このお話、最後にはとっても素敵なプレゼントが届きます。 絵本を読んで親子で楽しむのももちろんOKですし、絵本のマネっこをして、母の日に、こんな楽しい宝探しのようなお祝いの仕方もあるのではと思いました。子どもと一緒に、このしかけを考えるのはお父さんです。お母さんがびっくりする、楽しいしかけを考えてみてもいいですね。 制作遊び「シールでカーネーション」 子どもと一緒に制作遊びをして、母の日を楽しんでみましょう。100円均一でそろう材料ばかりです。 【材料】⚫︎ハートのシール…適量⚫︎画用紙…1枚⚫︎レースペーパー…1枚⚫︎リボン…適量 緑のペンやクレヨン、テープ、のり、はさみ 【作り方】1.画用紙にレースペーパーをのりで張り付け、レースペーパーに沿って画用紙が1㎝ほど大きくなるように切る。2.1に緑のペン(またはクレヨン)で、茎を書き、花束になるようにたたんで、テープでリボンをつける。 3.ハートのシールを張り付けて、カーネーションを作る。 大人が手伝えば、シールをぺったんできるようになってくる、1歳過ぎごろから、一緒に作れるようになってきます。1歳ごろは物を口に入れて確かめる子もいますので、必ずそばで見守り、一緒に作りましょう。 制作遊び「お花紙でカーネーション」 こちらも、100円均一でそろう材料ばかりです。 【材料】⚫︎お花紙…2枚⚫︎画用紙…1枚⚫︎レースペーパー…1枚⚫︎リボン…適量⚫︎モール…2本 テープ、のり、はさみ 【作り方】1.画用紙にレースペーパーをのりで張り付け、レースペーパーに沿って画用紙が1㎝ほど大きくなるように切る。2.1にモールを張り付け茎を作り、花束になるようにたたんで、テープでリボンをつける。 3.お花紙をぐちゃぐちゃと握り、カーネーションを作り、2に貼り付ける。お花紙をグチャッと握りつぶせる月齢なら、大人と一緒に作れますね。0、1歳ごろは、物を口に入れて確かめる子もいますので、必ずそばで見守り、一緒に作りましょう。 「シールでカーネーション」「お花紙でカーネーション」は、基本の作り方は一緒で、お花の部分が違うだけ。茎は、画用紙や折り紙でももちろんOKですので、おうちにある材料で作ってみましょう。また、カーネーションの部分はスタンプで押した、子どもの手型にしてもOKですよ! 制作遊び「母の日写真たて」こちらも、100円均一でそろう材料です。 【材料】⚫︎デザインがシンプルな写真たて…1つ⚫︎ビーズやシールなどお好みの飾り…適量⚫︎カーネーションの造花…2輪⚫︎リボン…適量 木工用ボンド適量 【作り方】1.写真たてにボンドをつけ、ビーズやカーネーションなどを張り付ける。写真たてには、お子さんや家族の写真を入れて、「ママ、だ~いすき!」なんてメッセージとともにお母さんにプレゼントしたら、お母さん、大喜び間違いないですね!ビーズなど細かいものを使いますので、子どもが口に入れては危険です。作る前に、ビーズの数を数え、作る終わったときに数があっているかを確認してくださいね。パパと一緒に作ってママにサプライズしてみたり、母の日だけでなく、敬老の日などにじいじやばあばへのプレゼントにしてもよさそう。外出はできなくても、おうちの中で家族とできる遊びもありますので、ぜひ楽しんでください。 ※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがあります。赤ちゃんに渡さないでください。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年05月01日こんにちは、保育士の中田馨です。もうすぐこどもの日がやってきますね。今日は、こどもの日に向けて読める絵本や、制作遊びを紹介します。親子で一緒に楽しんでみてくださいね。 『そらまでとんでけ』(あかね書房) 寺村輝夫さん(さく)、いもとようこさん(え)の、こいのぼりのお話です。くりのきえんの先生が「こいのぼりをつくりましょう」と言いますが、みねこは「おとこのこのおまつりだからいやだ」と言います。そして、はなよちゃん、みみこちゃん、つねきちくんなどお友だちが作ったこいのぼりを「へんなの」など言ってしまい、みんなを怒らせてしまうのです。 そこから、みねこも自分でこいのぼりづくりにチャレンジしますが…。それぞれの子どもたちが、個性豊かに自分だけのこいのぼりを作る様子は、「私もこんなこいのぼり作ってみたい!」と思わせてくれます。お友だちとのやり取り、みねこの心の動きも感じながら、お子さんと読み進めてみてくださいね。 『こいのぼりくんのさんぽ』(ほるぷ出版) すとうあさえさん(ぶん)、たかおゆうこさん(え)の、こちらもこいのぼりを題材にした絵本です。こいのぼりくんがお空をお散歩しているとねこちゃんに出会います。ねこちゃんは「こいのぼりくーん。さるくんのいえまで、のせてー」と言います。こいのぼりくんは快く「いいよー」と言って、ねこちゃんを背中に乗せて出発。ねこちゃんは空を飛べて大喜び!途中でさるくんを見つけて、ねこちゃんがこいのぼりくんの背中に立ち上がります。それがきっかけでこいのぼりくんはバランスを崩して落ちていきます。この絵本に出てくる登場人物は、こいのぼりくん、ねこちゃん、さるくんです。困った出来事が起こりますが、3人が力を合わせて乗り越えて「ああ、よかった!」とホッできて、ほっこりする絵本です。絵の色彩がとてもきれいなので、読んでいると本当に空を飛んでいるような、さわやかな気分になれるのも、この本のおすすめポイントです!お子さんと一緒に、空の旅に出かけた気分で読んでみてくださいね。 フラワー紙こいのぼり 100均で材料がそろう、子どもとできる「こどもの日」の制作遊びです。 <材料>こいのぼり2匹作る場合⚫︎フラワー紙…6枚⚫︎DVD用ポケット又は透明ビニール袋(小)…2枚⚫︎丸いシール…大・中・小2枚(画用紙や折り紙で作ってもOK)⚫︎セロハンテープ⚫︎モール又はひも<作り方>1.DVD用ポケット(袋)に、フラワー紙を3枚入れる。2.1を半分に折り、セロハンテープを貼って留める。3.丸いシールを目になるように重ねて貼って、2に貼る。4.上部に、モール(ひも)を通す。 子どもの月齢や発達によって、できることを一緒にしましょう。例えば、1歳児だったら、1で大人が袋の口を開け、子どもにフラワー紙を入れてもらいます。2歳児になったら、自分で袋を開けて入れられる子もいるでしょう。シール貼りも、一緒にチャレンジするといいですね!今回、青、白、赤のフラワー紙を使いましたが、黄色やピンクを使ってももちろんOK!色とりどりのこいのぼりを作って、親子で楽しんでくださいね。 紙コップこいのぼり こちらも100均で材料がそろう制作遊びです。 <材料>こいのぼり1匹分⚫︎紙コップ…1つ⚫︎フラワー紙…2枚⚫︎丸いシール…適量⚫︎画用紙…1枚⚫︎レースペーパー…1枚⚫︎リボン…適量⚫︎セロハンテープ <作り方>1.紙コップのつなぎ目から切り半分にする。2.丸いシールを台紙ごと半分に切る。1に貼り、鱗を作る。丸いシールを大中小3枚張り合わせ目を作り、貼り付ける。3.フラワー紙を尾に見立て、セロハンテープで2に貼り付ける。4.レースペーパーに合わせて画用紙を切り、3をセロハンテープで貼る。5.4の上部に穴をあけリボンを通す。 こちらも、子どもの月齢や発達によって、できることを一緒にします。鱗部分のシールを貼ったり、フラワー紙をグチャっと縦長につぶしたりは1歳ごろからできますね。 2つの制作遊びに出てきたフラワー紙ですが、制作遊び以外にも、上からフワ~っと落として遊んだり、ビリビリ破って遊んでも楽しいです。余ったらぜひ、いろんな遊び方をしてみてください。5月5日の端午の節句をお子さんと一緒に楽しんでくださいね! ※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがあります。赤ちゃんに渡さないでください。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。お子さまが遊んでいる間はそばで見守るようにしましょう。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年04月24日インターネットが普及し、バーチャルな世界が珍しいものでなくなっても、絵本の読み聞かせは家庭教育の定番として認知され続けています。絵本にはそれだけの魅力があり、必要とされる理由があるということでしょう。今回は、絵本の読み聞かせについて深掘りしていきます。子どもたちが絵本の世界に浸るために、読み聞かせをする大人が気をつけることについてもご紹介しましょう。絵本の読み聞かせのとてつもない効果絵本の読み聞かせについて、数多くの専門家がそのメリットを挙げています。『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』の著者で教育学者・齋藤孝氏もそのひとり。どんな社会になっても生きていける “本当に頭のいい子” を育てるには、幼児期までの7年間を大事にしなければならないとし、「幼児教育の中心には絵本の読み聞かせを据えるべきだ」「絵本の読み聞かせにはとてつもない効果がある」と断言しています。それでは、絵本読み聞かせの効果を詳しく見ていきましょう。読み聞かせ効果1:豊かな心を育む「絵本の世界で体験する心の動き、感情の表れ、その自覚といったものが、人間の心を育てる」と齋藤氏が言うように、絵本は子どもの人格形成に大きな役割を果たします。絵本スタイリストの景山聖子氏によると、8歳くらいまでの子どもは現実と空想の境目が曖昧なため、絵本のなかの出来事も自分の体験の一部になるのだそう。ですから、主人公が笑っていれば、子どもも「楽しい」と感じ、おいしいクッキーを食べている場面であれば、「おいしい!」と感じます。実際には経験していないことであっても、「仲間外れにされると、こんなに悲しい気持ちになるんだな」などと学ぶことができるのです。読み聞かせ効果2:学力がアップする文部科学省の平成28年度の調査で、「読書好きの子どもは国語と算数の成績がよかった」ことがわかりました。さらに、イギリスの大学・University College Londonが2015年に行なった読書に関する調査では、「家庭環境や遺伝よりも、本をたくさん読む読書習慣のほうが、学力に与えるよい影響は4倍大きい」と結論づけられています。また、教育環境設定コンサルタントで『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』の著者・松永暢史氏も、読み聞かせと学力の関係について次のように述べています。「高い学力を持つ子は例外なく小さい頃からたくさん本を読んでいる」。このことを私は、教育コンサルタントとして、多くの子と接している中で、身を持って感じてきました。特に「読み聞かせ」は、まだ自分で字が読めない子が「読書量の貯金」を積むために唯一、親ができることだと思います。早い段階からたっぷり読み聞かせをすることで、脳に刺激を与え、日本語の音になじんでいきます。そうすると本格的に勉強がスタートしたとき、その子が元々持っている能力の、はるか上までレベルアップさせることも可能になります。(引用元:EhonNavi|『将来の学力は10歳までの読書量で決まる!』松永暢史さんインタビュー※太字による強調は編集部が施した)絵本を通して出会うたくさんの言葉と、そこで育まれる想像力や読解力が、その後の学力につながるのは間違いないようです。読み聞かせ効果3:親子の絆が深まる読み聞かせは生後すぐからでもOK。赤ちゃんはまだ絵本の内容を理解できませんが、絵本タイムが親子のコミュニケーションの貴重な時間となるからです。また読み聞かせの際、親子の肌が触れ合うことで脳内では「愛情ホルモン」といわれるオキシトシンが分泌し、親子の心の絆がより深まるという効果も期待できます。「一緒に読んだ絵本の世界は、親子の共通言語になります。共有した時間や経験が多ければ多いほど、絵本の世界で過ごした時間が長ければ長いほど、芯の強い、どんな変化の時代にも強い人間が育つのです」と齋藤氏も言うほど、親子の絆は大切なのですね。このように、絵本の読み聞かせは、子どもの成長にとても大きな役割を果たします。そしてその効果を最大限に生かすには、子どもたちに絵本の世界を、ただ素直に、自由に、楽しんでもらうことが絶対条件です。そのために、親は何に気をつけたらよいのでしょうか。次項で詳しく説明しましょう。絵本の読み聞かせでやらないほうがいい、6つのこと子どもたちのピュアな心に「絵本の世界」は、すーっとしみこんでいきます。だからこそ、読み聞かせのときに、大人の下心や思惑を紛れこませてはいけないのです。大人の下心をなくすことで絵本の効果は最大限に発揮されるでしょう。そこで、齋藤氏、景山氏など “教育のプロ” たちのアドバイスを参考に、「読み聞かせでやらないほうがいいこと」をまとめました。1. 勉強のつもりで読み聞かせる「絵本を『勉強のつもり』で読み聞かせるのは避けてほしい」と、景山氏。知育として学ばせたい親の気持ちはわかりますが、そんな大人の下心に子どもは敏感です。特に、「十二支というのはね……」などと内容の解説に走るのはNG。子どもを “本嫌い” にしてしまうかもしれません。子どもから何かを質問してきたとき以外、絵本解説はやめましょう。子どもが絵本を楽しんでいれば、それだけでOK!学習効果はあとからついてきます。まずは、親子で絵本の世界を純粋に味わってくださいね。2. スラスラ読む・過剰な演出をする松永氏は、「一音一音ハッキリ読み」を提唱しています。同じ音程、同じ強さで、一音一音区切るようにハッキリ読むことで、子どもは絵本に集中できるようになり、助詞・助動詞への理解が強化されるとのこと。また、ゆっくり淡々と読むほうが、国語力アップに効果的だそうです。一方で景山氏は、「棒読み」と「自然な感情を込める読み聞かせ」の両方を使い分けることを提案しています。前者では想像力が育まれ、後者では感受性が育つのだそう。とはいえ、過剰な演出の読み聞かせでは効果は出ないそうなので注意してくださいね。3. 読み聞かせのあとに感想を聞く齋藤氏は、絵本は “目覚めたまま見る夢” だと言っています。絵本の世界の余韻に浸っているときこそ、子どもたちの想像力や感受性が育まれているのです。そこに大人の「どう思った?」「猫さんはなんで悲しい顔をしていたのかな?」などの現実的な問いかけが割り込むと、せっかくの子どもの空想の世界が消えてしまいます。読み聞かせのあと、子どもに感想を聞くのはやめましょう。4. 親のペースで読む「親の都合で、時間がないから早く読もうとする」「子どもが眠そうでも最後まで聞かせようとする」など、読み聞かせを親のペースで進めていませんか?「子どもが前のページに戻りたがったら、好きにさせる」「考え込んでいるようだったら、何か言うのを待つ」など、読み聞かせでは子どものペースを守ってあげることが大切です。子どもに気に入ったページがあるのであれば、何度でも反復させてあげましょう。5. “しつけ” のために読むよい “しつけ絵本” ももちろんあります。しかし、しつけのためと絵本を読み聞かせ続け、「絵本=お説教」という構図ができてしまうのは避けたいところ。そもそも絵本は、子どもたちの人間性を育むものです。たくさんの絵本に出会うことが、思いやりや道徳心など人としての基礎を築き、その子の “芯” を育むことになると、齋藤氏は言っています。しつけ絵本ばかりに偏らないように気をつけしましょう。6. 寝る前に読み聞かせをする『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』の著者・立石美津子氏は、読み聞かせに効果的な時間帯は、「子どもの脳がフレッシュな朝」だと言います。寝る前の時間帯は、お話を聞いているうちに心地よくなって寝てしまうので読み聞かせには向かないのだそう。さらに、寝る前に怖いお話を聞くと、嫌な夢を見てしまうことも。また、景山氏も6種類の「寝かしつけに向かない絵本」を挙げています。わくわくする絵本スピーディーな展開で、頭を使って考えさせる絵本おいしそうな食べ物の絵本個性的で、独創的に電車や車の写真絵本起承転結のある感動的なお話の絵本しかし景山氏は、「寝かしつけ用の絵本は、刺激の少ない、穏やかで幸せな気持ちになれる絵本の中から選びましょう」と述べているので、「寝る前の読み聞かせ絵本」については専門家によって意見が違うようです。前述したような教育効果を求めるのであれば「朝の読み聞かせが効果的」で、寝かしつけることが目的であれば「寝かしつけに効果がある絵本を選ぶ」のがよいでしょう。最後に景山氏がおすすめする「寝かしつけ絵本」を3冊ご紹介します。絵本から子どもたちが得る豊かな学びのチャンスを、親は邪魔しないように気をつけたいものですね。***ニュージーランド人のクシュラさんという女性をご存じですか?重い障害をもって生まれながらも、絵本と出会ったことで、医学の常識を超えた驚異的な成長を遂げた方です。その成長記録を著書に残した、祖母であるドロシー・バトラーさんの「読書に関する3つのアドバイス」をみなさまにお伝えします。「本を子どもの周囲に置くこと」「いきなりストーリーに入らず、表紙や見返しをゆっくり見せて想像をふくらませ、本に注意を向けさせること」「怒らずにほめること」絵本の読み聞かせは、人生を実り多きものにする “本好き” への入り口――。大切にしたいですね。(参考)齋藤孝(2020),『1日15分の読み聞かせが本当に頭のいい子を育てる』, マガジンハウス.ドロシー・バトラー 著, 百々佑利子 訳(2006),『クシュラの奇跡 140冊の絵本との日々 普及版』, のら書店.立石美津子(2013), 『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』, あさ出版.松永暢史(2014),『将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!』, すばる舎.ウチコト|【教育研究家に聞く】子どもに絵本を読み聞かせる効果&年齢別のコツは?七田式公式オンラインストア|こころを育てる七田式えほんシリーズSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強が勉強でなくなる」のが絵本の魅力!でも「勉強のつもり」で読み聞かせてはダメEhonNavi|『将来の学力は10歳までの読書量で決まる!』松永暢史さんインタビューSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「絵本の読み聞かせ」から、子どもが学ぶもの。そして、親が手に入れるもの。STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「上手に読んであげて、感想を聞く」のは絶対に避けて。絵本の読み聞かせの鉄則ですSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもの「感受性」と「想像力」。絵本の読み聞かせ方を変えるだけで、その両方が同時に育つ?STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|ミルトン博士の「ミルトンモデル」で最高の寝かしつけ!我が子に幸せな夢を、親御さんに自由な時間を。UCL|Reading for pleasure|Research impact case study March 2015文部科学省|平成28年度 全国学力・学習状況調査 報告書
2021年04月21日こんにちは、保育士の中田馨です。子どもとの触れ合い遊びの1つが「絵本」です。私は保育士という職業柄、毎日子どもたちと一緒に絵本に触れ合っています。今回は、数ある絵本のなかで、子どもたちに人気があり、私もおすすめする絵本を6つご紹介します。 絵本を選ぶときに大切にしていること私が1〜2歳児の子どもたちに絵本を選ぶときに大切にしていることは、・年齢にあった話の長さであること・読んだときに子どもの喜ぶ顔が想像できるものこの2つです。そして、子どもと絵本を読むときは絵本を読むことに集中しましょう。子どもに「絵本読んで」とお願いされたら、家事やスマホはいったん横に置きます。保育所では、子どもをひざに座らせてお互いの体温を感じながら、やさしく心を込めて読みます。そして「もう1回」と言われたらもう1回読みます。ふれあいの時間が楽しければ楽しいほど子どものリクエストも増えますが、できる範囲で答えてあげましょう。また、絵本はお勉強をしているわけではありませんので、文字を覚えさせたり、感想を聞く必要はありません。読んだらそれで終了。感想を聞かなくても、子どもは心の中に温かい感情をたっぷりため込んでいます。 では、次から具体的におすすめする絵本を紹介します。 1. リズムで楽しめる絵本まずは、リズムを楽しめる絵本を紹介します。 『だるまさんが』(ブロンズ新社)1ページ目は、赤い愛嬌のあるお顔のだるまさんが「だるまさんが」と揺れながらリズムよくスタート。そんなだるまさんがころぶのは大人なら誰もが予想できますが、その後もだるまさんは予想外なさまざまなことをします。大人も思わず「クスッ」と笑ってしまう楽しい絵本です。親子で体を揺らしながら、だるまさんのまねっこして読んでも楽しいです。 『きんぎょが にげた』(福音館書店)きんぎょが水槽から逃げて、おうちのさまざまなところにかくれんぼするお話。「にげた」と「こんどはどこ」が繰り返される言葉のリズムの楽しさもありますが、毎ページ毎ページきんぎょを探す楽しさもあります。最初にこの絵本を読んだ子は、一生懸命きんぎょを探します。何回も読んでいるうちに、きんぎょの行方はわかるんだけど「パッ!」と見つけることを楽しむ子、周りの絵を見始める子と1回目とは違う楽しみ方を始めます。 2. 親子で食べたくなる絵本続いて、読んでいて思わずおなかが「グー」っとなってしまうような絵本を紹介します。 『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)こぐまちゃんシリーズのなかの1冊。今回は、しろくまちゃんがママと一緒にホットケーキを作ります。材料を混ぜて焼いていくのですが、フライパンで焼くときの描写が何とも言えずおいしそう。できあがったホットケーキはふっくらとして甘い香りがただよってきそうです。最後はお皿を洗っておしまい。読むと大人でもホットケーキが食べたくなります。 『ごはん』(福音館書店)ページをめくると、ずらーっと「ごはん」が並んでいます。こんなにもたくさん「ごはん」があるんだと読むたびにビックリします。一つひとつのごはんを指さしながら「たけのこごはん」「さつまいもごはん」「おせきはん」と、子どもはつまんで食べるまねをします。まさにおなかがグーっとなるおいしい絵本です。 3. 不思議な世界がおもしろい絵本最後は、不思議な世界に入ってしまう絵本です。 『もこ もこもこ』(文研出版)「もこ」と出てきてどんどん大きくなって「ぱちん!」とはじけて。きっと読む子によって感じ方が違うんだろうなと思う絵本です。目をまん丸にしながら真剣に読んでいる子どもの表情を見るのも楽しい絵本です。 『ねないこだれだ』(福音館書店)せなけいこさんの不思議な世界。「こんなじかんにおきているのはだれだ?」から始まり、出てくるのは表紙にもなっているおばけ。何度も読んでいるうちに、おばけが出てくると「きゃあああ!!」と言って大喜びする子どもたち。子どもによっては本当に怖がって嫌がる子もいますので、そんなときはそっと隠している絵本でもあります。 心にポッと温かいものを与えてくれる絵本。親に読んでもらったり、自分でも何度も読み返したりした絵本は、大人になっても心の宝物になりますよね。子どもにとって「絵本」の時間は、絵本の内容が楽しいこともありますが、ママやパパとのスキンシップの時間でもあります。義務に感じる必要はありませんが、余裕があるときには絵本の時間を取り入れてみてください。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、商品によっては現在と異なる場合があります。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年04月15日パパイラストレーターのYUDAI9℃(ユウダイクド)と申します。とにかく奥さんと子どもに好かれたいと日々頑張る僕が、妊娠判明から育児に奮闘する様子を描いた連載マンガ「奥さんと子どもに好かれたい」の第102話。 今回は、絵本好きの息子のエピソード。本が好きな理由が意外なものだと思い当たり、思わず納得!? その理由とは……。 息子は絵本が大好き。 わが家は夫婦そろって絵本好きなので、恐らく一般的な家庭よりたくさんの絵本があると思います。ジャンルはバラバラですが、およそ100冊ぐらいはあるでしょうか。 そのなかでも息子のお気に入りのジャンルが「食べ物」シリーズ。くだもの、おかし、パン、おにぎり、麺、うどん、カレー、ちくわなどなど……、ページをめくるたびに「これたべよう! パクパク」とジェスチャーを交えながら読むのが好きなよう。 ある日、息子が絵本タイムに選んだ本は、料理のレシピがたくさん載っている「情報誌」でした。 これは絵本じゃないし、お話はないけど大丈夫?という僕の心配をよそに、絵本同様1ページずつ「これおいしそう」「さぁたべよう!」と楽しげな息子。 思い返してみれば、図鑑の魚も食べようとしていたので、ただただ食い意地が張っているだけなのかも……?(笑) 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年03月26日書籍『絵本のようにめくる 世界遺産の物語 色彩の魔術編』が、2021年3月26日(金)より全国発売。“色で巡る”「世界の絶景」ビジュアルブック「絵本のようにめくる」シリーズ最新作は、世界遺産の「色彩」にフォーカス。1,100件以上登録のある世界遺産の中から、鮮やかなカラーのスポットに焦点を当て66件を厳選した。各スポットは、桃・赤・紫・青・緑・黄・橙・金・茶・黒・白と、色をキーワードに11のグループに分別。赤のグループには、日本を代表する「富士山」やアメリカの「キラウエア山」が、 緑のグループには、日本の「屋久島」やイタリアの「オルチア渓谷」などがラインナップし、世界各国の名所とともに、日本の世界遺産も紹介される。色分けしてみると、特徴的な建造物の鮮やかなカラーや自然や動植物が放つ色のマジックが強調され、より世界遺産の美しさが際立って映る。贅沢“見開き”絶景写真&学べる“ウンチク”も世界遺産の写真は、見開きページでたっぷりとお届け。さらに、各スポットににまつわる“ウンチク”もシンプルなテキストでまとめて収録した。ページをめくるたびに新たな発見があり、世界旅行気分で読書時間が楽しめそうだ。【詳細】『絵本のようにめくる 世界遺産の物語 色彩の魔術編』1,540円(税込)発売日:2021年3月26日(金)仕様:A5変判、本体144頁出版社: 株式会社 昭文社取扱店舗:全国の主要書店
2021年03月19日原作出版75周年を迎えた「きかんしゃトーマス」シリーズの劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス おいでよ! 未来の発明ショー!』の読み聞かせイベントが8日、都内で開催され、賀来賢人と後藤淳平(ジャルジャル)が出席。2児の父でもある賀来が「いま寝る前は絵本を3つ、読む習慣がある。冒険ものやワクワクしたものが好きみたいです」と子どもとのコミュニケーションについて語った。未来の発明ショーのために、世界中の発明家たちがソドー島に大集合。トーマスがショーを盛り上げようと奮闘する中、思わぬ大騒動が巻き起こる様を描く。賀来が、日本から来た世界最速の超特急・ケンジ役を。後藤が、悪だくみに巻き込まれながらも本当はみんなの役に立ちたいと願う機関車・サニー役を演じている。賀来は「ケンジというキャラクターは、嫌なところがない。『明るくてポジティブで嫌味のない男を演じてほしい』という指示があった。曇りのないような好青年を意識して演じました」と役作りについて語り、「今まで演じた中で、一番の好青年です」と胸を張っていた。一方の後藤は「サニーは純粋で、周りに流されやすい。頑張ろうと思った結果、迷惑をかけてしまうことがある。まっさらな気持ち、声で演じました」と演じたキャラクターに愛情をにじませていた。この日は、2人がオンライン招待された親子連れに向けて『映画きかんしゃトーマス』の絵本の読み聞かせを披露することに。賀来、後藤も「緊張します」と固くなりながらも、優しく温かな語り口で子どもたちに物語を届け、子どもたちからも「2人の声がよかったです」「楽しかった」と感想が上がっていた。賀来は「うれしい」と目尻を下げ、「最初は緊張していましたが、読んでいるうちにリズムができて、世界観に入れた。楽しかったです」と喜びつつ、「想像力豊かな時間を作ることができる」と読み聞かせ習慣のメリットを語っていた。また親子からのQ&Aに答える一幕も。母親からの悩みとして「絵本を読むときに、噛んでしまいます。滑舌をよく読むため気をつけていることは?」との質問が上がると、賀来は「ゆっくり読むといいのかな。焦りすぎちゃうと、どんどん口が回らなくなってしまう。セリフの部分に関しては、本意気でやること。照れずに」、後藤は「噛んでしまうのは別に悪いことではないと思う。すごく感情的に読んでいるフリをしながら、噛んでいる部分をごまかせたら(いい)。気持ちが大事です!」とアドバイスしていた。『映画 きかんしゃトーマス おいでよ! 未来の発明ショー!』は3月26日より公開。
2021年03月08日人気絵本作家のヨシタケシンスケさんがファン宣言をした、クリハラタカシさん。絵本作家としても、注目度急上昇中だ。タッチは癒し系、物語は非凡。一度読んだらクセになる無二の世界。2015年に出版されたクリハラさんの『冬のUFO・夏の怪獣』が、このたび新版になって登場。表題作のひとつ「冬のUFO」は、親子3人で宇宙博物館に出かける話だ。収蔵されているレトロさが漂う宇宙船や建物。よく見かける、ふつうの親子の様子や会話。そんな光景に、オトナ女子の心をくすぐる愛らしさとユーモアがある。「作中で描いたように、親が何かを見てふいに笑いだしたとき、子どもは意味がわからなくてしつこく『なぜ?』と聞いたりしますね。でも大人のほうは、子どもに説明してもどうせわからないと放っておく。よくある場面だと思うんです。『こんなことを考えたことがあるかも』『言われてみればそうだ』など、ひとつひとつでは形にならなそうな、小さな“あるある”を掬い上げたいなと」子どもの頃からいままでの、自身が見たり経験したりした断片。すぐに消えていってしまいそうな感情。名前のない感覚。それらを集めて描いているという。基本的に読み切りスタイルだが、同じ登場人物が活躍する「ひろしとみどり」や「私立探偵大町駿作の事件簿以外」などシリーズになっているものもある。読んでいるうちに、各編にちりばめられた小ネタのつながりや人物相関図が見えてきて、それを発見するのも楽しみのひとつだ。ストーリーの軸は、うそばなし。「うそとわかりきってしゃべっている、どうでもいいうそが好きなんです。『こうだったら面白いよね』といううそに、さらに他愛のないうそをかぶせていくとか。昔、同人用語に“やおい”というのがあって、いまはBL(ボーイズラブ。もとは男性同士の恋愛を描いたマンガや小説を指す)という言葉に変わりましたが、その語源である“ヤマなし、オチなし、意味なし”の世界が僕自身は理想。それで面白いなら最高という気持ちなんです」色使いの独特のセンスも、クリハラさんの画の大きな魅力だ。「完璧な湿度や心地いい風がシャツの中を通り過ぎる夏の空気感みたいなのは描きたいことのひとつです。ひなびた場所と海が好きで、自分なりのユートピアを描きたい欲もあるので、それをひろしとみどりの旅先に組み込んだりしています(笑)」未読の人は、書店へ走れ!『冬のUFO・夏の怪獣【新版】』巻頭、巻末漫画を含む27編を所収。収録作「ひろしとみどり」のスピンオフ作品「日曜日のはじめちゃん」が『母の友』(福音館書店)で連載中。ナナロク社1200円©TAKASHI KURIHARAクリハラタカシマンガ、イラスト、アニメーションなどを制作。著書に『ツノ病』(青林工藝舎)、『ゲナポッポ』(白泉社)など。くりはらたかし名義で、絵本を手がける。※『anan』2021年2月24日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年02月20日親子のコミュニケーションに大切な絵本の読み聞かせ。今回は、子どもとのお家時間をもっと豊かにしてくれる絵本をシーン別にご紹介! 0歳~2歳の頃は、子どもが体中のいろんな感覚を使って絵本を楽しむ時期。ママがゆっくりと絵本を読んであげることで、子どもの想像力と好奇心を大きく広げ、感性を刺激してくれるはず。寝かしつけ時におすすめの絵本や、夏休み、クリスマス、ハロウィンなど季節のイベント時に読みたい絵本など、さまざまなシーンに合った絵本を紹介するので、お気に入りの1冊をぜひ見つけてみて。– CONTENTS –1. 寝る前に読んであげたいおすすめの読み聞かせ絵本2. 赤ちゃんから大人まで楽しめる!アートな絵本3. 夏休みに読みたい おすすめ絵本4. 一生の宝物にしたいクリスマスの絵本5. 親子で読みたい ハロウィン絵本 寝る前に読んであげたいおすすめの読み聞かせ絵本子どもを寝かしつける時間は、1日の中でもゆっくりと親子のコミュニケーションが取れる貴重な時間。そんな幸せを感じるひと時には、子どもと世界を共有できる、絵本の読み聞かせが最適。ママのやさしい声で語られる物語に、子どもも心地よく夢の世界へ。0~2歳の赤ちゃんには、リズム感の良い言葉やはっきりした絵・写真の絵本がおすすめ。『くらい くらい』作:長谷川摂子絵:柳生弦一郎(福音館書店)暗い部屋の中、謎の黒い影に向かって「でんきをつけてちょうだい」とお願いをすると……ぱっと明るくなった部屋の中にはだれがいるかな? 闇が光へと変わる瞬間の高揚感が、赤ちゃんを嬉しい気持ちにしてくれます。『しっぽがぴん』作:おくはらゆめ(風濤社)繰り返しのリズムが癖になる、何度も声に出して読みたくなる絵本。きつねのしっぽがぴん!たらり。ねこも、かめも真似してぴん!たらり。軽快なリズムとほのぼのした動物たちの表情に大人もハマる中毒性の高い1冊。『おきたらごはん』作:岩合 光昭(福音館書店)野生動物たちの寝顔とご飯を食べる姿で構成した写真絵本。動物たちは寝て、起きて、ご飯を食べることで、それぞれの持つ生きる力を育んでいます。しっかり寝て、いっぱい食べるといいことがあるよ、と子どもに教えるのにも最適。『ねぶしろとおいしいまる』作:あべはまじ 絵:ひらさわまりこ (mille books)アベカズヒロさんと“はまじ”こと浜島直子さんによる夫婦創作ユニットが手がける、寝かしつけ絵本の続編。ちょっと臆病でいつも寝不足の男の子“ねぶしろ”が森の中で迷子に。ねぶしろが帰り道を見つけられた理由とは? 心温まるストーリーと愛らしいイラストに癒されること間違いなし。イラストは、平澤まりこさんが担当。関連記事寝る前に読んであげたいおすすめの読み聞かせ絵本3選【0~2歳向け】ひとり時間に読みたい 今月の新刊&絵本 6冊ママのひとり時間に読みたい 新刊&キッズにおすすめの新刊赤ちゃんから大人まで楽しめる! アートな絵本子どもがアートな感性を養える絵本やオモチャみたいに楽しい仕掛け絵本、お部屋に飾っておきたくなるおしゃれな見た目の絵本など、様々な “アート絵本”を集めました。わが子への誕生日プレゼントや、ギフト選びの参考にも◎。『LITTLE EYES 3:いろ・いろ・いろ』作:駒形克己(偕成社刊)デザイナーで造本作家の駒形克己氏による、赤ちゃんのためのカード絵本「リトルアイシリーズ」。カード形式になっていて、赤ちゃんが初めてのかたちや色に触れるきっかけに。1作目はわずか3ヵ月から楽しめるので、月齢に合わせて楽しみたい。今回紹介するのは、5ヵ月くらいにおすすめのシリーズ3作目。5ヵ月にもなると、赤ちゃんは見たものを吸収する力が一気に芽生える。カードを開けたり閉じたりするたびに起こる形の組み合わせと変化が、赤ちゃんの刺激を掴むよう工夫されている。パラパラと眺めながら、楽しく造形に触れることができる。『まるまるまるのほん』作・絵:エルヴェ・テュレ訳:谷川俊太郎(ポプラ社刊)フランス発・ポップな色づかいが楽しい一冊。赤ちゃんでも目につきやすい赤、黄、水色の鮮やかな丸たちが、絵本の中で躍動感たっぷりに動き出す! 絵本をさまざまな角度に傾けてみたり、好きな色の丸を触ってみたり、赤ちゃんにとっては刺激に。2歳くらいになったら、自分で文章を読めるようになってさらに楽しみ方が広がる。谷川俊太郎氏による素敵な翻訳に導かれて、どんどんページをめくりたくなること間違いなし!『BABY NUMBER BOOK』作:リサ・ラーソン/ヨハンナ・ラーソン(トンカチ刊)赤ちゃんが初めて数に触れるきっかけになる、数字絵本。陶芸家のリサ・ラーソンと、娘のヨハンナ・ラーソンの初の共作。ヨハンナがデザインを手がけた。北欧らしい色使いが、飾っていたくなるほどおしゃれ。また、出産祝いのギフトとしても喜ばれそう。1から10まで、見開きごとに数字と動物のイラストがリンク。ページをめくるたびに数字と動物の数が増えていき、うれしい気持ちになる! 赤ちゃんが楽しく数字に触れることができる一冊。ハードカバーなので、かじったりしても安心。『とびだす絵本 おもちゃばこ』作:ジェラール・ロ・モナコ訳:うちだ さやこ(アノニマ・スタジオ刊)仕掛け絵本の名手、ジェラール・ロ・モナコによるワクワクする仕掛けのアイディアがいっぱいの絵本。厚みがあるのに、やわらかさとあたたかみがある紙質も、大切にしたくなる魅力のひとつ。本を開くと、ヨットやトラック、消防車など世界共通で子どもに愛されるモチーフたちが次々に登場。ページをめくるたびに飛び出す仕掛けに、物語の中に入ったかのような気分になれる。オモチャのように遊べる一冊。『あかい ふうせん』作・絵:イエラ・マリ(ほるぷ出版刊)イタリアミラノの絵本作家、イエラ・マリによる“字のない絵本”。子どもがふくらませたひとつの真っ赤な風船が、リンゴや蝶、お花へと次々と変わっていく様子が描かれる。ページをめくるたびに新しい展開になるので飽きずに楽しめる。まだ視力のはっきりしていない赤ちゃんにとっても、目にとまりやすい赤色が想像力を刺激してくれる。子どもの自由な感性に任せて、無限に楽しみたい一冊。『かおノート』作・絵:tupera tupera(コクヨ株式会社刊)うれしい顔、困った顔、照れた顔、悲しい顔……。いろんな顔をつくって、遊んで、笑える大人気のシールブック「かおノート」シリーズ。顔に見立てた写真やイラストに、目・鼻・口・ひげなどのシールを貼って、オリジナルの顔がつくれる。作者・tupera tuperaによる遊び心いっぱいのページやパーツで顔をつくって、お正月の福笑いのように家族で楽しみたい! シールを貼るわずかな角度の違いでも、異なる表情が生まれるのできっと子ども心を掴むはず。関連記事【プレゼントにもおすすめ!】年齢別 アートな絵本20選夏休みに読みたい おすすめ絵本「夏」や「夏休み」をテーマにした楽しい絵本をご紹介。やさしい世界観のなかで展開する心躍るストーリーは、夏のワクワクした気分を後押ししてくれるはず。『おばけのアイスクリームやさん』作:安西水丸(教育画劇)数々の名作絵本を手がける安西水丸さんの愛らしい絵と言葉のリズムが楽しい絵本。森でアイスクリームやさんをしているおばけのぼんちゃんの元に、「アイスクリームちょうだい」とやってくる動物たち。ほのぼのしたタッチとゆったりした世界観が、小さな子の読み聞かせにぴったり。『さんパピプペぽ』作:よしこ・オズボーン絵:ゆら・オズボーン(若芽舎)写真家の若木信吾さんがプロデュースする絵本レーベル・若芽舎のミニサイズ絵本。おさんぽに出かけた主人公が出合う、さまざまな生き物たち。造形が面白い流木を生き物に見たて、躍動感あふれる世界観を表現。ストーリーを母のよしこさん、イラストを娘のゆらさん、流木の写真を父のブルースさんが手がけた親子共同作品。関連記事【年齢別】夏休みに読みたい おすすめ絵本6選 一生の宝物にしたいクリスマスの絵本クリスマスに読んでほしい絵本を、人気のベストセラーから今年の新作、不朽の名作まで、一生の宝物にしたいものをラインナップ。素敵なクリスマス物語の数々をお届けします。『さんかくサンタ』作:tupera tupera(絵本館)手づくりの12色の色紙を、さんかく・まる・しかくで切ったり貼ったりして完成した、愛らしいクリスマスのおはなし。カラフルなイラストにリズミカルな言葉が、子どもの気持ちをぐっとつかみます。あたたかみのある手触り感は、tupera tuperaならでは。『クリスマスいないないばあ!』著:インゲラ・アリアニウス(岩崎書店)子どもが大好きな「いないいない… ばあ!」をクリスマスのサンタさんやゆきだるまさんたちが披露。ポップなイラストにあるカラフルなフェルトをめくって「いないいない… ばあ!」。さいごにかくれているのは「きみ!」という仕掛けで、思わず笑顔に!『クリスマスのかくれんぼ』作:いしかわこうじ(ポプラ社)赤ちゃんに大人気の型抜きしかけ絵本のシリーズ10作目。ページの中にかくれんぼしているクリスマスツリー、靴下、サンタクロースなどにくりぬかれた型抜きのページをあてて遊ぶ仕組み。発見するたびに、子どもの気分も高まり楽しく読み進められる。『サンタさんどこにいるの?』作:ひらぎみつえ(ぽるぷ出版)仕掛けを動かすと、愛らしいサンタさんが「ここじゃよ!」と現れるユニークな絵本。簡単なので0歳からも楽しめますが、2歳くらいになると自分で仕掛けを動かすことにはまりそう。「サンタさんはどこかな?」というママやパパの問いかけに、ノリノリで答えてくれるはず。『クリスマスのおばけ』作:せな けいこ(ポプラ社)「うれしい、うれしいクリスマス。だけど、おばけにとってはどうかしら?」と、女の子がクリスマスの日におばけのことを思います。そして、おばけがさみしくないようにおもてなしの準備。そんなふうに自分が楽しい時も誰かのことを思いやれるって素敵。優しい気持ちが育まれる絵本。『サンタのおまじない』作:菊地 清(山房)この絵本は、楽しい“切り絵”の絵本。野菜の形をした色紙が、『いち にい サンタ!』と おまじないを言って、どんどんハサミを入れていくとまさかのものに。その変わりようは見事。これは大人でも感激してしまいます。「この野菜は、何になるんだろう?」と、親子で考えるのも楽しい。関連記事【年齢別】 一生の宝物にしたいクリスマスの絵本親子で読みたい ハロウィン絵本“ハロウィン”をテーマに、ちょっぴり怖くてかわいい絵本をご紹介。おばけに魔女、ガイコツ、透明人間と、愛らしいキャラクターのとぼけた様子に子どもたちも大喜び。ハロウィンのコスプレのアイディアに活用しても良さそう。『おばけのコンサート』作:たむらしげる(福音館書店)古い家に住む小さなおばけはハーモニカが得意。いつものように吹いているとドアを叩く音がして、ちょっぴりシュールで愛嬌たっぷりな珍客が次々にやって来ます。オーケストラのように盛り上がってきた時、家がぐらりと揺れて、大きな仲間も参加する大パーティに。愉快な音遊びとほのぼのした色鉛筆のイラストが楽しい絵本。『おばけが ぞろぞろ』作:ささきまき(福音館書店)『ぶたのたね』『やっぱりおおかみ』などを手がける佐々木マキさんによるおばけの絵本。木の“うろ”から出てきたおばけは、「ぞぞまる」ちゃん。ガラス瓶の中からは「もものり」ちゃん、ゴミ箱の中からは「おろむか」くん、次々におばけの仲間たちが登場。ユニークで個性あふれるおばけの様子に注目! ラストの展開には、ちょっぴりドキドキするかも。関連記事【年齢別】親子で読みたい ハロウィン絵本10選3・4・5歳のおすすめ絵本はこちら >6歳〜のおすすめ絵本はこちら >
2021年02月14日こんにちは、保育士の中田馨です。まだまだ寒い日が続きますね。保育所では室内にいる時間が長くなる冬の時期、子どもたちに絵本を読む時間も増えてきます。絵本はいろいろあるけれど、この時期だからこそ読んでみたい絵本も。今回は、私がおすすめするこの時期にちなんだ絵本を紹介します。 『ちいちゃくたって おっきな愛』小峰書店 ジーン・ウイリスさん作、ジャン・ファーンリーさん絵のしかけ絵本です。 この絵本、私の姉が息子の誕生日にプレゼントしてくれたもの。1回読んで心がほっこりして気に入ったので、何度も何度も息子と読みました。愛がたっぷりのかわいい絵本なので、バレンタインデーやホワイトデーのある2・3月にもおすすめです。 ねずみのちびちびくんには大好きな子がいます。「だけどそのこはうえのほう。ずっとずっとうえのほう。ちびちびくんはちっちゃいけどキスしたいからがんばった」ちびちびくんは指ぬきやマッチ箱、すいかなどに乗って、大好きな子に届くようにめちゃくちゃ頑張ります。頑張るんだけど、失敗してしまいます。でも、そんなちびちびくんをみて、大好きな子が動き始めます! 最後は本当にほっこりしますよ。絵本を読み終えたら、子どもとキスしたくなる絵本なので、私は毎回子どもとキスしていました。 『ペンちゃんギンちゃん おおきいのをつりたいね!』ポプラ社 宮西達也さんの絵本です。宮西さんはユーモアたっぷりなので、私の大好きな作家さんのひとりです。 「あかいぼうしのペンちゃんきいろいぼうしのギンちゃん」二人は仲よしでいつでも二人で遊んでいます。 そんな二人が「つりにいかない?」と釣りに出かけます。「おおきいのをつりたいね」と言って釣りを始めた二人。そうすると早速、ペンちゃんの釣り竿に魚がかかります。でも、魚は逃げてしまいます。「あーあおおきなサカナだったのにな」と言うペンちゃんにギンちゃんは「ちがうよ! ちっちゃなサカナだったよ」と言い「なにいってるのさ、ギンちゃん。あのサカナはおなかがおおきかったんだよ」なんて、負けず嫌いなやり取りをお互いが何度も繰り返して、お話は進んでいきます。 最後には二人とも「うそつき!」とケンカに発展し、ペンちゃんが怒って帰ろうとしたときに、ギンちゃんの釣り竿に再びサカナが。最後にとんでもないサカナが! この本を読むときに、私が大切にしていることは、繰り返しの言葉のやり取りの楽しさを、テンポよく話すことで表現すること。そして、最後のシーンのビックリ仰天の表現です。子どもがビックリするので、読み手もビックリして楽しく読めるといいなと思います。 『てぶくろくろすけ』福音館書店 川崎洋さん作、長新太さんが絵をかいている本です。冬にしか登場しなくて、多くの子どもたちが大好きな手袋が主人公です。 部屋はほかほか暖かく、手袋のおとうさんも、おかあさんも、お兄ちゃんもみんなぐっすり寝ています。そんな中、てぶくろくろすけの片方は、そっと戸を開けて外へ遊びに行きます。外に出ると、雪でピカピカ光っていて、胸をどきどきさせながら走り始めます。 「さあ、なにをしてあそぼうかな」そうしてたどり着いたところは「てぶくろこどもこうえん」。あっちにもこっちにもいろいろな手袋が遊んでいるのです。「ぼくもなかまにいれてよ」とみんなの方に行くのですが、片方だけのてぶくろくろすけは、じゃんけんやあやとりなどの遊びができません。こうして話が進んでいきます。 この本を読んだ後に「○○ちゃんの手袋も、もしかするとお出かけするのかな?」なんて話をすると子どもはその様子を想像して、きっとウキウキするはずです! 『おふろだいすき』福音館書店 冬の寒い情景が描かれた本の後は、体が温まる絵本を紹介します。 松岡享子さん作、林明子さんの絵の絵本です。温かみのある林さんのお風呂の絵は、その湯気から本当に暖かさを感じるので、大人でも「触ったら温かいのでは?」と思ってしまうほど。 お風呂が大好きな「ぼく」があひるのプッカといつものようにお風呂に入っていました。「ぼく」が体を洗っているときに、プッカがお湯の中を覗くと大きなかめが現れます。そして、ペンギンとオットセイなどどんどん水辺の生き物が現れるのです。最後はクジラまで現れて。みんなで50まで数えてお風呂から上がります。 この本を読むと、今すぐお風呂に入りたい気持ちになります。「お風呂って気持ちいいよね。温かいよね」なんて会話をしながら、お風呂の楽しさや気持ちよさをお子さんと一緒に共有してみてくださいね! この寒い季節だからこそ味わうことのできる題材の絵本を取り入れてみると、子ども自身が、雪や氷は「冷たくて寒い」「寒いときのお風呂は温かい」などの経験をしていますので、子どもの想像力もさらに膨らみます。ぜひ、取り入れてみてくださいね! 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2021年02月13日わが家では、子どもたちが選んだ本を寝る前の時間に読み聞かせてきました。第1子は小学3年生になるころまで続け、現在幼稚園児の第2子は今も継続中です。育児書などでは「読み聞かせは良いことだ」と書かれることが多いですが、10年近く続けてきたわが家なりに感じたことをお伝えします。 夜のルーティンにすると寝つきがスムーズ日中も子どもに「読んで」と言われれば時間の許す限り絵本を読み聞かせていましたが、わが家では特に寝る前の時間に布団の中で読んでいました。読む本を選ぶのは子どもたちで、第1子のときは「1冊だけ」としていましたが、第2子には甘くなり上限5冊としています。 読み終わったらすぐに部屋の電気はオフに。外出先や移動中でも本さえあれば「寝る時間」と認識しやすいようで、旅行などで環境が変わっても就寝リズムを一定に保つことが容易でした。 今だけの親子の時間を楽しむ親の体調が悪かったり忙しかったりすると、正直「今夜は勘弁して」と思う日も。そんな日はほとんど文字のない絵本を一緒に眺めるだけのときもあります。親が「読まなくては」と義務感を感じるのではなく、寝る前のひとときを一緒に過ごすためにしていること、と割り切っています。 絵本はとっくに卒業した第1子にはさすがに読み聞かせはしませんが、私が弟に読んでいると「その本、私も好きだったなあ」「今日は私が読んであげる」と言ってくれることも。これもまたかけがえのない親子の時間だと思っています。 将来本好きになるかは微妙なところ「小さいころから読み聞かせをしていると小学生になって読書家になる?」とママ友に聞かれたことがあります。第1子は現在小6ですが、残念ながらあてはまらないようです。読書自体は苦痛ではないようですが、放っておいても自分からどんどん読むというほどではありません。 第2子はまだ5歳なのでこの先はわかりませんが、第1子の同時期と違い何冊でも読んでほしがる様子からすると本好きなのかもしれません。「読み聞かせをしているから」というよりも本人の気質による、というのが率直な実感です。 「やり続けよう」と思って続けてきたわけではなく、気がついたらずっと続いていたわが家の読み聞かせ。継続の秘訣はきっと、この「ゆるさ」にあるのかもしれません。いつかくる卒業の日まで、親子で楽しんでいけたらと思っています。 監修/助産師REIKO著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2021年02月07日わが家では、娘が小さいころから寝る前に絵本を読むことを習慣にしていました。それは「寝る前のルーティーンを決めると、寝かしつけがラクになる」という話を聞いたからだったのですが……。寝る前のルーティーンで代表的な絵本をとり入れてしばらく生活してみたところ、想定外の結末が待っていました。 寝る前には必ず絵本の読み聞かせ娘は赤ちゃんのころ夜になかなか寝ず、寝ても夜中に何度も起きてしまい、私はそのたびにお世話をする必要があり一苦労……。娘が1歳半になるころには卒乳もしていたので、「寝かしつけには絵本が良い」という話を聞き、私は今度こそ寝かしつけをラクにさせようとやる気に満ち溢れていました。 元々本が好きだった私は、子ども向けの絵本を読むことも苦ではなく、楽しんで読み聞かせをしていました。娘も次第に絵本を読めばすんなり寝てくれるようになり、私は絵本の読み聞かせ効果を実感! 2人目出産に向け、パパが娘を寝かしつけ私は毎日絵本の読み聞かせを続けました。その後私が2人目を妊娠し、出産予定日まで残り2カ月を切ったので、出産・入院時を想定して娘の寝かしつけをパパにお願いしてみることに。娘はもうすぐ4歳なのですぐに寝るだろうと甘く考えていたところ、まさかの大泣きで「ママと寝る~!」と私のところに来る始末。 泣いている訳を聞くと「絵本が読みたい」とのこと。どうやら活字嫌いのパパは絵本を読まず突然電気を消して「おやすみ」と言ったようで、娘はいつもと違う寝方に落ち着かないようでした。 ルーティーンは日々欠かしてはいけない…その後、パパがようやく重い腰を上げて絵本を1冊読んでくれたので、娘はいつも通り寝ることができました。絵本を読めば5分で終わった寝かしつけが、読み聞かせを拒否したことで結果的に30分もかかってしまい……。 私は「絵本を読めばすぐ寝るようになる」ということで絵本を使った寝かしつけを始めましたが、裏を返せば「絵本を読まなければ寝られない子になる」という可能性を秘めているのだと思いました。 わが家の娘は多少の赤ちゃん返りもあって、ここまで過度に反応した部分もあると思いますが、ルーティーンをつくるということは、時にはそれが親の負担になることもあると気づきました。最近はパパも絵本の読み聞かせに徐々に協力してくれるようになったので、もうしばらくはこの寝かしつけスタイルを続けていこうと思っています。 監修/助産師REIKO著者:潮田しずく1児の母で、現在第2子を妊娠中。元大学職員。現在はフリーランスとして、自身の経験をもとに子育てに関する体験談を執筆中。
2021年01月15日多くの優れた絵本作家を輩出してきたスイスから、エルンスト・クライドルフ、ハンス・フィッシャー、フェリックス・ホフマンの3人の巨匠の貴重な原画やリトグラフ、手描き絵本など約150点を、長野県の「小さな絵本美術館」協力のもと一堂に展示します。フェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマンヨーロッパの絵本の中で、スイス作家の作品は線や色彩の美しさで人気を獲得してきました。エルンスト・クライドルフ(1863~1956年)は、アルプスの草花を擬人化した「花のメルヘン」などの作品で知られ、ヨーロッパの絵本作家の先駆者となりました。また「こねこのぴっち」などの作品で世界中の子どもたちに愛されるハンス・フィッシャー(1909~1958年)の絵は流麗な線によって、生き生きと躍動しています。さらに、フェリックス・ホフマン(1911~1975年)は、病気だった小さなわが子に贈った「おおかみと七ひきのこやぎ」など、優しさと厳しさが共存する絵画の世界が愛されてきました。本展は、スイスを代表する3人の巨匠を取り上げ、長野県にある「小さな絵本美術館」の協力で、貴重な原画やリトグラフなど約150点を一堂に紹介します。おなじみのグリム童話や、スイスの伝説…。同国の美しい風土、歴史、そして世界共通である親の愛情から生まれたスイス絵本の魅力、そのどこか怖くて楽しい世界へといざないます。●開催概要(1)タイトル こわくて、たのしいスイスの絵本展~クライドルフ、フィッシャー、ホフマンの世界~(2)会 場 神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2の9の1)電話078・858・0050 FAX078・858・0058(3)開催期間 2021年1月30日(土)~3月28日(日)※新型コロナウイルス感染拡大の影響で変更の場合があります。(4)休館日 月曜日(5)開館時間 10時~18時(入館は17時30分まで)(6)観覧料 一般1000(800)円65歳以上・大学生500(400)円高校生以下無料※神戸市内在住の65歳以上の方は無料※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金※小学生以下は保護者(大学生以上)の同伴が必要※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引(7)主 催 神戸ファッション美術館、神戸新聞社、毎日新聞社(8)後 援 在日スイス大使館、サンテレビジョン、ラジオ関西(9)協 力 小さな絵本美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館(10)展示協力 大阪樟蔭女子大学●展示構成〈グリム童話〉・エルンスト・クライドルフ「ふゆのはなし」〈白雪姫との別れ〉・ハンス・フィッシャー「ブレーメンのおんがくたい」・フェリックス・ホフマン「グリムの昔話」〈スイスの世界〉・エルンスト・クライドルフ「花のメルヘン」・ハンス・フィッシャー「こねこのぴっち」・フェリックス・ホフマン「スイスの伝説」エルンスト・クライドルフ 絵本『花のメルヘン』より小さな絵本美術館蔵エルンスト・クライドルフ 絵本『花を棲みかに』より小さな絵本美術館蔵ハンス・フィッシャー 絵本『こねこのぴっち』より小さな絵本美術館蔵 ©ハンス・フィッシャーハンス・フィッシャー 絵本『ブレーメンのおんがくたい』より小さな絵本美術館蔵 ©ハンス・フィッシャーフェリックス・ホフマン 絵本『おおかみと七ひきのこやぎ』より小さな絵本美術館蔵 ©フェリックス・ホフマン●お問い合わせ神戸ファッション美術館(指定管理者:神戸新聞地域創造・神戸新聞事業社共同事業体)TEL:078-858-0050URL::press@fashionmuseum.or.jp●ご来館者には下記をアナウンスして対応し、安全を第一に運営してまいります。・入館時の体温測定にご協力ください。咳、発熱など体調不良の症状がある方は、ご来館をご遠慮いただきますようお願いいたします。・マスク着用をお願いいたします。咳エチケットをお守りください。・手指消毒にご協力ください。館内に消毒液をご用意しております。・館内では会話をお控えいただき、お静かにご鑑賞ください。・近くの方とできるだけ間隔をおいて、ご鑑賞ください。このほか状況により、入館制限・禁止をお願いする場合があります。・感染予防や拡散防止のため、美術館スタッフはマスクを着用しています。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2021年01月09日長男が1歳のころ、市の支援センターでおこなわれている絵本の読み聞かせに連れて行きました。しかし他の子たちが絵本に夢中になっているなか、長男だけは走り回りまったく興味がない様子……。長男が絵本に興味を持つために、私が取り組んだことをお話ししたいと思います。 読み聞かせに興味のない長男…私自身絵本が大好きな子どもだったのもあり、長男にも絵本を好きになってほしいと思っていました。絵本を読み聞かせすることで語彙力や想像力を育むと聞いたことがあったので、自宅でも積極的に読み聞かせをしていました。しかし長男は絵本にあまり興味がない様子……。 そこで市の支援センターで週に1回おこなわれている絵本の読み聞かせ会に連れて行ったのですが、なんと長男は脱走。本棚に並んだ絵本を出して遊び始めたのです。 読み聞かせの回数を増やしてみることにどうにかして絵本を好きになってほしかった私は、毎週支援センターの読み聞かせ会に長男を連れて行きました。それだけでなく、図書館でおこなわれている読み聞かせ会に行ったり、自宅での読み聞かせの回数を増やしました。しかし読み聞かせ会に行っても、毎回のように脱走する長男……。 そこで私は支援センターの先生に、長男のことを相談しました。すると「毎回連れてきているだけでもすごいことだよ」と励ましてもらえたのです。その言葉を励みに、私は読み聞かせ会に通うことを続けました。 半年読み聞かせを続けてようやく成果が!読み聞かせ会に通うものの、長男の脱走は半年間続きました。しかし半年を過ぎたころに、奇跡が起きたのです。じっと座っていられなかった長男が、先生の読み聞かせを聞くようになりました。最前列に座って絵本を指し、登場する人物や動物に反応するようになったのです。 自宅での読み聞かせもあまり興味がなさそうだったのに、自分から絵本を選んで持ってくるようになりました。支援センターの先生からも「ママが頑張って続けたからだよ」と褒めていただけました。 長男は読み聞かせの機会を増やすことで絵本が大好きになりました。諦めずに絵本に触れる時間を持ち続けたことで、絵本を好きになってくれたのかなと思っています。現在小学校3年生になった長男は、2歳の弟に読み聞かせをしてあげることも! これからも子どもたちには、たくさんの絵や言葉に触れてもらいたいと願っています。 監修/助産師REIKO 著者:河津明香2男1女の母。旅行代理店勤務をしながらの育児を経て、フリーランスのライターへ転身。現在は発達障害の長男のサポートをおこないながら、旅行・育児・生活雑貨などの記事を中心に執筆。
2021年01月01日新国立劇場12月演劇公演『ピーター&ザ・スターキャッチャー』に出演する入野自由による絵本読み聞かせ動画が12月24日のクリスマスイブに公開された。『ピーター&ザ・スターキャッチャー』は、劇作家リック・エリスが小説『ピーターと星の守護団』を戯曲化した音楽劇。ある孤児の少年が海賊たちと冒険を繰り広げ、大人にならない“永遠の少年”ピーター・パンになるまでを描いた前日譚だ。ノゾエ征爾を演出に迎えた、日本初演が12月10日(木)~27日(日)に新国立劇場にて上演されている。そんな『ピーター&ザ・スターキャッチャー』から主人公の少年を演じる入野が、絵本『ピーターパンとウェンディ』を読み聞かせる動画が公開された。誰もが知る物語を、美しい絵本で贈る。この動画は1月31日(日)までの期間限定配信となっているので、ぜひ本日のクリスマスや年末年始に家族と一緒に視聴してほしい。◆入野自由の絵本読み聞かせ【ギャラリープロジェクト】絵本読み聞かせ配信:12月24日(木)~1月31日(日)新国立劇場 公式YouTubeチャンネルにて公開(無料)読む絵本:『ピーターパンとウェンディ』読み手:入野自由【公演概要】『ピーター&ザ・スターキャッチャー』上演期間:12月10日(木)~27日(日)会場:新国立劇場 小劇場<地方公演>●2021年1月9日(土)・10日(日)14:00 / 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール●2021年1月13日(水)18:00 / サンポートホール高松 大ホール●2021年1月17日(日)13:00 / 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール●2021年1月24日(日)13:00 / 北九州芸術劇場 中ホール●2021年1月30日(土)・31日(日)14:00 / 水戸芸術館 ACM劇場公演詳細:
2020年12月25日絵本専門士として絵本を紹介する中で、図書館の利用をすすめることがよくあります。近所の図書館もどんどん活用していってほしいのですが、全国には魅力的な図書施設がたくさん。今回は、私のおすすめの西日本の3施設をご紹介します。ぜひ親子で絵本のある空間をたっぷり楽しんでください。今年オープン!まさに絵本の森「こども本の森 中ノ島」(大阪府大阪市)「こども本の森 中ノ島」は、今年の夏にオープンした大阪市中ノ島公園内にできた施設。壁面全体が本棚になっていて、そこに絵本がぎっしり並んでいる様は圧巻です。360度本に囲まれることであらゆる角度から本に出合うことができるように作られているそうです。蔵書はなんと1万8000冊!また、建築家安藤忠雄さんが設計した建物は、どこでも座れる大階段や階段裏の背の低い空間、天井光の差し込む円筒空間、本棚に埋め込まれた小さなベンチなど、子ども達が絵本を開いてその世界に入りやすい空間に工夫されています。子どもに空間を自由に歩かせてみましょう「こども本の森中ノ島」に行ったら、まずは子どもがその空間にいることを楽しめるよう、自由に歩かせてみるのがいいと思います。何がどう並んでいるかわからない中で、壁一面絵本の世界を子どもの感性で味わってもらいましょう。本の貸し出しはしていませんが、中之島公園内で、1冊だけ貸出の手続きをして持出して読むことができます。天気のいい日はピクニック気分で絵本を広げるのもいいですね。入場は事前予約制でゆったり現在は予約制で入場制限を設けているので、事前の申込が必要ですが、その分ゆったりと絵本のある空間を満喫することができます。人気施設ですので、申込開始日をチェックして早めに予定をたてましょう。※2020年12月23日現在は2021年1月14日までの予約が終了しています。次回の予約に関しては下記の公式ホームページからご確認ください世界最大規模のマンガ数!絵本も楽しめる「京都国際マンガミュージアム」(京都府京都市)「京都国際マンガミュージアム」は、名前の通りマンガがいっぱい!マンガの単行本が約5万冊、古いマンガ雑誌や貴重な資料が約25万点と世界最大規模の品ぞろえ。マンガを読むのはもちろん、常設展やワークショップも充実していて、見る・描く・聞く・作るなど、マンガを多方面から満喫できます。マンガということで小さな子どもは楽しめない?と思われがちですが、実はマンガだけじゃないんです。ミュージアム内のこども図書館には、小さな子ども達も楽しめる絵本を中心に約3000冊が並んでいます。そのため、地元では乳幼児親子がゆっくりと過ごせる場として活用されているんですよ。レトロな空間で大人も子どももくつろげる昭和初期に建てたられたという小学校校舎を活用した建物は、レトロで懐かしい雰囲気。芝生の敷き詰められた広い校庭も魅力です。絵本やマンガを持ち出して、芝生にゴロンとしながら読むこともできますよ。なお、ミュージアムショップ以外の館内は入場料が必要です。こども図書館は、靴をぬいで入る空間です。現在は清掃・消毒のため午後の時間帯で利用できない時間があるとのこと「かみしばいがはじまるよ~」の掛け声でスタートする昔ながらの紙芝居の時間。コロナ対策もしっかりとされているので、安心してお子さんとおはなしの世界に入り込みましょう!国内で発行された児童書を全点購入している「岡山県立図書館」(岡山県岡山市)「岡山県立図書館」は、国内で発行された児童書を全点購入しています。人気の絵本は図書館で利用可能になった途端、予約でいっぱいでなかなか読めなかったりするのですが、当館は、発行から1年間は研究用として貸出をしない形で所蔵されているため、いつでも手に取ることができます。また、必要に応じて貸出できる新刊書も購入されています。その他、季節や行事、話題のテーマなど、バラエティに富んだ展示を行っていて、楽しい本をたくさん手に取ることができます。感染症対策を取りながら、おはなし会を定期的に催しており、人気のイベントとなっています。無料で利用できるのもうれしいですね。ほかにもたくさんおすすめの図書施設があるのですが、現在は感染拡大防止のため閉館中のところも。今後も感染症対策をしっかりとりながら、おうち時間を充実するきっかけとして、絵本に囲まれた施設をたっぷり活用してほしいと思います。【年末年始の開館時間、予約、入場料など詳しくは公式ホームページをご確認ください】■■■<文・写真:ライター鳥山由紀>
2020年12月23日もうすぐクリスマス。おうちにツリーを飾ったり、ケーキの予約をしたり、気分が盛り上がっているころでは? そんな今、読んでほしいクリスマスの絵本を、人気のベストセラーから今年の新作、不朽の名作まで、一生の宝物にしたいものをラインナップ。まずは子どもの年齢別で、そして大人も一緒に読める、素敵なクリスマス物語の数々をお届けします。【クリスマス絵本おすすめの対象年齢】10歳~1歳くらい22歳~3歳くらい34歳~5歳くらい46歳くらい~5ママも一緒に 1.0歳~1歳くらい0歳~1歳くらいの子どもは、当然ながら内容をすべて理解しているわけではありません。だからこそ体中の色々な感覚を使って絵本を楽しんでいます。目に鮮やかな色彩、心地の良いリズムの言葉、型抜きの凹凸の感触、それらの刺激が好奇心を育てます。 クリスマス絵本#01『さんかくサンタ』手づくりの12色の色紙を、さんかく・まる・しかくで切ったり貼ったりして完成した、愛らしいクリスマスのおはなし。カラフルなイラストにリズミカルな言葉が、子どもの気持ちをぐっとつかみます。あたたかみのある手触り感は、tupera tuperaならでは。『さんかくサンタ』作:tupera tupera(絵本館) クリスマス絵本#02『クリスマスいないないばあ!』子どもが大好きな「いないいない… ばあ!」をクリスマスのサンタさんやゆきだるまさんたちが披露。ポップなイラストにあるカラフルなフェルトをめくって「いないいない… ばあ!」。さいごにかくれているのは「きみ!」という仕掛けで、思わず笑顔に!『クリスマスいないないばあ!』著:インゲラ・アリアニウス(岩崎書店) クリスマス絵本#03『クリスマスのかくれんぼ』赤ちゃんに大人気の型抜きしかけ絵本のシリーズ10作目。ページの中にかくれんぼしているクリスマスツリー、靴下、サンタクロースなどにくりぬかれた型抜きのページをあてて遊ぶ仕組み。発見するたびに、子どもの気分も高まり楽しく読み進められる。『クリスマスのかくれんぼ』作:いしかわこうじ(ポプラ社) 2.2歳~3歳くらい話せる言葉も多くなり、意思表示をするようになる2歳。「いやいや期」と合わせて、笑ったり、泣いたり、怒ったり、とにかく忙しい年齢です。また、3歳になると知識欲も強くなり「なんで?」と、ママやパパを質問攻めにすることも。観察力や想像力がついてくるので、絵本の楽しみ方がぐんと広がります。 クリスマス絵本#04『サンタさんどこにいるの?』仕掛けを動かすと、愛らしいサンタさんが「ここじゃよ!」と現れるユニークな絵本。簡単なので0歳からも楽しめますが、2歳くらいになると自分で仕掛けを動かすことにはまりそう。「サンタさんはどこかな?」というママやパパの問いかけに、ノリノリで答えてくれるはず。『サンタさんどこにいるの?』作:ひらぎみつえ(ぽるぷ出版) クリスマス絵本#05『クリスマスのおばけ』「うれしい、うれしいクリスマス。だけど、おばけにとってはどうかしら?」と、女の子がクリスマスの日におばけのことを思います。そして、おばけがさみしくないようにおもてなしの準備。そんなふうに自分が楽しい時も誰かのことを思いやれるって素敵。優しい気持ちが育まれる絵本。『クリスマスのおばけ』作:せな けいこ(ポプラ社) クリスマス絵本#06『サンタのおまじない』この絵本は、楽しい“切り絵”の絵本。野菜の形をした色紙が、『いち にい サンタ!』と おまじないを言って、どんどんハサミを入れていくとまさかのものに。その変わりようは見事。これは大人でも感激してしまいます。「この野菜は、何になるんだろう?」と、親子で考えるのも楽しい。『サンタのおまじない』作:菊地 清(山房) 3.4歳~5歳くらい身体も心も大きく成長する4~5歳くらいの時期に読む、絵本の存在は大! ストーリーや絵に込められたメッセージを自分なりに理解し、感じ取っています。色々な感情に対応してあげられるよう、様々なジャンルの絵本を読んであげるのがおすすめ。 クリスマス絵本#07『あしたはクリスマス』今年発売のクリスマス絵本。タイトルは『あしたはクリスマス』。… そう、クリスマスイブのお話。澄んだ青色が美しいイラストと、アナウンサーの久保純子さんが翻訳した心温まるお話に癒される一冊。表紙には透明なジェルとキラキラ光る雪のパーツが入っていて、まるでスノードームのように遊べる。『あしたはクリスマス』絵・ネッド・テイラー、訳・久保純子(文化出版局) クリスマス絵本#08『サン・サン・サンタひみつきち』ママやパパが子どもだった頃から、日本中の子どもたちが愛読している“かこさとし”作品。こちらは1980年に描かれた名作を新装丁で復刻した大型絵本。北極にある誰も知らない大きな工場。そこでは、あのサンタクロースの奇想天外な“ほんとうの姿”が…… そして、画面いっぱいのオモチャにも目が釘付け!『サン・サン・サンタひみつきち』作:かこさとし(白泉社) クリスマス絵本#09『はたらくくるまたちのクリスマス』大人気“はたらくくるま”シリーズにクリスマスのお話が登場! 工事現場で今年最後の大仕事に励むブルドーザーやショベルカー、ミキサー車、ダンプカー、クレーン車たち……働きものの彼らに待っていたのは、とっても素敵なプレゼントでした。乗りもの大好きな子どもは夢中で読むはず。『はたらくくるまたちのクリスマス』作:シェリー・ダスキー・リンカー、絵:AG・フォード、訳:福本友美子(ひさかたチャイルド) クリスマス絵本#10『サンタおじさんのいねむり』プレゼント配りの途中で眠ってしまったサンタさんの代わりに、森の動物たちが大活躍。最後に目覚めたサンタのおじさんへの、森の動物たちからのメッセージにほっこり。助け合うことや善意のあたたかさが、淡い色彩の温かみのある絵とあわせて、ほのぼのと伝わる絵本。やさしい気持ちを育ててくれる。『サンタおじさんのいねむり』作:ルイーズ・ファチオ、絵:柿本幸造、訳:前田三恵子(偕成社) 4.6歳くらい~もうすぐ小学1年生になる6歳。個性や好みをはっきり主張する一方、環境の変化に対応する順応性も出てきます。自分のまわりの世界が大きく広がるので、他者との信頼関係や協調について考えるもの良さそう。どんどん長いお話を聞けるようになり、絵本から読み物へシフトしていく時期でもあります。 クリスマス絵本#11『おおきいツリーちいさいツリー』 自分のお家にちょうどよいサイズにするために先っぽを切られたツリーが、誰かのお家のツリーになっていく。人や動物、みんなのお家の飾りつけもそれぞれで可愛らしく、見どころのひとつです。4歳~5歳からも読めますが、6歳くらいになると繊細なイラストも楽しめるように。『おおきいツリー ちいさいツリー』作:ロバート・バリー、訳:光吉夏弥(大日本図書) クリスマス絵本#12『さむがりのサンタ』「やれやれまたクリスマスか! 」面倒くさそうに目を覚ましたのはサンタクロース。寒さに愚痴を言いながら町の子どもたちにプレゼントを配ります。皮肉屋だけど実はやさしい、人間味あふれるサンタクロースは、ユーモアが分かる年齢にぴったり。コマ割りで進んでいくので、字の多い本や漫画へステップアップさせるきっかけづくりにも。『さむがりやのサンタ』作・絵:レイモンド・ブリッグズ、訳:菅原啓州(福音館書店) クリスマス絵本#13『サンタさんのお仕事マニュアル』サンタさんのお仕事が楽になるようにそしてトラブルが減るようにお助けエルフたちがマニュアルをつくりました。たとえば、トナカイのあやつり方、子どもに見つかった時の対応、身だしなみ……その内容は子どもだけじゃなく大人も知りたかったワクワクする内容。『サンタさんのお仕事マニュアル』文:クリストファー・エッジ、絵:ティム・ハッチンソン他(大日本絵画) クリスマス絵本#14『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』「サンタクロースっているの? 本当のことをおしえて」。子どもにそう聞かれたら、あなたはなんと答えますか? 1897年、8歳の少女がニューヨークの新聞社に送った質問に、記者が社説に掲載する形で答えた世界的名文を絵本化したもの。ママ、パパになった大人にも響く名作。『サンタクロースっているの?ほんとうのことをおしえてください』文:フランシス・P・チャーチ、絵・訳:いもとようこ(金の星社) 5.ママも一緒に大人になってから絵本を開くと、子どもの頃とはまた違った感動がありますよね。言葉が心に染みたり、美しい絵に見惚れたり。絵本は子どもだけじゃなく、大人の心も動かすもの。いくつになっても、発見や学び、ユーモアや癒しなど、さまざまなものに気づくきっかけを絵本は与えてくれます。 クリスマス絵本#15『もみのきそのみをかざりなさい』夜空に光るひとつの星の絵に添えられた言葉は「ほし めざめなさい」。そこから始まる21枚の味わい深い絵とユニークな言葉には、時代や国を超えて愛される五味太郎さんの神髄が詰まっています。大人にこそ読んでほしい素敵な絵本。『もみのきそのみをかざりなさい』作:五味太郎(アノニマ・スタジオ) クリスマス絵本#16『サンタクロースのおてつだい』全編、写真で綴られるクリスマスの絵本。この写真を撮っているのは写真家のパパ、文章を書いているのはスタイリストのママ。娘のオンヤとトナカイが一緒にいる姿からインスピレーションを受け、この物語を考えたんだとか。真っ赤なほっぺたで、雪の中を行くオンヤの可愛さもたまらない!『サンタクロースのおてつだい』文:ロリ・エベルト、写真:ペール・ブライハーゲン、訳:なかがわちひろ(ポプラ社) クリスマス絵本#17『モミの木』数々の名作を遺した童話作家アンデルセンが手掛けたクリスマスのお話。モミの木の思いや願いが切なく、しんみりと心に響きます。マリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカのイラストも美しく、宝物にしたい絵本。大切な人への贈り物にもよさそう。『モミの木』作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン、絵:サンナ・アンヌッカ 、訳:小宮由 (アノニマ・スタジオ)photography/Chiharu Fukutomi
2020年12月21日もうすぐクリスマス。お子さんへのクリスマスプレゼントは決まりましたか?今回はインスタグラムで【絵本×英語×おもちゃ】をテーマに多くの英語絵本や工作を紹介している英語講師のSatokoさんにプレゼントにぴったりな絵本を紹介してもらいました!「絵本の遊び方は自由!親子でスキンシップを取りながら、触ったり、めくったり、どんなふうにも遊べるのが絵本のいいところだと思っています」とSatokoさん。自宅には英語絵本がなんと約1000冊もあるのだとか。絵本の部屋があり、ちょっとした図書館のようになっているそう。触って開いて、ドキドキしながら楽しもう!「もともと英語圏で始まったクリスマス。英語の絵本は、クリスマスの文化や起源に触れるのにぴったりです。クリスマスのプレゼントにも最適なオススメ絵本を4つのカテゴリーに分けて紹介します」触って楽しめる絵本Baby’s very firstTouchy-Feely Christmas book著者:Fiona Watt、出版社:Usborne Publishing Ltd「ページごとにそれぞれ異なった素材のしかけがついていて、触って楽しめます。クリスマスの単語と一緒に、fluffy (ふわふわ)prickly(ちくちく)soft (やわらかい)などの形容詞も学ぶことができ、ボードブックでしっかりとした作りなので、小さいお子さんにも安心です」めくって楽しめる絵本Dear Santa著者:Rod Campbell、出版社:LITTLE SIMON「クリスマスに手紙を受け取ったサンタさん。プレゼントを包みます。しかしプレゼントは小さすぎたり、大きすぎたりして…。lift-the-flap book (めくりしかけのある絵本)なので、“このしかけの中には何が入っているのかな?”と想像力が膨らみ、ワクワクしながら楽しめる一冊です」数えて楽しめる絵本Merry Christmas, Mouse!著者:Laura Numeroff、イラスト:Felicia Bond、出版社:Harper Collins「If You Give a Mouse a Cookie(もしねずみにクッキーをあげると)というねずみが主人公の絵本です。1つの星、2人の天使、3つの雪の結晶…クリスマスツリーに飾るオーナメントを、英語で数えていきます。最後のページにはちょっぴり驚きなオチがついているのもおもしろい!数に興味を持ち始めたお子さんには特にオススメです」動いて楽しめる絵本DON’T SHAKE THE PRESENT!著者:Bill Cotter、出版社:Sourcebooks Jabberwocky「シリーズが50万部の大ヒットとなった『ぜったいにおしちゃダメ?』のクリスマス絵本です。クリスマスプレゼントを開けたいけど…。ノックしちゃおう!振ってみちゃおう!どうなるかな?knock(ノックする)や shake(振る)shrink(縮ませる)などの動詞を聞きながら、実際にその動作を行ってみると、楽しくインプットできます」絵本を読んだ後は、親子でクラフトに挑戦!Satokoさんに、『Merry Christmas, Mouse!』にちなんだ親子でできるクラフトも教えていただきました。「今年のクリスマスはおうちで過ごされる方も多いのではないでしょうか。簡単に作れるクラフトをご紹介しますので、ご家族・親子で作ってみてくださいね」毛糸のオーナメント《材料》・毛糸(適量)・段ボール・はさみ・えんぴつ、ペンなど《作り方》1.段ボールにお好みのクリスマスモチーフの絵を描き、ハサミで切り取ります2.毛糸の端をテープで固定し、くるくると毛糸を台紙に巻き付けていきます「毛糸を2色混ぜても素敵です。縦や横、斜めに自由にぐるぐるするだけなのに、可愛い雰囲気が出てしまうクラフトです。紐をつけてツリーのオーナメントにしたり、壁にかけてもよいですよね。今年のクリスマスにぜひ作ってみてくださいね」子どもだけでなくママにも楽しんでもらいたい私がSatokoさんのインスタに出会ったとき、読み進めるほどにワクワクしたのを覚えています。紹介されている絵本や工作を子ども達といっしょにやったときの笑顔が次々と思い浮かびました。そして、子どもだけでなく、ママも心がほっこりするそんな投稿が並んでいます。Satokoさんいわく、「子ども達に喜んでもらいたいのはもちろんですが、ママ達にもほっとする瞬間だったり、子どもとのスキンシップのヒントになってほしいと願っています」とのこと。お話を伺いながら、その想いは私達ママにちゃんと届いています!と伝えたい気持ちでいっぱいになりました。Satokoさんの想いが詰まったインスタを多くのママに知ってもらえたらうれしいです。■■野口さとこさん長年児童英語講師として子どもに英語や英語リトミックを教える。都内自宅に英語絵本1000冊とおもちゃを揃えた《えほんの部屋》が。絵本に関連したクラフト製作も得意。《今回紹介した絵本》■■■■<文・写真:ライターよこも>
2020年12月06日絵本専門士が伝えたい!10年後に生きる読み聞かせの力「本が好きになる」「文字に早く親しむ」ことは、読み聞かせの魅力のひとつ。でも、親子で楽しむ読み聞かせの時間は他にも大事な力を秘めていると、絵本専門士の近藤さんは言います。「いい絵本の選び方が分からない」というママこそ、今回の特集は必見です!イラスト/杉浦さやかあんふぁんママに聞きましたわが子には「本好きになってほしい」半面、ママは読書が苦手、または好きでも苦手でもないと答えた人が約半数。読み聞かせをする理由には「ママ自身も絵本が好きだから」「親子のスキンシップの一つだから」という回答もありました。※2020年9/2〜10/7あんふぁんWebアンケート。※有効回答数1135近藤麻智子さん絵本専門士として、大人向けの絵本セラピー®のワークショップや親子向けイベントを主宰。絵本を通じた子どもとの関わり方やお薦め絵本を雑誌・講演会・セミナーで紹介している。4歳と0歳の男の子のママ。フリーアナウンサー。「生きる力」のヒントが絵本には詰まっています「絵本の読み聞かせで育つ力は、大きく3つある」と絵本専門士の近藤さん。ひとつ目は「想像力」。絵をじっくり見ることで子どもたちはお話に没頭し、物語の世界を生きられます。2つ目は「コミュニケーション力」。親子でやりとりしながら絵本を楽しむことで、会話力が自然と育ちます。3つ目は「自己肯定感」。ママやパパが時間をかけて向き合ってくれることで「自分は愛されているな」と実感し、親子の絆も育まれます。これらは子どもたちが10年後・20年後の将来を生き抜くために必要とされる「生きる力」に直結するものです。もちろん、文字に早く親しんだり知識が付いたりすることも絵本の魅力のひとつですが、それはあくまで「副産物」。「でもママたちを見ていると、お勉強的な側面を重視するあまり、読み聞かせの時間がしんどくなっていないか、少し心配です」無理せず楽しく!絵本選びのプロセス1.図書館で絵本を10冊借りてみるまずは、値段も内容も気にせず手に取れる図書館へ。数冊は子どもに選ばせてみましょう。「文字が多くて読むのが大変そう」「内容が簡単過ぎる」など、子どもの選書へのマイナスワードは口に出さず、絵本を選ぶことが楽しいと思える雰囲気作りを。2.もう一回借りたい本を聞く返却期限が来たら「この中に、また読みたい本はあるかな?」と聞き、貸出予約が入っていなければ延長したり、もう一度借りたりしましょう。もう一度読みたい本を聞くことで、「動物が出てくる話が好きなのかな」「この作者の絵が好きなのかも」と、わが子の興味・関心が分かります。3.何度も借りた本は購入する繰り返し読み、物語の世界を旅して楽しんだ本の中には、子どもたちの居場所が出来上がっています。いつでも手に取れるよう書店で購入することをお勧めします。「自分だけのお気に入りの本」は、大きくなってからも子どもたちを支えてくれる宝物になります。どれが「いい絵本」か知っているのは子ども自身ママたちからよく聞くのは「ネットでレビューの高い絵本を買ったのに、うちの子はまったく興味がないんです」というお悩み。情報があふれる現代では、どこかに「これを選べば正解」という絵本が存在するのではと思ってしまいがちですよね。しかしどの子にとっても「いい」絵本というものは存在しません。なぜならおままごとが好きな子、昆虫が好きな子、絵を眺めるのが好きな子というように、何に一番興味を持っているかはその子によって違うからです。上にまとめたのは、近藤さんが4歳の息子の絵本を選ぶときのプロセス。「この方法は手間も時間もかかります。でも結果的にはわが子の興味を知る良い機会になり、お気に入りの一冊に出合える可能性も高くなります。図書館や書店に親しみを持つ意味でも、大切にしたい過程です」。今のその子にとっての「いい絵本」は、子ども自身が知っているもの。親子で何度も読み返したくなる絵本に出合えることを願っています。2020年度のあんふぁんは、「幼児期の子どもが“今持っている力“を見つけて育てることが将来を生き抜く力になる」と捉え、「見つけようコドモノチカラ」をテーマにさまざまな情報を発信しています。絵本専門士・近藤さんがセレクト!冬のおうち時間に読みたい絵本9選読者アンケートの「読み聞かせをする理由」の上位3項目に合わせて、近藤さんにお薦めの絵本を選んでもらいました。「本が好きな子に育ってほしい=親子のコミュニケーションを楽しめる絵本」「文字に親しんでほしい=言葉遊びの絵本」「寝かし付けの習慣に=おやすみなさいの絵本」というセレクトです。ママ・パパからのクリスマスプレゼントにもいかが。【年少】親子のコミュニケーション絵本ヨガ 森のくるるん作:近藤麻智子長谷部真奈見絵:齋藤槙(そうえん社)りすのくるるんと一緒に親子で変身森で出会った生き物とハグをすると相手の姿に変身!ヘビになっておうちに帰ると…?「子どもがハグしてほしいときに、この絵本を持ってきます」というママも。巻末のポーズ集を参考に親子ヨガにも挑戦してみて。【年中】親子のコミュニケーションねえ、どれがいい?作・絵:ジョン・バーニンガム訳:まつかわまゆみ(評論社)次々と繰り出される究極の選択肢!「お城で食事、気球で朝ごはん、川でおやつ」「ヘビに巻かれる、ワニに食べられる、サイの下敷き」…。夢のあるものからイヤなものまで選択肢の連続。親子で、家族みんなで、何度でもファンタジーの世界を味わえます。【年長】親子のコミュニケーション質問絵本作・絵:五味太郎(ブロンズ新社)読む度に新鮮な「正解のない」絵本年長さんには、想像力をさらに働かせて会話が楽しめるこの絵本を。「この中で一番早くに結婚しそうな女の子は誰?」などの質問を通じて親子の会話が弾みます。わが子やママ自身の本音や意外な一面にも気づけるかも。【年少】言葉遊びしりとりのだいすきなおうさま作:中村翔子絵:はたこうしろう(鈴木出版)しりとりに困った家来たちの作戦は?身の周りの物や食事のメニュー、何でもしりとりの順に並んでいないと気が済まない王様。困った家来たちはついに逆襲します。しりとりは語彙(ごい)が増える頃にオススメの言葉遊び。年少のわが子もお気に入りの絵本です。【年中】言葉遊びあいうえおのき作・絵:レオ・レオ二訳:谷川俊太郎(好学社)力を合わせた文字たちがつづったのは…あいうえおの木で暮らす文字が嵐で吹き飛ばされてしまいます。虫たちが教えてくれたのは飛ばされないよう言葉を作り、メッセージをつづること。文字から言葉、そして文章へ。平和への願いも込められた奥深い一冊。【年長】言葉遊びことばのこばこ作・絵:和田誠(瑞雲舎)18のユニークな言葉遊び回文や濁音遊び、数え歌などが詰まった大型絵本。ユーモアあふれる軽妙なイラストが、子どもはもちろん、大人の創造力も刺激します。おうち時間が充実するアイデアいっぱいの小箱を、親子で開いてみませんか?【年少】おやすみなさいおやすみ、ぼく作:アンドリュー・ダッド絵:エマ・クエイ訳:落合恵子(クレヨンハウス)体に「おやすみ」を、入眠の習慣に「おやすみ、ぼくのあしさん」。足、膝、おなか、おしり…と、オランウータンの男の子が体のあちこちにおやすみを伝えていきます。子どもの体を優しくなでながら読むと、より温かい安心感に包まれます。【年中】おやすみなさいねむい ねむい ちいさな ライオン作:マーガレット・ワイズ・ブラウン写真:イーラ訳:ふしみみさを(徳間書店)ライオンのかわいいあくびをまねっこ冒険に出かけたライオンの子ども。でもだんだん眠たくなってきて…。「フワーン、フワワーーン、ワーーーン」と愛らしいあくびをまねすると、一緒に眠たくなってきます。モノクロ写真も寝入る前の静かな時間にぴったり。【年長】おやすみなさいぼくのふとんはうみでできている作・絵:ミロコマチコ(あかね書房)もしもこのふとんが〇〇だったら…海のふとん、猫のふとん、パンのふとん…。いろいろなふとんが出てくる不思議な夢と、幸せな目覚めが繰り返す物語。「〇〇ちゃんならどんなふとんがいい?」と声を掛け、眠る時間を楽しみに過ごしてくださいね。あんふぁん読者の読み聞かせのお悩み Q&AQ. 読み聞かせは何歳までするべき?A. 幼児期の子どもは「声の文化」に生きています。言葉を声で聞き絵をじっくり見ることで、想像力を膨らませているのです。自分の目で文字を追うのではその経験は得られません。平仮名が読めるようになっても求められる限りは続けてほしいですね。Q. 図鑑にしか興味がないのですが…A. 図鑑に興味を持てるのは、ストーリーがないにも関わらず想像力を働かせている証拠です。図鑑に出てきた動物や乗り物が登場する物語を選ぶのも良いですが、お話に興味を持つかどうかはその子によってまちまち。子どもの個性と受け止め、まずは一緒に楽しんで。Q. 質問でさえぎられて読み聞かせが進みませんA. 「この先に答えが出てくるかもよ?」などの声かけで、次のページをめくりたくさせるのもひとつの手。ただ、最後まで読み終えることが読み聞かせの目的ではありません。質問ばかりで1ページしか進まない日があっても大丈夫。親子の会話を楽しんでくださいね。Q. 読み聞かせ中なのに別の遊びを始めますA. 実は「背中で聞いている」場合があるので「本に興味がないんだ」と諦めず、ママが最後まで楽しく読む姿を見せてみては。加えて、離れた先でどんな遊びをしているかに注目を。電車ごっこをしていたら次回は電車のお話を読むなど、絵本選びのヒントにして。
2020年12月05日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2020年10月20日書店に行くと、赤ちゃん向けの絵本がたくさん並んでいます。なかには帯に“0歳から”と書かれている絵本も。当時、息子はまだおしゃべりもできなかったので、本当に赤ちゃんにわかるのかな?と思っていました。ですが、実際に読んでみると、母子ともにとても楽しむことができました! 本が読みたいけど、ひとりの時間がない!読書が趣味の私にとって、昼夜赤ちゃんの世話に追われている生活のなかで、一番のストレスは本を読めないことでした。書店には魅力的な本がいっぱい……。そんなときに絵本のコーナーで見つけた、“0歳から”の文字。 わが子に本は早いのでは?と半信半疑でしたが、とにかく本を読みたかった私は、カラフルな絵が描かれている絵本を購入しました。息子は生後7カ月、ちょうどおすわりができるようになってきたころでした。 “目で追う”→“指をさす”へと成長絵本を初めて読んだとき、私の顔と絵をさす指を交互に見ながら、絵へと息子の視線が移っていくのがわかりました。初めての絵本の世界にゆっくりと入り込んでいくようでした。 最初は目で追うだけだったのが、月齢がすすむにつれて自分の掌で絵にタッチしたり、さらに月齢がすすむと絵本に書かれている簡単な擬音をまねするように。絵本を通して息子の成長が感じられるのはうれしい体験でした! わが家の絵本の選び方赤ちゃんと読む絵本は、どうしても破れたり汚れたりしてしまいます。よだれの付いた手で触るし、力いっぱい引っ張ってしまうことも……。わが家の息子2人に読まれた絵本もくたびれています。とはいえ、本の心配ばかりしていると、ママも心から絵本を一緒に楽しめません。 わが家では0~1歳の間は、全ページ厚紙の絵本を選んで購入していました。そういう絵本はラミネート加工されているものが多いので、少しの汚れなら拭いてきれいになります。また息子は、カラフルな色で登場人物が描かれているものやストーリーではなく擬音で楽しめるものを喜んで見ていました。 私が子育てを楽しめるようになったターニングポイントは、「一緒に楽しむ」ことができるようになったときでした。一緒に絵本を読んで笑うと、心が通い合ったのを感じることができて孤独感がスッとラクになりました。自分が子どものころに読んでいた本が今でもベストセラーだったりすると、同じ時代を生きているんだなと感じることも。子どもと向き合う時間が多い育児のなかで、同じ方向を向いて絵本を読む時間は、親子ともにオアシスとなっています。 監修/助産師REIKO著者:田丸あかね現在、小学校1年生と幼稚園年中の兄弟を子育て中。性格の違う子どもたちの成長を楽しみつつ、自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年10月19日10月はみんなが大好きなイベント“ハロウィン”をテーマに、ちょっぴり怖くてかわいい絵本を年齢別にご紹介。おばけに魔女、ガイコツ、透明人間と、愛らしいキャラクターのとぼけた様子に子どもたちも大喜び。ハロウィンのコスプレのアイディアに活用しても良さそう。ハロウィンに向けて、親子で気分を盛り上げよう!おすすめのハロウィン絵本_01たむらしげる『おばけのコンサート』(2歳くらいから)古い家に住む小さなおばけはハーモニカが得意。いつものように吹いているとドアを叩く音がして、ちょっぴりシュールで愛嬌たっぷりな珍客が次々にやって来ます。オーケストラのように盛り上がってきた時、家がぐらりと揺れて、大きな仲間も参加する大パーティに。愉快な音遊びとほのぼのした色鉛筆のイラストが楽しい絵本。『おばけのコンサート』たむらしげる/福音館書店おすすめのハロウィン絵本_02ささきまき『おばけが ぞろぞろ』(2歳くらいから)『ぶたのたね』『やっぱりおおかみ』などを手がける佐々木マキさんによるおばけの絵本。木の“うろ”から出てきたおばけは、「ぞぞまる」ちゃん。ガラス瓶の中からは「もものり」ちゃん、ゴミ箱の中からは「おろむか」くん、次々におばけの仲間たちが登場。ユニークで個性あふれるおばけの様子に注目! ラストの展開には、ちょっぴりドキドキするかも。『おばけが ぞろぞろ』ささきまき/福音館書店おすすめのハロウィン絵本_03tupera tupera『おばけだじょ』(3歳くらいから)数々の斬新な絵本を手掛ける大人気のユニットtupera tupera 。「おばけだじょ !」から始まる真っ黒なおばけは、実はあの生き物だった! ハラハラドキドキ、ラストのびっくりな展開には親子で驚くこと間違いなし。シンプルな言葉とダイナミックなアートワークが心地いい一冊。小さな子への読み聞かせにもおすすめ。『おばけだじょ』tupera tupera/Gakkenおすすめのハロウィン絵本_04塚本やすし『とうめいにんげんのしょくじ』(3、4歳くらいから)夕ごはんを食べている時に、突然現れた透明人間。“ぼく”のとんかつとキャベツを食べた透明人間は、体の中が透けていて食べたごはんが丸見えに。その後、ソファでくつろぐ透明人間のおなかは大変なことに! 子どもが大好きなネタを盛り込んだ、ユーモアと爆笑に満ちた楽しい一冊。子どもが初めて体の仕組みを知るきっかけにも。『とうめいにんげんのしょくじ』塚本やすし/ポプラ社おすすめのハロウィン絵本_05軽部武宏『ばけバケツ』(3歳くらいから)バケツに入った、ちょっぴり不気味なおばけが夜のお散歩にお出かけ。うっかり転んでバケツから飛び出したおばけは、あるものに変身。次々に現れる動物や謎の生き物にドキドキヒヤリ。月夜の闇に描かれるミステリアスでシュールな物語に引き込まれること必至。リズム感が楽しい文章は、親子で読むのにもぴったり。『ばけバケツ』軽部武宏/小峰書店おすすめのハロウィン絵本_06五味太郎『がいこつさん』(4、5歳くらいから)名作絵本を数多く手掛ける五味太郎さんによる、哀愁ただようガイコツが愛らしい絵本。寝ている“がいこつさん”は「なんだか気になることがある…」と、目を覚まします。忘れたことを思い出そうと、街の中やデパートをうろうろ。最後にデパートのトイレで思い出したこととは? 意外と生真面目な“がいこつさん”の性格にほっこりしてしまうラストが印象的。『がいこつさん』五味太郎/文化出版局おすすめのハロウィン絵本_07鈴木 翼『おばけマンション』(4、5歳くらいから)たくさんのおばけが住む、おばけマンション。でも住んでいるのは、入れ歯のドラキュラ、包帯が足りないミイラおとこ、バラバラになったガイコツなど、とぼけたおばけたち。そこに2人の子どもがやってきて、魔女におもてなしを受け、魔法の力で男の子の頭がカボチャになってしまい…。後半の急展開が面白い、ユーモラスでかわいい絵本。『おばけマンション』文:鈴木 翼、絵:村上康成/世界文化社おすすめのハロウィン絵本_08かわむらげんき『パティシエのモンスター』(4、5歳くらいから)ヒット映画を数多く手掛けるプロデューサー川村元気さんと、ココちゃんシリーズを手掛ける作家サカモトリョウさんがコラボした絵本。モンスターしかいないパリで、おいしいお菓子のお店を営むポワン。仲間たちとケーキ作りをしたり、散歩したり。カラフルな街並みと甘いキュートなお菓子にワクワクするはず。パリらしいおしゃれさとセンスが光る一冊。『パティシエのモンスター』作:かわむらげんき、絵:サカモトリョウ/マガジンハウスおすすめのハロウィン絵本_09石津ちひろ『まほうのハッピーハロウィン』(4、5歳くらいから)ハロウィンの日を舞台に描く、小さな魔法を描いた心温まる物語。ハロウィンのかぼちゃに変身したみのりは、ピーターパンに変身した従兄弟のあきとを迎えに行く。「トリック・オア・トリート」が言えない恥ずかしがり屋のあきとに、みのりがある魔法をかけ、小さな一歩を踏み出す。子どもの揺れ動く心情を柔らかなイラストと文章で映し出した一冊。『まほうのハッピーハロウィン』作:石津ちひろ、絵:岡田千晶/ブロンズ新社おすすめのハロウィン絵本_10角野栄子『魔女からの手紙』(6歳くらいから)ある女の子のもとに20人の魔女から届いた手紙。その手紙を手がけるのは、ディック・ブルーナ、荒井良二、五味太郎、和田誠ら有名作家20名。それぞれの絵に合わせて、角野さんが文章を綴るユニークな合作絵本。作家によって、全く異なるシチュエーションの手紙が描かれていて、ページをめくるたびにイマジネーションの扉が開くはず。『魔女からの手紙』角野栄子/ポプラ社&text/Yukiko Takeda
2020年10月11日小さくて賢い魚が主人公の絵本『スイミー』などを手がけた、絵本作家のレオ・レオニ。独特な技法で描かれるイラストと、メッセージ性のあるお話は、日本でも多くの人に親しまれています。レオ・レオニの人気作品が『切手』になって登場!日本郵便が発行している、絵本の世界を題材とした特殊切手『絵本の世界シリーズ』。シリーズの第4集として、レオ・レオニが手がけた絵本作品をテーマにした特殊切手が発行されることが決定しました!出典:日本郵便絵本の世界シリーズ第4集の切手が、11月27日(金)から全国の郵便局で発行されます。第4集は、オランダのレオ・レオニ作「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」です。 pic.twitter.com/tftib8vF0K — 公益財団法人 日本郵趣協会 (@kitteclub) September 28, 2020 特殊切手には、レオ・レオニ作品の中でも人気の高い『スイミー』『フレデリック』『アレクサンダとぜんまいねずみ』のイラストがプリントされています。発表に対し、ネット上では「かわいすぎて使えないよ」「フレデリック好きです!絶対買う」「スイミーをよく読んだ、懐かしいなぁ」といった声が続出しました。こちらの切手は、2020年11月27日から、全国の郵便局で発行されるとのこと。新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅で過ごす時間が増え、遠方にいる家族や友人と会えない日々が続く人もいるでしょう。懐かしい絵本を思い出させる切手を貼って、久しぶりに手紙を送ると喜ばれるかもしれませんよ。[文・構成/grape編集部]
2020年10月03日私は子どもの心と言葉の発達のため、絵本の読み聞かせをなるべく毎日するように心がけています。その甲斐あってか、娘は2歳になったころからお気に入りの絵本ができ、数ある絵本の中から高確率で同じものを「読んで!」と持ってくるようになりました。今回は2歳4カ月の娘がお気に入りの3冊を紹介します。 『ノンタンぶらんこのせて』わが家にはノンタンの絵本が10冊ありますが、そのなかでも一番好きなのが『ノンタンぶらんこのせて』(偕成社)です。大好きなぶらんこや数を歌いながら数えるシーンが出てくるからでしょうか。この本でノンタンはぶらんこをひとり占めして、お友だちに怒られてしまいます。お友だちと遊具をゆずりあうのは大切だけど、幼児にとっては難しいこと。この絵本で学んだことを外でも実践できるよう、ぶらんこにのるときは「ノンタンみたいに順番こしようね」と娘に声かけをしています。 『しろくまちゃんのホットケーキ』ノンタンのシリーズと同じぐらい大好きなのがこぐまちゃんシリーズです。娘一番のお気に入りが『しろくまちゃんのホットケーキ』(こぐま社)。こちらの本ではしろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作り、こぐまちゃんに振る舞う様子が描かれています。 娘が好きなのはホットケーキをフライパンで焼く見開きのシーン。「ぽたん どろどろ ぴちぴち ぷつぷつ やけたかな? まだまだ」と、擬音語で表現されていてシズル感があります。この本を読むたびに娘と一緒にホットケーキを焼きたくなります。 『あかまるどれかな?』『あかまるどれかな?』(ポプラ社)は、いろいろな形や色をした図形のなかから「あかまる」を探して指さしをする絵本です。質問形式の絵本なので、読むだけで親子でやりとりができます。絵本の説明によると、自分で考えて、指をさし、親に褒められるというのは子どもの地頭を育てることになるそう。 あかまるではなく、他の色や形を探しても良いので、何通りもの読み方ができるため飽きません。娘はこの絵本を通じて、楽しみながら色と形を覚えることができました。 お気に入りの絵本ができると、その絵本ばかり読むので、娘は絵本の文章を暗唱できるようになりました。そして字が読めないのに、自分で絵本をめくりストーリーを忠実に再現していきます。そのような姿を見ていると子どもの記憶力や集中力ってすごいな思います。これからもお気に入りの絵本を増やし、読書好きな子になってくれるとうれしいです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 監修/助産師REIKO著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年09月20日