婚活を上手く実施できない女性は、主に4つの悪いポイントが発生している可能性があるので、少しずつ改善していき、魅力的な女性としてアピールすることが必要です。髪の毛や肩が汚れていないか確認する事良い結果を婚活で出せない女性は、不潔な外見になっている可能性があります。髪の毛もしくは肩に埃や汚れが付いていると男性から不潔な女性として見られやすいです。第一印象はとても大切で、髪の毛や肩が汚れている女性は不潔な印象を与えやすく、婚活で良い結果を出すのが難しいです。そのような状況を回避するため、婚活パーティーやお見合いに参加する前に髪の毛や肩が汚れていないか確認してから参加することが大切になります。厚化粧は多くの男性にマイナス印象少しでも魅力的な女性として厚化粧をする女性がいるのですが、残念ながらマイナスです。厚化粧の女性は男性から見るとどのような素顔なのか判断できません。また化粧嫌いな男性もいて、多くの男性にマイナス印象を与えやすいのが特徴です。厚化粧をして婚活をするのではなく、できる限りナチュラルメイクで婚活するのが重要です。ナチュラルメイクならば、どのような素顔なのか男性も把握でき、好印象を与えやすくなります。香水が強い女性は男性に迷惑をかけている可能性基本的に婚活パーティーもしくはお見合いをする時に香水を使用することが多いです。この香水なのですがあまりにも匂いがきつい場合、多くの男性に迷惑をかける可能性があります。あくまでさりげなく男性の嗅覚を刺激できる香水が効果的なため、あまりにも使いすぎないように気をつけないといけないです。大量に使用するもしくは複数の香水を使用する方法は、男性に迷惑を与えやすいので要注意ポイントです。自分の話ばかりするのではなく聞き上手な女性を目指す重要性婚活で上手くいかない女性は、自分の話ばかりしている可能性が高いです。自分は楽しい話ができているかもしれませんが話を聞いている男性にとって、つまらない時間を過ごしている恐れがあります。それでは魅力的な女性としてアピールできないため、注意しなくてはいけません。自分で話をするのも大切なのですが男性の話をしっかりと聞くことも重要です。そして聞き上手な女性としてアピールできれば、多くの男性に興味や関心を与えられます。
2019年05月08日「10歳の壁・9歳の壁・小4の壁」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。9~10歳のころに、子供が勉強面や心理面でつまずいてしまうのは珍しくありません。「壁」を乗り越え、将来、自立した大人になるためには、この時期に自分に自信をつけることが大切です。今回は、子供が自分に自信を持つべき理由と、そのために親ができることを2つ紹介します。劣等感が生まれる!?「10歳の壁」とは10歳の壁とは、10歳前後の子供が直面する課題として、よく知られています。「9歳の壁」「小4の壁」と言われることもありますね。文部科学省は、この時期の子供について、次のように説明しています。対象との間に距離をおいた分析ができるようになり、知的な活動においてもより分化した追求が可能となる。自分のことも客観的にとらえられるようになるが、一方、発達の個人差も顕著になる(いわゆる「9歳の壁」)。身体も大きく成長し、自己肯定感を持ちはじめる時期であるが、反面、発達の個人差も大きく見られることから、自己に対する肯定的な意識を持てず、劣等感を持ちやすくなる時期でもある。(太字による強調は編集部が施した)(引用元:文部科学省|3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題)子供の考え方は9~10歳の時期に大きく転換します。この転換によって、抽象的な「5-2=3」という式を、「5個のミカンを2つ食べたから残りは3個」などの具体例を介さずに理解できるようになります。また、抽象的な概念だけでなく、他人の目から見た自分の姿も理解し始めます。抽象的な考え方ができるようになるまでの期間は個人差があるので、子供たちは自己と他人を比べてしまい、自己肯定感を失いがちです。そして、このときに自己肯定感を失ったままだと、その後の成長に大きな影を落としかねないのです。10歳の壁を壊す「自己肯定感」の大切さ多くの企業・学校で活用されている行動習慣化メソッドを開発した人材育成研究家の永谷研一さんは、自己肯定感の大切さを次のように述べます。自己肯定感が高い人は、楽観的に物事を考えることができるので、少々不安であっても前向きな行動を起こすことができます。また自分の気持ちを開示することができるので、周りからのアドバイスも受けやすく、ぐんぐん成長することができます。その逆に自己肯定感が低い人は、悲観的に物事を考えてしまう傾向があります。新しい行動を起こそうとしてもリスクを考えて踏みとどまってしまい、前に進むことができません。(太字による強調は編集部が施した)(引用元:東洋経済ONLINE|「自己肯定感」が低い人に現れる”残念な症状”伸びる人と停滞する人の差にもつながる)自己肯定感を失ってしまった子供は、「どうせ頑張ったって、できないんだ」と考えるようになり、次第に挑戦をしなくなります。自分から行動を起こすことはなくなり、将来、指示待ち人間となってしまう可能性もあるでしょう。そして、人の後をついてゆくだけの人間にとって、これからの時代を生き抜くには厳しそうです。「東大・京大で一番読まれた本」として知られる『思考の整理学』の著者・外山滋比古さんは次のように述べます。僕が本に書いたのは、“墜落してもいいから飛行機になれ”ということです。グライダー型人間はモノマネが得意だけれど、新しい事態や時代の変化に対応できません。しかも現在は30年前よりはるかに時代が進み、学校で学んだ知識がより通用しなくなった。人工知能(AI)やITなどが発達した今こそ、他人に引っ張ってもらって飛ぶグライダー型人間ではなく、自力で自分のめざす場所まで飛べる飛行機型人間が求められています。(太字による強調は編集部が施した)(引用元:NEWSポストセブン|外山滋比古氏の提言「墜落してもいいから飛行機になれ」)子どもが将来活躍するためには、主体性を持って行動する必要があります。そのため、主体性を生みだす自己肯定感はとても大切な要素なのです。では、10歳の壁に負けず、子供に自己肯定感を身につけさせるためにはどうすればよいのでしょうか?叱ってばかりだと、自己肯定感はボロボロに……一番大切なのは、親が子供を信頼し、行動を見守るということです。子供が行動するとき、失敗しそうで不安になり、あれこれ口を出していませんか?「早く宿題をやりなさい」や「部屋をきれいにしなさい」などと、子供の行動に毎回口をはさみ叱っていると、子供はどんどん挑戦する心を失っていってしまうのです。教員出身の教育評論家、親野智可等(ちから)さんは次のように述べます。待てない親や先生は必ず子どもを傷つけます。目先のことばかり見て「○○ができてない。ちゃんとやらなきゃダメでしょ」と否定的に叱り続け、結局は子どもの自己肯定感をボロボロにしてしまうのです。(太字による強調は編集部が施した)(引用元:親力|やる気のスイッチが入る人と入らない人、その差はどこに?)子供は自分で必要だと感じたら、その時に自分で考えて、何とかしようと行動します。そして、その行動をやり遂げることによって、子供たちは「自分なら大丈夫だ、自分もできるのだ」と思えるようになるのです。したがって、自己肯定感を身につけさせるには、まず、子供の行動を見守ってあげることが大切なのです。「頭がいいね!」で自己肯定感は伸びないまた、親が子供をきちんとほめてあげることでも、子供の自己肯定感は高まります。その際、ほめ方に注意が必要です。褒めるときは子供の能力ではなく、行動を褒めましょう。スタンフォード大学で行われた実験によると、能力をほめられた子供は学習意欲が下がってしまうのだそう。ドゥエック教授は、子どもを対象としたテストで「頭がいいから成績がよかった」と能力をほめたグループと、「がんばったから成績がよかった」と努力をほめたグループのその後の行動を観察しました。すると、能力をほめたグループの子どもは新しい課題に消極的になったり、なかなか解けない難題に対して「楽しくない」「自分はできない」とあきらめてしまったりしたそうです。一方、努力をほめたグループは新しい課題にも積極的に取り組み、難問にも根気よくがんばる姿勢を見せ、最終的にいい成績を収めたといいます。(太字による強調は編集部が施した)(引用元:サイバーユニバーシティ株式会社|能力ではなく「努力」をほめる!効果的なフィードバックの方法)人間は能力を評価されると、その「能力が高い」という評価を維持するために行動してしまうのだそう。「頭がいいね」と褒められた子供たちは、「自分が問題をとけない、つまり頭がよくない」という評価を避けるために、「そもそも挑戦をしない」という決断をしてしまうのですね。また、米カリフォルニア大学サンディエゴ校とカナダのトロント大学、中国杭州師範大学の研究者らが行った研究では、「頭がいいね」と褒められた子供たちは、不正行為をする可能性が高くなるという結果でした。したがって、子供を褒めるときは、子供が努力した姿に注目してあげるようにしましょう。***9~10歳の子供は、勉強・身体の成長・人間関係などあらゆる面で大きな変化を迎えます。そんな子供がのびのびと挑戦し育ってゆくためにも、親はどーんと構えて子供を見守ってあげましょう。そうすることで、子供は主体性のある大人に成長できるでしょう。文/村瀬裕一(参考)文部科学省|3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題ダ・ヴィンチニュース|225万部突破! なぜ『思考の整理学』は東大生から根強く支持されるのか?AllAbout|「10歳の壁/小4の壁」子供がぶつかる勉強の見えない壁への対策3つ親力|やる気のスイッチが入る人と入らない人、その差はどこに?AERA dot.|「9歳・10歳の壁」を乗り越える3つの法則帝京科学大学学術リポジトリ|児童期の認知発達と心理発達の特徴と支援について産経新聞|写真で褒める「ほめ写」子供の自己肯定感アップJ-CASTニュース|子どもを「賢い」と褒め続ける教育ご用心!インチキする子になりますよ
2019年05月07日グローバル化が進む昨今、私たちの日常生活も徐々に変化してきました。街中で見かける外国人観光客の数は明らかに年々増加していますし、コンビニや飲食店の店員が外国人であることも今や全く珍しくありません。海外出身の方と一緒に働く職場も増えてきているのではないでしょうか。もちろん、子どもたちを取り巻く環境も同じように変化を続けています。園や学校のクラスメイトに外国人のお友だちがいるというケースも増えていることでしょう。このような社会の流れを受け、子どもたちにも「グローバル人材」の資質が求められています。とはいえ、やみくもに英語だけを学べばいいというものでもないようです。家庭内でどのようなことに気をつければ、子どもをグローバル人材に育てることができるのでしょうか。今回は、子どもがグローバル人材になるために大切なことについてご紹介します。これからのグローバル人材の3つの要素とは?これからの時代に求められるグローバル人材になるためには、どのような能力が必要になるのでしょうか。2020年から小学校でも英語が必修化されることもあり、多くの方が語学力の必要性は理解されていることでしょう。しかし、単にネイティブスピーカーのように英語が操れるだけでは、真のグローバル人材として不十分。大切なことは、「英語を使ってどんなはたらきかけをするか」です。官邸主導のグローバル人材育成推進会議が定義した「グローバル人材」の要素は次のとおりです。「グローバル人材の要素」要素I:語学力・コミュニケーション能力要素II:主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感要素III:異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー(引用元:首相官邸|グローバル人材育成戦略(グローバル人材育成推進会議 審議まとめ))海外の相手とコミュニケーションを図るには、語彙力だけではカバーできない部分もあります。自分とは異なる価値観や文化的バックグラウンドを持つ人々のことを理解する柔軟性や、失敗を恐れず積極的にチャレンジするタフさなど、幅広い力が必要とされるのです。このような能力は、かつては一握りのエリートやリーダーに求められていたものですが、これからの時代は多くの人に求められるようになっています。では、基本的な要素である語学力・コミュニケーション力を除いた要素II、要素IIIは、どのようにして身につけることができるのでしょうか。グローバル人材に必須なのは「自己肯定感」グローバル人材の要素IIにあたる「主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感」は、あらゆる能力を身につけなければ得られないような印象を受けますよね。しかし、実はこれらに共通するのは「自己肯定感」、つまり「自分は価値のある存在だ」「自分ならできる」という気持ちです。自己肯定感が育まれている子どもは、要素IIの能力を楽に伸ばすことができるでしょう。家庭で自己肯定感を高めるのに効果的な「言葉がけ」の仕方を考えてみましょう。例をいくつかご紹介します。■子どもの気持ちに共感する子どもが習い事のレッスンなどでうまくいかず悔しがって泣いているときには、子どもの気持ちを受け止めてあげることが大切です。自分のことを分かってくれているという安心感が自己肯定感アップにつながります。【NGワード】「悔しいんだったらもっと練習していけばいいでしょう」「泣いたってどうしようもないよ」【OKワード】「今日はうまくできなかったから悔しかったんだね」「実はお母さんも昔できなくて泣いたことがあるんだよ」■過保護になりすぎない親は、子どもが失敗して辛い思いをしないようにあれこれ先に手を回したくなるものですが、過保護になりすぎているようなら要注意。子ども自身に考えさせる声かけを心がけるのがおすすめです。【NGワード】「ほら、○○を忘れずに持っていきなさいね」「いいわよ、ママがやってあげる」【OKワード】「何を持っていけばいいんだっけ?」「あなたはどうすればいいと思う?」■人と比べないうまくいかないときでも、他の子と比べるような発言をすると、子どもは「友だちと比べて自分は劣っているのだ」と受け取ってしまいます。子どもが自分に自信を持つには、子ども自身の成長ぶりを少しずつ認めて褒め「今の自分を認められた」と感じさせることが必要です。【NGワード】「〇〇くんはテストが100点ばかりなんだって」「△△ちゃんはもう自転車にスイスイ乗っているのに」【OKワード】「前よりも10点上がったね」「もうすぐ補助輪も取れそうだね」このように、子どもを否定したり自立心を奪ったりすることなく、「自分ならできる」と感じさせるような言葉がけをすることによって、子どもの自己肯定感を高めることができます。グローバルな人材教育は、まず日本を知ることからでは、要素IIIにあたる異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティーは、どうしたら身につけられるのでしょうか。外国人とのコミュニケーションでは、「あなた自身はどう考えるのか?」と意見を聞かれることがあります。これは、「あなた自身=日本人」としての意見を期待されていることが少なくありません。みなさんも、普段は「日本人としてのアイデンティティー」について考えることはほとんどありませんよね。そのため、外国人と交流した際に、日本について質問をされて答えに困ってしまったり、自分たちよりも日本のことを詳しく知っている外国人に出会ったり……。という経験はないでしょうか?そこで、将来を担えるグローバル人材になるために、教養としてお子さんが「日本らしさ」を知る機会を増やすことをおすすめします。お子さんが小さいうちから、四季折々の日本の自然にふれたり、年中行事や習わしを一緒に体験したりして、身近な「日本の文化」を学べるように環境を整えることが大切です。さらに、自分の国について知っていることで、相手の国を理解しやすくなることもあります。東京都教育委員会は、異文化理解の心は自国の文化理解のもとに育まれるため、日本の伝統や文化を通して日本人というアイデンティティを確立する教育を推進することが必要だと述べています。異なる文化や風習などの「多様性」を受け入れられる許容性や柔軟性は、グローバル人材として成長するための基礎となるのです。***グローバル人材に育てるためには、特別な何かを与える必要はありません。むしろ、子どもの「自己肯定感」を高める言葉がけと、私たちの身近にある「日本らしさ」の経験の豊かさが大切だといえますね。(参考)首相官邸|グローバル人材育成戦略(グローバル人材育成推進会議 審議まとめ)河合塾Kei-NetGuideline4・5月号|特集2 グローバル人材の育成-こどもまなび☆ラボ|「自己肯定感の高い子どもは学力も高い」は本当?自己肯定感アップに効果的な3つのこと。東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進こどもまなび☆ラボ|英語学習だけで大丈夫?子どもがグローバル社会で活躍するために本当に大切なこと|日経DUAL|「リスクを取れて、前向き」が世界を生き抜ける子
2019年04月23日成長するにつれて、子どもの個性は色濃く出てきます。長所も短所もその子の個性であり、良いところはどんどん伸ばしてあげたいですよね。一方で、短所になり得る点を早いうちから直してあげるのも、親としての大事な役目です。親の声かけや対応、周囲の環境などは、子どもの成長に大きな影響を及ぼします。今回は、物事が続かない・すぐにあきらめてしまうお子さんを変えるヒントをお伝えしましょう。「すぐにあきらめる子」は将来どうなる?「もういいや」「つまらない」「飽きちゃった」「どうせ僕(私)にはできないよ」ーーこれらの言葉がよくお子さんの口から出てくるとお悩みではありませんか?もしくは、お子さんの普段の様子を観察してみると、次のような傾向があるのではないでしょうか。・遊びや勉強など、最初のうちはやる気満々で夢中になって取り組むが、すぐに飽きる。集中力が持続しない。・あれもこれもと興味の対象が多いわりに、どれにも執着しない。・困ったことに直面しても、すぐに「まあいいか」と言って真剣に向き合おうとしない。たとえまだ小さな子どもでも、少し気になるこれらの言動。しかしこのまま放っておくと、高学年以降の成長過程においてさまざまな悩みの種になりかねません。勉強やスポーツでも、続けることでしか手に入らない結果があります。ちょっと壁にぶつかったくらいですぐにあきらめてしまうようでは、本人が望む成果は得られないでしょう。するとそのうち「自分は何をしてもダメなんだ」「結果が出ないのは自分の能力が低いせいだ」と、自己肯定感が低下していくのです。大人になって就職しても、変化のないルーティンワークからは刺激を感じられず、与えられた業務をおろそかにするようになります。その結果、周囲からの評価を得られないどころか、自分の実力に向き合うことをせずにすぐに環境を変えたがり、転職を繰り返す可能性もあるでしょう。「飽きっぽい」「あきらめが早い」ということは、大きな成功から遠ざかるひとつの要因にもなりうるのです。「あきらめ癖」がついてしまったのはなぜ?そもそも、なぜ「あきらめ癖」がついてしまうのでしょう。脳の仕組みを見てみると、熱しやすく冷めやすいタイプは、行動を促進するドーパミン神経系の活性化を求める傾向があると言われています。新しいものや刺激のあるものを求めることは、脳にとって決して悪いことではないのです。しかし一方で、コツコツがんばって続けられる人や、刺激を追い求めずに安定した日々を送る人もいます。「すぐにあきらめる人」との違いは一体何なのでしょう?そのヒントは、親の日頃の言動に隠されているようです。『ほめると子どもはダメになる』(新潮社)の著者で心理学博士の榎本博明氏は、「親から投げかけられた言葉や親の口ぐせは、自己観や人生観の土台になります」といいます。つまり、親の口ぐせが子どもの人生を方向づけると言っても過言ではないのです。たとえば、何かにつけて「どうせ無理」「きっとダメだよ」と言ってすぐにあきらめてしまう子は、親自身が後ろ向きなものの見方をしていることが多く、親の口ぐせを無意識のうちに心の中に取り込んでいるそう。とくに、次の2つの思考パターンには注意が必要です。■子どもを自分の思い通りにコントロールしようする「なんでできないの!」「こんなこともできないなんてダメね!」常日頃からこのような言葉を投げかけていると、子どもの自信はみるみるしぼんでいきます。それにより「どうせ何をやってもダメなんだ」と、あきらめ癖がついてしまうのです。■すぐに感情的になるたとえば朝、子どもが準備に手間取っているとします。そこで感情的になって「もう!モタモタしないで!」と思いつくままの言葉をぶつけていませんか?すると子どもは萎縮し、本来ならスムーズにできることもうまくできなくなり、ますます自信が失われてしまいます。私が実施した意識調査でも、子育て中の親のほとんどが、「子どもが思い通りにならない」といってイライラしています。社交的な親は、内気な子にイライラしています。神経質な親は、大ざっぱな子にイライラします。でも、子どもは親とは別人格、親の思うようには動きません。このことをしっかりと頭に刻んでおきましょう。(引用元:PHPファミリー|親がかける言葉で、子どもの人生が変わる)今からでも少しずつ親御さん自身の口ぐせや思考パターンを変えるように心がければ、お子さんの「あきらめ癖」も改善されていくはずです。ポイントは、前向きな言葉を口ぐせにすること。「モタモタしないで急いで!」ではなく、「さあ、もう少し急ごうね。がんばって!」と前向きな言葉をかけてあげるだけで、子どもは「自分はやればできる」と自信を失わずにすむのです。あきらめが早い=切り替えが早い!?枠にとらわれない思考法「リフレーミング」とはここでは少し視点を変えて、「あきらめ癖」について考えてみましょう。教育評論家の親野智可等氏は、わが子の短所ばかりが目につき、つい必要以上に心配したり叱ったりすることに悩む親御さんに向けて、「リフレーミング」という手法をすすめています。たとえば、「新しいおもちゃも、最初のうちは夢中になるけれど、すぐに飽きて見向きもしなくなる」「何かをやり始めたとき、ちょっとでも壁にぶつかると途端にあきらめる」「やる気が持続しない」という傾向があるとします。親からすると「こんな調子で将来大丈夫かしら?」と不安になりますよね。それこそが、一定の枠組み=“フレーム”を通してしかものを見ていない証です。「リフレーミング」とは、そのフレームを外して別の角度から見直すことを意味します。そうすることで、マイナスポイントに思えるものが、一転してプラスの側面を見せてくれるのです。「飽きっぽい」「あきらめが早い」といったマイナス要素を、別の角度から見直してみましょう。すると、「気持ちの切り替えが早い」「多様性を受け入れられる」「楽天的」「自分の気持ちに正直」……などの長所が思い浮かびます。それは将来、仕事に就くうえでも確実にプラスにはたらきます。あきらめ癖があるということは、決して悪いことばかりではないのです。その個性をうまく引き出せば、良い方向へと伸びていく可能性を秘めています。必要以上に心配しないようにしてくださいね。あきらめ癖がある子どもが粘り強くなる3つのコツとはいえ、すぐにあきらめて何ひとつまともに続かないのは困りものですよね。世の中には、続けることでしか手に入れられないものがたくさんあります。簡単に投げ出してはいけないものがあるのだということも、小さいうちから知っておく必要があるでしょう。ここでは、あきらめ癖がついてしまった子どもが「あきらめない心」を手に入れる方法をご紹介します。■クリアできそうな目標を常に用意するがんばればクリアできそうな目標に向かって取り組むと、快感にかかわる脳のドーパミン神経系の働きが最大化すると言われています。もっとも効果があるのは、子どもが50~75%の確率で達成できそうな目標を設定すること。スモールステップをクリアすることを繰り返せば、いつのまにか「やり抜く力」が身につくでしょう。■目標は「肯定的」で「具体的」に!否定語を入れないのがポイントです。「宿題が終わるまでゲームをしない」よりも「ゲームをしたくなったら窓の外を見る」というように、肯定的なフレーズを入れると◎。また「1年生のときよりも勉強をがんばる」では達成感がわかりにくいので、「テストでは毎回80点以上をとる」と具体的な目標を立てましょう。■「成功体験」を積み重ねることを意識する本格的なロジカルシンキングを取り入れた学習塾ロジムの塾長、苅野進先生は、「粘り強さを手に入れるためには、何かを成し遂げた『成功体験』が必要です」と述べます。「あのときうまくいったから、次もうまくできるはず」と思うことでさらに頑張れるというわけです。子どもにとって一番身近な成功体験は、親に褒められること。ただし結果を褒めるのではなく、問題に取り組んだことや、少しずつでも前進していることを褒めてあげましょう。たとえ失敗しても、チャレンジしたことを褒められれば、それが成功体験となります。***親の声かけによって子どもの粘り強さが身につくのなら、どんどん褒めてあげたいですね。「がんばって取り組んでるね!」「さっきより進んでるね!」「失敗したけど、ひとつわかったことが増えたね!」と、ありのままの姿や物事に取り組む姿勢を褒めてあげると、子どもの自信につながりますよ。(参考)洋泉社MOOK(2017),『子どもの脳を伸ばす 最高の勉強法』, 洋泉社.PHPファミリー|親がかける言葉で、子どもの人生が変わる東洋経済ONLINE |「いい子」「悪い子」すべては”親の決めつけ”だ洋泉社MOOK(2018),『これからの未来を生き抜く できる子の育て方』, 洋泉社.Study Hacker こどもまなび☆ラボ|才能よりも大切な「GRIT」!子どもの“やり抜く力”の育て方~家庭内ルール~
2019年04月20日合コンで成功したいなら、第一印象がポイントです。自己紹介テクニックを身につけて、素敵な彼氏をゲットしましょう。自分に似合うファッションを心がけて合コンで素敵な彼氏を見つけたいなら、第一印象が重要なポイントになります。まずは、自分に似合うファッションを心がけましょう。フェミニンなワンピースや、クールなタイトスカートなど、さまざまなアイテムを試着してみることがコツです。ショップのスタッフや友達のアドバイスを参考にしながら、自分らしいファッションアイテムを選びましょう。メイクやヘアスタイルを工夫することも大切です。美容院で相談すれば、適切なアドバイスをもらえます。笑顔に惹かれる男性は多い女性の輝く笑顔に魅了される男性は、とても多いです。合コンで自己紹介をする時は、笑顔を忘れないようにしましょう。不機嫌そうな顔をしていると、「本当は合コンに来たくなかったのかな」と思われてしまいます。声をかえてもらえなくなりますので、チャンスを逃してしまう怖れがあります。ただし、大きな口を開けて笑うことは避けましょう。微笑みをたやさないようにすることが大切です。趣味や好きなことを話そう合コンで自己紹介をする時は、自分の趣味や好きなことを話す方法がおすすめです。料理や手芸、ジョギングや映画鑑賞など、あらかじめ話すことを決めておきましょう。ただし、嘘をついてはいけません。見栄を張って、まったくできないジャンルを趣味や好きなことにすると、嘘がばれた時に恥をかきます。また、自分の家族や学歴などを自慢すると、周囲から冷めた目で見られてしまいます。合コンで孤立する危険性もありますから注意しましょう。休みの日は何をしているのか合コンで、「休みの日は何をしているのか」と聞かれることは多いです。休みの過ごし方によって、デートに誘いやすくなると考える男性はたくさんいます。合コンで自己紹介をする時は「午前中に家事を片付けて、午後はのんびり過ごしています」と答えましょう。あなたに関心を持った男性から「休日の午後に、一緒に出かけませんか」と誘われやすくなります。
2019年04月18日自己肯定感、忍耐力、協調性、やり抜く力、自制心、共感力、リーダーシップ、誠実さ、創造性、コミュニケーション能力など、さまざまな「心の力」は、「心の知能指数」として「EQ」と呼ばれます。このEQの重要性を提唱するEQWELチャイルドアカデミーの主席研究員・浦谷裕樹先生には、過去2回のインタビューでEQが子どもにもたらす多くのメリットを語ってもらいました(インタビュー第1回、第2回参照)。今回は、子どものEQの伸ばし方を教えてもらいましょう。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/榎本壮三(インタビューカットのみ)親のかかわり方が子どものEQを左右するまず親御さんにお伝えしておきたいのは、子どものEQが高まるかどうかは親のかかわり方にかかっているということ。とくに幼児期までの子どもにとっては、親のかかわり方そのものが教育といえます。なぜなら、幼稚園でもある程度の学びはありますが、子どもが過ごす時間が絶対的に多い場所が親と接する家庭だからです。子どもがなにかの問題にぶつかったとき、真っ先に頼るのは親に他なりません。そこで親がどんな解決法、対処法を教え示すのか――。そういう実地の経験の一つひとつが、子どものEQを伸ばしていきます。見方を変えれば、子どもというのは親を見本にするということ。EQが親子間で遺伝するかどうかについては詳しい研究がまだなされていませんが、EQの傾向が親子間で似るということは明確です。親が「心の力」を示してくれなければ、子どもが「心の力」を学ぶ場を持てないからです。子どもがわがままをいって、感情を爆発させ泣き叫んでいたとしましょう。そのとき、親まで感情的になって怒ってしまえば、子どもが感情をコントロールできるようになるはずもありません。でも、親に共感力や自制心があれば、子どもに共感して寄り添い、「そういう気持ちもわかるよ」「でもこういうときはこうすればいいんじゃない?」と、対処法を教えられるのです。乳児期の母親の愛情がEQのベースをつくるそして、子どもへの親のかかわり方には、父親と母親それぞれに役割があるということも忘れてはなりません。母親は「第1の養育者」とも呼ばれます。子どもが小さいとき、とくに生まれてから1~2歳頃までのあいだに、いちばん子どもの近くにいる母親がどれだけ心穏やかに愛情をたっぷりと注ぐことができるか。それが、子どもの心の豊かさに大きなちがいを生みます。というのも、生まれてから1~2歳頃までの子どもは、「感受性期」という脳が情緒に関してもっとも学びやすい時期にあるからです。ここで、その後に伸びていくEQのベースがつくられるというわけです。そのベースとは、自己肯定感。母親に愛情を注がれることで、「自分はこの世に存在していていいんだ」と子どもは感じられる。自分の存在を肯定し、豊かな心を育んでいくようになるのです。逆に、この時期に親からほったらかしにされた、いわゆるネグレクトの状態に置かれた子どもは、情緒不安定だったり社会への適応性がなかったりといった好ましくない特徴を示すことがわかっています。子どものEQを伸ばすための父親の役割母親だけでなく、父親のかかわり方も子どもに大いに影響を与えます。それについては、国内外を問わず、いくつもの研究結果が示されています。たとえば、スウェーデンでの研究では、「父親との関係が良好な子どもは、学力が高く、良い友人関係を築け、問題行動や犯罪行為が少ない」という結果が出ています。また、カナダの研究では、「父親が子どもに多く関与すると、子どもの認知機能と学業成績が向上し、問題解決力、忍耐力、感情コントロール、責任感、社会的発達、人間関係力に好影響を与える」という結果が示されました。面白いのが、桜美林大学の山口創先生の研究です。先生の研究では、「『高い高い』『おんぶ』『肩ぐるま』を経験することで、子どもの空間認識能力、危機対処能力、身体能力への自信が高まる」ことがわかりました。注目は「空間認識能力」です。「肩ぐるま」などで普段とはちがう視点から周囲を見渡すことで空間認識能力が高まり、さらには物体に限らずものごとを多角的に見る力も高まったというのです。もちろん、「肩ぐるま」などは母親でもできるものです。でも、どちらかといえば父親がやることが多いものですよね。しかも、母親より力が強い父親がやれば、これらの遊びはよりダイナミックになり、もたらす効果も高まると考えられます。2種類の愛情を意識して使いわける父親と母親それぞれに役割があるということには、愛情にも2種類あるということが関係しています。簡単にいえば、「優しさ」と「厳しさ」です。母親の愛情というのは、子どものすべてを受け入れる、どんなときも子どもの味方になるといった「優しさ」、「応援する」というものです。一方、父親の愛情は、子どもが困難にぶつかったとき、失敗したときに、「もっとできるはずだぞ!」と挑戦へ導く「厳しさ」、「期待する」というもの。これらが愛情の両輪であり、どちらも子どもの成長にとって非常に大切なものです。もちろん、不幸にしてお父さんがいない、あるいはお母さんがいないという家庭もあるでしょう。でも、たとえひとり親であっても、ふたつの愛情をバランス良く使いわけることができれば、なんの問題ありません。あるいは、おじいちゃんやおばあちゃんが父親や母親の代わりになることもできるはずです。いずれにせよ、ふたつの愛情の存在、重要性を意識して子どもに接することが大切です。『子どもの未来が輝く「EQ力」』浦谷裕樹 著/プレジデント社(2018)■ EQWELチャイルドアカデミー・浦谷裕樹先生 インタビュー一覧第1回:幼児教育ブームのなかで今注目の「EQ、非認知能力」って何のこと?第2回:「頭の力」には「心の力」こそ必要。EQが高いと優秀な子に育つ納得の理由第3回:父親流の「厳しい愛情」が子どものEQを伸ばす。人間性と学力を高める親のかかわり方第4回:お説教は「○分以内」で。子どものEQを高める“叱り方の正解”とは(※近日公開)【プロフィール】浦谷裕樹(うらたに・ひろき)1972年7月31日生まれ、東京都出身。EQWELチャイルドアカデミー・新未来教育科学研究所主席研究員。工学博士、理学博士。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科修士課程修了。高校時代に「人間の可能性はどこまで伸ばせるのか」との問いを抱き、学生時代より古今東西の能力アップ法を研究開始。現在は「楽しく、わかりやすく、ためになる」をモットーに全国で講演活動中。とくに参加型のトレーニングやワークを盛り込んだセミナーを得意とする。著書に『メンタルウェルネストレーニングのすすめ』(エコー出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年04月05日最近、「自己肯定感」という言葉をよく目にしませんか?育児や教育に関するWebサイトや雑誌、書籍などにもたびたび取り上げられており、注目度の高さがうかがえます。そんななか、日本人の自己肯定感は諸外国に比べて「低い」と言われ続けています。その要因のひとつとして挙げられるのが、親の言葉です。いったい、どんな言葉が子どもの自己肯定感を下げ、どんな影響をもたらしてしまうのでしょうか。この記事では、子どもの自己肯定感を下げることの危険性と、親子関係との関連性、そして親が気をつけるべき「NGワード」についてご紹介します。自己肯定感が低い子どもは生きづらい自己肯定感とは、文字どおり自分を肯定的に捉える感覚を表す言葉です。自己肯定感の高い子どもは、自分の能力を信じたり、存在価値を認めたりすることができます。逆に、自己肯定感の低い子どもは、自分の能力に自信が持てなかったり、存在価値が見出せなかったりします。その結果、下記のような状態に陥る可能性が高くなると指摘されています。1. 暴力行為がある2. モチベーションが低い3. 友達関係が上手くいかない4. 過敏に反応する5. 自分で判断できない6. 授業の理解度が低い7. 学校をよく欠席する8. 学校をよく遅刻する(自尊感情や自己肯定感に関する研究報告書平成22年3月慶應義塾大学調べ)(引用元:NPOカタリバ|【自己肯定感】低い理由と対策)これらは、自分で自分を苦しめてしまいかねない行動です。例えば、「1. 暴力行為がある」「3. 友達関係が上手くいかない」ことから友だちづくりにつまずき、「7. 学校をよく欠席する」「8. 学校をよく遅刻する」ことからますます周囲に馴染めなくなる、といったことが考えられます。あるいは、「2. モチベーションが低い」「6. 授業の理解度が低い」ことから学ぶこと自体を諦めてしまうということも。では、こうした自己肯定感の低い子どもが成長すると、どんな大人になるのでしょうか。ビジネスニュースサイト「東洋経済オンライン」の「『自己肯定感』が低い人に現れる“残念な症状”」という記事には、自己肯定感が低いときに現れる症状として、下記3つを挙げています。■「不安」が先に立ち、人からの感謝の言葉を受け止められない■ 忠告されたときに「怒り」が湧き上がる■「恐れ」から、失敗をしたときつい言い訳をしてしまうこれらに共通するのは、マイナス感情です。マイナス感情にとらわれ、他人からの感謝や忠告を素直に聞き入れることができず、自分に言い訳ばかりしてしまう——そんな大人になってしまったら、自分の成長を止めてしまうばかりか、周囲から孤立してしまうかもしれません。ここまでの内容を読まれた親御さんは、「自分の子どもには、自己肯定感の高い大人になってほしい」と感じられるかと思います。しかしながら、そういう親御さんでも、子どもの自己肯定感を下げる張本人になってしまう可能性が十分にあるということをご存知でしょうか。自己肯定感が低いのは親のせい!?東京都教職員研修センターの指導資料「子供の自尊感情や自己肯定感を高めるためのQ&A」では、家庭での生活習慣と自己肯定感には関連があることが明らかにされています。特に、保護者に理解され、認めてもらえていると認識している子どもほど、自己肯定感が高い傾向にあるそうです。また、当サイトの「新・子育て習慣に!子どもの自己肯定感が向上する『ほめ写プロジェクト』」という記事には、「家族で過ごす時間が多いほど、親に理解してもらえているという“安心感”を得やすく、『自分は大切な存在』という意識が高まる」と書かれています。一方で、匿名で投稿できる掲示板サイトや個人のブログには、親との関係性が原因で自己肯定感が低くなったと公言する書き込みが複数存在します。例えば、女性向け掲示板「発言小町」への下記の投稿には、「私も」と手を挙げるレスポンスが目立ちました。私は親に褒められたことがありません。頑張っても頑張っても、いつもその位当たり前だ、もっと頑張れと言われ、認められる事はなかったです。忙しいからと話を聴いてくれることもなかった。私の母は愚痴と自慢話と世間体ばかり。(中略)私のような育ちをされた方で、大人になってから、自力で自己肯定感を獲得された方っていらっしゃいますか? 大人になってからでは無理なのでしょうか?(引用元:YOMIURI ONLINE|大人になってから自己肯定感を持つには?)このような実情から、親のせいで自己肯定感が下がったと考える人は少なくないということがわかります。では、どうすればこうした事態を防げるのでしょうか。ついつい言ってしまっているかも!?3つの「NGワード」親が子どもの自己肯定感を下げてしまう原因のひとつが、日常的に投げかけている “言葉” です。親が何気なく伝えた言葉が、子どもの自信ややる気を奪ってしまうことがあります。ここでは、特に気をつけるべきNGワードを3つご紹介します。1. 他人と比べるワード「○○ちゃんはできるのに」「同じマンションの○○ちゃんは、もう縄跳びが跳べるんですって」「お兄ちゃんのときは、こんなに忘れ物しなかったのに」など、子どもを友だちや兄弟姉妹と比較する言葉はNGです。言われた子どもは、自分が他人より劣っていると思い込んでしまいます。そして、その思い込みが自己肯定感を下げてしまうのです。他人との差を理解させることより、本人の変化や成長を共に喜ぶことのほうが大事。「昨日より縄跳び上手に回せるようになったね」「先月より忘れ物減ったね」など、過去の本人と比較してあげるほうが、自己肯定感を上げることにつなげやすいでしょう。2. 子どもを急かすワード「急ぎなさい」忙しいとき、つい言ってしまいがちなのが、「ほら、お迎えが来るんだから急いで」「早く宿題やっちゃいなさい」など、子どもを急かす言葉です。これらは、子どものペースを否定し、自己肯定感を下げることにつながります。とはいえ、時間や期日は守らせなくてはなりません。「8時にお迎えが来るから、それまでに準備しようね」「宿題はいつまでに提出すればいいの? 間に合いそう?」など、具体的な時間を伝えることで、自分で考えて行動するよう促すのがベストです。3. 条件付きの褒めワード「○○だから~~」子どもをほめるとき、「いつもお利口さんだから大好きよ」「こんなにお勉強ができてえらいね」など、条件付きで褒めてはいませんか?実は、この褒め方は、自己肯定感を高めるという意味ではNGといわれています。なぜなら、言われた子どもは、その条件を満たさなければ認めてもらえないと感じてしまうからです。子どもをほめるときは、「○○だから大好きよ」「○○だからえらいね」ではなく、「大好きよ」「えらいね」とシンプルに伝えましょう。○○に入っていた部分は、「いつもお利口さんにしてくれてありがとう」「お勉強頑張っているね」と、別でほめてあげればいいのです。***大切なのは、子ども自身が自分の能力を信じたり、存在価値を認めたりできるようにすることです。NGワードを気にしすぎて、親子の会話が減ってしまうのもよくありません。頭の隅にNGワードをメモして気をつけながらも、親子でたくさんしゃべってくださいね。その楽しい時間こそが、子どもの自己肯定感を高めてくれるのですから!(参考)NPOカタリバ|【自己肯定感】低い理由と対策東洋経済オンライン|「自己肯定感」が低い人に現れる“残念な症状”東京都教職員研修センター|子供の自尊感情や自己肯定感を高めるためのQ&AStudy Hackerこどもまなびラボ|新・子育て習慣に!子どもの自己肯定感が向上する「ほめ写プロジェクト」YOMIURI ONLINE|大人になってから自己肯定感を持つには?All About暮らし|子供の自己肯定感を低くする親のNG言動5つと改善法MAG2NEWS|自己肯定感の高い子は親からどのような声掛けをされているのか?
2019年03月27日「学力が高い子どもは自己肯定感も高い」という、学力と自己肯定感の関係性については、子どもの教育に高い関心を持つ読者の皆さんはよくご存じかもしれません。そしてきっと、子どもの自己肯定感を高めるための言葉がけなども、すでに実践済みかと思います。しかし、「自己肯定感は親子セットで育むもの」ということまで知っている方は、あまり多くないのではないのでしょうか。子どもの学びや気づきをサポートする私たち親も同じように、自己肯定感を高めて接することが大切なのだそうです。自己肯定感は大人になってからも高めることができます。今日からできる自己肯定感アップの方法についてご紹介しましょう。「自己肯定感」が高い子どもは学力も伸びるまず、「自己肯定感」について見てみましょう。「自分ならできる」「ここに存在していていいんだ」「自分は愛されている」と思う気持ちが自己肯定感です。「自己効力感」「自己承認」「自己評価」「自尊心」なども同じような意味といえます。心理学や教育学の文献では「自己肯定感」を次のように定義しています。「自分の可能性を信じ, 自分はできるんだという自信をもち,肯定的に自己を認識すること」「ありのままの自分を受け止め、自己の否定的な側面もふくめて、自分が自分であっても大丈夫という感覚である」(引用元:田島賢侍, 奥住秀之(2013),「子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺 度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的 調査も含めて」, 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 64(2): 19-30.)また、自己肯定感と学力には関係があるともいわれています。毎年、小学6年生と中学3年生を対象に行なわれている全国学力・学習状況調査では、算数・国語(および3年に一度の理科)の学力調査のほか、学習や生活環境についてのアンケートも行なわれており、この調査結果から、自己肯定感と学力には関係があると指摘されています。「自分には、よいところがあると思いますか」との質問に、肯定的に回答した児童生徒の割合は平成25年度以降、増加傾向が見られ、平成30年度は約8割となった。また、この質問に肯定的に回答した児童生徒の方が、平均正答率が高い傾向が見られた(ただし、中学校国語においては「どちらかといえば、当てはまる」と回答した生徒の平均正答率が最も高かった)。(引用元:国立教育政策研究所|平成30年度全国学力・学習状況調査の結果5.児童生徒の自己肯定感等に関する状況)平均正答率が高い子ほど自己肯定感も高いということに、因果関係がはっきり見出されているわけではありません。とはいえ、学力が高いと「自分は頑張れる」という自信につながり、その自信がまた学力アップの原動力になるのですから、やはり何らかの相関関係があるといっていいでしょう。親の「自己肯定感」を高めるべき理由子どもが毎日の生活で接する社会はあまり広くありません。お子さんに今日1日の出来事を聞いてみると、話の中に登場する人は、家族以外では園や学校、習い事で会う先生とお友だちがほとんどではないでしょうか。このように、限られた範囲の人からの言葉や接し方にふれて自己肯定感を育んでいくことを考えると、子どもと最も近いところにいる両親の言葉や接し方は、子どもの自己肯定感を大きく左右するといってよさそうです。もし毎日一緒にいるお母さん、お父さんの自己肯定感が低かったとしたら、子どもにどのような影響を及ぼすのでしょう。(1)自己防衛のため、子どもに介入や干渉をしがち子どもに対して「そんなやり方ではダメだよ」「ママの言うとおりにやってごらん」と口出ししてしまうのは、心配する気持ちだけではない場合も。うまくできるようにと子どものためを思ってアドバイスしているつもりでも、実は子どもがうまくできず失敗に終わると自分の価値が下がってしまうという恐怖感から口出しすることもあります。これは自己肯定感の低さによる自己防衛だと考えられます。(2)子どもとの信頼関係が築きにくい自己肯定感が低いと、親が自分自身を守りたいという気持ちが上回り、その心理が言動にも表れてしまいます。子どもは、親が自分のことを思ってくれているのではないと敏感に察知し、信頼関係が築きにくくなります。子どもは「お父さんやお母さんは自分を大事にしてくれる」「自分は認められている」と感じる経験が乏しくなり、自己肯定感を高めることは難しい状態になります。今日から親子で自己肯定感アップ!日常生活で意識したいこと上述した理由からも、子どもの自己肯定感を高めるには、まず毎日近くにいる親の自己肯定感を高めることが第一といえるでしょう。自己肯定感は大人になってからでも高めることができます。今日から始められる自己肯定感アップの方法をいくつかご紹介します。■パートナーの良いところを褒める夫婦の良好な関係は子どもの心の安定につながり、自己肯定感を育みます。パートナーの良いところを積極的に口に出して褒めるようにしましょう。また、褒められたら「ありがとう」と感謝することが習慣になると、夫婦間だけでなく子どもに対しても同じように接することができます。良いところを褒められ、感謝の気持ちを受け取ることは年齢に関係なく自己肯定感のアップにつながります。■「できたこと」を親子で共有する毎日、どんなに小さなことでもいいので「今日、これができた」ことを親子で共有し、認め合います。お風呂タイムに話し合ってもいいですし、交換日記スタイルで書いていくのもおすすめです。この方法は、できたことを少しずつ積み上げ、自信をつけて自己肯定感をアップさせるだけでなく、自分の考えをまとめて相手に伝わるように表現するプレゼンテーションのトレーニングにもなります。■趣味や楽しみをもち、人づきあいを広げる子育て以外にも視野を広げるために、やってみようと考えていた趣味を始めたり息抜きのショッピングや食べ歩きで楽しんだりしてみましょう。生活が充実することで自己肯定感もアップします。また、子どもの心配事はひとりで抱え込まず、友だちや子育て支援センターのスタッフなど周囲の人を頼ってみると、ひとりで悩んでいたときよりも楽観できるようになり「やれるところからやってみよう」と自分に自信がつくようにもなります。どの方法も簡単に始められるものばかりです。一度に始めると続けられないと思えば、この中から始めやすいものを選んで試すのもおすすめです。うまくいかないことを恐れず、まずは、私たち親が前向きに取り組んでみましょう。その姿を見せることも、子どもの自己肯定感を高めるための良い刺激になります。***子どものことを心配しているつもりでも、その言動の裏側に親自身の自己防衛やコンプレックスが隠れていることは少なくありません。子どもの成績をほかの子と比べる、兄弟姉妹で自転車や逆上がりのできた時期を比べるという例はもちろんですが、ハサミの使い方や絵の具の色使いなど、ちょっとアドバイスしたいと思ったときに、「これは誰のための言葉なのか?」と考えてみるといいかもしれませんね。(参考)田島賢侍, 奥住秀之(2013),「子どもの自尊感情・自己肯定感等についての定義及び尺 度に関する文献検討 : 肢体不自由児を対象とした予備的 調査も含めて」, 東京学芸大学紀要. 総合教育科学系 64(2): 19-30.国立教育政策研究所|平成30年度全国学力・学習状況調査の結果5.児童生徒の自己肯定感等に関する状況一般社団法人 日本セルフエスティーム普及協会|部下を伸ばせる上司、子どもを伸ばせる親は「自己肯定感」が高い!AERAdot.|親の「自己肯定感」が低いと子どもも低くなる?簡単にアップする方法とはこどもまなび☆ラボ|「立ち上がる力」を持つ、自己肯定感が高い子どもの親に共通する2つの特徴
2019年03月23日子どもの言葉づかいが自分やパートナーとそっくりだと感じたことはありませんか。普段の夫婦間コミュニケーションは、子どもの言動に表れやすく、その家のありのままの姿が透けて見えるといってもいいほどです。家庭でのパパとママのやりとりが子どもの人間関係を形成する力を左右するのであれば、日頃から夫婦間のコミュニケーションの取り方は意識しておきたいもの。子どもが対人関係を上手に築くための良いお手本になるには、どのような言葉の選び方や会話のキャッチボールを心がけるべきかご紹介します。夫婦の会話は、子どもの対人スキルを左右する「○○してって言ったのに、何でやってくれないの!」「どうせ○○できるわけないよ」こんな言葉をお子さんが口にして、ご自身がパートナーに対して話す口調に似ていることにハッとしたことはないでしょうか。おそらく家の中だけでなく、こうした言葉は園や小学校でもお友だちに使っていることでしょう。子どもたちの言葉づかいや話し方は、一番近くにいる家族の影響を大きく受け、対人関係を築くうえでのお手本になります。子どもの目の前でパパとママがお互に責めるような口調や頭ごなしに否定するようなコミュニケーションを日常的に行なっていれば、子どもも自然と同じような形で家族や友だちとコミュニケーションをとるようになります。自分が伝えたいことを相手にきちんと届けたくても、コミュニケーションの方法が適していなければ、相手には正しく伝わりにくくなりますし、もしかすると相手の気分を害して聞く耳をもってくれないこともあり得ます。逆に、相手にきちんと伝わるコミュニケーションの方法を身につけていれば、対人関係においても良い効果が期待できます。そのためにも一度、夫婦間のコミュニケーションの在り方を振り返ってみませんか。子どもの前で積極的に使いたい3つの言葉子どもがより良い対人関係を築けるようなモデルとして、夫婦のコミュニケーションで積極的に取り入れてほしい3つの言葉をご紹介します。【1】主語は「私」一緒にいる時間が長くなればなるほど、「言わなくても伝わるだろう」「これくらいは分かっているだろう」という気持ちから誤解やズレにつながることがあります。そこから「どうして分かってくれないの?」と相手を責める気持ちが生まれやすいのです。この状況を避けるには、「相手に言う言葉の主語をあなた(YOU)から私(I)に変えて言ってみる」方法が良いと、東京女子医科大学附属女性生涯健康センターの小菅二三恵さんはいいます。相手に非があると責めるよりも、「私は心配している、不安に思っている、悲しい」と自分を軸にして思いを伝えるようにすることで、ギスギスしたコミュニケーションになりにくいのです。子どもが同じように「I」を主語にした言い方をするようになれば、お友だちとのおもちゃの取り合いや順番待ちなどのトラブルでも、相手を責めるのではなく、自分の率直な気持ちを伝えられるようになります。【2】感謝の言葉皆さんも実感されたことがあると思いますが、小さなことであっても「ありがとう」や「助かったよ」という感謝の言葉は、コミュニケーションの潤滑油になります。また、謝らなければいけないときにも、感謝の言葉は重宝します。「ごめんね」と言いにくかったり、タイミングを逸したりするとき、「ありがとう、助かったわ」という一言なら自分のプライドも保ちつつ、相手に気持ちを伝えることができます。この感謝の言葉が自然に出るような子どもは、新しい場所でもすぐに仲間を作ることができるでしょう。「ありがとう」と言われたお友だちは嬉しい気持ちになり、その子のことを好意的に受け入れてくれるはずです。【3】誉め言葉褒める言葉も夫婦間のコミュニケーションで積極的に使いたい言葉です。「さすがだね」「すごいね」「いいね」といった言葉は、相手の「認めてほしい」「すごいと思ってほしい」という気持ちを満たします。これは、近年SNSに関連して話題になることの多い「承認欲求」で、誰もがもっている欲求です。たとえば子どもたちが「○○するから、見ていて!」というのも承認欲求のひとつです。そして誉め言葉を受け取った相手は、承認欲求が満たされ「自分は価値ある人間で周りからも認められている」という「自己重要感」を高めます。こうして良い対人関係を築けるようになるのです。このような親のやりとりを見ている子どもは、お友だちに対しても「すごいね」という言葉がスッと出てきます。承認欲求が満たされたお友だちとのコミュニケーションはきっとうまくいくでしょうね。「自己重要感」が良い対人関係を築く「自己重要感」は、自己肯定感にも似ていますが、定義が少し異なるようです。心理カウンセラーである大場慶夫さんは以下のように話しています。人の存在の根底には「自己肯定感」があり、「自己肯定感」の上に「有能感」というものがあり、両者を合わせたものが「自己重要感」であると考えています。「有能感」とは、何かができるとか資格を持っているとか、地位や名誉、立場など、能力がある自分をすごいと感じる感覚です。一方、「自己肯定感」とは、なにかができるとかできないとか関係なく、どんな自分であっても存在すること自体に価値があると感じる感覚です。生きているだけで幸せと思える感覚といっても良いかもしれません。(引用元:解決!アスクミー|自己重要感を理解すれば人間関係は上手くいく!)この自己重要感を構成する「自己肯定感」と「有能感」を伸ばすのが「褒め言葉」で、人は小さなことでも褒められるとうれしいですし、幸せを感じます。それが次第に自分のなかで自信となり、対人関係や学習、仕事にも好影響を与えるようになるのです。自己重要感が高い人は、自分の軸で自信をもっているので、他人と自分はどちらが上か下かと比べることもありませんし、相手の良いところを素直に認めることができます。子どもが将来、良い対人関係を築くための土台となるのが「自己重要感」だといってもいいでしょう。家族で自己重要感を高め合えるような会話をしていれば、子どもの自己肯定感も自己重要感も高まります。そして、お友だちに対しても家族でかわしているような言葉を投げかけてあげることができますよ。子どものお手本にとなるような振る舞いをしたいものですね。***大好きなパパとママが感謝の言葉や誉め言葉をたくさん使っていると、子どもにとってそれが当たり前の光景になります。自己重要感は、何か特別な経験をさせなくても毎日のコミュニケーションで育むことができるので、さっそく取り入れてはいかがでしょうか。(参考)NIKKEI STYLE|「言い方」を少し変えるだけで夫婦関係は改善(日経ヘルス プルミエ)リクナビNEXTジャーナル|夫婦で「ホメ合う」と“スーパーサイヤ人”になれるワケ――山口拓朗の「夫婦円満法」リビング京都|違いを理解し合って、コミュニケーション夫婦の会話術解決!アスクミー|自己重要感を理解すれば人間関係は上手くいく!All About|夫婦仲を良くして子どもの成績を上げる方法Study Hackerこどもまなび☆ラボ|「自己肯定感の高い子どもは学力も高い」は本当?自己肯定感アップに効果的な3つのこと。
2019年02月18日学校では学べない力を手に入れることができるという「旅育」。文字通り、「旅を通じて行う教育」ですが、じつは旅そのものだけではなく「旅の後」も重要なのだそう。そう語るのは、旅育の第一人者である旅行ジャーナリストの村田和子さん。「遠足は家に帰るまでが遠足」といわれますが、旅育は家に帰った後も続くようです。その他の、旅育で重要となる考え方や具体的メソッドと併せてアドバイスをしてくれました。構成/岩川悟(slipstream)取材・文/清家茂樹(ESS)写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)旅は時間感覚をつかむ機会にあふれている移動が伴う旅は、子どもが「時間の感覚を学ぶ」にも最適です。そのためにも、まずは「スケジュールを共有する」ことが大切です。幼い子どもと旅行するときに親御さんがいちばん気を遣うのは、電車などでの移動中に子どもが静かにできるかというところでしょう。よくあるパターンとしては、移動中に子どもが「あと何分?どれくらい?」と大きな声で何度も聞いてくるというもの。それに対して「あと少しだから静かにして」なんて言う親御さんもいますが、そもそもなぜ子どもがそうやって聞いてくるのかと考えたことはあるでしょうか?じつは、「不安」が子どものぐずる要因になることが多いのです。スケジュールを知らなければ、いまある状態がいつまで続くのかわからず、大人だって不安になるでしょう?その不安を解消してあげるために、まずはスケジュールを共有してあげてください。「今日はここからここまで行くよ」「時間は何分くらいかかるから、なにをして過ごそうか」と事前に話してあげれば、子どもは安心感を得られ、静かにできることが多いと感じます。同時に、スケジュールを共有することが時間感覚をつかむことにもなります。子どもというのは、どのくらいの時間になにができるかという感覚をまだつかめていないものです。旅にはその感覚をつかむ機会があふれています。たとえば、電車の乗り継ぎに15分かかるとしましょう。「15分あるからなにをしようか」と子どもに考えさせるのです。経験を重ねるうち、「15分だとご飯を食べるのは難しいから、トイレに行って飲み物を買う」というふうに、徐々に時間の感覚をつかんでいくはずです。そして、移動時間を家族のコミュニケーションに使うというのもおすすめです。家族旅行を敬遠する人は、移動中に子どもが騒がないかと心配することが多いようです。でも、よく考えてみてください。家族といっても、親が仕事をして子どもが保育園や学校に通っていれば、全員が一緒に過ごせる時間は朝食や夕食の時間など本当に限られたものです。しかも、子どもが大きくなるにつれその時間はさらに減っていきます。でも、家族旅行での移動時間は必然的に家族が一緒に過ごすことになる。考え方を変えて、移動時間を貴重な家族のコミュニケーションの時間ととらえてはどうでしょうか。子どもにチャンレンジを促す父親の役目そして、旅先では子どもにいろいろなチャレンジをさせてあげてほしいですね。さまざまな体験プログラムなどの他、日常から離れた環境だからこそできるチャレンジも旅にはあふれています。もちろん、チャレンジすることには不安も伴います。それでもチャレンジをしたというその事実が、「次もまたやってみよう!」という積極性を子どもにもたらしてくれます。そういう意味では、お父さんと子どもだけの時間、父子旅行などもおすすめですね。その間、お母さんはひとりの時間を楽しみ、リフレッシュすれば一石二鳥です。共働き家庭が増えているとはいえ、子育ての中心はお母さんが担うことが多いものです。そのためお母さんは、一生懸命さや責任感から「危ないことはやっちゃ駄目!」と保守的になったり、「ちゃんと野菜も食べなさい」と、旅先でも日常と同じように細かいことを子どもに言ったりしがちです。なにを隠そう、わたしにもその傾向がありますしね(笑)。でも、お父さんはワイルドというか、大人になっても冒険好きな部分を持っている方が多いようです。ちょっとくらい危ないことでも「やってみよう!」と子どものチャレンジを促す傾向が強い。子どもにとってまだ難しいことでも、少し背伸びをさせてチャレンジさせるのがお父さんという存在です。それでたとえ失敗したとしても、子どもは必ずなにかを得るはずです。食事も、お父さんと子どもだけなら、「今日1日くらいいいよな」「お母さんには内緒だからな」なんて言って、揚げ物やスパゲティーなど好物だけを食べるということもあるかもしれない(笑)。そんなお父さんと子どもだけの秘密の体験も、子どもにとっては印象深いものになります。それに、仕事が忙しいお父さんが日常のなかで子どもと一緒に過ごせる時間は本当に限られています。お父さんと子どもの絆を深める意味でも、父子旅行はとてもいいと思いますよ。旅の記録を「モノ」として残して成功体験を思い出させる最後に、旅が終わった後についてアドバイスをしておきましょう。子どもは未来を見て生きています。つまり、日々起きたことは脳の奥にしまわれていくのです。でも、せっかくなら、家族旅行の思い出や、旅先での成功体験を日常で思い出し、そのたびに子どもが自己肯定力を高めることにつなげたいものです。そうするために、旅をなんらかのかたちで「モノ」として残してあげましょう。写真もデータのまま保存するのではなく、子どもと見返してプリントしてアルバムにする。あるいは、子ども自身が選んだイチオシの写真を部屋に飾ってみる。写真じゃなくても、旅先でつくった「モノ」を飾るということでもいいでしょう。それらを見れば、子どもは旅の経験、自分が頑張った経験を思い出すのです。わたしの家庭では、旅先から家族それぞれがちょっとずつコメントを書いた絵葉書を自宅に送るようにしていました。息子に「パパとママがけんかした」なんて書かれたこともあります(笑)。写真に残っていないささいなことは意外と忘れてしまうものですが、こうしてコメントがあればしっかり思い出になるのです。しかも、これは子どもの成長記録にもなります。幼いときは大きく拙かった字がだんだん小さくなり、そのうち難しい漢字も交じってくる。思春期になると面倒なのでしょうね。ほんのひとことになったりもする(笑)。写真のアルバムとはまたちがった思い出の残し方なので、ぜひトライしてみてください。『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ 旅育BOOK』村田和子 著/日本実業出版社(2018)■ 旅行ジャーナリスト・村田和子さん インタビュー一覧第1回:子どもの人生は“旅”で幸せになる。いまの時代こそ親子で旅に出るべき理由第2回:旅先での行動は“親子別々”に。“親の不在”が深める子どもの「自信」第3回:旅の計画には“正解がない”。子どもの「考える力」を育む旅行プランの立て方第4回:忘れてはいけない“旅の記録”。旅先での成功体験を思い出すたび「自己肯定力」が高まる【プロフィール】村田和子(むらた・かずこ)1969年8月29日生まれ、神奈川県出身。旅行ジャーナリスト。2001年、生活情報サイト「All About」運営スタート時に旅行情報のガイドに就任したことを機に執筆活動を開始。モットーは「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」。現在は家族旅行を応援する旅行情報サイト「家族deたびいく」を運営しながら、消費者視点での旅の魅力や楽しみ方を年間100以上の媒体で紹介する他、旅行に関する講演、旅行サイトや宿泊施設のコンサルティングもおこなう。得意なテーマは旅育、家族旅行、ひとり旅、記念日旅行、ヘルスツーリズムなど。特に旅によって子どもの生きる力を育む旅育を村田式教育メソッドとして著書等を通じて啓蒙を進めている。一児の母。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2019年02月11日「自己肯定感」という言葉を聞いたことはありますか?自己肯定感とは、自分を肯定する気持ち、つまりどれほど自分を認めて好きでいるかということ。この自己肯定感は高い方が、人生を謳歌することにもつながります。自分を嫌いだという人が多い世の中。もっと自分を好きになってあげるためのメソッドをご紹介したいと思います。自己肯定感が低い人が多いのは国民性?出典:byBirthそもそも日本人は自己肯定感が低いと言われています。それは何故なのでしょうか?一般的に真面目・礼儀正しい・控えめといった性格の人が多く、また謙遜する文化も日本ならでは。それらのことはもちろん良い部分でもありますが、自己肯定感を高めるという面には結び付きにくいのかもしれません。かと言って自己中心的になったり、自分の意見を押し通そうとするのは良くないことです。秩序やマナーを守った上で、自己肯定感を高めていくことが理想ですよね。自己肯定感を高める方法って?ネガティブ要素と向き合う出典:byBirth国民性という部分があることは大前提として、自己肯定感を高めるための努力は誰にでもできます。自分を好きになれない人は、もしかすると自分自身ときちんと向き合えていない可能性があります。ネガティブな要素から逃げていたり、知らないフリをしているのではなく、正面から向き合ってみることが大切。自分の嫌いな部分と向き合うのは勇気がいりますが、一度、言葉で発するか紙などに書き出してみましょう。そうすると今まで目をつぶっていたネガティブな要素と向き合うことになります。この行為こそ、自己肯定感を高めるための第一段階と言えるでしょう。受け入れるように変換する出典:byBirth自分のネガティブな部分を改めて知ったら、それを受け入れるように変換してみましょう。 自分の容姿に自信がないからといって、メイクもせず何も努力をしないのは間違いです。前向きに考えてみたら、コンプレックスを受け入れて上手に活かす方法が見つかったり、コンプレックスと勝手に思い込んでいるだけで周りからすると実は憧れられている部分かもしれません。少しの努力と考えを変えてみるだけで、180度違った捉え方ができるようになります。“どんな自分も好きになってあげる”、このことが何よりも大切なことなのです。「目標」と「真似」は違う出典:byBirth憧れの人に近付きたいという気持ちは、女性なら特に思うことでしょう。その人を自分の目指すべき「目標」とするのは良いですが、何もかも「真似」をするのはやめましょう。目標は、憧れの存在をゴールと仮定して、どうすれば良いかプロセスを考えて、自分なりの解釈や個性を取り入れてまっすぐ突き進むことができるので、それが自分自身を高めることにつながります。一方真似をすることは、ただのコピーでしかありません。そっくりそのまま真似をして達成感を感じるかもしれませんが、実は中身は空っぽの状態。自分らしさが加わっていないため、オリジナリティがないことにコンプレックスを抱いてしまうことに。憧れや理想を掲げるのはとても良いことですが、そこには自分の信念やポリシーがないことには成立しないと言えるでしょう。できることを増やす出典:byBirth「できた!」という気持ちは何よりも自信につながる材料。子供のしつけと似ていますが、子供の頃、テストで良い点数をとったりできなかったことができるようになると、自然と自信がついたことを覚えていませんか?そうするとそれが得意なことになり、堂々と胸を張ることができます。大人になってもこれは同じと言えるでしょう。子供の時よりももっと複雑な環境になったり、なかなかできないことが多くなりますが、その中でも自分ができることを見つけてみましょう。とても些細なことでも良いのです。自分に向けてのことでも、他人に向けてのことでも良いので、できることがどんどん増えていくと自己肯定感も高くなっていくはずです。チャレンジ精神を鍛える出典:byBirthできることを増やすためには新しいことにチャレンジしなくてはいけません。ただここでも自己肯定感が低い人の場合、「こんなこと私にできるわけない」とネガティブモードに突入して、実行できずに終わってしまいがち。それでは何も変わりません。チャレンジ精神を鍛えると、新しいことを始める時でもすんなりと飛び込むことができます。「できるかどうかわからないけどとりあえずやってみよう」や「これなら私のできることと似ているからきっとできるはず」などとポジティブな考え方ができるようになります。行動力がない、引っ込み思案、心配性な性格が邪魔をするかもしれませんが、そんな邪念を一度取っ払って、まずはチャレンジしてみることから始めてみましょう。トレーニング次第で自分を好きになれる出典:byBirth自己肯定感が高い人は根っからの前向きな人しか当てはまらないと思いがちですが、そんなことはありません。一歩前に進んでみるだけで劇的に変わることができ、自分を心から好きになってあげることができるでしょう。日々の心掛けや気持ちのトレーニングを積み重ねて、自己肯定感を高めてあげられると良いですね!
2019年01月16日2020年度に大きく変わる「大学入試共通テスト」では、知識の詰め込みだけではなく、思考力や判断力が問われるようになります。このような力を養うためには、机の前での「The 勉強」では身につきません。実は、日常生活の中の新しい経験や楽しい体験こそ、思考力や判断力が自然と身につけられるチャンスなのです。そこで今回は、その具体的な方法をご紹介します。日常や非日常の体験の中でこそ記憶に残る!子どもの考える力は、無限の可能性を秘めていると言われています。しかし、小さな子どもの思考力を引き出すには、親の手助けが必要です。なかでも日常生活と勉強をリンクさせる方法が、もっとも有効なようです。意識的に、日常生活に学校で学んだことを応用させることで、学習内容をより定着させることもでき、さらに思考力や判断力、さらには応用力も養うことができるのです。そこで実践したいのが、買い物やスケジュール管理、お出かけの計画などの経験や体験。大人にとっては当たり前のことでも、子どもにとっては初体験のことばかり。初体験というのは、子どもにとってすべてが学びであり、その経験から大切なことをどんどん吸収していきます。子どもは自分の体験で得た知識はそう簡単には忘れません。理科・社会は私たちの生活と関わる教科なので、日常生活の中でも様々な体験ができますが、いつもと違う場所でいつもと違う体験をするほうがより記憶に残ります(引用元:日経DUAL|中学受験にも生きる!冬のおでかけ学習【社会編】)子ども主体で考え、判断させる実例集それでは、実際にどんな方法があるのか実例をご紹介します。子どもの年齢や、学校で習っている学習内容に合わせて、どんなことに挑戦できるかをご両親が判断してみてください。■決まった金額内で買い物をする足し算や引き算、掛け算などを学校で勉強し始めたら、子どもに買い物を頼んでみましょう。慣れるまでは一緒に買い物に出かけて、後ろから見守ってあげるのでもいいですね。500円や1000円など、あらかじめ予算を決めておいて、その予算を越えないように買い物をするよう伝えます。余ったお金でお菓子を買っていいよとご褒美をあげれば、足し算と引き算を使って、いくらのお菓子が買えるのかを一生懸命計算するでしょう。ほかにも、一緒に買い物へ行って会計をする時に、お釣りの小銭が少なくなるように考えさせると、思考力が身につきます。小さなお子さんであれば、100円を渡して駄菓子を自分で計算させながら買うのもいいですね。<この体験で身につく力>思考力判断力計算力■お出かけの目的地や交通手段を考える親子でのお出かけは、子どもにとって新しい経験がいっぱい。いつもは親が決めてしまう休日のお出かけ先を、たまには子どもに決めさせてみましょう。子ども主導で計画を立て、家族で出かけてみることもよい経験です。ガイドブックやインターネットを見ながら、目的地を決めましょう。そのときに、日帰りでも行ける場所なのかを地図で確認しながら決めるといいですね。地図を学習している時期であれば、学習内で勉強した地名などを絡ませて、行き先を決めるのもおすすめです。行き先を決めたら、そこまでの交通機関を一緒に考えてみましょう。地図上で目的地を見ながら、電車で行きやすい場所なのか、駅からは徒歩なのかバスなのか、車で行く方が便利なのか、ご両親がアドバイスしながら経路を考えてみます。このような経験を通じて、子どもは自ら考える力や、交通手段などを比較して決定する判断力を養うことができます。また、実際にその場所に行ってみると、計画通りにいかないことも出てくるでしょう。その時に、どうして上手くいかなかったのか、どうすれば上手くできるのかをもう一度考えてみると、そこで応用力も育まれます。そして、地図を見ながら目的地までも、ぜひ子ども主体で動いてみましょう。親にとっても新しい発見があり、親子で新鮮な体験になるはずです。<この体験で身につく力>思考力判断力応用力地図を読む力■お出かけ先でのスケジュール管理時計が読めるようになったら、日常的な声掛けで、「○時に家を出るけど、あと何分ぐらいある?」などと、クイズ感覚で問いかけてみることで日常生活と勉強を“リンク”!子どもの「判断力」「応用力」「計算力」を鍛えるよい方法ですね。そして、日常生活の中で時間の管理がある程度できるようになったら、お出かけ先でのスケジュールを子どもに組み立てさせてみてはいかがでしょうか。一日のスケジュール表を紙に書いて、「○時にここに着くには、何時に出ればいいかな?」「お昼には何分ぐらい時間を取ろうか?」など、最初はご両親と一緒にスケジュールを組み立ててみましょう。慣れてきたら、自分で考えさせてみて、ご両親が無理のないスケジュールになっているかを確認してみるのもいいかもしれません。そして実際に現地へ行ってみて、スケジュール通りに回れたのか、回れなければどこで時間がかかったか、時間が足りなかったのかなどを、一緒に話し合ってみるのもおすすめです。子どもはその体験をもとに、次回は時間の管理を工夫することができるでしょう。時間の配分を予測したり、改善したりすることができるようになると、日常生活や学校生活の時間の使い方も上手にできるようになるでしょう。<この体験で身につく力>思考力判断力時計を読む力時間の使い方臨機応変に動く力3つのアプローチを親が意識しておく!買い物やお出かけの計画などを、ただ経験させるのではなく、以下のようなことを親御さんが意識しておくのがより効果的なようです。【「考える」とは】「自分の言葉で語れること(What)」「疑問に思うこと(Why)」「手段や方法を思いつくこと(How)」のいずれかのことをしているときに、「考えている」という状態になると考えます。通常の教育では、「これは何?」「どこ?」「いつ?」「どっち?」が多く、このようなインプットばかりのアプローチでは、考えるという行為は起こりにくいのです。(引用元:東洋経済ONLINE|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ)意識しておきたいのが、この3つのアプローチです。集団で行う学校での学習では、自分の言葉で伝えたり、じっくり時間をかけて手段や方法を考える機会が少ないのが現状。しかし日常での経験の中であれば、その機会は親御さん次第でたくさん与えることができるのです。〇自分の言葉で語れること(What)〇疑問に思うこと(Why)〇手段や方法を思いつくこと(How)買い物やお出かけなどをきっかけに、自分の言葉でどうしたいかを人に伝えられたり、そこで疑問に思うことを言葉にしたり、手段や方法を考えたりという経験をたくさんさせて、自然と考える力を身につけさせましょう。***知識をインプットするような机の上の勉強だけではなく、日常の中の経験と学習内容をリンクさせることで、自らの力で考え、判断する力が自然と身につきます。これが親子での楽しい体験であれば、子どもは「またやってみたい!」「もっと何かしてみたい!」という意欲にもつながります。たっぷり時間が取れる長期休みなどに、ぜひ親子で実践してみてくださいね。文/内田あり(参考)ベネッセ教育情報サイト|親子で過ごす時間が子供の学習能力を底上げする!日経DUAL|中学受験にも生きる!冬のおでかけ学習【社会編】東洋経済ONLINE|「考える力がない子」を変える3つの問いかけ
2019年01月15日みんな大好き包容力。女性は「包容力」のある男性が好きですし、男性は「包容力」のある女性が大好きです。「包容力」と検索すると、その要素として挙げられていることのほとんどは、「優しい」「自分を認めてくれる」「落ち着いている」といった表現にまとめられることがわかります。大きく括ると包容力とはどうやら、「肯定」「受容」「自立」が足し合わさったもののようです。しかし、これでは抽象度が高いままなので、より解像度をあげるために「肯定」「受容」「自立」の3要素を持っている人たちが、「やっていること」ではなく「絶対にやらないこと」を見つめてみましょう。何かをする、ということは同時に、何かをやらないということです。「やらないこと」を見つめると、きっとやるべきことが見えてきますよ。■意見が合わないときでも「否定しない」相手のことを肯定しよう、というのは簡単です。なぜなら理解できることなら簡単に肯定できるからです。しかし、相手の意見に共感できない場合はどうでしょうか。これを否定しないことは、肯定する以上に難しいです。人には色々な価値観があり、生まれ育った環境での常識や家庭環境などによって、生き方や考え方が全く異なるものです。といったようなことは誰しもが頭ではわかっていることですが、実際に恋人相手にそのスタンスを貫き続けられる人は多くはいません。特に付き合いが長くなるほど、どうしても「同じような考えを持っている」という偏見が生まれやすくなるものです。そのため、あなたと彼の意思決定の基準にズレが生じると、どうしても相手のことを「それは違うでしょ」と否定したくなってしまうのです。でも、そこで「そっか。あなたはそう思ってるんだ」と否定せずにそのまま受け取る。そうすると、否定されて彼の自尊心が傷つくことと、それに伴ってふたりの間に溝ができることを避けられます。自分と全く同じ考えを持つ人なんてこの世にいないのですから、「違い」を否定することには、まったくメリットがない。それに全員が気づけたらいいんですけどね。■彼を受け入れるのではなく「彼以外の人を拒否しない」女性には一定数「束縛された方が愛情を感じる」人がいるようですが、男性の中には「束縛された方が嬉しい」人はほとんどいません。特に「恋人以外の人間関係」に口を出してくる女性にはかなりうんざりします。包容力のない人は、恋人の周囲にまで口を出し、自分と相手だけの二人の世界を築き、独占しようとします。それを「彼のことは全部受け入れている」と勘違いしてしまっているものですからタチが悪い。それは受容とは言わないのです。人を愛するということは、その人だけでなく、その人の周囲の人まで含めて愛するということなのです。■彼からの自立ではなく「恋愛に依存しない」が重要包容力のある人は、落ち着きがあって余裕があるものです。せかせかせず、イライラせず、穏やかで笑顔の絶えない人。そんな人を見ると「この人は包容力があるな」と感じるのです。ではその人はなぜそんなにも余裕があるのでしょうか。恋愛においては、「恋愛で充実できなくてもほかのことで十分に充実できる」という気持ちがその余裕を作るのです。つまり恋愛でしか人生の楽しみを見いだせない人は、恋愛というフィールドで余裕のある人になるのは難しい、ということです。恋愛における包容力が欲しいなら、恋愛以外で人生を充実させる必要があるのです。■包容力のある女性が絶対にやらないこと以上をまとめると、包容力のある女性が絶対にやらないことは・彼の意思決定を否定しない・彼以外の人の存在を拒否しない・恋愛そのものに依存しないの3つであると言えるでしょう。この3つを徹底できるのであれば、結果として包容力のある人間になれると僕は思います。口で言うのは簡単ですが、実践できるようになれば間違いなく彼はあなたのことを手放さなくなるでしょうね。(川口美樹/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年12月26日編集部:学研キッズネット編集部学研キッズネットfor Parentsの立ち上げからもうすぐ3年。すくすく伸びる小・中学生の子どもたちのために、家族のしあわせのためにと願い、様々な専門家の方たちの考えを発信してきました。その考えをすべて見渡すと、いくつか大事なことがあるということがわかってきました。それを1本の樹を子どもに見立てて絵にしたのが冒頭のイラスト。これまでの記事を振り返る形でまとめます。社会がこの先どのように変化していくのか見えない時代ではありますが、子どもたちにはどんな環境にあっても自分のもってうまれた力を生き生きと発揮し、のびのびと生きていってほしいですよね。そのための大切な基盤となるのが「自己肯定感」であり「自尊感情」であると多くの専門家は言います。これはありのままの自分を受け入れ、大切にしたいと思う気持ちのこと。生きていくうえで、なぜ「自尊感情・自己肯定感」が必要なのでしょうか。親野智可等先生は言います。「自分はここに存在していいんだ。自分は大切にされている。自分は大切な存在なんだ。自分は自分でいいんだ。これが、生きていく上で一番大切な自己肯定感というものです。これがあって初めて、がんばる力もわいてきますし、人を思いやる気持ちもわいてきます。」■子どもの存在を無条件に肯定する「一緒にいられて幸せ」という言葉を贈ろう「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)特集第1回の今回は、この「自尊感情・自己肯定感」を育むために必要な土壌について考えていきます。このページの目次日本人は「自尊感情・自己肯定感」が低い!「自尊感情・自己肯定感」を育てる土壌は家庭子どもを一人の人間としてリスペクトした声かけを感謝の気持ちは思いやりの心を育てる1. 日本人は「自尊感情・自己肯定感」が低い!「自尊感情」「自己肯定感」という言葉を最近、よく耳にするようになりました。これは先ほども説明したように、ありのままの自分を受け入れ、大切にしたいと思う気持ちのこと。人がのびのびと生きていくうえで欠かせない感情です。ところが残念なことに、日本人はこの感情が低いそう。「『自分はダメな人間だと思うことがある』などネガティブな問いに対して、『とてもそう思う』『まあそう思う』という回答は米国・中国・韓国を大きく上回っているという結果が出ています。」国立青少年教育振興機構が行なったこの調査結果やその理由について、中曽根陽子さんがくわしく教えてくれています。■第3回自尊感情を高めるための親のかかわり方「AI時代を生き抜くために 『失敗力』を育てる6つの栄養素」(中曽根陽子さん)↑目次に戻る2.「自尊感情・自己肯定感」を育てる土壌は家庭子どもの自尊感情は、我が子を無条件で大切に思う親の気持ちが子どもに伝わってこそ育まれるもの。そのため「親の言うことを聞いたとき」「よい成績を上げたとき」だけほめる「条件つきのほめ方」では不十分。子どもは「がんばらないとほめられないのかも」「よい子でないとほめられないのかも」と思ってしまい、安心することができません。大切なのは「あなたと一緒にいられて幸せ」「どんなあなたも大好きだよ」という気持ちを伝えることだと親野先生は言います。■子どもの存在を無条件に肯定する「一緒にいられて幸せ」という言葉を贈ろう「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)子どもが「存在している」という、極めて当たり前と思えるようなことにも目を向け、感謝することが、子どもの「勇気づけ」になると言うのは松井美香先生。■困難を乗り越える力を育てるために、大切なこととは「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)「〇〇してえらいね」「〇〇ができるなんてすごいね」ではなく、「あなたがいてくれて本当にうれしいよ」という姿勢。子どもが安心して育っていくために大切な、この気持ちを子どもに伝えるにはどのように声をかけたらよいのでしょうか。↑目次に戻る3.子どもをひとりの人間としてリスペクトした声かけを子どものありのままの存在を受け入れるということは、子どもをひとりの人間として尊重し、大切にするということです。「親に大切にされているという実感がある子は自分で自分を大切に」できます。自分で自分を大切にできることこそ、「自尊感情・自己肯定感」が高い証といえるでしょう。■思春期・反抗期の子には、どう接すればいい?「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)ところが親は子どもをひとりの人間としてリスペクトしているとは思えないような言動をとることがよくあります。たとえば「何やってんの!」「どこへやったの!」「いつまで起きてるの!」「なんでできないの!」「誰なの!テーブルを濡らしたのは!」などといった5w(what/where/when/why/who)を使った叱り文句。これは子どもが、親が思うように行動しないために生じるストレスを子どもにぶつけて困らせようとする親の気持ちの表れだと親野先生は言います。■親は「何、どこ、いつ、なんで、誰」の5Wで子どもを困らせる「子どもが伸びる親力」(親野 智可等先生)子どもが宿題をやっていないとうすうす感づいていながら発する「宿題やったの?」というような意地悪な質問形も、「子どもを困らせてやりたい」という親の裏の意図が隠れていることが多い、と親野先生。■「片づけしたの?」「宿題やったの?」「明日の仕度したの?」など。「質問形」の裏に隠れているもの「子どもが伸びる親力」(親野智可等先生)ついつい何度も言ってしまう「早くしなさい!」という言葉も親の都合によるもの。これが続くと子どもは、「自分は親から大切にされていない。愛されていない」という気持ちになり、親からの愛情不足感を感じて自己肯定感が低下したり、ひいては親の顔色をうかがう指示待ち人間になったりしかねません。■何気なく言っている「早くしなさい!」の口癖。弊害がたくさんあります「子どもが伸びる親力」(親野智可等先生)「がんばってね!」の声かけは、時と場合によっては子どもをひどく傷つけ、ゆがめてしまうことがあると教えてくれるのは宮本哲也先生。■「がんばってね!」は禁句です「賢い子ども」の育て方(宮本哲也先生)では、望ましくない声かけをしそうになったとき、わたしたちはどうすれば良いのでしょう。それは、難しいことではないと松井先生は言います。「どうしたいの?」「どうすればいいかな?」「どうやったらできると思う?」というように、問いかけるようにすれば子どもに考える力さえつくと言います。■自分のことは自分で解決する~考える力をやしなう声かけ~「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)子どもたちと良い関係を築くために、多くの保護者が日々奮闘しています。それでも子どもが自分の思う通りに行動しないと――忙しいときや、受験やテストなどの目標があるときはなおさら――声を荒げがちです。そんなときの感情コントロールにはコツがあります。「自分の心の動きに気づけば子どもにぶつけなくてすむ」と説くのは親野先生。「感情『で』伝えるのではなく、感情『を』伝えましょう」と説くのは松井先生です。■メタ認知力をつければ自分のストレスを子どもにぶつけなくなる「子どもが伸びる親力」より(親野智可等先生)■ 「叱る」「怒る」より効果的な子どもとのコミュニケーション「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)↑目次に戻る4.感謝の気持ちは思いやりの心を育てる親が子どもの存在をありのまま受けとめ感謝するという行為は、子どもの思いやりの心を育てます。思いやりを育む他者への関心や信頼感は、自尊感情や自己肯定感とともに大切なもの。子どもの心に他者への優しさが育つ土壌が耕されるかどうかも、わたしたち大人の意識にかかっているようです。「(他者に)感心をもつためには、まず所属する共同体(家庭、学校、地域など)の中で、自分が他者の役に立っていると感じる必要があります。なぜなら、自分が人の役に立てるという感覚が持てなければ、人は思いやりをもって行動しないものだからです。」と松井先生。そのためには、「お手伝いしようかな」と行動に移した子どもに対して、たとえそれが不慣れなものであったとしても「ありがとう!助かる」と感謝の言葉を口にすることが大切。アドラーによると、「人は、良いところも悪いところも、注目されたところが強化する」そうです。子どもの優しい気持ちをわたしたちが大事にすれば、子どもは自分の思いやりが「注目された」と感じることでしょう。■思いやりのある優しい子に育てるために「くやまない、悩まない、自分を責めない――心がラクになるアドラー流子育て」(松井美香先生)子どもへの観察力が大事、と教えてくれるのは親野先生です。今、声をかけられる状況かな、とまず考え、楽しい話をして雰囲気をつくってから親の伝えたいことをさりげなく伝えれば、不毛で不必要な言い合いを避けることができます。よい親子関係を築くことが、子どもの、他者を信頼する気持ちへとつながっていくのですね。■親がひと工夫するだけで、子どもの「わかってる。うるさい」の反抗がなくなる「子どもが伸びる親力」より(親野智可等先生)最後に親野先生の、「子どものころ大人に言われて救われた言葉」を紹介して、第1回を終わります。「子どもが救われる言葉は、大人の自分が言われてもうれしい言葉なんだな」と、みなさんも感じるのではないでしょうか。自分が言われて嫌な言葉は子どもにもかけない。言われたらホッとするような言葉で子どもとコミュニケーションをとる。明るい方向へ進む方法は意外とシンプルなのかもしれません。■子どものころ大人に言われて救われた言葉「子どもが伸びる親力」より(親野智可等先生)↑目次に戻る次回は「自尊感情・自己肯定感」を育むために実は大切な規則正しい生活リズムと、子どもの「やる気」についてひも解いていきます。次のページ規則正しい「睡眠」と「食事」、夢中になれる「遊び」が子どもを伸ばす原点へ学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年12月19日最近よく耳にするようになった「子どもの自己肯定感」。平成26年度版のこども・若者白書で、諸外国に比べて日本の子どもたちの自己肯定感が低いことがわかり、国も提言を出しています。子どもが自分の存在意義や価値を認めることができるのは、その後の成長においてとても大事です。しかし、その育み方次第では、自己中心的なわがままな性格になってしまう危険性もはらんでいます。そうならないように、何に注意すればいいのかを知っておきましょう。今回は、「自己肯定感」とセットで考えなければならない「自己寛容」についてお話しいたします。自己肯定感とは?独立行政法人国立青少年教育振興機構で理事長を務める鈴木みゆきさんは、子どもの自己肯定感について以下のように話しています。■なにかに挑戦するときに「わたしにはできる!」と思うこと■「自分が大事な存在だ」「自分はここにいていいんだ」と自分を認める意識■「自分が好きだ」という気持ちこのように、自己肯定感とは、自分の存在価値を認め、自分を信じてあげられる気持ちを持つことです。そして、自己肯定感を高めるには、さまざまな体験をしたり、家族の愛情を感じることがよいとされています。しかし、自己肯定感を持つことはとても大切ですが、どうやら気をつけなければいけないポイントがあるようです。自己肯定感の落とし穴思考回路や習慣などの人としての基礎は12歳までにほぼ決まると言われています。ですので、それまでに自己肯定感を持てるようになることはとても大事で、そのために親の言葉がけや接し方がとても重要になってきます。心理カウンセラーの中野とも子氏は、子どもの自己肯定感を以下の3つに定義づけています。(1)無条件の自己肯定感(2)条件付きの自己肯定感(3)自己肯定感の低い状態もちろん、いちばんいい状態は(1)です。注意したいのは(2)の状態で、誰もがつい陥りがちなのだとか。例えば、「テストでいい点数を取ったときだけ褒める」「かけっこで1番になったときだけ褒める」など、条件付きで愛情を示すことを続けると、子どもは「何か成果をあげないと自分の価値がない」と感じるようになってしまいます。そしてもうひとつの懸念が、自己肯定感の高まりが「自分は完璧」という行きすぎた感情を生んでしまうこと。これにより「自分は正しい。悪いのは周り」という自己中心的な思考回路に陥ってしまい、人間関係などに悪影響を及ぼす可能性が出てきます。大切なのは「自己肯定感」と「自己寛容」のバランスどちらの懸念も、ある感情を持つことで解消できます。それが「自己寛容」。自己寛容とは、“自分を許す” “弱い自分も受け入れることができる” ことです。この「自己寛容」がベースにあって初めて「自己肯定感」が生きてきます。「自己寛容」の要素が欠けたまま「自己肯定感」だけを育むと、自分を過信し、できない自分を認めないうえに、それを人のせいにするようになってしまうのです。「〇〇くんがボールをパスしてくれなかった。パスをもらえたら、絶対に点を決められたのに!(ゴールできなかった)」我が子がこんなふうな発言をしたら、親としてショックですよね。とはいえ、大人でもこのような人はいるのではないでしょうか?「任せてくれたら必ず結果を出せたのに、直属の上司がいろいろと文句をつけてくるからさぁ……(結局結果を出せなかった)」「自己寛容」はアドラーの幸せの3条件のひとつでもあります。子どもの自立を促すのは「他者信頼」→「他者貢献」→「自己寛容」のサイクルの繰り返しです。・自己を犠牲にすることなく、信頼する相手のために見返りを期待せずに貢献する。・その結果、相手の心からの「ありがとう」「助かったよ」という感謝の言葉をもらう。・不完全な自分でも、だれかの役に立てば、こんなに喜んでもらえるんだと実感する。(引用元:NIKKEI STYLE|ありのままの自分・夫・子どもを認める勇気)このような経験から実感を積み重ねていくなかで、子どもは自分の価値を認め、自立していくのだそうです。これこそまさに「自己肯定感」ですね。「自己寛容」+「自己肯定感」に効く3つの習慣子どもが自分を信じ、許し、ありのままを受け入れる度量を身につけるには、ポジティブマインドをもつ必要があります。そのために、日頃の親の接し方がとても大切なのは言うまでもありません。しかし、それは難しいことではなく、ちょっとした意識を持つだけのようです。『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』の著者、教育専門家の石田勝紀氏が推奨する方法をご紹介します。(1)GOODニュースを毎日語り合う毎日の会話の中で「今日のGOODニュースは?」を定番にすることをおすすめされています。些細なことでもなんでもいいのです。「お天気がよくて気持ちよかった」「友だちとおしゃべりして楽しかった」など。このときコツは「今日のBADニュース」を先に聞くこと。会話の最後がいい話で終わると気分も良くなり、その習慣が前向き思考への道筋になります。この効果は企業研修でも実証済で、GOODニュースを語り合うことでプラス思考になり、社内の雰囲気も業績もアップしたのだそうです。(2)得意なことを徹底して「認める」子どもの自己肯定感を伸ばすコツは「褒める」のではなく「認める」こと。褒めるのは大げさになりがちなので、認めるくらいのほうが、子どもにとってもモチベーションを高めるちょうどいいテンションなのだそうです。「よくできるね。すごいね!」と言われたら、もっと認めてもらおうと子どもは頑張ろうとします。得意なことには特に徹底してこのスタンスを続けるといいでしょう。ただし、勉強に関して「すごいね」の声かけは、子どものプレッシャーにもなりがちなので注意が必要です。(3)「ではどうしたらうまくいくだろう」を口癖にする誰しも失敗はするものです。長い人生、うまくいかないこともたくさんあります。大切なのは次。「じゃあ次はどうするのか?」と考える習慣をつけることです。テストの結果が悪かったり、友だちと喧嘩してしまったり。その事実を叱るのではなく、事実を踏まえて次を考えることは確実に思考を前向きにします。そしてこれは、自らの失敗も含めてありのままを受け入れるという「自己寛容」のトレーニングにもなるのです。石田氏はこの3つのほかにも、子どもの行動に対して「助かった」「なるほど」「知らなかった」など、子どもの貢献や考えを認める声かけもとても有効だとおっしゃっています。これらは石田氏の多くの経験から特に効果があったものだそうですが、だからと言ってお子さんによっては合わないこともあるかもしれません。完璧を目指すのではなく、「まずは試しに」くらいの感じで始めてみてはいかがでしょうか。親自身も “自分を追い込まない” ことが肝心です。***「自己寛容」も「自己肯定感」も、ベースにあるのは親子の信頼関係です。それが試されるのは子どもが失敗したとき。失敗や喪失体験の際、子どもの悲しみや辛さに親が寄り添い、共感することが、子どもの心の安定を築き、「失敗しても大丈夫。どんな自分も愛されている」と実感できる基盤となります。子どもの日々の小さなことにも心を寄せることが、とても大切なのですね。(参考)マイナビウーマン 子育て|【専門家】自己肯定感を育てる、親子のコミュニケーション方法ウーマンエキサイト|子どもの自己肯定感「ほめて伸ばす」は正しい?わが子を“自信満々の自己中”にしないためにBusiness Journal|人の一生は12歳までに決まるという残酷な現実NIKKEI STYLE|ありのままの自分・夫・子どもを認める勇気東洋経済ONLINE|「前向きな子」の親が実践する“3つの声かけ”
2018年12月11日敏感すぎる自分を変える!心理カウンセラーの根本裕幸さんが“自己肯定感をアップさせる7日間ワーク”を教えてくれました。ここでは5日目以降のワークをご紹介!【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。5日目:感謝の手紙を書いてみる誰に送る手紙でもいいので、その人への感謝の気持ちを言葉にしてみる。実際に手紙を出すわけでも、人に見せるわけでもないので、素直な気持ちを綴って。【解説】実際に送らなくても大丈夫!このワークの意図は、実際に誰かに感謝の手紙を送ることではないのだとか(もちろん、送ってもいいのだけれど)。「実は、手紙の文面はそれほど重要ではないんです。感謝の手紙を書いているときの自分の気持ちを思い起こしてみてください。誰かに感謝するって、とても気分がいいことだと思いませんか?その気分のよさが自己肯定感につながります」いま自分が他人軸で行動しているのか自分軸で行動しているのかは、それをするときの気分で判別。いい気分でできるならば、それが人のためにすることであっても、自分軸での行動といえる。反対に気分が悪ければ、自発的にやっているつもりでも、他人軸でしている可能性が……。「頭では『私は頑張っている』と自分を騙せても、気分=心はごまかせないもの。その頭と心のズレが、ストレスになってしまうのです」6日目:自分のダメなところを書き出す自己肯定感が低いと無限に挙げられそうな気もするけれど、すぐ思いついた3つほどを。「仕事が遅い」「忘れっぽい」など、漠然としていても大丈夫。【解説】できるようにならなくてもいい。4日目、5日目のワークで自分のいいところにせっかく気づき始めたのに、ここにきて短所を書き出すのはちょっと辛い作業かも……。「ここで書き出した短所は、あなたが抱いている理想の裏返し。理想どおりではない自分を『ダメな私』だと思ってしまいがちなのです」自己肯定感の低い人とは、自己否定の強い人ともいえそう。「こうでなければならない」「これ以外はダメ」というふうに、勝手に決めた理想やルールに縛られてしまうのも、他人軸で生きてきたから。「自分はどうしたいのか」という発想がつい抜けてしまう。「短所を書くのは、『これも私なんだ』と認められるようになるため。できないことをできるように努力するのはもちろん素晴らしいことですが、このワークでは、できない自分、理想とは違う不完全な自分を受け入れることに意味があります」7日目:最高の一日を想像してみるどこで、誰と、どんなふうに過ごすか?自分が心から幸せを感じられるような充実した一日を想像してみて。まったく現実味がないプランでも問題なし!【解説】本当にやりたいことが見えてくる!「最終日のワークは、ぜひ楽しい気分で、思いきり好きなことをする一日の予定を立ててみてください。簡単なようですが、日頃から他人軸で考えるクセがついていると、自分がしたいことが何なのか分からなくなってしまうのです」ポイントは、他人軸で考えた、なんとなく素敵に思えそうなことではなく、自分が本当に好きなことでなければ意味がないという点。書くことが何も思い浮かばなかったり、書いてみたもののそれが心からの希望なのかどうかが分からないなら、もっと自己肯定感を高めて、自分軸で物事を考えるためのトレーニングが必要なのかも?「自己肯定感を高めるのは、本当にしたいことに気づき、それを実現して自分らしく生きていくため。どんな小さなことでもいいんです。他人軸で考えた『こうあるべき』という理想の殻をやぶれば、自信を持って一歩を踏み出せるでしょう」8日目以降:継続こそが自己肯定感アップにつながる。心の中や過去を眺めて、ありのままの自分を受け入れ、自己肯定感を高めていく感覚をつかめたら、ぜひ継続を。気に入ったいくつかのワークを3週間ほど続けるだけでも効果あり。【何も変わっていないと感じたときは。】ちゃんとトレーニングをしたのに、ちっとも自己肯定感が上がっていない気がするという人もいるのでは。「そんなときは、できなかったことより、少しでもできたこと、変わったことのほうに目を向けてみてください。どんな小さな変化でも、変わることができた自分を褒めてあげましょう。シンプルなことを継続するのが効果的。一足飛びにはいきませんが、らせん階段を上るように少しずつ自己肯定感が高まるのを実感できるはずです」【人間関係がギクシャクするのは自分軸の証。】他人軸で行動していた人が、自分の意見を言うようになり、頼みごとを断ったりしたら、今までと違って人間関係がうまくいかなくなることもあるかも。「ただ、その相手が本当にあなたの価値や魅力を分かっている人なら、あなたの変化を受け入れてくれるはずです。それに、自分軸に従って生きていれば嫌われることも怖くなくなります。そもそも、すべての人に嫌われたくないと気を遣ってしまうことが、ストレスのもとなのです」根本裕幸さん心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。※『anan』2018年12月12日号より。イラスト・阿部伸二取材、文・黒澤 彩(by anan編集部)
2018年12月06日専門家・プロ:中曽根陽子子どもの頃の体験が多いほど、学歴や年収も高いお子さんに、リアルな体験をさせていますか?ここでいう体験とは、直接自然や人・社会にかかわる活動のことです。スマホなどIT 機器が発達して便利になった一方で、リアルな体験をする機会が減っているいまの子どもたち。子どもの頃に自然体験や友だちとの遊び、地域活動などの生活体験、お手伝いをしている人ほど、自己肯定感や、「経験したことのないことには何でもチャレンジしてみたい!」といった意欲・関心が高く、しかも学歴や年収も高いという調査結果があります。「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書 第2章 調査研究結果の概要 p18(国立青少年教育振興機構)これは、国立青少年教育振興機構が幼児期から青年期までの年齢ごとの多様な体験と、それを通じて得られる力の関係を調べた結果です※1。調査では、子どもの頃の「自然体験」、「動植物とのかかわり」、「友だちとの遊び」、「地域活動」、「家族行事」、「お手伝い」といった6つの体験と、大人になってからの「自尊感情」、「共生感」、「意欲・関心」、「規範意識」、「人間関係能力」、「職業意識」、「文化的作法・教養」といった7つの「体験の力」との相関を見ています。自然体験は人間関係能力を育て、地域活動は意欲を引き出す調査の結果を細かく見ていくと、子どもの頃「海や川で泳いだこと。夜空いっぱいに輝く星をゆっくり見たこと」など、豊かな自然体験をした人ほど、「人前でも緊張せずに自己紹介ができる。けんかをした友だちを仲直りさせることができる。初めて会った人とでもすぐに話ができる」といった人間関係能力が高くなっています。「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書 第4章 成人調査基礎集計結果p97〔「自然体験」と「人間関係能力」の関係〕(国立青少年教育振興機構)また、子どもの頃「近所の小さい子どもと遊んであげたこと。祭りや地域清掃に参加したこと」など地域活動の体験をした人ほど、「なんでも最後までやり遂げたい。経験したことのないことには何でもチャレンジしてみたい。いろいろな国に行ってみたい」といった意欲・関心が高いという相関関係が見られます。「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書第4章 成人調査基礎集計結果p101〔「地域活動」と「意欲・関心」の関係〕(国立青少年教育振興機構)個別の活動とそれによって得られるとされる力は一見関係がなさそうにも思えます。しかし、考えてみれば、多くの人とかかわることで異なる年齢の人とのコミュニケーション力も身につくでしょうし、視野が広がるので、経験したことのないことにもチャレンジしてみたくなるというのはうなずけます。こうした体験を積み重ねていくことで、少しずつ自分に自信がついて、自尊心や自立心、主体性や協調性といった社会を生き抜くための基礎的な能力が養われることになるのです。そして、いろいろなことにチャレンジしようという意欲や関心が高まった結果、最終学歴が高くなり、年収も高いという結果につながるのかもしれません。しかし、残念なことに、体験の機会は年々減っているようです。同じ調査では、とくに自然体験や友だちとの遊びの経験が、若い人ほど少なくなっています。身近に自然に触れる機会や安心して遊べる環境がなくなっているなか、子どもたちに体験活動をさせるのはなかなか難しいかもしれませんが、将来にこれほどまでにプラスの影響があるなら、できるだけ機会を作ってあげたいですね。時期にあった体験が子どもを伸ばすでは、いつどんな体験をさせたら良いのでしょうか。同じ調査で、小学校低学年まではとくに「友だちとの遊び」と「動植物とのかかわり」が、小学校高学年から中学生までは「地域活動」「家族行事」「家事手伝い」などが、7つの「体験の力」に関係しているという結果が出ています。「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書第2章 調査研究結果の概要10p年齢期別「体験の力」との関係が見られる体験この結果は、発達脳科学と照らし合わせてみても合点がいきます。というのも、このコーナーで以前ご紹介したように※2、脳は(1)からだの脳(大脳辺縁系、脳幹)↓(2)おりこうさん脳(大脳皮質、小脳)↓(3)こころの脳(大脳皮質の前頭葉)の順番で発達します。小学校低学年は、からだの脳が発達し、じょじょにおりこうさん脳が育ち始める時期です。そして、がんばり抜く力など非認知能力が育つ時期とも言われています。また、この時期には遊びを通して五感を刺激する体験が大切だと言われていますから、動植物とのかかわりや友だちとのかかわりが大切という調査結果にも通じますね。そして、小学校高学年から中学生までは、おりこうさん脳とこころの脳がじっくり育つ時期。家でのお手伝いや地域の行事に参加することで、社会の仕組みや役割を理解し、規範意識を学ぶのにちょうどいい時期と言えるでしょう。子どもの育ちに寄り添いながら、さまざまな体験の機会を与えてあげたいものです。《参考資料》※1「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書(国立青少年教育振興機構)第2章 調査研究結果の概要第4章 成人調査基礎集計結果※2 AI時代を生き抜くために~「失敗力」が育つ6つの栄養素第2回 「キレる子どもたちの原因は眠りにあり」中曽根陽子教育ジャーナリスト教育雑誌から経済誌、紙媒体からWeb連載まで幅広く執筆。子育て中のママたちの絶大な人気を誇るロングセラー『あそび場シリーズ』の仕掛人でもある。 “お母さんと子ども達の笑顔のために”をコンセプトに数多くの本をプロデュース。近著に『1歩先行く中学受験成功したいなら「失敗力」を育てなさい』『後悔しない中学受験』(共に晶文社)『子どもがバケる学校を探せ』(ダイヤモンド社)などがある。教育現場への豊富な取材や海外の教育視察を元に、講演活動やワークショップもおこなっており、母親自身が新しい時代をデザ インする力を育てる学びの場「Mother Quest 」も主宰している。公式サイト
2018年12月06日人からどう思われるかが常に気になってしまう人は、「自分軸」で生きられていないのかも。もっと自分らしく生きるために、7日間の集中トレーニングで心を解きほぐすことから始めてみよう。自己肯定感をアップさせる7日間ワークとは?教えてくれたのは、心理カウンセラーの根本裕幸さんです。ここでは1~4日目をご紹介します!【ワークの進め方】1日1つのワークを気軽に書いてみよう。自分自身に意識を向け、ありのままの自分を認めてあげるための1日1テーマ×7日間の集中ワーク。時間をかけてじっくり考えてもいいし、ぱっと思いつくままに書き込むのでもいい。また、どうしても思い浮かばないときは無理に書かずに飛ばしてもOK。1日目:先週を振り返ってみる「作った資料が見やすいと言われた」「新しい服を褒められた」「彼にドタキャンされた」など、仕事、プライベートどちらでも、些細なことでも書いてみて。【解説】ありのままを受け入れるだけでOK。最初のワークは、今の自分はどんな状態なのだろう?と知ることにつながっていく。「書き出した事柄それぞれについて、深く掘り下げて考えたり、反省する必要はありません。ただ、自分の心を眺めてみるという作業です」と根本さん。気をつけたいのは、とくに〈辛かったこと〉について、こんな思いをしたのは私のせいだとか、やっぱり私なんて……などと、自分を否定しないこと。自分にダメ出しをしたり、ネガティブにとらえてしまうのは他人軸で生きている人が陥りがちな思考パターン。「ひとつも思い浮かばない場合は、書き出さなくても問題ありません。すべてのワークに共通することですが、ワークを上手にやろうとしなくていいのです。この空欄を埋めるのが目的なのではなく、ありのままの自分に目を向けるための手段と考えましょう」2日目:学生時代の恥ずかしい思い出小学校高学年から高校生くらいまでの思春期を思い出してみよう。「髪型を変えて失敗した」「授業で手を挙げて発言したら笑われた」などの経験があるのでは?【解説】過去を振り返れば原因が見つかる。生まれたときからネガティブな人などいないので、今の自分につながるきっかけは過去のどこかにあった可能性も。そこで、2日目のワークは、過去の自分に意識を向けることがねらい。子どもから大人へと成長する思春期は、人と自分を比べたり、周りの目が気になり始める年頃。当時の自分がどんなコンプレックスを抱いていたのかを振り返るために、あえて〈恥ずかしさ〉をキーワードにその記憶を書き出してみよう。「今にして思えば何でもないようなことでも、思春期の自分にとってはすごく恥ずかしかったという思い出があるのでは?そういった経験がきっかけで他人の顔色を窺うようになるケースも」ここでも、「こういう出来事も、今の自分を作っている要因の一つなのかな」と感じるだけでいい。もし嫌な気持ちになったとしたら、その感情をごまかさずに受け入れてみることも大切。3日目:この親でよかったと思うこと「厳しく育ててくれた」「私の意思を尊重してくれた」など、あらためて考えてみたい親のこと。父母どちらについてでもいいので、本音で書こう!【解説】たとえ反面教師であっても……。「あらゆる人間関係の基本になるのが、子どもの頃の親との関係。親との関係が原因で、つい他人軸になってしまうという人も多いようです」親の愛情をしっかりと感じて育った人は自己肯定感も高い傾向にあるのだそう。反対に、感情にまかせて怒る親だったり、過干渉、支配的な親だったりした場合は、幼い頃から親の顔色を窺うようになり、大人になっても他人軸で行動しがち。「親のいいところをすぐに思いつかない人もいるでしょう。でも、親の欠点を反面教師にして自分が成長できたという見方もできるかもしれません。どんな親であれ、その親から何かを学んできたはず。『こんな母だったから私はダメなんだ』『両親のいいところを書けないなんてひどい娘だ』などと悲観しなくていいんです。2日目のワークと同じように、今の自分を作ってきた要因を取り出して、見つめてみるという作業です」4日目:周囲の人のここがすごい「親身になって話を聞いてくれるところ」「毎朝、明るく挨拶するところ」など、友人、恋人、職場の同僚といった身近な人のいいところを書き出してみよう。【解説】実はそれがあなたの長所かも!3日目までのワークで自分を知ることができたら、いよいよ自己肯定感を高めていく段階へ。4日目のワークは、周囲の人の好きなところ、尊敬できるところなどを書くというもの。他人について考えるのだから、自己肯定感とは関係ないようにも思えるけれど、これにはどんな意味が?「このワークで書いた友人たちのいいところは、実はあなた自身のいいところ。人にはさまざまな長所、短所がありますが、その中で真っ先に思いついた身近な人の長所には、知らず知らずのうちに自分の価値が投影されているもの。これは心理学でよく用いられる魅力発見法なんですよ」“Aさんの明るいところがすごい”と思いついたとしたら、あなた自身も明るい人で、それがあなたの魅力といえそう。自己肯定感の低い人ほど信じられないかもしれないけれど、「そういう面があるのかも」というくらいに心に留めてみて。根本裕幸さん心理カウンセラー。カウンセリング、セミナー、講演等で活躍。著書に『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』(あさ出版)、最新刊『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)など。※『anan』2018年12月12日号より。取材、文・黒澤 彩©courtneyk(by anan編集部)
2018年12月05日あまり好ましくないとされる、日本人の国民性として挙げられるもののひとつが「コミュニケーション能力の低さ」です。人前でのスピーチなどは大人でも苦手だという人も多いのではないでしょうか。しかし、そういう「自己表現」の力が役立つのは、なにもスピーチやプレゼンテーションの場だけではありません。子ども教育のプロフェッショナル養成に携わる増田修治先生は、「自己表現力が子どもの『自立』にも関わる」と語ります。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹(ESS)写真/玉井美世子(インタビューカットのみ)「自立」とは自己表現により周囲に助けてもらうこと日本人は、「表現力に乏しい」と評価をされることが多い民族です。これには、もともとの国民性も影響していると見ることができますが、教育によるところも大きいはず。いまの日本の教育は、「自己表現力」も含めてさまざまな「自己〜」が育ちにくいものなのです。たとえば「自己肯定感」もそのひとつかもしれません。日本人の自己肯定感の強さは先進国で最低という調査結果が出ています。いくつかの理由がありますが、子どもたちに「なんでもしっかりできる子がいい子」だというプレッシャーがかかっていることも要因のひとつ。親も含めて、多くの大人が暗黙のうちにそういう評価基準を持っていませんか?そうすると、少しでも失敗すると、子どもは「自分はいい子じゃない」と思ってしまう。これでは、自己肯定感が弱くなるのも当然ですよね。でも、「なんでもしっかりできる子」はどこかで無理をしているものです。それに、そういうしっかりした子どもであっても、ずっと壁にぶつからないで生きていけるということはあり得ません。どんな人間であっても、人生のどこかで大きな壁にぶつかるものです。でも、そのときに「どうすべきか」という手段を知らなかったらどうでしょうか?立ち上がって再び力強く人生を歩みだすということが難しくなるでしょう。大事なことは、「なんでもしっかりできる子」に育てることではありません。壁にぶつかってもいいけれど、そのときに大切となるのは、きちんと「自己分析」ができること。勉強中にどうしてもわからないことがあったとしましょう。そのとき、自分の力を測り、区分けし、「ここまではできるけれど、ここからがわからないから教えてほしい」と周囲に助けを求められるかどうか。そこが重要になる。大人だって、ひとりで生きているわけではありませんよね。誰もがいろいろな人に助けてもらって生きている。「自立」するということは、人の力を借りないことではなく、むしろ、「うまく人に助けてもらう」ことなのです。そして、そのときに必要とされるのは、自分の置かれた状況を自分の言葉で語って助けを求める、それこそ「自己表現力」ではないでしょうか。話を聞いてもらった経験が多い子どもだけが、話を聞ける子どもになるその自己表現力を伸ばしてあげるためにも、子どものもっとも身近にいる大人である親が子どもとしっかりコミュニケーションを取るべきです。きちんとコミュンケーションが取れるということは、その時点で良好な関係ができていることでもあり、親子間の「応答性」が育っているということになる。ひとりがしゃべって、もうひとりはずっと黙って聞いている。こんなものはコミュニケーションでもなんでもありません。コミュニケーションとは、相互が話して聞く、応答を指すもの。その応答によって互いを知り、感情を共有したりするなかで、子どもの自己表現力が養われていきます。でも、残念ながら、それができていない親御さんも目立ちます。ここで、わたしがスーパーで目撃した出来事を紹介しましょう。お母さんが、「今日は好きなアイスクリームを食べていいから、決めておいてね」と言って、アイスクリームボックスの前に子どもを置いていきました。子どもはブツブツとなにやらひとりごとを呟いています。ちょっとだけ耳を傾けてみると、「どうしようかな、バニラにしようかな、チョコにしようかな」と悩んでいるようです。しばらくして、「よし、バニラにしよう」と言った。決まったのかと思いきや、今度は「コーンにしようかな、カップにしようかな」とまた悩んでいる(笑)。そして、「カップはけっこう食べているからコーンにしようかな」「コーンにしてチョコをトッピングすれば両方食べられるな」なんてことを言っているところに、お母さんが買い物を終えて戻ってきた。すると、お母さんが言いました。「なにやっているの!まだ決まらないの?じゃ、これでいいでしょ」と。そんなことでは、いままで子どもが悩みながら考えていたことが一瞬でパーです。子どもの頭がいちばん働いているのは、悩んで考えているとき。親は子どもとしっかりコミュニケーションを取って、その考える時間を保証してあげる必要がある。それが、自分の考えをしっかり表現する力のみならず、「自己選択」して生きているという実感を子どもに持たせることになり、ひいては、自己肯定感を育むことにもなるのです。親はよく「ちゃんと先生の話を聞きなさい」と言いますよね。でも、親が子どもの話を聞いていなかったら、話を聞ける子どもにはなりません。話を聞いてもらった経験が多い子どもだけが、話を聞ける子どもになるのです。小さい子どもは「あれなに?」「これなに?」と親にいっぱい話しかけると思います。そのとき、きちんと話を聞いて「あれはこうだよ」と丁寧に答えてあげる。すると、そのコミュニケーションのなかで、子どもは「話を聞いてもらえることが心地良いこと」だとわかってくる。だからこそ、「人の話もちゃんと聞こう」という人間に育つのです。また、そういう子どもでなければ、学力だって伸びていきません。小学校で授業をきちんと聞けない子どもは、大半が周囲からこぼれてしまうものですからね。そして、きちんと話を聞く姿勢は、学力を伸ばすだけにとどまらない。多くの人の言葉に耳を傾けるのですから、当然、人間性も同時に育っていくのです。『遊びにつなぐ! 場面から読み取る子どもの発達』増田修治 著/中央法規出版(2018)■ 子ども教育のエキスパート・増田修治先生 インタビュー一覧第1回:クイズで育む!?子どもの「人生を決める」非認知能力の伸ばし方第2回:非認知能力が高い子どもは、「認知能力」も伸びていく。ではその逆は――?第3回:子どもの自己表現力を伸ばし、自己肯定感を高める「親子コミュニケーション」第4回:“おなら”に“裸”、なにを書いてもOK!?「ユーモア詩」が伸ばす子どもの力(※近日公開)【プロフィール】増田修治(ますだ・しゅうじ)1958年3月8日生まれ、埼玉県出身。1980年、埼玉大学教育学部卒業後、小学校教諭として埼玉県朝霞市内の小学校に勤務。「ユーモア詩」に取り組み、子どもたちのコミュニケーション能力の向上を図るとともに、楽しい学級づくり、保護者とのコミュニケーションづくりをおこなう。2002年にはNHK『にんげんドキュメント 詩が躍る教室』が放映され反響を呼んだ。2008年3月末で小学校教諭を退職し、同年4月より白梅学園大学准教授。現在は同大学子ども学部子ども学科教授。『小1プロブレム対策のための活動ハンドブック』(日本標準)、『「いじめ・自殺事件」の深層を考える—岩手県矢巾町『いじめ・自殺』を中心として—』(本の泉社)、『先生! 今日の授業楽しかった!—多忙感を吹き飛ばす、マネジメントの視点—』(日本標準)など教育関連の著書多数。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2018年12月03日こんにちは。ライターの和です。何年も前から話題になっている「女子力」というワード。筆者も「女子力」という言葉をテレビや会話で聞くたびに、「本当の女子力とは・・・?」と疑問に思っていました。今回はそんな誰しも一度は聞いたことがある、「女子力」について考えたいと思います。女子力を上げる方法が知りたい人も、そもそも「女子力」の実態が分からないと行動できませんから、じっくり読んでみてくださいね。■「女子力」は「見た目を磨くこと」だけじゃない「女子力」というと最初に思いつくのが、メイクやファッション、ダイエットなどの外見に力を注いで「かわいくなること」だと思います。もちろんこれも確かに女子力のひとつです。かわいくなると外に出たくなるし、実際に「モテる」というイメージはあります。でも見た目だけ努力することを「女子力」と呼ぶのかというと、それはちょっと違いますよね。■小手先の「女子力アピール」は、割とすぐバレる見た目がかわいくて良い香りがしたら、男性も「この子イイじゃん!」と飛びつきます。食事の席でおしぼりやお皿を配るのも、同じように「優しい!」と良い印象を与えますよね。でもそれも最初のうちだけなんです。話しているうちに「あれ?この子、性格悪いな」「自分じゃ何もできないじゃん」なんて思われてしまうと、彼らもすぐに離れて行ってしまう。しかもみんなが付き合いたいと思うような男性ほど「この子はハリボテだな」とすぐに察知するのです。なぜならモテる男性ほど、たくさんの女性を見てきているから。素敵な男性ほど、中身がしっかりしている。彼らは男女問わず、上辺だけの人には騙されないんですよね。つまりいくら外見を磨いたり、行動を見せつけたりしても、それは一時的なモテにしかなりません。でも私たちが望んでいるのって、一瞬だけ誰かにチヤホヤされることじゃないですよね?ひとりの男性に、長い間愛されたいと願っているんですよね?■女子力って結局のところ「人間力」なんです女子力の根本について考えてみると、結局のところ「人間力」にたどり着くのではないかと思います。つまり普通のことを普通にする。朝起きてご飯を食べて仕事へ行って、色んなことで悩んで、たまに楽しいことがあって。そういうごくごく日常的なことをすることに意味があると思います。逆にどんなにかわいくても、親のスネをかじって遊びまくっている人は、女子力が高いとは言わないと思うんです。話は戻りますがこういう普通のことをしていると、時には辛いことにも出くわします。そういう問題をひとつひとつ乗り越えたり、逆に「自分にできない」と判断する力を身に着けたりしていく。このように経験値が上がっていくと「これは違う」と思ったときに引き返せるようになるのです。そうすればダメ男と出会ったときも、たとえ好きでも「付き合わない」という判断ができますよね。わざわざ棘の道を進まなくて良いので、自分の心も穏やかになっていきます。そして「男子力」って言葉は聞かないけれど、いま書いたような「日常生活を送りながら学び、自分を成長させること」ができる男性って、やっぱりモテるんですよね。私たちがよく言う「誰か良い人いないかな~」「普通の人で良いんだけど!」に当てはまっている。だからやっぱり女子力だろうが男子力だろうが、結局のところ「人間力」につながっているんだと思うんです。■おわりにあくまで「かわいくなる女子力」がダメなわけではありません。でもたったひとりの人に長く愛される女子になりたいのであれば、こういった内面的な部分の「女子力」も並行して意識すると良いのではないでしょうか。(和/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年12月01日思い切って参加した婚活パーティ。しかし、初めての相手に何から話せば良いか分からないという方も多いでしょう。今回は、婚活パーティの自己紹介で使えるネタ4選をご紹介していきます。「趣味、特技」は会話を深める要素を入れる婚活パーティーの自己紹介の中でも、ほとんどの人がアピールする「趣味、特技」は、伝え方によっては相手の関心を引くチャンスでもあります。テンプレートのように「お菓子作りが趣味です」「バドミントンが得意です」などと一言で終わらせるのは勿体ありません。例えば、「お菓子作りが趣味で、この間は本格的にモンブランを作ってみました。」と写真を見せながら話したり、「バドミントンが得意で、高校の時バドミントン部で、ダブルスで賞を取りました」などと、アピールするポイントを固有名詞や体験談などを交えて話すと、相手も質問しやすくなり会話が深まるでしょう。プライベートな内容は敢えて’’ブランク’’を入れて「休みの日の過ごし方」や「好きな人のタイプ」など、その人のイメージを掴みやすいプライベートな部分は、敢えてはじめから全て話さず、興味がわくように’’ブランク’’を入れましょう。例えば、「休日はペットと遊んでいます」「好きなタイプは面白い人です。お笑いが好きな人なら一緒に観に行きたいです」というように、(どんなペットを飼っているんだろう?)(お気に入りのお笑い芸人がいるのかな?)と相手に疑問を抱かせるように話すことで、相手が自然に質問するように誘導することができます。相手が意外に思ったり、印象的なネタで攻める一般的な女性のイメージから離れたネタをアピールすることも、相手の印象に残す上では重要です。例えば、「木彫りをするのが好きです。最近クマがサケを取っているあの有名な木彫りを彫ってみました」「釣りが好きで、週末は早起きして友人と釣りに出かける事にはまっています。」など、あなたの意外な一面として関心を持ってもらうポイントになります。真面目に婚活をしていることをアピール「夜景を見るのが好きです。〇〇タワーのフリーパスも持っていて、一人でよく夜景を見に行きます。でも、本当は誰か一緒だと楽しいだろうなって思います」「泣き虫なところもあるかもしれないですが、思いやりがあるねってよく言ってもらえます。遠慮せずなんでも話し合える関係になりたいです」と、最後は婚活に前向きであることをアピールしましょう。彼が出来たらやりたいこと、行きたい場所を話すことで、相手にとって恋人になった場合のイメージを膨らませることができます。
2018年11月21日「きっかけは私が小学校教師になってすぐのこと。初めて担任になったクラスに亜矢子ちゃんという明るくて前向きな女の子がいました。その子の家を家庭訪問した際、玄関を開けると、家じゅうに、彼女と家族の笑顔の写真が飾られていて『なんだこれは』と驚いたことがいまでも忘れられません」こう話すのはベストセラー『「親力」で決まる!』の著者で教育評論家の親野智可等先生。じつは亜矢子ちゃんの父親は船員で、一度遠洋航海に出ると半年~1年間は家に帰ってこない。その間に、彼女が寂しくないように母親が考えたものだったという。「日ごろ、彼女の明るさを目の当たりにしていましたから、すごいな、家族写真って力があるんだなと、私の心に焼き付いたんです」(親野先生)それは30年たった今年、脳科学者の篠原菊紀先生(諏訪東京理科大教授)らと立ち上げた「ほめ写プロジェクト」として実を結ぶことになった。「世界的に見ても、日本の子どもは自己肯定感の低いことが指摘されています。その原因のひとつが、家で叱られてばかりでほめられることがあまりないことではないか。なにか親が子どもを上手にほめるきっかけを作れないかと考えたとき、亜矢子ちゃんの家の光景を思いついたんです」(親野先生)玄関、リビング、ダイニング、トイレ……家じゅうに、(1)家族のがんばっているシーン、(2)家族が目標を達成したシーン、(3)家族仲よくしているシーンの写真をプリントして貼りまくるというのが「ほめ写プロジェクト」。親が職場でがんばっている写真、運動会の写真、入学式や旅行先での家族写真などを毎日、目にすることで、子どもが自分に自信を持てるようになることを普及する活動だ。このプロジェクトに参加した篠原先生はこう明かす。「最初に話を聞いたときには、正直、半信半疑。ところが実際に脳の活動実験をしてみたところ、その効果の大きさに舌を巻いたというのが本音です」(篠原先生・以下同)篠原先生は、自宅にほめ写を貼って3週間生活した16人の子どもと、貼らない8人の子どもにグループ分け。全員に本人の写真を見せたときの脳活動を測定した。その結果、ほめ写に囲まれて3週間を過ごした子のほうが、自分の写真を見ると脳の「腹内側前頭前野」が活性化することがわかったのだ。「これは自分の写真を見ると脳が快になっている証し。つまり自己肯定感が非常に強くなっていることの裏付けでした」なぜほめ写にこれほどの力があるのか?「なにかいいことがあっても脳はすぐに忘れてしまいます。しかし毎日、自分や家族のプラスイメージの写真を目からインプットすることで、そのつど脳にそれが上書きされ、強化される。それが自己肯定感を高めるんです」
2018年11月07日こんにちは。夏が終わった気がなんとなくするので困っています。この「夏から秋」という期間マジ困りませんか。着るものがない。東京の民は暦で服を変えるので、先日の快晴夏日にニットやトレンチコート着てる人がいて軽くどうかしてました。私は気温で服を変えるので、まだ夏服で頑張ります…。というわけで前回のメンタル篇に続いて、「意識高くなくても大丈夫!自己肯定力をつけるカンタンな方法」のフィジカル篇をおおくりします。メンタルの部分をグイッと変えるのはなかなか意思の力が要る。そこいくとフィジカルは簡単。機会的にでもいいからとりあえずやってみることができる。そしてメンタル方面よりも結果が出やすいのがいいところ。人間は脳みそが肉体を先導しているように見えますが、実際は「肉体が動くと気持ちがついてくる」ことが多い。人は意外とフィジカルに強く左右されるんですよ。とにかく身体を動かす。「ほらきた筋肉信者はこれだから嫌だ」と思った方すいません。そうです私は筋肉に全幅の信頼を置いています。だって気持ちは裏切るけど筋肉は裏切らない…。ただ今回は「ヤセてキレイになる」目的じゃないので、修行のような運動をする必要はありません。自分を低く見積もりがちな人はとかく頭でぐるぐる考えがち。それ一旦やめましょう。そして後先考えず身体を動かすのです。週に何度かは「頭を停止させ、身体を優先させる」のです。筋トレやスポーツが無理なら、風呂をゴシゴシ磨く、たくさん歩く、ライブやカラオケで飛び跳ねて歌う、でもいい。SNSにもアクセスせず、何も考えず大きく動いて汗をかいて血のめぐりがよくなると、人間、後ろ向きなことは考えられなくなります。私のおすすめは、流行りの暗闇系ジムの体験です。人目を気にせず、曲に乗って自分を解放して汗だくになれます。「達成感」のあることをひとつやる。別に登山して山頂を攻略する必要はありません。料理する、部屋を断捨離する、溜まっていた雑事を一気に済ませる、気になってた店に1人で入る、かけづらかった電話をかけてみる。「今日これができた!」と思えることならどんなささいなことでもいい。そのことが世間的に意味があるのかなんて関係ない。小さな小さな達成感をひとつずつ積み重ねることが、自己肯定につながる一番の道なのですから。胸をはる。いちばん簡単にできていちばん即効性のある方法です。実は自己肯定感の低い人は姿勢が悪い人が多かったりします。普段そこまでではなくても、重いバッグやスマホやPC作業のせいで、肩と背中が丸まってる人はたくさんいます。せめて立ってる時、歩く時だけでも胸を張ってみて下さい。乳首を真ん前じゃなく斜め上に突き出すイメージ。首はスッと上へ伸ばす。肩はスッと下におろす。目はまっすぐ前か少し上。そして、人ときっちり目を合わせる。信じられないことに、これだけで見える景色も、あなたの見た目の印象も、ずいぶん変わります。街中や飲食店でイヤな目に遭うことがずいぶん減ります。姿勢のよさは「ここに私がいます、元気に生きてます」という空気を品よく醸し出します。そういう人を世の中はなぜかわりと尊重してくれます。胸を張ってる自分の中身が立派でなくてもいいんです。あなたが今日も生きて歩いてる、その事実でじゅうぶんなんです。最後に、自己肯定が下手なひとに、40年以上生きてるすれっからしの私から、強く強く言っておきたいひとことを言って、この前後篇を締めたいと思います。あのな、みんな可愛いから!素敵だから!自分が思ってるよりも。1人1人タイプは違うけど、しっかり見たらそれぞれに独自の魅力がちゃんとあるから。それを無視したり否定したりしてるの、本当にもったいないし自分の魅力に失礼だからな!よろしく!
2018年10月24日夕方、顔のあぶらが浮いてきたら決して押さえたり取ったりせず、それをぬぐって油分の足りないところ(主に目元)にこすりつけていますこんどうです、こんにちは。だって美容研究家が言ってたよ。「皮脂は自分の肌にいちばん適した天然の保湿クリームだ」って。これとおんなじように(同じか??)「自分で自分を潤す」のがこれからの女子の基本姿勢。他人からしてもらうことで己の機嫌をキープするのは不確定要素が多すぎるのでやめましょう。この連載ではしょっちゅう「自己否定をやめよう」「自己肯定感を持とう」と言ってますが、「頭で分かっていてもやり方が分からない」「今の自分じゃとても肯定できない」という女子もいると思います。そこで今回は、「今の時点の私でもいける!意識高くなくても大丈夫!自己肯定力をつけるカンタンな方法」を列挙しときますね。褒められたことをぜんぶ思い出すさらに、これから褒められたらぜんぶ本気にする。これが自己肯定力の土台、第一歩です!「いや、いきなり他人からもらったもんじゃねえか」と思うかもしれませんが、「くれ」と言ってむしり取ったんじゃなく、向こうが自分だけにくれた言葉くらいなら大切に頂いてもいいじゃん、と思うのですよ。「今の私には何もない」と思っている人よ!これまでの人生で、親が、友達が、先生が、上司が、元彼が、近所の人が褒めてくれたことの中には、あなたがいま見えてない真実も魅力もちゃんと詰まってますよ!お世辞っぽいなーと感じても気にすんな。「自分じゃ分からないけど私にはこんないいところが色々あるんだな」とまずはその土台に素直に乗っかりましょう。少し目線が上がるだけで、見える景色が違ってきます。そして今後誰かに褒められてうれしかったら、「いやいやいや」と全否定せずお礼を言って、内心「そっかー♪」とほくそ笑んで大事に引き出しにしまいましょう。自分が嫌いになるような夜は、それをこっそり取り出して飴玉のようになめるのです。気分が落ちる人や場所を避ける人間関係は自分で選び取れ!悪い人じゃないけど、会うたびに何となくメンタルが削られる。じんわり否定される。肩をすぼめていないといけない。どうも大切に扱ってもらえない。そんな相手や場所は思い切ってカットです。完全に切れないなら、頻度を激減させる。相手に望まれてるから、NOと言いづらいから、何が悪い訳じゃないから…そう思って縛りつけられたら、損をするのはあなただけ。それが例え親であっても恋人であっても、「自分がのびのびとできず元気も出ない相手」と一緒に過ごす時間は、いちばんムダだし身体に毒。そんなヒマがあったら、自分を褒めて大切にしてくれる人との時間をつくりましょうぜ。人と比べるのをやめるアラサー女子を見ていて時々思うのが、みんな人と自分を比べすぎ。そして勝手に落ち込みすぎ。可愛い子を見ては「自分ブサイク…」って落ち込み、活躍してる人やモテる人を見ては「自分ぜんぜんダメ…」って落ち込み。自分もかつてそうだったんですが、それ意味ないから!あなたとその人、別の生き物だから。そんなことばっかしてたらいつまでも自分は低いまま。反動として「あの子よりはマシ」みたいな沼にも落ちやすいので危険。うらやましさをバネに奮起できればいいのですが、自己否定につながりがちなら今すぐ比べるのをやめること。今はまだ見つかってないかもしれないし、自分だけが気づいてないのかもしれないけど、あなたにはあなた独自の魅力や、他の人がうらやむものが、ちゃんと備わってるんですよ。比べて落ちるくらいなら、それを見つけにいこう。(そのヒントとしても「褒められたことを大切にする」は有効なのです)次回に続きます!
2018年10月10日ごく簡単に言えば、自分で自分のことを好きになることを自己容認といいます。じつは恋愛って、この自己容認力が高ければ高いほどうまくいくようにできています。なので、たとえば、彼ともっとラブラブになりたいと思えば、自己容認力をつけるとそうなれます、というのが王道をゆく答え。「わたしがもっとかわいくなれば彼氏にもっと愛されるはず」と思っている人もいると思うけれど、かわいくなるというのは、自分で自分のことを認めることができるようになるための1つの方法、つまり枝葉であって、あくまでも幹は自己容認力なんですよね。■■自己容認力が強い人の恋愛がうまくいく理由自己容認力が強い人の恋愛がうまくいく理由は、自己容認力が強い人には、おなじく自己容認力が強い人が寄ってくるから。自己容認力が強い人とは、自分のことを認めるのとおなじくらい相手のことも認める人だから、つまらない恋愛トラブルが少ないんです。彼のことが好きだけど、なぜかいつも彼とケンカになってしまうというのは、あなたと彼とがもっている自己容認力が低い――つまり、あなたも彼も、心のどこかで今の自分のことを自分であまり認められていなくて、いつも心に隙間風が吹き抜けているとか、どこかしら地に足がついていない感覚があって、それをどうすればいいのかわかっていないからなんですよね。■■女子が自分で意識していないことじつは男子は、一般的には女子より自己容認力が低いんですよね。自分で意識していないかもしれないけど、女子は愛のある世界がどういう世界かというイメージを、漠然とではあっても持っているんですよね。だから自己容認力が低くても最後はそこにたどり着けばいいという目標みたいなのを持っています。だから、なんだかんだ言っても、女子はそこにたどり着こうと思えば可能。目標が見えているから。でも男子は目標すら見えていないことのほうが多い。愛のある世界をイメージできないものだから、たとえばケンカする男子はすぐケンカするし、彼女の前で不機嫌になる男子はしょっちゅう不機嫌になります。目指すべき場所が見えていない、つまり目標が見えていないから。それに、女子は、自己容認力高めの、たとえば年上の男子と交際しようと思えばわりと簡単にできるけれど、男子が自己容認力高めの女子と交際しようと思えば、なかなかむずかしいものです。自己容認力高めの女子はたいてい、自分と似たような、精神年齢高めの男子と交際しているから。■■うっかり非ラブラブに転落してしまわないために彼ともっとラブラブになりたいと思っている人は、彼がどれくらい自己容認力を持っているのかを見極めるといいです。自己容認力って、その人の前提というか、ほぼ言語化されることのないその人の考え方のベースだから、よくよく彼とひざをつき合わせて話さないと見えてこないかもしれないけれど、でも相手が持っている前提となっている考え方を知らないとなかなかラブラブになれないから。彼がもし、自己容認力低めなら、あなたが彼女として彼をフォローしてあげるといいです。そしてできれば彼も、あなたの自己容認力が高まるようにフォローする。お互いに、相手の自己容認力が高くなるようにフォローしてあげる――言葉にすれば「そんなカップルっているの?」みたいに聞こえると思うけど、でもラブラブなカップルってそういうことをやっています。あなたから見て「ラブラブそうに見えていいな」と思えるカップルって、そういうことが言外の前提としてあるんですよね。とくに若いときって、なにをやっても自分で自分のことが好きになれず、大きく精神的なバランスを崩してしまうときだってあると思うけれど、ラブラブなカップルって、相手の精神的なバランスに配慮しあっているんですよね。というか、そういう配慮のあるカップルのことを「ラブラブなカップル」と呼ぶはずで、見た目だけキラキラのカップルとか、見た目だけラブラブのカップルというのは、キラキラやラブラブを根底で支えるものがないから、うっかり非キラキラや非ラブラブに転落しちゃうんです。(ひとみしょう/作家)『今夜はちょっと、恋の話をしよう』(ハウコレ編集部)
2018年09月16日漫画を原作としたドラマ『文学処女』(TBS系)がスタートしました。恋愛経験ゼロ、勉強も運動も“中の中”という鹿子(森川葵さん)は出版社に勤める編集者。何の因果か、人気ミステリー作家・加賀屋(城田優さん)の担当になります。加賀屋はイケメンで筋金入りのプレイボーイ。でも、実はつらい恋愛の過去があり…。本当の恋を知らない鹿子と、本当の恋ができない加賀屋が織りなす、王道の胸キュン恋愛ドラマです。■惹かれ合う対照的な二人初対面でいきなり冷たい態度をとられ、早々に落ち込む鹿子。加賀屋とよい作品を作りたい一心で、「どんな作家さんとも正面から向き合っていこう」という決意を新たにします。とかく女性との噂が絶えない加賀屋は、あちこちで陰口を言われがち。「顔だけの男」「美人で巨乳の担当をつければ原稿を書いてくれる」などなど…。鹿子はそんな人々に自らぶつかって、必死に彼の名誉を守ろうとします。不器用だけど、いつも真っ直ぐな鹿子。そんな人間性に触れ、加賀屋は徐々に心を開いていくのですが…。とっつきにくく本心が見えない加賀屋と、思いのままに行動する純粋な鹿子、二人には大きな違いがあります。それは「自己一致」ができているかそうでないか、です。今回はこの「自己一致」について解説していきます。■「自己一致」とは?例えば愛するペットを亡くしたら、その人は悲しみのあまり泣いてしまうでしょう。また、町で偶然友達に会うと、笑い合ったりお互いの肩をたたき合ったりして、うれしさを表現しますよね。このように人は何かを感じた際に、それに応じた行動をとります。気持ちと言動に一貫性があり、そこに嘘がない状態を心理学用語で「自己一致」と言うのです。「自己一致」ができていると、心が常に安定した状態を保てます。では、心に感じたことや頭に浮かんだ考えを、なんでもかんでも表現していいものでしょうか。もちろん、それはNGです。大人の配慮ができないのは「自己一致」ではなく、ただ「無神経」なだけ。大事なのは、自分の心を理解して認識することです。それに対してどういうリアクションをするのか、状況判断が求められます。その結果、本心に即した行動ができずイライラするかもしれません。それならそれで、イライラを認めて受け入れましょう。常に自分の心に真摯に向き合えるのが、「自己一致」なのです。■「自己一致」ができる女性はなぜ魅力的?社会の中で生きていると、想いとは裏腹な行動をとらざるをえないときがあります。まったく琴線に触れないけれど、上司や先輩の手前、興味があるフリをする…そんなときってありますよね。必ずしも心情と行動とを一致させられるわけではなく、誰しも臨機応変に過ごしています。ただ、このような処世術の一貫としてではなく、自発的に矛盾した行動をとる人もいるんです。寂しいと思っているのに、それを言わずに平気なフリをする。本当は好きなのに興味のない素振りを見せる。こういう人を男女ともに見かけるのでは?「自己一致」させることなくあまのじゃくな態度をとる人は、行動に一貫性がありません。どう向き合っていけばいいかわからないから、他人から距離を置かれてしまうんです。「自己一致」ができている人は心の在り方をよく観察していて、機微な心情を理解できます。だから共感能力がとても高いです。相手と同じ目線に立って気持ちに寄り添うことができるため、多くの心を惹きつけます。■まとめ「自己一致」の心理学、ご理解いただけましたでしょうか。自分に対して率直になれる人は、他人に対しても同じように行動できます。瞬間・瞬間で感じていることを常にモニターし、鋭敏に正確にそして深く把握するようにしましょう。その精度を高められれば高められるほど、男性を本気にさせられる魅力的な女性になれますよ。ぜひ、心を開いて自分と向き合ってみてくださいね。
2018年09月15日「自己肯定感を持つのは大事」という言葉を、最近はよく耳にするようになりましたね。確かに「自分ならできる」という自己肯定感は高いほうが好ましいと私も思います。けれど、自己肯定感だけを高めていくと、「自分は完璧な人間だ」と錯覚し、できない自分を認められず、周りの人や環境のせいにしてしまう…という別の弊害が生まれてしまうこともあるとご存じでしょうか?わが子がそうならないために、子育てにおいて自己肯定感と同じく大切に考えていきたいのが「自己受容」。今回は、自己肯定感と自己受容の違い、それぞれの高め方について考えていきましょう。■「できる」自己肯定感、「許す」自己受容最近、よく耳にすることが多くなった「自己肯定感」という言葉。この自己肯定感とは一体、なんなのでしょうか?例えば、子どもが逆上がりができないとしましょう。その子が自分に対して、「今はできないけど、たくさん練習すればできるようになる!」と思えること、それを自己肯定感といいます。「自分はできる!」と感じる自己肯定感に対して、自己受容は「とび箱は得意だけど、逆上がりができない…。でも、まあいいか」と自分に対して思えることです。それはつまり、できない自分でもありのままに受け入れられる、許せる感覚といえるでしょう。■「わたしのせいじゃない!」アンバランスな自己肯定感ここで大切なのが、自己肯定感と自己受容のバランスです。たいてい問題が起きるのは、自己肯定感だけが高い場合。自己肯定感がいくら高くても、自己受容が低い人は、「自分はすべて完璧」「失敗するなんてありえない」と、できない自分を認められません。すると、失敗やトラブルの原因を周囲の人や環境に押しつける、自分大好き人間になってしまいます。皆さんの周りにもいませんか? どこからくるのか分からない自信にあふれているけれど、いざ失敗すると「ダメだったのは、きっとあの人(もの)のせいだったんだ」と、すべて自分以外に押しつけてしまう人。自己肯定感は、あくまで自己受容の土台の上に成り立つことで、初めて価値があるとイメージすると分かりやすいかもしれません。自己受容は低いままに、自己肯定感だけが高まっていくと、「できないのは自分じゃなくて他人のせい」「自分はいつでも特別で、なんでもできる完璧な存在」と過信し、ますます、できない自分を受け入れられなくなってしまうのです。■自己肯定感「親の働きかけはいつから? いつまで?」自己肯定感と自己受容、どちらが欠けてもバランスが悪くなるので、同じように高めていくのが理想的です。では、子どもの自己肯定感や自己受容はいくつくらいから高めることができるのでしょうか? 親が子どもの自己肯定感を高めるためには、一般的に3歳~9歳までの間の働きかけが効果的とされています。働きかけを始めるタイミングとしては、「うれしいね」「大好き」といった言葉がある程度理解できるようになる頃、大体3歳くらいからと考えておくといいですね。9歳までと区切っているのは、子どもが親とのつながりから離れ、友だちとの付き合いなど社会のなかにある自分を意識し始めるのが、大体10歳くらいからといわれているため。これまでは親の言うことは絶対だと思っていた子も、自然と疑問を持ち始め、素直に受け入れづらくなる年齢です。ただ、それは親主導で自己肯定感や自己受容を育む場合。子どもの精神の成長には個人差があり、10歳を過ぎている子がすべて、親の働きかけをまったく受け入れないというわけではありません。「もう無理か…」とあきらめるのは早すぎます。■自己肯定感と自己受容、どうやったら高くなる?では、具体的に親はどんな働きかけをしていけばいいのでしょうか? 子どもの自己肯定感を高めるためには、まず「目標を細かく分けること」です。目標とするものは、スポーツや勉強など、なんでもいいと思います。1つの目標を持たせ、難しすぎない課題をつくり、その課題を細かく分けて、親子で一緒に取り組んでみるといいですね。そして課題を達成できたタイミングで「できた!」と子どもと一緒になって達成感を味わい、たくさんほめてあげましょう。こうした流れを繰り返すことで、子どもの自己肯定感は高まっていきます。一方、子どもの自己受容を高めるために親ができること、それは「楽しいね」「悔しいね」「すっきりしたね」といった感情を子どもに伝え、共感することです。子どもがどう感じたのかを言葉にし、子どもの気持ちに寄り添うことを意識します。そして子どもができなかったことに対し「できなくてもいい。どんなあなたでも大好きだ」というメッセージを伝えることです。できなかった自分、ダメだった自分。だけど、そんな自分も悪くない。そのままでも愛されているのだ、と子ども自身が思えるように寄り添ってあげましょう。そのうえで「またチャレンジしてみる? 次はできるかもよ」などと、子どもが「もうちょっと頑張ってみようかな」と思えるような声かけができるといいですね。子どもの自己肯定感は「このままの自分、ありのままの自分でいい」という自己受容があってこそ、うまく機能していくものです。自己肯定感と自己受容、2つの違いを理解して、どちらも同じように大切にしていけるといいですね。
2018年09月09日子育てする上で、あなたは子どもの何を伸ばしてあげたいですか?4歳~12歳の子どもを持つ親600人を対象にしたある調査によると、子育てで伸ばしたい項目のトップは「他人を思いやる気持ち」。そして2位には近年よく耳にする“自己肯定感”があがりました。自己肯定感の”高い・低い”は子ども自身の”行動や考え方”、そして”生き方”にも影響すると聞けば、多くの親が伸ばしたいと感じるはず。しかし、その意味や取り組みについては自信が無いという方も多いようなんです。今回は、子どもの自己肯定感についてのお話です。■ 親の9割が重視する「自己肯定感」その取り組みは?こちらの調査で、子どもの自己肯定感の重要性について重要と捉える親は、94.5%に上ります(重要だと思う/59.7%、どちらかと言えば重要だと思う/34.8%の合計)。続けて、この自己肯定感を高める取り組みについて聞いてみたところ、「意識して行っていることはない」と回答した人は58.5%。9割以上が自己肯定感が大事と感じながらも、実際に行動できているのは4割の親たち。多くの親は子どもの自己肯定感を高めるために、特に意識して行っていることはないという実態が明らかになりました。kou / PIXTA(ピクスタ)■ なぜ自己肯定感が重視されるのか?その理由そもそも、なぜ9割以上の親が自己肯定感を重要と捉えているのでしょうか?こちらの調査でも、「自己肯定感が子どもに与える影響まで知っている」と回答したのは、わずか3割であり、「自己肯定感」の意味を知らない人は5割近く存在します。それでは自己肯定感の3つの概念を見てみましょう。「自らの努力や能力、成果によるもの」他者からの評価や他者との比較で自己肯定感が生じる「自分らしさや個性を肯定」自身による受け止めで自己肯定感が生じる「自分という存在」保護者などからの愛情で自己肯定感が生じるこれらが自己肯定感の意味するもので、親が手伝うことができるのは”保護者からの愛情”ではないでしょうか。Rina / PIXTA(ピクスタ)乳幼児期から自分が無条件で受け入れられる経験を積み重ねた子どもは、青年期に自分を客観視し、短所を含めた自分を受け止めることができる可能性が高くなります。親からの深い愛情は子どもの自己肯定感を伸ばすベースなんですよね。自己肯定感が高いと、”自分に自信が持てる・失敗を恐れず挑戦する・人間関係を築きやすい”などのメリットがあるとされています。Greyscale / PIXTA(ピクスタ)反対に、自己肯定感が低いと、他者に攻撃的になったり引きこもりの要因にもなると聞けば、自己肯定感を伸ばしたいと感じる親が9割を超えるのも頷けますよね。しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)■ 子どもの自己肯定感を高くするにはどうすればいい?多くの親が、「ほめることを苦手」と回答しているこちらの調査。ただ、「すごいね!」と声をかけるだけであれば簡単ですが、子どもに響くようにほめることって本当に難しいですよね。自己肯定感を伸ばすポイントも、もちろん「ほめること」にありますが、多くは”その行動に対する結果ではなくその過程を褒め、認めるべき”と聞きます。しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)この過程と認めることに焦点を当てるというのも1つの手ですが、最近は「ほめ写」(写真を貼ってほめることで、子どもの自己肯定感を向上させる“新たな子育て習慣”)というものが注目されています。*ちはる* / PIXTA(ピクスタ)この「ほめ写」子どもの写真をリビングや部屋に飾ることで、子どもの自己肯定感がアップするそう。自分の写真や家族が仲良く写っている写真などが日常の風景となると、「私の家族は仲良し」「両親に大切にされている」という気持ちが育まれるんですね。いかがでしたか?自己肯定感を伸ばしたい、その最大の理由はわが子が「幸せになって欲しいから」であることを忘れてはいけません。子どもをほめているけれど、自分のほめ方が適切かは不安……。そんな方は、今日からリビングにお子さんの写真を飾ることから始めてみてはいかがでしょうか?【参考】※95%の親は「子どもの自己肯定感は大事」と思う一方で、約6割の親は「意識して行っていることはない」と回答パパママは”ほめ力不足“? 6割が「叱る」より「ほめる」方が難しい実態※ほめ写プロジェクト※子供たちの自己肯定感を育む – 参議院
2018年09月04日編集部:学研キッズネット編集部本サイトの連載「子どもが伸びる親力」で、いつも的確な子育てアドバイスをしてくれている親野智可等先生が中心メンバーとなり、子どもの自己肯定感を高める新しい子育て習慣を発信する、「ほめ写プロジェクト」をスタートしました。「ほめ写」とは、いったいどんな子育て習慣なのでしょうか?発表会に参加してわかったその内容をリポートします。子どもの成長を左右する「自己肯定感」親野先生は、長年にわたって小学校の教師を務めた経験から、自己肯定感の有無が子どもの成長を決定づけるということに気づきました。自己肯定感とは、自分の可能性を信じて肯定的に自己を認識すること。自己肯定感のある子は、何事にも積極的にチャレンジし、壁に当たったとしても「自分にはできるはずだ」と思えるので努力が続けられ、その壁を乗り越えられます。「親や学校の先生が優先すべきは、子どもが自己肯定感を持てるようにしてあげること」と親野先生は言います。自己肯定感を高めるには、ほめることが大きく影響します。子どもが努力していたり、何かを達成したりした瞬間に、すかさずほめるようにするのです。しかし、これだけでは条件的なほめかたになってしまい、何か達成しないとほめられないと思ってしまいます。そのため、同時に「いっしょにいるだけで幸せ」とか「生まれてきてくれてありがとう」というように無条件にほめることも大事になってきます。親にこう言われることで子どもは安心し、自己肯定感を高めることにつながります。写真を使ってほめる子どもをほめる方法は、いろいろです。このたび親野先生たちが提案するのが、家の中に写真を飾ってほめる、「ほめ写」です。これは、親野先生がこれまでに多くの子どもたちと接してきたなかで、自己肯定感の高い子どもの家庭には写真プリントが貼られていることが多いという体験に基づいています。写真の内容は、習い事や勉強、お手伝いに取り組むようすや目的を成し遂げた姿です。写真を飾ることで、子どもは親が自分のことを気に留めていることに気づくでしょう。また、写真は親子の対話のきっかけになり、対話する中で愛情を伝えることもできます。そして、子どもは写真で自分が頑張る姿を客観的に見て、「自分はできる。頑張れる」という思いを強くしていきます。家族みんなで仲よくいっしょに写っている写真も効果的です。そうした写真を見ているうちに「わたしは家族に愛されている。わたしも家族が大好きだ」と、親や家族の愛情を実感できるようになります。「ほめ写」は、自分自身への満足感に効果あり「ほめ写」が子どもの自己肯定感を高めることに有効かどうかを実証するため、普段写真を飾っていない32組の親子に、「ほめ写」ワークを約3週間にわたり実施してもらいました。その結果、子どもの自己肯定感に関する意識が全般的に向上したという結果が出ています。特に「自分自身への満足」に大きな変化が見られました。さらに、「ほめ写」を3週間体験した子どもと、「ほめ写」を体験していない子どもに、自分の写真、家族との写真、関連性のない写真を見せたとき、脳活動にどのような違いが見られるか測定を行ないました。こちらも「ほめ写」を体験し自己肯定感が高まったと答えた子どもは、写真を見たときに「心地良い」と感じる脳の部位である腹内側前頭前野に活性化がされていることが確認できました。さっそく、「ほめ写」を実践してみましょう自己肯定感を高める「ほめ写」の方法はとても簡単で、たった3つのステップで実践できます。①撮る子どもが何かに頑張っている姿や何かを達成したなどの特別なシーンを写真に撮る。何気ない日常の一コマや家族といっしょに写っている姿も写真に収めます。②飾る写真は子どもの目線の高さで、生活の導線上に飾ります。特に重要と思う写真は、A4程度に大きくプリントするのが効果的。③ほめる飾った写真を見ながら、「このときは頑張ったね」「よくできたね」と努力や成果をほめるだけでなく、「生まれてきてくれてありがとう」「見ているだけで幸せな気持ちだよ」と子どもの存在そのものを肯定します。自己肯定感を高めるにはほめるのがいい。わかってはいても、忙しい毎日でつい忘れがちですよね。子どもの写真を撮るのは親にとっても楽しいことだし、その写真を家の中に貼っておくだけで子どもの自己肯定感につながるのなら、こんなにいいことはない。ぜひみなさんも試してみてください!学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年08月30日普段からリアクションが薄めの奥手女子。そのため誰に対しても塩対応なので恋愛面でもデメリットな部分かもしれません。あっさりとした対応は「クールで知的」なイメージもありますが、一方で「消極的」と感じる男性は多いです。そこで奥手女子が恋愛力を上げるために必要な会話について説明していきますので参考にしてみて下さい。1. 奥手女子が恋愛に必要な会話力とは?そもそも奥手の人は、男性に対して警戒心が強いので、恋愛に対しても消極的、慎重すぎることが多いです。 女子校出身だった人や姉妹で育った人、人見知りが多いですが、決して男性が嫌いという意味ではありません。奥手女子の場合、男性に慣れていないのため臨機応変に会話をすることは難しく感じます。できれば相手と冗談を言ったり「この人は楽しいな」と感じたりしてほしいのです。怖がらなくても大丈夫です。会話に慣れていない人でもよい印象を与えることは可能ですのでトライしてみましょう。 (1) うなずくだけでも相手に伝わる会話をしている時に、相手に望むことってなんだと思いますか?「聞いてるかな?」と相手の「リアクション」を待っているんです。奥手女子の場合は、何を会話して良いかわからない場合が多いので長い沈黙が続いたり、一方的に相手だけが会話をして終わったりしてしまうことが多いです。たとえば「ふーん…そうなんだ」と声にだして聞いている人より「うん、うん」とうなずく人のほうが好印象を相手にあたえます。会話中に身体や声で「リアクション」をすれば簡単に相手に伝わります。オーバーにしなくても、頭を縦に振ってうなずく動きをするだけでOK。相手の会話に「うなづく」だけでも立派な会話が成立するので試してみて下さいね。 (2) 会話の中で相手の名前を呼ぶ男性から「この人は大切な人だ」と思ってもらうためには、相手の気分をどんどん良くすることからスタートしましょう。奥手女子の場合は、すすんで相手の名前を呼ぶようにすると効果的です。「○○さん、今日はいいお天気ですね」「○○さん、最近どうですか?」会話の中で何度も相手の名前を呼ぶと「私は苦手でありませんよ」という気持ちを伝えることができます。名前を呼ぶと相手の警戒心もなくなります。「会話のセンスがない」「口下手」と思う人は「名前」を呼ぶようにしましょう。 (3) 失礼な言葉はつかわない相手にとって失礼な言葉とはどのようなものがあると思いますか?若い人が良く使うフレーズや、良く考えると相手にとって失礼な言葉遣いって実は沢山あるんです。×「ってゆうか」→ ○「なるほど…なんですね!」相手の意見に納得できなかったとしても、使わないようにしましょう。言葉を知らない幼稚なイメージを与えます。この場合は、否定的な言葉をつかうよりも肯定的な言葉に置き換えるのが無難です。×「暇なときに連絡しますね」→ ○「時間があるときに連絡しますね」×「わざわざ」→ 言い方によっては嫌味に聞こえる場合があります。使う時は注意が必要です。2. 欠けているものを身につけるためには奥手女子は自分から連絡をとらないわりに、LINEなどを好む傾向があります。シャイな部分はありますが、家族・友人・同僚など親しい人には、とってもマメ。人に甘えたり、頼るのも苦手だったりするので、重い物を持ってほしいときなども素直に男性に頼むことができないのです。気になる人と会話をするのは誰でも緊張するものです。奥手女子だけではありません。でも、ずっと受け身でいては始まるものも始らないですよね。恋愛にルールはないので、自分から話しかけた後に、受け身になってもいいんです。自分に欠けているものを強みにしつつ、コミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか? (1) 相手の情報をキャッチする会話は相手の情報をいちはやくキャッチしないと始まりませんよね。奥手の人は、他人に対する関心が薄いので、会話から相手の情報収集からトライしてみましょう。たとえば、具合が悪そうな時に「あ、あの…今度…飲み会にいきませんか?」と言えば「空気が読めない人」と思われます。挨拶した時に声のトーンが低ければ、会話の中に「今日は調子が悪いんですか?いつもと違いますよ?」と差し障りの無い程度に聞いてみましょう。奥手女子の場合は、素直に「心配しています」の意味と心をこめて温かみのある言葉を選ぶようにしましょう。 (2) 相手の変化に気づいて言葉にだすこと「今日もセンスのよい服を着ていますよね!」と褒められたら「自分に興味を身ってくれている!」と嬉しくなりますよね?相手の変化に気が付くことは、距離を縮めるために必要なことです。ヘアスタイル・ファッションがかわった時や「具合が悪そう」なときに、すぐ気付いて声をかけられることが基本となります。相手を良く見て、気がついた点をすぐに言葉に伝えることも大切です。「私は青が好きだから青いネクタイの方が好き」と間違っても自己主張をしてはいけません。「青いネクタイも新鮮でよいですね」にとどめましょう。自分ばかり主張している人は、見直してみてはいかがでしょうか?異性関係になるとシャイでモジモジしてしまう自分。実は奥手な女性が「タイプ」と言う男性もたくさんいます。自分の恋愛観を強みに変えて、会話力を高めて恋愛のチャンスを増やしていきましょう!written by キララ
2018年08月29日