常識を打ち破り続けたフレディ・マーキュリーの生き様を、「クイーン」の名曲と共に描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が、DVD&ブルーレイがリリースされている中、ついに興行収入130億円を突破した。本作は、昨年11月9日(金)の日本公開から27週目に入り、5月12日(日)までで観客動員941万4,054人、興行収入130億265万9,680円に達した。同日までの世界興行収入は9億317万5,016ドル(約1,008億円)に上った。DVD&ブルーレイが好調なセールスを続けている本作。現在「クイーン+アラン・ランバート」として活動する彼らの、2020年1月、バンド史上最大規模の来日公演「ラプソディ・ツアー」決定のニュースがあり、ファンにとっては映画館で観る最後のチャンスとあってGW大型連休中も好調な興行を続けた。また、「クイーン」のセールスも好調で、GW中には映画のサントラがiTunesのアルバムランキングでは5位に返り咲き、CD、デジタルを含めたクイーンの総出荷枚数(2018年10月以降)は135万枚を超えている。『ボヘミアン・ラプソディ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年05月14日意中の彼との距離を縮めてくれるLINE。テンポよくやりとりができてしまうのは良いところですが、送られてきた内容にドン引き! なんて経験はありませんか? 百年の恋も興ざめ……。そんなLINEエピソードを、アンアン総研のメンバー200人に聞いてみました。文・harako【アンアン総研リサーチ】LINEで味わった恋の苦い思い出コミュニケーションの向上にひと役買ってくれるLINEですが、逆に人間関係がギクシャクしてしまう場合も。特に恋愛において、アンアン総研のみなさんは、どのような「負の経験」をお持ちなのでしょうか。Q. 男性から来たLINEで、ドン引きしたことはありますか?・はい 69%・いいえ 24%・どちらとも言えない 7%Q. LINEのやりとりをきっかけに、恋愛対象外になったことはありますか?・ある 38%・ない 29%・どちらとも言えない 33%約7割の女性が、LINEの苦い思い出があるそうです。また、LINEをきっかけに冷めてしまった恋は38%……。せっかく楽しかったデートも、次に会うまでのLINEで恋愛対象外になるのは惜しいですね。勘弁して!ドン引きLINE5つ実際に、冷めたLINEの内容を聞いてみたところ……。1. 俺の日常LINE「こちらは興味がないのに、いちいち自分の所在地を伝えてきたり、写真を送ってきたりする人」(32歳・経営者)「付き合ってもないのに、『今仕事中だよ』って来て、仕事中ならLINEしてくるなと思った。こっちが好きでもないのに、いちいち近況を教えてくる男子ほど、うざいものはない」(29歳・会社員)「こっちは一切興味ないのに、自分の趣味などを語り続けてきた……」(31歳・自由業)2. 返事催促LINE「写真送って!としつこい人」(27歳・公務員)「まだ、お付き合いしてない人とLINE中、忙しいので1日返していなかったら、追撃LINEが……。『僕、何か悪いことしましたか? 〇〇さんと、どうしても仲良くなりたいので』など、懺悔?のラインが長文で来て怖くなった」(29歳・デザイン、クリエイティブ関連)「半日LINEの返事をしなかったら『気長に待つよ』と連絡が来たのに、その1時間後から怒涛のようにLINEが来て引いた」(32歳・公務員)3. かまってちゃんLINE「『俺に会いたくないの?』って、別に会いたくないから……」(24歳・会社員)「付き合ってもいないのに『俺ナイトプールに行きたいんだけど、行く人いないんだよなあ』『ちゃんとナイトプールに行けたらなあ』などとしつこく誘ってきた」(22歳・大学生)「『早く会いたいね”8-(* ゚∀゚) カタカタ・・・ 8-(*ノ゚∀゚)ノ ガォ-』など絵文字を使ってきた」(30歳・自由業)「疲れた、嫌だなどのネガティブワードや、癒して褒めてなど〇〇してほしいといった面倒くさいのが多い」(28歳・会社員)4. 下ネタLINE「熱烈なアプローチをきっぱり断るために『彼氏がいる』と言ったら、急に下ネタ発言を何個も送りつけられたこと。具体的な内容はあまりにも下品なので言えない……」(31歳・自営業)「上半身裸の写真(そんなにいい体でもない)」(29歳・会社員)「元彼にご飯に誘われた時のこと。今、好きな人がいることを伝えたら、『俺、普通にヤるつもりだったのに、だめじゃん! 俺のこと好きだったときと今の好きな人への好きはどっちが大きい?』と言われた」(31歳・会社員)5. 突然すぎるLINE「最近どう?といきなりきたこと」(28歳・その他)「深夜1:30や2:00などにLINEがくる。昔、飲み会で出会った男性で、しばらく音沙汰ない男性だった。しかも『お元気ですか?』ってざっくりしすぎていて返す気がおきない内容だった(笑)。それを朝確認して、返すのをすっかり忘れていたら数日後にスタンプだけきた(また深夜2時に…)。え? コミュニケーション下手なの!?って感じで引いた」(31歳・会社員)「やっほー!って」(32歳・会社員)好意があるゆえに返事を催促してしまったり、自分のことを知ってほしいという気持ちが強くなったりするのは理解できますが、エスカレートして“感情的なLINE” が連打されると引いてしまう原因になりますよね。また、不規則に送られてくる突拍子もないLINEは、コミュニケーションに疑問を感じてしまうかも……。スマート女子の対応方法4つドン引きしたLINEが送られて来た後は、大きくわけて4つの対応方法があることがわかりました。第1位 既読スルー 33%第2位 一応、返事をする 28%第3位 スタンプのみで返事 25%第4位 未読スルー、その他 14%※その他のコメントには、「関係性の薄い人だったら即ブロック」(31歳・自営業)、「はっきり『ないです』『嫌です』と返信する」(31歳・会社員)などがありました。第1位に上がったのは、「既読スルー」。テキストやスタンプで返事を返すのを控えて、既読だけをつけてからしばらく放置する。このステップを踏むことで、「俺は、なんで返事がもらえないんだろう?」とLINEの内容を考え直してもらうきっかけになるかもしれません。両思いになる前のLINEは配慮が必須!日頃からLINEの内容にこだわりがある女性は……?・素っ気ないテキストだけが良い 30%・絵文字やスタンプいっぱいが好き 19%・どちらとも言えない 51%意外にも51%の女性は、「どちらとも言えない」と回答しています。女性側も好意があれば、どんなLINEでも嬉しく感じてしまうものなのでしょう。お互いに“好き”を確認し合うまでは、慎重に言葉を選ぶのがベター。逆もしかりで、一方的なLINE攻撃は次回のお誘いに響く原因になるので、送る時間帯や感情的な連打などは気をつけてくださいね!©andbjo/Gettyimages©MangoStar_Studio/Gettyimages©SIphotography/Gettyimages©erikreis/Gettyimages
2019年04月18日フジテレビ系情報番組『Mr.サンデー』(毎週日曜22:00~)発のドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』が、興行収入1億円を突破した。信友直子監督が、アルツハイマー型認知症の診断を受けた母を抱えた家族の内側を、娘だからこその視点で丁寧に描く同作。昨年11月3日から東京・ポレポレ東中野ほかで上映されると、瞬く間に口コミで評判となり、上映館数もどんどん広まった。3月24日現在で86館で上映され、84,683人を動員、興行収入は1億31万円となっている。特に映画の舞台となった広島県の興業収入が3,300万と全体の3分の1を占めている状況。第43回日本カトリック映画賞(SIGNIS JAPAN=カトリックメディア協議会)、2018年度全国映連賞特別賞(映画鑑賞団体全国連絡会議)、第92回キネマ旬報ベスト・テン文化映画3位を受賞している。興収1億突破に、信友監督は「地方のつましい老夫婦の物語が、これほど多くの方に受け入れられたのは、娘を信じて何も取り繕うことなく全てをさらけ出してくれた両親の覚悟と深い愛があったからこそだと、改めて親への感謝の思いを強く感じています」と感想。映画にも登場した父親が「わしがおっかあを『死にたきゃ死ね!』と怒ったところが『仁義なき戦い』みたいでカッコよかったんかのう」と言っていたため、「そういうことじゃないと思うよ」とツッコミを入れたそうだが、「今まで、口にはしませんでしたが50代独身のひとり娘の将来をかなり心配していたようで、これで少しは安心したらしく、私もやっと少し親孝行ができたかな?とうれしく思っています」と本音をのぞかせた。制作会社・ネツゲンの大島新プロデューサーは「ドキュメンタリーの持つ力が多くの人に届いたことが、何よりもうれしいです。この映画は口コミの力がすごく大きかったので、観てくださった方みなさんが、心強い応援団だと思っています」とコメントを寄せている。(C)「ぼけますから、よろしくお願いします。」製作・配給委員会(C)フジテレビ
2019年03月27日映画『十二人の死にたい子どもたち』(公開中)が、興行収入12億円を超えたことが14日、明らかになった。同作は、冲方丁による密室ゲーム・サスペンスを実写化。廃病院を舞台に、「死に方、タイミングが12人全員一致すること」という集団安楽死をするために集結した12人の未成年たちの前に、ルール違反の13人目の死体が現れ、ミッション達成が崩壊し出す。剥き出しになる12人の死にたい理由と、犯人捜しの追及が同時進行していく。1月25日より封切りとなり、初週興行成績は金土日の3日間で動員数263,398人、興行収入339,218,900円とヒットスタートを切った同作。2月13日には、興行収入12億円を突破(1,203,128,900円)し、観客動員数952,808人と、順調に数字を伸ばし続けている。口コミの核となっているのは、衝撃のサスペンスの中で“主人公”となる12人の未成年たちそれぞれが抱える“死にたい理由”。現在SNSでは「命の大切さを知れた。思っていたのと違う意味でもヤバイから親世代にも観てもらいたい」「サスペンスだけど、青春映画の領域にあるかもしれない」「この作品の伝えたいことは、10代の子達はもちろん、大人も共感できる」「死にたい理由、悩みに大きいも小さいもない。深くていい話なんだけど、いいところ、全部ネタバレだからとにかく観てもらいたい」などの意見が書き込まれている。(C)2019「十二人の死にたい子どもたち」製作委員会
2019年02月14日映画『十二人の死にたい子どもたち』(公開中)が、公開3日で3億円の大ヒットスタートを切った。同作は、冲方丁による密室ゲーム・サスペンスを実写化。廃病院を舞台に、「死に方、タイミングが12人全員一致すること」という集団安楽死をするために集結した12人の未成年たちの前に、ルール違反の13人目の死体が現れ、ミッション達成が崩壊し出す。剥き出しになる12人の死にたい理由と、犯人捜しの追及が同時進行していく。25日に公開となった同作は、金土日の3日間で観客動員数263,398人、興行収入339,218,900円と大ヒットスタートを切った。昨20億円突破が視野に入るペースとなる。客層のメインは10代の中高生から20代前半の大学生。特に中高生は3~4人以上での来場やカップルでの来場が目立つという。新宿ピカデリーの山中支配人はこの現象に対し「高校生を中心に、中学生から20代が2名以上のグループ鑑賞がメイン層。満席になる回も続出し、久しぶりに邦画で若年層が牽引するイベントムービーへとなっている。内容もゲーム性の高いハラハラドキドキの謎ときから、予想外の結末に意外の感動があるので、今後は若年層から30代以上の世代が動き始めるのも期待できるのでは」とコメントした。SNSでも「何回も観たい!! この共感は観た人全員の共感だと思う」「予告から予想していたことを覆すような展開で終始どきどきした。そして、12人の死にたい理由が凄く深く考えさせられました。最後は命の大切さ今ある命をどう使い訴えるのか、控えめに言って最高な作品でした」「最初から最後まで #しぬほど言いたい ことばっかりで、1人1人の死にたい理由が明らかになるにつれて色んなこと考えさせられたし次何起こるんだろっていうワクワクと緊張感がすごかった。伏線回収の仕方が自然で 見ててすっきりした。素直に何回も見たい作品。しかもエンドロール、あれ本当にすごい」等と絶賛する意見が相次ぎ、今後さらなる盛り上がりも予感させている。○3日間の動員と興行収入1/25(金):動員 56,762名 / 興収 71,671,500円1/26(土):動員 93,441名 / 興収 122,858,000円1/27(日):動員 113,195名 / 興収 144,689,400円
2019年01月28日イルミネーション・エンターテインメント最新作となる『グリンチ』の公開を記念して、2015年に公開され50億を超える興収を記録した大ヒット作『ミニオンズ』が12月20日(木)今夜オンエアされる。『怪盗グルー』『怪盗グルーのミニオン危機一発』に登場した黄色くて可愛いキャラクターのミニオンたちが主役となって活躍する本作。黄色い謎の生物ミニオンは、人類が誕生する遥か昔から存在したらしい!そして、彼らの生きがいは、その時代の最強で最悪なボスの仲間になること!過去にはTレックス、ドラキュラ、ナポレオンなど、そうそうたる悪党に仕えてきた。しかし、ずっと同じボスに仕え続けることは難しかった。なぜなら、ミニオンたちが起こしたドジのせいで、ボスが死んでしまうからである。仕えるボスを探し求め、彷徨い、たどり着いたのは無人の氷の洞窟。洞窟の中で独自の文化を築き上げるが、ボスがいない生活の中で、次第にミニオンたちは、生きる気力を失っていってしまう…。そんな状況を改善するため、ミニオンの滅亡の危機が迫りつつあった1968年(怪盗グルーに出会うまであと42年!)3人のミニオン、ケビン・スチュアート・ボブが仲間たちを救すべく立ちあがった!地球史上“最強最悪”のボスを探す旅がいま、始まる――というおはなし。『スピード』や『ゼロ・グラビティ』『オーシャンズ8』などで知られる女優・サンドラ・ブロックが声優を務めた“世界初の女悪党”スカーレット・オーバーキル役に「緊急取調室」シリーズや『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』などの天海祐希。彼女の夫で常にかっこいいスーパークールな発明家のハーブ、フラックス教授の2役を演じるのは「うたの☆プリンスさまっ♪」などのアニメから『ファンタスティック・ビースト』シリーズのニュート役まで幅広く活躍する大人気声優・宮野真守。さらに「バナナマン」設楽統、日村勇紀や笑福亭鶴瓶、モデルの藤田彩華、「ソードアート・オンライン」シリーズの楽曲などで知られるアーティストのLiSAらも出演。ナレーターは『たそがれ清兵衛』や『ラストサムライ』など国内外で活躍、米国公開版でも声優を務めた真田広之が担当する。本作や『SING/シング』などで知られるイルミネーション・エンターテインメントがおくる最新作『グリンチ』は現在大ヒット公開中。2000年にはジム・キャリー主演で実写化もされた同作はベネディクト・カンバーバッチがグリンチ役を演じ、日本語吹き替えを大泉洋が担当。杏、秋山竜次、横溝菜帆、宮野真守ら豪華な声優陣が出演する。『ミニオンズ』は12月20日(木)今夜21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:ミニオンズ 2015年7月31日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2014 Universal Pictures.
2018年12月20日世界中の人々を虜にしているハリー・ポッター魔法ワールドシリーズ。現在、この最新作となる『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が日本で公開中だが、この度、『ハリー・ポッターと賢者の石』から本作までの全10作に渡るハリー・ポッター魔法ワールド作品の世界興行収入の累計が、1兆0211億8174万2623円を記録したことが分かった。日本では11月23日より全国359館・1008スクリーンで公開スタートしたシリーズ最新作。10~20代の女性を中心に非常に幅広い層が来場し、早くも公開から7日間で20億円を超え、前作より2日間も上回るペースで動員200万人を突破。また12月5日時点、日本国内の興行収入は32億2031万7000円にも上り、公開から11日間で興行収入30億円を突破、動員も延べ約230万人と絶好調だ。なお、本作は字幕版だけでなく、豪華声優陣が声をあてる吹き替え版、さらに3Dや4Dなど、様々なシステムで上映中。そのため、複数回本作を鑑賞するリピーターが続出しており、今後もますます盛り上がりを見せそうだ。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.
2018年12月07日子どもの無駄遣いをやめさせたい。夫に少しでも家事を手伝わせたい。そう思って説得しても、徒労に終わってがっかりした経験はないだろうか。「相手にとって興味のない話やメリットのないことは、いくら正論をぶつけたところで聞いてもらえません。でも、ちょっとしたコツさえつかめば、話を聞いてもらえるだけでなく、相手を動かすこともできるんです」そう話すのは、元駿台予備学校カリスマ講師で、現在、塾経営をする傍ら、東京大学大学院にて「学習環境」をテーマに研究を行う犬塚壮志さん。予備校講師時代は、化学を担当。いかにわかりやすく説明するかを追求した講座は生徒から絶大な人気を集め、3,000人以上を集客した。「難解なことを難解なまま説明しても、理解してもらえない。そこで、生徒に興味を持ってもらい、段階を踏んで理解してもらう説明の“型”を考えたんです」(犬塚さん・以下同)それが、犬塚さんが提唱する「IKPOLET(イクポレット)法」だ。IKPOLETのアルファベットは、次の7つのステップの頭文字を表している。□Interest(興味を引く)□Knowledge(聴き手の知識にアクセス)□Purpose(目的を示す)□Outline(大枠を見せる)□Link(つなげる)□Evidence(証拠を示す)□Transfer(転移)「いわば“理解の階段”。こちらが階段を作ってあげれば、相手は上ってくることができる。つまり、どんな話でもわかってもらうことができるのです」今月4年、このノウハウを紹介した書籍『東大院生が開発!頭のいい説明は型で決まる』(PHP研究所)を出版すると、瞬く間に広い層から支持を集め、ベストセラーとなった。一見、難しそうに見えるが、このステップの一部を利用すれば、冒頭に紹介したような日常生活の悩みも解決に導けるという。犬塚さんの読者から寄せられた悩みを例に、実践方法を学んでみよう!【 ケース(2)】「韓流アイドルにハマっている大学生の娘の金遣いが荒く、見ていられません。バイトで月10万円ほどの稼ぎがありますが、すべてをアイドルにつぎ込み、『足りないからお金貸して』という始末。なんとか貯金をさせ、お金の管理を学ばせたいのですが……」(51歳・女性・専業主婦)アイドルに夢中の娘に、突然貯金をしろと言っても、かえって逆効果。「まずは『もし目の前に24万円あったら何に使う?』と、興味を刺激しながら、話を始めましょう(ステップI)。このとき、娘さんが『韓流アイドルのコンサートツアー』と答えても、否定はNG。『でも今、お金足りないからチケット、買えないよね?』と、不安を刺激して話を進めます。次に『じゃあ、自動積立貯金って知ってる?』と何げなく聞いて、相手の貯金に関する知識にアクセス(ステップK)」これから伝える貯金の仕組みをしっかりわかってもらうためには、そこにつながる情報の第一歩を相手の知識にインプットする。「最後に貯金の目的を理解してもらいます(ステップP)。『自動積立貯金は、意志が弱くても無理なく貯金するための方法なの。これなら、チケットが発売されても買えると思わない?』と畳み掛ければ、娘さんも貯金を始める気になるでしょう。ここでのコツは、相手の価値観を否定しないこと。チケットを買いたいという気持ちを利用して、まずは貯金の習慣をつけさせるのです。行動習慣が変われば、そのあと、お金に対する考え方も少しずつ変わっていくはずです」IKPOLET法を日常生活に応用する場合は、最初にどう興味を引くかが肝心だ。夫に家事を手伝ってもらいたい場合も、それとなくご褒美で気を引いて、家事を手伝うことがトクだと思わせるのがポイント。「人間は感情で動く生き物。正論をぶつける前に、相手の感情に訴えて話を聞いてもらう準備を整えましょう」
2018年08月29日子どもの無駄遣いをやめさせたい。夫に少しでも家事を手伝わせたい。そう思って説得しても、徒労に終わってがっかりした経験はないだろうか。「相手にとって興味のない話やメリットのないことは、いくら正論をぶつけたところで聞いてもらえません。でも、ちょっとしたコツさえつかめば、話を聞いてもらえるだけでなく、相手を動かすこともできるんです」そう話すのは、元駿台予備学校カリスマ講師で、現在、塾経営をする傍ら、東京大学大学院にて「学習環境」をテーマに研究を行う犬塚壮志さん。予備校講師時代は、化学を担当。いかにわかりやすく説明するかを追求した講座は生徒から絶大な人気を集め、3,000人以上を集客した。「難解なことを難解なまま説明しても、理解してもらえない。そこで、生徒に興味を持ってもらい、段階を踏んで理解してもらう説明の“型”を考えたんです」(犬塚さん・以下同)それが、犬塚さんが提唱する「IKPOLET(イクポレット)法」だ。IKPOLETのアルファベットは、次の7つのステップの頭文字を表している。□Interest(興味を引く)□Knowledge(聴き手の知識にアクセス)□Purpose(目的を示す)□Outline(大枠を見せる)□Link(つなげる)□Evidence(証拠を示す)□Transfer(転移)「いわば“理解の階段”。こちらが階段を作ってあげれば、相手は上ってくることができる。つまり、どんな話でもわかってもらうことができるのです」今月4年、このノウハウを紹介した書籍『東大院生が開発!頭のいい説明は型で決まる』(PHP研究所)を出版すると、瞬く間に広い層から支持を集め、ベストセラーとなった。一見、難しそうに見えるが、このステップの一部を利用すれば、冒頭に紹介したような日常生活の悩みも解決に導けるという。犬塚さんの読者から寄せられた悩みを例に、実践方法を学んでみよう!【 ケース(1)】「年をとるほど頑固になる父に困っています。『遠方に住んでいる弟に会いに行きたい』と自分で言っておきながら『じゃあいつにする?』と聞くと、途端に『あいつは忙しいから今はやめたほうがいい』など会わない理由を並べて、結局何もせず。高齢なので、まだ元気なうちに旅行がてら叔父のところに遊びに行ってほしいんです」(40歳・女性・会社員)動かない人には、今すぐ動かなければいけない理由を提示しよう。「あらかじめ叔父さまと打ち合わせしておき『叔父さんが、お父さんと会って話したがっている』とほのめかし、まずは興味を引きます(ステップI)。次になぜ実際に会う必要があるのか、目的を示します(ステップP)。『電話で済ませたくない大切な話がある』と打ち明けてみましょう」たとえば、田舎の実家やお墓の管理など、自分にも関わりのある話だとそれとなくにおわせてみる。「仕上げに、『どうしてもお父さんに相談しないと決められないんだって』と、つながりを強調(ステップL)。自分と関係があることには、人は自然と関心を示すもの。本人との因果関係を伝えながら、詳しい内容は言わないのがポイントです。こうなると、お父さまは話が気になり、叔父さまと会う段取りをつけるはず。実際に会ってしまえば、兄弟の仲ですから小さな話でも構わないでしょう」IKPOLET法を日常生活に応用する場合は、最初にどう興味を引くかが肝心だ。夫に家事を手伝ってもらいたい場合も、それとなくご褒美で気を引いて、家事を手伝うことがトクだと思わせるのがポイント。「人間は感情で動く生き物。正論をぶつける前に、相手の感情に訴えて話を聞いてもらう準備を整えましょう」
2018年08月29日人気キャラクターのひとり、ハン・ソロの知られざる若き日を描いた「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』がついに先日より日本公開スタート。土日2日間で観客動員数37万5,293人、興行収入4億9,938万円を記録し、初登場No.1と好スタートを切ったことが分かった。6月29日より公開が始まった本作は、初日含めた3日間では、観客動員数48万6,380人、興行収入は6億5,825万円を記録!週末にはこれまでのシリーズファンはもちろん、親子連れやカップル、小中学生の男子グループなどなど、老若男女、年代問わず幅広い層が劇場へと足を運んでいた。早速本作を鑑賞した人たちからは、「すごく『スター・ウォーズ』愛に満ちた作品だった!」「冒頭からもうハラハラドキドキ、そしてワクワクの展開で、それが最後まで持続♪アクションも非常に見応えがあり、ストーリーには驚くことばかり。続編に期待したいです!制作して欲しい!」「めっちゃ面白かった!とにかくドラマが良かったよ。本編との繋がりとか忘れて、単体の映画として楽しめた!」などといった絶賛の声が寄せられている。また個性的なキャラクターたちも本作の魅力の一つ。「オールデン・エアエンライクが完全に『ハン・ソロ』だった!似せてるとかじゃなくハン・ソロ!」「ハン・ソロが最高だったしランドとのやりとりにニヤニヤが止まらない。チューイ最高だよ、キーラ愛してる、L3-37 もいい!!」「ハンとチューイ、ランドがいい味出して感動する!あとミレニアム・ファルコンはいつまでもカッコいい!」「ハンとチューイの初々しい相棒感を観られただけで満足」など、オールデン・エアエンライクが演じた若きハン・ソロをはじめ、ハンの生涯の相棒チューバッカや謎の美女キーラたちの活躍が、日本のファンに受け入れられているようだ。また公開前日の28日には前夜祭上映会が行われ、平日にも関わらず熱狂的なファンたちが集結。日本公開を祝福するために、ハンの生涯の相棒チューバッカとともに日本最速上映となる21時に向けて盛大にカウントダウンが行われ、大熱狂に包まれたという。どうやらこの夏、ハン・ソロが日本中を席巻することは間違いないようだ。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 2018年6月29日より全国にて公開© 2018 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved
2018年07月02日映画『空飛ぶタイヤ』(公開中)が、公開から3日間で累計興収約3.4億円の大ヒットスタートを切った。同作は、『半沢直樹』『下町ロケット』『民王』など数々のヒット作を送り出し、ドラマ化される度に高視聴率を記録する作家・池井戸潤の同名小説を映画化。トラックの脱輪事故によってバッシングされた運送会社社長・赤松徳郎(長瀬智也)は、欠陥に気づき製造元・ホープ自動車を自ら調査するが、そこには大企業のリコール隠しがあった。平日の金曜初日にも関わらず、初日は約7,000万円の大入りに。土日も好調に数字を重ね、3日間の累計興収で約3.4億円(3億3,534万8,800円)、動員26万6,810名の大ヒットスタートを切った。週末興行ランキングでは新作の1位を記録しており、最終興収20億円超となる見込みのペースとなっている。主題歌のサザンオールスターズ「闘う戦士(もの)たちに愛をこめて」も、 15日に配信開始されると、各配信サイトのリアルタイム・デイリーランキング1位を席巻した。また原作も映画化発表前が120万部のところ、映画化発表後から65万部増刷、累計発行部数185万部を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。観客の男女比は6:4、メインターゲットである40代以上のカップルをボリュームゾーンに20代後半~シニアまで幅広い層が来場。内容も高評価となっており、Yahoo!映画レビューで4.13点、ぴあ映画初日満足度92.1点を記録した。SNSでは「組織と闘う一人の男の葛藤、勇姿が描かれていた。痺れました。 久しぶりに飽きない2時間だった」「高い技術と誇りを持って立ち向かっていくプロのおっさん達の姿は、本当にかっこよくて惚れる」等とクチコミが波及している。○3日間の動き6月15日:動員 5万8,179名、興収 6,963万4,000円6月16日:動員 11万1,358名、興収 1億4,106万1,000円6月17日:動員 9万7,273名、興収 1億2,465万3,800円
2018年06月18日映画『万引き家族』(公開中)の大ヒット御礼舞台挨拶が14日に都内で行われ、リリー・フランキー、高良健吾、山田裕貴、城桧吏、佐々木みゆ、是枝裕和監督が登場した。同作は是枝裕和監督によるオリジナル作で、第71回カンヌ国際映画祭にて、最高賞 パルムドールを受賞した。生活品を万引きで賄う"万引き家族"が、近隣の団地の廊下で震えていた幼女・ゆりを娘として育てることに。しかし、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。公開から7日間で興行収入は12億、動員は100万人を突破し、まさに「大ヒット」中の同作。父の日に合わせて、作中で父親を演じる3人の俳優と、子役の2人が集まった。是枝監督は、俳優陣の役について「みんなそれぞれ違う父性と向き合いながら、うまくいってる人といってない人がいる。高良さんの父親は理想的といってもいいけど、カギカッコ付きの『父性』。そんな2人の中、リリーさんが演じている父親がまあダメな父親だけど、父親になりたいと思っていて、三者三様」と語った。城からは、サプライズでリリーへ手紙が読み上げられる。「もう一人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした」「リリーお父さん、大好きです」という手紙に、リリーは「ジーンとしましたね」と”父親”の顔。しかし「俺がお年玉50万円あげたことが書いてない」とジョークを飛ばすと、城から「えー、その件ですが、もらってません」とキッパリ否定されていた。一方、佐々木は「家族のみんなの似顔絵です。一昨日リリーさんにもらったペンで描いた」と一枚の絵をリリーに手渡す。リリーが「俺が仕事で使っているペンをあげたけど、俺よりも使いこなしてる」と喜ぶと、佐々木は「この漢字はみゆが書きました! まだ漢字習ってません!!」と強く主張。リリーは「本当に上手」と佐々木の絵を褒めていた。また、リリーから最後の挨拶を任された城だが、リリーが耳元で話すことを誘導。城はリリーに囁かれるままに「え〜、宴もたけなわプリンスホテルでございますが、人生には大事な袋が3つあります。1つ目が池袋です。2つ目は沼袋です。3つ目は東池袋です」と言った後、「映画を楽しんでください!」メッセージを送った。○城桧吏 手紙全文リリーお父さんへ。リリーお父さん、撮影でもカンヌでも、会うたびにいつも優しくしてくれて、ありがとうございます。撮影中、寒い時にカイロで温めてくれたり、僕のことを笑わせてくれたり、いつも気にかけてくれたり、とても嬉しかったです。もう一人の優しいお父さんができたみたいで、いつも現場に行くのが楽しみでした。大好きな家族がいたあの家に戻りたいと、いつも思っています。リリーさんのようなおしゃれで優しくて、面白くて、演技の上手な俳優さんになることが、僕の夢です。これからも宜しくお願いします。リリーお父さん、大好きです。桧吏より
2018年06月14日又吉直樹が『火花』を書いた理由を、観月ありさが問う!――小説『火花』をなぞるだけではない構成ですね。観月:そうなんです。私は、小説の世界と舞台独自の世界の両方を行き来する、ストーリーテラー的な役回り。ふたつの世界が複雑ではあるんですが、上手く絡み合っているので、脚本は読みやすかったです。又吉:作中で僕は、観月さんからどうしてこの作品を書いたのかを問われます。正直、小説のテーマって聞かれても答えるのが難しいんです。「ないです」と言ってしまうこともあるくらい、「なんでやろ」という部分は客観的に直視しにくい。この舞台に出ることでそれに迫れるなら、自分が原作の作品に出るのは照れくさいですけど、面白そやなと。――おふたりとも本人役ですね。観月:役名は自分だけど、演じる以上、自分ではない。難しいですね。手探り状態です。又吉:素を出すのとも違うし。観月:どうしたら観た人は、私っぽいと思ってくれるんだろう?又吉:役を演じている時とも、素でバラエティとかに出ている時とも違いますしね。どこを切り取れば、本人としての説得力が出るのか。ベロベロに酔っぱらって演じるとか?観月:確かに、毎日のように飲んでるしね(笑)。又吉:僕は、猫背にしようかな。観月:まったん(又吉さん)ぽい!又吉:自覚はないんですけど、テレビで見ると「もっと背筋伸ばせよ」って思うんですよ。――そもそも、観月さんは原作をいつ読みましたか?観月:当時、『キャサリン三世』という番組で共演してて、書き終わってすぐに贈ってくれたんです。又吉:小説書いてることも、あり姉(観月さん)には話してて。観月:お仕事では芸人さんとして接していたので小説家のイメージが湧かなかったけど、読んだら描写がとても素敵でびっくりしちゃって。まったんは小説を書く前も、執筆中も、受賞後も、変わらずこのまんま。ほっとします。番組が終わっても「また仕事できたらいいね」とお互い言っていたんですけど、社交辞令ではなく、こうして実現させてくれて嬉しかった!又吉:“女優・観月ありさ”は、佇まいそのものが特別な方。お芝居の大先輩ですし、頑張らないと。『キャサリン三世』での僕の芝居、まあひどかったですからね。ただ、あの「もう少し、なんとかならへんか」という頃から、その後お芝居で成長できる機会はなかったので、怒られへんように気合でやるしかないです。観月:お芝居となったら、急に人格が変わって怒ったりして?ない、ない(笑)。楽しくやっていこうね。小説『火花』の物語を織り交ぜながら、“観月ありさ”が“又吉直樹”に、小説を書いた理由を問う。脚本・演出は小松純也。原作世界の芸人役に、石田明(NON STYLE)と植田圭輔。東京公演/3月30日(金)~4月15日(日)紀伊國屋ホール大阪公演/5月9日(水)~5月12日(土)松下IMPホール全席指定一般8000円(税込み)ほかチケットよしもと予約問合せダイヤルTEL:0570・550・100みづき・ありさ1976年12月5日生まれ、東京都出身。4歳からモデルとして活躍し、‘91年、女優デビュー。同年、シングル『伝説の少女』をリリース。代表作『ナースのお仕事』を含む26年連続連ドラ主演記録を持つ。ブラウス、パンツ(共にPINKO/PINKO JAPANTEL:03・3557・9861)ピアス、リング(共にアガタ パリ/アガタ ジャポンTEL:03・6456・4080)またよし・なおき1980年6月2日生まれ、大阪府出身。高校卒業後、NSCに入学。‘03年、綾部祐二とピースを結成。‘15年、純文学デビュー作『火花』が第153回芥川賞を受賞する。‘17年、2作目『劇場』を発表。※『anan』2018年4月4日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・小泉咲子(by anan編集部)
2018年03月31日昨年12月の劇場公開後、全世界興収は13億ドルを超え、あの『アナと雪の女王』を上回る世界興収歴代9位、2017年公開作品として全世界No.1を記録した『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。日本国内でも興収75億円を超え、観客動員500万人超えの大ヒットとなった本作のMovieNEX発売を記念し、そのボーナスコンテンツの中から2016年12月に急逝したキャリー・フィッシャーが、生前、自身が演じたレイア・オーガナについて語った貴重な映像が解禁された。暗黒のフォースを駆使し、銀河の支配をもくろむ組織ファースト・オーダーと、それに立ち向かう同盟軍レジスタンス。銀河を二分する戦いがますます激化する中、長年の経験を活かしてレジスタンスを率いる将軍レイア・オーガナに、本作でも大きなピンチが迫りくる。また、今回のレイアは、ファースト・オーダーとの戦いだけではなくレジスタンス内でも頭を悩ませることに。宇宙一の腕利きパイロットで勇気ある飛行大隊のリーダー、ポー・ダメロンの“身勝手さ”が頭痛の種となる。本作のレイアはポー・ダメロンに「ハン・ソロを重ねている」今回到着した映像で、ポー・ダメロンを演じるオスカー・アイザックは「ポーの古い英雄魂が不要なときもある」と言う。ヒーローになりたい一心でときに暴走してしまう彼を、正しい道に導く“良き師”がレイアだ。キャリーは、「レイアにとってポーは弟子よ。ハン(・ソロ)と重ねていると思うわ。とても威圧的で、レイアの助言も聞かない」と語り、ポーのキャラクターについて言及する。そんな2人は意見がぶつかり合い、ついにレイアがポーの頬をビンタ、「降格です」と突きつける事態に。オスカーは「最初に撮ったシーンだ。確か24回撮り直したよ。レイア姫に何度も叩かれるなんて役得だね」とふり返るが、このボーナス映像内だけでも、オスカーが4度頬を叩かれるシーンを目にすることができる。一方、このシーンについて、キャリーは「今回のレイアは威勢が良くて、最高なの。あれこそレイアよ」と思わずにんまり。この言葉と表情からも、40年前に公開された『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』以降、キャリーはレイア姫が“女性が尊敬できる最初の女性像”としてアイコン的存在だったことを自身でもよく理解し、意識的に“強い女性”を保ち続けてきたことが伺える。惜しくも本作が遺作となったキャリー。シリーズを通じてレジスタンスを指揮する勇敢なプリンセス、レイアの魅力が満載の本作を、2時間40分にも及ぶボーナス・コンテンツとともに何度も楽しんでみてほしい。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は4月25日(水)よりMovieNEX(4,200円+税)で発売、4月18日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/最後のジェダイ 2017年12月15日より全国にて公開ⓒ 2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2018年03月23日5日に日本公開を迎えた『キングスマン:ゴールデン・サークル』が、土日2日間で動員22万4,480人、興収3億3,016万8,400円を記録。興収は前作『キングスマン』の公開3日間の2倍以上だという。この大ヒットスタートを記念し、本編映像がこのほど公開された。映像は世界を救う鍵となる解毒剤を手に雪中の山小屋で息をひそめるエグジー(タロン・エガートン)とウイスキー(ペドロ・パスカル)の元に、別行動をとっていたハリー(コリン・ファース)が合流する場面から始まる。順調に思えたのもつかの間、銃を構えた追っ手の姿を見たウイスキーが慌てて解毒剤を払ってしまいビンが決壊してしまう。決死の思いで手に入れた解毒剤が水の泡と化し、激高するエグジーと言い争うウイスキーだが、銃弾の雨が降り注がれる絶体絶命のピンチに。しかしアメリカが誇るスパイ機関「ステイツマン」のエースでもあるウイスキーが、背後のフォローを2人に託して敵陣に突っこみ、大量の敵をなぎ倒しまくるというものだ。二丁拳銃と一瞬で敵のボディを真っ二つに切り裂く電磁式投げ縄の見事な手さばきを見せるウイスキー役を演じたのは、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ナルコス』でセンセーショナルな活躍を見せたペドロ・パスカル。監督マシュー・ヴォーンと役作りに付いて念入りに話し合ったというペドロは、次のようにコメントし、大胆不敵な役柄にご満悦の様子だ。「マシューとの会話の中でとりわけ僕にとって大事だったのは、ウイスキーというキャラに堅苦しくない粋な傲慢さ、そしてクールでしかも危険な香りを漂わすことだった。ウイスキーとエグジーは 世界を救うためのミッションを達成するために否応が無しにも共に行動することを強いられるんだけど、2人の間にはちょっとした競争意識があって、ウイスキーはハリーとエグジーのダイナミックで固い絆にヒビを入れることだって、やろうと思えばできるんだ」
2018年01月13日恋人が難病にかかってしまうお話というと、悲しいラストが待ち受けていることが多いもの。だが、『8年越しの花嫁奇跡の実話』(瀬々敬久監督 以下ハチハナ)は違う。恋人たちが難病という試練を超えていく幸福なお話だ。そこがいい。元気になる。勇気づけられる。2017年の暮れに公開された映画だが、まだ上映していて、興収20億円も突破する大ヒットとなっている。年のはじめに見る作品としてふさわしい一作だ。結婚式を3カ月後に控えた幸せいっぱいの尚志(佐藤健)だったが、恋人・麻衣(土屋太鳳)が突如、病で意識不明になってしまう。尚志は、回復を信じて看病を続け、数年後、麻衣はようやく目覚めるが、なぜか尚志のことを覚えていなかった。努力しても思い出せないことが麻衣の負担になるくらいなら身を引こうとする尚志。とにかく麻衣ファーストで8年。小学1年生が中学2年生になると思うとかなり長い。最初の数年は、意識がない恋人の元に毎日通って、世話したり、話しかけたり、ふたりが話をできない分を埋めるように、スマホ動画を撮り続ける尚志。数年後に麻衣が目覚めるとリハビリにつきあい、誰よりも麻衣に良くしているにもかかわらず、なぜか自分との思い出を覚えられていないなんて……。でも尚志はくじけない。ほかの誰にも心を寄せることなく、麻衣一筋。こんないい人いないから、麻衣はたとえ思い出せずとも、もう一度、まっさらな心で尚志に恋して、やり直せばいいではないか、世の中にはそういう物語もあるよね、確か…などと思うものの、この映画では、あくまでもふたりの過ごした大切な記憶を大事にする。それによって圧倒的なラストへと導くのだ。これは実話をもとにしたお話だそうで、こんなことがあるのだなあ、いい話だなあと、原作者ご夫婦の幸せを心から喜んだ。また、back numberの書き下ろし主題歌「瞬き」がじつにいい頃合いで流れるものだから、堪らない。○土屋太鳳を支える佐藤健なにより、この映画が素敵だったのは、俳優の力によるところが大きい気がする。まず、ある日突然、記憶が曖昧になり、意識まで失ってしまう麻衣を、土屋太鳳が体当たりという言葉がこれほどふさわしいこともなかなかないほど体当たりで演じた。例えるなら、ひとたび走り出したらゴールに向かって猛然と走るとても優秀な競走馬のようで、その姿は強く激しく美しい。そしてなんといっても、威勢のいい土屋太鳳を献身的に支える佐藤健。彼は『るろうに剣心』シリーズで華麗なアクションを披露して以来、動ける俳優というイメージがあり、17年も『亜人』でもその運動神経を遺憾なく発揮した。その一方で、黙って立っているだけでも、その大きな瞳にあらゆる感情を映し出すことに定評があり、『BECK』(10年)、『世界から猫が消えたなら』(16年)、『何者』(16年)などでは、“静”の演技で観客を釘付けにした。ハチハナも佐藤健“静”バージョンである。今回は目ヂカラのみならず、全身で、地方都市で毎日こつこつ労働に励む一市民・尚志のリアリティーに迫る。尚志は車の修理工場で終日、泥だらけになって働いていて、麻衣に出会うまでは、その仕事以外に趣味もないような仕事人間。麻衣が病気になってからは、毎日、工場と病院と自宅をバイク(このバイクもごくふつうの小型バイク)で行き来する(ロケ地岡山。川を渡る橋がとりわけ印象的)。短くカットされた髪や、そのためむき出した首まわりのしっかりした感じは、日々労働しているからこそ出来上がった身体に見える。衣装は地味だけれど、その中の身体はやっぱりそれなりに筋肉がついていそう。毎日、車のパーツの下に潜って精密な作業をしていることで自然に鍛えられているのだと思わせる。○毎日の継続が佐藤を美しくする公式サイトに掲載されているback numberの清水依与吏のコメントにこういうものがあった。奇跡、運命、と聞くとひとまず、やたらキラキラしていて触れない位美しいものをイメージしてしまいますが、本当はもっと泥くさくて汗くさくて実はもっとそばにあるものなのかもしれないなと思いました。佐藤はまさに、泥くさく汗くさい、でもいてくれてすごくうれしい人物になっていた。とはいえ、スクリーンに映し出された佐藤の顔は、特徴的な瞳をはじめとして、鼻筋も通り、横顔なんてパーフェクトに美形である。だが作品のなかでは、その美しさは華やかさではなく、端正な美として静かに機能する。たとえるなら、小さくシンプルなネジ。ロケットや飛行機、車など機械製品を完成させるのに欠かせない、よくできた一本。一流の技術者によってつくられた精巧な(人間は部品であるという意味ではありません、念のため)。そんなイメージだ。瀬々監督の演出も地に足のついた人間をしっかり見つめているからと思うが、勝手な想像をすると、佐藤がアクションの稽古を長らくやり続けてきたことが、彼のカラダを磨き抜かれた一本の精巧なネジのように感じさせるのではないだろうか。そして、それが、誠実なひとりの男・尚志の像につながったのではないか。ネジを作るために試行錯誤すること、アクションがうまくなるために鍛錬を続けること、誰かをただただ思い続けること……すべては等価であり、何かを極めるための、毎日の継続が人間の精神性を強く美しくする。そんな哲学的なことを、我々は佐藤健から学ぶのだ。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、構成した書籍に『庵野秀明のフタリシバイ』『堤っ』『蜷川幸雄の稽古場から』などがある。最近のテーマは朝ドラと京都のエンタメ。
2018年01月12日2017年は『美女と野獣』の興収120億円超えをはじめ、『ラ・ラ・ランド』『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』など作品の良さが評判を呼び、異例のヒットを記録するなど洋画復活を印象付ける1年に。その流れは2018年、さらに加速する予感です!★マーベル映画の勢いが止まらない!『ドクター・ストレンジ』を皮切りに、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『スパイダーマン:ホームカミング』(同作のみソニー配給)、『マイティ・ソー バトルロイヤル』とマーベル・シネマティック・ユニバースシリーズ(MCU)を舞台にした作品が、同じ年に4本も日本公開されたマーベル映画。その勢いは2018年も止まらず、新たなヒーローが躍動する『ブラックパンサー』(3月1日公開)、最強チームが最恐の敵に立ち向かうシリーズ総決算『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)が相次いで、スクリーンを彩ることに。世界に平和は訪れるか?★忘れちゃいけない巨匠、スピルバーグの新作が2作連続公開どんなに時代が変わっても、“その先”を見据えて映画の可能性を追求し続けるスティーブン・スピルバーグ監督。40年を優に超えるキャリアは2018年、何度目かの絶頂を迎えようとしている。まずは、すでに賞レースの目玉となっている『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(3月30日公開)。トム・ハンクス×メリル・ストリープの豪華共演に加えて、「政治と報道」というタイムリーな題材が幅広い層の共感を集めている。もう1本の最新作『レディ・プレイヤー1』は打って変わって、近未来のバーチャル空間を舞台にしたSFスペクタクル超大作。劇中にはガンダムをはじめ、日本のポップアイコンが多数登場しており、若い世代がスピルバーグ作品に触れる絶好のチャンスとなりそうだ。★サマーシーズンは近年まれに見る豪華ラインナップ!この夏公開される洋画は、例年にない豪華なタイトルが目白押し。その筆頭が「スター・ウォーズ」(SW)の世界を舞台に、誰もが知る“あの男”の若き日を描く『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)だ。近年、40代の監督がメガホンをとってきたSW映画だが今回、ベテランのロン・ハワード監督がどう演出するか?SF的センスには長けているはずだけど…。国内興収95億円を記録した『ジュラシック・ワールド』の続編『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(7月13日公開)も胸アツなマスト作。新登場の恐竜はもちろん、火山島が舞台というこれまでにない斬新な設定にも注目したい。トム・クルーズの代名詞である『ミッション:インポッシブル』の第6弾(!)もこの夏公開予定。撮影中の負傷もなんのそので、再び華麗にミッションをクリアしてくれるはずだ。★2018年最大の話題作、成否は“あの人”次第?『ハリー・ポッター』シリーズと同じ魔法の世界を舞台に、原作者であるJ.K.ローリング自ら脚本を書きあげた『ファンタスティック・ビースト』の新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』も楽しみな一作だ。今回はロンドン、そしてパリの魔法界が舞台になるといい、魔法生物学者の魔法使いニュート・スキャマンダーらが、前作のラストで逃げ出したゲラート・グリンデルバルドを食い止めようと奮闘する。グリンデルバルドを演じるジョニー・デップに賛否あるようだが、果たして?つい先日、撮影が終了したばかりだが、前作が素晴らしすぎたので、ここは期待を胸に待つしかない!★一足先におすすめ作を紹介ここまで「日本では誰も見てない」作品の紹介となったので、次は一足先に鑑賞済みのおすすめ作を…。紳士なクマが大活躍するシリーズ第2弾『パディントン2』(1月19日公開)は、100点満点の傑作だった前作をはるかに上回る、いわば200点満点の大傑作!これ以上言うことありません。賞レースの台風の目である『シェイプ・オブ・ウォーター』(3月1日公開)も映画ファンなら見逃せない傑作。その奇妙でありながら、ピュアで美しいラブストーリーは、ギレルモ・デル・トロ監督の新境地にして集大成だ。ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』(3月16日公開)は、同じリー・アンクリッチ監督が手がけた『トイ・ストーリー3』以来となるピクサーの傑作。本作を機に、ピクサーは本来の輝きを取り戻したと断言したい。(text:Ryo Uchida)
2018年01月04日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のその後を描いた“衝撃”の最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が、公開4日間で早くも累計観客動員数100万人を突破、累計興行収入は16億円超えという圧倒的な記録を叩き出したことが分かった。世界中で熱狂的な人気を誇る『スター・ウォーズ』シリーズの最新作『最後のジェダイ』が、ついに先週末より日本でも公開中。アメリカでは2億ドルを超え、今年のオープニング成績を塗り替え初登場No.1を記録。さらに、40を越える国と地域で驚異的な成績で初登場No.1を獲得、全世界のオープニング興行収入は4.5億ドル(約500億円)を超え、“スター・ウォーズ”現象が世界中を席巻中だ(Box office mojoより)。日本では全国377劇場937スクリーンで公開され、公開前日のプレミアム・ナイト前夜祭を含めた週末のわずか4日間で興行収入は16億1,717万円、動員数1,058,269人を記録し、すでに100億円突破が確実視されているという。プレミアム・ナイト前夜祭と公開初日は平日となったが、有給休暇を取得したり様々な予定を調整し、多くの人が劇場に殺到。初日へと日付が変わる午前0時以降の上映に参加し、一睡もせず学校や会社へ向かう人々の姿も見られた。史上最大の衝撃作と呼ばれ、公開前から話題となっていた本作だが、米大手映画評論サイトROTTEN TOMATOESでは、エンターテインメント大作としては異例の93%を記録(12月17日時点)。全世界のメディアには「想像を遥かに超えた史上最高傑作」と言わしめ、さらに映画サイトやTwitterでは映画鑑賞後の感想が多数書き込まれており、「スター・ウォーズ史上最大の衝撃作のうたい文句は嘘ではなかった」「観てきた!めっちゃ泣いた!」「ひとつだけ言わせてください 史上最高傑作です」「最高だった。 何度も泣いた。早く2回目観に行きたい」「衝撃的すぎて何から話せばいいのかわからない」「良すぎて感動して本当に動けなかった。 生きてて良かった」などと、“衝撃”、“感動”、“史上最高”との声が飛び交ってる。そしてスター・ウォーズ生みの親、ジョージ・ルーカスも「見事な出来栄えだった」と絶賛している。今後もクリスマスやお正月休みなどでさらに勢いを増し、空前の大ヒットを爆進するにちがいない。『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2017年12月18日先日全米で公開され、世界63の国と地域で初登場No.1を記録した、DCヒーローが集結するアクション超大作『ジャスティス・リーグ』。本作が、11月23日(木・祝)ついに日本でも公開を迎え、好調なスタートを切った。さらに、全世界の累計興行収入が、約340億円を突破したことが分かった(11月24日/BOXOFFIEMOJO 調べ)。カップルから親子連れまで、老若男女問わず幅広い年齢層の観客たちでにぎわっている本作。初日は動員103,300人、興行収入156,588,300円を記録。『バットマン vs スーパーマ ン ジャスティスの誕生』の初日興行収入(129,894,100円/最終興収18.6億円)の対比120%と好調なスタートを切った。本作の鑑賞者からは、「ヒーロー全員が強くて魅力的。それぞれの特技も分かりやすくて楽しめた」、「スーパーヒーロー祭りじゃー!って感じで明るく前向きで、ひたすら楽しい!」といった絶賛する声のほか、「細かいことわからなくても楽しい!!」 「単純に楽しけりゃ良い!」と、とにかく楽しいといった声が上がっている。また、「ジャスティス・リーグ全員ヤバイ、特にバットマンが一番コミュ障なのかなりヤバイ」、「フラッシュ最高!」「とにかくエズラがかわいすぎるのでおかわりジャスティスします」、「今回のワンダーウーマンも最高!」、「ワンダーウーマン強すぎる!そして美脚!とにかく美しい」とそれぞれのキャラクターについての感想も寄せられた。さらに、「初アメコミだけど、バカみたいに楽しかった!」、「アメコミって初めてだけど、スーパーヒーローが集まるのって見ていて分かりやすいし、みんなカッコ良かった!」というアメコミ初体験者からも満足の声も上がっており、これまでアメコミ作品を体験してこなかった人たちにもおすすめだ。『ジャスティス・リーグ』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ジャスティス・リーグ (原題) 2009年、全国にて公開
2017年11月24日スティーヴン・キングの同名小説を映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』。先週11月11日&12日の土日2日間の興行収入は2億2500万円を突破し、累計は7億円超えに。通常、映画が公開されれば、その週をピークに興行収入は下降していくものだが、本作は前週比122%と、公開2週目ながらその勢いはさらに増しており、興行収入10億円達成は確実とみられている。しかも、“最恐”のピエロ、ペニー・ワイズに「怖かった」「トラウマになりそう」といった声も上がる中、なぜ、人は『IT/イット』に惹かれるのか、その秘密に迫った。全米では9月8日(金)に公開された本作は、9月公開作品の興行記録を塗りかえ、ホラー映画史上最高となる126億円超のオープニング記録をつくり、あの『エクソシスト』も超えてホラー映画史上No.1のヒット作品に。さらにイギリス、ブラジル、ロシア、オーストラリア、オランダなどでもホラー映画の新記録を打ち立てている。そして日本でも、社会現象ともいえる盛り上がりぶり。公開劇場数が増え、その恐怖を文字どおり体感するアトラクション型4D上映(4DX・MX4D)も始まっている。■“IT/それ”に立ち向かうのは、“はみ出し者”の子どもたちそんな本作の魅力の1つは、主人公が子どもたちであること。アメリカの小さな田舎町デリーで、“それ”が子どもをさらっていることに気づき、団結して勇敢に立ち向かっていこうとするのは、自らを「ルーザーズ(負け犬)・クラブ」と称する地元の子どもたち。“最恐”のピエロが引っかき回す単なるホラー映画ではなく、同じくキング原作の「スタンド・バイ・ミー」を彷彿とさせる点が何と言っても大きな魅力だ。弟ジョージーをさらわれた吃音のビル、ビン底眼鏡でおしゃべりが過ぎるリッチー、常にぜんそく薬を持ち歩く神経過敏のエディ、本の虫で太っちょボーイのベン、ユダヤ系で心配症のスタンリー、祖父の精肉業を手伝い家庭学習をしている黒人のマイク、そして、父親から虐待されている大人びた少女ベバリー。原作の舞台である1950年代はもちろん、映画の舞台の1989年でも(ましてや2017年現在でも…)、彼らは周囲からのけ者にされている存在で、少し年上の不良少年たちからはイジメの標的にされている。しかし、子どもたちとはいっても、みな中学生で、サンタクロースなどいないとすでに心得ている世代だ。とはいえ、「あの絵が動き出したらどうしよう…」とつい考えてしまう想像力はまだまだあり、口ではどうこう言っても迷信や都市伝説の類いを信じていて、また性の目覚めも感じるお年頃でもある。本作を観客層をみても、R15+指定の本作をぎりぎり観ることのできる高校生の大人数グループが多いのはうなずける。主人公の子どもたちに最も近い世代であり、表面上は何てことのないふりをしていても、彼らと同じような感情体験が心の奥底で、まだ熱々でくすぶっている。だからこそ、ビルたちがそれぞれのトラウマや恐怖を克服し、大切な存在を失った悲しみを受け入れて成長していく姿、友情を育み、お互いを受け入れていく姿は大いに響くものがあるはず。さらに、彼らはSNSで感想をすぐさま発信する。このクチコミ力も絶大だ。もちろん大人世代も、毎日ちょっとだけ傷つきながら生きづらさを抱えているところは少しも変わらない。恐怖の克服や喪失体験をすでに何度も経験しているだけに、子どもたち以上にキュンとしたりも…。そんな成長の物語が、キングの原作に親しんできたファンのみならず、90年代のTVシリーズを知るファンや、劇中に登場する当時の人気バンドに「オッ」となる世代など、幅広い層を魅了しているのだろう。■“ピエロ恐怖症”を蔓延させた!?“最恐”のペニー・ワイズが最強発刊以来30年にわたって読者に強烈なトラウマを植え付けてきた原作を映画化したのは、ギレルモ・デル・トロ製作総指揮のホラー映画『MAMA』で注目を集めたアンディ・ムスキエティ監督。本作でホラーと子どもたちの成長物語を絶妙なバランスで織り交ぜたムスキエティ監督の手腕と、彼のもとに集まったキャストたちもまた最強だ。ルーザーズ・クラブのリーダー、吃音のビルを演じるのは、『ドリーム』セオドア・メルフィ監督の前作『ヴィンセントが教えてくれたこと』でデビューし絶賛されたジェイデン・リーバハー。特別な力を持つ少年を演じた『ミッドナイト・スペシャル』や、人気TVシリーズ「マスター・オブ・セックス」などで、その実力は折り紙付き。また、リッチー役を演じるのは、本作とも相通じる世界観のNetflix「ストレンジャー・シングス未知の世界」のマイク役で知られるフィン・ウォルフハード。スタンリー役のワイヤット・オレフは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でピーター・クイルの子ども時代を演じており、ベンを演じるジェレミー・レイ・テイラーは今冬の話題作の1つ『ジオストーム』にも出演、年上のいじめっ子ヘンリー役を務めたニコラス・ハミルトンは『はじまりへの旅』でヴィゴ・モーテンセンの子役の1人を演じ、キング原作の映画化『ダークタワー』にも出演する。そして、若くして実力派ばかりの子どもたちが本気で怖がり、監督や原作のキングまでもが口を揃えて絶賛するのが、“最恐”ピエロ、ペニー・ワイズ役を務めたビル・スカルスガルドだ。素顔は、「世界一ハンサムな顔」常連のアレキサンダー・スカルスガルドを兄に、スウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドを父に持つ芸能一家のイケメン男子ながら、彼が特殊メイクで演じたペニー・ワイズは激コワ。あの甲高い笑い方、あのメイクが干からびた額、あの不気味すぎる視線は、大人でも夢に出てきそうなほど!?この絶対的な彼の存在があるからこそ、子どもたちが恐怖に打ち勝っていく姿が余計に胸に迫る。そのペニー・ワイズ、2019年公開予定の続編では大人になった主人公たちの前に帰ってくるという…。こ、怖い。(text:cinemacafe.net)
2017年11月14日米BOX OFFICE MOJOは9月15日~9月17日の全米週末興業成績を発表した。前週に続いて『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が首位を堅守。累計興行収入も2億1,871万619ドルと、公開から2週間で早くも2億ドルの大台を突破した。2位は初登場の『American Assassin(原題)』。ヴィンス・フリン著のベストセラー小説『アメリカン・アサシン』を映画化した作品で、監督をテレビドラマ『HOMELAND』のマイケル・クエスタ、『メイズ・ランナー』シリーズのディラン・オブライエンが主演を務め、テロリストを追い詰めるCIA捜査官の奮闘を描く。3位『レスラー』『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督の最新作『マザー!』も今週初登場。ジェニファー・ローレンスとハビエル・バルデム演じる夫婦のもとを訪ねてきた不審な訪問者たちにより、それまでの穏やかな夫婦生活が崩壊していくサイコ・ミステリーだ。前週2位の『Home Again(原題)』は4位に。5位『The Hitman’s Bodyguard(原題)』、6位『アナベル 死霊人形の誕生』、7位『Wind River(原題)』など以下のラインナップはそれぞれ2ランクずつ順位を下げた。
2017年09月18日先週末、スティーヴン・キングの著書「IT」を原作とした映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が公開され、北米でモンスター級のオープニング週末興収を記録した。「ETonline」によると、興収は約128憶円(1億1,700万ドル)。その数字は、9月に公開された映画の中で歴代トップを飾ったのはもちろん、過去にトップをキープしていた『モンスター・ホテル2』の興収約53憶円(4,850万ドル)の2倍以上という快挙!今年公開された映画としては、『美女と野獣』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』に次ぐ記録で、『スパイダーマン:ホームカミング』と同順位とのことだ。海外と合わせると、約195憶円(1憶7,900万ドル)に達した同作のオープニング週末興収。製作費が約38憶円(3,500万ドル)であることを考えても、公開直後にしてすでに大成功を収めたと言っても過言ではない。スティーヴン・キング史上“最恐”小説として名高い「IT」のリメイク版映画のメガホンをとったのは、ホラー映画『MAMA』のアンディ・ムスキエッティ監督。イケメン俳優ビル・スカルスガルドが神出鬼没の恐ろしいピエロ役を演じ、プレミアには兄のアレクサンダー・スカルスガルドも弟の応援に駆け付けた。日本では11月3日(金・祝)から公開される。(Hiromi Kaku)
2017年09月11日米BOX OFFICE MOJOは9月1日~9月3日の全米週末興業成績を発表した。『ボディガード』をライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソン主演でパロディ化した『ヒットマンズ・ボディガード』が3週連続でトップを堅守。2位『アナベル 死霊人形の誕生』も3週連続順位を維持した。前週4位の『Wind River(原題)』が今週も順位を上げて3位に上昇。公開5週目にしてトップ3入りをついに果たした。前週3位に初登場した『フェリシーと夢のトウシューズ』はワンランクダウンの4位。5位『Logan Lucky(原題)』、6位『ダンケルク』、7位『スパイダーマン:ホームカミング』は前週と変わらずランクを守った。徐々に順位を下げていた公開6週目の『The Emoji Movie(原題)』が前週10位から8位に再浮上。前週13位の『怪盗グルーのミニオン大脱走』も9位、同11位の『Girls Trip(原題)』も10位へと、それぞれ4週間ぶり、1週間ぶりにトップ10圏内に返り咲くなど、初登場がなかった代わりに復活を遂げた作品が相次いだ。
2017年09月04日ついに日本でも公開された『ワンダーウーマン』。なんと公開初日3日間で、動員25万7,266人、興収3億7,024万5,700円の大ヒットスタートを記録。しかも、DCを代表する最強女性ヒーローの満を持しての初映画化作品は、これまでのヒーローデビュー作としてはぶっちぎりの大ヒットとなっている。アメリカでは、『アナと雪の女王』や『ハリー・ポッター』シリーズ超えの興行成績を樹立し、パティ・ジェンキンス監督が女性監督興行成績歴代1位を獲得するなど、一大ムーブメントとなっている本作。注目すべきは、本作がいわゆるアメコミ映画の“単独ヒーロー映画のデビュー戦”としても、ぶっちぎりの好成績を残していることだ。興収4億ドルを優に突破したアメリカでは、トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』を超えて歴代第1位に。日本でも、マーベルの『アイアンマン』(2008年9月27日公開)の週末3日間興収2億1,148万5,800円に対し『ワンダーウーマン』はこの175%を記録!クリストファー・ノーランによるバットマン作品の2作目『ダークナイト』(2008年8月9日公開)の先行公開2日間+土日の合計4日間の興収3億3,366万1,800円に対しても、110%と上回っている。ちなみに、女性主人公の映画で比較すると、アン・ハサウェイ主演『マイ・インターン』(最終興収17.8億円)の初週土日+月曜祝日の合計3日間で2億6,860万7,200円をも大きく上回り、『ワンダーウーマン』は20億円突破も射程圏内となっている。世界的に見ても、これだけの大ヒットとなっているのは、これまでアメコミを見てこなかった層が気負いすることなく楽しむことができる作品に仕上がっていることが大きい。女性だけの島で育ち、男性を見たことすらなかった好奇心豊かな“プリンセス”ダイアナ(ガル・ガドット)が、外の世界を知り、人々の争いを止めるため“最強の美女戦士”ワンダーウーマンとして立ち上がる“成長物語”は、アメコミ映画を観たことのない層からも支持された。また、初めてのアイスクリームに大感激したり、当時のロンドン女性のファッションに驚いたり、時折見せる純粋でチャーミングな姿やそのプリンセス・ストーリーなどに、もはやアメコミというジャンルを超え、幅広い層からの共感を得てのヒットに繋がったと言えるだろう。つまり、この大ヒットを支えているのは、新しいファン層。これまでのアクション映画、スーパーヒーロー映画では考えられない客層で、アメリカでは通常スーパーヒーロー映画は60%以上が男性客だが、本作では女性の観客が半数以上を占め、客層は大人のみならず、子どもたちにまで広がり、社会現象化した。日本での客層も、20代~60代と幅広く、カップルや夫婦など2人組も多くみられ、男女比は6:4。いままでのアメコミ映画の男女比が7:3というから、やはり女性の割合が高いと言える。劇場によっては女性客のほうが上回る箇所もあり、アメコミファンと女性層の両方から支持を集め、全米と同じ傾向となっている。さらに、すでに2回、3回と鑑賞するリピーターも多く、作品に対する評価の高さも伺える。SNS上でも、「なんかすげー泣いちまった」「愛に溢れた映画」「感動して泣きながら見ました」「いままでで一番感動した」「アメコミ初めてでもすごい楽しめた!」「想像以上の迫力と内容。泣けるシーンが多くて最高だった」「自分の中のヒーロー像がアップグレードされたし、なにか人生における意識自体さえ変わった気がします」「もぅ、ねぇさんかっこよすぎ! 勇ましさと美しさ備えた女性って本当最強」「ダイアナの気高さにむせび泣いた。映画でこんな泣き方したことない。やはり彼女は俺の人生最初にして最高のヒーローだった」と、いままでのアメコミ映画とはひと味違う感想が飛び交い、アクションのみならず、新たなヒーロー像としてワンダーウーマンの人生、決断に涙を流す声も多く寄せられた。加えて、ワンダーウーマンの運命を大きく動かしたスティーブ・トレバー(クリス・パイン)に対しての絶賛の声も目立つ。「2人の掛け合いが面白い」「彼こそが新しい男性像」「ワンダーウーマンとスティーブのロマンスに涙」「最後のセリフが最高過ぎる。もう一度見たい」「クリパ史上、最高のクリパ」と、クリスの好演とスティーブとのお互いを成長させるラブストーリーも評価されている。「価値観までも変えられた」という声までも飛び交う『ワンダーウーマン』。感動の声はさらに口コミで広がり、より幅広い客層にサポートされながら、アメリカ同様にロングランヒットとなる可能性は高い。『ワンダーウーマン』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年09月02日米BOX OFFICE MOJOは8月25日~8月27日の全米週末興業成績を発表した。1992年公開の大ヒット作『ボディーガード』をライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソン主演でパロディ化した『The Hitman’s Bodyguard(原題)』が2週連続1位。2位『アナベル 死霊人形の誕生』は前週と変わらず。3位はフランス/カナダ合作のアニメ映画『フェリシーと夢のトウシューズ』が初登場。18世紀のフランスを舞台に、バレリーナを夢見る少女を描いた作品で、主人公の声を『SUPER8/スーパーエイト』などのエル・ファニングが務め、パリ・オペラ座バレエ団芸術監督のオレリー・デュポンらが振付を担当している。4位は『Wind River(原題)』。公開3週目にして初のトップ10入りを果たした前週10位からさらに順位を上げた。前週3位の『Logan Lucky(原題)』は5位。6位の『ダンケルク』も前週4位からランクダウンし、7位『スパイダーマン:ホームカミング』は順位を維持した。その他初登場は8位の『Birth of the Dragon(原題)』。『アジャストメント』のジョージ・ノルフィ監督が、スターとなる前のブルース・リーとウォン・ジャックマンとの伝説のカンフー対決を描いた伝記映画で、ブルース・リー役を『ネイキッド・ソルジャー亜州(アジア)大捜査線』のフィリップ・ンが演じている。
2017年08月28日全米興収100億円突破のメガトンヒットを飛ばしたドウェイン・ジョンソンの主演最新作『セントラル・インテリジェンス』(原題:CENTRAL INTELLIGENCE)の日本公開が、11月3日(金・祝)に決定。“世界イチ稼ぐ”俳優ドウェインと、“世界イチ稼ぐ”コメディアンのケヴィン・ハートが最強バディを結成する。高校時代はスーパースターだったが、いまではしがない中年会計士のカルヴィン(ケヴィン・ハート)。そんな彼に突如、当時はおデブでいじめられっ子だったボブ(ドウェイン・ジョンソン)から20年ぶりに会いたいとの連絡が。しぶしぶ会いに行くと、彼の前に現れたのはマッチョな肉体へと変貌を遂げていたボブ!しかも実はCIAのエージェントで、濡れ衣を着せられ組織から追われる身のため、どうしてもカルヴィンに助けてほしい、と言う。なぜか、彼と一緒に逃げるはめになったカルヴィン。果たして、彼を信じていいのか?いったいボブは何者なのか!?本作は昨年、全米で3,500館以上で拡大公開され、興行収入1億2千万ドルを突破するメガトン級のヒットを記録したバディ・アクションコメディ。主演を務めるドウェインといえば、米「Forbes」誌が発表した「世界で最も稼いだ俳優2016」で堂々の第1位(推定収入6,450ドル)となったアクションスター。『ワイルド・スピード』シリーズやディズニー・アニメーション『モアナと伝説の海』はもちろんのこと、今後も超大作への出演が目白押しで、先日はアメリカ大統領選への出馬についても言及するなど、いまやハリウッドを代表する人気者だ。そして、彼とコンビを組むのは、これまた米「Forbes」誌が発表した「世界で最も稼いだコメディアン2016」で第1位(推定収入8,750万ドル)に輝いたケヴィン。アメリカではお馴染みの顔で、日本での大ヒットも記憶に新しい『最強のふたり』のハリウッドリメイク版で主演を務めており、『ジュマンジ』(’95)の続編となる最新作でもドウェインとタッグを組んでいる。ハリウッドの十八番といえる“バディムービー”でありながら、高校時代はスーパースターだったのに、いまや冴えない中年のケヴィンが、当時は気弱なおデブでいじめられっ子だったドウェインと20年後に再会してみると、なんと筋肉ムキムキのCIAエージェントになっており、予測不能な陰謀に巻き込まれていくという“立場逆転”のジェットコースタームービーでもある本作。本作の公開を日本で待ちわびていたファンも多く、つい先日には「第10回したまちコメディ映画祭」(9月15日~18日)でのジャパンプレミアも発表されている。『セントラル・インテリジェンス』は11月3日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月03日音無美紀子さん(67・以下音無)「私が乳がんを経験したのも(小林)麻央さんと同じ30代で、娘は6歳、2歳の息子はまだおっぱいにかじりついていました。病気について誰にも話せずにいましたが、麻央さんはブログですべてをさらけだされていて、心の強い人だなと衝撃を受けました」 樋野興夫さん(63・以下樋野)「彼女のブログからは、空から俯瞰でものを見て、自身の生き方を問い直す哲学的な面と、闘病の苦悩を乗り越えようとする覚悟ある胆力を感じました。そして自分を励ますだけじゃなく多くの人に感銘を与え慰める、まさに『利他の心』。その存在そのものがご家族はじめ多くの人への“プレゼント”になったのでは」 乳がんを経験し、講演などの活動を行う女優の音無美紀子さんと「がん哲学外来」理事長で、がん患者やその家族と対話し、生きる希望を与えている順天堂大学医学部の樋野興夫教授。2人に1人が罹患する時代に、がんやがん患者とともに生きてきたお2人が、病いにどう向き合えばいいかを語り合った。 音無さんは’88年に乳がんが見つかり、当時標準治療だった全摘手術を受けた。 音無「子育てが一段落したら女優として“もうひと花”と思っていた私にとって、それは大きな挫折で、誰にも知られたくなくてコソコソ“がんの陰に隠れて”ました。まだ乳房の温存手術も確立されてなくて、メスで切り取られるのも想像がつかない。でも主人(俳優の村井國夫さん)が『(片胸を摘出し)それで女優じゃなくなっても、生きててくれなきゃ困るんです』と、医師に泣いて訴えたんです」 樋野「すばらしいご主人ですね。患者さんの抱える悩みの3分の1が治療法など医療に関するもの。3分の2が家族や職場、医師らとの人間関係の悩みです。日本の患者さんは夫婦間の悩みも多いんです」 音無「そうですか。術後、抗がん剤治療をすすめられたとき、医師の『この治療で皆さん15年も生きている』……この『も』の一言が引っかかり、先生に悪気はなくても、“がんは生きられないもの”という“現実”を突き付けられた気がしてつらかった」 手術後、音無さんはうつになり「死にたい」と苦しむように。だが、小さな一歩でもいいから前に踏み出すと、世界は変わっていったという。 樋野「がんと向き合うとき、私は、『誰とも会わず一人で深刻に集中して1時間悩みきろう』と伝えたい。すると自然と外に出たくなるものです。それと『自分より困っている人を探しに行きなさい』と言いますね。その人のために何かしてあげられるのではないか、といたわり合う心と役割意識が生まれ、気持ちをプラスへと持っていけるのです」 音無「(うなずいて)すごくわかります!『がんの陰に隠れない』という麻央さんのブログもそうですが、自分のことよりも人を思う利他の気持ち、またコメントに寄せられた『私も大変ですが麻央さんはもっとがんばっている』と勇気づけられた人の思い。自分もがんばらなければと、勇気づけられました」 樋野「がんになって最期を迎えることも天寿を全うすることなのです。人間には一人ひとり、最期まで与えられた役割や使命があります。それを忘れずに生きてほしい。いい人生だったかどうかは最後の5年間で決まりますから」 音無「先生の言葉が心にス~ッと入ってラクになりました。私も自分が経験したことを伝えながらも、患者さんの声に耳を傾けていきたいです」
2017年07月22日最終興収52億円を記録した『ミニオンズ』、今年51億円を超える大ヒットを記録している『SING/シング』を生み出した、イルミネーション・エンターテインメントのシリーズ最新作『怪盗グルーのミニオン大脱走』。全国公開を目前に控えた7月16日(日)、本シリーズで日本語吹替え版キャストを務める笑福亭鶴瓶をはじめ、松山ケンイチ、中島美嘉、芦田愛菜、いとうあさこ、生瀬勝久という超豪華な顔ぶれが、伊豆諸島の式根島を訪れ特別試写会に参加した。あのグルーたちが、約4年ぶりにスクリーンに帰ってくる本作。7年前、シリーズ1作目『怪盗グルーの月泥棒3D』が公開される際、映画館がない式根島の島民約500名のために、当時、国内初となる“離島での3D試写会”を実施。グルーの声を務めた鶴瓶さんにとって、今回は豪華な“グルーファミリー”を引き連れた凱旋試写会となった。この日、会場には子どもからお年寄りまで100名以上もの島民が集結。本編の上映終了後、会場の興奮も冷めやらぬ中、グルー役の鶴瓶さん、ルーシー役の中島さん、アグネス役の芦田さんに、今回のグルーの宿敵・バルタザール役の松山さん、反悪党同盟の新リーダー・ヴァレリー役のいとうさん、グルーにそっくりの双子の兄弟・ドルー役の生瀬さんが大歓迎を受けながら登壇した。キャストたちと共に式根島までヘリコプターで駆け付けたという鶴瓶さんは、「25年ぶりにヘリコプターに乗ってきました。久しぶりに乗ったら全然に話せへんくなって、人見知りみたいになってしまったんやけど…松山はずっとメロンパン食べてるし、生瀬は携帯で写真撮ったりしてましたよ(笑)」と、早速、会場を沸かせる挨拶。続けて、前作公開から約4年が経ち、すっかりアグネスの見た目を追い越してお姉さんになった芦田さんは、「久しぶりの収録はとても大変で、アグネスの無邪気さを出すのは難しかったですね」と、収録時をふり返ってコメント。また、シリーズ2作目から出演し、怪盗グルーの妻ルーシーを演じた中島さんは、「やっぱり吹き替えは難しかったですね。映画の音声を聞きながら日本語を合わせるのは大変でした」と語った。そして、今回が『怪盗グルーc』シリーズ初出演となった松山さんは、「僕はずっとこのシリーズのファンで、みなさんが演じてきているのも観ていたのですが、全員が楽しそうに演じているイメージが強かったので、僕も難しく感じないで楽しむことだけを考えて頑張りました!」と明かし、いとうさんは「(鶴瓶)師匠を“クビにする”という少しのシーンしかない役でしたが、そんな機会はなかなかないので遊びながら演じさせていただきました!」と喜々として告白。生瀬さんは、「鶴瓶さんとは、朝の連続ドラマ『純ちゃんの応援歌』で兄弟を演じたのですが、まさかここでまた演じることができるとは驚きですね」と、それぞれがアフレコ時の思いをふり返った。続いて、島民のみなさんからキャスト陣へ向けての質問タイムがスタート!キャラクターになりきるためにどのような役作りをされているか、との質問に、鶴瓶さんは「役作りは全然してないけど」と言いながら、「前作で演じたことをいつも忘れるので、前作で録ったグルーの声を収録前にもっぺん聞き直しました(笑)」と明かす。一番難しかったシーンを聞かれた松山さんは、「劇中でマイケル・ジャクソンを歌うシーンがあったんですが、まさか自分がマイケル・ジャクソンのものまねをする日がくるとは思わなくて…。歌の先生にアドバイスもらいながら頑張りましたね」と明かしてくれた。また、生瀬さんは「グルーとドルーが入れ替わるシーン」が大変だったそうで、「鶴瓶さんは関西弁をお話になれるんですけど、特に下品な関西弁を話すので、マネするのが難しかったですね(笑)」と話すと、「お前も関西人やないかい!」と、すかさず鶴瓶さんからツッコミが!その後、7年前に式根島を訪問した際のダイジェスト映像が流れると、会場は和やかなムードへ。そこへ、当時の離島上映会に参加していた当時小学生で現在は女子高生へと成長した3人の女の子がサプライズ登場!その中の1人、土肥さんは、ダイジェスト映像で鶴瓶さんへの花束贈呈と手紙の朗読という大役を務めた本人。今回もキャストへ向けて御礼の手紙を改めて読み上げると、鶴瓶さんは「ありがとう。ほんまに立派になったなぁ」と感極まった様子だった。さらに島民を代表して、式根島小学校の児童たちから、新島かイタリアのシチリア島でしか採れないという貴重な砂・抗火石で作られたグリーンガラスの一輪挿しが、鶴瓶さんをはじめとするキャスト陣に贈呈。お返しの品として鶴瓶さんたちからは、世界に20体しかない超レアなミニオンの等身大フィギュアをプレゼント!ミニオンが大好きな子どもたちをはじめ、会場から大きな拍手と大歓声が巻き起こっていた。最後に、式根島島民の皆さんに向け、芦田さんが「次に4作目ができたら、そのときはまた一番に式根島の皆さんに観てもらいたいと思います!」とコメントを贈り、中島さんも「わたしは鹿児島出身で(島の)この雰囲気を懐かしいなと思いながら訪れることができました」、松山さんも「ぜひ次は家族で遊びにきたいと思います」と感激の面持ち。鶴瓶さんも「7年前に来て、あの子や!って思い出せる子たちに会えることはほんまに嬉しいことやと思う。次はまた是非孫を連れて来たいな」と、思い描いていた凱旋が叶い、胸いっぱいの様子。それぞれ式根島への再訪を誓いながら、島民にとっても心温まる思い出となった本イベントは大盛況のなか幕を閉じた。『怪盗グルーのミニオン大脱走』は7月21日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪盗グルーのミニオン大脱走 2017年7月21日より全国にて公開(C) 2017 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED
2017年07月17日米BOX OFFICE MOJOは7月7日~7月9日の全米週末興業成績を発表した。マーベル・コミックのアメコミ『スパイダーマン』の実写映画『スパイダーマン:ホームカミング』が初登場1位にランクイン。サム・ライミ監督&トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』、マーク・ウェブ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の『アメイジング・スパイダーマン』に続いて3度目のリブートで、シリーズ16作目となる。監督は『COP CAR/コップ・カー』のジョン・ワッツが務め、主演のピーター・パーカー/スパイダーマン役は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で同役を務めたトム・ホランドが演じる他、『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンが悪役バルチャー役で出演する。前週トップの『怪盗グルーのミニオン大脱走』は2位に降下。累計興収1億4,918万9,535ドルと1億ドルを突破した。3位『ベイビー・ドライバー』も前週2位からワンランクダウン。4位の『ワンダーウーマン』は順位をキープし、『トランスフォーマー/最後の騎士王』が前週3位から5位に転落した。その他以下のラインナップも1~2位順位を落とす中、8位の『The Big Sick(原題)』は前週12位からのランクアップで公開4週目にして初のトップ10入り。『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンがヒロインを務めるラブコメ作品だ。
2017年07月10日エマ・ワトソンがベル役を好演する、現在絶賛公開中の映画『美女と野獣』。4月の公開より『アナと雪の女王』を越える大ヒットスタートを切った本作が、公開69日目を迎えた6月28日(水)時点で、興行収入119億1,670万円、動員859万1,200人に到達。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の116億円を抜き、ウォルト・ディズニー・ジャパン歴代興行収入歴代3位に浮上したことが分かった。魔女の呪いによって野獣の姿に変えられてしまった美しい王子。呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること――。だが、野獣の姿になった彼を愛する者などいるはずがなく、独り心を閉ざして暮らしていた。そんな絶望の日々に変化をもたらしたのは、聡明で美しい女性、ベル。自分らしく生きながらも、周囲から「変わり者」と呼ばれ心に孤独を抱えていた彼女は、外見に囚われ本当の自分を見失っていた王子を少しずつ変えていくが…。『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役でお馴染みのエマがベル役を演じているほか、野獣役をダン・スティーヴンス、野獣の宿敵・ガストン役をルーク・エヴァンス、ルミエール役をユアン・マクレガー、ポット夫人役をエマ・トンプソンが扮しているなど、絢爛豪華な実力派スターが結集しているのも注目どころ。また、昆夏美(ベル役)や山崎育三郎(野獣役)など、実力派豪華キャストが揃う“プレミアム吹き替え版”も好評を得ている。今回、興収119億円突破、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の記録も超え、日本での『美女と野獣』大ヒットの祝福ムードにぴったりの本編映像が到着。映像は、野獣の城で囚われの身となったベルを、お城の住人たちが心を込めてもてなす「Be Our Guest(ひとりぼっちの晩餐会)」のシーン。アカデミー賞8回受賞を誇るディズニー音楽の巨匠、アラン・メンケンが手掛けた名曲を、ユアンが歌いあげる華やかな一幕だ。また、ネット上ではユアンの美声に歓喜する一方で、プレミアム吹き替え版で同じくルミエールを演じる成河について、「声に惚れた」「演技も歌も最高」「ユアンに全然負けてない成河さんのルミエール素敵」と絶賛の声が相次いでいる。映像ではそんな声に応えて、ユアンが歌う字幕版と併せ、成河さんのプレミアム吹き替え版バージョンも解禁。2人の声を一気に堪能できる、贅沢クリップとなっている。そして実はこのシーン、完成までに1年が費やされ、映画1本つくることができるくらいの費用がかけられたという驚異の場面!ビル・コンドン監督は、“観客にはエマ・ワトソンと同じ場所に座っている気持ちになり、目の前でステージの幕が開き、すばらしい舞台を見るという疑似体験をして欲しい”という考えのもと、最高のスタッフ陣と制作に取り組んだそう。実際に映画を観た人からは、「ディズニーランドに来たみたいに、楽しい気持ちなる!」という声が上がっており、ぜひ劇場の大スクリーンで体感して欲しい注目シーンともなっている。『美女と野獣』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:美女と野獣 (2017) 2017年4月21日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年06月30日