構想7年、総制作費32億円を投じた壮大なドラマ『岳飛伝 -THE LAST HERO-』のDVDが6月3日(水)から順次リリースされることが決定した。中国では誰もが知る伝説の英雄、岳飛を主人公に描かれる歴史スペクタクルドラマだ。『岳飛伝』映像本作は、日本でもファンの多い『水滸伝』の“その後”を描いたもので、岳飛が忠義をつくし、あらゆる逆境にひるむことなく立ち向かい、祖国の未来を自分の手で切り拓いていく様が描かれる。ドラマでは庶民に慕われながら大軍を率いるまでに成長していく彼の半生をスリリングなドラマ、アクロバティックなアクション、大量のエキストラを投入して撮影された合戦シーンを交えて描いていく。『ラスト・シャンハイ』のホァン・シャオミンが岳飛を演じ、シャオ・ピン、ユー・ロングァン、ウー・ショウポー、リウ・シーシーらが出演。『ホビット』『アバター』のWETAデジタルがVFXを手がけている。DVDは6月3日(水)に1話から10話までが収録されたボックスセットがリリースされ、同日よりレンタルも開始になる。『岳飛伝 -THE LAST HERO-』DVD-SET1 (5枚組/1~10話収録)16000円+税6月3日(水)リリース※レンタルも同日より開始※以降、毎月リリースあり発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
2015年03月20日『ジョジョの奇妙な冒険』を描いた漫画家の荒木飛呂彦先生は、自分でもビックリするくらい記憶力がないと語っていたが、記憶力がないことで、一度見た映画や本を始めて見るように何度でも楽しめ、感動できたりと、頭がからっぽになることで、新しいものをどんどんまた詰め込んでいけるという。そんな荒木先生のクリエイティブさが裏付けられたかのような研究結果があった。最新の研究によれば、クリエイティブな忘却のプロセスには長い抱卵期間など必要なく、多かれ少なかれリアルタイムに起こるものなのだそうだ。これをマイクロインキュベーション、より正式には抑制(inhibition)という。一連の実験によって、カリフォルニア大学の心理学者ベンジャミン・ストーム氏とトリシャ・パテル女史は、新しいアイデアをブレインストーミングするその行為が古いアイデアが脳裏に浮かぶことを防ぎ、さっと忘れてしまうことによって創造性が向上することを実証した。「この調査結果は、思考と忘却は本質的に結びついていることを示唆する。つまり、新しいアイデアを考えることで古いアイデアを忘れさせている。また、こうした忘却はクリエイティブな思考を行う能力を向上させるうえで、不可欠な役割を果たしている可能性もある」と、ストーム氏とパテル女史は『ジャーナル・オブ・エクペリメンタル・サイコロジー』に掲載された論文において結論付けている。クリエイティブな忘却を試験するために、まず彼らは創造的な固定観念を再現した。これは被験者に八つの身の回りの品々(新聞など)を見せ、品ごとに基準となる典型的な利用方法(ギフトの包装など)をリスト化している。半分の品については、被験者に1分間でできるだけ多くの他の利用方法を考えるよう指示した。これは”別用途課題”と呼ばれる創造性を試験する標準的な手法だ。新聞の再利用を例にとろう。「猫のトイレ」という”別用途”を思いつくためにはまず、「包装紙として」 という”基準用途”を打ち壊す必要がある。研究者の狙いは、クリエイティブな頭が固定観念を抑制するため、これが物忘れをさせるほど強いものなのかどうか確認することだ。そのため実験の最後には、被験者に基準用途(包装紙)を思い出すように求めている。これによってインキュベーション(アイデアの育成段階)の様子を垣間見ることができた。多くの別用途を思いついた被験者は、単にリストを読んだだけで他の用途を挙げなかった被験者に比べ、忘れた基準用途の数が多かった。言い換えれば、猫のトイレをひらめかせる何かは、頭がギフトの包装のことをもう思い出せないほど完全に忘れ去らせてしまうということだ。研究チームはこれを”思考誘発型忘却”と呼んでいる。抑制の効果は、被験者がどれほどクリエイティブであろうとするかに関係なく起きた。思考誘発型忘却は、猫のトイレといった普通の用途であれ、紙のガウンといった変わった用途であれ、別用途を思い浮かべるよう指示された被験者においては実際に起こる。だが注目すべきは、変わった用途を思い浮かべようとした被験者ほど回想の成績が悪かったことだ。まるで、オリジナリティーの高い抑制には余計な精神エネルギーが必要なようだ。この最初の結果を受けて、さらに実験が続けられた。ある実験では思考誘発型忘却は非常に強力で、基準用途を思い出す際にヒントを与えられていても起きていることが明らかとなった。また、別の実験では、被験者が基準用途から考えを発展させた場合は思考誘発型忘却の兆候が見られなかった。この結果は、抑制は固定観念とインスピレーションを区別できることを示唆している。最後の仕上げとして、全ての実験結果を統合して分析が試みられた。その結果、別用途を思い浮かべたことで忘却した度合いが大きい被験者は、忘却数が少なかった被験者よりも著しくクリエイティブ度の成績が高いことが判明した。そして、潜在的に固定観念となる要素を抑制することで、「より多様かつオリジナルな検索スペースを探索し、創造性に富んだ用途を思いつくことができる」と研究チームは結論した。ただし、科学的な観点から見ると、この実験は完璧なものではない。被験者数が少な過ぎるうえ、そもそも”別用途課題”は創造性の指標として根拠に乏しいと批判されているのだ(新聞を紙のガウンになど、ばかげているといった具合だ)。また、この結果が本当に抑制の現れと言えるのかはなはだ不確かである。被験者は新しいアイデアを考えるために古いものを遮断したのかもしれないし、あるいは新しいアイデアを考えるプロセスが古い記憶を妨げるのかもしれない。一般的な視点からは、こうした実験結果をどう生かせばいいのかよく分からない。思考の堂々巡りに陥ったら休憩をとるのだとしても、一体どうすれば固定観念を抑制する能力を鍛えることができるのだろうか? その意味では、この研究は実践的ではなく、創造性に関する理論的な説明を行ったにすぎない。だが、そうした欠点を除けば、興味をそそられる研究であり、クリエイティブなプロセスの理解を一歩進めたものだろう。また、せっかくいいアイデアを思いついたのに、書き留めなかったばかりに忘れてしまったことのあるアイデアマンにとっては、ちょっとした慰めにもなるはずだ。きっと優れたアイデアを忘れてしまうことよりも悪いことがある。それはひどいアイデアを忘れられずに、優れたアイデアを阻害してしまうことではないだろうかカラパイアブログ「カラパイア」では、地球上に存在するもの、地球外に存在するかもしれないものの生態を、「みんなみんな生きているんだともだちなんだ」目線で観察している。この世の森羅万象、全てがネイチャーのなすがままに、運命で定められた自然淘汰のその日まで、毎日どこかで繰り広げられている、人間を含めたいろんな生物の所業、地球上に起きていること、宇宙で起きていることなどを、動画や画像、ニュースやネタを通して紹介している。
2015年03月17日KADOKAWAが運営するコミックWEBサービス「Comic Walker」で連載中の、たかぎ七彦氏による漫画『アンゴルモア 元寇合戦記』第1巻(2月10日発売)の重版が決定した。本作は、中世日本を揺るがした大事件「元寇」を斬新な視点で描いた本格歴史大河ロマンで、博多への針路に浮かぶ対馬が舞台。恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍(元軍)と流人である鎌倉武士・朽井迅三郎の戦いが描かれ、緻密な歴史検証、細やかな情景描写、そして大迫力の合戦シーンが魅力だという。連載時には「Comic Walker」のデイリー、ウイークリー、マンスリーの各カテゴリーでいずれも1位を獲得。コミックス第1巻の帯では『ヴィランド・サガ』、『プラテネス』の幸村誠氏が「ボクよりうまい。なにより、たかぎさんの素晴らしい所は『戦争でない部分』を描く事に一切手を抜かない事です。市場の雑踏、干したイカ、町人の姿やしぐさ。それらをバチッと描ける人こそ、本当に戦争漫画のうまい人だとボクは思っております」とコメントを寄せて絶賛。さらに、3月に発売される第2巻の帯では、『機動戦士ガンダム THE ORIGINE』の安彦良和氏が「すでに相当うまいけど、これからすごく『うまくなる人』だろうなァ。特に空間表現がうまい。若い人ではめずらしい。『対馬』という空間を、うまく描いていってほしい」と期待を寄せている。現在は本作のPVも完成し、WEB上で公開中。そして3月10日には、第2巻の発売を控えている。
2015年02月25日一心堂本舗は、フェイスパックシリーズの第7弾として、人気TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」をテーマとした「JOJOフェイスパック」を発売する。発売日は1月30日。価格は900円。「JOJOフェイスパック」は、荒木飛呂彦氏の漫画を原作とした人気TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」とのコラボレーションより生まれたフェイスパック。同社によれば、日本のアニメーションは世界に誇る日本の文化であり、「ジョジョの奇妙な冒険」がこれまでにグッチや資生堂、ルーブル美術館など各国を象徴するブランド・カルチャーとコラボレーションしてきたことから、今回フェイスパックシリーズの新作のテーマとして採用したとのこと。同製品では2種類のパックがひとつのパッケージにまとめられており、「ジョジョの奇妙な冒険」第1部から、顔にかぶると吸血鬼になり永遠の若さを手に入れられる「石仮面」を、第3部「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」から主人公である空条承太郎のスタンド「スタープラチナ」を図柄として採用した。また、「石仮面」が与える永遠の若さと「スタープラチナ」がもたらす超人的なパワーを再現するため、マスクシートを浸している美容液には、ヒアルロン酸・コラーゲン・ビタミンC誘導体の3つの美容成分(ヒアルロン酸Na、加水分解コラーゲン、ビタミンC誘導体)と、古代より集中力を高めて精神を高揚させるといわれ、多くの儀式に使われていたローズマリーも配合している。なお、同社のフェイスパックシリーズは、「『日本を代表する顔』を世界に紹介するブランド」というコンセプトで展開されており、東京ミッドタウン主催のデザインコンペ「「Tokyo Midtown Award」より生まれたヒット商品「歌舞伎フェイスパック」を筆頭に、「動物フェイスパック」、「劇団四季キャッツフェイスパック」、「山本寛斎プロデュースファッションフェイスパック」などを発売し、約1年で累計約36万個を売り上げている。
2015年01月15日「歌舞伎」や「劇団四季キャッツ」、ハロウィンに最適な「モンスター」など、これまで約36万個を売り上げている、一心堂本舗「日本を代表する顔」フェイスパックシリーズの最新第7弾に、大人気TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボした「JOJO フェイスパック」が登場。1月30日(金)より発売されることが決まった。1987年から2004年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)、以後は「ウルトラジャンプ」(同)にて現在まで長期連載中の荒木飛呂彦による大ヒット作「ジョジョの奇妙な冒険」。コミックスは100巻超、累計発行部数は9,000万部以上を誇る本作は、“人間賛歌”をテーマに仲間たちとの友情・絆や強敵との死闘などを描き、その独特の世界観で根強いファンを有するエポック的な作品として知られている。2013年には第17回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門にて、「ジョジョリオン―ジョジョの奇妙な冒険 -Part8-」が大賞を受賞。2012年10月からは、原作第1部、第2部が待望のTVアニメ化。この1月9日(金)からは、第3部にあたる「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」の後編「エジプト編」が TOKYO MX ほかにて放送中だ。かねてから「グッチ(GUCCI)」やルーヴル美術館、ファッション誌「SPUR」などとさまざまな世界的コラボを実現してきたが、まさに今回、「日本を代表する顔」としてファン待望(!?)のフェイスパックが2種類で登場した。第1部から、顔に被ると吸血鬼になり永遠の若さを手に入れられる「石仮面」を、第3部からは、主人公である空条承太郎のスタンド「スタープラチナ」を採用。“ジョジョ立ち”ならぬ“ジョジョ顔”で、肌のお手入れを楽しんでみて。「JOJO フェイスパック」は1月30日(金)より東急ハンズ全店&通信販売で発売開始。(text:cinemacafe.net)
2015年01月15日BookLiveが運営する総合電子書籍ストア「BookLive!」で、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ累計50万ダウンロード突破を記念した「『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ累計50万ダウンロード突破記念フェア」が19日、スタートした。荒木飛呂彦による『ジョジョの奇妙な冒険』は、1986年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始して以来、30年近くにわたり絶大な人気を誇り、テレビアニメや小説、ゲームなど、幅広いメディア展開もされているシリーズ。第8部にあたる『ジョジョリオン』は『ウルトラジャンプ』にて連載中で、2015年1月からは、第3部『ジョジョの奇妙な冒険スターダストクルセイダース』の「エジプト編」がテレビアニメとして放送開始予定だ。「BookLive!」では、同シリーズの電子版を配信しており、モノクロ版・カラー版とスピンオフ1作品を合わせた累計ダウンロード数が、このたび50万ダウンロードを突破した。これを記念し、「『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ累計50万ダウンロード突破記念フェア」を開催。第1部~8部、『岸辺露伴は動かない』までシリーズ全作品を名シーンとともに紹介している。また、「BookLive!」では現在、「歳末大感謝祭」を開催中。会員ランクに応じて付与されるTポイントが通常の2倍になるキャンペーンで、12月31日まで実施する。なお、Tポイントを獲得するには、Tポイント利用手続きが必要となる。
2014年12月19日現在漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中の人気漫画『ハイキュー!!』に登場する影山飛雄が、2.5頭身のデフォルメフィギュア「ねんどろいど」シリーズで立体化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年5月発売予定で、価格は3,704円(税別)。「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約特典として『ねんどろいどぷらす ラバーストラップ 影山飛雄 ガッツポーズVer.』が付属する。コミックスの累計発行部数が1,000万部を突破し、2014年4月から9月にかけて放送されたTVアニメも大人気の『ハイキュー!!』。本作のもう一人の主人公である影山飛雄は、"コート上の王様"の異名を持つ烏野高校バレー部の天才セッターで、大きな話題となった2015年1月発売予定の『ねんどろいど 日向翔陽』に続く、『ハイキュー!!』のねんどろいと第2弾として待望の立体化となる。原型制作は七兵衛が担当。『ねんどろいど 影山飛雄』には、表情パーツにムスッとした「通常顔」、とある場面で見せた「キレ顔」、そしてちょっとぎこちない「大喜び顔」を用意。トスを上げる一連のポージングを再現できるほか「バレーボール」や「ネットパーツ」、「コートをイメージした専用台座」も付属する。また、「クイックトスエフェクトパーツ」や「王冠」など、影山特有のパーツも同梱され、『ねんどろいど 日向翔陽』と合わせて最強1年生コンビのディスプレイを楽しめる。商品価格は3,704円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、2015年1月14日21:00。商品の発売および発送は、2015年5月を予定している。(C)古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS
2014年12月18日多摩都市モノレールはこのほど、建設中の大型商業施設「ららぽーと立川立飛」(仮称)など駅周辺の開発に合わせ、立飛駅の大規模改修工事に着手すると発表した。完成は2015年秋を予定している。新たな改札口は南側に増設し、今後整備する東西横断ブリッジ南側出口を接続することで周辺開発エリアへのアクセス向上を図る。乗降の混雑緩和のため、コンコースとホームを結ぶ階段・エスカレーターも増設し、改修後は各ホームで上下両方向のエスカレーターを使用できるようにする。コンコースの改修に合わせてトイレも移設。オストメイト対応設備を備えた「だれでもトイレ」を設けるほか、男女トイレ内にも簡易型多機能トイレを設置し、バリアフリー機能を向上させる。ホーム、コンコース、通路すべての照明をLED化し、省エネ化も図るとのこと。
2014年11月20日アートの現在(いま)を伝える月刊「美術手帖」が、11月17日(月)発売の12月号にて“ボーイズラブ(以下:BL)”を表紙巻頭で大特集し、豪華漫画家10人のインタビューやイラスト集、さらに人気漫画家・中村明日美子による描き下ろし表紙や読みきり漫画が掲載されていることで話題を呼んでいる。国内外の最新アート&アーティスト情報や展覧会情報・評論が掲載され、アート好きのバイブルとなっている「美術手帖」。過去には“初音ミク”や「ジョジョの奇妙な冒険」の作家“荒木飛呂彦”を特集するなど、堅苦しくない身近なカルチャーも紹介してきた同誌が、今号では「“関係性”の表現をほどく」と題し、BLを始め、男性の同性愛を描いた少女マンガやゲイ・コミックの“表現”に迫ったものとなっている。1960年代末の少女マンガにその原型が見られて以降、物語のひとつのジャンルとして成熟を続け、「攻め」「受け」という用語や、男性身体像の描き分け、「行間」を読ませる繊細な心理描写など、独特の表現を用いて登場人物たちの“関係性”を表現することで読者を魅了しているBL作品。それら独特の表現に迫る同誌では、BL作品界でも人気を博しているマンガ家・中村明日美子(『同級生』(茜新社)シリーズなど)が表紙を担当。さらに本特集のために16ページの読み切りマンガ「ボーイズラブ」を描き下ろしている。さらに、人気漫画家10人インタビューを掲載。「大奥」(白泉社)や「きのう何食べた?」(講談社)が好評連載中のよしながふみや、BL黎明期から第一線で活躍するこだか和麻、さらに、雲田はるこ、ヨネダコウ、宝井理人、鳥人ヒロミ、トウテムポール、はらだ、中村明日美子、そしてゲイ・エロティック・アーティストとして国内外で活躍し、ゲイ・コミックの巨匠である田亀源五郎といった豪華な顔ぶれが揃う。「男と仕事と制服」をテーマに、7人のマンガ家が描き下ろしたスペシャル・イラスト集には、腰乃、えすとえむ、岡田屋鉄蔵、雲田はるこ、ヨネダコウ、宝井理人、トウテムポールといった押しも押されぬ人気漫画家たちが参加。そのほか、BL研究家や美術評論家たちによる座談会、世界各国のBL事情に関するコラムや初心者のためのBL入門ブックガイドなど、ファン垂涎の内容から、初心者でも楽しめる仕掛けがあるようだ。「美術手帖」が解体する“ボーイズラブ(BL)”の魅力をこの機会に覗いてみてはいかが?月刊「美術手帖」12月号は発売中。(text:cinemacafe.net)
2014年11月18日アリエル・ドーフマンの心理サスペンス劇『死と乙女』が大空祐飛、風間杜夫の出演で、2015年3月19日(木)より、東京・シアタークリエで上演されることが決まった。作品はローレンス・オリヴィエ賞 最優秀戯曲賞に輝いたドーフマンの傑作戯曲で、1994年ロマン・ポランスキー監督により映画化もされている。チリの独裁政権崩壊後が舞台。かつて学生運動に加わり過酷な拷問を受けた女が、偶然にも自分を蹂躙した男と再会する。被害者と加害者、そして被害者の夫。シューベルトの名曲『死と乙女』をモチーフに、3人の男女が密室で火花の散るような葛藤を繰り広げる。演出は新進気鋭の谷賢一。公演は2015年3月19日(木)から28日(土)まで。チケットの一般発売は12月13日(土)より。
2014年11月04日10月11日、恵比寿ザ・ガーデンルームで歌手、俳優、司会とマルチに活躍する飛輪海のケルビンが、約10か月ぶりに来日イベントを開催。イベントは、今年の9月に台湾でリリースした1stソロミニアルバム『還在夏天[ロ尼]』の発売を記念して、昼夜2回開催。昼は「ミニコンサート編」と題し、同作の収録曲を中心に全12曲を熱唱。自身初のソロコンサートに多くのファンが駆けつけた。夜は「ふれあいファンミーティング編」と題し、ファンとの交流を目的とした企画を開催。また、翌12日にはさがみ湖リゾートプレジャーフォレストにてファンクラブツアーも行なった。「ミニコンサート編」は、SMAPの『世界に一つだけの花』で幕開け。客席を埋め尽くしたオレンジ色のペンライトと大きな歓声に迎えられたケルビン。アルバムのタイトルナンバー『還在夏天[ロ尼]』では、ダンスを披露。「Are You Ready?」の掛け声と共に早くも観客を総立ちにさせた。Mr.Childrenの『抱きしめたい』や、飛輪海の『ONLY YOU』をいずれも日本語で歌い上げた。近年、司会や俳優を中心に活動してきたケルビンは、「日本のファンが歌を熱望してくれて、歌手としての活動を再開する原動力となりました。だから、初めてのソロコンサートは日本で開催すると決めたのです」とファンへの熱い想いを語り、会場からは大きな拍手が巻き起こった。そのほかステージから降りたり、サイン付きポスターをプレゼントしたり、終始ファンサービスたっぷりのケルビンらしい公演。「次回はミニコンサートではなく、大きなコンサートを開催します!」と力強く宣言した。「ふれあいファンミーティング編」では、ゲームのほか、プレゼント抽選会、フォトタイム、恒例の握手会や記念撮影などを存分に楽しんだ様子のケルビン。司会者からの「最近覚えた日本語は?」という質問には、日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ!」と、ミニコンサート編で披露したMr.Childrenの楽曲から「抱きしめたい」と答えた。「みなさんと一緒に過ごせて本当に楽しかったです!いつも応援してくれてとても感謝しています。皆さんのことをずっと想っているからね」と大きく手を振りながら会場を去った。「スマイルツアー編」は、ゲームのほか、キャンドル作り、参加者全員とのツーショットチェキ撮影会や抽選会など盛りだくさん。昼食会では、バーベキューキングのケルビンからステーキ600gの差し入れが!ケルビンのボイスパーカッションをBGMに、チーム対抗のステーキ争奪戦が白熱された。また、ケルビンとゴーカートに同乗する権利を獲得したひとりのファンは、嬉しさのあまり号泣。ふたりきりの時間を過ごせる彼女に対し、羨望の眼差しが注がれた。「昨日から今日にかけて3つのイベントがあったけど、楽しかった?次回のスマイルツアーは別の場所を用意するからね。また皆で一緒に楽しもう!」と、何度も投げキッスをし、イベントを締めくくった。なお、この3つのイベントの模様をフォトカードにしてお届けする「ぴあメモリアルカードサービス」を11月11日(火)まで受付中。
2014年10月21日アーノルド・シュワルツェネッガーが、アクション・サスペンス『サボタージュ』の日本語アフレコ収録イベントが9月30日に都内で行われ、高田延彦と、三四郎の小宮浩信が登場した。その他の写真本作は、DEA(麻薬取締局)最強の特殊部隊を率いるジョン・ウォートン(シュワルツェネッガー)が、こつぜんと消えた麻薬カルテルの隠し金の行方を追いながら、迫り来る脅威に立ち向かう姿を描いたアクション・サスペンスで、日本語版で高田はサム・ワーシントンが演じるチームの副リーダー“モンスター”を、小宮はチームの中で一番早く殺されそうな男“パイロ”の声を演じている。「今まで長いセリフはやったことがなかったし、シュワちゃんと共演できて光栄」という高田は、「戦闘シーンがリアルでそこにいるような臨場感がある。画が面白いからアフレコ中も前へ前へマイクのほうに出てしまい、その距離感が難しかった」とコメント。「最後まで敵か味方かわからないハラハラドキドキして楽しかった」という小宮は、「すぐに死ぬ役と聞いていたけど、意外とセリフが多くて噛まないように家で練習した」そうで、“かつぜつの悪さ”を乗り越えて見事に収録を終えた。『サボタージュ』11月7日(金)、TOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
2014年10月01日荒木飛呂彦作の人気マンガ作品『ジョジョの奇妙な冒険』と「コンバース(CONVERSE)」の定番スニーカー「オールスター(ALL STAR)」とのコラボレーション第2弾が発売される。テレビにてアニメ放映中の第3部主人公・空条承太郎が日本人ということから、日本の伝統工芸・西陣織をアッパーに採用。「オラオラ」の模様が浮き上がり、承太郎のトレードマークであるハンドマークが左右に入る。インソールには描き下ろしの承太郎とスタープラチナがプリントされ、アイレットホールにはジョースター家の星型のアザをイメージしたハトメを用いた。サイズはメンズ25.0から30.0cm(28.0までハーフサイズあり)、ウィメンズ22.0から24.5cm(ハーフサイズあり)を展開。価格は1万1,000円。「ツーピーエムワークス(2PMWORKS)」にて5月16日0時から6月15日まで受注会を開催し、12月下旬配送予定。オールスターの『ジョジョの奇妙な冒険』コラボモデル第1弾は、2013年6月にローンチ。1部と2部のメイン要素である石仮面がモチーフとなった。これまでにも「アウトドアプロダクツ(OUTDOOR PRODUCTS)」のデイパックとパーカ、「セイコー(SEIKO)スピリットマート」のウォッチなど、ジョジョのコラボファッションアイテムが発売されている。
2014年05月15日JR北海道はこのほど、今年3月15日で廃止となった吉岡海底駅と竜飛海底駅を振り返る記念サイト「青函トンネル 吉岡海底駅・竜飛海底駅よ、永遠に」を公開した。両駅では一般公募した記念ボードが廃止後も保存されるため、その様子を動画で公開するという。動画の公開は4月中旬の予定。JR北海道が募集し、吉岡海底駅に設置されている「アートメモリアルボード」「メモリアルフォトボード」と、「美しい日本語を伝える会」が募集し、竜飛海底駅に設置されている「メモリアル俳句ボード」の様子が収められる。また、記念ボードの写真データ送付サービスも行う。両駅に保存されている記念ボードを応募した本人、または応募した人の名前や当時の住所・電話番号がわかっている場合に限り、同サイトを通してデータの取寄せを依頼することが可能だ。同サイトではその他、青函トンネルのあらましや構造、これまでの歴史、および両駅の歴史や概要なども紹介されている。
2014年04月02日羽生結弦選手が2月15日、ソチ冬季オリンピック男子フィギュアスケートで金メダルを獲得した。それを記念し、Twitterユーザーが『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる漫画家・荒木飛呂彦風に描いた羽生選手の似顔絵を投稿。ネット上で話題になっている。「金メダルおめでとう!羽生選手を荒木先生風に描いてみた」と似顔絵をTwitterに投稿したのは、「週刊少年ジャンプ」(集英社)の新人漫画賞を受賞した経験があるというTAKUMI。タッチだけでなく、衣装やポーズ、そして傍らに立つ羽生選手が大好きなあの熊のキャラクターまでジョジョ風にアレンジされている。ネット上では「野生の公式」「本人かと思った」「眼福」と絶賛の声が相次ぎ、18日現在、4万以上リツイートされている。その後、別のユーザーが投稿した人気ゲーム「ダンガンロンパ」風の羽生選手の似顔絵も話題を呼んだ。スリムなスタイルで「二次元っぽい」と大評判の羽生選手だけに、何かクリエーター達の創作意欲を刺激するものがあるようだ。
2014年02月18日2月5日から16日まで「平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展」が東京・六本木地区で開催される。前日4日にメイン会場の国立新美術館で内覧会が開かれた。会場ではアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で国内外4,347点の応募から選ばれた受賞作品と審査委員会推薦作品、功労賞受賞作品などを展示。会場は仕切りが無く、各作品が点在し、奥行きのある風景を見せる。天井には無数の白い糸が張られ、緩やかに下がり天井を作っている。会場構成は建築家の中村竜治が担当した。内覧会には、各部門の受賞者達が出席。マンガ部門大賞を受賞した「ジョジョリオン-ジョジョの奇妙な冒険Part8-」の作者・荒木飛呂彦氏は、「ジョジョは連載25年を超えた。その重みもあってうれしい」と感想から始めた。ファッショナブルなキャラクター、極彩色の色使い、そして「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションなどファッション界でも話題の同作だが、「ファッションはキャラの一部。キャラクターは海中でも帽子を脱がない。色使いは連載が始まった80年代に流行っていたヴェルサーチやモスキーノ、ミッソーニなどのイタリアブランドから影響されている」と説明。最後に「読む人の生活面、精神面に何かしらの影響を与えていると思う。間接的に日本が良くなることにつながればうれしい」と53歳とは思えない相変わらずの若々しい表情でコメントした。因みに何部まで構想があるかは未定とのこと。会場には原画やインスパイアされた音源などが展示されている。他部門の大賞は、アニメーション部門はユン/ローラン・ボアローによる「はちみつ色のユン」、アート部門はCarsten NICOLAIの「crt mgn」、エンターテインメント部門は菅野薫、保持壮太郎、大来優、キリーロバ・ナージャ、米澤香子、関根光才、澤井妙治、真鍋大度らによる「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が受賞。それぞれ会場に姿を現した。会期中同館の他、東京ミッドタウン、シネマート六本木、イベントバー「スーパー・デラックス」で上映会、トークイベント、ライブパフォーマンスなど様々なプログラムが実施される。【イベント情報】平成25年度[第17回]文化庁メディア芸術祭受賞作品展メイン会場:国立新美術館(その他、東京ミッドタウン、シネマート六本木、スーパー・デラックスでも開催)住所:東京都港区六本木7-22-2会期:2014年2月5日から16日時間:10:00から18:00(金曜日は20:00まで)休館日:2月12日入場無料
2014年02月04日荒木飛呂彦作の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の新装版シリーズ『ジョジョニウム(JoJonium) ジョジョの奇妙な冒険』発刊を記念し、JR渋谷駅の広告が明日12月8日まで同書ポスターにジャックされている。JoJoniumは12月4日から刊行がスタート。表紙と外箱のイラストを荒木が新たに描き下ろし、巻末には荒木のキャラクター解説が入る。また連載時のカラーページを再現して収録した。現在1・2巻が販売されている。渋谷駅のキャンペーンでは山手線外回りホーム上・階段、埼京線連絡通路、ハチ公改札外通路ロッカー付近に総枚数127枚ものポスターを展示。新たに描き下ろされたジョナサン・ジョースターやディオ・ブランドー、ウィル・A・ツェペリなどのカラーイラストの他、化学になぞらえた書名の通りキャラクター達の元素周期表・ベンゼン環が並ぶ。またいくつかの紙面には、「まだジョジョを読んでない、という幸福。」や「ジョジョは人生の一部じゃあない。人生の八部だッ。」「12月4日売りィィィーッ!」「だが、こだわる。」「コミックスがサンライトイエローになった長年のファンたちへ。」「全17巻。まずは2巻発売。言うまでもなく、ともに素数。」など“ジョジョ調”のあおり文句が躍っている。
2013年12月07日はるやま商事は、荒木比呂彦原作によるテレビアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボレーションしたアイテム26点を発表した。ワイシャツ(3種4,980円)、ネクタイ(8種4,980円)、タイピン(3種3,980円)、カフス(3種4,980円)、ポケットチーフ(2種1,995円)、スカーフ(2種3,980円)を11月29日に発売。ネクタイはジョジョ第2部のメインキャラクター、ジョセフ・ジョースター、シーザー・アントニオ・ツェペリがプリントされたモデルなどが登場。スカーフには2人に加え、リサリサ(エリザベス・ジョースター)の3人がプリントされている。シャツにはそれぞれのキャラクターを象徴するスター、羽根、エイジャの赤石などがカフスにワンポイントで刺繍された。また、12月21日より限定シルクスカーフ(2種1万5,000円)、2014年1月下旬よりパターンオーダースーツ(2種)とラペルピン(1種)を販売する。取り扱いは全国の「はるやま」「マスカット」「P.S.FA」。また、11月22日よりはるやまオンラインストアにて1月販売分以外の商品の予約を受け付けている。アニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」はそのハイテンションな演出が好評を得、ヒット。2014年には第3部のテレビアニメ公開が決定している。
2013年11月22日その名のインパクトも強烈なら、エッジーなデザインワークも世界に注目されているクリエーター、ファンタジスタ歌磨呂。ジャパニメーション、サブカルチャー、アートを多彩に組み合わせ、広告デザインから初音ミクやゆずのPVディレクション、2013年にはカルチャー誌『WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO!? by “QUOTATION”』をも発表し、この10月には第二弾を発表。更にはテキスタイルのデザインにも進出し、その布地を使った洋服も発表することに。それを記念し、伊勢丹新宿店2階センターパーク/TOKYO解放区で「WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO !? ファンタジスタ歌磨呂POP UP SHOP」が10月29日まで期間限定でオープンしている。2次元のアートワークから、立体的なファッションへ。その流れについて聞いてみた。――映像やデザインワークを経て、今回、テキスタイル、そしてファッションへと活動の範囲を大きく広げられたのはどういう経緯なのでしょうか?もともと美術大学ではテキスタイルを専攻されていたとのことですが。僕は美大で織物を専攻していて、課題ではタペストリーなどを作っていたのですが、そのかたわら、織機にカメラを設置し、織られる過程をコマ撮りしてアニメーションにするなど、当時から創作のスタイルを一つに絞るということはしていなかったんです。テキスタイルからファッションという流れは今回たまたまの要素が強いのですが、テキスタイルパターンデザインは服にもなるし、インテリアにもなるし、それこそいつかはホテル丸ごとデザインできるかもしれないし。テキスタイルは衣・食・住ありとあらゆるものにインストールできるのが面白いと思うんです。大学の授業で初めて織物を作った時に強く感じたことがあるんです。まず、織機に触れることすら初めてに近いわけで、そりゃあワクワクしっぱなしなわけですよ。経糸を時間をかけて通して、シャトルを使って緯糸を入れて織物を作っていくのですが、その過程では、最終的にどういうものが仕上がるんだろう、こうやって布ってできていくんだなあとか、本当に胸がわくわくしてるんですよね。で、いざ完成して織り上げた生地を機から下ろし、出来上がった生地を見ると、何の変哲もない馴染み深い普通の布なんです。今まで頭の中で抱いていたキラキラしたものが突然にすべて去ってしまい、普通の布がただ、目の前にあるんです。幸せな青い鳥を取り逃がしたような、魔法が解けてしまったような気持ちでした。イメージとリアルの境界線がきっぱりと過程と完成の狭間で分かれてしまったんです。その時、人間の欲望の回路みたいなものに気付けた気がして、逆に感動したんですよね。想像力の果てには絶対に到達できない、だから何度も繰り返しつくり続けるのだろうっていう。すべての事象はトリミングされ、フレームの中に入っていくんですよね。胃の大きさも、人生さえもトリミングされていますよね。でも、何かをイメージし続けること、その想像力は、無限に永遠に続き、広がっていくんです。でも、それがリアルの場所に現れた瞬間、それはトリミングせざるを得ないんです。僕がテキスタイルに想いをはせるのはそこなんです。トリミングされていても、続いていくことが容易にイメージできる。魔法を失わずにいられる。ワクワクをギリギリまで失いたくない気持ち。僕にとって、無限に広がるパターンは、想像力そのものなんです。――去る9月にパリで開催されたテキスタイルの見本市「プルミエール・ビジョン」では、小松精練のブースから参加され、結果、テキスタイルコンペティション「PVアワード」でグランプリを獲得されました。色とりどりの迷彩色の中には「ドドドド」とカタカナの擬音語がデザインされているなど、正に「歌磨呂曼荼羅」と名付けたくなるようなユニークな世界観です。デザインのコンセプトはどういうところからきているのでしょうか?『ドドドド』はマンガの典型的な擬音語ですよね。僕が、アニメが好きなのは日本の宝っぽいところがあるからってのもありますが、グロテスクなものもリアルだと直視できないけど、アニメなどの二次元だと、すんなり見られるクッションのようなところが面白いなって思うんですよね。初音ミクのPVを手掛けたときも感じましたが、リアルに存在しないものなのに、人々が『いる』と信じる心や『いてほしい』と願う希望があるからこそ彼女は成立しているじゃないですか。二次元のそういう奇跡のような儚いものに魅力を感じるんです。僕の代名詞的作品に、『マンガカモ』という作品があるのですが、渋谷のスクランブル交差点を迷彩に見立てて作った作品なんです。渋谷のスクランブル交差点は1日100万人もの色んな人達が行き交ってて。渋谷だからいいでしょっていう『設定』のようなものがたくさんあって、とにかく何をしてても大丈夫という空気がそこには漂っている。女子高生は地べたに座ってメイクも出来ちゃうし、ナンパしてる人も躊躇しないくらいの人の量。僕のこの『マンガカモ』の柄は、何もない場所にあったら、目立ちすぎるくらい派手だけど、おそらく渋谷のスクランブル交差点なら、そこに紛れ込んじゃうと思うんです。違う場所ではそうではないけど、ある限定された場所では凄く普遍的なものとして捉えられてしまう不思議、みたいなことを形にした作品。しかも、芯が無く、表面だけが塗り替えられていく薄っぺらいコラージュなんです。でも、そこが面白い。例えば、コミケのコスプレ会場だったら、普段は恥ずかしがり屋さんでも、堂々と肌を露出して、コスプレを披露できるんです。その空間の中でなら、安堵にも似た勇気が持てるから出来ちゃうんです。スポーツジムだったら堂々と皆の前でエアロビできる、とかとか。そういう皆が無意識に想いを溶け込ませることのできる『設定』というのは世の中に実にたくさん溢れているんですよね。『ここでなら、これをしてもいいよね』と精神が自由になれるフィロソフィーみたいなものが渋谷のスクランブル交差点に流れているように感じたんですよね。その世界観をポップに表現したものが、『マンガカモ』なんです。――なるほど。それこそ「自由でいるための旗頭」なんですね。そうありたいと思っています。日本人って基本的にはどこか引っ込み思案で、外に向けてアピールをすることが不得手であったりしますよね。だからこそ自由を求めて『設定』を作っていくんです。『ここではこれはOK』という風呂敷を広げれば、そこに人はすぐに集まってくるんです。そして、その中で皆自由になれて自分を表現することができるんです。ちょっと分かりにくい例えかもしれないけれど、僕が愛する『機動戦士ガンダム』ではミノフスキー粒子という強力な帯電機能を持った微粒子があることによって長距離無線やレーダーの使用が不可能になり直接戦闘しかできないんですよね。でも、それって制作者側がロボット達を肉弾戦させるためにつくった設定なんですよ。でも、設定を設けることである意味その世界はリアリティーを持っていく。行為に責任を持つための『設定』を用意することで、安心してその行為に漬かれるんです。この世界にもそういった『設定』はすごく多く存在しているんですよね。そういう世界に潜む面白い設定に出合いたくて、僕はものづくりをしているのかもしれません。――そして歌磨呂さんのアートワークに接することで私達にニュータイプになれと?そこまで押しつけがましくするつもりはないです(笑)。――今回、デザイナーとのコラボでコートやダウンなど様々なアイテムが出来上がりましたが、そこにおいては何か注文はされたのですか?いえ、全くご自由に、デザインしてくださいとお願いしました。コートは表から見ると全く分からないけれど、風が吹いたり、脱いだりすると裏地にド派手なテキスタイルがあるところがすごくいいですよね。――『WHAT’S A FANTASISTA UTAMARO!? by “QUOTATION”』の第二弾も発表され、今後はどういう方向に向かっていくのでしょうか?エミリオ・プッチのようなテキスタイルを主軸としたブランド化も考えていらっしゃいますか?先ほどお話したようなコンセプトで、まずオリジナルのパターンのピースがあって、それがアート作品としてまず存在し、それがつながることで無限増殖するパターンになるというストーリーをコンセプトにして続けていきたいと考えています。ですが、先にテキスタイル作っちゃってるので順番が逆なので、そうなるように今は必死で作品を作っています。テキスタイル≒デザインではなく、もっと広くアートの文脈に落とし込んで展開していくことは可能だろうか。その先にファッションがあって、インテリアがあって、何か面白いことがある。いろんな可能性はが無限に広がっていければいいなと思っています。日本の広告やデザインの現場は、クオリティーがとても高いですが、すごく保守的なイメージがあるんですよね。内に向けて作っているばかりではちっとも世界には知られていかない。広告祭で賞をとっても、そんなのはその関係者しか見ないですからね。僕には自己満足にしか思えないことが多い。それは全く悪いこととは思わないけれど、もっと限定せず360度外に向けてものを作っていった方が、驚きもあるし、感動も共有できたりして単純に面白いと思うんです。マンガやアニメなど日本のオリジナルの文化を軸にそこから広がる僕らの文化を、いわば“Represent Japan”という改革を起こす1人になれたら最高ですね。
2013年10月23日新社屋「花椿ホール」のオープニングプログラム開催資生堂は、10月2日に、銀座7丁目並木通りにオープンする地上10階・地下2階建ての本社社屋「資生堂銀座ビル」の「花椿ホール」にて、「Japan Original Beauty (ジャパン オリジナル ビューティー)~企業広告『わたしの開花宣言』シリーズと『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボレーションによるヘア・メーキャップ作品展示~」を、10月4日~9日までの6日間開催する。「花椿ホール」のオープニングプログラムとなる「Japan Original Beauty」は、2本立ての構成で、荒木飛呂彦氏の「ジョジョの奇妙な冒険」(集英社)に登場するキャラクターを題材に、資生堂ビューティートップスペシャリスト(以下、SBTS)原田忠が手がけた創作ヘア・メーキャップ写真19点と、現在、「文藝春秋」にて連載中の企業広告「わたしの開花宣言」シリーズより、荒木経惟氏撮影の美しく生きる女性の肖像 10点のあわせて29作品を展示するという。生産性向上を目的にオフィス機能の集約と効率化を推進「資生堂銀座ビル」は、本社旧社屋の建て替えによるもので、新しい社屋は、ワークプレイスとして6階から10階の5フロアを使用するほか、多目的ホール「資生堂花椿ホール」、肌に深い悩みを抱える方にメーキャップアドバイスを行う美容施設「資生堂ライフクオリティー ビューティーセンター」、フランス料理店「ロオジエ」及び外部テナントで構成。 このオープンにともない、生産性の向上を目的に、都内に分散しているオフィス機能の集約と効率化を推進するとしている。【参考リンク】▼資生堂ニュースリリース・本社新社屋 「資生堂銀座ビル」オープン・「Japan Original Beauty」を開催元の記事を読む
2013年09月25日漫画全巻セットの販売サイト「全巻読破.COM」を運営するプリマプロジェクトは、同サイトにて11月に最も全巻読破された人気コミックランキングベスト100を発表。その結果1位は「マギ」(大高忍)で、以下「新世紀エヴァンゲリオン」(原作 GAINAX、作画 貞本義行)、「ONE PIECE」(尾田栄一郎)が続いた。集計期間は11月1日から11月30日。1位の「マギ」は、11月16日に15巻も発売され、1巻から15巻の累計発行部数は700万部を突破。10月から放送されているアニメの視聴率も、5.1%と好調とのこと。2位は「新世紀エヴァンゲリオン」。11月17日に、アニメ映画「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開され、さらに11月22日には13巻が発売された影響か、前月98位から大きくランクアップしている。3位は、11月2日に最新刊68巻が発売された「ONE PIECE」だった。最新刊の初版発行部数は400万部。累計発行部数は2億8,000万部を超えている。以下、10月からアニメがスタートした「となりの怪物くん」(ろびこ)、累計発行部数が1,300万部を超え、12月4日には20巻の発売を控えている「黒子のバスケ」(藤巻忠俊)という結果となった。また、「ジョジョシリーズ」(荒木飛呂彦)がトップ100中、10タイトルランクイン。こちらもテレビアニメがスタートし、12月には第2部に突入するという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月05日稲垣吾郎にとって初のミュージカルとなる、『恋と音楽』が、12月1日、東京・PARCO劇場にて開幕した。ヒロイン役を務める元・宝塚歌劇団花組トップスターの真飛聖にとっても、退団後初めての舞台出演作となる。初日の昼には公開舞台稽古が行われ、稲垣と真飛、演出の河原雅彦の3人が囲み取材に応じた。脚本は鈴木聡。稲垣が演じる田代幸雄は、数々の傑作ラブストーリーを手がけてきたものの、自称・恋愛経験がないミュージカル作家。新作を書き上げ、プロデューサー(浅野和之)とともにキャスティングを考えるが、主演女優をなかなか決められずにいた。ふたりの若手俳優(大和田美帆と菅原永二)が売り込みに訪ねてきてもうわの空。主演女優に完璧な女性像を求めすぎるがゆえに、イメージにあう女優が見つからないのだ。何も決まらないまま打合せが終わると、ひとり部屋に残された田代の前に謎の女(真飛)が現れる。不審に思う田代だったが、話をするうちに彼女以外の主演女優はありえないと確信し、そして恋に落ちる。翌日、プロデューサーに紹介しようと彼女を待つが……。「ミュージカルを敬遠されていた方でも、違和感なく楽しめて、ほっとできるように腐心した」と河原が話すように、初心者にも馴染みやすい自然なコメディ作品に仕上がった。コメディはお手のものだが、ミュージカルは初挑戦となる稲垣は「いろんなことに挑戦してきましたが、こんなに楽しいものがあったんだなという気持ち」とコメント。ジャズの生バンドをバックに歌うことについても「すごく快感。やみつきになりそう」と話すなど、初ミュージカルを楽しんでいる様子だ。経験豊かな役者陣の演技とセッションするように、アドリブで変化するジャズバンドの演奏も魅力的だ。宝塚退団後、初めての舞台となる真飛は「男役でしか舞台に立ったことがなく、女子の役は初めて。女子としての不安がありますね(笑)」と笑ったが、稲垣も河原も声をそろえて「家に帰っても、ずっと真飛さんのことを考えてますよ」と真飛のヒロイン役にメロメロ。コメディでありつつも、ストーリーは大人の恋愛。稲垣は会見の最後に「この寒い冬に、心も身体も温まる、ちょっとほろ酔い気分になれるようなミュージカルができました。ぜひ期待していてください」とメッセージを送った。公演は12月1日(土)から28日(金)までPARCO劇場、1月11日(金)から14日(月)まで森ノ宮ピロティホール、1月26日(土)から27日(日)までイズミティ21 大ホールにて。取材・文:大林計隆
2012年12月03日フェリシモはこのほど、2012年のサンタクロースを選ぶ「サンタクロース大賞 2012」を開催し、30日まで投票を受け付けている。「サンタクロース大賞」は、その年たくさんの人たちに勇気やしあわせを与えてくれた人や、未来のしあわせのために世代を超えた贈りものをしてくれた人を、その年のサンタクロースとして選び、表彰するという企画。選ばれた人には、記念品と表彰状を渡し、同社から感謝を伝えるという。9月より同社の利用者や一般の人より「今年一番”サンタクロースな人”」を募集し、同社のプロジェクトメンバーによる1次選考会を実施、10名の最終選考候補を選んだ。最終選考候補に選ばれたのは、嵐(歌手)、スギちゃん(タレント)、山中伸弥(医学者)、なでしこJapan(サッカー選手)、綾野剛(俳優)、関ジャニ∞(歌手)、内村航平(体操競技選手)、SMAP(歌手)、吉田沙保里(レスリング選手)、荒木飛呂彦(漫画家)の10組。11月30日までの最終投票を経て、12月中旬にサンタクロース大賞選考委員会を行い、2012年のサンタクロースを決定する。投票は、同社「サンタクロース大賞2012」Webサイトにて受け付けている。なお昨年の受賞者は、「サンタクロース大賞」が東日本大震災の復旧・復興に携わった自衛隊員のみなさん、「特別賞」がなでしこJapan、「フェリシモ賞」がブータン国王夫妻だった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月16日1987年に連載が始まった『ジョジョの奇妙な冒険』は今年で25周年。アニバーサリーイヤーである今年、NTTドコモからジョジョスマホが発売されたほか、本日10月5日(金)には待望のテレビアニメが放送開始、明日6日(土)から11月4日(日)まで六本木ヒルズで「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」開催されるなどイベントが目白押しだ。現在Part8が連載中の『ウルトラジャンプ』10月号の付録「[ジョジョ]25周年記念BOOK」には鳥山明、尾田栄一郎などのジャンプ作家陣のイラストやコメントが寄せられ、こちらも話題となった。節目を迎えジョジョに注目が集まる今、シリーズ最高の作品を決めるべく女性368名にアンケートを実施した。>>男性編も見るQ.最高の『ジョジョ』作品は?(単一回答)1位『Part5 黄金の風』37.9%2位『Part4 ダイヤモンドは砕けない』18.7%3位『Part3 スターダストクルセイダース』12.6%4位『Part1 ファントムブラッド』11.1%5位『Part6 ストーンオーシャン』8.9%6位『Part7 スティール・ボール・ラン』4.4%7位『Part2 戦闘潮流』 2.8%1位は男性編では4位だったPart5。「マフィアの男たちが自分の信念を貫き通す所が好き」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)、「主役が控えめで周りのキャラが立っているところ」(28歳/その他/事務系専門職)などの声が多く、特に人気が高かったのはブローノ・ブチャラティ。イタリア語で「喪服」を意味するこの男の生き様は「こんな世界とはいえ、オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」というセリフにも表れており、女性人気はダントツであった。2位は男性編と同じくPart4で「杜王町の雰囲気とサブキャラがいい」(24歳/情報・IT/技術職)、「岸辺露伴が好き」(27歳/マスコミ・広告/営業職)というほか日本が舞台ということで物語に入り込みやすいという意見が多数を占めた。また、このシリーズに登場する岸辺露伴も、Part5のブチャラティ同様に女性から多くの支持を集めた。岸辺露伴は、昨年にイタリアのファッションブランド「GUCCI」の創設90周年を記念して、モードファッション雑誌『SPUR』の表紙を飾り、書き下ろし短編『岸辺露伴 グッチへ行く』、さらには「GUCCI」新宿で原画展「岸辺露伴 新宿へ行く」を開催するなどここ最近は露出が増えているほか、『岸辺露伴は動かない』シリーズや「GUCCI」とのコラボも含む『岸辺露伴 ~へ行く』シリーズなどスピンオフ作品も非常に多い。3位は「花京院の名シーンに泣きそうになった」(27歳/食品・飲料/技術職)などのコメントが寄せられたPart3、4位には「ジョナサンとDIOとの争いが描かれており、長いJOJOシリーズの幕開けだから」(27歳/生保・損保/門職)というPart1。そして5位には、シリーズ初、また荒木作品でも『ゴージャス☆アイリン』以来となる女性の主人公・空条徐倫のPart6がランクイン。特に終盤はシリーズ屈指の難解さを誇るPart6だが、それを読み解くために繰り返し読んだというコメント、また空条徐倫やナルシソ・アナスイのファンというコメントも非常に多い結果となった。■総評『ジョジョ』シリーズの絵柄やストーリーは、多くの女性にとってなじみやすいものではないかもしれない。しかし、それでも数々の女性ファンを獲得したのは、作品のコンセプトである人間賛歌、内をえぐるような心情描写はもちろん、荒木飛呂彦が生み出すアーティスティックな世界観、というのもあるかもしれない。イタリアを舞台に展開されるPart5では、グッチとのコラボ経験もある荒木流のモードファッションがたっぷり楽しめる。また、主人公以外のキャラクターのファンになる女性も多く、第1位のPart5ではブチャラティ、第2位のPart4では岸辺露伴や吉良吉影、第3位のPart3では花京院典明などの名前が挙げられた。このうちシリアルキラーの吉良吉影は激しい喜びがない代わりに深い絶望もない「平穏な生活」を目標にしている。シリーズ唯一のサスペンス・ホラーに分類されるPart4は、この吉良の存在があってこそ輝きを増した。本日深夜よりスタートするアニメ版は、Part1で終わらずに2、3と描かれていくのだろうか。こちらにも期待したい。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年7月27日~8月3日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性368名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク「ブラボー!おお…ブラボー!」荒木飛呂彦原画展「ジョジョ展」明日より開催荒木飛呂彦「原画には演劇や音楽のライブ感がある」- ジョジョ展会見『バイオハザード6』発売記念! 歴代バイオシリーズ名作ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年10月05日1987年に連載が始まった『ジョジョの奇妙な冒険』は今年で25周年。アニバーサリーイヤーである今年、NTTドコモからジョジョスマホが発売されたほか、本日10月5日(金)深夜には待望のテレビアニメが放送開始、明日6日(土)から11月4日(日)まで六本木ヒルズで「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」開催されるなどイベントが目白押しだ。現在Part8が連載中の『ウルトラジャンプ』10月号の付録「ジョジョ25周年記念BOOK」には鳥山明、尾田栄一郎などのジャンプ作家陣のイラストやコメントが寄せられ、こちらも話題となった。節目を迎えジョジョに注目が集まる今、シリーズ最高の作品を決めるべく男性447名にアンケートを実施した。>>女性編も見るQ.最高の『ジョジョ』作品は?(単一回答)1位『Part3 スターダストクルセイダース』35.9%2位『Part4 ダイヤモンドは砕けない』21.4%3位『Part1 ファントムブラッド』14.3%4位『Part5 黄金の風』10.5%5位『Part8 ジョジョリオン』8.6%6位『Part2 戦闘潮流5.6%7位『Part7 スティール・ボール・ラン』3.7%1位はシリーズ初の日本人&男気あふれる空条承太郎が主人公のPart3。「スタンドという画期的な発想を越えるものはない!」(33歳/機械・精密機器/営業職)という意見があった通り、「スタンド」が初登場した作品だ。Part1やPart2では特別な呼吸法によって、肉体にエネルギーを生み出す「波紋」が使用されていたが、Part3以降さまざまな能力を持つスタンドが登場したことで荒木氏の描く心理戦にはさらに磨きがかかった。また、「DIOとの戦いがアツかった」(32歳/その他/その他)という意見もあるように、Part1に続いて再びジョースター家の前に立ちふさがったDIOと空条承太郎とのバトルは「シリーズ最高!」という呼び声も高い。ゲーム化された回数も最多を誇るなど、『ジョジョ』のでも特に人気の高いシリーズといえる。2位のPart4は日本が舞台ということもあり、「『日常生活の中に潜む敵』という設定がとても魅力的」(36歳/印刷・紙パルプ/技術職)、「今までのシリーズのように強大な悪に挑むのではなく、日常に潜む奇妙さ、恐怖に立ち向かっていくという点が新鮮」(26歳/その他/技術職)などの声が寄せられている。サスペンス・ホラーに分類され、特に殺人鬼・吉良吉影はシリーズ屈指の人気を誇る。舞台となるM県S市杜王町は、最新作の『Part8 ジョジョリオン』の舞台でもあるが、本シリーズとの関連性はないと言われている。そして3位には「シリーズの最初の作品でインパクトがあり、それ以来欠かさず読み続けている」(45歳/自動車関連/その他)とやはりシリーズの原点Part1が選ばれ、4位には「主人公のジョルノの正義感と成長度が面白い」(30歳/機械・精密機器/技術職)などが寄せられたイタリアが舞台のPart5。そして、5位には早くもPart8がランクイン。先月発売された第3巻では、コミックの帯は「自分のルーツを探る定助が東方家で見つけた驚愕の手がかり、それは…東方家の血統!」。「回を重ねるごとによくなっていると思う」(28歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)との声があるように、謎が少しずつ明らかとなっていく。■総評言うまでもなく『ジョジョ』全体のメインテーマはシリーズ一貫して「人間賛歌」。3位のPart1を選んだ人の中に「『人間賛歌は「勇気」の賛歌ッ!!』というような少年誌らしい青臭いセリフがいい」(36歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)という意見があったが、これは主人公ジョナサンの師匠であるツェペリが語った言葉であり、彼は「『勇気』とは『怖さ』を知ることッ!」と言う。これに対してDIOは、Part3で生きるとは「『恐怖』を克服すること」であると述べている。恐怖を勇気の源にするJOJOと、恐怖を打ち砕くために最強を目指すDIOの戦いは、いわば信念の戦いである。本日スタートするこのアニメ版ではどのように描かれるのか期待したい。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年7月27日~8月3日調査対象:マイナビニュース会員調査数:男性447名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク「ブラボー!おお…ブラボー!」荒木飛呂彦原画展「ジョジョ展」明日より開催荒木飛呂彦「原画には演劇や音楽のライブ感がある」- ジョジョ展会見『バイオハザード6』発売記念! 歴代バイオシリーズ名作ランキング完全版(画像などあり)を見る
2012年10月05日1987年に連載が始まった『ジョジョの奇妙な冒険』は今年で25周年。アニバーサリーイヤーである今年、NTTドコモからジョジョスマホが発売されたほか、本日10月5日(金)には待望のテレビアニメが放送開始、明日6日(土)から11月4日(日)まで六本木ヒルズで「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」開催されるなどイベントが目白押しだ。現在Part8が連載中の『ウルトラジャンプ』10月号の付録「[ジョジョ]25周年記念BOOK」には鳥山明、尾田栄一郎などのジャンプ作家陣のイラストやコメントが寄せられ、こちらも話題となった。節目を迎えジョジョに注目が集まる今、シリーズ最高の作品を決めるべく女性368名にアンケートを実施した。>>男性編も見るQ.最高の『ジョジョ』作品は?(単一回答)1位『Part5 黄金の風』37.9%2位『Part4 ダイヤモンドは砕けない』18.7%3位『Part3 スターダストクルセイダース』12.6%4位『Part1 ファントムブラッド』11.1%5位『Part6 ストーンオーシャン』8.9%6位『Part7 スティール・ボール・ラン』4.4%7位『Part2 戦闘潮流』 2.8%1位は男性編では4位だったPart5。「マフィアの男たちが自分の信念を貫き通す所が好き」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)、「主役が控えめで周りのキャラが立っているところ」(28歳/その他/事務系専門職)などの声が多く、特に人気が高かったのはブローノ・ブチャラティ。イタリア語で「喪服」を意味するこの男の生き様は「こんな世界とはいえ、オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」というセリフにも表れており、女性人気はダントツであった。2位は男性編と同じくPart4で「杜王町の雰囲気とサブキャラがいい」(24歳/情報・IT/技術職)、「岸辺露伴が好き」(27歳/マスコミ・広告/営業職)というほか日本が舞台ということで物語に入り込みやすいという意見が多数を占めた。また、このシリーズに登場する岸辺露伴も、Part5のブチャラティ同様に女性から多くの支持を集めた。岸辺露伴は、昨年にイタリアのファッションブランド「GUCCI」の創設90周年を記念して、モードファッション雑誌『SPUR』の表紙を飾り、書き下ろし短編『岸辺露伴 グッチへ行く』、さらには「GUCCI」新宿で原画展「岸辺露伴 新宿へ行く」を開催するなどここ最近は露出が増えているほか、『岸辺露伴は動かない』シリーズや「GUCCI」とのコラボも含む『岸辺露伴 ~へ行く』シリーズなどスピンオフ作品も非常に多い。3位は「花京院の名シーンに泣きそうになった」(27歳/食品・飲料/技術職)などのコメントが寄せられたPart3、4位には「ジョナサンとDIOとの争いが描かれており、長いJOJOシリーズの幕開けだから」(27歳/生保・損保/門職)というPart1。そして5位には、シリーズ初、また荒木作品でも『ゴージャス☆アイリン』以来となる女性の主人公・空条徐倫のPart6がランクイン。特に終盤はシリーズ屈指の難解さを誇るPart6だが、それを読み解くために繰り返し読んだというコメント、また空条徐倫やナルシソ・アナスイのファンというコメントも非常に多い結果となった。■総評『ジョジョ』シリーズの絵柄やストーリーは、多くの女性にとってなじみやすいものではないかもしれない。しかし、それでも数々の女性ファンを獲得したのは、作品のコンセプトである人間賛歌、内をえぐるような心情描写はもちろん、荒木飛呂彦が生み出すアーティスティックな世界観、というのもあるかもしれない。イタリアを舞台に展開されるPart5では、グッチとのコラボ経験もある荒木流のモードファッションがたっぷり楽しめる。また、主人公以外のキャラクターのファンになる女性も多く、第1位のPart5ではブチャラティ、第2位のPart4では岸辺露伴や吉良吉影、第3位のPart3では花京院典明などの名前が挙げられた。このうちシリアルキラーの吉良吉影は激しい喜びがない代わりに深い絶望もない「平穏な生活」を目標にしている。シリーズ唯一のサスペンス・ホラーに分類されるPart4は、この吉良の存在があってこそ輝きを増した。本日深夜よりスタートするアニメ版は、Part1で終わらずに2、3と描かれていくのだろうか。こちらにも期待したい。(文・塩澤真樹/C-side)調査時期:2012年7月27日~8月3日調査対象:マイナビニュース会員調査数:女性368名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク「ブラボー!おお…ブラボー!」荒木飛呂彦原画展「ジョジョ展」明日より開催荒木飛呂彦「原画には演劇や音楽のライブ感がある」- ジョジョ展会見『バイオハザード6』発売記念! 歴代バイオシリーズ名作ランキング--------完全版(画像などあり)を見る
2012年10月05日台湾の人気ユニット・飛輪海(フェイルンハイ)のメンバー、ケルビン(辰亦儒)が9月16日、山梨県・富士急ハイランドにて、ファンクラブツアー「スマイルツアー2012」を開催した。ケルビンがアトラクションを楽しむ写真今回のツアーは、2月に行われたファンミーティングでのファンとの約束を実現させたもの。限定150人の参加者を前に「私はバーベキューキングで~す!」と、最高のスマイルで登場したケルビン。テーブル一卓一卓を丁寧に周り、お肉を焼いたり、取り分けたり、時には食べさせてあげたりとサービス精神旺盛なケルビンらしい内容でスタート。午前中に最恐戦慄迷宮や高飛車などのアトラクションを密かに楽しんでいたというケルビンは、「朝からビックリし過ぎてお腹が減っちゃった」と焼いていたお肉を食べてしまうお茶目な一幕も。その後は、メリーゴーラウンドやティーカップ、じゃんけん大会で勝ち残ったラッキーな8名のファンとFUJIYAMAに同乗するなどアトラクションを楽しみ、普段では考えられない距離感に、参加したファンは夢のような時間を過ごした。「これからも様々なイベントを考えて、いろんな場所に行って、素敵な歌を届けて、皆さんを楽しませたいと思います。また会いましょう!」と次のイベントを約束し、最後はハイタッチで参加者を見送った。なお、ぴあでは、このファンクラブツアーの模様をフォトカードにするサービス「メモカぴあ」を10月17日(水)まで受付中。詳細は「メモカぴあ」()まで。
2012年09月19日台湾ドラマ「絶対彼氏~My Perfect Darling~<台湾オリジナル放送版>」のDVDリリース記念キャスト来日記者会見が都内にて行われ、主演のジロー(飛輸海)が記者会見に出席し、作品について語った。この日はヒロインのク・ヘソンも出席予定だったが、諸事情で来日が見送られた。本作は、「少女コミック」(小学館刊)にて2003年より連載された渡瀬悠宇の大人気コミック「絶対彼氏」が原作。2008年にはフジテレビにて、速水もこみちさんと相武紗季さん主演で「絶対彼氏~完全無欠の恋人ロボット~」としてドラマ化され、人気を博したラブコメディだ。この日、ピンクのジャケットをオシヤレに着こなしたジローさんは「僕はジローです。今日はすごく嬉しいです。よろしくお願いします」と流暢な日本語で挨拶。天城ナイト役を演じたジローさんは、台湾の大人気グループ「飛輸海(フェイルンハイ)」のメンバーのひとり。「僕の演じた役はロボットですが、優しくて、彼女のためにすべてを尽くすパーフェクトな恋人です」と説明し、自分との共通点を「愛する人のためにすべてを尽くすところかな」とファンを胸きゅんさせるコメントも。さらに「ドラマの中でナイトは彼女のためによく料理を作っていますが、僕も同じですね」と料理上手であることも告白した。また、ロボット役ということでジローさんは「ナイトは裸のシーンが多いんです。肉体美をキープするために食事制限をし、ジムにも通いました」とふり返った。ジローさんは、「自由自在に変わる表情がとても魅力的だ」と原作者も絶賛するほどに完璧な恋人ロボットを熱演。鍛えあげられた美しい肉体を惜しげもなく披露している。井沢リイコ役を演じたク・ヘソンさんは、日本のコミック原作の大ヒット韓国ドラマ「花より男子~Boys Over Flowers」の主人公役でブレイクした女優。台湾ドラマには初主演となる。劇中、平凡だが、バカがつくほど優しい性格で、純粋に人を信用してしまう女の子をキュートに演じている。そんなヘソンさんについて、ジローさんは「撮影前に2人でコミュニケーションを取るために訓練を受けました」と話し、台湾と韓国、言語の違いをジエスチャーで乗り越えたことを明かした。作品にちなみ、どんなロボットが欲しい?という質問が飛ぶと、ジローさんは「母と一緒に暮らしているのですがなかなか一緒の時間が取れないので、母と一緒にいられるロボットがほしい」と母親思いの一面をみせ、周りを感動させていた。飛輸海(フェイルンハイ)が歌ったオープニングソング「Mr.Perfect」、主演でもあるメンバーの一人、汪東城(ジロー・ワン)が歌ったエンディングソング「假装我們沒愛過」、人気シンガー、倪安東(アンソニー・ニーリー)が歌った挿入曲「然後」などドラマを盛り上げる音楽も話題となっている。「絶対彼氏~My Perfect Darling~<台湾オリジナル放送版>」のDVD-BOX1は発売中。DVD vol.1~vol.6レンタル中、9月19日よりDVD-BOX2発売、10月3日よりvol.7~vol.13レンタル開始(発売元:エスピーオー)。「絶対彼氏~My Perfect Darling~<台湾オリジナル放送版>」<セル>「DVD-BOX1」(3枚組)価格:15,750円発売中「DVD-BOX2」(3枚組)価格:15,750円発売日:9月19(水)<レンタル>vol.1~vol.6 レンタル中vol.7~vol.12 10月3日(水)レンタル開始販売元:エスピーオー公式サイト:© 2012 GALA Television Corporation/ Comic International Productions Co.,Ltd.特集:欲張り女子は華流を先取り!■関連作品:絶対彼氏~My Perfect Darling~ [海外TVドラマ]
2012年09月03日荒木飛呂彦による人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の連載25周年を記念して、「荒木飛呂彦 原画展ジョジョ展」が荒木さんの故郷であり作品ともなじみの深い宮城県仙台市を皮切りに東京、そしてイタリアのフィレンツェで開催されることが決定。7月5日(木)に記者会見が行われ、荒木さんを始め、主催の集英社の代表取締役社長・堀内丸恵、仙台市副市長・伊藤敬幹、「GUCCI JAPAN」CEOのクリストフ・ドゥ・プゥスが出席した。「ジョジョの奇妙な冒険」は1987年に週刊少年ジャンプ(集英社刊)で連載が開始され、現在も「ウルトラジャンプ」にて第8部を連載中。ジョースター家の血縁と因縁を描き、登場人物たちが操る“波紋”や“スタンド”と呼ばれる特殊能力も人気を呼び、シリーズ累計発行部数はで7,500万部を超えている。荒木さんにとって国内での本格的な原画展は今回が初めてとなるが、「漫画は印刷されたものを評価されるものですが、原画の中には演劇や音楽のように“ライヴ感”が封じ込められていると確信しています。みなさんにそれを見ていただけるのは光栄。30年間育てていただいた集英社、漫画界、そして読者のみなさんに感謝しております」と喜びを語った。特に仙台市は荒木さんの故郷でるということに加え、第4部と第8部の舞台である“S市杜王町”のモデルとも言われており、7月28日(土)より「せんだいメディアテーク」で開幕する当地での展示は「荒木飛呂彦 原画展ジョジョ展 in S市杜王町」と銘打たれ、第4部&第8部の特別展示など、杜王町にフィーチャーした展示が行われる。特に第8部は東日本大震災を思わせる大震災後の世界で復興を志す主人公の姿を描いていることもあり、“仙台から東北を盛り上げたい”という仙台市の要請を荒木さんが快諾して今回の企画が実現した。荒木さんは「育ててもらった仙台で原画展を開けるなんて夢にも思っておらず、感激しています。再生の気持ちや元気を与えられたら」と故郷への思いを口にした。仙台に続く東京での展示は10月6日(土)から11月4日(日)の日程で森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ内)で開催。さらに、日程などの詳細は未定ながら、イタリア・フィレンツェにGUCCIが設立した「GUCCI MUSEO」でも展示を行うことに。本作の第5部はイタリアを舞台にしており、さらに荒木さんとGUCCIの結びつきも深い。昨年、荒木さんがデビュー30周年、GUCCIが創業90周年を迎えたことを記念し、人気の個性派キャラクター・岸辺露伴を使って「岸辺露伴 グッチへ行く」というコラボレーションを集英社が刊行する「SPUR」上で展開。GUCCI新宿店でも「岸辺露伴 新宿へ行く」と題した展示を行ない、2万3千人が来場した。ドゥ・プゥスCEOは「フィレンツェに美しい驚きを与えることができると思います」と期待を込めて語った。また7月30日(月)から8月9日(木)まで、GUCCIと荒木さんによるチャリティオークションも開催されることになり、GUCCIが提供したスニーカーに荒木さんがイラストやサインを入れたレアグッズなどを出品。売上金は仙台市を通して被災した子供たちの支援のために寄付される。そのほか、大日本印刷のAR技術と呼ばれる技術による、映像を駆使した展示や、Googleの協力による、「Google+」上での初の公式ファンサイトの設立など様々な企画が進行中。荒木さんはこの日、公式ファンサイト企画のために新たに考案した新スタンド「リモートロマンス」を発表したほか、仙台、東京、フィレンツェの各原画展のキービジュアルとして描き下ろしたイラストを披露。七夕をイメージしたものや、富士山、タンポポを取り入れたデザイン、キャラクターにGUCCIのアイテムを着用させたものなど色鮮やかなイラストがお目見えとなった。報道陣からは、原画展についてのみならず、52歳とは思えない荒木さんの若々しさの秘訣を問う質問も飛び出したが、荒木さんは「最近、よく聞かれる質問NO.1です(笑)。東京の水道水で毎朝顔を洗っていますが」と苦笑い。25年もの長きにわたり連載を続けられたことについて、先輩漫画家の秋本治氏に教えられたこととして「規則正しい生活」と答えた。今後については「一生懸命やるだけ。漫画家は漫画を描くもの」とニッコリ。個人的に好きなスタンドが「ハーヴェスト(第4部登場)」であることも明かされ、意外なチョイスに会場は笑いに包まれた。またこの10月より「ジョジョの奇妙な冒険」がアニメーションとして放送されることも決定。さらにPS3で「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」というソフトが2013年に発売されることも正式に発表された。仙台展「荒木飛呂彦 原画展 ジョジョ展 in S市杜王町」はせんだいメディアテークにて7月28日(土)より8月14日(火)まで開催。東京展「荒木飛呂彦 原画展」は10月6日(土)より11月4日(日)まで森アーツセンターギャラリーにて開催。フィレンツェ展はGUCCI MUSEOにて開催(詳細は未定)。
2012年07月05日旅行のいちばんの楽しみといえば、なんといっても「食」。ただ、初めての土地で味・値段ともに満足するお店を探し当てるのは至難のワザ。そこで、全国のうまいものを食べつくしたグルメ王、阿藤 快さん・彦麻呂さんに、まちがいのない食旅を提案してもらった。阿藤さんがオススメするのは、日本屈指の“美味いもの”を、現地まで出向いて食す旅。交通費もかかるし、下調べも大変なのでお手軽とは言えないが、「バブルの頃に比べてかなり安く食べられる今がチャンス」だという。厳選食材は以下の通り。■間人(たいざ)ガニ「これはすごいウマい。砂糖水かけたみたいに甘いよ。間人ガニをとれる船は4~5隻しかないから、水揚げも少ないわけ。しかも冬の日本海は時化るし。カニがとれるかとれないかは時の運というのもいいよね。宿は間人ガニを食べさせてくれる所に泊まるのが一番。バブルの頃は1泊10万円くらいしたけど、今は4万円くらいで泊まれるんじゃないかな」■鮭児「鮭児は知床から網走あたりでとれる、1万匹に1~2匹しか交じっていないというすごく珍しい鮭。これが抜群にウマい。甘みが全然違う。この前も行って食べてきたけども、これも値段が下がってる。昔は鮭児定食が1万円以上してたのが、今なら3,000円ちょいだからね。もしくは漁師さんの家の冷蔵庫には必ず1本ぐらいは入ってるから、仲良くなってそれをいただくのもいいかもしれないな(笑)。オホーツク海に降る雪の釧路本線もいいもんだよ」■大間のマグロ「ほとんどは築地市場に行っちゃうんだけど、小ぶりのマグロは土地に残してあるんですよ。でも下北半島の最北端だから、行くのはなかなか大変。電車がないからバスで行くしかない。函館からフェリーの方が便利かもしれないな。宿は探せば見つかるはず。冬の下北半島のすごい景色もお楽しみ。雪なんか風で飛んでっちゃうんだから」■飛騨牛「飛騨は寒暖の差が激しいので、脂肪が自然に入る。だから甘みがあってうまいんだ。キレイに入ったサシがさっぱりしてて。全国にはいろんなブランド牛があるけど、やっぱり飛騨牛はうまいなぁ。飛騨高山に、JAひだが出している味蔵天国っていう焼き肉屋さんがあるんだけど、そこだと安く食べられます。東京だと、銀座に銀座馬喰一代という飛騨牛を一頭買いして食べさせる店がある。あとは資生堂パーラーね。ザギンもいいけどさ……、なんだかなぁ(笑)。やっぱりわざわざ飛騨に行って食べるのがいいじゃない。飛騨高山の温泉に行くのもいいし、白川郷もあって、観光もできるしね」阿藤 快(あとう・かい)1946年神奈川県生まれ。大学卒業後、俳優座舞台部に入団。仲村敦夫氏の誘いで俳優に転身。70年から続いている長寿番組『遠くへ行きたい』や、『ぶらり途中下車の旅』などに出演し、現在は旅番組での案内役、グルメ番組のリポーターとしても活躍中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日