映画『昼顔』の完成披露試写会が5月11日(木)に開催され、主演の上戸彩に斎藤工、伊藤歩、平山浩行、西谷弘監督が揃って舞台挨拶に登壇。TVドラマから3年を経ての映画の完成に、上戸さんは揺れる思いを口にした。2014年に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」として放送され、平日昼間に夫以外の男と恋に落ちる妻たちの姿をセンセーショナルに描き、社会現象ともなった人気ドラマの完結編。ドラマの3年後を舞台に紗和と裕一郎の許されざる愛の結末を描く。割れんばかりの拍手と歓声に迎えられた登壇陣だが、上戸さんは禁断の愛を描く作品の内容を踏まえつつ「拍手で迎えられていいのかな?という不思議な謎の気持ちでここに立っています(苦笑)」と複雑な胸中を明かす。昨年来、“不倫”はドラマの中だけでなく、様々に世の中をわかせることになったが、上戸さんは3年前のドラマ終了時「出し切った」という気持ちで、続編や映画などは考えてなかったそう。「続編のお話は何度かいただき、嬉しかったですが、(続編に参加する)モードになれなかった」を述懐。それでもまだ世間の“熱”が冷めることはなく「2年経ってもまた声をかけていただけることが嬉しかった」とふり返った。斎藤さんにとっても、本作は世間での知名度を大きく上げ、“セクシー”の代名詞とまで言われるようになるきっかけとなった作品。「TVという小さな箱で始まり、井上(由美子/脚本)先生と西谷監督にここまで連れてきてもらった」と大スクリーンでの上映に感慨深げ。連ドラは「どう続けられるのか?可能性を秘めた終わり方だと思っていた」と続編や映画化の可能性を感じていたようで「今回、僕らに渡された台本も、直しが何度も入り、いろんな結末があり、登場人物もいたり、いなくなったりした人もいた」と様々な変更や試行錯誤が繰り広げられたことを明かす。「最終的に僕らの手元に届いた台本は、理想とする映画の本でした」と自信を口にした。上戸さんも今回の映画について「胸が苦しくなったし、読み終えて本を閉じたとき、涙がぶわっと出たけど、私の中でも腑に落ちるものでした」と完結編にふさわしい“決着”となっているとうなずき「禁じられた恋愛ですが、2人なりのドラマがあります。見ていただいて、胸に響くといいなと思います」と語った。舞台挨拶終了後、ステージから去り際には、先に降壇した斎藤さんが上戸さんの手を取り、エスコートする姿も見られ、2人が手をつなぐ様子に客席からは歓声が上がっていた。『昼顔』は6月10日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:昼顔 2012年11月17日よりMOVIE ONやまがたにて公開昼顔 2017年6月10日より全国東宝系にて公開(C) 2017フジテレビジョン東宝FNS27社
2017年05月11日「第19回ウディネ・ファーイースト映画祭」のコンペティション部門に出品されている、2014年夏に放送された連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」のその後を描く映画『昼顔』。この度、本作が4月24日(月)に上映され、上戸彩、斎藤工、西谷弘監督が舞台挨拶に登壇した。本作は、お互いに結婚していながら、惹かれあい愛し合うようになった笹本紗和(上戸彩)と北野裕一郎(斎藤工)が、一旦は別れたものの、それから3年、再び出会ってしまった2人の物語を描き出していく。日本公開に先駆け行われる公式上映に合わせて、今回主人公・紗和を演じる上戸さん、紗和と愛し合う北野を演じる斎藤さん、そして本作のメガホンをとった西谷監督が現地入り。上戸さんは同映画祭初参加、西谷監督は海外映画祭初参加となった。会場となったのは、映画祭のメイン会場である新ジョバンニ劇場。舞台挨拶前には、海外メディアに向けてキャストたちの記者会見が行われ、イタリアの現地メディアだけでなく、国内外から数多くの媒体が詰めかけていた。イタリアには『テルマエ・ロマエ』の撮影、そして映画祭でも訪れた上戸さん。イタリアでの自身の人気について問われると、「全然実感がありません。今日も普通に空港を歩いてきちゃいました。たまには声をかけて欲しいです(笑)」と答えていた。また上映会場では、開場前には600名以上を超える行列を作り、開場するやいなや本来はオペラ劇場で4階席まである1,200席の劇場は満席に。そこで行われた上映前舞台挨拶では、上戸さんは「こんばんは。上戸彩です。とても幸せです!」とイタリア語で挨拶し、日本語で「この作品で描かれる禁断の愛が、皆さんの心に深く刻まれたら嬉しいです。イタリアと日本とは文化が違うのでこの道ならぬ恋の物語がどう受け止められるのか楽しみです」と続けた。一方、斎藤さんも、「親愛なるウディネの皆さん、こんばんは。斎藤工です。この映画祭に戻ってこれて幸せです。昨年の経験以降、ウディネは僕にとってとても特別な場所になりました。ありがとうございます」と、“飛行機内で覚えた”という長文の流暢なイタリア語を披露し、場内は拍手喝采となっていた。その後、3人は客席に降り、本作の上映をイタリアの観客と共に鑑賞。上映中現地の観客らは、本作の衝撃的な展開に息をのみ、2人の道ならぬ恋の行く末に感涙する姿も。上映後はエンドロールが終わるまで5分以上にわたるスタンディングオベーション!観客からは「素晴らしい!感動的!いままで観た映画の中で一番いい映画だと思いました!」「この映画で扱われているテーマに非常に魅了されました。俳優さんは2人とも素敵でしたが、特に上戸さんの演技に感銘を受けました」と絶賛する声が寄せられていた。映画祭を終え、上戸さんは「意外なシーンで笑いがあったり、リアクションが大きくて新鮮でした。ただ、感じてほしい部分は国境を越えてイタリアの方々にも届いていたのかなと思います」と話し、またファングリーティングでは、「感想を伝えてくれたり、『いつの写真?』みたいな昔の作品の写真を持ってきてサインを求められたりして、海外ならではのその距離の近さが嬉しかったです」とファンとの交流も楽しんでいた様子。斎藤さんは、「この国は映画に対して前のめりなんだという国民性を感じました。お客さんと一緒に観ている中で、話の展開と共に会場全体の空気が変化していくのを肌で感じていました」と感想を述べていた。公式上映後、2人はヴェネチアの観光名所にも映画のプロモーションで訪れ、ヴェネチア名所のブラーノ島を散策し、現地の料理やスイーツにも舌鼓を打ち、イタリアを満喫していたようだ。なお、授賞式は4月30日(現地時間)に行われる予定となっている。『昼顔』は6月10日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:昼顔 2012年11月17日よりMOVIE ONやまがたにて公開
2017年04月27日2014年夏に放送され、流行語大賞に「昼顔」がノミネートされるなど社会現象を起こしたフジテレビ系連続ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』の架空のスピンオフストーリーがアメブロで描かれることが決定した。『平日午後3時の隣人日記』というタイトルで17日、開設された。このドラマは、平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦のことを指す「平日昼顔妻」をテーマに、道ならぬ恋に人生を狂わせてしまった女性を描いた物語。女優の上戸彩が不倫に落ちていく主人公・笹本紗和を、その不倫相手・北野裕一郎を俳優の斎藤工が演じた。架空のスピンオフストーリー『平日午後3時の隣人日記』は、紗和(上戸)と夫・俊介(鈴木浩介)の夫婦が暮らしていたマンションに隣人が住んでいたら、その隣人がブログを始めたら…と架空の設定で展開される専業主婦・ホオズキの日記。初めて夫にスマホを買ってもらい使ってるうちに楽しくなったホオズキが、日々の生活などをブログに書くことに決めたところから始まる。更新されていくブログは、ドラマと同じ月日が描かれ、重要なシーンとなっていく近所の火事事件当日のことや、笹本家で飼っていたハムスターの"はむみ"が逃げた日のことなど、隣人ならではの視点で描かれる。また、笹本紗和も"お隣さん"としてブログに登場し、ドラマの登場人物たちの様子も隣人だからこそわかる内容で描かれていく予定だ。ホオズキは日々、女子会やお稽古を楽しんでいる普通の主婦だが、小さなきっかけから自らも"昼顔妻"へと身を落とすことに。また、近所付き合い、嫁姑問題など普通の主婦が持つ悩みがつづられていく。スピンオフストーリー『平日午後3時の隣人日記』がアメブロでスタートすることに、上戸と斎藤は「こうしていろいろな形で"昼顔"という作品に興味を持っていただける機会が増えて、うれしいです」とコメントしている。なお、同ドラマの完結編として、映画『昼顔』が6月10日に全国公開される。上戸の女優本格復帰作となる映画の舞台は、お互いに配偶者がありながら不倫関係に陥った2人が泥沼の示談を経て別れる結末を迎えた3年後。海辺の町でつつましく一人で暮らしていた紗和が、北野と運命の再会を果たし、再び出会ってしまった2人が強く惹かれ合うさまを濃厚なラブシーンを交えて描かれていく。監督と脚本は、ドラマと同じ西谷弘監督と井上由美子氏が担当する。(c)2017 フジテレビジョン 東宝 FNS27社
2017年04月17日現在放送中の「嘘の戦争」で主演を務める草なぎ剛が、香取慎吾と「アンタッチャブル」山崎弘也の人気番組「おじゃMAP!!」に出演することが分かった。「SMAP」解散後、香取さんと草なぎさんが揃ってテレビに出演するのは今回が初となる。香取さんと山崎さんが、日本中のあちこちにいきなりおじゃまする人気ロケバラエティ番組「おじゃMAP!!」。今回は、番組内の大人気企画“最新の「バスツアー」を体験企画”を放送。東京から日帰りで家族や友達、カップルでも楽しめ、かつ予算1万円を切った低コストで旬な食&スポットを存分に楽しむことができる静岡と新潟のバスツアーを紹介する。静岡を回るのは、香取さんと山崎さんに加え、ゲストの草なぎさん。3人は「いちご狩り」や、富士山も駿河湾を一望できる絶景、黄金色のウニしゃぶしゃぶ、美しいイルミネーションが有名な伊豆ぐらんぱる公園などを堪能!いちご狩りでは、「すべてが新鮮!」と大感激した草なぎさん。最初は3粒しか食べられないといっていたものの、そんないちごに手がすすむ。また、香取さんもパックで食べるのと全然違う!と感激。そして、いちごに食らいつく3人の前に一般のツアー参加者の中から手強い“いちご狩りが得意なお父さん”が出現。お父さんと3人のどちらが多くイチゴを獲得できるのか!?また、昼食のウニしゃぶしゃぶには、おいしい食べ方を紹介され3人そろってどんどん箸が進む。まだまだ食べたがる山崎さんを一人置いて、香取さんと草なぎさんの2人だけで沼津港を散策する時間も。一方、新潟に向かったのは、「嘘の戦争」で草なぎさんと共演する安田顕、菊池風磨、さらに彦摩呂、黒沢かずこの4人。新潟のおいしい食&雪景色を大いに堪能。江戸時代の宿場町の風情を楽しめる「三国街道塩沢宿」では餅つき体験を楽しんだり、昼食には「黒毛和牛サーロイン牛カツ&ローストビーフ丼」または「特上海鮮北海丼」のどちらか好きなどんぶりを選ぶという幸せを味わい新潟の絶品グルメに舌鼓を打ったり。また、菊池さんのリードのもとまさかのスキー場へ。雪振りしきるスキー場でバナナボートに挑戦するが、安田さんに大変なことが起こってしまう!?それぞれのバスツアーが珍道中!笑って楽しめる、バスツアーならではの温かい交流にあふれた旅の様子をぜひお楽しみに。「おじゃMAP!!」は1月18日(水)19時~フジテレビにて放送。「嘘の戦争」は毎週火曜日21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年01月12日グラフィックデザイナーでムービーディレクターの安田昂弘による個展「TAKAHIRO YASUDA EXHIBITION “The end of watch”」が、11月11日から12月1日まで東京・中目黒のギャラリー・ボイルド(VOILLD)にて開催される。アートディレクションやグラフィックデザインだけでなく、視覚表現を軸に様々なクリエイション活動を行う安田昂弘。コンピューターという一つのメディアを駆使しながら、都度異なったアプローチで制作を行っている。研ぎ澄まされているようで遊び心のあるデザインや、シンプルで単調に見えて複雑に組み重なった線や面など、その思考とコンピューターグラフィック(CG)としての美しさが反映され構図化された作品の数々を生み出してきた。15年に開催された「share_me」に続く2度目の新作個展となる同展では、“見る”ということにフォーカス。何を選ぶにも自分が試されているような感覚に陥り、単純に好きなものを好きと言えないような、見ているものに見られているような世界があることに着目し、“見る/見られる”ことへの興味や影響をテーマにした、グラフィックをベースにした平面作品が約20点展示される。【イベント情報】「TAKAHIRO YASUDA EXHIBITION “The end of watch”」会場:ボイルド住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台地下1階会期:11月11日~12月1日時間:12:00~20:00(土・日曜日は18:00まで)休館日:月曜日、祝日
2016年11月01日●監督も気づかないくらい自然に、立ち姿から変えた作家・北杜夫の小説を実写化した映画『ぼくのおじさん』(11月3日公開)。小学4年生の雪男と、雪男の家に居候をしている"インテリぼんくら"なおじさんが、日本で、ハワイでユーモラスなやりとりを繰り広げる。"漫画原作・ベストセラー&大宣伝至上主義"の邦画界とは離れた存在であるこの作品で、愛すべき"おじさん"を演じる松田龍平と、『もらとりあむタマ子』、『味園ユニバース』など、どこかだめな人を愛すべき人に描く山下敦弘監督に、今作についての話を聞いた。○「ダメなおじさん」の説得力――今回、しっかり者で作文の上手な雪男、そしてインテリで屁理屈を言う居候のおじさん、2人のやりとり、行動が作品の魅力をつくりあげていきますが、おふたりは雪男とおじさん、どちらのタイプが近いと思いますか?山下:僕は、今となってはおじさんですかね。――例えば、おじさんのこういうところに共感したとか。山下:そう思うと、ないですかね。やっぱり雪男かもしれないです(笑)。おじさんは、あまりにも自分にないものばかりですね。松田:僕はどちらかといったらおじさんかな? 旅行先に着いて早々、迷子になってしまう感じ。何回か経験があります。山下:財布とか、落としてますよね。松田:財布も何回か落としてますね。たぶん、おじさんも「最終的にどうにかなる」と思ってるタイプなんじゃないかなと思います。――それでは、仕事の面では、お互いどのような印象でしたか? 今回が初めてのタッグになるかと思いますが。山下: 最初は、龍平くんの「おじさん」像を相当作りこまなければいけないと思っていたんですけど、だんだん、おじさんにしか見えなくなってくる感じがありました。今思えば、さすがですよね。失礼ですけど、すごく考えて演じてくれていたのかなって。『ぼくのおじさん』を映画にするにあたって、ある種の不安やチャレンジみたいな部分について、考えるところは近いんじゃないかと思ったので、同じ感覚で相談できた感じがありました。――松田さんは実際、いかがでしたか?松田:撮影に入る前にいろいろ考えて、撮影に入る頃には、一旦考えたことを忘れてから臨みました。ひとつあったのは、おじさんは屁理屈を言うことが多かったから、そこに説得力を持たせられたら、というくらいでしょうか。――居候のおじさんだけど、哲学者らしいところを見せる、ということでしょうか?松田:というよりも、おじさんの説得力について考えるところから、キャラクターができてくるという感覚です。おじさんはただの居候だからこそ、それでも周囲に許される術みたいなものを持っていないといけないのかなと。今回演じたおじさんは、呆れられながらも、なんだかんだうまいことやっているような気がしました。ものごとの元凶はおじさんにあるのに、やりあってしまったお義姉さん(寺島しのぶ)が結局「いいかげんにしなさい」とお兄さん(宮藤官九郎)に怒られるような、うまい立ち回りをしているんですよね。あとは佇まい、歩き方も、今回は意識しましたね。山下:立ち姿も、独特でしたね。見慣れちゃったけど、たしかに龍平くんの他の作品と全然ちがう立ち方でした。編集していて気付くんですよ。僕の中にもイメージはあったと思うんですけど、時間が経って編集してみると、「龍平くんが勝手にやってくれてたな」ということはありましたね。●1日10時間しか撮影できないハワイロケ○ハワイロケに「浮かれてはならない」――今回、後半パートはずっとハワイロケというのが驚きでした。撮影をされていて、日本と違いはありましたか?山下:ハワイでは、雪男役の(大西)利空が、より子供らしくなりましたね(笑)。すごくハワイを楽しんでいる利空を見ると、疲れてた僕らにエネルギーとして跳ね返ってくる感じがありました。「よかったなあ」と思いながら、僕らは「酒飲もっか」みたいな(笑)。あとはハワイだと、規定があって10時間しか撮影ができないんですよ。日本にいると、期間中は集中して撮影するんですけど、ハワイでは生活の時間と撮影の時間が均等にありました。最初は「もっと撮れるのに」と思っていたんですが、終わる頃には「これはこれでいいな」と思いましたね。日本は詰め込みすぎなのかな。――松田さんはいかがでしたか?松田:ハワイで浮足立たないようにしなきゃと気を引き締めていました。日本パートと半々で撮っていたので、ハワイに行って映画の雰囲気が変わってしまわないようにと思って。でも、日本での撮影で、ちゃんと”雪男”と”おじさん”の関係性ができあがっていたから、ハワイというロケーションを素直に感じながらも、変わらない2人でいられたと思います。山下:やっぱりハワイって魅力的ですよね。だから「浮かれてたまるか」と構えちゃったのはありますね。でも1~2日は、もう少し素直にはしゃいでも良かったかもしれない(笑)。――ちなみにハワイのお土産などは買われたんでしょうか。山下:コナコーヒーとマカデミアンナッツを大量に買いました(笑)。――劇中でも、コナコーヒー農場が舞台になりますが、やっぱりおみやげもコナコーヒーなんですね。松田:ちょうど、農園での撮影があったので、僕もコナコーヒーを買いましたね。山下:みんな買ったんじゃないかな?松田:農園にあるんですよね、販売所みたいなところが。山下:その場では飲み放題みたいになっていて。日本で飲むとすごく高いから、撮影中はガンガン飲んでました。貧乏性ですよね(笑)。○おじさんと雪男は、ボケとツッコミ――山下監督は、映画の中でも少しダメな人を描くことが多いのかなと思いまして、今回もおじさんは愛すべき"ダメな人"に描かれているように感じました。山下:好きですね。ダメな人の方が、人間くさいからだと思います。ただ今回は、もちろんダメなおじさんではあるんですけど、原作の北杜夫さんの独特の品や知性がにじみ出ている部分が、今までとは違ったと思います。ある意味、いちばんダメなのかもしれないですけど(笑)。でも、雪男くんというキャラクターがいるから、思いっきりできたという部分はありますね。おじさんはまったく反省も成長もしないので、普通は作品として成立しないんですけど、雪男くんとのバランスで、ここまでダメなおじさんができました。松田:雪男とのバランスは、すごくありましたよね。映画の中でおじさんが何を言っても、雪男に見透かされていて、すぐに雪男の心の声が入ってくる。――ボケとツッコミのような関係性でしょうか。松田:そうですね。だからもし、雪男のナレーションがなかったらどう見えるのか(笑)。ダメなおじさんが、居候の家庭の中で、淡々と猛威をふるってるように見えるかもしれません。山下:一方的に(笑)。けっこういやな映画かもね(笑)。――心の声オフバージョン、観てみたいですね。山下:オフバージョン、きついなあ(笑)松田:おじさんが甥っ子たちとの動物園の約束をなんとなく断ったり、変なおみやげを買ってきたり、それをツッコミなしにひたすら観るという。おじさんの客観性が見えてくるのかもしれませんね。山下:雪男も冷たい子供に見えるでしょうね(笑)松田:たしかに(笑)山下:「言えばいいのに」みたいな。松田:心ではいろいろ思ってるのに、じーっと……。山下:見てるだけ(笑)。雪男の声に救われてたんですね。■映画『ぼくのおじさん』担任のみのり先生(戸田恵梨香)から、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。居候しているぼくの"おじさん"(松田龍平)は大学の非常勤講師。哲学を週に一コマ教えているだけで、いつも万年床でゴロゴロして、猫のニャムよりも働かない。おまけに超貧乏でケチ、ドジで運動神経もゼロ。雪男は、そんなおじさんを題材に『ぼくのおじさん』という作文を書くことにする。11月3日公開
2016年10月30日俳優の藤岡弘、が10月3日、都内で行われたTVシリーズ『ウエストワールド』のジャパンプレミア試写会に出席。「頭から離れない衝撃的な展開、映画のようなスケール感と臨場感あふれる映像美。早く続きが見たくなるワクワク感が止まらない。これがドラマだなんて、時代は変わったねえ」と興奮しきりだった。その他の画像1973年に公開された同名のSFミステリー映画を下敷きに、西部劇の世界を再現したテーマパークで巻き起こる人工知能の覚醒と反乱を描いたTVシリーズ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムズが製作総指揮を務め、アンソニー・ホプキンス、エド・ハリスら豪華キャストが顔を揃える。この日は、現地アメリカでの初オンエアから、わずか9時間後のプレミア上映となった。ウエストワールドの創造主であるフォード博士役で、連続ドラマ初主演を務めるホプキンスについては、「長いキャリアを積んできた俳優としての存在感が圧倒的。オーラと自信に満ちているし、内面から説得力が醸し出される」と大絶賛。「僕にとっては目指すべき、尊敬できる大先輩」とリスペクトを示した。また、作品のテーマである人工知能に話題が及ぶと「果たして、我々人間は(人工知能と)共存できるのかという疑問、不安、恐怖を感じる」と来たるべき将来に戦々恐々。「今こそ考えなければいけない課題、受け止めなければいけない警鐘が込められている」と話していた。『ウエストワールド』10月13日(木)より スターチャンネルにて独占日本初放送(C)2016 Home Box Office Inc. All rights reserved. HBO (R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office Inc.
2016年10月04日映画『昼顔』が2017年6月10日(土)に公開される。本作は、2014年放送の連続ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』の続編となる。衝撃のストーリーから3年後、出逢ってはいけない2人が再会する平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる“昼顔妻”の人生とその人間関係を描いたドラマは、社会現象をも巻き起こした話題作。上戸彩が演じる主人公の紗和と、斎藤工が演じる相手役の北野が、それぞれに夫、妻がいるにも関わらず不倫関係となってしまうというストーリーだ。いつしかそれは明るみに出てしまい、弁護士を交えた示談の末に2人は引き離され、一生接触を持たないという契約を交わす。紗和は夫と離婚して一人になり、北野は離婚したくない妻と共に遠く離れた場所に引っ越し、ドラマは幕を閉じた。映画はそれから3年後、出逢ってはいけない2人が、遠く離れた海辺の町で再び出会ってしまうところから始まる。監督は、ドラマの演出からの続投となる西谷弘監督。これまで『容疑者Xの献身』『任侠ヘルパー』『真夏の方程式』など数々の作品で、その演出力を高く評価されてきた。また、脚本もドラマ版と同じく井上由美子が手掛ける。キャストも台本を読んで驚いたという衝撃の結末に期待したい。上戸彩、本作で本格的女優復帰出産を経て、本作が本格的な女優復帰作となる上戸彩は、「この『昼顔』は私の中でも新境地を開けた作品だと思いますし、映画『昼顔』ではもうひと踏ん張りして、皆さんにもう一歩新しい“上戸彩”を見ていただけるように、そしてまわりの方々に代表作として認めていただけるように頑張っていきたいなと思います。」とコメント。並々ならぬ意気込みで、日本中の女性がうっとりするような美しく、濃密なラブシーンにも臨むという。公開された劇中カットでは、会うことが許されない紗和と北野が再会し、もどかしい距離を保ちながらも、お互いを想いあう姿が切り取られている。紗和の心情的な表情や北野の指に光る指輪が今回の物語を暗示させる。そして北野の妻である乃里子と、紗和が働くレストランのオーナー杉崎の新カットも。許されぬ恋が辿りついた、大人に捧げるラブストーリーに期待したい。ドラマ「昼顔」振り返り映像映画の公開に向けて、「ドラマ『昼顔』振り返り映像」も公開された。ドラマのあらすじと魅力が詰まったPVとなっており、ドラマを観ていない人でも「昼顔」の世界観を感じることができる。主題歌はラブ サイケデリコの書き下ろしラブ サイケデリコ(LOVE PSYCHEDELICO)の新曲「Place Of Love」が映画主題歌となる。2017年の初頭に西谷監督からのイメージオファーを受け、書き下ろした新曲は、壮大なストリングスアレンジが印象的であり、叙情的な世界を綴ったメ ロディアスな楽曲に仕上がっている。【詳細】映画『昼顔』公開日:2017年6月10日(土)監督:西谷弘脚本:井上由美子出演:上戸彩、斎藤工、伊藤歩、平山浩行他©2017 フジテレビジョン 東宝 FNS27社【映画ストーリー】あれから3年、紗和は海辺の町で慎ましく一人で暮らしていた。その町に偶然講演のため訪れた北野。それを知った紗和は想いを抑える事が出来ず、秘かに会場に向かうのだった…。運命のいたずらにより再会してしまった、会ってはいけない二人。3年前に交わした愛が忘れられず二人は逢瀬を重ねていくのだが…。
2016年10月01日2014年7月期に放送され、社会現象となった連続ドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」が、禁断の映画化決定。上戸彩、斎藤工が続投し、ドラマ版の結末から3年後、数奇な運命のもと再び出会ってしまった2人の物語を描き出す。平凡な主婦だった笹本紗和は、担任教師の北野裕一郎と出会い不倫関係に陥り、いつしか2人の関係は本気の恋愛に発展。しかし、紗和の存在は北野の妻の知るところとなった。弁護士も交えた話し合いの結果、別れざるを得なくなる紗和と北野。北野は勤務先の高校を退職し、離婚しない意志の妻と遠く離れた場所へ引っ越した。しかし紗和は結局、夫と離婚してひとりになった。紗和と北野に残ったのは、忘れがたい愛の記憶だけだった…。あれから3年、紗和は海辺の町で慎ましくひとりで暮らしていた。その町に偶然講演のため訪れた北野。それを知った紗和は想いを抑える事が出来ず、秘かに会場に向かうのだった…。運命のいたずらにより再会してしまった、会ってはいけない2人。3年前に交わした愛が忘れられず2人は逢瀬を重ねていくのだが…。平日昼間に夫以外の別の男性と恋に落ちる主婦を「昼顔妻」と称し、道ならぬ恋に人生を狂わせてしまった女性を描いたドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」。平均視聴率は13.9%、最高視聴率は16.7%を記録し、2014年流行語大賞にもノミネートされるなど、大きな話題を呼び社会現象となった。大きな話題を呼んだ本作の演出を手掛け、映画監督としても『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』ほかヒット作を手がけた西谷弘監督が、本作でメガホンを取る。脚本には、こちらも本ドラマから続投で井上由美子が務める。主役の紗和を演じるのはもちろんドラマ版から引き続き上戸さん。彼女にとっての代表作とも言える本作の映画化にあたり、「ドラマの頃は多くの方々が観てくださって反響が大きくて、それとともにとてもやりがいを感じていました。こうして2年経って、改めて映画化することが本当にありがたいと思っています」と喜びを語る。また、出産を経て本作が本格的な女優復帰作となるが「『昼顔』は私の中でも新境地を開けた作品だと思いますし、映画『昼顔』ではもうひと踏ん張りして、皆さんにもう一歩新しい『上戸彩』を見ていただけるように、そしてまわりの方々に代表作として認めていただけるように頑張っていきたい」と、気持ちも新たに意気込みを寄せた。相手役である北野を演じるのは、本作での演技が話題となり、その後も続々と話題作に出演する斎藤さん。本作を「ターニングポイントになった大事な作品」だと話し、「『昼顔』で北野先生という1つのカラーをいただき、気付くと自分の中で基準の1つになっていて、そこからほかの表現を模索していることがあります」と明かした。映画化については「2年前のドラマからこの期間を空けるという意味が、きちんと台本に落とし込まれていたのが素晴らしいと思いました」「ドラマを観ていない方でも楽しめる内容になっているというのがこの映画の強さ」と述べ、「体の芯に響くような作品なので、これを是非劇場で受け止めていただきたいなと。まだ公開は先ですが、我々日々魂を込めます」と意気込みを語った。さらに、「映画祭などで出会った海外の方からもいまだに『昼顔』のことを言われたりするんです。なのでこの『昼顔』が映画としてまた海を渡ってほしい」と、大きな展開にも思いを馳せた。映画『昼顔』は、2017年初夏、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月28日プロレスラー・棚橋弘至(新日本プロレスリング)が、テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)に出演することが13日、わかった。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。“100年に1度の逸材”と呼ばれる棚橋は、冷徹な謎の剣豪・榊基次役で出演。豊臣秀吉の家臣・石田三成のもとで暗躍する殺し屋として石川五右衛門の前に立ちはだかる。海老蔵と初共演の棚橋は、最初「うわー海老蔵さんだ!」という気持ちで対面。「海老蔵さんは目ヂカラがすごくて、グッとこられたら『ううっ』と押され気味になりました」と撮影時の気持ちを告白した。しかし棚橋は「プロレス界のエースでやってきてますので、『押されてたまるか! 五右衛門を直接対決で倒したい!』という変な意地がありました」と気持ちの変化を語った。また、初の時代劇については「ゆっくり話すこと」「低い声で話すこと」を意識したという。棚橋は「プロレスラーは遠くの観客に見えるように派手に動きますが、武道はすり足など日舞的な動きも大事だったので、その辺はすごく苦労しました」と語り、「棚橋を温かい目で見てやってください!」とアピールした。(C)新日本プロレス
2016年07月13日変身ヒーローブームの火付け役となった「仮面ライダー」シリーズを、藤岡弘、の再演で映画化する『仮面ライダー1号』。この度、変身シーンやアクションシーンが収められた本作の待望の予告編が解禁された。いまから45年前、男は悪の秘密結社ショッカーの手によって改造人間にされた。あの日以来、人間の自由を守るため、男は戦い続けている。彼の名は、本郷猛。この世に誕生した、最初の仮面ライダーである。長年にわたり、海外で悪と戦ってきた猛は、ひとりの少女の危機を知り、急遽帰国する。少女の存在が、かつての最高幹部・地獄大使を復活させるために不可欠なのだ。猛は、ショッカーが少女を狙う理由を探っていた仮面ライダーゴースト=天空寺タケルや、その仲間たちと出会う。しかし、あまりにも過酷な日々を過ごしてきた猛の肉体は、すでに限界へと近づいていた。少女の危機、そして新たな組織・ノバショッカーがもたらす日本の最大の危機に、伝説の戦士・本郷猛が「変身」する。闘い続けてきた本郷猛を待つものは安らぎか、それとも…。「仮面ライダー」の放送が開始された1971年より時を越え、45周年記念作品として満を持して送り出される本作 。元日の映画化決定発表に続き、藤岡さんの1号/本郷猛役続投決定 、さらにパワーアップした仮面ライダー1号と愛車・ネオサイクロン号の実写ビジュアルが解禁されるなど、次々発表される話題に盛り上がりをみせている。さらに本郷猛のバイクの師匠であり、本郷猛の支援者である“おやっさん”こと立花藤兵衛の孫・立花麻由役に岡本夏美、シリーズきっての悪役として人気を博したキャラクターである地獄大使役に大杉漣など、本作に縁の深い俳優陣がキャステイングされ、ますます期待値が高まっている。そんな話題沸騰中の本作からついに予告編が到着。映像では、藤岡さん演じる本郷猛が懐かしの立花モーターズの倉庫に入るシーンから始まる。写真を見つけ、「おやっさん、帰ってきたよ」と語りかける本郷。するとそこには、立花藤兵衛ことおやっさんが本郷猛のために遺したネオサイクロン号の姿があった。おやっさんの想いを胸にネオサイクロン号に乗り出撃する本郷の姿は、往年のファンにはたまらない映像だ。また、世界中で悪の秘密結社ショッカーと戦い続けてきた本郷が、45年の時を超え最後の変身ポーズも披露。時を経てパワーアップした変身ポーズは、掛け声や切れ味ともに45年前を凌駕しているといっても過言ではないほどの迫力!本郷の生身のアクションも披露され、45年の時を感じさせない身のこなしも見ることができる。『仮面ライダー1号』は3月26日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月19日数々のドラマ・映画に出演し、男性限定ライブや10代限定ライブを開催するなど、俳優としてもアーティストとしても世代を超えて男女問わず高い人気を誇る福山雅治。この度、フジテレビ系4月期スタートの月曜9時枠の連続ドラマ「ラヴソング」にて、「ガリレオ」以来3年ぶり連続ドラマの主演を務めることが決定した。物語の主人公は“元プロミュージシャン”神代広平、44歳。唯一のヒット曲はあるものの、その後、ヒットに恵まれず、鳴かず飛ばずのままレコード会社から契約を打ち切られ、自らの才能に限界を感じ音楽業界を離れた。それから20年。いまだ音楽への情熱を完全には絶ち切ることができないまま、退屈な毎日を過ごしていた。一方、私生活では持ち前のルックスの良さで多くの女性と付き合うものの、真剣に向き合える女性に出会えないまま、独り身で40代に突入。音楽にも、女性にも真剣に向き合うことができず、何ひとつ成し遂げられないまま人生を過ごしてきた男のもとに1人の女性が現れる。彼女はあるコンプレックスを抱え、悩み苦しみ、ひとり孤独を背負って生きていた。神代同様、どこか人生に嫌気が差していた。しかしその女性には、音楽の神様が与えてくれた“歌声”という天賦の才能があった。神代は、彼女との出会いによって“もう一度自分を試したい、認められたい”と考えるようになる。彼女を通して再び音楽と向き合ったとき、モノトーンだった神代の人生が少しずつ色付き始め、2人の奏でるラブソングがはじまるのだった――。本作の主人公・神代を演じる福山さんは、劇中で“元プロミュージシャン”という役柄を、リアリティーのある演奏シーンも交えて表現するという。演出は「ガリレオ」シリーズや「美女か野獣」などこれまで福山さんとタッグを組んで大人気ドラマを作り出した演出・西谷弘。2月のクランクインに向け、「ガリレオ」のスタッフが再結集し、感動のヒューマン&ラブストーリーを生み出す。福山さんは「待ちに待った西谷監督とのドラマ作りがどんな作品になるのか、その期待に胸が高ぶっています。人が人を思うとき、日常の風景が、そして人生が輝き出すような、そんな作品になれば。この春どんな“ラヴソング”を演じることができるのか、皆様に楽しんでいただけるよう、僕自身も楽しみながら精一杯頑張ります」と、意気込みを寄せた。気になる相手役やほかのキャスト、主題歌情報などは今後発表予定。福山さんが紡ぐ新たなラブストーリーの本作を期待して待ちたい。「ラヴソング」は4月から毎週月曜日21時よりフジテレビ系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2016年02月01日仮面ライダー45周年を記念して製作される映画『仮面ライダー1号』で、藤岡弘、が44年ぶりに本郷猛を演じることが発表され、特報映像が公開になった。藤岡は「改めて主演するというのは感慨深いものがあります。お話を聞いたときは血が騒ぎました」とコメントを寄せ、「映画では生のアクションも見ものだと思います。いろんなものが進化してパワーアップしている」と明かした。『仮面ライダー1号』特報映像藤岡が仮面ライダー1号/本郷猛を演じるのは、1972年公開の映画『仮面ライダー対じごく大使』以来。「今回演じるに当たり、当時どういう気持ちで取り組んだのか原点を振り返りました。当時観ていた人を失望させたくないですからね。自分としては、一生懸命頑張らせていただきました」とコメント。さらに「世界各地で難民の支援活動などをしてきて“命の大切さ”や“尊さ”をどこかで伝えたいと思っていたところ、今回のお話をいただいて、これはよいチャンスだと思いました」といい、「はじめはシナリオにその要素がなかったんですが、命の尊さを子供たちに伝えたくて何度も練りました」と企画段階から参加し、脚本にも携わったという。それについて白倉伸一郎プロデューサーは「『仮面ライダー』という番組は本郷猛を主演として最後までまっとうするのが本来あるべき姿であったのですが、当時怪我(※注1)という事情がありそれが果たせなかった。テレビでは成しえなかった本郷猛の単独主演を全うして欲しかったという思いがあった」と経緯を語った。※1:藤岡は『仮面ライダー』9、10話撮影中にバイクで転倒し、全治6か月の重傷を負う。そのため“本郷猛は海外のショッカー支部との戦いに赴き、そのあとを継ぐ新しい仮面ライダーが登場する”という設定が生まれ、仮面ライダー2号に受け継がれた。新作映画は、長年にわたり海外で悪と戦ってきた本郷猛が、ひとりの少女の危機を知り、急遽帰国するという設定で、猛はショッカーが少女を狙う理由を探っていた仮面ライダーゴーストや、その仲間たちと出会い、少女を守り、日本の危機を救うべく伝説の戦士・本郷猛が“変身”する。『仮面ライダー1号』3月26日(土)ロードショー(C)「仮面ライダー1号」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年01月28日松田龍平が主演を務める山下敦弘監督の新作映画『ぼくのおじさん』が来秋に公開されることが決定した。原作は、幅広い世代に愛され続ける北杜夫の児童文学書で、配給の東映は「皆に長く愛される21世紀版の『寅さん』ならぬ『おじさん』でシリーズ化も狙っています!」と宣言。松田は「ほのぼのしていて、どこかノスタルジックですごく面白い」とコメントを寄せている。その他の写真本作の企画・脚本を手がけたのは、『探偵はBARにいる』シリーズで松田と組んできた須藤泰司プロデューサー。「この話自体は凄くウェルメイドな話なので、そのまま演じてしまうと鼻につく芝居になってしまう危険性がある。自分の存在をすっと消してその場に溶け込むことが自然体で出来てしまう松田さんであれば、この作品をあるべき方向に持っていってくれると思った」と松田に“おじさん役”を切望し映画化にこぎつけた。映画では、昭和40年代をベースに書かれている原作を現代に置き換え、しっかりものの甥っ子目線から語られるダメ人間だけれども、どこか面白おかしい“おじさん”の物語が繰り広げられる。おじさんを、時に叱り、助け、絶妙なやりとりをしながら物語を大きく動かしていくしっかり者の雪男役は、子役の大西利空(おおにしりく)が演じる。松田は「“ぼく”の雪男は大人びた少年なんですけど、演じている利空は撮影の本番ギリギリまで遊んでたりするやんちゃなヤツで、その現場の空気感がとても心地良かったです」と明かす。劇中ではひと目ぼれした女性を追いかけておじさんがハワイへ旅立って行くという展開があり、「ハワイの撮影では、現地のスタッフも合流して、日本の撮影とはまた違った濃厚な日々でした。ぼくとおじさんの思索の旅が日本からハワイへ広がって、映画の中にどう溶け込んでいるのか、僕自身も楽しみです」とコメント。松田と初タッグを組んだ山下監督は「今回『ぼくのおじさん』を映画化するにあたって個人的にチャレンジの連続でした」といい、「例えば“子供たちに観てもらえる映画にする!”とか“初の海外ロケ!”など至るところで様々な壁にぶつかる…はずだったんですが、肝心なその壁が柔らかく優しかったので心地よく現場を終えることが出来ました。たぶんそれは原作者・北杜夫さんの作品世界のおかげだと思っています」と語っている。撮影は10月5日に都内でクランクインし、10月23日まで日本で撮影を行い、10月30日からハワイのオアフ島とハワイ島で撮影を敢行し、11月15日にクランクアップをむかえている。『ぼくのおじさん』2016年 秋 全国公開
2015年12月01日俳優の松田龍平(32)が、『天然コケッコー』(07年) や『リンダ リンダ リンダ』(05年)などで知られる山下敦弘監督の映画『ぼくのおじさん』(2016年秋公開)に主演することが11月30日、明らかになった。原作は故・北杜夫氏によって書かれ、和田誠氏のイラストが添えられた同名の児童書。お金もなく兄の家に居候し、大学の臨時講師として哲学を教えているからか、屁理屈ばかりこねる"おじさん"(松田)が主役であるものの、物語は一貫して兄夫婦の妹=おじさんの甥・雪男(大西利空)の目線で描かれる。一目ぼれした女性を追いかけるために、ハワイへ行こうと画策しつつ、そのどれもが他力本願か運任せな一方、どこか憎めないおじさんの姿を映す。そんな、おじさん演じる松田は「"ぼく"(雪男)が、哲学者で変わり者のおじさんを観察するところから始まる物語は、ほのぼのしていて、どこかノスタルジック」と形容。"ぼく"こと雪男については、「大人びた少年なんですけど、演じている利空は撮影の本番ギリギリまで遊んでたりするヤンチャなヤツで、その現場の空気感がとても心地よかった」と喜んでいる。続けて「ハワイの撮影では、現地のスタッフも合流して、日本の撮影とはまた違った濃厚な日々でした」と話し、新たな体験となったようだ。松田と初タッグを組む山下監督は「(本作を)映画化するにあたって個人的にチャレンジの連続でした」と告白。ただし、「例えば、"子どもたちに見てもらえる映画にする!"とか"初の海外ロケ!"など至るところでさまざまな壁にぶつかる…はずだったんですが」と前置きしながら「肝心なその壁が柔らかくて優しかったので心地よく現場を終えることができました」と続けている通り、余裕をもって撮影に取り組めた様子。「たぶんそれは原作者・北杜夫氏さんの作品世界のおかげ」とも話している。映画は、10月5日に都内でクランクイン。日本での撮影を済ませた後は、アメリカ・ハワイ島に舞台を移し、11月15日にクランクアップを迎えた。企画と脚本を手がけた須藤泰司プロデューサーによれば、昭和40年代をベースに書かれた原作の時代設定を現代に置き換えつつ、どこか懐かしい昭和の感覚も浮かび上がらせる作品になるという。
2015年12月01日e’motionは11月3日、『島耕作』シリーズで知られる漫画家、弘兼憲史さんの描きおこしイラスト入り婚姻届をデザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」で販売開始した。この婚姻届は、これから入籍をするふたりの幸せを願い、未来に向かって手を取り歩んでいくふたりをイメージした。価格は3,000円(税込・送料別)。提出用2部と記念保存用1部をセットし郵送で届けるという。
2015年11月04日扶桑社は6月8日、新日本プロレスのエース、棚橋弘至選手の初フォトブック『1/100 The one-hundredth(ジ・ワンハンドレッス)』(税別1,944円)を発売した。フォトブックには、鍛え上げられた「強い男の色香」が漂うグラビア、"傾奇者(かぶきもの)"・前田慶次をモチーフにした衣装をまとったグラビアなど50ページもの撮り下ろしグラビアを収録。他には、プロレス界の先輩・小橋建太さんや後輩・飯伏幸太選手との対談企画、書店員コスプレ「もしも棚橋弘至が書店員だったら」、占いで棚橋弘至を徹底検証、ド真剣なんだけど笑える"迷言集"、人生や家族、プロレスについて熱く語ったロングインタビュー「迷路があるからプロレスは面白い!」などが掲載される。お笑い芸人のレイザーラモンRGさん、弁護士でタレントの角田龍平さんによる「証言」も。棚橋弘至(たなはしひろし)選手は1976年、岐阜県生まれ。1999年、立命館大学法学部卒業後、新日本プロレスに入門。同年10月10日、真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。その日本人離れした肉体と、飾らないキャラクターで団体最高峰のベルト、IWGPヘビー級王座にも何度も君臨。第56代IWGPヘビー級王者時代には歴代最多防衛記録である"V11"を達成した。団体のエースとして、幾多の名勝負を繰り広げている。
2015年06月10日俳優の船越英一郎と藤岡弘、が12日、都内で行われたリーアム・ニーソン主演の映画『ラン・オールナイト』(5月16日公開)の公開直前イベントに登場した。映画がアクション・サスペンス作品であることから、船越はサスペンスの帝王として、藤岡は日本を代表するアクション俳優として選出。レザージャケットスタイルで登場した2人は、主人公のリーアム・ニーソンになりきり満足気の様子で、ともに大ファンだというリーアム・ニーソン作品について熱く語った。藤岡は作品のリアリティーに触れ、「一般の人が驚いている様子なども本当にリアルでした。そのため緊迫感や緊張感に臨場感があります。銃一つにとっても、こだわり抜いている」と絶賛。船越はサスペンスの要素に注目し、「極上のサスペンスには涙が必要。登場人物に次々と共感して夢中になってしまいます。特に地下鉄のシーンは号泣必至です!」とアピールした。最後に、この映画の魅力について船越が「アクションの要素が全て詰まっているのに、ドラマも非常に色濃く描かれている」と話すと、対する藤岡も「この作品はミスを見つけようと思っても見つけられないほど」と作品をたたえ、「最高。何度見ても興奮するほどいろんなものが凝縮されて、リーアム作品No.1です」と太鼓判を押した。本作は、リーアム・ニーソン演じる殺し屋が息子の命を救うために殺した相手が、エド・ハリス演じるマフィアのボスの息子だったことを発端に、マフィア、すご腕の暗殺者、さらには買収された警察官、一般市民まで、ニューヨーク中を敵に回してしまうというノンストップ逃走劇。(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2015年05月13日リーアム・ニーソンが主演するアクションサスペンス『ラン・オールナイト』のPRイベントが5月12日(火)、都内で行われ、“アクションの大家”藤岡弘、&“サスペンスの帝王”船越英一郎がそろい踏み。本作を絶賛し、興奮しきりのノンストップトークを繰り広げた。リーアムが演じる殺し屋のジミーが、一人息子を守るため、長年の親友でもあるマフィアのボスの息子を殺してしまったため、真夜中のニューヨークを舞台に、最強の暗殺者や買収された警察ら無数の敵と立ち向かう本作。藤岡、さんはリーアムの大ファンだと言い「いままでの作品で一番だね。最高だよ。僕はプロの俳優だから、特にアクションは厳しい目で見るけど、パーフェクトだね」と先制パンチ。一方の船越さんも「僕は藤岡、さんの次にリーアムが好き。見どころしかないから、まばたきしちゃダメ。あー、こうして話しているだけで汗ばんできた」と汗をぬぐい、「アクションに加えて、人間ドラマもあるので、見ているうちに涙まみれになりますよ」と早速ボルテージは最高潮だった。また、それぞれ「絶品アクションの条件」「絶品サスペンスの条件」として、「本物の役者とリアリティ」(藤岡、さん)、「不安と緊張感。それに涙」(船越さん)とスペシャリストならではの持論を展開。『ラン・オールナイト』はすべてを満たしていると太鼓判を押した。約30分行われたトークは、終始“ゲキアツ”!船越さんの発言に、藤岡、さんが「そうそうそうそう、その通り!」と大きくうなずく場面も多々あり、二人の本作に対する熱い思い入れがビシバシ。「人生はサバイバル!ぜひ我々世代に見てほしい。勇気とパワーをもらえる」(藤岡、さん)、「確かにエールを送られている気分になりますね。それに女性にも見てほしいんですよ。男がたくましくなるのは、女性のバックアップが必要ですから!」(船越さん)と熱弁していた。『ラン・オールナイト』は5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラン・オールナイト 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2015年05月12日現在MBS/TBS系にて毎週日曜17:00より放送中のTVアニメ『アルスラーン戦記』に新たに登場する、荒川弘氏描き下ろしによるキャラクター第2弾のデザインが発表された。5月9日に販売された漫画誌『別冊少年マガジン 6月号』(講談社)にて公開されたのは、戦乱の世の裏側で暗躍する魔道士たち7人で、第3話にも登場。怪しげな存在感を放っていたこの7人はアルザング、グンディー、ガズダハム、ビード、サンジェ、グルガーン、プーラードと名付けられている。アルスラーンたちと敵対するルシタニアと行動を共にしている、銀仮面卿ともなにやら関係があるという。本作は、『銀河英雄伝説』『創竜伝』『タイタニア』などで知られる小説家・田中芳樹氏の原作を、"ハガレン"こと『鋼の錬金術師』で人気を博した荒川氏が漫画化。現在、漫画雑誌『別冊少年マガジン』(講談社)で連載されており、単行本は1~3巻ですでに累計200万部を突破している。物語は、"気弱な"王太子・アルスラーンが、異教徒の国・ルシタニアの侵攻をきっかけに、激闘と謀略のなかで、仲間たちとともに成長していく姿を描いている。(c)2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
2015年05月11日俳優の藤岡弘、と竹内涼真が、3日にフジテレビ系で放送されたトーク番組『ライオンのごきげんよう』(毎週月~金12:55~13:25)に出演し、初代ライダーと現役ライダーが初共演を果たした。1971年に放送された初代『仮面ライダー』で1号/本郷猛役を演じた藤岡と、現行の『仮面ライダードライブ』でドライブ/泊進之介を演じる竹内は、この日の番組で初共演。互いに「ヒーローの大変さ」について語り、藤岡は「缶ジュースを飲み終わって空き缶をゴミ箱に放り投げようとした時、ちょっと待てよ、何か気になると思ったら、真後ろに子供たちがずらっと並び、じーっと様子をうかがっている。あーだめだと思ってゴミ箱に捨てに行った」と絶えず子供の目線が気になっていたという。対する竹内も、「まず『(仮面ライダーに)なる前に素行だけは気をつけるように。自覚を持ってください』と口酸っぱく言われます」と同調し、「今回は特に警察官の役なので、信号無視、電車では優先席に絶対座らないなど『日常的に常に誰かに見られていると思って行動しなさい』と言われましたね」と、模範になるよう意識していることを吐露。続けて、竹内は「たまに電車でどうしても座りたい時とかありませんか?」と問うと、藤岡は「座れないね。立っています。そういう意識はどんどん増えてくる。ある意味で"自分を自制する"――そういうものが生まれ、よかったと思っています」と答え、自身が仮面ライダーに育ててもらった恩を明かした。そして、藤岡は「日本だけじゃなく世界中の子供が注目している。その実感はこれから感じるようになると思う」と竹内に伝える。これは、3月21日の『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』舞台あいさつで、仮面ライダーファイズ/乾巧役の半田健人が語っていた藤岡のエピソード「藤岡さんは『仮面ライダー』(第1作)当時、今のような根強い人気の作品になるという実感を持たずに演じていたけれど、10年、20年、30年……と年月が経っていく中で、『仮面ライダー』という作品にどれだけ自分が支えられたか、と後になって気づいたそうです」に通じる言葉だった。番組の中で竹内は、パンチボールを殴りつけながら30秒間怒りをぶつける「ミワちゃま パンチ!」に挑戦し、この日のお題は「仮面ライダーの撮影で大変なこと」。通常は、さまざまな種類の怒りをぶちまけるという趣旨のコーナーだが、この日の竹内は「朝が早い! もう朝が早い! 朝が本当に早い! 朝が! 朝が! 朝がーっ! 本当に朝が早いよもう!」と、仮面ライダーの撮影の朝が早過ぎることを一心不乱に連呼。さらには「冬の朝が寒い! 早い!」「冬のロケが寒すぎる!」「春の花粉がキツすぎる!」と撮影というよりは、環境への不満を叫んだ。また、撮影所の近くに住んだばかりに寝坊してしまい、竹内の部屋に助監督が起こしにきたこともあるらしく、竹内は「本当に自分が大っ嫌いになりましたね」と悔いていた。もちろん朝が早過ぎることに藤岡もうなずき、「前の日に体を酷使して使いすぎて、相当ダメージを受けている。すると起きられないんですよ。目覚まし時計を切っちゃって寝てしまう」と自身の寝坊エピソードを紹介。竹内は、朝6時入りで翌日の朝4時に撮影が終了し、5時間後の9時入りというスケジュールを話すと、藤岡は「初期の頃は1時間、2時間しか睡眠のないことは当たり前だった。夜中の12時、1時まで撮影があり、帰ってきたら3時。気がついたら5時でもう撮影に行かなければ……という状況」と振り返り、「歴代のライダーは皆越えてきているからがんばって欲しい」と竹内にエールを送った。また、竹内は「僕の小さい頃の夢は仮面ライダーなので、藤岡さんもそうですが、一番自分が"かっこいいもの"をやれていると思うと、本当に心からうれしい。役者をやるからには、絶対仮面ライダーを通っていきたいと思っていました」と仮面ライダーを演じる喜びを噛み締めていた。
2015年04月03日『クロユリ団地』で渾身の絶叫を披露し、女優として着実に成長を遂げている前田敦子が、『苦役列車』の監督・山下敦弘と再びタッグを組んだ『もらとりあむタマ子』の劇場公開が決定。さらに、アジア最大の映画祭である釜山国際映画祭「A Window on Asian Cinema部門」に出品され、ワールドプレミアとなることが決まった。本作は、前田さん扮する「タマ子」という女の子の日常のひとコマを季節ごとにワン・シチュエーションで表現した、音楽チャンネル「MUSIC ON! TV(エムオン!)」のメッセージを伝えるイメージ映像(ステーションID)から生まれたプロジェクト。30秒のステーションIDから始まった作品が、今年4月放映の短編ドラマを経て、今回、長編映画として劇場公開されるだけでなく、国際映画祭に出品されるのは異例中の異例だ。主人公のタマ子とは、東京の大学を出たものの、父親がひとりで暮らす甲府の実家に戻り、就職もせず、家業のスポーツ店も手伝わず、ただひたすら食っちゃ寝、食っちゃ寝の“残念な実家依存娘”。本作は、そんなタマ子が、ちょっとした一歩を踏み出すまでの秋から夏に至る1年が季節感たっぷりに描かれる。ボサボサ頭で毎日がほぼジャージ姿、家事を手伝うこともなくただひたすらロールキャベツや、カレーライス、アイスキャンディなどを食べまくり、中学生にまで同情されてしまうほどの自堕落な日々を送るタマ子を演じるのは、本作でも新境地に挑戦した前田さん。「タマ子は食べているか寝ているかで(笑)、仕事もしていないし実家でダラダラしている女の子という設定ですが、別に特殊な女の子ではなく、実は誰もが持っている気持ちの一部なんじゃないかなと思います。私もどこか共感してしまうところがあります」と、ちょっぴり“残念な”タマ子への思い入れの深さを語った。また、ステーションIDと同様、本作のメガホンをとるのは『マイ・バック・ページ』『リンダ リンダ リンダ』など、国内外で絶大な評価を受ける山下敦弘監督。主演の前田さんを、「逆ギレが得意で、ぐうたらで、口だけ番長というどうしようもない性格のタマ子を前田さんは迷いのない目で演じ切ってくれた」と絶賛。今回、短編TVドラマから劇場公開作品となったのも、「“あっちゃんが素晴らしかったから!”の一言に尽きる」と、前田さんあってこその“タマ子”であることを話した。なお、脚本は昨年『ふがいない僕は空を見た』が高い評価を得た向井康介、主題歌は星野源が提供する「季節」と、こちらもTVからの続投する。『もらとりあむタマ子』は11月23日(土・祝)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:もらとりあむタマ子 2013年11月23日より全国にて公開(C) 2013『もらとりあむタマ子』製作委員会
2013年08月20日7月25日(木)、主演映画『真夏の方程式』のヒット御礼舞台挨拶に出席した福山雅治、吉高由里子、西谷弘監督らが本作を見るのが2度目以上の観客に向け、マニアックな見どころポイントを披露した。西谷監督と福山さんの出会いは10年前のドラマ「美女か野獣」までさかのぼるが、西谷監督は「最初に会ったとき、普通は福山さんのビジュアルや美しい声に目が行きますが、私は手と足首がいいと思った」と告白。手に関してはドラマ版の「ガリレオ」で“フレミングの法則”を手の動きで表現するところがあったが、足首に関してはその後の映画『容疑者Xの献身』などが冬の設定だったこともあり、見せる場面がなかったという。ついに本作で、子役の山崎光くんとの理科の実験シーンで「パンツのすそを少しだけ折りました!」と足首を見せることに成功し、西谷監督はご満悦。福山さんは「10年越しのそんな狙いがあったんですか…」と驚いた様子だったが、実際、一部の観客は福山さんの足首に敏感な反応を示しているよう。福山さんのラジオ番組にも、本作を見た視聴者から足首にまつわる感想が続々届いているそうで福山さんは「みんな、そんないやらしい目線で僕を見てたんですね…」と困惑しつつも「それでもいいんです(笑)」とファンの反応を喜んでいた。さらに福山さんは「(本作では)浴衣姿もありますよね(笑)」と観客をあおる。このシーンに関しても多くのファンから「浴衣の下はどうなっているのか?」といった感想が寄せられているそうで「そんないやらしい目線で…」と苦笑しながらも嬉しそうに(?)語っていた。吉高さんは福山さんとプロモーション活動を共にして、改めてその人気の高さを実感しているようで「舞台袖でいつも、(司会者に)『福山雅治さんです』と紹介された後の『ギャーッ!!』という声にビックリしています。別格です!毎回『マジか?』と思い、足がひるみます。声って風になるんだなと思いました」としみじみとその凄まじさを語る。福山さんはまた、子役の山崎くんとの共演シーンに関しても見どころポイントを伝授。山崎くん演じる恭平が福山さん扮する湯川に「博士は独身なの?」とからかうように尋ね、それに対し湯川が布団をぶつけるというシーンについて、監督の指示で山崎くんには知らせずに本番でのみ布団をぶつけたことを告白した。劇中の2人の関係を重視し、それまでも撮影以外でもあえて山崎くんと打ち解けていなかったという福山さんは「僕は監督に『出来ません』って言ったんですよ!それまでも彼は寂しい思いをしてただろうし、そんなことしたら本当に僕のことを嫌いになると思ったんです。でも監督は『やってください』と言うんです(笑)」とあくまで自分は命令でやらされていたことを強調し、監督の非情ぶりを訴える。そして本番「演技を止めちゃっても仕方ないかなと思ってた」という福山さんの予想に反し、山崎くんはあくまで恭平として演技を続けたという。「光くんではなく恭平になりきっていた!」と福山さんは山崎くんを絶賛し、客席から拍手が沸き起こったが、当の山崎くんは「全く覚えてないです…(笑)」と申し訳なさそうに語り、劇場は笑いに包まれた。『真夏の方程式』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:真夏の方程式 2013年6月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社
2013年07月25日歌手で俳優の福山雅治が主演する『真夏の方程式』が29日、全国415スクリーンで封切られ、東京・有楽町のTOHOシネマズ 日劇で福山をはじめ、共演する吉高由里子、北村一輝、杏、山崎光(子役)、西谷弘監督が初日舞台あいさつを行った。福山は「皆さんのご要望があれば、いつでも戻ってきたい」と超満員の客席にメッセージ。ただ、共演する光くんから「福山さんは怖かったです」と打ち明けられると、「役柄的に距離を置いたほうがいいかなと思って……」と苦笑いを見せていた。その他の写真東野圭吾氏原作の“ガリレオ“シリーズの1作を、TVドラマ、映画『容疑者Xの献身』に続いて福山主演で映画化。周囲から変人扱いされながら、驚異的な洞察力と科学知識を駆使して難事件を解決していく物理学者、湯川学が、“手つかずの海”と呼ばれる美しい海、玻璃ヶ浦で起こった殺人事件の真相と背後に隠されたドラマを暴き出す。同日、全国415スクリーンで封切られた。日本での公開を前に、香港で行われたプレミアに出席した福山は「熱烈な歓迎に驚きました。街中にポスターが貼ってあったり、ラッピングバスが走っていたり、香港でもかなりの認知度だった」と振り返った。一方、吉高は「国を超えてもキラキラしている」と所属事務所の先輩でもある福山を持ち上げ、「湯川先生とガッツリ過ごした10か月が終わると思うと、とてもさみしい」としみじみ話していた。映画版から参加の杏は「とても光栄。決して明るい役ではないが、まるで心の奥底まで潜っていくようで、すごくいい経験でした。作品も涙が止まらない思いで見ました」と手応え十分。北村は「あまり出ていないので、この場に立つのは気が引ける」と恐縮しきりだった。また、『容疑者Xの献身』でもメガホンを執った西谷監督は「映画とドラマでは、住み分けをしようと意識している。ドラマでは湯川という人物を正面から捉え、映画では横顔を捉え、原作により忠実に描いている」と説明していた。『真夏の方程式』公開中
2013年06月29日福山雅治主演のドラマ「ガリレオ」の劇場版『真夏の方程式』のプレミアイベントが6月23日(日)に都内で開催され、福山さんを始め、共演の吉高由里子、西谷弘監督が出席しレッドカーペットを歩いた。東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズを原作にした現在第2シーズンが放送中の人気ドラマの劇場版で『容疑者Xの献身』以来、5年ぶりとなる新作。資源開発に揺れる海辺の街を舞台に“ガリレオ”湯川学が不可解な殺人事件の解決に挑む。レッドカーペット脇、さらには会場の外にも多くのファンが詰めかけ、福山さんらを乗せた車が会場に到着すると割れんばかりの歓声が響き渡る。ドラマはちょうど本日24日(月)で最終回を迎えるが、撮影は先日20日に終わったばかり。福山さんは「やっと長いセリフを覚えなくていいと少しホッとして、ゆっくり眠れるかと思いきや、すぐにプロモーションが始まりました。『真夏の方程式』をお届けするべく気合いが入ってきました」と表情を引き締める。撮影は、映画の方が先で去年の夏の終わりに行なわれた。刑事・岸谷を演じる吉高さんは、同じ事務所の先輩でもある福山さんとの共演について「クランクインのとき、福山さんが向こうから歩いてきたんですが取り巻きが多い!現場マネージャーとかお偉いさんとかも来てて、『こんなに人件費使ってるんだ?こんな偉い人が現場に来るんだ?』と思いました」といきなり現場の裏側を明かす。さらに「(福山さんの)スター感が凄くて、お会いして『スターが来たって感じがしましたよ!』と言ったら、『スターじゃない。ビッグスターだ』って言われました」と福山さんの“ビッグスター”発言を暴露!これに福山さんも苦笑いを浮かべつつ、「元々、大泉洋さんが作ったネタを僕がマネしてるんです。僕はそんな風に思っておりません。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします」とかしこまった口調で釈明し、会場は笑いに包まれた。一方、福山さんは吉高さんの印象を問われ「イメージから“暴れん坊”で自由奔放なのかと思ってたら全く逆で、現場で言われたこと、求められることに全力で応えようと誠実なお芝居をされてました」と称賛しつつ、「全力で応えようとするあまりよく(セリフを)噛む」とニヤリ。これに吉高さんが「ビッグスターと一緒だと緊張するんです(笑)」と混ぜっ返し、会場は再び笑いに包まれた。イベントの最後には、映画の中で子ども嫌いの湯川がある少年と出会い、少しずつ交流を深め、一緒にペットボトル・ロケットを飛ばすシーンにちなんで、ヒットを祈願しペットボトルロケットを発射!会場のカウントダウンと吉高さんの「発射!」の声と共に福山さんが飛ばしたロケットは見事、ステージを飛び越える“場外ホームラン”となり、会場は拍手と歓声に包まれた。『真夏の方程式』は6月29日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:真夏の方程式 2013年6月29日より全国東宝系にて公開(C) 2013フジテレビジョン アミューズ 文藝春秋 FNS27社
2013年06月24日草なぎ剛が主演を務め、人気を博した同名ドラマを映画化した『任侠ヘルパー』の完成報告会見が24日、都内で行われ、草なぎをはじめ、共演する安田成美、夏帆、風間俊介、香川照之、メガホンを執った西谷弘監督が出席した。草なぎは、会見前日に第一子となる女の子を出産した共演者の黒木メイサに「メイサちゃん、おめでとう。とてもおめでたいですね。メイサちゃんとの共演シーンは僕自身もとても気に入っています。ちょっと落ち着いたら、映画を観てほしい」と祝福のメッセージをおくった。その他の写真元極道の男が“任侠道”を貫きながらヘルパーとして活躍する姿を描いた本作。草なぎ演じる主人公・翼彦一が、貧困に苦しむ老人たちを救い出すべく立ち上がる。草なぎ自身にとっても、彦一というキャラクターは「撮影が終わった後も、ずっと頭の隅に残っていた」といい、「とても満足のいく作品」と誇らしげ。「大人っぽい一面をお見せすることができた。きっとドキっとしてもらえる」と役についても語った。また草なぎは、役作りのために、高倉健が出演する“任侠映画”を鑑賞し、その後映画『あなたへ』で実際に共演も果たしており、「お会いした健さんからは『お前、似合ってないぞ』って言われましたが(笑)、この作品は現代版の任侠映画になったと思いますし、ぜひ健さんにも観てほしいですね」と笑顔を見せた。安田は共演した草なぎについて「寡黙でとてもナチュラルな方」と述懐し、「本番前に『集中!』ってご自分に言い聞かせていたのが印象的。ご本人は集中できるでしょうが、私たちは集中できないですよ」と草なぎの“クセ”に苦笑いを見せていた。また、安田と同じく、映画で本シリーズに初参加した香川は「役者さんのいろいろなベクトルが、ひとつのシーンに向かっていく現場を踏みしめることができた」と満足そうだった。『任侠ヘルパー』11月17日から全国ロードショー
2012年09月24日人気ドラマの劇場版となる『任侠ヘルパー』の完成披露記者会見が9月24日(月)、都内で開催され、主演の草なぎ剛(SMAP)を始め、安田成美、夏帆、風間駿介、香川照之に西谷弘監督が出席。TVシリーズから出演し、本作にも特別出演している黒木メイサに、赤西仁との間の第一子となる娘が誕生したことが明らかになったが、草なぎさんは「メイサちゃん、おめでとう!」と笑顔で祝福した。最高視聴率17.8%を記録した2009年の連続ドラマ、その後のスペシャルドラマに続く待望の劇場版となる本作。ヤクザを辞めてカタギに戻った主人公が、老人介護をビジネスとして弱者から搾取しようとする者たちから行き場のない老人たちを守るために奮闘する姿を描く。草なぎさんは「普通、ドラマで役が終わるとパッと(自分の中から)なくなるものなんですが(本作の)彦一に関しては頭の中にずっと残っていて、終わったのに終わってない感じだった」と特別な思い入れを吐露。「温もりの感じられる血の通った作品になったと思います」と充実した表情を見せる。本作の撮影前には数々の任侠映画に出演してきたあの高倉健と『あなたへ』で共演したが、草なぎさんは「奇跡的に共演が実現して、学ぶことがたくさんありました。(映画の中に)健さんの存在が反映されていると思います。健さんからは『お前、似合ってねーぞ』と言われましたが(笑)、ぜひご覧いただけたら」と高倉さんへの敬意をこめて語った。その草なぎさんから「一緒に撮影した人なの?と思うくらい、今日、会ったら別人のようでした」と言われていたのが、キャバクラ嬢役を演じた夏帆さん。「いままでのイメージを覆すような挑戦で、みなさんの目にどう映るのか不安と期待でいっぱいです」と胸の内を明かす。実際に役の参考のためにキャバクラにも足を運んだそうだが、「途中から私自身が楽しんじゃって、勉強って感じじゃなかったです」と述懐。草なぎさんとのかなり激しいラブシーンにも挑戦しているが「緊張していて、ひたすら草なぎさんに付いて行きました」と笑顔でふり返った。安田さんは草なぎさんとの共演の感想を尋ねられ「撮影中は寡黙でしたがとってもナチュラルな方でした。『よーい、ハイ!』って声が掛かると自分で『集中!』って言うんです。ご自分は集中できるんでしょうが、私たちが集中できない(苦笑)」と苦情を明かし、草なぎさんは「ごめんなさい!」と平身低頭。一方、草なぎさんのジャニーズの後輩である風間さんは、この草なぎ流の「集中」を一緒に実践して集中力を高めていったとか。傷だらけのメイクでアクションシーンも披露しているが「僕はやられるだけというのが多かったんですが、彦一のアクションはすごい。たまらなくカッコよかったです!」と先輩の激しいアクションに感嘆。草なぎさんは後輩の言葉に笑顔を見せつつ「顔以外は(パンチやキックが)全部入ってます。『監督、勘弁してください!』って感じでした」と苦労を明かしていた。“介護”という現代社会が抱える重大なテーマを真剣かつユーモアを交えて描いている本作だが、キャスト陣も考えさせられるところが多かったよう。香川さんは「僕は議員という立場で介護に携わる役でしたが、介護において一番大変なのは何よりも現場の人たち。普通ではない時間が24時間続くという感じで、そのことを忘れずに演じました」と語る。草なぎさんも「彦一はぶっきらぼうに老人に向かって『やれることはやれ!』という姿勢で介護を進めてるけど、実は実際の介護の現場に通じるところがありました。仕事を与えて、やれることをやらせてあげるスタイル、ひとりの人として尊重してやっていくのが介護なんだと感じました」と語った。最後に草なぎさんは、黒木さんへのメッセージを求められると「メイサちゃん、おめでとう!」とニッコリ。「(黒木さんとの)共演シーンはすごく気に入ってて、クライマックスになってるので、忙しくてまだ映画は観てないと思うけど、落ち着いたら観てほしい」と語った。『任侠ヘルパー』は11月17日(土)より公開。■関連作品:任侠ヘルパー 2012年11月17日より全国東宝系にて公開© 2012「任侠ヘルパー」製作委員会
2012年09月24日俳優の藤岡弘、が12日に都内で行われたブレーレイBOX『インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ』(9月14日発売)のPRイベントに、ワイルドな“インディ”ルックで登場した。その他の写真かつて探検番組で“隊長”として世界各地を旅した藤岡は、「アマゾンの村で、弓矢を構えた無数の若者に囲まれた」「サソリの大群に遭遇した」などインディ顔負けの冒険談を次々と披露。さらにインディ同様「実はヘビが嫌いなんだよ」とも明かし、「機会があれば、和製インディを演じてみたいね」と意欲を見せた。ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグという映画界の2台巨頭がタッグを組んだ、アドベンチャームービー4部作が待望のブルーレイ化。リストア修復された第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』をはじめ、『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』もリマスターされ、輝かしい伝説が高画質・高音質で完全網羅される。初収録のドキュメンタリー2種類を含む、計7時間の特典映像もファン必見だ。「観るたび、ドキドキワクワクするのがインディの魅力。今回はブレーレイだから、映像の美しさが全然違うし、特典映像もぜひ楽しみたいね」と語る藤岡、は『…最後の聖戦』に登場するペトラ遺跡にも足を運んだことがあるそうで「映画を思い出したし、自分がインディになった気持ちになったね。世界はまだまだロマンに満ちあふれている」と熱弁。「冒険なくして、何がある! 男はチャレンジしなくちゃ。ロマンがないと人生つまらない」と世の草食男子にエールをおくった。イベントでは、インディのトレードマークであるムチを使った競技“ターゲットウィップ”にも挑戦。「ナイフは得意だけど、ムチは初めてだよ」というが、見事なムチさばきで『レイダース…』に登場する黄金像をゲットした。この日はファッションモデルの中村アンもスペシャル・サポーターとして同席し「私自身、好奇心旺盛で、アドベンチャーが大好き。一緒に(ブルーレイを)観るならインディや藤岡さんみたいな頼りがいがある男性がいい」と語った。『インディ・ジョーンズ コンプリート・アドベンチャーズ』9月14日(金)発売ブルーレイBOX1万3650円発売・販売元:パラマウント ジャパン
2012年09月12日2011年春に上演された『鎌塚氏、放り投げる』は、シャープで知的な笑いの波状攻撃に加え、三宅弘城演じる“万能執事・鎌塚アカシ”というニュースターを生み出し、劇作・演出の倉持裕が新境地を開いた記念すべき作品。その第2弾『鎌塚氏、すくい上げる』が今夏上演される。7月下旬の某日、稽古場を訪ねた。M&OPlaysプロデュース「鎌塚氏、すくい上げる」 チケット情報空間を不可思議かつ自在に使いこなすことに定評のある倉持が、今回選んだ舞台は豪華客船だ。完璧なる執事・アカシは主人・由利松公爵より、船上で行われる長男モトキ(田中圭)と花房家公爵令嬢センリ(満島ひかり)の見合いを成功させよとの命を受け、レッドジンジャー号に乗り込む。待ち受けていたのは、政略結婚を嫌うセンリが女中ミカゲ(市川実和子)に無理やり協力させた“作戦”や、打算と恨みで見合いを壊そうとする堂田男爵夫人タヅル(広岡由里子)と執事スミキチ(玉置孝匡)の陰謀、そして船長・丸地(今野浩喜)と船員・烏田(六角精児)のワケありな雰囲気、など不穏なことばかり。出演者8人の個性が、奇抜なキャラクターと溶け合い輝きを放つ。一見自信満々ながら実は非力でひ弱なモトキ坊ちゃんを田中が伸びやかに演じれば、満島が見るからに跳ねっ返りのセンリ嬢を虚実の境目が見えない暴走演技で応える。アカシに憧れるミカゲの切なさ、色っぽさを醸し出す市川も好サポート。前回から続投の広岡&玉置は、さすがの安定感で丁々発止の掛け合いせりふを操り毒のある笑いを振りまく。兄弟に見えなくもない六角と今野の、ぶっきらぼうながら息ピッタリのやりとりが作品に新たな風を吹き込む。そして、なんと言っても三宅演じるアカシが良い。ご主人からの難題を次々にクリアするスーパー執事を、抜群の身体性から繰り出すアクロバティックな演技、マンガかと思うほど変貌する表情、芸人顔負けの勘の良さで、戯曲の笑いを次々に具現化していく。倉持は、そんな魅力的な出演者に感情から動きまで実に繊細な指示を手渡しながら、同時にオモシロぜりふをその場で考えて差し込むという余力を見せ、演出ぶりからは開幕までに作品がさらに進化する可能性大と見て取れた。加えて豪華客船の甲板を模した舞台装置は360度回転し、変わりゆく舞台上の景色が物語を加速させるのだ。『鎌塚氏、放り投げる』にはタイトルに因んだ、ヨーロッパ映画のように小粋なラストシーンが用意されていたが、今回も終幕に小さな「奇跡」が起こる。センスの良い会話の妙に笑い、アクションシーンにハラハラし、誰もが幸福になれるラストに酔う。劇場での上質な時間を、是非味わって欲しい。公演は8月9日(木)から26日(日)まで東京・本多劇場にて上演。その後、名古屋、大阪、島根で公演を行う。取材・文:尾上そら
2012年08月06日公開中の織田裕二主演作『アンダルシア 女神の報復』のロングランを受け、物語の舞台であるスペインに感謝の意とヒットの報告を行なうため、織田と本作でメガホンをとった西谷弘監督が、六本木にあるスペイン大使館に表敬訪問を行った。その他の写真スペイン国の大使、ミゲル・アンヘル・ナバーロ・ポルテラ閣下とがっちり握手を交わした織田は、「スペインの街と人々の協力があって撮影ができたことを感謝しております。スペインと日本のスタッフみんなが言葉の壁を乗り越え同じ映画人として通じ合い、この作品に情熱をかたむけ、それが映画にも出ていたと思う」と、スタッフ・キャストを代表して感謝の言葉を伝えた。大使は「スペインと日本は歴史や文化的なことを含め、過去と現代が混合して存在しているという共通性がある。スペインを舞台にした素晴らしい作品を作っていただいたことを、織田様と西谷監督に感謝申し上げたい。映画というものは人が人を知るうえでの最高のツールだ。私もぜひこの作品を観たい。スペイン側からも日本に撮影に来てもらい、交友関係を継続していけたらとなるこのような機会を継続していけたら」とコメント。織田は「今、映画館に行くと上映していますので、大使にも本国スペインのみなさんにもぜひ観ていただきたい」とPRすると大使は「大使館としても本作を推薦したい。本国で上映されればヒットすることは間違いない」と話した。最後に織田は「こうして文化的な交流ができたことを大変光栄に思っております。いつの日かまた素晴らしい映画を作れる日を楽しみにしております」と笑顔を見せた。映画『アンダルシア…』は、織田が外交官・黒田康作を演じるシリーズ第3弾。スペインを舞台に、北部の公国・アンドラで起こった日本人投資家殺害事件の調査にあたった黒田が、国際犯罪の巨大な闇に巻き込まれ命がけの任務に挑む。『アンダルシア 女神の報復』公開中
2011年08月02日