黒澤明監督の『七人の侍』と、同作をハリウッドリメイクした『荒野の七人』を原案にした『マグニフィセント・セブン』。マグニフィセント(Magnificent)=“偉大なる”7人のうち、お調子者のギャンブラーにして名ガンマンを好演するクリス・プラットの魅力が詰まった本編映像が、シネマカフェに到着した。冷酷非道な暴漢ボーグ(ピーター・サースガード)に町を支配され、愛する夫を目の前で射殺された未亡人エマ。賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのファラデー、凄腕スナイパーのグッドナイト(イーサン・ホーク)、その相棒でナイフ使いのビリー(イ・ビョンホン)らワケありのアウトロー7人を雇い、ついに復讐のときを迎えるが――。本作で演じるキャラクターの魅力を存分に見せつけ、その天才的な銃の腕前を披露するクリス。おもしろくて、カッコよくて、そして大事な場面では優しさも見せる、すべてのモテ要素が満載の姿に、思わず胸キュンとせずにはいられないスペシャルな映像となっている。自らも銃を手に取り、迫る決戦に備えて射撃練習をするエマ(ヘイリー・ベネット)。「綺麗だ。…撃ち方が」と射撃練習をするエマに声をかけ、撃ち方の説明をはじめるファラデー。しかし、エマは彼を遮るように、見事なフォームで射撃を続け、ファラデーを一蹴。冷たくあしらわれ、しょげるかと思いきや、ファラデーは素早く腰の銃を抜き、早撃ちの連射を披露。撃った弾丸は遠くの的へ百発百中!「すげえ、俺って最高だ!」と自画自賛するも、ふと真顔になり、「少し指を引けば人が殺せる。だが一生悪夢が残る」と語りだす。そして、銃を手に自ら戦いに参加しようとするエマを気遣いながら、「戦うならズボンをはけ」と真剣な眼差しで忠告するのだった。圧倒的な射撃の腕を披露しながら、簡単に人を殺めることができる銃を手に取ることの意味をエマに説く、ファラデーの真の姿が映し出されているこの映像。酒飲みのギャンブラーで女好きのお調子者。しかし、銃の腕は超一流の自称“世界一のモテ男”を喜々として演じているクリスは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』など大作映画の主演を果たし、いま最もハリウッドで注目を集める俳優の1人だ。今年は、ジェニファー・ローレンス共演のスペース超大作『パッセンジャーズ』(3月24日公開)、出世作の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)も控えている。銀河でも、恐竜パークでもなく、壮大な荒野を縦横無尽に駆け巡りスマートに銃を撃ちまくるクリス・プラットの新たな姿に注目していて。『マグニフィセント・セブン』は1月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マグニフィセント・セブン 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016 Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.
2017年01月23日黒澤明監督の『七人の侍』、その舞台をメキシコに移した『荒野の七人』を原案に、豪華キャストで映画化した『マグニフィセント・セブン』。本作で、デンゼル・ワシントンやクリス・プラットらが演じるワケありのアウトロー7人を雇うエマ・カレン役を務めた、ハリウッドでいま最もホットな若手女優ヘイリー・ベネットのインタビュー映像がシネマカフェに到着した。『スター・ウォーズ』の世界観にも影響を与えたといわれる、黒澤監督の1954年の代表作『七人の侍』。その舞台を西部開拓時代のメキシコに移してハリウッドリメイクされた1960年の『荒野の七人』。これら最高峰の名作たちを原案として、『トレーニング デイ』『サウスポー』などの骨太作品で知られるアントワーン・フークア監督がリメイク。すでにトロント国際映画祭オープニング作品、ヴェネツィア映画祭クロージング作品を飾り、全米公開(9月)では初登場No.1の大ヒットとなっている。金鉱を求める冷酷非道な悪漢ボーグに支配された町で、雇われたワケありのアウトロー7人。軍隊なみの人数と武器を誇る敵を前に、7人の男たちが命がけの戦いに挑む本作で、ひときわ目を引くのが、ヒロインを務める若手女優ヘイリー・ベネットの存在だ。ヘイリーといえば、ヒュー・グラントが80年代の元ポップスターを演じた『ラブソングができるまで』(‘07)で、セクシーでわがままな人気シンガー・コーラを演じ、持ち前の美貌と歌声を披露。スクリーンデビュー作で大成功をおさめたヘイリーは実力が評価され、歌手としても活躍することに。その後も映画への出演を続け、本作のメガホンをとったフークア監督作品『イコライザー』ではデンゼルとの共演を果たした。また、現在公開中の『ガール・オン・ザ・トレイン』では、物語の鍵を握る失踪した“理想の妻”メガンを演じ、強烈な存在感を発揮して話題に。2015年に全米を席巻した革新作『ハードコア』が4月に日本上陸するほか、今後もリリー・コリンズと共演するウォーレン・ベイティ監督作『Rules Don’t Apply』(原題)、ライアン・ゴズリング、ナタリー・ポートマン、マイケル・ファスベンダー、クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェットら豪華キャストが集うテレンス・マリック監督作『Weightless』(原題)など話題作への出演が控えている。まさにいま最もホットな若手女優といえる彼女は、インタビュー映像では自身が演じたキャラクターとその役作りや、再共演した主演のデンゼル、本作でメガホンを取ったフークア監督について語っている。本作では、夫を殺した悪党への復讐のため自ら立ち上がり、7人の用心棒を雇う未亡人エマを演じているヘイリー。役作りのために、ほかのキャストと同様に銃と乗馬のトレーニングを受けたという。また、キャラクターを表現するために「ボクシングをして自分の中の怒りや気概を引き出す努力をした」と独自のアプローチについても述べ、「アントワーンやデンゼルと一緒に、新しい自分を発掘できてとても楽しかった」と撮影をふり返っている。米「Forbes」誌が発表する「世界で最も稼いだ女優」ランキングで、昨年に続き2年連続ナンバー1に輝いているジェニファー・ローレンスに、いまだによく間違えられるというヘイリー。現在Instagramのフォロワー数は67万人を突破しており、「今年いちばんキタ!感のある女優」「目線がエロティックで惹かれる!」と日本国内でも知名度を上げ話題沸騰中!これまで「カワイイ」「セクシー」系の役が多かった彼女が、今回は銃を手にし、勇気を奮い立たせて立ち向かう。強い女性に挑戦する新しいヘイリー・ベネットの姿を本作で堪能してほしい。『マグニフィセント・セブン』は2017年1月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月26日『スター・ウォーズ』最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の公開を記念し、12月13日に一夜限りの「デス・スター化計画」と銘打ち、名古屋が誇る世界最大の「名古屋市科学館プラネタリウム“Brother Earth”」の球体に、帝国軍の究極兵器デス・スターが投影されるスペシャルライティングショーが行われた。銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器「デス・スター」。その設計図を奪うための反乱軍の極秘チーム「ロ―グ・ワン」に加わった女戦士ジンは、希望を取り戻すため、仲間と共に97.6%生還不可能なミッションに立ち向かうが…。『エピソード4』の冒頭でレイア姫がR2-D2に託した「デス・スター」の設計図は、いかにして入手されたのか?初めて描かれるキャラクターたちが繰り広げる新たな物語によって、スター・ウォーズの世界はさらにドラマティックに進化する――。公開日を間近に控えたこの日、名古屋は気温10度を下回り、土砂降りという生憎の天候に。そんな悪天候にも関わらず、子連れファミリーや、スター・ウォーズの仮装をしたファンなど、大人から子どもまで男女問わず約500名もの人々が会場に駆けつけた。まず、河村たかし名古屋市長と『スター・ウォーズ』が日本の黒澤明監督に多大な影響を受けたということもあり、名古屋おもてなし武将隊の織田信長公もお祝いに駆け付けた。名古屋市科学館のギネス認定・世界最大のプラネタリウム“Brother Earth”と全世界が注目する『スター・ウォーズ』最新作との夢の競演ということで、河村市長もこれから何が起こるのかと興奮した様子。そして、名古屋市白川公園が闇に包まれると、待ち望んでいたライティングショーの幕開けに、会場に駆けつけた観客が一斉にカウントダウン。すると、無数の閃光が駆け巡り名古屋市科学館プラネタリウム“Brother Earth”の大きな球体に徐々に浮かび上がったのは、帝国軍の究極兵器「デス・スター」!そして、聞こえてきたのは特徴のあるあの呼吸音――。そして、お馴染みの音楽が鳴り響きスモークの中から現れたのは、銀河宇宙にその名を轟かせる帝国軍の司令官でありシスの暗黒卿“ダース・ベイダー”と帝国軍のエリート兵士、ストームトルーパー!突如、帝国軍の降臨に会場の盛り上がりは最高潮に。名古屋の夜空に不気味に浮かびあがる「デス・スター」を満足げに見上げるベイダー卿とストームトルーパー。映画さながらの大迫力に、ここ名古屋が“スター・ウォーズ”一色と化し、集まった観客たちからは驚きと興奮の大歓声が上がっていた。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月14日書籍『世界シネマ大事典』が、2016年12月9日(金)より発売される。『世界シネマ大事典』は、イギリスQuintessence社刊行の”THIS IS CINEMA”の日本語版。オールカラー576ページ、図版総数1,100点以上という豪華な内容で映画製作のバックステージへと導く。幻想映画、ホラー映画、SF映画、コメディ、そしてロマンス……。撮影技術の発展や多種多様なカメラワークがあみだされ、映画は世界各地の社会、技術、歴史、経済といった文脈と密接に関係しながら発展を続けてきた。本書では映画草創期から21世紀の現在に至る古今東西の名作映画を、年代別およびジャンル別に網羅。サイレント映画を紹介する第1章からはじまり、CGIと特殊効果による作品が並ぶ第6章まで、ジャンルごとに主要な作品や監督、俳優などについて、豊富なポスターや写真を用いて分かりやすく解説。さらに歴史年表を通して当時の社会や政治の状況もあわせて追うことができる。見開きで個々の映画をとりあげているページでは、作品についての評価も含めた短いエッセイ、写真を使ったあらすじの紹介、映画制作者のプロフィールや関連事項に関するコラムなどの多角的な解説も。日本映画では、黒澤明の『七人の侍』や宮崎駿の『千と千尋の神隠し』など4作品が詳しく紹介される。【詳細】書籍『世界シネマ大事典』 4,200円+税発売日:2016年12月9日(金)※発売日は地域によって異なる。著書:フィリップ・ケンプ 責任編集、遠藤裕子ほか訳体裁:B5変型判/576ページ
2016年12月12日「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の来日記者会見が12月7日(火)、都内で行われ、主演のフェリシティ・ジョーンズをはじめ、共演するディエゴ・ルナ、メガホンをとるギャレス・エドワーズ監督が出席した。本国アメリカで行われるワールドプレミアに先がけ、2016年最後を飾る話題作の主要メンバーが緊急来日!日本文化の影響が色濃い『スター・ウォーズ』シリーズにちなみ、会見場には映画の世界観をイメージした“襖絵”がお披露目され、アジア唯一となる記念すべき会見を盛り立てた。ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』のPR以来、2年ぶりに来日したエドワーズ監督は、「スター・ウォーズは日本文化の影響を受けているから、日本に来ると『故郷に帰ってきた』という気持ちになるんだ」と親日家ぶりをアピール。念願かなって完成させた『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』については、「黒澤明監督の作品、特に『七人の侍』の影響が強いね。オープニングなどはまさにそう感じてもらえるはず」と語った。新たなヒロイン、ジン・アーソを演じるフェリシティは、初のプロモーション来日。『博士と彼女のセオリー』『インフェルノ』で注目度を高める彼女が本作では、幼い頃に両親と離ればなれになり、過酷な環境を生き抜いた孤独なアウトローという役どころを演じており、「ジンの原動力になっているのは、帝国軍への憎悪ね。一匹狼で誰も信用しないけど、生まれも言語も違う仲間たちと友情を育み、同じ決意と勇気でミッションに挑むの」と説明した。そんな主人公ジンとともに、冒険を繰り広げる情報将校のキャシアン・アンドーを演じるディエゴは、「献身的な性格で、どんなに犠牲を払おうとミッションを達成させようとする強い思いの持ち主。チームワークの強みも理解している、真のヒーローなんだ」。自身との共通点を聞かれると、「僕はこんな人物になりたくても、なれないね」と謙そんしていた。現場でのエピソードに話題が及ぶと、フェリシティは「あのマーク・ハミルが現場の見学に来てくれたのよ」とファン垂涎の秘話を披露!するとエドワーズ監督は、「フェリシティと打ち合わせしながら、ふいに視線を送った先にルーク・スカイウォーカーがいたんだよ!その瞬間、彼女の言葉が耳に入らなくなってね(笑)」と興奮気味にふり返り、「だって、子どもの頃の僕がなりたかったヒーローだからさ。しかも、僕が監督した『GODZILLA ゴジラ』のTシャツを着てくれていたんだ。こんなにうれしく、シュールな出来事は初めてだよ」と話していた。さらにディエゴは、「マークから『スター・ウォーズに参加することで、人生が変わる準備はできているか?』と聞かれてね。でも、マークと握手している時点で、人生変わってるって!」と少年のように瞳を輝かせていた。映画は若き日のジョージ・ルーカスが生み出した伝説の原点『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の“直前”にスポットをあて、ワケありの寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン>が、帝国軍の究極兵器<デス・スター>の設計図奪取に挑む姿を描き、ファンならば誰もが知る史実の、誰も知らない真相を明らかにする。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月07日『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前までを描く最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。このたび、“ローグの日”(12月6日)夜、ワールドプレミアにも先駆け、アジア最速で<ローグ・ワン>メンバーのジン役フェリシティ・ジョーンズ、情報将校のキャシアン役ディエゴ・ルナ、そして監督のギャレス・エドワーズが来日!成田空港に詰めかけたファンたちから熱烈な歓迎を受けた。反乱軍の寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン>が、銀河全体を脅かす帝国軍の究極兵器“デス・スター”の設計図を奪う、という97.6%生還不可能なミッションに挑む姿が描かれる本作。昨晩、空港到着出口には、シリーズに登場したキャラクターに扮装した人々が数多く詰めかけた。シリーズを通して登場するストームトルーパーのマスク姿の人や、反乱軍のヘルメットをかぶった熱心なファンもおり、朝から9時間以上(!)到着を待ち望んでいたファンも併せて、その数は約300人となった。主人公のジン・アーソを演じたフェリシティは、映画プロモーションでは初来日ということで、彼女が手を振りながら現れると、会場からは大きな歓声があがった。また、エドワーズ監督に、本作を引っ提げて来日した気持ちを尋ねると、「とても光栄なことだと思っているよ。日本の映画、特に黒澤明の『隠し砦の三悪人』は、ジョージ・ルーカスも影響を受けた『スター・ウォーズ』の原点のようなものだからね。シリーズの故郷ともいえる日本に本作を持って来られて、とても嬉しいよ」と嬉しそう。本作はもちろん、『スター・ウォーズ』シリーズに多くの影響を与えた日本に来られたことへの喜びを語ったかと思えば、続けて「ぜひ映画を観に行ってください!もし、観てくれなかったら帝国軍がデス・スターで破壊しにきますよ!」と、監督自身もシリーズの大ファンであるだけに、茶目っ気たっぷりなコメントも残してくれた。そして、9年ぶりに来日を果たしたディエゴは、長時間のフライトの疲れを感じさせず、駆け付けたファンのために、熱心にファンサービス。そして「ありがとう!日本に来られてすごく嬉しいよ。ファンの皆さんに会えたことも最高だ。この3日間がすごく楽しみだよ!」と、来日の喜びを語った。未だ多くが語られていない本作について、3人が日本で何を語るのかは要注目。3人は滞在中、ニコニコ生放送で生中継もされる来日記者会見、レッドカーペットイベント、特別映像上映会などに参加する予定となっている。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月07日2016年12月16日(金)、「スター・ウォーズ」シリーズの最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が全世界同時公開されます。それに先駆けて、アジアで最速の記者会見が12月7日(水)に開催されました。気になるストーリーも含めて、記者会見の様子をレポートします!スター・ウォーズの伝説をつなぐ物語『ローグ・ワン』今回の記者会見は、アメリカで行われるワールド・プレミアよりも前に行われました。記者会見にはギャレス・エドワーズ監督、主演のジン・アーソを演じたフェリシティ・ジョーンズ、ジンのお目付け役の情報将校キャシアン・アンドーを演じたディエゴ・ルナが来日しました。ギャレス・エドワーズ監督は『スター・ウォーズ エピソード4』に出会い、映画監督を志したのだそう。ハリウッド・リメイク版の『GODZILLA ゴジラ』をヒットさせ、今回の作品の監督に選ばれました。4回目の来日となる監督は、「昨日来たときからワクワクしているよ」と楽しそう。フェリシティ・ジョーンズは『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞®主演女優賞にノミネートされた実力の持ち主。最近ではトム・ハンクスと共演した『インフェルノ』でのヒロインも記憶に新しいところです。来日は10年ぶりだそう。大学時代に日本でシェイクスピアの喜劇を演じたことがあるのだそうです。ディエゴ・ルナはメキシコ出身。今まで大作といえる作品への出演はありませんが、着実にキャリアを積んできた36歳です。表情がくるくると変わり、記者会見の場を楽しんでいる様子が伝わります。●作品の世界を表現した「ふすま絵」も披露実は日本文化と深いつながりをもつ『スター・ウォーズ』。ジョージ・ルーカスが日本文化に影響を受けています。ジェダイが使うライトセーバーは日本の刀。ダース・ベイダーのフォルムは日本の甲冑がモデルになっているなど、作品の随所に日本や黒澤明をはじめとする日本映画の影響が見られます。そんなスター・ウォーズにちなみ、『ローグ・ワン』作品の世界を描いた「ふすま絵」が登場。ゲストにサプライズで披露されました。監督が紐を引っ張ると、ふすま絵の登場!4枚のふすまに墨でキャラクターが描かれ、鮮やかな桜が彩る豪華な絵に3人とも感激した様子。エドワーズ監督は「撮影中にこの絵に出会いたかった!そうしたらこのカットを絶対に撮ったのに」ディエゴ・ルナは「帝国軍の人たちもフレンドリーに見えるね」などと感想を言っていました。さらにこの絵は実は未完成。3人にこの星を金色に塗ってこの絵を完成させて、というミッションも与えられました。このふすま絵を描いた柏原晋平氏は、『ローグ・ワン』の「希望は死なない」というコピーになぞらえて、希望は光である、光を放つ星を希望の象徴として描いたとのことです。楽しそうに星に色を塗る3人。フェリシティ・ジョーンズは「希望は光であるという言葉がとても胸に響いた。こうやってみんなが力を合わせて一つの作品を作るということを改めて感じて、とても感動している」と少し潤んだ目で話してくれました。監督、キャストインタビュー「ローグ・ワン」はジョージ・ルーカスのアイディアから生まれた、まったく新しいストーリー。「スター・ウォーズ」の世界で生きる、新たなキャラクターたちによる新しい物語が展開されます。気になるストーリーや撮影時の様子を語ってくれました。Q.スター・ウォーズシリーズは日本に多大な影響を受けている作品ですが、今作でも日本の文化が反映されているシーンはあるのでしょうか?エドワーズ監督「スター・ウォーズシリーズが黒澤明監督の映画、特に『隠し峠の三悪人』などに影響を受けていることは有名だと思うけど、今回もそういった影響は衣装など随所にあるよ。特にオープニングなどはまさに黒澤映画を彷彿とさせるシーンになっていると思う」Q.ジンという女性を演じてみていかがでしたか?フェリシティ・ジョーンズ「彼女は帝国軍への憎悪を持っていて、その怒りや憎しみが彼女を動かす原動力になっているの。はじめはあまり人を信用していなかった彼女が、同じ目的を持って戦う仲間に出会い、徐々に心を開いたりしていく、というところを見てほしいと思います」Q.ジンを支えるキャシアンというキャラクターの魅力は?ディエゴ・ルナ「2年間もキャシアンを演じていて、やっと自分の体を返してもらったという気分だよ(笑)キャシアンは真の英雄、ヒーローです。1つの目標のためにすべてを犠牲にして達成しようとする素晴らしい人であり、彼はチームワークということをとても重視しているんだ。夢を実現するためにも、他の人の強みを見つけてその人の強みを活かすなど、彼から学ぶべきところはたくさんあると思う」Q.ダース・ベイダーが登場するということは発表されていますが、他にも今まで出てきたキャラクターが登場するんでしょうか?監督「他にもたくさんのキャラクターが登場する、ということは保証するよ。それは見てのお楽しみ。ダース・ベイダーのシーンを演出する、ということはスター・ウォーズを幼い頃から見ていた自分にとって、とても夢のようなことだった。撮影現場はだいたいうるさいんだけど、ダース・ベイダーが登場した時はみんながシーンと静まり返ったよ。40代の大人のスタッフがみんな子どもに戻ったみたいに、ダース・ベイダーを食い入るように見つめてしまう、そんなオーラがあるんだ。ちなみにリハーサルのときはダース・ベイダーが衣装、ヘルメットをつけていると何も言えなくなってしまうのでできるだけヘルメットを脱いで、衣装を着ないで演技をしてくれと頼んだんだ。ダース・ベイダーの姿だと、何か注意するとフォースで殺されてしまうのではないかと思ってしまうからね!」Q.歴代のキャストの方に会ったりしたのですか?監督「ルーク・スカイウォーカーを演じているマーク・ハミルが撮影現場に来てくれたんだ。目の端に彼を捉えた途端、他の声が聞こえなくなって夢のような気分になったよ!僕は小さい頃ルーク・スカイウォーカーになりたかったぐらい憧れていたから、その彼が目の前にいて、しかも僕の前作であるゴジラのTシャツを着ていて、すごく変な気分になったよ」ディエゴ・ルナ「マーク・ハミルから「人生が変わる準備はできている?」といわれたんだけど、僕にとってはルークと握手した時点でもう人生が変わっているよ!」Q.『ローグ・ワン』に続編はあるんでしょうか?エドワーズ監督「この物語はエピソード3と4をつなぐ物語だから、もうすでに「続編が存在している」とも言えるんだ。そしてこの作品は全くスター・ウォーズの世界を知らない人でも、物語の世界に入っていける、そんな作品になっているよ。ぜひ今までスター・ウォーズを見たことがない人にも見てほしいね!」●ストームトルーパー登場!会見の最後のフォトセッションには、帝国軍の兵士・ストームトルーパーも登場!ディエゴ・ルナは思わずびっくり。そして3人ともストームトルーパーにチラチラと視線を送り、気になっている様子です。最後はストームトルーパーとも肩を組んで記念撮影!ディエゴは「こんなに優しいストームトルーパーには初めて会ったよ(笑)」と最後まで気にしていました。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のみどころ●ストーリー『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前を描く、アナザー・ストーリーが誕生。銀河全体を脅かす帝国軍の究極の兵器<デス・スター>。その設計図を奪うための反乱軍の極秘チーム<ロ―グ・ワン>に加わった女戦士ジンは、希望を取り戻すため、仲間と共に97.6%生還不可能なミッションに挑みます。『エピソード4』の冒頭でレイア姫がR2-D2に託した<デス・スター>の設計図は、いかにして入手されたのか? 初めて描かれるキャラクターたちが繰り広げる新たな物語によって、スター・ウォーズの世界はさらにドラマティックに進化します!●魅力的なキャラクターが続々登場主人公のジン・アーソは、生きていくためなら窃盗や暴行もいとわない、というやんちゃなヒロイン。ジンのもとにはお目付け役で情報将校キャシアン・アンドー、キャシアンの相棒の新ドロイドK-2SO、フォースを信じる盲目の戦士チアルート・イムウェ、その相棒で赤い甲冑を身にまとうベイズ・マルバス、帝国軍の運び屋という過去を持つ凄腕パイロットのボーディー・ルック、反乱軍の戦士ソウ・ゲレラなど、個性的な面々が集っていきます。ジェダイのような特殊なパワーを持つ「ヒーロー」ではない彼ら。いかにして不可能なミッションを可能にしたのか?スリリングなドラマが展開されます。「スター・ウォーズ」シリーズを貫く“家族の物語”というテーマは、本作でも健在です。主人公ジンの父ゲイレン・アーソは実はデススターの開発者であったという事実も。父と子の愛と葛藤のドラマにも注目です。さらに世界で最も有名な悪役と言っても過言ではないダース・ベイダーも登場!今作でも重要な役割を担っています。『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『エピソード4/新たなる希望』をつなぐ重要な作品となる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。今から公開が待ち遠しいですね!▼公開情報タイトル:『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公開:12月16日(金) 全国ロードショー配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン(C)2016 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2016年12月07日『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が12月16日(金)から公開される。『スター・ウォーズ』サーガにつながる知られざる物語を描いた新作映画だが、監督を務めたギャレス・エドワーズは、最初にジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』を製作したときと同じように、日本映画、中でも黒澤明監督の“ある作品”を研究したと語る。その他の画像本作は、帝国軍の巨大要塞“デス・スター”の設計図を反乱軍が入手するため、デス・スターの開発者の娘でもある主人公ジンと仲間たちが極秘チーム“ローグ・ワン”を結成して、生還がほぼ不可能なミッションに挑む物語で、エドワーズ監督は「ジョージ・ルーカスが日本映画の影響を強く受けていて、『スター・ウォーズ』を作り始めた時に、そういう影響を取り入れることに喜びと興奮を感じたのは間違いないだろうね。僕らも、その原点を参考にさせてもらおうと決めていた」と振り返る。サーガの生みの親であるルーカスは、日本の文化や映画から受けた影響を、シリーズの設定やデザインに反映させており、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』に登場する凸凹コンビ太平と又七が、サーガを通して登場するドロイド(ロボット)のC-3POとR2-D2のモデルになったことは、これまでにも繰り返し紹介されている。そこでエドワーズ監督も「この映画を僕が作ることに決まった時、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』などを、意識して研究した。又七と太平は常に言い争いをしているんだけど、本作にもそういう面白いキャラクターたちを登場させたいと思っていた」という。そして誕生したのが、主人公ジンたちと行動を共にするローグ・ワンのメンバー、チアルート・イムウェとベイズ・マルバスだ。チアルートは“フォース”の存在と力を信じる盲目の戦士で、ベイズは見える力を信じて様々武器と厚い装備で身を守る男。ふたりは堅い絆で結ばれているが、キャラクターは正反対だという。劇中でふたりが、太平と又七のような軽快な掛け合いを見せるかのはいまだに不明だが、彼ら以外にも様々なシーンや設定に、日本の映画や文化からの影響を見つけることができそうだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年11月30日『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の直前までが描かれる “もうひとつの物語”『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』。このほど、ルーカスフィルムが日本のファンのために特別に捧げる<本予告~フォース編~>が世界初解禁。また、『スター・ウォーズ』は、黒澤明監督の『七人の侍』をはじめ、日本文化へのリスペクトから生まれたことをルーカスフィルム社長が語るメッセージ映像も到着。『ローグ・ワン』もまた、フォースとともに家族や仲間の絆が描かれるドラマであることが分かった。今回、日本のためにつくられたという2分超えの本予告は、迫力のバトルシーンや、その音楽、効果音、そして随所で語られる“フォース”の存在と、これまでになく“スター・ウォーズ感”にあふれた映像となっている。幼いころに両親と生き別れた主人公ジン(フェリシティ・ジョーンズ)。映像では、母親から別れ際に、「フォースを信じて」という言葉と共に渡されたクリスタルのペンダントが登場!母の愛の籠ったペンダントに秘められた秘密とは何なのか、大いに気になるところだ。また、やがて成長した彼女は、帝国軍の究極兵器<デス・スター>建設に科学者である父親ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)が関わっているという事実を知らされる。「何があってもお前を守る」と語っていた父の真意を明らかにし、反乱軍を救い、未来へ希望をつなぐため、ジンは仲間たちと共に97.6%生還不可能とされるミッションに命懸けで挑んでいく。「フォースと共に…」と呟く盲目の戦士チアルート(ドニー・イェン)をはじめ、不可能なミッションに挑む反乱軍の戦士たちの熱き闘いには胸が熱くなる。本作の監督ギャレス・エドワーズは、「『スター・ウォーズ』では絆によって結ばれた家族の姿が描かれている」と語る。『スター・ウォーズ』シリーズ全作で描かれてきた“フォース”を信じる者たちの闘い、そして“家族の絆”が、シリーズの原点である『エピソード4/新たなる希望』の直前を描く本作でもまた、作品の核となり、エモーショナルな物語となって展開することが伺える。もちろん、誰もが待ち望んできた「これぞ、スター・ウォーズ!」という迫力あるシーンも続々登場。「帝国のマーチ」で始まり、宇宙空間での壮絶な空中戦に、ストームトルーパーやAT-ACT とのチームワークによる地上戦、ダース・ベイダーの圧倒的存在感とついに発せられた「コォー…」の効果音、究極兵器デス・スターの破壊力を見せつけるシーンなども加わり、心躍らずにはいられないシーンが満載の本予告となっている。そして、ルーカスフィルム社長で本作のプロデューサーを務めるキャスリーン・ケネディは、メッセージ動画で「『スター・ウォーズ』は日本文化、中でも黒澤監督に大きな影響を受けています」と語っている。デス・スターの設計図を奪うため、反乱軍の寄せ集めチーム<ローグ・ワン>に加わったジン。強大な敵を相手に、個性もバラバラな仲間たちが結束し、自己犠牲をもいとわず、闘い抜くことを誓うローグ・ワンメンバーの姿は、まさに日本のサムライ魂。黒澤監督の『七人の侍』のように、信念を貫く精神、犠牲や勇気、それによって強く繋がる人々の絆を描いており、日本文化へのリスペクトが込められた作品となっている。圧倒的に不利な状況下で“希望”を持ち続け、帝国軍に闘いを挑む、ジンをはじめとする<ローグ・ワン>のメンバーたち。心揺さぶる物語が、待ち受けることになりそうだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月11日12月に公開になる『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の日本のためにつくられた新たな予告編と、ルーカスフィルム社長で本作の製作を務めるキャスリーン・ケネディのメッセージ映像が公開になった。本シリーズではこれまでに様々なドラマが語られてきたが、本作は未曾有の危機を前にローグ・ワンを名乗る者たちが“チーム”で戦う作品になりそうだ。『ローグ・ワン』新映像本作は、帝国軍の巨大要塞“デス・スター”の設計図を反乱軍が入手するため、デス・スターの開発者の娘でもある主人公ジンと仲間たちが極秘チーム“ローグ・ワン”を結成して、生還がほぼ不可能なミッションに挑む物語。動画でケネディは本作が「犠牲や勇気、友情、家族、チームの素晴らしさを描いています」と語る。中でも個性豊かなキャラクターが力を合わせて難局に挑むドラマについて彼女は「『七人の侍』のように、仲間が一緒に戦うことで信念を貫くための強さを手に入れるのです」と解説。サーガの生みの親ジョージ・ルーカスは『七人の侍』をはじめとする黒澤明作品を愛し、強い影響を受けたと繰り返しコメントしてきたが、本作もまた、黒澤作品や日本文化からの影響があるようだ。同タイミングで公開された新たな予告編も、チームや家族のドラマがしっかりと描かれている。冒頭では主人公ジンが幼い頃に家族とはなればなれになってしまう場面が描かれる。やがて時が流れ、帝国軍の究極兵器デス・スターの完成が迫る中、成長したジンは、兵器の開発者でもある“父の真実を明らかにする”ために極めて危険な作戦に身を投じる。しかし、危険に挑むのは彼女だけではない。このミッションは決してひとりでは達成できないため、ジンは仲間を集めチーム“ローグ・ワン”で行動。映像の後半は様々な出自をもつ仲間たちがチームになって戦う場面が描かれる。ちなみに映像によると、幼いジンは、愛する家族とはなればなれになる際、ペンダントと「フォースを信じて…」という言葉を受け取っている。これらが成長したジンのドラマにどう絡んでくるのかも気になるところだ。『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年11月11日デンマークのテキスタイルブランド・クヴァドラ(Kvadrat)が、16年4月にミラノサローネで発表した、デザイナー皆川 明によるテキスタイルコレクション「Akira Minagawa for Kvadrat」及び、インスタレーション「FOREST COMES HOME.」を10月26日から11月7日まで、東京・南青山にあるクヴァドラショールームにて特別展示する。クヴァドラは、多くのインテリアブランドや世界の美術館、ホテルなどが家具の張り地やカーテン、ラグ等で採用しているテキスタイルブランドであり、これまでに様々な分野で活躍するデザイナーたちとテキスタイルを開発してきた。16年4月のミラノサローネでは、「ミナ ペルホネン」のデザイナーとしてよく知られる皆川明とコラボレーションしている。同展では、皆川明の手掛ける繊細かつ深みのあるテキスタイルを展示。「FOREST COMES HOME.」=“森が家にやってくる”と名付けられたインスタレーションは、自然と暮らしの共存をテーマにはかない夢のような展示となっている。【イベント情報】「Akira Minagawa for Kvadrat in Tokyo」会場:Kvadratショールーム住所:東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA 364 #103会期:10月26日~11月7日時間:9:00~18:00
2016年10月22日米BOX OFFICE MOJOは9月23日~9月25日の全米週末興業成績を発表した。黒澤明監督の1954年の代表作『七人の侍』と、ハリウッドで1960年にリメイクされた名作ウェスタン映画『荒野の七人』の2作品を原案に、現代風に再リメイクした『マグニフィセント・セブン』が初登場首位にランクイン。『トレーニング デイ』『イコライザー』『サウスポー』などで知られるアントワーン・フークアが監督を務める。主演のデンゼル・ワシントンをはじめ、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンなど豪華キャストが集い、アウトローな7人による復讐劇と正義を描く。2位のアニメーション映画『コウノトリ大作戦!』も今週初登場。「コウノトリ宅配便社」による「赤ちゃんお届け大作戦」のドタバタ劇を描く。『憧れのウェディング・ベル』のニコラス・ストーラー監督とともに指揮を務めるのは、『ファインディング・ニモ』『モンスターズ・インク』『カーズ』『トイ・ストーリー』など、ディズニー/ピクサーの大ヒットアニメを手掛けたアニメーター出身のダグ・スウィートランド監督。前週まで2週連続トップに立った『ハドソン川の奇跡』は3位に転落。前週2位の『ブレア・ウィッチ』は6位に、同3位の『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』は4位に順位を下げるなど、以下の作品もランクダウンした。
2016年09月26日佳境を迎えた大河ドラマ「真田丸」とともに、先週9月22日(木・祝)より全国公開され、話題を集める『真田十勇士』。本作で印象的な衣装の数々を手がけた、黒澤明監督の長女である黒澤和子によるデザイン画の数々が、いち早くシネマカフェに到着した。本作は、“天下一の名将・真田幸村の伝説は、実は猿飛佐助に仕組まれたものだった!”という大胆な発想をもとに、壮大な世界観とアクション、濃密な人間ドラマを描ききる新たな時代劇エンターテインメント。関ヶ原の戦いから14年。天下統一を目前にした徳川家康と、復権を狙う豊臣家の対立を背景に、“天下に並ぶ者なし”の名将・真田幸村の実像(?)と猿飛佐助や霧隠才蔵ら“十勇士”の活躍を描き出す。総勢500名以上のエキストラが参加した広大な土地での大規模ロケや、大阪城、出城・真田丸の巨大なセット。そして、役者が体当たりで挑んだアクションは、ハリウッド大作も負けず劣らずの臨場感で早くも話題を呼んでいる。そんな本作で、縦横無尽に動き回る猿飛佐助役の中村勘九郎ら超豪華キャスト陣を華やかに彩るのが、黒澤和子が手掛けた色鮮やかな衣装たち。黒澤さんは、1988年から“黒澤組”の衣装を担当するようになり、90年『夢』で衣装手伝い、『八月の狂詩曲』(’91)、『まあだだよ』(’93)、さらに山田洋次監督『たそがれ清兵衛』(’02)、フランソワ・ジラール監督『シルク』(’07)、北野武監督『アウトレイジビヨンド』(’12)、三谷幸喜監督『清須会議』(’13)、是枝裕和監督『そして父になる』(’13)などの衣装を手がけ、世界的にも高い評価を集めてきた。最近では、大人気連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の衣装監修も担当している。本作では、真田の家紋としてお馴染み「六文銭」が入った佐助の真っ赤な甲冑をはじめ、くノ一の火垂(大島優子)が身に着けている青い衣装や、淀殿(大竹しのぶ)の絢爛豪華な着物など、彼女の手掛けた衣装の数々は、身にまとった個性的なキャラクターたちをより魅力あるものにしている。目にも楽しい衣装の数々にもぜひ注目してみて。『真田十勇士』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月26日世界が『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に沸いていた2015年末に公開され、スウェーデン映画史上、記録的大ヒットとなった『幸せなひとりぼっち』。このほど、日本での公開を記念して、本作でメガホンをとったスウェーデンのNo.1監督、ハンネス・ホルムが初来日することが決定した。愛する妻の死をきっかけに、寂しさと哀しみにくれる“偏屈じいさん”オーヴェ。その日常は隣に引っ越してきたパルヴァネ一家により一変する。車のバック駐車、ハシゴのレンタル、病院への送迎、娘たちの子守…。次々とオーヴェを困らせる“うっとおしい”隣人は、いつしかかけがえのない友となり、凍てついた彼の心をゆっくりと溶かしてゆく…。2015年のクリスマスに封切られるや、興行ランキング5週連続No.1を樹立し、20週を越える大ロングランヒットとなった本作。隣人一家との交流を通して、オーヴェという人間の生きざまを読み解き、「人は1人で生きられるのか?」「人生とは何か?」を問うヒューマンドラマだ。自らの正義を貫いた彼だからこそ、迎えられた幸せな結末は多くの観客の胸を打ち、スウェーデンのアカデミー賞といわれる「ゴールデン・ビートル賞」で主演男優賞(ロルフ・ラスゴード)と観客賞をダブル受賞。それだけではなく、第89回アカデミー賞外国語映画賞スウェーデン代表作品にも決定している。そしてこのたび、監督を務めたハンネス・ホルムの来日が決定。ホルム監督は1962年生まれ。俳優としてキャリアをスタートさせ、『One In a Million』(原題)で長編監督デビュー。『Adam & Eve』(’97/原題)やトロント国際映画祭で上映された『青空の背後』(’10)など、多くのコメディ作品の脚本と演出を手がけ、長年スウェーデンのエンターテインメント界の第一線で活躍している。初来日に向け、監督からコメントが到着!「初めての来日になりますが、初恋の相手が日系ハーフの子であったため、常に心の中は日本への思いでいっぱいでした。黒澤明監督や是枝監督など日本には素晴らしい人と素晴らしい作品が沢山あります。なので、日本に行くのがとても楽しみです。この作品は、スウェーデンでは若い方に沢山見ていただくことが出来ました。日本でも恋愛に関する映画として、若い方に多く見ていただきたいです」と日本での公開に自信をのぞかせている。『幸せなひとりぼっち』は12月17日(土)より新宿シネマカリテ&ヒューマントラスト渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月19日『七人の侍』と『荒野の七人』を原案に、いま新たに7人のアウトローたちを描く『マグニフィセント・セブン』。このほど、『七人の侍』を監督した世界の巨匠・黒澤明監督の命日となる本日9月6日(火)に、本作の予告編とポスタービジュアルがついに解禁!さらに主演のデンゼル・ワシントンとクリス・プラットから、コメント映像も到着した。西部開拓時代。ローズ・クリークの町の人々は、バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サーズガード)の支配下で絶望的な日々を送っていた。エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)を中心に、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、スナイパーなど7人のアウトローを雇う。町を守るために立ち上がった彼らは、いつしか自分たちの目的が、金のためだけではなくなっていることに気づく――。世界の名だたる巨匠が師と仰ぐ黒澤明監督の代表作『七人の侍』(’54)と、その舞台を西部開拓時代のメキシコに移してリメイクした名作ウェスタン『荒野の七人』(‘60)が、いま改めて個性豊かな豪華キャスト陣で現代に蘇る本作。メガホンをとったのは、デンゼルの主演作『トレーニング デイ』『イコライザー』や、ジェイク・ギレンホール主演の『サウスポー』で、男たちの重厚なドラマを描いてきたアントワーン・フークア監督。今回、『七人の侍』『荒野の七人』、どちらのDNAも受け継ぎながら、初のリメイク作品を手掛けている。ついに解禁された日本版予告編では、無慈悲にも街を荒らされ、嘆く女性エマのセリフから始まる。主演を務めるデンゼルが演じるサムは、「復讐を望む?」と問いかけるが、彼女は「正義を復讐は手段よ」と決意の眼差しを向けている。続く映像では、サムの華麗な銃さばきが目を惹くが、そこで「もう閉店なのか?」と話す男ジョシュを演じるのが、『ジュラシック・ワールド』など話題作に引っ張りだこのクリス。彼が演じるジョシュは、愛嬌たっぷりでコミカルではありながら、おとこ気も感じさせる愛すべきキャラクターだ。そして、「Heavy Young Heathens」の「House of the Rising Sun」がクールに流れる中、イーサン・ホークやイ・ビョンホンらが演じる最強のワルたちが次々に暴れまわる! 「ド派手にやろうぜ」のセリフ通り、銃撃戦、爆発、ナイフさばきなど、怒濤のアクションシーンが連発。賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士。個性豊かな7人のアウトローたちが、彼らの流儀で悪を裁いていくさまをスタイリッシュに映し出していく。デンゼルとイーサン、そしてフークワ監督といえば、『トレーニング デイ』以来、実に15年ぶりとなるタッグ。デンゼルにとって初めてのアカデミー賞主演男優賞をもたらした監督でもあり、本作ではどのようなコンビネーションを見せてくれるのかは要注目。ストーリーの詳細はいまだ謎に包まれているが、この予告編の迫力には期待が高まらずにはいられない。また、アカデミー賞の前哨戦として知られる第41回トロント国際映画祭でのオープニング上映、現在開催中の第73回ベネチア映画祭でのクロージング上映も決定しており、世界的にも大きな注目を集めている本作。デンゼルとクリスの息の合った様子も伺えるコメント映像から、まずは確かめてみて。『マグニフィセント・セブン』は2017年1月27日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月06日黒澤明監督の名作『七人の侍』と、リメイク作『荒野の七人』を原案にした新作映画『マグニフィセント・セブン』の予告編映像が公開になった。オスカー俳優デンゼル・ワシントンが主演を、ワシントンと3度目のタッグを組むアントワン・フークアが監督を務める作品で、予告編には個性的な7人の男たちのアクションシーンがたっぷりと収録されている。公開された予告編映像このほど公開になった予告編は、善良な人々が虐げられ、家を追われる悲しいシーンから始まる。そこにやってきたのは、賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士の7人。彼らは“正義”を貫くために復讐という手段を選択。映像には強烈な個性をもった7人の男たちの活躍シーンが次々に登場。軍隊を相手にたった7人で立ち向かう決戦シーンの一部も登場する。ワシントンのほか、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ヴィンセント・ドノフリオ、ピーター・サーズガード、ヘイリー・ベネットらが出演。予告編にもそれぞれの見せ場が用意されており、完成した作品も7人それぞれのキャラクターがきわだつ、ひと味違ったアクション映画になりそうだ。『マグニフィセント・セブン』2017年1月27日(金) 全国ロードショー
2016年09月06日スティーブン・スピルバーグ監督を務めるディズニー最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』のジャパンプレミアが8月31日(水)、都内で行われ、来日中のオスカー俳優マーク・ライランスと、日本語吹き替え版で声優を務めた本田望結が出席した。ロンドンに住む好奇心旺盛な少女ソフィーが、子供たちに夜ごと“夢”を届ける巨人(愛称BFG)と出会い、イギリスを襲いかかる最大のピンチに立ち向かう友情ファンタジー。本作で身長7メートルの巨人BFGを演じたマークは、演劇界で“レジェンド”として名を馳せるイギリス人俳優で、スピルバーグ監督の前作『ブリッジ・オブ・スパイ』において本年度アカデミー賞助演男優賞した名優だ。ステージに登壇すると、早速「僕自身、巨人ではなくごめんなさい。でも、ときには小さな存在であっても、大きな影は落とすことができるのです」とお茶目な挨拶で場を和ませたマークは、歌舞伎や能など日本文化に造詣が深く、「今回、モーションキャプチャで巨人を演じましたが、制約があると思いきや逆に解放感がありました。友人の野村萬斎さんも『シン・ゴジラ』でゴジラを演じたと聞いて、納得がいきました」と驚きの親交を明かした。また、映画のテーマにちなみ、自身の“夢”を聞かれると「黒澤明監督の映画に出たかったですね。残念ながら、いまは実現しませんが。それともう一つは、歌舞伎役者になることです。この夢も年齢的に難しいので、生まれ変わったら叶えたい夢ですね」とやはり日本文化への深い愛を語っていた。ソフィー役の吹き替えを担当した本田さんは、「ディズニー映画も、スピルバーグさんの作品も大好きなので、オーディションに受かったと聞いて本当にうれしかったです」と満面の笑みを浮かべていた。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は、9月17日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月31日スティーブン・スピルバーグ監督を務めるディズニー最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』の主演を務めるマーク・ライランスの初来日がこのほど決定した。ロンドンに住む好奇心旺盛な少女ソフィーが出会ったのは、子供たちに夜ごと「夢」を届ける巨人BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント。ひとりぼっちのソフィーと、巨人にしては優しすぎるBFGの間には次第に「奇妙な友情」が生まれていく。やがて、小さなソフィーの勇気は大きなBFGを動かし、イギリス最大の危機を救うことに…!好奇心旺盛な少女ソフィーと“やさしい巨人”BFGとの友情を描く本作。スピルバーグの熱望により主演を果たすマークは、イギリスで舞台を中心に活躍し、演劇界では“レジェンド”としてその名を馳せ、スピルバーグ監督の前作『ブリッジ・オブ・スパイ』において本年度アカデミー賞助演男優賞。本作で初の来日を果たす。マーク演じるBFGは、「巨人の国」に住む身長7mの“小柄な巨人”。その風貌からは想像もつかないほどのハイスピードとジャンプ力を誇り、シリアスな顔で子どものような“言い間違い”を連発したり、豪快にオナラを出して大喜びするなど、予測不可能な行動から可愛さと愛嬌を感じさせるキャラクター性が、マークの圧倒的な演技力によって表現されている。BFGについてマークは、「彼のユーモアのセンスが好きだし、奇妙な話し方や、彼についてのすべてのことが気に入っているよ。彼がソフィーのいうことを聞いて、考えるところとかもね」とコメント。なお、マークは歌舞伎や狂言といった伝統芸能や、黒澤明監督の映画をリスペクトするなど、日本の文化を愛し影響を受けてきた親日家の一面も持ち、彼にとっても特別な来日になりそうだ。『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』は、9月17日(土)全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月24日俳優のマーク・ライランスが、主演最新作『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(9月17日公開)を引っさげ8月末に初来日することが23日、明らかになった。本作は、スティーブン・スピルバーグ監督がディズニーと初タッグを組んだファンタジー・アドベンチャー。好奇心旺盛な少女・ソフィーと、"夢の配達人"で優しい巨人・BFGの2人が友情を超えた絆で結ばれ、世界に大きな変化と奇跡をもたらしていく。ライランスは、同じくスピルバーグ監督作品『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)で本年度アカデミー賞助演男優賞を受賞。世界的に注目されるようになった彼は、ファンに本作の魅力を伝えるべく、8月31日に行われるプレミアイベントに出席する予定となっている。イギリスで舞台を中心に活躍してきたライランスは、スピルバーグ監督の熱望により、本作では「巨人の国」に住む身長7メートルの"小柄な巨人"・BFGを熱演。その風貌からは想像つかないハイスピードとジャンプ力を誇り、夜な夜な世界中を駆け回って子どもたちにすてきな夢を届けているキャラクターだ。予想できない行動の数々を披露しながらも、人間のソフィーに寄り添い、彼女を守ろうとする優しさも見せる。自身が演じたBFGについて、「彼のユーモアのセンスが好きだし、奇妙な話し方や彼についての全てのことが気に入っている」と語るライランス。歌舞伎や狂言といった伝統芸能や、黒澤明監督作品に敬意を表すなど、日本の文化から影響を受けてきた親日家の一面も持つ彼にとって、今回の初めての来日は、ひときわ特別な一時になりそうだ。(C)2016 Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2016年08月24日10月29日公開の映画『PK/ピーケイ』のジャパンプレミアが28日、東京・九段下のインド大使館で行われ、ラージクマール・ヒラニ監督、檀れい、映画監督の山崎貴が出席した。2013年に日本で公開されて異例の大ヒットを記録した映画『きっと、うまくいく』のラージクマール・ヒラニ監督と主演のアーミル・カーンが再びタッグを組んだ本作。この日は本作のPRのために初来日したラージクマール・ヒラニ監督が登壇し、スペシャルゲストの檀れいと山崎貴監督から花束が手渡された。初来日となるラージクマール・ヒラニ監督は「日本に来られてうれしく思っています。日本に初めて出会ったのは映画で、黒澤明監督の大ファンなんです。『七人の侍』をはじめ、『用心棒』や『生きる』など、彼の作品を見逃したものはありません。黒澤監督を通して日本を知ることができました」と語りながら、本作について「この映画は私にとって大切なメッセージが込められていて、神や宗教の見方が描かれていますが、言いたいことは我々が神を守る必要がなく、神自身が守ることができるので、『私の神が一番だ!』と争うことは止めましょうということです。人間として共存し、平和になればというメッセージが込められているので、その点をくみとっていただければありがたいです」と平和の尊さを強調していた。そんなラージクマール・ヒラニ監督の作品が大好きだという檀れいは「先ほどバックヤードでお会いしましたが、『PK』を見たばかりでその興奮で言葉が出ませんでした」と目を潤ませながら「思い出すだけでも涙が出てくるというか、本当に感情が忙しかったです。最後の最後には流れる涙を止めることができませんでした。改めてエンタテインメントの素晴らしさ、映画が持つ力の凄さを再確認させてもらいました。こんなに素晴らしい映画をありがとうと言いたいですし、たくさんの方に見ていただきたいと強く思っています」と賞賛。また、ラージクマール・ヒラニ監督から「掛ける言葉がないくらい美しい女性ですね。是非日本でインド人と恋に落ちるラブストーリーを撮りたいですね。その時僕は監督ではなくて出演者で」というオファーに檀は「踊りの練習をしておきます」と笑顔だった。映画『PK/ピーケイ』は、10月29日より全国ロードショー。
2016年07月28日東京・歌舞伎座で27日、ディズニー映画『ジャングル・ブック』のジャパンプレミアが行われ、来日中のジョン・ファヴロー監督、主人公モーグリ役のニール・セディ、日本語吹き替えキャストの松本幸四郎、西田敏行、宮沢りえ、伊勢谷友介らが出席した。120年を超える歌舞伎座の歴史の中で、洋画のプレミアイベントが行われたのは今回が初めて。本作は、ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリと、彼をとりまく動物たちとの絆や葛藤を描いた物語。作品のテーマである"生きる力"と、歌舞伎座のコンセプトである"生命の躍動"が共通するとして、同施設初の洋画プレミアが実現した。この記念すべき日に、歌舞伎座の外観はグリーンにライトアップ。本作の舞台であるジャングルを表現した。黒ヒョウのバギーラ役の吹き替えを担当した松本幸四郎は、「今ここにいらっしゃる皆さまの中で一番信じられないのは僕だと思います。一番奇跡に近いものが起こったと思ったのも私です」と興奮気味に話し、「原作を読み、ディズニーのアニメも見ました。本当に優れた良い古いものは新しい。この歌舞伎座で『ジャングル・ブック』が上映されるということは、そういう意味で感無量でございます」と感激。「最後まで感動が走ります。ここにいらしたお客さまのお胸の中にぽっと温かい灯火がともってお帰りになると信じています」と熱く語った。母親オオカミのラクシャ役の宮沢りえは、「いつも観客の側で拝見させていただいている舞台の上に、しかも女性が舞台に立つのはなかなかないと思うので大切な一日にしたい。立った瞬間の気持ちは一生大事にしようと思います」と話し、この日が手術後初のイベント出演となったクマのバルー役の西田敏行も「日本の伝統芸能である歌舞伎の殿堂・歌舞伎座でディズニーワールドが楽しめるって、日本でしか味わえない世界」と興奮していた。そして、ジョン・ファヴロー監督は、「光栄です。日本の文化にこの作品を受け入れていただけてうれしい」と感激し、「美しい。建築も素晴らしい」と歌舞伎座に魅了された様子。また、「アメリカで私が尊敬しているフィルムメーカーたちも日本の映画を愛して影響を受けています。この『ジャングル・ブック』もそういった影響をご覧になっていただける。私は黒澤明監督や宮崎駿監督らのイマジネーションに影響を受けています」と日本への思いを明かした。イベントには、プロデューサーのブリガム・テイラー、脚本家のジャスティン・マークスも登場した。
2016年07月27日「NEW 天野明展 in 京都」が、京都造形芸術大学で開催される。会期は、2017年1月20日(金)から2月12日(日)まで。「NEW 天野明展 in 京都」は、現在「ジャンプ+」に連載される『エルドライブ【elDLIVE】』をはじめ、2004年から2012年まで「週刊少年ジャンプ」に連載され、さまざまな分野でメガヒットとなった『家庭教師ヒットマンREBORN!』、『PSYCHO-PASS サイコパス』の生みの親、漫画家・天野明にスポットをあてたもの。天野作品の美麗原画が120点以上並ぶほか、天野明が書き下ろしデザインした限定グッズなどを販売する。さらに、京都会場限定の映像も登場。『エルドライブ【elDLIVE】』の声優座談会や、『家庭教師ヒットマンREBORN!』アニメ10周年記念キャスト同窓会を上映する。その他、コラボカフェも運営される予定なので、ファンにはたまらないイベントになりそう。なお、本イベントは、京都造形芸術大学とアニメショップ「アニメイト」の連携プロジェクト「ワンソース・マルチユース」の第一弾として開催されるもの。マンガやアニメーション、映画、ゲーム、小説、グッズなど、複数の分野に跨って人気を博すメガヒットコンテンツのつくり手と伝え手、売り手の現場を大学内に持ち込み、学生たちにワンストップでの学びの場にしてもらおうという企画だ。【概要】NEW 天野明展in京都会期:2017年1月20日(金)~2月12日(日)※2017年2月1日(水)・2日(木)は閉館会場:京都造形芸術大学住所:京都市左京区北白川瓜生山2-116 瓜生館2階および人間館1階 ギャルリ・オーブ開催時間:10:00~19:00(各日最終入場時間は18:30)入場料:瓜生館2階 無料、ギャルリ・オーブ 800円(税込)TEL:075-791-9122
2016年07月18日映画『マグニフィセント・セブン』が、2017年1月27日(金)に公開される。1954年に公開された黒澤明監督の映画『七人の侍』。そして、その舞台を西部開拓時代のメキシコに移し、1960年にハリウッドリメイクされた名作ウェスタン『荒野の七人』。これら最高峰の作品たちを原案にリメイクしたのが本作である。監督は『トレーニング デイ』『イコライザー』『サウスポー』など、重厚な男たちのドラマを描いてきたアントワーン・フークア。主演には『トレーニング デイ』『イコライザー』のデンゼル・ワシントン、『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラット、『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のイ・ビョンホンなど、国際色豊かな豪華キャストが集結する。なお本作は、2016年のトロント映画祭ではオープニング作品、ヴェネツィア映画祭ではクロージング作品として評価を受け、アメリカ初公開では初登場第1位のヒットを記録している。全て本物の巨大セットで撮影し、可能な限り実際のスタントを演じたというリアル感あふれるアクション作品だ。■ストーリーバーソロミュー・ボーグ(ピーター・サーズガード)の支配下で、ローズ・クリークの町の人々は絶望的な日々を送っていた。そんな中、エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)を中心としたギャンブラー ジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、ガンの達人など7人のアウトローを復讐のために雇う。町を守るために立ち上がった彼らは、いつしか自分たちの目的が金だけではなくなっていることに気付く。【作品詳細】『マグニフィセント・セブン』(原題:The Magnificent Seven)公開日:2017年1月27日(金) 全国ロードショー監督:アントワーン・フークアキャスト:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ヴィンセント・ドノフリオ配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2016年07月10日黒澤明監督の代表作『七人の侍』(54)と、その舞台をメキシコに移してハリウッドで製作された『荒野の七人』(60)を原案としてリメイクされた、映画『マグニフィセント・セブン』が2017年1月27日に日本公開されることが決定し7日、特別先行ビジュアルが公開された。本作でメガホンを取るのは、『トレーニングデイ』(01)、『イコライザー』(14)、『サウスポー』(公開中)などで男たちのドラマを映してきたアントワーン・フークア監督。キャストには『トレーニングデイ』『イコライザー』のデンゼル・ワシントン、『ジュラシック・ワールド』(15)のクリス・プラット、 『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のイーサン・ホーク、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)のイ・ビョンホンなど、国際色豊かな俳優たちが名を連ねる。デンゼル、イーサン、アントワーン監督の3人がタッグを組むのは、『トレーニングデイ』以来、15年ぶり。アントワーン監督は、同作でデンゼルに初のアカデミー賞主演男優賞をもたらしたことでも知られる。そんなアントワーン監督が、古典映画のストーリーを現代的な視点から捉え直した本作。バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サーズガード)の支配下で、絶望的な日々を過ごすローズ・クリークの町を舞台とし、エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)が賞金稼ぎのサム(デンゼル)を中心とした7人のアウトローを復讐のために雇ったことから物語は始まる。町を守るために立ち上がった彼らだが、いつしか自分たちの目的が金だけではなくなっていることに気付いていく。公開された本作初となるビジュアルでは、そんな荒れ果てた大地に集まったアウトローたち7人の姿が。金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士といった特徴的な7人が、拳銃、おの、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手にして、悪に立ち向かおうとする鋭い眼光が印象的な1枚となっている。
2016年07月07日黒澤明監督の名作『七人の侍』と、リメイク作『荒野の七人』を原案にした新作映画『マグニフィセント・セブン』が来年1月27日(金)から公開されることが決定した。オスカー俳優デンゼル・ワシントンが主演を、ワシントンと3度目のタッグを組むアントワン・フークアが監督を務める。その他の情報本作は、復讐のために雇われた賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士の7人が悪に立ち向かう中で、報酬以上の目的に気づき、街を守るために決死の闘いに挑む姿を描いた大作映画。ワシントンのほか、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ヴィンセント・ドノフリオ、ピーター・サーズガード、ヘイリー・ベネットらが出演する。『マグニフィセント・セブン』2017年1月27日(金) 全国ロードショー
2016年07月07日黒澤明監督の1954年の代表作『七人の侍』をハリウッドリメイクした1960年の名作ウェスタン『荒野の七人』。これら最高峰の名作たちを原案にリメイクされた、映画『マグニフィセント・セブン』が、来年1月27日(金)に公開することが決定した。アントワーン・フークワ監督が古典映画のストーリーを、現代の視点をもって描いた『マグニフィセント・セブン』。バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サーズガード)の支配下で、ローズ・クリークの町の人々は絶望的な日々を送っていたが、エマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)を中心としたギャンブラージョシュ(クリス・プラット)、流れ者、ガンの達人など7人のアウトローを、復讐のために雇った。町を守るために立ち上がった彼らは、いつしか自分たちの目的が金だけではなくなっていることに気付く――。『七人の侍』といえば、世界の名だたる巨匠が師と仰ぐ黒澤監督の代表作。主演は三船敏郎と志村喬が務め、「ヴェネツィア国際映画祭」銀獅子賞などを受賞している。そして、その『七人の侍』の舞台を西部開拓時代のメキシコに移してハリウッドリメイクされたのが『荒野の七人』。日本でも公開され、のちに『続・荒野の七人』『新・荒野の七人 馬上の決闘』『荒野の七人・真昼の決闘』などの続編が製作されている。本作を手がけるのは、『トレーニング デイ』『イコライザー』『サウスポー』など、重厚な男たちのドラマを描いてきたアントワーン・フークア監督。 主演には『トレーニング デイ』『イコライザー』のデンゼル・ワシントン、『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラット、『6才のボクが、大人になるまで。』のイーサン・ホーク、『甘い人生』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のイ・ビョンホンなど、国際色豊かな豪華キャストが集結。デンゼルとイーサン、アントワーン監督は『トレーニング デイ』以来、実に15年ぶりのタッグで、アントワーン監督は、デンゼルにとって初めてのアカデミー賞主演男優賞をもたらした監督でもあるのだ。日本公開日決定に合わせて、このたび解禁となったのは、本作の初ビジュアルである特別先行ビジュアル。荒れ果てた大地に集まった最強のアウトローたち7人のカッコ良すぎる姿が映し出されている。賞金稼ぎ、ギャンブラー、スナイパー、ハンター、暗殺者、流れ者、戦士、という個性豊かな7人が、拳銃、斧、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手に、悪に立ち向かおうとする鋭い眼光をこちらに向けているのが印象的な1枚だ。豪華キャストで蘇る最高峰の西部劇。歴史的興奮を予感させるビジュアルに仕上がっている。『マグニフィセント・セブン』は2017年1月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年07月07日お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、芸人初の芥川賞に輝き、大ベストセラーとなった小説『火花』。動画配信サービス・Netflixでドラマ化され、世界190カ国への配信を開始してから1カ月が経過した。日本独自の文化である「漫才」にスポットを当てた作品のため、海外のユーザーに受け入れられるのか…といった不安もあったが、実情はどうなのか。Netflixの最高コンテンツ責任者であるテッド・サランドス氏に、日本発作品への期待を含めて話を聞いた――。――『火花』が配信されて1カ月がたちました。視聴ユーザーの半数が海外からだと伺いましたが、この評価はいかがですか?日本の制作者は、これまで国内に向けてすばらしいテレビ番組や映画を作ってきた歴史がありますが、アジア以外でそれらの作品が目に触れる機会が、それほどありませんでした。今回『火花』が、世界190カ国に配信されましたが、海外のユーザーにもとても喜んでもらっています。「漫才」というとても日本的で独特な世界観を持った作品でも受け入れられているということは、すばらしいことだと思っています。――海外の人たちは「漫才」を知らないので、「漫才」で検索して『火花』を見るわけではないですよね。Netflixは、ユーザーへのレコメンド(おすすめ)機能によって視聴する形が多いと思うのですが、どういった要素でレコメンドされ、『火花』が海外の人に見られているのですか?日本が好きなユーザーにレコメンドされていることもありますが、『火花』という作品は悲哀を帯びているものなので、感動的で情緒のある作品が好きな方に届いているんだと思います。悲しい作品を見て、自分の現状と置き換えて、「あ、まだ自分はまだマシなんだ」という風に感じる方もいるかもしれないですね。――やはり海外には「漫才」が理解されないのではという懸念がありましたが、サランドスさんはご覧になって理解できましたか?私は見る前に漫才の複雑さを全く知らない状態で拝見したんですが、非常に魅了されました。スタンダップコメディなど、ちょっとした寸劇に近いところもあるので、海外のユーザーも見ていくうちに理解できるようになって、すぐになじむことができると思います。――漫才は2人ですが、日本には1人で行う「落語」という古典芸能もあります。こちらをテーマにしたドラマ作品も最近増えているんですよ。そうなんですか! 今後社内の会議で「RAKUGOはどうか?」と話したら、みんなびっくりしますね。今度言ってみたいと思います(笑)――『火花』を世界配信するのをジャッジされたのはサランドスさんと伺っていますが、その決め手はなんでしたか?現場の作業は日本のチームが取り組んでいたのですが、とにかく原作が大変な人気であるということと、いただいた内容を見て、新たな試みとして良い作品になるのではないかということで判断しました。――他の国でも、それぞれオリジナル作品を制作していると思いますが、今どれくらいの数が進行しているんですか?オリジナル作品の制作に着手しているのは12カ国で、現在51本を手がけています。幸いなことに優れたチームが各国にいるので、私が全てに携わることはなく、必要なところに入って作業しているという形ですね。――これまでも、フジテレビが制作したリアリティ番組『テラスハウス』などの日本のコンテンツが配信されていますが、世界でウケていますか?とてもよく受け入れられています。アメリカにも同じようなリアリティ・ショーはあって、こちらの出演者はみんな意地悪なんですが、『テラスハウス』の場合は皆さんとても礼儀正しいので、そこが魅了されていますね。内容的には恋愛などの人間関係を描くものなので、それはどの国でも普遍的に支持されます。――サランドスさんは、好きな日本の映像作品はありますか?やはり黒澤明監督ですね。彼ほどすばらしい仕事をした人はいないと思います。現代のものはちょっと追いつけていないですが…三池崇史監督ですかね。すばらしい映画監督で、ちょっとダークで万人向けの作品にはならないかもしれませんが(笑)、できればシリーズ物を撮ってもらえればいいなと思います。――今後もぜひ日本の作品をNetflixを通して世界で配信してほしいと思うのですが、求める作品像はどのようなものでしょうか?個人的には、あえて海外向けに作りこみをせず、あるがままの日本らしい作品が、どうすれば世界の皆さんに喜んでもらえるのかというのを考えています。今までは、それが効果的に行われていないということがあると思いますので、まずは実現できるすばらしい物語と、それを作る作家を見つけなければいけないと思っています。日本のルーツをきちんと保ったままの作品に出会い、世界に持って行きたいのですが、その要素が何かというのは、まだ分かりません。経験を積んで、探っていきたいですね。テッド・サランドス2000年からNetflixのコンテンツ取得部門を指揮。ホームエンターテインメント関連に20年以上の実績があり、Netflix入社前は動画配信会社ETD、Video City/West Coast Videoの取締役。アスペン研究所のヘンリー・クラウン・フェローで、学校の芸術教育に特化したNPO、Exploring The Artsの役員を務め、さらにトライベッカ映画祭とロサンゼルス映画祭の映画諮問委員、アメリカン・シネマテークの役員、米国テレビ芸術科学アカデミーの執行委員、アメリカン・フィルム・インスティチュートの理事も兼任している。(C)2016YDクリエイション
2016年07月06日“世界で最もハンサムな顔”常連のスウェーデン人俳優アレクサンダー・スカルスガルドが6月9日(木)、主演作『ターザン:REBORN』の公開記念イベントに出席した。会場には多くの女性ファンが駆けつけ、身長194cmの北欧美男子が放つイケメンぶりに、黄色い悲鳴をあげた。『ハリー・ポッター』シリーズの監督&スタッフによって、誰もが知るターザン伝説を全く新しいアクション・エンターテインメントとして“REBORN”させた本作。その最大の魅力は「主人公の二面性」だと語るアレクサンダーは、「普段は英国の貴族として、スリーピースのスーツに身を包んで、首相とお茶するような高貴な男なんだ。でも、幼い頃にアフリカの密林で動物に育てられた過去を持っている。妻が誘拐されたことで、内に眠る野生――つまり、ターザンを解き放つんだよ」と新解釈のターザン像をアピールしていた。従来のイメージを覆す気品あふれる姿に加えて、彫刻のような“桁違い”の肉体美も大きな注目ポイント。肉体改造の際には「アスリートのような、しなやかな動きができる身体を目指した」そうで、「ボディビルダーに見えてしまうのは避けたかったから、ウエイトリフティングで身体を大きくしながら、ヨガやピラティスにも励んだ」とふり返った。来日は浅野忠信らと共演した『バトルシップ』(’12)のプロモーション以来、4年2か月ぶり3度目。「お昼に寿司を食べたんだ。最高だったよ!」と興奮気味に語り、しばらくはいかに自分が食べた寿司がおいしかったか熱弁。司会者から「そろそろ映画のお話をお願いしてもいいですか?」と制止されるほど、その味を気に入った様子だった。また、黒澤明の大ファンだとも語り、「僕のヒーローはミフネ(三船敏郎)」と親日ぶりを披露していた。ロンドンで裕福な暮らしを送る英国貴族のジョンは、ある陰謀によって、妻のジェーンをさらわれ、故郷のジャングルも侵略されてしまう。愛する妻と故郷を救うため、すべてを投げ打ち、長年封印したもう1つの顔である“ターザン”を解き放った男の運命は?イベントにはタレントの横澤夏子が駆けつけた。『ターザン:REBORN』は7月30日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて2D/3D公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月09日職場での人間関係、失業、失恋、家族間のトラブルなど、誰しもがいろんな悩みや不安を抱え、ときには壁にぶち当たりながら生きていますよね。一説によれば、「1人の人間が1日に思考する回数は約7万回で、そのうち8割はネガティブな思考をしている」そうです。だとすれば、マイナス思考はむしろ自然なことであり、無理してポジティブになる必要はないのかもしれません。ところが一方で、常に前向きな人もいます。世間で「超一流」といわれている人たちの多くが、なにごとも前向きに考える思考法を手に入れているというのです。そんな超一流の人たちがどんな考え方をしたり、壁を乗り越えてきたのかというエピソードを、クイズ形式で紹介しているのが、西沢泰生さんの『読むだけでポジティブになれる 超一流の人のちょっと深い話』(アスコム)。モヤモヤとした気持ちを解消したり、人生のピンチに役立つ、すぐれたエピソードをご紹介していきましょう。■1:巨匠、黒澤明監督がこだわった「9時5時」の習慣リアリティの追求にこだわって完璧主義を貫いた、日本映画界の巨匠、黒澤明監督。その撮影時間は、意外にも朝の9時から夕方5時までと決まっていたそうです。理由は、スタッフに撮影の準備と後片づけのための時間を十分に与えるため。朝9時にスタートするには、スタッフは早朝5時から準備を開始し、撮影が夕方5時に終わったとしても後片付けに11時までかかったとか。これ以上撮影時間を延長すれば、スタッフの睡眠時間がなくなることを知っていたからなのです。部下の仕事の時間を確保し、休む時間まで考慮する。そして、最高のパフォーマンスを引き出す。これぞ、マネジメントの極意といえそうですね。黒澤監督が、名作を量産できた理由のひとつがわかった気がします。■2:ドクター・中松の発明がすべて成功している理由数々の発明を生み出した、ドクター・中松はまさに天才。「いままでに失敗したことはありますか?」と問われると、「自分の発明はすべて成功している」といい切ってしまうほど。その発言の真意とは、「成功するまでギブアップしない」ということなのです。「現段階で失敗していても、そこで終わりではなく、粘り強く工夫し、必ず成功までもっていく」というのが発明家の極意。エジソンも「成功するための確実な方法は、どんなときももう1回だけ試してみると思い続けること」といっています。画期的な掃除機で人気のダイソンも、試作品が完成するまでにかかった歳月は15年。それまでに作った失敗作の数は5,125個。ケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダースが、融資先の企業を求めて売り込みを続けた企業の数は、なんと1,009社。1、2回の失敗なんて、まさに序の口。「失敗なんてない、あるのは成功につながる経験だけ」。そんなふうに出来事を受け止め、成功するまで工夫してチャレンジし続けましょう。■3:帝国ホテルのバーテンダーが2杯目のグラスを置く場所究極のもてなしで客人を迎える帝国ホテル。バーの居心地のよさも格別です。ここのバーテンダーは、1杯目のグラスはお客が手に取りやすい右斜め前に置くそうですが、2杯目はいったいどこに置くのでしょうか。答えは、1杯目のグラスが置かれていた位置。人間ならだれしも無意識に飲みやすい場所や置いておきたい場所に置くもの。それを観察し、当たり前のようにさりげなくその位置に置く気配りができれば、人の心をとらえることができるというわけです。さすがは、帝国ホテル。配慮の行き届いた接客術の真骨頂といってもいいでしょう。■4:ピカソが3分で描いたスケッチが5,000フラン?ある婦人がピカソに「私のスケッチを描いてくださいませんか? お値段は言い値でけっこうです」と声をかけたところ、3分ほどで描きあげられた絵の値段はなんと5,000フラン(今の相場で約40万円)。高額すぎると憤慨する婦人に、ピカソが告げたひと言とは――。「私はここまで来るのに、生涯を費やしているのです」生涯に15万点もの作品を生み出したピカソは、「もっとも多くの作品を残した画家」としてギネスブックにも載っているほど多作な芸術家。その膨大な積み上げがあるからこそ、3分の絵にも価値があると自信をもっていえるのでしょう。ちなみに、正岡子規が36歳で他界するまでの16年間で詠んだ俳句は2万3,647句。エジソンの死後に見つかった、アイデアがぎっしり書かれたノートの数はなんと約3,500冊。日々の膨大な積み重ねが、圧倒的な自信につながることを証明していますね。■5:漫画家、赤塚不二夫の「2度目だから」という思いやりいわずと知れたギャグ漫画『天才バカボン』の生みの親、赤塚不二夫さん。描きあげた原稿を編集者に渡したあとに事件が発生したことがあるといいます。なんと編集者が、原稿をタクシーに置き忘れてなくしてしまったというのです。それを聞いた赤塚さん。まったく怒ることなく、「ネーム(脚本のようなもの)があるからまた描ける」といい、さらにこう続けます。「まだ少し時間がある。飲みに行こう」と。そして編集者を気遣い、飲んで帰ったあと、同じ話を数時間かけて描きあげたそうです。そして、編集者に手渡すときに「2度目だから、もっとうまく描けたよ」といったのです。ファンからも出版関係者からも愛されていた彼の葬儀には1,200人が参列したとか。いかに慕われていたか、よくわかるエピソードですね。失敗をしたらつい責めてしまいたくなりますが、そんなときにも周囲を気遣える人こそ、本当に優しい人なのかもしれません。*悩んだり、つまづいたりしたとき、自分とは異なる発想を知ることで、思わぬ解決策が見つかることがあります。身近な人と話すことも大事ですが、超一流の人の考え方に触れることもひとつの方法です。大いに活用しましょう。(文/山本裕美) 【参考】※西沢泰生(2016)『読むだけでポジティブになれる 超一流の人のちょっと深い話』アスコム
2016年06月06日『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』で第80回アカデミー賞主演女優賞に輝き、その後も、カンヌ常連のダルデンヌ兄弟監督作『サンドラの週末』で2度目のアカデミー賞ノミネートを受けたマリオン・コティヤール。彼女は、フランス人でありながらも「いつかマクベス夫人を演じる日が来る」と信じていたという。ウィリアム・シェイクスピア没後400年にあたる2016年、荘厳なロケーションのもと、スクリーンに蘇る『マクベス』。これまで、黒澤明や手塚治虫、そして先日亡くなった蜷川幸雄など、日本の有名クリエイターにも多大な影響を与え続けてきた至高の名作で、王座をめぐり野心に取り憑かれたマクベスの妻“レディ・マクベス”を演じたコティヤールは、自らの願いを叶えた。2011年のアカデミー賞で作品賞などを獲得した『英国王のスピーチ』のスタッフと、CMやミュージック・ビデオで活躍し、デビュー作『スノータウン』(’11・劇場未公開)が世界的に注目を集めたオーストラリア出身の気鋭ジャスティン・カーゼル監督が贈る本作。劇中、戦地で3人の魔女と出くわしたマクベスは、やがてコーダーの領主となって出世し、スコットランド王になるだろうと告げられる。それを知った夫人は、マクベスの領地インヴァネスにやってくるダンカン王(デヴィッド・シューリス)を暗殺しようと謀略するのだ。「演技クラスの学生だったときに『マクベス』を観たわ」と、コティヤールはふり返りながら語る。「いつかはマクベス夫人を演じる日が来てほしいと思っていた。来ると信じていたの。でも正直なところ、それは舞台だと思っていたの。しかもフランス語で。だから、この映画とこのチームでオファーを受けたとき、この上なく素晴らしいチャンスだと思った。シェイクスピアの言葉で、“英語”でマクベス夫人を演じることができるなんて素晴らしいチャンスだわ。思いがけなかったけれど、いまだと思った。やらなくてはならなかったの」と明かす。しかも、マクベスを演じるのは、彼女が長い間称賛してきた演技派マイケル・ファスベンダーだ。「マイケルは素晴らしい俳優だわ。俳優として、彼が役作りをしたり映画を組み立てたりするときの秘密の部分を見ることができて、とてもラッキーだったと思う。それに彼は、正真正銘、クリエイティブな人なの。彼はキャラクターの魂を理解する。『マクベス』にもたらしたものは常に真実味があって並外れていた。彼が提示するものに毎日、本当に驚かされたけれど、素晴らしい経験だったわ」。確かに、マクベスが次第に狂気を帯びていくさまには震撼する。夫に王を暗殺させ、野望を叶えて王妃となった夫人とは裏腹に、マクベスは知勇を兼ね備えた親友バンクォー(パティ・コンシダイン)の存在を恐れていた。魔女は、バンクォーの息子フリーアンスが“未来”の王になるという予言もしていたのだ。マクベスは刺客を放ち、親友の命は奪うものの、息子フリーアンスは取り逃がしてしまう。その夜の晩餐会でバンクォーの不気味な幻影を目の当たりにしたマクベスは、錯乱状態に陥っていく。そんなマクベスの常軌を逸した振る舞いは、かつてダンカン王の暗殺をそそのかした夫人の目にさえ、狂気の沙汰に映った。絶望した夫人は、みるみるうちに衰弱して息絶える――。「この映画は、人間の魂を理解し、それを共有することを描いていると思う。シェイクスピアがしたようにね」とコティヤールは言う。「私たちは何者なのか、恐怖や怒りや挫折にどう折り合いをつけるのか、そして暗闇への扉はどうしたら開くのか、それを見事に映し出しているのよ」。人間の欲望や野心、恐怖や怒りなどを内包する『マクベス』は、大きなやりがいがあったとともに、大変でもあったことを彼女自身も認めている。「この映画を作るのは楽しかった。とても楽しめたけれど、同時に辛くもあったわ。それは、あれほど暗い人物と一緒に生きなくてはならなかったからなの」。スコットランドやイングランドのロケ地で、毎日撮影が終わると、彼女はこのキャラクターを忘れるように努力していたという。「それが一番難しかった。毎日誰かと一緒に過ごしていると、内面的に影響を受けてしまうから。私は“メソッド俳優”ではないから、その日の撮影が終われば、自分自身に戻る。でも、何か違うものを抱えてしまうの。それに気づき、それを必要としない人たちに撒き散らさないようにしなくてはならなかったわ」。とはいえ、シェイクスピアの文章を話すのは、「光栄だった」と彼女は言う。「それは、音楽家がモーツアルトを演奏しているときに、偉大なものや達人に触れているような感覚だと思う。彼が書いたセリフを言うことができて幸運だと感じたわ。あの特別なリズムは、まるで心臓の鼓動みたいなの。あるいはパンチみたいなもの。それが愛を、人間に対するシェイクスピアの理解すべてを、そして彼のビジョンや詩を象徴している。とても幸運だったわ」。コティヤールが予言を叶える形で演じた、シェイクスピアが生んだ“悲劇の夫人”は、自らの罪にもかかわらず、愛した夫の狂気に耐えかね、絶望の中に堕ちていった。彼女やファスベンダーが体現したものは、誰もが心の中に抱えかねないものだ。そんな“運命共同体”の夫婦を見事に演じてみせた2人は、カーゼル監督の最新作となる人気ゲームの映画化『Assassin’s Creed』(原題)でも、再びタッグを組む。『マクベス』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月14日