リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)の2018年春夏コレクションが、2017年11月17日(金)に東京都庭園美術館で発表された。今季はデザイナーの山縣にとって10年目の記念すべき年だ。テーマは「writtenafterwards 10th Anniversary Collection “After Wars"」。2017年春夏シーズン、2017年秋冬シーズンに続くストーリーが綴られた。「仰げば尊し」が流れ、眩しいくらいのライトが、美術館入口前の丸く描かれたランウェイを照らし出す。ファーストルック、現れたのはベールに包まれたセットアップ。頭には花が飾られている。トレーンを引いた立体的な柄は、プリーツ加工により、布を折り合わせることで完成したギンガムチェックだ。予想できない揺れ、柔らかな伸縮。儚げに映るワンピースは、そのテキスタイルを主軸に構成されている。それら“洋服”とともに、焼け焦げた“和服”が混ざり合う。ドーム型のオブジェのようなワンルックからは、ほんのり焼けたにおいがして、それがたまらなく切ない。戦争という厳しい時代の連想と、着物という文化が薄れ、洋服文化が浸透した今の日本を風刺した1着だったようだ。小さな花模様に溢れた赤ずきんの小さな女の子たちがベルを鳴らして登場する。すると、今までとは少し違う、どこか女の子らしさ溢れるルックが現れ出した。引き続き登場するギンガムチェックのオーガンザは、ピンクやブルーの優しい色味。戦時中のナース服からの着想だというそれらリボンは悲しい影を潜めながらも、ここでは女性らしさの表現のひとつとして意味を成している。時代を越えて変わったその装飾の意味に、なんだか複雑な気持ちを覚える。さらに足された、塩縮加工の白いビニール素材は、まるで歪みのあるウェディングドレスに。ふわりと浮かぶようなテクスチャーは、現実と非現実の浮遊を表現している。緑のニットジャカードのプルオーバーとパンツの男の人は、どこか悲しそうな表情で、大中小、3つの棺桶を引きずっている。グリーンの明るいオーガンザと頭にのせた花が、せめてもの平和への希望なのか。一方で、花で満たされたその中で眠る女の子は、優しい表情。もしかすると花々がそうさせているのかもしれないが……。千羽鶴のドレスは、学生たちを引き連れて、その次の「山」の表現へと導いた。杉の木に囲まれた3つのルックには、焼け焦げた着物が引っかかっていて、戦争の荒々しい風景をそこはかとなく感じさせる。もう一つ山縣が込めた意味、それは日本人は「山」で囲まれて育っているのではないか、という思考。目に映るもののファッションにおける境界線がまだ曖昧だという彼にとって、「山」をファッションにするというチャレンジだったのかもしれない。花々が祝した今回のショー終了後、山縣は“僕はファッションが大好きだ”と話してくれた。ファッションに救われ、のめり込んだ10年間。でも追い求めても答えの出ない「ファッションとは何か」という疑問。装いの探究心を絶えず持ち続ける彼だからこそできた独創的なランウェイは、また新たな1歩を踏み出す山縣のカタチだった。最初に配られたコレクションノートには、谷川俊太郎が10年を迎える山縣の気持ちを表した、「十二の問いかけ」というタイトルの詩が書かれていた。これもまた彼の探究心の現れ。東京都庭園美術館内の『装飾は流転する』展では同作品とともに今回のショーで発表されたワードローブが飾られるが、それを目にしたとき、きっと装うことがもっと愛おしく感じられるはずである。
2017年11月20日「来年のことを言うと鬼が笑う」なんて言いますが、この時期になるとそうも言ってられないですよね。そろそろ2018年の手帳が欲しいとき。これぞという手帳はもう見つかりましたか?まだの方や、もう一冊必要だなと思っているみなさんに、ハッピーが詰まった手帳をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね!■星座別!星占い満載のダイアリー『星ダイアリー2018』「年間占い」「月間占い」「12星座プロフィール」など、石井ゆかりさんによる占いが盛りだくさん。あたたかく優しい言葉で綴られた石井さんの占いに日々、勇気をもらえるダイアリーです。12星座別なので「自分用の一冊」という特別感を持てるはず。いつも手元に置いて、何度も読んでみてはいかがでしょうか。「12星座年間プチ占い」や「4択おみくじ」もついています。『星ダイアリー2018』石井ゆかり独学で星占いを習得し、2000年よりWEBサイト「筋トレ」を主宰。雑誌や携帯コンテンツなどで占いを執筆するほか、星占い以外の分野でも著作を発表している。“最強幸運体質”を引き寄せる!『強運ダイアリー 2018』予約が取れないフォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さん監修のオリジナル手帳。「マインドナンバーで占う毎月の運勢」「フォーチュンサイクル」をはじめ、強運体質へと導く読み物やワークがたっぷり収録されています。強運日がすぐにわかるカレンダーはとても便利。帯をはずすとシンプルな白い手帳なので、使いやすいのも魅力的です。『強運ダイアリー 2018』イヴルルド遙華前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。著書に『運命のフォーチュンAmulet』(小学館)など。東京・代官山に鑑定ルームをもつ。ユミリー風水で幸運を引き寄せて!『ユミリーのハッピー手帳2018』ユミリー風水で人気の風水建築デザイナー・直居由美里さんが監修した大人の女性のための手帳です。スリムで持ち歩きやすいけれど、書き込みスペースもたっぷり。六曜、二十四節気、雑節、天中殺などに加え、月ごとのラッキーアクションや毎日の運気もわかります。週間ページにはその月のラッキーモチーフや週ごとのアドバイスも掲載。巻頭巻末には九星別の運気アップアドバイスの他、ラッキーフードなどがわかる表も収録されています。『ユミリーのハッピー手帳2018』直居由美里風水建築デザイナー。由美里風水塾塾長。風水を環境学として捉えた学問として、風水・気学・家相学などを30年以上にわたり研究、独自のユミリー風水を確立。芸能人や各界のセレブにもファン多数。書き込むと人生が変わるダイアリー『心がラクになる 心屋仁之助手帳2018』心理カウンセラー・心屋仁之助さんの、使うと人生が変わるダイアリー。毎月、毎週、あなたの心を癒してくれるメッセージが収録されています。特製シール付き。監修の心屋さんいわく「自分を大切にする人生のために、今年もこの手帳を使いまくってください!そんな楽しい場所で、あなたにばったり会えるのを楽しみにしています」とのこと。2018年、今まで以上にたくさん笑えますように。『心がラクになる 心屋仁之助手帳2018』心屋仁之助「自分の性格を変えることで問題を解決する」という「性格リフォーム」心理カウンセラー。現在は京都を拠点として、全国各地でセミナー活動やカウンセリングスクールを運営。その独自の「言ってみる」カウンセリングスタイルは、たったの数分で心が楽になり、現実まで変わると評判。著書多数、累計で250万部を超える。祝10周年!「わたし」を幸せにする手帖『わたし時手帖2018』「時間に追われる生活」から脱出して、純粋な「わたしだけの時間」を実現できると大人気。2018年で10周年を迎えるロングセラーの手帖です。月や星の動き、二十四節気、旧暦、六曜、ラッキーカラー、風水など、知りたい情報が盛りだくさん。宇宙パワーを味方につけ、「わたし」を幸せにしてくれるラッキーアイテムを見つけながら、365日を魔法の毎日に変えていきましょう。『わたし時手帖2018』竹中章恵 (HA*)生活共感プロデューサー、ライター、イラストレーター、プランナー。わたし時独自の月の満ち欠けによるムーンライフ提案が好評で、新月会や個人セッションも人気。誰もが幸せになる「わたし時ネタ」を日々人体実験中。眞田友恵プランナー、天然石バイヤー。アートとカラーセラピー、天然石の情報をシェアするセレクトショップ「ユニカギャラリー」を東京三宿で営む。様々なジャンルのアーティストをサポートするギャラリーの企画や、ワークショップのファシリテーションを手がける。自身を浄化し、心が豊かになる一冊『毎日を幸せにするホ・オポノポノ手帳2018』ネイティブハワイアンの伝統的な問題解決法「ホ・オポノポノ」の教えを、毎日、取り入れられる手帳。365日を毎日ゼロに戻せる「ちりれるメモ」など、自分自身を浄化=クリーニングするためのツールがたくさん詰まっていて、使うたびに心が豊かになっていきます。月ごと、週ごとに、ホ・オポノポノの継承者であるヒューレン博士とKR女史の言葉が掲載されている他、2人の対談『「わからない」という知恵の贈り物』も収録されています。『毎日を幸せにするホ・オポノポノ手帳2018』イハレアカラ・ヒューレンSITH ホ・オポノポノの継承者であり、世界に広めた第一人者。1962 年コロラド大卒。アイオワ大学で教育長、特殊教育ディレクターの博士号を取得。国際連合やユネスコ、世界平和議会などで講演活動を行う。『アロハ!』(サンマーク出版)の他、著書多数。カマイリ・ラファエロヴィッチSITH ホ・オポノポノの創始者、故モーナ女史の一番弟子。MBA(経営学マスター)やMAT(マッサージセラピストライセンス)の資格を取得。ハワイでは不動産業を営み、日本では全国各地で講演を行う。著書に『ホ・オポノポノライフ』( 講談社)、共著に『ウニヒピリ』(サンマーク出版)がある。
2017年11月20日アナ スイ(ANNA SUI)より、2018年春夏コレクションのアイテムをいち早く紹介。2018年3月下旬から6月下旬にかけて、発売される。刺繍やパッチワーク、タイダイなどのハンドメイドを施した、アナ スイならではのきらびやかなアイテムたちが揃う。ポップな手描きイラストのリーバイスコラボジャケットエネルギッシュなデニムジャケットは、リーバイス(Levi’s)とのコラボレーションアイテム。ヒッピーを思わせる、鮮やかな色を使って元気いっぱいに施されたハンドプリントが生き生きと輝く。ハートや星など、カラフルでポップなイラストが、躍動感たっぷりに施されている。柄プリントのワンピース淡いカラーリングでまとめたバラ柄のワンピースは、ナチュラルで爽やかなムード。小花模様の生地やレースとバラ柄を組み合わせ、ソフトでフェミニンな印象に仕上げている。活発な印象の、ヒマワリをモチーフにしたプリントドレスにも注目だ。ヒマワリをライオンに見立てた、遊び心に溢れたプリントが、背中が大きく開いたミニドレスに調和する。また、ブラックの糸で施されたヒマワリの刺繍がアクセントになっている。透け感のある素材に載せられた星柄、花柄のプリントを組み合わせたワンピースには、金色の糸で星の刺繍を施している。賑やかな柄は更紗のエスニックな雰囲気を連想させる。ラメが施されたケープには、花の刺繍やピンクのラインをあしらい装飾的に仕上げている。ゆったりとしたシルエットのワンピースやパジャマ風のセットアップには、ロンドンの街並みをプリント。よく見ると近衛兵や遊園地が見える、楽しいデザインだ。繊細なレースを使用したアイテム総レースのワンピースやセットアップも登場。直線的なシルエットのブラックレースのワンピースは、襟と袖口のみ白いレースを使用することでより可憐な印象となっている。様々な柄を組み合わせたレースで作ったパンタロンは、透け感と繊細な柄がエレガントな空気感を作り出している。詳細アナ スイ 2018年春夏アイテム紹介展開時期:2018年3月下旬~6月下旬予定■3月下旬展開予定アイテム例・デニムジャケット344,520円・ドレス150,120円・ロングケープ85,320円・ドレス(カフタン) 139,320円■6月下旬展開予定アイテム例・ドレス 122,040円※価格は全て税込※メンズは全て参考商品
2017年11月20日女優の高橋ひかるが19日、東京・池袋の三省堂書店池袋本店で『2018年 高橋ひかる カレンダー』(発売中 2,808円税込み 発売元:ハゴロモ)の発売記念イベントを行った。2014年8月に開催された「第14回全日本国民的美少女コンテスト」で8万1,031通の応募からグランプリを獲得し、現在はドラマやCMなどで活躍中の高橋ひかる。そんな彼女のカレンダーは、B2版8枚で構成されたポスタータイプで、これまで見せたことがなかった大人の表情を披露するなど、高橋の魅力が詰まったものとなっている。3年連続の発売となった2018年のカレンダーは「今まで撮影したカレンダーと違って、すごく自由でほのぼのとした撮影でした。それが写真にも表れていると思います」と出来には自信を見せるも、「古民家の撮影で、たくさん虫がいてびっくりしました。ある程度は大丈夫だったんですけど、得体の知れない虫がいて、それはダメでしたね(笑)」と振り返った。また、お気に入りを大人っぽい黒の衣装と表情をした9~10月のカットだといい、「これはおめかししてお出掛けする直前で、いつもと違う格好をして張り切っているイメージで撮りました。今までお仕事でもこういう髪型はしたことがなかったし、大人っぽい雰囲気で気に入っています」と説明。「今回は王道というよりは攻めました。大人っぽい感じに出来たので、ぜひ手にして欲しいです」とアピールした。今年は4月から高校生となり、地元の滋賀から上京するなど、新たな環境に身を置いた高橋。「今年は新しい環境になったからこそ成長できました。上京がいいきっかけになったと思います」と振り返り、「来年は今年学ばせてこらったことを発揮できるような年にしたいですね。お芝居にもっと挑戦して、精一杯頑張りたいです」と決意を新たにしていた。
2017年11月20日インテリアショップ『Francfranc(フランフラン)』が、2018年の福箱「HAPPYBOX2018」を、2018年1月1日(月)よりFrancfranc全店およびFrancfrancオンラインショップにて数量期間限定で販売します。また、2017年12月2日(土)より、Francfrancオンラインショップにて先行予約を開始します。限定商品が毎年人気♪Francfrancの福箱「HAPPYBOX」。毎年「HAPPYBOX」のテーマに合わせ限定開発されている商品が、人気の秘密です。2018年は「EXPERIENCE」をテーマに、新たな喜びや発見を体感できる2種類「TRAVEL」「PARTY」の福箱で、それぞれのテーマに合わせた商品が開発されました。「TRAVEL」は旅先ではもちろん、お家でも使えるリラックスアイテムを、「PARTY」は家族や友人の集いをさらに楽しめるアイテムがラインアップしています。年末年始のホリデーシーズンにすぐに使える、嬉しい驚きが詰まった宝箱のような福箱です!10箱に1枚「HAPPY TICKET」を封入福箱を開けるワクワク感を楽しめるよう、10分の1の確率で1,000円オフチケット「HAPPYTICKET」が1枚封入されています。2018年1月1日(月)から2018年3月31日(土)の期間中に、Francfranc全店で利用できます。商品概要商品名:HAPPYBOX2018価格:5,000円(税込)発売日:2017年12月2日(土)よりFrancfrancオンラインショップにて予約開始2018年1月1日(月)よりFrancfranc全店で発売開始種類:全2種類「TRAVEL」「PARTY」※「HAPPYBOX2018」の先行予約は店頭では承っておりません。また、一部店舗では発売日が異なる場合があります。
2017年11月16日ZUCCa(ズッカ)の2018年春夏コレクションを紹介する。今季のテーマは「デジタル・バティック(DIGITAL BATIK)」。ろうけつ染めで作られるインドネシアやマレーシアのジャワ更紗、すなわちバティックの模様をデジタルなモチーフにアレンジし、革新的な雰囲気を創出する。モダンにアップデートされた異国のムードは、服のプリントやアクセサリーに落とし込まれている。鮮烈な赤のニットを装飾するのは、プリーツロールで象られた文字。インドネシア語で“天国”を意味する言葉は、さらりとした質感のニットに載せられることで、ただの模様であるかのように、静かな主張を放つ。モノトーンのスタイリングに表情を与えるのは、クリアビーズを編み込んで作ったアクセサリーだ。幾何学的に並ぶブラックのレースの編み目とは対照的に、うねりや曲線を描きながら揺れるフリンジがエスニックな雰囲気を描き出す。蛍光色のモザイクで形作られた更紗の模様は、アシンメトリーに寄せられたギャザーによってさらに複雑な柄を作り出す。透け感のあるキュプラ素材で表現された“デジタル・バティック”柄は、軽やかに揺れながら暖かい日差しを通していく。さらに、ギャザーのテンションを調節することのできるコードや、Tシャツのような襟ぐりなど、スポーティーな要素を加え、バティックを現代的に再構築。吸水速乾に優れたハイテクな生地や、メッシュ素材など、スポーティーなディテールはコレクションの随所に顔をのぞかせている。ロックテイストのプリントTシャツは、バリに伝わる聖獣バロンと魔女ランダをモチーフにしたもの。シンプルなスタイリングに組み合わせることで、オリエンタルなプリントがエッジの効いたアクセントとして機能する。
2017年11月15日アキラナカ(AKIRA NAKA)の2018年春夏コレクション。今シーズンは、パリでの発表を始めたことから、改めてブランドの原点に立ち返るものづくりをした。また、デザイナーのナカ アキラがベルギー・アントワープでファッションを学んだことから、ベルギーの街の張り詰めた空気感や、そこで生きる強い女性たちからもインスピレーションを得ている。凛とした強い女性像を演出するジャケット。テーラードジャケットは、袖の位置を少し上にずらすことで、肩パッドのような効果を生み出した。独特なデザインはまるで戦闘着のような力強い印象を与えるものの、くびれを強調するシルエットで、どこかエレガント。さらに、腕が脇から出るようなユニークなジャケットも登場した。そして、ドイツなどヨーロッパを中心に流行した芸術運動「シュールレアリスム」からインスピレーションを得たウェアも。「海老=固」「ヒョウ=柔」と相反する質感同士のイラストを並べたインパクトのあるシャツや、ボタンが歪んだかのように、斜めに流れてデザインされたコートなどがコレクションにスパイスを加える。ブランドの原点である「カットや仕立てで魅せていく」服も見逃せない。ウエストがサイドから露わになる造形的なロングワンピースや、プリーツを組み合わせたスカートは、独特な動きが生まれる。また、アキラナカが得意とするニットは、今回遊び心を加えた。無数のカラフルなパーツを結んだかのようなデザインニットや、背面がばっくりとイカ足のようにカッティングされたノースリーブのガウンなど、ユーモアに溢れたデザインが取り入れられている。また、毎シーズン登場するブランドらしいエレガントなオリジナルプリントには、今季ギリシャの陶器を彷彿させる柄や、ラメ糸を使用した立体的な“大人の花柄”を採用。トップスやスカート、ワンピース、ショートパンツ、ビスチェなど、幅広いアイテムに取り入れられた。2017-18年秋冬コレクションで初登場したジュエリーラインからは新作が登場。今シーズンの着想源の1つとなった「シュールレアリスム」の流れから、ネコとクルミをモチーフにした大振りのイヤカフやネックレス、そしてロープモチーフのリングなどが生み出された。いずれもボリューミーで存在感抜群、着こなしのアクセントに適している。
2017年11月15日ソマルタ(SOMARTA)の2018年春夏コレクションが発表された。色彩豊かなルックが目立つ今季のコレクションテーマは“ナチュラリア(naturalia)”。花々や鳥、ジャングルの植物といった自然を愛する都会の民族がイメージされている。自然の美しさは、カラフルな幾何学模様によって表現されている。鱗状に凸凹の立体感が出されたサッカー生地に、ダイナミックな手描きデザインの柄をプリントしたテキスタイルは、緩やかなフレアシルエットが美しいロングドレスやスカートに。ピンク系の色彩は咲き誇る花々を想起させ、グリーンやブルー系の色彩は、ジャングルに流れる川や青々と茂る植物を思わせる。一方で、自然の野性的なムードは、トライバル風のディテールによって表現された。様々な機械刺繍機を応用して作られたチュールレースは、フリンジ刺繍を施した立体的な形状が特徴的。オレンジやベージュといったカラーを組み合わせて幾何学模様を作り出している。また、涼やかな穴あき刺繍レースが、スカートやブルゾン、ワンピースなど、様々なアイテムになって登場。植物の葉茎や木漏れ日など、自然界に見る有機的な模様がデザインされている。とりわけVネックの半袖ワンピースは、袖にシースルー素材が組み合わされ、ひときわ涼やかで女性的な雰囲気。ソマルタが得意とするテクノロジーを活かした服作りは、縫い目を限りなく無くした無縫製ニットの"スキンシリーズ"にもあらわれている。ポリエステルとナイロン糸の編立時の組織表情の変化に着目して開発されたテキスタイルは、トライバル風の模様が目の錯覚のようにして浮かび上がる、未来的なテクスチャーが特徴的。身体に吸いつくように馴染む、まるで皮膚のような衣服の形が提案されている。
2017年11月14日クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)は、2018年春夏シーズン始めとして「ルビタグ(Loubitag )」コレクションを発表。アイコニックなシグネチャーやモチーフを散りばめ、クリスチャン ルブタン自身とそのスピリットが凝縮された同コレクション。シューズから、シルクやパテントレザー、ナイロン、グレインレザーで表現したコレクションの中でも目を惹く「SO KATE」(8万3,000円)は、ホワイトおよびブラックのパテントレザー素材にプリントでアクセントを加えた。その他にも、シルクのスカーフが足首に沿ってセクシーなラインを描くオープントウパンプス「JERSEY VAMP」(15万5,000円)や、ブラックとホワイトのパテントレザー素材で人気のメンズスニーカー「LOUIS FLAT」(13万2,000円)などを展開する。「PALOMA SMALL」(28万9,000円)レザーグッズは、どんな事でも表現できるキャンバスのよう。ウィメンズでは繊細なビーズ使いが光る「PALOMA CLUTCH」(19万9,000円)や、「PALOMA SMALL」(28万9,000円)など、多用途に使えるトートバッグ「CABATA」(18万5,000円)と「CABATA SMALL」(17万2,000円)はもちろん、メンズではスパイクをあしらった「SKYPOUCH」(13万5,000円)やバックパックの「BACKLOUBI」(15万8,000円)が新登場する。11月に登場する同コレクションの取り扱いは、世界中のクリスチャン ルブタンのブティックや公式ウェブストア(ChristianLouboutin.com)にて。
2017年11月13日ソニア リキエル(Sonia Rykiel)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。キーワードは「パールを纏う女性、パリ左岸を行く」。リキエル ウーマンのセンシュアリティを引き出すため、今季アーティスティック・ディレクターのジュリー・ドゥ・リブランは、オイスター貝とそこから生まれるパールをシンボリックに取り上げた。オイスター貝は、シルバーメタルでジュエリーのようにモチーフ化され、テーラードジャケットの留め具となり、キャミソールワンピースをタイトに見せるウエストマークへと変化する。パールを大切に守る貝の姿はプリントになり、光沢あるシルクの上へ。一方パールは、ソニア リキエルのシグネチャーであるニットウェアとミックスさせた。海辺を想起させるマリン調ニットのショルダーラインから、上品な光沢を放つ。また、デコレーション的な役割も担い、首元やシューズに飾られたり、ジュエリーとして使用されたり…、さらにティアードドレスを飾る装飾としても登場している。装いはどれも、着心地の良さを意識してデザイン。肌馴染みのよいニットやコットン、カジュアルなデニム地を使って、袖を通すだけで自由な気分に浸れるリラックスウェアを完成させる。サークルドレス、ミニ丈スカート、ロングワンピース。これら女性らしいウェアに交じって、今季はテーラードジャケットやパジャマストライプのワークウェアスーツなども提案。マスキュリンなアイテムには、パリのカフェでインテリアや店内装飾などに使用されているようなギンガムチェック柄を起用した。淡いピンクや可憐なブラック&ホワイトで彩られたギンガムチェックは、装いから男性性を打ち消し、女性を魅力的に映し出すドレスルックへと仕上げてくれる。
2017年11月10日ニナ リッチ(NINA RICCI)の2018年リゾートコレクションが発表された。今シーズンのインスピレーション源となったのは、サーカスと仮面を使用する即興演劇・コメディア・デラルテ。パントマイム、ジャグリングなどの演出も交えた、ユーモラスなステージパフォーマンスを手掛かりにクリエーションが進められる。頬を赤く目元をラベンダー色に彩った、道化師のような表情のモデル。そんな彼女が纏う新作ピースは、衣装のようにコミカルで可愛らしい。大きく広がったひだ襟は象徴的に用いられ、ブラウスやドレスに添えられる。パレットは、ひまわりのようなイエロー、目が覚めるライトブルー、ポップなオレンジなど、パンチの効いたラインナップで。幾何学模様ハーレクインプリントも大胆なセレクトに映る。デニムパンツやノースリーブカットソーなど、日常的なピースも見受けられるが、基本はドレスやスカートなどを筆頭にした“舞台衣装風”のデコラティブなデザインである。それらの個性をより強調させるのは、ヨーロッパの伝統的なペティコートの一種ファージンゲールによって大きく強調されたヒップ、羽のように大きく膨らんだショルダーによるメリハリのついたシルエットだ。アクセサリーも同様に、一握りのユーモアでよりオリジナリティを強調させて。輝くゴールドの球体ヒールのパンプスや、流れるように長いリオンのついたバッグ。ピエロの鼻のようなボリューミーなファーボールが取り付けられたフラットシューズやヒールパンプスは、色とりどりのスパンコールやファーで飾られた洋服とも引けを取らない、個性的なデザインに仕上がっている。
2017年11月09日ニナ リッチ(NINA RICCI)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。アーティスティック・ディレクターのギョーム・アンリが手掛ける今シーズンは、フランスの多国籍部隊からインスピレーションを得た。海軍を想起させるブルー、陸軍を思い起こさせるオリーブグリーンやサンドカラーといった力強いパレットに、ゴールドイエローやホワイト、ラベンダーピンクといった淡い色彩を交えて、エレガントなミリタリーウェアを完成させる。コスチュームの数々は、厳かな佇まいはそのままに上品にアップデート。肩章のついたトップスはレース素材で、ボディスーツは光沢あるシルク地で仕立てられ、一気にフェミニンなピースへと引き上げられる。マントは、シフォン素材を使って風にたなびく仕様に。トレンチコートも同様にしなやかなファブリックが用いられ、ウォーキングに合わせて爽快な表情を振りまいていく。フランス多国籍部隊のアイコンであるエプロンは、レザーを使ったドレスへと早変わり。コート、ケープ、シャツなど、男性的な要素が強い崇高なトップスは、ピンっと飛び出たショルダーをポイントにリデザイン。肌触りのよいジャージや着心地のよいデニムなど、カジュアルなファブリックが選ばれているが、三角形に飛び出た“猫の耳”ショルダーによってチャーミングに生まれ変わっている。ミリタリー調のデザインが基調だが、そこにエスニックなエッセンスも交えて“多国籍”であることが表現される。マハラジャのイメージと重なる、ジョッパーズパンツやウエストのくびれたルダンコート。また、頭の上でふわふわと揺れる羽根飾りやフェザーで飾られたドレスもまた、民族的な要素を孕んでいる。
2017年11月09日Johnny Dufort/BALENCIAGAバレンシアガ(BALENCIAGA)は、初となるメンズ2018年春夏カプセルコレクションを発表。11月3日からバレンシアガメンズ直営店またはオフィシャルサイト(Balenciaga.com)にて取り扱いをスタートした。同カプセルコレクションは、デムナ・ヴァザリアのヴィジョンを備え、かつ明瞭なバレンシアガの特徴を捉えたメンズ2017年秋冬コレクションからインスピレーションを得ている。洋服のセレクションに加え、バレンシアガ all-over logoや“Sinners”といった新たなグラフィックを刺繍やプリントしたレザーグッズを展開。このカプセルコレクションのみで提案されるRaceスニーカーの新色も登場する。
2017年11月07日現在、テレビ東京ほかにて第2期が放送中の大人気TVアニメ「おそ松さん」。この度、2018年1月よりTVアニメ第2クールの放送が開始されることが決定。また、12月22日(金)発売の第2期のBlu-ray&DVD第1巻のジャケット写真、第1~4巻に収録される特典映像の内容が一挙公開。第5~8巻の発売も決定した。赤塚不二夫の名作ギャグ漫画「おそ松くん」を原作とし、主人公である6つ子たちがクズでニートというダメな大人になった姿を描いたTVアニメ「おそ松さん」。2016年の流行語大賞ノミネートや、様々なクロスメディア展開やグッズ化、タイアップ、キャンペーンなどで様々な盛り上がりをみせている。第2期のBlu-ray&DVDに収録される豪華映像特典は、第1巻には、4月に全国劇場にて上映された『おそ松さん 春の全国大センバツ上映祭』の中から、TVアニメ第2期の発表を解禁したエピソード 「発表!」、10月に行われた第2期放送記念イベント「6つ子だよ!全員集合!!トト子も最高♪」のダイジェスト映像、第1話で話題となった「実写版トド松」の撮影メイキング、「おそ松さん」第2期PVを収録。さらに、第2巻には藤田陽一監督と脚本の松原秀による新作ショートエピソード1。第3巻には「発表!」と同じくセンバツ上映祭で公開された「銭湯クイズ2」。第4巻には新作ショートエピソード2が収録予定。また、第1巻と第2巻の初回版特典には、豪華キャスト陣が揃って登壇するイベントの昼の部、夜の部それぞれの優先販売申込券が封入と豪華版となっている。TVアニメ「おそ松さん」第2期Blu-ray&DVDは「第1松」12月22日(金)、「第2松」2018年1月26日(金)、「第3松」 2月23日(金)、「第4松」3月30日(金)、「第5松」4月27日(金)、「第6松」 5月25日(金)、「第7松」6月29日(金)、「第8松」7月27日(金)より発売。TVアニメ「おそ松さん」第2期は毎週月曜日深夜1時35分~テレビ東京ほかにて放送。(cinemacafe.net)
2017年11月06日ネ・ネット(Né-net)の2018年春夏コレクションが発表された。テーマは「わたしがきれいに見える服」。今シーズンはネ・ネットにとって大きな変化のシーズンである。これまでの空想からうまれるものづくりから、日常に寄り添う服づくりへと変容を遂げた。シンプルながら、身に纏うと美しいシルエットを作り出すレッドやブルーのワンピースは、1枚の長方形の生地を折りたたんで作られたものだ。新しいブランドアイコンの誕生も変化の1つ。フラッグマークを、ボタンダウンシャツの胸元やトートバッグに、ワンポイントで刺繍・プリントしている。ベーシックなアイテムにアクセントを加える、シンプルながら存在感のある旗のデザインだ。カラーパレットは、グレーやネイビーブルー、ブラックなど落ち着いた色味が並ぶ。ボーダーのクルーネックTシャツは草木や動物の柄のトップス…シンプルで日常にすぐに馴染むアイテムは、タートルネックやパーカーと重ね着して楽しめる。イエローやブルーなど軽やかな色味を纏ったシースルー素材のワンピースやセットアップは、天竺素材とのレイヤードによって構築。シースルー素材を表に見せれば軽やかなムードへ導き、天竺を表に見せればカジュアルなスタイルに爽快感を覗かせる。着こなしに自由な発想をプラスする、リバーシブルの1着だ。こうしたデザイナーの高島一精の、環境やライフスタイルの変化が現れた今季のコレクションは、気張らず、柔らかなものに仕上がっている。
2017年11月06日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)が2018年春夏コレクションを発表した。
2017年11月03日トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARÇONS)が2018年春夏コレクションを発表した。
2017年11月02日シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)が10月16日、2018年春夏コレクションをランウェイムービーとともに発表した。今シーズンのテーマは「NUDISTS BEACH」。その名の通り、ビーチでお披露目されたコレクションは、繊細なブライダルレースのカジュアルドレスを始め、日光浴を楽しむためのビーチドレスやスイムウエアなど、ヘルシーで幸福感に満ちたワードローブが展開された。日焼けした肌を思わせるブラウンやレッド、砂浜のサンドカラーを中心に、輝く太陽を想起させるグリッターや日陰のようなブラックを随所に効かせたカラーパレット。“CASUAL WEDDING”と題したシアーなドレスのシリーズは、大胆なフラワーモチーフと編み地が美しいブライダルレースを採用し、シンプルなスイムウエアをレイヤード。カジュアルなウエディングシーンをイメージしたオーガンジードレスは、カメリアの花刺繍によって、センシュアルでありながら、ピュアで可憐な表情を併せ持つ印象的なルックに仕上がっている。“BEACH”シリーズでは、ビーチパラソルを花に見立て、太陽が反射して輝く砂浜を表現したジャカードドレスや、ビーチの風景を描いたオリジナルプリントのノースリーブコート、ワンピースなど、プレイフルなアイテムを展開。さらに、日焼け止めのボトルを再現したヘアクリップやパフェカップ型のピアス、フラワーブレスレット、頭に巻いたスポーツタオルなど、キャッチーな小物もコレクションのムードを盛り上げる一翼を担っていた。その他にも、水着とのスタイリングが楽しめるガウンやニットドレス、スポーティーなショート丈のスウェット、ウォッシュドデニムなど、デイリーユースできるアイテムが豊富。また、素肌と一体化したようなカットソードレスや柔らかく繊細な糸で編まれたマット&スムースなロングドレスといったシンプルなアイテムも、洗練されたコレクションを印象付ける象徴的なものとなっていた。
2017年10月31日EXILE TRIBEとShortShortsがコラボし、6月に開催されたSSFF&ASIAで話題沸騰となった『CINEMA FIGHTERS』が、2018年1月26日(金)に公開されることが決定。あわせて、本作の世界観を表したキービジュアルも到着した。『CINEMA FIGHTERS』は、ショートフィルムの総合ブランドの「Short Shorts」と、アーティスト集団「EXILE TRIBE」が所属する「LDH JAPAN」がタッグを組み、LDH楽曲の世界観を才能ある映像作家たちがショートフィルムとして具現化する音楽と映像の新たなエンターテインメントプロジェクト。今回は、数々のメジャーアーティストの作詞を手掛けてきた作詞家・小竹正人が生み出したLDHの楽曲をテーマに、カンヌ国際映画祭でも活躍する河瀬直美監督を始めとする6人の監督がメガホンをとり、全6本の短編映像を製作。6月に開催された米国アカデミー賞公認アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」(SSFF&ASIA)では、オープニングセレモニーにてプレミア上を果たし大きな反響を巻き起こした。今回公開が決定した『CINEMA FIGHTERS』のラインナップは、「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」の「Unfair World」をテーマにし、山田孝之と石井杏奈が出演する『パラレルワールド』(河瀬監督)。「Flower」の「白雪姫」をテーマに、AKIRA、小林喜日、駒井蓮、水崎綾女らが出演する『キモチラボの解法』(A.T.監督)。「E-girls」の「Mr.Snowman」をテーマに、倍賞美津子、鈴木伸之、藤井美菜、村井國夫が出演する『Snowman』(萩原健太郎監督)。Dream Amiの「ドレスを脱いだシンデレラ」をテーマに、Dream Amiさんと鹿賀丈史が出演する『色のない洋服店』(齋藤俊道監督)。「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」の「花火」をテーマにした町田啓太、玄理、柳英里紗、古舘寛治出演の『終着の場所』(常盤司郎監督)。そして、「EXILE」の「Heavenly White」をテーマに、岩田剛典、桜庭ななみが出演する『SWAN SONG』(落合賢監督)の6本。なお、11月11日(土)には前売りのムビチケが発売。前売り特典として、各作品のオリジナル・クリアファイルをプレゼント。また、LDH JAPANが運営するEXILE TRIBE公式ショップ「EXILE TRIBE STATION」とローチケHMVでは、バンドルチケットにて限定グッズつきムビチケが12月に発売される。■監督コメント河瀬直美監督(『パラレルワールド』)アンフェアワールドはその歌詞の中に込められた想いに寄り添うと、自ずと映像が浮かんだ。切ない想いは母校の天文観測室へ寄せられ、在学中は立ち入ったことのない空間に足を踏み入れると不思議なことに あの頃が走馬灯のように蘇って来た。果たせなかった夢、止めることのできない刻、それらを映画が繋ぎ止め、やり直すチャンスを与えるものだとしたら…。この世界にくりかえしまみえる太陽と月の光は人間の営みを見守るよう にある。時空を行き来することのできるパラレルワールドへ、ようこそ。A.T.監督(『キモチラボの解法』)楽曲「白雪姫」で描かれているヒロインは、見慣れている美しくきらびやかな世界ではありま せん。凍てつく寒さの中で大輪を咲かせようと、耐え忍び時を待つという新しい見え方。「つぼみ」→「開花」を感情の起爆に置き換え、現代人が不得意とするFace to faceのコミュニケーションの根幹を描きたいと考えました。人と人とが最も幸福に感じる瞬間、行為とは…答えは作品にあります。萩原健太郎監督(『Snowman』)曲の歌詞は素敵だと思うのだけど、まるで自分とは程遠い別の世界の話のように思えて いました。僕の中でリアリティが伴わないんです。本当の世界はもっと苦しく、痛みで満ち溢れているのに。それ なら歌詞のその裏を描くことでSnowmanはより輝きを増すのではないか。苦しみがあるから人は輝き、物語は始まる。痛みがあるから想いは降り積もり、Snowmanは出来上がるのだから。齋藤俊道監督(『色のない洋服店』)「ドレスを脱いだシンデレラ」の歌詞を起点として、そこからいかに発想を膨らませ、魅力的な物語に仕上げるか、というのがこの企画の難しいところでもあり、面白いところでもありました。結果的に、自分にとって新しいコンセプトやスタイルに到達することができたと思います。この映画が、一人でも多くの人に前向きな力を与えられるよう願っています。常盤司郎監督(『終着の場所』)花火を見上げる自分を想像するとき、打ち上がっている花火よりその隣にいる誰かを想像してしまうことがある。この楽曲を聴いたときにも、そんな感覚が湧きあがり、同時に男女の恋愛に真正面から向き合ってみたくなった。こうして生まれた物語は登場人物たちを自分自身さえ想像していなかった“終着の場所”へ向かわせ ることになった。そういえば、花火を見終えた後の何ともいえない寂しさは、映画づくりとどこか似てるな…と クランクアップの日に、ふと思った。落合賢監督(『SWAN SONG』)「会えないかもしれない理想のヒト」を追い求め続けるべきか、それとも「欠点も多いが側 にいてくれる現実のヒト」と一緒に歩んで行くべきか?そんな疑問を問いかける映画にしたい、というインスピレーションを「Heavenly White」の歌詞から受け、メロディーから、氷河期に襲われた東京が脳裏に浮かび上がった。世界の終わり、あなたなら誰と過ごしますか?『CINEMA FIGHTERS』は2018年1月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月25日ミューラル(MURRAL)2018年春夏コレクションが、2017年10月21日(土)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。ベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」からインスピレーションを得て、"SONATA"をテーマにしたコレクションを発表。「月光ソナタ」は、それまでの古典的なソナタの常識を覆したソナタとして知られており、また、ベートーヴェンが恋していたが叶わなかった女性へ捧げられた作品としても有名だ。コレクションは、第1楽章から第3楽章までで構成されるソナタのように、色や素材などで変化をつけた3部構成となっている。はじめは、月下美人という花のモチーフをワンピースに総刺繍したルック。夜にだけしか咲かないという月下美人の持つ儚さを、ベートーヴェンの消えた恋に重ね合せる。チュールの上に刺繍を刺したりチュールのフリルをあしらったり、女性を美しく引き立てるデコレーションが何層にも仕込まれている。次に、まるで月の光のベールをまとったようなピースが登場。経糸と緯糸で色を変えた非常に薄い素材は、光の反射の具合でピンクから緑、青から黄色と、玉虫のように妖しく変化する。この幻想的な布地は、意外にもコートやプリーツスカートといったリアルピースの上に組み合わせられた。最終章は色で遊んだルックが並んだ。青のブラウスにブラウンのスカート、イエローのトップスにグリーンのスカートなど、目の覚めるような色合わせをコーディネートによって作る。独特の光沢感を持つサテンは、軽やかになびくシルエットにデザインされ、モデルが去った後まで余韻を残す。情熱的な“赤”のトップスに、月明りが照らす海辺をイメージしたという“青のスカートを組み合わせたラストルック。スカートの裾には馬の毛のテープが仕込んであり、より立体的な弧を描いて過ぎ去った。
2017年10月24日ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)の2018年春夏コレクションが渋谷ヒカリエで2017年10月21日(土)に発表された。ショースタートに当たって、2017年春夏コレクションでのデザイナーの坂部三樹郎の言葉を今一度思い返したい。「これまでは東京カルチャーに魅せられてきたが、海外で学んで見てきたものにも向き合い、今までやってこなかったことにチャレンジしたい」と語っていた坂部。今回はどのようなショーを見せてくれるのかと、超満員の会場は期待に満ち溢れていた。今季は、いろんな和をミックスしているという。正直一目見ただけでは理解しがたい。しかし、よく見てみるとうなずける部分が多いのだ。序盤で登場した、ベストをレイヤードしたようなラペルの大きなジャケットワンピースは、OLがインスピレーション。バッグはというと女子学生が持つようなスクールバッグ。髪型は花魁風。あらゆる時代の日本の女性像が交差することで、ひとつのスタイルが作りあげられている。2017年春夏シーズンで話していたことは、ヨーロッパの歴史から紐解いたバッスルスタイルのようなフォルムや、ジコ袖のドレスルックに繋がるだろう。と言っても、単にそれをそのまま入れ込めば、和の要素と衝突してしまう。だから、例えば、チュールで重ねたドレスはトレーンを引かずに片手で裾をたくし上げてみたり、ブラウスのカフスは敢えてパンツの裾に用いたり。いい意味での崩しが効いている。むしろそうであるからこそ、あらゆる女性像がうまく組み合わさり、純粋に“素敵だ”と思える。テキスタイルは、壁紙のイメージ。きれいな壁紙ではなくて、少し汚れた壁紙だ。無造作に張られたグリッターのテープがキラキラと輝いていて、でもそれが今季の洋服にとてもマッチしている。パンツやジャケットの中には、まるではがれた壁紙のように、裾が垂れてしまっているものもある。こうしたディテールで感じる茶目っ気が多くなるにつれて、いつの間にか虜になってしまっている気がする。最後に登場したハートと星のモチーフが、洋服から飛び出して絡み合った2ルックは、海外ではなく立ち戻って日本の文化の象徴。これは、現代のかわいい文化の表現のようだ。あらゆる時代をタイムスリップして、試行錯誤して戻ってきた現代の洋服は、“これが日本のかわいいだ”と言わんばかりのボリュームを誇った。今シーズンのミキオサカベは、洋服に込められているものは複雑だが、でもやっぱり単純にカワイイとか自分らしくいたいとか、そういった理由で服をきることが楽しいことなんだと、ランウェイを通じて教えてくれた。自分にとっての“カワイイ”はきっと人それぞれ。「Amazon Fashion Week TOKYO」のラストにふさわしい、ミキオサカベらしさ満載の心に響くショーだった。
2017年10月24日メミューズ(MEMUSE)の2018年春夏コレクションが2017年10月21日(土)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。現役アイドル・でんぱ組.incのメンバーでありメミューズのデザイナー・相沢梨紗にとって、デビューコレクションとなる今季のテーマは“メインキャラクターズ”。洋服を選ぶように世界の中での自分の役割を自分で決めてほしいという願いを込めたコレクションだ。会場では、長いスカートを履いた女の子が2人、高いオブジェの上に向き合って座っている。そのオブジェの間をモデル達が通り、ショーは進行する。前半は、ホワイトとブラックを基調としたルックが交互に展開される。布を重ねたフリルドレス、ショートパンツとブラトップのセットアップなど、まるで天使と悪魔のようだ。身体から触手が伸びたような悪魔のようなブラックドレス、クマのぬいぐるみを大量につけたミニドレスなど、2次元から飛び出てきたような立体的な表現も特徴だ。ピンクと金の糸で帯ひものように編んだ大きなリボンは、後ろから見ると羽が生えたように見える。音楽が激しくなると、カラーパレットも色鮮やかに。黄金や水色のチャイナドレスの生地を部分的に採用したワンピースを展開。下に大きく広がったフレア、袖も通常よりも大振りなパフスリーブなど…シルエットはとにかくガーリーでフェミニンだが、色やモチーフを用いることでスタイルに毒々しさをプラスしていた。
2017年10月24日ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)の2018年春夏コレクションが、2017年10月21日(土)に東京・表参道ヒルズで発表された。今シーズンが「Amazon Fashion Week TOKYO」初参加となるユナイテッド トウキョウ。ショーのテーマは、”Japanese Identity”だ。日本伝統の控えめながらも情緒的で時にダイナミックな美学。そして、それを裏打ちする綿密で丁寧なものづくりの技術。そんな”日本らしさ”を取り入れた。国内の技術を駆使した、繊細でうっとりするようなレースや刺繍が印象的。さらに、和柄や浮世絵をフィーチャーした模様が取り入れられ、初のコレクションを華やかに彩る。それでいて、あくまでもトゥーマッチになりすぎずスマートに。シックなカラーリングやカジュアルな素材をバランス良くミックスし、ブランドらしいシティライクで洗練されたスタイルを作り出した。ベージュのトレンチコートは、背中に施された金糸の刺繍に思わず目が奪われる。足元には、肌が透けるクリアヒールのショートブーツを。全身をベージュカラーで統一し、無駄のない洗練されたルックに仕上げた。幾何学的な刺繍をびっしり施したスーツも登場。スリーブ部分のみコーチジャケットのようなスポーティな袖を合わせ、かっちりとしたスーツとのミックス感覚を楽しんでいる。真っ赤なチュールのトップスには、あえてショート丈のダウンを合わせた。葛飾北斎の作品を取り入れたアイテムも多く登場した。《富嶽三十六景》の大波をプリントしたニットは、視線を惹きつけるような個性がありながらも、スリーブにボリュームを持たせたモダンなシルエットで他のアイテムにもしっくり馴染む。浮世絵を全面に配したスカートは、帯のように黒いベルトで腰元を絞って。アシンメトリーかつ立体的なシルエットで、古典的な柄を見事にモードに昇華した。
2017年10月24日グローバルワーク(GLOBAL WORK)の2018年春夏コレクションが、Amazon Fashion Week TOKYO6日目の2017年10月21日(土)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。グローバルワークのファッション性を海外も視野に発信していこうという目的から、東京コレクションにてショーを開催。カジュアルなファッションにスポーツをMIXしたコレクションを披露した。特徴的なのはそのテキスタイル。ハッピーな雰囲気の様々な柄たちは、リバティ・ファブリックスの生地を使用したものだ。花柄で有名なリバティ・ファブリックスから、あえて花柄ではないパターンを選んだという。それらは、ドローコードやフードといったアクティブなデザインを加えたスポーティな“ポンチョ”になって登場し、コレクションの多くのルックにコーディネートされた。スポーツの要素はほかに、サイドにラインが入ったワイドシルエットのハーフパンツやウインドブレーカーといったウェア、スポーツサンダルやナイロンテープのベルトといったアクセサリー類にもみてとることができる。コレクションには、ウィメンズとメンズに加えてキッズも登場した。メンズは、カジュアルな仕立てのジャケット&パンツにポンチョを腰巻きしたり、トレンチコートやシャツにあえてハーフパンツを合わせたりしたスタイリングが特徴的。キッズウェアは、袖口や裾にリブを配してアクティブに着用できるアウターなどが提案されている。
2017年10月24日ユキヒーロープロレス(YUKIHERO PRO-WRESTLING)の2018年春夏コレクションが2017年10月21日(土)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。チアガール達と亀の戦隊ヒーローであるミュータント・タートルズのダンスで始まったショー。亀が一面に敷き詰められた柄をシャツやショートパンツ、ブラトップなどに展開。また、亀の顔を並べた柄の浴衣も登場した。アメコミ風のアイコンと相まって、一風変わった和のテイストを提案。スタイリングは、パーカーとレイヤードしたものが多数登場。セットアップと合わせて、フォーマルなアイテムも一気にカジュアルな印象に。腰から垂れ下がったロングベルトも、スタイルによりラフさを加えていた。ピンク、ゴールド、シルバーのラメで作られたオールインワンなど一目で目を引くルックから、ワンポイントのデニムオールインワンまで展開。覆面のアイコンや“YHP”の英字ロゴを施し、落ち着いたカラーのアイテムも斬新なデザインに。ラストは、大きな甲羅を背負い、もはや亀そのものになることができるルックが登場。デザイナー・手島ユキヒロの小中学生時代からの夢だったというタートルズとのコラボレーション。次のシーズンでは高校生の頃の夢を叶えることを堂々と宣言し、早くも2018年秋冬コレクションに期待が高まるショーであった。
2017年10月24日エンハンス(ENHANCE)の2018年春夏コレクションが、2017年10月20日(金)に東京・渋谷ヒカリエにて発表された。2017年にスタートしたエンハンスは、今回が「Amazon Fashion Week TOKYO」初参加となる。ショーは、オールスタンディング形式。赤い照明で照らし出されたランウェイに観客がひしめき合うライブ会場のような空間に、初めてのショーへの期待が高まる。テーマは、「自分が好きな女性に着せたい服」。これは今後のエンハンスのコレクションにも一貫したテーマとなる、とデザイナー・竹口正和は語る。自身が敬愛する染色家・荒木節子に着てもらえるような服をイメージしながらデザインしたという。コレクションは、ブランドを象徴するメンズテーラーをベースに、”ハンサムな女性らしさ”を表現。最初に登場したのは、異素材を組み合わせたテーラードジャケットだ。シルエットはかっちりとしていながらも、あえて裏地や縫い目を表に出して。背中はオーガンジーのような透け感のある素材を採用し、背中の肌を露出させる。足元はレザーのロングブーツでフェミニンかつエッジーに仕上げた。また、艶やかな黒の長いフリンジがコレクションを印象付けた。フリンジが、ジャケットの装飾になったり、それ自体がトップスになったり、パンツになったり…と、ショーのいたるところで登場する。マスキュリンなスーツスタイルにも、優雅に揺れるフリンジを足すことで、エレガントな女性らしさが添えられた。チョーカーのように首を飾るフリンジは、揺れるたび隙間から鎖骨の素肌がのぞく。
2017年10月23日ディーベック(D-VEC)の2018年春夏コレクションが2017年10月20日(金)に、六本木・ニコファーレにて発表された。フィッシング用品メーカーのDAIWAのアパレルラインとして展開されるディーベック。2018年春夏コレクションはショー会場として、照明や音響だけでない様々な演出が可能なニコファーレを選んだ。今回のテーマは「MINAMO」。ステージの四方を囲むスクリーンに水面が映し出され、ショーが始まる。序盤はスポーティーなアイテムに身を包んだルックが登場。グラフィックは泡や水の波紋のように見える、テーマを連想させるデザインだ。アクティブな印象のアイテムに描かれるそれらのパターンは、爽やかな雰囲気を作りだしていた。ディーベックのコンセプトは機能性とファッション性の融合。ファブリックからディテールまで、快適さを保ちつつ、ファッショナブルな装いにマッチするものを選ぶ。今回登場したシアサッカーのスラックスパンツは、フィッシング用品メーカーとして今まで培ったものとは別の、ファッションブランドとしての気概を覗かせたアイテムの1つ。スリムなラインのスラックスパンツはドレスカジュアルに最適な一本で、ホワイトやグレーのシンプルな色使いはコーディネートにすっと馴染む。また、ショーにおいて印象的だったのがレインコートだ。通常裾に付いているドローコードが、アンダーバストにも配置されている。ドローコードを2か所に施すことによって、体とのフィット感を調整するとともに、自在なシルエット変化が可能になっているのだ。コードを緩めることによって、全体に風を孕み、大きなシルエットが描かれ、絞めると女性的なボディラインが現れ、ドレスのような形のコートに様変わりする。さらにこのレインコートの高い機能性を見せつけたのはフィナーレの直前。会場が暗くなり、雷の音が鳴りだす。すると、スポットライトが照らされたモデルの頭上から大粒の「雨」が。レインコートを着たモデルの微動だにしない表情と共に強い耐水性をアピールした。
2017年10月23日