バルムング(BALMUNG)の2018年春夏コレクションが、東京・原宿にて2017年10月16日(月)発表された。今シーズンのテーマは、”パッケージ”。「大量消費されたパッケージには、コンビニと同じようにどこか安心感がある。」と語るデザイナーHACHI。そんな現代の日本特有の土着的な感覚を、マテリアルやデザインに落とし込み、デザイナー自身が住んでいる日常的な風景を描き出した。パッケージ風のグラフィックを胸元に配したルックが登場。四角く切り取られたグラフィックは、洋服やボディのシルエットに沿うのではなく、まるで商品に貼られた広告のように身体から独立している。スカートは紺色のプリーツを施した制服のようなデザインで、そこからむき出しになった素足が、アンニュイで退廃的な感覚を強調している。また、パッケージの他にも、日常的な資材が取り入れられた。ショーでは、荷造りに使われるビニール紐とスポンジのようなキューブで作られたシューズが登場。靴というより、ただそこにあったものを組み合わせたような大胆さが目を引く。このシューズには、オレンジや水色、ホワイトで統一されたスカートとトップスを合わせて。そのフラットで鮮やかすぎるほどのカラーリングに、HACHIが意図する”コンビニ的なもの”を感じさせる。素材には、ビニールのように見えるポリエステル素材やナイロンを多用された。その無機質な質感が、ショーの世界観をより一層引き立てる。レインコートのようなトランスペアレントのトップスには、パッケージ風のグラフィックをプリント。そのトップスや合わせたパンツは、裾や襟元、洋服の継ぎ目は黒いラインで強調し、幾何学的な立体感を与えた。
2017年10月19日グローイング ペインズ(GROWING PAINS)の2018年春夏コレクションが、2017年10月16日(月)に小笠原伯爵邸で発表された。今季のテーマは大正時代に生きた「モガ」こと「モダンガール」。彼女たちは着物を脱ぎ捨てスカートにヒール、断髪ヘアーで街を闊歩し、自由な恋や思想を求めた。開放的でありながらも排他的な思想が広まった大正時代と現代を重ね、そんなバッドガール的存在の「モダンガール」を現代的に表現した。大正時代の空気は、大胆に現代のストリートウェアに落とし込まれた。ライダースジャケットは着物風の合わせに、デニムワンピースはヤンキーのセーラー服を彷彿させ、パンツはまるで袴のようだ。スポーティなジャージパンツは、着物を感じさせる素材と色合いを取り入れた。インパクトのある素材使いもポイント。ビニールやエナメルといったパンクなファブリックを取り入れることで、コレクション全体に退廃的なテイストを加えている。さらに注目したいのが、ベルト使いによって生み出されたユニークなシルエット。ベルト使いは、当時のモダンガールのトレンドスタイルの1つであった。コレクションでは、まるで押さえ込むようにライダースジャケットの真ん中にぐるっと一周していたり、タイトスカートの周りに2本回されていたり、裾にデザインされ左足と右足とパンツを繋げていたりと、斬新な使い方をしている。まるで、バッドガール=モガたちが抑制されていた背景を感じさせた。
2017年10月19日パーミニット(PERMINUTE)の2018年春夏コレクションが、渋谷・ヒカリエホールにて2017年10月16日(月)に発表された。Amazon Fashion Week TOKYOに初参加となる同ブランドが表現したのは、生まれ育った故郷・福島県の情景や思い出を振り返ったノスタルジックな世界観。ドレーピングや立体裁断による、シェイプの強い服作りが得意なデザイナー・半澤 慶樹。今季のドレス、ワンピース、アウターはどれも圧倒的なボリューム感がポイントだ。まるで布をそのまま上から被ったようなドレスは、故郷の家にある「こたつ」を思い出して作ったという。得意のカッティングを取り入れることで、動きを出した。他にも、幾つもの白い翼が重なったかのような、インパクトのある巨大ドレスが生み出されている。シルエットは、後ろに重心を置いたものが多い。ドレスはほぼ全て、着丈が長く設定してあり、モデルたちが引きずるように歩いて行く。中には、まるでトレーンをひくように、後ろに1メートルほど垂らしたユニークなウェアも。カラーパレットは彼が生まれ育った自然が表れたアースカラー。ブラウン、ベージュ、イエロー、レッド、オレンジといった色合いだ。アウターやワンピースには、故郷の田んぼや畑を彷彿させる“住宅街”モチーフのプリントを取り入れた。
2017年10月19日G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)の2018年春夏コレクションが、2017年10月16日(月)東京・芝公園にある東京プリンスホテルにて発表された。テーマは「ボタニカル マリン」。雨降りしきる東京の午後。ショーのスタートは15時であったが、空は暗く肌寒く、冬の夜のような日だった。あいにくの天気であったが、発表されたG.V.G.V.の新作は晴れやか。テーマの通りマリンテイストを基調に、軽やかなルックが披露されている。キーピースとなるのはセーラー服。マリンを代表するユニフォームが、コレクションの基軸を担う。大きく広がった襟の部分には、ブランドの定番であるリボンのレースアップディテールを添えて。ラインディテールなどの特徴的な要素を残し、婦人服へと生まれ変わったシャツ&タイトスカートのセットアップも存在する。同時に登場したメンズの新作は、スタジャンをマリンスタイルにアレンジしたもの。大きな襟はマリンを大胆に表現するが、たっぷりとしたサイズ感や背中に配された大きな刺繍は、ストリートカルチャーを反映したモダンな雰囲気である。コーディネートは、模様の重なり、洋服同士の相性を楽しむよう、自由でアグレッシブな組み合わせで。ドット柄のワンピースの上に水玉シースルースカートを合わせたり、ストライプキャミソールの上に同模様のシースルーアウターを羽織ったり、ドット&ボタニカル柄パッチワークスカートの上に縦縞のシースルー生地をレイヤードしたり……。模様on模様を連続的に着こなして、グラフィカルな表情を楽しんでいる。模様選びと組み合わせ方は遊び心溢れるが、デザインはエレガントであることが掟。ミディ丈のドレスやスリット入りスカート、パフスリーブトップスなど、50年代の名女優達を想起させるクラシックアイテムが登場している。そこに流れるのは古き良き時代のムード。しかし、度々顔を出す、チャイナ風ドレスやフラメンコ衣装のようなボリュームドレスが、ほんのり異国のエッセンスを感じさせ、コレクションに意外性をもたらしている。
2017年10月19日ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)の2018年春夏コレクションが、2017年10月16日(月)、東京・渋谷ヒカリエで発表された。今季のテーマは「IN BLOOM」。人生の花盛りである“思春期”を主軸に据えて、ブランドのアイデンティティである「着ること/着ないこと」や、男性と女性、大人と子供の対比を表現している。ファーストルックを飾るのは、2人の女性モデル。スリットが大きく入った白と黒のロングドレスは、柔らかく透け感のある素材が歩く度揺れ動く。身体に馴染むドレスは、通常であれば服の下に着るような下着のように見え、「着ているはずなのに、服を着ていない」という相反した感覚を見る者に暗示させる。同じ形の服を纏った男性モデル、女性モデルが同時にランウェイに登場。2人とも、片方の足は黒い布にすっぽりと覆われ、もう片方の足は、ほぼ全体が露わになったアシンメトリーのパンツに、ヌーディーなトップスを組み合わせている。全く同じ形だからこそ、性差がはっきりと眼前に現れる。コントラストをあえて描くことで、ジェンダーレスな服を作るドレスドアンドレスドのコンセプトを、これまでになく挑戦的で大胆な形で表している。様々な長さの袖のブラウスを幾重にも重ね着したり、異素材のトレンチコートを重ね合わせてアシンメトリーなスタイリングにしたり、カットソーを重ねて着たうえに顔だけを襟から覗かせてファニーなルックを作り上げたりと、“レイヤード”の多彩な表現をもって「着ること」の多様な側面を見せている。その一方で、一見何も身に纏っていない様に見える、ストッキング素材のトップスやヌードカラーのセットアップは、レイヤードによる裸の表現を突き詰めたもの。肌の上に無垢に咲く花は、1色のみが前面に出ているが、実は4色の花が重ねられている。無邪気な遊び心が見て取れた。ラストに登場したのはトップスを身に着けず、スキンカラーのレイヤードスカートのみを纏ったモデル。「着る/着ない」を1人の身体に投影した、象徴的なルックで締めくくり、ドレスドアンドレスドが挑んでいく、新しい表現を予感させた。
2017年10月19日ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)2018年春夏コレクションが、渋谷・ヒカリエホールにて2017年10月16日(月)に発表された。今季は「モノを作る喜び」をテーマに、素材で遊んだウェアが展開された。艶やかなエナメルは、ネイビーのロングワンピースや近未来的なシルバートップス、そしてタイトスカートに姿を変えた。パンツは、ショート丈のボトムスに透け感のあるメッシュ素材を繋げることでロングパンツに仕立てている。足元が透けて見えるメッシュブーツもユニークなアイテムだ。構築的なシルエットに定評のあるヨウヘイ オオノ。今回はドローコードを多用し、服の至る箇所を大胆に引っ張り上げることで面白いフォルムを生み出している。ドローコードはトップスの前身頃に2本施されていたり、タイトスカートの裾をたくし上げていたり、パフスリーブに使われていたりと、自由自在に取り入れられた。そんな服の面白さをさらに加速させるのは、合わせられたアクセサリーの数々だ。まるでランタンのようなじゃばら型のチェーンバッグは、人工芝生で使用する素材を取り入れたアイテム。ロングブーツや手元を飾るグローブは、まるで招待状やポスターを切り取って作ったかのように「INVITATION」「ヒカリエ」といった文字や今回のテーマに通じる「アイディアを形に」といったフレーズが読み取れる。さらに、シルバーピアスやバングルは、コイル型で耳や腕に巻きつくようなデザインだ。「ホームセンターで色んな素材を見て、何かを作りたくなるような気分になる服を作りたかった」というデザイナー・大野陽平の言葉通り、ワクワクする遊び心満載のコレクションとなっている。
2017年10月19日メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)が2018年春夏ウィメンズコレクションを発表した。マイアミとロサンゼルスの雰囲気をミックスしたような空想の街‟ロマンス”がコレクションのテーマ。2018年リゾートコレクションの「Last Exit to Romance」のムードを引き継ぎ、カジュアルとエレガンスがバランスよく調和したスタイルが提案された。目を引くのは、随所にあしらわれた‟ハート”のモチーフ。シアーなベビードレスやブラウスに揺れる黒のハート。シンプルなTシャツやコットンドレスにはハート形のメタルブローチが輝き、ギャザーを寄せて立体的に仕上げられている。ベースボールジャケットやハイウエストのトラウザーには、ホワイトステッチ入りのハート形ポケットが配され、愛らしいアクセントに。サングラスやピアスなどのアクセサリーにも大胆なハートが用いられた。そして、ジャガードブルゾンやプルオーバーの上で主張する‟愛の紋章”には、ピースフルな「ラブバード」やヤシの木が刺繍され、コレクションを象徴する夏の魅力に溢れている。遊び心たっぷりのモチーフとは裏腹に、ファブリックには落ち着きのある素材が選ばれた。コットンやデニム、ジャージーといったベーシックな素材に加え、ワッフル、プリーツ、リボンなどの要素を巧みに組み合わせることにより、コレクションのロマンティックなムードが構成されている。また、クラシカルなイギリス刺繍やハウンドトゥースジャガードなど、小技の効いたファブリック使いも洗練された印象だ。その他、シルバーパッチやパイピングをあしらったロングコートやハートカモフラのチェスターコートなど、ミニマルでありながら存在感のあるアウター類も登場した。
2017年10月18日デザイナー・青木明子によるウィメンズファッションブランド、アキコアオキ(AKIKOAOKI)の2018年春夏コレクション展示会が表参道ロケット(ROCKET)にて10月20日から25日まで開催される。Amazon Fashion Week TOKYO 2018年春夏にて発表したコレクションの受注会となる本展は、ショーで披露された新作アイテムの他、今季コレクションでジュエリー制作を担当したモイル(moil)によるアキコアオキ×モイルのコラボレーションジュエリーのオーダー、スペシャルピースの展示を同時開催。各ブランドのアーカイブアイテムの販売や既存アイテムの受注も行われる。「現実に潜むファンタジーを、本質的な感覚で切りとっていく。ファッションを生きる行為そのものと捉え、それを纏うひとの生き方や姿勢が感じられる衣服」をブランドコンセプトに掲げ、世界を魅了し続ける注目デザイナーのコレクションは必見。【イベント情報】AKIKOAOKI 2018 S/S COLLECTION会期:10月20日~10月25日会場:表参道 ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F時間:11:00~21:00(22日は20:00、25日は18:00まで)料金:入場料無料休館日:会期中無休
2017年10月18日まとふ(matohu)の2018年春夏コレクションが、2017年10月13日(金)に東急プラザ銀座 KIRIKO LOUNGEにて発表された。日本人が古くから持ち合わせてきた美意識を、現代の視点から追究する「日本の眼」シリーズ16回目となった今回のコレクション。今季は「かざり」をテーマに、日本の装飾文化にフォーカスを当ててまとふのクリエイションへと昇華させていく。草花を“髪に挿す”ことに由来すると伝えられる「かざり」という言葉。生き生きとした自然の美しさに装飾の原初を見出した、その根源にある日本人と自然との強いつながりを描いていく。さらりとした布地に馴染む淡い色合いは、空や野草、太陽の光を思わせる。パステルカラーから、光を受けて輝くゴールドやシルバーまで様々な色合いが登場し、奥ゆかしくも華やかな彩りを見せて祝祭的な雰囲気を作り上げる。背中に大胆に翼をプリントしたコートは、一枚の大判の布にプリントを施したまとふ初の試みによって生まれた一着。手描きで描かれた繊細な羽根が集まって形成される翼は、祭事や華美な建築装飾に登場する、神聖な鳥を思わせる。金色の糸で表現された千鳥格子もまた、絢爛な雰囲気を生み出している。鮮やかに咲き誇る牡丹の花は、マニッシュな印象のロングコートにも、黒い生地との切替が鋭い緊張感をもたらすブラウスやスカートにも彩りを与える。斜めにカッティングされたアシンメトリーのドレスには、光のレイヤーの様なグラデーション。時間とともに移ろう空を投影したかのようだ。小物は様々な作家とコラボレーション。帽子はオードモードヒラタの石田欧子が自由な発想で作り上げたものだ。空に向かって伸びていく枝のようにエネルギッシュな造形のストローハットや、牡丹が思い切り花を広げるハットなど、独創的でパワフルな作品が登場。バッグには、京都のアーティスト裕人礫翔による金箔や銀箔をあしらい、贅沢に仕上げている。羽根モチーフなどのアクリル・アクセサリーは、アーティストの播安芸子、長野大洋によるもの。様々なクリエイティビティによって、生命力にあふれたまとふの世界が作り上げられている。
2017年10月16日バルムング(BALMUNG)は、2018年春夏コレクションを2017年10月16日(月)に発表する。このショーに一般客を招待する。デザイナーのHACHIが手掛けるバルムングは、日常的に着られるカジュアルウェアから、エッジのきいたデザインまで幅広く展開するファッションブランド。国内だけでなく海外にもファンがおり、レディ・ガガ(LADY GAGA)やマドモアゼル・ユリア(MADEMOISELLE YULIA)などのアーティストに衣装やオブジェを提供している。そんなバルムングが新作コレクションをショー形式で発表。17時~、19時~、21時~と3部制になっており、それぞれ約7分程度のパフォーマンスが行われる。また、18日(水)から22日(日)までは、実際に新作ウェアを手に取ってみれる展示会も行われる予定だ。【イベント詳細】■バルムング 2018年春夏コレクション開催日時:2017年10月16日(月) 17:00~ / 19:00~/ 21:00~会場:CARTEN TOKYO住所:東京都渋谷区神宮前1-2-7林ビル B1F※関係者を優先的に案内するため、入場制限の可能性有。※状況によって、次の回への入場をお願いする可能性有。■バルムング 2018年春夏展示会会場:CARTEN TOKYO住所:東京都渋谷区神宮前1-2-7林ビル B1F・10月18日(水) 17:00~19:00・10月19日(木) 17:00~19:00・10月20日(金) 17:00~19:00・10月21日(土) 12:00~20:00・10月22日(日) 12:00~19:00
2017年10月15日ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。コレクションはインスタレーション形式で行われ、”ヴィヴィエ レッド”に染まった真っ赤な会場で、新作シューズ&バッグが披露された。なお、発売は2017年12月頃より順次展開予定だ。シーズンアイコンは「ショック ヒール」2018年春夏のロジェ ヴィヴィエを彩るのは、「ショック ヒール」と名のついた曲線的なヒール。個性的で遊び心溢れるシェイプは、大胆で一度見ると忘れられないほど印象に残る。会場と同じ”ヴィヴィエ レッド”のカラーで登場するミュールは、足を通すと、履く者をエレガントに見せてくれる。足の甲を包み込むつま革には、筆記体で書かれたロジェ ヴィヴィエのサインをエンボスしている。フレンチシックに変身「ヴィヴ カバ」の新バッグロジェ ヴィヴィエを代表するバッグ「ヴィヴ カバ」は、フレンチシックな装いで春夏シーズンを彩る。ベースには、ナチュラルなラフィアのキャンバス地を用い、レザーでストライプ模様を描いた。仕上がりは軽やかでフレッシュ、それでいて上品なのでシーンを選ばずコーディネートできそうだ。【問い合わせ先】ロジェ・ヴィヴィエ・ジャパンTEL:0120-957-940
2017年10月14日ロシャス(ROCHAS)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。今シーズンのロシャスは、アンバランスな優美に浸る。豪華なファブリックと美しい色彩。そしてリボン、ラッフル、花模様…とブランドならではのフェミニンな要素、これら全てが顔を寄せ合うのに、どこか不可思議な魅力に包まれている。原因の一つは、違和感のあるボリューム。ロマンティックなドレスやブラウス。特にドレスは、ノースリーブタイプにベアトップ型、フレアなシルエットにコクーンフォルム。丈もロングやひざ下丈など、様々なバリエーションで揃っている。胸元には、淑女の証のリボンを添えて。女性らしい要素が満点であるのに、完成形はアンチスタンダード。胸下が異様に膨らんでいたり、バックスタイルが驚くほど広がっていたり、想像とは異なるフォルムで顔を出している。そして、コーディネートも”普通ではない”。プリンセス風ドレスにスリムなパンツを合わせたり、ボリューミーなスカートに更にボリューミーなベアトップを合わせたり。ワンピースとスカートといった、個性的な着こなしもある。ライトピンク、パープル、ブルー。鮮やかな色彩が主張し合ったカラーの集合体。力強いグリーン、刺激の強いイエロー、そして光の隙間から現れるシックなブラック。これらが集まれば、カラーパレットだけでもまとまりに欠けるのに、そこに東洋趣味がのる。ジャカードに現れた花模様は、シノワズリを想起させるほどオリエンタルなムードが漂う。また、中国産の縮緬をまねて、ランスで織り出した、クレープデシンもキーファブリックとして登場し、東洋の文化をほんのりと香らせるのだった。
2017年10月13日カラー(kolor)の2018年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。今季のカラーは明るい仕上がり。鮮やかな色彩とポップな模様、たくさんの色柄を乗せて、スポーティだけどエレガントな相反するスタイルを築く。南国を想起させるフラワープリント、このハイテンションなパターンが今季の主役だ。夏のビーチで纏いたいアロハシャツは、テクニカル素材・ナイロンでリデザイン。裾にはドローコードを、そしてアクセントカラーとして蛍光色を配置して躍動感を与えた。ナイロンは薄く、光の加減によってインナーの色を浮かび上がらせる。このため、インナーを変えれば表情がコロコロと変わり、スタイリングの幅を広げてくれる。同素材で作ったジャケットは、袖にボリュームがあり華やかな印象。ふわりと腕を包み込む、丸みのあるシルエットは、スポーティな世界に女性性を投じる。ナイロンが放つ光沢感もまた、フォーマルなムードを放ち、カジュアルな印象から遠ざけてくれる。もう一つの試みとして、ポリエステルの新素材の起用が挙げられる。紙のように薄く、クリスピーなテクスチャーのこのファブリックで、ワイドなシルエットのコートを仕立てた。とにかく軽量なため、身体と服地との間に空気をはらみ、柔らかなフォルムを作り出してくれる。そのほか、スリット入りのライニングパンツなど、スポーツシーンでも活躍できそうな、楽し気なピースが今季のワードローブに名を連ねる。ハイビスカスの並んだアロハ柄Tシャツと、北欧・ヘルシンキのロゴ入りTシャツを組み合わせた、古着風のトップスも注目だ。
2017年10月13日「フラワーズバイネイキッド2018ロンド(FLOWERS by NAKED 2018輪舞曲)」が、2018年1月23日(火)から2月26日(月)まで、東京・日本橋三井ホールにて開催される。花をモチーフにした体験型デジタルアート展「フラワーズバイネイキッド」は、クリエイティブカンパニーのネイキッド(NAKED Inc.)が手掛ける、花をモチーフにした体験型デジタルアート展。2016年の1月から2月にかけて計70,000人超を動員した「フラワーズバイネイキッド 秘密の花園」、同年7月にテーマを変えて開催された「フラワーズバイネイキッド 魅惑の楽園」、「立春」をテーマにした「フラワーズバイネイキッド(FLOWERS by NAKED) 2017 —立春—」と、これまでに通算25万人を動員している人気のアートイベントだ。2018年は“花と舞と音楽”を楽しむ宴をテーマに2018年の「FLOWERS by NAKED」のテーマは、春の訪れと共に花と舞と音楽を楽しむ宴をイメージした「輪舞曲(ロンド)」。クラシック音楽、パフォーマンスアートなど、様々な分野で活躍するアーティスト達とのコラボレーションと共に、デジタルお花見体験を提案する。前年までの鑑賞中心の会場構成から一新し、まるで幻想的な花の世界に迷い込んでしまったと感じるような"体験型"のコンテンツに特化した。200本の竹と光が生み出すトンネルメインコンテンツの一つとして、日本三大流派の一つであるいけばな草月流・第四代家元 勅使河原 茜とネイキッドのコラボレーション作品が、「眠りの世界」エリアにて発表される。約200本の竹により創り出された荘厳なトンネルとそれを彩る光が生み出す結界をくぐり抜けると、植物の種の中に入ったようなミクロの世界が現れる。花畑で遊ぶような体験型コンテンツ会場内には来場者が参加して成立する10の体験型コンテンツが用意されている。その主な展開エリアが「ランバン オン ブルー(LANVIN en Bleu)」の2018春夏コレクションで使用されている花柄とコラボレーションした「花畑」エリアだ。ここには6つの仕掛けが登場し、人が動くことによってプロジェクションマッピングのアニメーションが変化していく。巨大なタンポポのオブジェに息を吹きかけると、タンポポの綿毛や花びらが舞いあがったり、蓮の葉の下に立つと雨や虹、雷などの自然現象が巻き起こったりするといった仕組みだ。壁の穴は指を入れるとタンポポの綿毛が飛び出したり、覗くとカエルが眠っていたりとユニークな演出が盛り込まれているので、全ての穴をまわって比べてみては。またここで活躍するのが、エントランス付近に設置された鮮やかな生花が立ち並ぶ「花図鑑(GARDEN)」エリアで撮影し、プリントした特別な写真。ゆらゆらと揺れる真っ白な花々のオブジェにこの写真をかざすと、花が自分に近寄ってきたり、その写真に写っている花の色に染まったりする。他のコンテンツでもプロジェクションマッピングを変化させる鍵となるこの特別な写真は、先着5万名まで無料で撮影することが可能だ。オリジナルドリンクやフード「桜彩」エリアでは、フードやドリンクを提供。代々木上原の人気レストラン「ナインストーリーズ(9STORIES)」監修の「桜のサングリア」や、「桜のティーソーダ」、日本酒などが用意され、お花見らしく愉しいひと時を過ごすことができる。NY発のペイストリーショップ「ドミニク アンセル ベーカリー(DOMINIQUE ANSEL BAKERY)」とコラボレーションしたのは、「花咲く抹茶ラテ」。マシュマロでできた桜のつぼみを温かいドリンクにのせると、ふわりと花開く。自家製の抹茶ガナッシュをミルクで溶かした濃厚なラテは、時間がたつにつれて桜色のマシュマロが溶け出し、まろやかな味わいに。最後は中心にある丸い柚子のボンボンが溶けて、爽やかな香りを楽しむことができる。「Full Bloom(ハーブのレモネード)」は、「花畑」エリアをモチーフにしたオリジナルドリンクだ。ブルーマロウの花で作られたハーブティー「マロウブルー」を凍らせた青い氷にレモネードを注ぐと、ピンク色になって溶け出すサプライズ。見た目だけでなく、レモンからハーブへと変化する風味も楽しむことができる。ダンスやヴァイオリン演奏によるステージ来場者がフードやドリンクを楽しんでいると、春の神を象徴する白い龍が床から姿を現す。20分に1度の特別演出が始まる合図だ。美しい桜が咲き誇る空間をバックに、春の精霊に扮したダンサーの舞と、ヴァイオリニストの演奏が春の訪れを表現する。またこの特別なステージは「花畑」エリアでも披露され、冬の世界が春の訪れを迎え、花々が育って一斉に散っていく様子を描いたプロジェクションマッピングと共に、優雅なダンスと音楽を堪能することができる。フラワーモチーフのグッズや花摘み体験もイベントを楽しんだあとは、花をモチーフにしたグッズが並ぶショッピングエリアに足を運んでみてほしい。会場で実際に使われているアイテムを買うことができるのもユニークだ。例えばバーカウンターに飾られている、ヒッカ(hikka)とコラボレーションした花のインテリア「ハーバリウム」などがあげられる。「ハーバリウム」は生花を特殊な保存液と共にガラス瓶に閉じ込めたもので、約1年~3年に渡って鮮やかな花を楽しめる。まるで宝石のように輝く作品は、「花畑」エリアをテーマにしたビビッドな配色のものや、「桜彩」エリアをテーマにした淡いピンクの作品などバリーエーションも豊富に取り揃えられている。会場の出口付近にある、実験室のシャーレから香るアロマも販売。ラベンダーにイランイランなどを合わせたフローラルハーブの香りや、グレープフルーツやジャスミンなどで柔らかな日差しの中花びらが舞う様子を表現した香りのオイルなどが展開される。またショッピングエリアにも参加型のコンテンツ、「花摘み体験」コーナーが登場。ガーベラやカーネーションなど色鮮やかな生花が立ち並ぶ花畑から、自分の好きなものを摘み取ることができる。摘んだ花は束ねてクリアバッグに入れてくれるので、持ち帰って家で飾ることも可能だ。その他にも「文明堂 日本橋本店」とコラボレーションした特別仕立てのカステラや、「浅草 飴細工 アメシン」とタッグを組んだオリジナルうちわ飴などのフードも充実。ドライフラワーを閉じ込めたアクセサリーや、スマートフォンケースなども並べられている。女性限定 一晩限りの「日本一早いお花見女子会」開催また、女性に嬉しい朗報も。会期中の2018年1月25日(木)には、女性限定のお花見イベント「日本一早いお花見女子会」が、一晩限り特別に開催される。会場では、来場者にフリードリンクが提供され、八海山「麹だけでつくったあまさけ」や「米焼酎あまさけ割り」を各1杯ずつ楽しむことができる。なお、ドレスコードは、花柄のワンピースや桜色のボトムスなど、"お花見"をイメージした服装が指定されている。館内の美しいフラワーアートの中で、一足早く春を味わえそうだ。また、特設コーナーでは、着物の着付け体験やヘアアレンジメントのサービスを提供する。開催概要「フワラーズバイネイキッド 2018 ロンド(FLOWERS by NAKED 2018 輪舞曲)」会期:2018年1月23日(火)〜2018年2月26日(月)時間:10:00〜20:00 ※会期中無休 ※入場は閉場の30分前まで場所:日本橋三井ホール COREDO 室町1 5F(エントランスは4F)入場料:<前売券>販売期間:2017年11月1日(水)〜2018年1月22日(月)価格:大人 1,200円 /小人(小・中学生)700円<前売限定マスキングテープ付きチケット>販売期間:2017年11月1日(水)〜2018年1月22日(月)価格:1,600円 ※限定デザインのマスキングテープが1つ付属■関連情報「日本一早いお花見女子会」開催概要日時:2018年1月25日(木)20:00〜21:30(19:00受付スタート)※19:00から体験ブース整理券配布。受付後、イベント開始前に会場内鑑賞が可能。「着物の着付け体験」ブースのみ19:00から体験可能。場所:日本橋三井ホール COREDO 室町1 5F(エントランスは4F)ドレスコード:「お花見」をモチーフとした服装(例:花柄のワンピース、桜色のスカートなど。カジュアルでも可。)・チケット詳細情報:3,200円(ローソンチケット限定) ※19:00より会場内チケットカウンターで当日券の販売有り。イベント特設ブース:・特典のてぬぐいを使ったヘアアレンジブース ※20:00~21:15・お花見の着物着付け体験ブース ※19:00~21:00※上記のいずれかを先着限定で受付。 ※本イベントの来場は「女性限定」
2017年10月13日東京ディズニーリゾートでは、2018年1月1日(月)~1月5日(金)の5日間、お正月限定のプログラムを開催する。2018年は干支の“戌”にちなみ、大人気キャラクターのプルートが門松などのデコレーションやお正月のグッズ、メニューなどにも登場する予定だ。新年の祝賀ムードにわく東京ディズニーランドと東京ディズニーシーでは、和服姿のミッキーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちが新年のあいさつをする「ニューイヤーズ・グリーティング」を開催。ゲストと一緒になって年の始まりを華やかにお祝いする。東京ディズニーランドではパレードルートを1日2回、東京ディズニーシーではメディテレーニアンハーバーで1日3回、5日間限定の「ニューイヤーズ・グリーティング」を実施。東京ディズニーランドのワールドバザールの入口には、戌年にちなみ、プルートの装飾を施した門松を設置する。また、東京ディズニーシーのミラコスタ通りの入口には、お正月飾り風バナーを設置する予定だ。こちらは5日間ではなく、7日間設置する可能性がある。スペシャルメニューとしては、和服姿のミッキーマウスやプルートをデザインした、湯呑みの形のスーベニアカップが付いたスウィーツ(750円)を販売するという。このスペシャルメニューは年明けではなく、クリスマス直後の2017年12月26日(火)以降の販売に。またスペシャルグッズとしては、お正月らしい羽織袴を着たディズニーの仲間たちのぬいぐるみバッジや、プルートをモチーフにした“だるま”をデザインしたアイテムが登場する。このほか和服姿のミッキーマウスをはじめとしたディズニーの仲間たちをデザインした「年賀状セット」(550円)や「スタンプセット」(820円)、新年の贈り物に最適なデザインの「おせんべい」(1,300円)などのお菓子を含め、約50種類のグッズが販売になる。上記スペシャルグッズは、2017年11月17日(金)に販売がスタート。日本のお正月ならではの華やかな雰囲気に満ちた東京ディズニーリゾートで新年の到来をお祝いしてみて。※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日ハイク(HYKE)が、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)とのコラボレーションラインを2018年春夏シーズンよりスタートする。同ラインでは、ザ・ノース・フェイスが現在まで積み重ねてきたデザインと技術の進化にフォーカスし、アウトドアスポーツウエアの機能性とハイクの感性を融合させたウエアとなる。なお、コラボレーションの詳細は2018年2月に発表する予定だ。
2017年10月12日ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッドに、新田真剣佑も名を連ねる『パシフィック・リム:アップライジング』(原題)の日本公開が、2018年4月に決定。合わせて、日本と思しき都市も登場する海外版予告が到着した。戦いは終わりではなく、始まりだった――。前作で描かれた人類とKAIJUの死闘から数年が経過し、平穏が戻っていた地球に、進化を遂げたKAIJUが再び姿を現し、世界を絶望の淵へと突き落とす。よりスタイリッシュに洗練され、パワーアップを果たした新世代の“イェーガー”に乗り込む若きパイロットたちは、迫りくるKAIJUを撃ち滅ぼすことができるのか…。到着した海外版予告(日本語字幕入り)は、先日まで開催されていた「ニューヨーク・コミコン」にて初披露されたもの。映像には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でフィン役に大抜擢され、最新作『最後のジェダイ』にも出演するジョン・ボイエガ演じる主人公ジェイクが、偉大なる父ペントコスト司令官(イドリス・エルバ)の意思を継ぎ、絶体絶命の危機に直面する人類を救うため、「いま世界を救うのは俺たちだ」とイェーガーの操縦席に乗り込む決意を固める胸アツな場面が登場。また、前作に引き続き、2人のパイロットが神経を同調させ操縦するイェーガーの象徴的なシステムは健在で、さらにジェット噴射を駆使し空へと飛び立つ迫力満点の新機能も映し出されており、新たなる闘いは世界各国の都市へと飛び、陸・海・空すべてをまたにかけたケタ外れのスケールへと拡大することが予想される。さらに本映像からは、なんと日本と思しき都市でも、超巨大KAIJUとの激しいバトルが繰り広げられる様子が見られることにも注目だ。前作で日本のアニメや特撮への愛情を余すことなく注ぎ、とことんこだわり抜いた世界観で、日本はじめ世界中の映画ファンの心を鷲づかみにしたギレルモ・デル・トロは、本作では引き続き製作として参加。Netflixドラマ「Marvel デアデビル」を手がけたスティーヴン・S・デナイトがメガホンをとる。KAIJUオタクのニュートン博士(チャーリー・デイ)や森マコ(菊地凛子)ら人気キャストも続投し、新キャストにはボイエガやスコットほか、TVシリーズ「エメラルドシティ」でドロシーを演じたアドリア・アルホナ、『キングコング:髑髏島の巨神』『グレートウォール』のジン・ティエン、さらに新田さんも名を連ねており、前作を凌駕する興奮をもたらしてくれそうだ。『パシフィック・リム:アップライジング』(原題)は2018年4月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パシフィック・リム 2013年8月9日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
2017年10月12日ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)によるミュウミュウ(MIU MIU)は、パリのイエナ宮(経済社会環境会議場)で、2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。ロックが鳴り響く中、60年代を彷彿とさせるアメリカンレトロな雰囲気のモデルが登場。ただ、一見レトロであるだけで、ジャケットやノースリーブのシャツはオーバーサイズでモダンな仕上がり。ジャケットにはボタンで脱着可能な布帛の付け衿が、シャツにはかすれた色合いのレザーの付け衿が付く。合わせられたのが、ワンタックのショーツや、ゆったりしたシルエットのクロップドパンツ。レースのシースルーブラウスや、ナイロンのシースルーブラウスにはタンクトップをインナーに合わせて抑制された透け感を演出。レイヤードも特徴的で、シャツとニットの上からレースのシースルードレスを重ねたり、レトロなチェックのシャツにはレースのシースルーのドレスを合わせ、さらにかすれた色合いのレザーのコートを重ねている。まるでビニール製テーブルクロスのようなモチーフのレザーコートも目を引いた。ギピュールレースのドレス、インナーのチェックを浮き出たせるかのようなモスリンのシースルードレス、あるいはフローラルプリントのシースルードレスにもインナーにタンクトップをコーディネート。反対にナイロンのシースルーシャツには刺繍を施したノースリーブドレスを合わせるが、依然として透け感は抑制されている。セクシーに装うためのシースルーでは決してなく、自分のために透ける服を着用する、そんな強い意志を感じさせる。しかし、それがミュウミュウらしさでもあるのだ。
2017年10月11日ランバン(LANVIN)は、新アーティスティック・ディレクターにオリヴィエ・ラピドス(Olivier Lapidus)を迎えて初となるコレクション、2018年春夏ランウェイショーをフランス・パリで発表した。デビューシーズンのアイコンとなるのは「LANVIN」のロゴだ。ブランドネームをグラフィカルにプリントした模様は、ドレスにスカートにそしてバッグからも顔を出す。カラーはジャンヌ・ランバンが好きだったブラックを中心にピンクやレッドなどのカラーをプラスして。ビッグメゾンの歴史に足を踏み入れた暁として、オリヴィエ初コレクションの中で大きな存在感を放っている。そして、もう一つキーワードとなるのはアシンメトリーなシルエット。基本的にショート丈に揃えたスカート・ドレスは、テキスタイルを捻ったりつまんだり、そして複雑なスリットを配してアンバランスに整えた。ショルダーにはアーカイブから着想を得て花の飾りを、そしてウエストには3本重なったベルトを添えた。軽さを追求し起用したシースルー素材は、左右に揺れ動き不均衡なシルエットに拍車をかける。ドレスと並べたのは、アーカイブから着想を得て生み出した丸みのあるコートだ。素材には、上質なキルティングコットンやネオプレンなどを使用している。新作アクセサリーは、90年代香らせるスクエアトゥのシューズをアイコンに。ひざ下までストラップが伸びたグラディエーターサンダルは、特に大きな活躍を見せている。
2017年10月11日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2018年春夏コレクションが、フランス・パリで発表された。コレクションノートには、ルドヴィーコ・アリオストによるルネサンス期イタリアの叙事詩『狂えるオルランド』の一節と、月と星の物語が綴られている。詩的で優雅で、そして前衛的なシーズン。ヴァレンティノならではのクチュール的テクニックを随所に散りばめながらも、掛け合わせたのはモダンな視点だ。スタートダッシュは特に斬新なもので、PVCで作ったライダースジャケット、大きなポケット付きのフーディジャケット、袖口を大きく開けたタンクトップが続いた。素材、シルエットは現代的であるが、重なるようにのせたスパンコール装飾や、派手になりすぎないソフトな色使いなどがメゾンの品格を香らせる。その後も続くチャレンジングなピース。ジャンプスーツ、ウエストポーチとショルダーストラップが一体となったバッグ、クロップド丈のフルジップトップス。春らしい優しい色味で染められたワンピースは、タンクトップタイプでミニ丈。ポルカトッド柄が軽やかなテキスタイルの上で踊り、襟元にはカラーアクセントが添えられている。足元にはソックスタイプのスニーカーを。一つひとつのピースがまとまり集合体となり、若々しくフェミニン、それでいて上品な新しいヴァレンティノスタイルを築き上げていく。ラストにかけては、ピエールパオロ・ピッチョーリの新しい世界に”ザ・ヴァレンティノ”という優美なドレスを溶け込ませた。おとぎ話のようにロマンティックなドレスのキーワードは花。大小様々なエンブロイダリーが並んだり、オーガンザを花びらのように仕立てたり…表現方法は様々だ。
2017年10月11日東京ディズニーリゾートにある4つのディズニーホテルにて宿泊者限定特典として実施していた人気プログラム「ハッピー15エントリー」が、2018年4月以降の実施が未定になっていることがわかった。ディズニーホテルのオフィシャルウェブサイト上にて報じている。「ハッピー15エントリー」とは、各ディズニーホテル宿泊のゲストを対象に、東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーの、パーク開園時間の15分前より入園を開始するというもの。両パークの一部のエリアにおいて、対象のアトラクションの利用やファストパス・チケットの取得、対象ショップの利用が可能となっていて、3年ほど前に東京ディズニーシーでも「ハッピー15エントリー」制度を導入。大人気のハーバーショーを公演している場合、少しでも前方の鑑賞エリアで待機することが可能になるなど人気を集めていた。とりわけ第4のディズニーホテルとして新浦安に誕生した東京ディズニーセレブレーションホテルに宿泊しても「ハッピー15エントリー」の恩恵が受けられるということで、価格帯がリーズナブルな東京ディズニーセレブレーションホテルの利用者にも大人気だった。ただ、公式サイト情報によれば“2018年4月以降の「ハッピー15エントリー」の実施については未定となっております。宿泊者特典の内容が決まり次第、ディズニーホテル・オフィシャルウェブサイトにてお知らせします”とあり、「ハッピー15エントリー」が復活する可能性も大いにある。35周年を控えているだけに、サービスの復活が待たれるところだ。※上記のメニューやグッズは、デザイン・価格の変更や、品切れとなる場合がございます。※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2017年10月11日ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2018年新作コレクションが、2017年10月7日(土)に東京・日本橋にある日本橋三井ホールで発表された。青空を背景にして、インパクトのある音楽とともにショーがスタート。今回は、「キモノを遊ぶ大人の時間」をテーマに、レディース18スタイル、メンズ4スタイルの合計22スタイルのスタイリングが発表された。ファーストルックはメンズ、レディースが並んで登場。「シルエット草花」のキモノが暖かい日差しのようなライトに照らされている。明るい色調のキモノにドットと星柄のポップな帯、きらびやかなクラッチバッグを合わせたレディースのルックと対照的に、横を歩くメンズはブラックとグレーで陰影を表しているかのよう。ダークレッドの「トライバルタトゥ柄」羽織が、エッジを効かせる。続いて、黒い生地に植物が生き生きと繁る。若々しい黄緑の蔓や百花がキモノ全体を覆う一方、帯は色鮮やかなオールドフラワーが優雅に咲き誇る。落ち着きと華やかさ、ダークな雰囲気と明るい雰囲気がコントラストを描き、お互いの世界の美しさを引き立て合うかのようだ。ステージ上の背景が夕方のような橙色に変わり、現れたのは、ファスナー付きのタトゥ柄羽織をジャケットのように着こなすメンズのルック。ファスナーを開けて羽織を脱ぐと、目に飛び込んでくるのは片側が市松模様、もう一方の片側がドット柄の帯だ。帯がジャージ素材のキモノのアクセントとなり、強い印象を残す。「大人だって遊びたい」、そんな思いにさせてくれたのは「ドットと洋花」キモノとポップな星柄帯のスタイリングだ。首にはボリュームのあるファー素材付きのダウンストールを巻いて、ゴージャスな雰囲気に。後ろを振り返ると、澄ました表情の猫が帯の上に登場する。和装の構造を生かした、遊び心に溢れたデザインだ。ラストには、トロピカルな花とドット、シダをプリントしたキモノが登場。「パイソンレース」の帯はスタイリングに毒っぽさを加える。まるで南国にバカンスに来たような雰囲気を表すが、グレージュのドットがシックさをもたらし、浮つかず余裕のある“大人”の楽しみを表現した。
2017年10月10日© Jean-François Joséナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadège Vanhée-Cybulski)によるエルメス(HERMÈS)が10月2日、パリのシャイヨー宮を会場に2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。全ルックの説明が書かれたブックレットの中には、元パルプのジャーヴィス・コッカー(Jarvis Cocker)によるキーカラーをテーマにした詩が添えられていたのが興味深い。ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキーがデビュー当初より引用しているブルー・ブラック、透明感ある淡いウェット・ブルー、麻縄を思わせるベージュ系のフィセル、深みのあるルージュ H、ダークなウルトラヴァイオレット、そして上品なピンク・グラニテ。その他にベージュに近いバター・イエローも登場し、淡い色と濃い色のコントラストを見せながら、原色系のグリーンやイエロー、レッドなどもあり、実にバリエーション豊かなカラーパレットとなっていた。今シーズンは「タブリエ(エプロン)」が重要なキーで、機能的なアイテムをいかに現代のワードローブに落とし込むか、がテーマとなっている。直接的にエプロンを想起させるニットドレスやラップドレスなども見られたが、布を大きく取って身体を包むという特性を発展させたアイテムなども目を引いた。冒頭には今シーズンのメインモチーフともなっているチェックのポンチョが登場。サイドボタンの留める位置を替えることで、様々な着こなしを楽しめるアイテムだ。合わせられたのがスポーティーなテープを袖にあしらったシルクシャツと、ヌバックのショートパンツ。ベルト部分には馬が舌をかまないようにするための舌遊びのモチーフが飾られ、馬具工房をルーツとするメゾンならではの遊び心が感じられる。その他にも、太いベルト状のレザーを編み込んだブルゾンや、スモッキングでギャザーを寄せたワンピース、異素材をパッチワークしたガウンコートなど、様々なチェックの解釈を見せた。今季メインのスカーフモチーフは、“グラン・マネージュ”(Grand Manége)で、馬具を描いたもの。シンプルなブラウスの他に、ラップドレス、グラフィカルなパンツや、水彩画のように淡く描いたプリントのシャツなどが登場。スカーフモチーフや馬具のディテールなど、エルメスの伝統的なコードを守りつつも、1つのテーマを幾通りにも展開してコンテンポラリーな服に仕上げ、その巧みさに唸らされるコレクションとなっていた。
2017年10月10日ジョニー・ジョンソン(Jonny Johansson)によるアクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、パリにあるイベントスペースのパヴィヨン・カンボンを会場に2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。アクネ ストゥディオズの拠点はパリでもミラノでもなく、常に自己をアウトサイダーとして意識してきたといい、そんな自らのポジションにインスパイアされ、今シーズンはジョニー・ジョンソンの友人の中でもファッション業界に関係の無い人々の着こなしを参考にしたという。ケーブルニットやポロシャツなどは樹脂コーティングされ、絶妙な光を放つ不思議な風合いを見せる。ジャカードのボーダーニットや、ビーズフリンジのついたパンツなどはレトロ感満載。今回は特に70年代のヴィンテージの要素を取り入れている。しかし、ヴィンテージ感をそのまま出すのではなく、例えばレザーのブルゾンには宇宙人の顔のリベットを使用するなど、同ブランドらしいひねりとユーモアを加えているのが特徴。そして特に目を引いたのがピンストライプのテーラードだ。実はチェーンが刺繍され、それがフリンジになっているという非常に手の込んだ作品だった。一見非常にオーソドックスなアイテムでも、遊びのあるディテールやテクニックが用いられ、ヴィンテージ風であっても今までに見たことが無い。そんなアクネ ストゥディオズのクリエイティビティーが強く表出した新鮮なコレクションとなっていた。
2017年10月09日ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)によるロエベ(LOEWE)は、パリのユネスコ本部ホールを会場に2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。今シーズンは「フェミニニティーの新解釈」と銘打ち、アートやクラフトに造形の深い世界を飛び回る旅行者をイメージ。コンテンポラリーで現実的・実用的な雰囲気の中に、クラフツマンシップと女性らしさを感じさせる内容となっている。ギンガムチェックのパッチワークをタンクトップの形に配したニットジャージーのワンピースや、ギンガムチェックのライニングを配したアシメトリーのコートなど、ギンガムチェックは今シーズンのキーモチーフ。しかし、リバティ(Liberty)の小花柄や、カシミール風のペイズリー、18世紀風のフローラルなども登場し、コレクション全体を華やかなものにしている。レザーをあしらったアシメトリーのドレスや、イングリッシュレースとレザーのコンビのシャツドレス、レザートリミングのブランケットスカートなどは、皮革製品メーカーらしい作品だが、今シーズン特に目立っていたのが布帛パッチワークのテクニックだ。マルチカラーのギンガムチェックを合わせたものや、様々なレースを組み合わせたもの、同系色のニットジャージーを組み合わせたものなど様々。またニードルパンチでジャケットのヘムを接合したトップスも、パッチワークの一種であり、クラフツマンシップを感じさせるアイテムだった。手作業の美しさにアーティスティックな空気感を加える手法は、ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ・ディレクターに就任して以来続いているが、また一つ、今までとは違う新しい世界観を描くことに成功していた。
2017年10月09日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)は、パリのオペラ座ガルニエ宮を会場に2018年春夏ウィメンズコレクションショーを開催した。毎シーズン、テーマを設定しないでコレクションを構成しているが、今シーズンの傾向としてはオフィスクラークの制服がインスピレーション源の一つとなっている。マスキュリンフェミニンな作風は守りつつも、色鮮やかでフェミニンなアイテムが多く見られたのも特徴的だった。エコレザー(人工皮革)のパーツを刺繍でアップリケしたレーシーな素材が多用され、シャツドレスやロングドレスなどは軽やかさと重厚さを備えるアイテムとなっている。中央へ向けてノット状にドレープを寄せたトップスや、ストリングをあしらったパンツなど、今シーズンは特にエコレザーのアイテムが増えたため、新たに「SKIN FREE SKIN」のタグを制作し、製品に取り付けている。ジャカードのシルク素材のパフスリーブのドレスや、後半に登場したシルクサテンのセットアップやフリルをあしらったドレスなどは、ヴィンテージ感溢れ、70から80年代を想起させた。扇風機やマイクをモチーフにしたバティック風のアフリカンプリントのドレスや、イエローやグリーンのウォッシュデニムによるワークウエアなど、カラフルな作品も印象的。コレクション全体をよりオプティミスティックなものにしていた。
2017年10月08日東京ディズニーリゾートでお正月限定のプログラムが、2018年1月1日(月)から1月5日(金)の期間開催される。2018年の東京ディズニーリゾートでは、和服姿のミッキーマウスをはじめとするディズニーの仲間たちが新年のご挨拶をする 「ニューイヤーズ・グリーティング」を開催。1年の始まりを華やかにお祝いする。また、2018年の干支の「戌」にちなんだキャラクターであるプルートが、パークのエントランスに飾られるデコレーションやお正月のグッズ、メニューなどにもデザインされる。さらに、お正月特別アイテムは2017年11月17日(金)より販売。お正月らしい羽織袴を着たキャラのぬいぐるみバッジや、プルートをモチーフにした“だるま”がデザインされたなどが登場。他にも、年賀状やスタンプセット、新年の贈り物にぴったりなデザインのお菓子など約50種類のグッズが登場する。【詳細】2018年東京ディズニーリゾートのお正月期間:2018年1月1日(月)〜1月5日(金)<ニューイヤーズ・グリーティング>実施場所:東京ディズニーランド パレードルート、東京ディズニーシー メディアテレーニアンハーバー実施回数:東京ディズニーランド1日2回、東京ディズニーシー1日3回実施時間:東京ディズニーランド約35分、東京ディズニーシー約15分※天候等の状況により、内容が変更または中止になる場合あり。<スペシャルグッズ>発売日:2017年11月17日(金)・年賀状セット 550円・スタンプセット 820円・おせんべい 1,300円(c)Disney
2017年10月07日ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年10月3日(火)に、2018年春夏コレクションを発表した。今季はメンズモデルも起用し、ウィメンズと連動した新デザインを披露。と同時に、ウィメンズはパンツスーツのセットアップなどのマスキュリンなデザインを揃えている。今季は、爽やかな空気に溢れている。Tシャツやカシュクールトップスはクロップド丈にカットアウトして、パンツはショート丈に。さらりと1枚で着れるものも多く、ワークウェア風のオールインワン、オーバーオール、ワンピースが揃った。夏の一コマを切り取ったプリントも展開。ビーチに並ぶヤシの木や澄んだ大空、別荘のような白い一軒家などが、Tシャツやワンピース、そしてメンズのベストや開襟シャツにのる。ポール & ジョーらしいロマンティックな要素は、真っ白なブラウスで。レースを飾ったり、フリルをあしらったり、襟を丸くしたり、ワンピースに変えてみたり…キュートスタイルの作り方はお手のものだ。フラワーモチーフが今シーズンの鍵となるのだが、その表現方法が様々だった。シースルー素材に描いた小花プリント。ジャケットまたはパンツの上で見られる、プクプクとした立体的ジャカード。ストライプ模様とフラワーを重ねて、インテリアのようなデザインにしたものなど。ハードな印象のレザーライダースにも、大輪の花を散りばめている。
2017年10月07日アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の2018年春夏ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。今シーズンの起点は、英国にあるガーデン「Great Dixter」のイメージから。太陽がサンサンと照り時には雨が降る。そんな気候の中で育つ、色とりどりの花々にヒントを得てクリエーションは始まった。植物たちにとって恵となる雨。そのイメージはモデルたちのヘアに落とし込んだ。たっぷりの水分を受けて大きく花を咲かせたフラワーたちは、彼女たちが纏うドレスやスカートへと姿を変える。大輪の花が並んだクロスステッチのドレス、花びらのようにフリルを繋いだメタルメッシュのドレス&ブラのコンビ、小さな花のスタッズを並べたシースルースカート。シルバーのレザージャケットの上には、刺繍で動植物たちの物語を描いた。ガーデンで育てられた草花と、そこにとまった小鳥たちの生き生きとした姿が、クチュールのテクニックで綴られる。真っ赤なニットには、ガーデニングのストーリーを投影して。水やりをするジョーロ、植木の姿、休憩中にお茶したコップや椅子などが、ビジュー刺繍によって表現されている。足元は、3バッグルのボリュームブーツで。トランスペアレントにしたヒールには、小さな花々をたっぷりと詰め込んだ。優しい世界に、ちょっぴりハードなフットウェアと解体の手法が手を組み、刺激を投じる。トレンチコート、チェック柄ジャケットなどは、デザイン・柄違いの2着のピースを解体して融合。ばらして、剝ぎ取り、再びくっ付けたウェアは、独創的で複雑なシルエットをしている。フラワーの3D刺繍をしたチュールドレスも同様に、再構築から生まれた産物。ドレスとコルセットをドッキングさせているため、背中にはアシンメトリーに留まった、ランジェリーのディテールが見える。
2017年10月07日