パトゥ( Patou) 2021年春夏コレクションが発表された。アーティスティック・ディレクターのギョーム・アンリによる3シーズン目となる今季は、ドレススタイルを中心にした華やかなムードで満ち溢れている。“新生パトゥ”による新しい1ページ80年代以降に活動を休止した後、2020年春夏コレクションでフレッシュに再起した新生「パトゥ」。100年以上続く老舗メゾンでありながら、“古くて若い”特殊な歴史を持つパトゥの物語は、まだまだ始まったばかりだ。今シーズンは、そんなメゾンの序章を盛大にセレブレートするような、ドリーミーなドレススタイルがコレクションを席巻。カルヴェン(CARVEN)やニナ リッチ(NINA RICCI)で経験を積んできたギョームによる、新たな1ページが開かれる。ロマンティックなドレスルックそれはまるで、パトゥのパーティーを覗いているかのようだった。足元に決まってエレガントなヒールシューズを合わせたモデル達は、ちょっぴり個性的な思い思いのドレスを披露している。大きな風船ほど膨らんだバルーンスリーブに、幾重にもフリルを重ねたスタンドカラー、胸元まで広がるレース襟…。そんないささか“大袈裟”すぎるほどの装飾やディテールが目を惹くが、メゾンならではのクチュリエ的な表現で、ロマンティックに仕上げているのが今季のムードだ。フレンチシックを根底にまた華やかなスタイルでありながら、どこか“親しみやすさ”も感じられるのは、ギョームらしい“フレンチシック”なワードローブの要素が紛れているかもしれない。例えば、ケープコートの特徴的なディテールを残すピースには、レースのフリル付きのボリューミーなスリーブを合わせたことで、ドレッシーな一着へとチェンジ。また胸元から大きなリボンがなびく真っ白なピースは、上品なスタンドカラーのブラウスを、ドレスとして再解釈したもののようにも感じられる。煌めくメタリックカラーパーティーに相応しい、エレガントなフラワーモチーフに加え、艶やかな光沢を放つメタリックカラーで溢れていたのも今季の特徴だろう。中でも印象的だったのは、ボリューミーなブラウスと合わせたパンツルック。本来甘さを抑えたハンサムな印象をもたらすスタイルだが、淡いピンク×スミレ色のメタリックカラーを合わせたことで、ドレスに引けをとらない華やかな表情に。おまけにパンツの裾にはフサフサと揺れるフェザーをたっぷりと飾ったことで、ドリーミーなムードをより一層盛り上げている。アクセサリーもアップデート2020年春夏コレクションから、毎シーズン登場していたハットシリーズも、パーティースタイルに合わせてアップデート。フランス・ブルターニュ地方に伝わる伝統的なハットを着想源に、大ぶりのフリルテープでぐるりとデコレーションしているのが特徴だ。またジュエリーとしては、煌く真鍮製ゴールドのイヤリングやブローチが登場。いずれも大きなハートをモチーフにした、愛らしいデザインに仕上げている。
2020年10月06日トム ブラウン(Thom Browne)が、パリ メンズ デジタルファッションウィーク(Paris Men’s Digital Fashion Week)にて、2021年春夏コレクションを発表した。本コレクションは、トム ブラウンがメンズ・ウィメンズ合同で発表する2度目のシーズンとなっており、7月に発表されたファーストルックに続くオリンピックに着想を得たコレクションとなっている。オリンピックのセレモニーをイメージし、ドキュメンタリー形式で撮影された映像と画像を用い、ブランドが、従来ランウェイショーで表現しているファンタジーを展開した。>>その他のトム ブラウンの記事はこちらから
2020年10月05日ルイ・ヴィトンは、10月6日に2021春夏ウィメンズ・コレクションを発表します。ウィメンズ アーティスティック・ディレクター 二コラ・ジェスキエールによって手掛けられた最新コレクションは、同日にパリで開催されるファッションショーにて披露され、ショーの模様は公式サイトにてライブ配信される予定です。なお、新作コレクション発表にあわせ、公式インスタグラムでは、期間限定でストーリーズ用のARカメラエフェクトも登場。グリーンのアイレーザービームやマスクなど、遊び心あふれるフィルターでストーリーズのアレンジをお楽しみください。LV公式インスタグラムアカウントからエフェクト用アイコンをタップして利用可能。()■ルイ・ヴィトン 2021春夏ウィメンズ・コレクション日時: 2020年10月6日(火)午後3:00 パリ時間 (※午後10:00 日本時間)スタート予定公式HPサイト: ハッシュタグ: #LOUISVUITTON、 #LVSS21企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月05日ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)の2021年春夏メンズ・ウィメンズコレクションが発表された。色彩に眩く──ニュージーランド出身のアーティスト、レン・ライ(Len Lye)は、芸術作品のなかにおける“動き”を追求した先駆的存在とされる。1920年代から40年代にかけてライは、フィルムに直接描く・スクラッチでモチーフをつける手法による実験的な映画作品やキネティックアートを制作した。今季のドリス ヴァン ノッテンはレン・ライをテーマに、鮮やかな色彩のコントラストと動きに満ちたフォルムによって、鮮烈な目眩と陶酔へと誘う。ドレスに捉えた“動き”薄く繊細なオーガンザで仕立てられたドレスは、軽やかに布地をはためかせ、衣服が示す“動き”をもっとも直接的に、生気に溢れたかたちで捉えている。一方で、豊かにあしらわれたラッフルは身体の上をうねるように走り、鮮やかに階調をなす色彩とともに、眩くばかりの華やかさでもって迫ってくる。鮮烈な色彩レッドやグリーン、イエローといった鮮烈な色彩は、グラデーションやぶれなどを駆使しつつ、表情豊かにコレクションを彩っている。闇夜に鮮烈なスポットライトを当てたかのような円形は、ウエストから裾にかけて広がるドレスなどにのせられ、地のブラックとともに目眩の感覚を誘うかのような激しいコントラストを織りなす。また、バルーンスリーブのシャツに見るような、オプ・アートを彷彿とさせる歪んだストライプパターン、あるいはしなやかなラインを描くトレンチコートにのせた色とりどりのライン模様など、柄自体にも力強く沸き立つような動きを感じられる。金属的なきらめき他方で、ジャケットやショートパンツなどに見るように、シルバーやゴールドといったメタリックカラーも随所に用いられ、鮮烈な色彩にはとどまらない力強いきらめきをもたらしている。金属的なきらめきに引きつけるならば、ネックレスにも用いられているメタルリングを連ねることで構築したジレも、アクセサリーとウェアとの垣根を侵食するような独特の存在感を放っているといえよう。軽やかにコントラストを織りなすメッシュメッシュ素材のウェアも目を惹く。大ぶりなメッシュを使ったドロップショルダーのプルオーバーなどは、ほかの衣服に重ねることで立体感を生み出してはいるが、その量感は極めて軽やかだ。ウエストをベルトで絞ったジャケットと合わせたメッシュのスカートも、存在感がありつつも意外な軽やかさを示しており、トップスの重量感と鮮やかなコントラストを織りなしている。繊細な模様力強い色彩だけでなく、随所に現れる繊細な模様にも注目したい。ブラウスやトップスの刺繍や、レザーに施したレースを思わせるレーザーカットには、伝統的な手仕事とテクノロジーに支えられた技術、それらいずれに対しても固有の表情を見出す姿勢が見て取れる。Photo: Viviane Sassen
2020年10月05日リック・オウエンス(Rick Owens)は、2021年春夏ウィメンズコレクションをパリ・ファッションウィークにて発表した。ダンテ『神曲』の「フレゲトン」がテーマ2020年7月に発表されたメンズと同様に、テーマは「フレゲトン(PHLEGETHON)」。「フレゲトン」とは、ダンテの『神曲』に登場する川の名前であり、その川は地獄「インフェルノ」の中心へと向かう道中にある。身の毛がよだつような恐怖に晒された時に見せる反抗、脅威に対峙した時にかき立てられる刺激をデザインに落とし込んだ。“反抗”を象徴するショルダー2020-21年秋冬コレクションに続いて登場している、極端に誇張された肩はまさに「反抗」「抵抗」を象徴するデザインだ。テーラードジャケットやレザージャケットは拡張した立体的なショルダーから袖を取り、そのハードな質感が強張った緊張感を連想させる。また、細かくラッフルを配したローブや、構築的なパターンメイキングのボンディングウールケープ、コットンポプリンのチュニック、上に向かって尖ったショルダーに仕立てたチュールのトップスなど、異なるフォルムでの強調の仕方が見て取れた。開きのある襟から突き出したような肩のデザインを配したジャケットには、リサイクルプラスチックから作られたカスタムメイドのスパンコールを散りばめ、煌びやかなアクセントをプラスしている。マイクロ丈のショートパンツ&サイハイブーツボリューム感のあるトップスには、マイクロ丈のショートパンツ、サイハイブーツをスタイリング。極限まで丈を短くカットし、裾から裏側のポケットが見えているショーツは、ウエストにタイトに密着したベルトのようでもある。サイハイブーツはボリュームのあるソールと、尖ったフォルムがソリッド。カラーは、ブラックに加えレッドやピンクといった色彩が印象的に用いられている。チュールやシフォンのしなやかなドレスも硬さのある造形のピースが目を引く一方で、しなやかなチュールやシフォン素材のドレス、ニットが好対照を描いている。艶やかなブラックのケープに重ねたシフォン素材のドレスにはジェラートのようなブラウン、ピンク、ホワイトのグラデーションプリントを施し、風を受けて揺れる布地に柔らかさを加えた。タイトなニットは袖の通し方によって、布地を重ねて覆う部分、肌を晒す部分が変化。その一方で、身体を全て覆うチュールのロングワンピースは、軽快さをもたらしつつも、どこかミステリアスな余韻を残していく。
2020年10月05日ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)は、2021年春夏コレクションを“ゲーム仕立て”のインタラクティブなムービーを使って発表。テーマは「ホテル ヴィヴィエ シネマテーク」。舞台、オペラ、パフォーマンスアート、キャバレーなど、さまざまな芸術表現と融合させてこれまでコレクションを発表してきた、クリエイティブ・ディレクターのゲラルド・フェローニ。そんなゲラルドが今季目を向けたのは「シネマ」だ。視聴者参加型の“ゲーム仕立て”のムービーを通して最新コレクションを発表する。フランスの大女優イザベル・ユペールを迎えて…ムービーのホストとなるのは、フランスの大女優イザベル・ユペール。マウロ・ボロニーニ監督の『椿姫』、ミヒャエル・ハネケ監督の『ピアニスト』など、数々の名作に出演してきた俳優が、ロジェ ヴィヴィエの最新コレクションをアテンドする。ムービーは、「ホテル ヴィヴィエ シネマテーク」のロビーからスタート。イザベル・ユペールに導かれ、右と左どちらの階段へ進むか選択したり、くちばしに鍵をくわえた二羽の鳥のうち一羽を選んだり…と、なぞなぞに答えながら先に進んでいく。次の部屋に入るには、正解して鍵を手に入れなけれず、不正解であれば戻ってやり直せなければならない。5つの質問にクリアすると、その先には…。“夢のスプリングガーデン”のような新作シューズ&バッグ美しい花々や、おいしそうなフルーツと一緒に並んだ、ロジェ ヴィヴィエ2021年春夏コレクションがお出迎え。新作シューズ&バッグは、見ているだけでハッピーになれるカラフルな仕上がりだ。アイコニックなシグネチャー“クリスタルバックル”をあしらったシューズは、デリケートなペールグリーンやライラックに彩られ、ロマンティックなムード。アッパーをハート型にカッティングしたパンプスや、上質なサテン地のピンヒール、ワントーンでまとめたキトゥンヒールのパンプスなどがラインナップする。今季のスペシャルピースは、マルチカラーの花々が手刺繍であしらわれた「ヴィヴィエ フラワースライド」。サテンのプラットフォームサンダルで、ストラップだけでなくヒール部分にも繊細な花々が描かれた、華やかな仕上がりだ。“まるでアート作品”のような新作バッグ「ミスヴィヴィエ フラワーバッグ」もチェック。ボックス型のボディには、ハンドペイントで鮮やかな色彩のフラワーがあしらわれて、ストラップには大胆にブランドロゴを配した。今季は“夢のスプリングガーデン”と称されるほど、ドラマティックなカラフルなムード。纏うだけで元気をもらえるようなエネルギッシュなコレクションとなっている。
2020年10月04日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)は、2021年春夏ウィメンズコレクションをメンズとともにミラノ・ファッションウィークにて発表した。時間を超越したエレガンス着る人を中心に据え、エレガンスの追求を続けるジョルジオ アルマーニ。着る人を様々な制約から解放し、個性を主張する一助となる服を目指してきた。厳格さと官能性、都市と異国情緒、純粋さといった要素に新たなエッセンスを取り込みながら、時間を超えたスタイルを構築していく。流れるようなシルエット今季、重要な鍵を握るのはシルエット。マニッシュなセットアップ、ロングドレス、ロングコートなど、しなやかなテキスタイルで形作る、流れるような縦長のシルエットが散見された。テーラードジャケットは、丈を短く仕立て、ウエストをシェイプさせることで重心を上にあげ、緩やかな分量感のタックワイドパンツとあわせて絶妙なバランス感の佇まいに。緩やかなドレープを描く淡いグリーンのノースリーブドレスは、斜めに落ちる裾が優雅な雰囲気を演出する。落ち着いた色彩と柄カラーパレットは、グレー、ベージュといったニュートラルな色彩や、柔らかなブルー、グリーン、シャープなブラックを採用。チェックジャカードや幾何学模様、花柄、植物柄など多彩なテキスタイルが登場するが、いずれも凪いだように落ち着いた表情なのが印象的だ。生地の風合いやアクセサリーで華やかさをプラス装飾的なディテールの少ないミニマルなデザインである分、素材の風合いやアクセサリーで華やかさを演出している。透け感のあるフラットなジャケットには大ぶりなモチーフのネックレスを合わせ、ランダムにシワを刻んだプリントスカートとコーディネートすることで表情豊かな着こなしを提示。また、フリンジを配したクラッチバッグやプリーツを刻んだミニハンドバッグ、格子柄の編地で仕立てたハンドバッグなど、バッグ類も目を引いた。エキゾチックなムードエキゾチックなルックも特徴的だ。大きなボタンをあしらったグリーンのジャケットには、アシンメトリーなスカート、リラクシングなパンツ、フラットサンダルを重ねてオリエンタルなスタイリングに。ノーカラージャケットやコートのウエストには帯のようにして太いリボンを結び、手描きのようなタッチの植物柄ジャケットは和服を彷彿させる合わせに仕立てるなど、オリエンタルなムードを漂わせている。シャイニーなイブニングウェア終盤に登場したイブニングウェアは、ビーズ刺繍やメタリックな生地を用いた、シャイニーなデザインで展開。シースルーのブルーのドレスにはきらびやかな刺繍を配し、その上からブラックの華やかなビーズを連ねて細やかなきらめきをプラス。メタリックな幾何学模様のビスチェドレスには、花のビーズ刺繍をあしらい、大胆さと繊細さを同時に表現した。
2020年10月04日© MORGAN O’DONOVANパリにて発表されたマリア・グラツィア・キウリによる2021春夏 プレタポルテ コレクション。ショーにて披露されたピースのディテールに迫ります。「バー」ジャケットの構造は、かつて日本のためにデザインされたディオール 1957 秋冬コレクションより厳選したシルエットを再解釈したかたちにアレンジされ、羽織のようにゆったりとしたスタイルが登場。スカーフのパッチワーク、ペイズリーやフローラル モチーフがあしらわれています。© SOPHIE CARREペイズリーやフラワー モチーフは、多彩なテクスチャーやプリント、エンブロイダリーで表現されています。© INÈS MANAI/© MORGAN O’DONOVANまた、インドネシアのバリ島に起源を持ち、”シネ”と呼ばれ16世紀から盛んに織られるようになったイカット織を取り入れたルックやアクセサリーなども登場しました。© MORGAN O’DONOVAN/© GIULIA GENTILI© MORGAN O’DONOVANまた、ディオールがお届けするポッドキャストシリーズ「Dior Talks」でもコレクションの発表に連動。今回のショーの前に公開されたショートフィルムを手がけた映画監督のアリーナ・マラッツィをゲストに迎え、このプロジェクトがどのようにはじまったかについて語っています。コレクション自体のテーマと呼応するように、言葉やイメージを混ぜ合わせ、重ね合わせるまさに映像のコラージュのような手法で編集された今回のフィルムはこちらよりご覧いただけます。ショーの模様はディオール 公式サイトでもご覧ください。 #DiorSS21企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月04日マルニ(MARNI) 2021年春夏ウィメンズコレクションが発表された。デジタルショーでの実施となった今シーズンは、ミラノ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ダカール、上海、ロンドン、パリ、ロンドン…など世界各地を舞台にした、40以上の物語で構成。新コレクションを纏うモデルたちのルックは、そんな彼らが住まう地域のストリートで撮影されたものだ。エネルギッシュなアートワークコレクションに溢れるのは、まるで路地裏で見つけたストリートアートのような、力強いアートワーク。大胆に文字を走らせた真っ赤なロングコートに、真っ白な壁にピンクのペンキを浴びせたかのようなシャツ×パンツ、「MARNI LOVER」の文字と共に、ポップなオレンジでメッセージを綴った黒のレザーコートといったアイテムによって、ストリート感溢れるエネルギッシュなムードに満ち溢れている。“タフ”なボーダー柄街中で頻繁に見かけるストライプ柄は、まるで残ったペンキで“適当”に描いたような荒々しい仕上がりで、そこには本来もつカジュアルなムードは感じられない。中でも目を惹いたのは、イエロー×ブラックのストライプを組み合わせた2ピースのルック。トップスは、まるで手で切り裂いてしまったかのような“傷跡”をあえて残すことで、ハードなイメージをよりプラス。またトップスとボトムスの裾にはいずれも、傷んだ生地がほつれてしまったのようなディテールが加えられている。ストリート×クチュール一方でクチュール×ストリートを組み合わせた、フェミニンライクなルックも印象的だった。ポップな花模様に、チュールをたっぷりとあしらったドレッシーなピースは、わざとドレスの中心を破いてしまったかのように、トップスの裾が乱雑にカットされているのがユニーク。またドレスに似つかわしくない“超ロング丈”の袖、下駄のような角ばったソールを持つスニーカーを合わせることで、ブランド独自のストリートスタイルを確立している。ハイブリッドなピースもデニム×レザーを繋げたロングボトムスのパンツ、左右で生地を切り替えたテーラリングジャケットなど、マルニらしい遊び心溢れるハイブリッドなピースも目立つ。貼り付けたり、破ったり、ペイントを重ねたり…。本来ある完全な姿からあえて形を崩した“豪快”な姿でありながら、絶妙な均衡をもたらしているのは、職人たちによる丁寧な手作業が存在するから。そのアイロニックな構造が、纏う者だけでなく、見る者にもファッションの楽しさを教えてくれるのだろう。
2020年10月03日エトロ(ETRO)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、ミラノ・ファッションウィークにて発表した。果てしないイタリアの夏を探検今季は、果てしなく続くイタリアの夏を探検。クリエイティブ・ディレクターのヴェロニカ・エトロは、魅惑的なムードに満ちた夏の美しい光景や生き生きとしたライフスタイルにアイディアを得て、フレッシュで明るい、タイムレスな魅力を携えた海辺のスタイルを表現した。“航海”をキーモチーフにロープモチーフやマリンチェーン、アンカー、貝殻、セイルボートといったマリンテイストのモチーフを描いた、“航海”を思わせるルックが登場。1992年のアーカイブプリントを採用したブラトップとショートパンツをはじめ、フラッグやロープモチーフを描いたシャツドレスやスカート、ブラウス、タイトなフィットのカプリパンツなどが展開された。また、ホワイトやネイビーのジャケットやショートパンツにはゴールドのボタンを並べ、ユニフォームライクなデザインに仕上げている。ペガサス&トリトンをハイブリッドしたシンボルクロップド丈のニットベストやシンプルな白Tシャツ、ボーダーニットにはペガサス-トリトンといった2つの象徴的なアイコンをハイブリッドした新たなシンボルマークをオン。バケットハットに白のスーベニアTシャツ、ショートパンツのコーディネートは90年代の雰囲気を漂わせ、クロップド丈のニットベストにはブラウスを重ねることでトラッドな要素を取り入れている。イエローやターコイズなどトロピカルな色彩ライムイエローやターコイズ、オレンジなど、トロピカルな雰囲気を演出する色彩も目を引く。軽やかなシフォンのロングドレスやケープ、上品な光沢感のサテン地で仕立てたカフタン、シャツドレスには、ターコイズカラーでスカーフ柄をあしらい、清涼感のある佇まいに。コンフォートなシフォンドレスにはバケットバッグを組み合わせることで、90年代のエッセンスを添えた。光を受けてより明るさを増す、柔らかなライムイエローは、空気を含む軽やかな生地のビスチェドレスや、プリントを配したコンパクトなニットのセットアップなどに採用し、軽快さを演出。総柄のビキニには、連動したテキスタイルのフロントオープンスカート、足首に紐を巻き付けたフラットサンダルを組み合わせ、リラクシングなリゾートスタイルを展開した。また、ゴールドのような輝きを放つイエローのペイズリー柄ドレスや、裏地にイエローを採用した総柄シルクのガウンも登場。鮮烈な色の強さと、精巧に描かれた柄の華やかさによって、エネルギッシュな存在感を放つ。
2020年10月03日ディオールはこのたび、マリア・グラツィア・キウリによる2021春夏 プレタポルテ コレクションを発表。©ELINA KECHICHEVA今回のコレクションでマリア・グラツィア・キウリは、モードの起源、絶え間ない動きにおけるアーティスティックな言語の“カット”と創造の意義を追求。ショーの舞台装飾を手がけたイタリアのアバンギャルドな実験芸術を象徴するアーティスト、ルチア・マルクッチの作品に着想を得てマリア・グラツィアは新たな表現の場としてのコラージュと“視覚的な”詩の美しさを今回のショーに取り入れています。©ADRIEN DIRAND©ADRIEN DIRANDスカーフのパッチワーク、ペイズリーやフローラル モチーフ、ロマンティックなレース使いのドレスやパンツはイマジネーション豊かな新境地へと誘います。ヴァージニア・ウルフやスーザン・ソンタグといった女性作家の考え方や才能に魅了され、彼女たちの装いもインスピレーションに。また、メンズライクなシャツやスリークなシルエットのコートは、日本からインドネシアまで、世界中の文化から生まれた技術を讃えてデザインされたものです。今回ショーの前に公開されたショートフィルムは、映画監督アリーナ・マラッツィがショーのために特別に制作したもの。彼女の自由な発想とともに、コレクションのキーインスピレーションとなったルチア・マルクッチのアーカイブを辿ります。また、ショー会場を力強い印象とともに包んだのが、ルチア・ロンチェッティによる合唱曲『Sangu di rosa』。歌詞は「Voceri (ヴォチェーリ)」という古い弔歌を引用、悲しみを負った女性たちの声を「Sequenza 9.3」アンサンブルが表現しました。©ADRIEN DIRAND & SOHIE CARREそして今回、世界中のセレブリティがパリの会場で、もしくは各々の“ホーム”でショーを鑑賞。Cocomi、ジスらがリラックススタイルでショーを楽しみました。左から、Cocomi、JisooLudivine Sagnierショーの模様はディオール 公式サイトでもご覧いただけます。 #DiorSS21企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月02日ヴァレンティノ(VALENTINO)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、メンズとともにミラノ・ファッションウィークにて発表した。個々の進化したアイデンティティを探求感受性や主観に重きを置く「ロマンティシズム」は“物事や人生に対する最初のまなざし”であり、そこに基準はない。今季のヴァレンティノは、画一的な美ではなく個々の足並み、パーソナルなスピリットに着目。それぞれの“本来の姿に気付く”ことによって形作られる、より進化したアイデンティティの探求がコレクションのテーマになっている。ショート/ロングの両極端なシルエット象徴的なのは、両極端なシルエット。ミニドレスやタイトなショートパンツといった、コンパクトなスタイルと、ロングシルエットかつ分量感のあるドレスの両方が登場。ブラックやホワイト1色のミニドレスやホットパンツのルックはミニマルなムードを際立たせ、総レースの装飾的なミニドレスは軽快な華やかさを見せる。細やかなカットワークで植物を表現したレースのワンピースやトップス、ショーツにはカラフルな花の装飾を施し、快活さをプラスしている。一方、流れるような仕立てのロングドレスには、そのダイナミックな布地の動きを活かすようにして、フラワーモチーフを大胆にオン。イエロー、グリーン、レッドといったはっきりとした鮮やかな色彩が、躍動する布地と呼応しながら生き生きと個性を発揮する。鮮やかな色の存在感コレクション終盤に登場したシフォン地のシースルードレスも、1つ1つの色彩が余韻を残していく。ヴィヴィッドなフューシャピンクや、植物を思わせるグリーン、繊細なパープル、エネルギッシュなオレンジ、レッドなど、フリルとドレープによってロマンティックに演出された“色”の存在感が目を引いた。アーシーな色彩鮮やかな色彩に加えて、アーシーな色使いも印象的だ。柔らかな色味のブラウンに彩られたクロシェ編みのドレスには立体的な花の装飾をあしらい、オパール加工を施したロングドレスには、淡いベージュを採用することで身体との境界を曖昧に見せた。また、プリーツやスパンコール、フリルを駆使して動きのあるデザインに仕上げたピースも展開。細やかなクラフトとクチュールをアースカラーに組み合わせることで、表情豊かな佇まいを生み出している。リーバイスとコラボレーションまた、リーバイス(Levi’s)とのコラボレーションも発表された。1960年代に誕生したリーバイスのアイコニックな「クラシック 1969 リーバイス 517」ブーツカットジーンズを再解釈したデニムパンツが登場。ウィメンズのルックにおいては、ボリューム感のあるシフォンブラウスやテーラードジャケットといったマスキュリンなスタイリングにコラボレーションジーンズが用いられた。
2020年10月02日アンテプリマ(ANTEPRIMA)の2021年春夏コレクションが発表された。新しい日常を“自分らしく”生きる女性たちにアンテプリマの今シーズンのテーマは、「DEAR WONDER WOMEN」。身体的、精神的、社会的に豊かな状態を意味する“ウェルビーイング”を意識し、日常生活の中で小さな喜びを見つけること、自分の感性に忠実であることを重視しながら、“新しい日常”を自分らしく生きる女性たちに向けたコレクションを作り上げた。キーワードとなるのは、“媚びることのない女性らしさ”。アンテプリマが得意とするエレガントなムードはそのままに、自分の感性を大切にする女性たちがデイリーに着こなせる、エフォートレスな雰囲気のウェアが揃う。ルーズシルエットが主流ウェアは、毎日気負わず纏うことができるルーズシルエットが主流。ブラウスは肩をぐっと落としたオフショルダーのオーバーサイズで。ざっくりと開いた胸元も相まって、リラクシングなムードを醸し出している。ノースリーブのジャケットは、クラシカルな趣を残しつつも、さらりと羽織れるゆったりとしたシルエットに仕立てている。プレイフルなパターンや自由な着こなし“好きなものは好き”に楽しむ女性たちを応援するかのような、プレイフルな提案も。カモフラージュ柄×ストライプという意外性のある掛け合わせのブラウスや、フェイスモチーフ&ドット柄を大胆に落とし込んだトップスなどがその好例だ。遊び心溢れる提案は、アイテムだけでなくスタイリングにも及び、パンツにスカートをレイヤードするなど自由な着こなしを披露している。ワイヤーバッグにも多様な選択肢をブランドを象徴するワイヤーバッグも、自分らしい毎日を生き抜く女性たちに向けて、多様な選択肢を用意。驚くほど小さなミニサイズバッグがあるかと思えば、荷物がたっぷりと入る実用的なトートバッグや、イブニングシーンにもぴったりのクラッチバッグも揃う。
2020年10月02日ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA) 2021年春夏コレクションが、イタリア現地時間9月23日(水)に発表された。「シチリアのパッチワーク」をテーマに今シーズンのテーマは、「シチリアのパッチワーク」。ブランドと深い絆がある場所としても知られるシチリアは、その長い歴史の中で、スペインやアラブ、ノルマン、フランスなど、様々な国の文化にも影響を受けてきた土地。今なお息づくその多様な物語を、様々な生地を繋ぎ合わせる“パッチワーク”を通して表現した、シチリアへの愛に溢れるコレクションに仕上げている。コレクションに溢れる、多彩なモチーフ毎シーズン、豪華絢爛なレディ・トゥ・ウェアで人々を魅了するドルチェ&ガッバーナのショー。“パッチワーク”という手法で、あらゆるモチーフを繋げた今季は、より一層その華やかさが増しているように感じられる。例えば、さらりと纏った一枚のドレスに広がるのは、レオ―パ―ドやストライプ、ポルカドット、複数のフローラル…といったムードの異なるモチーフ。頭にも、リップと同じ“真っ赤”なヘッドピースを飾って、高揚感溢れる春夏のムードを盛り上げている。異素材が導く、エレガントなルックシフォンや、ブロケード、シアー素材、コットン。ひとつのルックには、こうした異素材がミックスされることで、より一層パッチワークが生み出す多彩な表情が引き立てられていく。中でも印象的だったのは、シフォンブラウス×ブロケードのパンツを合わせたルック。首元に大きなリボンが揺らめくシフォンブラウスは、その軽やかな質感によって、生地に広がるポップなパッチワークを幻想的な表情へとチェンジ。そこに色柄を計算した、艶めくブロケードのパンツをスタイリングすることで、柄×柄でありながらも、“奇抜さ”を一切感じさせないエレガントな女性像を描き出しているのだ。リアルクローズもミックス一方で今シーズンは、カジュアルな“リアルクローズ”を取り入れたスタイリングも散見された。優美なガウンの下に纏ったのは、白Tシャツ×デニムパンツというラフな組み合わせ。また高い職人技が伺えるテーラードジャケットにも、パッチワークを加えたデニムパンツを合わせることで、モダンなムードへとアップデートさせている。新たな価値を宿して本コレクションを製作している際、70年代にインスパイアされた1993年のコレクションとも、類似点を見出したというデザイナー。しかしながら、アーカイブから新たに作り出されたジャケットやスカート、パンツ、シャツといったアイテムは、“スタイル”であり、確固とした新しいビジョンを持っている。そして熟練した技術を活かし、伝統的な手作業によって作られたアイテムひとつひとつは、現代に通じる新たな価値を宿しているのだ。
2020年10月02日マメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi )の2021年春夏コレクションが、2020年9月29日(火)にパリ・ファッションウィークにて発表される。“窓”から考える記憶の物語デザイナーである黒河内の服作りには、日常の何気ない瞬間や、旅で出会った風景が欠かせないことだ。旅で見た一瞬の景色と感情を慈しみ、それを服に落とし込む。今季はそんなブランドの創作の原点を改めて振り返るようなシーズンとなった。テーマには、日常生活に欠かせない存在である“窓(Window)”を掲げている。「どうしたことか、自分の撮った写真の中には昔から窓の写真ばかりがある。」そう話す黒河内は、どうしてこんなにも窓が気になる存在なのか考えてみた。特に気になったのがカーテンの存在だ。カーテンは引っ越してから誰もが真っ先に決めるものである一方、引っ越し後に忘れ去られるものでもある。誰もいなくなった部屋につるされた哀愁漂うカーテンに、黒河内は、一緒に過ごしてきた人の“記憶の色”があるのではと考える。ひとりぼっちのカーテンには、その部屋で過ごしてきた人との時間がしみ込んでいるはずだと。今季を俯瞰してみると、“黒河内が見た窓”の世界が広がっている。“黒河内が見た窓”のはずなのに、なぜかそれは懐かしくて、自分の思い出に触れるような感覚に陥る。カラーパレットは、新品の真っ白なレースカーテンを想わせるピュアホワイト、長く時を過ごし日に焼けたカーテンを想わせるエクリュ、窓に差し込む太陽の光を感じられるイエロー、夕暮れ時の空色のような淡いグレイッシュブルー。そこにあるのは、どこか懐かしく、温もりのある風景だ。ドレスやスカートは、ぐるりと身体にレースカーテンを巻き付けるかのような、ふくよかなシルエットで構成されている。プリーツスカートはタックの入り方がランダムで、風にそよぐカーテンの不規則な動きを再現するかのよう。ブラウスは、カーテンをレイヤードした窓そのもので、カーテンタッセルでまとめるかのように、ギャザーが寄せられている。カーテンを選ぶように服を選んでもらえたら、という気持ちを込めて製作した多彩なファブリックは、窓に見る物語を一層膨らませてくれるもの。和風の建具によく見る乳白色の磨りガラスからヒントを得たデザインは、まさに今季のテーマを如実に表す。ニットジャカードを薄く立体的に編んだワンピースのトップは、パイピングのディテールを窓枠に見立てることで、窓を体現している。この窓枠からの着想も今季のポイントで、小さな四角が並ぶチェック柄はそれを起点としている。
2020年10月02日フェンディ(FENDI) 2021年春夏ウィメンズコレクションが、ミラノファッションウィークにて発表された。フェンディのルーツを辿る旅今シーズンのイメージソースとなったのは、フェンディ一族にまつわる“思い出”。ローマにある生家に訪れた、フェンディ創業家の3代目にあたるシルヴィア・フェンディは、大切にしまっていた家族の物語をコレクションで表現することを決意した。シルヴィアの瞳に映し出される光景、そして胸に秘めるパーソナルな想い。そんな大切な思い出を、パッチワークのように繋ぐようにして、繊細に表現していく。“窓”を表現した透かし素材今シーズンの大きな鍵を握るのは、モデルの肌を幻想的に透かせるシアー素材。実は“窓(ウィンドウ)”をメタファーとしたというこのテクスチャーは、実際に窓のモチーフをプリントしているのが印象的。ヌーディーカラーのワンピースには、光を浴びて窓に映し出された“シャドウ”が、真っ白なランウェイの上でより一層引き立てられている。インテリアを着想源に家の“窓”を通し映し出される、寝具や食器、そして母から子供へと伝えられるメモリアルな品々。そういったシルヴィアにとっての大切なアイテムは、フェザーの装飾や刺繍といったディテールで、抽象的に表現されていく。例えば最高級のダウンといわれる“アイダーダウン”をガウンのようにして纏ったルックには、刺繍入りのシアートップスに、いかにも柔らかなそうなフェザースカートを組み合わせ。そのソフトなイメージとは対照的に、足元は無機質なブラックのパンプスで、アクセントを加えているのも、ブランドならではのユニークさを感じられる。伝統的な高いクラフトマンシップコレクション全体を通して感じられるのは、フェンディの伝統を突き詰めた、高いクラフトマンシップ。直線的なラインが特徴のはしご刺繍や、花が乱れる透かし模様、繊細に紡いだニットが、春夏のレディ・トゥ・ウェアへと姿を現している。しかしながら同時にフォーマルな要素を和らげたアプローチも印象的で、シャツの袖やコートの背中のボタンは外したラフな着こなしが登場。さらにハウスコートやフレアーチュニックといった、家庭的なウェアでコンフォートなムードも導いている。カラーパレットカラーは、ホワイトやブラック、ベージュといったベーシックカラーを基調に、鮮やかなレッドや淡いブルー、明るいイエローなどを差し色として取り入れて。時折登場したブラックやブラウンのグラデーションカラーのアイテムからは、1色では伝えきれないエモーショナルな記憶を表現しているようだった。
2020年10月01日スポーツマックス(SPORTMAX)の2021年春夏コレクションが発表された。肉体の魅惑を引き立てる「肉体が魂でないのなら、魂とは一体何なのだろう?」──今季のスポーツマックスは、アメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの一篇の詩“I Sing the Body Electric”の言葉に着想を得た。自らの肉体を通して純粋な魂を物語るように、流麗なフォルムでもって身体のラインを際立たせる、軽やかで官能的なスタイルを披露した。軽やかに素材を重ねて身体の官能を引き立てるのは、透けるように薄く柔らかな素材感だ。ハイテクな素材と柔らかな肌触りの生地をアシンメトリックに重ねたドレスは、歩みを進めるごとにたおやかにたなびき、動きに富んだ表情を生みだす。とりわけ、ニュートラルな色合いに重ねられたヴィヴィッドカラーのワンピースやトップスなどは、遊び心あふれるコントラストが織りなしている。構築と流麗アシンメトリーなデザインと深い切り込みが素肌を露わにするドレスは、なるほど身体を隠しては見せる戯れにより、その魅惑を直接的に表現するものだ。他方、テーラードジャケットには、ゆったりとしたダブルブレストジャケットや、ウエストを絞りつつも袖や丈の長さを際立たせたものが揃い、エレガントな構築性と身体のラインとがせめぎ合うようにして互いを引き立てている。身体とのコントラスト艶やかに身体に寄り添うドレスやジャケットなどに対して、アウターはそれらを包み込むかのようにゆったりと仕上げた。足元にまで達するほどの丈感に仕立てたロングコートは、シアーなハイテク素材を使用し、その下に透かしてみせる身体とのコントラストを情熱的に表現している。ニュートラルな色彩に鮮烈さを色彩の中心軸は、柔らかくニュートラルなベージュやホワイト、ブラックなどである。他方で、ブルーやミントグリーン、イエロー、オレンジなどのヴィヴィッドなカラーは、シアーな素材や光沢を放つテキスタイルにのせられ、色彩がもつ多彩な表情が引き出されている。また、虹色にきらめきを放つパンツや、サイケデリックなタイダイ柄をプリントしたスカートなども、シックさのなかに強烈な個性を接ぎ木している。
2020年10月01日ディオール(DIOR) 2021年春夏コレクションが発表された。原点の破壊的な変革モードの起源である“カット”の意義を追求した今シーズン。マリア・グラツィア・キウリは、メゾンのヘリテージに敬意を示しながら、ディオールの伝統的なシルエットを逆説的に変形させた、革新的なコレクションを発表した。象徴的なバージャケットその象徴的なアイテムとなるのが、かつて女性のための“ニュールック”として誕生したアイコニックなバージャケット。そのシンボリックな“フェミニン”な強調を抑え、無駄のないシンプルなカッティングで仕上げた一着は、1957年の秋冬コレクションで、日本のためにデザインされたというシルエットを再解釈したもの。素材には麻のような涼し気なファブリックを使用することで、春夏らしい軽やかな表情に仕上げているのが印象的だ。女性作家の装いをインスピレーションにまた今季のスタイリングの着想源となったのは、ヴァージニア・ウルフやスーザン・ソンタグといった女性作家たちの装い。中でもスーザン・ソンタグが好むホワイトシャツを、マリアのクリエーションに欠かせないメンズシャツと重ねることで、新たなアプローチを試みた。時にはシャツドレス、ある時にはチュニックとして姿を変え、ストライプ入りのワイドパンツやショートパンツとコーディネートした、リラクシングな着こなしを提案している。華やかなモチーフ全体を俯瞰してみても、ゆったりとしたシルエットが主流となる今シーズンは、その豊かな布地を引き立てるように、ペイズリーやフローラルといった華やかなモチーフをあしらっているのも印象的。また時折、繊細なレースを差し込むことで、上品かつロマンティックなムードもプラスしている。優雅なシフォンのロングドレスまたマリアが好むシースルーは、シルクシフォンのロングドレスとなって登場。カラーは、明るいマットブルー、深みのあるオークル―、ペールオレンジといった柔らかな色彩が揃う。ウエスト部分はスモックのように絞ったり、もしくは緩めることが可能なようで、モデルたちはそれぞれの個性に合わせたスタイリングを披露してくれた。ルチア・マルクッチが手掛けるショー会場なおショー会場を手掛けたのは、イタリアのアバンギャルドな実験芸術を象徴するひとりであるアーティスト、ルチア・マルクッチ。“雑誌の画像”でコラージュした現代風のステンドグラスを主役にした空間には、古い弔歌を引用した合唱曲「Sequenza 9.3」が12人の女性歌手によって合唱された。
2020年10月01日アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)は2021年春夏メンズ&ウィメンズコレクションを発表した。西洋の服に日本の魂を宿す「和魂洋才」―― 日本古来の精神を尊重し、西洋からの優れた知識と技術などを摂取、活用、両調和、発展させること。今季のアツシ ナカシマは、この「和魂洋才」という概念を体現する。旧き良き“和”のモチーフを、西洋が創り出した洋服の上に落とし込み、これまでにないアグレッシブなコレクションを展開する。アグレッシブな“特攻服”的要素特にアイコニックなのが、“特攻服”からインスピレーションを得たアイテムたち。トレンチコートやシャツ、パンツに“特攻服”ならではの派手な日本字&英字刺繍を施した。ベースとなる服はいずれもクラシックな佇まいであるのに対し乗せる文字は攻撃的という、アイテムとデザインのそれぞれが持つイメージのコントラストも面白い。日本画へ捧げるオマージュ日本画へのオマージュとなる龍や虎、侍のイラストを描いたピースは、鮮やかな色彩が印象的。迫力のあるタッチで描いた虎のグラフィックは、リブ袖のスポーティーなスウェットとも好相性を発揮している。構築的に融和する“和”と“洋”着物から着想したノーカラーのコートは、テーラーカラーのディテールを切替しで反映。和と洋の融和に、構築的な面からアプローチし、ベーシックなルックスでありながら捻りの効いた一着に仕上げた。同じく構築的な側面から和と洋の融和を図ったピースとなるのが、着物とドレスをドッキングしたかのようなワンピース。腰回りに配するロープは、今季のアツシ ナカシマにおいて象徴的なディテールとなっており、よりエッジィな印象を引き立てる。定番のモノグラム柄は“バグ”を表現また、アツシ ナカシマ定番のモノグラム柄は今季も健在。今回はアナログ映像などに見られる“バグ”の要素と絡めた新たなテイストで登場。ノイジーな表情でどこか近未来感のある様相が魅力的だ。
2020年10月01日マックスマーラ(Max Mara)の2021年春夏コレクションが、イタリア・ミラノで発表された。ルネサンス期や女性アーティストの作品から着想今シーズンのインスピレーション源になったのは、女性アーティスト、コリン・スウォーンによる、マルチメディアを駆使したインスタレーション作品「サイレントスティック」。ルネサンス期にイタリアで生まれた演劇「コメディア・デラルテ」に着想しており、2013年から2015年のマックスマーラ・アート・プライズ・フォー・ウィメンを受賞した作品だ。今季のコレクションは、そんなコリン・スウォーンの美学や、ルネサンス期のムードを落とし込んだもの。それと同時に、マックスマーラは今シーズンの洋服を、ルネサンス期に人々が文化の再生や復活を目指したのと同じように、今まさに“世界の再構築”に取り組んでいる現代女性たちのコスチュームとして据えている。胸元にたっぷりのギャザー特徴的なディテールは、大きく開いた胸元に入れたギャザー。ルネサンス期を生き抜く人々が纏っていたであろう装束からインスパイアされて、ブラウスやドレス、オールインワンといったアイテムの胸元に、たっぷりのギャザーを寄せている。大胆な切込みを入れたケープ風シルエット袖に大胆に切り込みを入れたケープのようなシルエットも印象的。このダイナミックなフォルムは、ピークドラペルのロングコートやトレンチコート、ストライプ地のシャツなどあらゆるアイテムに採用されており、力強い女性像を浮かび上がらせる。ルネサンス期の絵画を思わせる淡いカラーリングカラーパレットは、ルネサンス期のフレスコ画をイメージ。パステルカラーのように淡いベージュやブルーをメインに、複雑なダマスク織のパターンでアクセントを加えている。
2020年10月01日プラダ(PRADA) 2021年春夏ウィメンズコレクションが、イタリア現地時間2020年9月24日(木)に発表された。今シーズンは、ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズが共同クリエティブディレクターとして手掛けるデビューコレクションとなる。ふたりが見つめる“プラダらしさ”これまでディオール(DIOR)やカルバン・クライン(Calvin Klein)を手掛けてきたことで知られるラフ・シモンズ。彼がプラダに加わることが発表された2020年2月から、ファッション界ではそのデビューコレクションにひと際熱い視線が注がれていた。ラフとミウッチャという、ふたりの才能あふれるクリエイティブディレクターをもとに始まる、新しい“プラダの物語”。それは、両者の異なる視点から“プラダらしさ”を見つめなおすこと。そしてふたりの個性を融合しながら、「人類とテクノロジーの関係性」に迫るコレクションに仕上げている。洗練されたミニマルなパレットの中でコレクションに溢れるのは、際立つデコレーションが見当たらない、クリーンな色使い。ホワイトやブラックといったシンプルなカラーを基調に、淡いピンクやイエローやオレンジ、ブルーといった春夏らしいパレットを交えた、洗練されたムードが漂っている。そしてそんなミニマルなカラーの中だからこそ、存在感を放っているのは、アイコニックなプラダのロゴ。トップスやドレスの首元のアクセントとして、やや大胆にあしらわれているのが印象的だ。多彩な素材使い“テクニック”を駆使したという今シーズンは、様々な素材を使用していることも大きな特徴のひとつといえるだろう。中でもブランドの核となるナイロン素材は、環境に配慮した再生ナイロンを多く採用。コレクションの中では、オーバーコートやシェルトップ、ストレッチパンツといったアイテムへと蘇らせた。“穴開き”トップスのレイヤードショーの中盤から登場したのは、ランダムに生地が繰り抜かれた“穴あき”トップス。同じようなカッティングを施したニットを重ねてみたり、ロング丈のモダンなコートと合わせてみたり。それぞれのモデル達は、自分たちの個性を引き立てるかのように、様々なスタイリングをランウェイの上で披露している。中には、そんなトップスの上に、大きなガーメントをぐるりと巻き付けたようなルックも登場した。胸元で、余った“生地”をしっかりと握るモデルのジェスチャーも印象的で、その手を離した途端、洋服はどのような姿に変わるのだろう?と、観る者の想像力を駆り立てていく。グラフィカルなアートワークミニマルなカラーで溢れるコレクションに、リズムをもたらしていたのが、グラフィカルなアートワーク。実はこのモチーフは、ラフの長年のコラボレーターとして知られるアーティスト、ピーター・デ・ポッターが手掛けたものだ。コレクションの中では、オーバーシルエットのパーカー×プリーツスカートのルックや、シャツ風アウターなどにあしらわれ、“ラフらしい”若々しくフレッシュな空気が添えられていた。
2020年10月01日サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の2021年春夏ウィメンズコレクションが発表された。軽やかにしてエネルギッシュ『鳥』や『マーニー』といったヒッチコックの映画に着想を得た今季のサルヴァトーレ フェラガモ。その佇まいは、風に乗るように軽くしなやかだ。なかでも『めまい』に見られるヴィヴィッドな色彩をのせた、エネルギッシュなスタイルが提案されている。鮮やかな色彩鮮やかにして爽やかな色彩が目を惹く。すっきりとしたハニカムニットドレスのイエロー、リサイクルジャージーを使用したドレスのスカイブルー、身体のラインにしなやかに寄り添うノーカラージャケットのミントグリーン、そしてナッパ製ジャンプスーツのパープルなど、いずれも軽やかな活気に満ちている。緻密なデザインフェザーの刺繍を施したスカートやニットのジレなどに見るように、緻密な職人技が光るウェアも特徴的だ。手織りのストリングスカートは、1本1本の糸が柔らかく波打つように動き、タイトながらも流麗な印象を強めている。いずれもすっきりとしたシルエットが、緻密ながらも動きのあるデザインを引き立てているといえよう。『マーニ ー』に着想を得たバッグもヒッチコックの映画作品は、とりわけ鮮やかで豊かな色彩で表現される一方で、曲線的なフォルムの新型バッグのように、『マーニ ー』のひと幕に着想を得たアイテムも登場した。
2020年10月01日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)は、2021年春夏ウィメンズコレクションを、メンズとともにミラノ・ファッションウィークにて発表。スタイル、個性、都市の対話オンライン上でムービー形式での発表を行ったエンポリオ アルマーニ。アルマーニ本社「アルマーニ / テアトロ」の建築を舞台に、躍動感にあふれたモデルの動き、映像演出によって、コンテンポラリーでダイナミックなイメージを表現した。今季のテーマは“Building Dialogues”「対話の構築」。スタイル、個性、都市が対話することで生まれる新たなバランスに焦点を当てている。軽やかで繊細な佇まい印象的に映し出されるのは、軽やかな素材とニュートラルな色彩、コンパクトでミニマルなフォルムが織り成す繊細な佇まいだ。ペールトーンのベージュのブラウスとショートパンツのセットアップや、ペプラムを配したシアーなピンクのノースリーブトップス、シースルーのフーデッドコート、淡く花柄をあしらったグレーのカットソーなど、しなやかな質感と柔らかな色彩、透明感を組み合わせ、要素の1つ1つが相互に呼応することで、重力を感じさせない軽快さと洗練を生み出した。加えて、薄いライトブルーのセットアップやミニドレスは繊細さに清涼感をプラスし、オールホワイトで仕立てたシースルーのコートやドレープを効かせたパンツ、ふわりと空気を含むようなワンピースは、イノセントな魅力を際立たせている。ソフト×シャープ、対称的な要素をリンクまた、柔らかさとシャープさをリンクさせたスタイルも特徴の1つ。流れるような仕立てのスタンドカラージャケットには、幾何学的な模様を刻んだ立体的なミニスカートをコーディネート。分量感のあるワイドパンツには、フロントに大胆なプリーツを配した構築的なトップスを、裾にノットのディテールを配したエレガントなパンツには凛とした表情のテーラードジャケットを組み合わせた。一見対照的に見える要素同士を対話させることで、何者にもとらわれない自由な雰囲気や何にも属しない個性を感じさせる。神秘的なブラックのイブニングウェアイブニングウェアは、ブラックを用いて神秘的に。布地の流れに沿うようにして、規則的にきらびやかな装飾を配したブラックのミニドレスや、光を受けて上品な輝きを携えたシースルーのジャンプスーツなど、静かでシックな空気感の中に確かな華やかさを存在させている。細やかな装飾を配したレースのノースリーブには大きなカットワークが目を引くレザーパンツを組み合わせ、テクスチャーのコントラストによって優雅さを際立たせた。
2020年10月01日トッズ(TOD’S)は2021年春夏ウィメンズコレクションを発表した。“ノンシャラン”に旅を楽しむ今季のトッズは“ノンシャラン(=無頓着さ)”がキーワード。カジュアルかつアウトドアな雰囲気を重視し、ゆったりとしたシェイプ、ヴィンテージの風合いを取り入れたウェアたちは、旅のシーンを想定して作られた。ウェアはベーシックで気負わずにコレクション内では、オーセンティックなサファリジャケットやダスタージャケット、ブルゾンなどをラインナップ。サファリジャケットとショーツのセットアップは素材にスエードを採用し、“ノンシャラン”なムードのシルエットである一方でトッズらしい上品さも漂う。他にも同様に、カジュアルとフォーマルが共存するようなアイテムが散見される。本来かっちりとしてマニッシュな印象のジャケット類は、フォルムを大き目にすることで緊張感を抑えながら、ゆったりとしたリラックス感を増幅させている。色使いの中で目を惹くのは、鮮やかなラベンダー。ジャケット、ドレス、タンクトップ、パンツなど幅広いアイテムに取り入れた。複雑で独創的なシューズやバッグベーシックさが際立つウェアの一方で、トッズが得意とするシューズやバッグのアクセサリー類はとことん独創的。中でもシューレースが足首まで届く「ゴンミーニ サンダル」は、インパクトのあるアイテムの一つ。シューレースが足首に至るデザインは他シューズにおいても複数登場し、今季のトッズのアイキャッチなディテールの一部となっている。そしてバッグは、ビビッドなカラーやホルスタイン柄などを纏ったユニークな表情で登場。トッズのアーカイブから復刻した“Tタイムレス”のモチーフをあしらったり、異素材をコンビネーションさせたりと、それぞれ捻りを効かせたトートバッグやバケツバッグなどが揃う。また、新たに登場するソフトなフォルムが特徴的なハンドバッグ「トッズ オーボエ バッグ」も注目。豊富な柄とカラーによる豊かな表情は、スタイリングにおいて存在感を発揮するトッズの新たなアイコンバッグとなりそうだ。
2020年10月01日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)の2021年春夏コレクションが、ミラノファッションウィークにて、ショートフィルム形式で発表された。“カプリ島”から着想エミリオ・プッチの2021年春夏コレクションは、「岸辺で(Sulla Riva)」がテーマ。“カプリ島への旅”からインスピレーション源に、女性が持つ優雅さや柔らかさを表現するコレクションを発表した。ショートフィルムは、“湖畔の別荘”を舞台に描かれており、コレクションの雰囲気を反映させたロマンティックなムードが漂っている。アーカイブプリントをベースにコレクションのベースにあるのは、カプリ島の広場を表現した「Piazzetta di Capri」やマーメイドを描いた「La Canzone del Mare」、貝殻をモチーフにした「Conchiglie」という3つのアーカイブプリント。いずれも複雑な模様を描いた華やかなプリントでありながら、模様の美しさを引きたてる純白のテキスタイルに落とし込むことで、洗練されたモダンな印象に仕上げている。また花柄の「Tropicana」や「Ortensia」は、時にはプリントとして、時には刺繍として施し、リズミカルな雰囲気に導いた。ラグジュアリーなリラクシングウェアコレクション全体に流れているのは、カプリ島のような高級リゾート地を彷彿とさせるリラクシングでラグジュアリーなムード。アーカイブプリントをあしらったブラトップやパジャマ風パラッツォパンツなど、ビーチサイドにぴったりのウェアがあるかと思えば、シルクジャージの細やかなプリーツドレス、透け感のあるシルクオーガンザのワンピースなど、上質な生地で仕立てたナイトシーンに相応しいアイテムも揃う。トモ コイズミ手掛けるカプセルコレクションも同時発表また、日本人デザイナー 小泉智貴が手掛けるトモ コイズミ(Tomo Koizumi)とコラボレーションした2021年春夏カプセルコレクションも同ショートフィルム内で同時発表。アーカイブプリント「Vetrate」からインスピレーションを得たカラーパレットを用いて、トモ コイズミならではのダイナミックで立体的なシェイプが光るオーガンザのドレスなどを披露した。
2020年10月01日2020年9月29日、ディオール 2021 春夏 プレタポルテ コレクションが発表されました。アーティスティック ディレクターのマリア・ グラツィア・ キウリの作り出すショーの世界観に合わせ、ディオール メイクアップ クリエイティブ & イメージ ディレクターのピーター・フィリップスは、ブラック アイライナーで目元を引き立たせ、自然な美しさを引き出すルミナスでナチュラルなルックを作り出しました。「ブラック アイライナーで目元を囲み強調することでパワフルな印象を生み出しました」ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターピーター・フィリップスEYESサンク クルール クチュール 649 ヌード ドレスでまぶたに微かな陰影をつけます。ディオールショウ24H スティロ ウォータープルーフ 091 マット ブラックで囲むように上下同じ太さのアイラインを描きドラマチックな目元を演出します。さらに、マスカラ ディオールショウ アイコニック オーバーカール 090 ブラックでまつ毛にボリュームを持たせ、ディオールショウ ブロウ スタイラーとディオールショウ パンプ&ブロウでナチュラルな眉を仕上げます。FACE美しい肌を叶える最初のステップ、カプチュール トータル セル ENGY スーパー セラムとカプチュール トータル セル ENGY クリームで肌にパワーを届けます。ディオール バックステージフェイス&ボディ プライマー 001 ユニバーサルで肌表面をなめらかに整え、どんな肌色にも完璧にマッチし、ナチュラルな仕上がりを叶えるディオール バックステージ フェイス&ボディファンデーションを重ねます。最後に、ディオール スキンフォーエヴァー スキン コレクト コンシーラーで仕上げます。LIPSナチュラルで美しい唇を演出するために、ディオール アディクト スクラブ&バーム 001 ピンクで表面を整え、ディオール アディクト リップ マキシマイザー 001 ピンクでボリュームを出し、ティッシュでツヤを抑えています。CREDITS:SPRING-SUMMER 2021 READY-TO-WEAR, DIOR SHOW BACKSTAGEDIOR MAKE-UP CREATED AND STYLED BY PETER PHILIPSPHOTOGRAPHER: SOPHIE TAJAN FOR CHRISTIAN DIOR PARFUMS@DIORMAKEUP@PETERPHILIPSMAKEUP企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月01日森永邦彦によるアンリアレイジ(ANREALAGE)が、2021年春夏コレクションを発表。今季のテーマは、“HOME”。今回のコレクションには、アンリアレイジの出発点であり、原点ともいえるテーマを凝縮。2009年春夏コレクション「〇△□」、2013年春夏コレクションの「BONE」、2016春夏コレクションの「REFLECT」、2019年春夏コレクションの「CLEAR」そして、ショーはラストルックに近づくと面が多面につなぎ合わされ、パッチワークとなる。本コレクションは、過去のコレクションから離れ、遠くへ行きたいと願いながら制作され、結果的にアンリアレイジの“原点回帰”と呼ぶにふさわしいシーズンに。なお、コレクションショーに先駆けて公開されたオープニング映像には、元欅坂46の平手友梨奈が登場したことでも話題になった。>>その他のアンリアレイジの記事はこちらから
2020年10月01日高橋盾によるアンダーカバー(UNDERCOVER)が、2021年春夏ウィメンズコレクションを発表。今季のウィメンズのテーマは、“The SIXTH SENSE”。アンダーカバーの多面性のデザインを、6つの異なるコンセプトに基づいてグループ分けし、デザインされたコレクションとなっている。1:Pabloピカソの青の時代にインスパイアされたシリーズ。高橋盾がアブストラクトに描いた油絵を転写プリント。2:006それぞれ特殊な超能力を持つ黒い衣装をまとった6人。黒い異なる素材を組み合わせたデザイン。脇や肩は羽根やバックル、リボンなどでランダムに継ぎ合わされている。3:P.S.シンガーソングライター・パティ・スミス(PATTI SMITH)へのオマージュ。異なるアイテムをミックスしたデザイン。4:CUTE & MADNESS少女たちが夢見る可愛さと狂気が同居したおとぎ話の世界。サンリオのキャラクターをプリントしたルームウェアシリーズ。5:coexistence高橋盾が創作したクリーチャー”GRACE”とともに暮らす未来の部族。過去のワークウェアを再構築したデザイン。6:The Royal Family of the basement地下に暮らす王室の女たち。ビーズで作られた偽物のジュエリーをあしらったストリートウェアのシリーズ。Staff CreditDirector:Jun TakahashiPhotographer:Katsuhide MorimotoHair:Taku(eight peace)Make-up:UDA>>その他のアンダーカバーの記事はこちらから
2020年09月30日ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)が、2021年春夏ウィメンズコレクションをデジタル形式で発表。本コレクションは、2021年春夏メンズコレクションとウィメンズ リゾートコレクションの際に取り入れた「show in a box」というコンセプトを踏襲し、 拡大する形式で発表された。>>その他のJW ANDERSONの記事はこちらから
2020年09月30日黒河内真衣子によるマメ クロゴウチ(Mame Kurogouchi)が、パリファッションウィーク(PARIS FASHION WEEK ONLINE)にて、2021年春夏コレクションを発表した。マメ クロゴウチの2021年春夏コレクションは窓が持つ、内と外という二つの世界を分かち、繋ぐという役割に目を向けながら、デザイナー黒河内真衣子自身の過去の記憶に焼き付いた風景を洋服として現代に蘇らせ、経過する時間の新たな表現へと挑戦。ブランドの重要なDNAであり、これまでのコレクションの中心をなすアイデアでもあった“旅”は、今回、外の世界ではなく、デザイナー自身の内へと向かうものに。レースのカーテンなどに見られる透かし模様の刺繍にインスパイアされたアイコニックなドレスは、ノスタルジアを感じさせつつ、計算されつくしたカッティングとボリュームコントロール、シグネチャーである様々な刺繍をふんだんに用いることで唯一無二の存在感誇りながら、今季のエレガントな姿勢を体現。カラーパレットはピュアなホワイト、柔らかなエクリュ、そして長年日の光に強烈に晒され、日に焼けたカーテンを思わせるパステルイエロー。ナチュラルなカラーシェードがコレクションに豊かな時間軸を視覚的に与えてくれる。ウェアに多様された刺繍のテクニックはアクセサリーにもあしらわれ、コレクションのクラシカルなムードを加速。シアー素材のバケットハットは、フローラル刺繍で覆われ、陽の光を受けることで木漏れ日のような影を生み出す。シーズンを印象的に飾るスカーフも、ソフトなシルクオーガンジーの上にフローラルモチーフがふんだんに刺繍され、ストリングスを用いることでヘッドピースやスカーフにも姿を変えることができる。なお、毎シーズン人気のピアスは、まるで曇りガラスを思わせる乳白色で登場。春の芽吹きを結晶化させたようなモチーフに注目したい。先シーズン登場したアイコニックなコード刺繍のバッグシリーズは、新色と新型ともに新たな定番としてブランドのコレクションに加わる。【Collection Look Credits】Photographer: Yuichiro NodaStylist: Yuriko EHair: Waka AdachiMakeup: UDAModel: Amane, Hyo Kagou, Kaho Kobayashi, Marina, Fubuki Tampo and Sen Zhao>>その他のMame Kurogouchiの記事はこちらから
2020年09月29日