ドイツでサッカーママをしているNさん。息子さんは3歳からサッカーを始めていて、小学校1年生の途中でご家族の都合で渡独。ドイツで感じたサッカーの環境、指導者や親など大人の態度の違いなどを率直に教えていただきました。サッカーをする子を持つ日本の保護者の皆さんにも知ってほしいこと満載です。(取材・文:前田陽子)写真は少年サッカーのイメージです■日本にいたときはピッチサイドで圧をかけていた「私はサッカー経験者ではないので、ピッチサイドでは指示をするような声は出していませんでした」と言うNさん。それでも、プレーの指示はしないものの「もっといける!取れるよ!いけいけ!」など、圧をかけるような声は出していたそうです。昨年末に今までの写真や動画を整理していた際に、ちょうどドイツに来た年の試合の動画を見たそうですが、当時の声のかけ方のひどさを実感したとも教えてくれました。罵倒するような声かけではないですが、決してポジティブになるものではなく、「そこじゃないよー。今の取れるだろう。シュート打てよ」といった声をかけていたのだとか。「一緒に見ていた息子からも『お母さんもお父さんもひどいね』って言われました」と苦笑いを見せます。■「できて欲しい」という理想が目の前の子どもを褒められない原因その動画を見て、当時6歳か7歳の子どもたちのプレーが上手だなと思い「うまいなー」とボソッと言ったら、息子さんに「このビデオの中でお父さんとお母さんが言っている言葉はそうは感じないけど」と返されたのだそうです。当時のNさんは目の前の子どもたちをうまいと思っていなかったと振り返ります。「それはおそらく子どもに対する前提が今と以前では違っているからだと感じます。以前は"できる"が前提だったので、ミスに目が行くし上手だと感じられなかった。6歳7歳がやっているサッカーだという認識が頭の中になかったのだと思います」他の選手やお友達ができることは、自分の子どもも"できるはず"という目で見てしまう親御さんは多いですね。できていて欲しいという理想と子どもができる現実の区別ができないと、プレー中にかける声の内容が変わります。お子さんがサッカーを楽しむために保護者に心得ていてほしいサカイク10か条でも【子どもは小さな大人ではないことを理解しよう】と提唱していますが、子どもそれぞれの成長を見守ることの大切さへの理解が、ドイツの方が進んでいるようです。■ドイツでは子どもをめちゃくちゃ褒める「指導者も保護者も試合中にかける言葉は、子どもたちのやったことを認める声かけが多いと感じます。ゴールが決まったら褒めるのではなく、シュートを打ったら必ずGut(イイね)やSuper(超イイね)などポジティブな声が出ますし拍手が起こる、子どもたちの考えやプレーを認める声掛けが多いです。そして、印象的なのが、パスという言葉をあまり使わないこと。ボールを保持し続けるような自己中心的なプレーになってパスがでないときはSpielenと声をかけます。プレーするというドイツ語ですが、つまりサッカーしよう!と。独りよがりのプレーはサッカーではないということ。パスをしろという指示ではなく、プレーしろと言うことで子どもに気づきを与える言葉です。日本ではこういう声かけを聞いたことがなかったので、最初は不思議に感じました。また、ドイツに来てすぐのころは違和感さえあったのが、こちらの人がものすごく褒めること。自分の子どもだけでなく、いいプレーにはそこまで⁉と思うほど褒めたたえます。相手チームの選手からもいいプレーに対しては『よかったぞ!凄かったぞ!』と声がかかる。それによって子どもはモチベーションが上がり、自然とやる気が出るんですね。嬉しい気持ちと楽しいという気持ちが根付くことによって、自己肯定感が生まれ、心の土台ができる。そうすると自分で考えて動けるようになっていきます。そういった環境があることは素敵な事だなと思いました」子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えようサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」>>■日本とドイツの一番の違いは「大人たちの子どもの扱い方」さらにNさんは、ドイツと日本では親子関係が違うと感じたそうです。日本では子どもをいい子に育てたいと手を焼きますが、ドイツでは自立できる子になってほしいと子育てをする。子どもの成長した姿の理想が違うので、過干渉にならないのではと分析します。「日本とドイツで大きく違っていると感じたのは、大人たちの子どもの扱い方。ドイツでは子どもを一人の人間として見ていて、子どもの存在や意見を尊重しています。そして、指導者、保護者、子どもの間に上下がなく、風通しがいいというか、話しが対等にできる立ち位置にそれぞれがいる。質問があればいつでもできる雰囲気なので、何か疑問に思ったことは、子どもも私たちも何でも聞いています。指導者、保護者、選手の間には近すぎず遠すぎずの絶妙な距離感があり、また保護者、指導者、選手の間にあるのは上下関係ではなくリスペクトの関係であると感じています。また、ドイツの指導者は声をかける、かけないのタイミングや、具体的に言わないといけない時と、気づきを与える時のタイミングの見分け方、伝え方がすばらしいなと思います。どういうタイミングでどういう風に声をかけて進めるのが効果的か、ということを考えながら接してくれる。また子どもの意見を引き出すことも、意見を聞くことも上手で、聞くこともコミュニケーション能力の一部だなと強く感じます」日本の指導者や保護者も、子どものことをリスペクトして対応している人は多数います。ですが、まだまだ少ないと感じるのが現状。実際に両方を経験しているNさんのご意見はとても貴重なものです。大人の態度を変えることが、子どものモチベーションをアップさせる一番の近道のはず。いま一度、自分の態度を振り返って、わが子の自立や成長につながる接し方をしているかを確認してみませんか。お子さんが今よりサッカーを楽しめるようになったり、親御さんも変な思い込みやプレッシャーから解放され、楽しくわが子のサッカーに関わることができるようになるはずです。子どもがサッカーを楽しむことを最優先に考えようサッカー少年少女の親の心得「サカイク10か条」>>
2022年05月12日ワールドカップイヤーの2022年、サッカーを通して世界の国々の歴史や文化を学んでみませんか?そのきっかけとなるのが、『親子で学ぶサッカー世界図鑑 』シリーズです。子どもたちが大好きなサッカーに日々触れている中で出てくる「なぜ?」を調べてみると、実はそこからさまざまな"学び"を得ることができます。今回は2月に発行された『親子で学ぶサッカー世界図鑑 イングランド編』から、「サッカーの起源」について抜粋して紹介します。<<大好きなサッカーを通しての学習だから自然に覚える「サッカー世界図鑑」■サッカーはいつどこで生まれたか知っている?みんなが大好きな「サッカー」。このスポーツがいつ、どこで生まれたか知っていますか?近代サッカーは、1863年にイングランドで生まれました。その起源はもっともっと大昔、いまから1000年以上前の8世紀。当時のイングランドでは、戦争に勝つと的将軍の首を切り取って蹴り合い、勝利を祝う風習があったそうです。それがやがて大衆へと広がり、首に見立てた球体を蹴って決められた時点まで運ぶ「祭り」になり、「遊び」になり、「フットボール」と呼ばれるようになりました。地域によっては、手を使うことも許されていました。そんな当時のフットボールは、ときに死人がでるほど荒っぽいもので、あまりの激しさに国がフットボール禁止令を出したこともあったそうです。大好きなサッカーを通じて世界を学ぼう!大人も子どもも楽しめるサッカー図鑑>>■大昔から世界各地で「蹴る」文化世界各地の遺跡で、丸いボール状のものを蹴る壁画が見つかるほど、人間は大昔から、蹴って遊んだり、競うことが大好きだったようです。そのひとつが、中国や日本でもおこなわれていた「蹴鞠」で、FIFA(国際サッカー連盟)のホームページでは、「最も古い形態のサッカー」として紀元前1世紀頃の中国の蹴鞠を紹介しています。■手を使うのは禁止!危険なプレーは反則!1863年、現代サッカーの誕生乱暴で危険なフットボールは、やがて「大学同士の対抗戦」「卒業生クラブによる試合」としても大人気になりました。当時の大学に通うことができたのは、裕福な上流階級の人たちです。彼らは地域ごと、学校ごとにバラバラだったルールをひとつにしようと話し合いを重ね、1863年に「フットボール協会」と「統一ルール」が完成。手を使ってはいけない、「紳士のスポーツ」として危険なプレーはしないことが定められました。こうして近代サッカーが誕生しました。つまり、イングランドは「サッカーの母国」ということになります。狭いエリアで強度の高いプレーをする中で、相手と味方の位置を見ながら「レーン」や「中間ポジション」を見つける眼を養えば、試合でもポジショナルプレーで「意図的に」相手の守備を突破することができるようになるでしょう。■手を使っちゃいけないなんてつまらない!そうして生まれたスポーツが...サッカーのルールを決める上では、「手を使っていいかどうか」で最後まで意見が分かれたそうです。最終的に、投票の数で「手を使ってはいけない派」が勝利。一方敗れた人たちは8年後の1871年に『ラグビー・フットボール・ユニオン』を結成しました。そう、それが今も世界中で人気の「ラグビー」です。こちらも、組織を作ってルールを決めたのは上流階級の人たち。だから、ラグビーもサッカーと同じく、「紳士のスポーツ」と呼ばれます。
2022年05月10日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「狙った所にボールを蹴れない」を克服するトレーニングをご紹介します。サッカーの基本技術である「ボールを蹴る」こと。味方にパスを出す時も、シュートをするときも狙った所に蹴れないと、相手に取られたりしてしまいます。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者にはしっかりボールにミートして狙った所に蹴ることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で相手の動きを見てボールを蹴れるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親側にゴールを2つ作り、子どもがボールを持って対面して立つ2.親が動いた方のゴールにボールを蹴る3.慣れたら親がGK役となり、2つのゴールの前を横移動で守る。子どもは親の動きをよく見て、空いた方のゴールに蹴る4.さらに慣れてきたらドリブルからのシュートなど難易度をあげる【トレーニングのポイント】・軸足をしっかりボールの横に置く・狙ったゴールやボールをよく見て蹴る・慣れてきたら強いボールでゴールを狙う・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月28日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「ドリブルで相手を交わせない」を克服するトレーニングをご紹介します。ドリブルで大切なのは、相手との距離感。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者には相手との距離感を掴むことが難しく、簡単にボールを奪われたり、相手と遠い位置で1対1をしかけてしまい、まったく抜けないということが多々あります。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ドリブルで相手にとられないボールの置き所と、相手を交わすタイミングが理解できるようになる方法を紹介。親は難しい動きはありません。【やり方】1.子どもがボールを持ち、適度な距離をもって対面して立つ2.親は後ろに下がり、子どもはドリブルしながら前進3.親がストップしたら子どももストップ、DF役の親が足を延ばしても届かない距離感をキープ4.慣れてきたら親が止まった瞬間に左右どちらかにドリブルして親を交わすなど試合の動きに近づける【トレーニングのポイント】・まずは相手が足を延ばしてもギリギリ届かない距離感を掴む・親の動きをよく見ながら、親が止まったらボールを取られない距離をキープして止まる・方向を変える際は、相手の足がギリギリ届かない場所で方向変換をする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う2020次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月21日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「イレギュラーな動きに咄嗟に反応するのが苦手」を克服するトレーニングをご紹介します。試合中はボールがイレギュラーバウンドしたり、相手にぶつかって方向が変わるなど、様々な要因で咄嗟に反応しなければいけない場面が多々あります。しかし、サッカーを始めたばかりの初心者にはイレギュラーな動きとはどんな動きがあるのか、相手に当たって方向が変わるのはどんな状況か、経験がないので想像できず瞬時に身体を反応させることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で自分の思った所とずれたところにボールが来ても素早く反応して対応できるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親がボールを持って立ち、子どもは後ろ向きで足踏みをする2.手をたたくなどの合図で子どもは振り返り、そのタイミングで親は子どもの足元左右どちらかにボールを転がす3.子どもは正面で受け止められる所に移動し、足元で止める4.慣れてきたらボールをバウンドさせたり、転がすスピードを上げて難易度アップ【トレーニングのポイント】・ボールの行く先に身体を移動させる・ボールを身体の正面でとらえる・足先で受けると上手くコントロールできないので、しっかり正面でボールを受ける・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月18日サッカーをする子どもがいる家庭の車選びについて、中古車情報メディア『カーセンサー」編集長の西村泰宏さんにお話を伺います。前編ではサッカーファミリーが車を購入する際に念頭に入れたい4つの基本的な考え方と「酔い対策」を教えていただきました。後編では、西村さんが考える「サッカーファミリーにおすすめの車」について、具体的な車種とともに紹介します。(取材・文:小林博子)子どもがサッカーを始めると練習への送迎だけでなく、試合の荷物を運ぶ手伝いをすることもあります(写真は少年サッカーのイメージ)<<前編:「ファミリーカーは嫌」というこだわり派も納得!サッカーをする子の親におすすめの車選びのポイント■サッカーの送迎におすすめなのはこんな車!荷物が多く、時には大人数の子どもを乗せ、ある程度汚される可能性がある。サッカーをする子どもがいる場合、こんな条件を加味して車を選ぶことになるでしょう。また、車好きな方であれば、走行性能や見た目のかっこよさもなるべく諦めたくないはず......。そんな希望を叶えてくれる車とは?そんな条件の中で、カーセンサーの西村編集長が考えるおすすめの車は、ずばり「7人乗りの3列シートSUV」とのこと。荷物が多いときは3列目を倒して荷室として使うべきだそうです。また、ニーズから考えるとワゴンやバンもやはり賢い選択だそう。候補がかなり絞られてきますね。なお、乗る予定の期間とリセールするつもりかによって選ぶ車種は異なりますので、リセール予定の有無に分けて具体的な車種をご紹介します。※リセールバリューの考慮については前編で解説■カッコいい車に乗りたい親御さんにおすすめの車種(リセールする予定の場合)・アルファード(トヨタ)・ヴェルファイア(トヨタ)・ハイエース バン(トヨタ)・CX8(マツダ)・アウトランダーPHEV(三菱)※プラグインハイブリッドタイプアルファードを始め、ヴェルファイアやハイエース バンといったトヨタのミニバンは、乗車人数が多く(7人前後)、また荷室が広くサッカーでチームの子どもたちを乗せる際には重宝するに違いない車種だと教えてくれました。特にアルファードとベルファイヤはアジアでの利用人気が非常に高く、リセールバリューにも期待できるのだそうです。また、ハイエースは昨今のキャンプやDIY人気で需要が高まっている車種なのだとか。商用車のイメージが強かった車ですが、意外にもサッカーの送迎以外にアウトドアも家族で楽しみたいというご家庭にはピッタリの車のようです。お洒落なパーツやアクセサリーもたくさん出ているそうで、自分好みにカスタムしてみるのも楽しいのではないでしょうか。ボディタイプをミニバンではなくSUVに限定すると、マツダのCX-8と三菱のアウトランダーPHEVを候補に挙げてくれました。どちらも最大7名の乗車定員があり、走行性能の良さや見た目のスタイリッシュさにこだわりたい方は満足できる車種です。PHEVは、ガソリン車ではなく最新の新型(プラグインハイブリッド)を選んでください。リセールバリューの高さが期待できるそうです。マツダのCX8のように3列シートのSUVなども、ファミリーカー以外の選択肢としておすすめです(写真提供:カーセンサー)■カッコいい車に乗りたい親御さんにおすすめの車種(リセールを考えない場合)・ エリシオン(ホンダ)・アウトランダー(三菱)アルファードやヴェルファイアの競合としてつくられていたホンダの上位ミニバンであるエリシオンは、現在は終売しているため中古車でのみ購入可能な車種で、その分非常に価格を抑えて入手できるという特徴があるそうです。SUVで選ぶなら、アウトランダーのガソリン車を挙げてくれました。最新世代のアウトランダーはPHEVのみであるため、2012年から21年まで発売されていたガソリン車を探してください。「型落ち」にはなりますが、その分中古車でお得に購入することが出来るのだそう。■運転のしやすさ、こだわりの車種がある方にお勧めの車ほかにも、こんな選び方もあるというアドバイスをいただきました。あくまで一例ですが、参考までにご覧ください。定番人気の日産エルグランド。3列目を倒して荷物をたくさん積むこともできます(写真提供:カーセンサー)・日産車が好き!→エルグランド(日産)ファンの多い日産車で探すならエルグランドを。価格やリセールバリューは、上記の車種のちょうど中間とのこと。ただし3列目を倒して荷物を積む場合は5人乗りになるので、練習や試合の送迎でチームメイトも載せることが多いなど乗車人数にこだわる場合は注意したほうが良いそうです。・コンパクトカーに慣れている女性でも運転しやすい→オデッセイ(ホンダ)「大きな車は運転するのが怖い」という女性は多いものです。実際にはミニバンなど車高がある車は見通しが良くかえって運転しやすいという人もいますので、まずは「大きい=運転しにくい」という概念を払しょくすることが第一ですが、あえて選ぶならオデッセイがおすすめだそう。着座位置が低く、比較的小回りもききやすいため、今まではセダンやコンパクトカーに乗っていた人でも「運転しやすい」という声があるそうです。荷物も十分載せられるので、サッカーをする子がいるご家庭にはおすすめの車種になります。・維持コストを抑えたい→ソリオ(スズキ)、N-BOX(ホンダ)維持コストを抑えたい場合は、やはりコンパクトカーや軽自動車が選択肢になるとのこと。最近では荷室の積載量が多いものが多数あり、中でもスズキの「ソリオ」やホンダの「N-BOX」はどちらも車高が高いので、「縦に詰める荷物」であればかなりの容量を積むことができると教えてくれました。乗せる人数や荷物の量を考えるとこのサイズで十分なご家庭もあるでしょう。■あえてミニバンやワゴンを楽しむという考え方もところで、「バンライフ」という言葉をご存じですか?西村さんによると、バンライフは荷室の広いバンを自分たち仕様にカスタマイズし、車中泊やワーケーションなどで車内で過ごす時間を楽しむアメリカ発のライフスタイルとのこと。キャンピングカーとして完全にカスタムして使う人もいるそうですが、デイリーユースに使いやすいミニバンや軽自動車で楽しむ派も増えており、アウトドア好きの間で日本でもブームになっているのだそう。人気が高まるにつれ、ハイエースをはじめとするバン、ミニバンの需要も伸びてきているのだとか。SNSなどで検索してみると、とてもおしゃれな「バンライフ」を楽しんでいる方が多数います。そのような姿を見ると、「ミニバンは嫌」と思っていた方も考えが変わるかもしれません。選ぶ車のボディタイプとしてミニバンが有力候補になるご家庭は多いことでしょう。そのときに好みの問題でミニバンを避けたくなったらぜひ思い出してください。■家族の思い出を作る1台、大きな買い物だから納得の選び方をサッカーファミリーに限らず、車という大きな買い物をする際には「欲しい」と「必要」の間で優先順位を決めることが第一です。逆の言い方をすると「何をあきらめるか」を決めること。とはいえ、「あきらめる」をポジティブに変換し、「シートで内装のカスタマイズをアウトドア仕様なおしゃれなものにしよう」「ミニバンを楽しむライフスタイルを充実させよう」などといった考え方にすることで、より充実したカーライフが送れるかもしれません。これから選ぶ車は、サッカーをするわが子と過ごす、長いようで短い数年間の家族の思い出をつくってくれるでしょう。納得の1台に出あえますように。
2022年04月14日冬晴れの1月に東京都江東区で中村憲剛さんのサッカー教室が行われました。子どもたち向けのサッカー教室と保護者向けのトークイベントが行われたこの企画。今回はサッカー教室の様子をレポートします。■小学生30人を対象にサッカー教室を実施よく晴れたフットサルコートに、小学生30名が集合しました。メインコーチを務めるのが中村憲剛さん。現役時代は川崎フロンターレの中心選手として活躍し、引退後は若手選手の指導やサッカー解説などを務め、人気を集めています。さらにはMCとして、名古屋グランパスや川崎フロンターレで活躍した中西哲生さんが参加。憲剛さんの指導内容に合わせて解説するなど、トレーニングを盛り上げていきました。■「正確に止めて蹴る」を実行するにあたり最も大切なもの最初のトレーニングは「2人組での対面パス」。パス&コントロールは、憲剛さんのプレーの代名詞「正確に止めて蹴る」を実行するにあたり、もっとも大切なものです。憲剛さんは子どもたちのプレーを見ながら「棒立ちではなく、ステップを踏みながらやろう」「足のインサイドを使い、体の前でボールを止めよう」と実演を交えながら、わかりやすく伝えていきます。続いて、憲剛さんは「さっき言ったことを意識しながらやったら、すごくサッカーっぽくなった。次はパススピードを意識しよう」と実演。転がってきたボールを両足でピタッと止める姿は、現役時代さながらです。憲剛さんのアドバイスによって、子どもたちの動きがどんどん変わっていきます。それを見て「良くなったよ。パススピードが上がったね!」などの声をかけながら、子どもたちの間を巡回していきます。■1つ1つのプレーにこだわる大切さを伝えた2つ目のトレーニングでは、4人の中心に1人の選手が入り、前後左右からのパスをコントロールして、横の選手にパスを出す動きを繰り返していきます。憲剛さんは「意識することはなんだろう?思い出してみよう」と投げかけると、子どもたちから「足踏み、インサイドにボールを当てる、体の前で止める」などの返事がかえってきます。憲剛さんは「そうだね。それを忘れると、せっかくいいトレーニングをしたのにもったいない。意識してやってみよう」と、1つ1つのプレーにこだわることの大切さを伝えていました。さらには、子どもたちのプレーを見ながら「ミスは問題ないよ」「慌てないで」など、プレーの後押しをする声をかける姿が印象的でした。■中西さん、憲剛さんともに短時間での成長に驚いた中西さんからは「この後にする、ゲームを想定しながらやろう」とアドバイスが送られ、ふたりとも、プレーを見ながら「良くなったね!」と短時間の成長に驚いていました。その後の「3対1のボール回し」では、憲剛さんがディフェンス役になり、子どもたちのプレーとシンクロしながら「遠い足で止める」「左足に出せるよ」「一回でボール止めれば、相手を見れるよ」など、一緒にプレーしながら声をかけていきます。そして「さっき言ったことを意識してやったら、パスは回った?」と質問。子どもたちからは「パススピードが早くなった」などの反応がかえってきます。それを受けて、憲剛さんは「さっき言ったことを意識してやるとボールは回る。ボールを持っている人の技術も大事だけど、ボールを持っていない選手のポジションも大事。試合と同じだからね」と語りかけていました。■「大事なのは自分の考えたことを積極的にやること」憲剛さんからのアドバイス最後のゲームでは、中西さんも飛び入り参加し、場を盛り上げます。中村さんは「ここまでやったことを全部意識しよう。ゲームには全部が詰まっている。みんな、頭の中を整理できたと思うから、ゲームで出そう。失敗してもいいよ。大事なのは、自分の考えたことを積極的にやること」と、子どもたちの背中を押していきます。憲剛さん、中西さんともに、子どもたちと一緒にプレーし、アドバイスを送りながら、楽しそうにボールを蹴っていました。そして、1時間におよぶトレーニングは終了。最後に中村さんは子どもたちに向けて、次のようなメッセージを送っていました。「短い時間だけど、積極的にやってくれたことに感謝しています。今後、みんなが試合を楽しむために必要なことを教えたので、ここで終わりにせず、常に意識してもらえたらと思います。また会えることを楽しみにしています!」■「憲剛さんからパスをもらえてうれしかった」子どもたちも大満足イベント終了後、子どもたちに感想をうかがいました。「中村憲剛さんのパスの一つ一つがすごくて、教え方もわかりやすかった。憲剛さんからパスをもらえたのがうれしかったし、みんな仲良くしてくれてよかった」(リュウジくん/小6)「中村憲剛さんから『ナイス!』と言ってもらえたのがうれしかった。パスをするときに、意識することを知ることができたのでよかった。憲剛さんはあこがれの人なので、会えてうれしい」(イオリくん/小5)子どもたちは、あこがれの中村さんと一緒にボールを蹴ることができて、ユニフォームにサインをもらうなど、かけがえのない思い出になったようでした。
2022年04月13日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「後ろに下がりながらボールをコントロールするのが苦手」を克服するトレーニングをご紹介します。試合中は常に動きながらボールをコントロールしたり、ドリブルやパスをします。前方向に動くだけでなく、ボールを取られないよう後ろに下がりながらパスを受けることも。しかし、そもそも前方向に動くより後ろに動くこと自体が日常の中では多くなく、バックステップで下がりながらのコントロールは初心者には難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で相手にとられないよう後ろに下がりながら自分が思った通りにボールをコントロールできるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、親がボールを持って立つ2.親が転がしたボールを子どもはバックステップで下がりながらインサイドでコントロール3.慣れてきたら親がDF役になってボールを取りに行き、子どもはドリブルでそれを交わす【トレーニングのポイント】・後ろに下がりながらしっかりボールを見る・ボールの中心をインサイドでとらえる・まずは足元に止めることを意識・止め方が強いと次のプレーにスムーズに繋げられないので、自分のイメージしている強さ、スピードでコントロールする感覚を覚える・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月12日サッカーをするお子さんを持つ保護者、そして子どもたちが参加したサッカー教室イベント。第一部は名古屋グランパスや川崎フロンターレで活躍した中西哲生さんの司会による、中村憲剛さんのトークセッションが行われました。テーマは「サッカーをする子どもとの関わり方」。貴重な内容の一部を紹介します。■親は子どもの鏡指導者へのネガティブ発言は子どもにも移る憲剛さん自身、サッカーをする子を持つパパということで、サッカー選手・指導者の視点に加え、父親の立場からも話してくれました。まず、中西さんから「保護者の態度が、子どもに影響を及ぼすと思いますか?」という質問に対しては、「それは間違いないですね。親は子どもの鏡だと思います」と即答。「親が監督・コーチに対してネガティブなことを言うと、自然と子どももそうなってしまいがちです。なので、僕はネガティブな事はなるべく言わないようにしています」とスタンスを述べます。■ポジティブな声掛けの重要性お子さんが小学生の頃は「試合を見ながら、チームメイトの良いプレーを積極的に褒めていた」そうで、「そうすると、それが他の保護者にも伝わって、みんなで子どもたちの成長を見守ろうという雰囲気になっていくんですよね」と、ポジティブな声掛けの大切さを話します。中西さんからは「科学的にも、人間はネガティブなことを言うと、通常の3倍定着しやすいそうです」という話があり、「それもあって、僕が選手を指導するときには、ネガティブなことは一切言いません」と実体験を教えてくれました。「つまり、うまくいったことを定着させようと思ったら、ネガティブなことの3倍言わないといけないわけです。そのため、良かったことは何度も言います」と、ポジティブな声掛けの重要性を強調します。参加者のみなさんにも「このことを覚えておくと、子どもに対してネガティブなことを言おうとしたときに、踏みとどまることができると思います」とアドバイス。憲剛さんも「普段の3倍、褒めることを心がけましょう」と同調していました。■子どもが何考えているか聞きたいから「問いかけ」をする中村家では、お子さんに問いかけをよくするそうで、その理由を「子どもが何を考えているか、頭の中を覗きたいんです」と話します。「うまくいったプレーがあったとして、なんでうまくいったのか。それを子ども自身の言葉で聞きたいんです。子どもって、僕ら大人が思っているよりも想像性が豊かです。小学校高学年になると、会話ができてくるので、僕にとって楽しい時間です」現役引退後、時間をみつけては、お子さんのサッカーを見に行くという中村さん。試合を見ていて、プレーについて言いたくなることはあるそうですが、そこはぐっと我慢。ただし、お子さんが「あること」をしないときは、強くたしなめるそうです。「これは妻とも共有しているのですが、子どものプレーを見ていて、チームのために走らない、自分がボールを取られても奪い返さないなど、チームのために頑張ることができなかったときは注意しています」シュートを打つ、パスを出すといったプレーの向上にはトレーニングが必要ですが、チームのために頑張ることは、意識の持ち方ひとつで、すぐに実行に移すことができます。「頑張ることは、意識次第ですぐにできるようになるので、小学3年生ごろから言っていました。『自分が守備の選手だったとして、前の選手がボールを奪われたのに、取り返しに行かなかったらどう思う?』という話はよくしました」そのような対話を続けることで、お子さんのプレーは変わっていき、いまでは「行きすぎじゃない?(笑)」というほどハードワークするようになったそうです。■「怒られなかった育成年代」がプロでのプレーにいい影響を与えた中西さんは、現役時代にともにプレーした、ストイコビッチ選手とのエピソードを教えてくれました。「ストイコビッチ選手は、子どもの頃から、A、B、Cと3つのパスの選択肢を持っていたそうです。子どもの頃はパワーがなくて、パスが通らなかったこともあったけど、当時の指導者から『体が大きくなれば、そのパスは通るようになる。アイデアを持ち続けてプレーしてほしい』と言われたそうです」創造性あふれるプレーで、世界中のサポーターを魅了したストイコビッチ選手。憲剛さんは「僕にとっても、あこがれの選手のひとりでした」と話し、自身の子ども時代のエピソードを語ります。「僕が小学生時代に所属していたチームも同じで、子どもの考えを尊重してくれていました。なんでそこにパスを出したんだとか、なんでそんなプレーをするんだって、言われたことがないんです。『いまのパス面白いね。だけど通らなかったね。じゃあ、次は通るように練習しよう』。そういうチームでした」憲剛さんは「子どもの頃から、プレーのアイデアを尊重してもらったおかげで、いろんなことに挑戦しようと思ったし、人が驚くようなプレーをしたいと思って練習してきました。その過程で生まれたミスに対して、怒られなかった育成年代を過ごしてきたことは、間違いなく現役時代に生きています」と感謝を口にします。■子どもが楽しくサッカーできるかは親にかかっていると言って過言ではないそしてイベントの最後に、次のようなメッセージを送っていました。「子どもが楽しくサッカーができるかは、お父さん、お母さんにかかっていると言っても過言ではないと思います。指導者ももちろんそうですが、一日の中で一番長くいるのは保護者ですから。その中で、親と子どもで一緒に成長していくことが大切なのだと思います。僕自身、失敗と後悔を繰り返しながら、親として成長していきたいと思っています。僕も頑張ります。一緒に頑張っていきましょう」司会が旧知の中西さんだったこともあり、「普段しない話を、結構しちゃいました」と笑顔を見せる中村さん。参加者のみなさんは、ここでしか聞けない体験談やエピソードをたくさん知ることができて、大満足の様子でした。<イベントの様子>
2022年04月11日子どもにサッカーノートを書いてほしい、サッカーノートを書くことで上達につなげてほしい、と願う親御さんは多いもの。ですが、「何となく」書いているだけではただの日記になってしまうことも多く、上達につながるとは言い切れません。サッカーの上達につなげるためには、サッカーノートをどのように活用すればいいのでしょうか。サッカーノートを書き始めて上達を実感したと証言する子どもたちに、その活用法などを聞きました。シンキングサッカースクールの選手たちも、サッカーノートを書いて自分が上達していることを実感しています藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>【関連記事】サッカーノートを書かせるのは親の自己満足!?「とりあえず書く」を脱却してサッカー上達に繋げる活用法■書くことで「自分の現在地」がわかるサカイクとしつもんメンタルトレーニングが開発した『サカイクサッカーノート』は、子どもたち自身が「今の自分を理解する」工夫が施されているため、課題が明確になり、近い目標が立てやすくなるので、上達を実感しやすいと指導者も選手たちも声を揃えます。今回、シンキングサッカースクールの小学生たちに「サッカーノートを書き始めて実感している効果」を聞いてみました。選手たちの声(一部抜粋)・質問があるから書きやすい(小3男子)・書き始めたら自分の目標が見えて、目標達成のために頑張るようになった。その結果、前は出来なかったことができるようになって、上手くなったことを感じる(小3男子)・自分の課題が分かって、どう動けばいいか分かるようになった。相手DFの動きが読めるようになって、ついていけるようになった(小3男子)・書き始めるようになって、練習中の自分の動き、相手のポジショニングなど状況を覚えておくようになった。状況を記憶しておけるようになり、振り返って「あの時こうすればよかったのか」など気づきになっている。その結果、次はどうしようか考えて練習に取り組むようになり、前は判断が良くなかったところも改善され、上達を実感している(小6男子)・書き始めた3か月前は、1ページ40~1時間かかった。今は10分くらいで書けるようになった。自分のプレーを振り返って書くページがあるので、プレーを覚えておくことが身についたので、練習後の記入時間も短くなった。(小6男子)■今の自分がわかると目標が立てやすいいかがでしょうか。サカイクサッカーノートは、サッカーを始めた時を振り返る項目や、自分がサッカーを通じてどんな風になりたいかなど自分を見つめなおすページが最初に設けられています。そして、普段の練習前後に記入するページは、左ページが練習前に「(今日の)試合・練習で実現したいこと」、そのためにどんな工夫をするかを書き、練習後に記入する右ページには、「今日の練習でうまくいったこと」「うまくいかなかったこと」「どうすれば(うまくいかなかったことが)よりよくなるか」を振り返る項目と、その日の練習で印象に残ったプレーをフォーメーション図に記入する項目を設けています。子どもたちは往々にしてすぐには達成が難しい「大きな目標」を掲げがちなものですが、サカイクサッカーには自分自身を見つめる項目があることで、「"今の自分"がわかったから、次にどうすればいいかの課題が見えて、目標が立てやすかった。だから目標達成できた」という声も多く聞かれました。■しつもんに答えるだけで自分を客観視できるように「今の自分の位置」を客観的に見つめるのは、大人でもなかなか難しいものですが、サカイクサッカーノートならしつもんに答えて書いていくだけで、自分を客観視し、いま何ができて何ができないのか、できるようになるにはどうしたら良いかを自然と考えるようになります。その結果、現時点の課題が見えやすくなり、課題解決のためにどうしたらいいか、どんなことをコーチに質問すればいいか、などに気づくようになるのです。そういったことを通じて、上手くなるための思考と行動が身についていく、これこそがサカイクサッカーノートの特長です。■上達を実感するとますます書くのが楽しく出来なかったことが出来るようになったり、サッカーの上達を実感すると、ますますサッカーノートを書くのが楽しくなるものです。今回お話を聞いた子どもたちも、「最初は苦戦したけど、今は楽にかけている。サッカーが上手くなるのを感じているから楽しい」という子も多くいました。保護者の方々もそんなわが子の成長を見るのが嬉しいという方も多く、中には楽しそうな子どもの様子に触発され、「私も書いてみたい」と、シンキングサッカースクールで開催された保護者サッカー体験会に参加してサカイクサッカーノートの振り返りページを別の紙に書いて提出したお母さんも。サッカーノートを最初から上手に書ける子、うまく活用できる子は少ないものです。まして、市販の(サッカーノートではない)ノートを与えても、何を書けばいいかわからず続かない子も多いと思います。「どんなことを書くか」「何を意識するか」を自分で理解し、自ら成長し続ける力になるサッカーノートを与えてあげることで、子どもを伸ばすサポートをしてあげてください。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>
2022年04月06日第9回開催となる「サッカー本大賞2022」授賞式はオンライン配信で行われ、各受賞作品が発表されました。「サッカー本大賞2022」詳細URL: 結果は以下の通りです。授賞された著者、翻訳者、出版社、関係者の皆様おめでとうございます。■大賞ディエゴを探して(イースト・プレス)藤坂ガルシア千鶴 著ディエゴを探して書籍詳細 - ディエゴを探して|イースト・プレス : ■特別賞FCバイエルンの軌跡 ナチズムと戦ったサッカーの歴史(白水社)ディートリヒ・シュルツェ=マルメリング 著、中村修 訳FCバイエルンの軌跡 ナチズムと戦ったサッカーの歴史FCバイエルンの軌跡 - 白水社 : ■特別賞ULTRAS(ウルトラス)世界最凶のゴール裏ジャーニー(カンゼン)ジェームス・モンタギュー 著、田邊雅之 訳ULTRAS(ウルトラス)世界最凶のゴール裏ジャーニーULTRASウルトラス - 株式会社カンゼン : ■読者賞サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIES(ニューズ・ライン)藤田雅史 著※「読者賞」はフットボールチャンネル上での読者投票で最も得票数が多かった本に贈られます。サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIESトップページ : ■CB賞(クレイジーブーツ賞)該当作品なし※CB賞とは、ヨーロッパのリーグで最も多くの得点を挙げた選手に与えられる「ゴールデンブーツ賞」(現在はゴールデンシュー)をオマージュし、最も多くの「ユーモアな文章」を綴った著者に贈られる特別な賞です。Cはクレイジー、Bはブーツで、その名も「クレイジーブーツ賞」となります。「サッカー本大賞」概要良質なサッカー書籍が、日本のサッカー文化を豊かにする。2014年(平成26年)に設立された、サッカーに関する書籍を対象にした文学賞です。良い本はサッカーの見方を豊かにしてくれます。また、日本でサッカーがナンバー1スポーツになり、世界に誇れるサッカー文化を築いていくためには、高い志と情熱をもって作られた良質なサッカー書籍がもっともっと多く世に出て、多くの人に読まれて欲しいと思っています。サッカー本大賞の創設はそうした思いが出発点になっています。■選考委員(五十音順、敬称略)選考委員:金井真紀、佐山一郎、陣野俊史、幅允孝■対象作品毎年1月1日~12月31日までに発売されたサッカー本。ただし読み物に限る。いわゆる技法書、テクニック本は選考対象外。【選考方法】■1次選考①選考委員が各自複数冊を推薦。(2021年度に刊行された書籍に限る)②選考委員会で協議され、選考された書籍を優秀作品とする。■大賞選考第一次投票で選ばれた優秀作品に対して、選考委員が協議を行い、大賞が決定する(決定しない場合は再投票で決定)。大賞は授賞式で発表。【受賞一覧】●サッカー本大賞選考委員の合議または投票によって決定します。●特別賞選考委員の合議または投票によって決定します。●読者賞WEBサイト『フットボールチャンネル』での読者投票が最も多かった書籍に贈られます。【協賛・副賞提供】猿田彦珈琲株式会社コーヒーとサッカーをこよなく愛する珈琲屋、猿田彦珈琲様より副賞を提供していただきます。■サッカー本大賞2022優秀作品『旅する練習』(講談社)乗代雄介 著『予測不能のプレミアリーグ完全ガイド』(三栄書房)内藤秀明 著、エルゴラッソ編集部 編『フットボール新世代名将図鑑』(カンゼン)結城康平 著『カルチョメルカート劇場世界一クレイジーな移籍市場の秘密をすべて教えよう』(ソル・メディア)"ジャンルカ・ディ・マルツィオ 著、片野道郎 訳『いまさら誰にも聞けないサッカー隠語の基礎知識』(カンゼン)サッカーネット用語辞典 著『サムシングオレンジ THE ORANGE TOWN STORIES』(ニューズ・ライン)藤田雅史 著『ディエゴを探して』(イースト・プレス)藤坂ガルシア千鶴 著『蹴日本紀行47都道府県フットボールのある風景』(エクスナレッジ)宇都宮徹壱 著『ディエゴ・マラドーナの真実 追悼・増補版』(ベースボール・マガジン社)ジミー・バーンズ 著、宮川毅 訳『〝サッカー旅〟を食べ尽くせ! すたすたぐるぐる 埼玉編』(西葛西出版)OWL magazine 編著『FCバイエルンの軌跡:ナチズムと戦ったサッカーの歴史』(白水社)ディートリヒ・シュルツェ=マルメリング 著、中村修 訳『ULTRAS(ウルトラス)世界最凶のゴール裏ジャーニー』(カンゼン)ジェームス・モンタギュー 著、田邊雅之 訳選考委員プロフィール金井真紀(かない・まき)1974年生まれ。文筆家・イラストレーター。任務は「多様性をおもしろがること」。著書に『世界はフムフムで満ちている』(皓星社)、『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『マル農のひと』(左右社)など。共著に『サッカーことばランド』(ころから)、『世界のおすもうさん』(岩波書店)、『戦争とバスタオル』(亜紀書房)ほか。雑誌『フットボール批評』で「世界サッカー狂図鑑」を連載中。好きなサッカー選手は松田直樹で、その背番号にちなみ銭湯の下駄箱は3番を使う。佐山一郎(さやま・いちろう)作家、編集者。アンディ・ウォーホルズ『Interview』誌と独占契約を結んでいた『Studio Voice』編集長を経て84年、独立。主著書に『東京ファッション・ビート』(新潮カラー文庫)、『「私立」の仕事』(筑摩書房)、『闘技場の人』(河出書房新社)、『サッカー細見 ’98~’99』(晶文社)、『デザインと人』(マーブルトロン)、『雑誌的人間』(リトル・モア)、『VANから遠く離れて −評伝石津謙介−』(岩波書店)、『夢想するサッカー狂の書斎−ぼくの採点表から−』(カンゼン)、『日本サッカー辛航紀 愛と憎しみの100年史』(光文社新書)。Instagram: @sayamabar陣野俊史(じんの・としふみ)1961年生まれ。文芸評論家、フランス語圏文学者。長崎生まれ。現在、立教大学大学院特任教授。サッカー関連の著書に『フットボール・エクスプロージョン!』(白水社)、『フットボール都市論』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)、翻訳書に『ジダン』(共訳、白水社)、『フーリガンの社会学』(共訳、文庫クセジュ)など。幅 允孝(はば・よしたか)有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本の距離を縮めるため、公共図書館や病院、学校、ホテル、オフィスなど様々な場所でライブラリーの制作をしている。最近の仕事として「早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)」での選書・配架、札幌市図書・情報館の立ち上げや、ロンドン・サンパウロ・ロサンゼルスのJAPAN HOUSEなど。安藤忠雄氏の建築による「こども本の森 中之島」ではクリエイティブ・ディレクションを担当。早稲田大学文化構想学部非常勤講師。神奈川県教育委員会顧問。Instagram: @yoshitaka_haba■本賞に関するお問い合わせ先㈱カンゼンサッカー本大賞実行委員:宇佐美光洋〒101-0021 東京都千代田区外神田2-7-1開花ビルTEL:03-5295-7723FAX:03-5295-7725MAIL: soccerbook_award@kanzen.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月04日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「前に動きながらボールをコントロールするのが苦手」を克服するトレーニングをご紹介します。試合中は常に動きながらボールをコントロールしたり、ドリブルやパスをします。ボールをインターセプトするときや、フォワードの選手が落としたボールを前に運ぶときなどによく使われる動きでもあります。しかし、最初のうちは前に動きながらボールを自分の思った所にコントロールすることが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で自分が思った通りにボールをコントロールして前方向に進めるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、親がボールを持って立つ2.親が転がしたボールを子どもは前進しながらインサイドでコントロール3.慣れてきたら親がDF役になってボールを取りに行き、子どもはそれを交わす【トレーニングのポイント】・ボールの中心をインサイドでとらえる・自分のイメージしている強さ、スピードでコントロールする感覚を覚える・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年04月04日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「ドリブルが上手くできない」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、「ドリブルが上手にできるようになりたいけど、どんな練習をすればいいのかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、相手を見ることや切り返しなど、ドリブルの基本動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親子で対面して、子どもがボールを持って立つ2.ゴールに見立てた目印を置き、じゃんけんで勝ったらゴールに向かって走る。負けた方(親)はゴールを通さないように塞いで、子どもをタッチしにいく3.ある程度動きを覚えたら、ドリブルしながらやってみる4.慣れてきたら切り返しにもチャレンジしてみるサッカーを始めたばかりでドリブルがおぼつかない場合は、親が動きのスピードを遅くしたり制限をつけてあげる【トレーニングのポイント】・最初は動きを覚えるためにボールを持ったまま行う・サイドステップやバックステップなども入れてみる・ドリブル中はしっかり相手を見る・相手が近づいてきた時にしっかり切り返しをして、空いている場所を素早く通ることを意識する・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月31日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が悩む「最初はどんな練習をすればいいの?」を解決するトレーニングをご紹介します。サッカーを始めたばかりのころは、他のスポーツ体験の有無にかかわらず「どんな練習をしていいかわからない」という人が多いもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、ボールを触る力加減、ボールのどこを触ればどこに行くのか、などが理解できてドリブルの動作が身に付きます。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初はボールを持たず、親子でじゃんけんをして負けた方が勝った方の周りをまわる2.動き方に慣れたら、同じやり方でドリブルをしながら回る3.慣れたら秒数を制限するなど、よりスピーディーにできるように難易度をあげてみる【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・どこに当てるのか、どのぐらいの力加減で触るのかを意識する・サイドステップやバックステップなども入れてみる・優しくボールタッチして自分の思った所にコントロールする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月29日7大会連続となる7度目の『FIFA ワールドカップ』出場を決めた日本代表にとって、次のゲームは決して消化試合ではない。『W杯』アジア最終予選・ベトナム戦は貴重な実践の場である。本大会のメンバー23名をかけたサバイバルはすでにはじまっているのだ。22回目を数える『W杯』は11月21日(月)にカタールで開幕する。本大会までFIFAインターナショナルウィンドウは5月30日(月)~6月14日(火)と9月19日(月)~27日(火)の2回のみ。7月19日(火)~27日(水)の『EAFF E-1 サッカー日本主権2022』決勝大会は国内組の大事なアピールの場となるだろう。3月26日、『SAMURAI BLUE FIFAワールドカップカタール2022出場権獲得会見』の席上で日本サッカー協会・反町康治技術委員長は「『W杯』出場が決まった今、これからベスト8という目標に向け、次のベトナム戦が最初のスタートだと思う。これから熾烈な争いがチーム内でも起きると思う」と言及した。さらに今後のスケジュールについて、「6月のインターナショナルマッチデーで4試合やりたい。その後、7月中旬に『E1』がある。こちらは海外組の招集が難しいので、基本的にはJリーグの選手で構成して臨みたい。今回は11月の後半に『W杯』がはじまるので、9月の後半のインターナショナルマッチデーが最後の力試し、メンバー選考の上でも大事な試合になるので、強い相手とやりたい」とコメントした。同席した森保一監督はベトナム戦へ向けて、次のように語った。「我々は第一関門を突破したにすぎない。カタールで日本歴代最高の成績のベスト8以上を掴み取るべく、次のベトナム戦から新たに最善の準備をし、一戦一戦全力で戦っていき目標を達成したい。次のベトナム戦に勝って、このアジア最終予選を1位で突破すること、そのあとの『カタールW杯』での目標達成につなげられるように勝利を目指して戦いたい。戦い方に関しては、これから選手のコンディションを見極め、勝つためにベストな選択をしていきたい」選手を固定する傾向の強い森保監督だが、ベトナム戦ではメンバーを変更して臨むことになる。選手をがらりと入れ替えるか、これまでのメンバーをベースに要所となるポジションのみ入れ替えるかはわからないが、顔触れは変わる。もともと今回の代表活動はCF大迫勇也が不在である。アンカーの遠藤航とCB板倉滉はオーストラリア戦後、チームを離れた。期せずして、ベトナム戦は生命線となるセンターラインのテストマッチとなるのだ。CFとともに起用法が物議を醸した左SBはこれまで通り長友佑都か、中山雄太が入るのか。オーストラリア戦で殊勲の2ゴールを決めた三笘薫は先発起用されるのか、引き続きジョーカーの役目を担うのか。アンカーでは守田英正を本来のポジションで試すのか、柴崎岳を配置するのか。CFに入るのは前戦と同様に浅野拓磨か、それとも上田綺世、林大地か。はたまた2トップのオプションを試すのか。『W杯』を見据えた森保監督の選択が注目される。3月26日~28日には選手たちのメディア対応が実施された。喜びや安堵の声とともに選手たちは本大会へのサバイバルに向けて覚悟を口にした。上田綺世「僕以外にもFWはいるが、僕がこういう選手だということを表現できるように、与えられた中で自分の武器や結果にこだわりたい」守田英正「僕自身一番慣れているポジション、やってきたポジションがアンカー。航くんがずっと出ていて、僕もやれるということを見せられるチャンスだと思う。航くんは精神的支柱で、チームを引っ張る力があり、そこに頼ってしまうところは少なからずある。いなくなった分チャンスだと思うし、自分の普段見られない一面を見せられるチャンス。ポジショニングだったり、ビルドアップだったり、色々なところを見てもらいたい」山根視来「あそこ(豪州戦の先制点のアシスト)で貢献できたことはうれしいが、もう1試合あるので、メンバーに選ばれることが大事。次の準備に向かっている。育成年代でも代表のユニフォームを着ていなかったので、(『W杯』を)リアルに想像することは難しかった。数年前までそうだったが、何があるかわからない。チャンスはあるので、自分で掴みたい」三笘薫「僕は招集されて2回目、スペースが空いた後半に生きるタイプだと思う。ただ前半からもやれるところを見せないといけない。そのチャンスがきた時に生かさなければいけない。次の試合でどうなるかが変わってくるので、出場権は決まったが、決まっていない気持ちでなければいけない。スタメンで出て結果を残したい」田中碧「代表の活動で結果を残すのが大事。ゴールやアシスト、またそれとは違うものでアピールしていかないといけない。これから勝利とスコアというものによりこだわってやっていかないといけない。でも僕はボランチなので、ゴールをすればOKではないので、90分の内容も含めて求めていかないといけない」旗手怜央「自チームでインサイドハーフをやらしてもらっているので、インサイドハーフで勝負したい思いがある。でもウイングバック、ウイング、サイドバックでも経験があるので、出られるならどこでもという思いがあるが、インサイドハーフでやれるのはありがたい。(『W杯』は)僕自身テレビで見てきた舞台、豪州戦で出場を決めたのを肌で感じられたのは今後の成長につながると思う。今は少なからずチャンスはあると思うので、憧れの舞台に立てるかどうかは自分次第」原口元気「ポジションを奪うだけ。何を言われようとそこをやるだけ。所属クラブでやっているプレーを代表でもやれればチャンスはあるはず。ボランチのようにプレーするつもりはない。チームでもボランチに近い位置でプレーしているが、よりアタッカー気質と言うか、得点につながるプレーを見せていければと思う。『W杯』に行くことが決まったので、これからポジションを奪うよう、もちろんチームのためにやるが、自分のためにギラギラしてやっていきたい。次の試合チャンスがあれば、自分が表現したいものを表現する場だと思う。『W杯』まで半年、悔いが残らないようにポジション争いに勝ちたい」林大地「まず自分のできることを最大限引き出してやることと、FWは得点という目に見える結果を出さないと物足りないので、ゴールを取りたい。いくらでも序列はひっくり返るとうことは昨年の『東京五輪』で自分でも経験している。でも中途半端な気持ちや準備では起こることも起こらない。しっかり準備をして、自分の可能性を信じてしっかりやることが大事」吉田麻也「チームももっと構築しないといけないし、個人ももっと成長しないといけない。アジアと世界の戦いは違う。もう競争ははじまっている。ここからのマッチメイキングがすごく大事になってくる。コロナ禍で渡航が制限される中、いいマッチメイクでいい相手と戦うことが大事」南野拓実「チャンスはあったので、それを決め切りたかった。次に向けてああいう場面で決め切れるようにレベルアップしていきたい。時間を重ねるうちに自分もあのポジションをやりやすくなっている」柴崎岳「普段航がやっているポジションだが、自分が入ったら自分らしいプレーをピッチの中でパフォーマンスしたい。『W杯』が決まって、近々相手も決まって、相手によってメンバー構成が決まってくると思うので、そこのメンバーに入っていけるよう努力していきたい」谷口彰悟「まず1位で予選を突破すること。あとは『W杯』に向けての戦い、出場するだけが目標ではない、ベスト8以上という目標を掲げている以上、1試合1試合大事にしたい。試合に飢えている、結果に飢えている選手も多いので、そこで結果を出したい。コンディションはいいと思うが、試合に出て結果で見せないと意味がないので、しっかり集中していい準備したい」中山雄太「もちろんポジションは常日頃から狙っている。僕個人の思いで言えば、『W杯』出場を決められてうれしいが、新たな競争は始まっていると思う。次の試合は最終予選という名前ではあるが、新たな競争がはじまっている印象。チャンスがあれば結果にこだわってやっていきたい」『W杯』アジア最終予選へ臨む日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、林大地(シントトロイデン/ベルギー)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)3月26日の『W杯出場権獲得会見』でもサポーターへ来場の声掛けを行った吉田主将は3月28日のメディア対応でもファンの来場を促した。「会見で言った通り、選手たちは満員のスタジアムで代表戦をやることに飢えている。ヨーロッパでもオーストラリアでも明らかに日本とは状況が違う。誰かが突破口を開かないといけない。それはサッカー日本代表ではないといけないと思っている。みんなが我慢しているところ、誰かが扉を開かないといけないといけない。僕らにできることはサッカーで一つひとつ実績を積んで変えていくこと。サッカーファミリーで変えていけたらいいなと思っている。みんなで一丸となって扉を開けたらうれしいし、ぜひ6万人集まってほしい」果たして、明日の日本代表はどんなスタメンが並ぶのか。『W杯』アジア最終予選・日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はDAZN、テレビ朝日系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)アジア最終予選(RoadtoQatar)のチケット情報
2022年03月28日勝てば、FIFA ワールドカップ カタール2022への出場決定となる、アジア最終予選オーストラリア戦で、終了間際に途中出場し、見事2点を決めた三笘薫選手。「世界に自分の名が知られるような活躍をしたい」と語った2021年のインタビューの模様をお届けします。三笘薫「僕は自分の世界を持っている」今シーズンもサッカー界の注目を集める川崎フロンターレ(※)・三笘薫選手。『anan』2021年3月31日発売号の「色気の在りか。」特集では、アスリートの色気ページにご登場いただき、精悍な眼差しのグラビアが大反響を呼びました。そこで今回は、誌面の都合上泣く泣くカットした三笘選手の独占インタビューの模様をお届け!誌面ではほんの少ししかお載せできなかった、「サッカー選手としての三笘薫」をたっぷりとご紹介します。※2022年現在はジュピラー・プロ・リーグ・ユニオン・サン=ジロワーズ(ベルギー)にレンタル移籍中。悔いのない人生を。僕のモチベーションはそこにある周囲の期待やプレッシャーの対処法を、誌面にあるように「毎試合の反省点を練習に落とし込んで次に活かす。それを積み重ねていくしかない」と即答した三笘薫選手。ほかにも、2年目のジンクスについては「今季はより実力を求められると思いますし、各クラブ、僕に対する対策もいろいろとしてくると思います。そのうえでも、それを上回る活躍をしたい」と語り、抱負をたずねると「自分のステータス、実力を1日1日伸ばしていきたい」とコメント。どれも間髪入れずに答えが返ってきて、その速さは、次の質問を考えるのにこちらが困ってしまうほど。ーーピッチ上で魅せるプレーのように、迷いのない答え方をされますね。どれも前から心に決めていたような。大学時代から、プロになってからのことをイメージしていました。自分のパフォーマンスを最大限に活かすには、どのような準備をすればいいのかをずっと考えていたんです。いざプロになり、観客数やプレーヤーとしての見られ方も違うので、最初の頃は見極めながらやっていましたけれど、4年間、自分を客観的に見つめられる時間をもらえたおかげで、こういった考えに辿り着けましたし、ブレずにやってこれているのだと思います。ーー若くして海外に挑戦する選手が目立つなか、あえて大学進学を選んだ理由にもつながりそうですね。どちらがいいか悪いかというのではなく、プロに行く時期は自分の成長に合わせて選べばいいと思っていて、それが僕にとっては大学卒業後のタイミングだったんですね。僕にとって大学の4年間は、プロへの心構えができただけでなく、サッカー以外の活動や勉強にも取り組むことができました。そして、いまのサッカーに専念できる環境をとてもありがたいとも思える。すごく大きなメリットだったと思っています。ーーでも、サッカー以外のことに時間を費やせるということは、誘惑も多々あり、だったのでは?大学に限らず、高卒からプロになるケースでも言えると思いますし、それは自分を律していくしかないです。遊んでしまえば、当然プロになれないですから、覚悟を決めて過ごしていました。ーーこうお話を聞いていると、三笘選手は周りに流されず、自分で考えて決めたことを実行に移すタイプ、と思えます。そうですね、どちらかというと、自分の世界を持っているほうです。また、例えば試合があるとして、そこから逆算してやるべきことを計画していくので、ルーティーンもけっこうありますね。前日の過ごし方や食事の摂り方をパフォーマンスに結びつけて、今回よかったからこれを続けようとか、逆に悪かったからこうしてみようとか、いろいろ積み重ねて自分なりにベストを導き出すようにしています。ーー流されないといえば、昨シーズンに多かった途中出場でも、ピッチ上の空気をすぐにご自分のものにされていた印象があります。よく冷静と言ってもらえる状況判断やプレーは、動じない性格が影響しているかもしれないですね。ピッチに入る前はドキドキしますけれど、一度ボールに触れれば練習と同じ感覚になれます。そこからは自信があるので、いつも通りの動きができますね。ーー感情的になったりすることは?カッとなる時はもちろんありますよ。絶対に得点できる位置に自分がいるのに、ボールが来なかった時などはそうなりますね。でも、私生活同様多くは主張しません(笑)。「次、見ておいてね」と自分の存在をアピールするくらいにしています。とはいえ、自分自身をどう評価しているかといったら、どのプレーも極められていません。シュートはまだ課題があるし、ドリブルも奪われるので、むしろ満足できる部分はひとつもなく、伸びしろだらけだと思っています。ーー特に、弱みを挙げるとしたら?言えないので、全部、と言っておきます(笑)。ーー(笑)。では、具体的な目標を教えてください。目標というよりも、日々の練習から到達できるものとして、怪我をしないで全試合出場、タイトル獲得に貢献、日本代表に選出、ワールドカップに出場、などを挙げたいですね。成長の指針をどんどん伸ばして、去年以上に自分はやれるという自信がほしいですし、去年より成長したと思えるような一年にしたい。そして、日本に限らず世界に自分の名が知られるような活躍をしたいです。そのためにも練習では、1対1の勝負で相手を抜き切ることや動き出しで相手の裏をとること、トラップやスルーパスの技術を高めることを課題にしています。また、チームでのポジションを明確にして、オン・ザ・ボールでも、オフ・ザ・ボールでも(ボールを持っていてもいなくても)チームに貢献し、幅広いプレーをしていきたいです。ーーそのあたりが、三笘選手の原動力になっているのでしょうか。それはまた別の話かもしれないですね。僕のモチベーションは「サッカー人生も残りの人生も悔いなく終えたい」、そこにあるのかなと思います。人生は1度きりというのが心に大きくあって、だから、やるからには上に行きたいんですよね。そして、引退したときに功績なり、人間性なりを残せられたらと思います。ーー最後に、観戦だけでなくイベントといった交流面でも、いろいろな制限があるコロナ禍において、三笘選手を応援するみなさんにひと言をお願いします。スタジアムでは声を出して応援できないなか、足を運んでくださるサポーターの方々にはとても感謝しています。常に支えられていると感じているので、みなさんの気持ちに応える行動をお見せしたいと思っていますし、試合に限らずSNSなどでサポーターや地域の方々が盛り上がる告知などをやっていきたいと思っています。もちろん、プレーや結果を残すことで認めてもらいたいので、オン、オフどちらも頑張ります!それと川崎フロンターレの選手は何かとキャラ付けされますけど、僕はひとつのキャラに定着したくないのでご理解をお願いします(笑)。ーー三笘選手の高みを目指す道はまだまだ続きます。その過程に映し出される、さまざまな景色を私たちもともに見ていきたいですね。どんどん逞しくなっていく背中を追い続けましょう!みとま・かおる1997年5月20日生まれ、神奈川県出身。筑波大学卒。ポジションはMF。2020シーズンJリーグベストイレブン。「今年は“2年目のジンクス”なんて言われないような活躍をしてみせます!」。※2021年4月17日配信写真・岡本俊(まきうらオフィス)、文・伊藤順子
2022年03月24日カタール行きのキップはもう目前である。勝てば7大会連続7度目の『FIFA ワールドカップ 2022』出場が決まり、引き分けでも優位性は揺るがない。日本代表はアウェイでのオーストラリア代表戦で負けさえしなければいいのだ。もし負けても終わりではない。アジア最終予選Bグループは6勝1分1敗・勝点19で1位のサウジアラビアを6勝2敗・勝点18の2位日本、4勝3分1敗・勝点15の3位オーストラリアが追う展開となっている。3強の残り2試合のカードは次の通り。サウジはアウェイで中国と対峙した後、ホームで豪州を迎え撃つ。日本はアウェイでの豪州戦の後、ホームでのベトナム戦が控える。3位オーストラリアが逆転突破を果たすには2連勝で締め括らなければならない。あまり考えたくはないが、たとえB組3位で終わっても『W杯』への道が閉ざされるわけではない。6月・カタールにて一発勝負で行われるA組3位とのアジア予選プレーオフ、南米予選5位との大陸間プレーオフに連勝すれば、『W杯』出場となるのだ。Aグループは7勝1分・勝点22のイラン、6勝2分・勝点20の韓国がすでにカタール行きを決めている。3位UAEは2勝3分3敗・勝点9、4位レバノンは1勝3分4敗・勝点6と成績は振るわないが、カタールでのプレーオフとなれば相手に地の利がある。しかも一発勝負となれば何が起こるかわからない。引いて守って120分間を凌ぎ切り、命運をPKに託すなんて戦法もなくはない。アジア予選プレーオフを乗り越えても、次に待っているのは南米勢だ。6勝4分6敗・勝点22の4位ウルグアイ、6勝3分7敗・勝点21の5位ペルー、5勝4分7敗・勝点19の6位チリと古豪・実力者がひしめく南米5位との大陸間プレーオフの危険度については言うまでもないだろう。もちろん、選手たちは目の前の試合に集中している。オーストラリア戦に勝って決めることしか頭にない。引き分けでOKという考えがよぎるのはあくまで試合終盤に試合展開による話である。3月20日~23日のメディア対応に登場した選手たちは異口同音に「オーストラリアに勝つ」と口にした。吉田麻也「相手も後がない状態なので非常に難しい試合になる。この最終予選では自分たちが圧倒した試合はない。オーストラリア戦はこれまでも僅差の戦いになっている。引き分けでもOKという気持ちで臨まないことが大事」権田修一「僕らは日本を代表して戦っている。どの試合も日本代表の誇りを持って、どこが相手でも勝つことを目指すことが大前提。(引き分けについて)ゲーム終盤の話、今は勝利を目指す。森保(一)監督は『今回は引き分けでいい』なんて言う監督ではないことはみんなわかっている。引き分けでOKという状況になっても、ひとつになって戦えるのが日本代表のひとつの強みだと思っている」長友佑都「この試合に勝って『W杯』を決めたい。引き分けとか考えず、勝つことだけを考えてチーム一丸となって臨みたい」遠藤航「簡単な予選ではなかったが、勝てば決まるところまできた。アウェイで厳しい戦いだが、勝って決めたい。勝ちにいく姿勢を見せるのは全然悪くない。逆に引き分けでOKという姿勢の方がよくないと思う。引き分けで悪くないというは守備的な選手が思っていればいいこと。僕がアンカーとして、リスクを負ってまで前線へ出る必要があるのか。バランスを見て、しっかり勝ちにいく姿勢をみんなで統一することが大事」守田英正「勝つことができれば、『W杯』の出場決定が決まるので一番大事な試合になる。勝ちにいくが、負けることが一番いけないので、引き分けも考えないといけない。勝ちにいきながら、時間帯によって引き分けという切り替えもしないといけない」伊東純也「まずは勝つことしか考えていないし、ゴール、アシストは自分の役割だと思うので、そこをできるようにがんばりたい」南野拓実「準備する時間が少ないので、今日の練習が非常に大事。明日の試合をイメージしながら、みんなで練習するのが大事。明日は何が何でも勝たなければならない。時間が少ないがやれることをやらないといけない」三笘薫「勝利すれば決まるので、この1試合にチームとしても個人としても命懸けで戦おうと思うし、代表として未来が決まる試合。攻撃的な選手なので、ゴール、アシストでチームに貢献することが一番の目標。試合に出られなくても日本が勝利できればいいと思っているし、練習から100%出してコミュニケーションを取っていくことに変わりない」CB冨安健洋、右SB酒井宏樹、FW大迫勇也の不在を受けて腕を撫す選手たちもいる。谷口彰悟「(吉田とのコンビについて)一番はコミュニケーション。それぞれの感覚や考え方は違うだろうし、そこの感覚をすり合わせていくが必要。積極的にコミュニケーションを取っていきたい。隙を与えないとか、当たり前のことを当たり前に徹底してやることが大事。それは自チームであれ代表であれ一緒。どの舞台でも丁寧に丁寧に90分間集中してやり続けたい」板倉滉「彰悟さんとやるにしろ、ナオ(植田直通)君とやるにしろ、(吉田)麻也君とやるにしろ、これまでやってきたので、コミュニケーションを取ってやっていければと思う。オーストラリア戦まで時間があるので詰めていきたい。麻也君とは『五輪』で何度もやっているが、隣にいて本当に頼りがいがある選手。自分もそうなっていかないといけない。誰と組んでもコミュニケーションを取ってやっていかないといけない」山根視来「現時点で大きなチャンスが目の前にあると思うので、サッカー人生の中で一番大きな試合になると思う。大きな覚悟を持って準備していきたい。前の選手の特徴に合わせることは普段から意識している。相手が一番警戒するのは伊東選手のスピード、裏をケアすると思うが、そこを狙いすぎないようにしたい。自分が無理に上がって、相手選手を引き連れていかないように気をつけなければいけない」上田綺世「やっぱり1点が重い試合だと思うので、貪欲に得点を狙いにいきながらも、チームに求められることをバランスよくやっていきたい。短い時間でパフォーマンスを見せないといけないのは僕の立場上変わらない。短い時間で動き出しやシュートを打つとか、自分を使いたいと思わせるパフォーマンスをしないといけない。求められる役割をすることも、プラスアルファも必要。まず自分の出場時間を自分で掴み取ることが必要。求められることを実践することと自分の武器を見せたい」右サイドで酒井、大迫とコンビネーションを深めてきた伊東はふたりの離脱をこのように語った。「サコ(大迫)君、酒井君が来られないのは残念だが、ほかにも力のある選手が多いので。誰が出るかわからないが、今日練習で確認すると思うので、そこでしっかりコミュニケーションを取ってやれれば。それぞれ特徴は違うと思うが、自分がクロスを上げたいタイミングでどこに入ってほしいと伝えられればと思うし、逆に特徴を生かしてあげたいとも思う」伊東はサウジアラビア戦と同様に、相手の裏を狙っている。「相手はフィジカルがあって推進力があるチームなのでそこで負けないというのもあるが、裏を狙ったりしていきたい」7大会連続出場を決める5試合連続ゴールに期待がかかるが、本人に特別な意識ない。「4試合連発の時も取れると思っていなかったし、取れればいいかなと思うが、そこにこだわりはない。チームが勝てればいい」『W杯』アジア最終予選へ臨む日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、林大地(シントトロイデン/ベルギー)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)次で決めるのか、最終戦までもつれ込むのか、それとも後退を余儀なくされるのか。『W杯』アジア最終予選・オーストラリア代表×日本代表は3月24日(木)・スタジアム・オーストラリアにてキックオフ。日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。2試合ともDAZN、ベトナム戦はテレビ朝日系列にて生中継。日本代表×ベトナム代表のチケットは発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)アジア最終予選(RoadtoQatar)のチケット情報
2022年03月23日この春からサッカーチームに所属するお子さんを持つ保護者の方に、最初に知っておいてほしいこととを5つご紹介します。お子さんがサッカーを心から楽しんで、人としても成長するために保護者はどんなサポートをすればいいのか。「応援のしかたってどうすればいい?」「ケガの対処法は?」など初めての事だらけで心配な新米お父さんお母さんは子どものサッカー応援の基礎として、すでにお子さんがサッカーを始めて何年も経つ保護者の方は改めて、子どもがサッカーを楽しむための「親の心得」としてご確認ください。指導者の皆さんやサッカー少年少女の親として先輩の皆さん、この春からチームの一員になったお父さんお母さんたちにこのページをシェアしてくださいね。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"■正しい応援マナー試合ではどんな声援を送ればいいの!?「応援」と一口に言っても、ただ「頑張れー」と言えばいいのか、子どもを伸ばすような言い方があるのか、迷いますよね。よく知らなくて恥ずかしい思いをするのも嫌だし......と思っている親御さんは少なくないものですよね。ダメ出しや、否定の言葉が良くないことはわかっていても、どんな声掛けで応援すればいいのか意外に思いつかなかったりするのでは?声かけにも、子どもを伸ばす「プラスの言葉」があります。子どもたちの成長にとって、どんな言葉がプラスで、どんな言葉がマイナスなのか、今のうちから正しい応援スタンスと、声かけについて確認しておきましょう。正しい応援スタンスと声かけについて詳細はこちら>>■【サッカー最新ルール】8人制にも本格適用!新ルールをおさらいサッカーのルールって、未経験者には難しいですよね。試合を見に行って、「今どうして笛が吹かれたの?」「今何のファウル?」となることもあるのでは。学生時代にサッカーをしていた保護者にとっても、ルール改正などでご自身がプレーしていたころとは変わっているルールもあります。ファウルの判定が良くわからなくてモヤモヤするまえに、少年サッカーの新ルールの中で特徴的なものをチェックしておきましょう。飛んでくるボールを怖がる子どもたちにありがちな「ハンド」の基準など新ルールの詳細はこちら>>■【ケガの処置】傷口は水で流すが正解!?応急処置の基本サッカーではグラウンドで転んだり、試合以外の場面でケガをすることも。ケガの対応もお父さんお母さんが学生の頃の常識とは異なっているものがあります。サッカーの中でよくある、転んだときにできる擦り傷。昔は消毒液をつけたと思いますが、最近の常識は「水で洗い流す」です。傷口を洗い流すことで感染症予防にもつながるのだとか。ほかに子どもが良くするケガといえば「打撲」などの外傷です。打撲などの対処法「RICE処置」の基本を知って、お子さんをサポートしてあげましょう。ケガの応急処置、打撲などのRICE処置の詳細はこちら>>■【突然倒れたとき】知らなきゃいけないAEDの使い方サッカーで心配なのは、擦り傷や打撲などの外傷だけでなく、心臓震とうなどによる心停止もあります。グラウンドで子どもが突然倒れたときの対応も、ぜひ知っておいてほしいもの。学校や公共施設などでもAEDの設置が進んでおり、使用場面の理解も進んでいますが、実際使用したことがないと不安なものですよね。子どもたちを守る大人の皆さんに知っておいてほしい、スポーツの現場で命を守るための処置。知識として頭に入れておくだけでも、少しは違うものです。救急隊員が教える正しいAEDの使い方の詳細はこちら>>■子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"子どもにとって一番楽しいのは誰かにやらされることではなく、自分で考え、判断し、プレーすることです。主体的にサッカーに取り組み、チャレンジするためには"親の関わり方"がとても重要なのです。わが子を見守り、自立を育む親でいるためにこれだけは大切にしてほしい10のこと。まず最初にこれを押さえましょう。子どもが心からサッカーを楽しむための「サカイク10か条」>>子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"
2022年03月22日泣いても笑っても残り2試合。すでにイラン、韓国が『FIFA ワールドカップカタール2022』出場を決めたアジア最終予選Aグループとは対照的にBグループは混戦模様。6勝1分1敗・勝点19で1位のサウジアラビアを、6勝2敗・勝点18の2位日本、4勝3分1敗・勝点15の3位オーストラリアが追う展開である。日本はアウェイでのオーストラリア戦、ホームでのベトナム戦を残すのみ。豪州は日本戦の後、アウェイでのサウジ戦に臨む。ちなみにサウジの9戦目は敵地での中国戦となっている。まだ予断を許せない状況ながら、日本としてはオーストラリア戦で勝てば文句なし、引き分けでも7大会連続の『W杯』出場がぐっと近づくのだ。3月16日、森保一監督が3月24日(火)・豪州戦、29日(火)・ベトナム戦に向けて選出した日本代表メンバーは以下の通り。 【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、前田大然(セルティック/スコットランド)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)メンバー発表記者会見に出席した指揮官は次のように意気込みを語った。「『W杯』予選は残り2試合になった。これまで通りに目の前の試合に最善の準備をし、全力で勝利を目指したい。完全アウェイの厳しい中行われる次のオーストラリア戦、『W杯』に出たいという強い思いを持って準備したい」過去2大会豪州代表戦で『W杯』出場を決めている点を問われると、森保監督はこう答えた。「オーストラリアは『W杯』の出場権をかけて戦っている力のあるチーム。フィジカル的にも非常に強く、テクニック、組織力も兼ね備えたチーム。我々にとってアウェイ、厳しく難しい戦いになるが、我々にもいい選手は揃っている。これまで『W杯』予選で積み上げきたものがある。まず自信を持って、我々の持っている力を出して勝利することを考えたい。過去オーストラリアに勝って出場を決めてきたデータがあるが、データが勝たせてくれるわけではない。勝つための準備をしていきたい」大一番へ向けての心境をこのように明かした。「大一番ということに変わりない。と同時に毎試合大一番だと思って戦ってきた。最終予選で限って言えば、サウジアラビアに2敗目を喫してから我々は勝ち続けなければ『W杯』出場は難しいと思い戦ってきた。毎試合毎試合勝ち取る、掴み取るという気持ちで戦ってきた。自分たちのやってきたことに自信を持って選手たちにはやってほしいし、勝って終わらせる準備をしたい。試合直前になったら心がどう変わっているかわからないが、このオーストラリア戦が大一番であると認識しつつ、これまでも毎試合勝ち続けなければならならい大一番だと思って戦ってきた。戦う姿勢はこれまでと変わらないと思う」前回の対戦からシステムが変更となった豪州対策についてはこう言及した。「埼スタで戦った時とは戦い方は変わってきている。より多くのオプションを持って戦ってくると思う。我々もオプションとして戦い方を準備しておく必要性がある。選手たちと共有しながら、使い分けられるよう最善の準備をしたい。オーストラリアが勝利を与えてくれるわけではない。我々がアグレッシブに勝ちにいく、掴み取りにいかないといけない」試合状況によっては勝点1を確保する必要性に質問が飛ぶと、森保監督は次のように返した。「もし答えがあれば教えてほしいが、まず我々の姿勢として勝点3を掴み取りにいく。試合の状況が我々の理想通りにいくかわからない。そうならなかった場合は勝点1をしっかり持ち帰ることも必要になってくる。選手には状況を見極めて、プレーの選択をしてもらいたい」ケガ明けの大迫、出場機会の少ない長友の招集の意図を求められと、こう説明した。「彼(大迫)のケガからの回復状況を見てきた。昨日の『ACL』プレーオフで120分すべて戦い抜いたということで、その後のリバウンドも確認しつつ、この招集の発表になった。疲労は違った形で出たり、痛みが出てきたりするかもしれないので、これからも経過観察をしたい。大迫だけではなく、国内外で今週末試合がある。今週末のゲームを見て、改めてオーストラリア戦のメンバーを決めることになる。左SBは長友のコンディションに不安があり、多めに呼んだわけではない。ディフェンスライン全体を考えて招集させてもらっているし、中盤、前線も含めて、GKから各ポジションひとりずつ本来より多く招集をさせてもらっている。長友は先週のゲームでも途中から出ている。チームに機能を持たせられる、チームを勝たせられるという自分の役割を見させてもらい、ハードに動けるということは確認できた」ホームでの豪州戦以来、チームの命運を握る遠藤、守田、田中の中盤の3人についてはこのように評価した。「前回の我々の戦い、直近を見ても、4-3-3で戦う時間が多い。その中で起用した3選手はコンビネーションやバランスでいいものを見せてくれているのは間違いないが、彼らだけでチームは構成されていない。途中出場の選手や前回の中国戦は途中から形を変えている。選手のコンディションを見て柔軟に考えるということと、オーストラリア戦の準備としてどういう形、どういうメンバーで戦った方がいいかを準備する中で決めていきたい」旗手と三笘へのコメントを求められと、森保監督はこう言葉を並べた。「(旗手は)以前の代表活動ではまだ欧州に慣れていないということで招集を見送ったが、今はサッカーの部分もスコットランドでの日常生活の部分でも慣れてきていると確認でき、一番大事なピッチでのパフォーマンスもチームにフィットできているので今回招集することになった。今セルティックでプレーしているインサイドハーフが彼が一番プレーしやすいしポジションだと思っている。だが、同じシステム、同じポジションだけではなく、複数のポジションでの起用も考えて招集させてもらっている。(三笘は)集合した時に元気に自分の持てる力を発揮できるという彼のよさを練習から見せてほしい。起用について明言はできないが、所属クラブでウイングバックとして攻撃も守備もやっているポジションで成長を見せてくれているので、彼の持っている攻撃力を見せてほしい」果たして次で決めるのか、王手にとどまるのか、それとも窮地に立たされるのか。『W杯』アジア最終予選・オーストラリア代表×日本代表は3月24日(木)・スタジアム・オーストラリアにてキックオフ。日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。2試合ともDAZN、ベトナム戦はテレビ朝日系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年03月17日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ダイレクトのミドルシュート」を克服するトレーニングをご紹介します。試合でゴール前にいるとき、味方から浮き球のクロスボールが飛んで来たら絶好のシュートチャンス。ダイレクトに蹴ってゴールを決めるときに使うのがボレーシュート。しかし、最初のうちはダイレクトで合わせるタイミングが分からなかったり、ボールにしっかりミートしてゴールの枠に飛ばすのが難しいもの。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、試合の中で絶好のシュートチャンスを逃さずボレーシュートが打てるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親と子が数メートル離れて立ち、親がボールを子どもの足元に転がす2.子どもはボールに向かって軽く走りながらミートして親に返す3.慣れたらゴールに向かってダイレクトでシュート【トレーニングのポイント】・ボールをよく見て足に当てる・走りながら蹴る・力めば強いボールが蹴れるわけではない。しっかりインパクトすること・身体全体を使う・ボールが来たところに自分の身体を合わせて迎えに行く・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月15日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ボールキープ」を克服するトレーニングをご紹介します。試合では、相手にボールを奪われないようにしっかりキープしなければなりません。しかし、ボールを取りに来る相手が届かない場所にボールを置いてボールを守るのが難しいもの。親子で遊びながらボールキープの基本、原理を理解する動きを繰り返し、苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、身体を上手に使って足元でしっかりボールキープができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親が手でボールを持ち、ある程度の高さに固定2.子どもはボールのどこにミートすればいいか、止まっているボールに足を当てて感覚をつかむ3.少し助走をつけて、ボールに足を当てる動きをやってみる4.慣れたら、親は数メートル離れたところから山なりのボールを投げ、子どもは地面に落ちる前にしっかり当ててシュート5.ボールの高さを変えるなど、難易度を上げる【トレーニングのポイント】・最初は足のどこに当てるか感覚をつかむ・ボールをよく見て足に当てる・蹴る時に上体を反ってしまうとボールは上に飛んでしまうので、身体を被せるようにしてミートする・高いボールのときは身体を寝かせて足を高く上げる・低いボールのときは身体を被せてシュート・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月08日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「ボールキープ」を克服するトレーニングをご紹介します。試合では、相手にボールを奪われないようにしっかりキープしなければなりません。しかし、ボールを取りに来る相手が届かない場所にボールを置いてボールを守るのが難しいもの。親子で遊びながらボールキープの基本、原理を理解する動きを繰り返し、苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、身体を上手に使って足元でしっかりボールキープができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.最初は子どもが手でボールを持ち、腕の使い方など動きの基礎を覚える2.足を使って実践。足や腰、お尻など体全体を使って相手をブロック。親はボールを奪おうとする3.できるようになったら、親がボールを持ち、子どもがボールを取りに行く動きをやってみる【トレーニングのポイント】・最初は手でボールを持ち、相手から遠くに置くことや腕の使い方を覚える・足でやる際は、腰やお尻など体全体を使ってブロックする・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年03月04日子どもがサッカーを始めるとき、どのチームに入れればいいのかわからない。ということはありませんか。サッカーチームといってもその種類はさまざまであり、少年団(スポ少)が良いのか、クラブチームが良いのか、などチーム選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、サッカーのチームを選ぶ前に知っておきたいこととして所属先の種類やその違い、チームを選ぶときのポイントなどについて解説します。サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>■「所属先」の種類は大きく分けて2つサッカーチームを選ぶ際は、まず所属先の種類を理解しておく必要があります。所属先の種類は大きく以下の2つに分けることができます。・チーム(少年団、クラブチームなど)・スクールここでは、それぞれの所属先の概要について解説します。■チームチームには、選手がサッカー協会に選手登録を行ったうえで所属します。公式戦を戦う場合、所属先のチームで出場することとなります。そして、このチームには大きく分けて以下のような種類があります。・少年団・クラブチームどちらも同じサッカーチームですが、所属しているメンバーの特徴や入団方法などに違いがあります。■少年団(スポ少)少年団は、基本的に学校単位もしくはその学校の周辺地域の子どもたちが中心となって活動しているチームです。地域に根付いたチームであり、指導者も選手の保護者やチームのOB、近隣住民によるボランティアで行われているケースがほとんどです。後述するクラブチームと比較すると、月謝も最低限となっており、月2〜5,000円程度となっています。チーム運営は選手の保護者によって行われているため、当番制で練習や試合への帯同が必要となるケースもあります。入団にあたっては特にセレクションなどは行われておらず、誰でも入団できる点が特徴です。同じ地域に暮らす子どもたちが集まるため、友達が在籍しているケースも多く、子どもにとっても入団しやすいといえるでしょう。■クラブチーム(Jリーグ育成組織、街クラブなど)クラブチームは、地域の垣根を超えて選手が集まってくるケースが一般的で、サッカーの指導を専門に行っている指導者によって運営されている点が特徴です。Jリーグの育成組織もこのクラブチームに含まれます。チームによっては、元プロ選手の指導者がいたり、上位の指導者ライセンスを所有している人もいたりするなど、高いレベルの指導を受けられる点も魅力の一つです。強豪チームやJリーグの育成組織となると、入団希望者が殺到するため、セレクションを行い、合格しなければ入団できないケースもあります。また、チームとしての活動日数も多く、週末や長期休暇に遠征やたくさんの練習試合を行うこともあるため、月謝は少年団よりも高く月数千円〜1万円以上になることもあるでしょう。一方で、運営体制はクラブが整備しているため、少年団のように当番制による保護者の帯同は基本的にありません。■サッカースクールスクールは、習い事としてサッカーに取り組むことのできる場所です。チームとは違って公式戦に出場することはありません。わかりやすくいうと、チームが学校、スクールは塾のようなものだと考えてください。スクールは、基本的にサッカーの知識や経験、指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられ、中にはドリブルやキーパーなど特定のスキルやポジションに特化したスクールなどもあります。また、Jリーグのチームが運営しているスクールもあります。スクールによって異なる部分もありますが、活動頻度は週に1~2回程度で、月謝は数千円程度であることが一般的です。子どもによってはスクールを掛け持ちしているケースもあるなど、個人のスキルアップを目指している人に向いている所属先だといえます。■チームとスクールの大きな違いチームとスクールの大きな違いは、公式戦の有無です。チームはサッカー協会に登録をしたうえで活動しており、小学生年代であれば以下のような公式戦に出場することができます。・全日本少年サッカー大会・バーモントカップ全日本少年フットサル大会など一方のスクールはチームとしてサッカー協会に登録しているわけではないため、練習試合や私設大会などには参加できますが、上記のような公式戦には出場できません。また、チームの場合は、選手は1チームしか所属できませんが、スクールは掛け持ちできる点も大きな違いです。一方で、多くのチームで行われる合宿や遠征、卒団式、クリスマスパーティーといった各種イベントなどは、スクールでも行われるケースが多く、大きな違いはありません。■チームを選ぶときのポイントこれからサッカーチームを選ぶ場合、目的と優先順位を決めておくことが大切です。例えば、純粋にサッカーを楽しみたいのか、それともプロを目指して活動したいのかによって選ぶチームは変わってきます。前者であれば、地元の友達が多く所属している少年団の方が向いていますが、後者であればより高いレベルの指導が受けられるクラブチームの方が向いているでしょう。また優先順位に関しては、例えば練習環境を優先するのか、自宅からの近さを優先するのか、指導者を重視するのかといったポイントが考えられます。クラブチームの中には、毎回人工芝のグラウンドで練習できるケースも多く、上位の指導者ライセンスを所有している指導者による指導が受けられることも珍しくありません。ただし、子どもによって練習場に時間をかけて通う、親の送迎が必須といったケースもあるでしょう。一方の少年団は、基本的に地元の小学校などで活動しているため、送迎などは不要です。■まとめ今回は、サッカーチームを選ぶ前に知っておきたいこととして、所属先の種類とそれぞれの概要、チームとスクールの違い、チーム選びのポイントなどについて解説しました。チーム選びをする際、保護者としてはどうしても、子どもにとってのメリット・デメリットという視点で考えてしまいますが、そのように考えるのではなく、単なる「違い」として捉えることが大切です。保護者が先導してあれこれ決めるようなことはせず、子どもが行きたいところ、わが子にあったところを選ぶのを見守りましょう。サカイク10か条にもあるように、見守るのが良い親の心得であり、子どもがサッカーを楽しめるようにサポートすることが重要なポイントです。関連情報:子どものサッカーに関わる保護者に、大切にしてほしい"親の心得"「サカイク10か条」サカイクが作った「サッカーはじめてセット」300セット限定でご予約受付中!>>
2022年03月03日サカイクがお届けする『親子で遊びながらうまくなる!サッカー3分間トレーニング』。今回は特にサッカー初心者が苦手とする「トラップ(=ボールコントロール)」を克服するトレーニングをご紹介します。トラップはサッカーの基本動作の一つですが、最初のころは中々上手にできないですよね。最初はどうしても大きく跳ねてしまい、足元にピタッと止めるようになるには時間がかかるもの。足元にしっかりコントロールできるようになると、ドリブルやパスなど次の動作に素早く移ることができるようになります。ボールを止める技術は、そのあとにドリブルやパスを出す際にも重要なスキルなので、親子で遊びながら苦手意識を払しょくしてあげましょう。このトレーニングは遊びを通して楽しみながら行うことで、足首を柔らかく使ってピタッとトラップすることがができるようになります。親は難しい動きはありません。【やり方】1.親、子ともに目印で作った四角のやや後方に立つ2.ボールを持っている方が四角の中に蹴り、受ける方は四角の中でコントール(親は手で転がしても良い)3.利き足だけでなく両方の足で止める4.慣れたら浮き球を投げてコントロールするなどレベルを上げる【トレーニングのポイント】・対決ゲーム形式なので、楽しんで行う・足首をリラックスさせて、外側に開くようにして、広い面でボールをとらえる・力まずリラックスして行う・慌てずゆっくり、慣れてきたらリズム良く行う・失敗しても気にせず、親子で楽しみながら行う次回もサッカー初心者のお悩みに応えるトレーニングをお届けしますのでお楽しみに!お父さんコーチに役立つ練習メニューを公開中>>
2022年02月28日サッカーをする子どもたちの常識となりつつあるサッカーノート。お子さんはどのように書いていますか。「ページいっぱいにぎっしりと書いているから大丈夫」と安心してはいませんか。でもそれは親の自己満足かもしれません。サッカーノートは、ただ記録するだけでは上達にはつながらないからです。ただ書くだけにとどまらない仕組みが随所にあるサカイクサッカーノートを使ってサッカー上達につながる活用術を監修者の「しつもんメンタルトレーニング」藤代圭一さんに聞きました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクキャンプでサッカーノートを書く子たちも質問があるので初めてでも書きやすい【関連記事】サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?■「今日は○○をした」など、ただの記録帳になってないかその日の試合を振り返ったとき、最初は「○○というチームと試合をして、1-0で負けた」といった、起こった事実だけを書いているとしたら、それは単なる"記録"です。読書感想文であらすじを書いて指定の原稿用紙の枚数を埋めるのと同じこと。まずはお子さんのサッカーノートがそのパターンでないかチェックしてみてください。これは、一般的な文房具店で販売されているような普通のノートを使った場合によくあることです。「サカイクサッカーノート」には、低学年のお子さんでも記録にとどまらずに書ける"しつもん"があり、その枠の中に答えを書くだけでしっかりとしたサッカーノートが完成するように工夫を凝らしています。せっかく書くならより効果的な1冊にしたいですよね。そのためにぜひ活用していただきたい自信作です。■サッカーを通じてなりたい自分を想像するしつもんがあるサカイクサッカーノートには、その日の練習や試合の反省点や改善点などを書くページがありますが、親御さんにまず活用してもらいたいのは冒頭の思いや考えを書くページです。子どもが最初に記入するのは、なりたい自分に近づくためのしつもんへの答え。・どうしてサッカーをはじめましたか・サッカーの好きなところはどんなところですか・10年後、どんな自分になっていたいですかこういった、サッカーに対する思いから始まります。大切なのは子どもが思いを自由に書くこと。親が求める答えを探すのではなく、まっさらな気持ちで書ける環境を整えてあげてください。サカイクサッカーノートを渡すときに、「何を書いてもいいんだよ」というスタンスであることを説明するといいでしょう。自由に書いてもらったサッカーに対する子どもの思いは、子どもを理解する最大のヒントになること間違いなし。ちょっとした気持ちの食い違いも発見でき、よりいっそうわかりあえるはずです。■親が期待することと、子どもがかなえたい目標が違うこともある例えば、「サッカーの好きなところ」には「友達とボールを蹴れること」と書かれているかもしれません。親御さんが「サッカーの醍醐味はシュートが入った瞬間。子どもにもその喜びを味わってほしいし、積極的に点に絡んでもらいたい」と期待していたとしても、子どもは点を決めることに対してそれほどの思いをもっていないことがわかります。そうわかれば、親御さんの期待通りの活躍ができなかったとしても、試合後に「どうしてこうしなかったんだ」と落胆せずに済みませんか。ボールを蹴ることが楽しいという純粋な気持ちを今は尊重してあげようと親御さんが思えれば、それは子どもにもちゃんと伝わります。子どもはさらに楽しくサッカーをしてくれることでしょう。コミュニケーションは、「お互いが分かり合えない事」を出発点にすると、また新たな視点で関わることができます。書かれた思いを見るときは、ぜひ興味をもって「どうしてこう書いたの?」「どうしてそう思うの?」など、さらなる質問もできれば満点です。子どもは親が自分に興味をもって接してくれることを喜び、いきいきと答えてくれるはず。その答えからは、思いもよらない子どもの本音を発見できるかもしれません。上記の「友達とボールを蹴れること」と書いた子どもの場合は、普段は塾や習い事で忙しく、お友達と放課後遊ぶ時間=サッカーなのかもしれません。もっと友達と遊びたいという本音もわかります。また、10年後の目標を「日本代表になりたい」と書いたとして、その理由をさらに質問したときに「お父さんに試合を見に来てもらいたい」と答えたとします。これは、土日も仕事で忙しくなかなか応援に足を運べない父親のお子さんの答えでした。子どもの本音は、大好きなお父さんに活躍する姿を見せたい、喜んでもらいたいということであることがわかります。■サッカー上達につながる活用術ポイントは「どうしたら?」ではなく「なぜ?」サッカーノートを書く理由について、多くのお子さんや親御さんは「サッカー上達のため」と思いがちです。どうしたら上手くなるのか、どうしたらサッカー選手になれるのかといった目標や方法論を書き記すことももちろん大切ですが、子どものサッカーノートを通して親御さんに重視してもらいたいのは、「どうしたら」より「なぜやるのか」のほうです。サッカーをする動機が「褒めてもらえるから」「勝ったらご褒美がもらえるから」などといった外発的なものだけだと、それはサッカーではない他のスポーツでも代替できることになってしまいます。それに対して、なぜサッカーが上手になりたいのかという内発的な動機がわかっていると、好きの理由が明確になり、よりサッカーに夢中な気持ちに気づくことができます。サッカーは魅力的なスポーツなので、子どもたちの心の中にもこの源泉のような思いが眠っていることが多いものです。とはいえ、その気持ちを言語化するのは子どもには難しいことです。親御さんはサッカーノートを使って子どもの答えを深堀りしながらサポートしてあげてください。言葉にすることで、子どもはその気持ちをしっかりと認識し、サッカーに取り組む姿勢が一段アップすることうけあいです。そうなると、サッカーノートは単なる「記録帳」ではなくなります。日々の練習の質も上がり、当初の目的であった「サッカー上達」にもつながります。■「サッカーノート時間」は1日10分でOK!サッカーの上達とともに、親子のコミュニケーションという側面でもメリットがあるサカイクサッカーノート。短時間で質の高い振り返りや記述ができるように"しつもん"という形式をとっているので、書く時間は1日10分でOKです。子どもが自主的に書くことができない場合は、10分間だけ隣で座って見守ってあげられるとベターです。最初は1行だけでも合格。その1行を書けたことをたっぷり褒めて、それにまつわる質問をして、親子のコミュニケーション時間を楽しみましょう。思春期になると、とくに男の子は親との会話を嫌がるようになりがちです。質問をしても何も答えてくれないなんていう時期もあるかもしれません。そうなる前のジュニア年代こそ、サカイクサッカーノートが力を発揮してくれるはず。まずは1冊、子どものことをわかるためのツールとして、そして子どもがサッカーに夢中な気持ちに気づくためのきっかけづくりとして取り入れてみてはいかがでしょうか。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2022年02月18日米国カリフォルニア州、サンディエゴを拠点とする企業である「San Diego Sports Authority (SDSA)」がこの度米国大学女子サッカー部のコーチ陣を招き、『米国大学オンラインセミナー』を2022年3月11日(金)・3月18日(金)に開催します。アメリカサッカーへの挑戦例年、SDSAでは米国の女子サッカー部の監督コーチを日本へ招き、高校生たちがスカウトを受けることのできるIDキャンプを開催してきました。<過去開催の様子>第一回 2017年 ( )第二回 2018年 ( )第三回 2019年 ( )2020年、2021年、2022年度はコロナの影響で中止。しかしながら、コロナの影響が長期化する中で、これまでのようにアメリカ現地から大学のコーチ陣が来日するということが非常に難しい状況が続いています。そんな中でも、日本の高校生がアメリカの大学のコーチ陣と交流しながら直接話を聞くことができる機会を創造するためにアメリカ大学のコーチ陣をオンラインで招き「オンライン米国大学説明会」を開催することが決定しました。将来的にアメリカの大学進学を目指したい選手、アメリカの大学チームがどういうものなのか知りたい選手、留学自体のことももっと知りたい選手。様々な選手に向け、現地のコーチ陣から直接の情報提供があります。また、参加選手は個別留学カウンセリング(別日)へも参加でき、今後の留学に関してより詳細に担当スタッフから話を聞くことができます。女子サッカー選手たちの将来の進路の選択肢を増やすヒントがたくさん詰まったイベントになります。あらゆる方向に視野を広げるチャンスになりますので、是非ご参加ください。※セミナー中は日本語通訳が入ります。■開催概要日時 : ナバロ大学(テキサス州)2022年3月11日(金) 21:00~22:30 (日本時間)テキサス大学リオグランデバレー校(テキサス州)2022年3月18日(金) 21:00~22:30 (日本時間)※大学側とのスケジュール確定後、追加大学の可能性あり場所 : オンライン(Zoom)申し込完了後、メールにてリンクを共有いたします。内容 : 当社SDSA紹介女子サッカーアメリカ留学基本情報大学コーチによるチーム紹介質疑応答今後の流れ対象 : 女子サッカー留学に興味のある選手アメリカの大学チームがどういうものなのか知りたい選手留学自体のことをもっと知りたい選手留学を目指す選手を抱える指導者、教職員の方々※現時点での英語力やサッカーのレベルは問いません。少しでもアメリカの大学に興味がある方は是非ご参加ください。参加費: 無料申込み: ※参加フォームの送付をお願いいたします。3月11日 ナバロ大学3月18日 テキサス大学リオグランデバレー校■San Diego Sports Authority (SDSA)<概要>SDSAは運営母体である教育機関Y.E.S. ESL International Inc.のスポーツ事業部として2008年の設立より、アメリカ、日本でスポーツに従事する教育機会の創出と提供を進めてまいりました。スポーツの機会参加を通じて、学生スポーツ選手やプロスポーツ選手が自らの能力を伸ばし、それぞれの競技で活躍することのみならず、さらに先のレベルの環境にチャレンジできる、また競技を離れても一社会人としてグローバル社会の一員として活躍できる資質を備えた人間育成につながるスポーツ教育機会の提供を目的としています。<事業内容>・クラブ運営(米国女子サッカー2部リーグ所属:サンディエゴ・パルセイロ・レディース)・米国における各種スポーツ留学(短期留学、長期留学)の企画プランニング、留学手続き代行・国際スポーツ交流イベントの企画、運営・プロスポーツトライアウトの企画、運営・アスレチックトレーナー育成プログラムの実施(短期体験留学、長期資格取得留学)・就業現場体験機会の企画、実施(インターンシップ、各種スポーツコーチ指導の視察)<ウェブサイト(女子サッカー事業)> ■サンディエゴ・パルセイロ・レディースSDSAの運営する米国女子サッカー2部リーグ所属チームであり、AC長野パルセイロと提携。Twitter: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月17日「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、育成年代のサッカーの本質を伝える活動をしているKEI IMAIさんに、子どものサッカーを「習い事」と捉えることについて聞きました。子どもにサッカーをやらせたい親御さんはたくさんいます。親同士で、「習い事なにやってるんですか?」という会話になると、「水泳と、英語とサッカーと...」このように返すお母さんさんお父さんは結構いると思います。でも、長くサッカーをしてきた身として、サッカーを指導してきた身としてもお伝えしたいのは、サッカーを習い事と思わないでほしいということです。今回は、子どもにサッカーをさせたい、サッカーを楽しんでほしいと思っている親御さんが心得ていてほしいことをお伝えします。(構成・文:KEI IMAI)【関連リンク】子どもが心からサッカーを楽しむために大切にしてほしい親の心得「サカイク10か条」■どうして「習い事」と捉えない方がいいのかどうして「習い事」と思わないでほしいのかというと、サッカーを教わる、教えてもらうという受け身の姿勢が、サッカーというスポーツの本質から遠ざけてしまうからです。サッカーは教わるものではありません。楽しい、プレーしたい、もっと上手くなりたいという気持ちを育み、子ども自らの主体性を引き出すことが我々大人の役目です。子どもは、何のためにサッカーをするのでしょうか。サッカーを楽しむためです。そしてサッカーを通じて仲間と繋がり、成長します。■上手くするために育むべきものは好奇心と主体性では、どうしたら成長できるのかというと、自分がやりたいと思って決めたことで、これまで出来なかったことができるようになること、そうなるまでに楽しくも苦しみが伴うことを知ることです。勝つことの喜びを、負けることの悔しさを知ることです。これらをサッカーで経験し、もっと上手くなりたい、もっと成長したいと子どもたち自身が思えることがとても大切なことです。ですから、サッカーを習い事としてやらせないでほしいんです。強制しないでほしいのです。サッカーを上手くさせたいという気持ちはコーチたちも同様です。だからこそ、育むべきは子どもの好奇心であり主体性です。サッカーって面白い、楽しい!と思わせて、「上手くなりたい」という気持ちを育み、上手くなるための環境をつくるのがサッカークラブの役目です。「上手くなりたい」という気持ちは、強制によって育まれるものではありません。サッカーという真剣な遊びの中で育まれていきます。サッカーの本質は遊びです。サッカーがしたいと思わないと、当然サッカーは上手くなりません。サッカーをしなきゃいけない......、と思いながらプレーしたところで上手くなりません。■夢中でサッカーをしている子どもが上手くなる元陸上選手の為末大さんは著書『生き抜くチカラ: ボクがキミに伝えたい50のことば』の中で「努力は夢中には勝てない」という言葉を残しました。私自身の子供の頃をふり返ってみると、夢中でプレーした積み重ねが成長に繋がっていたことがわかります。楽天大学の学長である仲山進也さんと元東京ヴェルディで活躍された菊原志郎さんの共著『サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方』にはこう書いてありました。ーー夢中で試行錯誤ができる子とできない子の違いって、何でしょう?主体性ですかね。こういう練習は、子ども同士でやるのが一番楽しいんですよね。大人がいると、どうしても大人の視線やミスを気にして伸び伸び練習できないですから。JFAアカデミーのときは、「今日は、コーチは何も言わないよ。失敗してもいいから自分たちで考えて、仲間と力を合わせていろいろやってごらん」という「ノーコーチングデー」を設定してました。出典:サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方より夢中でサッカーができる、試行錯誤できる環境が一番成長に繋がります。どんなに最先端の練習メニューも、夢中でプレーする子どもたちの前では無力です。夢中になる仕掛けが上手い大人が子どもを成長させます。魔法の練習メニューは存在しませんが、魔法のコーチングは存在するということです。子どもたちの気持ちをノセる指導者の元で子どもたちは伸びていきます。■サッカーを強制し、プレーを矯正するチームは少なくない長くジュニアサッカーを見てきましたが、未だに子どもたちにサッカーを強制し、プレーを矯正してしまうチームが少なくありません。ジュニアユース、ユースに上がり競技志向になっていけば多少そのようなアプローチがあるのも理解できます。しかしサッカーを始めたばかりの子どもに強制や矯正することは不要だと思います。チームを見極めるためには、練習だけではなく、ぜひ試合も観てほしいです。試合中、コーチがどんな声掛けをしているか、どんな振る舞いをしているか見てください。偉そうにふんぞり返って、子どもたちにコーチングとは程遠い怒号が聞こえてきたら要注意かもしれません。もちろん時には厳しさも大事です。でも、試合での指導者の態度は見極める上で参考になると思います。■信じて任せること、先回りして教えてしまうことで失ってしまうものチームに子どもを預けたら、親御さんは余計な口を出さないことです。子どもに「もっと練習しなきゃ」とか「なんでシュートしないんだ」など、余計な口を出して気持ちを壊さないようにすることが大事です。成長が早い子も遅い子もいます。周りができることができなくても焦らずに、見守ることが重要です。また、よく見かけるのが答えを先回りして教えてしまうことです。先回りして教えてしまうと、教わる側が自分で発見する喜び、成長する喜びを失ってしまいます。成長のタイミングも成長の仕方も人はそれぞれ異なります。だからこそ難しく、面白いんです。教えるのが上手い人は、決して教えすぎません。その子が自ら考え、自分でその技術を獲得するための余白をちゃんと残します。先回りして教えてしまうことで失ってしまうことを理解しなければいけません。子どもがサッカーを楽しくプレーするために、サッカーを習い事にせず、好奇心と主体性を育み、夢中になれるように、信じて任るようにしていただけたら良いなと思います。★この記事はサカイク10か条の項目第1、2、3、5項に該当しますKEI IMAI桐蔭横浜大学サッカー部時代に風間八宏氏にサッカーの本質を学んだ後、育成年代(主にジュニア)の指導に5年ほど携わる。その後半年間、中南米をサッカーしながら旅をし帰国。ブログ「大人になってから学ぶサッカーの本質とは」を運営し、サッカー育成年代の取材、指導者や現役選手にインタビューをしサッカーの本質を伝える活動をしている。筆者Facebookアカウント>>筆者Twitterアカウント>>
2022年02月10日開幕3日前に残念なニュースが飛び込んできた。『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022』予選の出場をベラルーシが辞退。新型コロナウイルス感染症の陽性者・体調不良者が多数発生し、来日を断念したのだ。これにより日本、カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベラルーシで争うはずだった上位3位までの本戦出場の権利はFIBAでの協議により決定することとなった。ベラルーシの不出場は残念だが、『W杯』予選は実施される。日本は『アジアカップ』5連覇を達成した若手と『東京2020オリンピック』銀メダルを獲得したベテランが、恩塚亨HCのもとついに融合を果たすのだ。1月17日からは強化合宿をスタート。まずメンバーを見てみたい。【AKATSUKI FIVE日本代表候補選手】髙田真希(PF/デンソーアイリス)渡嘉敷来夢(C/ENEOSサンフラワーズ)近藤楓(SG・SF/デンソーアイリス)町田瑠唯(PG/富士通レッドウェーブ)宮澤夕貴(SF・PF/富士通レッドウェーブ)谷村里佳(PF/日立ハイテククーガーズ)本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)三好南穂(SG・SF/トヨタ自動車アンテロープス)藤岡麻菜美(PG/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)林咲希(SG・SF/ENEOSサンフラワーズ)馬瓜エブリン(SG・SF/トヨタ自動車アンテロープス)宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ)中田珠未(PF/ENEOSサンフラワーズ)吉田舞衣(SG・SF/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)赤穂ひまわり(SG・SF/デンソーアイリス)馬瓜ステファニー(SF・PF/トヨタ自動車アンテロープス)オコエ桃仁花(PF/富士通レッドウェーブ)山本麻衣(PG/トヨタ自動車アンテロープス)東藤なな子(SG・SF/トヨタ紡織サンシャインラビッツ)1月24日には恩塚亨HCがオンライン取材に対応。指揮官は「『アジアカップ』メンバーと『五輪』メンバーの融合がひとつのテーマ。世界一のアジリティを生かせるよう原則のインスタールとワクワクのマインドセットを入れている」と合宿のテーマを語った。恩塚HCは若い林に主将の大役を託し、副将には高田を指名した。「『東京五輪』のメダリストたちから引き継ぎたいところは役割と任務遂行能力、その力を存分に発揮してくれることを期待している。私たちの目指すチーム像はポジティブな思考でい続けるチーム。『アジアカップ』を導いてくれた林選手の存在が大きかったので、今回もお願いした。もうひとつ、『東京五輪』メダリストとの素晴らしいケミストリーを期待し、高田選手にお願いした。キャプテンを経験したことで副キャプテンとして支える経験に生きると思うので、キャプテンを林選手、副キャプテンを高田選手にお願いした」『東京五輪』はケガに泣いたスペシャリスト渡嘉敷への期待も大きい。「アジリティを生かして戦うのは変わらない。渡嘉敷選手のスピードを生かすのか、高さを生かすのか、その都度考えている。高さの幅が広がった。ポストプレー、リバウンドのところで貢献に期待できる。あとメンタル面でも素晴らしいリーダーシップを発揮してくれている」世界一のアジリティについてはこう補足した。「これまでも日本代表はスピードで勝負してきたが、もう一段階高めたいし、幅を広げたい。物理的なスピードだけではなく、適応能力を発揮し続けることで先手を取って高さを克服していきたい。それにはメンタル的な要素も含まれる。次から次へいいオフェンスを展開し、ディフェンスがついていけない状態にすること。3ポイントだけ、レイアップだけではなく、判断のスピードを磨いて、期待値の高いシュートを選択し続けることを強みにしたい」1月25日~2月2日には選手たちがメディア対応に登場。日本代表候補たちは以下のように意気込みを口にした。林「お姉さん方が来て、『質の高いバスケができているのかな』『私自身も楽しくできているのかな』と思っている。若い選手も短いながらも恩塚コーチのもとでやれているので、自信を持ってアグレッシブにできていると思う。3Pだけではなく、ドライブ、パス、レイアップ、ジャンプシュートも練習している。(『東京五輪』決勝)アメリカ戦で3Pしかなくて、その3Pを止められて悔しかったので、3P以外も見せていきたい。1クール目は不安が多かったが、高田さんと話す時間もあり、相談したら『キキらしくやればいいよ』と言われて、開き直れた」高田「オフェンスもディフェンスも原則がある中、ほとんどフリーで動くことがあるので、個々のスキルを求められている。若い選手はすごいスキルを持っているし、自分は合わせるプレーが好きなので、みんなが1対1で強気で攻めている姿勢を頼もしく思う。恩塚HCになって初めての合宿なので、覚えていかないといけないことが多い。まず落とし込んで、身体に沁み込ませているところ。副キャプテンとしてというより年齢が上でいろんなことを経験してきているので、役割に関係なくチームに貢献していきたい。年上の選手がいる中、林選手がキャプテンに選ばれてやり辛さもあると思うので、コミュニケーションを取っていきたいし、気を使わせないようにチームをサポートしていければいいかなと思っている」宮崎「やっと恩塚さんのバスケットに慣れてきたと思う。今回は新しい選手も数名いるので、その選手たちといいコミュニケーションを取りながら、合宿をがんばっている。新しいメンバーとも教え合うことができ、本当にいいコミュニケーションが取れている。ライバルが増えたが、そこはポジティブに考えて、いろんな選手のいいところを見て学んで、それを習得できたらいいなと思う」渡嘉敷「トム(・ホーバス)さんとはスタイルが違うので、最初はそのスタイルに慣れるのに時間がかかった。今はだいぶ浸透してきて、『これから自分自身がどうなるのかな』というのが楽しみな状態。『センターがセンターらしくない動きをしているのかな』という感じ。普段より運動量は間違いなく多いし、常にカッティングやダウンスクリーンにいったり、ポジションチェンジをしたりと動いているので、そこは今までになかったこと」赤穂「(『東京五輪』は)お姉さん方についていっただけ。やりたいことをやらせてもらったし、何も考えずにやれた。『アジアカップ』は引っ張っていかないといけない立場になっていい経験をさせてもらった。恩塚さんのバスケットは私たちの方が経験していてわかっているので、お姉さん方にしっかりと伝えていきたい。恩塚さんのバスケットはチャンスを見つけたら自分でいく。チャンスを逃さずにどんどん攻める。そこは変わらない。ディフェンスリバウンドを取った後にボールプッシュができたらと思うので、そこを増やしていきたい」ステファニー「もっと得点に絡んでいけるようにしたい。ただガムシャラにやるのではなく、チームにとっていい方向になるように。海外の選手、大きい選手に対してアタックすることは3×3で学んだので、もっと出していきたい。恩塚さんのバスケットは、お互いにタイミングや思っていることが通じた時に本当にハマるという感じ」オコエ「恩塚さんのバスケットをやっていたのでスムーズに合宿に入ることができた。ベテランが入り、チームの雰囲気は良くやれている。3Pはもちろん、ドライブ、センターのディフェンス、何でもやって相手から見て嫌な選手になりたい。『五輪』で銀メダルを取れたが、同じことをしていても相手はもっと上を目指してきていると思うので、もっと質の高いバスケをしていくことが大事だと思う。(渡嘉敷は)コート内外ですごいコミュニケーションを取ってくれるのでお手本。来夢さんの守りを学んでいきたい。私が3Pを躊躇していると、『私がリバウンドを取るからどんどん打っていいよ』と心強いアドバイスをくれた」本橋「ヒザの状態が万全ではない中でも呼んでもらい素直にうれしいし、この環境でやれるのは楽しみ。すごく頭をフル回転させて、速い判断、速いバスケを展開するので、判断するのが追い付かないこともあった。でも今はちょっとずつ体現できるようになった。この女子日本代表が世界一のアジリティを目指して、ワクワクしながらバスケをしている姿を見せて、多くの人に夢を与えたいとみんなで共通認識を持って活動しているので、私もその一員としてやれたい。これまでもそうだったが、あまり先のことは見ずに、今いる環境でこのメンバーとバスケットができたらいいなと思う」『女子W杯』予選は2 月10日(木)に日本×カナダ、12日(土)はカナダ×ボスニア・ヘルツェゴビナ、13日(日)にはボスニア・ヘルツェゴビナ×日本をおおきにアリーナ舞洲にてティップオフ。チケットは残りわずか。FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022予選のチケット情報 1フォトギャラリー髙田真希渡嘉敷来夢林咲希赤穂ひまわりオコエ桃仁花馬瓜ステファニー宮崎早織恩塚亨ヘッドコーチ
2022年02月09日決めるか、決められないか。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選の天王山・サウジアラビア戦のポイントはシンプルだ。ポジティブな条件が揃う。日本代表はこの大一番を最終予選初となるホーム2連戦の2戦目で迎えられる。1月27日の中国戦は2-0で勝利したものの、相手の出来から見てもっと点を取れたという不満も残ったが、これまでも最終予選2連戦の初戦はどうしても低調なパフォーマンスに終わっている。初戦より2戦目と時間の経過とともに、日本代表はプレーの質を上げてきたのだ。そして、今回は移動がない。腰を据えて、サウジアラビア戦へ備えてきた。一方のサウジアラビア代表は冬でも20℃を超える暖かいジッダから寒さ厳しい日本へやって来た。日本代表への追い風は、サウジアラビア代表にとって向かい風となっている。懸念された吉田麻也&冨安健洋のCBコンビの不在も、中国戦で谷口彰悟&板倉滉が安定したプレーを見せたことで不安は解消されつつある。もちろんグループA首位を走るサウジと5位に甘んじる中国では明確な力差はあるが、「水も漏らさないような対応をしないと次の相手は一瞬で決め切る力がある」(谷口)、「中国戦とは別のゲームになる。速さ強さうまさが変わってくる」(板倉)と当人たちも織り込み済み。CBふたりにとってサウジ戦を前に最終予選を肌で感じてられたのは大きい。ここまで7勝1分と完璧なリザルトを残すサウジアラビアだが、必要以上に恐れることはない。前戦のホームでのオマーン戦は1-0。後半早々に右SBスルタン・アブドゥラ・アルガンナムのシュートのこぼれ球をFWフィラス・アルビラカンが押し込んだが、22分や35分のオマーンのカウンター、試合終了間際のコーナーキックなど、ヒヤリとさせられた。勝敗を分けたのは好機を逃さなかったサウジアラビアと逃し続けたオマーンの決定力の差だった。そもそも昨年10月のアウェイゲームも同じである。敵地でのアジア最終予選第3戦は29分のカウンターか、36分のクロス、どちらかのチャンスを大迫勇也が決めていれば、ゲームはまったく別の展開になっただろう。71分に柴崎岳のパスミスをアルビラカンに決められて0-1で敗れたが、日本は終了間際も立て続けに好機を作った。結局、決め切ったサウジと決められなかった日本の決定力が勝敗を分けた。確かに最終予選7試合で7得点しか挙げていない日本代表が急にゴールラッシュを見せるとは思えない。ただ無得点は3試合あるが、システムを4-3-3に変更後は少なくともゴールを奪っている。サウジ戦後のオーストラリア戦と前回の中国戦では複数得点をマークしている。つまり4-3-3に変更後のホームゲームはいずれも複数得点を記録している。そして今の日本代表には3試合連続ゴールの伊東純也がいる。両SBが高い位置を取るサウジアラビアは伊東にとって格好の相手と言える。1月31日のメディア対応で伊東は次のように意気込みを語った。「今までの相手よりもボールを握られる時間帯が多くなると思うので、攻守の切り替えで裏のスペースを突ければいいかなと思っている。前の試合も攻守の切り替えで何回か裏を取れていたので、そこを狙っていきたい。攻守の切り替えを大事にして、相手にボールを持たれても常に相手の背後を狙っていければと思っている」相手が強ければ強いほど生きてくるタイプだと自己分析する。「相手が強いが、相手が強い方が自分は生きる方なので。緊張はしないことはないが、緊張しないように心掛けている。常に自分のパフォーマンスを出せるようにやっていて、そこまで硬くならずにできている」中国戦のゴールは狙い通りだと伊東は振り返った。「逆サイドのクロスに入っていこうと意識していた。DFの前に入ろうと思っていたので、そしたら(中山)雄太からいいクロスが入ったので、ふかさないようにだけ気を付けた。雄太の時だけではなく、佑都くんの時でも逆サイドからクロスにはサコ(大迫勇也)くん、(前田)大然だけではなく、中へ入っていこうと思っている」連続ゴールに特別な意識はないが、チームの勝利のためのために4試合連続ゴールが取れればと伊東は語る。「勝つためにゴールに絡めればいい。でも次勝つためにゴールを決められたら。2連続、3連続と決めた時も意識していなかったが、(原口)元気くんが4連続で決めているので次4試合連続で決められればとは思っている」とにかく勝利するだけだと伊東は誓った。「サウジに勝てば、サウジも全然わからない状況になるので、勝つことしか考えていない。ホームで『W杯』出場を決められるのは腹が立つので、それだけは絶対にやらせない。勝たないと『W杯』につながらないので、勝ちにいくだけ」もっと明確にゴールへの渇望を口にしたのは同じ日にメディア対応をした前田だ。中国戦で58分に出場し、攻撃のスイッチを入れた前田に満足した様子はない。「ゴールを取れなかったので、次と切り替えてやっている。前からスイッチを入れるとか、自分が中へ入ったことで純也くんも点を取れたと思うので、それはよかった。まあ次。僕はゴールを取らないと」サウジ戦でも前線からプレッシャーをかけ続けるつもりだ。「今までやってきた相手よりも強度が高いと思うが、まずそういうところで負けない。守備に関してはスイッチを入れて取れればチャンスだし、取れなくても相手はロングボールを蹴ってくればセカンドボールを奪えるチャンスになるので、取れても取れなくてもどちらでも。自分なりにこうすればいけると手応えはある」前田は強烈なプレスとともに相手の背後、そしてゴールを狙い続けるとキッパリ。「どんどん背後を狙っているので、スタートから出ても途中から出てもそこは変わらない。前で出ているのでゴールは求められていると思うし、ゴールを取ってチームに貢献したいという思いがある。途中からでもゴールに絡むのが一番。(救世主になるつもりという質問に)僕だけではなく、みんなが思っていないと勝てない。それで僕がなれたら最高だが、チーム全員がそういう気持ちで勝てればと思う」伊東、前田だけではない。ほかのアタッカー陣もサウジアラビア戦の勝点3のみを睨む。1月28日に取材対応した久保建英、29日にメディア対応した浅野拓磨、南野拓実、堂安律は次のようにコメントした。久保「一回負けているし、向こうは首位だし、勝点差は4。日本を相手に引いて引き分け狙いにはこないだろうし、勝ちにくるだろうと選手たちで話した。今回の試合で順位がひっくり返るわけではないが、自分たちもしっかり勝ちにいって勝点を縮めるのが大事だと思う」浅野「前回のサウジ戦とは比べられない状況。前回は気候、環境面で戦術どうこうという前に力を発揮できる状況になかった。相手の能力に変わりはないが、全く違った試合になると思う。相手はサイドハーフ、サイドバックががんがん上がってくるので、そのスペースを攻撃陣のひとりとして狙っていきたい」南野「個人的な感覚ではミドルでゴールが決まっているイメージが少ないので、ミドルレンジからシュートを狙うことでチャンスは広がると思うし、意識していきたい。セットプレーの重要性というのはみんな代表の中でも共有しているし、セットプレーで試合が決まるというのは個人的にも経験してきたので、そういうチャンスでチームの幅を広げていければと思う」堂安「違いを作ること、それしかない。毎試合ゴールを狙いにいっているので、ゴールへの意欲が感じられなかったら、サッカーをやめようと思っている。それぐらいのギラギラは今後も出していきたい」1月31日の公式記者会見には森保一監督が登壇。サウジアラビア戦の勝利のポイントは気持ちだと口にした。「戦術やメンタルなどポイントはいくつかあるかと思うが、我々が『W杯』出場へ向けて明日のゲーム、サウジアラビアを気持ちで上回ることが大事だと思う。サウジアラビアは強敵だが、日本代表にはいい選手が揃っている。一人ひとりが能力を100%発揮し、チームとして戦えば、我々の方が強いと選手たちに伝えた」目の前で相手に『W杯』出場を決めさすわけにはいかないという思いはあるかとの質問に対して、指揮官はあくまで自分たちにフォーカスを当てた。「アウェイでサウジアラビアに負けているのでアジアで同じ相手に負けられない、サウジアラビアが日本で『W杯』を決める状況になれば私も悔しいとか、いろんな思いはある。でも一番強く思っているのはサウジアラビアがどうかではなく、サウジに負けたから取り返すではなく、私たちが『W杯』へつなげるために明日勝たないといけないということ。2敗した時点で我々は勝ち続けることで『W杯』へつなぐことができると一戦一戦全力で戦ってきた。私たちの夢、目標に向かうことを最優先したい」メンバー構成について問われるとこのように明かした。「最終的には今日の練習を見て決めるが、基本的に大きく変える必要はないと思う。勝っていても変えるべきだと思えば変えていくが、基本的には中国戦のメンバーをベースに考えていきたい」日本代表メンバーは以下の通り。【GK】1川島永嗣(ストラスブール/フランス)、12権田修一(清水)、23シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)【DF】5長友佑都(FC東京)、19酒井宏樹(浦和)、3谷口彰悟(川崎F)、22山根視来(川崎F)、2植田直通(ニーム/フランス)、16中谷進之介(名古屋)、4板倉滉(シャルケ/ドイツ)、20中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF】15大迫勇也(神戸)、8原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、17柴崎岳(レガネス/スペイン)、6遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、14伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、10南野拓実(リバプール/イングランド)、13守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、9前田大然(セルティック/スコットランド)、21堂安律(PSV/オランダ)、17田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、11久保建英(マジョルカ/スペイン)『W杯』アジア最終予選・日本代表×サウジアラビア代表は2月1日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。試合の模様はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年02月01日前進か、足踏みか、はたまた後退か。サッカー日本代表が大事なホーム2連戦に臨む。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選で中国とサウジアラビアを迎え撃つのだ。最終予選はここまで6試合を終えてサウジアラビアが5勝1分・勝点16でA組1位、日本は4勝2敗・勝点12の2位である。3位にはオーストラリアが3勝2分1敗・勝点11で続き、中国は1勝2分3敗・勝点5の5位に沈む。力関係では中国は劣るが、リー・シャオペン新監督のもとどのような戦術でくるのか未知数である。日本代表は3月24日(木)に豪州代表とのアウェイ戦が控える。ライバルとの直接対決を前に勝点を落とすわけにはいかないのだ。ホームのアドバンテージはある。だが、不安材料もある。吉田麻也主将と冨安健洋というCBが不在なのだ。吉田&冨安はこの最終予選でも6試合中5試合でコンビを組んできた。アーセナルへの移籍手続きの影響で冨安が不在だった初戦・オマーン戦は植田直通が先発。この試合は一進一退の攻防の末、0-1で敗北を喫したのも記憶に新しいことだろう。今回のメンバーの内、CBは4名。谷口彰悟に植田、板倉滉、冨安の負傷により追加招集となった中谷進之介である。日本代表に選出されるだけあって4人の実力は疑いようがない。しかし、森保一監督が重視する経験値は乏しい。国際Aマッチの出場試合数は植田が16試合、谷口と板倉が5試合、中谷が3試合にとどまっている。国際Aマッチ112試合出場の吉田はもとより、23歳ながら28試合を経験している冨安にも遠く及ばない。しかも親善試合ではない。やるかやられるかの最終予選である。それでも当人たちには気負いもなければ気後れもない。4人のCBはそれぞれのキャラクターを感じさせながら、前向きなコメントを発した。1月24日のメディア対応に登場した植田はこのように語った。「今まで出ていた選手がいるいないに関係なく、この2試合は大事になるし、ポジションに関係なくみんないいコンディション作っていると思うし、誰が出ても問題ないと思う。自分が出たら結果を残していきたい。今回のCBも練習の中で何度かやってきたので、これまでずっと一緒に予選を戦ってきたので、問題なくやれると思う。この2試合はチームとして、自分のことよりもチームが2連勝することにフォーカスしたい」植田はオマーン戦での失点シーンをこう振り返った。「あのシーンは僕のところで終わらせるのがベスト。クロスの対応のところでしっかりマークについていれば、問題なくクリアできていたので、チームというより自分のところでできたと思う。オマーンに負けたのは自分の中でも大きなことだったし、いろいろ考えた」大津高校の先輩・谷口とのコンビについても言及した。「なかなか一緒にやる機会はなかったし、(2021年6月の)セルビア戦が代表で初めてやったようなものなので探り探り。2回目となればお互いの良さが出せる。個人の良さを出しながら、サポートしていければと思う。大津に関わる人が応援してくれると思うので、応えられるようにしたい」今年に入って試合ができていないが、コンディションに問題はないと植田は言う。「(新型コロナウイルス感染症の)濃厚接触者になり家でひとりでトレーニングしたり。その後チームでクラスターが出て、今年に入って試合はできていないが、練習試合は意識高くやれているので、自分として問題なくここに来られている。ここに来た以上しっかりやっていきたい」CBの中で最年長の谷口も同日にメディア対応を行った。「とにかくいつ出番がきてもいいように継続して準備してきているつもり。CBふたりがケガで来られない中、間違いなくチャンスの幅が広がるのはここに来ているCBはみんな思っている。誰が出てもチームの勝利に貢献することが大事」谷口はチームファーストだと強調した。「勝つことしか考えていない。ここからスタメンの座を狙いにいくには、周りを納得させるプレーをしないといけないが、まずチームが勝つことしか考えていない。勝たないと、予選を突破しないことには始まらない。チームが勝つために自分のプレーができれば最高だが、そういう頭の中の順番。アピールという考えは大きくない。今は変な気負いもないし、変な自信もないし、結構自然体でやるべきことを準備できている」さらに谷口は攻撃面での自信も口にした。「特徴でもあるビルドアップは、自信を持って臨める。ブロックを敷く相手はどこにボールを入れられるのが嫌なのか、どこに入ればうちの攻撃がスムーズにいくとかなど、始まってみないとわからないところもあるが、始まってから見極めるところは自信がある。出し入れしながら、早い段階で探りながらつかんでいきたい。徐々に徐々に隙を突いていきたい」中国戦当日に25歳の誕生日を迎える板倉の頭にもチームの勝利しかない。板倉は1月25日・メディア対応に出席した。「ふたりが不在の中、ここでしっかり勝ち切ることが大事。もちろん自分がやってやるという気持ちでこの代表活動に来ているが、チームが勝つことしか考えていない。この2試合を終えて勝点6を手にしていることが大事。自分の良さは1対1で負けない。後ろからサッカーを作っていくこと。でもプレーどうこうよりも勝つことが大事」板倉は3人のCBについてもコメントした。「彰悟さんはフロンターレで一緒にやっているのでよく知っている。直君も何回か一緒にやっている。中くんとは一緒にやっていないけど、練習からコミュニケーションを取っていきたい。CBふたりだけの関係ではないので、誰とやっても一緒。誰と組んでも変わりないと思うが、彰悟さんのことはよく知っている、プレースタイルも性格も知っているので」サッカーにケガは付き物だと言う。「今までのキャリアを振り返ってみても出られないこともあったし、ケガ人が出て出られることもあった。大事な試合で結果を残すか残さないかでサッカー人生は大きく変わる。こういう試合で結果を残せる選手になりたいというよりならないといけない」また中谷は日本代表候補合宿での1月19日メディア対応でこう語っていた。「麻也君がいなくて変な言い方だが、チャンスはチャンス。CBの絶対的なレギュラーがいないので、アピールしていきたい。監督は攻撃の第一歩をGKからと言うが、広い視野を持ちながらいいパスを出していければと思う。(負けないポイントは)安定したプレーできるというのはひとつの強み。特筆して、対人で世界に勝てるかというのはタイプではないが、90分間通してブレずに戦い続けることができることには自信持っている」CBの前を守るアンカーであり、今回主将に指名された遠藤航、CBの後ろに控える守護神・権田修一はこのようにコメントした。遠藤「ケガ人が多い中でやらないといけないのは決していい状況ではないが、ほかにもいい選手はいるし、みんなで2試合勝てるよういい準備をしていきたい。前回とやることは変わらないし、お互いコミュニケーションを取っているところ。2試合ホームでできるのでそこはアドバンテージとしてポジティブに思っているし、厳しい戦いだと思うが、きっちり勝点6を取れるようにしていきたい」権田「代表チームの主将を務めるような選手がいないことはマイナスにしかならない。では、吉田選手がいないからチームがまとまらない、誰かがいないから勝てないというようでは本大会では勝てない。ほかの選手が代わって活躍するのが理想の形。本大会の時に『吉田選手がケガした』『コロナになった』というのは十分あり得る話。代えのきかない選手かもしれないが、日本代表なので不在を何人かで埋めていかないといけない。例えば僕や長友(佑都)選手、大迫(勇也)選手、酒井(宏樹)選手で補完していかないとと思っている」1月26日の試合前日会見では、森保監督がCBへの信頼を口にした。「これまでの我々の代表活動の中で吉田麻也、冨安がチームにもたらしてくれた貢献度は非常に大きいものがある。麻也、トミーが今回参加できないのは残念だが、一番痛い思いをしているのは本人。まずケガが直って充実したプレーが早くできることを祈りたい。麻也、トミーのいたポジションには新しい選手が入る。新しく入る選手だけではなく、チームとしてもコンビネーションを確認し、明日の中国戦に臨むことになる。代わりに入る選手ではなく、彼らは所属チームで力を発揮してこの代表にいる。自信を持ってやってほしい。誰かがいないから力が落ちたではなく、日本には力のいる選手は多くいる。チーム一丸となって戦って日本の総合力を見せていきたい」日本代表メンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)【DF】長友佑都(FC東京)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、前田大然(セルティック/スコットランド)、堂安律(PSV/オランダ)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)『W杯』アジア最終予選・日本代表×中国代表は1月27日(木)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。日本代表×サウジアラビア代表は2月1日(火)・埼玉スタで開催。2試合ともテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年01月27日