吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。時にはゆっくり歩いてみようゆっくり歩くと、いつも見えていないものが目に入ってきます。散歩をするときも、考えごとをしているとただ歩くだけ、まわりをあまり見ていないものです。季節が変わっていくのを感じるのは気温だけではない、街路樹やご近所の庭に咲く木や花の様子、空の色、雲の形……すべて自然からのメッセージです。8月の終わり、青森県の奥入瀬渓流を歩きました。憧れの奥入瀬渓流、8月初めの大雨の影響で渓流の水は少し濁っていましたが、川の流れの音や森の豊かな木々は混沌とした日常を忘れさせてくれました。ゆっくり歩くと見えてくる……いろいろな苔の形、ふわりとした手触り。風で葉が揺れると、小さな水滴が転がり落ちる。ブナのしっとりとした木の肌。空を指差すように朽ちた木の幹。足元を確かめるように、一歩進むたびに見えてくる光景を確かめるように渓流沿いを歩きます。すぐ近くの木で蝉が鳴いていました。どの木で鳴いているのだろうと見上げて、見回します。でもそう簡単に見つかるはずもありません。そして鳴き声を頼りにふっと目線の先にある細い木を見てみると、翅(はね)がぼろぼろになった蝉が止まっていました。エゾゼミという焦茶の体に山吹色の紋様が入った蝉です。私が近づいても飛び去る気配はなく、ギーンギーンと力強く鳴いています。翅を震わせながらギーンと鳴きます。夏の終わり、傷ついた体を精一杯震わせて力強く鳴いています。ひとしきり鳴くと、次はお尻を持ち上げるようにしてギイィーン、ギイィーンと鳴き始めました。そして、ゆっくり木の枝を登ったり、下りたり、心地のいい居場所を探すように動いています。今にも力尽きてしまいそうな体のどこに、あんなに大きな声を出す力が残っていたのでしょうか。暑い暑いと言っていた夏が終わります。ひと色ではない渓流の流れのように、人生もさまざまな流れに巻き込まれ、流れに乗りながら時を重ねていく。思っているよりも、その流れは速いものだとひと段落した暑さに思います。時にはゆっくりと歩みを緩めて、これまで見えていなかったことに目を向けてもいいかもしれません。夏の終わり、命の証を知らしめるように鳴いていたエゾゼミに教えられました。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年09月11日Y’s(ワイズ)は、2022-23年秋冬コレクションの新作アウターをY’s 各ストアにて発売。ワーク&ミリタリーテイストの新作アウターワーク&ミリタリーテイストのアウターが充実している今季。パデットコートやボリュームシルエットのMA-1、フライトジャケットなど、機能性と洗練されたパターンメイキングを組み合わせたアウターが揃う。シンサレート中綿のパデットコートキツネをイメージしたフェイクファーをフードに配したパデットコートは、高機能なシンサレートの中綿を封入した分量感のあるシルエットが魅力のロングコート。身頃から裁ち出されたフードと袖がしなやかな印象を演出し、ボリュームがありつつも上品な佇まいを描き出す。リバーシブルで着用可能なデザインとなっているため、気分に合わせて異なる表情を楽しめる。迷彩柄ゴブラン織りMA-1などミリタリーブルゾンアクションペインティングのような迷彩柄のゴブラン織りジャカードが目を引くMA-1ジャケットは、ドロップショルダーによってボリュームを強調し、極端なオーバーサイズに。ジャカード地の裏に配したキルティングの面を表にしても着られる、リバーシブル仕様となっている。マニッシュな着こなしに合わせたいアウターだ。加えて、ナイロンバックサテン素材にシンサレートの中綿を合わせたオーバーシルエットのMA-1ジャケットや、軍物をモチーフとした12個のポケットをあしらったカーキのノーカラージャケットなども登場。フライトジャケット着想の防寒ブルゾンも軍物のフライトジャケットからインスパイアされたブルゾンには、軽やかなナイロンタフタを採用。高密度のナイロンタフタに断熱性・保温性に優れたシンサレートをキルティングした、防寒性の高い素材が用いられており、寒い日に重宝するアウターに仕上げた。首周りを覆う大きな襟には、チンストラップが一体となっており、フードは必要に応じて取り外しが可能だ。【詳細】Y’s 2022-2023年秋冬コレクション 新作アイテム発売日:2022年9月2日(金)展開店舗:Y’s 日本国内ストア、公式オンラインブティック・ナイロンバックサテンパデットコート 143,000円・カモフラージュ ジャカード MA-1ジャケット 140,800円・ナイロンバックサテン MA-1ジャケット 103,400円・ナイロンタフタ+ナイロンタフタ キルティング パイロットジャケット 127,600円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年09月09日オールタイムパンケーキショップ「J.S. パンケーキ カフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」から、秋の期間限定メニュー「シャインマスカットとダブルキャラメルソースのパンケーキ」が登場。2022年9月8日(木)から10月12日(水)までの期間限定で提供される。シャインマスカット×Wキャラメルの限定パンケーキバターミルク由来のモチモチとしたパンケーキは、薄めに焼き上げてからロール状に巻き、山梨県産のみずみずしいシャインマスカットをトッピング。仕上げに、パッションフルーツ風味のミルクキャラメルとビターキャラメルの2種類のソースをたっぷりとかけることで、上品な甘みと苦味が重なり合う、大人な味わいに仕上げている。シャインマスカットの限定ドリンクもまた、パンケーキに合わせて、フレッシュなシャインマスカットを使った限定ドリンク「シャインマスカットのクリームティーソーダ」と「シャインマスカットのフルーツティー」も同時発売。いずれかのドリンクをセットにした、シャインマスカット尽くしのセットメニューも用意されている。商品情報「シャインマスカットとダブルキャラメルソースのパンケーキ」販売期間:2022年9月8日(木)〜10月12日(水)価格:・単品 1,500円・シャインマスカットづくしセット 2,310円※「シャインマスカットのクリームティーソーダ」もしくは「シャインマスカットのフルーツティー」のセット。※「シャインマスカットのクリームティーソーダ」と「シャインマスカットのフルーツティー」は単品でも販売(880円)。※+440円でシャインマスカットの増量可。販売店舗:J.S. パンケーキ カフェ 全店、J.S. フーディーズ 天王寺MIO店※札幌ステラプレイス店のみ、長野県産シャインマスカットを使用。
2022年09月09日J.S. バーガーズ カフェと、マネケンがコラボレーションしたワッフルスイーツが、2022年11月中旬までJ.S. バーガーズ カフェ全店にて販売。マネケンとのコラボによる限定ワッフルスイーツJ.S. バーガーズ カフェで展開するスイーツの中で人気の“ワッフル”が、パワーアップ。コラボレーションでは、「マネケン」のワッフルを使用し、個性的に仕上げた2種類のワッフルデザートを展開する。「アメリカンモンブラン」は、“ストロベリーチーズケーキ”をイメージし、モンブランをアメリカンバーガーカフェ風にした1品。マネケンのパールシュガー入りワッフルの上に、マスカルポーネチーズのさっぱりクリーム&ストロベリーアイスをのせ、カラフルマーブルチョコレートとクッキーでデコレーションした。一方「クラシックモンブラン」は、マネケンの季節限定・栗ワッフルをメインに使用。 ゴロゴロとした栗入りの贅沢なワッフルに、渋皮栗の甘露煮、渋皮栗アイスを飾り、オリジナルのマロンクリームで包み込んだ。栗の美味しさを存分に楽しめる、リッチな1品となっている。詳細J.S. バーガーズ カフェ×マネケン販売期間:2022年9月1日(木)~11月中旬展開店舗:J.S. バーガーズ カフェ全店展開商品:・クラシックモンブランワッフル 1,408円・アメリカンモンブランワッフル 1,188円
2022年09月08日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。生きること、生きていくこと〜夏の終わりの山寺にて京都の山寺でのこと。山門を入り、苔むした境内を歩いていると、ころっとした一匹の蜂に出会いました。その蜂は木に登ろうとするのですが、登っては滑り落ち、登っては滑り落ち。地面に落ちて転がっても、また登りはじめる。それでもまた滑って落ちてしまう。今度は、木の根を越えながら歩きだす。どこへ向かおうとしているのか、くねくねと地を這う木の根をよろよろと越えながら、やがて見えなくなりました。けなげです。触覚や翅が傷ついて飛べなくなったのか、命の終わりが近づいているのか。飛べなくなったら、歩くしかありません。そうして蜂は生きていく道を見つけて進んでいく。蜂に思考能力があるのかわかりませんが、生き抜くために本能が歩くことを選択したのです。そこには欲も得もなく、ただ命の営みがあるのでした。8月も終わりに近づいた山寺の木立の中で、時折、思い出したように蝉が鳴き始めました。夏の盛りであれば、境内には蝉の大合唱が響いていたことでしょう。土の中で長い時間を過ごし、短い夏を謳歌するように鳴き、そして命を終える。蝉の幼虫は約7年間土の中で過ごし、成虫になって土から出ると2週間から1か月で命を終えます。その2週間は、子孫を残す使命を果たすために使われます。それを儚い一生という見方もありますが、土の中の幼虫はゆっくりと幾度かの脱皮を繰り返しながら変容しているのです。自由に飛び回り、大きな声で鳴き、そしてからからになって死んでいくのもドラマチックですが、土の中で変容を繰り返す命には壮大なドラマがあります。私たちの人生もひと色ではありません。年老いて体が衰えることは、決して嘆くようなことではありません。何十年もの時間、喜びがあり悲しみがあり、さまざまな努力や苦労があったはずです。時代に翻弄され、思うように生きられなかった時もあったかもしれない。よくここまで生き抜いてきた。母が人生を終える姿を見、父が老いていく姿を見ていると、命を全うしていくことの尊さに胸が震えます。木に登ることを諦め、歩いていった蜂も、短い夏を飛び回った蝉も、変容しながら命の営みのままに。人は、どのように変容するのでしょうか。自分をより進化させ、作り替えていく。それは心の仕事です。悲しみがあっても苦労があっても、変容のプロセスなのだと解釈すると、また人生の向き合い方が違ってくるかもしれません。夏の終わり、生きものたちの姿に、ふと自分を重ねてみました。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年09月05日Y’s(ワイズ)は、フォトグラファーのマックス・ヴァドクル(MAX VADUKUL)とタッグを組んだTシャツコレクションを、Y’s表参道限定で2022年9月2日(金)より発売する。マックス・ヴァドクルのアーカイブイメージを再構成したTシャツ山本耀司が手掛けた最初のブランドであり、1972年に誕生したY’sから、50年のヒストリーを振り返り、アーカイブイメージにより作られるカプセルコレクションが登場。過去にY’sのイメージビジュアルの撮影を手がけたマックス・ヴァドクルのグラフィックを再構成し、落とし込んだTシャツが揃う。白黒写真をコラージュフォーカスしたのは、1999年春夏コレクションから2001-02年秋冬コレクションまで、6シーズンにわたって撮影された白黒写真の数々だ。Tシャツには、マラケシュや東京の路上で撮影された写真をセレクトしコラージュ。再構築したイメージを投影した。グラフィックには、様々な背景を持つ人々が服をまとう様子が写し出され、“日常の服”の普遍性が表現されている。Tシャツは、半袖2種、長袖2種を用意。それぞれのTシャツの袖、もしくは胸元には、マックス・ヴァドクルの手書きシグネチャーとY’sロゴを組み合わせたシンボルが配されている。11月には8種のイメージを用いたカプセルコレクションも尚、11月にはY’sとマックス・ヴァドクルによる「Y’s 1972 - A MOMENT IN Y’s WITH MAX VADUKUL」カプセルコレクションを発売。伊勢丹新宿店での期間限定ストアを皮切りに、Y’s 全店舗にて展開される予定だ。カプセルコレクションでは、様々な都市で撮影された白黒写真を、マックス・ヴァドクルとクリエイティブディレクターであるクラウディオ・デロリオが新たに再構成した、8種のイメージを用いたアイテムが登場する。【詳細】「Y’s 1972 - A MOMENT IN Y’s WITH MAX VADUKUL」Tシャツコレクション発売日:2022年9月2日(金)販売場所:Y’s 表参道 限定住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館 1F/B1FTEL:03-6455-4302・長袖Tシャツ(2種) 各22,000円・半袖Tシャツ(2種) 各19,800円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年09月04日Y’s(ワイズ) 2022-23年秋冬コレクションから、ジェンダーレスライン「Y’s....」の新作アイテムが登場。2022年9月2日(金)より、Y’s 国内全ストアにて発売される。“オールブラック”の新作アウタージェンダーレスなシルエットとニュートラルなムードが特徴的な「Y’s....」から、ジャケットやコートなどの新作アウターが登場。シンプルながらも抑揚のある、ユニークな造形の“オールブラック”アウターが揃う。モールスキンの断ち切りジャケット&Aラインコートふっくらとした温かみのある質感と、上品な光沢を備えたモールスキンのジャケットは、シャツのような仕立てが特徴的。袖には分量を持たせつつ、ウエストをシェイプした緩急のあるシルエットが印象的な1着だ。裾は断ち切り仕様にすることで、デザインにアクセントをもたらしている。また、同じくモールスキン素材を用いたAラインシルエットのロングコートも登場。ロングコートにはエポレットやビッグポケット、襟元のファスナーなど、タフな雰囲気のディテールをプラス。ミリタリーやワークの要素も感じさせつつ、流れるようなフォルムでエレガントな佇まいに仕上げている。フーディー×テーラードの重ね着風コート古い軍物の生地を復刻した古軍サージを用いた、二重仕立てのテーラードコートは、フーディーをレイヤードしているかのようなデザインのアウター。端正なテーラードの雰囲気と、フーディーのカジュアル感の調和を楽しめる。ゆったりとしたオーバーシルエットのため、様々な重ね着を楽しめるのも嬉しいポイントだ。パッチワークを配したライダースブルゾンもこの他、3WAYで着ることができるライナー付きのブルゾンや、パッチワークを施したライダースブルゾンもラインナップ。ライダースブルゾンは、オールブラックの、幾何学的なパッチワークが魅力。ハリ感があってシワになりにくく、撥水性も備えた三重織のポリエステル地が用いられている。【詳細】Y’s 2022-23秋冬コレクション「Y’s....」新作発売日:2022年9月2日(金)展開店舗:Y’s 日本国内全ストア、公式オンラインブティック※公式オンラインブティックでは、2022年8月26日(金)~発売。アイテム例:・モールスキン ジャケット 79,200円・モールスキン ロングコート 132,000円・レイヤードテーラードコート 176,000円・ライナー付きブルゾン 159,500円・ライダースブルゾン 121,000円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年09月02日ライター・ヒオカが壮絶半生から見た社会を綴る。<無いものにされる痛みに想像力を>をモットーに執筆活動を行うライター、ヒオカさんの初の著書『死にそうだけど生きてます』(CCCメディアハウス)が、2022年9月1日に発売されました。ヒオカさんは、2020年にnote で公開した自身の体験「私が“普通”と違った50 のこと――貧困とは、選択肢が持てないということ」が話題を呼び、ライターの道へ入りました。塾も習いごともあきらめて、独学で国公立大学に進学したヒオカさんは、「それでもまだ、スタート地点に立てたわけではなかった」と言います。本書では、ヒオカさんが、自らの生い立ちを踏まえて、現代社会をより生きやすくするために私たちはどうあるべきかに考えを巡らしました。装画・挿画は、モデル・イラストレーターとして活躍中のろるらりさんに手がけていただきました。誰もが持つ「強者性」と「弱者性」を自覚すれば、他者への視点も変わるのではないかーーという願いを込めた一冊です。【内容紹介】隣で楽しそうに笑っている子、じつは困っているのに、言えないだけかもしれない――家賃を払い、学費を払い、病気になれば治療費を払う。安心できる居場所がある。そんな当たり前の日常を送る者の視界からは、こぼれ落ちる人たちがいる。しかし、そうした存在は意外と目に付かない。生まれながらに持たざる者は、「高校の制服が買えない」「部活に入れない」「電子辞書やノートPCを持てない」「医療費が不安で自主退院」など、経験が限定され、将来の選択肢を失いがちだ。貧困は自己責任なのか? みなが自分の「強者性」を自覚して、今より5ミリずつ思いやりの手を伸ばす。その総和が社会を優しく、生きやすくするのではないか?【目次】Part1今までのこと――どこにも居場所がなかったStory1季節はずれの雪が降っているStory2この世界に居場所がないStory3お古の制服、私だけ不格好でStory4大学生になってもスタートはまだ遠くてStory5たったいちどの晴れの日のことStory6全力で今を楽しむということStory7生きるんだよ。なんて少し大げさStory8おらんくなったらなったで寂しいしStory9私が“普通”と違った50のことPart2その後のこと――居場所で考えた14の断片1文化的:心に「余白」をくれるもの2好き:人は変わることができる3ジェラート ピケ:先入観との決別4生きる力:いつか恩を返したい5自己責任:想像する努力を手放さない6不可視化:スタートラインに立てない7怒り:敵は個人ではなく政治8アリとキリギリス:生産性と人の価値9教育の平等:学びは一生のもの10エモ文体:踊らされず賢くなる11分断:支援されるべきでない人などいない12文化資本格差と貧困税:ないのはお金だけではない13想像力:自分に置き換えてみることの限界14強者性:優しくなるために自覚すべきことおわりに――死にそうでなく生きていきたい教育は、給料のいい会社へ就職するためだけのものなのだろうか。小学生から十六年間の学びは、新卒カードを使って就職する、そのただ一回のためのものなのか。私はそうは思わない。きっと、学びは一生のものだ。そして、もっと大局的に見て、貧困の連鎖を解消するために教育の平等は欠かせないものだと思う。生まれで選択肢が限られるような社会は、私は変わるべきだと思う。もちろん高卒で働くことも、社会人になってから大学に入り直すことも、立派な選択肢だ。通信制や夜間部の大学に入る道だってある。しかし、大学進学を〝選べない〟と〝選ばない〟では、天と地ほどの差がある。貧困家庭に生まれたがゆえに、選択肢が限られてしまうことが〝仕方のないこと〟だなんて私は絶対に思わない。それは変えられる余地のある現実だから。(「教育の平等:学びは一生のもの」より)【著者紹介】ヒオカ1995 年生まれ。地方の貧困家庭で育つ。note で公開した自身の体験「私が“普通”と違った50 のこと――貧困とは、選択肢が持てないということ」が話題を呼び、ライターの道へ。“無いものにされる痛みに想像力を”をモットーに、弱者の声を可視化する取材・執筆活動を行い、「ダイヤモンド・オンライン」(ダイヤモンド社)、「現代ビジネス」(講談社)などに寄稿。若手論客として、新聞、テレビ、ラジオにも出演。連載に『貧しても鈍さない 貧しても利する』(「婦人公論.jp」中央公論新社)、『足元はいつもぬかるんでいる』(「mi-mollet」講談社)がある。死にそうだけど生きてます | ヒオカ |本 | 通販 | Amazon : ヒオカ|note : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月02日PROTOTYPE Inc.は、イマ話題の電動小型モビリティが体験できるイベント「Sunday-E-Park」を、2022年9月17日(土)〜19(月)に羽田イノベーションシティにて開催いたします。小さなお友達から大きなお友達まで! 親子でも楽しめる電動バイク体験屋外特設広場では、のんびりゆったり親子や友人と電動バイク体験を楽しむことができる特設コースを設置。バイク免許不要でどなたでもお乗りいただけるほか、乗っている姿を自動撮影してプレゼントするサービスもご用意しています。イマ話題の電動小型モビリティを 見て・触れて・体験できる!最新の電動小型モビリティが大集合!見て、触れるだけではなく、実際に試乗することもできちゃいます!ゆっくり安全に走る未来の乗り物をぜひご体験ください。開催概要イベント名:Sunday-E-Park開催日:2022年9月17日(土)〜19(月)※9/16(金)は関係者・プレスのみ会場:東京都大田区羽田空港1-1-4 羽田イノベーションシティ ZONE-K 104URL: ▼公式ページはこちらSUNDAY-E-PARK | PROTOTYPE Inc. : 地図 : 会社概要会社名:PROTOTYPE Inc.所在地:東京都大田区羽田空港1丁目1番4号羽田イノベーションシティ ZONE-K 104~106代表者:代表取締役渡辺 光章設立:2004年2月20日URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月02日Y-3(ワイスリー)から、2022年秋冬コレクション チャプター4の新作スニーカー&ウェアが登場。2022年9月1日(木)より、Y-3 国内直営店などで順次発売される。チャプター4は「エキゾチックの記憶」がテーマ「第4章:エキゾチックの記憶」と銘打ったチャプター4では、Y-3で長く愛されているモチーフの一つであるエキゾチックなプリントにフォーカス。大胆なレオパード柄や表情豊かな色調を落とし込んだ、アパレルウェア&スニーカーを展開する。レオパード柄ドレスやジャケットコレクションを象徴するのは、シアーな素材にレオパード柄を施したロマンティックなドレス。フリースジャケット&ショートパンツのセットアップにも、エッジィなレオパード柄をあしらった。アースカラー×輝くシルバーのスニーカースニーカーも、多数ラインナップ。バネのような反発力を発揮するミッドソールを搭載した「Y-3 ULTRABOOST 22」は、コントラストの効いたブラックアッパー×ホワイトソールで。まるで雲のような形状のソールが目を引く「Y-3 MAKURA」は、アースカラーにシルバーを組み合わせたフューチャーリスティックなカラーリングで登場する。なお、2022年秋冬コレクション チャプター4のキービジュアルは、クリエイティブディレクションをジェイミー・リード、スタイリングをロビー・スペンサー、撮影をヘイジ・シンが担当した。【詳細】Y-3 2022年秋冬コレクション チャプター4発売日:2022年9月1日(木)より順次発売販売店舗:Y-3 国内直営店、小売店、Y-3.com、adidas.com/Y3、 アディダスアプリ、COMFIRMED アプリ、Y-3 ZOZOTOWNアイテム例:・U LPRD FLC JKT 71,500円・M LPRD FLC FB S 55,000円・Y-3 MAKURA 60,500円・W SHR LPRD DRS 77,000円・Y-3 ULTRABOOST 44,000円【問い合わせ先】adidas fashion group showroomTEL:03-5547-6501
2022年08月28日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。心の旅をしながら思うこと〜孤独〜「人はみんな孤独だから」30代の初めの頃だったか、ひどく落ち込んでいる私を、友人がこう言って慰めてくれました。そうなのかもしれない。でも、その言葉は私の中に落ちていきませんでした。「みんな孤独」とは何を言うのか、わからなかったのです。『孤独』という言葉を口にするとき、耳にするとき、胸の奥がざわっとしたものでした。それは、孤独であること、孤独になってしまうことへの微かな怖れがあるからでしょう。30代はまだまだ若く未熟だったのです。歌詞を書くとき、例えば「愛する」とはどういうことなのか、「悲しむ」とはどういうことなのかといった物語の核となる感情について深掘りしていきます。孤独についても考えました。孤独とはどういうことなのか。腹に落ちる気づきを得るまで、自分に問い続ける。若さに足りないのは『経験』です。経験とは大きな出来事だけではなく、日々の中でふと感じるささやかなことも含みます。思わず立ち止まって空を見上げてしまう美しい夕焼けを見たとか、小説を読んで泣けてしまったとか、それも経験です。大人になるとは、そんな経験を積み上げながら、「生きる」ということを体験する。悩み、答えを出せずに心は彷徨う。喪失感。乗り越えていけないもどかしさ。怪我の痛み。病気の辛さ。焦り。そのどれも、自分にしかわからないことであって、自分でしか解決できないことなのです。2年前、右手首を骨折したとき、ものすごく痛かったこと。それを誰にもわかってもらえない。痛いことは伝わっても、どのくらいの痛さなのかはわからない。悲しみも自分だけのもの。同じようにわかってもらえない。他人の悲しみも同じように分かち合うことはできない。孤独とは、こういうことなのだと、今は思っています。誰もが、自分ひとりで引き受けていく。どんなに友達がたくさんいても、大家族でも、誰もが孤独を抱えている。同じ痛みを味わうことができないからこそ、互いに優しくなれる。慮ることができるのではないかと思います。海で泳ぐことが好きな親友が、遠泳の隊列から逸れてしまったときのことを話してくれました。「まわりを見回したら誰もいない。海にひとりきり。泳がなくては生きていけない。このとき、これが孤独なのだと思った。自由なんだな、と思った。そしたら、なんだか楽しくなってきたの」孤独と自由。それぞれの心の旅があり、その時々の境地があります。でも大切なことは、孤独であっても、一人きりではないということ。孤独だからこそ、つながっていることが大切なのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年08月28日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。夏の花朝顔のさわやかさ暑い暑い日が続きます。よくぞまあ…と思うぐらいの猛暑の毎日です。『熱中症』で倒れる人が、年齢を問わず増えています。他人事(ひとごと)ではありません。直接の日差しを受けないように注意しましょうね。日中に庭に出るのは控えるようにしていますが、朝、早起きして庭を覗(のぞ)くと、青や紫、薄いピンクの朝顔が花を開いています。早朝、5時前には、もう花を開いているのですね。正に『朝の顔』です。青や紫、薄いピンクの朝顔を朝一番で見ますと、なんとも心さわやかな気分になります。正に夏の朝一番の顔ですね…。奈良時代に中国から渡来したと言われる朝顔ですが、江戸時代には、鑑賞用として大流行しました。ツル性の1年草で、『あんどん仕立』や、ツルを長く伸ばして カーテンのように仕立てる方法が一般的ですね。花の大きさも大輪のものから小さいものまで、変化に富んでいます。我が家の朝顔は ごくごく普通のものであります。朝顔は夜明け前に花が開き、昼にはしぼんでしまいます。こうした咲き方が、粋(いき)を好む江戸の人達に愛された理由かもしれませんね。朝顔愛好家の中で、品種を競う『朝顔番付』も生まれました。そして朝顔の品評会は、関東から関西に広まり、各地で品評会が開催されたそうです。如何に庶民に愛されていたかが分りますね。ツルが延びない『木立』、ひだ状の花弁が細い筒咲(つつざ)きになる『南天』… これまで様々に変化を遂げて来た朝顔。400年の歴史がある、さわやかな『朝の顔』であります。「朝顔に つるべ取られて もらい水」加賀千代女<2022年8月>出典みんなのランキングフリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年08月22日Y’s(ワイズ)の2022年プレフォールコレクションから、デニムを中心とした新作ウェアが登場。2022年8月19日(金)より、Y’sストアなどで販売される。“不完全さ”を演出したヴィンテージ風デニムウェアY’s 2022プレフォールコレクションのデニムウェアは、一部分が外れたようなポケットや、着古してほつれてしまったかのような裾など、意図的に“不完全さ”を演出したディテールがポイント。部分的にパーツを取り除いたり、ステッチを解いたり、当て布のようなディテールをあしらったりと、遊び心あふれるテイストに仕上げた。手作業で仕上げた、デニムの美しい色合いもポイント。パーツが存在しない不完全な状態や、ヴィンテージのワークウェアを思わせる風合いを、色の濃淡や模様で再現している。スカートやパンツ、アウターなど展開アイテムはパンツやロングスカート、ロングシャツ、ノーカラージャケット、フード付きコートなど。カラーバリエーションは、ブラックやインディゴなどが揃う。【詳細】Y’s 2022プレフォールコレクション発売日:2022年8月19日(金)販売店舗:日本国内Y’sストア、公式オンラインブティック【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年08月21日「輪郭」や「跡」で構成される、ネガやフォトグラムのような表現。手作業で仕上げられるはっきりした色の濃淡が、当て布のようなディテールや、模様のように見える色が抜かれた輪郭をつくる。一部分が外れたようになっているポケットなど、着古してどこかがほつれてしまったワークウエアのような、不完全で興味深いディテールが意図的に再現され、部分的にパーツを取り除いたり、ステッチが解かれたシルエット。平面的な面白さと、立体の興味深さが共存する綿麻のデニムウエア。裏地のキュプラが覗き、ざっくりしたプレフォールらしいシルエットに、ユニークなディテールを生む麻感の強い、麻綿素材のシャツやドレス。色の褪せたブラックや、インディゴ、ベージュやオフホワイトのリラックスしたスタイルが、プレフォールの、おおらかで端正なスタイルを完成します。最新の2022プレフォールコレクションは、日本国内ストア及び公式オンラインブティックで販売中。生地のつくりこみと、ボトムに重みを出したユニークなバランスがデニムウエアを新鮮に描く。肩から裾にかけて広がり、ボトムに重みを加えたコートのフォルムと、興味深い生地の作り込みが、同素材の組み合わせに鮮度ある視点を加えるデニムスタイル。襟と裾が断切られ、台襟が残されたスタンドカラーのような首元、切られた裾から裏側のポケットが覗く綿麻デニムジャケット。手の込んだ加工の生地と、造作が、リラックスした服を、デイタイムのスタイルに描きなおす。首元がセーラースカーフのようなディテールの変形したボーダーTシャツのカーディガンと、フード付きコートでつくる強いスタイル。裏地のキュプラが覗き、ざっくりしたプレフォールらしいシルエットにユニークなディテールを生む、麻感の強い、麻綿素材のドレス。Y’s 2022プレフォールコレクション発売日:8月19日金曜日日本国内ストア及び公式オンラインブティック最寄りのY’sストアへお問合せ:お電話による商品のご注文を承り、お客様のお手元に代引発送でお届けできるストアもございます。詳細はお近くの店舗へお問い合わせ下さい。ストアスタッフがご案内させていただきます。Y’sワイズは、1972年に山本耀司が手掛けた最初のブランドであり、それとともに、山本の服作りへの思想と哲学です。原点は、男性の服を女性が着るというコンセプトのもと時代に流されることのない価値観を持つ、自立した女性たちへの服作り。機能的で品位ある日常着。独自のカテゴリーの中、普遍的な価値観とユニークなパターンメイキングで形づくられるワイズのクリエイション。カッティングとシルエットに拘り、素材の風合いを生かし、着ることによって生まれる人の体と服の間にある空気感、分量感、バランスを大切に行われる服創り。哲学を受け継ぐ現在のアトリエチームの表現により、ブランドのアイデンティティ、機能的で質の高いプレタポルテを提案するコレクションを体現しています。
2022年08月21日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。8月15日の玉子丼8月15日。朝、靖国神社を参拝しようと思い立ちました。「思い立つ」なんて不敬な表現ですが、なぜか今日行かなくては、と直感的に思ったのです。靖国神社をお参りしたのはずいぶん前のこと。心を寄せてはいても、足を運んではいませんでした。日本が日本でなくなる……そんな危惧があるからなのかもしれません。台風が過ぎ、さらに暑さが戻ってきました。立っているだけでも汗が噴き出てきます。終戦の日だけにまわりの道路は物々しい雰囲気で、多くの警察官が警備にあたっていました。すぐ隣の武道館では、全国戦没者追悼式が行われていることもあり、この日が『日常』ではないことを示していました。神社の塀沿いに歩いていると、私の前をアオスジアゲハがひらりと横切っていきました。蝶は亡くなった人の化身とも言われています。来たことを喜んでくれているのかなあと思いつつ、参拝の長い列に並びました。終戦後77年目を迎えた日本はどこへ向かうのか。亡くなったあまりにも多くの命に報いるような日本になっているのか。それを思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。戦争を美化するつもりも神格化するつもりもまったくありませんが、私たちは「大切にする」「大切に思う」という気持ちを忘れてしまったような気がしてなりません。大切なものを大切にする、大切に思うという『覚悟』です。神社内にある靖國八千代食堂で玉子丼をいただきました。鹿児島県知覧の富屋食堂で『特攻の母』と呼ばれた島濱トメさんの玉子丼です。特攻隊員たちの最後のごはん。隊員たちは最後のごはんにもかかわらず、「母や妹、弟たちに食べさせたい」と話したそうです。知覧特攻平和会館には、隊員たちが残した手紙が展示されています。家族への、美しい字で綴られた手紙には、泣き言も恨み言などなく、ただただ国のために飛び立つこと、家族が健やかであることを祈る思いが綴られています。二十歳前後の若者たち、その心の奥を知ることはできませんが清々しくさえ思える手紙は、涙無くして読めません。そんな若者たちのためにトメさんが作り続けた玉子丼。熱々で、ほの甘く、やさしい味で、散蓮華でひと口食べるたびに涙がこぼれ、最後のご飯一粒までいただきました。胸の中を去来した思いを、今もまだ言葉にできずにいます。ただ、「覚悟する」ということを忘れてしまったような自分を情けなく思うばかりでした。食堂を出て、化粧室へ行っている間に隣のお土産屋さんで『Jupiter』がかかったそうです。アオスジアゲハに迎えてもらい、『Jupiter』で送ってもらった参拝。大切なことを大切にしようと、改めて思ったのでした。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年08月21日唯一のスタイル──1972年に山本耀司が手掛けた最初のブランドであるY’sは、そのものが山本の服づくりへの思想と哲学です。常に前へ向かい、変わることのないフィロソフィーを軸に、アイデンティティを表現。2022年、Y’sは創作を介して50年のヒストリーを振り返り、更なる創造を試みます。「Y’s 1972 - SUKAJAN」は、Y’sとテーラー東洋によるスカジャンコレクション。「テーラー東洋」は、東洋エンタープライズのスカジャンブランドです。東洋エンタープライズの前身である「港商(こうしょう)商会(KOSHO & CO.)」は戦後の1940年代に創業され、生地などの輸出入を行っていました。戦後当時、銀座周辺の露店街で、着物や帯など日本の伝統品を土産物として求める米国兵を目の当たりにし、港商の社員が考案したのがオリエンタルな刺繍を施した土産物(スーベニア)としてのジャンパー。 現在では「スカジャン」と呼ばれる日本発祥の洋服が誕生した瞬間です。フォルムはアメリカ人に親しみやすいベースボールジャケットを模し、刺繍は桐生や足利の職人に依頼。 当時は戦後の物資統制で絹糸の入手が難しく、生地はシルクに似たアセテートを使用しました。港商が露店でそれらを販売すると瞬く間に人気を博し、やがてそのジャケットはPX(米軍基地内の売店)の 買い付け担当者の目に止まり、日本各地の基地に納入され、その人気は海外の米軍基地にまで及びます。当時の納品伝票をみると SOUVENIR JACKET(スーベニアジャケット)という商品名で記されていました。スーベニアジャケットの生産が全盛期となった1950年代には納入シェアの95パーセントを占めるほどで した。港商から始まり半世紀以上スーベニアジャケットを作り続けてきたテーラー東洋。スカジャンのオリジナルであり、文化としてのスカジャンを継承しています。Y’s 1972 - SUKAJAN「Y’s 1972 - SUKAJAN」は、現在は海外制作も混在するスカジャンのすべての工程を「日本製」にこだわり、 アセテート素材、ウールリブ、ファスナー、横振り刺繍など、細部に至るまで当時のヴィンテージスカジャンを完全に再現。その上で、さらなる拘りを求め品質の高いシルエットを創作しています。黒で表現された虎──テーラー東洋が所蔵するヴィンテージの中でも特に希少な一着のデザインをもとに、黒一色の表現に拘り、虎の縞模様や躍動する体躯を刺繍の立体感のみで再現。日本の職人だけが可能な刺繍技術であり、 Y’sのデザインへの拘りと日本の技により叶った、日本のクリエイティビティが凝縮した表現です。テーラー東洋のコレクションの中でも特に厳選した逸品をディテールにこだわり再現するスペシャルエディ ションである「港商レーベル」としてつくられたコラボレーションピース。テーラー東洋の前身である 「KOSHO & CO. 港商商会」のラベルがアタッチされています。横振り刺繍で緻密に描かれた図案、アセテート生地の打ち込みを調整してヴィンテージと遜色なく仕上げ、 ウールリブも旧式の横編み機を使用して1着ずつ編み上げる。ファスナーは50年以上前のファスニング機械を再稼働させ、当時と同じ手曲げのもの を再現。そのため、現代物より繊細な当時の本物の仕様も「Y’s 1972 - SUKAJAN」の醍醐味です。ボディの色は、黒のバリエーションで、漆黒とヴィンテージブラックの2色展開。「Y’s 1972 - SUKAJAN」は種々の「黒の表現」で構成されています。Y’s 1972 - SUKAJANカラー: 漆黒 / ヴィンテージブラックリバーシブル [表: 虎、裏: 龍、Y’s 1972を記念する刺繍]’s 1972 - SUKAJAN先行予約:2022年8月10日水曜日店舗先行予約開始、8月15日月曜日公式オンラインブティック先行予約開始発売日:9月2日金曜日Y’s 日本国内ストア及び公式オンラインブティック- 予約状況により、予約受付期間中に品切れになる場合がございます。最寄りのY’sストアへお問合せ:お電話による商品のご注文を承り、お客様のお手元に代引発送でお届けできるストアもございます。詳細はお近くの店舗へお問い合わせ下さい。ストアスタッフがご案内させていただきます。オンラインでのご予約/ご購入:お客様お問い合わせ先: Y’s各ストアでお受けしております。最寄りの店舗へお問い合わせくださいませ。Y’sでは居住国に合わせたオンラインブティックをご用意しています:日本/日本語 ・International/Francais 中国/中文 WITH Y’sLINE: Y’s @ys_theofficial @ys_theofficial’sワイズは、1972年に山本耀司が手掛けた最初のブランドであり、それとともに、山本の服作りへの思想と哲学です。原点は、男性の服を女性が着るというコンセプトのもと時代に流されることのない価値観を持つ、自立した女性たちへの服作り。機能的で品位ある日常着。独自のカテゴリーの中、普遍的な価値観とユニークなパターンメイキングで形づくられるワイズのクリエイション。カッティングとシルエットに拘り、素材の風合いを生かし、着ることによって生まれる人の体と服の間にある空気感、分量感、バランスを大切に行われる服創り。哲学を受け継ぐ現在のアトリエチームの表現により、ブランドのアイデンティティ、機能的で質の高いプレタポルテを提案するコレクションを体現しています。
2022年08月17日Y’s(ワイズ)から、オーガニックコットン100%のタオルコレクションが登場。2022年8月12日(金)よりY’sストア各店などで発売される。Y’sのロゴ入りタオルコレクションY’sのホームコレクションとして展開される今回のタオルコレクション。大きなY’sロゴをあしらった、シンプルながら洗練されたビジュアルが特徴だ。タオルは、今治のブランド「IKEUCHI ORGANIC」のものを使用しており、洗濯を重ねても生地・風合いの劣化が少なく、高い吸水力も併せ持つ。目玉となるのは、大判のビーチタオル。寝転がれるほど大きなサイズで、タオルとしてはもちろんブランケットや、ソファの上掛けなどにも利用できる。また、同デザインのバスタオルや、フェイスタオル、ハンドタオルも用意。なお、フェイスタオルは、白と黒の2枚セットも用意する。【詳細】Y’s バス アンド ビーチタオルコレクション発売日:2022年8月12日(金)販売店舗:Y’sストア各店、公式オンラインブティック価格:・ブランケットバスタオル 29,700円・バスタオル 17,600円・フェイスタオル 6,600円・フェイスタオル(2枚セット) 13,200円・ハンドタオル(2枚セット) 2,750円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年08月15日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。『知ること』は扉を開くこと書店へ行くと、いつも軽い絶望感を味わいます。大型の書店へ行けばなおさらのこと、どれだけの数の書籍があるのか想像もつきません。もちろん、それは恥ずかしいことではないし、書店に足を踏み入れたときの一瞬の『めまい』のようなものです。この世界には一生かかっても辿り着かない『知』があり、知ることのない『物語』がある。そしてそれは、いまこの瞬間にもどんどん生み出され、その領域を広げ続けている。果てしない……宇宙のようでもあります。そんな軽い絶望感を味わいつつも、書店は興味を掻き立てられる場所です。散歩をするように書棚から書棚を見て回る。好きな作家の新刊は迷わず手に取る。まだ知らない知の扉が並んでいるのですから、圧倒されながらも好奇心が湧き出てきます。タイトルや表紙に惹かれて手に取り、ぱらぱらと見てみる。字が小さかったり(ずいぶん目が怪しくなってきたので、ここがハードル…)、目次ですでに難解そうなら書棚に戻す。興味をそそられても、「読み越えられない」本が増えてきました。根気が薄れてきたのかもしれません。東京の六本木ヒルズがある場所に、以前カルチャーの発進地とも言える『六本木WAVE』というビルがありました。1階から4階があらゆるジャンルの音楽を集めたCDショップ、セディックというレコーディングスタジオ、シネヴィヴァン六本木というミニシアターも入っていました。当時、歩いて15分ほどのところに住んでいたので、散歩がてらよく新しい音楽を探しに行ったものでした。それこそ大型レコード店、新しい音楽を探しているうちに1時間、2時間経っていることもありました。このビルの数軒隣りには、アート系の本が多く集められている青山ブックセンターがあり、WAVE散歩の後に必ず立ち寄ったものです。このような文化的な刺激は、作詞をする上でも感性を磨く研磨剤となりました。すでにここにある文化。そしてこれから生まれるアート、そして形成されていく文化。鑑賞者でありながら、私たちが作り手であることを意識すると、また新しいものの見方、感性が開いていくかもしれません。『知ること』は、新しい扉を開く最初の一歩。書店に行くたびに軽くでも絶望している場合ではありません……。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年08月15日Y’s(ワイズ)の2022-23年秋冬コレクションから、「Y’s....」の新作メンズ&ウィメンズウェアが登場。Y’s国内ストアなどで販売される。“ジェンダーレス”に楽しむY’s....新作「Y’s....」は、メンズ・ウィメンズウェアを展開するY’sの中のジェンダーレスライン。2022-23年秋冬コレクションでは、現代的でフラットなスタイルを保ちながら、どこか違和感のあるかたちや、抑揚のある造形を取り入れて、ユニークな服の在り方を提案している。ワッフル風生地を使用したドレスやトップスフード付きのロングドレスは、Iラインのすっきりとしたデザイン。ワッフル織を強調したような凹凸のある生地を、胸下から腕にかけて走らせることで、アクセントを加えている。そのまま1枚で羽織るのはもちろんのこと、パンツをレイヤードし、スモックのような着こなしで楽しむのもおすすめだ。ロングドレスと同じ、凹凸のある生地を使用したトップスも登場。ビッグシルエットに落ち感のあるファブリックを採用したリラクシングなムードながら、スタンドカラーやジップディテールがスポーティーな印象も演出している。撥水機能を備えたボリューム袖アウタークロップド丈のブルゾンは、ボリューミーな袖が魅力的。撥水機能を備えたマテリアルを採用することで、優美なシルエットのアウターを、デイリーユースしやすいモダンな一枚に昇華させた。ボリュームスリーブのロングコートにも、撥水機能を持つファブリックを使用。アクティブな素材感で、季節を問わず纏うことができ、雨の日にもレインコートとして活躍してくれる。【詳細】Y’s 2022-23年秋冬コレクション「Y’s....」発売日:2022年8月6日(金)より順次販売店舗:Y’s国内ストア、公式オンラインブティックアイテム例:・VINTAGE FOOTBALL PLAIN STITCH PATCHED HOODED LONG T 61,600円・TINY DIAMOND QUILT HOODED LONG DRESS 66,000円・BABY WAFFLE STAND COLLAR LONG T 61,600円・TASLAN NYLON DOUBLE CLOTH VOLUME SLEEVE BLOUSON 74,800円・TASLAN NYLON DOUBLE CLOTH RAIN COAT 104,500円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年08月13日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。乾 友紀子選手圧巻の舞いブダペストで水泳の世界選手権が始まり、日本の瀬戸、本多選手がメダルを取り、水泳日本を演出してくれているのは頼もしい限りであります。その中で今回は、タイムではなく美しさを演出する『アーティスティックスイミング』に注目してみました。決勝で実に美しく圧巻の舞いを見せた乾 由紀子選手の演技です。フリーのテーマは『大蛇~オロチ~』。オロチが荒れ狂うさまを、激しい音楽に乗り、うねるような手足の動きで大蛇を見事に表現するのです。見ていて誰もがズ~ンと魅き込まれます。その過酷な表現を、鬼コーチと呼ばれる井村 雅代コーチは、こんな風に言っていました。「終わって、内臓まで熱くなった」と…。※写真はイメージ乾選手は演技を終えた記者会見で「今、出来る精一杯のものを出し切れた。私は手が小さいけれど、指先まで少しでも長く見えるように、赤いネイルをつけ 指先の爪を伸ばし、その手で表現する大蛇の顔。どんな表現で、どこを向いているのかまで、細かくこだわった」そうです。予選で出した自己ベストを更に上回る、95.3667点。「自分というものを売り込めた。自信が持てるようになった」と乾選手の弁です。アーティスティックスイミングは、まだまだ私どもには耳新しく、シンクロナイズドスイミングの方が馴染んでいる年代ですが、これからは、アーティスティックスイミングを耳馴れて行きたいと思っています。かつてのシンクロの女王 小谷 実可子選手から、アーティスティックスイミングの時代への流れを象徴するかのような、乾 由紀子選手の『大蛇~オロチ~』。圧巻の舞いでありました。<2022年8月>出典みんなのランキングフリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年08月13日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。「癒される」ということ母が亡くなった年のお盆のこと。迎え火の炎が小さくなり、おがらが残り火の中で静かに炭になっていったとき、父がポツリと言いました。「ママ、帰ってきたな」父の中にいろいろな物語があり、心の中のつぶやきがふっとこぼれたような。私も妹たちも胸の中で、それぞれの想いを噛み締めていた、そんな初盆の入りでした。いなくなる、ってすごいことだなあと思うのです。いま、ここで生きていた人が、いなくなる。朝、「行ってらっしゃい」「行ってきます」と言葉を交わし、そのまま会えなくなることもある。脳梗塞で言葉が出なくなった母に「明日、また来るね」と声をかけると、母は弱々しくなった手でぎゅっと私の手を握り返しました。そして置き去りにされる子どもみたいな顔をして、病室を出る私を見ていました。翌日会ったときには、もう手を握り返してくれることはありませんでした。亡くなった人を思うとき、なぜか空を見上げるものです。天に昇る。天国は空の上にある。そんなイメージがあるからでしょうか。「肉体を離れた人の魂は素粒子となり、空気中に溶け込んでいるのではないか」そんな解釈を聞いたことがあります。(もちろん『エビデンス』などありませんが)『千の風になって』の歌のように、風になって愛する人の元へ吹き渡っているのかもしれません。喪失の悲しみを、人はさまざまな『物語』を心に描いて乗り越えていきます。「乗り越える」というのは違うでしょうか。悲しみを小脇に抱えながら、癒していくための『物語』という方が言い得ているかもしれません。その中で私たちが見出していくのは愛なのではないか。その愛によって、私たちは癒され、悲しみではない涙を流すことができるのではないか、と思うのです。母が亡くなった後、あらゆるものに母の愛が宿っていることに気づきました。写真の中に、私という存在そのものの中に。そして、6月に15歳のわんこを見送り、これ以上ないのではないかと思う喪失感の中で、『ただただ愛すること』『いつも一緒にいると感じること、信じること』『エゴを手放していくこと』……多くのことを学んでいます。ぽっかりと空いた心の穴を愛と感謝で満たしていく。『喪の仕事』は自身の心の死と再生の道程であり、『癒し』のプロセスでもあるのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年08月07日Y’s(ワイズ)とニューエラ(NEW ERA)のコラボレーションコレクションが、2022年8月11日(木・祝)よりY’s直営店、ニューエラ限定店舗ほかで発売される。カラー展開豊富「Y’s×ニューエラ」のヘッドウェアY’sとニューエラがタッグを組み、2022年秋冬新作のヘッドウェアやアパレルを提案。今季はブラックを基調としながらも、ネイビー、ダークグリーン、ベージュ、ラスティピンクを用意するなど、カラーバリエーション豊富なのが特徴だ。ニューエラ人気のキャップ「9THIRTY」からは、Y’sロゴをあしらったコラボレーションモデルがお目見え。サイドにはニューエラのロゴも添えて、シンプルでありながらも、アイコニックな仕上がりとなっている。大きなY’sロゴが特徴的なバケットハット「Bucket-01」は、旬なスタイルを手軽に楽しめるピース。また、秋冬に活躍してくれそうなニット帽「Pom-Pon Knit」にも、大きなY’sロゴをあしらった。アパレルシリーズは、Y’sロゴを胸元に施したフーディやロングTシャツなどを揃えている。ブラックに加えて、ネイビー、ベージュなどのカラーも展開されるので、自分好みのデザインをセレクトできそうだ。【詳細】Y’s×ニューエラ 2022年秋冬コレクション発売日:2022年8月11日(木・祝)取り扱い店舗:Y’s直営店、ニューエラ限定店舗、Y’s正規ディーラー<アイテム例>・9THIRTY 各9,350円・Bucket-01 各9,900円・Pom-Pon Knit 各9,900円・Sweat Pullover Hoodie 各25,300円・L/S Cotton Tee 各17,600円
2022年08月07日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。心から「ありがとう」を言えるとき「ありがとう」という言葉が、運を好転させるための魔法の呪文のように言われた時期がありました。いいことがあればありがとう。好ましくないことがあってもありがとう。「ありがとう」とは「有ることが難しいこと」、「めったにない貴重である」ということを表しています。この語源を心に留めてみると、見えてくるものがあります。何かをしてもらったり、頂き物をしたり、親切にしてもらったときに、私たちは「ありがとう」という言葉を自然に口にします。それは目に見えるモノ、コトに対する感謝であることが多いのではないでしょうか。その幅を少し広げ、生活のあらゆる交流の場面で「ありがとう」と伝えてみる。言葉には『言霊』が宿っていると言われます。「有り難い」という感謝の思いが広がります。先日、100歳になられるエッセイストの鮫島純子さんのお話を聞く機会がありました。鮫島純子さんは、渋沢栄一のお孫さんです。人生には良いことばかりでなく、つらく苦しいことが多々ある。そんなときこそ誠実に向き合い、これは心を成長させるありがたい機会を与えられたのだと解釈する。鮫島さんは、「人生とは何か、生きる意味とは?100年生きて、どうやらその答えが見つかったように思えます」とお話しされました。また先日、仕事で加山雄三さんとお会いしました。脳梗塞、脳出血を乗り越え、また若い頃から多くの困難を乗り越えていらした加山さんは「人生、すべて与えられたもの、ありがとうしかないぜ」と明るく言われます。85歳の加山さんの言葉に外連味などまったくありません。人生を登山に例えるなら、遠くの山々も美しく見渡せる峰に到達されたような、そんな印象を受けました。91歳になった父は、「ありがとう」とよく口にします。大丈夫かしら、と様子を聞きたくて電話すると、「ありがとう、大丈夫」と。「ありがとう、楽しかった」「ありがとう、助かった」若い頃の父から、こんなに「ありがとう」と言う言葉を聞いた記憶はありません。「ありがとう」が魔法の言葉でもいいのだと思います。口に出した感謝の言葉は空気を震わせて伝わっていきます。もしかしたら「ありがとう」の心が空気の震えとなって世の中に伝わっていけば、世の中は少し優しくなるのかもしれません。私たちが心の底から生きていること、生かされていることのありがたさに気づくには、さまざまな経験を乗り越える時間が必要なのかもしれません。若いということ。歳を重ねたということ。それぞれが、それぞれの人生の道程のある一点にいる、ということ。若さはすばらしい。人生未踏のチャレンジはこれからですから。そして、多くの経験を重ねたからこそ到達できる境地があるのです。そのとき、心から「ありがとう」という言葉と共に人生の醍醐味を味わえるのでしょう。まだまだだなあ、と自分を振り返り、つくづく思います。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年07月31日Y’s….の2022-23年秋冬コレクションが、Y’s国内ストアほかで順次発売される。ジェンダーレスライン「Y’s….」22年秋冬Y’s….は、メンズ・ウィメンズウェアを提案するY’sの中のジェンダーレスライン。Y’sの根底にあるテーラードや制服の機能性にフォーカスしながらも、現代的でフラットなスタイルを特徴としている。2022-23年秋冬コレクションでは、ユニークなシルエットのディテールに着目。膨らみのある袖やシャーリングなどを随所に取り入れ、フラットなムードの中に印象に残る造形を作り出した。ボリューム袖の墨染ロングコート墨染のロングコートは、ボリュームを付けた袖が特徴的だ。ウエストラインはシェイプさせて、裾に向かって美しいAラインを作り出し、スタンドカラーや肩章で制服のようなエッセンスをプラスした。ドレープ袖のブラックシャツブラックカラーのシャツは、袖にギャザーでドレープを施して、動きをプラスした。すっきりしたボディとボリュームのある袖との対比が絶妙で、1枚でおしゃれな雰囲気を作り出す。シャツは通常サイズに加えて、ロング丈も用意。猫柄プリントのシャツブラックの中に“ブルーの猫”を散りばめた、猫柄プリントのシャツも注目。ロングシャツの上に、同生地のプルオーバーを重ねているため、1枚で、複雑な表情を作り出してくれる。また、シューズラインからは、スノーブーツのようにボリュームのあるハイカットスニーカーや、キルティングレザーのサンダルが登場する。【詳細】Y’s….2022-23年秋冬コレクション発売日:2022年7月20日(水)~順次発売取り扱い店舗:Y’s国内ストア、公式オンラインブティック<アイテム例>・COTTON/LINEN CANVAS INK COATING 5 PANELS COAT 115,500円・TRIACETATE/POLYESTER SUPER TUSSAH VOLUME SLEEVE SHIRT 59,400円・CAT PRINT de CHINE CORD PATCHED BLOUSE 52,800円・COW LEATHER SNOW BOOTS SNEAKERS 79,200円・COW LEATHER QUILTING SLIPPERS 60,500円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年07月30日Y’s(ワイズ)とテーラー東洋がコラボレーションしたスカジャンが登場。2022年9月2日(金)より国内Y’s 全ストアにて発売する。テーラー東洋のヴィンテージスカジャンを再現Y’sとスカジャンの元祖・テーラー東洋のスペシャルエディション「港商レーベル」によるコラボレーションスカジャンは、全ての工程を「日本製」にこだわり、アセテート素材、 ウールリブ、 ファスナー、 横振り刺繍など、細部に至るまで完全にヴィンテージスカジャンを再現した1着。現代物のスカジャンよりも繊細なディテールをあしらい、洗練されたシルエットに仕上げた。虎や龍を配した“黒1色”のスカジャンデザインは、テーラー東洋が所蔵するヴィンテージスカジャンの中でも特に希少な1着をベースに、“虎”をフィーチャー。黒1色での表現にこだわり、虎の縞模様や躍動する体躯を刺繍の立体感のみで再現している。リバーシブル仕様となっており、裏側には龍を配した。日本の職人ならではの、ハイクオリティな刺繍の仕上がりに注目だ。加えて、旧式の横編み機を使用して1着ずつ編み上げたウールリブや、50年以上前のファスニング機械を再稼働させて当時の仕様を再現した手曲げファスナーなど、随所にデザインへのこだわりが散りばめられている。テーラー東洋の前身である 「KOSHO & CO. 港商商会」のラベルをアタッチし、特別感のあるピースに仕上げた。ヴィンテージブラック/漆黒の2色展開尚、ボディのカラーは“黒”を異なる2種のバリエーションで用意。深みのある「漆黒」と風合い豊かな「ヴィンテージブラック」を揃える。村上虹郎&UA親子をモデルに起用尚、ビジュアルには、俳優・村上虹郎、歌手・UAを親子でモデルに起用。スカジャンの発売と連動し、9月初旬には、Y’s表参道にてインスタレーションを開催予定だ。【詳細】Y’s×テーラー東洋「Y’s 1972 - スカジャン」先行予約開始日:2022年8月10日(水)~順次 店舗・公式オンラインブティックにて受付発売日:2022年9月2日(金)展開店舗:日本国内Y’s 全ストア、公式オンラインブティック価格:217,800円カラー:漆黒 / ヴィンテージブラック※予約状況により、 予約受付期間中に品切れになる場合あり。■インスタレーション開催時期:9月初旬~開催場所:Y’s表参道【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年07月25日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。『おにぎり』で夏やせを防ぎましょう汗をかく時季になりましたね…。食欲が細くなる人も多いようです。夏やせは余り誉(ほ)めたものではありませんので、しっかり栄養を摂ることが絶対に必要です。そこで手軽に栄養補給をするのに、当方は『おにぎり』をお奨め致します。特に独身者へは尚更、勿論、栄養面も考えてのことであります。さて、その『おにぎり』は、別名『おむすび』『握(にぎ)り飯(めし)』とも呼ばれ、元(もと)はと言えば、家庭で作るものでした。それが1952年に、コンビニで売り出されるようになり、今では、其々(それぞれ)のコンビニがしのぎを削り、独自のおにぎりを販売するほか、『おにぎり専門店』も出ており、今や『おにぎり時代』となって来ました。では、そのおにぎりの、人気の具材ランキングをご紹介しましょう。ハイ、人気ナンバー1は『ツナマヨ』です。ツナ缶のツナとマヨネーズを和えた具材『ツナマヨ』です。元は、アメリカ生まれのツナサラダが、日本で人気を呼び、やがて、サンドイッチ、調理パン、おにぎり、寿司として広く使われるようになり、今では人気の具材となりました。この『ツナマヨ』が、2位のサケを押えて堂々の第1位です。ツナのほんのり残るオイリー感と、マヨネーズの濃厚さが合わさって、食べ応えはバッチリなんだとか… 洋食の『おかず』にも合いそうですね。そして、ランキングの2位はサケ、3位は梅干し、4位明太子と続きます。イャ~ おいしい『おにぎり』が食べたくなって来ましたねぇ…。この夏は『おいしいおにぎりパワー』で元気に乗り切りましょう!<2022年7月>出典みんなのランキングフリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年07月25日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。言葉と心との隙間に気づいてみると「幸せを祈っているよ」こう言った人は、本当にこの言葉の通りに相手の幸せを祈っているのだろうか。かつてティーンネイジャーのバイブルとも言われたJ.D.サリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』の主人公ホールデンは、行く先々で言われるこの言葉に悩みます。挨拶のような、単なる常套句のような言葉に、彼は嘘、インチキの匂いを感じとります。彼は純粋であろうとするあまり、『善意の衣を纏った嘘くささ』に落胆するのです。ここがこの小説の肝となる部分。私も10代の頃、本音と実際に口にするそんな言葉の不一致にインチキ臭さを感じたものでした。他人に言われた言葉に対してではなく、自分の言葉と本音との隙間もどうしていいかわからなかった。この年齢になればそんな隙間と折り合いをつけられるようになりましたが、10代の頃はきつかったことを憶えています。「退屈な大人になるなら、馬鹿なままの子どもでいい」そんなことも思ったものでした。流されるように社会の歯車の一つになり、本当の気持ちから離れていくような大人のなり方を拒否したかったのです。誰かが亡くなるとSNS上にはお悔やみの言葉が溢れます。それが犬であろうと猫であろうと人であろうと、「心からお悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」という弔意の言葉が並びます。誰かの訃報を、お悔やみの言葉の常套句、定型文で済ます。そこでふと思うのです。本当に祈っているだろうか。心からのお悔やみの気持ちを感じているのだろうか。親友が亡くなったとき、Facebook上に多くの人が弔意の言葉を寄せました。でも私は、とても「ご冥福を……」とは言えませんでした。悲しいとか悔しいという言葉では表せない、心に空いた喪失感という穴をうまく表すことができませんでした。大きな悲しみに遭遇したとき、私たちは言葉を失うのです。そして悲しみの中にいる人にかける言葉も見つからない。そこを埋めるような言葉には、『嘘』や『体裁』はいらない、と思うのです。6月に15歳の愛犬を亡くした夜、受講生がお花を持って来てくれました。そして、「私は由美先生が心配」と、そっと抱きしめてくれました。どんな弔意を表す言葉よりも、心にしみ、慰められました。『ライ麦畑でつかまえて』を初めて読んだ時から半世紀近くなります。「言葉に心をこめる」というテーマは、生き方の美しさにつながっているのだとわかるようになりました。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年07月24日Y-3(ワイスリー)は、2022年秋冬コレクション チャプター3の新作スニーカー&ウェアを発売。2022年7月15日(金)より、Y-3 国内直営店、指定小売店などにて順次販売される。アイコニックな“オレンジ”カラーにフォーカス「第3章:オレンジの記憶」と名付けたチャプター3では、Y-3を象徴する“オレンジ”カラーをテーマに、過去を振り返りつつ、これまでの記憶にあるオレンジを再解釈していく。長年にわたってY-3のブランドロゴのメインカラーに用いられてきた“オレンジ”カラーのアイテムを揃え、ブラックやニュートラルカラーのアイテムと対比させながら展開。デザインに、アクティブなアクセントを加える。袖を切り替えたブルゾンや中綿ジャケットなど艶やかなオレンジカラーの袖を配したブルゾンや、軽やかなオールブラックのコート、光沢を備えたオレンジの中綿ジャケットなどが登場。さらに、ドレープ感のある軽快なパンツや、フットボールのクレストロゴやチームスポンサーのグラフィックを取り入れたスウェットシャツなども登場する。“オレンジ”カラーのスニーカーもスニーカーも、華やかなオレンジカラーを加えた新作がラインナップ。ホワイトのソール、アッパーにオレンジのパーツが遊び心を加える「Y-3 HOKORI III」をはじめ、曲線的なソールデザインが目を引く「Y-3 ULTRABOOST 22」、伸縮性のあるストラップ、アッパーをオレンジで統一した「Y-3 QASA」、そして「Y-3 GAZELLE」が新たに店頭に並ぶ。【詳細】Y-3 2022年秋冬コレクション チャプター3発売日:2022年7月15日(金)展開店舗:Y-3 国内直営店、指定小売店、Y-3公式オンラインストア、アディダス 公式オンラインストア、アディダスアプリ、CONFIRMED アプリ、Y-3 ZOZOTOWNアイテム例:・W CL LC F-ZIP 27,500円・W CL SL KNT TOP 14,300円・W CL LNR VEST 44,000円・W CL R WOOL SKT 60,500円・W CL SL TIGHTS 23,100円・Y-3 QASA 55,000円・Y-3 CL L BELT 10,450円【問い合わせ先】adidas fashion group showroomTEL:03-5547-6501
2022年07月15日Stokes/Park 3rd『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』が、7月13日に東京・小劇場楽園で開幕した。本作は、『笑ゥせぇるすまん THE STAGE』の脚本や『舞台・ナポリの男たち』の脚本・演出などを手がける白鳥雄介が主宰するStokes/Parkの第3回公演。北海道余市町に実在する続縄文時代の洞窟遺跡「フゴッペ洞窟」を舞台に、若年性認知症を患った母の介護に疲れた誠太が洞窟内で続縄文人の亡霊ヨシパと出会い、現代と続縄文時代が交錯しながら、誠太が前を向く様子が描かれている。出演は山田恭(円神)、飛世早哉香、平井泰成、内田めぐみ、音田栞、山科連太郎、田中達也、十河大地、北村青子で、茂呂剛伸が縄文太鼓を生演奏する。なお公演後には北海道余市町の特産品を販売する「よいちマルシェ」を開催。りんご、ニシンなどの地元素材を使った加工品等が販売される。撮影:金子裕美■作・演出 白鳥雄介 コメント故郷・北海道の話を書きました。北海道独自の時代区分である「続(ぞく)縄文」という時代と現代が交錯する話です。故郷を想う時間が増えました、誰かを想う時間が増えました。だけど会う時間は減りました。この時代に沢山の影響を受け、Stokes/Park(ストークスパーク)は2年半ぶりの本公演です。周りの皆様に支えられ創作を続けてくることができました。余市町に現存する史跡フゴッペ洞窟で見た「翼をもつ人」、あの刻画から受け取った「ここに生きていた」と言わんばかりの溢れ出すようなエネルギーを東京の皆さんにも感じてもらいたいです。1500年以上前に、なぜ岩の壁にそれを描いたのか。皆さんの背中にもきっと翼が生えますように、劇場を出たときの下北沢の街並みにもっと優しさを感じられますように。今作は、北海道の縄文遺跡の残土から作っている縄文太鼓という楽器の生演奏や、余市町の特産品であるりんごやニシンの加工品を販売する「よいちマルシェ」もあります。僕が愛する北海道余市町の風を感じられる空間を創って、皆さまのご来場を心よりお待ちしています。<公演情報>Stokes/Park 3rd『フゴッペ洞窟の翼をもつ人』7月13日(水)〜17日(日) 東京・小劇場楽園※全9公演(配信あり)作・演出:白鳥雄介出演:山田恭(円神)、飛世早哉香(in the Box / OrgofA)、平井泰成(吉祥寺GORILLA / 24/7lavo)、内田めぐみ(ソラカメ)、音田栞、山科連太郎(きっとろんどん)、田中達也、十河大地、北村青子※配信チケットの詳細はこちら:
2022年07月15日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。残しているもの、残ったもの玄関のドアノブに古い鎖のリード。もう10年近くなるでしょうか。鎖のリードがずっとかかったままの家があります。玄関ポーチでゆったりと寝ているゴールデン・レトリバーのロンロンの姿を見かけなくなったのがいつだったか。古い鎖のリードからするりと消えてしまったように、いなくなっていたのでした。そして今でもそのリードだけが、ロンロンがそこにいたことを示しています。彼を知っている人たちだけが、玄関ポーチで道ゆく人を眺めていた姿をそこに思い出すことができるのです。高齢の飼い主のご夫婦は、今もロンロンと共にいるのでしょう。その家の隣には、いつもほがらかで、ちょっとユニークなおばさまが住んでいました。門を開けて、飼っているインコやウサギのケージを表に出し、玄関先にはたくさんの花々。間口が広かったので、まるでお店のようでした。そしていつもうれしそうに花の手入れをしながら道ゆく人に挨拶をしたり、立ち話をしたり。人を喜ばせたいという気持ちが感じられました。たまに自作の絵が展示してありました。見る人によっては変わり者に映っていたかもしれません。私もそんな印象を持っておばさまを見ていました。ある日、その家の前を通ると、家はすっかり解体され、更地になっていました。動物たちのケージもたくさんの花々もなく、300坪はありそうな空間が広がっていました。建物がなくなると、かつてそこに何があったのか忘れてしまうものです。冬を迎え、寒々としたその場所からあのほがらかなおばさまのイメージも消えていきました。ところが翌年の春、その空き地一面にカモミールの花、レンゲ、シロツメクサが咲いたのです。住宅地の真ん中、300坪に一面に。春になるのを待ち兼ねて、草花たちが一斉に命を賛美するように。絵本に描かれていそうな、可憐な空間が広がっていました。ロンロンの飼い主は、ロンロンが存在していたという証を鎖のリードに託しました。どうしても鎖を外せないのかもしれません。それを見るたびに、反対にここにいないことを確認してしまうのに。せつないですが、それも愛なのでしょう。そしてユニークでほがらかなおばさまの人に喜んでもらいたいという思いは、引っ越した後にも残りました。前に地植えしたカモミールが思いがけず増えていったのでしょう。おばさまの思いが、また道ゆく人に可憐な花畑で楽しませたのです。自分は何を手元に残し、そして自分が去った後何が残るのか。手放すものは手放し、自分らしく生きる。人生の学びのきっかけは、自分のすぐ近くにあるかもしれません。ロンロンの鎖のリードと空き地の花畑に、そんなことを考えさせられました。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年07月10日