Y’s(ワイズ)から、2023年リゾートコレクションの新作アイテムが登場。Y’s 国内ストアにて、順次発売される。“生(RAW)”がキーワードの2023年リゾート新作Y’s 2023年リゾートコレクションは、“生(RAW)”をキーワードに、ありのままでナチュラルな強さを備えたウェアを展開。リラクシングなムードのアウターやドレス、シャツ、パンツなどが登場する。断ち切りのコットンツイルコート&ジャケットゆったりと立体的なシルエットに仕立てたコットンツイルのコートやジャケットは、断ち切り仕様が表情豊かなアウター。生地の断面からは赤や紫など、裏側の糸が見える仕様となっており、さりげない遊び心を効かせている。柔らかなテーラードジャケットやクレープデシンのドレスなど洗いざらしのヴィンテージ生地のような、柔らかな質感のコットンを用いたテーラードジャケットやサスペンダーパンツ、コートドレスはクールな表情とリラックスしたムードを兼ね備えたアイテム。クレープデシンを採用した、流れるようなシルエットのノースリーブトップスやアシンメトリーパンツ、シャツドレスもまた、コンフォートな着用感ながら凛とした雰囲気を演出してくれる。手作業でプリントを施したカットソーやグラフィックを配したシャツもこの他、1点ずつ手作業で抽象的なプリントを施した半袖カットソーや、感熱紙カメラで撮影されたグラフィックが印象的な開襟シャツなどもラインナップ。ウールギャバジンのドレスや、自然体のサマーニット、ミニマルなコットンシャツなども登場する。【詳細】Y’s 2023リゾートコレクション発売日:2022年12月16日(金)~順次(一部12月初旬より先行展開)販売店舗:Y’s 日本国内ストア、公式オンラインブティックアイテム例:・ダブルフェイス ツイル ノーカラーコート 121,000円・ダブルフェイス ツイル ワイドカラージャケット 79,200円・コットンツイル ヴィンテージフィニッシュ スワローテイル テーラードジャケット 66,000円・コットンツイル ヴィンテージフィニッシュ サスペンダーパンツ 59,400円・サーキュラー リブ ガーメント クラッシュ プリント ハイネック ハーフスリーブT 39,600円【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年12月22日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。「自分ならどうするだろう?」という視点を例えばレストランで、ウェイトレスがお客に理不尽な言葉を投げつけられているのを目撃したらどうするでしょうか?誰かがセクハラやパワハラめいたことを言われていたら?いじめに遭っている子どもを目撃したら、止めに入ることはできるでしょうか?アメリカABCネットワーク制作の『What would you do?』は、そんな場面に遭遇したときの「あなたならどうする?」をモニタリングする番組で、YouTubeに字幕付きでも紹介されています。役者たちがレストラン、公園、バー、路上などでトラブルを演じます。少年たちがホームレスをバカにする。レストランでお客がウェイトレスにしつこくセクハラまがいのことを言う。『夫」が『妻』を罵倒する。番組では、そんな場面を見た人たちがどうするのか、というところに焦点を当てます。例えば、アイスクリームスタンドで注文しようとしている男性がいます。彼は字が読めないので、当然メニューを読めない。それを店員は「ありえない!教育を受けていないなんて信じられない」と罵倒します。すると後ろに並んでいた女性がメニューを読んであげて、店員に向かって「ひどいこと言うんじゃない。誰もが平等にサービスを受けるべきだ」と怒りの声を上げます。特に人種差別、障害者差別について、まわりにいる人は猛然と抗議をするのです。また、スーパーマーケットで女性教師が子どもたちのための文房具、そして自分の食べるものなどを買おうとする。ところがお金が足りない。クレジットカードも使えない。後ろに並んでいた人は、足りない分を払うことを申し出たり、中には全額払うと言う人がいます。子どもたちの教育は大切だ。その手伝いができたらうれしい、と。テレビ番組なので、番組にふさわしい場面だけを切り取っている可能性は否めません。最初に観たときにはすべて『芝居』『演出』かもしれないと思ったのですが、立ち向かう人たちの様子からそうとも思えないのです。驚くのは、他人が困っていることに堂々と介入して意見を述べることです。「あなたには正当なサービスを受ける権利がある」「あなたは自分を脅かすものから自分を守らないと」「誰もが大切にされるべき」。人の善意、そして正義感あふれる言葉を聞くと、世の中はそう悪くはないのかもしれないと思います。私たちがそんな場面に遭遇したとき、不当に扱われる人を見たときに、そこに介入していけるでしょうか。トラブルに巻き込まれたくない、と見て見ぬふりをして通り過ぎる気持ちもわかります。それも自分を守ることの一つです。でも、自分がハラスメントに遭っているとき、誰かが支えてくれたら救われた気持ちになるでしょう。人通りの多い道で転んで骨を折ったとき、駆け寄ってくれ、救急車を呼んでくれたのは一人のおじさまでした。善意は行動なのですね。「もしもそれが自分だったら」と立場を変えて考えてみると、そんなとき「どうしたらいいのか」見えてくるかもしれません。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年12月11日資生堂の最新美容科学でキレイを見つけよう横浜・みなとみらいにある資生堂グローバルイノベーションセンター(S/PARK)では、「S/PARK Christmas Lab Fes 2022」を開催中である。イベント期間中には、さまざまな企画が用意されている。同施設は、2019年4月にオープンした美の複合体験施設。施設の上階には、資生堂最先端の研究施設があり、未来のビューティーイノベーションや新しい価値を生み出す「都市型オープンラボ」となっている。一般開放エリアは“美のひらめきと出会う場所”をテーマとしている。ここにしかない化粧体験を楽しめる「S/PARK Cafe」では、12月1日から資生堂パーラー仕立て「クリスマス オムライス プレート(いちごのドリンク付き)」を販売する。身体を温める素材を使用した、肌と身体に良い限定ランチとなっている。「S/PARK Beauty Bar」は、資生堂の研究員が利用者の肌を測定・解析して化粧水・乳液を作るパーソナライズスキンケアサービスを提供している。12月10日と17日には、無料の肌測定(肌のうるおい等)を体験できる。「S/PARK Stuido」では、無料の美活ジム プチレッスンを12月10日と17日に実施。オリジナルアプリでの笑顔の測定、美活ジム研究員による表情筋のエクササイズの紹介する。他にも、ワークショップ、アクティブ・ビューティー・セミナー、クリスマス・イルミネーション・ランと体験型の企画が用意されている。期間は、12月24日まで。イベントの詳細はウェブサイトで確認を。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリースみなとみらいPRセンター※S/PARK資生堂
2022年11月27日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。心地よい、を選ぶ映画『かもめ食堂』が好きで、もう10回以上は観ています。群ようこ原作のこの映画は、フィンランドのヘルシンキの小さな『かもめ食堂』をめぐる人々の物語。登場人物たちの感情を抑えたやりとりは何とも味があり、リラックスして観られるのが魅力です。小林聡美、もたいまさこらの抑制された演技に不思議に惹きつけられます。癖になると言っていいかもしれません。取り立てて物語のアップダウンはないのに、また観たくなる、奇妙で平和なムードのある映画です。はらはらしたり、シリアスな物語に疲れてしまうようになりました。体のどこかに力が入ってしまうのか、観終わるとぐったり。新しいものを追いかけるのではなく、心地いいことを選んでいく。そんな年代なのかもしれません。『かもめ食堂』を観ていて心地いいのは、登場人物が多くを語らないということがあるかもしれません。説明も感情を吐露し合うこともない。言葉の間合いや、抑えた表情で伝わってきます。そして、『日本人のソウルフード』としておむすびが出てきます。またサーモンの網焼き、唐揚げ、シナモンロールも登場します。一つ一つの食材を丁寧に扱い、丁寧に調理していく描写に静かな感慨を覚えます。この映画の心地よさは、私たちの日常を心地よくするヒントになります。登場人物たちが丁寧な言葉で会話していること。それは小津安二郎の映画で交わされる父と娘の丁寧な言葉づかいのようです。丁寧であることの心地よさ。丁寧に接することは、相手を大切に思っているというメッセージでもあるのです。丁寧にすると、自分自身も心地いいはずです。この循環が、世界をまろやかにしていくでしょう。世界が穏やかであるには、ひとりひとりの言葉や態度から始まるのですね。『かもめ食堂』の中に、こんな会話があります。「フィンランド人はとても穏やかです。どうしてでしょう?」そこでお客のひとりである青年がこう言います。「フィンランドには、すぐ近くに森があります」ここにも気づきがあります。森は、無意識の象徴でもあります。静かな、自然豊かな場所で自分を見つめる。自然に癒され、身体も心も緩める。自然と共にあるという感覚は、日本人と近いのかもしれません。自分が心地よいと思うことを大切に。『かもめ食堂』は、リラックスしたいときの処方箋なのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年11月27日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。『木守り』色鮮やかに、そして、たわわに実をつけた『柿』の姿が消え、灰色の枝だけになり、もの寂しい晩秋の景色になりました。でもよく見ると、柿の実一つ、伸びた枝につき、塀越しにその色つやの良い姿を見せてくれております。本日のタイトル『木守り』の風景です。それは、柿の木そのものの気持ちとも考えられます。来年も今年のように、沢山の実をつけてほしいという、持ち主の願いともとれますね。当方が田舎にいた時には、この『木守り』の風景を晩秋には、あちこちで見かけたものですが、大都会では柿の木があるお宅は少ないので、先ず見かけることは少ないですね…。でも、柿の木をお持ちの方であれば、持ち主と実をつけた柿との会話です。晩秋にぴったりの風景にもなるので、昔の風景、塀から覗く柿の実との『コラボ』は、今にも是非是非 残していただきたいと思います。当方は昭和の人間ですし、その昭和の風景や景色を若い人達に伝えたいと思っています。『木守り』もその一つですが、『木守り』の風景や、ことば を若い方が、その景色を想像し、或いは、この時季、柿の木の『木守り』を探して歩くとか、昭和のアナウンサーの『つぶやき』を心に留めて置いて下さればこんなに嬉しいことはありません。果実などの話が出たときに、自慢話でこの『木守り』の話しなどをして下されば、なお嬉しいですね。当方のご近所には、柿の木が塀から覗いているお宅が数軒ありますので、この晩秋の散歩は『木守り』探しでたのしむ予定であります。<2022年11月>フリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年11月25日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。神様と約束した時間を生きる神様と約束した時間が、あと120日だとしたら……。元気で過ごす120日なのか、それとも弱っていく120日なのか。どう生きるかはそれ次第ですが、それまで体験したことのない体の衰えと共にある時間と考えるのが妥当でしょう。大好きな友人が若くして亡くなったとき(これが、彼女が神様と約束した時間だったんだ)と思って、その死を受けとめようとしました。受け入れ難いことであっても、それは起こってしまった現実です。そのとき私の胃腸は動かなくなり、食べたものを消化できなくなりました。その症状は、現実を消化できないことと重なります。悲しい現実と自分の心の折り合いをつけることがこんなにも難しいことか。身体も教えてくれました。直木賞作家の山本文緒さんは、2021年に膵臓がんで亡くなられました。58歳、それが、山本さんが神様と約束した時間でした。膵臓がんと診断され、余命4ヶ月を宣告されました。抗がん剤治療がうまくいって9ヶ月。山本さんが余命を宣告されてから綴った日記『無人島のふたり』(新潮社)には、命を終える日へ向かう悲しさ、葛藤、焦燥、諦め、希望……そして、アップダウンを繰り返しながら弱っていく体調が記されています。肩に力の入った文章ではなく、後世に何かメッセージを残さなければという気負いもなく、ただ余命を告げられた日常と、胸の中に吹き荒ぶ思いが綴られています。書くことを手放さない作家の矜持も感じます。1994年に亡くなった安井かずみさんも、最後の日々を綴った『ありがとう!愛』(大和書房)という詩集を残しました。出版されることを前提に書かれたのかどうか、それはわかりません。最期まで夫の加藤和彦さんを愛し、キリスト教の洗礼を受け、ただただ愛と感謝を綴った詩集です。「金色のダンスシューズが散らばって私は人形のよう」この言葉が絶筆となりました。最後の言葉に、安井さんの無念さが閉じ込められているようで、胸が痛みます。言葉を綴るということは、ただただ自分を見つめ続けることだと思っています。アーティストのための作詞をするために物語を作りますが、すべて『自分』を通して生まれるものです。それは自分の経験を通して……ということではなく、自分がどのように世界を見つめているか、ということの表れでもあります。ですから、言葉を生業とするものは、書くことを手放せない。自分がこの状況の中で何を感じ、どんな感情を抱くのか、それを見ずにはいられない。それを記録せずにはいられないのです。なぜなら、書くことが自分に向けての存在証明だからなのです。神様と約束した時間がどのくらいあるのかわかりません。私たちは常に『余命』を生きているのかもしれません。時間を、そして自分を大切に大切に抱きしめながら、生きていきましょう。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年11月20日オールタイムパンケーキショップ「J.S. パンケーキ カフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」から、クリスマスシーズン限定メニュー「ベリールージュパンケーキ」が登場。2022年11月25日(金)から12月25日(日)までの期間限定で提供される。クリスマス限定パンケーキ「ベリールージュパンケーキ」1年を締めくくるクリスマスに向けてラインナップに加わる「ベリールージュパンケーキ」は、真っ赤なラズベリーグラサージュが目を引くパンケーキ。ミックスベリーの自家製のフルーツアイスを挟んだパンケーキをマスカルポーネクリームで包み込み、ラズベリーグラサージュをたっぷりトッピング。仕上げに4種のベリーを飾れば、クリスマス気分を盛り上げてくれる特別な一皿の完成だ。「クリスマスローストビーフプレート」もまた、同期間限定で「クリスマスローストビーフプレート」も登場。赤ワイン仕立てのソースでいただくローストビーフに、彩りの良いグリル野菜やマッシュポテトを添えたバケット付きのプレートだ。「ベリールージュパンケーキ」を組み合わせた、贅沢なハーフ&ハーフセットも用意されている。限定ドリンク「キャンディーベリーティー」クリスマス限定メニューにはクリスマス限定ドリンクがおすすめ。ハイビスカスをベースにした「キャンディーベリーティー」は、ドライフルーツやクローブ、ローズヒップをブレンドした、香り豊かなノンカフェインティーだ。商品情報提供期間:2022年11月25日(金)〜12月25日(日)提供店舗:J.S. パンケーキ カフェ全店 / J.S. フーディーズ 天王寺店価格:・「ベリールージュパンケーキ」単品 1,830円 ※1・「クリスマスローストビーフプレート」単品 2,200円 ※2・「~Half & Half~スペシャルセット」2,750円・「キャンディーベリーティー」(ホット/アイス) 605円※1 12月23日~12月25日限定でテイクアウトが可能。※2 J.S. フーディーズ 天王寺店では、ターメリックライスまたはガーリックトーストを選択可能。
2022年11月18日女性たちの本音を代弁、考察し、鼓舞する小説を書き続ける柚木麻子さん。『きょうの料理ビギナーズ』などでの連載をまとめた、単著での初エッセイ集『とりあえずお湯わかせ』も、必ずや共感を呼ぶだろう一冊だ。タイトルの由来は、お母さまの口癖。重い腰を上げるとっかかりとして、家訓のように柚木さんにも引き継がれているという。人気作家の初めてのエッセイ集は、元気を取り戻すためのカンフル剤。「連載の最初にそう書いたのですが、すぐに、実は母が桐島洋子さんのベストセラー『聡明な女は料理がうまい』から、ある部分のエッセンスをとったものだとわかって。小耳に挟んだところでは、料理家の故・小林カツ代さんも『お湯わかせ』と言っていたらしいです。’80年代から女性たちをエンパワーメントしてきた彼女たちの核にもなった名言であり、コンビニもSNSも時短アイデアも便利家電もいまほどないとき、まずはお湯というのは、家事を担っていた人にとってのライフハックでもあったのだなと。それを聞いて読んで育った私も、見習っています」エッセイのテーマは広く、料理やワンオペ育児のこと、小さなイベント、コロナ禍、思い出、フェミニズム…。どれも、むちうちが心配になるほど首肯してしまう。「私の理想のエッセイとは何かと考えてみたら、妄想が暴走するものなんです。私自身が、うっかり『良さそうなこと』に飛びついて、実行してしまうタイプですし」連載中に、女子教育に貢献した河井道の半生を軸にした長編小説『らんたん』を執筆。資料として、戦時中の婦人雑誌などを読み込んだ。「戦争の苦しい状況を楽しくする工夫とかが面白くて。それによかれと飛びついて、後悔することになってもいい。大切なのは声を上げること、連帯することだと言いたいですね」読むと、この4年ほどに日本で何が起きたかが、ありありとわかる。「子どもに野菜を食べさせなきゃとか、ものすごい工夫していましたね、私。子どもは『野菜は大人になったら食べる。いまはまだそのときじゃない』と理屈で抵抗できるくらいに成長していますが(笑)。ただ、私だけでなく社会もメディアも変わった。私への仕事のオーダーも、ジェンダーに関するものが増えました」現在もエッセイは連載中。柚木さんの書く“いま”には、読者の“いま”を見つめるヒントもてんこ盛り。『とりあえずお湯わかせ』連載エッセイ(2018年~’22年3月)、他誌に書いたもの、書き下ろし(章ごとに「後日談」、各編にセルフコメント)を合わせた59編。NHK出版1650円ゆずき・あさこ1981年、東京都生まれ。2010年にデビュー短編集『終点のあの子』を刊行。’15年、『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。『BUTTER』など著書多数。※『anan』2022年11月16日号より。写真・土佐麻理子(柚木さん)中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2022年11月14日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。この波立つ時代を生きるためにこの地球に住む79億人(2022年)の人間が同じ方向を目指して歩んでいたら……。世界のあちらこちらで波立っているような今、79億人の人間が共通して持っているものがあるとしたら、それは命と愛ではないでしょうか。そんな理想主義者のような、夢を見るようなことを思ってしまうのは、この混沌とした時代に少し草臥れているからなのかもしれません。30年ほど前、1曲のクリスマスソングに出会いました。友人が是非観てほしいとプレゼントしてくれたデヴィット・フォスターの長編ミュージックビデオの中で、ナタリー・コールが歌った『クリスマス・リスト』です。デヴィット・フォスターのピアノでナタリー・コールが語りかけるように歌っている場面を、今でもよく覚えています。大人になったけれど叶えたい願いがあるの。必要としている人のために。戦争が起きないように。奪い合わないように。みんなに友達がいて、正義が勝つこと。いつも愛があること。これが私のクリスマスの願い。『クリスマス・リスト』がリリースされた1990年、イラクがクウェートに侵攻し湾岸戦争が起こりました。砲撃が開始された時のニュース映像を今でもよく覚えています。科学は進歩しても、人間の精神は進化しないのだと落胆しました。そんな時期にこの歌を聴き、今、私たちに必要なのはこういうことなのだと強く思ったのです。『クリスマス・リスト』は、エイミー・グラント、バーブラ・ストライサンドなど多くのアーティストによってカバーされました。16年後、この歌を平原綾香さんに歌ってほしいとプロデューサーにプレゼンをし、日本語詞による『CHRISTMAS LIST』を発表することができたのです。自分に何ができるのだろうか。大きなことでなく、自分の小さな両手でできること。79億人の人間が問い続けていけば、波立つ世界に穏やかな風が吹き渡るのではないか。今ならまだ間に合うのではないか。悲しいニュースに触れるたびに、こんなことを考えます。考えなくては、と思います。誰もが持っているものを、大切にすればいいだけのこと。シンプルに、原点に立てばいい。大切なものを、大切にするだけ。命を大切にすることは、愛することを学ぶことなのかもしれません。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年11月13日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。「そうか、君はもういないのか」と思うとき「そうか、君はもういないのか」作家の城山三郎氏が妻の容子さんが亡くなった後に書いた随筆を読みました。容子さんとの出会い、結婚生活を書いたいくつかの未完の原稿を次女の井上紀子さんの手によりまとめた随筆です。最愛の人が、本当に最愛であったことを知るのは、失ったときなのかもしれません。城山氏は容子さんと出会ったとき、「間違って、妖精が天から妖精が落ちてきた感じ」と思い、その思いは結婚生活を通して変わることがなかったそうです。容子さんに先立たれ、城山氏はその現実を心の中にのみ置いていたと、次女の井上紀子さんは語ります。お葬式で喪服を着ず、お墓参りもせず。そして自宅に帰ることなく、ずっと仕事場で寝起きしていたそうです。「そうか、君はもういないのか」このつぶやくような一行を、私は母が亡くなって、愛犬のラニが亡くなってからふと思い出します。死が生命活動の終わりだとわかっていても、私は不思議でなりません。もういない、もう会えないという現実の凄みに、胸を掻きむしられるような喪失感を覚えます。私の腕の中で力なく身を委ねていたラニが、ある瞬間、くっと首をもたげ、驚いたような顔をして私を見たあの瞬間に、ラニの心臓は止まってしまいました。どこに行ったの?と何度も叫びました。いままで名前を呼べば私を見たラニは、どこに行ってしまったのか。空のハウスを見るたびに、いつも寝ていたソファの片隅に目をやるたびに、「もういないんだ」と、わかっているはずの現実を確かめる。すると、胸の奥にあるぽっかりとした空洞に気づくのです。この空洞を埋めるのは、悲しさよりも出会えたことへの感謝なのでしょう。たくさんの贈りものをもらったことに気づいていくことなのだと思います。母が亡くなってしばらくしてから、日常の中に母の愛が宿っていることに気づきました。母がしてくれたことを娘にしている。母が苦しいときも希望を見出しながら前を向いていたように、私もそうしている。ラニは私に無償で愛することを教えてくれた。この世界から旅立ったとしても、大切なことを残してくれている。それでも「そうか、君はもういないのか」と思うことがあります。振り子のように思いを行ったり来たりさせながら、時が経てばいつかその現実に馴染んでいく。でも、それもせつないのです。いないことに慣れていくのが怖い気もするのです。喪失感は執着なのでしょうか。まだその答えは、私の中でまだ見つかりそうもありません。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年11月06日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。女郎花(オミナエシ)はいかが花ウンサーの押阪 忍です。秋深し、秋を代表する花、『萩、尾花(ススキ)、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗』が秋の七草です。万葉集にあるそうですが、「秋の野に咲きたる花を指折りて、かき数ふれば七種の花」この中の一つ、女郎花。これは、『女』という意味を持つ『オミナ』と、古語の『(圧)ヘシ』が変化した『エシ』が合わさって付けられた名前です。「美女を圧倒する程 美しい花」という意味でつけられたそうですが、「え?それ程インパクトのある花!?」とは思えませんよね。漢字ですと『女郎花』と書きますが、『女郎』という漢字が女性を意味するようになったのは、平安時代。当時は貴族の女性、つまり高貴な女性を表す言葉が『女郎』だったのです。言葉の由来としては、他に、白いもち米を男性が食べていたことから、それを『男飯(おとこめし)』と言っていたのに対し、女性は黄色の粟飯(あわめし)を食べていたので『女飯(おみなめし)』と呼んでいました。そして黄色の粟飯とオミナエシの花が似ていることから、やがて、『オミナエシ』とよばれるようになったという説もあります。先日、知人女子学生に「『オミナエシ』を知っている?」と聞きましたら「聴いたことはあるけど、見たことはない。知らない」と返ってきました。若い人で女郎花を見た方は少ないかもしれませんね。まして、『女郎花』を、『おみなえし』と詠むのですから。「知っているか?」と聞く方がヤボかも知れませんね。でもでも、日本女性の代表花と評される『女郎花』。秋の七草の一つとして 若い方に覚えていて欲しいと 花ウンサーは願っております。<2022年11月>フリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年11月05日Y’s(ワイズ)とアポテーケ フレグランス(APOTHEKE FRAGRANCE)によるリードディフューザーが登場。2022年11月23日(水・祝)より、Y’s日本国内ストアほかにて発売される。Y’s×アポテーケ フレグランスのリードディフューザーアポテーケ フレグランスは、千葉県千葉市内の自社工場で商品の調合、生産、パッケージングまですべての工程をハンドメイドでおこなうフレグランスブランドだ。今回、Y’sはアポテーケ フレグランスとタッグを組み、リードディフューザーを発表。Y’sが表現する凛々しさ、気品、心地よい緊張感をアポテーケ フレグランスが解釈し、2種類の異なる香りで展開する。シトラス・アロマティックの香り「NEW MYSTERY」柔らかさと凛とした爽やかさ、深海の暗がりのような魅力的で少しミステリアスな香りをイメージした「NEW MYSTERY」。シトラスノートのマンダリンに、ジンジャーやカルダモン、ジュニパーなどのスパイスを加え、サイプレス、サンダルウッド、ベチバーなどのウッドノートでまとめた。シガー調のウッディ・アンバーの香り「DRESSMAKER」「DRESSMAKER」は、温かな甘さとコクのある苦味、個性的で上品な紳士をイメージした香りに。葉巻のスパイシーさとほろ苦さに、蜂蜜の濃い甘さをプラス。さらに、アニスやセダーウッド、パチョリ、カカオ、アンバーなどでウッディ・アンバーの香りにまとめた。ロゴ&文字と封蝋デザインのシンプルなパッケージパッケージは、「Y’s REED DIFFUSER 8.5fl oz/250ml」のロゴと文字のみが配されたシンプルなデザインに。ガラス瓶の中ほどまでかけられた封蝋のデザインは、一つ一つ手作業で仕上げられる釉薬のドブづけのような、「制作の過程」をイメージ。Y’sのためだけに考案された特別な仕様だ。【詳細】Y’s - アポテーケ フレグランス 各18,700円発売日:2022年11月23日(水・祝)展開店舗:Y’s日本国内ストア、公式オンラインブティック・NEW MYSTERY封蝋:オフホワイト/AP-04146(C#1)・DRESSMAKER封蝋:黒/AP-04158(C#2)■Y’s APFR クローゼットタグ プレゼントY’s - APOTHEKE FRAGRANCEの2種の香りを、発売に先行し11月3日(木・祝)より、ストアで33,000円以上購入者へクローゼットタグのかたちでプレゼント。香りの持続は一か月程度が目安。※それぞれパッケージされた2種の香りがセット。■Y’s APFR ブロッターカード プレゼント公式オンラインブティック THE SHOP YOHJI YAMAMOTOで「Y’s」商品11,000円以上購入者へ、Y’s - APOTHEKE FRAGRANCEの2種の香りのブロッターカード(試香紙)を、発売に先行し11月3日(木・祝)より、商品へ同封して配送。※それぞれパッケージされた2種の香りがセット。【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年11月03日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。小さな命の大きなドラマベランダのイタリアンパセリの鉢に、蝶々の幼虫を2匹見つけました。グリーンの体に黒の横縞。その縞にオレンジ色のドット。足?に黒のドット。葉を食べている様子はなく、動かずにじっとしている。昆虫にまったく詳しくないのですが、これはただものではない感じがして、そのままそっとしておきました。調べてみると、どうもキアゲハのようです。キアゲハはセリ科の葉を好むとのこと。イタリアンパセリについていたところを見ると、やはり間違いはなさそうです。冬に向かうこの時期に幼虫だとすると、蛹(さなぎ)になって越冬するのでしょうか。寒さよけはいらないか。何か蛹になりやすい木の枝を鉢に刺した方がいいのか。無事に羽化してほしく、いろいろ調べています。20年近く前の夏のこと。無農薬野菜に緑色の立派な青虫がついてきたことがありました。飼育箱に野菜の葉を入れ、木の枝も立てるようにして入れ、飼ったことがあります。蛹になってからどのくらいの日数が経ったか忘れましたが、夜遅く、ガサゴソと音がして飼育箱を覗いてみると、蛹の裂け目から明るい浅葱色の羽が現れたのです。アオスジアゲハでした。蛹から出て、新しい自分を確かめるようにしばらく羽を開いたり閉じたり。しばらくその様子を家族で眺め、飼育箱を開いて放しました。アオスジアゲハは私たちのまわりをひらひらと回り、そしてゆらゆらと飛んでいきました。浅葱色の紋様が月明かりの中でひらめいて。変容する命の不思議を味わった満月の夜でした。蝶は蛹の中で体を溶かし、体を作り変えます。正確に言うと不必要な部分が溶け、それは体を作り変える栄養分となります。あの小さな蛹の中で、大変なことが起こっているわけです。違う姿に変容する。これは私たちにも起こることです。私たちは何度となく苦しい気持ちを味わい、困難な時期を迎えます。どうにもならない気持ちをどうしていいかわからずに、悶々としてしまう。そんな真っ暗なトンネルを抜けるためには、心を成長させなければなりません。意識を変える、古いやり方を手放す。新しい自分になる。それは思うよりも難儀なことです。腹に落ちる、目から鱗が落ちる、という言葉の通り、頭でわかっているだけでは変われない。蝶のように、じっと自分という蛹の中で、より成長した自分に作り変えていく、変容していく。一つずつ、いまできることから始めてみる。自然は、偉大な先生です。自然が教えてくれることに耳を傾ける。目を見張る。心で学んでいく。キアゲハの幼虫が無事に羽化するために何かできることはないか調べてみましたが、自然のままに、彼らのあるがままに。小さな命の大きなドラマを見守ろうと思います。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年10月30日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。思わず口ずさむ童謡『赤とんぼ』皆さん 如何でしょう ふと口ずさむ童謡、お気に入りの童謡ってありますか…好きな童謡は、年代によって違うとおもいますが、私の好きな童謡は、やはりこの時季にぴったりの『赤とんぼ』です。『七つの子』『チューリップ』などと1位、2位を競うのでしょうか…。実は先日、こんな情報を見つけました。1989年『日本のうた・ふるさとのうた』全国実行委員会が、NHKを通じて、公開アンケートを実施した『あなたが選ぶ日本のうた・ふるさとのうた』で、第1位を獲得したのは『赤とんぼ』でした。さらに2003年『日本童謡の会』で実施した『好きな童謡』の調査でも『赤とんぼ』が第1位に選ばれたそうです。三木露風・作詞、山田耕作・作曲による『赤とんぼ』。ちょうど今頃の季節の夕暮れ時に、赤とんぼを見て作った作品でしょうね…。作曲の山田耕作さんは、発音ですが、『アカトンボ』と平板ではなく、『アカトンボ』と頭にアクセントを付けて発音して欲しいと仰っていました。『アカトンボ』です。『アカトンボ』と平板に歌われると、よごれた赤トンボに聴こえるから「ダメだ!」仰っていたことを思い出します。何一つ混じりっけのない純粋な赤!その綺麗な赤色で飛び交う赤とんぼ!それが作曲家のイメージだったのでしょうね。都会で生活をなさっている方、この秋どこかで、きれいな赤とんぼと出会う機会がありますように期待をしております。赤とんぼは日本の空の象徴ですものね。<2022年10月>フリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年10月25日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。素直な気持ちを言葉にのせてマスクを手放せなくなって3年。野外ではマスクを外すよう厚生省からお知らせがありましたが、まだほとんどの人がマスクをして歩いています。コロナ禍が始まった頃は異様な光景でしたが、いまではすっかり日常です。やはり顔の下半分を隠してしまうと、表情がわかりません。見様によっては怒っているようにも、無感情のようにも見えます。すると街全体がどこか殺伐とした雰囲気に包まれます。目は口ほどにものを言う……と言葉の通り、目には感情が現れるものです。表情も『言葉』であり自分の『表現』なのですね。マスクをしていても口角をあげていると、目の表情が柔らかくなります。少しでも和らげることができたら……と思い、マスクをつけながら写真を撮るときに優しい気持ちで、口角をしっかり上げたのですが、表情のない写真になってしまいました。表情力とでも言うのでしょうか、私の力不足なのかもしれませんが。まだまだ息苦しさが残るこの世界の中で思うのは、いつにも増して気持ちを伝えることの大切さです。この3年の間で、リモートでの仕事、コミュニケーションの便利さを知りました。家にいながら仕事も、打ち合わせもできる。セミナーにも参加できる。確かに便利なのですが、リモートで講座をするときには、いまひとつもどかしさを感じます。人が集まる『場』はエネルギーです。『気』という表現がわかりやすいでしょうか。いい雰囲気になったり、気まずいムードになったりするものです。リアルで面と向かっていると、表情や雰囲気から相手の気持ちなどを受け取りやすい。しかし画面を通してとなると、受け取りづらいことがあります。ですから、リモートの場合はいつもよりも声かけをし、お互いに意思の疎通を図ることが大切になります。言葉にして気持ちを伝える。それは決して大袈裟なことではなく、感謝の気持ち、うれしさ、楽しさ、つらさ、淋しさ……日常の中で私たちの心の中に湧き上がる気持ちに素直に向き合うことでもあるのです。作詞を手掛けたあるアーティストのCDを聴きながら、この曲を書いたとき愛しかなかったなあ、と思いだしだしたことがありました。そのアーティストが輝ける歌を書く。自分の仕事への熱さではなく、アーティストへ思いをこめて書いたこと。先日、ご本人にその気持ちを伝えると「私も歌うときに胸がいっぱいになる」と言われました。伝えてよかった。私たちの間の水路に、豊かな流れができたような気がしました。お店で、レストランで、仕事場で感謝を伝える。友達、家族の中で素直に交流する。息苦しい時期を脱したとき、この交流はさらにあたたかいものになるのではないか。そう時代が進化しますように。私たち一人ひとりが、進化の担い手なのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年10月23日テレビ朝日のマスコットキャラクター・ゴーちゃん。と、J-WAVEのリスナー会員サービス「J-me」のオフィシャルキャラクター・ジェイミーが、21日~29日に「J-WAVE META STUDIO」でメタバースラジオ番組を配信する。テレビ朝日は、21日、22日、23日の3日間、六本木ヒルズとオンラインで開催される日本最大級のデジタル・クリエイティブフェス「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2022」(主催J-WAVE 以下、イノフェス)の会場で、リアルとメタバースを横断するJ-WAVEとの初のコラボレーション企画を行う。今年7回目の開催となるイノフェスでは、六本木・J-WAVEのスタジオがメタバース化され、「J-WAVE META STUDIO」として公開されるが、そのメタバーススタジオにてジェイミーとゴーちゃん。によるラジオ番組を配信することが決定した。VRやARを駆使したバースデーイベントを開催するなど常に新しいテクノロジーに興味深々のゴーちゃん。がジェイミーとイノベーティブな未来について語り合う。ご近所仲間の2人によるメタバースラジオ番組に注目だ。テレビ朝日が手がけるメタバース空間「光と星のメタバース六本木」にはジェイミーとゴーちゃん。の2ショットスペシャルコラボパネルも設置される。さらに光と星のメタバース六本木内には、「イノフェス」も手がける開発ユニット「AR三兄弟」と『新世界 メタバースTV!!』が共同開発した巨大な顔が壁から飛び出す仰天コンテンツ「メタの壁 by 『新世界 メタバースTV!!』」が登場。同番組MCの関智一&ぺこぱ3人の顔がVR空間上のテレビ朝日本社ビルから突如出現し、その「顔」は次元を超えて六本木ヒルズアリーナの「イノフェス」の会場でテレビ朝日周辺に隠されたメタバースとリアルな世界の結節点から「メタ顔」が飛び出てくるARコンテンツとなっている。実際にMC3人が「メタ顔」を体験して記念撮影した模様は、23日の『新世界 メタバースTV!!』(10:00~)に放送される。
2022年10月19日豊橋カレーうどん、炙りマシュマロ、生ハムとチーズのカスクート…。食べることが大好きという松井玲奈さんの初エッセイ集『ひみつのたべもの』に出てくるのは、レストランの特別な味からカップ麺まで多種多彩。それがどれも美味しそう。料理好きで、プライベートでもほぼ毎日何か作るという。「いちばん多いのはお味噌汁。あとは肉じゃがや豚バラ大根。煮物が多いなと思います。魚を焼いたり。作ると大体3~4人前できてしまうので、小分けして何日かに分けて食べています。野菜を切ったり、煮込んだり、決められたことを順序立ててやると集中できる分、イヤなことや悩みもその瞬間は忘れていられますよね。料理してる時間に気持ちをリセットして、でき上がったものを食べる。その一連の流れが、自分にとっては必要な時間なんです」美味しいものには目がないが、人と食事をするのに少し苦手意識がある、と松井さん。「五感を全部使って味わって食べたいという思いが、たぶん人より強いんです。誰かと一緒は楽しいけれど、食べる早さも気にしなくちゃいけないし、食べるよりしゃべる方に意識がいってしまって、後で思い出すと『あれってどう美味しかったんだっけ?』と惜しいことをした気持ちになる(笑)。ひとりで食べるのもわりと得意です。抵抗がある人がいるのもわかるんですけれど、意外と周りの人は自分を見ていないんだなって」松井さんにもごひいきのお店がいくつかあり、できれば月に一度くらいのペースで、頑張った自分へのご褒美のように、ひとりごはんの贅沢なひとときを味わえたら幸せ、と思っている。「外食って、出てくるまで待ってる間も何が食べられるんだろうと楽しみですし、一口一口味わいながら、その日あったことや『この食材、誰々と食べたな』『子ども時代は苦手だったのにな』などをふと思い出すのもいい。もちろん、人とごはんを食べているときにもそういう発見はあるけれど、ひとりの方が自分自身と会話できますよね。黙々と味わってる時間は自分と向き合ってる時間でもあり、一種のメディテーションみたいなものかもしれない。考え事や日常の些事から解放され“味”だけに向き合って楽しむ。それは私にとってすごく大切なひとときなんだと感じるようになりました」食は、その人の価値観や生き方を映し出す。お弁当箱に詰めたオムライスや果汁がしたたる桃、手作り餃子など、松井さんの小説にはしばしば、食べものが巧みなモチーフとして登場する。「単純に、私が食べものが出てくるお話が好きというのもありますが、作家さんによって食事のシーンて全然書き方が違いますよね。マンガ家さんでも、お茶碗によそわれたご飯を、細かく米粒を立たせるように描く人もいれば、全体の形をていねいに描く人もいて。著者の食べものに対する価値観みたいなものが伝わってくるところが面白い。だから私も、自然と作品の中に織り込みたくなるのかもしれないです」「ハンドメイド」(『カモフラージュ』に所収)という短編では、24歳の女性が、手作りのお弁当を、ひと回り年上の不倫相手とホテルで食べる。「女性は、空のお弁当箱を家に帰って洗うんですよね。虚しいなと思いながら書いた場面。食を、人物像や関係性、心情などを描くのに効果的に使えたらいいなと思っています」いままた少しずつ新しい小説を書き溜めているところらしい。「その中でも、たとえば、紅茶をティーバッグで淹れる人なのか、茶葉をポットに入れて時間まで計って淹れる人なのかで、その人物の性格や暮らしぶりなどが見えてきたりしますよね。今回は“自分を発見する”をテーマにしようかなと思っていて、そこでも食をうまく使いたいです」現在公開中の映画『よだかの片想い』(原作:島本理生)では、理系大学院生・前田アイコを演じた。料理上手という役柄だ。「料理を作ったり食事するシーンは結構緊張しますね。包丁さばきや箸の使い方などの所作は、みなさん気にされますから。特に食べるのは並行してしゃべらなきゃいけないシーンでもあり、役者は、内心では『どれが箸で掴みやすいか、飲み込みやすいか』を見極めながら演じています。味わう以前に、自分のセリフのときに、もごもごしないでちゃんとしゃべれる状態になることを想定して食べているはず」そんなこぼれ話を聞くと、映画やドラマで食事のシーンを見る目が変わりそうだ。ちなみに、無類のスイーツ好きだという松井さんは、ふだん、好きなものや美味しいものを、どうやって見つけるのだろう。「人に教えてもらったり、あと、SNSで見つけることも多いですね。見た目が綺麗なスイーツはもちろん、表面が真っ白でシンプルなショートケーキかなと思わせておいて、切ったら全然違うものが飛び出してくるみたいなサプライズのあるケーキとか、見つけたときの喜び!そういうわくわく感の鼻は利きます」そうして見つけた特別な一品は、まずひとりで食べに行く主義。「『この美味しい気持ちをいま誰かとシェアできないなんて悲しい』というよりは、次回、誰かを連れてきて『どうこれ、信じられないくらい美味しいでしょ』と喜ばせたいタイプなんですよね。ひとりで下見を済ませて、保証できる味を誰かとシェアしたい」詰まるところ、松井さんにとっていちばん美味しいものとは何なのだろう。「エッセイにも書いたことがありますが、美味しいものって食べ始めは幸せなのに、美味しければ美味しいほど、『最後の一口を食べてしまうのがもったいない』という気持ちが強くなります。小さいときからずっとそうで、半分ぐらい食べたあたりから『もう終わっちゃう(涙目)』と言い始めるんです、私。友人からも『もー、うるさい』とか呆れられてます(笑)」美味しいもので満たされつつも、目の前から減っていくさまに、一抹の悲しさが。松井さんのそんなジレンマに、共感する人は案外、多いのでは。「食べちゃったらお別れですからね。食べ切ってしまったという名残惜しさと、やっぱりきょうも美味しかったという幸福感とが入り交じると、最後の一口がより美味しく感じる気がします。それが私にとって、心と体へのいちばんの栄養になるのかもしれません」『ひみつのたべもの』松井玲奈著2020年5月~11月に小誌で連載していた食エッセイに加筆修正、書き下ろしを加えた初エッセイ集。スイーツや激辛好き、幼少期から現在までの食をめぐる思い出話、家庭の味、旅先でのグルメ、ソウルフードのことなど、食欲を刺激する50編を収録。マガジンハウス1540円まつい・れな1991年、愛知県生まれ。俳優。作家としては、短編集『カモフラージュ』と『累々』も上梓している。現在、主演映画『よだかの片想い』が全国ロードショー。マルチカラージャンプスーツ¥69,300ニット¥35,200(共にCFCL )ピアス、右耳¥53,900左耳¥30,800リング、〈右手〉薬指(上)¥176,000薬指(下)¥9,900中指¥9,900人差し指¥9,900〈左手〉¥366,300(以上ビジュードエム ギンザシックス TEL:03・6264・5436)※『anan』2022年10月19日号より。写真・山越翔太郎(TRON)スタイリスト・鬼束香奈子ヘア&メイク・白石久美子取材、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2022年10月17日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。遠い記憶を手のひらで転がして人は、忘れてもいいことは忘れてしまうのでしょうか。もしも脳の中にフィルターがあり、本当に必要な記憶だけを抽出するというのなら、そういうものかと思えるのですが、どうもいろいろと忘れてしまっているような気がしてなりません。手にとるように覚えていたことも、いつの間にか指の間から滑り落ちてしまった感じです。旅に出るときには、必ず日記をつけます。旅の記録、そして思ったことを徒然なるままに、自動書記をするように。先日、30年くらい前にパリに行ったときの日記が出てきました。たいてい一人で旅をしていたので、日記は話し相手でもあるのです。旅日記を読み返しながら、パリの石畳の道を歩いているような気がしてきます。いまはもう味わうことのない気持ちが綴られているのを読むと、遠い日の自分が愛しくなります。そんな日記の中に、ぽっかりと記憶から抜け落ちた出来事について書いてありました。それはパリに住んでいる友人とのことだったのですが、私はそれを初めてページを開く小説のように読みました。その出来事について、すっかり忘れていた自分にも驚いて、何度も何度も読み返しました。でも、遠い日の記憶の尻尾をつかまえられない。そして思い出したのが、その話を聞いたイタリアン・レストランと、オーダーしたイベリコ豚の生ハム。そして「夜は会えないから赤ワインを飲もう」という友人の言葉でした。何かの形でしるしを残す。備忘録。思うよりも早く、時は過ぎていきます。昨年から5年日記をつけ始めました。1日数行の小さな日記帳は、何年か前にニューヨークのソーホーの文具店で求めたもの。同じ日付のページにある1年前の日記を読み、その日のことを綴りながら、いまここにいる自分と向き合う。時を重ねていく自分を感じながら、1日を終える。人生の折り返し地点はとうに過ぎてしまったのですから、1日という時間の手触りを味わいながら過ごすのも悪くありません。時の流れは優しいものです。忘れることは、自分を楽にしてくれることもあるかもしれません。忘れてもいいこと。忘れたくないこと。それを選ぶわけにはいかないかもしれません。手のひらの上で遠い日の記憶を転がしながら、なんとか生きてきたことを愛しく思う。そんな優しい時間を過ごすのもいいものです。忘れてもいいことは忘れていく。昨夜何を食べたかなんて些細なことですが、いまはまだそれを忘れては、なりません。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年10月16日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。金木犀の香りキンモクセイの香りを町中でも感じるようになりました。拙宅には二本のキンモクセイがありますが、窓を開けると、実にいい匂いを届けてくれております。町中を歩いていてもこの匂いを嗅ぐと、何処にその木があるかと探します。黄色の小花が密に咲き、そんなにキレイとは思いませんが、その『匂い』は特段の香りだと思います。金木犀だけでなく、銀木犀もありますが、銀は金ほどのにおいはしませんね。拙宅の修善寺の山荘に、金木犀と銀木犀を並べて植えたのですが、銀木犀は、かすかな匂いがするだけでした。銀木犀には『銀』なりの風格はありますが・・・。ところで毎年、この時季にぶつかり、はね返されているのが、この金木犀の『木犀』の字です。覚えていた筈が、見事に忘れています。『薔薇』の字に挑戦したことがありますが、見事に失敗、失念したのと同様です。木犀は、この時季でしか使わないので、どうやらすぐ忘れるようです。植物は今、片仮名書きですので、漢字の金木犀は、きょう覚えても、明日には忘れているような気持がしております。『金木犀』と『キンモクセイ』。やはり漢字の方が重みや存在感があるような気持ちですね。『キンモクセイ』だと、路端の小花のような感じです。『金木犀』だとその樹木の形や花の匂いまでが伝わってくるようです。本日は紺碧の秋の空、秋到来を爽やかに告げてくれている金木犀の匂いを感じてみようと、それではこれより ぶらり散歩にでかけて参ります。<2022年10月>フリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年10月14日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。『ふとした瞬間』に『自分』を感じる花の香りは、黄昏から夜に立ってくるのでしょうか。夜に閉ざされることで、嗅覚が敏感になるのか。少し街が静かになり、夜が降りてくる頃、ふわりと金木犀の香りが。金木犀の香りに、人々は本格的な秋の訪れを感じます。小さな花のひとつ一つから、あの微かに甘く、どこかエキゾティックな香りが立ち上る。香りは目に見えませんが、小さな花がそうっと開くと同時に香りが霧のように放たれるような。風に溶け込み、空気に溶け込み、消えていく。どこへ行ってしまうのでしょうか。もしかしたら、香りは、感じた人それぞれの心の中に入っていくのかもしれません。目にするもの、香り、手触り、音、味覚。五感を通して感じたものが記憶に結びついたり、胸のあたりが熱くなったりすることがあります。それは、心の奥の弦を弾くような、そんな感覚です。「ふと思い出す」「ふと涙が出る」「ふと悲しくなる」といった、予期しない、脈絡もなく起こる「ふと〜」という様。自分でもなぜそうなるのかわからないこの「ふと〜」という心の動きは、とても大切なものです。その心の動きこそ、その人の感受性であり、感性となり、人生という物語を語るのではないかと。私たちは、実に忙しい現実の日々を送っています。世界の情勢も予断を許さない。時間に追われるように過ごしている生活の中のエアポケットのようなこの「ふと〜」という瞬間は、私たちを大切な場所につなぎとめてくれるような感があるのです。論理性もない、何の根拠があるわけでもない、「ふと」何かを思い出し、「ふと」感情が動くという『現象』は、それぞれの人生の物語の『どこか』『何か』に紐づいているものです。それが悲しみであろうと、懐かしさであろうと、理由など分からなくても、自分の物語を思い出させる小さなトリガーとなる。そこで心の中で思いをめぐらせるのは、感性を育む素敵な時間です。『自分』を感じる瞬間なのです。少し大袈裟な言い方になりますが、人生は現実目標を達成するためにあるわけではない、と私は考えます。現実の生活を通して、目に見えない心を成長させていく。生きるということは、いくつもの体験を重ねながら、自分という物語を紡いでいく。長い人生の中の「ふと〜」と思った瞬間からつながる場所に、物語がある。金木犀の香りにふと思い出した遠い秋の日にも。そんな物語を味わうこと、ささやかでも豊かな時間になるのです。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年10月09日オールタイムパンケーキショップ「J.S. パンケーキ カフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」から、秋限定のプレートメニュー「リッチモンブランのオータムプレート」が登場。 2022年10月13日(木)から11月23日(水)までの期間、全国の店舗で提供される。3種の栗&さつまいもスイーツを味わうスイーツプレートオータムフェアの第2弾として登場するスイーツプレートは、秋の味覚の代表格である栗とさつまいを使った「〜ほうじ茶香る〜リッチモンブランパンケーキ<ミニ>」、「バター香るスイートポテトパイ」、「富士のほうじ茶ゼリー」の3種類のスイーツが楽しめる一皿。「〜ほうじ茶香る〜リッチモンブランパンケーキ」単品でも注文できる「〜ほうじ茶香る〜リッチモンブランパンケーキ」は、富士市内でトップの品質を誇るほうじ茶の新ブランド「凛茶」が香るパンケーキに、一般的な栗よりも大粒で濃縮された甘みを持つ「中山栗」のマロンクリームを合わせた一品。毎秋人気の「栗のモンブラン」と「スイートポテトのモンブラン」、そのどちらも味わいたいというファンに向けた贅沢なハイブリッドスイーツだ。「スイートポテトモンブランパンケーキ」また、11月10日(木)からは、オータムフェア第3弾となる「スイートポテトモンブランパンケーキ」が発売。メープル入りのパンケーキに、国産スイートポテトで作るスイートポテトクリームをたっぷりと絞った、濃厚な味わいの一品となっている。商品情報J.S. パンケーキ カフェ 秋の期間限定スイーツ■「リッチモンブランのオータムプレート」※富士のほうじ茶「凛茶」付き2,310円提供期間:2022年10月13日(木)〜11月23日(水)提供店舗:J.S. パンケーキ カフェ 全店■「~ほうじ茶香る~リッチモンブランパンケーキ」1,760円提供期間:2022年10月13日(木)〜11月9日(水)提供店舗:J.S. パンケーキ カフェ / J.S. フーディーズ 天王寺MIO店■「スイートポテトモンブランパンケーキ」1,760円提供期間:2022年11月10日(木)〜11月23日(水)提供店舗:J.S. パンケーキ カフェ / J.S. フーディーズ 天王寺MIO店
2022年10月09日『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本』2022年10月14日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は山下あきこ著『死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本』 を2022年10月14日(金)に刊行いたします。“イライラで暴飲暴食⇔糖質過多でイライラ”のループからの解放!ケーキ、クッキー、チョコレート、などのスイーツ、「主食」と呼ばれる白米、パン、麺類も、ほぼ糖質です。糖質は、依存性のあるドラッグのようなもので、糖質過多でイライラを作りだし、暴飲暴食を解消しようとすることで、また新たなイライラを作り出しているのです。だからこそ糖質制限が健康・ダイエットに有効なのはよくわかっていても、この快楽を断ち切ることは至難の業!本書では、糖質に依存する脳の仕組みを明らかにし、依存から自由になるための方法を、4stepでご紹介。ついつい糖質に手が伸びる習慣がなくなり、食べたい気持ちと戦う日々から解放されるための、一生使える健康・ダイエット本です。この冬、糖質依存を解消して、ダイエットのみならず“よく眠れる”“集中力が上がる”“疲れにくくなる”“見た目が若くなる”など得られるメリットを享受しましよう。※以下書籍から抜粋要約糖質は依存性のあるドラッグ糖質は、麻薬、アルコール、タバコなどと同じように依存性物質です。お腹が空いたら、空腹中枢からの指令を受け取っています。そして食事をしたときに快楽中枢が刺激されるわけですが、甘いものを食べると快楽が過剰に強く感じられるので、「もっと欲しい」と思うようになるのです。この過剰な快楽が強化され過ぎると、常に食べたくなり、食べることがやめられなくなる依存状態に陥り、肥満や糖尿病など体の不調の他、うつ状態、パニック障害など心の不調も引き起こしてしまうのです。糖質依存を手放したら得られるメリット体重が減る糖質は、中性脂肪や体脂肪の材料です。糖質を食べたら分泌されるインスリンは、脂肪を蓄積させるように働きます。糖質という脂肪の材料が減って、過剰に分泌されていたインスリンも減るので、体脂肪がつきにくい体になります。見た目が若くなる糖質過多は肌を老化させます。タンパク質と糖質が結合して変化を起こすと、終末糖化産物(AGEs)という物質ができます。これは一旦できると半永久的に体内に残る老化物質です。よく眠れる糖質依存があると、特に食べたくなるのが夕食の後です。厄介なことにこの夕食後の糖質は眠りの質を悪くします。血糖値が上がると脳が一時的に活発になってしまい、眠るモードから離れていきます。★その他“集中力が上がる”“疲れにくくなる”“気分が穏やかになる”“肝臓を守る”などのメリットも。糖質に依存しない脳の作り方ウォーキングで自然を感じる嗅覚、聴覚、体性感覚、視覚の順番で感覚を研ぎ澄まします。集中すると、普段感じないような感覚に気づくかもしれません。さらに、感覚を磨くだけでなく、脳疲労を軽くする効果もあります。感覚に意識を集中させるため、心配事などの雑念が頭に浮かびにくくなって、脳は余計なエネルギーを使わずに少し休むことができ、ストレスによる、暴飲暴食を防ぐことができます。フレーバーティーを飲むどんなお茶でも良いのですが、糖質依存の人は強い甘みに慣れているので、まずは甘みのある香りを選んで脳を満足させる方法がお勧めです。フルーツの香り、スイーツの香り、花の香りなど、季節に合わせた楽しいフレーバーがたくさんあり嗅覚から満足感を得ることができます。好きな音楽をきく食べたい衝動を感じたらきく音楽を、いくつか決めておきましょう。これをきいたら心が穏やかになる、というお気に入りでリラックスできる曲を1曲ききます。好きな音楽は心を満たします。★本書では、糖質に依存しない脳になる“21 日間でできる脱おやつチャレンジ”の方法も紹介書籍情報表紙タイトル:死ぬまで若々しく元気に生きるための賢い食べ方医者が教える「糖質依存」がなくなる本著者:山下あきこページ数:240ページ価格:1,430円(10%税込)発行日:2022年10月14日ISBN:978-4-86667-407-0書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次CHAPTER1糖質は人を変えてしまうCHAPTER2糖質依存はこうして作られるCHAPTER3糖質依存を手放したら得られるメリットCHAPTER4糖質に依存しない脳の作り方CHAPTER521日間の脱おやつチャレンジ著者プロフィール山下あきこ(やました・あきこ)著者:山下あきこ医学博士、内科医、神経内科専門医、抗加齢医学専門医。1974年佐賀県生まれ。1999年川崎医科大学卒業、2001年~福岡大学病院脳神経内科勤務、2005年~フロリダ州メイヨークリニックジャクソンビル神経内科留学、2007年~佐賀県如水会今村病院神経内科医長などを経て、病気を治すより、人々が健康づくりを楽しむ社会を目指し、2016年に株式会社マインドフルヘルスを設立。アンチエイジング医学、脳科学、マインドフルネス、コーチングを取り入れたセミナー、企業研修、個人健康コンサルティング等を行っている。自分自身の習慣作りと人に伝える活動ができるマインドフル・ライフコーチの講座が好評。「ZIP!」「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)など、メディア出演も多い。【報道関係各位】『死ぬまで若々しく元気に生きるための 賢い食べ方』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月05日Y’s(ワイズ)は、人形作家・愛実とコラボレーションしたウェアの限定カプセルコレクションを、2022年9月30日(金)よりY’s表参道にて発売する。人形作家・愛実のグラフィックプリントシャツ&Tシャツカプセルコレクションでは、人形作家・愛実が手がける人形の写真をプリントした、ビッグシルエットのシャツやTシャツが登場。黒の生地に溶け込むような質感でプリントされた人形たちはいずれも、とらえどころのない眼差しでどこか遠くを見つめているのが印象的だ。グラフィックは、“「そこ」から出て行く者”を表した「彼は誰」をはじめ、灰の中に埋めた炭火のように、いつまでも消えない思いを表現した「埋み火」、抑圧された叫びを表した「愛の痛み」などが登場。泉鏡花の「琵琶伝」に登場するお通を表現した人形のグラフィックプリントからは、愛と憎しみ、嫉妬、復讐、狂気が入り混じった複雑な感情が見て取れる。インスタレーションも同時開催、人形を販売尚、カプセルコレクションの発売日同日より、Y’s表参道では愛実のインスタレーションも開催。人形作品と、人形がまとうY’sの服も販売する。【詳細】Y’s×人形作家・愛実発売日:2022年9月30日(金)場所:Y’s表参道住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ西館 1F/B1FTEL:03-6455-4302商品例:・Y’s Ayumidoll 彼は誰(ロングシャツ) 79,200円・Y’s Ayumidoll 彼は誰(Tシャツ) 19,800円・Y’s Ayumidoll 誰そ彼(Tシャツ) 19,800円・Y’s Ayumidoll 埋み火(ロングシャツ) 79,200円・Y’s Ayumidoll 埋み火(Tシャツ) 17,600円・Y’s Ayumidoll 愛の痛み(ロングシャツ) 79,200円・Y’s Ayumidoll 琵琶伝(Tシャツ) 17,600円■インスタレーション開催期間:2022年9月30日(金)~10月11日(火)※展示作品は、一部非売品あり。※作品価格等詳細については、ストアにて配布。【問い合わせ先】Y’s プレスルームTEL:03-5463-1540
2022年10月03日『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』と来て、『そして誰もゆとらなくなった』。朝井リョウさんが、エッセイ集三部作を完結させた。全20編書き下ろしだ。このエッセイを書いたことで人生第一部完、の感覚になりました。「前作までは連載モノも入っていましたが、連載となるとどうしてもその媒体の色を意識した文章になっていたんです。今作は三部作の最後だし、自分が書くエッセイの、ある種、到達点的な一冊にしたい。最後は純粋な書き下ろしで全編いこう、とだいぶ前から決めていました。エゴ丸出しでいこう、と」友人の結婚式の余興でなぜか人体交換マジックに挑み、催眠術のセミナーで思いもよらぬ人格否定の憂き目に遭って、クリスマスのだいぶ前からホールケーキ三昧の果てに脂質異常症を来し…。ananで昨年3月まで連載していた古市憲寿さんとの対談「紙のラジオ」で披露されたエピソードも幾つか登場するが、喋り言葉ではなく書き言葉で語り直されると、こうまで面白いものか。「謎の状況ほど、淡々とした表現で描写するとおかしみが増すんですよね。芸人さんでいうと、1作目の頃は勢いや大声、動きとかで笑いを取ろうとする感じで、今回はエピソードトークでじっくり楽しませるイメージ。文章そのものの完成度を高めようと努めました」ばかばかしい~と楽しく読み進めていると、〈本当に、人生とはいつだって「あのときの自分、死ね」の連続だ〉といったズキッとくる思弁が顔を出す。30代となった人生の厚みは、前2作にはなかったものだ。「この体で、この自分でこれからも生きていくんだ、みんなそうなんだ…と、人生への諦めがいい意味で滲み出ました。ここで人生の第一部完、という感覚が個人的にあります」実は、昨今の出版界はYouTuberのエッセイ集が全盛だ。小説家のエッセイ集は、なかなかベストセラーリスト入りしない。だが、小説家としての脳と技芸を十全に発揮した朝井さんの本は、出版界にとって起爆剤になるかもしれない。「小説を読むのはメンタル的にしんどい時期でも、このエッセイだったら読めるし楽しめる――子供の頃、さくらももこさんのエッセイ集に抱いていた感覚を、自分の本でもなんとか表現したいと心を砕いてきました。シリーズ3冊、ぜひご贔屓にしていただければと思います」あさい・りょう1989年、岐阜県生まれ。2009年、『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。’13年、『何者』で第148回直木三十五賞を、’14年、『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を、’21年、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞。朝井リョウ『そして誰もゆとらなくなった』エッセイ集三部作完結編は、全20編書き下ろし。日常の中に出現する異常事態を前に、誰からも気付かれず世界にも記録されない心の叫びを、こと細かに綴る。文藝春秋1540円※『anan』2022年10月5日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・吉田大助(by anan編集部)
2022年10月02日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。『自分の歌』を創るという物語今日は主宰している『ソングライティング・クラス』の受講生作品のレコーディングでした。クラスでは作詞法、感性を磨くワークなどを取り入れながら、歌詞の添削を重ねて作品に仕上げていきます。わずか20行、30行の歌詞ですが、そこには1篇の短編小説ほどの物語が凝縮されています。すべてを言葉にすることができない代わりに、比喩や情景描写、心情だけではなく、行間や余韻にも言葉がこめられています。もちろん、音楽も物語を語ります。そして、聴き手の心に響き、聴いた人の数だけの物語が生まれる。自分のワールドに浸れるのが、音楽の楽しみです。希望があれば、歌詞に曲をつけ、本格的なレコーディングをするプログラムもあります。私のクラスの強みは、『ヒット曲を出した作曲家』に曲をつけてもらい、プロのアーティストに歌ってもらうこと。もちろん自分が歌う場合もあります。「歌を書く」というのは、多くの人にとって憧れです。そんな憧れをかたちにし、人生を彩る体験をしてもらいたいと思い、このレコーディング・プログラムを始めました。今日は2曲のレコーディング。記憶が曖昧になっていく母親を思う歌、林住期とも言える人生の後半に出会った、愛する人への歌の2曲です。ここに作者の人生の物語があります。もちろん、作品にするにあたっての作りこみがあるとはいえ、作品にこめた思い……言い方を変えると、書かずにはいられなかった作者の思いがあるのです。私も作詞家として『熱』をこめて書きますが、クラスで書いた歌詞に曲をつけてもらい『歌』として残したいという『熱』には、また違う熱さがあります。これまでに10作品ほどレコーディングしました。高校生の息子さんを交通事故で亡くされたKさんは、その悲しみを2曲の歌にこめました。このことがきっかけで、小さなライブを開催し、歌を通して同じような悲しみの中にいる人たちと思いを分かち合いました。若い頃から音楽が好きで、いつか自分の歌を歌いたいと思っていたMさんは、定年退職後にライブ活動を始めました。みんな『自分の歌』を書くことで、それぞれの人生に新しい物語を創っていったのです。これも歌の力なのでしょう。これまでに1000曲ほどの歌詞を書いてきましたが、考えてみると私は『自分の歌』は書いていないのです。アーティストに提供した歌詞にちょっとずつこめてはいましたが、自分のための歌はありません。いつか、自分のためにこのテーマを!という熱が湧き上がってきたとき、書いてみようか。人生を新しい物語で彩るために。誰に曲をお願いし、誰に歌ってもらうか。想像をめぐらせるだけでわくわくしてきました。吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY 作品集※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年10月02日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。秋に映える花『りんどう』まだまだ暑い夏! とは言え、9月の声を聴きますと、秋の花が目につき始めましたね…。コスモス、キク、ダリアなどがあげられますが、今回の『りんどう』も欠かせませんよね…。かつて島倉千代子さんは「りんりんりんどうは濃むらさき…」と唄ってこの花をヒットさせました。私もこのりんどうの濃い紫色の小花が大好きです。秋を代表する花は、キク、コスモス、ダリアなどをあげる方が多いと思いますが、りんどうは、高山植物のイメージがあるかも知れませんね…。りんどうは、昭和に入って量産が始まって、秋のお彼岸の仏花として、使用されるようになりました。今は6月頃から11月頃まで、長い期間流通しています。色も青や紫だけでなく、なんと、白やピンクなど、色の種類もグンと増えて、アレンジメントや花束にも使われています。日本では園芸用として親しまれているりんどうですが、中国では、種類の違う『トウリンドウ』という種類のものが栽培されています。苦味で良く知られる『熊の胆(くまのい)』より苦いという意味で、竜胆(りゅうたん)と名付けられました。この竜胆は、消化機能の改善、食欲増進などが期待できるとして、漢方薬局で使用されているようです。キキョウもそうですが、青や紫の花は、貴重ですよね。花好きの私にはそう思えます。季節の色と言ってもいい訳ですかねぇ…。きょうは、日常生活では、やや忘れかけた、懐かしの『りんどう』取り上げさせていただきました。一輪差しにでも活けて、飾っていただければ、幸いです。<2022年9月>フリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年09月30日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。手を差し伸べる『反射力』を先日、マーケットの駐車場に車を停めたときのこと。駐車場は遊歩道の生垣に接しており、左からおじいさんが、右方向からは30代くらいのカップルが歩いてくるのが見えました。全身が見えるわけではなく、生垣の上に胸から上が見える……という感じでしょうか。すると、突然おじいさんが視界から消えました。転んだのでしょうか。右側から歩いてきた二人は立ち止まることなく、おじいさんの横を歩いて行ってしまいました。私はその一部始終を見ていたのですが、一瞬意味がわかりませんでした。おじいさんが目の前で転んだ。駆け寄ることも、手助けすることもなく通り過ぎていった。それは、とても奇妙な光景でした。そう言えば、3年前に転んで手首を折ってしまったとき、まわりに何人も人はいたのですが、駆け寄ってくれたのはおじさん一人でした。抱き起こしてくれ、救急車を呼んでくれました。とても心強かったことを覚えています。とても自分で救急車を呼べるような状態ではなかったですから。まわりには、ただ無表情に私たちを眺めている人もいました。それもまた奇妙な光景でした。私はとりあえずティッシュペーパーを持って、おじいさんのところへ行きました。おじいさんはよろよろと自力で立ち上がり、手についた土をはらっていました。大丈夫ですか?お怪我はないですか?と声をかけると、おじいさんは困った顔をして言いました。「大丈夫です。いつもつまずいて転んでしまうのです」91歳の父の姿が重なりました。つい先日、父は転んで肋骨を折ったばかりでした。足が上がっているようで、上がっていない。老齢になると、イメージと現実の体の動きにずれが出てきます。まだ老齢とまではいかない私も、時々ちぐはぐな体の動きをしていることがあります。転んだとき、父は誰かに助けてもらっただろうか。戸惑っていなかっただろうか。土をはらうおじいさんを見守りながら、これは他人事ではないと思いました。困っている人がいることをわかっていながら素通りしたとき、いつも小さな罪悪感を覚えます。道に迷っている人、重い荷物を持って階段を登っているお年寄り……。さっと手を差し伸べるのは、そんなに難しいことではないでしょう。自分も誰かの助けを必要とすることがある。他人事は、いつか自分事になるかもしれない。誰かの助けを必要とすることがあるかもしれない。そんな想像に及ばずとも、考えるまでもなく、さっと声をかけ、手を差し伸べる反射力が、世の中を穏やかにするのではないか。おじいさんが歩き出す姿に、日頃の反省と共に思いました。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年09月25日吉元由美の『ひと・もの・こと』作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。曖昧な言葉に寛容さが宿っている日本語には、曖昧、または玉虫色的なニュアンスを持つ言葉がたくさんあります。「ほどほどに」「よしなに」「そこそこに」「適当に」「適度に」「無理なく」など。どの言葉にもはっきりとした基準はありません。その人の価値観や判断に任せた言葉です。ですから、同じ「ほどほど」も、人によって違うでしょう。言い方を変えると、その人の価値判断に委ねる。その価値判断の守備範囲は広くても、なんとなくわかりあえるようなものではないでしょうか。言葉の使い方でも日本語は曖昧であると批判されることがあります。イエスなのかノーなのかわかりづらい表現もあり、国際社会では通用しないと言われることもあります。言葉はその民族が培ってきた文化です。そこには精神性も反映されるでしょう。白か黒。善か悪。物事を二極で判断せず、その間の緩衝地帯もあるのではないかといにしえの人は考えたのではないでしょうか。これをある意味優柔不断と見るのか、おおらかさ、優しさと見るか。自然に畏敬の念を持ち、自然によって生かされていると考えていたいにしえの人たちは、「白か黒」ではないものが見えていたのだと推察します。地震、噴火、台風……多くの自然災害に見舞われ、復興を繰り返してきたことで、日本人の忍耐力、受け入れる力は培われたと考えられています。そこには、白か黒で判断できるようなことも、善か悪で判断できることはなかった。自然に生かされている。その自然が猛威を振るう。そこで生きてきた人間は、謙虚に平伏すしかなかったのではないでしょうか。また、日本人は『割れ』や『欠け』の中にも美を見出していました。金継ぎという修復は、『修理』ではありません。『割れ』や『欠け』に漆と金を施すことで、また美を作り出していく。言ってみれば、『失敗』を許し、『失敗』を美へと進化させることです。これもいにしえの人たちの精神性から生まれた文化だと思います。さて、現代の日本はどうでしょうか。白か黒かで分断していく。敵か味方か。自分の正しさを主張するばかりで、相手を真っ向から否定する。世の中をよく眺めてみると、緩衝地帯がなくなりました。寛容さが失われつつあるのです。どちらの考えに賛同するのか、そこで線引きをしたがる。これが、『分断』です。「ほどほど」が許されなくなり、「なんとなく」に対してエビデンスを求める。口汚い言葉が公の場で飛び交う。そして論破する達成感が、さらに相手を倒すことに拍車をかける。日本はこれからどうなっていくのか。言葉は文化であり、精神性の表れです。日本は、今、岐路に立たされていると感じています。「ほどほど」というゆとりを持った気持ちは、人と人を結び、自分を許し、諌めることにつながっているのではないでしょうか。白と黒の間にあるグラデーションに、大切な「何か」があるように思います。※記事中の写真はすべてイメージ作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー[文・構成/吉元由美]吉元由美作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。⇒ 吉元由美オフィシャルサイト⇒ 吉元由美Facebookページ⇒ 単行本「大人の結婚」
2022年09月18日オールタイムパンケーキショップ「J.S. パンケーキ カフェ(J.S. PANCAKE CAFE)」から、秋の期間限定メニュー「シャインマスカットとダブルキャラメルソースのパンケーキ」が登場。2022年9月8日(木)から10月12日(水)までの期間限定で提供されます。シャインマスカット×Wキャラメルの限定パンケーキバターミルク由来のモチモチとしたパンケーキは、薄めに焼き上げてからロール状に巻き、山梨県産のみずみずしいシャインマスカットをトッピング。仕上げに、パッションフルーツ風味のミルクキャラメルとビターキャラメルの2種類のソースをたっぷりとかけることで、上品な甘みと苦味が重なり合う、大人な味わいに仕上げています。シャインマスカットの限定ドリンクもまた、パンケーキに合わせて、フレッシュなシャインマスカットを使った限定ドリンク「シャインマスカットのクリームティーソーダ」と「シャインマスカットのフルーツティー」も同時発売。いずれかのドリンクをセットにした、シャインマスカット尽くしのセットメニューも用意されています。商品概要「シャインマスカットとダブルキャラメルソースのパンケーキ」販売期間:2022年9月8日(木)〜10月12日(水)価格:・単品 1,500円・シャインマスカットづくしセット 2,310円※「シャインマスカットのクリームティーソーダ」もしくは「シャインマスカットのフルーツティー」のセット。※「シャインマスカットのクリームティーソーダ」と「シャインマスカットのフルーツティー」は単品でも販売(880円)。※+440円でシャインマスカットの増量可。販売店舗:J.S. パンケーキ カフェ 全店、J.S. フーディーズ 天王寺MIO店※札幌ステラプレイス店のみ、長野県産シャインマスカットを使用。
2022年09月13日こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言(ひとりごと)』にお付き合いください。ビールと枝豆の濃い関係夏と言えばビール! ビールと言えば枝豆、というように、ビールと枝豆はもう一体感がありますよねぇ…。今夜も仕事帰り、その冷たいビールで、乾杯!を楽しみにしている男女社員の方も大勢いらっしゃると思います。昔は男性色の強かったビールですが、今は女性社員も堂々半分を占めています。結構なことだと思いますねぇ…。女性社員が加わると、やはり華やいだ楽しさが加わりますから…。さて、このビールには、枝豆がつきものですが、これはとても理に叶った組み合わせなんですが ご存知だったでしょうか…。枝豆のたんぱく質に含まれるアミノ酸の一種『メチオニン』は、ビタミンB1、ビタミンCと共に、アルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれます。従って、飲みすぎや二日酔いを防止する働きがあるんですね。夏場に、枝豆がビールのつまみとして好まれるのは、そんな立派な理由があるからなんですね。また枝豆は、他の野菜より、ビタミンB1、B2が多く含まれています。これらのビタミンは、体内で糖質・脂質・タンパク質などを分解してエネルギーに変える効果も期待できます。さらに高血圧の原因となるナトリウム(塩分)の排出を助けます。そして利尿作用を促すカリウムも多く含んでいるため、体内の水分量を調節して、むくみ解消にも働く、優れものなんですね。こうして枝豆のお話をしていますと、やはり今夜は、冷たいビールに枝豆をとお考えでしょうね…。お風呂上りに、ゆでた枝豆をつまみに、キューっと冷えた1杯のビールを飲み干す! もうたまりませんねぇ~。今夜は皆さん、この1杯で大いに楽しみましょう!<2022年9月>フリーアナウンサー押阪 忍1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。
2022年09月13日