KDDIは18日、Androidスマートフォン「Galaxy S6 edge SCV31」向け最新ソフトウェアの提供を開始した。アップデートすることで、700MHz帯周波数に対応する。新しいソフトウェアには、ホーム画面から、「基本フォルダ」、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェア更新」、「いますぐ更新」の順にタップすることで更新できる。更新時間は、Wi-Fi利用時なら約8分、4G(LTE/WiMAX 2+)利用時なら約11分。更新後のビルド番号は「LRX22G.SCV31KDU1AOE1」となる。更新することで、auスマートフォンとして初めて700MHz帯周波数の通信に対応する。これにより通信容量が確保され、通信が混雑している場合でも高品質なネットワークが利用できるという。対応開始時点では、新潟県村上市の一部、長野県飯田市の一部において利用可能で、今後は山形県新庄市の一部、三重県熊野市の一部、新潟県南魚沼市の一部でも対応するという。そのほか、スマートフォンへの着信をタブレットで確認できるなどの、タブレットとの連携機能「auシェアリンク」が利用可能となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月18日KDDIは14日、auショップやウェブサイトを活用した物販サービスを今夏に開始すると発表した。サービス名は「au WALLET Market」で、こだわりの食品や生活用品の販売を行う。同社はauユーザーの日常をもっと便利に楽しく豊かにする"生活革命"を目指し、携帯電話事業に加えて、今後、様々なサービスを展開していく。その第一弾として、ウェブと全国の約2500店舗のauショップを活用した物販サービスを今夏に始める。取扱商品、決済方法は、auショップ、ウェブサイトで異なる。auショップで販売するのは、食品、フルーツ、コーヒー、天然水などで、定期購入商品も用意する。ショップ内ではスタッフが店内のタブレットなどを用いて紹介し、販売を促進する。購入商品は自宅まで配送されるが、商品の一部は店舗での受け取りも可能。決済はauかんたん決済、WALLETポイント、現金のいずれか。また、サービス開始当初は、au SHINJUKU、au OSAKA、au NAGOYA、au FUKUOKAの4店舗に限られる。ウェブサイトの「au WALLET Market」では、高級レストランやエステ、舞台チケットなどの体験型商品、大量生産できない地方の特産品、ブランド家電や最新のITガジェットを販売する。決済はau決済サービス(auかんたん決済、au WALLET カード、au WALLET クレジットカード、WALLET ポイント)、クレジットカード、コンビニ払い、郵便局支払い、銀行振り込みなど。なお、「au WALLET Market」サイト上で、「au WALLET カード」の残高やポイント数の確認や、「au WALLET」アプリから直接「au WALLET Market」へのアクセスが行える。
2015年05月14日KDDIが12日に発表した2015年3月期 連結決算によれば、営業利益でNTTドコモを抜くことが明らかとなった。この結果、大手キャリア3社の2015年3月期 営業利益はソフトバンクがトップ、KDDIが2位で、NTTドコモは3位となった。KDDIの2015年3月期の営業利益は7,413億円(前期比11.8%増)。一方、2期連続の減収減益に終わったNTTドコモの営業利益は6,391億円(前期比-22.0%減)だった。このためKDDIが営業利益で初めてNTTドコモを上回ることが明らかとなった。KDDIでは純増数が好調に推移しており(前期比5.1%増)、モバイル通信料の収入も増加(前期比751億円増)。解約率も改善傾向にあるという。ちなみに昨年2014年3月期の決算説明会では、ソフトバンクグループが営業利益で初めてNTTドコモを追い抜いた。この際、孫正義代表は「売上高、営業利益、純利益いずれの指標においてもNTTドコモさんを抜いた。そのことをはっきりと、ここでもう一度言いたい。抜いたら抜き返させない。はるか遠くのところまで行ってみせる。そういう決意でいる。今後、これを実行して示したい」と鼻息も荒く宣言していたが、KDDIの田中孝司社長はどのような思いでいるのか。当然、質疑応答で記者団からコメントを求められることとなった。営業収益でNTTドコモを上回ったことについて、田中社長は「マネージメントとしては、現在、3カ年中期目標に向けてコミットメントを達成することを目標にやっている。その中で、ひとつの通過点で抜いてしまったというだけ。我々自身がとんでもなく利益を伸ばしたわけではない」とコメント。また、「あまり何ともコメントのしようがない。期待していたコメントにはなっていないと思うが」と物腰の柔らかな“田中節”で回答した。KDDIが掲げる3カ年中期目標では、2016年3月期に連結営業利益8,200億円を目指している。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月13日ミサワホームとKDDIは4月22日、住宅に設置する被災度判定計「GAINET」を発表した。震度計で地震を計測し、建物とその地盤が地震でどの程度被害を受けたかの被災度を判定する機能を搭載した。判定されたデータはKDDIのLTE回線でサーバーに転送され、ミサワホームがいち早く被災状況を把握できるようになる。ミサワホームの新築住宅向けのオプションとしてすでに提供が開始されている。GAINETは、ギリシア語の「ガイア(GAIA)」と「ネットワーク(Network)」を組み合わせた造語で、震度を計測する「計測部」を住宅の基礎のほぼ中央付近に設置。計測部には震度を計測して被害を推定し、それを有線で接続されたディスプレイ搭載の「表示部」に送り、警告音とともに震度や建物・地盤の被害状況を表示する仕組みだ。被災状況の推定は、計測された震度と建物の構造データをベースにさまざまな計算を行って算出する。基本的には「その震度ではどの程度建物が揺れるか」を推定し、ランク1からランク5までランク付けする。ランク1~2は「おおむね安全」、ランク3は「安全だが被害が出ている」、ランク4は「多少危険性がある」、ランク5は「すぐに待避」という被災度となる。地盤は、計測部の角度センサーで傾きを計測し、こちらは3段階のランクで被災度を判定する。建物の直下に計測部があるため、直下型地震でもP波を感知してS波の到達前に警告を発することができるという点もメリットとなる。また、一般的に示される震度は特定の広いエリア全体の震度であり、ピンポイントの震度は示せない。それに対して、地盤など、個々の住宅の状況に応じた震度が分かり、そこから被災状況を推定するため、より正確に被害が割り出せるとしている。データはLTE回線経由でミサワホームのサーバーに送信される。これによって全国の建物ごとの被災度が把握でき、建物の被災度に応じてサポートも提供できるようになる。東日本大震災では、被災した同社の住宅で倒壊はなかったものの、津波によって6,000棟以上が影響を受け、177棟が流出したというが、被災地の状況がなかなか把握できなかった。今回のGAINETを導入することで、建物ごとの被災状況がすぐさま分かるため、早期の復旧に繋げられるとしている。KDDIは、ミサワホームに回線とサーバーを提供するとともに、機器の開発も行った。LTEは常時接続で地震時に早期にデータを送信できるという点で、今回のサービスには必要不可欠で、LTEのカバーエリアが広いKDDIを採用したという。現在はミサワホームの新築住宅のオプションとしての提供で、工事費込みの標準価格は13万3000円。料金には5年分のサービス利用料・通信料も含まれており、それ以降は月額数百円程度の料金を見込む。自社物件であれば構造計算のデータがあるため、まずは新築物件を対象とするが、今後は既存の同社住宅や他社住宅にも提供を検討していくという。ネットワーク経由でデータの更新やアップデートも可能なため、今後必要に応じて機能を拡張したい考え。スマートフォン経由で確認できるようにもなる予定で、さらに震災時の被害予測サービスなど、データを活用したサービスをさらに拡大していく考えだ。
2015年04月23日KDDI、沖縄セルラー電話は23日、auスマートフォン、auタブレット、iPhone、iPad向けに、写真、動画、アドレス帳、インストールアプリの一覧などのデータを保存できる「データお預かりアプリ」を提供開始した。「データお預かりアプリ」は、同社が提供している「auバックアップアプリ」、「au Cloud」、「Friends Note」の機能がひとつにまとまったバックアップアプリ。スマートフォンやタブレットに保存している写真、動画、アドレス帳のほか、インストールアプリの一覧やWi-Fi設定など、日頃使っている各種データを「au スマートパス」のサーバー上(1GBまで)やmicroSDカードへ保存できる。また、「au スマートパス」会員であれば50GBまでサーバーに保存することが可能だという。対応する機種は、23日以降に発売されるAndroid 5.0以降搭載のauスマートフォン、auタブレット、iOS 6.0以降搭載のiPhone、iPadとなっている。Android版はau Marketから、iOS版はApp Storeからそれぞれダウンロードできる。iOS版は5月中旬以降の対応を予定している。保存の対象となるデータは、アドレス帳、写真、動画、ブックマーク、カレンダー、Eメール(@ezweb.ne.jp)、SMS、インストールアプリの一覧、アプリ配置、発着信履歴、ユーザー辞書、Wi-Fi設定、壁紙、着信音、通知音設定。なお、iOS版ではアドレス帳、写真、動画、カレンダーのみが対象となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年04月23日KDDIとライフネット生命は4月20日、資本・業務提携契約を締結したと発表した。今後、当局の認可を条件として、2015年5月中に、ライフネット生命はKDDIを割当先とする第三者割当増資による新株発行を行うとともに、KDDIはライフネット生命が発行する普通株式800万株(議決権保有比率15.95%)を30.4億円で取得する予定。また、ライフネット生命はこれまでどおり経営の独立性を維持・確保しながら、幅広い顧客基盤を有するKDDIと連携することで、さらなる成長を目指す。KDDIは、電子マネー「au WALLET」が、2月に申込み数で累計1000万件を突破。「au ID」を起点として、今回の提携により金融ビジネスをさらに推進して、事業拡大を目指すとともに、auの商品・サービスと融合した従来にない新たな金融サービスを提供していくとしている。
2015年04月21日KDDIは4月16日より、法人向けiOS端末のセキュリティ管理を強化するApple提供のサービスプログラム「Device Enrollment Program(DEP)」を採用した「Device Enrollment Program 登録サービス(DEP 登録サービス)」の提供を開始する。AppleのDEPを利用したサービスは国内事業者初。このサービスは、デバイス情報の事前登録と、法人ユーザーのセキュリティポリシーに基づくMDM(Mobile Device Management)や業務アプリケーションなどの紐付けが行える。これにより、iOS端末の初期設定時に、MDMやセキュリティの設定が自動的に実行されるため、デバイスのキッティング(導入の初期設定)が簡単になる。加えて、利用者自身でMDMの設定変更や削除が行えなくなるため、企業が設定したセキュリティポリシーを保てることになる。この2点から「お客さまのビジネスのスピードアップとコスト最適化に寄与する」としている。月額利用料や初期費用は無料で、KDDIが提供するiPhoneとセルラー版iPadを新規購入、または機種変更で購入した法人ユーザーが対象だ。○DEPで初期設定を手作業フリーへ具体的な利用の流れとしては、KDDIがiPhoneやiPadのデバイス登録をDEPで行い、法人ユーザーの管理者もDEPで事前設定を行う。iOS端末を初期設定する際に、DEPに登録されたデバイスが設定を自動接続。DEPはMDMサーバーとのシステム連携により、iOS端末に自動的に設定が行われるようになる。これまでのiOS端末の法人導入は、すべてMDMアプリやセキュリティポリシー設定を全て手動で設定する必要があった。今回のDEP提供で、Apple IDや位置情報設定、利用規約などの初期設定項目がすべてスキップできるほか、監視モードの遠隔設定も可能となる。監視モードは現在、Macにインストールした大規模導入時の設定ソフトウェア「Apple Configurator」からケーブル接続で設定していたが、これをリモートで管理できるようになる。なお、NTTドコモによると、現時点で同社よりDEPは提供していないものの「対応する予定」(NTTドコモ広報部)としている。ソフトバンクも同様で、現時点ではDEPの提供を行っていないが、「対応する方向で検討中」(ソフトバンクモバイル広報部)としている。
2015年04月16日KDDIは4月15日、法人向けクラウド基盤サービス「KDDI クラウドプラットフォームサービス(KCPS)」で25日より、利用者向けカスタマーコントローラ「Admin Console」を拡張すると発表した。はてなの監視SaaS「Mackerel(マカレル)」との連携により、サーバログの見える化機能を提供する。FreeプランとStandardプラン(開通後30日間無料トライアル提供)の2種類を提供し、どちらも初期費用は無料となる。また、同社は法人向けアプリケーション「KDDI Knowledge Suite」とKCPSにおいて、「KDDI Business ID」と連携した、シングルサインオンおよびセキュリティ強化機能を提供する。「KDDI Business ID」は、パソコンやスマートデバイスから「Google Apps for Work」や「Office 365 with KDDI」をはじめとするクラウドサービスに1つのIDで安全、簡単にログイン可能となるサービス。このIDとの連携により「KDDI Knowledge Suite」とKCPSは同一のIDで利用可能となる。また、着信認証などの多要素認証の提供により、ID、パスワードの流出による情報漏えいリスクを低減し、より安全な利用が可能になったという。なお、KCPSのKDDI Business ID利用は利用者向けカスタマーコントローラ「Admin Console」へのアクセス時のもので、SSOとセキュリティ強化機能が利用可能となる。同サービスの初期費用は無料で、サービス利用料は月額150円/ID、着信認証利用料は100円/IDでの提供となる。
2015年04月16日KDDIは16日、Firefox OS搭載スマートフォン「Fx0 LGL25」(LG エレクトロニクス製)において、UQ mobileのSIMカードが利用可能となる最新ソフトウェアの提供を開始した。新しいソフトウェアには、ホーム画面から、「環境設定」、「端末情報」、「更新を確認」、「今すぐ確認」の順にタップすることで更新できる。更新時間は、Wi-Fi、4G(LTE/WiMAX 2+)利用時なら約10分、3G利用時なら約15分。更新後のソフトウェアバージョンは「LGL2510e」となる。更新することで、UQ mobileのSIMカードが利用できる「APN設定」が追加されるほか、Eメールアプリが反応しなくなり、黒画面になってしまう不具合が修正される。
2015年04月16日KDDIは4月14日、セレクト・アウトレット型ECサイト「LUXA(ルクサ)」を運営するルクサの発行済株式を取得し、連結子会社化すると発表した。ルクサは、「お得に贅沢体験」をコンセプトに、経験豊富なバイヤーが厳選したデザイン雑貨、家電、お届けグルメ、コスメ、アパレルなど、日々の生活を豊かにする商品を時間限定・数量限定で提供している。KDDIは、2013年9月にグローバル・ブレインが運営する「KDDI Open Innovation Fund」を通じてルクサに対して出資し、auスマートパス会員向けに、同社のサービスを提供するなど、業務提携を進めていた。今回の資本関係強化により両社は、両社の持つ様々な資産を活用。顧客に新たなショッピング体験を提案する予定だ。
2015年04月15日KDDIは4月8日、SDN技術を活用した広域ネットワークサービス「KDDIWide Area Virtual Switch 2(KDDI WVS 2)」に複数の新機能を追加すると発表した。5月7日よりKDDIとKDDIまとめてオフィス(KMO)で申し込みの受付を開始する。KDDI WVS 2は、独自のSDN技術によりクラウド化されたセキュリティメニューや、利用者自身がインターネット回線帯域を変更できる次世代の広域ネットワークサービス。クラウド型のイントラネットファイアウォール機能を搭載し、異なる企業間での閉域ネットワークを利用する場合にも、社内セキュリティと同様の安全性を確保できる。今回追加する「仮想ネットワーク機能」では、KDDI WVS2のネットワーク上に、用途やセキュリティポリシーごとに仮想化されたネットワークを構築できる。仮想ネットワーク機能では「エクステンドイーサネット方式」を採用しており、1つのアクセス回線上で論理的に帯域を分割、制御可能だという。複数の仮想ネットワークを1つのエクステンドイーサネットで利用することで、必要な時に必要な分だけ効率的にアクセス回線帯域を拡張できるようになる。細かい機能提供の時期は以下の通り。例えば、事業部やプロジェクト単位で簡単にネットワークを構築できるため、セキュリティの向上にも寄与する。作業はセキュリティアプライアンスの設定と同様に、カスタマーコントローラから設定操作が可能。仮想ネットワークの追加作業は最短で1日かかるものの、ネットワーク容量の追加などは最短15分で行えるとしている。また、「KDDI クラウドプラットフォームサービス」や「Amazon Web Services」などの機能を追加する。これらにより、クラウドサービスへのセキュアなダイレクト接続で、信頼性の高いネットワーク環境を実現できるとしている。
2015年04月08日KDDIは4月1日、人気CMシリーズ「三太郎」をハリウッド映画化すると発表した。2041年4月1日に公開する。監督には巨匠のオリヴィエ・メガトン氏を起用し、総製作費4.1億ドル(2015年4月1日時点為替レートで約492億円)の超大作となる。なお、現CMシリーズでは桃太郎を松田翔太さん、浦島太郎を桐谷健太さん、金太郎を濱田岳さんが演じているが、ハリウッド映画化にあたっては「ハリウッドを代表するキャスト」が起用される予定だという。映画のタイトルは「3TARO BEGINS」で、宇宙からやってきた鬼の軍団に、「MOMO-TARO」と「URA-TARO」「KIN-TARO」の3名が人類を守るために立ち向かうというストーリー。21世紀の平穏なニューヨークから物語が始まるという斬新な設定で、CMに続き、視聴者の関心を集めることだろう。また、制作決定にあたっては4月1日限定で出演者を募集する。Twitterで募集を行うが、応募には下記のいずれかの条件を満たしている必要がある。名前に「太郎」が含まれている人桃から生まれた人1年以内に亀を助けた人熊と戦って勝ったことがある人月に家族がいる人条件を満たす場合には、そのままオーディション(会場:ハリウッド)を受ける必要があるものの、交通費(きび団子)は支給されるとのこと。選考は面接と語学試験、実技の3段階にわたって行われるが、武器を持参するっ必要があるほか、動物との会話能力、熊と戦う必要性があるなど、特殊技能が求められる。なお、公開日からわかるように、このニュースはエイプリルフール企画の紹介記事です。
2015年04月01日○スマホゲームの課題はローンチ時の品質確保KDDIは3月31日、コーポレート・ベンチャー・ファンドである「KDDI Open Innovation Fund」を通じて、スマートフォン向けゲームアプリの受託開発などを手がける「ソフトギア」に出資することを発表した。国内外のハードウェア、ソフトウェアベンチャーへの出資を加速するKDDIが新たに注目したソフトギアとはどのような会社なのか。出資の背景について、両社に話を聞いた。KDDIは、「auスマートパス」を通じてスマホ向けにゲームアプリを配信している。個々のゲームアプリの開発は基本的に開発会社が行なうものの、ローンチ時のプロモーションなどでスケジュールを管理することもあるという。そこで問題となっているのが、ゲームの品質であるとKDDIの千葉好信氏は語る。「最近のゲームはローンチぎりぎりまで機能を追加することも多い。スタートアップはもちろん、中堅企業であっても品質を確保する体制や時間がない」と実情を語る。具体的には「多数のユーザーが接続してサーバーがダウンする、アイテムを不正に入手するアタックなどの障害がある。これによりゲームの運営に支障をきたし、初期ユーザーが離れると、最初に打ち出したプロモーションが無駄になる」(千葉氏)といった損害が発生しているという。また、発生した問題を解決するにあたっても、「障害対応で開発者のモチベーションが下がり、燃え尽きてしまう。本来であれば、ゲームの魅力を高めるために時間を使ってもらいたい」と千葉氏。そこでKDDIは、ゲームの完成前に品質を向上させる「デバッグ」について専門的なノウハウを持つ、ソフトギアに注目したという。○仕様書をもとにゲームをデバッグ、原因を解析一般にゲームのデバッグ工程では、アルバイトスタッフなどが人海戦術でゲームをプレイし、発見したバグを開発チームに報告する、という手順で行われる。このデバッグ作業を請け負う会社も、すでに存在しているという。これに対してソフトギア 代表取締役 CEOの青木健悟氏は、「現象を報告するだけのデバッグでは、スマホゲームにおいては非効率だ」と指摘。また、「サーバーサイドの知識がないデバッグ担当者では、原因がクライアント側とサーバー側のどちらにあるのか切り分けることができない」とも話す。デバッグ作業により発見されたバグに開発者が対応するにあたっても、「スマホゲームによっては、サーバー側のログは膨大になる。これを開発者に追わせるのは負担が大きすぎる」(青木氏)と指摘する。これに対してソフトギアは、バグの原因を示すログを特定することで、開発者の負担を軽減できるという。デバッグ作業を請け負ったソフトギアは、ゲームの開発会社からゲームの仕様書とバイナリーファイルを受け取り、テストサーバーに接続してデバッグを行なう。「サーバー側のログが足りない部分については、開発会社に対してログを出すよう要求する」(青木氏)などの指示を加えつつ、デバッグを進めるとしている。ソフトギアはこのデバッグサービスを2014年夏から提供。KDDIは、今回の出資に先立ってトライアルとしてデバッグを依頼し、その結果として「ソフトギアは、単なるバグ報告ではなく一歩進んだ解析ができる点を評価した」と千葉氏は話す。ソフトギアはその背景について、「ゲーム向けのミドルウェアや通信ライブラリを提供しているため、豊富な開発経験がある」(青木氏)と説明する。○設計段階からの開発コンサルティングも視野にゲームの開発会社として、ソフトギアにローンチ前のゲームの仕様を開示することに抵抗はないのだろうか。青木氏は「コンテンツ本体やソースコードを、外部の企業に公開することに抵抗のある企業は多い」と、現状を認める一方で、その対策として「コンプライアンスという意味で、ゲーム開発の部門とデバッグ事業の部門を社内で線引きした」(同)と話す。また、ゲームのバグは完成後に発見しても修正が難しい場合も少なくない。そこでソフトギアでは、より早いフェーズから参加することも検討しているという。「しっかりしたデバッグを続けていくと、開発会社の信用を得て、次々と依頼を受ける傾向にある。実績のある通信ライブラリの提供や、設計段階からのコンサルティングなど、幅広いフェーズでお手伝いしていきたい」(青木氏)KDDIでは、スマホゲーム全体の品質向上という視点に立っているという。「KDDI Open Innovation Fundは、必ずしもauスマートパスなど、特定の事業への展開を前提とした投資ではない」と、KDDI 新規ビジネス推進本部 アライアンス推進部長の岩永充正氏は語る。ソフトギアのデバッグサービスを利用するアプリ開発会社が、iTunes App StoreやGoogle Playへのアプリ公開を目的としていても構わないとしており、もちろんauスマートパスなど、au独自のサービスにも積極的に活用していくとしている。ゲームのデバッグを外注するコストについては、「従来のデバッグ業者と同じく、時間単価で請求する」(青木氏)。「デバッグはとにかく安く上げたい、という声が多い。しかしソフトギアのデバッグなら解析まで提供できる。トータルの開発コストを抑えるという視点で見てほしい」(同)と他社に対する優位性も口にしている。
2015年03月31日KDDIは3月30日、グローバル・ブレインが運営するコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて、デザインと機能を兼ね備えたスマートロックを提供する、August Home,Inc.(August)へ出資を行ったと発表した。Augustは、スマートフォンを近づけるだけで鍵の開閉を可能にする「August Smart Lock(オーガスト スマート ロック)」を提供する米国拠点の企業で、2014年10月より全米のApple Storeの店頭で販売。2月には、Wi-Fi経由で遠隔操作したり、他のスマートホーム機器との連携利用を可能とする新製品「August Connect」を発表している。スマートロックは、オフィスビル・住宅・ホテルなど多くの領域で、今後の需要拡大が期待され、インテリアとしても洗練された商品を提供。KDDIは、スマートロックをスマートホーム市場における有望なスタートアップ企業であると判断し、今回の資本提携を行い、Augustが日本進出を検討する際には、様々な支援を行う予定だという。
2015年03月31日KDDIは3月26日、インキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の第8期参加チームを発表した。∞ラボでは、第7期よりパートナープログラムとして、大手企業がメンターやパートナーとなって参加チームの支援を行っているが、今回新たにクレディセゾンと日立製作所を加え、全15社でスタートアップの支援を行う。メンター企業は参加チームの選定にも携わっており、メンタリングを行う上で、よりシナジーが見込めるチームを選定したといった印象を受けた。また、これまでも∞ラボ卒業チームや大企業との交流の場は提供されてきたものの、オンラインとオフラインの双方でさらなる活性化施策を行う。具体的には、両者の情報共有や協業を促進させるため、コミュニティサイトを立ち上げる。また、オフラインの場でも定期的なMeetUpイベントを開催していく予定だという。KDDIの新規ビジネス推進本部 KDDI ∞ Labo長 江幡 智広氏は、卒業チーム同士や大企業とのコラボレーションが「アイディアベースで80件ほど出ている」としており、実際に動いている案件もあると話す。大企業とスタートアップの距離をより身近にすることでパートナーとスタートアップがコミュニケーションしやすくなり、更なるイノベーションを起こせるように、といった狙いもあるようだ。また、今回の第8期とは直接的に関係性がないものの、地方のスタートアップ支援団体との連携第1弾として「大阪イノベーションハブ」との提携を始める。地方との連携を深めることで、地方で有力なスタートアップが出てきた時に、企業間の連携をKDDIとしてサポートできるようにするほか、イノベーションハブ優勝チームの∞ラボ デモデイ登壇といったことを考えているようだ。○時流がめまぐるしく変わるスタートアップ江幡氏はチーム発表の前に、8期まで続いてきた∞ラボの取り組みを振り返る。「2012年から続けてきた中で、ITの流れは早いなと感じる。日本のスタートアップもかなり面白い存在が増えてきたし、生まれる土壌が出てきた。シリコンバレーと比べると少し遅いけれど」(江幡氏)∞ラボへの応募は回を重ねるごとに増加しており、第8期では過去最高の応募件数を達成した。それらの様々なアイディアに触れる中で、時期によって傾向が見て取れたと江幡氏は語る。「最初の1~3期は、Facebookが日本で浸透し始めた時期であり、『ソーシャルで写真やグルメのシェアを行う』といったソーシャル関連のサービスのアイディアが多かった。また、カレンダーのようなアプリ単体で完結するツールの提案もあり、新しい関係・価値を提供したいという気持ちが見えた。ただ、中期(4~6期)に差し掛かると、それまでは見えてこなかったB to Bサービスが増えてきたと思う。B to Eサービスも同時に増加しており、シリコンバレーの移り変わりを写し出した印象。FreeeやKaizen Platformがいい例だと思う。直近では8期を見てわかることだが、IoTやハードウェア領域が1割近くまで増えている。ここは大きい点だと思う」(江幡氏)江幡氏の発言からわかるように、コンシューマーサービスの多くは、SNSプラットフォーマーなどに握られており、その隙間を突こうという流れが見て取れる。"隙間を突く"と言うと聞こえは悪いが、ニッチであっても、その市場が大きな潜在能力を秘めていれば、例え表に名前が出てこないB to B市場であっても、それは日本の企業にとって大きな意味を持つ。スタートアップ企業が大企業の小回りの効かない部分を補うことで、世界の隙間を埋めることができれば、日本の数年後、数十年後の競争力となっていく。だからこそ、KDDIや同社の意思に賛同した企業のパートナー参加が増えているというところがあるように見える。○第8期プログラム採択5チーム第8期では、IoTデバイスが2件、ハウツー動画メディアサービスなど、これまでの∞ラボとは趣の異なった5チームが選出された。これまでは一度も選出されなかった女性代表のチームが2チーム選出されたところもポイントの1つだろう。シンデレラシューズ女性が代表を務める2チームのうち1チームがシンデレラシューズだ。代表の松本 久美さんは、婦人靴デザイナー歴13年で、靴を造る想いを持ちながらも「今の世の中に必要なものは"橋渡し役"。靴をレコメンドすることで女性の悩みを解決したかった」と、企画の狙いを話す。女性代表ならではの"気付き"と言えるが、サービスを利用する側にとって性別は関係ない。男性だけがスタートアップをやっていても画一的なサービスになってしまうため、こうした存在は貴重といえるだろう。また、モンゴル出身のメンバーや東京工業大学で宇宙物理学を研究するアルゴリズム開発メンバーもいるなど、粒揃いであるため、どのように足にフィットする靴をレコメンドできるか注目だろう。LYNCUELYNCUEは、IoTをキーワードに、照明を活用してコミュニケーションを行うというコンセプト。現在、企業に在籍する6名が参加しており、デザイナーやプロジェクトマネージャー、ハードウェア設計者など、タレント揃いのメンバーだ。説明を行った塩塚 丁二郎氏は、「照明」を光源としての照明、そして「雰囲気を作り出す役割としての照明」の2つの要素があると話す。LYNCUEは「LYNC」と「CUE」の造語で、人と人を繋ぎ、合図を送るという意味での「CUE」を組み合わせたのだという。そのコンセプトはまだまだふわっとしたものだが、「東京の家族とおばあちゃんの家を照明で繋げて、あたかも同じ時間に、一緒に食事しているような雰囲気を作り出すもの」と、狙いが意味するところは理解できることだろう。将来的にはEducationにも活用したいとしており、メンター企業である日立製作所との親和性も高そうだ。OsharecaOsharecaの代表は、もう1人の女性代表である佐竹 夏美さん。「美容の力で世界を変えることがミッションであり目標」と語る佐竹さんは、美容師個人に着目し、新たなプラットフォームを目指すという。これまでの予約プラットフォームは新規開拓ばかりに着目していて、既存客をどう繋げていくかに課題があるとしており、毎年新たに1万店が生まれ、8000店が消えていくという美容業界でお客さんと美容師をどのように繋げていくかにフォーカスするとしている。Bee SensingBee Sensingの代表者は、日本IBMで15年勤務した後、広島で養蜂家に転じた異色の経歴を持つ松原 秀樹氏。東大卒のエンジニアらと3名で目指す目標は農業へのIoTの導入だ。「蜂は夢がある」と松原氏は語るが、一方で日本の養蜂家が立たされている立場は厳しい。はちみつの国内流通量の93%は輸入品で、国内産はわずか7%に過ぎない。ただ、増えつつある過疎地域が養蜂業にとっては追い風とのことで「養蜂は、過疎の方が適している。過疎を逆手に取って、地域おこしができる。高品位なはちみつの生産体制を確立できれば、農業の未来に繋がる」(松原氏)と、39歳の男性が目をキラキラさせながら話していた。ただ、目標だけではなく、実際に養蜂家として働いている松原氏だからこそ見えてくる農業の課題もあるため、裾野が広がる下地はできている。センサー類を活用したセンシングを行い、データから蜂の生産量の向上、ひいては生産性を向上させることができれば、「はちみつの流通量は50%まで引き上げられるんじゃないかと思う」(松原氏)としていた。PICK UP!PICK UP!はDIYハウツー動画サイトのチーム。DIYと聞くと堅苦しく感じてしまうが、その堅苦しさを動画というわかりやすいコンテンツを通してほぐしていくことが狙い。COOを務める真野 勉氏ら3人は同い年の27歳で、スタートアップや大企業の経験から、先を見据えていける点が評価されたようだ。リアルイベントを絡めて行うことで、プラットフォームの定着を狙う。「DIYができるようになることで、日本のお父さんやおじいちゃんたちの威厳復活に繋げていければ」(真野氏)○メンター企業の思いとはその後、各メンター企業のメンター代表者がサポートチームへの思いを語った。例えばシンデレラシューズをサポートする三井不動産 ビルディング本部 法人営業統括部 光村 圭一郎氏は、採択した理由について「明確なニーズがある」と一言。「事業部に女性がいて、このサービスについて話をしたところ、『これが欲しい』という話をしていた。リーダーの松本さんが靴デザイン13年やっていたというところで、職人技が明文化されてこなかった問題をビッグデータの力などを使って…というところに大きな未来を感じている。全力でサポートして行きたい」(光村氏)また、日立製作所 技術統括センター インダストリーコラボレーション推進部 岡田 亮二氏は、より密接にメンター企業とKDDI、採択したLYNCUEとのコラボレーションが直接的にできるところへの期待感を口にした。「私の事業部は名前の通り産業間のコラボを担当しているので、その一環としてプログラムに参加した。LYNCUEを選んだ最大の理由は『面白いから』。『面白くない』ものでは、メンターとして貢献する意味がないと思う。日立製作所は、モノ作りをやってる会社。アイディアの中に通信が介在しているので、KDDIと共に(メンターとして)ペアを組んで効果が出るプログラムだなと思った。コンセプトがまだまだ広いので、狙いをすぼめてから立ち上げていきたいと思う」(岡田氏)
2015年03月26日KDDIは3月18日、法人顧客向けに、通知・督促などの電話業務の自動化を実現するクラウドサービス「KDDI クラウドオートコール」の提供を、4月1日より開始すると発表した。KDDI まとめてオフィス(KMO)でも取扱い、3月18日より申込み受付を開始する。クラウドオートコールは、顧客のパソコンから予めメッセージ内容と通知先の電話番号を設定しておくことで、指定時間に合成音声により一斉に電話をかけることができるクラウド型の音声通知サービス。電話機や電話回線なしに音声による電話通知が可能で、応答や不在といった通知結果をリアルタイムに把握できる。通話料金は3分あたり8円。このサービスにより、通知・督促などの電話業務効率を向上させるとともに、設備投資や人件費、通話料金といったコストの最適化を実現するほか、24時間365日の故障受付対応などのサポートも行う。
2015年03月19日KDDIは16日、自宅にいながら健康チェックを行えるセルフチェックサービス「スマホdeドック」を今夏より提供すると発表した。第1弾として、リージャーと事業提携し、糖尿病の指標などを検査できる「生化学14項目血液検査サービス」を提供する。検査推奨年齢は20歳以上で、費用は検査1回につき税別4,980円。「スマホdeドック」は、自宅にいながら健康チェックを行えるセルフチェックサービス。専用の在宅検査キットと、スマートフォンやPCから検査結果を確認できるWEBサービスを組み合わせることで気軽に素早く健康チェックができるという。「スマホdeドック」の第1弾として「生化学14項目血液検査サービス」を提供する。同サービスでは、専用の検査キット「デメカル血液検査セットFF」を用いて0.065mlの血液を採取。専用の検査センターに郵送すると、約1週間後にWEB上のマイページから、糖尿病の指標などを含む14の検査項目結果を確認できる。検索結果に対する医学的見地からのコメントや、悪化要因・改善ポイントに対するアドバイス、自宅近くの病院を検索できる機能も搭載されている。「生化学14項目血液検査サービス」の提供にあたり、販売を含むサービス全体の統括およびWEB上での健康チェックプラットフォームの提供をKDDIが、検査キットの供給をリージャーが、血液検査をアイルがそれぞれ担当する。今後は、感染症検査や血液以外の検査など、検査メニューを拡充する予定だという。「生化学14項目血液検査サービス」の検査項目は以下の通り。総タンパクアルブミンAST(GOT)ALT(GPT)γ-GT(γ-GPT)尿素窒素クレアチニン尿酸血糖HbA1c中性脂肪総コレステロールHDL-コレステロールLDL-コレステロールまた、サービス提供開始に先立ち、2015年4月中旬から2016年3月末まで、順次、北海道・石狩市、神奈川県・鎌倉市、埼玉県・入間市、ベルシステム24健康保険組合など全国20市区町村・2健康保険組合と提携し、対象となる約24万人の市民・社員に同サービスの無料利用を案内する。WEBサービスの対応OSは、Android 4.1/4.2/4.4、iOS 7以降、Windows 7/8.0/8.1、Mac OS X 10.6以降。対応ブラウザは、スマートフォン、タブレット端末の場合、OS標準ブラウザ、Chrome。PCの場合Internet Explorer 9以降、Firefox最新版、Chrome最新版、Safari 5.1/6.1/7.0。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月16日KDDIは3月16日、上京した若者と地元で見送る人の心を繋いだサプライズエール「SYNC YELL」のドキュメントムービーを公開した。KDDIは昨年12月にも「SYNC DINNER」を公開。東京と大阪でクリスマスイブに会いたくても会えない遠距離恋愛のカップルを繋ぐ"特別なレストラン"を用意して、サプライズを演出した。今回の"SYNC"では、東京に上京する若者たちの"出発時の別れ"から"東京に到着"するまでの一部始終を収めたドキュメントムービーが公開されている。この春に上京した3人の若者の旅立ちをオムニバス形式で描いており、東京の駅に若者が降りると、大型ディスプレイに故郷の家族や友人からのメッセージが映し出される。単純に大型ディスプレイを設置してあるわけではなく、上京した若者の判別にiBeaconを活用している。iBeaconで本人のスマートフォンを感知すると目の前の映像がビデオメールに変化。更に、スマートフォンをディスプレイにかざすことで、故郷からのエールムービーがお守りアプリの中に取り込まれるという仕掛けが用意されている。
2015年03月16日KDDIは2016年第1四半期よりイギリス・ロンドン都市部に最新の環境技術を活用したグリーンデータセンター「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」を開設する。North Twoは、ロンドン都市部のドックラウンドに位置し、鉄骨構造の11階建てで2016年第1四半期の運用開始を目指して建設されている。総床面積は2万3000平方メートルとなり、これまでロンドンに設置してきたNorth、East、West、Metroの4つのデータセンター(DC)と合わせると約7万3000平方メートルに達する。ドックランドには、英国最大のIX事業者「London Internet Exchange(LINX)」を含めて合計532社の通信事業者とISP、ASPが集中しており、欧州におけるグローバルインターネットのハブ基盤として機能している。都市部におけるDCのニーズは、高速性・レスポンスといった理由から非常に高いものの、その一方でDC建設が可能な用地は限られており、地価も高騰していることから建設が難しいという。KDDIでは、地価の高騰を吸収すべく、DC運用とは切り離せない最新の環境技術をNorth Twoで活用。狭い用地に11階建てという高層階DCでありながらも、「間接外気空調システム」を導入した。間接外気空調システムは通常、一定規模の面積が必要な郊外型DCで活用されており、都市型DCの空調システムには向かないという。この空調システムの採用により、従来比30~40%の電力削減に繋がっている。また、環境性能の向上は企業の環境負荷軽減に対する取り組みとも繋がっているため、"エコ"への取り組みを進めている企業の選択の一つとして"エコなデータセンター"を提供できるといったメリットもあるようだ。実際の数値としてPUE(Power Usage Effectiveness)と呼ばれるデータセンターなどのエネルギー効率を示す指標では、「1.16」を記録。NTTコミュニケーションズが東京で提供している東京第6センターの「1.2」には及ばないものの、同等レベルの数値を実現している。同社は、国内企業の欧州拠点におけるDC需要に対応できるよう、TELEHOUSEデータセンターの拡充を図っている。ただ、これに加えて、TELEHOUSEブランドは海外でも認知されており、「現地のニーズも旺盛だ」とKDDI関係者は語っている。
2015年03月10日KDDIは3月6日、特定非営利活動法人ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク(J-Win)が主催する「2015 J-Winダイバーシティ・アワード」において、通信事業者として初めて「大賞」を受賞したと発表した。「J-Winダイバーシティ・アワード」は2008年より実施され、経営戦略としてダイバーシティ&インクルージョンを位置付け、「女性の活躍推進」を重要課題として、女性リーダーを継続的に輩出する仕組みづくりに積極的に取り組んでいる。多様な能力やアイデアを融合し、新たな価値を創造していくイノベーティブな組織・風土醸成を目指している企業を表彰している。大賞に選ばれたKDDIは、企業理念である「KDDIフィロソフィ」の一項目に「ダイバーシティが基本」を掲げ、経営課題としてダイバーシティ推進に取り組み、2012年度からは女性リーダーの育成・登用に注力している。準大賞には損害保険ジャパン日本興亜、ベーシックアチーブメント大賞にはイオン、ベーシックアチーブメント準大賞にはNTTコミュニケーションなどが選ばれている。
2015年03月08日NTTドコモとKDDIは3月6日、大規模災害の発生時における早期通信復旧を目的に、海上保安庁と「災害時における通信の確保のための相互協力に関する協定」を締結したと発表した。大手携帯3社の一角であるソフトバンクモバイルは、2014年12月に先行して同協定を結んでおり、2社が後を追う形となった。協定により、ドコモやKDDIは、災害が発生し携帯電話が不通になった際、現地に人材を派遣して復旧活動に取り組む。また、海上保安庁の災害時における人命救助活動などに必要な通信手段として、衛星携帯電話や携帯電話などの通信機器を提供する一方の海上保安庁は物資や人員の輸送などで協力する。今後は、災害時にスムーズな連携を図るために情報共有や定期的な訓練を行い、災害対策の強化に取り組むとしている。
2015年03月08日KDDIは3日、Androidスマートフォン「Xperia Z3 SOL26」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)向け最新ソフトウェアの提供を開始した。ソフト更新をすることで、画面表示が砂嵐のように乱れる不具合が修正される。新しいソフトウェアには、ホーム画面から、「設定」、「端末情報」、「ソフトウェア更新」の順にタップすることで更新できる。更新時間は、Wi-Fi、4G(LTE/WiMAX 2+)利用時なら約3分、3G利用時なら約4分。更新後のソフトウェアバージョンは「23.0.C.0.350」。ソフトウェアバージョンは、「メインメニュー」、「設定」、「端末情報」とタップすることで確認できる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月05日KDDIは2月27日、グローバル・ブレインが運営するコーポレート・ベンチャー・ファンド「KDDI Open Innovation Fund」を通じて、Firefox OSを搭載したデバイスを開発する「Monohm(モノーム)」 へ出資したと発表した。Monohmは、Mozilla Foundation(米国)からのサポートを受け、Firefox OSが持つフットプリント(メモリー使用量)の少なさや、省電力設計などの特長を活かしたIoTデバイスを開発する。Firefox OSを搭載したデバイスの第1弾として、多目的デバイスの「Runcible(ルンシブル)」の試作品を2015年3月2日からスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress 2015において、Mozillaブース内で発表する予定だ。KDDIは、Firefox OSベースで、アプリケーションを追加することなく、さまざまなモノがWebを介して繋がる世界観「WoT(Web of Things)」を実現しようとするMonohmに賛同し、さまざまなコラボレーションを行うとしている。まずは「Runcible」の日本語化や同社の日本における活動をサポートすることなどを検討している。Runcibleの実機Runcibleの利用イメージ
2015年03月02日今年に入って、一気に人気となったCMシリーズがある。KDDIが手がける「三太郎シリーズ」だ。誰もがよく知る昔話である、桃太郎、浦島太郎、金太郎の3人が登場。軽妙なセリフを交わして、視聴者をクスリと笑わせながら、最後にauの主力商品、サービスを印象づけるというCMだ。○携帯キャリアのプロモーション手法とは?3秒クッキング 爆速餃子編もついに公開! - NTTドコモに聞くWebプロモーション戦略LINEやFacebookはメリハリが重要 - 石川温がソフトバンクに聞く、ソーシャルメディア運用の"コツ"○違いを説明するのではなく、"au"を好きになってもらうためにKDDIでは昨年末は松岡 修造店長によるCMシリーズ、今年になって三太郎シリーズを放映。ここ最近、視聴者の心をわしづかみにしている。KDDIでプロモーションを手がける宣伝部 コミュニケーション戦略 グループリーダーの高橋 紀行氏は「お客さんにどう伝えるかがカギ。3つのキャリアが同質化しているなかで、いかにauに振り向いてもらうかがポイント。今年の1月1日、これまでも訴え続けてきた『新しい自由au』というメッセージをリマインドしたかった。もう一回、ユーザーに感じてもらうためにコミュニケーションを新しくした」と語る。携帯電話業界は、NTTドコモがiPhoneを取り扱い始めたことにより、端末ラインナップの差がなくなりつつある状態だ。料金プランも3社が共に「国内かけ放題プラン」を導入したことで、違いが無くなっている。ネットワーク品質も、各社とも高速通信技術であるLTEを導入し、エリアの広さ、通信速度の速さを競っているが、一般ユーザーにはなかなか違いがわかりにくい。そこで重要となってくるのがCMだ。ユーザーにauというブランドに振り向いてもらい、auブランドを好きになってもらわなくてはならない。「これまでのCMは、携帯電話会社が差別化として持つ、本当に小さい部分の差を細かく説明して、ユーザーに強く認識してもらうためのプッシュ型広告が多かった。今回の三太郎シリーズはサービスを初めから言うのではなく、サービスのエッセンスである部分の会話劇を前半に持ってきて、最後にひとことを残すというパターン。(携帯電話と固定回線のセット割引である)auスマートバリューのCMでは、前半はサービスと関係なさそうな会話で、『ひとりひとり』というキーワードを強調しつつ、最後に『ひとり一人がお得』というスマートバリューの訴求につなげていく。サービスを一言に凝縮するかが重要になってくる」(高橋氏)○"田中プロ"も満足した三太郎シリーズただ、様々なサービス、商品を訴求するCMの場合、どうしてもいろいろとメッセージを盛り込みたくなってくるものだろう。特に商材が豊富にある携帯電話会社にとってみれば、「あれもこれも」となってくるはずだ。「社内から『細かくサービスを訴求したい』と言われるかと思ったが、CMが面白いと、そういった声も聞こえてこない。むしろ、CMの中身がセールストークになるなど、社内からの反応も思ったより良かった。エンタメ要素を盛り込むと、世の中が動くと実感した」(高橋氏)このCMの面白さに「会話劇」があるのは間違いない。誰もがよく知る3人の太郎たちが、現代人が当たり前のように会話しているリアリティのあるセリフをしゃべる面白さ、軽妙な掛け合いについつい画面を注視したくなってくる。実際に、撮影現場では台本通りにやるだけではなく、出演している3人のアドリブによって成立することも多いようだ。学割を訴求する際、桃太郎が「パッカーン」と桃を割られる誕生シーンを表現するシーンがあるが、撮影時、高橋氏は「『パッカーン』の面白みは撮影しているタイミングでは認識できなかった。しかし、編集で繋いでみて、微妙な間が一気に面白くなった。通常、関係者の試写会では、粗探しの姿勢で見るものだが、思わず笑ってしまった。絶妙な間がこのCMの面白さかも知れない」と語る。KDDIの社長である田中 孝司氏も、今回のCMシリーズには大満足のようだ。「社長もかなり笑って見ています」(高橋氏)○お父さんシリーズには浅からぬ因縁?同社は、ここ最近、CMには比較的「笑い」を盛り込もうと努力している形跡がある。熱血的なauショップの店長を演じる松岡 修造さんしかり、auスマートバリューを訴求する「おとくちゃんシリーズ」も俳優の松重 豊さんが女装してオチにすると言った具合だ。「テレビCMだと基本的にスキップされる。テレビCMはまず気がついてもらう、気にしてもらうところをスタートしている。広告は広告なので、普通にやるよりもエンターテイメント性、楽しんでもらう要素がないと見てもらえないと考えている。惹きつける力がポイントだと思う」(高橋氏)「人を惹きつける面白さ」でいえば、携帯電話業界にはソフトバンクモバイル「お父さんシリーズ」という巨人が存在する。ソフトバンクがボーダフォンを買収して以降、白い犬がお父さんというシリーズは不動の人気を誇っている。長年にわたって、CM好感度で圧倒的にトップを走っていたお父さんシリーズだが、KDDIの三太郎シリーズが登場したことによって状況は変わりつつあるようだ。「調査をしているCMデータバンクで、過去最高の反応が出ている。2月の前半だけで先月分のスコアを獲得してしまったほど」(高橋氏)こういった経緯から、KDDIとしてはお父さんシリーズが"気が気でない存在"と言えただけに、今回の三太郎シリーズの成功に対する喜びもひとしおのようだ。お父さんシリーズはCMのみならず、店頭での訴求や、ノベルティグッズなどにも展開されるなど、ソフトバンクモバイルのイメージを大きく引き上げるのにつながっている。三太郎シリーズも「これまでが産みの苦労だった。ようやく、ひとつのフックができたことでいろいろできるようになる。Web、ソーシャル、店頭を含めて、様々なものを巻き込んだ企画をこれから手がけていきたい」(高橋氏)とのことだ。○ツッコミどころが大事昔話の主人公を実写化してCMを展開するというやり方は、つい最近ではペプシが小栗旬を起用して「桃太郎」を展開。映画のような格好いい映像表現が話題となっている。「桃太郎を実写化」という点では、KDDIも同じコンセプトで被る部分もある。しかし、ペプシは「ナンバーワンであるコカ・コーラに対して『倒してやる』という挑戦的なメッセージ」が込められている。一方のKDDIは「もともと無かったものは自分たちで作れば良いという裏テーマがある。業界に無かったものというメッセージングが込められている。アウトプットは昔話の実写化で一緒かも知れないが、入り口が違う。エンターテイメント性や面白さというポイントに重きを置いた」と高橋氏は語る。三太郎CMシリーズが登場した頃、Twitterなどでも「ペプシに続いて、KDDIも桃太郎か」と話題になったこともある。三太郎シリーズは、軽妙な会話劇が繰り広げられ、ソーシャル上でも盛り上がることが多い。実は、制作者側としても、ソーシャルで盛り上がる工夫をしているのだという。「シリーズの当初、『キジは微妙だよね』というセリフがあったが、『キジには意味があるんだ』『キジは鬼門を抑えるために必要』というツイートが返ってきた。そこからYouTubeを見てくれた人もいた。『微妙だよね』という表現への反応が気がかりな面があったが、CMも余白やツッコミどころがあると反応してもらえる。計算外もあるが、ネットの反応は意識している」(高橋氏)実際、「微妙な存在」として位置づけられたキジは、その後、auスマートバリューのCMで、「子だくさんで生活を支えてあげないといけないから、桃太郎がきび団子を渡している」という流れにつながる。またここで盛り上がりを見せるというわけだ。その点、次の展開として気になるが「桃太郎の彼女であるかぐや姫」の存在だ。高橋氏は「かぐや姫はこうご期待です」と言葉を濁すが、またソーシャルがざわつくことになりそうだ。(※編集部注:高橋氏の高は旧字体)○5日にかぐや姫の正体が判明!?KDDIは3月6日より、桃太郎のカノジョ「かぐや姫」が登場する三太郎シリーズの新CMを放映する。5日には新CM発表会が行われる予定で、12時よりライブ配信も行われるため、かぐや姫が誰か要チェックだ。
2015年03月02日KDDIと伊勢丹新宿店は2月11日~16日の期間、共同で「DIGITAL LIFE STYLE 2015 TOKYO」を開催している。「スマホVR」やその場で自分のイメージに合わせたウェアのオーダーができる特別企画など、ファッションとデジタルを掛けあわせたO2Oイベントを行っている。イベントでは、ウォークラリーを行っており、参加者は伊勢丹新宿本店の1階と2階、3階、au SHINJUKUに設置されたチェックポイントを回る。専用のウォークラリーカードにNFCタグが埋め込まれており、全てをタッチすることで、プレゼントを提供するという仕組みだ。○スマホVRとは?スマホVRは、スマートフォンで実現するVR(バーチャルリアリティ)のことで、代表的なものにGoogle Cardboardなどが存在する。今回、「SHINJUKU Jump&Shopping」で提供される「ハコスコ」は、Cardboardとは異なって3D立体視はできないものの、伊勢丹のフロア間や屋上、au SHINJUKUなどを行き来でき、臨場感溢れる映像体験を楽しめる。イベントでは、ハコスコのINFOBAR限定デザインVer.を用意しており、ウォークラリーで全てのチェックポイントを回ったユーザーにプレゼントする。体験コーナーは伊勢丹新宿本店2階に用意されており、同じ階ではINFOBAR A03の各色に合わせたカクテルの提供も行われている。カクテルを飲める場所は携帯電話の使用が禁止されていたが、カクテルの味を集中して楽しんでもらうための配慮だろうか。○世界に1つのウェア作成も続く伊勢丹新宿本店の3階では「Wearable INFOBAR Pattern Generator」と題した最新テクノロジーを駆使したウェアのオーダー企画を用意。話題のメディアアーティスト 真鍋 大度氏が率いる「rhizomatiks」が開発したアプリケーションでスマートフォンやその場で撮影した写真を、INFOBARの各色に模したモザイクデザインへ変換。変換したデザインは、パリコレで発表を行うなど世界からも注目を集めるデザイナー 森永邦彦氏が手がける「アンリアレイジ」のTシャツやセーターに仕上げるという。このウェアにはとある仕掛けがあり、紫外線に当たると色が浮き出るフォトクロミックと呼ばれる特殊プリント加工が行われている。なお、その場でデザインの作成・注文はできるものの、引き渡しは約3カ月かかるとしている。○デジタルとファッションの融合という狙いファッションとデジタルという組み合わせは、ここのところ注目を集めており、今年の春に登場する予定の「Apple Watch」もファッション誌などに取り上げられるケースが多く見られるなど、トレンド中のトレンドと言ってもよい。INFOBARシリーズは、2003年に登場してから12年目の人気モデル。以前より、この「ファッションとデジタル」について取り組みを進めているプロダクトの一つだが、今回のイベントはどのような意図で行ったのだろうか。KDDI 商品統括本部 プロダクト企画本部 プロダクト企画1部の砂原 哲氏は、INFOBARを「ファッションの価値を持つ携帯電話。人と違うものが欲しいんだけど、一緒のものを持ちたいという感覚を持つ人に」という"感覚"で持ってもらえるような携帯電話であると語る。普段から使う携帯電話だからこそ、どのように生活へ溶け込むか。生活に溶けこむからこそ、ファッションとして、そして"オシャレ"が集まる百貨店とのコラボレーションに至った。「デジタルから洋服に繋げたい」という伊勢丹と、単発のイベントを行ってもなかなか気軽に入れない携帯キャリアショップという両社が手を組むことで、双方のユーザーの導線をつなぎ合わせようという狙いがあるわけだ。「携帯電話は生活必需品。だから、伊勢丹とやるのは必然ですし、INFOBARの初期もBEAMSと組んだりやったりとファッションを意識していました」(砂原氏)最後に砂原氏は、デジタルとファッションの組み合わせをINFOBAR A03に重ねあわせて語ってくれた。「携帯電話でデザインを打ち出したいという気持ちはいつも持っているのですが、普段はおざなりになってしまっている部分がある。au design projectで出したneonなど、充電中でも携帯電話が生活に溶け込んでいるという世界は作れるのですが、スマートフォンになってから、サボってしまっている部分がある。だから今回のINFOBAR A03では、充電している時もサボらないように専用の充電台を作りました。もっとこうした取り組みを通して、プロダクトを美しくでるのではないかと考えています」(砂原氏)
2015年02月12日KDDI、沖縄セルラー電話はAndroidスマートフォン「INFOBAR A03」(京セラ製)を20日より発売する。au VoLTEやキャリアアグリゲーション、WiMAX 2+などに対応している。端末価格は税込み72,360円。「INFOBAR A03」は端末のデザインに定評がある「INFOBAR」シリーズの最新モデルとなるAndroidスマートフォン。シリーズではお馴染みの赤を基調としたNISHIKIGOIや、青を基調としたPOOLなど4色のカラーバリエーションで展開する。発売時期について同端末の発表当初は、2月中旬としていたが、20日に発売日が決定した。前モデルである「INFOBAR A02」と比べ、ディスプレイサイズが約4.5インチと、0.2インチコンパクトになったほか、CPUやカメラなど基本スペックが向上している。そのほか、au VoLTEやキャリアアグリゲーション、WiMAX 2+など最新の技術をサポートする。また、「INFOBAR A03」の発売に合わせ、三越伊勢丹とコラボレーションしたアクセサリも展開。マルニ木工のウォルナットウッドスタンドとminä perhonenが制作したブックタイプケースをセットにした「au×ISETAN INFOBAR Special Package」、人気ブランド「MUVEIL」がデザインしたオリジナルアイテムなどを数量限定で20日より発売する。「INFOBAR A03」の主な仕様は次の通り。OSはAndroid 4.4。CPUは、MSM8974AB(クアッドコア、2.3GHz)。内蔵メモリは2GB。ストレージは16GB。外部ストレージはmicroSDXC(128GB)。ディスプレイは、4.5インチTFT液晶ディスプレイ。解像度は1,920×1,080ピクセル。サイズ/重量は、幅約68mm×高さ約131mm×厚さ約8.9mm/約130g。バッテリ容量は2,020mAh。最大連続通話時間は約1,020分。最大連続待受時間は、4G LTE/WiMAX 2+接続時で約500時間。背面には1,300万画素、前面には200万画素のCMOSカメラを内蔵。IPX5/IPX8に準拠した防水、IP5Xに準拠した防塵性能を備える。カラーバリエーションは、NISHIKIGOI、POOL、MOCHA BROWN、SAKURA IROの4色。通信面では、下り最大150Mbpsの4G LTE、キャリアアグリゲーション、WiMAX 2+をサポートする。そのほか、VoLTE、IEEE802.11a/b/g/n/acに準拠したWi-Fi、Bluetooth 4.0、NFC、ワンセグ/フルセグ、、おサイフケータイ、赤外線通信などに対応する。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月10日KDDIは2月9日、Firefox OSのポータルサイト「Creator Showcase」で、ユーザーが作品を公開できるようにしたと発表した。これは、2014年10月に予告されていたもので、同12月に発売されたFirefox OS端末「Fx0」に搭載されたアプリ作成ツール「Framin」で作成したアプリケーションやHTML5ベースの作品などを自由に投稿できる。この公開により、試作レベルの作品やノウハウ、Tipsを気軽に投稿・共有できるようになる。同時に、作品のソースコードについても公開設定が可能で、他のユーザーが投稿した作品を自分好みにカスタマイズできる。なお、作品公開ページの設置にあわせ、au未来研究所で制作した次世代炊飯器「INFOJAR」のソースコードも同Webサイトで公開している。INFOJARは著名サイト「虚構新聞」が「KDDIはまさか作らないだろう」と記事を作成したところ、実際にKDDIが作ってしまった次世代炊飯器。うまくWebアプリを作りこむことで、Twitterと連動して「(炊き上がり時に)ごはんなう」と知らせてくれる。2月9日22時30分時点で何故かソースコードをダウンロードしてしまった回数は23件にのぼっている。ごはんなうと自動で呟かせたいユーザーは、ぜひダウンロードを。
2015年02月10日KDDIベトナム コーポレーション(KDDIベトナム)とオプティムは2月2日、モバイルセキュリティ、ビジネスアプリ分野で業務提携すると発表した。提携の第一弾として、MDMサービス「Optimal Biz」の提供を開始する。Optimal Bizは、PC、Android OS、iPhone、iPadの端末の管理や、セキュリティ対策をブラウザ上からカンタンに実現することができるツール。KDDIベトナムは現地のICT事情に精通しており、ベトナムでビジネスを展開するすべての企業からのニーズに答えるべく、きめ細やかな"日本品質"のモバイルセキュリティサービスを提供するとしている。
2015年02月03日KDDI、沖縄セルラーは本日29日より、VoLTEを利用したコミュニケーションサービス「シンクコール」の提供を開始した。シンクコールにより、スマートフォンの画面や位置情報などを通話相手と共有することができる。本日時点で「isai VL LGV31」「URBANO V01」および本日発売の「AQUOS SERIE mini」の計3機種で同サービスを利用できる。VoLTEは、LTE回線上で音声通話を可能にする技術。KDDIでは昨年12月12日より、VoLTE対応端末間での高音質通話、呼び出し時間の短縮、コンカレント通信(ブラウジングしながらの通話)などが可能になったものの、その他の様々な機能が利用できるシンクコールへの対応は2月予定とし、サービス開始当初、享受できるメリットは限定的だった。今回、2月予定だったスケジュールを前倒しして、VoLTEサービスの拡充を図ったことになる。シンクコールにより、自分のスマートフォンの画面を通話相手の端末に表示する「画面シンク」、カメラで映している映像をリアルタイムに相手の端末に表示する「カメラシンク」、お互いの位置情報を地図上に表示する「位置シンク」、手書き文字を共有できる「手書きシンク」といった機能が使えるようになる。現段階でも、対応機種は3機種のみとなるが、2月からは2015年春モデル端末が、VoLTEサービスに対応し、利用可能端末が増えていく予定だ。なお、「isai VL LGV31」「URBANO V01」でシンクコールを利用するには、本日提供のソフトウェアアップデートの実施が必要。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月29日KDDIは1月23日、「Firefox OS WoTハッカソン - Fx0 meets mbed -」を2月14日~15日の2日間、都内で開催すると発表した。ハッカソンにはMozilla JapanとARM、スイッチサイエンスが協力する。ハッカソンとは、「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、プログラマーやデザイナーなどのソフトウェア分野に携わる開発者が集まり、個々のアイデアを出し合って共同作業を行うイベント。イベントによっては、開発者同士がチームを組んで開発に取り組み、その成果を競い合うこともある。今回のハッカソンは、Firefox OS搭載のスマートフォン「Fx0」とデバイス開発プラットフォーム「ARM mbed-enabled devices」を活用し、Webアプリケーションなどを開発するというもの。定員は70名で参加費は無料。対象は、組み込み開発・Web開発の経験のあるエンジニアやデザイナーとしているが、Fx0とmbedを利用した開発に興味があれば誰でも参加できる。申し込みはAtnd Webサイトから。イベントの詳細は以下の通り。開催日:2015年2月14日(土)~2月15日(日)開催場所:住友不動産飯田橋駅前ビル2F(東京都千代田区飯田橋3-8-5)タイムスケジュール2015年2月14日(土)10:00-12:00 オープニング・トークセッション自己紹介・チーム編成・アイデア出し13:00-18:00 制作2015年2月15日(日)10:00-15:00 制作16:00-18:00 成果物発表主催/協力主催: KDDI株式会社協力: ARM株式会社、一般社団法人Mozilla Japanなお、KDDIはFirefox OSをベースとした開発ボード「Open Web Board」のソースコードおよびイメージファイルをWebサイト上で公開している。
2015年01月27日