「ダイエット魂」を断捨離。#痩せたい が奪ってきた私の時間
が仕事になってからのことでした。
人間の三大欲のひとつでもある食。もちろん、セックスや睡眠だってとても大事だと思いますが、男女関わらず、年がら年中ほがらかに共有できる時間といえばやはり、食に勝る存在はないはずです。
食の編集部で働くようになり、心底「食欲の優位性」に納得するその一方で、「でもその欲望をほがらかに積極的に満たし続けていると、“痩せてきれいになって素敵な人とイイ感じになって……”というレースから脱落する気もする。どうすりゃいいのか」という迷いが生じるようになりました。
さらに、私が在籍していた職場といえば、目の前を美味しいものが行進していくような日々です。新発売のドーナツ、マカロン、チョコレート、アイスクリームを味見しつつ、夜な夜なニューオープンのレストランに通い、カロリー&アルコールと仲良くしなければ仕事にならないという過酷な環境は、私に「痩せる」という願いを叶えさせてはくれませんでした。
思えば、幼い頃からずっと私は「痩せたい」と思って生きてきました。
インスタグラムの「#痩せたい」は、まさに心の声です。けれど、残念なことに“ほっそり”とは言えない雰囲気に生まれた私。