「ダイエット魂」を断捨離。#痩せたい が奪ってきた私の時間
いながら生きているというのに、目の前に出されるものを次々美味しそうに平らげる。
「次の土曜はスパイスカレー。レシピの倍量、作ってよ。夜は鴨鍋でシメは蕎麦かうどんで。デザートはゴディバのチョコアイス」
「せっかく下関に来たんだから、『酒場放浪紀』で吉田類が回った居酒屋、全部行く」
……と、吉野家くんとの付き合いは、ロマンティックとはほど遠いスパルタカロリー摂取ライフ。
「ほっそりしている人が好き」とは決して言われませんでした。私が多少太ろうが痩せようが、気づきもしない人。あんなにダイエットに四苦八苦して生きてきた私の時間とかけた金額は、一体なんだったのでしょう。
その後、徐々に私は「ダイエットをとるか、一緒にいる時間を大切にするか」という二択を迫られると、後者をとるようになっていきました。
■長きにわたって目指した「痩せ」の先にあるものは?
そして今、気づいてみればダイエット熱がぱったりと冷めきっている。
いえ、正確に言えば、今でも痩せたい気持ちはあるんです。ですが、少し痩せる→それを覆す恋愛熱心さ、または仕事熱心さで太る→少し痩せる→もっと覆す、という暮らしを続けた結果、「汝の運命体重を受け止めよ」