香水のない人生なんて考えられない。愛しい香水6つ【偏愛コスメ#8】
の香りそのもの、と言って良いほど。
ジャスミンとオレンジブロッサムも調合されていますが、甘い香りが層のようになっていて、香りの奥行が広がります。
どこか儚げに気怠く、優しい白いお花が包んでくれるような香り。
優しい気持ちになりたいとき、少し大人っぽい女性な雰囲気をまといたいとき、つける香水です。
メゾン フランシスクルジャン ア ラローズ
「約400本以上の薔薇の花から、1本の薔薇の香りを再現したんですよ」。
この香水を手に取ったとき、フレグランス売り場の方がそう教えてくれたのが、とても印象に残っている香水です。
まさに薔薇の塊。
薔薇の香りは、苦手な方もいるかもしれません。
そんな方に嗅いでいただきたいな、と思うのがこのアラローズ。
薔薇の香りはいろいろな化粧品でも使われていて、”薔薇の香り”っぽい香料を感じることもよくあります。
私は最初にこの香水を嗅いだときに、薔薇の葉のような、少し青臭さを感じたのを強烈に覚えています。
まるで生花の薔薇の根本を嗅いだような香り。
でもその後、静かに、とても優しく穏やかに、ダマスクローズの香りが押し寄せ、香りが馴染む頃のラストノートは、落ち着くシダーウッドの香りが立ちのぼる。