2020年11月25日 11:00
更年期をむかえるころの女性は“大腸の劣化”に要注意
最近よく耳にする、腸内環境の大切さ。それは主に、大腸のコンディションを指す。あなたの大腸が“劣化”してしまっている恐れがないか、自分の生活と照らし合わせてみよう。早めの改善が鉄則です−−!
「何日も排便がない状態や、便通があったのにまだ残便感がある、などの異変は大腸がダメージを受けている証拠。これは“大腸劣化”のわかりやすいサインです」
帝京平成大学の松井輝明教授はそう警鐘を鳴らす。便秘などによって腸内の悪玉菌が増加した状態を放置していると、腸内環境、特に大腸の劣化が進むという。大腸劣化は肌トラブルや肥満、さらには大腸がんや認知症などさまざまな病気のリスク要因になるというから注意が必要だ。
「私たちは体内で発生した有害な物質の70%を便として大腸から排泄しています。
その排出が滞ると、有害物質がたまって腐敗が進み、悪玉菌がはびこります。そこから発生する毒ガスが大腸を徐々に劣化させ、劣化が進むと全身のトラブルにつながるのです」(松井先生・以下同)
さらに、更年期をむかえるころの女性は、大腸劣化に特に気を付けたいと松井先生は話す。
「女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減ると、頑固な便秘に悩まされることが多くなります。