睡眠時無呼吸症候群のCPAPの治療中断を防ぐには【医師解説】
たとえば、息を吸うときには圧がちょうどよくても、息を吐くときには機械から送り込まれる空気と吐く息がぶつかって息をしづらくなります。そこで最近の製品では、息を吐く呼気時に圧を自動的に少し下げる機能がついています。その設定を適切に調整すると、息を吐くときにも苦しい感じがしなくなり、一晩中つけていられるようになったという方も実際にいらっしゃいます。
マスクも多種多様で、口・鼻を覆うものから鼻だけのもの、サイズも大きいものから小さいものまであります。ですから、マスクを替えてみるということも含めてさまざまな提案をすることによって、患者さんが楽にCPAPを続けられるようになると思います。
また、当院ではCPAPのメーカー3社と契約していますので、ある会社の機械が合わなかった場合は別の会社の機械に替えてみるということもできます。保険点数は決まっていますから、患者さんが負担するコストも変わりませんし、実際に別の機械に入れ替えてみたらよくなったという患者さんはいらっしゃいます。
さらに、Travel CPAPといって通常よりコンパクトな製品もあります。
小型軽量でかさばらないので出張にも持って行きやすく、使用率も上がるので海外出張が多い方などには喜ばれています。