妊娠・出産に振り回されない生き方をするために。子供を望んだときのために知っておきたいこと。
先生は、子宮内膜症の予防となり、PMS症状や生理そのものを軽くしてくれる低用量ピルの服用も勧める。また〝いつか〞のために、卵子凍結という選択肢も知っておいてほしいと語る。「定期検診から不妊治療、卵子凍結まで、妊娠に関することで、後回しにしていいことは何もありません。そのことはぜひ覚えておいてください。年齢とともに、卵子の数が減り、その機能が衰えるのは生殖的に変えられない現実です。しかし、若いうちに卵子を採取しておけば、妊娠率はほとんど下がりません。その道を選ぶかどうかは別にしても、そういう技術があることを知っておき、ご自身の選択肢を増やしてほしいのです」
Q.すぐに妊娠を望まなくても、いつかに備えてやっておくべきことは?
A.将来、後悔しないために、年1回は婦人科検診を。低用量ピルも選択肢のひとつ。
出産に向けての準備が不妊症の治療からとなると、心身ともに大変。トラブル予防のためにも、できることはしておきたい。「その筆頭が子宮内膜症。年1回エコー検査を受けてほしい」。低用量ピルも排卵を止めることで、子宮筋腫や子宮内膜症の予防にもなる。「不妊治療にあたっている医師の実感として、低用量ピルを服用していた方とそうでない方では、同じ年齢でも排卵で卵巣を使っていない分、前者のほうが、妊娠率が高いです」