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積水ハウス株式会社は、男性の育児休業取得をよりよい社会づくりのきっかけとしたい、との思いから、9月19日を「育休を考える日」として記念日に制定し、2019年から企業で働く男性の育休取得実態を探る「男性 育休白書」を発行しています。5回目となる今回は、恒例の「男性の家事・育児力」全国ランキングに加え、これまでの白書を振り返り、男性育休取得の変化をリポートします。(URL: )表1: 当社は、男性社員の育児休業1カ月以上の完全取得を目指し、2018年9月より特別育児休業制度の運用を 開始しました。2023年8月末時点において、取得期限(子が3歳の誕生日の前日まで)を迎えた男性社員1,778人全員が1カ月以上の育児休業を取得しており、2019年2月以降、取得率100%を継続しています。「男性の育児休業取得が当たり前になる社会の実現」を目指して活動を続け、世の中に先んじたダイバーシティを今後も推進し、ESG経営のリーディングカンパニーを目指します。「男性育休白書2023」 ~企業で働く男性の育休取得実態調査~<「男性育休白書」から見た、男性育休の変化>■男性の育休取得率は9.6%から24.4%と5年間で約2.5倍に男性の育休取得日数は2.4日から23.4日と5年間で約10倍に育休を取得した男性は24.4%とほぼ4人に1人が取得しています。2019年の育休取得率9.6%からこの 5年間で約2.5倍にも伸長しています[図1]。また、男性の育休取得日数は平均23.4日となり、2019年の平均取得日数2.4日から約10倍、2022年(平均8.7日)と比較しても約3倍も長くなっています[図2]。■「男性の育休」取得したい男性も、取得してほしい女性も、共に過去最高「育休を取得したい」と答えた男性は、2019年の60.5%から今回は69.9%へ約10ポイント上昇[図3]。パートナー男性に「育休を取得してほしい」と答えた女性も、2019年の49.1%から今回は64.7%へ約15ポイント上昇しています[図4]。男女共に、男性の育休取得に関する意識が向上しています。■男性の育休取得に関する職場環境も雰囲気も、ゆるやかに改善傾向に職場の男性育休の取得に対するルールや仕組みが「ある」のは、2020年の37.0%から今回は42.1%と 約5ポイント伸びています[図5]。また、「職場が育休を取得しにくい雰囲気がある」と答えた人は2019年の27.5%から今回は22.2%へ、約5ポイント改善しています[図6]。男性の育休取得に向けた環境づくりが、ゆるやかながらも前進しているようです。■育休取得男性の取得時の「不安」は7ポイント改善育休取得に「不安」を感じた育休取得男性は、2019年は77.0%いましたが、今回は70.2%に減少しています。この5年間で、育休取得男性の不安は約7ポイント改善されています[図7]。■育休中の収入が100%保証されれば、8割は「育休取得が可能になる」と回答政府は、産後の一定期間に男女で育休を取得した 場合の給付金の引き上げを検討し、育休中の実質賃金100%をカバーする「産後パパ育休」制度の実施を 目指しています。働くパパ・ママ層9,400人に育休取得中の給付金が手取り100%となった場合、育休取得は可能となるかと聞くと、80.6%が「可能になる」と答えました[図8]。■マネジメント層の意識も男性の育休取得に「賛成」「もっと浸透すべき」と後押し今回、全国のパパ・ママ層とは別に、企業で働くマネジメント層と一般社員層にも調査を行いました。男性の育休取得に「賛成」するマネジメント層は、2022年の78.3%から80.3%へ増加しています[図9]。男性の育休取得を「もっと浸透させるべき」と答えたマネジメント層も、2022年の71.3%から76.8%へ増加しています[図10]。マネジメント層の意識も、男性社員の育休取得を後押しする方向へとシフトしています。■「育児の時間を大切にしてもらいたい」「育児の応援をしてあげたい」と一般社員層も職場の男性の育休取得にエール!一般社員層に、職場の男性が育休を取得したときの気持ちを聞きました。すると、「育児の時間を大切にしてもらいたい」(80.5%)や「育児の応援をしてあげたい」(75.8%)といった応援の声が多くなっています。また、約8割が「誰かが取得すれば取得する人は増えると思う」(77.1%)と答えており、個人の育休取得が会社全体の育休取得の推進につながると考えられているようです[図11]。「男性育休白書2023」の詳細はこちらからご覧いただけます。 <決定!「男性の家事・育児力」全国ランキング2023>「男性の家事・育児力」全国ランキング2023 TOP20「男性の家事・育児力」調査を都道府県別にランキングした結果、全国1位「高知県」(214点)、2位「鳥取県」(195点)、3位「佐賀県」(191点)となりました。高知県は2022年に続き、2年連続1 位でした。積水ハウスが独自設定した「男性の家事・育児力」を決める4つの指標積水ハウスでは「男性の家事・育児力」を決める4つの指標を設定しました。1つ目は「配偶者の評価」で、男性が行っている家事・育児の数と、男性が子育てを楽しみ家事や育児に積極的に関与すると思うかどうかの2つを4段階評価しています。2つ目は男性の「育休取得経験」で、育休取得日数が基準となります。3つ目は男性の「家事・育児時間」で、男性の自己申告ではなく、女性から見た男性の家事・育児時間を基準とします。4つ目は男性の「家事・育児参加による幸福感」で、男性本人に家事・育児に参加して幸せを感じているかどうかを4段階で聞きました。これら4指標5項目をそれぞれ数値化し47都道府県別にランキングし、1位:47点〜47位:1点を付与し、各項目の点数を足し上げることで、都道府県別の「男性の家事・育児力」を算出しました。表2: <参考>■積水ハウス社員6,839人に聞いた、男性育休を取り巻く5年間の企業風土の変化積水ハウスでは、2018年9月より「男性社員1カ月以上の育休完全取得」を実現するために、男性育休取得100%の取り組みを推進しています。積水ハウス全社員を対象に、男性の育休取得に関する調査を行い、6,839人の回答を得ましたので、その調査結果を発表します。■積水ハウス社員は、男性育休取得100%の取り組みに対し「企業風土の変化」をより強く感じている男性育休取得100%の取り組み開始後に企業風土の変化を感じるかと聞くと、積水ハウス社員の74.9%が「企業 風土の変化を感じる」と答えました。世の中の一般社員層を対象とした調査では、40.5%が企業風土の変化を感じると答えていますが、積水ハウス社員は自社の制度に対し、企業風土の変化をより強く感じているようです[図12]。■男性育休取得100%の取り組みで自分の幸せを見つめ直し、その結果、自分の働き方や生き方を考え、さらに周囲への配慮にもつながっている積水ハウス社員と世の中の一般社員層に、それぞれ男性育休取得100%の取り組みによりどのような変化があったかと聞くと、積水ハウス社員では「男性も家事・育児に参加しやすくなった」(88.9%)、「周囲の幸せにも目を向けられるようになった」(88.3%)、「自分の人生を幸せに生きることに目を向けられるようになった」(87.4%)など、良い変化を感じる社員が多くいます。自身または周囲に育休取得者がいると答えた一般社員層を対象とした調査結果と比べると、良い変化を感じる割合が軒並み高くなっています[図13]。5年間の積水ハウスによる男性育休取得に対する取り組みで、このような差が表れているのかもしれません。表3: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月19日私は現在2児の母親であり、2人目が生後半年ごろに心療内科から自身が「適応障害」であると診断を受けています。「ずっと苦しかったけど、まさか自分に精神疾患の病名がついてしまうとは……」と、診断が下された当初は戸惑いを隠しきれませんでした。主な原因となったのは育児でしたので、少しでもラクになるよう改善に向けておこなったことをお話ししていきます。 下の子出産後から心身が苦しくなった下の子を出産した直後から「感情のコントロールがききづらくなり、上の子に対して当たりがキツくなる」「泣いたらいけない公共の場面で急に涙が溢れる」など日常生活に支障が出始め、心身共に常に苦しい気持ちや憂うつさが抜けなくなる状態がずっと続いていました。 しかし、当時の私の心療内科のイメージと言えば「死にそうなくらいに苦しくなったときに受診するもの」で、「それまでは気の持ちようでなんとかなる」との考えがありました。 薬の服用はあくまで対処療法と気づく心療内科を受診することに大きなためらいがあったのですが、無理をして育児をおこない、その結果メンタルを崩している私を見かねた夫の助言もあり、下の子が生後半年のころにやっと心療内科を受診しました。 そこで漢方薬や精神安定剤を処方され服用してみると、たしかに以前よりも気持ちは落ち着くし、前より感情面の起伏はフラットになったので一定の効果はありました。しかし、心療内科へ通院してみて初めて、薬を服用してもそれは単なる対症療法だと気づいたのです。 育児をひとりで背負い込む責任の重さ結局、私のメンタル不調の大きな足枷となっていたのが子どもたちのお世話です。しかし、過去の私の考え方は「ママになれば皆していることなのに、なぜ私は不必要にイライラしてしまったり怒鳴ったりしてしまうの? 」「皆と同じことがこなせない。子どもたちにずっと笑顔で接することができない」などと、今思えば不必要に自分を攻め込んでいました。 そんな最中、「なぜ、自分をそこまで追い詰めるのだろう」とふと考えてみたら、私は「子どもが順調に育たなければすべて私の責任だ」と、自分ひとりで育児を背負い込む思考になっていることに気づいたのです。 書籍やTVの情報が私を救ってくれた育児のつらさを解消したいがためにさまざまな書籍などを読み漁り、特に感銘を受けたのがNHKで放送されていた『ママ達が非常事態!?』という番組。放送の中で、人間は本来、ひとりで子育てするのではなく「たくさんの仲間とつながって共同的に育てていきたい」という本能があるという知識を授かりました。 私の育児環境を見直すと、たしかに上の子のときから里帰り出産すらせず、かといって夫も育休取得ができず、ずっと平日はワンオペ育児で慢性的な孤独を抱え込んだまま育児をしていたのだな、と自分の考えを改めるきっかけとなったのです。「そうか、だから私はこんなに育児がつらかったのか」と原因がわかれば、自分が何をすべきか見えてきました。 以前は「3歳ごろまでは自宅で子どもをみないと!」と固執する自分がいたのですが、現在は考えも柔軟になり、日中は保育園を活用してプロの方に子どもたちを任せることにしました。共同で子どもたちを育てている感覚になれて、余裕が生まれるとともに前向きさを取り戻すことができました。保育園には感謝の思いでいっぱいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:山本加奈子/30代女性・主婦。2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。作画:やましたともこ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年09月18日妊娠中は1人で過ごすことが多かった、すやすや子さん。住んでいる場所には知り合いもおらず、夫は出張がち。出産したら話せるママ友がほしいと思っていましたが、産後はメンタルが落ちることも。そんなある日、区役所で行われる育児教室へ参加し、生後6カ月の赤ちゃんのママ、よう子さんに話しかけられ連絡先交換。出会って2回目でどうしても結婚式に来てほしいと懇願され、戸惑いながらも参列することに。結婚式後も時々お茶する関係でしたが、ある日生命保険を勧められて自分はカモだったのかという疑念が拭えず、連絡をフェードアウトしていきました。産後うつ気味だった頃に児童館へ行くと、スタッフの女性は親身になって話に耳を傾け、児童館のイベントを案内してくれました。参加を決め、当日は悩めるママたちが集まって、自分の気持ちを話し、人の悩みを聞くというもの。話して聞くだけのシンプルな内容ですが、イベント終了後に心が軽くなっていることに気づき、再び参加をします。そこで育児の悩みを話すはずなのに、ひとり趣旨と違った話をする牧野さんというママに出会うのでした。 悩みがあったけど、今は感謝するようになりました この日も自分の悩みを打ち明け、イベント終了後はすっきりした様子のすや子さん。帰ろうとすると、ランチに誘ってくれるママが。イベントでうっかり話をしていた牧野さんでした。 ファミレスでランチをするすや子さんと牧野さん。牧野さんは、すや子さんが児童館のイベントで話していた悩みを心配して、自分でよければ話を聞くと言います。 笑顔を絶やさず聞いてくれるのでついしゃべり過ぎてしまいましたが、牧野さん自身の悩みを聞くとないと答え、心の中ではなぜ児童館のイベントに?という思いがかすめますが、昔は悩みがあったが今は幸せで感謝の気持ちを持っていると言った後、「すやすや教(宗教の名前)のお陰です」 ニコッと微笑み、すや子さんが悩んでいることに触れ、嫌な流れになってきたと思うと、宗教のお陰で悩みがなくなったので話を聞きに来ないかと勧誘の言葉を口にし始めます。「すみません、行けません」すや子さんが断ると、一度だけでもと食い下がられるのですが……。 ◇◇◇ 牧野さんが児童館のイベントで悩みを話していなかったことが気になっていたすや子さん。牧野さんは宗教のお陰で悩みが解消されたといい、ランチに誘ってくれたのは実は宗教の勧誘が目的だというショックなオチに。すや子さんは断りますが、相手も引き下がりません。声をかけられて実は勧誘だったということ、経験のある方も多いのではないでしょうか。こんな時あなたはキッパリと断ることができていますか? 著者:マンガ家・イラストレーター すやすや子
2023年09月17日妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め、産後レスに……。彩は「なんで私のこと触らなくなったの? 私はしたいよ」と、勇気を出して、夫に切り出しますが、夫からの返答は、「……ごめん」。それから、夫婦間の会話はほとんどない状態が続いていました。ママ友の悠亜と美咲も、夫に対するわだかまりがありました。悠亜は「夫の激務によるワンオペ育児」、美咲は「出産を機にキャリアを諦めたこと」。それぞれが孤独感を持って生活していました。ある日、悠亜が元カレの会社のパーティーに参加すると聞いて、一緒に行くことにした彩と美咲。彩以外のふたりはパーティーを楽しんでいる様子でしたが、彩は、見知らぬ男女が楽しむ場に馴染むことができず、会場をひとりウロウロ……。「私、何してんだろ……」。そんな気持ちで帰宅しました。夫に「今日、何してたの?」と尋ねられたものの、「関係ないでしょ」と冷たい返事をしてしまった彩。夫に黙ってパーティーに出かけたため、「そのうち話さなきゃ」と思いつつ、産後レスの話し合いから夫婦の溝はますます深まり、切り出せずにいました。 後日、ランチへ出かけた彩と悠亜。そこで偶然、パーティーで話していた男性と親密そうに談笑している美咲を見かけます。驚きのあまり、開いた口がふさがらないふたりは……!? 男性との密会の真相は…!? 「ねぇ美咲さん! ごめんね、私たちこの間……その、見ちゃって……」 3人で集まった際、悠亜は率直に話を切り出しました。 「違います違います! 髪に触れていたのは、虫がついていて……」 「なーんだ、じゃあ不倫じゃなかったのか!」 心なしか残念そうな悠亜。 「実は……私、仕事復帰したくて」 お店で話していた男性とは、仕事の話をしていたそう。 「でもたしか、旦那さん反対なんじゃ……」「家にいてほしいってタイプだったよね」 美咲はもともと、バリバリ仕事をこなすキャリアウーマン。職場で出会った夫との結婚をきっかけに、夫の要望に応え、家庭に入っていたのです。 「うん、どうせ反対される。だから決まるまで何も言わないつもりです」 仕事復帰に向けた美咲の意志は固く、夫に黙って話を進めようとしていたのでした。 家事や育児に専念してほしい気持ちから、妻に専業主婦でいることを望んでいる夫。家庭によって考え方はさまざまですが、妻に仕事をしたい意志があるのならば、尊重してほしいところ。美咲が勇気を持って踏み出す一歩を応援したいですね。 著者:マンガ家・イラストレーター はぐはぐ
2023年09月15日妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め、彩は「あんなにやさしかった夫が私に触らなくなった」と、やるせない気持ちでいました。 「夫との産後レス」に悩む彩ですが、ママ友の悠亜と美咲にも、夫に対するわだかまりがありました。悠亜は「夫の激務によるワンオペ育児」、美咲は「出産を機にキャリアを諦めたこと」。夫と話し合うこともできず、それぞれが孤独感を持って生活していました。そんな中、ついに「なんで私のこと触らなくなったの? 私はしたいよ」と、勇気を出して、夫に切り出した彩。しかし夫からは、「……ごめん」とひと言……。それから、夫婦間の会話はほとんどない状態が続いていました。ある日、悠亜から突然「今度、元カレと会う」と聞いた彩。「彼の会社のパーティーみたいなものがあって……」と話す悠亜に、「なんだか怪しい!」と感じつつも興味を持った彩は「自分も行く」と宣言しました。 一緒に参加した美咲と言い出しっぺの悠亜は、パーティーを楽しんでいる様子。しかし彩は、見知らぬ男女が楽しむ場に馴染むことができず、会場をひとりウロウロ……。「私、何してんだろ……」。そんな気持ちで帰宅しました。 夫に「今日、何してたの?」と尋ねられたものの、「関係ないでしょ」と冷たい返事をしてしまった彩。夫に黙ってパーティーに出かけたため、「そのうち話さなきゃ」と思っていましたが……。 ママ友が見知らぬ男性と…!? 悠亜と親子カフェに出かけた彩。 「美咲さん来られなくて残念だね」 そんな会話をしながら、お店へ向かう途中……。 「待って……あれ美咲さんじゃない?」 見知らぬ男性と談笑する美咲の姿がありました。 「間違いない……美咲さんだ……」 よく見ると、男性はパーティーのときに話していた人のよう。 男性は美咲さんの髪をやさしく触り、美咲さんは照れるように頬を赤らめていました。 その光景を見た彩と悠亜は、驚きのあまり、開いた口がふさがらないのでした。 ママ友と男性が密会してるとも取れるような現場を目撃してしまった彩。事情はわかりませんが、頬を赤らめ照れる美咲の様子から、不倫などよからぬことが頭をよぎります。 はたして美咲とその男性はどのような関係なのでしょうか。皆さんはもし、男性とふたりで会っているママ友を目撃したら、本人に直接聞いてみますか? 著者:マンガ家・イラストレーター はぐはぐ
2023年09月14日日本労働組合総連合会(略称:連合、所在地:東京都千代田区、会長:芳野 友子)は、仕事と育児の両立支援制度に対する意識や実態を把握するために、「仕事と育児の両立支援制度に関する意識・実態調査2023」をインターネットリサーチにより2023年8月10日~8月16日の7日間で実施、小学生以下の子どもがいる20歳~59歳の働く男女1,000名の有効サンプルを集計しました(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)。[調査結果]≪仕事と育児の両立のための両立支援制度の利用≫◆仕事と育児の両立のために利用したことがある両立支援制度「育児休業」41.9%、「短時間勤務制度」16.3%、「子の看護休暇」13.9%、「時間外労働の制限」6.6%、「産後パパ育休」5.5%◆取得した育児休業期間 男性では「1週間から1か月未満」、女性では「1年から1年半未満」が最多小学生以下の子どもがいる20歳~59歳の働く男女1,000名(全回答者)に、仕事と育児の両立のための両立支援制度について質問しました。まず、全回答者(1,000名)に、仕事と育児の両立のために利用したことがある両立支援制度(法律で定められた両立支援制度)を聞いたところ、「育児休業」(41.9%)が最も高くなりました。仕事と育児を両立させるため、原則として子どもが生まれてから1歳になるまで取得できる育児休業を利用した人が多いようです。次いで高くなったのは、「短時間勤務制度」(16.3%)、「子の看護休暇」(13.9%)、「時間外労働の制限」(6.6%)、「産後パパ育休」(5.5%)で、「利用したことのある制度はない」は47.8%となりました。男女別にみると、「育児休業」では男性25.4%、女性58.4%、「短時間勤務制度」では男性6.8%、女性25.8%と、男女で大きな差が開きました。また、「利用したことのある制度はない」は男性では58.4%と、女性(37.2%)と比べて21.2ポイント高くなりました。育児休業を取得した人(419名)に、取得した育児休業期間を聞いたところ、「1週間未満」(16.5%)や「半年から1年未満」(20.3%)、「1年から1年半未満」(19.8%)などに回答が分かれました。男女別にみると、男性では「1週間から1か月未満」(33.1%)、女性では「1年から1年半未満」(27.1%)が最も高くなりました。◆「自身のパートナーは産後パパ育休を取得した」既婚または事実婚の女性の15.2%次に、産後パパ育休について質問しました。産後パパ育休とは、男性のみを対象とした出生時育児休業であり、子どもの出生後8週間以内に4週間まで、2回に分割して取得することが可能です。既婚または事実婚の女性(480名)に、自身のパートナーは産後パパ育休を取得したか聞いたところ、「取得した」は15.2%、「取得していない」は84.8%となりました。自身またはパートナーが産後パパ育休を取得した人(128名)に、自身またはパートナーが実際に取得した産後パパ育休の期間を聞いたところ、「1週間未満」が29.7%、「1週間から2週間未満」が35.2%、「2週間から3週間未満」が11.7%、「3週間から4週間」が23.4%となりました。◆仕事と育児の両立のための両立支援制度を利用しなかった理由1位「利用できる職場環境ではなかった」2位「所得が下がる」3位「制度があるのを知らなかった」◆両立支援制度を利用できる職場環境ではなかったと思った理由1位「代替要員がいなかった」2位「職場の理解が低かった」3位「言い出しにくかった」仕事と育児の両立のための両立支援制度(法律で定められた両立支援制度)を利用しなかった人(478名)に、利用しなかった理由を聞いたところ、「利用できる職場環境ではなかった」(42.3%)が突出して高くなりました。次いで高くなったのは、「所得が下がる」(19.7%)、「制度があるのを知らなかった」(17.4%)、「配偶者から利用する必要がないと言われた」(9.2%)、「育児休業給付金の支給対象者ではなかった」(8.2%)でした。雇用形態別にみると、正規雇用者では「所得が下がる」が22.1%、「休業・休暇以外の制度で仕事と育児の両立をはかった」が11.2%と、非正規雇用者(順に14.6%、1.3%)と比べて10ポイント近く高くなりました。「利用できる職場環境ではなかった」と回答した人(202名)に、なぜそのように思ったか聞いたところ、「代替要員がいなかった」(39.6%)が最も高くなり、「職場の理解が低かった」(33.7%)、「言い出しにくかった」(26.2%)、「自分にしかできない業務を担っていた」(20.3%)、「休業開始前の職務・職位へ復帰できるか不安だった」(9.4%)が続きました。雇用形態別にみると、正規雇用者では「代替要員がいなかった」が44.6%、「自分にしかできない業務を担っていた」が26.9%と、非正規雇用者(順に30.6%、8.3%)と比べて10ポイント以上高くなりました。正規雇用者では、業務が属人化しているために制度の利用がしづらくなっているケースが多いのではないでしょうか。◆両立支援制度を利用する女性のキャリアを阻む要因として考えられること1位「保育所・学童保育の整備不足」2位「職場復帰後のフォローがない」3位「育児を理由として重要な仕事が与えられない」4位「育児休業中に職場の情報提供が行われていない」全回答者(1,000名)に、両立支援制度を利用する女性のキャリアを阻む要因としてどのようなことが考えられると思うか聞いたところ、「保育所・学童保育の整備不足」(33.6%)が最も高くなりました。子どもを任せられる十分な環境が整っていないことが、女性のキャリアに対して足かせになっていると感じる人が多いのではないでしょうか。次いで高くなったのは、「職場復帰後のフォローがない」(28.5%)、「育児を理由として重要な仕事が与えられない」(24.7%)、「育児休業中に職場の情報提供が行われていない」(23.6%)、「長時間労働」(23.2%)でした。男女別にみると、女性では「保育所・学童保育の整備不足」が41.6%と、男性(25.6%)と比べて16.0ポイント高くなりました。≪政府が推奨する“共働き・共育て”の実現≫◆政府が推奨する“共働き・共育て”を実現するために効果的だと思うこと1位「育児休業給付金の増額」2位「フレックスタイム制の導入」3位「テレワーク制度の導入」30代女性では「短時間勤務制度の導入」が高い傾向全回答者(1,000名)に、政府が推奨する“共働き・共育て”を実現するためにはどのようなことが効果的だと思うか聞いたところ、「育児休業給付金の増額」(32.6%)が最も高くなりました。金銭的な面での支援が手厚くなることで、“共働き・共育て”の推進が図られると考える人が多いようです。次いで高くなったのは、「フレックスタイム制の導入」(30.9%)、「テレワーク制度の導入」(27.0%)、「短時間勤務制度の導入」(25.6%)、「育児休業終了後における原職復帰」(23.1%)でした。男女別にみると、女性では「育児休業給付金の増額」が41.8%、「短時間勤務制度の導入」が33.2%と、男性(順に23.4%、18.0%)と比べて15ポイント以上高くなりました。男女・年代別にみると、20代女性では「育児休業給付金の増額」(44.6%)、30代女性では「短時間勤務制度の導入」(38.9%)が全体と比べて10ポイント以上高くなりました。≪育児・介護休業法に基づく各制度に対する意識・実感≫◆仕事と育児を両立するための制度として、短時間勤務制度の他に利用したいと思う制度「始業時刻・終業時刻の繰り上げや繰り下げ」39.8%、「フレックスタイム」35.2%、 「フルタイムで働くテレワーク」28.8%、「所定労働時間を6時間とした形のテレワーク」24.1%◆「仕事と育児を両立するための制度は現行の短時間勤務制度だけで十分」正規雇用者では15.1%にとどまる育児・介護休業法で定められた各制度について質問しました。全回答者(1,000名)に、仕事と育児を両立するための制度として、短時間勤務制度(所定労働時間を1日6時間とする)の他に複数選択できるとしたらどの制度を利用したいと思うか聞いたところ、「始業時刻・終業時刻の繰り上げや繰り下げ」(39.8%)が最も高くなり、「フレックスタイム」(35.2%)、「フルタイムで働くテレワーク」(28.8%)、「所定労働時間を6時間とした形のテレワーク」(24.1%)が続き、「現行の短時間勤務制度だけで十分」は18.8%でした。男女・年代別にみると、30代女性と40代・50代女性では「始業時刻・終業時刻の繰り上げや繰り下げ」(順に48.5%、49.1%)、40代・50代男性では「フレックスタイム」(41.6%)が全体と比べて5ポイント以上高くなりました。雇用形態別にみると、正規雇用者では「現行の短時間勤務制度だけで十分」が15.1%と、非正規雇用者(29.5%)と比べて14.4ポイント低くなりました。正規雇用者には、現行の制度だけでは不十分であり、労働者ひとりひとりの実態や希望にできるだけ適うような制度が必要であると考える人が多いのではないでしょうか。◆“短時間勤務制度”の子どもの対象年齢についての考え 「現行のままでは不十分」83.6%◆“所定外労働の制限”の子どもの対象年齢についての考え 「現行のままでは不十分」83.7%短時間勤務制度や所定外労働の制限といった労働時間に関する制度について質問しました。“短時間勤務制度”は、所定労働時間の短縮措置で、3歳に満たない子どもを養育する場合に希望すれば利用できます。全回答者(1,000名)に、“短時間勤務制度”の子どもの対象年齢について自身の考えにあてはまるものを聞いたところ、「現行の3歳未満までで十分」は16.4%となり、「小学校就学前まで必要」が31.3%、「小学校3年生修了まで必要」が23.1%、「中学校就学前まで必要」が29.2%で、合計した『現行のままでは不十分(計)』は83.6%となりました。男女別にみると、『現行のままでは不十分(計)』と回答した人の割合は、女性では86.4%と、男性(80.8%)と比べて5ポイント以上高くなりました。“所定外労働の制限”は、残業免除が可能となる制度です。子どもが3歳に達するまで、残業免除を申請した従業員に対しては所定外労働の指示が禁止されています。“所定外労働の制限”の子どもの対象年齢について自身の考えにあてはまるものを聞いたところ、「現行の3歳未満までで十分」は16.3%となり、「小学校就学前まで必要」が29.4%、「小学校3年生修了まで必要」が25.2%、「中学校就学前まで必要」が29.1%で、合計した『現行のままでは不十分(計)』は83.7%となりました。◆“子の看護休暇”の子どもの対象年齢についての考え 「現行のままでは不十分」74.8%◆“子の看護休暇”として取得できる休暇日数についての考え 「現行のままでは足りない」66.0%◆自身の働く企業・組織における子の看護休暇制度の実態「有給である」37.0%、「無給である」18.1%、「就業規則に子の看護休暇制度がない」20.8%子の看護休暇について質問しました。子の看護休暇は、負傷した子どもや疾病にかかった子どもの世話などを行う労働者に対し与えられる休暇で、年次有給休暇とは別に与えられます。小学校就学前までの子どもが1人であれば年5日、2人以上であれば年10日を限度として1日単位または時間単位で取得することが可能です。全回答者(1,000名)に、“子の看護休暇”の子どもの対象年齢について自身の考えにあてはまるものを聞いたところ、「現行の小学校就学前までで十分」は25.2%となり、「小学校3年生修了まで必要」が36.4%、「中学校就学前まで必要」が38.4%で、合計した『現行のままでは不十分(計)』は74.8%となりました。男女別にみると、『現行のままでは不十分(計)』と回答した人の割合は、女性では78.8%と、男性(70.8%)と比べて8.0ポイント高くなりました。また、“子の看護休暇”として取得できる休暇日数について自身の考えにあてはまるものを聞いたところ、「現行のままで十分」が34.0%、「足りない」が66.0%となりました。男女別にみると、「足りない」と回答した人の割合は、女性では71.2%と、男性(60.8%)と比べて10.4ポイント高くなりました。短時間勤務制度、所定外労働の制限、子の看護休暇の各制度に関して、現行のままでは不十分だと考えている人の割合が男性と比べて女性のほうが高くなっており、子育ての負担が女性に偏っていることがうかがえます。さらに、自身の働く企業・組織では子の看護休暇は有給か、無給か聞いたところ、「有給である」が37.0%、「無給である」が18.1%、「就業規則に子の看護休暇制度がない」が20.8%、「わからない」が24.1%となりました。勤め先の従業員規模別にみると、「有給である」と回答した人の割合は、従業員数が多い勤め先ほど高くなる傾向がみられ、従業員数301名以上(301名~1,000名43.0%、1,001名以上46.4%)では4割を超えました。労働組合の有無別にみると、「有給である」と回答した人の割合は、労働組合がある勤め先では45.9%と、労働組合がない勤め先(26.4%)と比べて19.5ポイント高くなりました。■調査概要■調査タイトル:仕事と育児の両立支援制度に関する意識・実態調査2023調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする小学生以下の子どもがいる20歳~59歳の働く男女調査期間:2023年8月10日~8月16日調査方法:インターネット調査調査地域:全国有効回答数:1,000サンプル(男女が均等になるように割付)実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月14日妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め、彩は「あんなにやさしかった夫が私に触らなくなった」と、やるせない気持ちでいました。 「夫との産後レス」に悩む彩ですが、ママ友の悠亜と美咲にも、夫に対するわだかまりがありました。悠亜は「夫の激務によるワンオペ育児」、美咲は「出産を機にキャリアを諦めたこと」。夫と話し合うこともできず、それぞれが孤独感を持って生活していました。そんな中、ついに「なんで私のこと触らなくなったの? 私はしたいよ」と、勇気を出して、夫に切り出した彩。しかし夫からは、「……ごめん」とひと言……。それから、夫婦間の会話はほとんどない状態が続いていました。ある日、悠亜から突然「今度、元カレと会う」と聞いた彩。「彼の会社のパーティーみたいなものがあって……」と話す悠亜に、「なんだか怪しい!」と感じつつも興味を持った彩は「自分も行く」と宣言しました。 そして「夫に説明しないと」と思いながらも、ぎくしゃくした関係から素直になれず、「用事がある」とだけ伝え、パーティーに出かけます。美咲も同じように、夫と気まずい空気の中、出てきたようでした。 しかし、きらびやかな雰囲気のパーティーを目の当たりにした3人は、「今日は楽しみましょう!」と気持ちを切り替え、張り切って参加し……。 怪しげなパーティーで… 男女がそれぞれ会話を楽しみ、活気あふれるパーティーで、ひとりその様子を眺めていた彩。 「なんか……あの2人いい感じだよね……?」 悠亜と美咲はパーティーに馴染み、楽しんでいる様子でした。 会場をひとりでウロウロとしていた彩は、参加者の女性がつけていたブローチが目に留まります。 「そういえば、こういうの好きだったなぁ〜」 子育てが始まり、気に留める余裕もなくなっていましたが、以前はアクセサリーが好きだったことを思い出す彩。 「私、何してるんだろ……」 帰宅後、夫から「今日、何してたの?」と尋ねられるも、産後レスについての話し合いにモヤモヤが続いていた彩は、「……関係ないでしょ」と冷たく接してしまいます。 そして、いつもひとりで気持ちを吐き出している浴室へ向かいました。 湯船に浸かりながら、空想の天使と会話する彩。 「夫に内緒にしておくつもり?」 パーティーへの参加を夫に黙っている彩は、天使からの問いに、「そのうち言うよ……」と力なく答えるのでした。 きらびやかなパーティー会場で、「そういえば、アクセサリー好きだったな」と物悲しい気持ちになる彩。子育て中は、自分の好きことは後回しになりがちですよね。日々、育児や家事、仕事に追われる毎日。彩のように、頭から消えていても、ふとしたときに思い出すなんてこともあるかもしれません。 皆さんは、落ち着いたら再開したいと思っている趣味や、娯楽などはありますか? 著者:マンガ家・イラストレーター はぐはぐ
2023年09月13日妊娠中はひとりで過ごすことが多かった、すやすや子さん。住んでいる場所には知り合いもおらず、夫は出張がち。出産したら話せるママ友が欲しいと思っていましたが、産後はメンタルが落ちることも。その後は気持ちも回復。そんなある日、区役所でおこなわれる育児教室へ参加し、生後6カ月の赤ちゃんのママ、よう子さんに話しかけられ連絡先交換。出会って2回目で、どうしても結婚式に来てほしいと懇願され、戸惑いながらも参列することに。人数合わせかもという疑念もありましたが、結婚式後もマメに連絡をくれるのでこれがママ友なのかもと思うのでした。よう子さんとお茶をしていたある日、生命保険のことを訊かれ、自分の夫が保険関係の仕事をしているから話を聞いてみないかと誘われます。最初はやんわり断ったものの、食い下がられるのでキッパリ断ったすや子さん。その日を境によう子さんからのスマホでの返信をやめると、1カ月後に返信がないことを心配したよう子さんから手紙が届きます。そっけないと思いつつも、忙しいので会えないとだけ返信。心の中でサヨナラをしました。 今の辛い気持ちを共感し合えるような相手が欲しい… 出産後、うつ気味だったすや子さん。好きだったマンガを読む気にもなれず、やる気も起きなかったため、児童館へ行くことにしました。 「顔色悪いけど大丈夫?」児童館のスタッフさんから、「相談したいことがあれば言ってね」と声をかけられます。親身になってすや子さんの話に耳を傾けてくれるスタッフさんは、イベントを案内してくれました。内容は悩めるママが自分の話をし、ほかの人の悩みを聞くというもので、すや子さんは参加することに。 イベント当日、児童館のスタッフさんが司会者となり、1人ずつ自身の悩みを発言。ルールは批判やアドバイスをせず、「ただ話して聞く」のみ。それだけでいいのかと思ったすや子さんでしたが、イベント終了後、自分の悩みを話して心が軽くなっていることを感じます。 再び同じイベントに参加したある日のこと、参加者の1人「牧野さん」の話が気になったすや子さん。育児の悩みなどではなく自身のうっかり話などをしており、イベントの主旨とは違った話をしていることに疑問を持ったのでした。 ◇◇◇ 産後のつらい今の気持ちを共感し合えるような相手や場所が欲しいと思い、解決の糸口になればと児童館のイベントに参加したすや子さん。育児の悩みを「話して聞く」。アドバイスや批判はしない。これは育児に限らず、すべての悩みに通じる、シンプルで着実な方法ではないでしょうか。 著者:マンガ家・イラストレーター すやすや子
2023年09月10日「産後の肥立ちは重要」と昔から言われていますが、私自身、身をもってそう感じた経験があります。そんな時期に別のある病気にも悩まされました。産後1年目、私が「原田病」を発症してしまったときの体験談を紹介します。 朝起きたら目の前が真っ白難産で長女を出産後、長女がNICUへ入院していたため、多少無理をして病院に通っていました。そのため、産後の肥立ちが悪い状態が半年ほど続き、体調にも影響が。産後の肥立ちの大切さを実感しました。 そんな産後の体調不良も、だいぶ回復してきたときのこと。出産から約1年が経ったある日、後頭部が今までにないくらいにガンガンと痛くなりました。 しばらく痛みが続いたので横になり、そのまま夜を迎えました。ところが翌朝、起きたときに、目の前が霧がかかったように真っ白になっていたのです。見えるのはほんの一部という状態でした。 目が見えにくい状態での子育て初めてのことで驚きましたが、一次的なものですぐに落ち着くだろうと思いました。ところが、翌朝になっても変わらぬまま……。 眼科へ行くと総合病院を紹介され、その結果、「原田病」と診断されました。自己免疫疾患の一種で、目の網膜を免疫が攻撃している状況とのことでした。 点眼治療でしたが、目が見えない状態での子育てには厳しいものがありました。子どもの顔もきちんと見えず、家事も大変だったので、実家にお世話になって治療することにしました。 3カ月で症状が落ち着いてきた治療中は度が強いメガネを作り、それをかけて過ごしました。また、外では日の光でさらに目の前が真っ白になってしまうので、できるだけ外出は控えることに。病院へ行くときはサングラスをかけて家族に手を引いてもらいました。 外出が制限されることはなかったのですが、目が見えない生活は非常に大変だと痛感。症状のピークは発症から1カ月後くらいで、徐々に症状も落ち着き、だんだんと目が見えるようになっていきました。そして、3カ月後くらいには問題なく日常生活を送れるようになったのです。 幸い、目が見えにくいだけで、産後の体調は回復してきた状態だったので、なんとか乗り越えることができました。突然、こんな病気に悩まされることになるなんて……。あのとき、サポートしてくれた家族には感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:石原みどり/30代女性・主婦。知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。イラスト:はたこ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年09月10日賛否両論の声が飛び交うニューボーンフォト。生まれたばかりのかわいいわが子の貴重な記録になるため近年人気がありますが、新生児期の赤ちゃんはとても繊細なので、撮影時には細心の注意が必要です。ニューボーンフォトの中には、ゾッとするようなことも……。ニューボーンフォトとは、主に新生児期に撮影する記念写真のこと。新生児ならではかわいい姿を記録に残すことができます。しかし身体機能が未発達な赤ちゃんの撮影は簡単なことではありません。ニューボーンフォトの危険についてはさまざまな見解があるようです。 そのため、ニューボーンフォトを撮るか撮らないか迷っているママも少なくないはず……。 そこで、赤ちゃんや産後のママのことを学び、安全なニューボーンフォト撮影を推進している『赤ちゃん撮影安全推進会』に所属するフォトグラファー森田明弥さんと田村麻奈美さんにニューボーンフォト撮影時に気を付けるべきことを聞かせてもらいました。 ニューボーンフォトの撮影で最も危険なのは…ニューボーンフォトが流行する中で、最も怖いのはママ・パパが見よう見まねで自宅で無理なポーズをさせたり、背景を作ったりして撮影すること。ニューボーンフォトのフォトグラファーは、助産師さんや保育士さんから赤ちゃんや産後のママの体についてしっかり学んだ上で撮影にあたっているそうです。 例えば、一見赤ちゃんが頬杖をついているようなポーズは、大人がアシストした上で撮影し、写真そのものは加工によって仕上げています。赤ちゃんがそのポーズをとっているわけではありません。 そもそもニューボーンフォトは海外発祥のもので、撮影技法は日本の赤ちゃんに適していません。日本人の赤ちゃんは日本人の骨格にあった正しい姿勢で、慎重に撮影をする必要があるとのことでした。 また、背景に花を配置したり赤ちゃんの頭に被せたりしている人を目にしますが、それも非常に怖い行為です。プロのニューボーンフォトのフォトグラファーは花の扱いもしっかりと学んでいます。花粉や農薬など、花ひとつとっても新生児の撮影においては慎重に扱う必要があるようです。信頼できるニューボーンフォトのフォトグラファーとはそこで気になるのは、「どんなフォトグラファーであれば信頼して任せられるか?」というところ。森田さんと田村さんは、どれだけ知識があるかや経験などはもちろん、敢えて言うのであれば「赤ちゃんをお客様として捉えているか、被写体として捉えているか」だと言います。 ママにとって生まれて間もない赤ちゃんを他人に渡すのはとても怖いこと。安心して任せてもらうための配慮が必要です。 森田さんと田村さんは、撮影時にはしっかりと赤ちゃんに対して挨拶と自己紹介をするそう。それは赤ちゃんはお客様であること、そして初めての写真撮影を任されたフォトグラファーとしての努めだと話していました。 赤ちゃんを単なる被写体ではなく人として捉えているフォトグラファーであれば、赤ちゃんにとって苦しいポーズをとらせることはせず、自然で落ち着く体制を選んで撮影を行います。もちろん、赤ちゃんに負担になるほどの長時間の撮影はしません。 どんなに小さくてもひとりの人間。言葉を話すことがなくても、感情は持っています。意志の主張ができない分、赤ちゃんのことをしっかり学び、赤ちゃんに寄り添った撮影をするフォトグラファーであれば、安心してニューボーンフォトの撮影を任せられるのではないでしょうか。ニューボーンフォトの撮影は家族初めてのイベント森田さんと田村さんは、ママ・パパに安心してもらうために、どのような気配りをしているのでしょう。 まずお二人は、撮影前からメッセージのやりとりを交わしているのだそうです。どんな写真を撮りたいかはもちろん、赤ちゃんにとって快適な撮影になるように当日の授乳時間までアドバイスをしているとのことでした。 しかし家庭によって授乳スタイルや育児論は異なります。撮影のためだけにそれを否定することはせず、各家庭に合わせた撮影プランを提案しているそう。撮影のためだけにミルクやおしゃぶりの用意を求めることはありません。 多くの場合、ニューボーンフォトの撮影は家族初めてのイベントになります。妊婦のときから予約をし、ニューボーンフォトの撮影を楽しみに出産を頑張るママも多いそう。 ママ・パパがどれだけニューボーンフォトの撮影を楽しみにしているかをしっかり自覚して、撮影に臨んでいるような印象を受けました。ニューボーンフォトのリアルを知って…森田さんと田村さんから話を聞いて、新生児の写真撮影がいかに難しいかがよくわかりました。その半面、赤ちゃんに向き合った撮影をしているフォトグラファーに依頼をすることで、素敵な思い出として残すことができるように感じます。 ニューボーンフォトの撮影に迷っている人は、撮影技術やセンスももちろんですが、どのようなスタンスで撮影に臨んでいるか、事前にコミュニケーションをとり、フォトグラファーの人となりまで気にかけてみるといいかもしれませんね。 ※ニューボーンフォトを撮影する際はご自身の責任と判断で行いましょう。
2023年09月07日妊娠中はひとりで過ごすことが多かった、すやすや子さん。今住んでいる場所には知り合いもおらず、夫は出張がち。ひとりの時間も好きだけど、出産したら話せるママ友がほしいと思っていました。妊婦健診のある日、待合室でセレブ感あふれる妊婦さんに話しかけられたすや子さんですが……。現在は仕事をしておらず、夫は出張がち。住んでいる場所は実家も遠く周囲に友だちもいません。ひとりの時間は嫌いじゃないけれど、孤独を感じています。 出産したら知り合いを作ろうと思っていたけどーー ※産後うつとは、マタニティブルーズとは異なり、産後数週間から数カ月、長い場合は1年ほど続くこともある極度の不安や悲しみが続き、それに伴う無気力や不眠などの症状が出る状態を言います。 外出から戻って、ペットのハムスターに話しかけたり、ネットで調理方法を質問したり。ひとりで過ごす時間が多いスヤ子さんは、出産後に知り合いを増やそうという思いを抱きます。 「出産予定日いつですか?」ある妊婦健診の日、待合室で隣に座っていたセレブ感いっぱいの妊婦さんから話しかけられたすや子さん。なんと出産予定日が1日違いということがわかって盛り上がる2人。 健診後、雨が降ってきて傘を持って来ていないすや子さんが産婦人科の玄関で立ち尽くしていると、先ほどのセレブ妊婦さんが車で送ると言ってくれるのですが、思わず断ってしまいます。キレイめの装いの彼女に対して、その日は適当な格好で来ていたすや子さんはなんとなく気が引けてしまい、そのやさしさに感謝しながら高級車を見送るのでした。 出産後、産後うつ気味になったすや子さん。SNSで偶然、妊婦健診で会ったあのセレブ妊婦さんを見つけます。同じ日に出産し、子どもの性別も同じ。でも子どもの発達はわが子よりも早い。 このころ、自己肯定感が低かったすや子さんはショックを受け、わが子の発達の遅さは自分の育て方のせいかもしれないと暗い気持ちが渦巻いてしまうため、彼女のSNSを見るのをやめました。 産後うつから回復したころ、ファッション雑誌のスナップページで彼女を見つけます。さらにその後、友人の友人だったことが判明したそう。一瞬、SNSでメッセージを送ろうかと思ったすや子さんですが、健診日の自分の格好と、自分のことは忘れているかもと思い、結局連絡は取らなかったとのこと。 ◇◇◇ 妊娠中は産後に知り合いを作ろうと思っていましたが、実際はメンタルが落ちてしまって思うように動けなかったすや子さん。SNSで妊婦健診時に出会った彼女が、同じ日に、同じ男の子を出産しているだけに、発達のスピードが違うと気持ちがどんどん落ちていきますよね。彼女のSNSを見ることをやめたのは賢明な判断です。 気持ちが回復してきたころに今度はファッション誌で彼女を見つけ、SNSで連絡してみようかと思ったものの、あの日の格好を思い出してやめたというすや子さん。きっと相手はそんなことを気にしていないでしょうし、出産予定日が1日違いのすや子さんを忘れてはいないと思いますが、こうした気持ちはこの状況以外でもよく共感できますよね。 著者:マンガ家・イラストレーター すやすや子
2023年09月06日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「おせっかい姑とKY夫の末路」を紹介します。パニ子は出産を控えた妊婦。出産後は夫のカイトも育児休暇を取得することになっているので、産後の生活に不安はありませんでした。しかしある日、カイトがとんでもない提案をしてきたのです。産後に義母がやってくる!?出産予定日まで2週間切ったころ、仕事から帰ってきたカイトは「パニ子に嬉しいサプライズがありま~す♪」と上機嫌。何か嬉しい報告があるのかと楽しみにしていたら「出産後、母さんが子育ての手伝いをしてくれることになりました~!」とまさかの提案をしてきました。 どうやら義母は「出産後の男なんて頼りにならないから任せろ」と言ったよう。カイトもすっかり頼る気でいます。 しかし義母に来られては休まるものも休まりません。カイトも義母頼みになり、育児に参加しない未来が手にとるように見えるので、パニ子は断るよう強くカイトに言いました。 最初は「遠慮はいらないよ!母さんは子育てのプロなんだから」と言っていたカイトも、頑なに首を縦にふらないパニ子に不満そうです。最後は「母さんも乗り気だったのに…」と言いながらも、渋々義母の申し出を断ることにしました。 家で待ち構えていたのは…その後、パニ子は無事出産。入院生活を終え、自宅に戻る日がやってきました。しかし自宅のドアを開けた途端、煮物のような醤油の臭い……。信じられないことに義母が待ち構えていたのです。 「気を遣わなくていいのよ! 部屋が散らかっていてもパニ子さんがすっぴんでも私は構わないから!」と居座る気満々です。 カイトは義母がいるからと勝手に育休を取り下げていて、パニ子は姑と2人きりで子育てをすることに……。おかげでカイトへの信頼もガタ落ち! 楽しみにしていた子育ては、最悪なスタートを切ってしまいました。 義母のせいで休めない!そうはいってもやってくるのは慌ただしい毎日。できる限り義母に頼もうと割り切ったパニ子でしたが、義母の育児方法は的外れなものばかり。また生まれたばかりの赤ちゃんに果物を与えようとしたり、無理な寝方をさせたりとヒヤヒヤしてしまい、パニ子の疲労は増すばかりです。 カイトから帰るように伝えてほしいのですが、カイトは「母さんはパニ子のためにやってくれているんだから失礼だ」と見当外れなことを言います。 これでは安心して子育てなどできるわけがありません。パニ子はある決意をし、スマホを手にしました。 義母を懲らしめたのは、あの人…!とある休日。すっかり義母に甘えたカイトはいつも通り家事や育児を手伝うわけでもなくゴロゴロしていました。 すると、インターホンの音。パニ子は「お義母さん出てくれますか? とっても素敵なプレゼントが届く予定なんですw」と義母を玄関に促しました。ドアを開けた姑はリビングまで聞こえるほどの大きな声で叫んだのでした。 やっていたのは大姑。カイトの祖母です。大姑は「私も同居してお手伝いすることにしたわ! 私は子どもをたくさん育てたプロだから安心して!」とひと言。大姑が苦手な義母は固まっています。 自己中な性格の姑と大姑は犬猿の仲! その扱いにくさを知っている大姑は「なにかあったら頼ってきてね」こっそりパニ子に伝えていたのでした。その言葉に甘え大姑を呼んだパニ子。大姑はすぐに駆けつけてくれたのでした。 早速大姑の家事育児指導がスタート。義母とカイトはことごとく怒られていていい気味です。大姑のおかげで良い姑・良い旦那様に育ちそうな2人。今日から子育てが楽しくなりそうな予感がしたパニ子でした。 産後は体を休めるのが第一ですが、気を許せない義母が来ては休みにくくなってしまいます。望まれないお手伝いは邪魔でしかありません。産後の女性には然るべき配慮が必要なのですね。 ※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年09月04日結婚を機に出身地から離れ、右も左もわからない未訪問の地へ。間もなくして妊娠が判明。「子どもとおでかけしたい」「お揃いの服とか着たいな」。そんな想いで日々SNSでキラキラしたママたちを見て、出産後の妄想をしていました。しかし、土地勘のない場所では、毎日の育児と家事をこなすので精一杯。キラキラしたママとはほど遠く、孤独な日々を送ることに。孤独な子育てをどう乗り越えたか、私の体験をお伝えします。 イメージトレーニングはできていたのに出産までは、SNSで検索したベビーグッズを集めたり、プレママ講座に出かけたりと、マタニティライフを楽しみながら過ごしていました。里帰り出産後、子どもが生後3カ月から自宅での子育てスタート! 日中は子どもと2人きり。初めての育児に必死で、毎日家から一歩も出ない……そんな毎日の繰り返しでした。「SNSで見たママは、オシャレしてママ友とベビーカーで散歩してたのに」「もっと友だちとおでかけできるはずじゃないの?」……イメージしていた理想と現実の違いを受けて、次第にネガティブな考えをもつようになりました。 焦りと孤独で周りが見えない同じことを繰り返す毎日。周りに知り合いもなく、もちろんママ友もいません。子どもの友だちを作るためにも外に出なきゃ! と思ったものの、自宅付近の支援センターや遊べる場所を知らないことに、そのとき気づきました。焦りを感じながらも自宅に戻って1カ月後、まずは最寄りの支援センターを調べてすぐに行ってみることに。 しかし、訪れた日はそれぞれのグループで遊びに来ていて、私は子どもと2人で遊びました。「これじゃ家と一緒だな」そんな想いで、逆に孤独な気分になり、それから支援センターへ行くのもおっくうに感じるようになりました。その後、子育てイベントにも参加しましたが、孤独から抜け出したいという焦りで自分自身いっぱいいっぱいになっていました。 みんなと一緒じゃなくていい実家が遠方のため、実母に悩みを聞いてほしくても手段は電話のみ。ときには泣きながら電話をかけ、子育てに関する悩みを聞いてもらっていました。自宅に戻って3カ月後、大型連休にあわせて実家に帰省することに。顔と顔を合わせて相談すると、溜まった想いがどんどん込み上げて、実母に素直な想いを伝えました。 「無理してみんなと同じようにしなくていいんじゃないの?」実母から言われたひと言は当たり前のようですが、そのときの私にとっては衝撃的なひと言でした。「子育てだって、人それぞれ違っていいんだ」と気づくことができました。 自分のペースで少しずつ自分のペースで子育てしていこうと考え直し、無理して居場所を探すことをやめました。その後、子どもが生後6カ月で習い事教室に通うことになり、徐々に地域の子育て事情を知り、育児について共感しながら話せる場を作れるように。それと同時に子どもにも同月齢のお友だちができ、楽しそうに遊ぶ姿を見て、「キラキラしたママじゃなくても楽しそうならいいや」と思えるように。 ささいなきっかけですが、それだけでも孤独を感じることが少なくなり、日々の子育ての刺激にもなりました。今思えば、孤独から抜けだしたいというより、SNSで見たキラキラしたママになれるような居場所を見つけたかっただけなのかもしれません。 キラキラしたママへの憧れは、まだあります! 以前の私はそれを求めるがあまり周りが見えず、素直に子どもの成長を喜ぶことができませんでした。今でも一対一で子どもと向き合っていると、周りには誰もいない……と孤独を感じてしまうこともあります。ですが他とは比べないように、「私は私」と割り切ることで自分のペースに合った育児ができるようになりました。 作画/ぐら子著者:吉田史香3歳と0歳姉妹のママ。夫の実家と敷地内同居中。実家は県外遠方。出産前まで、診療放射線技師として病院やクリニックでの勤務経験有り。育児や美容、地域情報に関する記事を執筆中。
2023年09月01日順風満帆だと思っていた夫婦が、妻の妊娠・出産をきっかけにバランスを崩していく……。知人の実体験を基にしたちなきちさんのマンガ「僕と帰ってこない妻」にて、妻や子どものことを考えていない、夫の自分本位な行動に読者から怒りの声が多数寄せられています。<「僕と帰ってこない妻」あらすじ>理想の夫婦と言われて、順風満帆だと思っていた夫・カズ君。娘の1歳の誕生日に、妻と娘が家を出て行くまでは……。 妊娠をきっかけに仕事を辞めた妻の雪穂を見下す発言が増えていったカズ君。ですが、雪穂が1番耐えられなかったのはカズ君の子どもへの無関心さでした。 何よりも仕事を優先するカズ君に不満を持ちながらも「いつか変わってくれる」そう思って1人で頑張ってきた雪穂ですが、娘・結ちゃんの1歳の誕生日を忘れて飲みに行くカズ君と離婚を決意。その日の夜、雪穂は結ちゃんを連れて家を出て……。 「育休の申請をしてきた」って…今さら?雪穂が出て行ってから1カ月ほど、LINEで連絡をするだけで、放置していたカズくん。これまでの言動を後悔し、関係修復を図るため、育休を取ることを決意。 話し合いをするために義実家へ向かう途中、雪穂のいる場所で大地震が発生。カズくんは準備を整えて避難所でようやく雪穂と再会します。 そして、避難場所として借りられることになった叔父さんの家へ。娘と3人で向かう車内でカズ君は「育休を取る申請をしてきた」言い出しました。 娘・結ちゃんを出産したときに、育休の取得をカズくんにお願いをした雪穂。そのときにはまったく取り合ってくれなかったのですが、産後1年以上たってから何の相談もなく「育休を申請した」と急に言い出します。 「失った時間は戻ってこないよ」「失った時間の尊さに気づいたんだ」と言う、カズ君の言葉を雪穂は遮り…… 「失った時間は戻ってこないよ」「『ありがとう。育休を取ってくれるなら離婚を考え直すよ』って言うと思った?」と突き刺さる雪穂の言葉。 今回も、相談をせずに勝手に育休申請をして来たカズくんの行動には、「自分勝手」と読者からも怒りの声が寄せられました。いつも突発的な行動をするカズくん。申請する前に、相談してほしかったですよね。 もう2度と分かち合うことはできない●確かになあ…。初めての0歳〜1歳育児の尊さもしんどさももう二度と分かち合うことはできない。仮に2人目は協力して育児できたとしても、初めてのときのあのものすごい不安とかあらゆることに一喜一憂したりの特異な状態とは違う。 ●そらそうだよ。どっちに転んだとしても、記憶とか気持ちとか、書き換えのできないものがあるって少しは学べたらいいね。慌てて手持ちのカードをあれこれ後出ししたり自分語っちゃう前に、雪穂さんの気持ちをじっくり聞いてひとつずつ向き合ってみたらどうかな。 1人目出産の0歳〜1歳までという時間は、育児の大変さも、子どものかわいさも一生味わうことができないもの。子どもに手がかからなくなってきてから、急に参加させてほしいと言われても、すぐに「はい、いいよ」とも言えませんし、何よりも離婚を決意した妻にとっては受け入れることは難しいかもしれませんね。 妻のことなめすぎじゃない?●雪穂さんでなくても今さら、って思うだろ。失った時間の尊さ??そこでキレイな言葉言っちゃうとかひくわ。育休とりました、家族のために住まいも手配しました、これで妻も許してくれるはず。。。なめすぎじゃね。 ●(前略)離婚寸前じゃなくても相談なく急に取ってきたから!とか言われたらケンカになる案件。被災で非日常時における助けとして受け入れられる可能性も考えたけど、これまでの負の積み重ねのが大きかったか…。 産後1年以上経ってから、急に「育休取りました」と言われても妻もびっくりですよね!「失った時間の尊さ」に気がついたと言うカズ君ですが、「失った時間」は雪穂さんも同じです。これ以上期待して傷つきたくないという雪穂さんの気持ちは痛いほどわかりますよね。
2023年08月31日第一子を妊娠し、初めての出産後に私が後悔したことがありました。その1つが、「断捨離」です。産前にしっかり身の回りの物を整理しておくべきだった……と、学んだ経験をお伝えします。 出産前、甘かった私の考え妊娠時、わが家は1LDKの賃貸マンションに住んでいて決して広いとはいえない間取りでした。産後すぐは子どもの部屋も必要ないし、経済的にもマイホームの購入はまだ早いと考えていました。 出産準備においても、ミニマリストへの憧れから買う物は必要最低限に抑え、どうしても必要なら買い足そうと思っていたのです。夫婦2人の物もさほど多くなく、リビングが子どもの部屋になるくらいだから大丈夫なはず、と想像しました。まさかこんな考えが覆されるとは知る由もなく……。 藁にもすがる思いで……いざ育児が始まってみると、初めての子育ては想像以上にてんやわんやとなりました。右も左もわからず、困ったことはネットに頼り情報収集。ママたちの体験談を見れば見るほど足りない物・欲しい物・あったら助かる物が湧いて出てきて、買い足してしまうのです。 出産前は必要ないと思っていた物も、子どもと私がお互いにラクになるならとついポチッ。さらに出産祝いもいただき、産後増えた物はおもちゃ、バウンサー、家電などなど数知れず。子育てがぐんと快適にはなったものの、部屋自体の収納スペースが少ないため収納ボックスを購入して応急処置をすることにしました。結果、部屋がとんでもなく狭くなってしまったのです。 引っ越さないと無理?!そんなわけでミニマリストとは程遠い生活となったわが家は、急きょ引っ越しを決意。3LDKで一部屋を子ども部屋と想定し、広めのリビングの家に決定しました。 大急ぎで引っ越し準備を進める中で、邪魔になっていた物に気づきました。それは妊娠前に着ていた洋服などです。子育てで自分の時間もろくに取れない環境でおしゃれを楽しむ余裕は私にはなくなっていたからです。 子どもが生まれた当時は初めてのことばかりでうまくいかないことも多く、余裕も自信もなくしてしまっていたと思います。私は便利なグッズに頼ることで時間も心もゆとりができることは確かだと感じたので、出産前に身の回りの物を整理をしておけばよかったと後悔しています。 著者:山崎 飛鳥/30代女性・主婦。3歳女の子のママ。芸術系大学に在学中の学生主婦。「芸大生で学生ママ」ならではのリアルな体験を執筆中。イラスト:山口がたこ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年08月31日佐伯さえ(27)は、大手印刷会社で営業としてバリバリ働くキャリアウーマンで、母とふたり暮らし。母子家庭で育ったさえには、2つ下の妹・りな(25)がいました。不仲で音信不通だったりなですが、ある日突然、「子どもを出産した」と連絡が届きます。退院後、約6年ぶり再会したりなは整形しており、“量産型”の見た目に変貌。娘を“ききめろ”と名づけ、3カ月ほど、4人で同居することになりました。さえが母を支えながら生活していた家に転がり込んだにもかかわらず、感謝の言葉はおろか、さえに嫌みばかり言うりな。さえは我慢の限界を迎え、「出ていけ!」と訴えますが、りなは「家がない」と言うのです。りなは、夜のお店を営む経営者の彼氏・たけひことの間に子どもを授かったものの、「結婚はしないし、認知もしない」と言われ、「養育費は月40万円、家を借り、家賃も払ってもらう」という約束で出産したそう。たけひこと交わした約束に、「勝ち組」と、自身の状況をプラスに考えていました。 そして夜な夜な、夜のお店で働く男性のSNSを眺め、「キキはお母さんに預ければいいし、産褥期が明けたら飲みいこw」とのんきに考えていたりな。 しかし、産後1カ月が経ったころ、たけひこから、「家なんだけど、俺の名義で審査通らなかったわ。りなのほうで借りて。家賃も養育費から払って」と連絡がありました。「話がちげぇぇぇ」と思わずスマホを投げたりなは……。 いつでも妹の思い通り!? 母から「どうしたの?」と尋ねられ、たけひこから「家は借りられないし、家賃も払えない」と連絡がきたことを説明するりな。 「も〜いい。これからもこの家で暮らすわ」 「ダメに決まってるでしょ。約束通り、あと2カ月で出て行ってもらうから」 自分勝手で嫌みばかり言うりなに嫌気がさしていたさえ。母に「家が決まるまでは……」と説得されますが、「ダメ。出て行って」と気持ちは揺るぎません。 「お姉ちゃん。キキちゃんのこともあるんだよ」 母に便乗して、「そうだよ! 人でなし!」と文句を言うりなに対し、さえは「じゃあ私が出て行く。あとは3人で暮らせば?」と冷静に言い放ちました。 「え? いいの? ラッキー♡」 パッと表情が明るくなるりな。 「そのまま家賃も払わせちゃえ。もし払わなくても、お母さんに泣きつけばいいや」「お姉ちゃんてば、いっつもいい子でご苦労さまw ごちになりまーす♡」 りなは自分で生計を立てていこうという気がまったくなく、家族に頼り生活していこうと考えるのでした。 自分勝手なりなにしびれを切らし、「出て行く」と宣言したさえ。今まで我慢できていたのは、「3カ月」と期間が決まっていたからかもしれませんね……。 困ったとき、家族に頼ることは悪いことではありません。特に産後は、家族にたくさん甘え、自身の体を回復させるタイミングなのではないでしょうか。しかし、りなのように感謝の気持ちがないのは問題外。りなが家族の大切さに気づくことを願うばかりです。 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2023年08月28日授かり婚で結婚して1年。子どもが生まれ、息つく間もなく子育てに追われていました。産後はゆっくり過ごしたかったのですが、夫にそっくりな息子を義母が溺愛。毎週のように義実家に呼ばれていました。息子そっくりの孫を義母が溺愛授かり婚で結婚し、息つく間もなく子育てに追われていました。産後はゆっくり過ごしたかったのですが、夫にそっくりな息子を義母が溺愛。毎週のように義実家に呼ばれていました。 毎回断るのも気が引けるので、仕方なく義実家を訪問。到着すると義母は早々に孫を抱き上げ、「本当にパパそっくりでかわいいわね~」と連呼。お世辞にも夫はイケメンではありません……。ですが、息子はかわいいので否定はしない私。義母は調子に乗って親戚に電話をし、「今孫がきてるのよ~」と近くに住む親戚にも見に来るよう声をかけます。 酔うとと義母の本音が…義母はお酒が好きで、酔いが回ってくると「トンビが鷹(タカ)を産〜んだ♪トンビが鷹を産〜んだ♪」と歌いだします。さすがに私をバカにし過ぎていると感じ、夫に「お義母さんの歌、いい加減にしてもらえないかな」と伝えると、夫は「このくらい、いいだろ別に」とひと言。何も考えていない夫に腹が立ちました。 夫婦はお互い最大の理解者になるべき、と考えていたのでこの事は残念でした。これ以降は夫を信用できず、好きな気持ちも薄れ、何で結婚したんだろう……と後悔の気持ちまで。もちろん、義母の言動も考えられませんがーー。 ◇ ◇ ◇ 産後、毎週のように義母宅へ呼ばれていたとのことで、この事だけとっても夫の方は妻を気遣ってほしいですよね。それに加えて、お嫁さんを揶揄する歌まで……。夫も酔っていたのかもしれませんが、妻の気持ちに寄り添って注意して欲しかったですね。 作画/うめじろう著者:伊藤まみ1児のアラフォー母。家事・育児・事務員をしながら執筆活動中。
2023年08月26日私が産後1番困ったのは、義母からの「家にお手伝いに行こうか?」という言葉。義母にとってはお手伝いのつもりでも、家にこられる側としては家事の手も抜けず逆に負担に感じていました。でも、義母としては「よかれ」と思ってのこと。それをマイナスに捉えたくないと思った私は、自分の負担を軽減しつつ義母の顔を立てるWin-Winの方法を探しました!産後、急に始まった「お手伝い」私と義母は、今までお盆やお正月などのイベントや何か用事があるときに会うくらいの間柄。同じ市内に住んでいますが、1~2カ月会う予定がないなんてことはザラでした。そんな義母との関係が変わったのが産後。退院後、自宅に来た際に月1~2回のお手伝いを提案してきたのです。 私は、その場では「助かります~!」と喜んではみせたものの、頭の中は「急に月1以上会わないといけなくなるなんて……」とプチパニックになってしまいました。 まずは「子どもと遊んで」と伝えてみるせっかくの義母のお手伝いですが、今までの関係が希薄過ぎて掃除も洗濯も頼みづらく、何をお願いすればいいのか正直わかりません。さんざん迷ったあげく、家事をさぼっているのがバレないように、義母に「子どもと遊んでもらえるとうれしい」と伝えてみました。 もちろん、「わざわざきてもらっておいて家事をしてもらうのは悪いな」という気持ちもあっての提案だったのですが、それはかえって義母を傷つけてしまったようで……。結局、一緒に遊んではもらえましたが、少し浮かない顔で帰っていく義母にちょっと胸が痛みました。 「簡単な家事」を手伝ってもらう寂しそうに帰っていった義母の姿が頭から離れなかった私は、夫に相談。「面倒をみるのが好きな人だから何でも手伝ってもらったら?」と言われてしまい……。何でもって言われても、せっかく来てもらう義母に重労働をしてもらうのは気乗りしなかった私は、結局、じゅうたんのコロコロやお皿洗いなど義母の肉体的に負担の少ないお手伝いをお願いすることにしました。 でも「いつもこんなに汚いのかしら? 」なんて思われるのが嫌で、義母のお手伝いのために前もって掃除をするという手間が増えてしまい……。私は「何のためのお手伝いなのだろう? 」と疑問に思うようになりました。 最強! 「夫と子どもと一緒におでかけ」掃除が苦手な身としては、「なんとか義母に外でしてもらえるお手伝いを」といつも考えていました。そんなとき、ふと義母・夫・子どもと3人でおでかけしてもらうことを思いつきました。おでかけなら家の中は多少荒れていても大丈夫ですし、買い物などの用事を組みこめば義母の顔も立てられます。 しかも、ゴロゴロしている夫もいなくなるので、イラッとがまとめて解消できます。結果は大成功。帰ってきた義母は疲れて見えたものの充実している感じで、昼寝明けの頭で「お願いしてよかった」と、ぼんやりと思いました。 「一緒におでかけ」は、結局2回に1回くらいの頻度でお願いするようになりました。毎回になってしまうとさすがに義母もつらそうなので、お手伝いの半分は家で私も一緒に頑張ろうかと思っています。「してほしいことははっきり言ってもらったほうが助かる」というのは義母の言葉。その言葉を鵜呑みにするわけにはいきませんが、うまく伝えていけられれば義母の気持ちともうまく付き合えるような気がしています。著者:谷口 ともみ6歳のわんぱく男児、1歳の泣き虫女児を育てているワンオペママ。広告代理店での勤務経験や出産・育児経験、趣味(旅行、アロマテラピー、アウトドア等)を生かしてライターとして活動中。
2023年08月22日赤ちゃんとのお出かけには欠かせないおむつポーチ。替え用の紙おむつ数枚とおしりふきは必ず入っていると思いますが、ほかにもこんな物を入れておくと便利なんです! 私がおむつポーチに入れている便利グッズを3つご紹介します。1.おむつ替え用のシート友だちや親戚の家などでのおむつ替えをする際、万が一、床を汚してしまったら大変。それに、デパートなどの公共のおむつ交換台に直接赤ちゃんのおしりをつけるのはちょっと抵抗が……という方もいるのではないでしょうか。そんなときは、おむつ替え用のシートを用意しておくと安心です。 市販のおむつ替えシートはデザインやカラーもいろいろ! 防水加工などがされた便利なものもあります。また、100円ショップのビニール風呂敷で代用するという手も。かさばりにくく、処分も手軽でおすすめです。 2.使用済みおむつ入れ使用済みのおむつを捨てるごみ箱がなかったときのため、ビニール袋もあったほうがいいですね。お洋服まで漏れてしまったときのことを考えて、汚れたお洋服を入れられる大きめサイズのビニール袋を用意しておくのがおすすめです。 電車移動などで臭い漏れが気になる場合、市販の消臭機能付きポーチを使えばさらに安心です。 3.ママ用の生理用品産後の外出は赤ちゃん用のグッズがいろいろと必要なため、荷物もかさばりやすく、ママ用のグッズは最小限になりがちです。また、妊娠してからは生理用品を用意しておく習慣がなくなってしまったという方もいるのではないでしょうか。 しかし、産後の生理がある日突然再開することも。予期せぬタイミングで慌てないためにも、いつも持ち歩くおむつポーチの中にママ用の生理用品を1〜2個入れておくと安心です。 産後、夫の実家を訪れたとき、「おむつ替えのときはこれを敷いてね!」と古新聞を渡されました。訪問先の方に気をつかわせないためにも、最低限の替えのおむつなどのほかにシートなどのグッズも必要だなと気づかされた出来事でした。 著者:奥田美紀/女性・主婦。2児の母。IT企業にてSE・プログラマーとしてシステム開発やWEBサイト運用等をおこなう。夫の転勤や子育てのために退職し、現在は妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年08月11日広島県尾道市が同市の妊婦さんに配布したチラシが大きな波紋を呼んだ2023年7月。そこに書かれていたのはを対象としたアンケート「産前産後のパパの気持ち」の結果でした。しかしその内容に対し、SNS上では「時代錯誤だ」「ママの気持ちをわかっていない」と大きな反響があり、同市は配布を中止することになりました。しかしこの騒動はこれにとどまらず、日本国内の各地に住むママたちから、「うちの市の配布物にも同じようなことが書かれている」という声が上がっています。問題視されているのは、『育児の主は母親である』と取れるような一文。一体どのようなことが書かれているのでしょうかーー。 ことの発端となったのは、広島県尾道市が配布していたという「先輩パパからあなたへ」と書かれた1枚のA4チラシでした。その内容は衝撃的なもので、SNSを介し瞬く間に広がり、今では配布が中止されています。配布を中止したチラシとは…尾道市が配布していた「先輩パパからあなたへ」と書かれたチラシには「産前産後のパパの気持ち」と称し、パパ100人を対象としておこなったアンケートの結果が載せられていました。 そこには、産前産後の妻に対して嫌だったと感じたこととして「少しのことでイライラしてあたられる」「赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない」などの、配慮にかける回答が紹介されていたのです。 それを皮切りに、どの地域でも同じような文言が書かれたチラシや冊子が配られているという声が上がり、課題視されています。 ▶︎関連記事「ママを追い詰めるため?」「信じられない」行政が子育て世代に配った「アンケート結果」に激震が走る 「できることから始めましょう」そのスタンスで子育てができるのか?SNSにアップされた各地域の配布物を見ていると、どれも「子育てはママが主体」ととれる内容が書かれており、それに対し「積極的に手伝いをしよう」といった触れ込みでパパの育児参加を促しています。 どうやら行政が母子健康手帳(親子手帳)や育児系冊子などを作るときに参考にしている、子ども家庭庁の「母子手帳情報支援サイト」に掲載されている「育児のしおり」にも同じような文言が掲載されているとのことでした。 今回多くの人が問題視しているのは以下の一文。『お父さんも赤ちゃんとスキンシップをしっかりもち、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、できることから始めましょう。お母さんがお父さんに赤ちゃんを任せて外出できるようになると、お母さんも助かります。』 この『できることから始める』というスタンスに是非が問われているのです。両親ともにできることから始めていたら、子育てはできません。 しかしこのような一文が当たり前のように書かれていては、子育ての主はママが担うものと、意図ぜずとも刷り込まれていくように思えてなりません。 できないこと・わからないことでも、調べたり人に聞いたりして、できるようにするのが育児なのです。 「子育ての主体はママ」という考えはなぜこんなに根深いのか?以前に比べてパパの育児参加が増えているといえど、男性の育休取得率のが女性に比べて圧倒的に低いことや、健診や集団予防接種の会場にいる女性の多さを考えると、まだまだ育児は女性の役割と思われていることが考えられます。 なぜここまで「子育ての主体はママ」という考えが根深いのでしょうか。育児の専門家でありパパの育児参加に詳しい、大阪教育大学教育学部教授、小崎恭弘先生に解説いただきました。 小崎先生ここには大きな2つの理由が存在しています。1つ目は、母親しかできない妊娠、出産と、その後続く「子育て」が、一体として捉えられており、母親の方が子育てが上手くいくと考えられているからです。特に乳児は「授乳」があり、子育ての初期のタイミングで母親が中心となり、子育てがスタートすることも関係します。そして2つ目は、高度経済成長期にできた「働く男性・育てる女性」という、固定的な性別役割分業意識が社会的に定着し、現在もその影響を受けている部分があるからです。特に日本は、そのようなジェンダー規範意識が強い国とされています。このような2つの考えや価値観が相まって、「子育ての主体は母親である」という、文化が作られているのだと感じます。理解のないパパに「子育ては母親だけのものではない」と伝えるには?確かに、妊娠・出産は女性しかできないものですが、以降の育児は父親・母親のどちらかしかできないものはありません。女性しかできないと言われる授乳も、搾乳することで男性でもできるようになるのです。 冒頭で述べたように「できることからやればいい」と考える父親に、「子育ては母親だけのものではない」とわかってもらうには、どうしたら良いのでしょうか。 小崎先生「子育ての主体は母親である」という文化の変化、あるいは打破には、一定の時間がかかると思います。それでも確実に男性の育児は、広まり浸透していると思います。つい先日発表された、男性の育児休業の取得率は、過去最高の17%となりました。女性の82%と比べるとその差は大きいですが、以前はほとんどいなかったことを思うと、大きな進展です。リアルに社会全体に、父親が育児をする人数や機会を増やしていき、それらを当たり前としていくことが、ゆっくりではありますが、確実なものとなります。例えば法律で「男性の育児休業義務化」というようにすることも、ひとつの議論としてはあり得ます。しかしあまりに急激な変化や取り組みは、どこかに歪みや軋轢を生み出す可能性もあります。社会は一歩ずつ、ゆっくりと変化していきます。あゆみはゆっくりでも、一人ひとりの行動が社会を変える父親の意識が少しずつ変わりつつあるというものの一方で『父親はできることから始めれば良い』というスタンスが、未だ無意識のうちに広めらていると感じた今回の一件。 「子育ての主体はママ」という古い考え方を変えるのは、そう簡単ではないようですが、小さなことの積み重ねが重要になると小崎先生。 今、子育て中の人はもちろん、すでに子育てを終えた人、これから子育てをする人など、社会が一丸となって、父親が育児に参加しやすい世の中を作る必要があるように感じます。 例えば、育児休暇をとる男性に後ろめたさを感じさせない、子育て中の男性をむやみに飲み会やゴルフに誘わないなども、いち個人ができることのひとつと言えるでしょう。一人ひとりが「父親の育児参加」を意識し、行動することで、未来のパパ・ママの子育てがより良いものになるはずです。 育児をする当事者だけでなく、社会全体が「母親だけの育児ではない」という意識を持つことが重要なのです。 監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
2023年08月10日現在、6歳と3歳のやんちゃな男の子2人を育てています。長男がまだ生後3カ月のころ、ベビールームで見知らぬママに怒られたことがありました。ショックでしばらく外に出られないほど落ち込んだ体験談を紹介します。初めてのベビールーム長男が生まれ、3カ月の里帰りも終わり、自宅に帰ったころです。自宅近くの駅ビルに長男と買い物に行きました。途中で長男がぐずってしまい、授乳室のあるベビールームに行くことに。ベビールームは初めてだったので、少し緊張していました。 入ると、すでに他のママとママの子どもと思われる子が3人遊んでいました。私は会釈後にそのまま奥にある授乳室に行き、長男の授乳を終わらせました。しかし授乳室から出ると、突然そのママが怒り出したのです! 「あいさつしてから入るように! 」と怒られる「ここには『こんにちは!』とあいさつしてから入るように!」と突然言われ、びっくり。そのママは「親のくせに、あいさつもできないなんて子どもがかわいそうだね!」と言い放つと、子どもたちを連れてベビールームを出て行ったのです。今思えば、ベビールームは共有スペースなので、もしかするとそのママは会釈だけではなく声掛けをしてから入ってほしかったのかもしれません。 また、注意された際も謝らずに、つい無言になってしまったことも印象が悪かったのかもしれません。ただ、当時はこのできごとが本当にショックで眠れませんでした。特に「子どもがかわいそう」という言葉は、今思い出しても悲しくなります。 外出が怖い…またあのママに会うかもしれないと思うと、外出ができなくなりました。特に相手は3人のママだったこともあり、「きっと私が悪かったんだ……」とクヨクヨ悩む日々。しかし、夫や先輩ママに相談しているうちに、自分の中で何とか消化することができました。もしかしたら、怒り出したママは育児に疲れて少しイライラしていたのかもしれません。 また、私が入ったときに子どもたちがテーブルやおむつ台に乗って遊んでいたので、少しバツが悪かったのかな、私も素直に「すみません。次から気を付けます」とにこやかに答えればよかったかな……とも思いました。当時、産後間もなかったこともあり、精神的に参っていたことも落ち込んだ原因かもしれません。 結局、そのママとはその後、一度も会うことはありませんでした。この経験を踏まえ、次男出産時は「出産後は落ち込みやすいけど、産後だから仕方ない」と思い、あまりクヨクヨ悩まないように心がけることができました。しかし、知らないママに突然怒られた出来事は、今思い出してもなかなか衝撃的な体験でした。 著者:竹内優実6歳と3歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼひとり育児中。
2023年08月09日2023年(令和5年)7月31日、厚生労働省が「令和4年度雇用均等基本調査」の結果を公表しました。※雇用均等基本調査:企業における女性の雇用管理の状況や、育児・介護休業制度等に関する調査結果を、産業別、企業・事業所規模別に提供したもの 育休を取得した男性は増加している!?調査の結果、2020年(令和2年)10月1日〜2021年(令和3年)9月30日の間、在職中に出産した女性のうち、2022年(令和4年)10月までに育児休業を開始した女性の割合は80.2%。2021年(令和3年)度の調査結果85.1%より4.9ポイント低下しました。一方、同期間に配偶者が出産した男性のうち、2022年10月までに育児休業を開始したのは17.13%で、2021年度の調査結果13.97%より3.16ポイント上昇しています。 1991年に男性を含めた民間の全職種を対象とする「育児休業等に関する法律」(育児休業法)が成立し、男性も育児休業を取得できるようになりました。しかし、男性の育児休業取得率は1%に満たない状況が長く続きました。その後、男性の育児休業取得率はジワジワとではありますが上昇し、令和の時代に入って10%を越え、2021年度は過去最高となっています。しかし、現状は、政府が掲げている「男性の育休取得率を2025年度に50%に引き上げる」という目標からかなりかけ離れているようです。 柔軟的に育児休業取得できるようになった?2022年に育児・介護休業法が改正され、「産後パパ育休(出生時育児休業)」制度が創設されました。これは、産後8週間以内に4週間(28日)を限度として2回に分けて取得できる休業で、1歳までの育児休業とは別に取得できる制度です。また、これまで育児休業は原則1回しか取得できませんでしたが、男女ともそれぞれ2回まで取得することが可能に。これによって、赤ちゃんが生まれたときや退院してまもない時期、ママの職場復帰のタイミングなど、各家庭の状況にあわせてパパが育児休業を取得できるようになりました。 とはいえ、「職場に言いにくい」「人手不足」など、男性が育児休業を取りづらい状況もあるようです。上司・同僚の理解も含めて、育児休業を取得しやすい環境づくりも、男性の育児休業取得率を上げるためには欠かせない事柄だと言えます。 2022年度の男性の育児休業取得率は過去最高となりました。しかし、政府目標からはかけ離れている状況です。パパのサポートが必要な時期、内容はさまざま。育児休業に関する選択肢が増えた分、自分たちのキャリアや経済的なことなどもふまえ、どのように育児休業を取得していったらよいか、2人できちんと話し合っておくことが大切ですね。 また、実際に育児休業を取得した男性の体験が多くの人に広まることで、これから育児休業の取得を考えている男性の参考になったり、職場の理解につながったりするのではないかと思います。
2023年08月08日多くのママが悩む上の子かわいくない症候群について。Rさんが実体験を寄せてくれました。長男を出産後、ワンオペ育児で育児をつらいと感じていたRさん。産後うつを経験し、育児ノイローゼに。しかし、友人に誘われて乳幼児教育アドバイザーの資格をとったのをきっかけに、子育てに自信が持てたので2人目を考えるようになりました。そして長男が3歳になるころに、長女を出産。退院して久しぶりに会った長男のことは本当に愛おしいと感じました。しかし、しだいにRさんは……。 上の子かわいくない症候群 2人目となる長女を出産後、退院後に久しぶりに会った長男のことは、本当に愛おしいと感じたRさん。しかし、すぐに、上の子である長男に対してイライラするようになってしまいました。 「ママみてー」と呼ばれたり、コップを倒して飲み物をこぼしたりするたびにイライラ……。 「あんなに可愛かったのに、なんでこんな風に思ってしまうんだろう」と、自己嫌悪の日々で、それはとても苦しい時間でした。 ある日、上の子の心のケアをしようと2人で散歩に出かけとき、知らない女性に「小さいのにマスクしてえらいね」と声をかけられました。その言葉にRさんははっとし、小さいと言われたことが胸に刺さったそうです。そして、再度、資格をとったときのテキスト、専門家の記事を読み漁ったのです。 すると、小さいほうをかわいく感じるのは、生まれたばかりの子を守るための生物としての本能的な気持ちであることがわかりました。 自分の気持ちがどこからくるものかわかったRさん。気持ちが整理できたことで、下の子を出産して半年たったころには、2人育児が楽しいと思えるようになりました。 それでも今も、上の子に求めすぎてしまうこともあるそうです。しかし、そんなときは上の子をフォローしたり、「5歳の男の子」として向き合ったり、自分のマインドも整えるようにしているとのこと。また、同じように苦しんでいるママがいたら自分の体験談を知って安心してほしいとRさんは願っているそうです―。 ◇◇◇ こうして上の子かわいくない症候群を乗り越えたRさん。当時は、自分を責めたり、なぜこんな感情に……と思ったりしてとても苦しんだと言います。今、悩んでいるママたちもいると思いますが、Rさんの体験から少しでもヒントが見つかりますように。 ※厚生労働省及び日本小児科学会等において、乳幼児(未就学児)、特に2歳未満のマスクの着用は窒息や熱中症などの危険性があるため、推奨されていません。 著者:マンガ家・イラストレーター まめねこ
2023年07月27日広島県尾道市が産前の家庭に配っているというとある「配布物」が、妊婦さんや子育て層に波紋を呼んでいます。それは『100人におこなったアンケート「産前産後のパパの気持ち」』と言う1枚の用紙。中身を見ると、産前産後の妻に対し、夫が実際に抱いた気持ちをまとめていました。 2023年7月、1件のツイートが話題になりました。そこには平成30年から行政が配布していたという「先輩パパからあなたへ」という手紙を移した数枚の写真。その内容は衝撃的なもので、瞬く間に広がり、「ママを追い詰めるため?」「これをママ宛に送って何がしたいの」と多くの反響が集まっています。100人におこなったアンケート「産前産後のパパの気持ち」『(産前産後の)妻のこういう態度が嫌だった』1位:わけもわからずイライラしている。少しのことでイライラしてあたられる。2位:赤ちゃんの世話で忙しく、家事ができていない3位:なにもしてくれない。子どもの面倒を見てくれない。『(産前産後の)妻にしてもらって嬉しかったこと』1位:家事(毎日お弁当を作ってくれる・産後も変わらずにご飯を作ってくれる)2位:育児3位:マッサージ 上記は話題のツイートから、アンケート結果の一部を抜粋したものです。これを見て、あなたはどう考えますか?もちろんアンケートの中には、「妻にしてほしいことは?」と言う問いに対する「無理しないでほしい、頼ってほしい」など、素敵な回答が見られました。それだけに、このアンケートにリアリティを感じてしまいます。 市長による謝罪ツイートことの発端となったツイートが拡散された翌日、広島県尾道市の市長がこのアンケートに対する謝罪のツイートをアップしていました。 持続可能な子育て環境を尾道市に問い合わせたところ、SNSで騒がれているような意図は一切なく「男女には考え方の違いがある」と伝えることを目的としていたそうです。 しかし、これが当然だと思ってしまった人、鵜呑みにし産後のママに要求した人がいたとしたら、とても悲しいことだと思います。 古くは子育ては女性が主としておこなっていたことかもしれませんが、令和の今、それは時代錯誤な考えです。このツイートをきっかけに、育児をとりまく環境を見直してほしいと願ってなりません。 このツイートに対し、7月25日の時点で160件近い電話やメールでの問い合わせがあったとのこと。尾道市のアンケートに違和感を持った人の多さを感じさせます。ベビーカレンダー編集部では、今後も子育て世代が置かれている現状や理不尽な現実をしっかりお届けしていきたいと考えています。
2023年07月27日結婚と同時に生まれ育った地を離れた私。夫の実家も遠方なので、頼る人がいない地での妊娠は不安がありましたが、ある母親学級で妊婦さんと知り合いました。よく話してみると、わが家の裏に住んでいて同い年。そして出産予定日も数日違いということで意気投合! 出産後はママ友として、良いお付き合いが続いていたと思っていたのですが……。 仲良くなったと思ったのに…ママ友は非常識な人だった?? ある日、夫が玄関を開けたら、ママ友と子どもがわが家のスロープで遊んでいました。夫がびっくりしながらあいさつしたところ、ママ友は「こんにちは」と返して悪びれる様子もなく、そのまま遊び続けていたというのです。夫からその出来事を聞き驚きましたが、その日は「子どもがスロープで遊びたいといって聞かなかったのかもしれないね」と夫婦で話をして、気持ちを落ち着かせました。 それから1カ月ぐらいしたころ、いきなりママ友から「うちの子がスロープを気に入ってしまったので、毎日遊ばせてもらっています。これからもぜひ遊ばせてください!」と連絡が。玄関先とはいってもわが家の敷地内です。やめてほしい気持ちでいっぱいでしたが、関係を壊したくなかったので「けがしないように気をつけてくださいね」と返信するのが精いっぱいでした。私が仕事を終えて帰宅した際に、スロープで遊び終わって帰ろうとする2人を何回か見かけたこともあります。 その後、3カ月くらい経つとママ友と子どもの姿を玄関先で見かけることはなくなりました。知り合いとはいえ、他人の家の敷地内で当たり前のように遊んでいたことにモヤモヤ。もし私が同じ立場だったら、子どもに「よその家の敷地には入らないように」と教えたと思います。もしかしたら、ママ友は人に迷惑をかけてはいないという考えだったのかもしれません。現在は、こちらからの連絡は控えていた上に別の幼稚園に入園したこともあり、会えばあいさつする程度の付き合いに……。これからも適度な距離感で付き合っていけたらと思います。 著者:今野椛乃/30代女性・主婦。妊娠・出産後、未経験のWeb業界に飛び込む。3歳と2歳の子どもを子育て中のズボラなママ。助産師の資格あり。作画:mosu ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2023年07月25日私は結婚してから5年間妊活を続け、やっと赤ちゃんを授かりました。妊娠するまでは大変でしたが、妊娠経過は順調そのもの。仕事をしながらでしたが、近所に住む義理の母を頼ることなく妊娠前と変わらない生活を送ることができました。しかし、ほどよい距離感を保っていたはずだったのに、その関係が崩れてしまったのです。原因となった産後の出来事についてお伝えします。出産前はいい距離感だった私と義理の母との関係妊娠経過が順調だった私は妊娠前と変わらず仕事へ行き、家事も食事も通常運行。大変だったら近所に住む義理の母に手伝ってもらおうと思っていましたが、つわりもなかったのでそれも不要でした。 義理の母も「順調で安心だわ」と突然訪問するということもなく、用事があってくるときも必ず事前に連絡をくれていました。馴れ馴れしすぎず、お互いにいい距離感を保った関係だったのですが、産後あることがきっかけでそれが崩れてしまったのです。 出産後すぐ夜中に押しかけてきてビックリいよいよ出産となり、産院に行くことを義理の母に連絡すると、「頑張ってね」と応援の言葉をもらいました。無事に息子を出産し、時間は夜の11時過ぎ。夫は両親に無事出産したことを連絡し、面会は明日時間を決めてきてほしいと伝えたそうです。するとその30分後に「今、産院の前にきている。鍵がかかっているから開けてもらえないか聞いてほしい」と義理の母から夫に電話がかかってきたのです。 私は出産後の処置を受けながら、夫が電話口で怒り口調で会話しているのを聞きました。夫はきっぱりと「無理だ」と伝えると、家に帰ったようです。よっぽどうれしかったんだなと思う反面、ちょっとモヤモヤした気持ちが残りました。 翌日、伺いもなく部屋に入ってきた出産時に出血が多かった私は、貧血で体もつらく、息子のお世話以外は横になって体を休めていました。助産師さんからも休養が大事なので、授乳や沐浴以外は、今日は新生児室でみますと言われました。スマホを見ることすらつらかったのですが、義理の母は早く会いたがっているだろうと思い、朝一番に面会の時間を伺うメールを送りましたが一向に返事はありませんでした。 すると面会時間を少し過ぎた時間に突然病室のドアが開き、そこには義理の母の姿が! びっくりしている私にはお構いなく、「こんにちは! 赤ちゃんはどこ?」が第一声でした。私は休養が必要な状態であることと、そのために息子は新生児室にいることを説明し、急いで新生児室に息子を迎えに行きました。 出産直後に「2人目は?」の言葉息子を病室に連れ戻り、念願の初対面を果たした義理の母。喜ぶ姿がとてもうれしく、今までの行動も気にしないでおこうと思った矢先、「2人目ももちろん考えているんでしょう?」と言われたのです。 義理の母は私たち夫婦がなかなか子どもを授からなかったことを知っているのに、産後すぐの私にこんなひと言が出るなんて……とショックでした。このとき、これまで通りの関係は続けられない、できれば関わりたくないとさえ思ってしまったのです。その後も連絡をしてからきてほしいと伝えているのに、「通りかかったから」と授乳中に急に面会にこられるなど嫌な思いをしたこともあり、産後は少しずつ距離を置くようになりました。 孫の誕生のうれしさによる義理の母の言動があまりにショックで、それまでの良い関係が崩れてしまいました。気持ちが高揚してしまったことによるものだとは理解していますが、耐えられませんでした。いつもは気遣いができる義理の母だったということ、また産後のとてもセンシティブな状態のときだったからかもしれませんが、残念でなりません。ほどほどにお付き合いはしていますが、私の心の奥のモヤモヤは消えません。 イラスト/ののぱ著者:仲本まゆこ自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年07月17日第2子出産を機に、夫婦の夜の時間がなくなった妻。夫を誘うために、いろいろ試してみた妻のエピソードをご紹介します。 第2子が生まれたことをきっかけに…第1子を出産後、夫との夜の回数は減っていきました。その内2カ月に1回あるかないかになり、一度2人で話し合いをし「どうしてももう1人子どもが欲しい」とお互いの意見が重なりました。そこから子どもを作るだけの月に1回することが決定。 その後、無事第2子を授かり、出産後夫との夜の時間ははほぼ無しの状態に。私はやはり夫婦である以上夫婦生活は必要だと思い、下着を新調したりお誘いをしたりしましたがすべて断られました。 夫からの衝撃の言葉そのときに夫から言われた一言が「もう女として見れない。無防備で寝ている姿に色気すら感じられない。」と言われました。それ以来未だにできていません。今でもどうやったら夫婦生活ができるのか悩み中です。 無理矢理に夫を誘うと、引かれることが多かったです。だからといってまったく無しは寂しいし、自分が女性として見てもらえるように自分磨きをもっと頑張らないといけないのかなと感じています。 作画/きょこ著者:平田ゆうこ2児の母。会社員を寿退社し現在は専業主婦で子育てと犬の世話に奮闘中。
2023年07月09日妊娠中から実家に里帰りしていた私。出産後、義母の突拍子もない言動に悩まされたエピソードをご紹介します。義母のまさかの行動に……妊娠中から私自身の体調が良くなかったので、産後もしばらく実家にお世話になっていました。退院初日に義母も呼んでお祝いしたのですが、その2日後、いきなり義母から「今から行く」と電話が。 義母は免許を持っておらず、なんと義母は義母の友だちと実家に押しかけてきたのです。義母の友だちに私は会ったことがなく、私の両親ももちろん知らない人。 また退院して3日目で体調不良中、感染症が流行していた状況下での訪問でした。そして、義母は帰り際に「毎週来る」と言う始末。 義母の図々しさと気遣いのなさに、それからというもの義母を受け入れられなくなりました。 ◇◇◇ 義母の友人を連れた突然の訪問。義母だけではなく、義母の友人の相手もしなくてはならなくなりますよね。出産を終えたばかりの状況下では、かなりのストレスだったのではないでしょうか。孫の誕生がうれしくて、孫に会いたくてたまらないという義母の気持ちも理解はできます。けれども、どんなときも相手の都合や状況を伺い、相手の返事を待ってから行動にうつすなど、お思いやりの気持ちをもって接することを心がけたいですね。 著者:川崎ゆり/30代女性・主婦。イラスト:マキノ ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
2023年07月08日私が海外で結婚し、出産や育児をしていく中で、心と体の支えになってくれていたのは母でした。その母が他界したのは、私が2人目の子を産んで2カ月後のことだったのです。※コロナ禍前の体験談です。 産後のお世話にきてくれた母海外に住んでいることもあり、2人目出産後は母が日本から来て1カ月間滞在し、生まれた子どものお風呂や食事作り、洗濯、上の子のお世話までしてくれました。 中でも1番うれしかったのは、上の子が短期間でもおばあちゃんと一緒に過ごせたことです。また、私自身も母親と久しぶりにゆっくり過ごせて、いろいろな話もでき、とてもよい時間でした。 突然の他界母が日本に帰国して1カ月、突然そのときは訪れました。母はくも膜下出血で倒れて病院に運ばれ、1日も経たずにそのまま他界してしまったのです。 突然の訃報を受け入れられずボロボロと泣いている私を見て、上の子が不思議そうにしていました。母の葬儀のために帰国するにも、まだ生まれたばかりの2人目はパスポート申請も間に合わず、夫の実家へ預けることに。 落ち込んで泣いている時間もなく飛行機のチケットの手続きをし、慌てて日本に帰国し母と最期の別れをしました。上の子は亡くなった母に触れて「おばあちゃん冷たい……」と寂しそうにつぶやいていました。 母の存在の大きさ2人目の子どもが生後100日になるころ、49日法要のために2人の子どもを連れてまた帰国。夫は仕事で都合がつかず私ひとりでの帰国だったため、2人目をおんぶして上の子と手をつないでの飛行機や電車の乗り換え移動となり、緊張し過ぎて、実家に到着したら体調を崩してしまうほどでした。 近所に兄夫婦が住んでいるものの、実家には父ひとりなので、滞在中は食事作り、掃除洗濯、買い物まで私がひとりでしました。子どもを見ながらだったので、いなくなった母の存在がいかに大きかったかをより実感しました。 母への想いは時が過ぎても…3年過ぎて上の子が6歳になったとき、幼稚園で「おばあちゃん、家にきてほしい」と手紙を書いてきました。おばあちゃんを覚えていることにも驚きましたが、何よりも「家にきてほしい」とおばあちゃんを慕っている子どもの想いに切なくなり、「おばあちゃんはこられないんだよ」と言いながら、成長した子どもを母に見せてあげたかった……と泣きました。 そして母にしてあげられなかったこと、もっとしてあげたかったこと、いろいろな想いが数年経ってもまだあるのだとわかりました。 1人目、2人目が男の子だったため、母は「3人目が女の子だったら良いね」と話していました。不思議とその言葉どおり3人目に女の子が誕生しました。子どもたちが元気に成長しているのも、母が見守ってくれているからのように感じます。母に感謝をしながら、家族をもっと大切にしていきたいと思います。 著者:鈴木そうこ/女性・主婦。6歳、3歳、0歳の兄妹を育児中。韓国人の夫と結婚し、韓国の田舎で専業主婦をしている。韓国語と日本語の二重言語教育、妊娠や出産、子育てに関する体験談を中心に執筆している。 ※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています 監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2023年07月07日実家が遠く土地勘もなし、知り合いもいない夫の地元での敷地内同居。仕事が忙しく家事をほとんどしない夫に不安がある中での妊娠~出産。何もしない夫と、自分が正義という支配型の義両親との付き合い方には頭を悩ませていました。その一方、義母は産後の訪問ボランティアをしていたこともあり、産後の不安を払拭するサポートをしてくれるのではと心強く思っていました。ですが、いざ出産すると私の淡い期待を裏切る、なんとも頼りない義母でした。マイペースな義母との暮らし退院後は赤ちゃんのリズムに合わせる生活のため、明け方にやっと寝られるということもありましたし、授乳して服がめくれたままソファで寝てしまうこともありました。わが家と義実家は、完全分離型の二世帯住宅ですが、両家を行き来できるドアで繋がっています。そのため、私たちの生活スタイルにはお構いなしに自分のペースでわが家にやってくる義母。 勝手にカーテンや窓を開けたり、室内干しの洗濯物を外に出したり……。ありがたいと思いつつも、夕方に開いたカーテンや窓を探して閉める手間、天気や時間を見ながら取り込む洗濯物、足音が聞こえると勝手にドアを開けられるのではという恐怖など、心休まらない日々。小さな物音でも起きてしまう敏感な時期だったこともあり、私の家なのに落ち着ける場所ではないように感じていきました。 期待とは裏腹に何もできない義母そんな生活が10日ほど続いたある日。孫とのふれあいの場を設けようと思い、義母に沐浴のお手伝いをしてほしいと頼みました。義母は快く引き受けてくれたので、お湯張り中のお湯に入れた温度計が38度であるかを見てもらうようお願いし、私はその間に子どもの準備をして連れて行きました。 温度を確認しようと肘を入れると、いつもより熱い! 熱いことに驚きながらも子どもを片手に抱き調整していると、義母は「温度計の数字が見えなかった」と言いました。沐浴中も、義母はせっけんやタオルを用意するなどのサポートをしてくれることはなく、ただただ「かわいいわねぇ」と眺めているのみで、最後まで手伝ってもらえませんでした。 頼りたくても頼れない日々に限界が…乳児湿疹で悩んでいた生後0カ月のとき、近くに良い病院があるか義母に尋ねましたが、わからないとのことだったので、とりあえずネットで探した一番近くの皮膚科へ。後日、義母に湿疹が治まらない話をすると、「あそこの病院の薬は効かないの」「なんであそこの病院に行ったのかと思った」と言われ、「じゃあ最初からダメな病院は教えてくれ……」と思ってしまいました。 他にも、義母にサポートしてもらおうと夜泣きがつらいと話をしても、日課の晩酌は欠かさないので夜中の一番つらい時間に見ていてもらうことができない、日中はいつもお出かけしているのでいざというときに頼れない、おむつ替えも覚えようとしないので預けるのは不安、などモヤモヤする点が多々……。私が期待しすぎてしまったのかもしれませんが、裏切られたような残念な気持ちになり、心も体も限界に近づいていきました。 夫にも助けを求めましたが、「仕事が忙しい」や「わからない・できない」ばかりで頼りにならず。1カ月健診まではなんとかワンオペで頑張り、このままの状態では私が限界を超えてしまいそうだったので、1カ月健診後すぐに実家に里帰りしました。実家では両親が子どもの対応はもちろん、私を休ませようと気づかってくれて、安心感から涙が出てきました。夫や義父母の寂しいという言葉は無視して早く帰ればよかったと思いましたし、産後1カ月間のつらさは今でも忘れられません。 著者:斎藤なおみ4歳のひとりっ子園児の母。知人のいない夫の地元で、義実家と敷地内同居をしながら子育てに励む。好きな言葉は「大丈夫」「しょうがない」。
2023年07月06日子育て楽じゃありません
細川珠生のここなら分かる政治のコト
私の愛すべき家族