コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「食べてくれない子ども」は、苦痛と戦っているのかもしれない【前編】【コソダテフルな毎日 第39話】
■「食事の時間が苦痛だった…」元子どもたちの声
これらは私のブログに寄せられたコメントなのですが、偏食・小食だった元子どもたちは、以下の2パターンに分かれます。
・好き嫌いが許されない環境で育った人
・無理強いはされなかったという人
この中で、
好き嫌いが許されない環境で育った人に共通しているのは
「食事の時間が苦痛だった」ということでした。
口をそろえて「食事に関していい思い出がない」と言うのです。
「どうしても食べられないのに『わがままだ』と言われ、給食では食べ終わるまで教室のすみに残され、家でも学校でも理解されない」
「大人になった今でも、子ども時代の食事にまつわる思い出は怒られた記憶か、ひとりで寂しかった記憶か、楽しくない記憶しか残っていない」
この意見が多かったんです。
私、次男に今まで何度口にスプーンを突っ込んで「食べなさい!」ってやってたことか…。
偏食っ子からすると、「得体の知れないもの(たとえばミミズのようなもの)を無理やり口に押し込まれてるような感覚」らしいです。
次男のことを思って突っ込んでいたスプーンが息子からしたら苦痛以外のなにものでもなかった。
口に入れることさえできたらごっくんできるはずだ! と思っていたのですが、彼らからしたら
「飲み込むどころか、自分の意志とは裏腹にえづいてしまう」んだそうです。
私は次男になんてかわいそうなことをしていたんでしょう…。
かつて教室の隅でミニトマトが食べられなくて泣いていたクラスメイトも、食事がつらいな、楽しくないなと思いながら毎日食べていたのかと思うと、彼を思い出して胸がぎゅーっとなりました。