2016年11月1日 11:00
叱られていないのに先生を怖がる息子。幼稚園での様子を見てみると…
そのお友だちと席が近かった息子は、先生の言葉をずっと聞いていました。私はこの様子を見た瞬間、息子がなぜ「先生が怖い」というのかがわかりました。
お友達が怒られるたびに苦しんでいた息子
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10112000547
発達障害を抱える人の中には、他人との境界が曖昧なため、知らない人が怒られていても、自分が怒られているかのように恐怖を感じ、悲しみ、怒りを覚える特性を持つ人がいます。
わが家の娘や息子も、そのタイプに当てはまります。進級してからずっと、お友だちが怒られる姿を見て、自分が怒られているかのように受け止めていたのです。息子が登園を渋る理由が腑に落ちました。
話を聞いてみると、頭では「自分が怒られているのではない」とわかっているようですが、「次は自分が怒られるかも知れない」「早くしないと怒られる」という恐怖から、必死に気を張って過ごしていたのです。
一日中注意を受けているお友だち、それを隣で聞いている息子…私が想像するよりも、うんと苦しかったのかもしれません。
私は息子の登園渋りの原因を、担任の先生にお伝えしました。
その後、そのお友だちと席を離してもらうなどの策を講じてもらいましたが、息子の登園渋りがなくなることはありませんでした。いろんな習いごとに挑戦し、その中でたくさん怖い先生にも出会ってきましたが、これほどの拒絶は初めてでした。
園をやめることを決意した息子。怒られることがそんなに嫌だった?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038021190
2学期に入ると、家を出る足が動かなくなり、ついに息子は幼稚園へ行くのをやめました。毎日家で穏やかに過ごしている息子と、時々幼稚園の話をします。
私「家にいたって、ママにたくさん怒られるのに怖くないの?」
息子「そりゃ怖いよ!ママは鬼みたいだもんね~!」
私「幼稚園の先生よりママの方が怖いんじゃない?」
息子「う~ん、ママは僕のことを大好きだって知ってるからいいの。僕のために怒ってくれてるんでしょ?幼稚園の先生はそうじゃなかった。あのクラスにいるのは厳しかった。2度と行かない。」
きちんと言葉にはできませんが、息子なりにいろいろと感じていたのでしょう。