子育て情報『子どもが次々辞めていくためコーチが病んでしまい困っている問題』

2021年6月9日 13:15

子どもが次々辞めていくためコーチが病んでしまい困っている問題

3、4年生ぐらいからクラブチームに移籍していく子が現れるのはよくあることなのでしょうか。コーチたちはいい人たちで、これまでお世話になってきましたし、どうしようか悩んでいます。

<島沢さんのアドバイス>

ご相談ありがとうございます。

相談文でしかうかがい知れませんが、慕ってくれていたと思っていた子どもたちが移籍してしまってショックだったのでしょうね。10年近くも家族ぐるみでお付き合いがあったのなら、なおさらショックが大きかったのでしょう。

育成において、勝つことだけが重要ではありませんが、負けたことに加えて選手移籍で負った心のダメージが大きくて、今は放心状態なのかもしれません。もちろん本心はわからないので実際にお話を聞いてみたいところですが。

■3、4年生で移籍するケースはほかの年代より多い

まずは、お母さんの質問にお答えしますね。

「3、4年生ぐらいからクラブチームに移籍していく子が現れるのはよくあることなのでしょうか」の問いですが、おっしゃる通り中学年で所属チームを替えるケースは他学年よりは多いかと思います。

低学年でみんな一緒に始めて概ね3~4年。もともとの運動能力や、サッカーの認知度が伸びる時期にも違うので、多かれ少なかれ力の差が表れ始める時期ではあります。ただし、コーチの技量があれば、チーム全体の底上げができますし、上手な子にはさらに高いレベルの課題を与えたり、育ちがゆっくりな子にはそこを踏まえた指導をしてくれます。

■欧州では移籍も出戻りも頻繁にある

それでも、力が飛びぬけた子どもは、その力量に合ったクラブのほうが自分は伸びる、もしくはレベルの高い集団でプレーしてみたいと考える場合もあります。そして、そのことを指導者も理解して、ご自分から「他のチームでやってもいいんだぞ」と背中を押すこともあるようです。そのようなコーチは、自分のチームを強くする、いい成績を残すといったことよりも、子どもがより楽しく、より成長することを第一に考えています。

『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』(小学館)などでサッカー少年の子育てをアドバイスしてくださる池上正さんによると、欧州では、小中学校の年代では頻繁に移籍をするそうです。
クラブも年間で数回セレクションを開き、選手を入れ替えると言います。

そうなると、強豪クラブに受かって入団しても、出場機会を失ったり、入ってはみたけれどレベルが高すぎてついていけない子どもも出てきます。

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