プレーンなデザインの美しさ閉じているのに光が抜ける主張をしない、普遍の住まい
和にモダンを融合させて
祖父、叔母が暮らした土地に新居を建てることになったSさんご一家。建築家を探す中で、デザインライフ設計室の青木律典さんに出会う。
「作品集を見て、感性が合うなとピンときたんです。素材の使い方、線の収め方、そういうものがぴたりとはまりました」。
夫はIT関係のデザイナー。もともと建築やインテリアが好きで、こんな家にしたいというイメージはある程度固まっていた。
「日本住宅の良さも残しつつモダンな感じのある家、それまでに買い集めていた北欧の家具がなじむような家にしたい、とリクエストしました」。
「家づくりノート」を作成し、青木さんとイメージを共有しながらプランニング。
やや赤みがかったグレーの外壁に包まれた、控えめな開口の一軒家は2年程前に完成した。
屋根に高低差をつけることで斜線規制をクリア。2階のフィックス窓、半室内のベランダ横の開口が、外に向かって開いている。ジョリパット仕上げの外壁は、たくさんのサンプルの中から色味を選び、ざらつき具合も確認しながら塗装してもらったそう。天気によって色味の変化も感じられる。
清々しい雰囲気の玄関アプローチ。ドアはピーラーで。
玄関から、スキップフロアで1階へとつながる。